2020年8月20日に福岡市中央区で行われた、『王位戦』の第61期王位戦七番勝負第4局(19日からの2日制)に挑んだ、将棋の藤井聡太棋聖。対局2日目であるこの日、木村一基王位に挑戦した結果、7番勝負を4連勝で制しました。藤井棋聖は18歳という若さで棋聖と王位の2冠。また、今回で八段に昇段しました。今回の快挙はどちらも史上最年少。2冠は28年ぶり、八段は62年ぶりの記録更新とのこと。これまでの最年少記録は2冠が羽生善治九段、八段昇段は加藤一二三(かとう・ひふみ)九段でした。ネットでは速報を受け、多くの人から「藤井くん、すごすぎる…」「本当におめでとうございます!」といった声が上がっています。数々の棋士に挑み、頭脳戦を勝ち進めてきた藤井棋聖。今後も将棋界の若きエースとして、今後も活躍してくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月20日編集部:学研キッズネット編集部株式会社ポプラ社は、2018年に刊行し、大きな反響を呼んだ『答えのない道徳の問題、どう解く?』を期間限定で無料公開します。あわせて新しい問いかけの「がっこう、どう解く?」を発表しました。ほかにも、「どうして勉強をしなきゃいけないの?」「ついていい嘘とついちゃいけない嘘は、どう違うの?」など、大人でも答えを出すのが難しい13の問題について考えました。答えのない道徳の問題 どう解く?『どう解く?』編集部から、新しい「問い」をひとつご紹介しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年4月時点で95%以上の公立小学校が休校となり、教科書や紙、デジタル教材等を用いた家庭学習が行われました。家で過ごす時間が増え、そしてまた学校が始まろうとする今だからこそ、「答えのない問題」について親子でじっくり考えてみていただけたらと思います。■「学校」について子どもたちが感じていることとは?※動画の中で、お子さんが義務教育について語っている場面があります。「義務教育」という言葉は誤解されやすいですが、子どもに教育を受けさせる「義務」は親・保護者にあり、子どもには「教育を受ける権利」が保障されています。(日本国憲法・子どもの権利条約)▼『答えのない道徳の問題、どう解く?』を期間限定で全ページ無料公開中※無料公開期間:2020年5月30日まで(変更になる場合があります)「がっこう、どう解く?」に至る作者の想いが届きました著者【左から:きむらよう(絵)・やまざきひろし(文)・にさわだいらはるひと(絵)】「どう解く?は、親子で話し合うことを目的につくった本です。学校が休校になり、家で過ごすことが増えたいま、親子の会話が少しでも増えるといいなと思い、全文公開することを決めました。また今回「がっこう、どう解く?」という、新しい問いを作りました。学校に行けなかったからこそ、子どもたちが感じる想いや考えをぜひ親子で話し合ってもらえればと思っています。」■著者である3名のパパクリエイターがベネッセ「きょうの時間割」に先生として出演、「がっこう、どう解く?」がオンライン授業に登場休校中の生活リズムづくり応援を目的に株式会社ベネッセコーポレーションが運営するオンライン教室「きょうの時間割」に『答えのない道徳の問題、どう解く?』の著者であるパパクリエイター3名が先生として出演し、「がっこう、どう解く?」のオンライン授業を行いました。「きょうの時間割」5月8日(金)配信分【1時間目】コピーライターざっきー先生、アートディレクターようさん先生、はるさん先生アーカイブ映像はこちら■特設サイトでは、学校等での「どう解く?」風景の動画・授業レポートを公開中【授業レポート】・ついてもいい嘘って、どんな嘘? 『答えのない道徳の問題どう解く?』を教材にした、道徳の授業の進め方()・多数決で決まったことって正しいの?『答えのない道徳の問題どう解く?』を教材にした、道徳の授業の進め方【中学校編】()・どうして勉強しなくちゃいけないの、という子どもの問いに答えられますか? 『どう解く?』を使った大人のためのワークショップ()【授業用ワークシート等ダウンロードページ】授業風景動画と、授業用にフォーマットを加工した「どう解く?」ワークシートも公開。『答えのない道徳の問題、どう解く?』書籍情報【書名】答えのない道徳の問題どう解く?【作者】文:やまざきひろし/絵:きむらよう/絵:にさわだいらはるひと【発売年月】 2018年3月【判型】 A4変型判(190mm x 210mm) 91ページ「ついていい嘘と、ついちゃいけない嘘ってどう違うんだろう?」「人数が多いほうが、正しいってどうして言えるんだろう?」「どうしてお母さんは、ボクの嫌いな勉強をおしつけてくるんだろう?」など、どう考えてどう答えたらよいのか難しい問題ばかりを子どもから大人までみんなで考えました。いろいろな意見を集めた「考えるためのヒント」では、池上彰さん、羽生善治さん、谷川俊太郎さん、ミッツ・マングローブさん、能町みね子さんなど各界のみなさんにも考えていただいた意見を掲載。親子で、家族で、友達同士で考えて、議論する道徳の本。子どもと本音で話しができる!巻末の書き込み式ワークシートを使えば、対話の記録を残すことができます。書誌ページ:■出版社紹介社名:株式会社ポプラ社所在地:〒102-8519東京都千代田区麹町4丁目2番地6 住友不動産麴町ファーストビル8・9階設立:1947年6月事業内容:児童書、一般書などの出版企業サイト:■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月22日2020年5月現在、日本では新型コロナウイルス感染症のまん延により、不要不急の外出自粛が呼びかけられています。公益財団法人日本スケート連盟は、Twitterを通して、同年4月21日から5月6日にかけて、フィギュアスケート選手やスピードスケート選手からのメッセージを配信。『#SkateForward明るい未来へ』というハッシュタグとともに、選手たちは思い思いの方法で自粛生活をする人たちに向けてエールを送っています。羽生結弦が自粛生活の人々へエールメッセージ配信の最終日である5月6日に登場したのは、フィギュアスケートの羽生結弦選手。動画の冒頭で「2011年3月11日から今までの、僕とプログラムたちの道のりです」と告げ、羽生選手は東日本大震災以降に見せてきたプログラムを披露しました。フィギュアスケート羽生結弦選手のメッセージをお届けいたします。3つのパートを続けてご覧ください。 #SkateForward明るい未来へ #フィギュアスケート #羽生結弦 #YuzuruHANYU pic.twitter.com/dLTCHA07Z5 — 公益財団法人日本スケート連盟 (@skatingjapan) 2020年5月6日 フィギュアスケート羽生結弦選手の動画2本目をお届けいたします。 #SkateForward明るい未来へ #フィギュアスケート #羽生結弦 #YuzuruHANYU pic.twitter.com/oDvYWZOSBn — 公益財団法人日本スケート連盟 (@skatingjapan) 2020年5月6日 フィギュアスケート羽生結弦選手の動画3本目をお届けいたします。 #SkateForward明るい未来へ #フィギュアスケート #羽生結弦 #YuzuruHANYU pic.twitter.com/jn1ULsxKAd — 公益財団法人日本スケート連盟 (@skatingjapan) 2020年5月6日 全身を使い、指先まで見せる丁寧な美しい所作で、当時のプログラムの演技を再現する羽生選手。東日本大震災を乗り越えてきた日本が直面した新たな危機に対し、自分なりの方法で多くの人に励ましのエールを送ったのでしょう。約5分間にわたる羽生選手渾身のパフォーマンスに、ネット上では感動する人が続出しました。・地上での演技も素晴らしい!・ありがとうございます。引き続き自粛生活を頑張れそうです。・心のこもった美しい演技を見て、胸がジーンとしました。・メッセージという域を超えて、もはや芸術作品…。室内にいてもなお、氷上を舞っているような羽生選手のパフォーマンスは、自粛生活でストレスや不安を感じている多くの人の心を癒したようです。自粛生活が終わり、また実際に氷の上で演技をする羽生選手の姿を見る機会が訪れる日が楽しみですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月07日3/11(水)発売のanan2192号「最先端の暮らし2020」の表紙にご登場いただいた、羽生結弦さんの撮影エピソードを紹介します。anan編集部伝説のプログラムで優勝を果たした四大陸選手権での姿が表紙に!毎年フィギュアシーズンになると、羽生選手の試合を追いながら、祈りつつ見守る日々が始まります。そして羽生選手を応援する皆さんの期待に応える今年らしい記事は何なのか、あーでもないこーでもないと模索する冬です。今季の羽生さんはSPもFSも、プログラムは昨年のものがベース。そして具体的なスケジュールが定まってくると、どうやら今季は試合数を多くこなすことになりそうだという見通しが明らかになってきました。そこで、今回、ananの記事は、“2019‐2020の軌跡”と題し、試合ごとにレポートするスタイルに決定。昨年までの試合写真を選びながら迎えた2月の頭、ビッグニュースが入ってきました。羽生選手が、四大陸でのプログラムをオリンピックのときのものに戻す、というのです。つまり、これまでの試合とは違う「バラード第1番」と「SEIMEI」の衣装を纏い滑る羽生結弦が、四大陸選手権に降臨する! ということなのです。であれば、その写真をぜひとも表紙にしたいものです!そこで、それまでの表紙候補をすべて白紙に戻し、四大陸の試合に絞って新たに選んだのが今回の表紙です。ファンの方はおわかりだと思いますが、実はこれ、試合本番のプログラムではなくエキシビション「ホープ&レガシー」でのショット。試合が終わり緊張から解き放たれた羽生さんの、すがすがしい笑顔が印象的です! 今回の記事は、四大陸の優勝を祝し、なんと32ページというボリューム。試合を追うスタイルにしたことで、羽生選手の今季の気持ちの流れが克明に浮かび上がる記事となりました。フォトグラファーの写真も本当に素晴らしく、(手前味噌ながら)ため息が出るほど美しい32ページに仕上がっています。四大陸選手権で優勝したことにより、男子史上初のスーパースラムという快挙を成し遂げた羽生さん。来週スタートする世界選手権でも、ご活躍をお祈りしております!(S)
2020年03月10日見るたびに、ため息が出そうになる羽生結弦(25)の優雅な立ち姿。だが、それは名伯楽の秘密のレッスンあってのものだった。「美姿勢をつくるエクササイズ」で、ゆづのように美しい姿勢を手に入れようーー。「結弦がつねに心がけているのが美しい姿勢です。ふだんの姿勢の悪さは、試合でのジャンプの出来にも大きく影響します。美姿勢を保つことも、彼の戦いなんです」そう語るのは、羽生結弦(25)が小学校2年生の時から、体のケアをしてきた元専属トレーナーの菊地晃さん(63)。2月7日、韓国・ソウルで行われる「四大陸フィギュアスケート選手権」で人類初の4回転半ジャンプに挑む羽生。なぜ姿勢がそれほどまでに大事なのか?「結弦のジャンプがほかの選手と違うのは、回転軸がぶれずに高速で回れること。そのためには、頭のてっぺんが糸で引っぱられているように背筋が伸び、骨盤が適度に前傾している美しい姿勢を維持しなければなりません。結弦のように、長い手足を持つ選手は本来軸がぶれやすい。でも、ふだんから正しい姿勢をとることで、試合の激しい動きの中でも、ほとんど意識せずに、軸を安定させられるのです」(菊地さん・以下同)日常からの“美姿勢”があの素晴らしい演技の秘密なのだ。“でも、私はゆづのようにアスリートでもないし、関係ないわ”と思ったそこのあなた、美姿勢は一般の人にとっても、生活を豊かにしてくれる大切なものだ。「背筋を伸ばすだけで見た目が10歳以上若く見えます。逆に姿勢が悪い状態が続くと、全身の血流が悪化し、肩こりや腰痛、疲労などさまざまな不調を招く。美しい姿勢は、体の外も内も美しくしてくれるのです」実際に羽生が行ってきたもののなかから、美姿勢をつくるのに役立つ運動を、“ゆづの思い出”と共に、菊地さんに教えてもらおう。美姿勢のためには、体幹の強化が欠かせない。■美しい姿勢を保つ「体幹アップ・スクワット」(1)壁を背にしてまっすぐ立つ。両足は肩幅に開き、頭、腰、かかとは壁につける。(2)息を吐きながら、壁を支えにひざが120度になるところまでゆっくり腰を下ろす。息を吸いながら元の体勢に戻す。1日10回を目安に。■体幹をしなやかにする「自転車こぎ腹筋」(1)あおむけになり、両手を後ろに組む。(2)息を吐きながら、自転車をこぐように両足を交互に伸ばしながら、ゆっくりと上げる。真上にきたところで、息継ぎをして、息を吐きながらゆっくりと下げる。5秒ほどで1セット。1日3回。「おなかの中心をコルセットのように取り囲んでいる腹横筋や、背骨を固定させる多裂筋など、体の深部にある筋肉を鍛えることで、背中が丸まるのを防げます。ジュニア時代の結弦が実践していたのが『体幹アップ・スクワット』と『自転車こぎ腹筋』のトレーニング。『きついよ!』と文句を言いながら、いつまでも続けていました」姿勢は、疲労や長時間座っていることなどでも、すぐに乱れる。そんなときは、次の運動が効果的。■頭を正しい位置に持っていく「姿勢矯正ストレッチ」(1)背筋を伸ばして椅子に座る。(2)頭を後ろに傾け、首を伸ばす。(3)首を伸ばしたまま、頭をひっぱり上げられるようにゆっくり立ち上がる。(4)ゆっくり首を戻す。立ったまま、ふたたび首を後ろに傾けて伸ばす。その状態で椅子に座り、首を戻す。この一連の動作を1日7回ほど行う。「試合会場に向かうバス移動だけで、姿勢が歪むことがあります。そのままでは演技のキレがなくなり、本来のパフォーマンスを十分発揮できません。ソチ五輪の本番前、結弦に姿勢の乱れがあったので、『姿勢矯正ストレッチ』をさせました。結弦は『なんで?』という顔をしていましたが『だまってやれ!』と(笑)。姿勢が悪くなると、首が本来の位置ではなく前に傾きます。そのため首の筋肉が硬くなります。そのコリを解消しながら、首を正しい位置に戻すのです」羽生の精神力の強さにも「美姿勢トレーニング」が生きていると、菊地さんはこう語る。「不安だったり、逆に意気込みすぎたりすると、骨盤が後ろに倒れてしまい姿勢の悪化を招きます。2連覇がかかった平昌五輪では、結弦の骨盤の位置が少しずれていました。本番前の結弦に指示したのが『菊地流腹筋』の運動です。本人もちょっとした体の異変を感じていたようで、黙々と続けていました」■骨盤の歪みを解消する「菊地流腹筋」(1)テーブルなどに手をつき、背筋が伸びるように、足をテーブルから離す。手の幅は肩幅に。(2)息を吐きながら、足を内側にねじりながら引き上げる。同時にひじを曲げる。息を吸いながら、最初の姿勢に戻る。右足と左足を交互に、計4回ほど行う。「体を大きくねじることで骨盤の位置が整い、背筋がスーッと伸びます。気管が広がり呼吸が深くなるリラックス効果もあり、自信をもって演技に臨めたのです」あんなジャンプはできないけれど、菊地さんの「エクササイズ」で、ゆづの美姿勢を手に入れよう。「女性自身」2020年2月18日号 掲載
2020年02月07日将棋棋士の羽生善治九段(49)が12月1日に、インスタグラムのアカウントを開設した。《2019年9月27日お誕生日の夜、蝋燭『フー』の瞬間。未公開ショット》とし、バースデーケーキのロウソクを目前にした羽生のオフショットが投稿された。そして《ゆっくり更新で返信等一切お応え出来ませんが、羽生善治の将棋男子(男性が正しいか…)の日常をお伝え出来たらと思います。どうぞ宜しくお願い致します》とつづられた。インスタではトレードマークの眼鏡をはずしてトレーニングする姿も公開。真剣勝負の表情がイメージ強い羽生なだけに、ファンからは歓喜の声が溢れた。フォロワーはすでに1万人を超えている。《ヨン様のような爽やかさ!!》《すてきな瞬間のお写真ありがとうございます!羽生先生を応援する場所が増えて嬉しいです!わーい》プロフィールに《羽生善治の日常の写真などを少しづつ発信。本人のことを代筆で書きます》とされているように、代筆者は妻の理恵さん。同日に理恵さんはTwitterを更新し、こう報告した。《羽生善治インスタ開設しました。羽生善治 お返事などは全く出来ませんが、季節折々の表情や言葉をお伝え出来たらと思います。 羽生ペットアカウントと共に、 よろしくお願い申し上げます》これまでも羽生の日常をTwitterでつづってきた理恵さん。3日にもTwitterを更新し、インスタグラムのアカウントを開設したきっかけについてこうつづった。《講演で稼ぐのsnsインスタより精進しろなど、負けると一定数直接も間接もネットでも言葉が刺さるが》と羽生が勝負に負けると心ない言葉を浴びせられ、気に病んでいたことを告白。いっぽうで、《将棋以外で自己顕示欲が微塵も無い夫》と羽生について記した。そして、《インスタも地方の病床のファンの方や直接イベントへ来られない方へ何か出来たらが発端。真剣勝負の顔は中継で届くのでイベントでの元気お裾分け袋みたいなおまけ》と明かした。また《いずれはストーリーやインスタライブで夫のメディアを通さない声で元気をお届け出来たらと考えていましたが、開設したインスタも多くのファンの方がもしご不快ならいつでも閉じます》とも意向を示した理恵さん。続けて、《今後様子を見て進めたいと思います。 (尚インスタは私が更新・代筆し本人は写真撮影位で完全更新はノータッチです)》とつづった。そんな羽生夫妻のファンへの気遣いに、温かな声が寄せられている。《将棋の普及も含めてSNSは、意味あると思います。羽生先生の将棋以外の色々を知ることが出来嬉しいと思う人がいる事は、将棋界の為でもあるのではないでしょうか 理恵さんの内助の功素敵ですよ》《インスタ、多くの人が「若い子がやるもので自分は…」と遠慮してたのを、「羽生先生の姿を見られるなら」とアカウントを作成する人が続出してますよ(自分もそうです) 不快に感じるなんてとんでもない、楽しみにしております》
2019年12月03日患者が続々と入っていく都内にある総合病院の正面玄関口――。6月11日の朝9時半、どこか疲れた表情でそこから出て来たのは、将棋界の第一人者・羽生善治九段(48)。玄関前に妻・理恵さん(48)が運転する車が止まっていた。羽生といえば、6月4日に歴代単独1位となる公式戦通算1千434勝を達成し、最多勝記録を27年ぶりに塗り替えたばかり。そのわずか1週間後、羽生は重い足取りでゆっくりと歩を進め、後部座席のドアを開けると体をかばうように車へ乗り込んでいった。本誌記者が羽生の姿を目撃した約2時間後に理恵さんがツイッターでこう明かしていた。《人間の病院に来ています。予約無し、紹介状無しだと2時間待ちなうです》どうやら羽生は本誌の目撃後、車内で診察待ちをしていたようだ。その日の夜6時、理恵さんは羽生の病名を公表。《羽生が以前より不調を訴えていた右足の踵の痛みを調べて来ました。アキレス腱炎・アキレス腱付着部症です。アキレス腱に引っ張られて踵の骨が突起状に裂け激痛で普通に歩くのが今困難です》普通、足を酷使するスポーツ選手がかかることが多いというこの病い。理恵さんは《同じ姿勢を長時間続けた変形かも知れず》と、夫の棋士としての“宿命”をおもんぱかった。33年間、計2千局以上にも及ぶ対戦で、朝9時から深夜にまで長時間に及んだ大決戦も幾度となくあった羽生。2年前、棋士が主人公の映画『3月のライオン』公開イベントで、主演の神木隆之介(26)が羽生に「正座がきつかったです」と打ち明けると、羽生はこんな意外な本音も明かしていた。「棋士もきついです(笑)。気合が入ったときや“この一手”というときに居住まいを正して正座で指すことが多いんです」踵の“爆弾”は羽生も以前から意識していたようだ。昨年1月、都内で開催されたトークショーで「食べすぎると正座がキツくなってしまうので日常的に気をつけています」と、正座が負担にならない工夫を語っていた。須田整形外科クリニックの須田均院長は言う。「アキレス腱は40歳半ばを過ぎてくると足首の動きが鈍くなってきて、運動などしていなくても痛むことがあります。羽生さんの場合、棋士という職業柄、スポーツとは逆に同じ姿勢で動かないことでアキレス腱が硬くなり、だましだまし我慢しているうちに炎症につながった可能性があります。外科的な処置はなく炎症が落ち着くまで待つしかありません」羽生にとっては「正座病」ともいえるこの病い。理恵さんも夫の今後の療養生活について、ツイッターで周囲の理解を強く求めている。《そこで、今後の取材、収録、公式戦等の折に通常の速度で歩く事が困難でご迷惑をおかけする事がある事、普通の靴が履けませんので、今後暫く申し訳ありませんが踵を踏むビジネスバブーシュを着用する失礼をお許し頂けます様、何卒宜しくお願い申し上げます》歴代最多勝会見で、ここまで勝ち星を積み重ねてきた要因を羽生は自分でこう分析。「もちろんもう30年以上もやっているので負けるときも結構あります。修正とか反省はしないといけないとは思っているんですけど、ある程度、終わったところからはきれいさっぱり忘れて、次に臨むことは長く続けていくうえでは大切なことなのかなと思っています」前人未踏の記録を打ち立てた大棋士ゆえの職業病。理恵さんの支えで体を“修正”し、羽生は今後も記録を伸ばしていくはずだ。
2019年06月18日将棋の羽生善治九段(48)が6月4日、第60期王位戦挑戦者決定リーグ白組プレーオフで永瀬拓矢叡王(26)を破り、通算勝利数1,434勝を達成。大山康晴十五世名人の持つ最多勝数記録を更新して歴代単独1位となった。対局後には会見が開かれ、羽生九段は今の気持ちを聞かれ、「大山先生と比較することは難しいとは思うんですけど、一応、数字の上では1つ先にいけたということは棋士として大変ありがたいことだなとも思っています」とコメントしたと各メディアが報じている。大記録を達成しながらも、謙虚な姿勢を崩すことはなかったようだ。今回の他にも永世七冠など数々の記録を残す羽生九段。次なる記録は通算タイトル100期の可能性が高く、6日には木村一基九段(45)との王位戦挑戦者決定戦が控える。今回の記録多成の熱も冷めぬまま、前人未到の新たな大記録を今年にも達成するかもしれない。ネットでは、ファンからも「羽生さんのタイトル通算100期が見たい」「タイトルホルダーに勝利して、新記録達成…このまま狙うはタイトル100期だ!!」と次なる記録を期待する声が上がっている。
2019年06月05日子どもは時に、大人をハッとさせるような疑問を投げかけてきます。その疑問に正確かつ誠実に答えようとすればするほど、「この答えは本当に子どもに響いているのかな?」「ちゃんと納得できたかな?」と不安になってしまいますよね。今回は、いつの時代も大人を悩ませる子どもの疑問、「どうして勉強しないといけないの?」について、とことん考えてみましょう。「将来のため」はNGみなさんも子どものころ、親御さんに「どうして勉強しないといけないの?」と聞いたことはありませんか?すると、このような答えが返ってきたのではないでしょうか。「いい大学に入るためだよ」「今のうちに勉強しておかないと後で苦労するよ」「なりたい職業につくためだよ」確かにその通りですね。大人になってみると、学生時代にしっかりと勉強することの大切さや意味を実感することも多いはずです。でも、はたして、その回答で子どもは本当に納得し、勉強に対するモチベーションが上がるのでしょうか。ふくしま国語塾主宰のカリスマ教師・福嶋隆史先生は著書の中で次のように述べています。「「将来のためだから」と言われても、たいていの子どもは何年・何十年も先の自分の “将来像” をイメージすることなどできないので、あまり良い答えとは言えません」また、教育・子育てアドバイザーの鳥居りんこさんは、勉強に悩む多くの中高生から相談を持ちかけられるそうです。そこで出たひとつの結論を紹介します。優秀な子供が勉強する目的を見失った時に、大人が「試験のため」「知名度の高い大学へ行くため」「裕福な生活をするため」と言って丸め込もうとすると、親の期待とは正反対のところに着地するケースは少なくない。そうした大人の意見は、幸せに至るひとつの“手段”であって、人生の“真の目的”ではないから子供の疑問解消には至らないのだろう。(引用元:PRESIDENT Online|「なぜ勉強が必要?」子供への模範解答3)ただ漠然と「将来のため」と言い聞かせても、いま現在勉強の意義について疑問を感じている子どもにとっては、納得のいく答えではないようです。ではいったい、どのような回答が望ましいのでしょうか。「勉強する意味」の答えはひとつじゃないここからは、教育のプロや各界の著名人が「人生の先輩」として考えた回答を見ていきましょう。■広い視野で世界を見るため前出の鳥居さんは、藤沢市の聖園女学院中学・高校の校長、ミカエル・カルマノ神父に「人はなぜ勉強しなければならないのでしょう?」と問いかけたところ、次のような答えが返ってきたそうです。「勉強は自分の窓を開けるということです。学ぶことで、今まで見ていたものとは違う何かを見ることになります。視界を広げるために学ぶのです」■子どもの「生きる力」を引き出すため教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は、勉強とは「生きる力を引き出すこと」だと説きます。もともとeducationの語源はラテン語のdocere(引き出す)であるという説があります(アルク語源辞典より)。子どもにインプットするのではなく、アウトプットさせるように仕向けるという意味です。それが正しいとするならば、「未知なる状況に接しても狼狽することなく、道理を見極めて対処する能力」こそ、どんな状況の中でも「生きる力」であり、それを引き出すことこそがeducationの本来の意味だといえるのではないでしょうか。だとすれば大人がすべきことは、子どもに「生きる力」を授けることではなく、子どもの「生きる力」を引き出すことであるといえるはずです。(引用元:おおたとしまさ(2013年),『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』,日経BP社.)■生きるうえで役立つものを選ぶため将棋棋士の羽生善治さんは、道徳について考える本の中で「どうしてお母さんは、ボクの嫌いな勉強をおしつけてくるんだろう?」という子どもの疑問に対して、「たくさんのことを知ると生きていく上で役に立つから」と答えています。この世界にはたくさんのものがあります。目に見えるもの、見えないもの、手にふれられるもの、ふれられないもの、その一つひとつを知ってゆくのが勉強で、外で遊ぶのも勉強です。お母さんは世界のたくさんのことを知ってほしいのです。それが大きくなって大人になった時に生きていく上でとても役に立つ事を知っているのです。たくさん勉強して、たくさん遊んでできるだけたくさんの事を知ってください。そして、大人になったときにいらないものは自分の判断ですべて捨てて、残ったものがあなたが勉強したものです。(引用元:文 やまざきひろし/絵 きむらよう・にさわだいらはるひと(2018年),『答えのない道徳の問題どう解く?』,ポプラ社.)■これからの時代に必要な能力を伸ばすため東京大学名誉教授で教育学者の汐見稔幸先生は「なぜ勉強するのか」という問いに、「好奇心や思考力、表現力を伸ばすため」と答えています。これからは「教えたことをどのくらい覚えているか」ということを学力の目安とするよりは、「与えられたテーマをどう解決していくか」という思考力や、「考えたことをどう伝えるか」というコミュニケーション力や表現力を学力として考えたほうがよい、としたうえで、「豊かな思考力を身につけるには“思考する練習”が必要」とのこと。つまり、テストで良い点数をとるために勉強が必要なのではなく、もっと広い視野で物事を考え、自分の言葉で表現する手段として勉強することが大切なのです。■“学び方” を知るためまた、筑波大学准教授でメディアアーティストの落合陽一氏は、勉強する理由を「新しいことを考えたり、新しいことを身につける方法を学ぶため」と説きます。新しいことを学ぶ必要がある時に、「どう学ぶのが自分にとって効率的か」を知っていると非常に有利になります。そのためにどうやってその状態に自分を持っていけるかを考えながら、常に勉強し続けることが大事になってくるのです。(引用元:落合陽一(2018年),『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』,小学館.)よく「学校の勉強なんて社会に出たらまるで役に立たない」という言葉を耳にします。しかし「学習する訓練」を怠っていたら、社会に出たときに新しいことを学習する方法がわからないのでつまずいてしまうのです。■たくさん失敗して成長するため教育評論家の石田勝紀氏は、高校受験を控えたある生徒に「勉強の意味」について聞かれたとき、「自分の成長のため」と答えました。さらに「トップ校にいく人と比べて自分ができないという比較ではなく、1ケ月前の自分と比べて成長したのかどうか」が重要であり、途中で投げ出さず、諦めない姿勢を貫くことの大切さを伝えたのです。また、石田氏は「学び=成長は、失敗や間違いから生まれるもの」だとも説きます。「何が学べたか、次はどうすればうまくいくか?」に焦点を当てるようにすれば、子どもの中に「自分はできる」という自信や希望が芽生えます。そのことを目の当たりにしてきた先生ならではの回答ですね。大事なのは「ごまかさないこと」これまでご紹介してきた“教育のプロ”の回答を参考にして、いくつか答えを考えてみました。ぜひ参考にしてみてください。これから〇〇くんはたくさんの人と出会うよね?その中には、自分とはまったく違う考え方の人もいるかもしれない。そういった人たちとも一緒に遊んだりお話したりするときに、それまで勉強してきたことが役立つんだよ。知らないことを知るって楽しいことなんだよ。ワクワクして「もっと知りたい」って自然に思えることが本当の勉強なんだ。だから、勉強は「楽しむため」にするんだよ。頑張って続けてきたことは、いずれ必ず大きな花を咲かせる。スポーツでも習い事でも、「もうやめたい」って諦めそうになっても頑張って続けることが大事。勉強だって同じだよ。勉強する内容よりも大事なことは、勉強を続けること。続ける力をつけることだよ。途中で投げ出したら何にも残らなくなっちゃうから、目の前の課題をコツコツこなしていけば、いずれ大きな宝物になるよ。これらはほんの一例です。もしお子さんが納得できなければ、親子で一緒に考えてみましょう。お子さん自身が勉強の意味について深く考え、向き合うことが、答えを導き出す唯一の方法です。***大人は子どもの疑問に完璧に答えられなきゃいけない!とプレッシャーを感じていませんか?だからといって、ありきたりな言葉で適当にごまかしても、子どもはすぐに見抜きます。それよりも「お母さんもわからないから一緒に考えてみよう」と提案しましょう。(参考)福嶋隆史(2010年),『わが子が驚くほど「勉強好き」になる本』,大和出版.PRESIDENT Online|「なぜ勉強が必要?」子供への模範解答3おおたとしまさ(2013年),『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』,日経BP社.文 やまざきひろし/絵 きむらよう・にさわだいらはるひと(2018年),『答えのない道徳の問題どう解く?』,ポプラ社.汐見稔幸(2008年),『汐見先生の素敵な子育て「子どもの学力ほ基本は好奇心です」』,旬報社.落合陽一(2018年),『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』,小学館.東洋経済ONLINE|「勉強する意味は?」と問う子に刺さる言葉東洋経済ONLINE|子どもに「夢を持て」と言う前にすべきこと
2019年03月09日表現者としてさらなる高みを目指す羽生結弦。原点回帰、そして今季のビジョンを織り込んだ、新プログラムに迫ります。静かなピアノの曲は音も抑えて滑りたい。幼い頃から目標にしてきた、23歳での五輪制覇。それをディック・バトン(アメリカ)以来66年ぶりに果たす“連覇”という快挙とともに達成。そしてそれにより始められると思った、自分のための、新たなフィギュアスケートへの挑戦。自分が競技者として目覚め、世界を意識する気持ちを生み出してくれた憧れのスケーターふたりの、代表的なプログラムで使用された曲を使うと決めた。だからこそ、いま自分ができる最高の技術を入れ込んだプログラムにしたいという思いは強い。その表れが、SPでジャンプをすべて後半の初めまでに入れ、その後はスピンやステップを行う構成にしていることだ。昨年4月に自ら企画・参加したアイスショーの“コンティニューズ・ウィズ・ウィングス”で、羽生はジョニー・ウィアーの、体をかがめて足の間に手を入れて回転する彼の“パンケーキスピン”に衝撃を受けたと話していた。アイスショーではウィアーだけではなく、ステファン・ランビエールなどもスピンだけで感情を表現する技術の高さを見せている。そんなスピンとステップで表現する世界を、さらに際立たせようとする試みなのだろう。自身の世界最高得点を更新する110. 53点を出したGPシリーズロシア大会では「曲自体も序盤はゆったりしているので、その中の滑りではあまりエッジの音は立てたくないし、ゴリゴリとスケートを滑らせたくないので。そういった、何かジャンプにつながる部分の難しさみたいなものも感じながら滑っています」と話していた。それは彼が『バラード第1番ト短調』を滑るシーズンイン前の言葉と共通している。静かなピアノの調べで始まる曲だからこそ、スケーティングの音も極力抑えて静かに滑らなければいけないと思う、と話していたのだ。羽生がウィアーの滑りに憧れたと話した中のひとつに、彼のジャンプのランディングのスムーズさときれいな流れがある。静かな曲調の中で力を使わずにスムーズな“静”を感じさせるジャンプをし、曲が盛り上がる後半のスピンとステップで自らの感情を爆発させるようなプログラムを意識しているのだ。日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、シーズン初戦オータムクラシックの、羽生のSPのスピンが印象的だったという。「レベル4を取るためには今までと同じことをやればいいが、今季はその組み合わせを難しいものに変えていた。それでこれまでの彼には見られないミスをしたが、本人も自分のためにスケートをすると話していたように、楽しみながら新しいことに挑戦しているなと感じました」と話している。ほぼスコアに縛られず演技ができている。フリーで彼の挑戦の気持ちが表れているのが、後半に入れている4回転トウループ+トリプルアクセルだ。このコンビネーションは着氷した足では踏み切らないために“シークエンス”扱いとなり、得点は2つの基礎点を加算した8掛けになる。羽生はそれを入れようとした理由を「今はほぼスコアに縛られることなく演技ができているので。点数は関係なく、今の自分ができる最高のコンビネーションとなるとやっぱり4回転トウループからのトリプルアクセルになると思うから、やろうかなと思いました」と話す。自分が得意にしていて思い入れのあるトリプルアクセルを2本入れたいという強いこだわりもある。それを入れることによって、連続ジャンプで2回転トウループを入れる必要がなくなることにもこだわった。エフゲニー・プルシェンコが『ニジンスキーに捧ぐ』で見せていた重厚感のあるカリスマ性を意識し、演技時間が30秒短くなり演技に余裕が持てない中で、すべてのジャンプに難しい入り方や出方を織り込む。そして最後にトリプルアクセル2本を含めたコンビネーションジャンプを3連続で入れる、極めて難度の高い構成にした。その難しさを承知しながらも、自分ができうる最高難度に取り組もうとするのは、“皇帝”とも称されるプルシェンコのこれまでの功績に敬意を払ってのものだろう。そのプログラムを自分のものとして完成させることこそ、羽生が目指すものだ。はにゅう・ゆづる1994年12月7日生まれ、宮城県出身。4歳からスケートを始める。 2014年のソチオリンピックに続き、2018年平昌オリンピックで金メダルを獲得。五輪連覇は66年ぶりの記録。※『anan』2019年1月30日号より。写真・能登 直(a prest)取材、文・折山淑美(by anan編集部)
2019年01月27日昨年8月末、拠点であるトロントのリンクにジャージー姿の羽生結弦の姿があった。公開練習のリラックスした表情に接近。公開練習で、いい意味での力をもらっています。昨年8月30・31日にカナダ・トロントのクリケットクラブで行われた、羽生結弦の新シーズンへ向けての公開練習。クラブに入ってくる彼を数多くのカメラが迎え、ロッカールームから出てスケート靴を履く時も、間近までカメラが迫ってくる。そんな中で彼にとっての公開練習の意味を聞かれると、笑みを浮かべながらこう答えた。「ひとつには自分にとって締め切りというか、テスト的なところがありますね。人間って追われるものがないと、最終的には詰めることができないじゃないですか。そういう意味で公開練習というのは皆さんが期待して来てくれることだから、自分の中で『ここまでにある程度仕上げておかなきゃ』という、ある意味でのプレッシャーというか…。いい意味での力みたいなものをもらっています」羽生は平昌五輪の後で、「五輪というのは卒論みたいなものだ」と話していた。4年間の集大成。そのためにゼミに入って研究を積み重ね、積み重ねて結果を出すものだと。だが平昌ではケガでその期間がギュッと短くされてしまった。すべてがゼロになった状態から、またすべてを一から作り直すのが大変だったと苦笑していた。そんな状況でも大きな目標にしていた五輪連覇を果たした羽生。今季の公開練習では、五輪へ向かう気迫を心に秘めていた昨季とは違う、穏やかな表情を見せていた。そこで発表した新プログラムは、ショートはジョニー・ウィアーが’06年トリノ五輪の前にフリーで使っていた『秋によせて』。『Origin』と名付けたフリーは、エフゲニー・プルシェンコが旧採点法時代に芸術点ですべてのジャッジが満点の6.0点を付けた、伝説のプログラム『ニジンスキーに捧ぐ』で使用していた曲。共に幼い頃に憧れ、その演技に刺激を受けた尊敬する存在。ふたりには自身が企画・プロデュースしたアイスショー“コンティニューズ・ウィズ・ウィングス”に出演してもらった時に、使いたいという思いを伝え、快く了承してもらったという。「フリーはまだ自分が使ったことのないジャンルの曲。小さい頃からずっとやりたいと思いながらも、プルシェンコさんの代表的なプログラムだから自分が使うべきではないと我慢してきた曲です。彼の圧倒的なオーラだったり、ニジンスキーのポーズ、一つひとつの音に合わせている動きやジャンプなどに、ものすごく惹かれた記憶があります。ウィアーさんの『秋によせて』も、男性だからこそ出せる中性的な美しさは彼の一番の魅力だと思ったし、スピンでの手の使い方やジャンプのランディングの美しさに惹かれ、自分もこういうふうに滑りたいなと思った記憶があります」曲の中に、自分の色を入れ込みたいと思う。以前は自分の色というより、尊敬しているスケーターたちの様々な部分を受け取り、それをつなぎ合わせて自分になればいいと思っていた。だが昨シーズンあたりからは自分らしさ、色というのがやっと出せるようになったと思えてきた。だからこそふたりへのリスペクトを持ちながら、曲の中に自分の色を入れ込みたいと思うようになったというのだ。競技を続行しようと決断した彼の心の中には、4回転アクセルに挑戦し、跳びたいという強い気持ちもある。それが今の最大のモチベーションだと。だがそれとともに、新しいプログラムに自分の思いを込めて作り上げ、演じたいという気持ちもある。「プログラムに関しては何か、自分の好きなようにしちゃおうというのが一番ですね。もう素直に、自分の気持ちとか、童心の中にある夢というものを叶えてあげようという気持ちが、今はすごく強いので。だから今は、すごく子供に戻った感じです」羽生はこう言うと明るく笑った。大きく開放された心。彼はそれを存分に楽しもうとしているかのようだった。はにゅう・ゆづる1994年12月7日生まれ、宮城県出身。4歳からスケートを始める。 2014年のソチオリンピックに続き、2018年平昌オリンピックで金メダルを獲得。五輪連覇は66年ぶりの記録。※『anan』2019年1月30日号より。写真・能登 直(a prest)取材、文・折山淑美(by anan編集部)
2019年01月26日フィギュアスケートの羽生結弦選手が出演するロッテ「ホットガーナ」新WEB動画、「マフラー男子」編と「マドラー当たる」編が15日、公開された。ロッテは、この冬「ガーナミルクチョコレート」をより簡単に、いろいろなシチュエーションで楽しんでもらおうと新動画を制作。「マフラー男子」編では、白いセーターに真っ赤なマフラーを巻いた羽生選手が、ホットガーナを飲んでホッと一息。カメラ目線で、「お疲れ様です。はい、ホットガーナ」と優しい表情で甘く語りかける。「マドラー当たる」編では、「羽生選手マドラー」を使って「5、6からの~7回転!」と遊ぶ、無邪気な羽生選手の姿を見ることができる。羽生選手の競技中の様子を再現した「羽生選手マドラー」は、羽生選手自ら監修。ジャンプやスピンのポーズには細微の部分までこだわり、躍動感あふれる仕上がりに。ホットガーナをつくって画像をSNSで投稿すると、抽選で500人にこのマドラー3種セットが当たるキャンペーンも実施する。羽生選手は、撮影の打ち合わせで「羽生選手マドラー」の試作品を渡されると、「おお!衣装の細部までこだわっていますね!」と出来栄えに感心。そのままじっと真剣な目つきで指先や衣装の細部まで確認すると、「よし、僕が技の見本になります。さらに完璧なマドラーを作りましょう!」と自らスタッフへ提案し、「結弦だけに、ユヅれないんですよね(笑)」と、衣装を脱いで、記録用のカメラに向かってマドラーのポーズと同じ体勢を披露した。そして、指の向き、角度、足の高さなど、羽生選手のこだわりが細部まで表現されたマドラーが完成。羽生選手は「それぞれのマドラーによって、回した時の感覚が全然違うんです。(ホットガーナを混ぜる際に)いろいろな回し方を楽しんでいただきたいです!」と呼びかけている。
2018年11月15日5月25日13時、千葉県の幕張メッセ前にワンボックスカー車が止まった。出てきたのは、羽生結弦(23)。『Fantasy on Ice』に出演するため、開演5時間前に会場入りしたのだ。待っていたスタッフへ丁寧にお辞儀すると、羽生スマイルが飛び出す。その表情からは、どこか吹っ切れた様子がうかがえた――。 ショーでは平昌五輪以来となるトリプルアクセルを決め、完全復活をうかがわせた羽生。 「実はこの直前、羽生選手はひそかに1週間ほどトロントへ渡っていたそうです」 そう語るのは、羽生を知るフィギュア関係者だ。アイスショー直前にもかかわらず、わざわざカナダへと飛んだ羽生。理由は新シーズンのプログラムにあったという。 「これまで負傷した右足首のリハビリに専念してきた羽生選手ですが、経過は良好。ジャンプを跳んだ後には軽い痛みがあるようですが、次シーズンを戦う上で問題ないほどには回復してきています。そんななか、6月に国際スケート連盟が大幅なルール改正を行うと発表。そこで彼はトロントで拠点としているクリケットクラブを訪れ、次のプログラムについて打ち合わせを行ったそうです」(前出・フィギュア関係者) 新たなルールに対応すべく行われた極秘ミーティング。そこには、もう1つの目的があったようだ。 「羽生選手の母・由美子さんやオーサーコーチは、彼が“燃え尽き症候群”に陥ることを危惧しているんです。これまでは五輪連覇という目標があったからこそ、苦難を乗り越えることができました。しかしそれを達成した今、モチベーションを支えるものがなくなってしまった。だからコーチたちは『次のシーズンはまず、ユヅルの好きなように滑るべき』という方針を打ち出したそうです。その効果はてきめん。羽生選手は積極的なプランニングを出しているそうです」(別のフィギュア関係者) アイスショー後、次シーズンのプログラムについて「曲は決まっています」と語っていた羽生。早くも次のステージへ向かっているようだ。
2018年05月30日「くまのプーさん」を愛する羽生結弦選手や、「もぐたろう」紛失騒動で話題になった江口ともみさんなど、今、ぬいぐるみ愛を堂々とアピールする大人が急増中。それって変なの?いえいえ、もはや「ぬいぐるみは子どものもの」という考え方こそ古いんです。 「大人になったからといって無理にぬいぐるみと離れることは好ましくありません。『いつまでも一緒にいていいんだよ』と言いたいですね」 快獣ブースカ、リラックマ、くまモンといったキャラクターがズラリと鎮座する研究室でそう語るのは、法政大学教授の青木貞茂さん。ぬいぐるみを愛する大人が増加する背景を、青木さんはこう分析する。 「社会の変化に伴い、家庭も仕事も努力なくして安定はなく、生き抜いていくために常にバージョンアップが求められる時代。その中にあって、『ぬいぐるみ』は激流の中で自分をつなぎとめてくれる“心の錨”のような存在なんです。野球の大谷翔平さん、スケートの羽生結弦さんといったトップアスリートの方々がぬいぐるみ好きであることを公言し、アルピニストの野口健さんも自宅でくまモンと差し向かいで晩酌をしているとか。保証のない世界で闘う彼らが、ぬいぐるみに精神の安定を求め、癒しを得ていることはその典型例といえるでしょう」(青木さん・以下同) もちろん心のよりどころとなりうるものは、ほかにもある。しかしペットや人はケアが必要であり、亡くなってしまうことも。絶対的に自分を受け入れてくれる“守り神”的な存在として、ぬいぐるみは理想的だという。 また、日本では古来、長い年月を経た道具などに神が宿る「つくも神」という考え方が受け入れられてきた。 「“ぬいぐるみ愛”の根底にもこの思想が流れています。だから断捨離などといって、親がお子さんのぬいぐるみを勝手に捨ててしまうのは言語道断。自分も簡単に捨てられてしまう存在なのだと、とらえられかねない。どうしても処分したいなら、お焚き上げなどの儀式をしたほうがいいと思いますが、そもそもそこまでして捨てなければならないのでしょうか。大人になってもそばに置いておくことで、人に対しても慈しみの心が芽生える。ぬいぐるみを愛する心に、何も不都合はないのです」
2018年05月20日(写真:アフロ) ブライアン・オーサーコーチ(56)の愛弟子といえば、絶対王者・羽生結弦(23)。その師弟関係に今回、“女王”が加わることとなった。女子フィギュアのロシア代表選手、エフゲニア・メドベージェワ(18)だ。 平昌五輪では、金メダル候補ともいわれていたメドベージェワ。だが同じくロシア代表のアリーナ・ザギトワ(15)に敗れ、銀メダルという結果になっていた。そんな彼女がオーサー氏に師事し、カナダに渡るというのだ。 だがロシアとカナダは、フィギュアスケート界におけるライバル国。所属こそそのままだが、ロシア人選手が練習拠点をカナダに移すというのは“異例の事態”だ。なぜ彼女は“祖国を捨てる”ような決断を下したのか。一部ではエテリ・トゥトベリーゼコーチ(44)との確執が報じられているが、理由はそれだけではないようだ。 「メドベージェワさんは、羽生選手にとても熱を上げています。そして徐々に、その距離を縮めようとしているんです」(スポーツ紙記者) 実はコーチ変更の背景にも、羽生への思いが影響しているという。 「彼女は羽生さんのことを、出会う前からずっとチェックしていました。そして実力をつけると、国際大会でも出会うように。記念撮影をしてもらうなど地道なアピールのおかげで、今ではプレゼント交換もする仲になっています」(前出・スポーツ紙記者) 平昌五輪前、メドベージェワは羽生とゆかりの深い「晴明神社」を訪れていたという。また五輪でも、仲睦まじい姿が目撃されていた。 「平昌五輪のエキシビション前には、控え室で仲良くデュエットする姿も目撃されています。曲は、ディーンフジオカさんが歌うアニメ『ユーリ!!! on ICE』のテーマソング。2人は終始笑顔で、肩を揺らしながら歌い続けていたそうです」(フィギュア関係者) そして彼女は今回の移籍を機に、さらなる“野望”を秘めていた。 「彼女はトロントでの新居について、セキュリティのしっかりした“あるマンション”を希望しています。そこが実は、羽生選手と同じなのではと言われているんです。もしそうなれば、2人の仲もさらに近づくのではないでしょうか」(前出・フィギュア関係者)
2018年05月17日≪これなら負けない!≫ Twitterでこう意気込むのは、羽生結弦選手(23)のとあるファンだ。競技名は題して「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」! 羽生は4月22日、地元・宮城県仙台市で祝賀パレートを開催。平昌オリンピックで金メダル獲得という偉業を成し遂げただけに、11万人もの人々が集まった。 羽生を乗せた車は、仙台市役所までの1.1キロを40分かけて進んだ。背伸びをして手を振り、時折沿道に向かい指をさすなどサービス精神旺盛。精いっぱい、声援に応えようとする姿がそこにはあった。 ファンも精いっぱいその姿を撮影しようと努力していた。羽生は一瞬で通り過ぎてしまう。今か今かと待ち構え、人をかき分けシャッターチャンスをファンは待っていた。 しかしすし詰め状態のなかで撮影したものに、ミスは当然多い。そこで失敗した写真をあえて披露しようとTwitterで企画されたのが「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」だ。失敗した写真をアップし、それぞれがコメントを投稿するという。 たとえば興奮のあまりブレてしまい、背景しか撮れてないものにはこうだ。 ≪仙台の美しい風景をお楽しみください ≫≪杜の都≫≪本人不在≫ またせっかく羽生の姿を収めても、ブレてしまったものには≪涙でにじんだのよね、きっとそう≫と一言。遮るように謎の光が映りこんだものには≪このホヤホヤした光、たぶん私の魂(抜けた)≫とコメント。 さらに体の一部しか撮れなかったものには≪左手は写った≫≪な ぜ 顔 を 撮 ら な い の 私≫≪シャッター切る瞬間ことごとくお顔を伏せてしまう羽生さん≫とも。≪人違い≫と遠くにいる警備員らしきひとを撮影したものもある。 そんなファンの愛を改めて伝える「#羽生結弦の写真撮るの下手くそ選手権」に、「むしろ熱気が伝わる!」と絶賛の声があがっている。 ≪たとえそこに…羽生が写っていなくても…羽生愛が感じられさえすれば…それは…立派な羽生写真なのです…破棄しては…いけません…≫≪現地の狂乱がとても伝わってくるのと同時に、皆さんのことが愛しくてたまらなくなる。つまり面白い≫ 羽生に、この愛は届くのだろうか?
2018年04月24日(写真:アフロ) 4月13日、東京・調布市にある「武蔵野の森総合スポーツプラザ」で羽生結弦(23)のアイスショー『Continues‐with Wings‐』が行われた。9千人のファンを前に、平昌五輪以来47日ぶりに滑るサプライズを見せた羽生。だがその人気は、思わぬ余波も呼んでいた。 開演前から会場には長蛇の列が。お目当ては羽生関連グッズだという。先頭の女性客は、開演12時間前の午前6時から並んでいたとのこと。羽生人気のすさまじさがうかがえた。 さらに公演前の4月11日には、東京・日本橋にある高島屋で「羽生結弦展」が行われた。羽生自身の登場はないにもかかわらず、午前10時のオープンを前に2千人もの行列が! 「会場は8階でしたが、そこにたどりつくまで3時間かかりました。あまりの過酷さに、3回ほど気絶しそうになりました。それでも会場にたどり着くと、もう夢のよう!衣装の質感、刺繍の細やかさ。写真も、初めて見るものもあって。並んでいたときはみんな疲れた表情をしていましたが、最後は笑顔になっていましたね」(訪れたファン) 会場ではグッズ売り場も設置。限定商品の「コスチュームキューピー」(800円)と「キャンバスアート」(大2,500円、小1,500円)には、熾烈な争奪戦が巻き起こっていたという。 「売り場はもう人の山。このグッズを目当てに訪れた人もいたようですが、初日の14時時点でもう売り切れていました。『たった4時間で!?』と残念がる声も聞こえてきましたね。グッズ売り場にいた友人によると、怪しい人がいたみたいです。帽子を目深にかぶってマスクをした男性がいて、写真展には目もくれず売り場へダッシュ。さらにその日の夕方には、大量の限定品がネット上で転売されていたんです」(前出・訪れたファン) 実際、こうした転売はいたるところで横行。とあるフリマアプリでは、800円のキューピーが、なんと50倍の約4万円で売買! 「商品やレシートには『応援ありがとうございます』と印字されており、ゆづの温かい心遣いが感じられました。なのに転売するなんて、許せないです!」(前出・訪れたファン) 同じく11日には宮城県仙台市内にあるデパートなどで記念Tシャツ(2,500円)の販売が開始されていたが、こちらも大人気。売り場には、長蛇の列ができた。売り上げは22日に同市内で行われる金メダル祝賀パレードの費用に充てられるが、こちらも転売が横行。オークションサイトでは、倍の5千円で落札されていたという。
2018年04月20日将棋界に奇跡をもたらした異色の棋士・瀬川晶司五段の自伝的小説を映画化した『泣き虫しょったんの奇跡』のヒット祈願が、本日4月9日(月)に勝負の神様で知られる鳩森八幡神社の将棋堂にて行われ、松田龍平、野田洋次郎(「RADWIMPS」)、豊田利晃監督、瀬川五段が会見を行った。■松田龍平&豊田監督、本作に自信!『青い春』などこれまでも豊田作品に参加し、今作では主人公・瀬川晶司役を演じた松田さんは、「素晴らしい映画になったので、映画の神様が降りたなと思います。今日は将棋の神様にヒット祈願したので、微笑んでくれたら」と自信を見せ、豊田監督も「一人でも多くの人に見てほしい映画になりました」とコメント。また今回再び本格的なタッグとなった松田さんと豊田監督。松田さんは「楽しみでした。『青い春』から単独主役の機会がなかったので、気合が入りました。またやれて嬉しいです」と喜び、豊田監督も「いつも松田龍平主演でどんな映画が作れるか考えている。今回も面白かったです」と相思相愛ぶりが伺えた。しかし一方で、本作の撮影を「結構きつかった」とふり返る松田さん。「瀬川さんの半生と繋がる部分を感じたし、今回の映画で色々さらけ出したというか、自分を隠すことなくやらせていただいたなと。それは大変でしたが、そういう映画を豊田監督とできてよかったし、素晴らしいタイミングだったんじゃないかなと思います」とも語った。■松田&野田、映画初共演! 「才能が溢れ出ている」「圧倒されました」また公私共に仲良しであり、今回映画初共演となった松田さんと野田さん。「才能が溢れ出ている。ミュージシャンとは思えないというか、逆に役者じゃないからそういう空気感が出せるのかな」(松田さん)、「僕が参加したときはすでに現場の空気が出来ていたし、龍平もそこに主演として居たし、圧倒されました」(野田さん)とそれぞれお互いについてコメントした。なお、本作では将棋の監修も行っている瀬川五段。指導を受けた松田さんは、「瀬川さんの教え方がうまくて、将棋の楽しさを教えてもらいました」と話し、瀬川五段からは「最初に比べたら遥かに強くなっている」とお墨付きも。そして、キャスト陣は撮影の合間にも常に将棋を指していたそうで、“一番強い”のは、松田さん曰く奨励会メンバーのひとり、畑中良一役の駒木根隆介で、“一番熱中して上達した”のは瀬川五段曰く、同じく奨励会メンバー・新藤和正役の永山絢斗だったそう。■野田「どんな人が見ても間違いなく響く」昨今、藤井聡太六段や羽生善治永世名人などの話題がニュースとして頻繁に取りあげられ、アニメ&実写映画化された「3月のライオン」も大きな注目を集めるなど、盛り上がりをみせている将棋。松田さんは「将棋が大好きな方にはもちろん、より将棋の熱を上げる映画だと思うし、将棋を知らない人が見ても間違いない映画になったなと」と言い、野田さんも「どんな人が見ても間違いなく響くし、自分の人生をふり返ったり、この先に想いを馳せる映画なんじゃないかな」とアピールしていた。また今回、松田さんが何かを決意したような表情を見せる本作のティザーポスタービジュアルも解禁された。『泣き虫しょったんの奇跡』は2018年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:泣き虫しょったんの奇跡 2018年秋より全国にて公開予定©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会©瀬川晶司/講談社
2018年04月09日梅沢富美男がテレビ東京ゴールデンタイムで初MCを務める「アッパレ!日本の縁の下さま~隠れたスゴい職業応援バラエティー~」が、4月6日(金)に2時間スペシャルで放送される。各界の様々なトップランナーたちを「縁の下」から支える職業に焦点を当てたバラエティーは、今回、齊藤工・監督×高橋一生・主演の映画『blank13』舞台挨拶の裏側にも潜入した。■著名人を支える、知られざる「縁の下の力持ち」に密着!昨年10月7日に放送され、好評を得た番組「アッパレ!日本の縁の下さま」がパワーアップしてゴールデンタイムに放送。「縁の下さま」とは、表舞台で活躍する著名人を「縁の下の力持ち」となって支える人たちのこと。普段はスポットライトの当たらない彼らに密着し、知られざる技や熱い思いを取材。「縁の下さま」の熱い思いや知られざる匠の技を「縁の上さま」にVTRで見てもらい、「これは知らなかった!」「ありがとう!」を、この番組きっかけに生みだしていく。前回密着したのは「相撲界」「フィギュアスケート界」「政界」の3分野。相撲の土俵に使われる土を国内で探し、提供する仕事だけで生計を立てる土業者。フィギュアスケートの靴の先の刃だけを研ぎ続け、生計を立てる研磨師。国会に欠かせない氏名標を作る元蕎麦屋さんなどなど、“テレ東らしい”、せまーい、けど情熱はスゴイ「縁の下さま」を紹介した。そして、今回のスペシャルでは、ワールドカップを控えるサッカー日本代表のベルギー合宿、国民栄誉賞を受賞した羽生竜王、齊藤監督の初長編『blank13』初日舞台挨拶などに密着する。■齊藤工×高橋一生『blank13』の舞台挨拶にまつわる縁の下さま抱かれたい男のトップにランクインする、齊藤工(監督)と高橋一生(主演)がタッグを組んだ映画『blank13』の公開初日・舞台挨拶に潜入!その舞台裏にも様々な「縁の下さま」が存在していた。映画公開初日は、舞台挨拶のため映画館を3か所も巡る過密スケジュール。早朝から、齊藤監督に密着開始。映画館に到着すると、ガチの凄腕ボディーガードが登場。控え室には、主演の高橋さんを始め、豪華俳優陣がギッシリ。すると…、ある「縁の下さま」を中心として、舞台挨拶直前にどんなトークを行うのか、出演者の間で打ち合わせがスタート!その結果、舞台挨拶は、打ち合わせから生まれた高橋さんの爆笑エピソードで大盛り上がりに!色気で語られることの多い2人だが、「縁の下さま」に向けられたカメラに映り込んだ、ふわっとした素の空気感、心配りまでばっちりカメラが捉え、上川隆也も「流石!」と感嘆するリアル“BGのチームリーダー”まで登場。ファン垂涎、永久保存版のお宝映像となりそうだ。■“サムライ・ブルー”サッカー日本代表の縁の下さま6月のワールドカップ本番を目前に控え、最終選考を兼ねた合宿に潜入!ハリル監督の口から代表メンバーが発表されたその瞬間、ドタバタと代表合宿の準備を始める「縁の下さま」たちに密着。さらにベルギーまで遠征し、選手たちが宿泊している5ツ星ホテルに潜入成功。すると…「こんなところまで取材したのは、この番組が初めてですよ!」知られざるサッカー日本代表の裏側、歴代監督から厚い信頼を受ける、代表(帯同)歴ナンバーワンの「縁の下さま」の存在が明らかに。用意されているドライヤーまでサムライ・ブルー。もちろん、長友佑都選手も熱く語っている。■羽生善治・竜王の縁の下さまは!?国民栄誉賞を受賞した天才棋士、羽生善治・竜王を支える縁の下さまに密着。「これは凄い技ですねっ!!」と、いつもは冷静な羽生竜王も思わずテンションが上がってしまう、愛用の駒職人さんの作業工程を紹介。さらに、タイトル戦が行われる前夜祭に潜入し「縁の下さま」探し。白熱するタイトル戦の裏側で奔走する「縁の下さま」とは?そのほか、2020年東京五輪のメイン会場となる新国立競技場の設計者・隈研吾の「縁の下の縁の下」、落語界のホープ、林家たい平をサポートし続ける「縁の下さま」を紹介。番組のMCを務める梅沢さんは、「自分でも劇団を抱えてやってきているので、芝居は、支えてくださる縁の下の裏方の皆さんがいないと成立しない世界ですし、皆さんに感謝しながら過ごす環境に身を置いているので、『縁の下さま』応援バラエティー、というコンセプトに意義を感じます」と真面目にコメント。「MCって、ありがたいお話ではあるんですけど、面白おかしくやりたい方で、決まりごとが得意ではないので、積極的には受けたくない(笑)」とは言いながらも、「番組自体、とても自分に合っていると思います。もうレギュラー化を目指して、頑張ろうかと(笑)」と梅沢さん。「世の中の物事の全てが、縁の下さまに支えられて成り立っていて、1人の仕事なんてない、ということ、感謝することの大切さを感じてもらえれば嬉しいと思います」と締めてくれた。なお、本日4月5日(木)深夜2時5分より「アッパレ!日本の縁の下さま~隠れたスゴい職業応援バラエティー~予習復習スペシャル」も合わせて放送される。「アッパレ!日本の縁の下さま~隠れたスゴい職業応援バラエティー~」は4月6日(金)18時55分~テレビ東京にて放送。(text:cinemacafe.net)■関連作品:blank13 2018年2月3日よりシネマート新宿にて公開、2月24日より全国にて順次公開© 2017「blank13」製作委員会
2018年04月05日(写真:アフロ) 最近、「いちゃつくメンズ」に萌え死にする大人女子たちが増えているという。たとえば、2月17日、平昌五輪男子フィギュアスケートで2連覇を達成した金メダリスト・羽生結弦選手(23)と銀メダルを獲得した宇野昌磨選手(20)の仲むつまじい姿はネット上でも話題になり“ゆづしょま萌え”と呼ばれるほど。 なぜ、世の女子たちは男同士のいちゃつく姿に萌えるのか。精神科医の髙木希奈先生に聞いてみた。 「女性たちが若い男子同士のスキンシップに萌えるのは、母性本能をくすぐられるからでしょう。誰にでも萌えるというわけではなく、羽生選手と宇野選手は、10年ぐらいの長い付き合いを経てきたからこその人間関係が動作や言葉からにじみ出てきて、またそこに引かれるのです。特に日本人は、一体感が生まれるグループの力や、苦楽を味わって成長してきたような苦労話が好きなので、そういう彼らが“濃い”スキンシップをはかるとグッとくるのでしょうね」(髙木先生) 人間関係を“深読み”して妄想をふくらませる。そのプロセスも「いちゃつくメンズ」を楽しむ作法と言える。 もちろん、いちゃつくのは若くて清潔感がある若い男性が前提条件なのは言うまでもない。多くの日本人に感動を与えた平昌五輪。男子フィギュアスケートの競技後のセレモニーで、羽生選手が宇野選手の頭を“なでなで”する姿は記憶に新しい。 さっそく翌朝、民放の報道番組で、その場面を司会者に突っ込まれると宇野選手は「いろんなところで(羽生に)面倒を見ていただいて。本当にありがたいのと、申し訳ない気持ちもあります」と恐縮するが、羽生選手は「弟分というよりもワンコに近いですね」と笑い合い、その姿に女子たちが悶絶した。 「表彰台に2人で上がることはこれまでもあって、’15年のGPファイナルでも3位で表彰台に上がった宇野選手が真ん中に立つ羽生選手の腕を組み、『結婚式かよ!』とテレビでも話題になりました。ふだんから仲よしなので、いちゃつく姿を見ているとホッとする。もうかわいくて仕方がないんです!」 こう力説するのはゆづファンの女性(60)。髙木先生は言う。 「大人の女性たちは日常生活のなかで、新しい人と出会うこと自体が少なくなってきているので、なかなかときめく機会がない。でも『いちゃつくメンズ』観賞なら、テレビやインターネットの動画など身近なツールでときめきを得ることができる。彼らに萌えるブームはまだまだ続くでしょう」 ときめくと、顔と心にハリが出てくるともいわれている。女子たちよ、もっと萌え、もっと若返ろう!
2018年04月01日右足首のケガのため、世界選手権を欠場した羽生結弦(23)。大会期間中の3月21日にはリハビリの一環として氷上に立っていたことが明らかになったが、あくまで感覚を失わないように滑る程度。本格的な練習再開のめどは立っていないという。 3月7日にスケート連盟が発表した羽生のケガの状況は「約2週間の安静と3カ月間のリハビリが必要」というもの。そんななか心配されているのが、羽生のアイスショー出演だ。 羽生は4月13日から行われるアイスショー『Continues〜With Wings〜』への出演がすでに決定しているが、滑るのではなくあくまでトークのみでの参加になるという。そうした“変則的な形”でもあえて出場する背景には、アイスショーを巡る“巨額の興行収入”が大きく影響しているようだ。 「このアイスショーは、1万人の観客を動員する一大イベント。3日間の開催で、4億円近いチケット収入が見込まれているんです。それだけではありません。グッズ販売やスポンサーからの後援料を含めると、総収入は7億円を超えるともいわれています」(広告代理店関係者) さらに羽生の“金メダル凱旋興行”は、これだけでは終わらない。今後7月まで、じつに多くのアイスショーが予定されているのだ。 「それらの興行収入を合計すると、60億円近い額になるといわれています。興行が成功すれば、かかわっている連盟の懐も潤います。そのため連盟は、羽生選手をできるだけ多くのショーに参加させようとしているんです。4月のアイスショーはトークのみの参加で済まされるかもしれませんが、羽生選手のリハビリが終わるとされているのは6月ごろ。無理な出演をさせられ、ケガが悪化しないと良いのですが……」(スポーツ紙記者) 「全治3カ月でもショーへ!」と望むスケート連盟からの“非情指令”。「60億円の重圧」を抱え、羽生の再出発は前途多難となりそうだ。
2018年03月30日将棋を題材にしたマンガ『3月のライオン』や藤井聡太六段の活躍、羽生善治竜王の永世七冠達成と国民栄誉賞受賞などにより、 近年将棋が注目されています。将棋は、高い思考力を要するマインドスポーツ(頭脳スポーツ)。 「自分はできないけど、我が子には指せるようになってほしい」と、興味を持っている人も多いのではないでしょうか? 将棋を覚える場として将棋教室がありますが、一体どんなことをする場所なのでしょうか? 最近将棋がマイブームの息子(4歳)と将棋教室に体験へ行ってきました。「将棋のまち」天童市で将棋教室体験将棋の駒生産量の約9割をシェアする山形県天童市は、「将棋のまち」として有名で、街のいたるところで将棋の駒のモチーフを見付けることができます。今回おじゃましたのは、天童駅一階にある将棋交流室で行われている天童少年少女将棋教室。初級者クラスに参加しましたが、対局が主なので、基本の駒の動きや最低限のルールは家で身に付けてくると楽しめると思います。指導員との対局や、月に数回プロ棋士が指導することもあり、この日も県内外から集まった子どもたちでにぎわっていました。春に行われる桜まつりでは、人間が駒に扮した人間将棋など多彩な将棋イベントも開催しています礼儀作法を重んじる「礼儀の心」を大事にしている天童少年少女将棋教室では「あいさつ」「姿勢」などの礼儀作法の取得を第一に考えているそう。教室を出入りする子どもたちの「こんにちは!」と「ありがとうございました!」のあいさつは、それはそれは素晴らしいものでした。息子も「あいさつをするときは相手の目を見て」「将棋を指すときの姿勢はピシッと胸を張って」と指導してもらい、人から礼儀作法を指導してもらう機会は少ないので、こういったことも貴重な体験です。「駒の並べ方はきれいに」「将棋盤にはものを置かない」と、ものを大切に扱う一面も見受けられました。また、勝ってもおごらない、負けてもひがまない、常に研究心を持ち沈着であること。対局中は冷静に平常心を保つことなど、心も成長できるのが将棋の魅力ですね。家族のサポートが必要不可欠教室の中でひと際目立って姿勢が良い男の子を発見。そのお母さんに話を聞いてみました。もうすぐ小学生で、将棋をはじめたのは5歳の頃。はじめは駒の動かし方から教え、初心者向けの将棋の本を読みながら初歩的なことを教えたそう。教室に通うようになったきっかけは「落ち着きがなく、座っていられなかったので」と、よくありがちな悩みから。「教室に通うようになってからは集中して座っていられるようになり、今では朝4時に起きて詰将棋を解いたり、ノートに棋譜を書いたり、自分から進んで勉強しているんですよ」と、2歳の次男を連れて週4回将棋教室へ通っている親子の熱意に感動しました。日本将棋連盟天童支部会長の大泉義美さんに話を聞くと、「将棋を続けるには、家族の協力が必要不可欠」とのこと。はじめは親も一緒に勉強しながら子どもに教えたり、教室への送迎や自宅で将棋の勉強ができる環境を作ってあげるなど、子どものやる気をサポートすることが重要になってきそうですね。我が家ではじめて購入した「ウッディプッティはじめてのしょうぎセット」動き方が駒に書いてあるのです、子どもでもすぐ覚えられました。普段は詰将棋のプリントや、初心者向けの本などで勉強しています強くなる秘訣は自ら学ぶ姿勢「将棋は、強くなりたい、学びたいという意欲がある子が伸びるんですよ。子どもたちは、マンツーマンで教えなくても対局の中から将棋を学んでいきます。将棋を通して「礼儀の心」「融和の心」「思考力」「粘り強さ」を身に付けてほしい」と、大泉さんは話してくれました。将棋は、教えてもらうだけの受け身ではなく、自ら学ぶ姿勢が身に付くとも言えそうです。<文:フリーランス記者三浦麻耶/取材協力:公益社団法人日本将棋連盟天童支部/天童少年少女将棋教室>
2018年03月24日3月11日、アパレルブランド「サマンサタバサ」が羽生結弦(23)のサイン入りスケート靴を850万1,000円で落札した。Yahoo!検索ワードランキング1位に「サマンサタバサ」がランクインするなど、話題になっている。 サマンサタバサは『東日本大地震チャリティーオークション』当日に「東日本大震災でなにか私たちにも出来ないか」とスタッフに有志で寄付を募った。結果、海外スタッフも含め約8,600口のチャリティが集まったという。 羽生のオークション商品は、羽生が実際に練習で使用したスケート靴にサインを入れたもの。一般社団法人「ウェブベルマーク協会」が、羽生から提供を受けオークションサイト「ヤフオク!」に出品した。 すると5日の出品当初から高額の入札が相次ぎ、一時は3,500万円を超える事態などにも発展。いたずらとみられる入札もあり、2度のやり直しを行っていた。落札金額から必要経費を除き、被災地の学校に備品や教材などを支援する際の費用にあてるという。 これに対しネットでは「スタッフの有志を募ってオークションに参加なんて素晴らしいことでしょう」「素敵ですちょうど娘がバック欲しがってたなぁ良い企業には惜しみなく」「落札者サマンサタバサの有志のみなさんだったとしって、そのあたかさと、多くの賛同してくださった社員の皆さんに感謝しかありません。ありがとうございます」「羽生くんの靴を落札してくれたのサマンサタバサだったの!?すごい!ありがとうございます!!」とサマンサタバサへの称賛の声が上がっている。
2018年03月12日2月28日の午前10時半、都内のホテルロビーから羽生結弦(23)が姿を見せた。かたわらには、母・由美さんの姿も。最後は、スタッフ総出でのお見送りとなった。「ありがとうございました!」と語った羽生。この日も王者は笑顔だった――。 男子フィギュアで66年ぶりの五輪連覇を成し遂げた羽生。26日に凱旋帰国すると、翌27日には午前中から帰国報告会に出席。文部科学省、スポーツ庁、外国人特派員協会、日本人記者クラブ、ANA本社へ移動するなど大忙しだった。3月2日には国民栄誉賞を授与する方向で最終調整に入ったことが報じられるなど、誰もが王者をほめたたえた。 そんななか注目されているのが、羽生のこれから。羽生は「4回転アクセルに挑戦したい」と語っているが、右足首の状態は思わしくない様子。27日には、当面は治療に専念すると明かしていた。3月19日からは世界選手権が行われるが、出場回避を示唆する報道も……。 「治療とかリハビリとか基礎は辛い。ただそういった辛い時期、苦しい時期を乗り越えて、次のことに向かって、前に進んでいけたら」 だが彼は早くも前に進み始めていた。ホテルを後にした羽生が向かった先は、都内の病院だった。都内にはナショナルトレーニングセンターがあるが、なぜこの病院を訪れたのか。 「スポーツ医療の分野が充実していることで有名なんです。各分野のエキスパートが集まっていて“細分化された治療”を受けることができます。羽生さんはA医師を頼ったそうです。海外キャリアもある敏腕医師で、スポーツ医療に造詣が深い方。仙台の病院でも役職についていたことがあるので、以前から交流があったのかもしれません」(医療関係者) 訪れたのは、午前の一般診療が終了した正午すぎ。院内にはまだ患者が残っていたが、羽生の姿に気づく人はいなかった。それもそのはず、羽生から“オーラ”が完全に消えていたのだ。そこにいたのは年相応の、どこにでもいる“普通の青年”のようだった……。 「羽生さんは今回、患部周辺の精密検査を行ったそうです。その後、今後のリハビリスケジュールなどを話し合っていたそうです。その話し合いのなかで、羽生さんは『可能ならば、やっぱり世界選手権に出場したい!』と訴えたそうです」(前出・医療関係者) 会見では終始、笑顔で振る舞っていた羽生。だがその胸の内ではやはり、けがへの不安を抱えていたのだ。医師との話し合いは、実に3時間にも及んでいた――。
2018年03月06日平昌五輪で金メダルを獲得し、男子フィギュアスケートで66年ぶりとなる2連覇の偉業を成し遂げた羽生結弦(23)。日本中から栄誉が贈られ、CM業界からは莫大なお金が集まり始めている。その人気は、過熱するいっぽうだ。 だが当の羽生自身が求めているのは「名誉」でも「お金」でもなく、まったく違うプロジェクトだった。羽生を知るフィギュア関係者が言う。 「羽生選手は、子供たちのための“基金”設立を目指しているんです――」 そう語るのは、羽生を知るフィギュア関係者だ。 「彼は以前から著書の印税や大会の報奨金をスケート関連施設などに寄付してきました。というのもフィギュアを続けるにはお金がかかりますし、施設も整備されているとは言えません。彼自身も東日本大震災を経験しており、そうした状況に苦しんできた1人でした。だから彼は『子供たちには自分のような思いを味わってほしくない。彼らの夢を支えたい』と訴えてきたんです。今回の2連覇で集まるお金も自分のために使うのではなく、その夢を実現させる資金にしたいと考えているようです」 “羽生基金”の具体的なプロジェクト内容。そのヒントは、羽生が小学生時代から憧れているエフゲニー・プルシェンコ(35)にあるという。 「昨年3月に引退したプルシェンコ選手ですが、直後の4月にモスクワ市内でスケート・スクールをオープンしました。そこで“才能はあるけれど両親から経済的支援を得られない子供たち”に対して、授業料無料でレッスンしているそうです。羽生選手はそうしたプルシェンコ選手の活動を“お手本”に、子供たちのためのスクール運営なども検討しているみたいです」(前出・フィギュア関係者) 羽生結弦が運営するスクールとなれば、大盛況となるは間違いなさそうだ。
2018年02月27日「羽生選手が金メダルを獲った直後から、『エキシビションの入場券は余っていないか?』との問い合わせが殺到したそうです。エキシビションのチケットは約8万円とかなりの高額にもかかわらず、窓口業者がパニックに陥るほどだったと聞きました。今や彼は世界のユヅ。恐るべき、羽生人気です!」(スポーツ紙記者) 2月25日に閉幕した平昌五輪。最終日のエキシビションでも、金メダリスト・羽生結弦(23)に多くのファンから声援が送られた。男子フィギュアスケートで66年ぶりとなる五輪2連覇の偉業を成し遂げた羽生。その人気は、五輪後もさらに過熱している。また熱狂しているのはファンだけではない。日本中から続々と“栄誉”が贈られようとしているのだ。 「宮城県では村井嘉浩知事(57)が羽生選手に2度目となる県民栄誉賞を授与する意向です。仙台市の郡和子市長(60)も、賛辞の盾を贈呈したいと発表しています。そして安倍晋三首相(63)は、羽生選手に国民栄誉賞を受賞させようとしているのです。菅義偉官房長官(69)は『現時点では検討するかどうかも決めていない』と慎重な言い回しでしたが、一部からは『具体的準備に入っている』との話も聞こえてきています」(政界関係者) 仙台市ではソチ五輪のときと同様、祝賀パレードが行われる予定だ。4年前の14年4月に行われたパレードでは、仙台駅前の沿道に9万2千人もの市民とファンが集結。だが今回はその数をゆうに上回るとみられている。 「前回のパレードでは約8千万円の費用がかかったといわれていました。しかし羽生選手の“鶴の一声”で、3千万円もの企業協賛金と市民の募金が集まったのです。さらにオリジナルTシャツを販売したところ、6千万円近くの売り上げが。今回のパレードだと1億円規模が必要となりそうですが、問題なさそうです。今最もファンを呼べる日本人だといえるでしょう」(前出・政界関係者) そんな羽生の人気を象徴するように、CM業界からも莫大なお金が集まり始めている。 「まず羽生選手の所属であるANA、そして複数のスポンサーからも破格の特別報奨金やご祝儀が支払われる見通しだそうです。その総額は、約1億5千万円にも上るといわれています。また今回の金メダルで、羽生選手のCM出演料が一気に高騰。ソチ五輪直後は、最低5千500万円からというのが相場でした。そこから徐々に値上がりしていましたが、2連覇を受けて『1億2千万円で使いたい』との声も。すでにクライアント間で争奪戦も起きているため、さらに金額を上乗せする企業が出てきそうです」(広告代理店関係者)
2018年02月27日平昌五輪フィギュアスケート男子で連覇を果たした羽生結弦、銀メダルを獲得した宇野昌磨らが参加する25日のエキシビジョンで、ヒュー・ジャックマン主演の映画『グレイテスト・ショーマン』の主題歌「This Is Me」が使用されるのではないかと話題を呼んでいる。羽生結弦22日にNHKの公式YouTubeで公開された練習の映像で、羽生、宇野をはじめとするメダリストたちが同楽曲にあわせてダンスしている様子が映し出され、SNS上で「エキシビション this is me 踊んのかな めっちゃ楽しみ」「エキシビションの練習動画で流れてる曲は、this is me ではないか!?!?」「フィギュアスケートエキシビション This Is Meやるんやね!!泣いちゃうな」「羽生くんたちが『This is me』で踊ってるんだけど!やばい!!!This is me!!!」などと期待の声が上がっている。『グレイテスト・ショーマン』は、ロマンティックな一途な愛とドラマティックな人生を描いた感動ミュージカル・エンタテイメント。主題歌「This Is Me」を手掛けたのは、『ラ・ラ・ランド』で昨年のアカデミー賞とゴールデングローブ賞のW受賞を果たしたベンジ・パセックとジャスティン・ポールのコンビだ。2人は、「This Is Me」でもゴールデングローブ賞主題歌賞を受賞し、さらにアカデミー賞主題歌賞にもノミネートされており、2年連続アカデミー賞とゴールデングローブ賞のW受賞に王手をかけている。
2018年02月23日「やれることはやった。自分のコンディションの中でできることはやった」 平昌五輪で金メダルに輝いた羽生結弦(23)は、ショートプログラム後の会見でそう語っていた。 しかし、そこに至るまでには“苦悩の3カ月間”があった。昨年11月のNHK杯で公式練習中に転倒し、右足首靭帯を損傷。グランプリファイナルも全日本選手権も欠場しリハビリに専念してきたのだ。氷上練習再開を発表したのは、1月から。跳び始めたのは、トリプルアクセルが3週間前。4回転は2週間ほど前だったという。ギリギリで臨んだ本番だった。 それでも、ブライアン・オーサーコーチ(56)は「これは、運ではない」と語っている。66年ぶりとなる五輪2連覇。その快挙の裏に隠されていた“執念の物語”を追った――。 通常はフィギュア選手が休業すると、復活するまでに3倍の期間がかかるといわれている。その点、練習再開までに2カ月間を要した羽生。「治るんだろうかと考えていた時期もあった」と漏らしているように、絶望の日々をすごしていたようだ。だがそんな動けないなかでも、彼は着々と準備を進めていた。13日の会見で、こう語っている。 「学ぶ機会がなかったことを、たくさん学べたと思います。陸上でのトレーニングや考えることも、たくさんできました」 はやる気持ちを必死に押さえながら、リハビリやマッサージを徹底的に行ってきた。イメージトレーニングを何度も行い、備えてきた。そして復活への秘策も用意していたという。 「羽生選手はシューズを“改良”していたようです。今年1月、彼はシューズ開発チームに相談をしていたといいます。そこで調整を行うことで、より足首に負担がかからないようにしていたそうです」(フィギュア関係者) さらに羽生は“先輩”金メダリストの荒川静香(36)と極秘に連絡を取り合っていた。 「現在、荒川さんは『日本スケート連盟』の副会長。平昌入りしていた彼女に“視察”をしてもらっていたのです。荒川さんは現地で、ライバル選手のコンディションや試合会場の状態を調査。それらをトロントにいる羽生選手へ伝えていたそうです。そんな荒川さんからの励ましも、彼を奮い立たせてくれたでしょう」(前出・フィギュア関係者) 11日に現地入りしてからも、羽生は最後まで油断することがなかった。 「練習後、専属トレーナーが熱心にマッサージを行っていました。懸案の足首だけでなく膝まで、時間をかけてほぐしていたのです。度重なるケガに見舞われた彼は、満身創痍の状態だったでしょう。それでも万全の状態で本番に臨むため、ケアを続けていたようです」(スポーツ紙記者) “人事を尽くして、天命を待つ”ではなく、絶望的な状態でも諦めず自力で金メダルを取りにいく。それは「天命を超える」という“決意表明”でもあった。羽生を古くから知るフィギュア関係者は、彼についてこう評している。 「ジャンプが得意だけど、表現力が足りない。表現力が豊かだけど、ジャンプが苦手。普通はどちらかのタイプになるものです。しかし、羽生選手はどちらも得意。だから強いのです。そしてもうひとつ。彼は“努力を惜しまない天才”です。才能がありながらも、努力を続ける。そんな選手だけが、五輪で金メダルを取れるのだと思います」 そうして迎えた本番。準備は万端だった。唯一の不安はジャンプの練習不足。だが信じて跳んだ。結果は、おのずとついてきた。すべてを終えた後、こう語って笑ったという。 「右足が頑張ってくれた。感謝しかない」
2018年02月20日平昌五輪・フィギュアスケート男子で金メダルを獲得した羽生結弦選手が、19日放送のTOKYO FMラジオ番組『LOVE CONNECTION』(11:00~13:00)を通じて、「試合前に聴く曲」「心の支えとしている曲」を発表。2016年に上咽頭がんで亡くなった歌手・和田光司さんへの思いも語った。羽生結弦TOKYO FMでは、平昌五輪に向けて音楽でエールを送るスペシャル企画『アスリートたちのCheer up SONGS』を実施。アスリートに独自取材した「試合前に聴く曲」や「心の支えとしている」曲を、平日の生ワイド番組を中心にオンエアしている。羽生もこの企画に参加し「試合前に聴いたり心の支えとなっていた曲=Cheer up SONGS」のベスト3を発表し、コメントを寄せた。羽生が1位に選んだのは、和田さんが歌う「風 ~re-fly ver.~」。和田さんは1999年4月にTVアニメ『デジモンアドベンチャー』の主題歌「Butter-Fly」でメジャーデビューして以降、『デジモン』シリーズの主題歌、挿入歌などを数多く担当した。2003年、29歳の時に癌を患い、2度の活動休止を経て歌い続ける姿から、デビュー曲にかけて「不死蝶のアニソンシンガー」と呼ばれていた。TOKYO FMでは引き続き47選手に取材した「Cheer up SONGS」を『クロノス』(月~金6:00~8:55)、『Blue Ocean』(月~金8:55~11:00)、『LOVE CONNECTION』(月~金11:30~13:00)、『高橋みなみの「これから、何する?」』(月~木13:00~14:55)、『シンクロのシティ』(月~木15:00~16:50)、『Skyrocket Company』(月~木17:00~19:00)、『よんぱち』(金13:00~16:30)などでオンエアしていく。■羽生選手が選んだCheer up SONGSベスト3とコメント・1位「風 ~re-fly ver.~」(和田光司)「和田光司さんは(亡くなって)もういらっしゃらないんですけど、もともと僕はデジモンが好きで、デジモンの曲です。ただ翼とか風とか、向かい風の中を飛んで行くような、そんなイメージが強くある曲。和田光司さんも(天の)上から見ていただけていたらな、と思いました」・2位「夢の飼い主」(BUMP OF CHICKEN)「BUMP OF CHICKENはもともと全曲そらで歌えるくらい好きで聴いているのですが、何よりも今回は夢の舞台ということもありましたし、この曲の主人公がだんだん夢に味付けをしていってしまって…その感じがちょっと自分にもあって。ずーっと自分で『これが夢だ!』と思っていたからこそ、いつのまにか純粋な気持ちを忘れてしまってたな、ということを思い返すことができた曲です」・3位「戦いは終わらない」(阿部真央)「この曲は自分自身を鼓舞してくれる、 自分自身を代弁してくれるような曲。本当に力強い阿部真央さんの声、『自分に自信を持っていいんだよ』と思えるような曲でした」
2018年02月19日2月18日(日)放送の「情熱大陸」は、共に国民栄誉賞を受賞した将棋棋士の羽生善治と囲碁棋士の井山裕太に密着。国民栄誉賞受賞式の舞台裏や、羽生さんと最年少プロ棋士・藤井聡太との公式戦初対局の模様もお届けする。2018年の年明け早々、将棋界から羽生善治、囲碁界から井山裕太が国民栄誉賞を同時受賞するというビッグニュースが舞い込んだ。将棋・囲碁界共に棋士が国民栄誉賞を受賞することは初めてのことである。1985年に中学3年生でプロデビュー。史上3人目(当時)の中学生棋士となると、19歳で初のメジャータイトル(竜王)を獲得すると、26歳で将棋界で史上初の7タイトル独占(七冠)を達成。2017年には史上初の永世七冠を達成し、47歳の今も一線で活躍中の羽生さん。一方、中学1年生でプロデビューすると16歳で史上初の飛び級昇進で20歳にして名人を獲得。2016年には囲碁界初のメジャータイトル七つを制覇する七冠を達成。2017年には二度目の七冠を達成し囲碁・将棋界初の二度の七冠達成を果たした現在28歳の井山さん。共に自らの頭脳を頼りに厳しい世界で前人未踏のタイトルの数々を獲得して来た“絶対王者”を、本番組ではこれまで大一番となる戦いの前後に密着取材。羽生さんは2002年7月7日、2008年12月28日に、井山さんは2013年1月13日にそれぞれ放送してきたが、今回国民栄誉賞同時受賞を受け、改めていまの二人にカメラを向ける。13日に予定されている国民栄誉賞受賞式の舞台裏に加え、二人がお互いへの素朴な疑問や意外な本音を語り合う独占対談や、羽生さんと話題の最年少プロ棋士・藤井さんとの公式戦初対局の模様まで、2人の天才の“いまの姿”を詰めこんだオンエアとなる。「情熱大陸」は2月18日(日)23時~TBS系で放送。(笠緒)
2018年02月17日