66年ぶりとなる五輪連覇を成し遂げた羽生結弦(23)。絶対王者が「伝説」となった瞬間だった。 2月16日に行われたショートプログラムでは111.68点を獲得し、首位発進。フリーでも圧巻の演技を見せつけ、206.17点を獲得。合計317.85点となり、金メダルに輝いたのだ。 昨年11月のNHK杯で公式練習中に転倒し、右足首靭帯を損傷。練習再開までには2カ月間かかり、ジャンプ練習は今年に入ってから。演技構成についても直前まで迷うなど、まさにギリギリで臨んだ大舞台だった。 しかし羽生はすべてを終えた後、こう語っている。 「本当に自分がやりきれたなと思うくらいの演技ができたことがよかったと思う」 11日にカナダ・トロントから現地入りした際も「どの選手よりも勝ちたいという気持ちが強くあると思うし、ピークまでもっていける伸びしろがたくさんある」と意気込んでいた羽生。平昌五輪で金メダルを取る。そのイメージだけは揺るがなかった。 実は羽生、その夢をすでに10代のころから見据えていたという。 16年に発売されたスポーツライター野口美惠氏の『羽生結弦 王者のメソッド 2008-2016』(文藝春秋)。13歳の少年が絶対王者に至るまでの軌跡を本人の肉声とともに描いたものだが、そのなかでシニア転向した羽生の“予言”が記されている。 《14年のソチ五輪は、とにかく出場したいです。あの空気を味わって,初の五輪だからある程度緊張もするだろうけれど、『僕は五輪で滑っているだぞ』っていう空気を味わって、すごく思い切って出来るんじゃないかな。そして、18年平昌五輪は23歳で年齢的には味も出てくるし、一番ベストの年齢。平昌五輪では金というイメージです》 快挙の陰には、どんなときでも決してぶれなかった“強い信念”があったのだ。
2018年02月17日2月17日、フィギアスケート男子フリー、羽生結弦選手(23)が金メダルを獲得。同時刻には将棋の藤井聡太五段(15)が羽生善治竜王(47)に勝利し、Yahoo!検索ランキングには「羽生」「羽生くん」「羽生選手」「羽生さん」「羽生竜王」などランクイン。「羽生(はぶ)」と「羽生(はにゅう)」が入り乱れており、大混乱を生んで話題となっている。 この日、平昌冬季オリンピックフィギュアスケート男子シングル・フルースケーティングが行われ、ソチ五輪金メダリストの羽生結弦選手が206.17点を獲得。総合で317.85点で2大会連続金メダルを獲得した。 また同時刻には、将棋の羽生善治竜王と藤井聡太五段との公式戦、朝日杯将棋オープン戦の本戦準決勝が東京都千代田区の有楽町朝日ホールで行われ、藤井五段が119手で勝利し、羽生竜王が敗れた。 現在ネットニュースでは、フィギュアスケートの羽生選手のニュースや将棋の羽生竜王の記事が入り混じっている状態となっている。 これに対しネットでは、「ニュース、将棋と混じってる……」「え?どっち??スケート?将棋??」「ニュースのトップページが羽生の文字がたくさんですが、実は羽生竜王も戦っていましたね…」「スケートの羽生は金だけど将棋の羽生は藤井聡太にまけたんだね」「「将棋とフィギア一緒にしてる系のツイートまじで好き」「羽生(はにゅう)と羽生(はぶ)の件どっち?というくらいに見出しではわかりづらい」などの反応を見せている。
2018年02月17日フィギュアスケート男子代表の羽生結弦選手が17日、平昌オリンピックで金メダルを獲得。Twitterでは一部の映画ファンが、映画『バーフバリ 王の凱旋』を連想したことで話題となっている。映画『バーフバリ 王の凱旋』は、現在上映中のインド映画で、同国で歴代最高興収を達成した大ヒット作。2015年に上映された『バーフバリ 伝説誕生』と二部作となっており、21日には『王の凱旋』のブルーレイ&DVDも発売される。古代インドを舞台に、数奇な運命に導かれた伝説の戦士・バーフバリが、三代にわたり愛と復讐の物語を繰り広げる同作は日本でもSNSを中心に熱狂的に受け入れられた。映画を観た人がバーフバリ(父親&息子)のカリスマ性に感化され、「バーフバリ! バーフバリ!」としかつぶやかなくなることでもおなじみとなっている。前回のソチオリンピックで金メダルを獲得した後、怪我に悩まされていたが、平昌オリンピックで見事にそのカリスマ性を見せた羽生。16日に羽生がショートプログラムで1位に輝いたことで、Twitterでは「ソチが『伝説誕生』、平昌が『王の凱旋』」と話題になり、「バーフバリ」と検索すると「羽生」という単語がサジェストされる結果となっていた。さらに17日、フリープログラムを終えて金メダル決定となった羽生に、王の気配を感じた映画ファンたちが「羽生くんがバーフバリに見えてきた」「バーフバリのような絶対王者感」「実質バーフバリ」「フィギュア界のバーフバリ」「氷上のバーフバリ」と話題に。同作のキャッチコピーにかけて「王を称えよ!」と羽生に興奮する人が続出している。
2018年02月17日2月13日、平昌五輪フィギアスケート男子シングル日本代表の羽生結弦(23)が、本番リンクで練習をスタート。昨日の公式練習から羽生が愛用している「くまのプーさん」のティッシュケースカバーをいちごのショートケーキ型のカバーへと変更しネットを中心に話題になっている。 羽生はディズニーキャラクター「くまのプーさん」のファンで知られており、普段から練習時にはプーさんのティッシュカバーを愛用している。しかし、国際オリンピック委員会が特定のスポンサーやロゴに厳しいためプーさんカバーを控えたとみられ、代わりにいちごのショートケーキ型のカバーを持参した。前回のソチ五輪の際もプーさんは控えており、ブルーのティッシュケースを使用していた。 いつも愛用している「くまのプーさん」とは違うケースが登場し、ネットでは「ティッシュカバーがショートケーキになってる!」「どんだけ可愛いの!」「ショートケーキが似合いすぎる!」「羽生さんがケーキのティッシュカバー持っている!!」などの反応を見せている。また、プーさん好きを推すファンからは「あのケーキのティッシュケースヒックリ返すとプーさんカラーになるアイディアかな?」「まさかと思って調べてたんだけど、羽生くんのケーキの中身これじゃないかな?」などケーキケースの下にはプーさんの柄の箱ティッシュなのではないかといった憶測も広がっている。
2018年02月13日(写真:アフロ) 2月9日から開幕する平昌五輪。羽生結弦(23)にとって、フィギュアスケート人生の集大成となる。だが、羽生はその場に立つことができるのか……。そんな不安も囁かれている。 昨年11月のNHK杯で公式練習中に転倒し、“右足関節外側靱帯損傷”の大けがを負った羽生。平昌五輪の最終選考会でもある、昨年12月20日の全日本選手権も欠場していた。 14年のソチ五輪で金メダルを獲得したことや、昨季の世界選手権を制した実績から五輪代表には選出された。とはいえ、公の試合は3カ月ぶり。今年1月からは、氷上練習も再開したと発表されている。 そんな彼をバックアップする“神様”がいた。日本フィギュアスケート界で “ゴッドハンド”と呼ばれている「マッサージセラピスト」の青嶋正さん(54)だ。 マッサージセラピーとは、施術を通じて心と体の両面から改善していく治療法。青嶋氏はトロントで20年以上前から指圧鍼灸クリニックを営んでおり、患者ひとりひとりに合わせた施術を行う。その腕前が話題となり、彼のもとへ通う選手は多い。 「選手がケガをしないようにするだけでなく、最大のパフォーマンスを出せるコンディションにしていく。それが青嶋さんのポリシーです。選手をあらゆる面からサポートしてくれるとあって、これまでにも小塚崇彦さん(28)や織田信成さん(30)などが“神の手”のお世話になったと聞きました」(フィギュアスケート関係者) 羽生は17歳でトロントに渡って以来、青嶋さんのもとに通っているという。 「最初はストレッチの重要性を認識していなかったという羽生選手も、青嶋さんの指導によって次第に“身体のケア”をふだんから行うようになったそうです。羽生選手はソチ五輪の前も決して万全だったわけではありませんが、みごと金メダルを取ることができた。だから今回も、4年前と同じです。羽生選手は本番までにきっと体を仕上げ、周囲の不安を払拭してくれることでしょう」(前出・フィギュアスケート関係者) “ゴッドハンド”のパワーをもらいながら、決戦の地へと挑む羽生。その目はきっと“五輪2連覇”の快挙を見据えている――。
2018年01月31日突き進むもよし、諦めるもよし。よりよい選択を導く先人の名言。行くべき道に迷ったときは、偉大な先達やパイオニアたちのひと言がヒントを与えてくれることも。読者アンケートで、悩んだときに道しるべとなった言葉を調査。愛のない選択は、決してよい結果にはならない。(プラトン)肉体より精神に惹かれる愛=プラトニックラブを説いたことで知られる、哲学者のプラトン。選択時も、心が求めるものを見極めることが大事だと語った。「仕事上でも、目の前の損得勘定だけで動くのではなく、商品への愛を持っている人のほうが、成功している気がする」(27歳・広告)最後は直観で判断します。(羽生善治)先を読み、どんな手を打つかという選択を繰り返す棋士。天才と称される羽生善治さんが直感を大事にするのは、それが根拠のないものではなく、経験に裏打ちされたものだから。「直感の考え方にハッとさせられたと同時に、自分も努力して経験を積もうと覚悟できました」(34歳・会社員)決定しないという決定もあることを忘れないほうがいい。(ピーター・F・ドラッカー『ドラッカー名著集』)答えが二択しかないと思い込むオール・オア・ナッシング思考に、一石を投じるひと言。時には、先送りすることが最善の策となることも。「仕事で決断ができず落ち込んでいた心が楽に…!狭くなっていた視野が広がり、冷静になれたおかげで、いい案が生まれました」(27歳・広告)じっくり、よく考えろ。しかし行動するときが来たら、考えるのはやめて、ひたすら進め。(ナポレオン・ボナパルト)フランス革命後の混乱をまとめ、諸外国との戦いに勝利してフランスの皇帝となったナポレオン・ボナパルト。大切なのは、熟考すること、そして決断したら、ひたすら突き進むことだと説く。「思慮深さと行動力の両方が、いい選択をするためには必要なのだと気づかされた」(27歳・PR)永いこと考え込んでいる者が、いつも最善のものを選ぶわけではない。(ゲーテ『ゲーテ格言集』)選択に費やした時間と決断の内容のレベルが、必ずしも比例するとは限らないと、ドイツの文豪ゲーテ。その鋭い指摘が胸にグサッと刺さる人も多いはず。「ウジウジと悩み、仕事で幾多のチャンスを逃してきた私には耳の痛いフレーズ。決断力の重要性をしみじみ感じた」(34歳・営業)何度でもやり直せばいいのである。(瀬戸内寂聴)自分の体や感情のコンディションに重きを置けばいいという、私たちを丸ごと包んでくれるような温かいひと言。「自分の選択を信じていいんだと、肯定された気持ちに。“間違っていたら何度でもやり直せばいい”という励ましに、失敗してもいいやと、心が楽になりました」(32歳・販売)何が正解かわからないんだから、とりあえずやってみて軌道修正しよう。(堀江貴文)十分に情報収集や準備をしたのなら、行動を起こすことが大事。「堀江さんが視聴者の質問に回答する、YouTubeの番組で発言しているのを聞き、深くうなずいた。リスクが絶対にない方法は見つからないものなのだと腑に落ち、一歩、踏み出してみようと励まされました」(35歳・会社員)※『anan』2018年1月31日号より。イラスト・山中玲奈文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月26日(写真:アフロ) 常に高みを目指し続けてきた男子フィギュアスケート・羽生結弦選手(23)。ケガをも恐れない挑戦に、ファンは冷や冷やしながらも、いつも温かい目で見守ってきた。そんな羽生を襲ったアクシデント。11月9日、NHK杯の公式練習での右足関節外側靱帯損傷。足は予想以上に深刻な状態だが、’18年2月の平昌五輪では復活できるのか。試練を成長の糧に変えてきた彼の闘いと復活の軌跡、そしてその先にある将来のビジョンとは――。 「結弦くんが小学生のころです。スケートを続けるかどうか、家族で話し合ったことがありました」 そう話すのは、羽生の親戚の1人。当時、彼が通っていた仙台市内の「泉DOSCアイスアリーナ」が経営難のため閉鎖され、練習拠点がなくなった。仙台市内には、ほかに2つ、スケートリンクがあったが、それぞれ自宅から7キロ、20キロと離れていて、小学生が1人で通うのは難しかった。 「お父さんの秀利さんは、スケートをやめさせるつもりでした。フィギュアはお金のかかるスポーツですから、金銭的な事情もあったんでしょう。でも、お母さんの由美さんが猛反対して。『待って。もう少しやらせてあげて。パートの仕事を増やすから』と――」 当時、由美さんはスーパーの紳士服売場で、主任待遇で働いていた。そのパート時間を増やすと同時に、遠くなったリンクまでの送り迎えも始めている。そのころのことを由美さんは、地元紙にこう答えている。 《結弦は、小さいときはのんびりしていて、コーチに怒られて、泣いていたこともありました。でも(リンクの閉鎖で)練習できないつらさを味わい『自分がやらなきゃ』という自覚が出てきました》 ホームリンクの閉鎖は、羽生のスケートを人生で初めての試練だったが、彼はそれを成長の契機にした。ソチ五輪金メダル、世界選手権は2度、優勝。GP(グランプリ)ファイナル4連覇と、次々に記録を塗り替え、世界歴代最高点をも更新し続けてきた。 ’94年12月7日、羽生は宮城県仙台市で生まれた。父・秀利さんは中学校教師。住まいは、仙台市北部の県営アパートだった。4歳のとき、姉が通っていたスケート教室についていき、フィギュアスケートと出合う。羽生が通った泉DOSCは、トリノ五輪金メダルの荒川静香、世界選手権で2度の銅メダルを獲得した本田武史を輩出した名門リンクだ。 ぜんそく持ちで、体が弱かった羽生だが、スケートに関しては非凡なものがあった。世界選手権で日本人初の銅メダリストとなった佐野稔さんを育てた名コーチ・都築章一郎さんが泉DOSCに移籍してきたのは、羽生が7歳のとき。都築さんの目から見ても、羽生はスケートに関して、卓越したものがあったという。 「とにかく感性がすごかった。曲をかけたとき、おじけづかずに対応できる。子どもにはなかなかできないことなんです。非常に積極的で、自分というものを持っていました」(都築さん) 都築さんは、羽生に徹底的に基礎をたたき込む。小学校4年の10月、羽生は初出場した全日本ノービスで優勝する。フィギュア関係者の間で「仙台にマッシュルームカットの天才がいる」と、ささやかれ始めた。泉DOSCの閉鎖は、その直後のことだった。 羽生は別のリンクに通い始めたが、自宅から遠い分、練習時間が十分にとれない。都築さんが横浜に拠点を移すと、平日は仙台で練習し、週末だけ横浜まで新幹線で通い、都築さんの指導を受けるようになった。 「それ以降、中学卒業まで、横浜に通い続けた。休まずに、です。お母さんもずっと付き添っていました。お母さんは、結弦の心の支えであり、彼の考え方や精神力の根本になったと思います」(都築さん) 中学1年の3月、泉DOSCが「アイスリンク仙台」と名称を変え、営業を再開する。 ’11年3月11日。高校1年生だった羽生は、期末試験を終え、昼ごろからアイスリンク仙台で練習していた。そのさなか、東日本大震災が発生する。羽生にとって2つ目の大きな試練だった。ライフラインはすべて止まり、自宅は全壊指定。一家は、小学校の体育館に4日間、避難した。 ようやく電話がつながるようになると、由美さんは横浜の都築さんと連絡をとり、「結弦をそちらで練習させてもらえないでしょうか」とお願いした。そして3月20日、横浜へ移動した羽生は練習を再開する。 「震災直後の結弦は不安定な状態でした。震災は彼の心を傷つけた。そのなかで競技に向き合える環境をつくることが急務でした。ご両親も心配だったでしょう」(都築さん) 羽生自身もこう話している。 「生きていくだけで精いっぱい。このままスケートを諦めてしまおうと思った」 大震災で、関東圏のリンクの多くが閉鎖し、スケーターが練習場所を求めて、横浜のリンクに集まってくる。羽生の練習時間も限られていた。そんな羽生を後押しするように、地元も動いた。県と仙台市から、アイスリンク仙台に、早期の営業再開を求める要請が入ったのだ。練習ができる喜びを味わった羽生は、’12年3月、世界選手権に初出場する。総合で銅メダルに輝いた羽生は、テレビのインタビューに笑顔でこう答えている。 「被災地のために滑ろうと思っていたのですが、それは違うんだな、と。逆に、僕は、支えられている立場だったんです。応援されている立場。その応援をしっかり受け止めて、演技することがいちばんの恩返しだと気づいたんです。やっと自分のなかで、震災を乗り越えられたんだという気持ちになりました」 わずか17歳3カ月。多くの刺激を成長に変え、ソチ五輪の表彰台まで一気に駆け上がっていく……。羽生は都築さんとこんな夢を語り合っている。 「日本は、フィギュア選手にとって環境が整っているとはいえません。結弦には『将来、引退したらプロデューサー的な立場で、リンクやシステムづくりの部分でも、環境を整えてほしい』という話もしています。結弦のような人気も実力も兼ね備えた選手ならできると思うんです。そうすると彼は、『3年は待ってください、先生』と、言いました。おそらく彼には、将来のビジョンがすでにあるのでしょう」(都築さん)
2017年12月30日(写真:アフロ) 連覇のかかる’18年2月の平昌五輪を前に、男子フィギュアスケート・羽生結弦選手(23)は今また、かつてないほど大きな試練に直面している。11月9日、NHK杯の公式練習で右足関節外側靱帯損傷のケガを負い、大会を欠場した。 12月14日には、日本スケート連盟を通じ、羽生自身がコメントを発表。靱帯だけでなく、腱と骨にも炎症があり、いつから練習が再開できるか決まっていない状況だという。 全日本選手権は五輪代表を決める最終選考会でもあるが、羽生は欠場しても、これまでの実績で五輪出場は確実だ。とはいえ、五輪連覇には黄信号がともってしまった。 ’08年から彼の取材を続けるスポーツライター・野口美惠さんはこう語る。 「今シーズンが始まる前の羽生選手は、表情や体つきなどから、夏の間に充実した練習をこなして、しっかり仕上げてきた自信が見えました。GPシリーズのロシア杯、NHK杯で見つけた課題を修正し、全日本選手権ではある程度、完成した演技をして、五輪本番を迎える。それが、2つ目の金メダル獲得のために綿密に計画されたスケジュールでしたが、ケガで崩壊してしまった。羽生選手にとって大きな誤算です」(野口さん) ソチ五輪金メダル、世界選手権は2度、優勝。GP(グランプリ)ファイナル4連覇と、次々に記録を塗り替え、世界歴代最高点をも更新し続けてきた羽生。彼はこれまで幾度となくケガや病気に見舞われながら、その壁が高く、試練が大きいほど、乗り越え、進化してきている。 ソチ五輪以降、男子フィギュアスケートは“新4回転時代”に突入し、年々、ハイレベルな競技になってきている。4回転ジャンプは当たり前。1つのプログラムで数種類の4回転を跳び、コンビネーションにしなければ、メダル獲得は難しい。加えて、ステップやスピンでも、GOE(出来栄え点)で加点がつく完璧な演技が求められる。 トップを走る羽生は、より高い技術と完璧な表現をストイックに追求することで、常にケガや病気、アクシデントに遭遇した。オリンピック後は毎年のように、この試練に直面することになる。 ’14年10月、GPシリーズ中国杯の試合直前の6分間練習で、中国のハン・ヤン選手と激突。ブライアン・オーサーコーチも止めるなか、頭に包帯、顎にばんそうこうという姿で演技した。ジャンプで5回も転倒し、会場から悲鳴が上がったが、最後まで滑りきり、銀メダル。 その時期、羽生が口にした言葉は印象的だ。 「たくさん乗り越える壁をつくっていただいて、こんなに楽しいことはない。自分が弱いということは、強くなれる可能性があるということ。壁を乗り越えた先にある景色はいいものだと思っています」 壁を恐れない強さを身につけた羽生は、その後のGPファイナルで4回転ジャンプを次々に決め、金メダルを獲得。続く全日本でも3連覇を果たした。ところが、その直後に、尿膜管遺残症と診断され、開腹手術を受ける。’15年3月の世界選手権は出場が危ぶまれたが、気迫の滑りで2位に入った。 野口さんは次のように話す。 「この試合の後、羽生選手は『追い込みすぎて疲れたら、調子が下がるのは当たり前。自分のさじ加減を考えるきっかけになったな。失敗しないと気付けないことはたくさんある』と、すぐに新たな課題を見つけていました。『ミスしたことは、成長への糧になる』それが、彼のプラス思考。壁を乗り越える力なんです」 そして、こう続ける。 「彼のレベルまでいけば、あえて新しいものに挑戦するより、同じジャンプ構成のまま、より演技に磨きをかけていい点数をキープすればいい。でも、彼はあくまで挑戦したい。挑戦しすぎるんです。彼には、進化するためには、苦しい時期があるのが当然という考え方があるんですね。ネイサン・チェン(アメリカ)が4回転を5種類跳んだという情報を耳にすると、楽しくてしょうがない。まだまだ、自分にはやることがあるとワクワクしてしまうんです」(野口さん) 世界選手権で2度の銅メダルを獲得、現在はフィギュアスケートの解説者を務める本田武史さんは、羽生が今回のケガをする場面に遭遇していた。 「ちょうどあの日、僕は目の前で見ていた。ジャンプで跳び上がった瞬間、合ってないぞと思いました。普通は回転をやめますが、羽生選手はそのまま行ってしまったので、転んではいけない方向に転んでしまった。全日本に出たい気持ちもわかるが、五輪で100%を出すことを考えて、足と相談してほしいと思います」(本田さん) 本田さんと羽生は、ともに仙台市内の「泉DOSCアイスアリーナ」に通った間柄。仙台時代には接点はなかったが、東日本大震災後のアイスショーで、同じリンクを滑った。 「あのころ羽生選手は東神奈川にいて、すごい数のアイスショーに出ていました。お客さんの前で、緊張感をもって滑る経験を積んで、練習時間も練習場所もない逆境を克服したんです。彼はマイナスをマイナスと考えていなかった。どうしたら、できるのか。そればかりを考えていました」(本田さん) 《逆境はプラスだ》という考え方が、彼のなかに芽生えたのは、このころだ。泉DOSCで、羽生を指導した都築章一郎さんは言う。 「アイスショーが、リハビリになったと思います。横浜のリンクで練習して、ショーで確かめる。その半年間でした。震災で、生と死について、強く感じたと思うし、それを乗り越えて、競技している。結弦は、天真爛漫に動いていた少年時代より、強い信念をもってスケートをするようになりました」(都築さん) 最後に、数々の危機を乗り越えてきた羽生を見て本田さんは思う。 「『不可能という文字はない』それは、羽生選手の生き方」
2017年12月30日12月13日、政府が将棋の羽生善治氏(47)と囲碁の井山裕太氏(28)に国民栄誉賞を授与する方向で検討に入ったと報じられた。 羽生氏といえば、12月5日に永世竜王の資格を獲得。7つある将棋の永世称号資格をすべて獲得し、「永世七冠」を達成。前人未到の偉業だった。 「羽生氏の国民栄誉賞授与については、永世七冠を達成した時点ですでに期待が高まっていました。そうした声を受けて、政府も動いたようです。関係者の意見も聞いたうえで最終的に判断するとしていますが、授与はほぼ確実でしょう」(全国紙記者) Twitterでは、そんな羽生氏の国民栄誉賞報道に歓喜の声があがっている。 ≪えええええええええ羽生さん井山さん国民栄誉賞だと!?≫≪すごいすごい!神やから当たり前やけどな!≫≪羽生さんは神。井山は天才≫≪羽生善治=将棋星人という風潮≫ また≪国民栄誉賞まだもらってなかったのか≫など、羽生氏の偉業を考えれば妥当との声も多いようす。さらには≪もう人間国宝と呼んだ方がいいレベル≫など、人間国宝認定に期待の声も高まっている。 ≪ある意味羽生さんはもう、人間国宝級だと思う≫≪羽生竜王は人間国宝も認定してもいいと思う≫ 将棋界の歴史を次々と塗り替えてきた羽生氏。このまま一気に人間国宝にも選ばれるかも!?
2017年12月13日12月13日、政府が国民栄誉賞を授与する方向で検討に入ったと報じられた羽生善治氏(47)。今月5日に永世竜王の資格を獲得。前人未到の「永世七冠」を達成していた。その快挙をもっとも喜んだのは、妻の理恵さん(47)だろう。 理恵さんは96年3月に羽生三冠と結婚。「畠田理恵」の名前でアイドルとして活動していたが、当初はいわれなきバッシングに苦しめられることも多かったという。彼女は今年1月、ツイッターで19回にわたり“苦悩の半生”を投稿した。 ≪25歳で結婚になった時は主人が7冠の頃。また、そこでも玉の輿狙い成功!計算高い女!等々の報道に苦しめられました。総合失調症に悩まされ、結婚式の日までに体重は34キロまで減少していました≫ さらに中傷報道は、彼女の家族にまで及んだという。 ≪家族もしかり。大阪に居た祖母と叔母、私と東京で同居してた母などもネット批判の対象。母は、離婚し母子家庭だというだけで、金金金金金って目の色変えて娘が玉の輿狙いにそそのかす!や、羽生善治に巣食う寄生虫!!とまで書かれ倒れて入院。今でも、心無い同窓会で左団扇と揶揄される事も≫ だがそんななかでも、夫妻の絆が切れることはなかった。理恵さんは、2女を出産。以来、妻として献身的に夫を支えてきた。 「理恵さんは16年8月にツイッターアカウントを開設。普段はペットのウサギなどについての投稿ばかりですが、夫について触れることもあります。結婚から21年、何があっても別れなかった”夫妻の絆”が今回の快挙につながったのでしょう」(スポーツ紙記者) 永世七冠を達成した際、理恵さんは自身のツイッターでこうつづっている。 ≪新聞社の皆様、出来ましたら… 号外を、号外を頂けないでしょうか…≫ 今回の国民栄誉賞報道も、理恵さんは万感の思いでみていることだろう。
2017年12月13日(写真:アフロ) 「ニュース直後から参拝者が増え始めて、週末には羽生さんの完治を願う絵馬が大量に並びました」と語るのは、京都・護王神社の関係者だ。 11月9日、NHK杯の公開練習中に転倒して“右足関節外側じん帯損傷”の重傷を負った羽生結弦(22)。ネットでは「祈祷班」として復帰を願う人たちが続出している。護王神社の御利益は“足腰の守護”。奈良時代には和気清麻呂公の足萎えも完治させたとの故事が残っている。その御利益を求め、熱心なファンたちが神社へ“祈祷”に殺到したようだ。 そんなファンたちの心配が募るなか、11月17日にはコーチを務めるブライアン・オーサー氏(55)が「復帰計画」を発表した。オーサー氏は近く練習拠点であるカナダのトロントに渡り、今後の方針について話し合う予定。また「全日本に向けて準備させる」と語り、12月21日から始まる全日本選手権までに復帰させる意向を明らかにしたのだ。 さらに1カ月後の復帰を万全とすべく、日本でも最先端の医療スタッフらによる“チームゆづ”が結成され始めているという。 「チームの中心として名前があがっているのは、東京・国立スポーツ科学センターに所属している藤木崇史医師と、福田直子医師。ともにスポーツ医学界の第一人者です。そのほかにも伊達公子や錦織圭のリハビリも担当した実績もある優秀なスタッフたちが集まり、羽生選手が日本にいる間のサポートを担当することになりそうです」(フィギュア関係者) カナダと日本で同時に進められる復帰プロジェクト。周囲からの心配が募るのなか、今回の怪我を前向きに受け止める声も上がってきているという。 「実は“今回の怪我で金メダルが近づいてきた”とも言われています。もともと羽生選手は高難度のジャンプに強いこだわりを持っていましたが、ケガをしたことで難しいプログラムを見直す必要が出てくるでしょう。それは逆をいえば、安定的な演技が期待できるようになるということでもあります。彼は演技力だけでも世界をとれるほどの存在。プログラムの難度を下げたとしても、金メダルは十分手が届くでしょう」(スケート連盟関係者) “奇跡の復活”が見られる日は、そう遠くないかも!
2017年11月27日(写真:アフロ) 「結弦はショックを受けて泣いていた……」 帯同していたコーチはそう明かしたという。11月10日、グランプリシリーズ第4戦となるNHK杯を棄権した羽生結弦(22)。大会前日の公式練習で転倒してしまい、右足首じん帯を損傷したのだ。 今回の欠場で、12月のGPファイナル出場は絶望的。大会5連覇という前人未到の夢は消えてしまった。さらに年末の全日本選手権や、来年2月の平昌五輪出場にも影響が出かねない状況だという。 「羽生選手のケガの状態について現時点では“全治不明”とのことで、全日本への出場も心配されています。GPファイナル出場を逃した羽生選手が五輪に出場するためには、全日本で表彰台に上がらなければなりません。もしここに出場できないとなると、五輪出場に黄信号がともってしまうのです」(前出・フィギュア関係者) だがそんななか、連盟はある計画を“画策”し始めているというのだ。 「連盟から『羽生選手が全日本に出場できなくても五輪代表に決める』との声が上がっているそうです。五輪代表の選考基準では、基本的に全日本の表彰選手とGPファイナル上位2名が出場対象となります。世界ランキング上位選手や今季最高得点をあげた選手も可能性があるのですが、そうなると全日本やGPファイナルで好成績だった選手を差し置いて繰り上げ当選させることになります。こうした措置は過去にも賛否を呼んでいます。羽生選手はケガがなければ、正々堂々と代表の座を勝ち取っていたはず。連盟のプランは屈辱的でしょう」(前出・フィギュア関係者) だが、ケガのたびに何度も蘇ってきた羽生。今回も「治療に専念し、全日本に向けて頑張ります!」と出場に意欲を見せている。 「この時期に練習できなくなるのは、羽生選手にとってかなりのマイナスです。それでも彼は『五輪本番じゃなかったのが不幸中の幸い』と言って、切り替えていますよ」(別のフィギュア関係者) 羽生は逆境を乗り越え、平昌五輪にたどり着けるのか!?
2017年11月19日11月6日(月)、都内にて「東急百貨店2018年福袋発表会」が開催された。東急百貨店がある渋谷は「忠犬・ハチ公」が有名なことから、来年の干支「戌年」にちなんだ福袋や、半世紀続く「将棋まつり」の開催と今年の将棋ブームにあやかった「将棋」をテーマにした福袋などを発売すると発表。会場には同社のキャラクター・東横ハチ公をはじめ、CMで話題のゼウス君、ミレイちゃんも駆けつけ、始終和やかなムードだった。初の試み!東急百貨店が“トレンド意識”の福袋を発表このようなテーマ性をもった福袋をつくるのは、実は今回が初めてだという東急百貨店。イベント終了後に行ったインタビューで、MD計画部MD推進部部長の山口達朗氏は、「時代に合わせ、多くの方に興味をもっていただける福袋をつくろうと思った」と語った。テーマの柱は3つあり、戌年にちなんだイヌ福袋、半世紀にわたって続く「将棋まつり」と今年のブームにあやかった将棋福袋、食に注力している東急百貨店だからこそできるインスタ映えを狙った食の福袋があるのだそう。「これまでは宝石の福袋をはじめ、商品が全面に出てくる福袋やお買い得感を打ち出した福袋が多かったのですが、今回はタイトルを見ただけで『面白そう!』と興味をもていただけるような福袋を取り揃えました。企業理念である『お客様にとって、なくてはならない存在』を改めて見直し、多くのお客様に興味をもっていただけるような福袋をつくると同時に、もっともっと東急百貨店の存在を示していきたいという思いから挑戦しました」と、新たな試みを行った背景についても話してくれた。来年が待ちきれない!2018年東急百貨店おすすめ福袋ここからは、気になる福袋の内容をお届け!東急百貨店おすすめのスペシャル福袋のなかから、女性におすすめの福袋を厳選してご紹介する。■祝・戌年!めざせYouTuber!東横ハチ公の大袋人気のYouTube動画「東横ハチ公の夏休み」への出演権利と、東横ハチ公商品15アイテムがセットになった福袋。・5,400円(税込)/抽選にて限定3名・取り扱い店舗:渋谷・本店、渋谷駅・東横店、渋谷ヒカリエShinQs、吉祥寺店/たまプラーザ店■世界に羽ばたくクラフトわん!シップ「NAGAE+」ペアアイテム福袋富山県高岡の美を核に、伝統の技×先端の技術を取り入れたライフスタイルブランド「NAGAE+」とのコラボレーション福袋。上質な牛革に「箔」を型押して越前和紙の風合いを施した「TIN BREATH」のバッグシリーズで愛犬とのおしゃれなお散歩コーデが楽しめる。・54,000円(税込)/抽選にて限定5名・取り扱い店舗:渋谷・本店、渋谷駅・東横店、渋谷ヒカリエShinQs、吉祥寺店/たまプラーザ店■インスタ映え キラキラ!「海の宝石魚卵づくし」福袋「食の東急百貨店」が自信をもっておすすめする、魚卵づくしの贅沢福袋。たらこ、明太子、いくら、かずのこ、すじこが各3.5kg用意されており、大人二人が毎日食べても消費するのに1ヶ月かかるとか。ちなみに3.5kgは、今年大ブームとなったブルゾンちえみさんのネタ中の決め台詞「35億」を意識しているのだそう。・162,000円(税込)/限定2名・取り扱い店舗:渋谷駅・東横店■デキる女は足元から!日替りコーデが楽しめるレッグアイテム福袋1ヶ月以上も日替りコーデを楽しめる35足のレッグアイテムがセットになった福袋。内容は冬のおしゃれに欠かせないストッキング&タイツ25足、靴下10足。Mサイズ8セット、Lサイズ2セットとなっている。・7,560円(税込)/限定10名・取り扱い店舗:渋谷駅・東横店■史上空前の将棋ブーム!東急百貨店「将棋まつり」スペシャル福袋若手棋士の活躍で将棋ブームとなった2017年。半世紀にわたって「将棋まつり」を行ってきた東急百貨店ならではの福袋が登場した。なんと、日本将棋会館の特別対局室で女流プロ棋士との対局体験権利入り。さらに羽生善治棋聖も好きだという勝負飯も付いている。その他、羽生棋聖の直筆サイン扇子、飾れて食べられる将棋盤セット(特性アイシングクッキー)もセットに。・108,000円(税込)/抽選にて限定1名・取り扱い店舗:渋谷・本店、渋谷駅・東横店、渋谷ヒカリエShinQs、吉祥寺店/たまプラーザ店■オンリーワン♪のインスタ映え福袋渋谷ヒカリエShinQs2Fのファッション雑貨「パーツ ジョイスト」が贈る、インスタ世代におすすめの福袋。ニュージーランドのデザイナーSharon Parisが手掛ける、遊び心が詰まったブランド「PARIS HOUSE」より、ショルダーバッグとそのバッグなどをカスタマイズできるワッペン、ファーアイテムなど、人気の目玉モチーフのアイテムを詰め合わせ。さらに希望画像をデザイナー自らイラストに仕上げるスマホケースもつくることができる。・10,800円(税込)/抽選にて限定5名・取り扱い店舗:渋谷ヒカリエShinQsご紹介した福袋は、ほんの一部。他にも30を超える福袋が発売予定となっている。抽選以外の販売は、2018年1月2日の初売りにて販売予定。気になる方は、ぜひ東急百貨店のホームページをチェックしてみてはいかがだろうか。【参考】※東急百貨店
2017年11月09日フィギュアスケート選手の羽生結弦が、7日より公開されるロッテ「ガーナミルクチョコレート」のPR動画に出演し、エプロン姿でホットチョコレートづくりに挑戦している。女優の土屋太鳳、松井愛莉、広瀬すずが出演する「ガーナミルクチョコレート」の新CM「この冬ガーナで何をする?」編が全国で7日より公開されるのにあわせ、羽生選手を起用した広告ビジュアルも屋外広告や店頭POP等で全国に順次展開。羽生選手が寒い冬にぴったりな“ホットチョコレート”をおすすめするという内容になっている。そして、実際にホットチョコレートづくりに挑戦。チョコレートを割り、電子レンジで加熱するなど、手際よく調理を行い、さらに、マシュマロ、ホワイトチョコレート、ハニージンジャーなど試行錯誤しながらこだわりのトッピングを施し、羽生選手によるオリジナルホットチョコレートを提案した。その様子が、7日より「ガーナミルクチョコレート」の公式サイト、ホットチョコレート特設ページにて公開される。広告ビジュアルの撮影では、冬らしい真っ赤なセーターで登場した羽生選手。撮影は夏の暑い日に行われ、スタッフが撮影の合間に仰いでいた扇子を見つけると、扇子を手に取り「実はこんな特技があって・・・日本舞踊が踊れるんです!」とその場で日本舞踊を披露。「通っていた小学校の伝統で、生徒全員で踊るんです」と意外な特技を告白し、その姿にスタッフも「羽生選手・・・多才だなぁ」と驚いていたという。ホットチョコレートづくりでは、1分30秒電子レンジで温める工程で、「(1分30秒で)何が出来るかな・・・(演技の)後半のジャンプ全部できるかな?後半のエレメンツ全部かな?(笑)」と常にフィギュアスケートのことを考えていた羽生選手。出来上がったホットチョコレートを一口飲むと「おいしい!すごく“ほっと”しますね・・ホットチョコなだけに(笑)。」と語り、現場は和やかな空気に包まれたという。そして、「甘さの中に生姜の辛みも効いていて、いいアクセントになっています。ぜひお試しください」と呼びかけた。
2017年11月07日(写真:アフロ) 来年2月に開催される「平昌オリンピック」(韓国)シリーズを前に、オリンピック連覇のかかる羽生結弦(22)が、テレビのインタビューで、「全員がノーミスをした中で、自分もノーミスをして圧倒的に勝ちたい」と闘志を語った。 今月20日には、グランプリシリーズ初戦のロシア杯が開幕。グランプリファイナル5連覇を目指す羽生が登場し、最大のライバル・アメリカのネイサン・チェン(18)と激突したばかり。 今回、本誌では、男子フィギュアスケートのオリンピックシーズンの見どころを、元フィギュアスケーターで解説者の佐野稔さんと、スポーツライターの折山淑美さんが徹底解説してくれた。 「もはや4回転を何種類、ショート+フリー合わせて何回跳ぶか、で勝負がつく時代です。4回転と3回転のコンビネーションも必須。種類と数では、アメリカのネイサン・チェンが5種類、宇野(昌磨)、金博洋、ヴィンセント・ゾウが4種類と続きます。現在3種類を跳ぶ羽生くんですが、公式練習ではすでに成功している4回転ルッツを、本番でどう成功させるかに注目です」(佐野さん) さらに佐野さんはこう続ける。 「フィギュアではもちろん、ジャンプだけでなく、芸術面での完成度も求められるので、総合面で羽生くんにかなう選手はいない。羽生くんは、’15年のグランプリファイナルで世界歴代世界最高のトータル点となる330.43をたたき出しました。得点には、『技術の基礎点』、『GOE』と呼ばれる出来栄えを評価する点、そして『演技構成点』の3つがあります。このときのフリー『SEIMEI』の演技構成点は100点満点の98.56点。そこまで出した人はいまだかつていません。またオリンピックの審査員はほぼ海外の人なので、メード・イン・ジャパンの作品『SEIMEI』は審査員にはエキゾチックに映り、高評価のはず。自らの記録を超えて66年ぶりの金メダル連覇を成し遂げてほしい」(佐野さん) 折山さんも羽生の選曲に“完成度の高いもので勝負する”意志を感じるという。 「私はショートの演目『バラード第1番』の静かな音で跳び上がり、ふわっと着氷する、彼のトリプルアクセルが好きです。しなやかな美しさのあるスケーティングは、GOEの出来栄え点も取れます。羽生がノーミスなら、断トツに強いでしょう」(折山さん) ただ羽生の調子が悪かったときは、320点あたりで優勝争いが混沌としそうと折山さん。 「その場合、319.84点で世界歴代2位の宇野がノーミスなら羽生に競っていける。4回転は4種類を跳べます。コーチの樋口(美穂子)さんの振付で演技に力強さが加わり、演技構成点も上がっています」(折山さん) 羽生が4回転ルッツを鮮やかに決めて、宇野も4種類を跳んで、日本勢のワンツーフィニッシュを見届けたい!
2017年10月28日「磨き上げた4回転ジャンプと表現力、そして挑み続ける姿勢など、“羽生結弦は今シーズンも高得点を出すように仕上げてきた”というイメージをジャッジ(審判)に発信できたことが大きな収穫です」 そう語るのは元フィギュアスケート選手の中野友加里さん。来年2月に行われる平昌オリンピックで、66年ぶりの快挙となる五輪2連覇を狙う羽生結弦(22)。今シーズンの初戦「オータム・クラシック」(カナダ・9月21日~)では、ショートプログラムで世界歴代最高点をたたき出すも、フリーではジャンプの失敗が響き2位に。「ユヅ君、大丈夫?」とファンをヤキモキさせた。 「オータム・クラシックは順位や点数よりも、実戦調査とともに、昨シーズンからどれだけ成長したかをジャッジの頭にすり込ませる大切な機会。フィギュアは人が採点する競技。とくに五輪イヤーでは、本番の舞台で最高の演技をするのはもちろんですが、その前から、ジャッジに“強さ”を印象づけておくことも重要。今回のミスもたいした問題ではありません。逆に、オフシーズンに十分滑り込んできたこと、まだまだ期待値があることをジャッジは感じ取ったはずです」(中野さん・以下同) ユヅ君のさらなる“進化”で、2つ目の金メダルが近づいたとみていい? 「ライバルの成長もあり、激しい争いが予想されますが、羽生選手が表彰台の頂点にもっとも近いことは言うまでもありません。注目はGPシリーズを勝ち抜いた者だけで競うGPファイナル。優勝者となれば、五輪の金メダルへの歩みを進めたといえるでしょう」
2017年10月16日平昌冬季五輪まであと半年となった8月9日。カナダ・トロントで羽生結弦(22)の今季フリープログラムが発表された。 それは2シーズン前と同じ『SEIMEI』。再演プログラムで平昌五輪に挑むという決定にフィギュア関係者からは驚きの声が上がっていたが、この日の公開練習で関係者を注目させるものがもう1つあった。 「手袋が、いつも使っている黒の無地のものではありませんでした。黒地にゴールドで、氷と水の妖精のイラストが描かれたものに変えられていたのです。『アイスリンク仙台』のキャラクターショップで売られている、定価799円のアクリル製の保温用手袋でした」(フィギュア関係者) 羽生は4歳のときから、母に連れられてこのリンクを利用してきた。そのため彼は、これまで折に触れてリンクや地元への寄付を続けてきたのだ。総額は3千万円以上にのぼるという。『アイスリンク仙台』の関係者はこう語る。 「ここの送迎用バス2台は、羽生選手が寄付してくださった『蒼い炎』の印税で購入することができました。このリンクには顔見知りの子どももいますから、シーズンオフになると様子を見に、顔を出してくれていますよ」 新シーズン最初の公開練習に大切なリンクの手袋をつけて臨んだ羽生。故郷へ特別な思いを抱いている彼にとって、その手袋には大きな意味があった。 「故障明けの大会や優勝が懸かった演技の午前練習など、これまでも羽生選手は重要な節目にこの手袋をよく着けていました。今回のプログラム決定に際して、彼の心は大きく揺れました。そんな自分を奮い立たせるために、そして『僕はいつでも故郷・仙台のことを忘れない!』というメッセージを込めて、手袋をつけたのかもしれませんね」 自分を支え、育ててくれた故郷の人たちに、今度は自分が五輪連覇で恩返しを――。羽生はそんな思いを799円の黒手袋に込めていたのだ。
2017年08月24日「将棋を指すよりも、むしろ藤井四段など特定の棋士のファンになり、“観る将”といわれる観戦ファンになる女性も多い。それくらい将棋界は面白い人物の宝庫なんです」 こう語るのは、将棋ライターの松本博文さん。今、史上最年少棋士で、最多連勝記録を29に塗り替えた藤井聡太四段(14)の活躍を機に、将棋界ブームが訪れている。そこで松本さんに、将棋が10倍面白くなる、個性的な棋士を紹介してもらった! ■佐々木勇気六段(22) 藤井四段の連勝記録を止めたことで一躍、時の人に。ジュネーブ生まれという珍しい経歴、対局中に見せる鋭い目つきが話題になった。 「じつは天然なところがあって、力うどんにさらに餅をトッピングしたり、駅から将棋会館へ移動中、スキップしていたという目撃談も」(松本さん・以下同) ■加藤一二三九段(77) パチン、パチンと駒音がひときわ大きい“ひふみん”。 「力を込めすぎて、駒を割ったということをご本人から聞いたことがあります。通常、片手で駒を持つものですが、両手で『金』を持って指したのは、今や伝説です」 棋士にとっては一手一手が命を削る勝負なのだが、公式戦で「待った」もしているのが、ひふみん! 「持ち時間の短い対局で、指した後に、無意識のうちに指し手を変えてしまい、対局相手から抗議を受けていました。加藤先生は後で、理事会から厳重注意を受けたそうです」 ■羽生善治三冠(46) 八大タイトルのうち、王位・王座・棋聖の三冠を持つ将棋界のレジェンドだが、こんな盤外レジェンドも。 「大事なタイトル戦でのこと。羽生三冠はおやつにアイスクリームを頼んだのに、まったく手をつけないから溶けだしてくる。対局相手はそれが気になってしょうがなく、動揺してしまい、結局、勝負は羽生三冠の勝ち。ちなみに溶けてバニラジュースのようになったアイスを、ごくごく飲み干したそうです」 ■渡辺明竜王(33) 棋界最高峰のタイトルであり、名前からしても最強の「竜王」位につくが、イメージとかけ離れたファンシーな側面があるという。 「ご自宅にお邪魔したら、山のように、ぬいぐるみがありました。タイトルの就任式にはゴルフ好きの棋士にゴルフバッグが贈られるなど、個性が出ますが、竜王には『となりのトトロ』のネコバスのぬいぐるみが贈られたことも」 さらに、こんな弱点も。 「タイトル戦は日本庭園に面した部屋などで行われますが、竜王は虫が大の苦手。『検分』と呼ばれる前日の部屋のチェックでは、虫が入ってこないように、窓の隙間にも気を配っているようです」 ■佐藤天彦名人(29) 「竜王」と同格で、もっとも歴史のあるタイトルが「名人」。そのタイトルを昨年、羽生三冠から奪取した佐藤名人は、棋界のファッションリーダー的存在。ベルギーの「アン・ドゥムルメステール」というブランドや、『ドルチェ&ガッバーナ』などの服を好み、黒いマントに身を包んだ装いをするなどで、いつしか“貴族”と呼ばれるように! 「10代のころは純朴な服装でしたが、もともとファッションには興味があり、高校生のときに目覚めたそうです。若手でお金のない時期からファッションへのお金の掛け方が半端なく、普通の人のコート2着分はするのではないかと思われる、高価な靴下をはいていたとも聞きました」 名人戦にピンクや、なぜかアザラシの柄が入った和服を新調して臨んだことも。 「ファッションリーダーと言われていますが、もはやリードしすぎ。誰もついていけない領域にいます」 個性的な面々が躍動する将棋界。贔屓の“オモシロ棋士”を見つけるだけでも、十分に楽しめること請け合いだ!
2017年07月20日TVドラマ「あなたのことはそれほど」での、不倫妻を精神的に追いつめる狂気を秘めた夫の熱演も記憶に新しい東出昌大が、芥川賞作家・柴崎友香による恋愛小説「寝ても覚めても」の映画化に主演。キャリア初の一人二役という難しい役どころに挑戦することになった。大阪に住む21歳の朝子は、青年・麦(バク)と運命的な恋に落ちる。しかし、彼はある日、忽然と彼女の前から姿を消してしまった。それから2年後、東京に引っ越した朝子は、麦にそっくりな顔をした男・亮平と出会う。麦のことを忘れられない朝子は亮平を避けようとするが、そんな朝子に亮平は好意を抱く。戸惑いながら、朝子も亮平に惹かれていくが…。同じ顔をした、過去の“恋”と現在の“愛”が、朝子の心を揺らしていく――。原作は、柴崎友香が2010年に発表し、第32回野間文芸新人賞を受賞した恋愛小説「寝ても覚めても」。忘れられないかつての恋人と、その恋人と同じ顔をした現在の恋人との間で揺れ動く女性の年月を描き、多くの女性の共感を集めた名作が満を持しての映画化。主演は、松山ケンイチが実在の天才棋士・村山聖を演じた『聖の青春』で羽生善治をそっくりに好演し、今後も『関ヶ原』『散歩する侵略者』『菊とギロチンー女相撲とアナキストたちー』と話題作に立て続けに出演する東出さん。演技の幅をますます広げている東出さんは、ミステリアスな自由人・麦と、優しくて誠実なサラリーマン・亮平という初の一人二役に挑戦。新境地となった「あなたのことはそれほど」の2つの顔を持つ夫とはまるで異なる、同じ顔を持ち、同じ女性を愛する、タイプの違う2人の男をどう演じ分けるのか期待大。また、そんな2人と恋に落ちるヒロイン・朝子には、今後ブレイク必至の唐田えりか。2015年より放映中の「ソニー損保」のCMで注目を集め、フジテレビドラマ「恋仲」で女優デビュー。あふれんばかりの透明感がツイッターでも話題になり、2016年タレントパワーランキング「清潔感のある女優10・20代女優部門」で見事第1位に選出された19歳。今回、初のヒロイン役として、2人の男の間で揺れ動く女性の9年間を体当たりで演じきる。メガホンをとるのは、日本映画界・若手実力派No.1の呼び声高い濱口竜介。30代後半にさしかかった4人の女性の日常と友情、心の機微を丁寧に描き上げた5時間越えの意欲作『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールをはじめ数々の国際映画祭で主要賞を受賞し、その名を世界に轟かせ、芸術選奨新人賞も受賞。いま最も新作が渇望される気鋭・濱口監督が、自らが映画化を熱望した原作で、満を持して商業映画デビューを果たす。東出さんは、「このお話を伺ったのは2年前でした。それから、ずっとずっと首を長くして、今夏ようやっとクランクインを迎えられます。いまは嬉しくて堪りません」と語る。「不安と好奇の入り混じった複雑な想いで、台本とにらめっこしている日々を過ごしておりますが、奇跡のような映画を作れればと思っております。頑張りますので、楽しみに待っていて下さい。宜しくお願いします」と、初めての難役を真摯に受けとめている様子だ。本作のヒロインに大抜擢された唐田さんは、「オーディションが終わってからずっと受かってますようにと願っていたので、『受かったよ』と聞いたときは本当に嬉しかった」とふり返ってコメント。「こんな大役をやらせていただくのは初めてなので不安や恐怖もあり、プレッシャーを感じていたのですが、東出さんに、『朝子があなたで本当に良かった』と言っていただけた瞬間に、思わず嬉し泣きしてしまいました。それからは私で良かったんだと自信が持てるようになりました」と、微笑ましいエピソードを明かし、「十代最後の夏、大恋愛します!」と宣言する。また、原作者の柴崎さんは、「誰かに恋をしたとき、なぜどうしてもその人でなければならないのか。誰かを想うとき、最後に残る強い気持ちはなにか。それを知りたくて手探りでこの小説を書きました。今回の映画ではどんな風景が見えるのだろう。きっとわたし自身も驚くようなことが起こる、そんな予感を持って、完成を心待ちにしています」と、東出さん、唐田さんの“化学反応”に期待を寄せた。濱口監督は、「私自身が心から面白いと思っている小説の映画化、その監督を任されたことに興奮と緊張を同時に感じています。長い企画開発中、“同じ顔を持つ2人の男を愛してしまう女”という荒唐無稽さと、緻密な生活描写を併せ持つこの小説の“面白さ”はそもそも映像化可能なのかと不安にもなりました」と胸の内を明かす。「そんな中、主人公の“麦/亮平”として東出昌大さん、“朝子”として唐田えりかさんを迎えられたことで、この小説はむしろ映像化されることをずっと待っていたのではないか、そんな心持ちになりました。この小説とキャストの出会いを、この上ない幸運と感じています」と語り、「『寝ても覚めても』(タイトルがまたとても好きです)という原作の、途方もない面白さや、懐の広さを改めて感じているところです。そしてキャストの2人の存在が、私の緊張を和らげてくれています。きっと、この上なく面白い映画になるでしょう」とコメント。最高の原作、キャスト、監督が集結した大人の恋愛映画の完成を、期待して待っていて。『寝ても覚めても』は2018年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月05日史上最年少棋士・藤井聡太四段(14)が6月26日、歴代最高記録となる29連勝を達成。彼の強さの秘密から出前を頼む店まで、連日藤井四段についての報道がなされている。そんな中にわかに注目されているのが、藤井四段が30連勝をかけて対戦する相手・佐々木勇気五段(22)だ。 6月26日も対局に臨む藤井四段の姿を、佐々木五段は対局室の隅でじっと見つめていた。24連勝を決めた6月10日も、対局室で藤井四段を眼光鋭く見つめる姿が確認されている。 この様子がワイドショーなどで取り上げられ、「目力がすごい」と一躍有名に。6月27日放送の「ミヤネ屋」(日本テレビ系)に出演した加藤一二三九段(77)も「ほんとに執念を感じますね。こういったことは、普通は今までなかったこと」とコメントしている。 そんな並々ならぬ執念に加えて話題となっているのが、その端正な顔立ち。「スイス・ジュネーブ生まれ」というプロフィールや和服姿で将棋を指す凛々しい姿なども相まって、ネット上では《2次元キャラのよう》《イケメンすぎる》と騒然。《予想外に沼だった》と佐々木五段の魅力にハマる女性も続出している。 だがイケメンながら、その実力は本物。16歳1カ月という若さでプロ入り。渡辺明竜王(46)や羽生善治三冠(46)を公式戦で破り、16年には将棋大賞で最多対局賞を獲得。勝率も7割を超えるほどで、過去には非公式試合でプロ入り前の藤井四段と対戦して勝利している。 「もし彼が30連勝を阻止すれば佐々木フィーバーがくる!」と期待の声も。2人の対決は7月2日。佐々木五段の執念は藤井四段の記録を止めるのか、鋭いまなざしにも注目だ。
2017年07月01日(写真:アフロ) 史上最年少棋士でデビュー戦以来無敗の藤井聡太四段(14)が6月26日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた竜王戦決勝トーナメント1回戦で増田康宏四段(19)に91手で勝ち、歴代単独1位となる29連勝を達成した。 順風満帆にみえる彼の“棋士人生”。実は現在、高校に進学するかどうかで揺れている最中だというのだ――。 「棋士の対局は、遅いと午前1時をまわることもしばしばあります。学業との両立はかなり大変ですから、中学3年生の藤井くんは、高校進学を悩む時期でしょうね」(現役棋士) 実際、プロデビュー直前の昨年9月に本誌が“母子インタビュー”をしたときも、母親の裕子さん(47)は、困惑気味にこんな不安を口にしていた。 「大阪ばかりでなく、東京での対局も増えてきます。今はすべての時間を将棋にあてたくて、学校に行く時間ももったいないみたいです。今日も『学校に行きたくない』とブチブチ文句を言っていました。高校進学についてはどうなるのでしょうか……心配です」 棋士は勝てば勝つほど対局が増えていく。今後はますます負担がかかってくることになるということだ。 東大出身の異色の棋士・片上大輔六段(35)がこう語る。 「羽生善治三冠(46)は、年間80局という異例の対局数をこなしながら通信制高校を卒業しました。それでも将棋界の7大タイトルを全冠制覇するほどの活躍ができたのです。将棋一本の狭い世界だけでなく、高校に通って集団生活や人間関係を学ぶことはやはり大事なことだと思います」 だがいっぽうで、棋力がもっとも伸びるのも高校時代と言われているから難しい選択だ。奨励会(プロ棋士の養成機関)に子供を通わせる母親も、藤井四段の母親と同じく頭を抱えている。 「学校よりも何よりも将棋を優先しなければ強くなれません。でも、将棋で挫折した時のことを考えると、やはり高校くらいは出ておいてほしいというのが本音です」 我がこの将来を案じる母親にとっては悩ましい問題だが「藤井四段なら大丈夫」という声も多い。 「普段からよく本を読み、毎朝、新聞に目を通しているという藤井くん。そんな彼なら、たとえ高校に満足に通えなかったとしても、勉強は続けるでしょうし、社会性が失われる心配もないと思いますよ」(『ふみもと子供将棋教室』の文本力雄さん) 日本将棋連盟も“藤井シフト”を敷いて、将棋と学業の両立をサポートするという。 「できる限り、対局は土日になるよう調整しています。平日に対局が入ったとき以外はすべて出席しています。授業態度も良好だと聞いています。高校進学に関しては、本人の意思をまだ聞いていませんが、学校へはご理解を求めております」(関西本部の広報担当者) 28連勝を達成した翌日の今月22日、本誌は藤井四段の実家を訪れた。 母の裕子さんに改めて“学業問題”について聞いてみると、「今日もちゃんと朝から学校に行きましたよ」と報告してくれた。将棋と同じく人生の何手も先を読む藤井四段は、果たしてどんな答えを出すのだろうか――。
2017年06月30日「最近の羽生選手は控え室に戻ると『つらい』と言って倒れこむこともあるそうです。それだけ心身ともに張りつめている状況といえるでしょう。またSPの失敗が続いていることで、トラウマになってしまっているという声も聞こえてきています」(フィギュア関係者) 4月20日に行われた世界国別対抗戦のショートプログラム(SP)でミスを連発し、7位発進となった羽生結弦(22)。翌日のフリープログラム(FP)では挽回し1位を獲得したものの終始、浮かない表情だった。 羽生といえば、“抜群の安定感”が最大の強みだった。だがここ最近は、ハラハラさせられる展開が多くなっている。直近の3月29日から行われた世界選手権も同じ展開。フリーでは自己ベストとなる223点超えを記録して優勝したが、SP時点では5位発進だった。 絶対王者であり続けなければならないという重圧が、のしかかっているのだろう。そんななか、羽生の周辺ではある変化が。国別対抗戦前日の4月19日朝、都内のホテルから姿を現した羽生。かたわらには白髪の整体師と実母・由美さんが寄り添っていたのだ。 「この整体師は人間の生命エネルギーを見ることができるらしく“チャクラの仙人”とも呼ばれています。羽生選手が首にぶら下げているパワーストーン付きペンダントも、彼が渡したもの。羽生選手の精神的支柱といえる人でしょう。それは母・由美さんも同じ。最近では公の場に姿を見せなくなっていましたが、息子のピンチを受けて再び全面サポートに乗り出すと決めたようです」(前出・フィギュア関係者) 2人とも、ソチ五輪で羽生選手を支えた重要人物。平昌五輪まであと1年を切るなか、“チーム羽生”を再結集させたのだ。この日、直前練習を終えた羽生は正午前にホテルへ。そこで由美さんとランチをとり、食後は整体師から入念なマッサージを受けたという。 「羽生選手と母親は今でも絶対的な絆で結ばれています。彼は尊敬の念を込めて『母はもう一人のコーチです』と話しているほどです。由美さんは食の細い息子のために、栄養管理を独学で勉強。さらには呼吸法も学ぶなどして、ソチ五輪の際も彼のメンタルコントロールに貢献していました。そんな母の全面サポートは、トラウマを抱える今の羽生選手にとって心強いものとなるでしょう」(スポーツ紙記者)
2017年04月29日『写真・AFLO』 「ショートプログラム(SP)に苦手意識が……」と語ったのは、羽生結弦(22)。4月20日の世界国別対抗戦でのことだ。フリープログラム(FP)では1位を獲得したた、SPではミスを連発。世界選手権でもFPで223点超えを記録したが、SP時点では5位発進だった。 そんな異変のなか、彼はある“変革”を進めていた。ひそかにパートナーを変更していたのだ。これまではSPがジェフリー・バトル氏(34)、FPはシェイリーン・ボーン氏(41)が振り付けを担当してきた。特にボーン氏が今年の世界選手権で手掛けたFP『Hope & Legacy』は、前述のとおり世界最高得点を叩き出した。だがフィギュア関係者が明かす。 「羽生選手はこのチームを解散し、新たな振付師たちと金メダルを狙うそうです。SPはバトル氏が続投ですが、FPはデビット・ウィルソン氏(50)の起用が決定的だといいます」 そんな突然の解散劇に、関係者からも疑問の声が上がっているという。だがパートナー変更は、羽生にとっても“苦渋の決断”だったようだ。 「実は、ボーン氏は振付師としてのキャリアがまだまだ浅いんです。彼女は必死に勉強して面白いプログラムを提案してくれるし、一緒にリンクへ上がって演技指導もしてくれます。しかし五輪ではそうした意欲的なプログラムよりも、重厚感のある王道モノが好まれる傾向にあるのです」(前出・フィギュア関係者) その点、ウィルソン氏は前回のソチ五輪でも羽生選手のFPを担当。『ロミオとジュリエット』を手掛け、金メダルに導いた人物だ。 「彼は振付師として最高ランクと評価されており、勝つための方法を熟知している。羽生選手はかなり悩んだ末、『平昌五輪でさらなる究極演技を見せつけるため、もう一度“最強タッグ”を組まなければならない!』と決断したそうです」(前出・フィギュア関係者) ソチ以来4年ぶりにカリスマ振付師と夢の再現を目指すことになった羽生。実は、彼はソチ五輪の前にも“コーチ変更”という苦渋の決断を下している。 「幼いころから教えてくれた阿部奈々美氏(47)と別れ、ブライアン・オーサー氏(55)に指導を仰いだのです。たしかに現状を変えることは、リスクでもあります。しかし羽生選手は『現状に甘んじていてはダメだ!』という思いがある。そんな彼だから、トラウマがある今こそ攻めの姿勢を貫いているのでしょう」(別のフィギュア関係者)
2017年04月29日(写真:アフロ) 世界選手権で大逆転優勝を果たした羽生結弦(22)。ショートプログラムではジャンプに失敗し5位発進。だがフリーで史上初の223点超えを記録し、絶対王者復活となった。 「今回の『世界選手権』は平昌五輪を考える上でも重要な大会でした」と語るのは、あるフィギュア関係者だ。 「今回のメインジャッジの中には、来年の平昌五輪も担当すると言われている人物が複数名いたのです。ブライアン・オーサーコーチ(55)は『ここで良い演技ができれば、審判にいい印象を持ってもらえる。そうなれば必ず五輪本番でもポイントに影響が出てくるはずだ!』と羽生選手に奮起を促していたそうです」(前出・フィギュア関係者) 羽生は今大会前にプログラム変更を直訴。予定していなかったジャンプを入れたいと申し出るなど、並々ならぬ熱意で臨んでいたという。背景には彼自身が「真・四回転時代」と呼ぶほどの、男子フィギュアスケート界の“ジャンプ偏重の流れ”があったようだ。 「羽生選手は『今度の世界選手権は、絶対に4回転ジャンプの競演になる!』と意気込んでいました。しかしオーサーコーチは『ジャンプばかりにとらわれてはいけない。リスクを追いすぎず、足元をしっかり見ろ。私たちのゴールは来年の平昌五輪なんだ!』といさめたといいます」(前出・フィギュア関係者) そうして足元をしっかりと固めた結果、復活を遂げた羽生。それは “五輪の深謀”がもたらした“奇跡”だった。さらに羽生にとって気になるフィギュア界の動きもあるという。 「国際スケート連盟はこうした“ジャンプ偏重の流れ”に歯止めをかけようとしています。スケートの技術や技のつなぎ、振り付けといったものへの配点を大きくしようとしているのです。現時点だと改正は五輪後だと言われています。ただし審判たちの意識の変化は、五輪でも影響を及ぼすのではないかと囁かれています」(別のフィギュア関係者) こうした「真・四回転時代の先」を、羽生はすでに見据え始めていた。 「オーサーコーチは『彼の心はもう来シーズンのプログラム作りへ向いている』と漏らしていたそうです。羽生選手はジャンプだけでなく、スケート技術も群を抜いて高い。しっかり準備すれば“五輪連覇”も不可能ではないでしょう」(前出・別のフィギュア関係者) 試練を乗り越え、再び返り咲いた羽生。その目線は、五輪という大舞台を捉えている――。
2017年04月04日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表されることで毎年熱い注目を受けている。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞優秀主演男優賞俳優の中で、最優秀賞をとると思う人は?1位 岡田准一(『海賊とよばれた男』) 575名2位 佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』) 372名3位 長谷川博己(『シン・ゴジラ』) 327名4位 松山ケンイチ(『聖の青春』) 305名5位 綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』) 180名○役の作り込みに注目集まる■1位 岡田准一(『海賊とよばれた男』)・「年齢幅がかなり広い役をやっていたので」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「役への入り込み方が伝わってくる演技で、素晴らしいと思った」(44歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)・「1人で各年代の主人公を演じきったのは評価されるべき」(42歳男性/教育/公共サービス関連(公務員・団体職員他)・「あらゆる世代の役を映画の中でこなし、演技派俳優として光っていたから」(35歳男性/食品/営業関連)・「岡田くんの役の入り加減は絶妙で本当に惚れ惚れする」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「今や邦画に欠かせない俳優になった。自分よりかなり年齢が上の設定であったが、見ごたえがあった」(57歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)■2位 佐藤浩市(『64-ロクヨン-前編』)・「佐藤浩市は年を追う事にどんどん演技の幅が広がりとても良い役者だと思うので」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)・「重厚で分厚い演技は圧巻、存在感で映画の根幹となっているので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「渋さの中に優しさを秘めた演技が素晴らしいと思う」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「重みのある渋い演技で好演していたので」(41歳男性/専門店/販売・サービス関連)・「役も合っていたし泣きの芝居も熱演していた。この中だったらキャリアの面でも彼でしょう」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)・「大作だと思うし演技に間違いがないと思うので」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)■3位 長谷川博己(『シン・ゴジラ』)・「ゴジラ対策に悪戦苦闘しながらも責任感を持って、真剣に立ち向かう政府側の担当者を見事に演じきったから」(36歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「前から長谷川さんは好きな俳優さんだし、演技が素晴らしいと思うから」(29歳女性/専門店/販売・サービス関連)・「はまり役だと思った。表情の作り方が素晴らしかった」(30歳女性/半導体・電子・電気機器/営業関連)・「シンゴジラではとても長いセリフをものすごい早口で、映画の中でも一番多く話していたと思います。それで演技もこなすわけですから、本当にすごいと思いました」(55歳男性/生命保険・損害保険/営業関連)・「日本を守るために活動を行っていた長谷川博己がとてもかっこよかったから」(27歳女性/輸送用機器/営業関連)■4位 松山ケンイチ(『聖の青春』)・「彼に取ってほしい。この作品も良かったので」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「村山聖九段という、将棋界にとって伝説の棋士役に備えて、体型を近づけるために太った(太らせた)という話を聞いた。プロ魂と感じるエピソードだと感じられ、松山さんの仕事に対する取り組み方に感銘を受けた」(47歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「村山聖になりきるため体重を増やし見事に演じ切っていた。羽生善治との対決シーンは非常に良かった」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)・「松山ケンイチが演じた棋士の姿に貫録を感じたから。」(39歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)・「役作りも含め村山聖の姿を見事に表現したから」(31歳男性/通信関連/クリエイティブ関連)■5位 綾野剛(『日本で一番悪い奴ら』)・「かわいい顔からの変化の幅広さ」(60歳男性/その他/事務・企画・経営関連)・「綾野さんは真面目な役柄からとてもヤクザ風の役など多彩な演技力があるのと、個人的に好きなので、取って欲しいという願いも込めたから」(24歳男性/食品/その他・専業主婦等)・「昭和の時代背景での悪者達との戦いぶりや葛藤の演技が見事でした」(46歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「綾野剛さんはどんな役柄を演じても、違和感がなく、二枚目の役、三枚目の役、悪役……全てこなせる俳優さんはそれほどいないと思います」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「複雑な立場の役を、変わっていく様子も含めて上手に演じていたから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)○総評いずれも日本を代表する俳優たちだが、読者予想1位となったのは、アイドルグループ・V6のメンバーとしても活躍する岡田准一。2014年度に行われた第38回日本アカデミー賞では、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、話題賞 俳優部門と3部門で受賞し、世間にその姿を刻みつけた。また、昨年の授賞式ではプレゼンターとしても活躍し「最多登壇」と話題に。今回は『海賊とよばれた男』で20代から90代までを演じきった演技力が読者からも支持を集めた。『64-ロクヨン-前編』の重厚な演技が話題を呼んだのは佐藤浩市。読者からも抜群の信頼で、作品の根幹を担っていたと高評価だった。大ブームを起こした『シン・ゴジラ』で内閣官房副長官・矢口蘭堂を演じた長谷川博己は、リアルな演技と絶妙な二次元感が「はまり役」と称賛されている。実在の棋士・村山聖を演じた松山ケンイチは、体重をコントロールし気迫の演技。また、綾野剛は事件を解決するために悪事にも手を染めていく警官役で、幅の広さを見せた。予想結果の全体として、1つの作品で様々な姿を見せたことや役作りにかける気迫が注目され、読者人気も高くなる傾向に。授賞式は3月3日となるが、一体誰が最優秀賞をとるのか、結果が待たれるところだ。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年02月27日『写真・AFLO』 2月14日から韓国ではじまった四大陸選手権。“平昌五輪への前哨戦”とも言われているが、日本スケート連盟は羽生結弦(22)の出場に消極的だったという。 「連盟は今大会に急いで出場させるのでなく、3月の世界選手権での復帰を考えていました。しかし、彼自身がこの大会への出場を強く希望したそうです。というのも今回の四大陸選手権が開催される『江陵アイスアリーナ』は、来年開催される平昌五輪の本会場でもあります。羽生選手は『五輪のリンクがどんなものか、今のうちに確かめておきたい』と主張したのです」(フィギュア関係者) 早くも来年の“平昌五輪モード”へと突入している羽生。そんな彼がいま直面しているのが、“異例の午前試合”という問題だ。 「昨年11月に平昌五輪の大会組織委員会が発表した競技日程案では、フィギュアの試合時間が“午前開催”になっています。あくまで日程案なのでこれから変更される可能性もありますが、今のままだと男子ショートプログラムは来年2月16日の午前10時、フリーは17日の午前10時に行われる見通しです」(スポーツ紙記者) 通常、フィギュアスケートの試合は夜に行われることがほとんどだ。 「これまで羽生選手は、20時から21時ごろにピークの状態を持ってくるという調整をしてきました。しかし午前10時に試合が行われるとなると、そのサイクルを10時間早めなければなりません。つまり夜中に起きて練習しなければ間に合わないのです」 そんななか、羽生自身もすでに調整に動き始めているという。 「彼はもともと『朝が弱いんですよ』と周囲に漏らしているらしく、午前試合はいわば“天敵”。そのため週に2回ほど午前4時から練習し始めるなどの調整を開始したそうです。ただそうなると、起床時間は午前3時やもっと早くなることも。これには、さすがの彼も弱音を漏らしているといいます」(フィギュア関係者) 実際、カナダ・トロントにある練習場では羽生のこんな弱々しい姿が目撃されていた。 「知り合いの小学生が『今朝、リンクでユヅに会えたんだ』と教えてくれました。どうやら彼は夜中のうちから練習していたらしく、『眠い、眠い』とつぶやいていたそうです」(別のフィギュア関係者) 羽生の前に現れた“意外な天敵”。五輪連覇に向けて、過酷な調整は続く――。
2017年02月17日ロッテ「ガーナミルクチョコレート」のCMに出演中の羽生結弦選手が、今年は手づくりチョコレートに初挑戦。普段、ほとんど料理をしないという羽生選手は、「“テンパ”ってます!かなり…」と、チョコレートのデコレーションなどに欠かせない“テンパリング作業”に苦戦しながらも、最後は大満足の特製チョコレートケーキを完成させた。バレンタインに合わせ、自ら手づくりチョコレートに挑戦した羽生選手。テンパリングとは、一度溶かしたチョコレートを再び固める際に必要な作業のこと。テンパリングをしないと、うまく固まらなかったり、つやがなく、口どけの悪いチョコになってしまうという。最初はロッテ中央研究所の吉田さんに教えてもらいながらの作業となったが、みるみるうちに上達。テンパリング作業が終わると、チョコプレートにメッセージを入れて特製チョコレートケーキが完成!記念に一口試食した羽生選手は「美味しい!」と大満足の結果となった。この日、羽生選手は真っ赤なエプロン姿で登場。笑顔で「宜しくお願いします!」と挨拶した後、吉田さんによるテンパリングに関する説明に真剣な表情で耳を傾け、「へぇ~知らなかった!」とテンパリング作業について興味津々に。いよいよ羽生選手がテンパリング作業に挑戦する段になると、吉田さんの動きを思い出しながら「こんな感じで大丈夫ですか…?」と、ゆっくりと丁寧に作業をする羽生選手。「本当に初めてですか?上手です!」と驚いた表情をする吉田さんに、「いえいえそんな…料理自体、ほとんどやらないので」と終始、謙虚気味の羽生選手。テーブルの右端から左端までテンパリング作業を終えた羽生選手は、「ふーっ」と長めにひと息。「どんどん上達していますよ!」と吉田さんが褒めると、「いえ、本当に“テンパ”ってます!かなり…(笑)」と少し不安げ。再びテンパリングしやすいように吉田さんがチョコレートを整える作業をする最中、羽生選手はまたもや真剣な表情になり、角度を変えて四方から吉田さんの動きを徹底観察。時折、吉田さんの横で作業の真似をしてみるなど、入念にリハーサルを行った。そして、改めてテンパリング作業に羽生選手が挑戦してみると、動きのスピードが格段に上がり、吉田さんと遜色ないほどスムーズに。その上達ぶりに「やはりアスリートの方だからか、見て学ぶ姿勢がすごく伝わってきました。私も(その姿勢を)学ばさせていただきました!」と吉田さんも脱帽するほど。照れた様子の羽生選手は、「素晴らしいお手本が近くにあるときは、学びのタイミングです。いろいろな角度から、必死に見てました(笑)テンパリング、もっと極めたいですね!」と、本業のフィギュアスケートと変わらない一生懸命な姿勢を見せた。その後もテンパリング作業を十分に行った羽生選手は、一度そのチョコレートを試食してみることに。ひと口食べて「すごくなめらか! うわーすごい美味しい。風味が広がる!」と感動した様子。「テンパリングするとこんなに違うんですね!」と実感しながらも、またひと口チョコレートを頬張っていた。テンパリングを終えると、羽生選手はチョコプレートにメッセージを入れる作業にも挑戦。筆入れならぬチョコ入れを始めると、迷わず一気に記した言葉は、「全力」。ガーナミルクチョコレートで作成したホールケーキの上に、本人の顔がデザインされたチョコプレート、そして「全力」入りチョコプレートを羽生選手が載せて、ついに完成となった。「もったいないから、食べたくない(笑)!でも、いただきます!…うん、美味しい!口触りがとってもなめらかで、ガーナミルクチョコレートの香りもしっかりしていて、すごく美味しいです!」と大満足な様子。初挑戦したテンパリングを「最後のほうでは褒めていただき(笑)、すごい楽しかったです」とふり返り、「挑戦することは、もちろん不安も緊張もありますし、僕も今回(不安や緊張は)ありました。でも挑戦することによって楽しさも生まれるし、達成したときのときめきって特別なもの」と、充実感にあふれた感想を寄せた。(text:cinemacafe.net)
2017年02月14日フィギュアスケート選手の羽生結弦が14日、ロッテ「ガーナミルクチョコレート 手づくりバレンタイン企画」に参加した。羽生は真っ赤なエプロンで登場し、一度溶かしたチョコレートを再び固める際に必要な"テンパリング"作業に挑戦。説明を聞いて不安げになりながらも、丁寧に作業を進める。テンパリング作業を終えた羽生は、「ふーっ」と一息。「どんどん上達していますよ」とほめられると、「いえ、本当にテンパってます! かなり……」と"テンパリング"にかけつつ苦笑した。その後も持ち前の集中力と身体能力で作業を続けた羽生は、自分でテンパリングしたチョコレートを試食すると「すごくなめらか! うわーすごい美味しい……風味が広がる!」と感動した様子を見せた。また、チョコプレートに「全力」というメッセージを書き、羽生の顔がデザインされたチョコプレートとともにホールケーキの上にのせると、特製チョコレートケーキが完成。「もったいないから食べたくない!」と言いながらも、満足そうに試食していた。バレンタインデーにちなみ、チョコ作りを体験した羽生。「一部の工程をさせていただきましたが、(実際は)もっと大量のチョコレートを使って皆さん作られるのかなと思うと、すごく良い香りがするんだろうなと」と、笑顔で想像を膨らませた。また、「挑戦することは、もちろん不安も緊張もありますし、僕も今回(不安や緊張は)ありました」とチョコ作りを振り返り、「挑戦することによって楽しさも生まれるし、達成した時のときめきって特別なもの」と、アスリートとして挑戦の大切さを説いた。
2017年02月14日フィギュアスケートの羽生結弦選手(22)が、来年1月1日から全国で放送される日本赤十字社の「平成29年はたちの献血キャンペーン」の新テレビCMに、人生初のアニメーションとなって登場することが21日、明らかになった。新たに成人を迎える"はたち"の若者を中心として広く国民各層に献血に対する理解と協力を求めることを目的としている「はたちの献血キャンペーン」。キャンペーンキャラクターには、先日のグランプリファイナルで男女シングルを通じて史上初の4連覇を達成、全日本選手権も4連覇している羽生選手が、3年連続で就任した。新CMでは、羽生選手をアニメーション化。輸血を必要とする子どもとふれあいながら、同世代を中心に献血への協力と参加を呼びかける。今回、人生初の体験でもあるアニメーション化に、羽生結弦選手は「まさかアニメ化される時が来るなんて思ってもいなかったので、感動しました!!」と興奮気味。「でも実際に見てみると・・・ちょっと照れくさいですね(笑)」とも話した。また、今年のキャンペーンのメッセージ「とどけ、いのちへ。」にちなんで、今年中にだれに何を届けたいか聞かれると、「僕自身、みなさんの応援に支えられています。いつも応援してくれているみなさんには、僕の演技で勇気を届けたいと思っています」とコメント。同キャンペーンキャラクターに初めて任命された2年前、20歳だった当時から大人になった点については、「自分自身満足のいく結果が出なくても、次の日まで引きずらず、前に一歩を踏み出す精神的な強さがついてきたかなと思います」と話し、「ぜひ2017年の羽生結弦にも期待してください!」と呼びかけている。
2016年12月22日プロフィギュアスケーターの織田信成が28日、フィギュアスケートの羽生結弦選手らと話題の"恋ダンス"を踊っている動画を自身のツイッターで公開し、反響を呼んでいる。新垣結衣が主演を務めるTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングで、キャスト陣が披露している"恋ダンス"。放送開始から話題となり、振り付けを完コピした動画がネット上で多数投稿されるブームとなっている。織田は「恋ダンス踊ってみた。#逃げ恥」というコメントを添えて、羽生選手らと"恋ダンス"を踊っている動画をアップ。織田と羽生選手は、しっかりと振りを覚え、ノリノリで踊っている。この動画に、「可愛すぎます」「最高です」と感激の声が続々。「羽生くんの完コピ具合ヤバくないですか」「羽生君 上手」「羽生君の恋ダンスのクオリティがやばい」「ゆづ君が一番キレキレですね」「羽生くん完璧や…!さすがです!」「結弦くん、かわゆい。もう萌死にました」と、キレのあるダンスを披露している羽生に対するコメントが多く寄せられている。
2016年11月28日