こんにちは。メンタルケア関係を中心に執筆しているメンタルケア心理士の桜井涼です。子どもが「習い事をやめたい」と言い出して、親が困る・怒るということって結構あると思います。子ども自身が習い事に興味を失ってしまう前に、心に働きかける声かけをすることで、 気持ちが習い事に向くことがあります。特に有効的だと考えている声かけのコツを紹介します。目次動機づけ要因を満たしてやる気アップ上達だけにこだわらない子どもの声を聞くおわりに●動機づけ要因を満たしてやる気アップモチベーションには、2種類あります。・衛生要因……人間関係や習い事の環境、通いの不便さなど、不満のタネとなる・動機づけ要因……おもしろさ・やりがい・評価・成果など、やる気のタネとなるこの2つのうち、『動機づけ要因』の方を満たしてあげることができると、やる気がアップして「習い事をやめたい」ということにはなりません。この部分を満たすために、ちょっとした成果でもほめてあげる ことが大変有効です。ポイントは、“具体的にほめる”です。それがうれしさのツボを突いて「もっと頑張ってみよう!」という気持ちになりやすくなります。●上達だけにこだわらない親は、月謝を払っているため、どうしても上達することに目がいってしまいます。これは仕方のないことです。しかし、子どもにしてみれば、習い事の上達ばかりに目を向けられてしまうと「うまくできればほめられるけど、できないとなじられる」という状態になってしまいます。これでは、やる気や習い事の楽しさを阻害 してしまい、本末転倒です。親が、“上達”という部分にではなく、練習などのプロセスにも目を向けましょう。頑張りをほめてあげたり、励ましてあげたりすることが大切なポイントとなってきます。●子どもの声を聞く子どもが「やりたくない」と言ってきたとき、「は?なんで?」と少し怒り口調で聞いてしまいがちになってはいないでしょうか。なぜかというと、親の心の中にこんな気持ちが少なからずあるからです。・「高い月謝を払っているのに」・「やらせてあげているのに」・「自分ができなかったから、できるようになってもらいたいのに」これらの気持ちに共通するのは、親が主体となっていることです。習い事をするのは子どもであって、親ではありません。ですから、まずは子どもを主体とするために、「どうしたの?」と理由を聞いてあげましょう。解決できることなら親が手を貸すことができますし、相談することでやめないで頑張れる方向に向かわせることだってできます。だから、まずは怒らずに話を聞く ことを大切にしてあげてください。●おわりに習い事をやめたいと言ってきたときに、親ができることを書かせていただきました。モチベーションをアップさせることも大切ですが、不満に思っていることがありましたら、少しでも解消してあげるといいですね。また、親はどうしても習い事に力が入ってしまい、記録を出すことや発表会などを重視してしまいがち です。子どもも最初のうちは楽しいと感じますが、次第に子ども主体から親主体に変わってきたことを察知して、習い事がイヤになったり、苦手意識を持ったりすることもあります。子ども主体で子どもが好きなことや楽しいと思えることを頑張らせるようにすることを中心にするようにしてみてください。たとえやめることになったとしても、少しの期間でも習ったことは経験という財産になります。そこを大切に思ってあげると親の考え方も見え方も変わってきますよ。【参考文献】・『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わるほめ方・叱り方〈3〉小学生編』明橋大二・著●モデル/KUMI●ライター/桜井涼
2017年09月27日スポーツの秋、もうじき運動会が控えているご家庭も多いはず。運動が得意な子も、そうでない子も「少しでも速く走らせてあげたい」「何より自信を持って楽しく走らせてあげたい」と思うのが親心ですね。「0.01秒でも速く走るために」をコンセプトに、子どもからプロアスリートまでを対象に走り方を指導する『0.01』が主催するスプリント教室で、子どもが速く走るためのコツを聞いてきました。運動会目前、いきなりたくさんのことを子どもに言って混乱させてしまっては元も子もありません。今回はポイントを絞り、子どもに伝わりやすいアドバイスをいただきました。そのキーワードはなんと、「焼き鳥」と「モグラ」。■走る時は、焼き鳥になったつもりで体を1本の串のように真っすぐ時おり小雨が降りしきる中、小学生10数人を教えていたのは、十種競技出身の船場大地コーチ。子どものフォームをじっくりとチェックしながら指導していました。船場コーチによると速く走るために一番大切なのは正しい姿勢で、「体が、焼き鳥の串になったように、真っすぐな姿勢で走る」ことだそう。「手を大きく振ること」「大きなストライド」などのアドバイスを予想していた筆者にとって、ちょっと意外なアドバイスでした。「姿勢が悪いと、どの動きをしても効率的に力を使えません。一生懸命、足を高く上げようと思っても、足がつかえてしまったり、そもそも足が上がりにくかったりしてスピードが出にくいのです」(船場コーチ)。まず、自分が焼き鳥の串になったイメージで、足から頭まで一直線になることを意識してみます。そして、その真っすぐな姿勢のまま、進行方向斜めに倒れた姿勢で走ることが理想だそう。一直線の美しい姿勢だとパワーを生かし効率よくスピードが上げられます。走り始めるといつの間にか頭が下がってしまう子も多いそうなので、「頭が下がって、焼き鳥の串が折れたみたいにならない」ことも大切。頭が下がってきたら、「串が折れちゃったよー」と注意してあげましょう。■地下で眠るモグラを起こさない! 軽やかにはずむ感覚で走る「地下にいるモグラさんを起こさないように走ってね~」「アリさんを踏まないように走ってね~」スプリント教室の最中に、さかんに船場コーチが子どもたちにアドバイスをしていたのは、軽やかに走ること。地下にもしモグラがいたら、モグラを起こさないように音を出さないで静かに走る。地面にアリがいたら、足をベタベタつけず、アリを踏まないように、つま先は指先ではなく拇指球(ぼしきゅう:親指のつけ根のふくらんだ部分)周辺が地面に接するようにする。そのような感覚を、声がけで子どもたちに意識づけていました。かかとを地面にベタっとつけて走ったり、ひざを曲げすぎてドスンドスンと重い感じで走ったりすると、やはりスピードが出ないそうです。軽やかに走る動きは、縄跳びを跳ぶ動きに似ているそうで、縄跳びをしたり、その場でピョンピョンと真っすぐ跳ねてみると、子どもたちはその感覚を理解しやすいようです。 ■スプリント教室だけで終わらない! 家でできる練習はコレ速く走るのには、姿勢とはずむ感覚が大切なのはわかりました。それでは運動会目前でも、自宅で気軽にできる効果的なトレーニングはあるのでしょうか? なかなか口で伝えるだけではわかりづらい感覚を、子どもに理解させる練習方法を教えてもらいました。1.縄跳びやその場でのジャンプではずむ感覚を身につける背筋を伸ばし、腕を軽く回しながらピョンピョンと跳ぶ縄跳びは、走る時の体の使い方と共通点が多いそう。「走る動作は縄跳びのジャンプの動きの連続と考えることができます。縄跳びをすると、はずむように軽やかに走る感覚が身につきます」と船場コーチ。縄跳びなしでそのままピョンピョンと軽く跳ぶのでもOKだそうです。あるいは、家の前などにある段差を利用して、段差を前後にピョンピョンと跳ぶのでも、自分の体をバネのようにはずませて走る感覚を理解しやすい、とのことです。2.いい姿勢を意識できる練習をする子どもが跳ぶ時に肩を押さえてあげると、体がぶれにくく姿勢を崩さずに跳ぶ感覚が身につきやすくなります。このほかにも、正しい姿勢を意識しながら、おへそのちょっと下あたりまでひざを上げる、もも上げの運動も効果的です。■もう間に合わない! 運動会直前の一夜づけにはスタートの姿勢を変える1~2週間前から地道に先ほどあげたようなトレーニングをしたいところですが、「本当に一夜づけだったらどうしたらいいですか? 」と図々しい質問もしてみました。「うーん、そうですねえ…」とちょっと困りながらも船場コーチが教えてくれたのは、「一番即効性があるのは、スタートの姿勢を変えること」だそう。スタートの姿勢はあまりきちんと教えられていないことが多く、同じ側の手足を前に出していたり、足の幅を大きく開きすぎて構えていたりするそうです。おすすめのスタートの姿勢は、1.「気をつけ」の姿勢からしゃがみこみ、前に置く足の土踏まずの横に後ろ足の膝を置く。2.そのまま体を串のようにピンとした姿勢を意識しながら立ちあがる。スタート姿勢を作る際には前の足のひざはつま先の上にくるくらいまで曲げてしっかり前の足に体重をかける。3.スタートの合図がなったら真っすぐの姿勢のまま前の足をけって飛び出す。このかっこいい、いかにも速そうなスタート姿勢をマスターできたら、子どものモチベーションもあがりそうですね!取材協力:0.01速く走るためのスプリント指導をするプロフェッショナル集団。様々なプロスポーツの選手から小学生まで幅広く指導。 取材・文/まちとこ出版社
2017年09月22日子どもの才能を伸ばすべく、小さいうちから習い事を…と考えるママは多いでしょう。そこで悩むのが、「数ある習い事の中から何を選ぶべきか?」という点。すべて体験させてみて子どもに合う習い事を選びたいところですが、それでは子どもに負担がかかりますし、経済的にも大変です。ママたちの失敗エピソードから、習い事選びの注意点を考えてみましょう。■習い事、「お友だちと一緒」は危険?●お友だちの習い事に「私も行きたい!」と言われたら「娘が幼稚園のお友だちから習い事の話を聞いて、『私も習いたい』と言い出しました。そこで、お友だちと同じピアノ教室と体操教室へ通いはじめたのですが、数ヶ月後にお友だちが遠方へ引っ越してしまって…。一緒だったお友だちがいなくなった途端、娘は教室に通うのを嫌がるようになり、結局どちらも辞めてしまいました。『お友だちが習うから』という理由だけで安易に習い事をはじめさせたのは、失敗だったと少し後悔しています」(Mさん/34歳/小売店)お友だちきっかけではじめた習い事が、だんだん本当に好きになっていくパターンもあるでしょう。ただ、はじめる理由が「友だちがやっているから」だけでは、続かない可能性が高いかもしれません。子どもが「習い事そのもの」に興味を持っているか、ただお友だちと一緒にいたいだけなのか。できるだけ見極めておいた方が良さそうです。■ママ友と一緒に体験レッスンに参加するときの注意点●体験レッスンにママ友と一緒に参加したら…「友だち親子4組でバレエの体験レッスンに行きました。レッスン後、私以外の3組は習わせることを即決。どうやら、体験レッスンに参加した時点で、ほかのママさんは、ほとんど答えは出ていたようです。しかし、私は正直なところ迷っていて。体験レッスンも『とりあえず、見てみよう』程度で参加しちゃってんです。本当は娘とじっくり話をしてから決めたかったのですが…。ほかの3組の前向きな様子に流されて、つい申し込みをしてしまいました。さいわい、娘は楽しそうにバレエを続けているので結果的には良かったと思っています。ただ、別の教室も見ておきたかったな…という気持ちは、いまも少し残っています」(Hさん/32歳/建築)ママ友と一緒に見学・体験レッスンへ行ってしまうと、「ウチはやめておきます」となかなか言い出しづらくなってしまうケースもあるようです。子どものために本気で習い事を選びたい、自分の意見をきっぱり伝えることが苦手という場合には、ママ友と一緒に参加するのは避けた方が良いかもしれません。■習い事の場所確認は不可欠! 「毎回」の負担を考える●友人紹介の習い事を決めたら、移動時間でギブアップ「息子が空手をやりたいと言ったので、友人に紹介してもらった道場に見学。結果、その道場で空手を習うことにしましたが、じつは道場までは家から車で40分。移動時間がかなりの負担でした。しばらくはなんとか送り迎えしていましたが、結局は親がギブアップ。もっと近い道場を探して、そこに移ることにしました。最初の道場でお友だちもできていたのに…。息子に申し訳ないことをしたと後悔しています」(Eさん/35歳/医療関連)送り迎えが必要な場合は、移動にかかる時間もしっかり検討しておきましょう。見学のときは「この程度なら…」と思っても、毎回のこととなると負担が大きいかもしれません。■習い事の続け方。親は厳しい態度を取るべき?●親のきびしい態度で習い事を継続「習い事をはじめるときは、『一度でも行くのを嫌がったら、すぐにやめさせる』と、言い聞かせ、子どもにも約束させています。実際に、習い事へ行きたくないと泣いて嫌がったことがあり、その習い事は『約束だからね』と本当にやめさせました。それ以降、この約束が本物だとわかったのか、自分がやりたいとはじめた習い事に『行きたくない』と言ったことは一度もありません」(Sさん/32歳/自営業)習い事は選ぶのも難しいですが、続けさせるのはもっと難しい問題です。本人がやりたいと言って始めた習い事でも、子どもですから、気分によっては行きたくない日が出てしまうこともあるでしょう。かといって毎回習い事のたびに、親がなだめすかして連れて行くのも親にとっても苦痛です。習い事をどうやって続けさせるか、親がどこかで突き放すか…。難しいところです。習い事選びの大切なポイントは「子どもに合っているどうか」、「子どもが楽しく、好きで通えているかどうか」。それが大前提となるでしょう。ただ、費用や移動時間など、パパ・ママにかかる負担も無視できません。子どももママもできるだけ楽しく続けられる習い事を見つけられるといいですね。
2017年09月11日スイミングでなかなか進級できない、ピアノが全然上達しない…。習い事にかけるお金と時間を考えてしまい、ついイライラ…! そんな経験はありませんか? 今回は私の体験談をもとに対処法をご紹介します。■無理にやる気を引き出そうとするのは逆効果! その子の"時”を待つわが子はとても不器用で、何を習わせても上達がスロー。無意識のうちに周りと比較して「なんでできないの!?」とイライラしてばかりいました。「できなくて悔しくないの?」「もうちょっと頑張ればできるのに、なんでやらないの!」とたきつけてみるものの、本人はシラ~ッ。その覇気のなさ、やる気のなさにまたイライラが募る…という悪循環の繰り返し。でもあるとき、あれだけハッパをかけてもできなかったことが、突然、いとも簡単にできたのです。それも立て続けに! スイミングで蹴伸びができた、ピアノが弾けるようになった、計算ができるようになった…。それは子ども自身が「できる」と信じて「やろう」と決めたタイミングだったからこそできたこと。私はその“時”を待てないあまり、自分の基準で「今すぐできるようになれ!」と無理を押しつけていたのです。■毎週通っているだけでもエライ!特に苦痛だったのが半年以上も進級できずにいたスイミング。どうやら私はプールサイドからすごい形相で子どもを睨みつけていたらしく、子どもは萎縮してしまいガチガチに。先生からも「暑い日も寒い日も、毎週休まず通っているだけで立派ですよ。ぜひ褒めてあげてください」と言われてしまいました。常日頃、仕事でも「プロセスが大事」とか言っているくせに、我が子には結果ばかりを求める鬼母に…。確かに、仕事だって毎日会社へ行くだけでも大変です。誰も褒めてくれないけど、そこを認めてもらえたら嬉しいですよね。身内にスイミングのコーチがいるので相談してみると、案の定「幼児スイミングの壁は水への恐怖と親のプレッシャー」とのこと。水への恐怖心は慣れで克服できても、親の期待値が高すぎるのは弊害でしかないと…。子どものやる気を引き出すには、まず「今どんな練習してるの?」「どんな時が楽しい?」などと、関心を持って話をじっくり聞いてみること。無理に褒めなくても「へえ、難しそうなことやってるんだね」といった声をかけるだけで満たされることもあるようです。■辞めさせ時って、いつ!?とはいえ、本人が楽しめない、どうしても練習が苦痛、という場合は、やめるという選択肢も。特に楽器など、初期投資をしてしまった習い事は、親も決断できずに悩んでしまいがちですよね。そんな時は、子ども自身の本音を確かめましょう。親の目からはやる気がなさそうに見えても、本人が「続けたい!」と言う間は、その気持ちを尊重してあげたいところです。中には一時的に飽きてしまっただけ…ということもあるので、そういう場合はあえて一度中断してみても。また、上手くなったり勝てるようになると急に面白さに目覚めることもあります。辞めさせようか悩んだ時は、正直に先生に相談してみましょう。わが子の場合も、子どもの上達状況を客観的に教えてもらいながら、「○○ができるようになるまでは続けてみよう」「秋の発表会まで頑張ってみよう」などと具体的な目標を設定しました。そうすることで、もうひと頑張りできたり、やめる場合でも気持ちに区切りをつけられました。「頑張れば今度アレ買ってあげる」とニンジンをぶら下げたり、「こないだできなかったからアレ買ってあげない」と過去の反省を促したり、あの手この手と試したものの、結局子どもにとっては「楽しい!」が一番の原動力。ママも自分自身が楽しもうという感覚で、子どものワクワクを上手に引き出せるといいですね。
2017年09月09日皆さんは「ママ活」という言葉をご存じでしょうか? ママが自分のやりたいことや好きなことをする活動のことを示すようですが、実は私もこの「ママ活」にあてはまる活動を昨年の春から始めています。それが、ドラムの個人レッスンです。主婦業の合間をぬい、月に2回、1時間だけのレッスンですが、ようやく憧れバンドのドラムパートをマスターできそうなところまできました! 子育て中だってやりたいこと、好きなことを追いかけたい。今回はママだからこそ実感した習いごとの楽しみ方について、私の体験をもとにご紹介します。■主婦業のかたわら、ドラムを習い始めた理由とあるロックバンドの大ファンになったのは9年ほど前のこと。夫が友人から借りてきたDVDをみてのことでした。妊娠中もずっと聞いていたせいか、8歳になる息子もそのバンドが大好きで、新曲やDVDが発売されると家族で楽しむように…。主婦として家事や子育てにいそしんでいた2年前、ふと「なにか新しい楽しみを見つけたい」と思い、すぐに頭に浮かんだのが「ドラム」でした。バンドを好きになる前から「ドラマーってかっこいいなぁ」と憧れがあり、あんな風にかっこよくドラムが叩けたら気持ちいいはず、という思いから本格的にドラムを習ってみたくなったのです。そしてどうせなら家族みんなが好きなバンドのドラムパートを演奏できるようになって、みんなを驚かせたい! と密かな目標をたてました。レッスンを受けていることはいまだ家族も知らないので、完ぺきに演奏できるようになったらサプライズで披露したいとワクワクしています。■主婦になった今だから楽しめる理由「いつかやってみたい」と思っていたドラムをこれまでやってこなかったのは、単にそれだけのやる気とタイミングがなかったからです。結婚、出産を経ていつしか毎日は「誰かのため」に過ごすことが多くなっていきました。でも誰かのためだけじゃ、心のバランスはとれなくなってくるものではないでしょうか。たまには自分の気持ちを最優先にした「自分がやってみたいこと」をする時間があってもいい! そう思えたことが、ドラム挑戦への後押しになりました。主婦になるまでは「忙しい」「できるか自信がない」などの消極的な気持ちもあって踏み切れずにいた部分もあったように思います。でも今は、多少のトラブルならどんとこい! 視野が広がり、いろんなことを受けとめる力がついた主婦としての今だからこそ、余裕をもって楽しめるような気がするのです。もし「初めてのことは不安」なんてことで躊躇している人がいたら、声を大にして伝えたいことがあります。それは「初めてだから楽しい」ということ。初めてのことは成長の度合いも大きく感じられ「まだまだ学べることがあるもんだ」と前向きな気持ちにさせてくれることを実感しています。■迷っているなら、内緒で1ヶ月!私の場合はサプライズがしたいために夫や息子に隠していますが、始めることを躊躇しているかたは家族に内緒で始めてみるのはいかがでしょうか。1ヶ月続けてみればなんとなく楽しさもわかりますし、あわなければやめて、別のものにチャレンジしてもいいですよね。「私、習いごと始めたから!」と宣言すると「宣言した手前、ある程度は続けないと…」「すぐにやめたら子どもに示しがつかないし」とプレッシャーに感じてしまうこともありますよね。習いごとは自分だけの秘め事にしておく。そのほうが楽しめるようになるまで、案外継続できたりするのかなと思います。私の知人にフラメンコを10年続けている人がいます。彼女いわく「日々の練習より、発表会のときにするありえないほど濃いメイクが快感」だそう。また自治体の弓道教室に通っている知人は「姿勢がよくなるし、女らしいふるまいも身につく。どんどんいい女になってる気がする!」と、それぞれの楽しみ方を見つけているようです。やってみたいことがある人、なにかやってみたいと思っている人はぜひ、その一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
2017年09月08日子どもに人気の習い事といえば、水泳・ピアノ・野球・バレエ…。そんな人気の習い事にも、子どもの序列やママ友間のトラブルなど、思わぬ苦労や悩みもあるようです。長く習わせているママ、自分もその習い事をしていたベテランママたちに実情を聞いてみました。今回話しを聞いたママたち・水泳:Aさん(8歳長男、5歳次男、2歳三男、ゼロ歳長女のママ。自身も水泳歴あり。長男は水泳歴8年で選手コースに在籍、次男は幼児コース、三男はベビーコースに在籍)・ピアノ:Bさん(6歳長女のママ。現在も夫婦でフルートを吹いている音楽一家。長女はピアノ歴4年で、現在は大手音楽教室の個人レッスンコースに在籍)・野球:Cさん(10歳長男、6歳次男のママ。長男は野球歴5年。パパもコーチとして参加。最初は興味がなかったママも現在はすっかり野球少年の母)・バレエ:Dさん(15歳長女、8歳次女のママ。自身はバレエ講師。長女は受験のためバレエは卒業、次女はバレエ歴6年)習い事を始めるのに何が必要?初期費用はいくらくらい?【水泳】一般コースなら、短期からの入会で水着、キャップ、バッグがプレゼントされることも。キャンペーン期間中などのタイミングによってはお得に入会できます。【ピアノ】趣味で始めるなら電子ピアノを買っておくとよいです。ヨドバシカメラやビックカメラなどに置いてある5万円程度のもので充分(キーボードは鍵盤の数が足りないし、姿勢も悪くなるので不向き)。習い始めた時点でピアノを持っていないと、先生オススメのもの(最低20万円くらい)を買わされることも…。【野球】最初に必要なのは、ユニフォーム、練習用白ズボン、ソックス、ストッキング、チームキャップ、アップシューズ、スパイク、バット、グローブ、リュック(バットが入れられる物)、スポーツジャグ(容量が大きく真空断熱の水筒)。トータルで3万〜5万円くらい。【バレエ】レオタード、バレエシューズ、タイツが必要。こだわりや教室の指定がなければネットでスターターセットとして5000円程度で購入できます。老舗の専門店のものだと3点で1万5000円くらい。シニョンを作るためスタイリング剤も必要。上達してから履くようになるトゥシューズは1足約1万円。週1回の使用で半年〜1年くらいもちます。週4・5回通って本気で踊るようになると3日〜1カ月でダメになる場合も。ケアをしながら工夫して履かないと破産してしまいます!その習い事を始めてみて、不満や問題はある?【水泳】ステップが細かく分かれていて4泳法を習得するのに時間がかかる。「親としては、背泳ぎはいいから平泳ぎをマスターして欲しい」など希望があってもそのとおりには進めません。バタフライまで合格しても、あまりキレイには泳げていないような…。やはり選手コースまで行かないとサマにならないのかな…?【ピアノ】防音・密室での個人レッスンの場合、男の先生だと気になることも。家でも練習させなければいけないけれど、学校の宿題同様やらせるのが大変。次第にイライラしてくるし、つい口出ししてしまって、親も子どもも楽しくなくなります。子どもが練習をしている間は、“見ざる言わざる聞かざる”を徹底しています。【野球】野球の練習は毎週土日の8時〜17時まで。お弁当持参。毎週付き合わされる弟はかわいそうだし、家族でどこかに出かけることもほぼなくなりました。兄弟が土日に他の習い事をしていたりすると、家族は完全に別行動ですね。また、1日外にいてクタクタに疲れて帰ってきた後での泥だらけのユニホームの洗濯がツライ!浸け置き、手洗いをした後にようやく洗濯機に入れられます。【バレエ】お姫様のようなチュチュを着て華麗に踊るのに憧れて入会したけれど、実際は入念なストレッチ、地道なバーレッスンの繰り返し。子どもは飽きたりふざけたりしてしまいます。シニョンを作るため髪を一定の長さに保ったり、日焼けをしないようにも気を使います。月会費の他にもお金がかかる?【水泳】進級テストを競技会形式で実施しているスクールの場合、検定料(テストを受けるためのお金)がかかります。合格すると新しい色のスイミングキャップを買わなければならないことも。選手コースに進むとさらに大変!プルブイ、フィン、セーム、チーム指定水着、チーム帽子、チームTシャツ、チームユニホーム、チームパーカー、指定バッグ、練習用バッグを最初に購入します。その他、練習用の競泳水着数枚。トータルで5万円くらいでしょうか。大会に出る場合は公認水着が必要。種目によってその泳ぎに適した水着に替えるので複数枚購入しますね。1枚あたり、男子用5000円、女子用8000円くらい。他に選手登録やスポーツ保険代を支払います。大会会場が遠い場合、交通費もかかりますし、合宿や強化練習も別途必要。「ほぼ裸だから、お金はかからないでしょ?」と言われますが大間違いです!【ピアノ】発表会が1年に1回あります。出演料1万円。衣装は安くてかわいいものを自分で探します。ほかに業者が撮影したビデオや写真の購入をします。【野球】市の補助がある少年野球チームに在籍しており、そこまでお金はかかっていません。【バレエ】なんと言っても発表会!1曲いくら、という計算です。低学年だと2曲くらい踊るとして、衣装代込10万〜13万円。外部に舞台メイクを頼む場合、プラス3000〜5000円。ロビーなどに飾るお花代と先生へのお礼として5000円程度を母の会が集金。スクールのオリジナルTシャツを作る場合も多く、1枚2000〜3000円(これを着て当日お手伝いをしたり、楽屋に入る際に保護者であることが明確になったりします)。撮影は基本的に不可なため、DVDや写真も後日購入します。上手な子でパ・ド・ドゥ(男性と踊る)の場合はプラス10万〜12万円。発表会後には先生と、一緒に踊ってくれた男性に個人的にお礼をお渡しします。子どもの序列やママ同士のいざこざがある・・・?【水泳】選手コースの序列はタイム順!練習でも常にタイム順に並ぶシビアな世界ですよ。選手コースに入ったばかりの頃は口をきいてくれなかったママたちが、子どものタイムが上がってくるにしたがって優しくしてくれるようになりました。他の子のタイムや、次の大会に出るのかをさりげなく探り合ったり、ひがみ・妬みもありますね。【ピアノ】個人レッスンのため、人と比べることも他のお母さんと顔を合わせることもなく、今のところトラブルはありません。【野球】どのくらい熱心なチームなのかによりますが、野球はチームプレイ。休んでばかりの子や、ふざけている子のママに、ベテランママがチクリとクギを刺すことはあります。ただ、あまり言いすぎて相手が止めてしまうのもメンバー層が薄くなってしまうので困りもの。また、子どもだけが練習に来て親が来ない家庭もありますが、その子の水分補給や熱中症対策、ケガをした時の応急手当は他のママがすることになります。どうしても親の都合が悪い場合は仕方ないと思いますが、毎回となるとモヤモヤ…。【バレエ】芸歴と一緒で年功序列。長く習っている子が前列やセンターに立ちます。その子たちのママが母の会を取り仕切り、発表会の時には先生のサポートをします。これから習い事を始めるママたちにアドバイスお互いの話を聞きながら、「スポーツ系の習い事は親の戦い! そもそも親の目が入ると闇が深くなるのかもしれませんね…」と頷き合うママたち。小学校高学年ママからは「受験をするなら4年生から塾が忙しくなり、習い事に割ける時間も少なくなります。その頃までに子どもの特性を見極められるとよいかも」というアドバイスも。「どの習い事も、趣味にとどめておけばさほど苦労はありません。また、ここでの話はほんの一例。例外もたくさんあります。そのチームのカラーや本気度をよく見定めて入会することが大切」とのことでした。<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年07月30日子ども達にとっては楽しい夏休みでも、お母さんにとっては正直、ちょっと大変な毎日ですね。まして、ワーキングママは、子どもが学童保育所で食べるお弁当作りや、自由研究のお手伝いなど、いつも以上にやることがいっぱいです。夏休みの課題に子どもと一緒にじっくり取り組んで、普段以上に親子の触れ合いを多くして…ができれば一番。しかし、仕事で忙しいうえに、慣れないお弁当作り、器用さが求められる自由研究のお手伝いと、想像しただけで「ハァ~…」とため息が出てしまうママも多いでしょう。そこで、周囲を見渡してみると、同じ悩みを抱える先輩ママ友が多く、子どもが小学生の時は、いかに夏休みと仕事をうまく回すかという相談をよくしていました。その中で、参考になった究極の小ワザをいくつかご紹介したいと思います。■小ワザその1.お弁当は「冷凍」と「混ぜもの」に頼るお弁当作りは毎日の習慣になればさほど大変ではなくなりますが、普段給食にお世話になりっぱなしで、作り慣れていないと負担が増しますね。ましてや、料理が苦手ですべて手作りは大変だから、加工食品に頼ろうと思っても、食品添加物が気になってしまうもの。そこで、わたしがフル活用していたのは、枝豆やブロッコリー、カボチャ、ミックスベリーなどの生鮮品の冷凍ものです。枝豆やベリー類はそのまま保冷剤代わりにお弁当箱に入れ、野菜は電子レンジで解凍してマヨネーズなどであえるだけ。冷凍野菜は旬の時期に収穫して、すぐに冷凍処理されているので、栄養価の損失は少ないのです。また、おかずの品数がおさえられる混ぜごはんもお弁当にぴったりです。ゴマ、青のり、桜エビ、グリーンピース、ツナ、溶けるチーズ…すりごまの代わりに栄養価の高いローストアマニの粉末などもおすすめです。栄養価をキープしつつ、切る煮るなどの手間を省く知恵です。■小ワザその2.自由研究のタイトルは「日本の」「世界の」夏休みの宿題で意外と困るのが「自由研究」。その名の通り何をやっても自由な分、何をすればいいのか迷いますよね。以前、先輩ママから「自由研究のタイトルに『日本の○○』『世界の○○』と書いてあると、箔が付く」と聞き実際にやってみました。結果、これまでやった自由研究の中で、先生やお友達のウケが良かったのは「世界のランドセル」と「世界の朝ごはん」でした。「世界のランドセル」は、なぜランドセルを使用することになったかを調べ、各国の小学生の写真をインターネットで検索して印刷。写真は模造紙に貼ってまとめました。「世界の朝ごはん」は図書館に「世界の食事」という絵本があったので、各国の朝食風景をコピーしてノートに貼りつけ、栄養価について一言コメントを書いただけ。もし調べ学習で困ったら「日本の○○」「世界の○○」シリーズで探すのがおすすめです。■小ワザその3.宿泊や体験学習も活用子どもには自由時間がたくさんある夏休み。しかし、自由研究や子どもの遊び相手すらも務まらないほど忙しいときには「他人の手」を借りるのも一つの手です。わたしが実際に子どもを参加させて良かったと思ったのは、アメリカ大使館のなかにあるインターナショナルスクール「EWA」の サマーキャンプ 。子どもにとっては日本にいながらプチ留学しているような海外気分を味わえます。また、体験型教育プログラムを提供する「プラスワン教育」の スクールツアーシップ の宿泊体験学習も、ツアー中につける絵日記をそのまま旅行記として自由研究として提出できます。自由研究ネタとしては、六本木ヒルズで毎夏行われているキッズワークショップもおすすめです。子どもの創造性を伸ばすべく、各企業が無料または安価でそれぞれの得意とする技術やノウハウを子ども達に体験させてくれます。講座によってはレポートや作った作品を持ち帰ることができます。このようなイベントは申し込み受付開始時期が早いので、来年の夏休みのために春くらいからチェックしたほうがいいかもしれませんね。今年の夏も猛暑が予想されているようです。手間は省いても愛情はたっぷりと、お子さんと楽しい夏休みを過ごされますように!
2017年07月28日出会いがない…。そんな風に嘆いていても出会いはやってきません。勝手に環境が変わる学生時代と違い、社会人になったのならば自ら行動しなければ新しい出会いになんて恵まれません。出会いが欲しいけれど、どうしたらいいのかわからないという方はまず自身の環境を変えてみましょう。顔を出すコミュニティを増やすのです。社会人が気軽に始められるコミュニティといえば、習い事です。今回は出会いに繋がる習い事をご紹介します。ゴルフ学生時代は興味がなかったのに社会人になった途端、始める人が増えるのがゴルフです。ゴルフは男女問わず楽しめるスポーツですのでアクティブな出会いが欲しいと望んでいる方にもぴったりです。またゴルフ道具を揃えるにはそれなりの金額がかかりますので、リッチな男性を求める女性は是非ともゴルフを始めてみましょう。英会話会社の公用語になったり、社会人として必須のスキルとなりつつある英会話は男女共に習い始める人が多いです。英会話教室でももちろん英語を学ぶ男性との出会いがありますが、国際ラウンジに顔を出せるレベルになれば素敵な外国人彼氏ができるかもしれませんよ。例え出会いがなくとも、自身のスキルアップに繋がる英会話はデメリットの全くない社会人として始めるべき習い事です。ボクシング出会いも欲しいけど、シェイプアップもしたいという方にはボクシングがおすすめです。ヨガ教室では女性人口が圧倒的に多いですが、ボクシングジムの男女比率はもちろん男性のほうが多いです。職場が女性ばかりという方は特に男性がたくさんいるという環境に慣れるためにもボクシングジムに入会するのはいかがでしょうか。男性がたくさんいるということはそれだけタイプの人に出会う確率も高くなりますよ。料理教室ボクシングジムとは真逆で女性人口のとても多い料理教室ですが、最近では男女混合クラスも多くなってきました。男性でも料理が趣味という方が増え、料理を習い始める人も必然的に増えたのです。それでもやはり女性が多いので競争率が高いですが、料理好きであれば話も弾みやすくおすすめの出会いの場と言えます。
2017年07月18日最近話題となっている「やり抜く力」というワードをご存知ですか?「やり抜く力」は、近年教育現場から子育て世代の間でも関心が高まっている非認知能力のひとつです。非認知能力とは、やり抜く力をはじめ、社交性や自尊心、思いやりといった、よりよい社会生活をおくるうえで重要な要素になる力のことです。これらを伸ばしておけば、将来社会に出たときによりよい人間関係を築き、仕事で活躍するうえでの土台となると言われています。では、「やり抜く力」をはじめとする非認知能力を伸ばすには、親としての心がけや環境づくりはどうしたらいいのでしょうか。長年幼児教育に携わっている、日本女子体育大学准教授の桐川敦子先生にお聞きしました。■日本女子体育大学 スポーツ健康学科幼児発達学専攻 准教授 桐川敦子先生日本女子体育大学准教授。児童学修士。幼児発達学専攻講師。保育現場で25年経験を積んだのち、現在は、保育士、幼稚園教諭の養成、現職保育者の研修講師などを中心に活動している。研究テーマは、子どもの遊びと援助方法、保育者養成など。著書に『保育園・幼稚園のわくわく運動遊び』(監修)(成美堂出版)など。非認知能力は、「子どもが幸せに生きる」ための土台ここ数年で、非認知能力という言葉をよく見聞きするようになりました。2020年の大学入試改革でも重視されるとの話がありますが、いったい非認知能力とはどんなものなのでしょうか。「非認知能力とは、知能指数(IQ)や学力、偏差値などのように、数字であらわせるものではありません。社交性や思いやり、自尊心、意欲や好奇心、意志の強さ、ものごとをやり抜く力といったさまざまな力を非認知能力と呼びます。非認知能力は、学校の勉強のように座学で習得できるものではなく、親や周囲の大人、お友だちなどとのコミュニケーションや、実体験のなかではぐくまれるものです。非認知能力が高い人は、周囲から好かれやすく、そして仕事などでも成功しやすい傾向にあることは、なんとなくイメージしやすいのではないでしょうか。非認知能力をはぐくむことは、ひいては子ども自身が“幸せに生きる”ための土台となる力につながるのです」(桐川先生)。すぐに結果をとあせらないで!「やり抜く力」を高めるために、親ができることいわば「人間力」とも言い換えられそうな非認知能力。また、非認知能力の中でも、何度失敗してもめげずに粘り強く取り組む「やりぬく力」は、社会的な成功につながりやすいとして注目されています。それを伸ばしてあげるには、親はどんなことを心がければよいのでしょう。「これまでの学校教育では、偏差値や学歴など、数値化できるものが結果として評価されてきました。そして、ママ・パパも経験しているとおり、社会に出ても結果を求められるシーンは多いですよね。だから、子育てでも、つい結果や正解を求めてしまいやすいものです。けれど、子どもの「やりぬく力」をはぐくむためには、結果を急がないことがとても大切です。子ども自らが手足を動かして、失敗して、考えて、工夫して。親や周囲の大人はその過程をじっくり見守り、寄り添い、ときに一緒に考えたりすることが、子どもの「やりぬく力」を養ううえでとても大切なんです」(桐川先生)。なにかを「やり抜く」経験の積み重ねが、自信、自己肯定感につながる「子どもが最も伸びるのが、自分からすすんでなにかに取り組んでいるときです。小さいうちはちょっと遊んではまたすぐ次の遊びにうつるのは、よくあることなので心配いりません。夢中になれることを探している最中かもしれませんので、そんなお子さんは、ゆっくりあせらず見守ってあげましょう。もし、夢中になれることがみつかっても、なかなか上達しない、失敗を繰り返すなどの壁にあたり、子も親もやきもきしてしまうことだってあると思います。でも、そんなときこそ「やりぬく力」を育むチャンスととらえてみましょう。どうすれば 問題を解決できるのか、子どもに寄り添いながら一緒に考えて、子どものやる気を引き出すような言葉をかけたり、小さな目標をいくつか設定するのもいいでしょう。ひとつのことをやり抜いて、できなかったことができるようになった! そんな喜びの体験は、子どもにとって大きな自信、自己肯定感につながりますし、達成の喜びを知ることは、さらなる向上心の芽生えにも結びつきます。そして、ゆくゆくなんらかの壁が立ちはだかったときにも、それを乗り越える力になりますよ」(桐川先生)。これからさまざまな人との出会いやできごとが待っている子どもたちにとって、「やりぬく力」を伸ばしておくことはあらゆる意味で「幸せに生きる」ことにつながるはずです。たくさんの可能性を秘めている幼少期だからこそ、「やり抜く力」というワードを意識しながら、我が子と向き合ってみてはいかがでしょう。幼少期からはじめたい! 「やり抜く力」を伸ばせる習いごととは?「やり抜く力」を育てるには、親の姿勢が大事なのはもちろん、やりぬく環境、やりぬかざるを得ない環境を与えてあげることも重要です。幼少期の「習いごと」は、そういった視点から選ぶのもおすすめします。例えば初めての習い事として人気のスイミングスクールも、取り組み続けるための工夫があるか、目標を設定してクリアする練習を習慣化できるかなどに注目してみましょう。できたことを具体的にほめる指導で、「やり抜く力」を鍛えることができる「イトマン スイミングスクール」では、泳ぎの技術を身につけることはもちろん、「独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する」を理念に掲げ、「心の教育」も重視した指導方針を取り入れています。その特長の一部をご紹介します。・スモールステップで「やり抜く力」が育つイトマンスイミングスクールでは、子どもひとりひとりのレベルに合わせた細かなクラス・階級を設定しています。2歳6カ月から始められる幼児クラスは水との親しみ具合に応じた4つのクラスを設定。4歳~中学生が対象のジュニアクラスでは初級~上級までの間を25級から1級にわけた3段階25進級制をとっています。たとえば初級では、水に慣れる、立ち飛び込みができる、浮き輪をつけて浮く…などの目標をクリアするごとに進級でき、16級のクロール・スイム(無呼吸)が達成できると中級に進めるといった、スモールステップのカリキュラムになっています。そのため、子どもでも目標がわかりやすく、またスモールステップの効果で達成感や向上心につながりやすい指導を行っています。・できるところからはじめるから「自主性」が育つ最初のうちは水が顔にかかるのがいやだったり、潜るのが怖かったりする子も少なくありません。そこで、まずは水と親しむ、水で楽しく遊ぶところからスタートします。無理強いはせず、プールに入るのが楽しくなる指導を丁寧に行うため、子どもの「やりたい!」「楽しい!」気持ちが育ち、自ら楽しんで取り組める自主性を身につけられます。・苦手をそのままにしない指導で「自信・向上心」が育つなかなか思うようにいかないときには、どうすれば上達できるのかを子どもと一緒に考えます。そして、繰り返し練習することで、苦手を克服し、できなかったことができるようになった成功体験を通して、子どもの自信、向上心につなげます。・ほめる指導で「自己肯定感」が育つちょっとした「できたこと」でも、具体的にほめる指導を実践しています。ほめることで子どもの自己肯定感をはぐくみ、それを重ねていくことでやり抜く力にもつなげます。・お友だち、コーチとの交流で「社交性」が育つ保育園や学校とは違うお友だちと関わり合うことで、社交性が身につきます。また、集団レッスンを通してルールやマナーも学べます。イトマンスイミングスクールでは、2歳6カ月~小学生(※)の子どもを対象に、2日間の無料体験教室を実施しています。受講者にはスイミングキャップとカードケースをプレゼント。また、入会すると入会金ゼロ円、水泳用品のプレゼントという受講特典も。からだはもちろん、こころの成長もはぐくむイトマンスイミングスクール。この夏は、無料体験教室に足を運んでみてはいかがでしょう。※一部校舎では4歳からの実施となります。◆詳細はこちら>> PR:イトマンスイミングスクール
2017年07月13日こんにちは。コソダテフルな毎日のちゅいママです。長男(小3)、次男(年長)、三男(年少)の3兄弟の母です。「大変なことこそ笑いに変えて」をモットーに日々子育てに奮闘しています。■わが子には「やりたい習い事」がない!?みなさん、子どもの習い事ってどうしてますか?私自身は、自分でやりたい習い事を決めて、自分で「やりたい!」と言って通わせてもらった幼少期でした。私が通ったのはエレクトーン、ピアノ、習字、そろばん。どれもそこそこ習って中学生頃でやめてしまったのですが、今になってみたらこういった勉強以外の教養が役に立つ場面が多々あります。その経験があるので、自分の子どもにも習い事はさせてあげたいなって思っていました。子どもが「これやりたい!」っていうものがあればどんどん応援しようって思っていました。がしか~~~し、待てど暮らせどうちの息子たち、「これがやりたい!」って言ってきません。3人もいるのだから誰か一人ぐらいは言ってくるかなーと思ったんですが誰も言ってきません(あ、あれ?)別にいいんですよ。別にいいんですけど周囲を見渡してみれば3歳頃になると何かしら習い事始めたりするんですよね。そして、「え…うちも何かやったほうがいいのかな。」って急に焦り始めるんです。えぇ、もちろん私も流れに乗って習い事を探したましたとも。私、実は憧れがあるんです(恥)■母の憧れ、「ピアノ男子」みなさんも「子どもが産まれたらこれを習わせたい」って夢見ることありませんか?私の場合、なにか楽器をやらせたかったんですよね。特にピアノが弾ける男子!!ピアノ男子に憧れてうちの息子にも習わせたいなぁって思ってました(広く言えば楽器ならバイオリンでも太鼓でもなんでもいいです)。楽譜が読める、ピアノが弾けるって結構役に立つんですよね。私自身、保育士試験や幼稚園の行事で役にたちましたし、耳で聞いただけで音程を取れるのも結構役に立ちます。「これ、知ってる?」って即興でリコーダー吹けたりしますから(あ、役に立つレベルが低いって? 汗)そこでわが子をピアノ男子に育てるためには、まずは親である私がピアノを楽しそうに弾けばいいんじゃないかと思ったんですね。親が楽しむ姿を見せて子どもの関心をひこうと一時期ピアノを弾きまくっていました。がしか~~し、弾けども弾けども誰も寄ってこない!え。嘘やん。見てぇぇぇ!! 今、めっちゃママピアノ弾いてるよ~~~! ほらほら弾いてますよーー!!しーーーーーーん(無視)え・・・誰も興味なしー!!! カァカァ。こうなったらしょうがないと全員に直接「ピアノやってみない!?」と聞き、超絶技巧の動画を見せては「これ、格好いいと思わない!?」と聞きまくり、最終的には「ピアノ習おうよぉ~~」と懇願しましたが、3人:「べつに」「やだ」「やらない」カーーーーン!!!!息子が3人もいるのに…誰一人…ピアノ男子への夢…叶わず。ちーん。続いて、私がさせてみたかったのが「道」のつく競技。■男の中の男! 「柔道」なかでも柔道がさせてみたかったんですね。格好よくないですか!? ビターン! って倒してご飯モリモリモリィー! おかわりーーー!!! みたいな。(はあ?)男の中の男! って感じがして、うん、良いではないか!男たるもの柔道じゃ。と思い、さっそく道場に連れて行ったのですが、え。何しに来たん、これ。師匠が「おいで」と言っても、「なかなか良い体格じゃな」と言っても、「やらない」「やらない」の一点張り。一歩も畳の上に踏み入れず、ひたすら私の影に隠れて終わっただけでした。もぉぉぉ~~~!!(笑)親がやらせてみたい習い事をことごとく拒否する息子!理想どおりにはいきませんね~~(汗)■親が「レールを敷く」のは難しい…字が汚すぎるので書道に通わせようと思っても、断固拒否。スイミングスクールも一回連れていったことあるけど断固拒否。そろばんも私がお願いして通ってもらったけど一瞬でやめちゃいました。野球やサッカーなどもってのほか。ダンスもないない。なんやこれ。無気力か。長男があれいやこれいや言うもんで、次男も三男もそういうもんだと思って「これが習いたい」って一切言ってきません。私なんてやりたい習い事が多くて困ったぐらいなのに、自分の子どもが自分と違いすぎてとまどいます(これ、習い事に限らずよくあります。自分の子どもながら3人とも自分と違いすぎて、わが子というより、他人みたいな感じで不思議な感覚です)。他のお母さんたちが「うちはあれもやりたい、これもやりたいで絞らせるのが大変よ」なんて事をおっしゃっているのを聞くと、うらやましく思います。なかなか思ったようにはいかないですね(汗)親がレールを敷くって私にとっては逆にすごく難しい。でも、きっと息子が「やりたくない」っていう理由もあると思うんです。■無理やりやらせても続かない長男の場合は、ママと離れたくないとか(ほんっっとーーにヘタレ!!)みんなが出来るようになってるところに一人だけ出来ないまま入っていくのが嫌だとか。次男の場合は、そもそも話が面白くないとか、一人で行くのが嫌とか。三男は…なんとなく嫌なんだと思います(笑)本人たちがやりたくない理由をしっかり持ってる以上無理やりやらせることはできませんし、やったとしても長続きしないのは経験上よーくわかりました。習い事って「やりたい!」「うまくなりたい!」っていう意志がないと習っててもあんまり意味がありません。ですので、彼らが「これやりたい!」と言ってくるのをいまかいまかと待っているのですが、果たして来るのでしょうか。もうこのまま来ないかもしれません(笑)あーーあ。私の憧れのピアノ男子ぃ…誰か一人だけでもやってほしかったな…。(まだ言うか)ちなみにですが、私が親になってみてから自分の親に感謝したことは…やめたいって言った時にすぐやめさせてくれたことです。■一度始めたら最後までやらせるべき?これねぇ~、親になってわかりました。入るはよいよい、出るのは怖いんですよ。私、子どもが「やめたい」って言いだしたら「もうちょっと続けてみたら?」とか「せっかくここまで来たのに」とか口出ししちゃうと思うんですよね。実際止めたことありますし。でも、私自身はそれを言われた記憶がなくて、「やめたい」って言ったら母がすぐに「やめます~」って伝えに行ってくれました。お母さん、あのときはごめん!!(笑)しかも親になると、一度始めたものは最後までやり抜くべきだ! みたいなスポコン精神(?)が不安を煽るんですよね。簡単にやめてしまうような子では忍耐力が育たないんじゃないか~~みたいな。大丈夫!私、あちこちかじってどれも中途半端にしか成し得てないけれど、自分の好きなものはとことん頑張れる性格に育ってます。ちなみにうちの弟、意気地なしで体操教室入った瞬間速攻やめたんですが、現在普通に会社員してます(姉ながらに「もうやめんのかーい!! 大丈夫かこいつ」って思ってました 笑)まさに好きこそものの上手なれだと思います。うちの子たちにも早く「これが好き!」が見つかりますように!
2017年07月06日春に新しい習い事を始めたお子さんも多いと思います。私は15年ほど子どもの水泳指導に携わっていました。毎週泣いているお子さん、いつまでも上達しないお子さん、他の習い事とのかけもちで多忙なお子さん…。いろいろなお子さんと関わる中で感じた“習い事のやめ時”“親ができる対応”について考えてみました。短期水泳教室と定期水泳教室は少し異なる場合も・・・意外なことに、お試しの短期教室を経て入会してから3カ月以内に退会するお子さんは少なくありません。理由のひとつは「短期教室は楽しかったけど、最近は行くのをイヤがる」というもの。実はこれはムリもないことなのです。スクール側の短期教室の目標は“入会してもらうこと”。お子さんには「楽しかった!ずっと習いたい!」、保護者には「短期間で上達した。やはりプロに習うと違う」と思ってもらえるようなレッスンを意識しています。一方、定期教室の目標は“正しいフォームをマスターさせ、規定の距離を規定のタイムで完泳させること”。そのため「短期のときはいろんなことを次々やらせてもらえたのに、今は同じことの反復練習ばかり」「短期のときはほめてもらえたのに、今は泳ぎをいちいち直されて好きなように泳げない」と子どもも保護者も感じ始める時期が入会して3カ月経った頃なのです。もちろん、このギャップを埋めるのはコーチの仕事。コーチや受付のスタッフに、子どもの言葉をそのまま伝えて相談するとよいと思います。私は現役時代、このような意見をもらったら“レッスンのテンポやカリキュラムを見直す。より笑顔で指導するよう心がける。頭をなでたり小さな子なら抱きしめてあげる、スキンシップを交えて大げさにほめる”など、その子のやる気が回復するよう気を引き締めていました。結果として他のお子さんにもいい影響がありますから、コーチへの意見や要望は遠慮なく伝えてほしいと思います。続けるかやめるか迷ったら、習い事の目的を考えてみよう私がいまだに忘れられないのが、年少から6年生までずっと通ってくれたAくん。9年間しっかり通ってくれたのに、クロールも背泳ぎも25メートル完泳することができませんでした。担当をベテランに替えても、土日の無料補習レッスンに招待してもなかなか上達できず。もともと関節の硬いお子さんでしたし、水に顔をつけられるようになるまでに5年かかったことを考えると、もしかしたら水恐怖症だったのかもしれません。Aくんのお母さんは、「上達や進級はしなくていい。始めたことを最後までやり遂げること、継続することの大切さを教えたい」という意見。私は、自分より小さな子・後から入会した子にどんどん抜かされながらも黙々と練習しているAくんを見ていると、正直胸が痛みました。コーチたちは全員、Aくんが少しでも楽しく練習できるよう、他の友達がAくんをからかったりすることのないよう、気を配ったつもりです。Aくんのお母さんのように“あきらめず、ひとつのことに取り組み続ける大切さを教えるため”、苦手な習い事をあえて続けさせる、というのもひとつの考え方。親となった私個人としては、習い事は“わが子が実力を発揮できて、輝ける場所を探すための手段”であり、“限りある時間とお金は、わが子の得意分野を伸ばすために使いたい”と考えています。どちらが正しい悪いということではなく、“その習い事に何を求めているのか”じっくり考えてみると“続けるかやめるか”、答えが出るかもしれません。お母さんの笑顔とほめ言葉が1番のモチベーションコーチとしてお母さんにお願いしたいのは「楽しかった!」という感想で終われるよう、お子さんを誘導してほしい、ということ。レッスン後、子どもたちをロッカーまで送っていくと、怖い顔をしたお母さんが待ち構えていて「なんでずっと泣いてたの!」「なんで途中で立っちゃうの!」と叱りつける、ということがよくありました。お金を払って通わせているのだから、という親としての気持ちもよくわかります。でも、それをグッとこらえて何かひとつでもほめてあげるのが「来週もまた来よう」と思わせるヒケツ。逆に、心配のあまり「どうだった?水は冷たかった?寒かった?コーチは怖かった?」など不安げに質問をするお母さんも多く、「言われてみれば冷たかったかも、寒かったかも、コーチもちょっと怖かったかも…」と、さっきまで元気だった子どもがだんだん暗い顔になっていくこともありました。レッスン中は厳しいコーチも、最後は楽しい雰囲気で終われるよう気を配っているもの。お母さんには笑顔で子どもの背中を押してあげてほしいと思います。<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年06月25日最近は習い事も多様化しています。ロボット教室、パズル道場、ミュージカル教室など、子どもの基礎学力の底上げや、将来的に能力を発揮するであろう後伸びを狙った“進化系の習い事”が注目です。今回はその中から「レゴスクール」を紹介します。レゴスクールってどんなところ?レゴスクールは子どもが大好きなレゴブロックを教材に取り入れ、楽しみながら理系脳を育てられる教室です。大井町教室のチーフインストラクター・山口幸子さんにスクールの特徴を聞きました。「レゴスクールでは必要以上に教えこまないようにしています。子どもたちに自主的にやらせ、考えさえ、やりたいと思っていることに自ら近づけるように指導しています」とのこと。レッスンはそれぞれの年齢に応じた年間カリキュラムにそって進みます。たとえば、年少さんでは「ごっこ遊び」を通して自分の感情や気持ちを表現することが目標。年中さんになると「ルールがある遊び」をしながら友達との関わり方、ゲームの得点から、加算・減点など数字を理解していきます。年中さんのレッスン「マイワールドディスカバリー」年中さんの年間目標は「友達と一緒に作業をしながらコミュニケーション能力を深める。物を観察し、比較・分類する。数学の基礎を学ぶ」というもの。「テックマシーン」と呼ばれるオリジナル教材を使い、生活の中で活躍する乗り物や機械を組み立てます。この日のテーマは「車輪の世界」。みんな真剣な顔で荷物を運ぶ車を組み立てていました。その後の集荷と宅配の疑似体験では「この荷物をおばあちゃんの家に運ぶんだ」など嬉しそう。レッスンの最後には自分が工夫したことをみんなの前で発表するプレゼンタイムがあります。スクール生のお母さんによると「人前で話すことに自信がついた様子。自分の考えを言葉でしっかり説明できるようになりました」とのこと。小学1年生のレッスン「マイワールドアドベンチャー」1年生の目標は「物理・数学・テクノロジーの基本概念を学ぶ。自分の考えを整理し作品で表現する」というもの。ギア、アクセル、レバーなどのパーツが入った「アーリーシンプルマシン」という教材を使用しています。「つかんでみよう」をテーマに、手の動き、親指の役割を学んでいました。ゴムの張力を利用して強度を増す、てこの原理(支点・力点・作用点)なども盛り込まれた高度なレッスン。「10秒で何個のボールをつかめるか」というゲームで子どもたちは大盛り上がり!2年生からはプログラミングのコースも選べるようになり、「それまで絶対やめない!将来はゲームを作る人になりたい」というお子さんも。空間認識・理系脳の他に自己肯定感も養われる?実は私の娘も小さい頃にレゴスクールに通っていました。今でも心に残っているのは「1本足の生き物を作ろう」というテーマ。1本足の生き物をブロックで作り、自分も一本足で立ってみる。「一本足だとバランスが悪い、動きづらい」と確認したあとで「好きなようにパーツを付け足して、安定した動きやすいものに作り変えてみよう」というレッスンでした。足を付け足す子、エンジンを取り付ける子とさまざま。娘は折り紙で羽を作り、セロテープで貼り付けていました。「歩きづらいから飛べば良い」という発想。先生にたくさんほめてもらって嬉しそうな娘を見て、私も誇らしい気持ちになりました。ブロックを使って想像力を膨らませながらそれぞれの回答に向かって工夫できるレゴスクール、気になる方は体験レッスンに参加してみてください。レゴスクール大井町スクールデータ住所〒140−0014品川区大井1−49−15アクセス大井町ビル1階電話(新規問い合わせ受付)03−6413−1360レッスン曜日火・水・木・金・土問い合わせ受付時間火〜土10:00〜18:00アクセスJR京浜東北線大井町徒歩1分高速鉄道りんかい線大井町駅徒歩2分東急大井町線大井町駅徒歩3分<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年06月06日リノベーション賃貸ブランド「REISM(リズム)」を展開するリズム株式会社(以下REISM)が5月21日(日)に、REISM本社イベントスペースにて、モザイクタイルアーティストとして活躍する中村ジュンコ氏を講師に招いた、モザイクタイル・フォトフレームワークショップを開催します。50種類以上のタイルを使ったフォトフレーム製作・ワークショップREISMは、2016年7月よりワークショップを開催しています。今回のワークショップでは、これからの季節にピッタリなガラスタイルをメインに、50種類以上のタイルから好きなコーディネートで世界に一つのフォトフレームを製作できます。講師には、鎌倉七里ヶ浜の自宅アトリエを運営しながら、多方面でモザイクタイルアーティストとして活躍する中村ジュンコ氏。是非この機会に、いつもの暮らしの中で、彩りとなるようなモザイクタイル・フォトフレームの製作を体験してみてはいかがでしょうか。REISMモザイクタイル・フォトフレームワークショップ概要講師:モザイクタイルアーティスト中村ジュンコ氏日時:第1部受付終了第2部2017年5月21日(日)15:00〜16:30会場:REISM本社イベントスペース(東京都渋谷区桜丘町13-3)参加費:3,000円(税込)主催:REISM株式会社お申込み先:contact@re-ism.jpフリーダイヤル:0800-919-7004ワークショップ詳細モザイクタイルアーティスト中村ジュンコ氏日本大学藝術学部卒。自然や感情の内なるものからのインスピレーションでモザイクタイルや、タイルコラージュを制作。国内外での個展、展示を開催。蔦屋書店、INAXライブミュージアムを中心にワークショップを通して、タイルの魅力を多くの方に伝える活動を行っている。リズム株式会社
2017年05月16日新しいことをはじめたくなる春。新年度のスタートをきっかけに、子どもに何か習い事を……と考えているママも多いのではないでしょうか。子ども向けの習い事は、多くの場合入会前に見学や体験の機会があります。子どもに合う習い事を見つけるためには、見学や体験でどんなところに気をつければよいのでしょうか。■先生との相性は大事個人レッスンの習い事はもちろん、グループレッスンやチームスポーツでも、指導してくれる先生との相性はとても大切です。相性のいい先生なら、子どもも「しっかり練習しよう」という気持ちになり、習い事の上達度合いも変わってきます。体験レッスンの際には子どもの様子や表情をしっかりチェックし、楽しく取り組めそうか、先生のことが好きになれそうか、などを見極めてあげたいですね。また、「楽しむことを優先したい」「多少厳しくても高い技術を身につけたい」「試合やコンクールなどの経験を積みたい」など、習い事に求めることは家庭によって違うはず。希望があれば見学や体験の時に先生に伝え、教室のカラーとママの考えが合うかどうかを確認してくださいね。■自分の子だけでなく他の子の様子もチェック体験レッスンを受ける時には、つい自分の子どもの様子ばかりを気にしてしまいがち。他の子たちも一緒のレッスンの場合は、教室全体の様子にも気を配るようにしましょう。子ども達がレッスンに集中していなかったり、騒いでいる子を先生が注意していなかったり、という状況では、習い事をするのによい環境とはいえません。通常プログラムとは別に体験レッスンが設けられている場合は、可能であれば、一度普段の様子を見学しておくとよいでしょう。■“できない子”に対する接し方は?どんな子どもにも得意不得意があり、習い事の上達スピードもそれぞれ違うはずです。見学や体験レッスンでは、“うまくできない子”に対して、先生がどう接しているかを注目してみてください。“できる子”ばかりを熱心に教えるのではなく、“できない子”のフォローもしながら丁寧に教えてくれる教室を選びたいですね。■トイレや教室内の様子も確認を小さな子どもが集まる教室は、衛生面も気になるポイント。とくに乳幼児の習い事は、掃除が行き届いていなかったり温度や湿度の管理が不十分だったりすると、少し不安になりますよね。見学や体験の時間だけでは、その教室が衛生面にきちんと配慮しているかを知るのは難しいかもしれません。そんなときは、教室内の用具の様子やトイレの清潔さなどが判断材料になりますよ。習い事は、園や学校生活とは違った子どもの可能性を伸ばすこともできます。せっかくはじめるなら、楽しく長く続けていきたいですよね。必要ならいくつかの教室を見学して、子どもにピッタリ合う習い事を見つけてあげてください。
2017年04月09日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。新年度がスタートしましたね! 入園、入学、そして進級おめでとうございます。モン太は4月から年長さんになります。しみじみ思うのですが、時が経つのは早いものですね。さて、新しい環境になり、習い事を考えている方も多いのではないでしょうか。モン太の幼稚園は習い事が充実していたので、入園してすぐに幼稚園のサッカー教室に入りました。やっぱり男の子は体をたくさん動かさないとね! ということで、今回はサッカー教室のお話です。サッカー教室では、最初の30分で、ボールに慣れるところからスタートです。ボールを投げて遊んだり、カラーコーンに向かって真っすぐに蹴ったり、普段では体験できないことがたくさん。集団で何かをすることが今までなかったので、わたしにとってもモン太にとっても新鮮なことがたくさんでした。サッカー教室に通い始めた頃は、30分でも集中力が続かず、途中で座り込んだり砂いじりをしていました。しかし、練習を重ねるうちに、少しずつ集中力が付きサッカーらしくなってきたかなという頃。その集中力がプツンと切れてしまう瞬間があることに気づいたのです。それはかーちゃん(わたし)の登場!大体練習の途中から見に行くのですが、気づかれるとじりじりと寄ってきます。かわいいけど、サッカーに集中してほしいな…そして、まさかのかーちゃんの近くで砂いじり! 完全にサッカーのことなど忘れています。かーちゃんが来たから張り切って頑張ろう! とかないのでしょうか~?(汗)サッカー教室の様子は見たいけど気づかれると子どもの集中は切れてしまうことが判明…。そんな、甘えん坊男子に手を焼いていたお母さん達は、途中からみんなコソコソと園の外からのぞくスタイルを編み出しました。その様子は、完全に怪しい集団! 年中になったら練習時間も長くなるし、試合もあるのに続けていけるのか? 「行きたくな~い」とメソメソする日もあったので、タイミングを見て辞めようかな、なんて思っていたんですが…年中にあがり、急激に上達して自信がついてきたモン太! コーチにほめてもらえる日もあって、すっかりサッカー大好きに! 簡単な試合もやるようになって、ひたすらボールを追いかけている姿に感動(涙)コーチいわく、子どもはある日突然、うまくなる時期があるそうなのです。特に1番感動したのは、みんなお母さんに気づいてもちゃんとボール追いかけてるところ! たま~にこちらへ来ることもあるのですが、すぐに戻ります。1年前と比べたら、考えられなかった姿がそこにあって、続ければちゃんと出来るようになっていくんだなとしみじみ思うのでした。全力で頑張ったサッカーの後は、魂が抜けたようにおとなしくなるモン太。そこまでパワーを出し切ることもなかなかないので、かーちゃんも大変助かるのです(笑)まだまだ、これからもモン太のサッカーを通して成長を見守りたいと思うかーちゃんなのでした。
2017年04月06日もう少しで新学年が始まりますね。4月を機に子どもに新しい習い事をさせようか悩んでいるママは少なくないと思います。習い事は子どもを心身ともに成長させる素晴らしい機会ですので、どうせ習わせるなら子ども自身が楽しめてきちんと結果が出るようなものがいいですよね。しかし、最近は習い事の数が多過ぎてどれを選んで良いか分からないという人が多いのも事実。そこで今回は、パピマミ読者の皆さんに「子どもに通わせたい習い事」について聞いてみました!●子どもに習わせたいものは?・1位:水泳(スイミング)……18%(25人)・同率2位:ピアノなどの楽器……17%(24人)・同率2位:英語……17%(24人)・4位:武道(剣道・空手・柔道など)……9%(13人)・5位:ダンス……9%(12人)・6位:そろばん……7%(10人)・7位:テニス……6%(8人)・8位:書道……5%(7人)・9位:プログラミング……4%(5人)・同率10位:サッカー……2%(3人)・同率10位:学習塾……2%(3人)・同率10位:リトミック……2%(3人)※11位以下は省略※有効回答者数:138人/集計期間:2017年3月17日〜2017年3月20日(パピマミ調べ)●1位:水泳(スイミング)第1位に輝いたのは、『水泳(スイミング)』で18%(25人)という結果になりました。昔も今も大人気の水泳ですが、なぜママたちは子どもを水泳に通わせたいのでしょうか。『私自身が通っていたっていうのもありますけど、何よりも健康な子どもに育ってほしい という思いからスイミングを選びました。今年うちの息子が小学校に上がるので、このタイミングで通わせようと思っています』(35歳女性/5歳男児のママ)水泳には運動神経を鍛えたりバランスのとれた体作りができたりといったメリットがありますが、体力もかなりつくので免疫力も高まると言われています。子どもを健康的に育てたいというママにとって水泳は魅力的ですね。また、一方ではこんな意見も。『周囲のママ友がみんな水泳を習わせてるので私もそろそろ習わせようと思っています。一人だけ仲間外れもかわいそうですし……』(37歳女性/6歳男児のママ)周囲に水泳を習わせている人が多いから自分も……という人もいるようです。それだけ水泳が身近にあり、習い事として人気が高いということでもありますね。ちなみに、都内だと水泳教室(スイミングスクール)の月謝は大体6,000円〜10,000円 ほどが相場のようです。公共施設などを利用している場合はもっと安くなりますが、逆にフィットネスクラブなどの整備が整った施設だとさらに高額になります。また、通わせるスパンが週に1回か2回かなどの条件でも金額は変動します。ちなみに、3月4月でも入会キャンペーンで入会金・年会費が無料になっているところもあるので、ぜひお近くのスイミングスクールのHPで確認してみてくださいね。●同率2位:ピアノなどの楽器/英語同率で2位に輝いたのは『ピアノなどの楽器』と『英語』で17%(24人)という結果になりました。この二つも人気が根強い習い事ですよね。まずは『ピアノなどの楽器』を選んだ人の意見から見て行きましょう!『絶対音感は幼いうちにしか身につかないと聞いたことがあるので、音楽系の習い事はなるべく早めに習わせたいです。バイオリンとかだとお金かかりそうだから、やっぱりピアノになるかな』(29歳女性/2歳女児のママ)たしかに絶対音感は小さいうちに磨いておかないと習得できないとよく聞きますよね。絶対音感は比較的レアな才能 ですから、ママとしてはぜひとも習得させたいものの一つではないでしょうか。また、とくに女の子の場合は感受性を豊かに育てる という狙いで通わせる人も多いようです。ちなみに、都内の音楽教室の大体の月謝相場は以下の通りになっています(コース内容や年齢で大きく上下します)。・ピアノ教室……7,000円〜10,000円・バイオリン教室……10,000円・ギター教室……7,000円〜10,000円続いて、英語を選んだ人の意見を聞いてみましょう!『これからはやっぱり英語話せた方が有利だと思う。小さいころから習わせてたほうがいい と聞いたことがあるので、英語を習わせたいです』(33歳女性/3歳男児のママ)英語も多くのママが関心を持っている習い事ですね。ビジネスの世界では英語を話せる人材は重宝されますから、幼いうちから英語を習得させたいと考えるママは多いようです。都内の大手英語教室だと、月謝の相場は大体以下の通りになっています。・0〜5歳……3,000円〜6,500円・小学校低学年……7,000円・小学校高学年……7,500円また、月謝以外にも教材費が約10,000円ほどかかるので入会する際はその点に注意しましょう。●4位:武道(剣道・空手・柔道など)第4位にランクインしたのは、『武道(剣道・空手・柔道など)』で9%(13人)となりました。こちらも昔から人気が根強い習い事ですね。選んだ人の意見を見てみると、『最近はイジメ問題のニュースが多い し、先生もあてにならない。だから自衛するだけの力を持った子どもになってほしい』(35歳女性/5歳男児のママ)『やっぱりイジメが怖い。小学生で自殺した子のニュースとか見てると、強く育てないといけないと思う。うちは今年から空手を習わせるつもりです』(6歳男児のママ)など、やはり昨今のイジメ問題がかなり影響しているようです。イジメのニュースを見ていると、担任の先生が見て見ぬ振りをしていたり、一緒に加担したりしているケースもあるので、最終的に頼れるのは自分自身だけという感じですよね。剣道、空手、柔道などのメジャーな武道は学校の体育館などで行われていることもあるため、送迎の負担が少なく、月謝も安い傾向にあるようです。体験教室をやっているところも多いので、興味のある方はまずそこから始めてみてはいかがでしょうか?----------上位は昔ながらの習い事が多い傾向にありますが、英語は昨今のグローバル化の影響から人気が出ているようです。最近注目されているプログラミング教室は9位にとどまる結果となりました。子どもにどういう力を身につけさせたいのか、あるいは子ども自身が何をやりたいのかを十分にリサーチして習い事を選ぶようにしたいですね。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜13位)】子どもに習わせたいものは?()●文/パピマミ編集部
2017年03月22日2020年度から、小学5~6年生で英語が正式な「教科」になることが決まりました。今の小学校ではすでに「外国語活動」として英語を学んでいますが、教科として「義務化」すると、どんな授業内容になり、どんなメリットがあるのでしょうか。ママパパの世代とは大きく変わりつつある小学校の「英語教育」について、詳しくご紹介します。すでに小学校で英語学習はスタートしているまず前提として、小学校での英語教育は、2011年度からすでに始まっています。「英語に親しむ」ことを目的に、歌やゲーム、あいさつや簡単な自己紹介などのコミュニケーションを中心とした授業を週に1コマおこなっています。対象学年は5~6年生です。正確には英語限定ではなく「外国語活動」なのですが、ほとんどの小学校では英語学習となっているようです。英語が【義務化】=教科化すると何が変わるの? 対象の学年は?小学校での英語学習は、いつからどのように変わるのでしょうか。現在の学習指導要領は、2020年度から改定されます。英語についての具体的な変更ポイントは2つです。まず、対象となる学年が前倒しになります。現在は5~6年生が対象の「外国語活動」が、3~4年生からスタートするのです。もう1つの大きな変更点が、5~6年生で英語が義務教育の「教科」となることです。現在の「外国語学習」としての英語は、基本的には教科書を使わず、英語でのコミュニケーションを楽しむような内容です。テストで点数をつけることも基本的にありません。これが「教科」となると、全国で統一された基準の教科書を使い、テストで点数がつくようになります。また、リスニングやスピーキングだけでなく英語の「読み書き」も勉強し、授業のコマ数も週2コマに増えます。今の中学校で勉強している内容の一部を、小学校で勉強するようになると考えるとわかりやすいでしょう。小学校で英語を学ぶメリットは?小学生から英語を勉強すると、どんなメリットがあるのでしょうか。文部科学省がまとめている現行の「外国語活動」の効果などを参考に、いくつか挙げてみましょう。■コミュニケーション能力アップ小学生のうちから英語でコミュニケーションをとる練習をしていると、外国人とのコミュニケーションに対して抵抗感が小さくなるとされています。また、英語に限らず、先生やお友だちとの日常的なコミュニケーションも活発になる傾向があるようです。■柔軟な子どものうちに学ぶと効率がいい大人になってから外国語をマスターしようとすると大変ですよね。学習能力や新しくものを記憶する力は20歳くらいをピークに下降するという説もあり、語学の場合は最初の抵抗感を小さくするためにも、早いうちから親しんでおいたほうがいいと考えられています。■海外旅行で役立つ英語が通じる国は多いので、お子さんを連れて海外旅行をするなら、あいさつや自己紹介、「おいしい」などが英語で言えるとお子さん自身も旅行が楽しくなるはずです。大人だって、言葉が全くわからないより、少しでもわかるほうが海外旅行は楽しいですよね。■学校や地域ごとの格差が小さくなる英語教育に熱心な私立小学校や、小学生向けの英会話スクールはいろいろあります。しかしどちらもお金がかかり、現状では経済的な格差がお子さんの英語力の差につながりがちです。また、統一の教科書がない状態だと、地域や学校によってレベルの差が出てしまいます。英語を教科化することで、こうした格差を小さくすることが期待できます。小学校で英語を学ぶデメリットもある?一方で、デメリットを心配する声も少なくありません。文部科学省が「今後の課題」として挙げていることや、一般によく挙げられる意見をご紹介しましょう。■英語を教える教師の質が心配今までの「外国語活動」では、ネイティブの英語講師を招いている学校も少なくありません。教科化すると、担任の先生が英語も教えることになります。小学校の先生はすでに多忙です。授業や児童のケアだけでなく、事務仕事や頻繁な研修などで忙しすぎることが、社会的にも問題視されています。さらに英語も教えるとなると、「しっかり準備できるか不安」という現場の先生の声も多いようです。■国語がおろそかになる「英語よりまずは日本語力を高めないとダメ」という反対意見があります。日本語も未熟な状態である小学生に外国語を詰め込むと、どちらも中途半端になってしまう……という考え方です。英語が新しく教科となるものの、全体の授業時間は変わらないので、国語に限らず他の教科の学習時間が物理的に減る=おろそかになる、ともいえます。■語学は早く学べばいいというものではない?多くの日本人が中学校から高等学校まで6年ほど英語を学んでいるにもかかわらず「英語に苦手意識を持っている」という現状の問題は、「早くはじめれば解決する」とも言い切れません。よく「外国語をマスターする手っ取り早い方法は、その言葉を話す恋人をつくること」なんて言いますが、使う機会や必要性がないと、語学はいくら学習しても身につきにくいという考えもあるからです。小学校に上がる前に英語を習わせるべき?最近は、小学校でダンスが必修化した影響で、幼稚園児~小学生の習い事としてダンスの人気が高まっています。アイドルやダンスヴォーカルグループにあこがれてお子さん自身が習いたがるケースもあるでしょうが、入学前の対策として習わせている保護者も少なくないようです。英語も同じように、「教科化」への対策として、入学前に習っておくべきなのでしょうか?最近は、保育園や幼稚園でも週に1回程度、ネイティブ講師による英語の時間がもうけられている園が少なくありません。幼児向けの英語教室やCDなどの教材もいろいろあります。とはいえ、基本的にはこうした幼児向けの教室や教材は「英語遊び」のようなイメージです。かんたんな英語の歌を歌ったり、カードをつかってゲームをしたり。そのため、「英語には触れさせたいけれど、習い事まではちょっと……」という場合は、ご家庭で気軽に取り入れられる英語の歌や遊びから始めてもいいでしょう。歌は子ども向け以外に、聴き取りやすい一般の英語の歌でもOKです。遊びは、たとえばお子さんが乗り物好きなら乗り物のおもちゃをつかって「car」「train」などの単語をクイズにしたり、カラーボールをつかって色の名前を教えたり。お子さんの好きなものや興味をもっているものを入り口にすると、親子で楽しく英語に触れられます。入学後、保護者がすべき対応やフォローは?こうしたご家庭での対応は、小学校に上がってからも取り入れられます。お子さんが授業で習ってきた単語や表現をつかって、保護者の方も自己紹介をしたり、その日のできごとを伝えたりしてみてください。筆者の個人的なオススメは、アニメなどのDVDを最初は日本語で見て、お子さんが気に入ったら、そのあと英語版でも見てみることです。ストーリーがだいたいわかっていると、子どもは英語でも意外と最後まで楽しめるようです。アニメの英語はシンプルで聴き取りやすいことが多いので、印象的なセリフはそのまま覚えて口にすることも。小学校高学年になって教科として勉強しはじめたら、アニメの中から授業で習った単語をピックアップしたり、似た言い回しを見つけたりするのも面白いでしょう。このように、お子さんと一緒に保護者も「英語を楽しむ」意識を持つことが、ご家庭でのフォローのポイントです。英語もいろいろな教科のうちの1つ!英語の義務化については賛否両論ありますが、英語も、国語や理科など数ある教科のなかの1つ。ご家庭では、他の教科もふくめてバランスよくフォローしてあげるように心がけるといいでしょう。<参考> 小学校における外国語教育の充実に向けた取組|文部科学省 現行学習指導要領 第4章 外国語活動|文部科学省
2017年03月20日突然子どもが「習い事をやめたい」と言ったとき、どう対応しますか?アンケートから、親子ともに気持ちの整理がつけられる方法を考えてみましょう。※2017年1月27日~2月7日実施のあんふぁん読者webアンケートより。回答数124子どもがやめたいと言った習い事は?今回アンケートに答えてくれたのは124人のあんふぁんママ。まず習い事をしている子どもの年齢で一番多かったのが5歳、次いで3~4歳。約半数がこの年齢から習い事を始めています。何歳であろうが楽しんで通ってくれている間は親も子もハッピー。しかしある日突然「やめたい…」と言い始めることがあるのです。では子どもたちがやめたいと言った習い事は何でしょうか?そもそも習っている人が多かったのかもしれませんが、圧倒的に多かったのがスイミング38人。次いでピアノが16人、英語12人、学習塾が10人。サッカーや野球などのスポーツ、書道やそろばん、空手、剣道、新体操、スケートなどもありました。習い事をやめたい理由、トップ3習い事をやめたい理由で多かったのが「難しい…。うまくできない」45%。次いで「楽しくない…」24%。うまくできなければ「楽しくない…」という気持ちになるのは当然です。3番目にランクインしたのが「その習い事が好きではない」10%。そもそも子ども自身がその習い事を好きではなかったというケースもあるようです。どんな習い事でも課題をクリアして少しずつ上達していくもの。月謝も払っているわけだし、うまくできない、楽しくないからといって、“ここで簡単にやめてほしくない”のが親ゴコロ。習い事をやめる納得の理由と、親が決断する勇気「その習い事は子ども自らが習いたいと言ったものですか?」の質問に対して、「はい」が44%、「いいえ」が56%。半数以上が本人の意思で始めたわけではないようですが、幼い頃に始めたのであれば、それも不思議ではありません。習い事をやめさせたママの中には「半年様子を見ていたが、楽しそうではなかったので」(母39歳、子6歳、サッカー)、「強要したくなかった」(母29歳、子5歳音楽系)、「逃げるというのではなく、しっかりと意思を持っていたことに気付いたから」(母43歳、子8歳、スイミング)という意見も。続けてほしい気持ちはありつつ、子どもの意思も尊重したいという親の気持ちがよくわかります。“習い事をやめた”という中には、「ほかに興味のあることを見つけたので切り替えた」(母34歳、子4歳、テニス)、「無理にやらせても伸びないし、かわいそう」(母48歳、子9歳以上、ピアノ)、「これはダメかなと親が感じたらスパッとやめさせることも大切」(母41歳、子7歳、スイミング)。親が子どもの様子を客観的に見て、決断する勇気も必要なのかもしれません。逆に“習い事を続けた”人たちはどのような対応をしたのでしょうか。習い事を続けさせるために有効な対応、言葉がけは?「たくさん話す時間を作って理由を聞いた」(母40歳、子5歳、バレエ)、「気持ちを聞き、“諦めないでがんばろう”と提案した」(母39歳、子9歳以上、スイミング)など、話を聞く時間をしっかり持っている様子。親が励まして褒め続けることで気持ちが変わることもあるようですが、「続けていくうちに上達し、先生から褒められることが多くなった」(母37歳、子7歳、習字)、「できなかった種目ができるようになり、嫌がらなくなった」(母38歳、子6歳、体操)と、課題をクリアすることでひと皮むけるよう。親も先生も子どもの様子を辛抱強く観察しながら、ポジティブな声がけを続けることもポイントとなりそうです。習い事を続けさせるにあたり有効だった対応や言葉がけは、「責めるようなことは言わない」(母39歳、子6歳、サッカー)、「がんばれとは言わず、楽しんでと」(母29歳、子3~4歳、ピアノ)、「“やめてもいいよ”と言うと、やめたいモードのスイッチが切れる」(34歳、4~5歳、音楽系)など。また自分の子どもの頃の体験談を話したママもいました。」習い事をやめる?やめない?どちらにも必要な“目標設定”やめる、続ける両者に共通した点がひとつありました。それは“目標設定”。目標に向かう途中で子どもがやる気になったり、逆に目標を達成することで気持ちよく習い事をやめることができたりと、“目標設定”が気持ちの整理に有効的なようです。それに加えて「とにかく目標と、そこまでブレない親の気持ち」(母39歳、子6歳、スイミング)が大切。やめる、続けるの決断をするまで親がブレることなく子どもを見守り、たとえやめたとしても“逃げではない”と親自身が納得することも必要なのかもしれません。これからも続く子どもの習い事ライフ、何度かつまずくことはあると思いますが、親子ともに上手に乗り越えられる心がけと力を備えていきたいものです。<文・写真:フリーランス記者林未香>
2017年03月05日発達障害のある息子のために、習い事をさせたい!思考錯誤を試みるも…出典 : 息子に発達障害の診断がおりた3年前、私はネットの検索魔になっていました。発達障害についての知識を調べることはもちろん、検索窓に繰り返し繰り返し打ち込んだのは「発達障害児 習い事」の文字でした。インターネットのQ&Aなどを見ても、「発達障害児に習い事をさせたいのだけれど、何が良いですか?」という質問の多いこと多いこと!発達障害のある子どもを持つ保護者がこれほど習い事探しに必死になるのは、「発達障害の特性が少しでも軽くなって欲しい」「発達障害でも普通の子に負けないで生きていって欲しい」という想いがあるのかもしれません。私も息子が発達障害だと分かった途端、習い事探しに奔走しましたが、それも同じようにこんな理由からだったように思います。・習い事で苦手を克服して欲しい(息子は運動や協調運動が苦手)・何か「好きなこと」を見つけて欲しい・先生や友達との関わりが上手に出来るようになって欲しい・「楽しい」と思える場所を増やして欲しいしかしあれこれとネットを徘徊し、「これは!」と思った習い事に息子を連れて行っては、癇癪を起こされてあえなく退会…を日々繰り返していました。好きなことを増やしてほしかったのに…失敗だらけだった息子の習い事選び出典 : 例えばトランポリン教室。「発達障害の子どもにはトランポリンが良い」という話もよく見聞きしていました。けれども、競技用の跳ね幅の大きい本格的なトランポリンは、重力に対して強い不安を感じるという特性を持つ息子のパニックを誘発しました。また、先生に支えてもらいながら飛ぶことも、触覚過敏の息子には苦痛でしかなかったようです。それから、ピアノも発達障害児の協調運動を鍛えるのに良いという話。目で楽譜を追いながら、左右の手を別々に動かすからです。理論上は確かに効果的に思えます。けれども、ピアノの習い事はどうしても自宅で練習する必要があります。幼稚園で疲れ果てて帰ってくる息子には、それはあまりに重い負担でした。その他にも、体操教室、サッカー、乗馬教室等々、「理論上は特性を克服するのに良いけれど…」という習い事を、息子が続けることはできませんでした。そして、この経験は息子にとっても「失敗経験」になってしまい、「好きなことを増やしてほしい」という私の期待とは正反対の結果になってしまったのです。「どうしてうまくいかないんだろう?」息子の様子をみて辿りついた答えは出典 : このように私の場合、「発達障害の特性をなんとかしよう」「発達障害でも生きていけるように好きなことを」と思って選んだ習い事は一つもうまくいきませんでした。「なぜうまくいかないんだろう?」私が考えて行き着いた答えは、・「発達障害の特性」といってもあまりに多様であり、必ずしもその習い事がマッチするわけではない・理論上は発達障害の特性に良いことであっても、先生が発達障害に理解があったり、発達障害の子どもでも集中して取り組めるような環境設定が出来ていなければ息子にとっては負担にしかならないというものでした。そして私は途中で気づいたのです。習い事にそんな大それた成果を期待するのではなく、子どもの生活に何かしらの「習慣づけ」をする手助けになれば良いのだと。多くの発達障害のある子どもがそうかもしれませんが、息子は毎日の見通しがきちんとたつこと、日々の規則的なルーティンを好みます。例えば息子は「日中は幼稚園に行く」というのが日々の規則的な習慣です。そのため、イベントが盛りだくさんで幼稚園が休みになったり行事が増えたりする年末年始のほうが、むしろ不安になって辛いと言います。年末年始が終わって、制服を着て通園バスが来たとき、息子は「ああ、やっと幼稚園だ。良かったぁ」と言っていました。お友達との交流や課題などは疲れることも多いようですが、それでも「習慣」をこなすことが彼にとってとても安心のできることなのです。私は息子のこの特徴から、「習慣作り」をつくるための取り組みとして習い事を考えるようになりました。習い事に対する考え方を変えたら、息子に「好きなこと」ができた!出典 : 息子の習い事にとって大事なのは、得意か不得意かではなく、ただ「習慣作り」をすること。私がそう考え方を変えたところ、息子は公文式にうまくハマりました。毎日同じ枚数を同じ時間に取り組むこと、週に二回は教室に行って勉強すること、それが彼の生活習慣となっていきました。そのうちに、公文をやらずにいるとモヤモヤするらしく、毎日決まった時間に自分から教材を持ってくるようになりました。もちろん、一日の課題を終えたらご褒美(うちは息子の好きなYouTube動画を5分だけ見ていいことにしています)をつけるなど、モチベーションを維持する工夫は最大限しています。それを繰り返すうちに、進級したり、賞状をもらったり、先生に褒めて頂いたりすることが出てきて、気付いたら息子の中で「好きなこと」になっていったようです。「好きなこと」は、突然は生まれないのです。地味な習慣の積み重ねと繰り返しの末、なんとなく好きになるのだと思います。習い事を探すときは、「この子をなんとかしよう」という気持ちではなく、「何か習慣を作ろう」という気持ちで検討してみると気持ちが楽になるかもしれません。親子ともに、それを「習慣」にするまでの過程が苦痛ではない習い事が良いかもしれませんね。
2017年02月09日働くママの間でよく聞かれるのが、保育園から小学校&学童保育という生活になる「小1の壁」。でも、その壁を乗り越えたと思ったのもつかの間、次に迫ってくるのが「小4の壁」です。よく「小4の壁」といわれますが、これは生活面、精神面、勉強面といった3つの問題のことをいいます。とくに働くママにとって頭を悩ますのは、生活面での「小4の壁」です。■働くママを悩ませる「小4の壁」とは!?働く小学生ママの多くは、平日は子どもを学童保育に通わせているという人も多いと思います。2015年から学童の対象年齢が小学校6年生にまで拡大しました。このため「小学校の間は学童保育があるから安心」と思っている人もいるかもしれません。でも4年生になると、さまざまな事情により通えなくなってしまうことがあります。・学童に入れない学童保育は6年生まで在籍できますが、地域によっては、定員などの都合により低学年が優先されることもあります。そうすると学童に通うことが難しいという状況に。・学童に友だちがいない高学年になると習い事などが忙しくなり、徐々に学童に通う同年齢の友だちが少なくなってきます。そのため、子ども本人が「年下の子ばかりでつまらない」「学童に行きたくない」といいだすケースも。・放課後に遊ぶ友だちが少ない「学童に行かなくても、放課後は友達と遊んでいればいい」と思っていても、4年生頃からは中学受験を目指して塾通いをする子も増え、夕方まで遊べる友達がいない場合もあります。このように、これまで「学童に預けているから安心」だった放課後の子どもの居場所が、4年生からはなくなってしまう可能性があるのです。■留守番で乗り越えるためには放課後学童に通わなくなると、子どもは一人でカギを開けて家に帰ることになります。留守番については、子どもの性格やタイプによって、できるできないの個人差がありますので、親は十分考えて判断しましょう。留守番をさせる場合には、家庭でルール作りをしましょう。とくに家のカギを子どもに持たせるときは、次のような注意すべきポイントがあります。・カギはとても大切なもの子どもには、カギの重要性、大切さ、失くしたらどういった問題が起こるかということをしっかり伝えましょう。必要ない場所でむやみに取り出したり、友達に見せたりするのもNGです。・カギの持たせ方外からカギが見えないように持たせないと、紛失リスクのほか、「子どもが一人で留守番している」ということが周りにわかってしまう危険も。最近のランドセルはカギをつけるホルダーがついているものもあります。キーチェーンやストラップなどを利用し、ランドセルのポケットなどにカギをしまうように伝えましょう。ランドセルからカギを取り出して開けるには、最初はかなり苦労します。何度か練習をしてみましょう。・カギを開ける際の注意点周囲に不審な人がいないか気を配ってからカギを開けます。また家に誰もいないと認識されないために「ただいま」と大きな声でいいながら家に入るなども有効です。自宅でひとりで留守番するには、カギの取り扱い以外にも、誰か来たとき、電話がかかってきたとき、火の取り扱いなど、親子できちんと話し合っておきましょう。■塾や習い事に通って乗り越えるためには学童に通わなくなってからの放課後の過ごし方として、塾や習い事に通うという選択をする家庭も多いと思います。4年生であれば、学校から帰ったあと自分で戸締まりをして、習い事に向かうことができる子もいるでしょう。塾や習い事であれば、ひとりで過ごす時間が少ないので、ママにとっては安心材料となります。中学受験を視野に入れているなら、4年生から塾通いする家庭も少なくありません。受験のためではなくても、苦手科目克服のために学習塾に通うのもよいかもしれません。これまで学童で過ごしていた時間が空くということは、子どもの興味がある習い事に取り組むチャンスでもあります。スポーツや音楽など、子どもが「やりたい」と思う習い事に通いはじめるのもひとつの方法です。 ■精神面、勉強面で起こる「小4の壁」とは学童問題以外でも、小4にはいろいろな「壁」が立ちはだかります。もうひとつは勉強面。これまでに比べて教科内容自体が難しくなり、学校の勉強にも「つまずき」が出やすい時期といわれています。高学年になるにしたがって、学習内容が高度となっていき、これまで得意としてきた教科も急速に苦手へと変わる子どもも出てきます。そして「精神面」の壁。児童期から思春期へ向けて、親、友だちとの人間関係にも変化があらわれやすくなります。親への秘密を持ち出すのもこのころ。「もう4年生だから大丈夫」と過信せず、勉強面でも精神面でも、これまで以上に繊細なフォローが必要となってきます。ママもしっかり気を配ってあげてください。■夏休みの「小4の壁」対策4月に「小4の壁」を乗り越えたあとも、働くママには夏休みなど長期休暇の問題があります。サマーキャンプなどの宿泊プログラム、塾の夏期講習に参加させる、祖父母の家に預けるなど、早めに対策を考えておきたいですね。いずれにしても小4ともなると、自分のしたいこともハッキリとしてきて、自分なりの考えも持つようになります。4年生になる前に、お子さんと放課後の過ごし方についてどうしたいか確認して、親子で一緒に対策を考えてみてはいかがでしょうか?
2017年02月08日保育園や幼稚園に入園すると、次のステップは小学校への入学ですね。でも、小学校にあがるため、そして保育園や幼稚園を卒園するために、年長さんの1年間には知られざるさまざまなミッションがあるのです。これらはすべての人がすべてに関わるということではありませんが、多い人はお子さんが年長さんのこの1年ですべてをこなさなくてはいけないというケースも。そんな“年長家庭”に訪れるさまざまなミッションをあらかじめ知ることで、これからの1年を上手に乗り切れるように備えましょう。■年長家庭に訪れる主なミッション一覧■春:卒対保育園や幼稚園の保護者が主体となった卒園対策の係のこと。多くの保育園や幼稚園でこの卒対を取り入れているようで、謝恩会の運営・実行や、卒園アルバム・文集の制作、交流会の実施など内容はさまざま。実際の謝恩会は卒園前後の3月に行うものの、父母と卒園児、その兄弟、そして招待する先生方を入れると100人以上収容の大きな会場が必要になることもあり、それを外部の会場でとなると、年長になってすぐに活動をスタートさせて予約をしなくてはなりません。そのような形で、係によっては活動期間が長いものだと1年がかりになるものも。ほかにもアルバム制作係になると園の行事に父母が同行し写真を撮る当番があるなど、係に関わる期間や負荷は、園やその年度の父母の熱量により違ってくるので、どんな係を引き受けるか検討が必要になります。■春:ラン活新小学1年生の親がランドセルを購入することを、メディアなどでは数年前から「ラン活」と呼んでいます。例年、ランドセル商戦は夏ごろから各社販売をスタートさせましたが、昨年あたりからGWにスタートさせ、規定数に達すると夏を待たずに販売終了となるところもあり、新1年生を持つ親によるラン活は年々早まっているようです。昨年も人気カバン店のランドセル販売の初日には、店舗前に多くの父母が行列を作ったと言われています。今年もいろいろな情報は飛び交いそうですが、実際には入学式にランドセルを買うことができなかったというお子さんは見当たらないので、「絶対にここのランドセルを!」と思っているのでなければ、そこまで煽られる必要はありません。とはいえ、今年がどうなるかはわからないので、サイトなどで情報収集を早めにすることは安心につながります。6年間のお子さんの成長を想像しながら、気に入ったものを見つけられるといいですね。■秋:学童見学&申し込み保育園や幼稚園と違って、公立であれば必ずだれでも小学校に行くことができるので、なんとなくのんびり構えてしまいそうですが、保育園家庭にとって気になるのが、小学生になってからの放課後の過ごし方です。学童保育に入れば、平日の放課後はもちろん、土曜日や、春、夏、冬など学校の長期休暇も、朝から夕方まで子どもを受け入れてくれるので、働く親を持つ子どもに無くてはならないシステムです。学童は子どもが長時間過ごすところなので、できれば見学をして施設の充実度や体制、行き帰りの動線を考慮したり、仲の良い友達はどこへ行くのかを聞いたりして、どこで過ごしたいかお子さんの意見も尊重して決めるといいでしょう。(学童保育は地域によってないところもありますが、その場合も放課後の学校開放などそれに代替するシステムはあるので自治体に確認してみましょう。)■秋:習い事対策保育園家庭では、習い事を始めたくても貴重な土日の休みを付き添いに充てなくてはならないため、習い事を躊躇していたという家庭も、これからは小学生になり、近場で平日に一人で通えるなら……と、このタイミングで習い事を考える家庭は多いようです。特にそれがスイミングなどのスポーツ系の習い事にあるような、専用バスのお迎えコースが小学校の前を通っていたら、ぜひともそこへ子どもを通わせたいと思うのは当然の流れですね。けれどそうなれば、こちらも当然のことながら4月になってから入会を考えたところで、人気の習い事はどこも満員でキャンセル待ちとなっています。そこで、入学まで半年を切る頃から、土日であってもとりあえず前もってその習い事に入会し、そのうえで4月からの曜日変更を願い出るという対策をとる家庭が増えているようです。■冬:リビング改造計画小学生になるとランドセルをはじめ学校の教材などの収納、または宿題や勉強スペースが必要になります。それらをリビングに作ろうとすると、リビング改造というと大げさですが、部屋の模様替えやそれをするためのスペースを確保しなくてはなりません。机は購入するのか、購入する場合も勉強机にするのか、簡易的なものにするのか。リビング事情や好みにより選択肢はたくさんあるため、家庭でよく話し合い、買い足すものや移動させるものを検討しておく必要があります。決まったら年末の大掃除のときにまずは部屋の配置換えだけでもしておくと、1~3月になってからが楽になりそうです。■冬:小学校への入学準備公立小学校では一般的に2月頃になると新1年生の保護者に向けた説明会を実施したり、入学までに必要なものを書面で連絡したりします。それを受け、体操着など学校指定のものの申し込み、筆記用具など家庭で用意するものの準備にかかり、買いそろえたものは鉛筆一本に至るまですべての持ち物に名前を書くというのが原則です。この作業は思っている以上に手間がかかるので、これらは時間に余裕のあるうちに、前倒しできることはどんどん取り掛かっていきましょう。この時期には並行して家庭ごとに卒園式準備もあると思います。そのようなこともあり、小学校への入学前準備は、どの家庭もかなり後手後手になる可能性が大です。保育園や幼稚園の卒園と小学校への入学は、お子さんにとって大きな行事が連続して訪れる記念すべき初めての機会です。そのために1年もかけていろいろなことにかかわるので、それは、親は大忙しです。でもどれも子どものためのアシストだということを忘れず、楽しみながらこの1年間のミッションに取り組んでいけたらいいですね。
2017年01月30日太極拳から生まれたエクササイズ!「TAI CHI STUDIO」「TAI CHI STUDIO」は、太極拳から生まれたタイチエクササイズ。体の不調を改善することが出来るそうで、女性に人気のエクササイズです。銀座駅から徒歩30秒とアクセスも抜群で、広々とした清潔感のあるスタジオには生理痛やむくみを改善してくれるカフェコーナーも併設されています。講師の市来崎大祐先生は、アジア大会アジア大会長拳2連覇、全日本長拳7回優勝の実力派イケメン講師!丁寧なレッスンで寒くなって体調を崩しがちなこの時期を乗り切りましょう。清潔感のあるジムで汗を流す「BETA CLIMBING GYM」まだまだ人気のボルダリングですが、まだ挑戦したことがない、という方におすすめはこちら。初心者の方でも安心の「BETA CLIMBING GYM」です。清潔感のある綺麗な店内や、ストレッチルームなど、女性が通うのにうれしい空間。イケメンのインストラクターからの丁寧な指導や高い安全性も人気の理由です。現役イケメンレスラーのレッスン!「DDTプロレス教室」プロレスブーム再燃にともない、プロレス女子が急増中! そこで、「実際にプロレスをやってみたい」というニーズに応えて超人気団体・DDTが設立したのが「DDTプロレス教室」。なんと現役の人気レスラーが丁寧にレッスンを行ってくれるんです! そして、一時間半でドロップキックの取得まで出来るんだとか。プロレスが好き、体を思いっきり動かしたい、そんな女性におすすめです♡イケメンと楽しくレッスンをしてモチベーションアップ!
2017年01月15日親の夢を子に託す、将来に役立つことを学ばせたいなど、習い事を始めさせる動機はさまざまですが、せっかくなら子どもにあったものを選んであげたいですよね。しかし、習い事はお金もかかるし、親の時間を割いたり、体力も必要となってくることがあります。また本格志向スクールでは、入学前にさまざまな視点でチェックされることもあるのだとか。驚くことも多い子どもの習い事、ママたちはどのように向き合っているのでしょうか。■プロを目指す?幼稚園に入るのを機に、娘がバレエを始めたUさん(40歳・小学2年生のママ)。友だちと同じ教室に通いたいといわれて説明会に参加したところ、「今の体形ではプロを目指すのは難しい」といわれたのだとか。「その教室はコンクールを目指す子も多い本格的なスクール。太りやすい体質では、上にはいけないかもしれないという話をされて…。単なる習い事としてしか考えてなかったからびっくりしたし、こんなに小さいころから将来の話をされたのはショックでした」それでも、Uさんは娘のやる気を尊重し、情操教育の一環として始めることに。少しでも娘のためになればと、おやつの食べすぎや食事内容に気を使っています。そんなUさんのフォローもあり、「バレエを始めてから、娘の体が引き締まってきた」とのこと。遺伝的なことはわからないけど、体を動かすことは健康にもいいし、楽しそうに通っているうちは将来のことを気にせず、続けさせてあげようと考えているそうです。■将来的な試算も必要「習い事にはとにかくお金がかかって大変!」というのは、息子をサッカースクールに通わせているMさん(31歳・小学3年生のママ)。年会費と月謝はそれぞれ1万円くらい、ほかにもユニフォームやスパイク、練習着などを用意する必要があります。せっかく購入しても、すぐに小さくなってしまうので買い替えによって、出ていく金額もかなり高くなるといいます。「小さいころから始めたほうが有利だと思ってやらせたけど、ここまでお金がかかるとは…。遠征や合宿代もばかになりません」経済的な負担だけでなく、ママたちも送り迎えや応援などに時間や体力が取られて大変なのだとか。そのため、Mさんはほかのママたちと協力して、交代で送り迎えをしているそうです。「中学生になるとレベルの高いコースに移るのですが、そうなると金銭的にも時間的にもさらに負担が増えます。学校の部活ならもっと安くすむらしいので、中学進学前にコーチと相談しようと考えています。才能があるなら伸ばしてあげたいけれど、そうでないなら部活に切り替えてほしいというのが親の本音です」子どもには「スクールは小学校卒業まで」と話しているそうですが、6年生になったときに納得してくれるかどうか、今から悩みの種だとか。■親に才能がないとダメ!?私は、幼少期にピアノに通っていました。母はお世辞にも歌がうまいとはいえないので、子どもにはそうなってほしくないという思いで習わせたそうです。何ヶ所か見学に行ったところ、「親に才能がないと上達しにくい」といわれたこともあったのだとか。それでも私の親はピアノを習わせたかったので、個人で教えている先生を紹介してもらい、私を含めたきょうだいをそこに通わせることに。その教室には音大受験コースもありましたが、先生は「音楽は楽しむものだから気軽にどうぞ」という考え方。おかげで、私も遊びに行く感覚で通えました。母に、当時は何が大変だったかあらためて尋ねてみました。「先生の趣味でやっているような教室だから月謝は安かったけど、ピアノは高価なものだし場所もとる。だからピアノを自宅で練習するための準備が大変だった。それに、定期的に調律が必要だからそのお金もかかるでしょ? そこまでお金をかけたのに、大きくなったら誰もピアノをひかなくなってしまったんだから、もったいなかったわよね」それでも「やらせなければよかったとは思わない」とのこと。どんな習い事であっても、上達する喜びや継続することを学べることは子のためになると考えていたそうです。私は当時、練習が大キライでたいして上達もせず、母の苦労を知ったいまでは本当に申し訳ない…という気持ちになりました。今回、習い事をさせているママたちから話を聞いて思ったのですが、少子化の影響からか、本格的なスクールが増えているような気がします。そして、お金以外の親の負担も、私たちが子どものころよりも大きくなっていると感じます。子どもが「やりたい」と思う気持ちは、もちろん大切です。でもその習い事に対して、どこまで親がフォローできるか、習い事に向き合えるかを考え、親の協力度にあった範囲のスクールから選んであげるということも必要になってくる場合もあります。でも大丈夫! 才能があればどのような環境でも輝けます。そして習い事のもっとも大切なことは、子どもが「楽しそう」これに尽きると思います。
2017年01月07日ママやパパの話す声、いろんな場所で目にする文字。子どもたちは物の名前と文字につながりがあることを知り、新たな発見に驚きながらもどんどん「ことば」を覚えていきます。そこで今回は 絵本ナビ 協力のもと、赤ちゃんから未就学児程度まで楽しめる「あいうえお」絵本を選んでみました。あっちゃんあがつく たべものあいうえお原案:みね よう/作:さいとう しのぶ/出版社:リーブル 「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」で始まるこちらの絵本には、おいしそうな食べ物がたくさん出てきます。ページごとにストーリーを感じるので「もしかしたらこの後はこうなるのかな?」なんて想像しながら新たなページをめくるのが楽しい! いちごじゃむを塗られているトーストや、すっぱい梅干を食べたくまの子の表情がなんともいえず愛らしいです。あいうえおべんとう作・絵:山岡 ひかる/出版社:くもん出版 「あいうえおべんとう」(絵本ナビ紹介ページ) あいうえお、の言葉でできあがるお弁当って? なるほど「あ」は、あすぱらがす。「い」はいちご、「う」はうずらたまご、「え」はえびふらい、「お」はおにぎり。この調子で、ら行まで登場する色とりどりのおいしそうなお弁当たち。物語の最後はみんなで「いただきます」! 明日のお弁当づくりのヒントになるのも、ママにはうれしいですね。リングカード・あいうえお 作・絵:とだ こうしろう/出版社:戸田デザイン研究室 「リングカード・あいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 約8×16cmの美しい曲線を描くリングカードは全部で46枚。車に動物、食べ物などシンプルで分かりやすいイラストが大きく描かれているので、小さなお子さんとも絵を使った親子のコミュニケーションが可能です。感性を刺激するカラフルなカードは、赤ちゃんの目にもくっきりと映ります。イラストの裏には物の名前が書いてあります。子どもの頭の中で「絵とことば」が頭の中でつながる瞬間を、間近で目にできるかもしれませんね。 ぐりとぐらのあいうえお 作:中川 李枝子/絵:山脇 百合子/出版社:福音館書店 「ぐりとぐらのあいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) 「あさ いもほり うでまくり えんやらやっと おおきなおいも」「なんとまあ にんじん ぬいたら ねっこのひげが のびほうだい」など、リズミカルにことば遊びが楽しめる絵本。ぐりとぐらシリーズは初めてというお子さんも、くまやきつね、いのししやろばなどたくさんの動物が登場するので見応えたっぷり。12×12cmのコンパクトサイズなので持ち歩き用にもおすすめです。くろくまくん あいうえお 作・絵:たかい よしかず/出版社:くもん出版 「くろくまくん あいうえお」(絵本ナビ紹介ページ) あいうえお、を口にするときってどんな顔になるのかな? 大きくお口をあけたら「あ」、真っ白な歯を見せて「い」。しろくまくんの後に続いて、ぶたくんやねこさん、うさぎさんらほかの動物たちもマネする様子が可愛らしい! 顔マネだけじゃなく、立ち姿などのポーズも真似れば全身運動になるかも? 50音を覚える前の予行練習にもおすすめの一冊です。何気ないようで計算しつくされた「ことば」の数々。子どもたちが楽しく、そして覚えやすいように考えられたひらがな絵本を紹介しました。歌うように読んであげたり、ママも一緒になってマネっこしたり、親子で楽しくことば遊びしてみましょう!データ協力: 絵本ナビ
2016年11月24日親だからこそ、子どもにはいろいろな経験をして、将来の夢やなりたい職業につなげてほしいと思うもの。子どもがもつ個性や可能性、創造力を広げる体験事業を行っている「FULMA(フルマ)」は、今年の7月に設立したばかりの会社。代表取締役である齊藤涼太郎さんは、まだ大学2年生。高校2年のときに、子ども向けのボランティア団体を立ち上げたことをきっかけに、「補助金や助成金などに頼らずに、好きなことを仕事にしたい」と思い、2016年に起業しました。「FULMA」の特徴は、その多彩なプログラムです。毎月6回ある体験プログラムは、縄文土器作りや大道芸人体験、吹きガラス体験やスパイ体験など、他では見たことがないような珍しいものばかり。子どもだけでなく、大人も興味津々の内容です。プログラムを引率するスタッフは、齊藤さんともう1人のスタッフ山根春輝さん(同じく大学生)。基本的に親は参加せず、大学生のお兄さんたちがプログラムのサポートをしてくれます。子どもたちを、子ども扱い・お客さん扱いしないという点も特徴のひとつ。大人と変わらない対等な扱いをすることで、自ら学び、自立や成長につなげるというものです。注目の「FULMA」のプログラムに、小学校1年生の娘が参加してみました。子どもだけで参加し、課題に集中して向き合う3時間娘が参加したプログラムは、10月末に開催された「ハロウィンを君の手でデザイン!〜お花とキャンディでフラワーアレンジメント〜」。ハロウィン用のフラワーアレンジとキャンディアレンジを作るものです。駅で待ち合わせし、参加する子どもたちが集合。引率する齊藤さんと山根さんが、子どもたちを会場に連れて行ってくれます(親はここまで同行しますが、会場には一緒に行きません。今回は取材ということで、私も同行しました)。教室では、フラワーアレンジを教えてくれる、子ども向けのお花教室「お花遊び」を主宰する、しまだゆみ先生が待っています。先生と「FULMA」のスタッフの自己紹介の後、プログラムがスタート。まずは、今回のテーマであるハロウィンの概要を紹介した後、絵本『ハロウィンのランプ』を読んで、気分を高めます。その後、アレンジに使う花の紹介です。ガーベラ、スプレーバラ、スプレーギク、ヒペリカム、レモンリーフ、ドラセナ。花やグリーンの名前をちゃんと覚えていないので、大人の私もためになります。まずは、アレンジに使うかぼちゃのデコレーション。マジックやシールを使って、顔を描きます。「どんな顔だっけ?」「ハートをつけるとかわいいよ」と、それぞれ思い思いの顔に。かぼちゃの下をくりぬいて、木の枝を刺し、オアシス(土台部分)に挿します。次は、花を飾ります。先生が「枝や茎は斜めに切ると、オアシスに挿しやすく、花も水を吸収しやすいです」とアドバイスすると、子どもたちもそれに習って手際よく切っていきます。他にも、「オアシスが隠れるように、花や葉っぱを挿す」「大きな花や葉の間に、小さな花や葉を置くと奥行きが出てきれいに仕上がる」と先生が教えると、子どもたちはすぐに実行していきます。葉っぱの魔女の帽子、すすきのほうきなど、植物を上手に使って、ハロウィンらしい飾りを手作り。完成したら、ラッピングをして仕上げます。花が終わったら、次はお菓子のデコレーションです。キャンディやチョコレートを、ハロウィンのかぼちゃ型の容器に詰めていきます。好みのお菓子を、積極的に工夫しながら詰めていく姿が子どもらしく、みんなとても盛り上がっていました。プログラムでは、大人と同じ技術を学び体験し、挑戦してみる実際に体験してみて感じたのは、子どもが体験するものでありながら、大人と同じレベルの技術を教えるということ。茎を斜めに切ったり、オアシスを完璧に花で隠したりすることは、子どもには少し難しそうでした。しかし、先生や大学生のスタッフに助けられながら、こつこつとじっくり向き合っていたのが印象的でした。時間もプログラム全体で3時間と、長めに設定されているので、集中して楽しめるのも良いなと思いました。今後の「FULMA」のプログラムが気になりますが、これから「子どもたちのやりたい!を実現させる」内容に方向を変えていくそう。第一弾として考えているのが「ユーチューバー」。今の時代らしいセレクトに納得です。「私たちは子ども達のやりたい!という純粋な思いを実現させていきたいと考えています。僕らはユーチューバーを育てたいのではなく、サッカーや野球の少年団やクラブがあるように、子どもたちのやりたい!をかなえる場を提供していきたいと思います」と、代表の齊藤さんは語ってくれました。少年団やクラブと同じような立ち位置で、子どもたちのやりたいを叶える「FULMA」。塾やおけいこもいいけれど、実際の仕事に近い体験は、子どもたちにも大きな刺激になるはずです。子どもたちの将来は、子どもたち自身が切り開いていくもの。「FULMA」のプログラムが、新しい仕事との出合いや、人生を見つけるきっかけになったら良いなと感じました。取材協力:「FULMA」<文・写真:フリーランス記者武田由紀子>
2016年11月22日息子の障害は言えない…周囲からの批判的な目に怯えていた私出典 : 皆さんは、子どもに発達障害があるとき、入園予定の幼稚園や保育園、習い事などで、障害についてカミングアウトしますか?私は必ず、「うちの子は発達障害があります」という話を、一番最初に言います。けれども3年前、息子に診断が下りたばかりの頃、私は息子に何をやらせるにも、発達障害ということを周囲に隠していました。その理由は、「発達障害と知られたら断られるかもしれない」「周りから差別されるかもしれない」「私の育て方が悪いと言われるかもしれない」といった恐怖心があったからでした。そして、息子の特性が絶対にバレないように…ということに集中し、常に気を張っていました。ただでさえ息子が発達障害であるとわかり、自分自身がそれを受け入れるのに必死になっているときです。その上他人からこれ以上傷付けられたら、自分がどうなってしまうかわからなかったのです。私は、私と息子を守るため周囲に診断の結果を隠していました。でもそれは、私たち親子を逆に傷つける結果になったのです。障害を隠して入会したトランポリン教室。しかしパニックを起こした息子は先生に叱られ…出典 : 私は診断名や特性を隠したまま、近所のトランポリン教室に息子を連れていきました。発達障害の子にはトランポリンが良いと聞いていたからです。ところが、息子は連れていくたびにパニックになりました。プロ仕様のトランポリンは、かなり高く飛ぶことができるのですが、重力不安のある息子には異常な恐怖だったようです。そこで、先生が息子の体を支えて一緒に飛ぶようにしてくれたのですが、息子は触覚過敏があるため、他人に身体を触れられることをひどく嫌います。終いには苦痛のあまり、ぎゃーぎゃーと泣き出してしまったのです。こうして息子は、パニックになるたびに先生に叱られていましたが、それも仕方ない話です。息子の特性がわかっていなければ、この様子はただの我儘な子にしか見えないからです。先生に「ちゃんとやりなさい!」と叱られるたびに、息子はパニックになって部屋中を駆け回り、物を割ったり落としたり。教室内では、「とんでもない問題児が来たよ…」という冷えびえとした視線が突き刺さりました。ある日息子が大暴れし、教室を辞める決意をした私。思わず口から出た本音に先生は出典 : 回目のトランポリン教室で、息子は先生から身体を触られた途端にパニックになり、大暴れした拍子に鼻血が出て止まらなくなってしまいました。1時間のレッスンのうち、50分以上を鼻血の処置をしながら息子をクールダウンさせる時間に費やしました。私は頑張っていた心がポッキリと折れ、帰り際に先生に教室を退会する旨を伝えました。「この子にはとても無理そうなので退会させて頂きます。実はこの子、自閉症スペクトラムの診断がおりてまして…。ここで一緒にやらせて頂くのは難しかったようです。すみませんでした。」そう私が謝ると、先生は「えっ!」と驚いた顔をし、そして言ったのです。「どうして最初に自閉症スペクトラムだと教えてくださらなかったのですか。知っていれば、ちゃんと対処法がわかったのに。うちの教室、自閉症の子をたくさん見た経験あるんですよ。声のかけ方だって、変わってきたのに。」私はそのとき始めて診断名を隠していたことで息子のことも自分のことも無用に傷つけ、先生にも迷惑をかけてしまっていたということに気付きました。入会前にカミングアウトしていれば…!!私はそのとき、初めて自分のミスに気付いて、涙が止まりませんでした。そのときにはもう、息子はトランポリン教室に恐怖心を持っており、これ以上続けることができない状態になっていました。断られる恐怖はまだある。しかし、障害をオープンにすることで合う場所もきっと見つかる出典 : トランポリン教室での失敗を踏まえ、今では幼稚園や習い事に入るときだけではなく、小さなイベントや病院での診療などのときでも、必ず「この子は発達障害があります」ということを最初にお伝えするようにしています。それでも、「断られたらどうしよう」という怖さはいつもあります。でも、断ってくるところに無理して参加させても、もっと傷つくことになるだけだと思うのです。利用サービスの中には、他の子と区別をせずに指導する習い事もあります。けれども、息子がパニックになったときなどに、指導者があらかじめ「この子はこういうことでパニックになりやすい」と知っていてもらうことで、私も息子も十分救われるのです。傷付くことを怖がって隠していても、もっと傷付くことはたくさんあります。それよりも、カミングアウトしても「大丈夫、一緒に頑張りましょう」と言ってくれる人や環境を見つけることの方が、発達障害児の育児はずっと実りあるものになります。
2016年11月17日子どもの興味や能力を伸ばすのに役立つ習い事。でも、習い事に通う中で、子どもに「行きたくない」「やめたい」と言われて、悩んでしまうママもいるのではないでしょうか。せっかく子どもが始めた習い事を楽しく続けるアイディアを子どものタイプ別にご紹介します。■教室で泣いてしまうタイプ小さな子どもは自分の気持ちを上手に言葉で伝えることができないため、泣くことで感情を表現しようとします。とくに習い事をはじめたばかりのときは、知らない場所や人に囲まれ、緊張や不安、恥ずかしさで、泣いてしまう子も多いよう。「泣いているからあわない」とすぐに判断せず、通ううちに子どもも慣れてくる場合もあるので、しばらく様子をみて。「ママが一緒じゃないと、さびしい?」「はじめての先生でドキドキしちゃった?」、スイミングなら「水に顔をつけるのが怖いのかな?」といった具合に、本人の気持ちを推測して声をかけてあげましょう。大人からみればささいなことでも、子どもにとっては大きな不安がつきまとう習い事。教室に慣れたり、先生と相談したりして問題が解決すれば、泣かずに通えるようになることも多いものです。■自分から始めたのに、やめたがるタイプ子どもから「やりたい!」とはじめた習い事なのに、「やっぱり嫌だ」と言い出したら…。親としては「自分で決めたことはきちんと続けなさい!」と言いたいところですが、そこをぐっとこらえて。嫌な理由を子どもと話しあってみましょう。「先生と合わない」「同じ教室の子と気が合わない」という理由なら、親が働きかけることで習い事を続けることができる場合もあります。たとえば通う曜日を変える、ほかの先生のクラスに移す、同じ習い事でも教室を変えるなど、子どものやる気をそぐわずに続けられる方法を考えてみましょう。■自宅で練習しないタイプピアノや英語など、教室だけでなく、自宅での練習や宿題が必要な習い事もあります。自宅ではまったく練習せず、そのことをめぐってママと親子バトル勃発…なんてケースも。教室に楽しく通えているのであれば、その習い事のことは好きなはず。それなら自宅での練習も楽しめるように、工夫をしてみましょう。・練習カード練習や宿題が終わったら、練習カードにスタンプやシールをあげます。「シールがたまったらごほうび」というルールにすれば、子どももやる気を出しそうですね。・ママにレッスン教室で習ってきた内容を、子どもが先生になってママに教えてあげると、子どもも張りきるはず。「ママも上手になりたいから教えて」、「ママも弾いてみるから見ていて」などと、親が「面白そう」と興味を示すことで、子どもは「習い事の内容をきちんと理解しよう」という気持ちにつなげることができます。■なかなか上達しないタイプグループでのレッスンや昇級のある習い事などは、上達スピードに差が出てきます。ほかの子に比べて上達が遅いと、ママも不安になってくることもあるかもしれません。でも本人が楽しんで習い事をしているならまったく問題ナシ。習い事は早く上達することだけが正解なわけではありません。物事に取り組む集中力や達成感、お友達との人間関係、ストレスの解消など、たくさんのことを得ることができます。ママも昇級やテストの成績ばかりにとらわれず、「○○ができるようになったね」「○○が良かったね」と、その子なりの成長を見つけて自信をつけてあげましょう。どんな習い事も、ある程度続けなければ成果は得られないもの。でも、子どもに合わない、ほかにやりたいことができたといった「習い事をやめる」判断をした方がいいケースもあります。子どもが「嫌だ」と言っているのを叱りつけてしまうと、習い事そのものに嫌悪感を抱いてしまうことにもなりかねません。子どもが習い事を嫌がったときは、ただ叱りつけたり焦ったりするのではなく、「続ける」「やめる」を上手に見極めて対処してあげたいですね。
2016年11月14日日本のような塾文化がないアメリカ。成績をあげることや苦手な分野を克服するため塾に通う日本と異なり、アメリカでは得意分野をとことん伸ばす教育が浸透しています。そのひとつがTutor(チューター)と呼ばれる家庭教師。得意分野の専門家を見つけて学ぶ、個性を大事にする国ならではの教育法を紹介します。■習いごとは子どもの得意分野を見つけるため子どもが小さなうちから、さまざまな分野の習い事をさせる親が多いのは日本もアメリカも同じ。習い事に対してアメリカの親がいちばん大事にしているのは、子どもがレッスンを楽しめているかどうか。子どもの得意分野を見つけて才能を伸ばしてあげたいから、無理強いはしません。というのも、アメリカでは新しい習い事を始めて少しすると、やめてしまう子がわりと多くいます。始めてみたけれど向いていない、嫌いになった、無理だと思ったら、あっさりやめます。子どもが泣いて抵抗してもイヤイヤ言っても、子どものためを思って続けさせるというスパルタ志向は見あたりません。■アメリカの家庭教師事情アメリカでは勉強だけでなく、音楽や語学などもチューターに個別指導してもらいます。最近、人気があるのはMath(算数)やコンピュータ、語学のクラス。チューターの紹介は、タウン誌や口コミが多く、ローカルな情報が役立ちます。アメリカでは塾のような大規模スクールがあまりないため、自宅やチューターの家といった個人的な場所で学ぶことが多くなります。知り合いの30代夫婦は、息子のイーサン君(7歳)がコンピュータにとても興味を示していたので、週1回自宅でコンピュータグラフィックス(CG)をチューターから習っています。サンフランシスコ周辺ではIT企業が多いため、コンピュータのチューターが人気。イーサン君はゲームのようにブロックを組み立ていくような遊び感覚のレッスンですが、キーボード使いがすでに大人なみだとか。ちなみに月謝は240ドル(日本円で約2万5千円)。それでもイーサン君がとても楽しんでいるので、両親は大満足だそうです。■才能だけじゃない! 楽しむことが最優先遠回しな表現を好まないアメリカ。親が意見を求めたときも、チューターから「お子さんは〇〇には向いていません」とはっきり言われることも珍しくありません。チューターにそう言われたとしても子どもが楽しんでいるようであれば、親は「才能を伸ばす」ことにこだわらず、続けさせます。なぜなら楽しめる趣味があるのも、個性には大事なことだから。何よりも子どもの自信につながります。習い事ブームは日本と共通でも、アメリカでは、子どもがやる気が失せてしまったときはスッパリやめて、別の道に進ませます。じつは、これが得意分野を見つける近道となっているかもしれません。アメリカでは子ども自身が将来の目標を意識することが早いように感じます。中学生までに得意なこと、好きなことがはっきりしていると、高校では自分が関心のあるプロジェクトやクラスを選択することができます。習い事を楽しみながら、将来に生かせる能力を身につけることができたらいいですね。
2016年10月19日最近では、教育や発達のために、幼少期から何らかのスクールに通わせるママも多いようです。「ほかの子と違う習い事をさせたい」、「定番の英語やピアノはうちの子にはあわないかも…」という場合には、一風変わった習い事を検討してみてはいかがでしょうか。子どもの個性を伸ばし、将来にも役立つ習い事をピックアップしました。■英語の前に日本語? すべての基礎となる国語力を鍛えるにはグローバル化の動きにあわせて、幼児期から英語教育に力を入れる家庭は増えているようです。でも中には、「日本語で自分の気持ちが話せる力が育ってほしい」と、考えるママも多いのでは。そんな「英語よりまず日本語力を高めたい」という方針の家庭におすすめなのが、国語教室です。英語教室に比べると目立たない存在ではありますが、小学生向けはもちろん、幼児向けの教室もあります。幼児向け教室では、絵本やカルタを利用しながら楽しく教えてくれるところも多いので、小さな子も無理なく学べそう。すべての教科の基礎となる国語力は、習わせておいて損はないはずです。■子どもへの食育には、農業体験を!普段、土にふれる機会の少ない都会っ子には、農業体験スクールはいかがでしょう。田植えや稲刈り、野菜や果物の収穫などを実際に体験することで、食べものや農業の大切さを自然に学ぶことができます。子ども向け農業体験は、民間の施設や農場のほか、地元のJA(農業協同組合)が開催するイベントも行われています。気軽に参加できる1日体験から、毎週末に農場に通って作業する本格的なコースまで、施設や運営団体によって内容もさまざまです。■個性を発揮! 珍しい楽器を弾けるだけで目立つ!「音楽がある生活」の中で幼少期から過ごし、音楽に親しむことはママにとっても憧れること。音楽系の習い事の定番といえばピアノですが、家に練習用のピアノを置くという問題であきらめていた方や個性を発揮させたいと思っていたママには、こんな楽器の教室はいかがでしょうか。たとえば、ウクレレやギター、三味線、アコーディオン、ドラムなど、これまでの親世代の習い事ではなかったちょっと珍しい楽器の教室。これらの楽器は弾けるだけでも注目されるので、将来、子どもの特技や強みになるかもしれません。■理系脳を育てる! 好奇心旺盛な子には科学教室「ママ、磁石はどうしてくっつくの?」「シャボン玉はなぜ丸くなるの?」などと、毎日質問攻めにされて困っているママ。「なぜなぜ?」で頭の中がいっぱいの子には、科学教室に通わせて、好奇心を思いきり満足させてあげましょう。顕微鏡やビーカーなどの装置・器具を使った本格的な科学実験が体験できるのが、科学教室の大きなメリット。小学生向けが中心ですが、親子で参加できる幼児向けの教室もあるようです。幼いうちから科学に親しんだ生活を送ると、理系脳が養われ、将来には理系に進みたいという子どもに育つかもしれません。子どもの習い事選びには、家庭の方針やママ・パパの希望のほかにも、本人の適性も重要。現代では種類も多岐にわたるので、ぜひ我が子にあった習い事を見つけてあげましょう。
2016年10月18日中学受験を志したら、やはり重視するべきは塾選びという方も多いでしょう。指導内容や合格率、塾の校風やわが子と先生との相性など、気になることばかり。何を基準に選べばいいのか悩ましいところです。第一志望の学校に合格できるよう、計画的に進めたい中学受験。実際にわが子が中学受験に挑戦したママたちの意見を参考に、進学塾の選び方と大手進学塾・個別指導の特徴をご紹介します。■中学受験を意識するのはいつからがベスト?中学受験はいつから意識すべきでしょうか。本人に受験への意識が芽生える時期はさまざまです。小学3年生から中学受験に強い地元の大手進学塾に通わせたというケースもあれば、小学6年生の夏期講習から個別指導塾に通いはじめて無事第一志望に合格したというケースも。こればかりは正解はありません。とはいえ、一定のラインはあるようです。「6年生でスタートするのは遅かった」進学塾の中学受験専門クラスでは、学校で学ぶ勉強は5年生までに完了します。これは、6年生からは受験に向けた勉強をはじめるためだそう。中学受験合格には、受験に特化した勉強が必要なので、教科書通りの進度では間に合わないのです。6年生で塾に入ると、学校で学んでいないところをカバーするのと同時に受験対策をしなければならないので、子どもの負担は大きくなります。とはいえ、あまり中学受験に取り組むのが早すぎると、集中力が続かず受験への意欲が弱まる場合もあるよう。「3年生からスタートしたが、結局公立中学に進んだ」という声もあるくらいです。親が必死でも本人の気持ちがついてこられず、結果的に受験に失敗してしまったり、本人が受験を望まなくなってしまうこともあります。これらのことを踏まえると、勉強の難度が上がる4年生や5年生に進級する前に準備をはじめるのがベターといえそうです。■大手進学塾or個別指導。それぞれの特徴とわが子との相性は? 学校さながらのクラス数や生徒数を誇る大手進学塾と、ひとりひとりに丁寧な指導をおこなうことを売りにしている個別指導や少人数制の個人塾。わが子にとってベストな塾を選ぶポイントはどこにあるのでしょうか。<大手進学塾の特徴>大手進学塾の最大のメリットは合格実績の多さです。過去に大勢の生徒を合格させているため、学校別の対策や試験のポイントなどをしっかりとおさえています。そのため、受験へ向けての万全なカリキュラムが組まれ、一生懸命ついていけばそれ相応の実力も伴います。また、競争率が高く仲間と切磋琢磨して勉強に取りくむことができるほか、同じ学校を受験するもの同士が支えあい励ましあって進められます。ただし、先生ひとりに対して大勢の生徒がいるため、質問ひとつするにもひと苦労という声も。 「授業後、質問に押しよせる生徒で先生の前に長蛇の列ができる。うちの子はおとなしい性格なので、質問できずに帰ってくることが多かった」(35歳/5年生女児ママ)「途中でわからなくなってもそのまま授業が進んでしまう。定期テストの成績で席順が毎回変わり、落ちこぼれるとクラスも下がってしまう。娘にはストレスになってしまったようだったので退塾しました」(37歳/4年生女児ママ)上記のように、人数が多いことによるデメリットを感じた人もいます。<個人塾や個別指導の特徴>個人のペースや学力に合わせて勉強に取りくめるのが個人指導や小規模塾のメリット。質問がしやすい環境でもあるため、「わからない」をそのままにすることも少なくなります。反面、受験勉強のペースが遅くなり、受験までに十分な勉強ができない可能性もあります。また、自主性を尊重するため「人と競争する」という感覚が得られず、モチベーションの維持が難しいのも難点のひとつ。「自分より優秀な人がいるという危機感をまったく持てず『わからないままでもいい』と言いだしたので、これはまずいと大手進学塾に転塾させた」(35歳/6年生男児ママ)というケースも。目標や高みを目指すといった意識が弱まることも。塾にはそれぞれ一長一短がありますが、総じて気をつけたいのは、・友だちが通っているから・自宅から近いから・月謝が安いから・老舗塾だから、ベテラン講師がいるからという、「安易」な選び方をしないことです。考え方や本人の資質によってデメリットがメリットになることもあります。わが子の性格や学力などに合わせて慎重に選ぶことをオススメします。小学校の6年間のうち、貴重な数年を勉強に費やし、その後の人生を左右する中学受験。簡単に決められるものではありませんが、本人に目指したいという気持ちがあるのであれば、わが子が楽しく、のびのびと受験勉強に取りくめるよう、できるだけのことをしてあげたいですね。
2016年10月17日