「肥満」について知りたいことや今話題の「肥満」についての記事をチェック! (1/2)
肥満気味の人のおなか周りをスマートに健康食品などを製造販売する井藤漢方製薬株式会社から、肥満気味の人のための機能性表示食品「ウエイトフィット」が、4月7日に全国のドラッグストアにて発売された。肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症などの疾患と関連することから、その予防と対策が重要視されている。また、同社のダイエット商品利用者の多くも、「体重」「体脂肪」「ウエスト周囲径」が気になると回答している。機能性関与成分「エラグ酸」配合今回の「ウエイトフィット」は、こんな肥満気味の人のためにおなか周りのスッキリをサポートする機能性関与成分の「エラグ酸」を配合。「エラグ酸」は、肥満気味の人の「体重」「ウエスト周囲径」「内臓脂肪」「体脂肪」「血中中性脂肪」の減少を支援し、「高めのBMI値」の改善に有効であることが報告されている成分だ。「ウエイトフィット」では、このエラグ酸を1日当たり3mg摂取することができる。また、1日の摂取量はたった1粒とコストパフォーマンスが高く、つらい運動や食事制限をすることなく続けることができる。「ウエイトフィット」は、内容量 1袋 30粒入り(250mg×30粒、30日分)、価格はオープン。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2025年04月10日最新科学による新しいダイエット本肥満大国の英国で話題となり、英Amazonや英サンデータイムズでベストセラーとなったダイエット本『英国の専門医が教える 減量の方程式』(ダイヤモンド社発行、税込1,760円)が1月8日、ついに日本に上陸した。同書は、心理的にも肉体的にも満たされながら減量成功へと導く方法を教える、これからのダイエット本。著者は、内分泌学専門医で医学博士のサイラ・ハミード(Dr Saira Hameed)氏だ。「フル・ダイエット」で平均16k減量!サイラ・ハミード氏は、豊富な臨床経験や高度な医学的知識をもとに、科学的且つ実践的な「フル・ダイエット」 という減量法を開発。英国の国民保険であるNHSの肥満解消プログラムにて、この「フル・ダイエット」を用いた。同プログラムの特徴は、カロリー計算をすることなく、満腹感を得ながら減量ができるということ。しかし一方で、減量へと導く要素は、論理的に「フル」に網羅されている。例えば、OK食材とNG食材のアドバイス、運動と睡眠の最適化、食事時間や間隔の正解、空腹ホルモンのコントロール、腸内細菌の強化、肥満遺伝子の仕組みなどだ。プログラムの参加者は、これらのことを実践することで、肉体的・心理的に「フル」に満たされながら、1年間で平均16kgもの減量に成功。科学を利用した「フル・ダイエット」は臨床的に証明された。(出典元の情報/画像より一部抜粋)(最新情報や詳細は公式サイトをご確認ください)※出典:報道用資料
2025年01月11日芝浦工業大学(東京都江東区/学長 山田純)システム理工学部生命科学科・越阪部 奈緒美教授らの研究チームは、ポリフェノールの苦味刺激が耐糖能を改善し、肥満・糖尿病リスクを低減させる可能性があることを見出しました。ポリフェノールは植物性食品に豊富に含まれる生理活性物質で、長年にわたりその健康効果は関心を集めてきました。しかしながらポリフェノールは体内に吸収されないため、そのメカニズムは不明でした。今回の論文では、ポリフェノールが消化管全体に発現する苦味受容体に結合し、脳とコミュニケーションを取るホルモンの分泌を促し、血糖値や満腹感を調整することが示唆されました。今後、本研究の成果を用いた安全性が高い新たな肥満・糖尿病の予防・治療法の開発が期待されます。※この研究成果は、「Food Bioscience」誌に掲載されています。■ポイント・ポリフェノールは植物性食品に豊富に含まれており、長年にわたりその健康効果の関心を集めてきた・ポリフェノールは、消化管にある苦味受容体に結合し、ホルモンの分泌を促進することで、血糖値と満腹感を調整する・今後、本研究の成果を用いた安全性が高い新たな肥満・糖尿病の予防・治療法の開発が期待される図. ポリフェノールを含む果物■研究の背景ポリフェノールは果物、野菜、ナッツ、コーヒー、お茶などの植物性食品に豊富に含まれている苦味や渋味を呈する生物活性化合物で、その健康効果は、我が国においてトクホや機能性表示食品を通じて普及しています。摂取したポリフェノールは、吸収性が低いためほとんど糞便中に排出されます。一方近年、ヒトを含む哺乳類において、苦味受容体は口腔内だけでなく消化管にも発現することが発見されました。消化管の苦味受容体の活性化は、耐糖能や食欲を調整する消化管ホルモンの分泌を調整する可能性が示唆されています。しかしながら、ポリフェノールは8,000種類以上が確認されており、加えてヒトでは25種類の苦味受容体が存在するため、それらの相互作用と健康効果に至るメカニズムは不明であり、このギャップを埋める知見が求められていました。■研究の概要研究チームは、ポリフェノールと苦味受容体の相互作用による健康効果を理解することを目的に検証を行いました。その結果、100種を超えるポリフェノールが、10数種類の苦味受容体と相互作用する可能性が示されました。また、これらのポリフェノールを含む食品や画分を動物やヒトが摂取した場合においても、コレシストキニン(CCK)やインクレチンなどの胃腸ホルモンの分泌を促進することがわかりました。インクレチンにはグルコース依存性インスリン分泌ポリペプチドやグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)が含まれ、これらがインスリン分泌を引き起こし、血糖値を調整することが知られています。また、動物実験やヒト介入試験においても、耐糖能の改善や食欲の抑制が認められることがわかりました。本論文の成果は、ポリフェノールの苦味刺激が、血糖値と食欲の調整を通じて肥満と糖尿病のリスクを減少させる可能性を示しており、健康を維持するための新たな知見を提供しています。■今後の展望現在、糖尿病の治療にはGLP-1関連の薬剤が用いられていますが、消化管などに副作用が見られるため、予防を目的に広く用いることは困難です。本研究ではこれまで不明であった耐糖能改善や食欲抑制といったポリフェノールの健康効果が、その苦味に由来することを見出した初めての論文です。今後、本研究の成果を用いて安全性で実用性の高い新たな肥満・糖尿病の予防法の開発が期待されます。■研究助成本研究の一部は、JSPS科研費23H02166の助成を受けたものです。■論文情報著者 :芝浦工業大学 システム理工学部 生命科学科 教授 越阪部 奈緒美高崎健康福祉大学 健康福祉学部 健康栄養学科 准教授 應本 真芝浦工業大学 大学院理工学研究科 修士1年 清水 崇文芝浦工業大学 大学院理工学研究科 修士2年 飯田 直樹徳島大学 大学院医歯薬学研究部 助教 伏見 太希芝浦工業大学 SIT総研 特任研究員 藤井 靖之東京大学大学院 農学生命科学研究科 特任教授 阿部 啓子University of Catania Dept.Biomed.Biotech.Sci.教授 Vittorio Calabrese論文名:Gastrointestinal Hormone-Mediated Beneficial Bioactivities of Bitter Polyphenols掲載誌:Food BioscienceDOI :10.1016/j.fbio.2024.104550■芝浦工業大学とは工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 理工系大学として日本屈指の学生海外派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の大学です。東京都(豊洲)と埼玉県(大宮)に2つのキャンパス、4学部1研究科を有し、約9,500人の学生と約300人の専任教員が所属。2024年には工学部が学科制から課程制に移行。2025年にデザイン工学部、2026年にはシステム理工学部で教育体制を再編し、新しい理工学教育のあり方を追求していきます。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年09月24日医療ダイエット専門クリニックであるディオクリニックは2023年9月26日~2023年9月28日にかけて「BMI25以上の肥満体重からのダイエット」に関するアンケート調査を実施し、2023年10月24日にHP上( )でその結果を公開しました。アンケート調査結果をディオクリニック統括院長である藤井崇博医師の見解を交えて紹介します。BMIとはBMIとは[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される、肥満や低体重の判定に用いられる値です。日本肥満学会ではBMI25以上を肥満と定めており、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクが2倍以上に高まるとされているため、BMIが25を超える様な肥満体型の方はダイエットが必要といえるでしょう。しかし肥満体重からのダイエットは簡単ではありません。最も病気になりづらい標準体重はBMI22とされており、例えば身長165cmの方がBMI25(約68kg)からBMI22(約60kg)までBMIを落とすためには、約8kgもの減量が必要になります。そこで今回ディオクリニックで、BMI25以上からの大幅なダイエットの実態を調査するため、成功率や痩せた方法、ダイエットの終了後の体型維持率などについて、実際に肥満体重からのダイエットに挑戦したことがある男女695名に対してアンケート調査を実施しました。「肥満体重(BMI25以上)からのダイエット」に関するアンケート調査の概要アンケートは2回にわたって行い、1回目では肥満体重からの成功/失敗について、2回目では成功者に対して痩せるために行ったダイエット方法や取り組んだ期間、その後の経過についての調査を実施しました。▼第1回アンケート調査調査概要:肥満体重からのダイエットに関するアンケート調査調査期間:2023年9月26日調査対象:BMI25以上の肥満体型からダイエットに取り組んだことがある20~59歳男女調査人数:695調査方法インターネット調査モニター提供元:アイブリッジ株式会社▼第2回アンケート調査調査概要:肥満体重からのダイエットに関するアンケート調査調査期間:2023年9月28日調査対象:BMI25以上の肥満体型からのダイエットに成功したことがある20~59歳男女調査人数:180調査方法インターネット調査モニター提供元:アイブリッジ株式会社アンケート調査結果の要約・ダイエット成功者は全体の1/3以下・最も痩身効果を感じたのは食事制限で、有酸素運動や筋トレがそれに続く・痩せるため要した期間は6ヶ月以上が全体で約6割、女性では約7割にものぼる肥満体型(BMI25以上)からのダイエット成功率は約30%Q1ディオクリニックでは「BMIが25以上からダイエットに挑戦した695人に対し、元の体重の10%以上体重を減らしつつダイエット後のBMIが25未満になった人の割合」を調査しました。肥満体重から大幅に減量し、普通体重までのダイエットに成功した人がどれくらいいたのかの調査と言い換えられます。結果は成功者が全体の31.2%と、かなり少ない割合になりました。肥満体重の人が普通体重を目指してダイエットを行うことはかなり難しいと言えそうです。多くの人が食事制限、もしくは運動によってダイエットに成功続いて、先程の条件でダイエットに成功した180名に対し、どの様な方法でダイエットに挑戦し、最も効果を感じたダイエット法は何だったかを調査したアンケート結果を見ていきましょう。Q2Q3取り組んだダイエット方法としては食事制限(72.22%)が最も多く、有酸素運動(62.78%)、セルフでの筋トレ(37.78%)と続きます。またその中で最も効果が実感できたものを回答してもらったところ、食事制限(43.98%)、有酸素運動(29.44%)、セルフでの筋トレ(7.78%)となり、食事制限が最も効果的であり、有酸素運動は取り組んだ割合からは少し食事制限と離される結果に。また筋トレは減量効果を実感しにくい可能性がありそうです。ストレッチやサプリは取り組んだ割合に比べて効果を実感した人が少なく、大幅なダイエットにおいては、やはり食事か運動、あるいはその両方に取り組むことが成功の鍵と言えそうです。ダイエット終了までにかかった期間は6ヶ月以上が約6割を占め、女性の方が長い傾向最後に、ダイエット成功者180名がダイエット終了までにどのくらいの期間を要したのかの調査も実施しました。Q4全体で見ると、6ヶ月以上が59.44%と圧倒的多数を占めました。やはり体重の10%以上の減量となると、長期的に腰を据えて取り組む必要がありそうです。続いて3ヶ月が21.67%で2番目となりました。健康的な範疇でダイエットを行う場合、1ヶ月で落とす体重は最大で現体重の5%以内にするのが良いとされているため、このグループはかなり優秀に痩せられていると言えるでしょう。また男女別で見た場合、男性は若干ですが短期間で痩せられた人の割合が増えています。一方で女性は7割近くが6ヶ月以上の期間を要しており、3ヶ月以内で目標体重を達成できた人はわずか15%程度にとどまりました。ディオクリニック統括院長藤井崇博医師の見解この度は大変お忙しい中当院のアンケートにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございます。僭越ながらこちらのアンケート結果をもとにして医師として見解を述べさせていただければと存じます。成功率が約3割と低い理由についてBMIが25以上からダイエットに挑戦してダイエット後のBMIが25未満になった人の割合が3割程度だったという結果に関してですが、多くの方が実感として食事制限と運動の減量効果を実感されているという、やはり食事、運動内容に関してインターネット上の情報を取捨選択しながら自身で行った方が多くいらっしゃるかと存じます。その中で減量に失敗された方が多いというのはダイエットを始める前までの食事量、食事内容などの食事習慣を急に変えたり、運動習慣を取り入れるなど新たな取り組みが必要となり、短期的には続いても数ヶ月単位となると、習慣化しずらく途中で挫折してしまったという方が多くいらっしゃるかと存じます。どうしても自力だと正しいダイエット方法でもサポートがないとなかなか継続、習慣化しづらいです。インターネット上にある情報から無理のある減量目標を設定したり、間違ったダイエット方法を行うと健康を害する可能性がありますし、長続きもしません。仮に減量ができたとしても筋肉が多く減ったりして、体重は減ったものの自分が思っていた減量後の理想の体とは違っていたり、リバウンドしやすい体質となっている方が多い印象です。そして、ダイエットに成功した3割の方の中にも無理な減量計画、間違ったダイエット方法で短期的にはダイエットに成功はしたもののその後リバウンドされている方も多くいらっしゃるかと存じます。女性の方がダイエットが長期化しやすい傾向にある理由についてダイエット終了までにかかった期間は6ヶ月以上が約6割を占め、女性の方が長い傾向にあるという結果に関して、その理由としては女性と男性での相違点である下記2つが主に関係していると思います。(1)男性に比べて女性の方が筋肉量が少ないので、基礎代謝=消費カロリーも男性に比べて女性の方が少ない傾向があります。(2)女性には月経があり、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)は毎月上昇したり減少したりで目まぐるしく変化します。女性ホルモンには水分、脂肪を体内に蓄えやすくなる効果、食欲を上昇させる効果があります(これら女性ホルモンの作用は赤ちゃんを育てるためには必要なとても大切な作用です)。このような理由でダイエット終了までにかかった期間は、女性の方が男性に比べて長い期間を要したという今回の結果となったかと存じます。ディオクリニックの医療ダイエットについて当院でご提供させていただいている治療としては薬剤治療、栄養指導、機械施術、脂肪溶解注射を組み合わせることで個人個人に適した最適な減量目標、ボディメイクのプランを一緒にご相談させていただきます。医療ダイエットの特徴として簡単にいうと、厳しい食事制限、ハードなトレーニングは要らないというところです。お陰様で当院では痩身医療業界で最も多くの症例数を経験させていただいております。症例数が多いことで、データの蓄積も多くあり、医療機関ということで当然なのですけれども、安全性、有効性を高水準で保持しております。是非、当院に直接来ていただきお気軽にご相談をいただければ幸いです。症例経験豊富なプロが皆様をお待ちしております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月21日子どもの肥満とは?原因は?現在の日本では食事の変化や運動量の低下などにより、肥満の人が増えていると言われています。肥満は糖尿病や高血圧症、心血管疾患などの生活習慣病につながるリスクが高まることから、健康管理において肥満防止は重要な要素となっています。肥満と聞くと体重が重い人という連想をする方が多いかもしれません。しかし、肥満とはただ体重が重いだけではなく、人の身体に過剰に体脂肪が蓄積している状態のことを言います。肥満度は体重と身長の数値から求められるBMI(Body Mass Index)という数値を使って判定されていますが、同じBMIでも実際に体内のどこに脂肪がついているかでリスクが異なってきます。筋肉の内側に脂肪のつく「内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)」と、皮下脂肪が多く内臓脂肪が少ない「皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)」の2つのタイプがあり、内臓脂肪型肥満のほうが糖尿病や高血圧、脂質代謝異常といった疾患を発症する可能性が高いとされています。参考:肥満と健康|厚生労働省e-ヘルスネット先ほどのBMIは成人に使われる指標で、6歳から18歳の学童期の子どもの肥満度には別の指標が用いられます。子どもの肥満度は「100 × (現在の体重‐標準体重)÷標準体重」で求められます。Upload By 発達障害のキホン「小児肥満症診療ガイドライン2017」では、「肥満度が+20%以上、かつ体脂肪率が有意に増加した状態(有意な体脂肪率増加とは、男児:年齢を問わず25%以上、女児:11歳未満は30%以上、11歳以上は35%以上)」を肥満と定義づけています。引用:e-ヘルスネット|肥満と健康上記を満たす場合に「小児肥満」だと定義しています。子どもの肥満の場合も、高血圧や睡眠時無呼吸症候群、糖尿病などの発症リスクがあると言われています。こういった肥満に伴う健康リスクが高い状態を「メタボリックシンドローム」と呼んでいて、子ども(6歳から15歳)の場合は腹囲が80cm以上などの目安が設けられています。実際には腹囲だけでなく血圧などの数値も加味して判断するため、子どものメタボリックシンドロームが気になる方は一度医療機関で検査を受けるようにしましょう。乳幼児や小学生など子どもの肥満のほとんどは、単純性肥満と呼ばれるものです。つまり、食べ物などによって摂取したエネルギーが、運動などにより消費されたエネルギーを上回っていることで生じる肥満のことです。子どもが普段摂っている食事のバランスや悪いことや、お菓子、清涼飲料水の過剰摂取によって摂取エネルギーが高くなる反面、運動不足などで消費エネルギーが少ない状態が続くことによって肥満へとつながっていきます。日本では1970年代からライフスタイルの大きな変化があり、子どもの肥満が増加しました。現在は増加傾向は収まっているものの、それでも全体の10%以上の子どもが肥満と判定されると言われています。このような原因から「子どもの肥満は親のせい?」と悩む方もいるかもしれません。しかし、きょうだいなど同じような食事内容やライフスタイルであっても、肥満になるかどうかには個人差があります。もちろん、養育者や近くの人だからできる肥満対策もありますので、後ほど紹介します。また、子どもの肥満は単純性肥満が多いですが、症候性肥満と呼ばれる何らかの病気が原因で肥満になっている場合もあります。その際は身長の伸びも遅れるのが特徴と言われています。参考:肥満|一般社団法人 日本小児内分泌学会子どもの肥満が原因で起こるさまざまな病気子どもの肥満のリスクには、成人の肥満へつながる可能性や多くの合併症のリスクなどがあります。子どもの頃、特に年長児の肥満はそのまま成人の肥満に移行しやすいと言われています。また、思春期の肥満だと体格が形成されることや肥満になりやすいライフスタイルが定着することで、さらに肥満の解消が難しくなることも指摘されています。肥満は合併症のリスクも高まると言われていますが、合併症がない場合でも体重の増加により膝や腰など身体に大きな負担がかかります。子どもの肥満には合併症のリスクがあると紹介しましたが、具体的には生活習慣病として知られる2型糖尿病や脂質異常症、高血圧などにつながる可能性があると言われています。そして、このような生活習慣病は動脈硬化を促進していき、成人してからの脳卒中のリスクを高めることも指摘されています。その他の合併症としては睡眠時無呼吸症候群や脂肪肝など、さまざまな疾患につながる可能性があります。子どもの肥満であってもこのようにさまざまな病気のリスクが高まるため、できるだけ早く肥満を解消することが大切となります。子どもの肥満と発達障害の関連性ここでは、子どもに発達障害がある場合の肥満との関連性を紹介します。発達障害のある子どもは、感覚過敏や衝動性などの特性の影響で偏食が激しいことや食事量が多すぎることがあると言われており、そのことが肥満につながっている場合もあります。アメリカの調査ですが、自閉スペクトラム症(ASD)のある子どものうち22.2%が肥満であり、定型発達の子どもに比べて肥満となるリスクが41.1%高かったという結果も出ています。別の調査によると注意欠如・多動症(ADHD)の子どもは衝動性の特性の影響により過食になる傾向があるほか、不注意の特性の影響で規則正しい食生活が難しく、そのことが肥満につながる場合があるとされています。また、発達性協調運動症(DCD)のある子どもも肥満のリスクが高い可能性があります。発達性協調運動症とは、手足や身体の動きをコントロールすることに困難がある発達障害の一つです。子ども同士の遊びやスポーツへの参加が少ないため運動量が低下することなどにより、ほかの子どもに比べて肥満のリスクが高いとされています。このように、肥満の背景に発達障害の影響が隠れていることもあるため、肥満以外にも気になる様子があるときはかかりつけの小児科や保健センターなど専門家への相談も視野に入れるといいでしょう。参考:発達障害の理解|厚生労働省参考:自閉スペクトラム症児の偏食に対する食物同時提示法の適用参考:発達障害児の肥満|京都女子大学生活福祉学科紀要第 16 号参考:DCD 支援マニュアル|厚生労働省子どもの肥満を解決するために家庭でできること子どもに肥満が見られる場合に家庭でできることを紹介します。まず、子どもは体重を維持するだけで身長の成長と共に肥満が解消されることもあります。肥満を気にして栄養を制限し過ぎることは子どもの正常な成長を妨げることにもなるため、子どもの肥満解消には摂取エネルギーを減らすのではなく、規則正しい食生活や運動によるエネルギー消費を増やすことが大事になります。まず乳児期は成長が最も著しい時期のため、多少の肥満は気にする必要がないと言われています。ハイハイや歩き始めるなど運動ができるようになると肥満も解消されていくことがほとんどです。幼児期になると、先述したように成人後の肥満へつながることも考えられるため、対策が必要になってきます。この頃の生活習慣が後にも影響するため、三食決まった時間に食べることや間食を計画的にするなど食生活を安定させ、外での運動遊びも積極的に行ってきましょう。食事は不足しがちな野菜、魚介類、豆類などを出すようにするといいでしょう。運動は子どもにさせるだけでなく、家族で一緒に遊ぶなど工夫しながら取り入れていくと効果的です。学童期の肥満は幼児期よりも成人後の肥満につながりやすいため、注意が必要です。この頃になると子ども自身も肥満対策の重要性を理解できるようになってくるため、食生活や運動について納得いくように説明することも大事です。運動もエネルギー消費の激しいものではなく、あくまで子ども本人が楽しいと感じるものにして、身体を動かす習慣をつけるようにしましょう。肥満の解消は家庭だけではなく、必要なら医療機関に頼ることも大切です。家庭ごとに事情があると思いますし、子どもにも成長の個人差や肥満の背景に障害が隠れていることもあるなど複雑な要素が絡まっていることもあります。医療機関で検査をすることで、家庭や子どもの状態に合ったアドバイスをもらえることもあります。抱え込まずにかかりつけの小児科や保健センターなどへ相談してみるとよりよい方法が見つかるかもしれません。参考:子どものメタボリックシンドローム|香川県肥満予防はなるべく早く対策をしていくことが大事肥満はさまざまな生活習慣病のリスクを高めることで知られています。子どものころに肥満だと、成人後も肥満となる可能性も高いため、なるべく早く対策をしていくことが大事です。家庭では規則的な食生活や運動の習慣をつけるなどの対策があります。ただ、肥満の背景に他の障害の影響がある場合も考えられます。つらいと感じたときは家庭だけで抱え込まずに、医療機関への相談も検討してみるといいでしょう。(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年11月17日冬に蓄えた脂肪を体に残したまま夏を迎えようとしているわが家。愛娘アリッサも春の健康診断で“やや肥満”との結果に…。子どもの肥満は親の責任でもあります。そこで今回はある食材を使ったダイエットをご紹介します。最近アリッサのお腹がぽっこりしてきていたので心当たりはあったのですが、本人もショックなようです。実はパパンも最近少しづつ増えた体重を抑えることができず、過去最高を更新中。これは良い機会と一緒にダイエットを再開しました。わが家は甘党が多く、糖質の摂りすぎが肥満の原因。今回は低糖質・高タンパクな食事を中心に、プラス週4回程度の軽度な運動を取り入れたダイエットに挑戦しました。おやつは一切買わず、パパンお手製の手作りプリンで対応。手作りプリンには砂糖は使わず、ラカンカという体に糖が吸収されない甘味料を使用しました。カラメル部分は血糖値を上げにくいオリゴ糖を使用し、牛乳は低脂肪乳と豆乳と割って使用しています。同じものを食べているはずなのにパパンの方が大幅に痩せたのは、体格差や代謝の違いだけでなく、アリッサが隠れて給食を毎回おかわりしていたから…!?。ダイエット中とはいえ、育ち盛りだからコレには目をつぶっています。ちなみにこちらがパパン特製手作り蒸しプリン。卵は一度に家族5人分で3〜4個使用し、日によって飽きないようにプリンの硬さを変えて作っています。漫画にも描きましたが、プリンは毎日食べても飽きないから不思議。皆さんも甘いものが食べたい時は、手作りプリンで糖質制限してみてはいかがかな?※あくまで個人の感想であり、効果には個人差があります。
2023年06月23日健康・美容関連の商品開発、販売を行う株式会社ジャパンオール(本社所在地:東京都中央区、代表取締役:法月 三代子)は、肥満専門医が薦める「温め」「吸引」「揉む」を1台で行えるボディシェイプ美容器『ポーレヴォ』(定価29,800円)を、進化へ向けて半額の14,900円(税込)で販売いたします。またこの機会にレビュー投稿確約キャンペーンを2022年12月25日(日)まで開催いたします。商品購入・体験後に自らのブログまたはSNSにレビュー投稿を確約するだけで、更に半額の50%OFFの7,450円(税込)の特別価格にてご購入いただけます。キャンペーンバナー■レビュー投稿確約キャンペーン対象商品 :ボディシェイプ美容器『ポーレヴォ』キャンペーン締切:2022年12月25日 23時59分〆切キャンペーン価格:税込7,450円(販売価格 税込14,900円から50%OFF)参加条件 :(1)ブログ、Twitter、Facebook、Instagramを使用している。(2)商品使用後に感想のレビュー投稿を確約する。ご利用方法 :キャンペーンサイトへアクセスし、キャンペーン内容をご理解の上、「レビュー投稿確約キャンペーン価格で購入する」から『ポーレヴォ』を購入することで、当キャンペーンにお申込みされたものといたします。レビュー投稿方法:商品購入後2ヶ月以内に、お客様ご自身が所有するブログ、またはTwitter、Facebook、InstagramいずれかのSNS(SNSはハッシュタグ♯ポーレヴォを使用)にて、『ポーレヴォ』の使用した感想を、写真付きで投稿していただきます。投稿後、事務局にその報告を行い完了となります。キャンペーンサイトURL: ※商品購入後2ヶ月以上経過してもレビュー投稿がなされてない場合には、通常価格とキャンペーン価格の差額をお支払いただきます。ポーレヴォが脂肪を落とす仕組み ■『ポーレヴォ』の特徴『ポーレヴォ』は、肥満専門医である吉田 俊秀医師による監修で、医療機器メーカーとの共同開発により誕生したリバウンドしづらい身体づくりをサポートするボディシェイプ美容器です。最大の特徴は、皮下脂肪をカッピングのように吸引した状態で左右に回転しながら揉み込むことで皮下脂肪を柔らかくしつつ分解していきます。その際、対象部位を40℃程度に温めることによりさらに痩身効果を高めています。急激なダイエットや痩身はリバウンドの危険性も高くなります。そこで『ポーレヴォ』はリバウンドを起こさないようにあえてパワーを抑えて、継続することによりリバウンドしない身体を作り上げていきます。『ポーレヴォ』は、その優れた機能により2つの特許も取得しております。ポーレヴォ セット一式■商品情報商品名 : ボディシェイプ美容器 ポーレヴォURL : セット内容: 本体、電源アダプター、交換用フィルター、収納ポーチ、取扱い説明書本体サイズ: 縦17×横10×厚さ10cm重さ : 390g電源 : AC100.240V 50・60Hz共用販売価格 : 税込29,800円製造元 : ファミリー・サービス・エイコー株式会社発売元 : 株式会社ジャパンオール特許番号 : 特許登録第4375680号「移動式脂肪減少用吸引器」、特許登録第5696969号「皮下脂肪減少装置」、「高電界を利用した皮下脂肪減少装置」特許出願中■吉田 俊秀医師プロフィール吉田医師プロフィール医療法人令寿会しまばら病院 院長京都府立医科大学 客員教授<認定専門>日本内科学会認定内科医糖尿病学会専門医・指導医日本肥満学会肥満症専門医・指導医日本糖尿病協会療養指導医<著書>肥満外来オリジナル!糖尿病を自力で治す全力療法(2015年 宝島社)糖尿病あきらめたらアカンで!(2015年 宝島社)肥満外来オリジナル!血糖値を自力で下げるたった4つの方法(2016年 宝島社)他多数執筆<TV出演>NHK総合テレビ「ためしてガッテン」(やせる遺伝子)NHK総合テレビ「生活ほっとモーニング」(痩せたいけど食べたい人のために)日本テレビ「世界一受けたい授業」(肥満の科学)BSジャパン「教えて!ドクター家族の健康」(糖尿病の食事療法)他多数出演■会社概要商号 :株式会社ジャパンオール代表者 :代表取締役 法月 三代子所在地 :〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1-3-8-201設立 :1986年(昭和61年)11月19日事業内容:美容機器の研究開発及び製造販売、美容健康機器等の通信販売 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月01日緑茶を料理に使用するレシピも掲載緑茶の健康効果や美容効果を紹介している新刊『お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く!』が主婦の友社から主婦の友生活シリーズとして発売された。同書は前慶應義塾大学大学院教授、前東京女子医科大学教授で、栗原クリニック東京・日本橋院長、日本肝臓学会専門医、日本内科学会認定医の栗原毅氏が監修を担当。A4判、96ページ、定価は1,100円(税込)である。女性特有の更年期障害や月経前症候群対策にも古くから日本で日常的に飲まれてきた緑茶。緑茶が健康によいということは、広く知られているが、具体的にはどのような効果が期待できるのだろうか。また、せっかく緑茶を飲むのであれば、より効果的な飲み方をしたい。緑茶に含まれるカテキンは、渋みや苦みのもととなるが、健康効果としては、肥満や高血圧の改善と予防、血糖値やコレステロール値上昇の抑制、歯周病と虫歯の予防、がんの予防、ピロリ菌、食中毒菌、病原菌の退治などが挙げられている。また、うまみ成分のテアニンは、睡眠の質の改善、疲労回復、リラックス効果、集中力アップ、認知機能改善、更年期障害や月経前症候群を改善するという。新刊では、緑茶の効果を最大化させる最強の飲み方などが解説されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※お茶のすごい健康長寿力 高血糖、高血圧、肥満、内臓脂肪から免疫力、認知症、不眠、イライラまで効く! - 株式会社 主婦の友社 主婦の友社の本
2022年10月11日医者にやせなさいと言われたら5月17日、肥満解消のためのレシピなどを掲載している新刊『医者に「やせなさい」と言われたら。 読めば必ずやせる! 肥満解消スタートBOOK』が発売された。同書はオレンジページムックで、価格は990円(税込)。医師などによる解説、ダイエットに役立つデータなども掲載されている。糖質オフ&カロリーオフレシピで健康的にやせる医師から「やせなさい」と言われても、なかなか実行しづらく、努力しているつもりでも、結果が伴わないケースが多い。肥満は万病の元であり、動脈硬化のほか、がん、認知症との関連も指摘されている。世間には「太っていても健康だから大丈夫」という人もいるが、これからも健康が続くかどうかは別の話である。たとえば、10kg太ると膝への負担は30kgも増え、それだけ、関節の軟骨は摩耗することになり、変形しやすくなる。新刊では、肥満が招く病気を解説し、ダイエットコーディネーターやダイエット外来医によるおすすめの食生活の見直しを掲載。糖質オフ、カロリーオフのレシピを多数紹介する。また、医者がすすめる運動と筋トレなども掲載されている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※医者に「やせなさい」と言われたら。 読めば必ずやせる! 肥満解消スタートBOOK - オレンジページの本 - 【オレンジページnet】 - 暮らしのヒント&プロ料理家の簡単レシピがいっぱい!
2022年05月29日芝浦工業大学(東京都港区/学長 山田 純)生命科学科・福井 浩二教授、同研究室奨励研究員・加藤 優吾氏らの研究チームは、ビタミンEの一種であるトコトリエノールに抗肥満効果があることを発見しました。肥満およびそれに伴う様々な疾患の増加は、世界中で大きな社会問題となっています。本研究で、ビタミンEの一種であるトコトリエノールが体重増加を著しく抑制し、同時に悪玉コレステロールのレベルも低下させることが明らかになりました。今後はさらなる研究を進め、最終的には、肥満に起因した病気にかかる人の数を減らしていきたいと考えています。【ポイント】・トコトリエノールに抗肥満効果があることを発見・トコトリエノールが、肥満による白色脂肪組織の蓄積・肝臓の損傷・悪玉コレステロールの上昇を抑制することを発見・今後は、トコトリエノールなどの抗肥満物質に関する研究を進め、最終的には、肥満に起因する病気にかかる人の数を減らしていきたい図. トコトリエノールによる体重増加の抑制、悪玉コレステロール数値の低下■研究の背景肥満は、糖尿病や様々な心血管系疾患などの病気を引き起こすため、憂慮すべき社会問題となっています。しかし、肥満や肥満に伴う二次的な病気の予防に役立つ物質や薬は少なく、コストがかかります。そこで研究チームは、日常的な食事から摂取可能な栄養成分で肥満を予防できないかと考え、本研究を行いました。■研究の概要本研究では、ビタミンEの一種であるトコトリエノールに抗肥満の効果があるのかを明らかにするために実験を行いました。トコトリエノールには、高脂肪食を与えたマウスの体重増加を抑制させるという性質があることは知られていますが、そのメカニズムや、体重以外へのトコトリエノールの抗肥満作用については明らかになっていません。研究チームは、高脂肪食と高脂肪食にトコトリエノールを混ぜた飼料をマウスに与え、実験を行いました。13週間にわたり、高脂肪食をマウスに与えたところ、マウスの体重は著しく増加しました。一方、高脂肪食とトコトリエノールを与えたマウスでは、体重増加が抑制されていました。さらに、トコトリエノールが腎臓周辺の白色脂肪組織の蓄積を低下させ、高脂肪食による肝臓のダメージを抑制できることがわかりました。加えて、トコトリエノールには、血中の善玉コレステロール(HDL)の濃度に影響を与えることなく、悪玉コレステロール(LDL)の濃度を低下させる効果もありました。また、これまでの研究において、肥満が認識機能障害を引き起こす可能性があることが報告されています。そこで、トコトリエノールが脳の酸化を防ぎ、高脂肪食による認知・行動変化を抑えることができるかどうかについても実験を行いました。結果としてトコトリエノールの有無で有意な差はありませんでしたが、マウスの行動に不安や抑うつに関係していると推定されるものがありました。これらから、トコトリエノールが身体に及ぼす影響の一部はまだ謎ですが、肥満対策に役立つ医薬品への道筋を明らかにすることができました。■今後の展望トコトリエノールなどの抗肥満物質に関するさらなる研究を実施していきます。そして、最終的には、肥満に起因する病気にかかる人の数を減らすことを目標としています。■論文情報著者 :芝浦工業大学奨励研究員 加藤 優吾三菱ケミカル株式会社 青木 義典神奈川工科大学健康医療科学部管理栄養学科教授 清瀬 千佳子芝浦工業大学システム理工学部生命科学科教授 福井 浩二論文名:Tocotrienols Attenuate White Adipose Tissue Accumulation and Improve Serum Cholesterol Concentration in High-Fat Diet-Treated Mice掲載誌:MoleculesDOI :10.3390/molecules27072188【芝浦工業大学とは】工学部/システム理工学部/デザイン工学部/建築学部/大学院理工学研究科 日本屈指の海外学生派遣数を誇るグローバル教育と、多くの学生が参画する産学連携の研究活動が特長の理工系大学です。東京都とさいたま市に3つのキャンパス(芝浦、豊洲、大宮)、4学部1研究科を有し、約9千人の学生と約300人の専任教員が所属。創立100周年を迎える2027年にはアジア工科系大学トップ10を目指し、教育・研究・社会貢献に取り組んでいます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年05月23日株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー(本社所在地:東京都中央区、代表取締役:高橋 宗潤)は、全国の30代~50代の男性(肥満の方かつ肥満による肥満リスクを心配している方)を対象に、「肥満に対する意識」に関する調査を実施しました。「病気になるまで健康の価値は分からない」トーマス・フラー病気になってはじめて知る健康のありがたさといいますが、仕事で毎日忙しい中年男性ほど、ご自身の健康について無頓着な方が多いかもしれません。「多少太っているだけで、極めて健康なんだけど…」と思って見過ごしている方は、生活習慣病を見過ごしていると命に関わる可能性があることを改めて認識すべきでしょう。なぜなら「肥満」は万病の元といわれ、糖尿病や高血圧、心臓疾患、脳卒中、腎臓病、肝臓病といったさまざまな病気を引き起こすからです。では、実際に一般的な男性は肥満に対してどのように認識しているのでしょうか。医師からの指示に従って肥満の改善を行っている方は、どのくらいの割合なのでしょうか。そこで今回、栗原クリニック東京・日本橋×La PARLER(ラ・パルレ)のコラボによる新メディカル提携エステを提供する株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー( )は、全国の30代~50代の男性※1を対象に、「肥満に対する意識」に関する調査を実施しました。※1:肥満の方かつ肥満による肥満リスクを心配している方■ 健康診断での結果の理解度は?危機感は持っている?はじめに、現在の健康状態について伺いました。「健康診断の結果、肥満に関わる検査数値やBMI数値(肥満度を示す体格指数)は年々変化していますか?」と質問したところ、約半数の方が『年々悪くなっている(49.8%)』と回答しました。では、ご自身の将来の健康について不安を感じている方はどのくらいいるのでしょう。「自身の将来の健康について不安を感じますか?」と質問したところ、9割以上の方が『とても不安を感じている(41.1%)』『多少の不安を感じている(54.6%)』と回答しました。ほとんどの方が将来の健康について不安を感じていることがわかります。■ 自身の健康状況をきちんと把握できている?その割合とは?では、健康診断の結果を見て、ご自身の健康状態を把握できるという方はどのくらいなのでしょうか。「健康診断で出た数値の病気リスクについて理解できていますか?」と質問したところ、『しっかり理解できている(23.4%)』『医師の説明や書籍などである程度理解している(45.9%)』『なんとなくリスクがあるイメージ程度(27.1%)』『理解できていない(3.6%)』という結果となりました。ある程度は理解しているものの、はっきり理解していると言い切れる方は少ないのかもしれません。続いて、「肥満による病気や基礎疾患の関係性について十分に理解できていると思いますか?」と質問したところ、『しっかり理解できている(31.5%)』『なんとなくの理解で正しいかどうかはわからない(63.3%)』『理解できていない(5.2%)』という結果となりました。病気のリスクについて、健康診断の数値だけで漠然としたイメージでしか把握できないのかもしれません。さらに、危機感といえば、今もっとも懸念されるのは新型コロナウイルスですよね。基礎疾患や肥満症の方が新型コロナウイルスに罹患すると重症化しやすい、といったことが叫ばれています。そこで、「肥満とコロナ重症化のリスクについて危機感はありますか?」と質問したところ、『大きな危機感をもっている(32.0%)』『やや危機感がある(54.4%)』『ほとんど気にしていない(13.6%)』という結果となりました。多くの方が肥満とコロナ重症化のリスクについての危機感を抱いていることがわかりました。■ 再検査を受けていない割合は?医師や保健師の指導・アドバイスを実行しない理由とは?健康診断の結果が出た後、医師から再検査の必要があると言われることもあるでしょう。では、再検査が必要と言われても、受けていない方の割合はどのくらいなのでしょうか。そこで、「健康診断で再検査の結果が出た際に、きちんと再検査を受けていますか?」と質問したところ、『再検査を受けている(49.4%)』『再検査は受けていない(38.4%)』『再検査にはなっていない(12.2%)』という結果となりました。健康診断で再検査が必要と言われても4割近くの方が再検査を受けていらっしゃらないようです。では、医師や保健師から生活習慣や食生活の改善のアドバイスがあった場合は、どうされているのでしょうか。そこで、「診断結果を基に生活習慣や食生活など、医師や保健師の指導・アドバイス通りに改善を行っていますか?」と質問したところ、3割以上の方が『全く行っていない(6.2%)』『あまり行っていない(25.7%)』と回答しました。なぜアドバイス通りに改善を行っていないのでしょうか。『あまり行っていない』『全く行っていない』と回答した方に、「医師や保健師の指導・アドバイス通りに行っていない理由で、当てはまるものはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『自分1人で努力を続けるモチベーションが続かないから(41.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『今の食生活・運動習慣を変えるのは難しく、面倒と感じているから(36.3%)』『今の健康状態に問題がないから(26.2%)』『自分の生活スタイルに合った具体的な改善指導ではないから(23.4%)』『指導・アドバイス内容を聞いて、痩せられるイメージがないから(21.9%)』『数値改善した時の達成感が特に無く、モチベーションが上がらないから(16.0%)』『肥満はそこまで健康リスクが高いという実感がないから(14.5%)』と続きました。一人ではモチベーションが続かないといった回答のほか、食生活や運動習慣、健康状態の改善に関心が低い方が多いようです。■ 肥満の健康リスクへの認識と改善意欲は?ここからは更に「再検査を受けていない」かつ「医師や保健師の指導通りに改善をあまりしていない」「全くしていない」と回答した方に詳しく聞いてみます『再検査は受けていない』と回答した方に、「再検査を受けていない理由で、当てはまるものはどれですか?(複数回答可)」と質問したところ、『忙しくて再検査を受ける暇がない(41.3%)』と回答した方が最も多く、次いで『再検査を受けても変わらないと思うから(29.3%)』『今、健康で再検査を受ける必要性を感じないから(23.4%)』『病院が苦手、わざわざ行くのが億劫だから(23.4%)』『そのうち受けるつもりだったから(22.2%)』『検査結果に問題があると思わないから(13.2%)』と続きました。忙しくて再検査を受ける暇がないとはいえ、ご自身の健康には代えることはできません。また、再検査を受けても変わらないと思うなど、健康診断の結果を軽視している方が多いようにも見受けられました。では、最後に、肥満の改善や病気リスクに対して、お金をかけることについてどのように認識しているのでしょうか。「肥満を解消し、将来の病気リスクを回避するためなら健康への自己投資をしたいと思いますか?」と質問したところ、『将来の病気リスクを回避できるなら、それなりの金額を健康のために自己投資したいと思う(32.2%)』と回答した方が最も多く、次いで『健康への自己投資ではなく、単に肥満を解消するための自己投資はしたいと思う(33.7%)』『肥満は解消したいと思うが、高額なお金をかけてまで自己投資したいとは思わない(26.2%)』『お金をかけたり、日々の生活を我慢してまで肥満を解消したいと思わない(6.9%)』と続きました。再検査に消極的な方や医師のアドバイスに対して関心が低い方であっても、将来の病気リスクを回避するためや肥満を解消するための自己投資は「アリ」だと思っている方が6割以上いらっしゃることがわかりました。■ 【まとめ】肥満なのに改善できない一番の理由は「危機感のなさ」?今回の調査で、全国の30代~50代の男性の肥満に対する意識が明らかになりました。一番の問題は肥満によりどのような病気になるのか何となくの知識になっていたり、コロナ重症化の危険に不安だと思っていたりする方がいるにもかかわらず、「再検査を受けていない」かつ「医師の言う通りに改善していない」という方がいることです。肥満であることは良くないことだと何となく思っているものの、「いざ自分が病気にならないとわからない」という方の回答が多いからこそ、病気リスクの回避よりも単なる肥満解消のために自己投資をしたい方が多いのかもしれません。まずは、その認識を改めていく必要があると言えそうです。■ 「生活習慣病専門医の診察×エステ×食事指導・運動指導」ラ・パルレの【新メディカルエステオーバーホールボディコース】今回、「肥満に対する意識」に関する調査を実施した株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティーが運営するエステサロン『La PARLER』( )は、実践的な生活習慣病予防医学の提唱者である医学博士・医療法人社団遼風会【栗原クリニック東京・日本橋】院長 栗原 毅(くりはらたけし)先生と提携した『新メディカルエステ オーバーホールボディコース』を2020年12月にスタートさせました。生活習慣病専門医である栗原先生と、40年の実績を誇るラ・パルレのエステティックの「美の知恵と経験」とのマリアージュによって、医療とエステティック双方の“価値の相乗効果”をご提供いたします。一人ひとりの「美容痩身目標」と「健康数値目標」とを一元管理し、プロフェッショナルチームが目標達成に向かってサポートいたします。【新メディカルエステ「オーバーホールボディコース」の流れ】栗原クリニックによる特別健診・問診(初回)↓管理栄養士のダイエットサポート(月1回カウンセリング+LINE相談・フォロー)×エステティシャンによるオーダーメイドエステコース(月2~3回程度)↓栗原クリニックによる健診・問診(2回目)↓改善結果確認・総合アドバイス正しい知識と生活習慣を手に入れて、「痩身目標数値」と「健康数値改善」を同時に達成し、健康で豊かな人生を送ることを目指します。【“健康痩身”へと導く4つのメソッド】医療とエステの相乗効果から生まれた新しい痩身メソッドで、生活習慣の改善をサポート。無理なく継続できる方法で、健康的な引き締まった身体へと導きます。★Method.01 正しい知識を身につける栗原医師監修のBOOK “Medical Beauty Record”健診結果から目標達成までの過程を一元管理するパーソナルツール診断結果や生活習慣改善アドバイス、日々の食事・運動習慣などを記入し、痩身目標・健康数値改善に向けた行動を管理・運用するパーソナルツールです。栗原医師の長年の研究や臨床から導き出された健康に役立つコンテンツも掲載。正しい健康痩身知識を学んでいただき、目標達成に向けて継続的にダイエットをサポートいたします。★Method.02 医師による健診・問診エステティック開始前と後に栗原クリニック(東京 日本橋)において、診察、血液検査、血管年齢チェック、動脈硬化エコー診断を実施。検査結果に基づき、栗原医師から健康やダイエットに関する正しい知識、日々の食事や運動の注意点などのカウンセリングを受診します。★Method.03 食事・運動習慣の指導・フォローアップ管理栄養士・健康運動指導士などが食習慣や運動習慣の改善を指導栗原医師による正しい食事・運動方法のメソッドを学んだラ・パルレの管理栄養士や健康運動指導士などが、お客様のライフスタイルに応じて無理のない改善方法をアドバイスします。健診結果を基に食事・運動の改善プランを作成し、進捗状況の確認、アドバイスなどのフォローを行います。★Method.04 高い満足度と結果を出すエステティックサービス健診結果や進捗状況に対応したオーダーメイドエステ40年以上の歴史を誇るラ・パルレのエステティシャンが、お客様のお身体の状態に応じてオーダーメイドのエステティックサービスを行います。ダイエットの進捗状況に応じて効果的にアプローチする痩身専用機器とプロのハンドテクニックを組み合わせ、より良い結果に導きます。また、心身ともにリフレッシュできる癒し効果・おもてなしにより、無理なく通い続けられるエステティックサービスをご提供します。■メディカル提携エステ オーバーホールボディコース 初回プレミアムプラン180分 12,000円(税込)対象店舗:ラ・パルレ フェリシア新宿店ほか関東エリア店舗コース入会時 栗原先生監修「メディカル ビューティー レコード」進呈メディカルビューティーレコードメディカルビューティーレコード★体験ご予約はこちら: ■医学博士 栗原 毅(くりはらたけし)先生 プロフィール医療法人社団 遼風会 栗原クリニック東京・日本橋 院長前 慶応義塾大学特任教授前 東京女子医科大学教授日本血管血流学会理事、日本肝臓学会東部会評議員、日本未病学会評議員、日本抗加齢医学会評議員 、日本コエンザイムQ協会理事など30年間、主に東京女子医科大学で脂肪肝などの肝臓病・糖尿病や肥満などの生活習慣病の治療や研究を行う。内臓脂肪やダイエットに関する著書執筆、NHK 等のメディア出演を行い「健康的に正しく痩せる」ための情報を啓蒙している。「血液サラサラ」の提唱者。慶応義塾大学ではTV電話を用い過疎地を中心とした遠隔医療を実施し地域医療の向上に努め、遠隔医療のパイオニアでもある。現在は、東京・日本橋で食事・運動療法にてなるべく薬に頼らない医療を実践している。■ 株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー会社概要会社名:株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー代表者:代表取締役社長 高橋 宗潤設立:2014年7月資本金:90百万円事業内容:エステティックサロンの運営、化粧品・健康食品等の販売所在地:東京都中央区銀座1-15-2東証JASDAQ上場の株式会社NEW ART HOLDINGS(証券コード:7638)の100%子会社― お客様問い合わせ先 ―◆名称:株式会社ニューアート・ヘルス&ビューティー◆電話:0120-860-239 ※栗原クリニック東京・日本橋ではお問い合わせを承っておりません。◆コース詳細: ◆対象店舗:ラ・パルレ フェリシア新宿店調査概要:「肥満に対する意識」に関する調査【調査日】2021年11月12日(金)【調査方法】インターネット調査【調査人数】1,018人【調査対象】全国の30代~50代の男性※1 ※1:肥満の方かつ肥満による健康リスクを心配している方【モニター提供元】ゼネラルリサーチ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年01月26日「肥満脳」から「ダイエット脳」に脳内科医によるダイエットの指南書『勝手に“やせ体質”に変わる! ダイエット脳』が発売された。四六判で208ページ、価格は1,430円(税込)、発行は学研プラスである。著者は加藤プラチナクリニック院長で株式会社「脳の学校」代表、昭和大学客員教授、医学博士の加藤俊徳氏。同氏はMRI脳画像診断、発達脳科学、脳機能計測、発達障害、ADHD、認知症などを専門とし、脳内科医として胎児から104歳までの脳を診断し治療している。「肥満脳」から「ダイエット脳」にかつて加藤俊徳氏自身も、増えた体重を減らそうとダイエットに効果がありそうなものを試し、失敗を繰り返していたという。なかなか成果が得られない中、注目したのが自身が専門の脳であり、脳の仕組みにアプローチすることこそがやせる近道であることに気付く。新刊では、食べたくなくても食べてしまうような鈍感な「肥満脳」の状態から、感度が高い「ダイエット脳」に変え、「やせ体質」と導く方法を伝授する。つらい運動や食事制限は必要なく、一生太らない思考を手に入れる「脳ハウ」を公開。著者自身も10か月で10kgの減量に成功しているという。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※『勝手に“やせ体質”に変わる! ダイエット脳』 - 学研出版サイト
2021年12月31日糖質制限不要・ハードな運動不要つらい運動を行わず、しっかりと食事を摂りつつ内臓脂肪を減らす方法が解説されている新刊『肥満・ダイエット外来の医師が教える 内臓脂肪を落とすスゴイ方法』が発売された。著者は東京都目黒区にある曽野医院の医師の曽野聖浩(そのきよひろ)氏である。四六判、224ページ、出版社は彩図社。価格は1540円となっている。食べてはいけないものはない漢方全般や糖尿病を専門としている曽野聖浩氏は、患者らの手本となるよう普段から食事療法と運動療法を徹底。体脂肪率は11%で、今でも高校時代の制服のズボンを穿くことができるという。書店にはダイエットに関する書籍が多数並んでいるが、特に糖質制限ダイエットに関する書籍が多く、曽根氏も糖質制限の否定はしないものの、「糖を普通に摂取しながら内臓脂肪を落とす」というコンセプトで診療を行っている。この新刊では糖質制限を行わずに内臓脂肪を落とすための適切な食事と運動について解説。食べてはいけないものはなく、ハードな運動も不要であるとしており、「太らせホルモン」の正体や内臓脂肪がつかない食事、「股関節ウォーキング」などの簡単な運動を紹介している。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※書籍情報 彩図社
2021年06月01日「日本人の40〜50代の女性は世界で最も睡眠時間が短く、平均して5〜6時間程度ですが、短い睡眠時間は肥満の要因にもなります。睡眠をコントロールすることが、体重コントロールの鍵でもあるといっても過言ではありません」こう話すのは、睡眠学会認定医で青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長の中村真樹先生だ。一般的に理想的な睡眠時間は7〜8時間とされているが、睡眠時間が短くなると、グレリンという食欲増進作用のあるホルモンが多くなり、さらにレプチンという満腹感をもたらすホルモンが減少してしまう。つまり、グレリンとレプチンの二重の作用で、睡眠不足になるほど、多く食べすぎてしまう傾向になるというわけだ。睡眠不足が糖尿病や高血圧を招くというデータもある。太らないため、またやせるためにも、まずは睡眠を見直すことが重要だ。そして、しっかり睡眠時間を取るだけでなく、睡眠の質も確保するように心がけたい。そこで、快眠、睡眠時間確保のためのポイントをクイズ形式で紹介!【Q1】足先が冷えているので寝るときに靴下を着用する。○か×か?「睡眠中に体から熱を放射させることは体温調節、そして快適な睡眠のためにも大切です。冷え防止の目的であっても、靴下をはくことで足裏からの熱の放射が妨げられると、体温調節が適切にできず、睡眠の妨げに。足の冷えを予防したいならレッグウオーマーや湯たんぽを」→正解×【Q2】寝るときに少し寒く感じた。このときA:着込んで寝る、B:薄くてもパジャマ1枚、どちらがよい?「厚着をすると寝返りがうちにくく、睡眠の妨げになることがあります。一方、パジャマは通気性がよく、快眠に導いてくれるように作られています。寒く感じるのであれば、布団を重ねる、室温の調節をするなど、環境のほうを整えてください。室温は18〜25度前後が目安です」→正解B【Q3】就寝前のスマホはNG。では、起床直後のスマホは○それとも×?「人の眠りは光でコントロールされており、夕方以降にブルーライトを見ると目が覚めて眠れなくなったりと睡眠トラブルの要因に。朝のスマホは太陽光ほどの効果はないものの、光の刺激による覚醒だけでなく、スマホに注意を向けることで、脳が刺激されて目覚めやすくなります」→正解○【Q4】寝室の香りや寝る前に飲むハーブティーで適している香りは?A:カモミールB:ジャスミン「カモミールの香りには鎮静作用があります。ほかにも、ラベンダー、スギ、ヒノキも鎮静作用のある香りです。寝る前にカモミールティーを飲んだり、アロマオイルの香りとして寝室に備えておくと、リラックスや快眠につながります。一方、ジャスミンは覚醒促進作用があります」→正解A【Q5】夜型の人は無理してでも朝型に変えたほうがよい。○か×か?「朝型夜型は体質です。夜型体質の人が無理に朝型に変えようとしても、日中、眠気が生じて集中できず、かえってパフォーマンスが下がると報告されています。食欲が増進されて太りやすくなることも。ただ、夜型体質は時差ボケと同じ現象ですから、少しずつ調整すれば改善は可能です」→正解×良質な睡眠を取るために、クイズの答えを役立てよう。「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月06日「しょうが、にんにく、とうがらし、かつおぶしの4つの食材をそろえて混ぜるだけ。この『長生きふりかけ』を毎日食べれば、肥満、脳卒中、がん、認知症など多くの不調や病気を予防できます」そう話すのは、医学博士でしょうが研究の第一人者としても知られる平柳要先生。年間300以上の国内外の論文を読み、食材の健康効果について研究している。しょうがとにんにくは体にいい食材として広く世に知られているが、近年、各国の研究により、新たな健康効果が次々と明らかになっているという。「たとえば、しょうがには『ジンゲロール』という成分が含まれますが、’17年、韓国の慶北大学で行われた実験で、この成分には血液の中で血小板による血のかたまりをできにくくする効果があるとわかりました。簡単にいえば、血液サラサラ効果があるということです。じつはにんにくにも同じ効果があり、長生きふりかけならその恩恵を二重に享受できます。血液がサラサラであるほど動脈硬化を遠ざけることができるので、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を予防できます」このように、それぞれの食材が持つ健康効果が重なり、増幅するのが、長生きふりかけの最大のメリットだ。なかでも平柳先生が太鼓判を押すのは、肥満の改善、つまりダイエットに効くトリプル効果。「しょうが、にんにく、とうがらしの3つの食材がタッグを組んで、脂肪を減らしてくれるんです。実際に71歳の女性に長生きふりかけを食べ続けてもらったところ、4週間で体重マイナス2.8キロという結果が出ました。食事制限やダイエットのための特別な運動はしていません。食事にプラスするだけの長生きふりかけは、夢のダイエット法ともいえるでしょう」では、食材ごとにその効果を検証していこう。まず、しょうがに含まれる「ショウガオール」は体脂肪の燃焼を促し、「ジンゲロール」は腸での糖質吸収を抑える効果があるとわかっている。イランのシーラーズ医科大学による研究では、しょうがをとったグループは、とっていないグループより体重を減らすとの結果が出ており、効果のほどは医学的にもお墨つき。また、にんにくに含まれる「アリシン」「スルフィド類」という成分にも脂肪を燃やす効果があり、裏付ける研究結果も上がっている。「とうがらしに含まれる『カプサイシン』も脂肪を蓄積しにくくし、脂肪燃焼を促進させることで有名。しかも、ウオーキングなどの有酸素運動をしなくても、体脂肪を燃やしてくれる素晴らしい効果があります」長生きふりかけの効果は、ダイエットだけにとどまらず、高血圧、糖尿病、脂質異常などメタボリックシンドロームにまつわるすべての疾患の予防に活躍する。「とくに脂質異常は女性に多く、注意したい疾患。血液中に余分な脂質が増え、血液がドロドロになり、血管壁が隆起して、深刻化すると動脈硬化を招きます。脂質異常の判断基準となるのは、悪玉コレステロールと善玉コレステロール、中性脂肪の3つの数値。しょうがとにんにくには、中性脂肪と悪玉コレステロール値を下げる作用があり、にんにくに限っては善玉コレステロールを上げる作用も。長生きふりかけには、3つの数値すべてを改善する効果があるんです」さらに、多くの人の不安の種であるがんや認知症も予防してくれるというから心強い。「しょうがに含まれるジンゲロールやショウガオールが、がん細胞を発生しやすくする慢性炎症を防ぎ、がん細胞がみずから死ぬように導いて増殖を防いでくれます。にんにくはアメリカの国立がん研究所がまとめた『がん予防に効果のある植物性食品』のなかで、トップに名前が挙がっており、その効果は世界中で認められています。認知症は、脳の神経細胞にアミロイドβやタウタンパク質というゴミ成分がたまるのが原因と考えられていますが、しょうがに含まれるショウガオールととうがらしに含まれるカプサイシンは、これらのゴミ成分の蓄積を防いでくれるんです」長生きふりかけのメリットで見逃せないのは、その多岐にわたる健康効果に加えて、用意する手間がほとんどかからないということ。次の「長生きふりかけの作り方」でわかるように、にんにくやしょうがもパウダー状に加工された調味料を使うので、みじん切りにする手間もなく、洗い物も出ないから超らくちん!どの食材もスーパーで簡単に手に入れることができる。一度作れば、常温で1カ月間、保存可能だ。■長生きふりかけの作り方【材料】しょうがパウダー…14gとうがらしパウダー…7g(または赤パプリカパウダー…28g)にんにくパウダー…14gかつおぶし…70g【作り方】【1】ファスナーつき保存袋の口を大きく開き、材料をすべて入れる。最初に分量を量らない場合は、保存袋の底面をできるだけはかりにつけてのせる。袋の中に材料を入れ、量る(材料を一つ量るごとに表示を0にすると間違えにくい)。【2】保存袋の中の空気を抜きながら、口をしっかり閉じる。両方の手のひらで袋を挟んで、こするようにもんで混ぜる。「かつおぶしには旨味成分のイノシン酸が含まれ、ふりかけに必要なうま味のもととなります。大切なのは、毎日続けること。おいしくなければ、いくら健康によくても続けられませんから」一度に食べる量の目安は、大さじ1杯、1日3回がベスト。ふりかけと言っても、必ずしもご飯にかける必要はなく、青菜のおひたしやサラダのトッピングとして使うほか、ハンバーグのタネに混ぜたりと加熱調理に使ってもOK。「食事の最初にとると、血糖値の急上昇を抑える効果もあります。血糖値が高い人は、スープなどの汁物に入れて、最初に飲むようにするといいでしょう」長生きふりかけで、スリムな体と健康の両方を手に入れよう!「女性自身」2020年1月21日号 掲載
2020年01月09日生活習慣病を招く一因にもなるため注意したい肥満体型。そんなメタボの傾向に“筋肉不足”が加わるともっと危険!さらなる病気のリスクが激増してしまうーー。「筋力が低下すると、以前はできていたことが困難になり、疲れやすい体になってきます。筋肉が落ちると聞くと、痩せ細った状態の人をイメージするかもしれませんが、太っていても筋肉が落ちている人がいます。これを『サルコペニア肥満』と呼び、放っておくととても危険な状態です。男性に比べ、筋肉量の少ない女性こそ、いっそう注意が必要です」そう警鐘を鳴らすのは、筑波大学大学院人間総合科学研究科の久野譜也教授。筋肉の量は20代がピークで、30代からは年齢とともに減少し、80代になると20代の約6割まで低下してしまう。「もっとも筋肉が落ちやすいのは足腰です。足腰の筋肉が衰えると、歩行機能が低下してきます。階段を上るのがつらくなったり、つまずきやすくなったりして日常生活にも支障が出てきます。このように、加齢に伴う筋肉量の低下を『サルコペニア』といいます。筋肉が衰えると、脂肪が燃焼しにくくなり、肥満が進行して、生活習慣病のリスクが高まるといった負のスパイラルに陥ってしまうのです」(久野教授・以下同)弱い筋力で重い体重を支えられなくなると、ひざの痛みが起こり、思うように動けなくなる。カロリーが消費されずにますます太る。サルコペニア肥満の状態にあると、高血圧の発症リスクが男性で1.7倍、女性で2.3倍ほど標準体型の人に比べて高くなり、糖尿病になるリスクはじつに男性で23倍、女性で19倍にも跳ね上がるという。このほか、高脂血症や心臓病、脳卒中などにもかかりやすくなる。筋肉量が低下しているので骨折や転倒により寝たきりになる恐れもあり、サルコペニア肥満はメタボよりも恐ろしいリスクをはらんでいるのだ。サルコペニア肥満かどうか、見た目や体重では判断しにくいが、(1)体重に占める筋肉の割合「筋肉率」が、男性で27.3%未満、女性で22%未満、かつ(2)体格指数(BMI=体重を身長の2乗で割った数値)が25以上の人があてはまるという。サルコペニア肥満の人は、ダイエットよりも筋力をつけることが先決で、足腰中心の筋トレを始めたいところだが、いきなり激しい運動をするのはNG!「効果があるのは有酸素運動と筋トレですが、サルコペニア肥満の人は若いころに運動習慣がなかった人が多く、いきなり激しい運動をすると、ひざを痛めてしまうなど、かえって逆効果になることも。まずはウオーキングから始めるとよいでしょう。運動の習慣がない人は20〜30分間ゆっくり歩いてみて、慣れてきたら早歩きの割合を増やします。これで腰と太ももをつなぐ大腰筋が鍛えられます」さらに、久野教授のオススメのトレーニングはスクワット。大腰筋、太もも前の筋肉(大腿四頭筋)、お尻の筋肉(大臀筋)、ハムストリングと呼ばれる太もも裏の筋肉などを鍛えることができる。ただし、やり方には注意が必要で、腰を後ろに引いて、ひざがつま先より前に出ないようにすること。はじめはイスの背を持ってまっすぐ立ち、ひざの高さまで腰を沈ませる「つかまりスクワット」にチャレンジしてみよう。不安がある人は背後にもイスを置いた状態から始めると安全だ。■「つかまりスクワット」10回×1セット(慣れてきたら3セットを目標に)(1)イスの背を持ってまっすぐ立つ。(2)上半身は軽く前に倒し、5秒かけて、ひざの高さまで腰を沈ませる。両ひざ、両つま先は正面に向ける。ひざがつま先より前にでないように。(3)5秒かけて、ゆっくり元の体勢に戻す。「筋トレをすると、誰でも血圧が上昇します。血圧が高い人は1セット行ったら、呼吸が落ち着くまで(30秒程度)間隔を空けるようにしましょう。血圧の上昇を抑えるためには、力を入れるときに呼吸をすると効果的です」無理せず続けて運動しやすい体になれば、消費カロリーが増えて“負のスパイラル”から脱出することができる。3カ月ほど続けると筋肉がついてくるという。同時に、食生活の見直しも忘れずに。「食事はバランスよく食べることが基本ですが、極端にカロリーを制限するダイエットを行うと、筋肉量の減少につながります。タンパク質は減らさないで、糖質や脂質を制限していきましょう。タンパク質は1日75グラム以上を取るように心がけてください」できるだけ毎日続けて、老けない体を作ろう。
2019年11月15日肥満の女性が妊娠した場合、どのような影響が出てくるのでしょうか。この記事では、肥満の女性が妊娠した場合の影響を解説します。 「肥満」とはどういう状態?肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積した状態のことで、標準より体重が多い状態のことをさします。BMI(Body Mass Index:肥満指数)が指標として一般的に用いられています。BMIは、体重(kg)を身長(m)で2回割った値で簡単に計算できます。 肥満の定義は国や団体によって多少異なりますが、WHOによる肥満の判定基準はBMI30以上、日本ではBMI25以上が肥満とされることが多いです。米国ではBMI25から30を「overweight:過体重」、30以上を「obese:肥満」と呼んでおり、肥満の多い米国では、BMI25から30までを病気として考えるかどうかについて、日本とは若干ニュアンスが異なります。 ただ単に「体重が重い」というだけでは肥満とはいえません。例えば同じBMI25の人については、身長160㎝なら体重64㎏(64÷1.6÷1.6=25)、身長150㎝なら体重56㎏、身長170㎝なら72㎏ということになります。仮に150㎝、160㎝、170㎝の人が3人いたとして、体重56㎏、64㎏、72㎏だったら、3人とも同じ「肥満度」になります。ここではBMI25 以上の人を「肥満」としてお話ししていきます。 肥満女性が妊娠したときの母体や赤ちゃんへの影響は?肥満女性が妊娠した場合、妊娠高血圧症候群・妊娠糖尿病になるリスクが高いとされています。 妊娠高血圧症候群は妊娠中に血圧が上昇しタンパク尿を伴う状態のことをいいます。血圧が異常に上昇することによって、母体のけいれん発作(子癇/しかん)を誘発し母体死亡率が上昇するとともに、胎児発育不全・早産のリスクが高まります。発症のしくみはまだ不明の点もあるのですが、肥満の人に発症者が多いことが指摘されています。また、常位胎盤早期剥離という病気は妊娠中に胎盤が子宮からはがれて胎児死亡の原因にもなる重症妊娠合併症の一つですが、これも妊娠高血圧の発症者に多いとされます。 妊娠前から糖尿病と診断されている人は妊娠・出産に関してリスクが上昇するのは周知のところですが、妊娠前に血糖値が正常で、妊娠中の検査で初めて糖の代謝異常を指摘された人は妊娠糖尿病と呼ばれます。肥満は糖尿病や妊娠糖尿病と関連が深く、日本人約14万人の統計データによると、妊娠前のBMIが18.5未満、25未満、25以上の場合別で糖代謝異常の割合は、それぞれ1.0%、1.8%、10.4%です。 妊娠糖尿病を持っている人には巨大児(赤ちゃんの出生体重が4,000g以上)の出産が増えたり、また陣痛が微弱になることが多く、難産にともなう吸引・鉗子分娩の増加、帝王切開率の増加が認められています。産後の子宮収縮も悪くなり、分娩前後での出血量が有意に増加し出血多量となり、輸血をしなければ命が助からない状態になるリスクも増加します。 また一方で、妊娠中に胎児死亡を起こすリスクも肥満や糖尿病、妊娠糖尿病で増加することが知られています。胎児期の神経の形成に異常(神経管閉鎖障害)をきたすリスクも糖代謝異常がなくても肥満の妊婦で上昇します。糖尿病や妊娠糖尿病など糖代謝異常の母体から生まれた子は将来、肥満、糖尿病、脂質代謝異常、高血圧になるリスクが高いことも近年明らかになってきました。 肥満女性が妊娠したときは何に注意したらいいの?・食事について厚生労働省が策定した日本人の食事摂取基準(2015年版)によると、妊娠前のBMIが18.5以上25未満の妊婦の場合、妊娠40週で3kgの赤ちゃんを出産するのに必要な体重増加量は11kgです。標準体重(BMI25まで)の人では、妊娠中の体重増加は7~12㎏が理想とされていますが、ここで取り上げる肥満の妊婦については「個別対応」となっています。妊娠中は体重は増えることはあっても減らすことはほぼ不可能ですから、肥満の人が妊娠した場合はこれ以上増やさないよう努めるより他ありません。 妊娠中は赤ちゃんのために必要な栄養をしっかり摂ることは大事です。肥満の方は食事のカロリーが多いケースもあるので、まず自分の食生活を見直して、一日の摂取カロリーを見直しましょう。あまり食事の栄養を気にしない人で肥満になっている人ほど、糖質過多の食事になっていることがあります。カロリーは控えながら、胎児の正常な発育に欠かせないたんぱく質、脂質、ビタミン類を適量摂ることが望ましいです。 厚生労働省が2006年に策定した「妊産婦のための食事バランスガイド」で示されているようにビタミンやミネラルが不足しがちなため、副菜でしっかりと緑黄色野菜を食べることが大事です。緑黄色野菜に多く含まれる葉酸は、子どもの神経系の先天異常を予防することに関係しています。また、肉・魚・卵・大豆などのタンパク質の豊富な料理をバランス良く摂ることがポイントです。特に、赤身の魚や肉をじょうずに取り入れると、貧血を防げます。牛乳や乳製品などさまざまな食品を組み合わせてカルシウムをたっぷり摂ることが必要です。 ・運動について運動も重要です。多くの人が自分の車や電車で移動し、掃除はロボット、衣類の洗濯も皿洗いも自動、買い物はネット通販という今、昭和や明治時代の人の生活を想像すると、体を動かす必要のあることが格段に少なくなっています。妊娠中も仕事をしていて一定の運動量がある人は別として、昔の人の生活と比べて便利なライフスタイルに変わっているので知らない間に人は運動不足になっています。 ガイドラインでも示されているように転倒したり外傷を受けやすいスポーツは避けたほうがいいのはもちろんですが、肥満を予防し、食事の摂取カロリーを上げることも可能になりますので、妊娠中のエクササイズ(=運動)はウォーキング、水泳、エアロビクスなどを選んでおこなうと良いでしょう。運動量の増加により適正体重を維持でき気分転換にもなります。 まとめ母子ともに健康な体で出産するには、妊娠前から食生活に気を付けて体重管理をおこなうことが大切です。 ■参考・一般社団法人日本肥満学会「肥満の判定と肥満症の診断基準について」 ・産婦人科診療ガイドライン-産科編2017・厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」 監修者:医師 あんずクリニック産婦人科院長 川島 正久 先生静岡県磐田市生まれ。平成5年神戸大学医学部卒業、神戸市立中央市民病院/淀川キリスト教病院、磐田市立病院に勤務の後2011年にあんずクリニック産婦人科を開業「お産を通して人々に喜びを与える」をモットーに地域の人々のお役に立てるよう励んでいます。
2019年10月12日体脂肪の正確な測り方をご存知ですか?体脂肪の測り方は主に2つあり、それぞれ特徴があります。今回は、体脂肪の測り方をパーソナルトレーナーの町田晋一先生にわかりやすく解説いただきました。正確に測って健康的な数値を維持していきましょう!体脂肪の測り方インピーダンス法「インピーダンス法」はカラダに微弱な電流を流して電気抵抗を測定し、脂肪の割合を算出する方法です。簡単に測定できるのが特徴で、一般家庭でも広く普及しています。因みに筋肉や血液などは電気抵抗が小さく、それに対して脂肪は電気抵抗が大きいと言われています。キャリパー法「キャリパー法」はキャリパーという測定機器で指定された部位をつまみ、脂肪の厚さから体脂肪を推定する方法です。キャリパーさえあればどこでも測定できますが、測定者によって誤差が生じやすいのが特徴です。「体脂肪率」の基準値と肥満値基準値と肥満値健康的な体脂肪率の目安は、男性は10〜19%、女性は20〜29%と言われています。男性は20%、女性の場合は30%を超えると「肥満」と判定され、生活習慣病のリスクが高くなるため注意が必要となります。体脂肪が増えると体に与える影響一般的に「体脂肪」と呼ばれているものは白色脂肪細胞のことを言います。これが増数し大きくなると、動脈硬化を防ぐ働きがあるアディポネクチンの分泌が減り、その代わりインスリンの働きを鈍くするTNF-αの分泌量と血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡの分泌量が増えてしまいます。そのため、体脂肪が増えてしまうと、見た目が悪くなるだけでなく動脈硬化や糖尿病、高血圧のリスクが高くなるのです。体脂肪を測るのに最適な時間帯インピーダンス法で体脂肪を測る場合、特に体水分量に左右されます。体水分量が多いと電気抵抗が小さくなり、少ないと電気抵抗が大きくなります。このように体水分量によって数値が変わってくるのです。そのため、起床直後や運動直後、入浴後、食後や水分摂取後などのタイミングでの体脂肪測定は避けたほうが良いでしょう。逆に体水分量に左右されにくい入浴前や食事前に体脂肪を測るのがおすすめと言えます。正確に体脂肪を測るために気をつけること先程お伝えしたように、インピーダンス法で体脂肪を測定する場合は、体水分量に大きく影響されます。そのためできるだけ正確な数値を出すためには、同じ時間、同じ状態で測定するように心がけましょう。体脂肪を正確に測って体のことを知ろう!体脂肪を測るには一般家庭でも復旧しているインピーダンス法がおすすめといえます。ただし体の水分量に大きく影響されるので、同じ時間状態で測定するようにしてくださいね。体脂肪が増えると健康によくない影響も及ぼす可能性もありますので、自分の体脂肪率をしっかり把握して、理想的な数値を維持していきましょう!町田 晋一パーソナルトレーナー、ストレッチインストラクター
2019年10月02日ドクターシーラボ公式通販サイトにて3月25日発売株式会社ドクターシーラボは、3月25日(月)より、「ドクターシープログラム 肥満遺伝子検査セット」の結果に応じて選べる「ダイエットサポートサプリ」を新発売した。3種のタイプ別サプリメントとなっている。日本人に多い肥満遺伝子 3タイプにアプローチ「ダイエットサポートサプリ」は、肥満遺伝子のタイプに合わせたサプリメント。日本人に多い肥満遺伝子3タイプ分が開発された。まずは、頬の内側の細胞から遺伝子を調べることで、自分に合ったダイエット法へと導く「ドクターシープログラム 肥満遺伝子検査セット」を使い、肥満遺伝子を知ることからスタート。内臓脂肪がつきやすく、おなかがぽっこりしてしまう「りんご型」、皮下脂肪がつきやすく、下半身太りになる「洋なし型」、太りにくいが筋肉がつきやすい「バナナ型」の3つのタイプごとに開発されたサプリメントを活用し、理想的なダイエットを行うことが出来る。価格は、4,104円(税込み)。指定の日に届き、買い忘れの心配がない「定期トクトク便」も用意されている。(画像はドクターシーラボ公式通販サイトより)【参考】※ドクターシーラボ公式通販サイト
2019年04月03日アメリカでは、肥満が社会問題となり、国を挙げて「健康的な食生活」が推奨されている。ところが経済的に貧しい都会の人々は、割高な有機野菜やホールグレインといった食材には未だ縁遠く、健康な食生活へシフトしようという潮流から取り残されているのが現状だ。 そんな食の格差や、さらには地域の貧困や犯罪までを「オーガニックな畑」を軸に解決する団体「ビレッジ・ガーデンズ」をポートランドで見つけた。彼らの取り組みから、「食の格差の拡大」「孤食の増加」「食生活の乱れ」などの日本の食にまつわる問題を解決するためのヒントをもらえたような気がした。警察への通報も減少。コミュニティを育てた野菜畑Photo by Rika Higashiオレゴン州ポートランドは、全米でもグルメタウンとして知られる地産地消ムーブメントの中心地だ。また「全米一住みたい街」に選ばれるほど人気の街でもある。ところが、世界各地から人々が移住してくることで地価や物価が上がり、昔からこの地域に住んでいた人々が、これまでの暮らしを続けられないという弊害も生まれている。いわゆる「ジェントリフィケーション」という現象だ。ポートランドの北部は昔から有色人種の労働者の多い地域だが、彼らは白人富裕層の流入により、市外や市が住宅行政の一環として建設した家賃の安い「アフォーダブル住宅」へと引っ越さざるをえなくなった。 今回取り上げる「ビレッジ・ガーデンズ」は2001年、ポートランド北部のアフォーダブル住宅コミュニティ「セント・ジョーンズ」のニーズを受け、共用の野菜畑を設けたことから始まった。日々の食材を得るために家庭菜園をしたいものの、庭やベランダがなかったり、水の費用を賄えないため諦めていた人たちが、ビレッジ・ガーデンズの畑に集まり、野菜作りを始めたのだ。 住民たちが畑に足繁く通うようになったことで、思いがけないメリットもあった。野菜作りを通して近隣住民がお互いの顔を知り、コミュニティ内の交流が生まれたのだ。これが犯罪抑制にも貢献。セント・ジョーンズは、比較的犯罪率の高い地区だったが、畑ができてからたった半年で警察への通報が減少した。 この成果を受けて、ビレッジ・ガーデンズはプロジェクトを徐々に拡大し、現在はセント・ジョーンズ近隣の2つのアフォーダブル住宅コミュニティにも同様の共用菜園を設置。また、果樹園、養鶏施設、有機農園で若者を雇用するプロジェクト、そしてコミュニティ内にスーパーやファーマーズマーケットも運営している。今回Be inspired!は、これらのプロジェクト全てを統括するビレッジ・ガーデンズのプログラム・ディレクター、クリス・ソエブロトさんに、現在プロジェクトの中心になっているニューコロンビア・コミュニティを案内してもらい、彼女の思想「フードジャスティス」についても教えてもらった。Photo by Rika Higashi野菜が人をつなぐコミュニティのハブニューコロンビア・コミュニティの人口は約3000人。うち、半分が18歳以下という子供や若者の多いエリアだ。また、移民や難民の多い地域で、22の国籍、17言語が存在するという。まず訪ねたのは、夏になるといつもコミュニティのメンバーで賑わっているというコミュニティの共用菜園「シーズ・オブ・ハーモニー」。近隣住人は週に8時間のボランティア作業と引き換えに、家族単位で自分たちの畑を得ることができる。近くの学校の生徒が世話をする子供用のエリアも設けられている。まだ春先だということもあり、雑草が生えたままのロットの中に植え付けを待ち兼ねるように綺麗に手入れされたロットが混じっていた。Photo by Rika HigashiPhoto by Rika Higashiキューバからの移民で耳が聞こえない常連のロドルフォさん。そのため彼は手話でみんなとコミュニケーションを取るのだが、そのジェスチャーは彼が「勝手に作ったユニークな手話」だという。畑づくりに詳しい彼の手助けを得るために、コミュニティの仲間は彼の“言語“を学ばなければいけない。諦めそうな人もいそうだが、英語を母国語としない人たちが多いこの場所では、みんな自然に彼の言葉で”話し合う”ようになり、ジェスチャーこそがお互いを理解し合うための最善の手段だそうだ。Village GardensPhoto by Kris SoebrotoVillage GardensPhoto by Kris Soebroto様々な経済状況、容姿や文化的背景を持つ人が集まる場所では、人々は偏見を抱きがちだ。けれど、この畑で出会い、それぞれの故郷の珍しい野菜を紹介しあったり、家族や文化について教えて、学んだりすることで、色眼鏡で見ずに“普通の仲間”としての意識が育つのだという。そして、強い絆で結ばれたコミュニティの人々が、平和な街を作っていくのだ。Village GardensPhoto by Kris Soebrotoコミュニティの食育にも寄与する「ビレッジ・マーケット」Photo by Rika Higashi次にビレッジ・ガーデンズが経営するスーパーマーケット「ビレッジ・マーケット」を訪ねた。マーケットのスタッフは、全員コミュニティのメンバーだ。このスーパーは、近くに他の店が無いことや、金銭的な理由からジャンクフードに走りがちなコミュニティの住人に健康的な食材を提供する役割を担っている。このマーケットは、普通のスーパーマーケットと異なる点が4つ存在する。まず1つ目は、コミュニティの要望を受けて、本来なら最も利益の上がるアルコール、タバコ、宝くじの3点は扱っていないこと。Photo by Rika HigashiPhoto by Rika Higashiそして2つ目は、食育の観点から消費者ができるだけジャンクフードを選ばないように工夫がされていること。例えば、通常のスーパーにあるようなスナック菓子やキャンディ、ソーダなどを扱っているが、スナック菓子のすぐ横にはドライフルーツやナッツ、シリアルバー、オーガニック野菜チップスといったヘルシースナックが置かれている。しかし、本来割高のヘルシーな食品が、この店では“30%オフ”で買うことができるのだ。また、キャンディはコンビニのタバコのようにレジの奥にあるので、店員に取ってもらわないと買えない、精神的に「買いにくい」と思わせる仕掛けが隠れている。Photo by Rika Higashiそして3つ目は、夏場はビレッジ・ガーデンズが若者を雇用して経営する農園「フードワークス」の有機野菜を販売・提供していること。まさに地産地消だ。店内には敢えて馴染みのない旬の野菜を使ったスープやサンドイッチを販売している。そして、その珍しい野菜を使った食品やレシピを用いてコミュニティに紹介もしている。最後4つ目は、子供たちが通学中や下校時に立ち寄ってフリーで食べることができるりんごやバナナ、オレンジなどの果物が置いてある棚もあること。総じて、近隣住人が互いにヘルシーな選択をするように促すようなコミュニティのハブになっているのだ。Photo by Rika Higashiクリスさんがある日お店を訪れると、学校帰りらしい9歳の男の子たちが、レジで小銭を出し合い数えていたという。「何を買いたいの?」と声をかけると、「ぶどうを一袋」との答え。少しおまけしてぶどうを渡すと、みんなで近くの公園の噴水の前で競うようにぶどうを食べ始めたという。何気ないエピソードのようだが、この地域の子供達が、おやつとして自らスナック菓子やキャンディではなく果物を選んだことは、クリスさんに大きな感動を与えた。9歳児が小銭を出し合って、ぶどうをスナックとして買ったのよ!彼女はビレッジ・ガーデンズが「フード・ジャスティス*1」になってきていると確信した瞬間だったという。(*1)フード・ジャスティスとは、低所得だという理由で健康的な食材を選べないという状況の解決方法若者も育てる農園の雇用プログラムビレッジ・ガーデンズのコミュニティ菜園、マーケットに並ぶもう1つの大きな柱が、「フード・ワークス」という14歳から21歳までの経済的に恵まれないコミュニティの若者を約1ヘクタールの有機農園で雇用するプログラムだ。この農園で作る野菜は、前述のビレッジ・マーケットはもちろん、市内のファーマーズマーケットやオーガニックスーパー、提携者に前払いで作物を定期宅配するCSA(Community Supported Agriculture)などで販売され、ビレッジ・ガーデンズの経費の1/4程度を賄っているという。「フード・ワークス」には学期内の放課後と土曜日、もしくは夏休み期間という2種類の雇用プログラムがあり、毎年30人の若者が参加している。先生が指示を出す学校のような環境とは違い、ここでは若者自らが主となり、農園を運営しなければならない。 例えば畑に何を植えるべきか、ワークショップの開催テーマや運営方法、夏場の共同ランチのメニュー、誰を採用するかなどが若きリーダーを中心に協議決断される。彼らはボランティアではないため、責任を持って職務を全うすることが期待されているのだ。1年ごとの契約だが、複数年に渡って働く若者の多くが、リーダーとしてのプライドを持って自らに高い水準を課すという。そして、ロールモデルとしてコミュニティ、学校や家庭までにもポジティブな影響を与えるようになるそうだ。これまでの参加メンバーの中には、農場で身につけたリーダーシップやスキルが認められて奨学金を取得し、大学に進学していく子も多いという。Village GardensPhoto by Kris Soebrotoお腹も心も満たされるコミュニティ作りのためにクリスさんは、「ビレッジ・ガーデンズが、これからも長く継続するサステナブルなビジネスモデルとして大事なのは、より多くの人が健康的な食材を選ぶようになること」だという。コミュニティで作った食材をみんなが求めるようになれば、農園の利益も上がり、より多くの若者が働けるようになる。また、コミュニティもより強く結ばれ、農園をサポートするようになるだろう。つまり、ビレッジ・ガーデンズがミッションとするフードジャスティスが進めば進むほど、プロジェクト自体もより良く機能していくということだ。日本では、ますます共働きの家庭が増え、孤食や食生活の乱れが指摘されている。また、健康的な食材など選べない子供の貧困も社会的問題になっている。そんな地域に、有機野菜を近隣住人が共に作り、シェアできるコミュニティのハブのような菜園やお店があればどうだろうか。若者たちは、テレビゲームやパソコン、SNSなどから一旦離れて、早朝や放課後、コミュニティの活動を通して農園で土に触れ、汗を流し、自らの食材が育つ過程を知ることができる。独りでテレビの前で食事を取る代わりに、近所の誰かと同じ食材を使って料理をしたり、食事を共にすれば、心も満たされるはず。また、仲間と呼べる相手と出会い、自分が認められる学校以外の居場所を確保できるかもしれない。住民たちは、きっと生活レベルや環境に関わらず、「オーガニックの畑」を通して交流できるはずだ。国籍や人種、言語を超えて交流できる例があるのだから。お腹も心も満たされる場所があれば、きっとお互いを思いやれる子供たちとコミュニティが育っていくに違いない。***Village GardensVillage GardensPhoto by Kris SoebrotoText by Rika Higashi ーBe inspired!
2017年04月19日質問:「内臓脂肪型肥満」と言われました。このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。夫は元々太っていたのですが、先日「内臓脂肪型肥満」と言われました。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて落ちにくいと聞きますが、このままではいつか病気になってしまうのではと不安です。子どももまだ小さいですし、もっと自分の健康にも気を配ってほしいのですが、なかなか生活習慣を改善しません。運動するにも身体が重くて億劫らしく、あまり動かず悪循環です。何か良い方法はないでしょうか?山形県:うさぎからすさん(39)回答:「内臓脂肪型肥満」についてお答えします。――内臓脂肪型肥満は運動で!ご主人の肥満、内臓脂肪型肥満を指摘されたことに関するご相談ですね。確かに内臓脂肪型肥満は男性に多く、女性に多い皮下脂肪型肥満に比べて、より糖尿病や高血圧、脂質代謝異常症といった生活習慣病との関連が大きいといわれています。また、内臓脂肪は、すぐ身体につきやすい一方で、比較的落ちやすい脂肪であるともいわれています。とはいうものの、すでに肥満があると、おっしゃるように身体も重く、運動をするといってもなかなか続きませんよね。そのような方に、おすすめできるのが「水泳」です。水の浮力の関係で、ひざや腰にも負担がかかりにくいですし、全身運動という点からもおすすめできます。カロリー消費量も比較的多く、肥満がすでにある方のダイエット用のスポーツとしてはぴったりなのではないでしょうか。改めてスポーツクラブに入会するというのはちょっと気が引ける、という場合は、毎朝一駅分余分に歩く、エレベーターをできるだけ使わず階段を使う、週末のたびにお子さんを公園に連れていく、といった小さなことでも継続することで、長期的には活動性の上昇、ひいては減量につながります。<食生活の改善>また、脂肪を落とす上で運動と並んで大切なのは、やはり食事です。特に仕事をしている方の場合は、日中は忙しいので時間ができた時に外でカロリーを気にせず食事、夜も付き合いや接待のために脂っこいものを食べながら飲み会、といった方も少なくありません。そのような食生活だとどうしても痩せにくいのですが、職場の環境によっては参加しないと仕事がしにくい、という側面もあるかもしれません。そういった場合、夜に飲み会のある日は、せめてお昼は野菜を中心としたお弁当を自宅から持参するなど、可能であれば一日、難しければ一週間のなかで調整するようにしましょう。飲み会の翌朝の朝食をノンオイルドレッシングの野菜サラダや、根菜を多く入れた雑炊などにして調整しても良いかもしれません。こういったダイエットはすぐに結果が見えるものではありませんが、年単位で見れば確実に違ってきますので、生活習慣病を避けるためにも、少しずつ、できるところから地道にやっていくしかないのではないでしょうか。どうぞお大事に。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:肝臓の病気が進行し慢性化すると肝硬変になるそうですが、早期発見は可能でしょうか?肝臓の病気が進行し慢性化すると肝硬変になるそうですが、早期発見は可能でしょうか?主人が肥満一歩手前でとても心配です。メタボなども原因として挙がるようになっているそうですが、どのくらいから危険でしょうか?肝硬変になると肝臓は元通りには戻らず、全身の疾患になってしまうのでしょうか?また、もし肝硬変になってしまったら、寿命はかなり縮まってしまうものなのでしょうか?東京都:たもさん(32)回答:肝臓疾患と肥満の関係についてお答えします。――「脂肪肝」と肥満ご主人の肝臓に関するご心配ですね。肥満の一歩手前の状態でいらっしゃるということで、主に脂肪肝から肝炎、肝硬変へと進むことを心配していらっしゃるのでしょうか。おっしゃるように、脂肪肝の原因として、以前から有名なアルコールのほかに、最近では肥満や糖尿病も注目を浴びています。肥満や糖尿病、脂質代謝異常症の方が、そうでない方に比べて脂肪肝になりやすいのは、血糖値を下げる働きのあるホルモンであるインスリンの働きが鈍っているためと考えられます。こういった病気のある方で、お酒を飲まない方に発症する脂肪肝は「非アルコール性脂肪肝」と呼ばれています。また、肥満はどのくらいから危険か、というご質問についてですが、一般的には肥満というとBMIで25以上の人を指しますが、この脂肪肝に関しては単に体重だけでなく、特に日本人では摂取している食事の内容や運動量にも関連すると考えられています。脂肪や糖質の多い食事、例えばファーストフードやインスタント食品などを多くとり、運動量の少ない生活パターンの人は脂肪肝になりやすい傾向があります。そのため、体重だけでいえるわけではないのですが、標準体重(BMIで18.5~25.0)に当てはまっているに越したことはないかと思います。食事のバランスにも気を遣い、野菜や乳製品、豆製品を多く取り入れて、脂肪の多いものや極端に甘いものを控えることで肝臓の負担は減らせるでしょう。<こまめに健康診断を受けて健康管理に努めましょう>肝臓の病気も、ほかの全ての病気と同様、早期発見、早期治療が非常に大切です。軽い脂肪肝の段階で気づくことができれば、ダイエットをしたり禁酒をしたりすることで、完全に元通りになります。脂肪肝は血液検査と肝臓の超音波検査で診断することができます。さらに進行して、肝炎、肝硬変と進行してしまうと元には戻らなくなり、残った肝機能をこれ以上悪くしないための治療しかできなくなります。また、肝硬変になって肝臓がきちんと機能しなくなると、身体に取り入れたものが解毒できなくなり、胆汁も産生されにくくなって、便秘、黄疸、不眠や腹痛などの全身のつらい症状に悩まされることになります。もちろん、重症の肝硬変になると生命も危ぶまれることになりますので、そうなる前にダイエット、禁酒、こまめに健康診断を受けるなどして健康管理に努めたいですね。お大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ストレスの多い状態が続いていまして、先日病院で血液検査をしたところ、血糖値が高いと言われました。ちなみにその時はほとんど食事をしていない状況で、最後に口にしたものは無糖のお茶でした。体型はやせ形で、中性脂肪やコレステロールの値が高いと言われたことはないのですが、入院や通院が必要になるような心疾患など、何か他の病気と関係があるのでしょうか?鹿児島県:yuki412さん(32)回答:血糖値と心疾患の関係についてお答えします。――ストレスと血糖値の関連性ストレスと血糖値、および心疾患に関するご相談ですね。ストレスの多い状態が続いているとのこと、本当に大変ですね。ストレスと血糖値に関しては現在研究が進められ、関連があるという報告が上がってきています。そのメカニズムについてお話ししましょう。一つには、ヒトがストレスを感じると交感神経が興奮し、血糖値を上昇させるグルカゴン、アドレナリン、甲状腺ホルモンといったホルモンが増え、血糖値を上げることになります。また、ストレスが強くなると分泌されるコルチゾールも、血糖値を上昇させる働きがあります。ご相談者さまの場合も、このようなメカニズムが働き、肥満や生活習慣の乱れがないにもかかわらず、血糖値が上昇している可能性があります。また、ストレスの多い状況下では、糖尿病の発症率も上昇することがわかっています。一方、血糖値が高い状態が続くことで血管が傷つきやすくなり、動脈硬化も進んで狭心症や心筋梗塞、脳血管障害などをきたす可能性も高まりますが、こういった狭心症や心筋梗塞といった重篤な心臓の病気を起こしても、糖尿病にかかってしまうと、症状である胸の痛みを感じにくくなり、発見が遅れてしまうこともあります。<日ごろから血糖値を適正に保つ心がけを>このような深刻な事態を避けるために、日ごろから血糖値を適正に保つような心がけが必要です。食事の栄養バランスの乱れや運動不足などがあれば、それらを改善するのはもちろんですが、ストレスが血糖値上昇の主因と考えられる場合には、ストレスに対する対処が必要になります。ストレスに対する効果的な対処法としては、しっかりと休養をとること。忙しいとつい、自分のケアは後回しになりがちですが、心身の疲労を感じたら、まず休みましょう。また、自分が心から楽しめる趣味を持ち、週末などにそれに没頭できる時間を持つことも非常に大切です。スポーツも、体重の維持、ストレス解消、両方の側面からおすすめできます。オフィスの椅子で腹式呼吸をしたり、近くの公園でも構わないので緑に触れたりすることも、大きなストレス解消効果が期待できるでしょう。ストレスの対処が自分の手に余ると感じたら、ためらわずに精神科やカウンセラーなど、専門家の手を借りることも必要です。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:父は動脈硬化で心筋梗塞を起こしています。この病気は遺伝するのか、これからの生活で気を付ける点を教えてください。夫が会社で受けた健康診断で、要検査と指摘されました。23歳で結婚して、約20年間で夫は13kgも体重が増加。それと比例して、血圧とコレステロールの値も徐々に上がってきています。特に大きな病気もなく安心していたのですが、今回の指摘を受け、どうすればよいか不安でいっぱいです。夫の父は動脈硬化で心筋梗塞を起こしていますので、この病気は遺伝するのか、夫はこれからの生活で何に気を付ければいいのか教えてください。神奈川県:さとみさん(43)回答:体重の増加と心筋梗塞についてお答えします。――「心筋梗塞」の遺伝性についてご主人の体重と健康診断の結果、および心筋梗塞の遺伝に関するご質問ですね。少し順番は前後しますが、まず、心筋梗塞の遺伝に関してご説明しましょう。確かに、近親者に心筋梗塞の方がいらっしゃると心配になってしまいますが、心筋梗塞そのものに関しては、特に遺伝性の病気ではないと考えられています。ただ、心筋梗塞のリスクを高める因子、いわゆるリスクファクターには遺伝性のあるものも含まれます。心筋梗塞のリスクファクターとして有名なものに、高血圧、脂質代謝異常症(かつて高脂血症と呼ばれていたもの)、糖尿病、肥満、喫煙やストレスなどがあります。高血圧や脂質代謝異常症、糖尿病にはある程度の遺伝性が認められますが、喫煙は個人の選択であり、肥満に関しても体質的なものはありますが、多くの場合、食生活や運動習慣の改善などによって解消することが可能でしょう。ご主人は現在、体重増加があり、血圧やコレステロール値の上昇も見られているということですので、少なくとも3つの要注意因子があるということになります。<まずは小さな一歩からはじめましょう>まず、これらのなかで、肥満はご本人の努力によりお薬を使わなくても解消できる可能性がありますから、肥満の解消を目指すことが心筋梗塞のリスクを下げる近道のように思います。体重が重くなると、身体を動かすのにより多くのエネルギーを要し、それだけで心臓に負担がかかり、心筋が肥大してしまいます。こうして心筋が肥大すると、冠状動脈を通じてより大量の血液を送る必要が出てきて、さらに心臓に負担をかけることになります。反対に、減量に成功すれば、こういった負担が減り、心臓を健康な状態に保てる可能性が高くなります。また結婚後、体重が増えた背景には、食事量や食事中の脂質の増加、塩分の増加といったことが隠れているかもしれません。体重を減らすためには、食事のカロリーや運動習慣に気を配るようになるかと思いますので、肥満の解消に伴って血圧やコレステロール値も下がってくる可能性も十分あると思います。一気にすべてを解消しようとすると無理なストレスがかかると思いますから、一駅手前で降りて余分に歩く、ご飯のおかわりをしないといった、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:主人がたまに動悸息切れが激しくなるようで狭心症に発展しないか心配です。主人がたまに動悸息切れが激しくなるようで狭心症に発展しないか心配です。デスクワーク中心の仕事で、土日の外出もほとんど車なので運動は通勤時の徒歩のみ、その上肥満気味です。男性は狭心症になりやすいと聞いたことがあり、生活習慣と併せてとても危険因子と感じています。子どもも生まれ、まだまだ元気でいてほしいのですが、狭心症の対策として家で気をつけられることはありますでしょうか?東京都:tamoさん(32)回答:「狭心症」についてお答えします。――「狭心症」とは「狭心症」は「心筋梗塞」と同じく、虚血性心疾患に分類される病気です。心臓の表面を流れている冠動脈の内部にコレステロールが溜まり、動脈硬化が進んで血管の中の血液の通る内腔が狭くなることで発症します。血管内腔が狭くなりすぎて、心臓を動かすための血液量が確保できない状態になると、心臓の筋肉(心筋)に血が足りなくなってしまい、胸痛や胸の圧迫感を感じるようになります。これが「狭心症」です。狭心症の発作は一時的なもので、長くても15分以内にはおさまります。これが完全に塞がって血液が長時間心筋に届かない状態になると、心臓の組織が死んでしまいます。これが「急性心筋梗塞」です。「狭心症」の予防には、健康的な生活習慣を心がけましょう狭心症の予防には、生活習慣の改善が大切です。もし喫煙されているなら、禁煙してもらいましょう。喫煙は狭心症・心筋梗塞の大きな危険因子になります。塩分、脂肪分および糖分のとりすぎに気を付けましょう。高血圧症や高脂血症、糖尿病は発症のリスクファクターになります。食事はうす味の日本食をベースにするのがよいでしょう。できれば週に数回程度、スポーツジムやジョギングなどの運動をしましょう。週末の外出を時々、ハイキングや徒歩での公園の散歩にするだけでもよいですよ。ストレスや不規則な生活をできるだけ避けることも、病気の予防には大切なことです。以上のことを踏まえて、健康的な生活習慣を心がけましょう。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:肥満から肝疾患の病気になることがあると聞きましたが、肝疾患を治すには専門の食事療法で治療した方が良いのでしょうか?肝疾患の原因で最初に思い浮かぶのはやはりアルコールですが、お酒や暴飲暴食で不規則な生活を続けてしまうと肝疾患の病気になりやすいのかなと思います。お酒を全く飲まない人でも肥満から肝疾患の病気になることがあると聞きましたが、肝疾患を治すには専門の食事療法で治療した方が回復が早いのでしょうか?また、自宅での食事などで気をつけなくてはいけないことなどがあったら知りたいです。新潟県:夏のひまわりさん(40)回答:「脂肪肝」についてお答えします。――「脂肪肝」とは暴飲暴食による肥満や、お酒の飲み過ぎが原因となる肝臓の病気としては、脂肪肝が挙げられますね。脂肪肝は、よく聞く病名ですが、なかなか具体的にイメージすることは難しい病気なのではないでしょうか。まず、簡単に脂肪肝になるメカニズムからご説明したいと思います。食べ物として摂取された脂肪は、口から取り込まれ、食道、胃を通って小腸まで運ばれます。小腸では脂肪を分解する酵素であるリパーゼの働きによって脂肪は脂肪酸とモノグリセリドに分解されます。この分解された形で脂肪酸となった脂肪は肝臓に送られます。このため脂肪や糖分をとり過ぎると肝臓に負担がかかり、脂肪酸から肝臓で作られる中性脂肪の形でためこまれることになります。これが脂肪肝です。アルコールの飲み過ぎによっても、やはり同様に肝臓に脂肪がたまってしまいます。また、糖尿病をお持ちの方も、代謝の異常により、脂肪肝になりやすい傾向があります。このように脂肪肝とは、肝臓に中性脂肪やコレステロールがたまった、いわば肝臓の肥満のような状態です。そのため、脂肪肝は動脈硬化など、さまざまな病気の引き金になることが知られています。ご質問にあったように、脂肪や糖分の多い食事が続けば、全くお酒を飲まない方でも脂肪肝になることがあります。<「脂肪肝」の治療法>脂肪肝は幸い、可逆性、つまり適切な治療により健康な肝臓に戻れる状態です。そして、脂肪肝を治すには、やはり食事療法、運動療法が有効です。もちろん、高度な脂肪肝の場合や、自己流でなかなか改善がみられない場合は専門知識を持った医師や栄養士の指導を受けて治療を行った方がよいかと思いますが、ご自宅での食事や運動、例えば暴飲暴食を避け、食事はカロリーの低いもの、脂質の少ないものを心がける、アルコールは量・回数を減らして週2回は休肝日を作る、週に4時間程度を目標に生活に運動を取り入れる、といったやり方でも十分に改善は期待できます。まずは試してみてはいかがでしょうか。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日質問:夫の父は心筋梗塞で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。夫の父は心疾患(心筋梗塞)で40代で亡くなりました。夫も40代半ばになり、同様のリスクがあるのではと不安です。義父はヘビースモーカーでしたが、夫は学生時代に肺気胸になってから一切喫煙していません。遺伝による発症リスクはあるのでしょうか?また、食事や運動など、予防のために生活の上で気を付けることはありますでしょうか?埼玉県:flowerroomさん(44)回答:「心筋梗塞」の遺伝についてお答えします。――「心筋梗塞」の危険因子心筋梗塞の遺伝に関するご相談ですね。義理のお父さまが40代で心筋梗塞で亡くなられているということで、ご主人の心筋梗塞のリスクをご心配されていますが、結論から申し上げると、心筋梗塞という病気そのものには遺伝性は認められません。ただ、心筋梗塞の危険因子として、次のようなものが挙げられます。それぞれの危険因子を順番に見てみましょう。1.高血圧高血圧は心筋梗塞の危険因子として非常に大きなものです。高血圧は心筋に対し負担をかける上、酸素需要を増やして狭心症の発症を誘発します。また、血管内の圧力を高めてコレステロールを動脈の内壁に押し込み、血管中層に沈着させることで動脈硬化を招きます。また、動脈硬化で血管の弾力がなくなると、より血圧が上がりやすくなる、という悪循環を招いてしまいます。2.肥満肥満は脂質代謝異常症や糖尿病を招きやすく、冠状動脈の動脈硬化の大きな危険因子の一つです。体重が重いことで心臓に負担がかかり、心筋が肥大してしまいます。この心筋の肥大によって冠状動脈を通じてより大量の血液を送る必要が出てくるので、さらに心臓に余分な負担をかけることになります。運動習慣や食習慣の改善を図り、肥満はぜひとも改善するようにしなくてはなりません。3.脂質代謝異常症かつて高脂血症と呼ばれていたもので、血中の中性脂肪、コレステロール、飽和脂肪酸の濃度が多いものを言います。俗に善玉コレステロールと呼ばれるHDLが多いほど動脈硬化が抑えられ、悪玉コレステロールと呼ばれるLDLが多いほど動脈硬化は進行しやすくなります。イワシなどの青魚にはHDLが多いので、積極的に食べるようにするといいでしょう。4.糖尿病糖尿病は血管障害を合併しやすく、心筋梗塞の発症率も高いことが知られています。食事、お薬などでしっかり血糖コントロールをすること、病気のため痛みをあまり感じないことがあるので、少しでもおかしいと思ったらすぐ病院を受診することが大切です。<禁煙や運動などできるところから変えていきましょう>これらに加え、ご主人がやめられたという「喫煙」も大きな危険因子ですので、ぜひ禁煙は継続してください。また、過度のストレスや高尿酸血症、運動不足といったことも心筋梗塞の危険因子になりますので、できるところから少しずつ変えていくことが心筋梗塞のリスクを下げるカギになるでしょう。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日いまや社会的な問題となっている肥満。最近では大人だけでなく、子どもの肥満の問題も増加傾向にあるようです。小さいうちからの生活や食事の習慣が、将来の肥満リスクを招く原因になることもあるのだとか。気づかないうちに子どもの肥満リスクを高めてしまっていないか、普段の生活習慣を見直してみましょう。■夜更かし&睡眠不足子どもの健やかな成長には、睡眠が大きな関わりをもつということはよく知られています。さらに睡眠は、子どもの将来の肥満リスクにも影響するのだとか。睡眠不足になると、食欲や、脂肪の蓄積を抑制する「レプチン」というホルモンの分泌が低下し、反対に食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増加するといわれます。また、夜更かしをして起きている時間が長くなると、それだけ間食を食べる機会も多くなりがちです。子どもの肥満防止のためには、生活リズムを整え、きちんと睡眠をとることがとても大切だといえます。■おやつを袋ごと与えるおやつにスナック菓子などを食べるとき、大きな袋ごと子どもに渡してはいませんか?お菓子を袋ごと渡してしまうと適量が分からずに食べすぎてしまい、一度に全部食べきってしまった、なんてことも。市販のお菓子は袋ごと与えずに、食べる分だけを皿などに取り分けるようにしましょう。子どものうちは、間食も食事の一部。栄養バランスをとるために、スナック菓子ばかりではなく、乳製品やフルーツなどと組み合わせるのもおすすめです。また、お菓子などの買いだめはできるだけ避けて。子どもがいつでもお菓子に手が届く環境をつくらないようにしましょう。■家のお手伝いをさせていない現代の子どもは、昔に比べて運動量が減っているといわれています。環境によっては外遊びができる場所も少なく、友達と遊ぶ際もテレビゲームなど座ったまま、ということも珍しくありません。さらに、子どもにあまり家のお手伝いをさせていないと、運動不足に拍車をかけることになってしまいます。「お手伝いよりも勉強」と考える家庭もあるかもしれませんが、少しでも体を動かすため、役割を決めて積極的にお手伝いをさせるようにしてみましょう。運動不足が続くと、体を動かすことそのものが億劫になってしまいます。ポストまで郵便を取りに行く、お風呂掃除をする、など、まずは簡単なお手伝いからはじめてみてはいかがでしょうか。■整理整頓の習慣がない部屋が汚い人は太りやすいといわれます。それは、「面倒だから後回しにしよう」という気持ちが食生活にもあらわれるほか、散らかった部屋が知らず知らずのうちにストレスになって食べすぎてしまうからなんだとか。子どものうちからきちんと整理整頓をする習慣をつけておかないと、大人になっても部屋が汚いままになってしまう可能性も。また、リビングなど家族の共有スペースがいつも散らかっていると、その状態を「当たり前」と思いながら育ってしまい、片づけられない大人になってしまうかも。小さいうちからきちんと、「使ったものは片づける」という習慣づけができるように心がけましょう。子どもが片づけやすいように、収納の場所や高さも工夫してあげるのも効果的です。子どもの肥満リスクには、食事の内容や量だけでない、意外な要因が関係していることも。子どもの将来の健康のために、思い当たる点がないかチェックしてみてくださいね。(かとうともみ)
2016年09月30日サニーヘルスはこのほど、ダイエット情報発信サイト「microdiet.net」にて、調査レポート「深夜のオリンピック観戦によって肥満に拍車がかかる!? 」を公開した。リオ五輪の開催地・ブラジルと日本の時差は12時間。日本とは昼夜が正反対になるため、リアルタイムで競技を観戦する場合は、深夜にテレビ放送を観ることになる。翌日が休日ではない場合、睡眠不足の状態で通勤・通学する人も多いと思われる。同サイトによると、寝不足の状態が続くと、体がつらくなるだけでなく、太りやすくなってしまうという。アメリカ・シカゴ大学の調査では、「適切な睡眠時間を確保することにより、脂肪の燃焼を増加させるだけではなく、食欲も抑えられる」ということが明らかになっている。同調査では、睡眠時間が短い場合に食欲増進ホルモンの「グレリン」の分泌が増えたという。一方、毎日7.5時間以上の睡眠を取ると、食欲を抑えるホルモンの「レプチン」が分泌され、食欲を適正にするという結果が見られた。代謝もアップし脂肪が燃焼されやすい体質になっていくこともわかったという。また、睡眠時間が少ないほど肥満率が高いという研究結果もあり、睡眠と肥満には関係性があることが分かっているとのこと。同サイトによると、最適な睡眠時間は個人差があるものの、一般的に7~8時間であるという。睡眠は90分間を1サイクルとしてレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返す。長く眠るほどレプチンが増えるわけではないため、ダイエット効果を考える場合、5サイクル分の7時間半が理想的と言われているという。深夜のテレビ視聴では、睡眠不足だけではなく、画面から出ている「ブルーライト」にも注意が必要とのこと。人の体内時計を司(つかさど)るホルモンに、夜になると分泌され眠気を引き起こす「メラトニン」があるが、夜遅くまでテレビなどを見ていると、画面から発せられるブルーライトにより、脳は昼間だと誤認しメラトニンの分泌が抑制してしまう。これが、睡眠の質を落とす要因となってしまうとのこと。睡眠の質は食欲を司るホルモンのグレリン・レプチンの分泌に影響を及ぼすため、睡眠の量だけでなく、質を良くすることも重要であるという。入眠をスムーズにして質の良い睡眠を十分に取るには、就寝の2時間くらい前からはテレビやスマホ、パソコンを控えるようにすることが大切とのこと。また、ブルーライトをカットするメガネやフィルムを使用するのも良いという。画面の明るさを下げるとブルーライトも減るため、見づらくならない程度まで暗くすることも、ブルーライト対策として有効だという。詳しい説明はmicrodiet.netの最新の記事「深夜のオリンピック観戦によって肥満に拍車がかかる!? 」で案内している。
2016年08月12日みなさんは、自分のBMI値を知っていますか?BMIとは、身長と体重から算出する肥満度の指標のこと。たとえば身長165cm、体重55kgだとBMIは20。日本肥満学会によれば「22」が標準体重とされていますから、20は標準よりも少しやせ型。25を超えたら肥満で、生活習慣病に気をつけなければいけないといわれています。そうであるだけに、BMIが20かそれ以下という人は「私は太っていないからだいじょうぶ、生活習慣病とは無縁」と思いがちです。でもじつは、BMI20以下でも肥満とされるケースがあるというのです!今回は、『やめたい食べグセ』(KKベストセラーズ)の著者で加圧トレーニング&ピラティス『rinato』代表・森拓郎さんに、BMIが平均以下でも陥りやすいかくれ肥満についてお聞きしました。■国によって大きく違うBMIの評価BMI(ボディ・マス・インデックス)はBMI値=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で算出できます。日本肥満学会によると、18.5~25未満が“普通体重”。25以上で肥満(1度)、30以上で肥満(2度)と、数値が上がるにつれて肥満の程度もアップしていきます。(肥満度の判定基準は記事の最後)「日本の若い女性の平均は、だいたい身長157cm前後でBMI21未満。これは、世界的に見てものすごく痩せているんです。たとえばアメリカだとBMI25は平均的な体重ですし、国によって数値の評価は違っています」(森さん)。冒頭の「身長165センチ、体重55キロ」は日本だと平均的ですが、アメリカだと超・やせ型ということになります。■「筋肉が非常に少ない」かくれ肥満さらに、森さんはこう続けます。「じつは、日本の若い女性にはBMIが20以下でも肥満とされる人が少なくないんです。いわゆるかくれ肥満です。かくれ肥満の特徴は、筋肉が非常に少ないこと。体重だけを目安にして、食事を減らすダイエットをしていると陥りやすいものです」森さんによると、モデル体型の女性のなかにも、体脂肪率が28~30%という人がけっこう存在するのだそう。これは驚きですね。「20~30代の若い時期に身長が160cm以上あるような人でも『体重50kgが下回れたらいいな』と食事を極端に減らすようなダイエットを繰り返す人がけっこういます。それで5kg落ちても、そのうち2.5kgは筋肉が落ちているかもしれない。その後リバウンドで元の体重に戻ったとしたら、増えた分の殆どは脂肪だけで戻っている可能性が高いのです。年齢とともに代謝は落ちてやせにくくなります。若いときにそういう方法を繰り返して筋肉を減らしていくと、脂肪がたまりやすく、しかも落としにくくなる悪循環に陥ってしまいます」BMI20以下でも、食べる量を減らす食事制限ダイエットに熱心で「2~3kgぐらいすぐ落とせる」と思っている人は要注意。自分自身でやせにくい身体をせっせとつくり上げている可能性があるのです。■かくれ肥満脱出のカギはタンパク質かくれ肥満を解消するには、ためこんだ脂肪を燃焼し、失われてしまった筋肉をしっかりと取り戻していくことが必要。そのために、森さんは著書「やめたい食べグセ」のなかでタンパク質を意識してとる食生活を勧めています。本書のなかで森さんは、「『やせる』というのは、体重を落とすことではなく、筋肉を維持し体脂肪を落とすこと」と指摘。糖質はタンパク質・脂質よりも体脂肪になりやすく、インスリンの働きで脂肪を身体に蓄えやすい状態を作ってしまう、としています。「ごはんや糖分などの糖質はエネルギーにしかなりませんが、タンパク質はエネルギーにも筋肉や皮ふ、髪の毛にもなります。それに、高タンパクなものの方が腹持ちもいい。できるだけ糖質をとらない食事を意識していただきたいんです」(森さん)食事では、意識して肉類や魚、卵料理など高タンパクなメニューをとるのがいい、という森さん。「肉類でも牛肉がもたれる場合は鶏肉とか、豆腐などの豆類もおすすめです。小腹がすいたときのおやつや残業のお供にも、ナッツ類ひとつかみや6Pチーズ、ゆで卵といった良質なタンパク質をとるように心がけてください」*おなかがすいたときに手軽に食べがちなおにぎりやパン、スイーツ、外食でチョイスしがちなどんぶりものや揚げものなどは、すべて糖質過多な食品。森さんの著書「やめたい食べグセ」では、つい陥りがちなこうした糖質過多な食事のクセを高タンパクなものに転換するアドバイスが詰まっています。自分はかくれ肥満かもしれないと思ったら、「やめたい食べグセ」を参考に、ついやってしまう糖質過多な食べグセを見なおしてみてはいかがでしょうか?■BMIによる「肥満度」の判定基準18.5未満・・・低体重(やせ)18.5~25未満・・・正常体重25~30未満・・・肥満(1度)30~35未満・・・肥満(2度)35~40未満・・・肥満(3度)40以上・・・肥満(4度)(文/よりみちこ)【取材協力】※森拓郎・・・1982年生まれ。大手フィットネスクラブを経て、2009年、自身のスタジオ『rinato』(加圧トレーニング&ピラティス)を東京・恵比寿にオープンし、ボディメイクやダイエットを指導している。トレーニング至上主義のフィットネス業界に疑問を感じ、栄養学を学び、健康的に理想の身体をつくるための食事指導に力を入れている。著書『ダイエットは運動1割、食事9割』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は15万部を突破、多数のメディアで注目されている、今話題のボディワーカー。【参考】※森拓郎オフィシャルブログ※加圧トレーニング&ピラティス『rinato』※森拓郎(2015)『やめたい食べグセ』KKベストセラーズ
2015年12月17日