仕事中は、一日中ずっとパソコンに向かっているという人も少なくないはず。しかしそうなると必然的に、肩こりの症状も悪化していくものです。そこで、肩こりの改善を願っている方にぜひお勧めしたいのが、『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』(宮腰圭著、サンマーク出版)。とはいえタイトルを目にしただけでは、「1日たった10分でよくなるなんて、そんなことあるはずがない」と思っても無理はないかもしれません。しかも、驚くほどシンプルなメソッドを、1日わずか10分程度行うだけでいいというのですから。しかし読み進めていくと、本書に展開されている考え方が理にかなっていることがわかります。著者は、これまでに39,000人の体の悩みを解決してきた整体師。その活動プロセスにおいて、肩こりに悩む人を改善に導いてきたメソッドが、2006年の夏に考案されたという「こりとりウォーク」なのだそうです。■両手首の向きを90度変えるだけ!著者によれば、肩こりをゆるめ、根治に結びつけるスイッチ(肩ゆるスイッチ)の入れ方は驚くほどシンプル。なにしろ、「両手首の向きを90度変えるだけ」だというのです。つまり手のひらを正面にし、手の甲を後ろに向けた状態。そうして歩くだけで、内に巻いていた肩が自然に矯正され、内側に凹んでいた胸部が前方に突出。自然と胸を張った状態になるため、猫背はもちろん、猫背によって引き起こされるストレートネックも改善されるということです。■両手首の向きで肩こりが消える理由手の甲が正面に向いてしまっていると、それだけで肘には内向きの回転がかかってしまうというのがその根拠。そうなると、肩にも内巻きの回転が加わってしまうというわけです。事実、その場で両腕をだらんと下に垂らした状態で、手にひらが後ろになるように手首の向きを変えてみると、手首を回したとき、肘にも内向きの回転が加わることがわかります。しかも、そのとき同時に肩にも、少し内向きの動きが加わるというのです。ちなみに静止している状態ではそれほど強い力はかからないものの、歩いている状態だとこの作用は顕著になるのだそうで、ここがポイント。そこで、姿勢改善も含め、肩や背中のこりをとるには、静止している状態よりも動いている状態で治したほうが効果が出やすいということ。だから、この歩き方が効果的だというわけです。肩よりも肘、肘よりも手首といったように、肩からの距離が離れれば離れるほど、4つの動き(遠心力・向心力・てこの原理・振り子の原理)は大きくなるもの。いってみれば腕のつけ根から遠くにある場所ほど、内側に巻いていく作用も強まるということ。だとすれば歩行時に、手のひらが正面になるように向きを変えて歩けば、内へ内へと回転する腕の動きが抑止されることになるでしょう。そして、それにともなって、内側に巻いてくる方の動きも抑制されるというわけです。このことについては、通常の歩行をイメージするとわかりやすいようです。人が歩くとき、まず手を前に出すことで、腕に外側へ向かう「遠心力」が発生して肘が外方へ向かうことになります。そして次に中心へ向かう「向心力」が発生し、肘と手首には内向きの回転がかかります。しかし、手のひらを正面にして歩くことで、その働きが抑制できるというのです。■人体すべての骨格は連結している!次に腕を後ろに降ったとき、手の甲が正面(手のひらが後ろ)に向いたままだと、あまり後ろに手を振れなくなるため、肩が内側に残ったままになるのだとか。でも手のひらを正面位すれば、後ろに腕が振りやすくなり、肩を後ろまでしっかりと動かすことができるということ。そうすることで手首から肘、肘から肩へと、逆行的な外巻き方向への連鎖が発生するわけです。肩からの距離が離れた場所ほど、回転や「てこの作用」が強まります。それを逆手に取ることで、外へ外へと回転していく力を、下から上に作用させる。これが、手のひらを正面へ向ける狙いだと著者は記しています。重要なポイントは、人体すべての骨格は連結しているという事実。だからこそ、たった1ヶ所が改善されるだけでも、そこに関わる周囲に変化が生まれるということです。著者はそれを「まるで『スイッチ』のように、オセロの黒が、白に変わる」と表現していますが、たしかにそんなニュアンスかもしれません。ひとつの小さな変化が、その周囲の変化を誘するため、他の部分もどんどんよい方向に矯正されていくということです。*必要以上の方法論を絡めることなく、シンプルに徹しているからこそ、説得力は抜群。本書を参考にしながら1日10分のエクササイズを続ければ、肩こりが改善されるかもしれません。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※宮腰圭(2016)『1日10分歩き方を変えるだけでしつこい肩こりが消える本』サンマーク出版
2016年07月17日一流のスポーツ選手が日頃の練習で取り入れる運動は、とても合理的で効果的なものが多いといいます。今回は、その中でも私が個人的にオススメしたい「マエケン体操」を紹介します。これは、今年メジャーリーグのドジャースに入団した元広島カープの前田健太投手がおこなっている独特なウオーミングアップ体操です。実際にやってみると、少しの時間で肩がポカポカと温まりますよ。■マエケン体操のやり方インターネットで「マエケン体操」と検索すると、グルグルと高速で肩を回す前田健太投手の動画が見られると思います。ですが、最初から高速でやると肩を痛めてしまう可能性もあるので、ゆっくりとした動きで真似することをオススメします。足を肩幅に開き、上半身は前屈みに。背中が丸まらないように気をつける。肘を曲げ、手のひらを上に向ける。肘を後ろから肩の上を通って、顔の前に。左右交互にグルグルと回す(10回~20回)。回すときの手のひらの向きに注意。肘を下ろす際は、手のひらが体側、肘を上に突き上げるときは、手のひらが後ろ側になるようにする。最後に、手を体の前で合わせ、左右の肘を背中側に突き上げる(5回)。肘を上に上げるとき、手のひらが外側を向くようにする。 肩甲骨の動きや手のひらの向きを意識して、ゆっくりとやってみましょう。1セットでも充分肩が温まると思います。■肩こり解消だけじゃない!? マエケン体操の効果肩が温まるため、肩こりのケアにぴったりな「マエケン体操」ですが、ふだん動かすことが少ない肩の関節や、肩甲骨まわりのこりを和らげてくれるため、他にもさまざまな効果が期待できます。肩関節を内外に捻る動きは、四十肩や五十肩の予防にも良いそう。また、肩甲骨をほぐし、肩こりが改善することで基礎代謝が上がるといわれています。姿勢が良くなることによって、背筋が伸び、お腹まわりの引きしめ効果も期待できそうです。私は、デスクワークで疲れたときや、夕方ごろ肩が凝ってきたとき、また寝る前などにこの体操をしています。大きな動きができて、かつ肩甲骨を意識的に動かせるので、とてもリフレッシュできます。難しい動作や特別な技術も必要ないので、すぐに真似ができるのもうれしいポイント。前田健太投手は、2歳のころから水泳を習っており、西日本大会で優勝した実績もあります。肩の強さは、このころから鍛えられたものなのでしょう。子どもの運動能力向上にも役立つかもしれませんね。
2016年06月24日整体師のりょうです。仕事中に肩こりで困った経験はありませんか? 今はパソコンを頻繁に使うため、首が前に垂れて背中が曲がり、ずっと同じ姿勢になっていることが多いですよね。それでも「肩こりになったことがない」という人がいましたら、それは逆に注意した方がいいかもしれません。肩こりに気づいていないだけかもしれないからです。今日はオフィスをはじめ、仕事中にすぐできるストレッチをご紹介しましょう。○仕事中にいすに座ったままできるストレッチいすに深く腰掛け、背もたれに両手をかけます。そしてゆっくりと背もたれにもたれかかり、天井を見ます。このとき、絶対に息を止めないようにしてください。天井を見上げたら、ゆったりとした呼吸で20秒ほど静止します。肩甲骨周辺がこって硬くなった人は、最初の手を後ろへ回すことすらできないかもしれません。また、首こりの激しい人は、天井を見上げられないかもしれません。そんなときはできる範囲で少しだけやってみて、時間をおいてしばらくしてから再度行います。筋肉がほぐれると、だんだんできるようになっていきます。一度にやり過ぎて逆に傷めないよう注意して行ってください。○力を抜いてリラックスでは次に首の横側のストレッチを行ってみましょう。下の写真は、首の左側をストレッチしているものです(横並びの2枚は、角度を変えて撮影したものです)。この場合、右手でいすを固定するように座面を押さえ、左手は力を抜いてだらんとさせます。そしてゆっくり天井を見上げリラックスしてください。そのままゆっくりと首を右側へ倒します。このとき、首を右肩の上に乗せるようなイメージで動いてください。呼吸は絶対に止めないで、20秒くらい静止します。反対側の首も同様に行ってください。○肩こり解消には、脇の下から肩甲骨もストレッチ次に脇の下から肩甲骨周辺をストレッチしましょう。下の写真も先ほどと同じく、横並びの2枚は、角度を変えて撮影したものです。まず、両手を上げて左手で右手の手首をつかみます。そのまま背もたれにもたれかかりながら、ゆっくりと手を左へ倒します。さらに背もたれに上体を押しつけるようにすると、ストレッチがより強力にできます。このまま呼吸を止めずに20秒静止します。実はこのストレッチは、以前紹介したものと同じで、寝転んでいるか座っているかの違いだけです。仕事中は簡単に寝転べないので、いすに座ってできるバージョンを考えてみました。右側ができましたら、同様に左側も行ってくださいね。○重い頭が抜けるようなストレッチさらにもうひとつご紹介しましょう! 首が引っ張り上げられるような気持ちよさを感じるストレッチです。いすに深く腰掛け、両手を上から回して背もたれに手を置きます。ゆっくりと首を後ろへ垂れるように動かします。天井を見上げるよりもさらに後ろへ行く人は、後ろの壁を見るくらいまで動かしてみてください。重い頭がまるで抜けるかのように軽くなります。この際も決して呼吸を止めずに、20秒程度静止してください。このストレッチは、背もたれに重心がかかりますので、いすが後ろへ倒れないように最初に確認してから行ってくださいね。実はこのストレッチも以前紹介したものと原理は同じで、座って行うバージョンです。肩こりというのは、同じ姿勢が原因になることがとても多いため、仕事中に少しでも肩こりを感じたら早めに改善しましょう。ため込むとつらくなるのは、何事も同じことです。今日ご紹介したストレッチでしたら、仕事中にすぐできると思います。休憩時間まで我慢せず、できるだけ早め早めの対処で、肩こりを悪化させないよう心がけてください。「たかが肩こり程度」と軽く思っていたら、肩こりが原因で大変なことにつながるケースもあります。肩こりと首こりは脳への血流を悪くしているので、仕事の効率も悪くなります。よい仕事をするためにも、ストレッチで改善してくださいね。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計283万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年09月10日整体師のりょうです。肩こりは、肩以外の要因も絡み合って起きることが多いです。これまでには、腕や首、肩甲骨などにも原因があることをご紹介してきました。今回新たにご紹介するのは、整体院に来られる人のほとんどがビックリされる箇所の「脇の下」です。「なぜそんなところが関係あるの? 」と皆さん驚かれるのですが、脇の下は背中から肩甲骨につながっているところですので、肩こりにとても影響が大きく、しっかりほぐす必要のある箇所なんです。整体師にしてもらうように自分で押すことは難しいですが、ストレッチでしたらいつでもどこでも簡単にできますので試してみましょう。○両手を支えにして、脇の下を伸ばす下の写真のようなフェンスや塀があれば、それらを支えにしてストレッチができます。ちょうどよいものがない場合は、まっすぐ立って両手を前に出した際、手が水平になるくらいの高さでしっかりと固定された物であれば代用可能です。例えば家の中で私は時々、キッチンの流し台に両手を支えてストレッチしています。身の回りで動かないしっかりした物を見つけ、ストレッチしてくださいね。ストレッチの手順は至って簡単です。まず上にある左の写真のように、しっかり手をフェンスの網に絡めるなどして外れないように準備します。そのまま右の写真のようにお尻を後ろへ突き出せば、脇の下のストレッチができます。このまま呼吸を止めずに20秒ほど静止してください。そのときには、どこが伸びているのかしっかり意識しましょう。○ストレッチはどこでもできる次に反対向きでも同じことをやってみましょう。こちらは脇の下ではなく、腕と肩甲骨周辺のストレッチになります。こちらも同様に手順は簡単で、見た通りです。フェンスに後ろ向きになって、両手が動かないようにします。大きく息を吸って、ゆっくり吐きながらおなかを突き出します。このとき、両腕から肩甲骨周辺がストレッチできていることを確認してください。最初に行ったストレッチの片手バージョンです。要領は同じですが、広い場所がなかったり、何らかの事情で片手しか使えなかったりするときに便利です。両手時と多少違うところが伸びますので、併せてやってみるのもよいと思います。反対の腕も同様に行ってくださいね。○どんな物でもストレッチの道具になるでは次に、これまでのようなフェンスや壁、塀など都合のよいものがない場合のストレッチをご紹介しましょう。下の写真のように、家の中の柱だって使えてしまいます。要領はこれまでと同じですが、支える手の角度が変わりますし、柱の素材や厚みによって手が外れやすいため、後ろへ転倒しないようにご注意ください。片手で支える場合(上の写真2枚)と、両手で支える場合(下の写真2枚)です。柱の反対側からもストレッチできれば左右のストレッチが可能です。○日常の物を使って習慣化しよう脇の下がほぐれると皆さんビックリされますので、「このストレッチで一瞬にしてスッキリした! 」なんて人もいるかもしれません。また、公園では、ジャングルジムや鉄棒などを使うことも可能です。このように身の回りにある物を使うと、ストレッチは簡単に行うことが可能です。前回ご紹介した方法でも脇の下がストレッチできますので、併せて日常の中で習慣的に行ってください。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計283万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年08月21日肩こりというと、当然のように肩をもむ人が多いのですが、実は "肩ではない部分" も肩こり解消の重要なカギを握っているケースも少なくありません。ここで紹介するのは小円筋と大円筋の筋肉・筋膜をほぐし、肩甲骨の外側をゆるめていくメソッド。経絡整体師の朝井麗華先生にほぐしの方法とポイントを教えてもらいました。○脇の下をしっかりつかんで "深部" をほぐす小円筋や大円筋はいわゆる脇の筋肉。猫背になって肩が落ちるようになると、それにつられてこれらの筋肉も引っ張られてしまいます。これを支えようとして筋肉が緊張するため、特に小円筋は常に "お疲れモード" になっています。これをほぐす方法は以下の通り。まず脇の下の真ん中に親指を垂直にグサッと差し込みます。脇の厚みをつぶすイメージで、しっかり親指を4本の指で圧をかけてはさむ。つかむ際の手の形はこのような感じ。4本の指を背中に沿わせるように、脇の下をつかむようにしてはさみます。この状態を30秒ほどキープし、いったんゆるめます。続いて、先ほどの場所から位置を少し下に移動させて脇の下をはさみ、30秒ほどこの状態をキープし、ゆるめます。この手順を3カ所で行い、肩こりの状態に合わせて反対側の脇の下でも行いましょう。自分でできる肩こり解消法 - おっぱい番長の筋膜ゆるめ (小円筋&大円筋)本稿で紹介した筋膜ゆるめは、朝井先生の著書「おっぱい番長・朝井式筋膜ゆるめあきらめていたコリがスッキリ! (シュシュアリスブックス)」(KADOKAWA刊) で詳しく解説されています。朝井先生の「筋膜ゆるめ」は、これまでのマッサージと異なり、もみほぐすわけではありません。その名の通り筋膜をゆるめるメソッドであり、即効性が期待できるほか、自分でいつでもできるメリットがあります。もちろん、症状が改善されるまで毎日行った方がいいでしょう。筋膜をつかむと「痛い」と感じることがありますが、これは筋肉・筋膜が固まっているから。ゆるんでいたら痛くはなりません。痛さを感じなくなるまで続けるのがこのメソッドのポイントです。なお、指を強く押しつける動作が必要ですので、ネイルを付けている人や爪が長い人は注意が必要です。○教えてくれたのは……朝井麗華さん経絡整体師。美しく健康になるサロン『気・Reika』主宰。臨床検査業界を経て、夫の闘病をきっかけに東洋医学や本当の健康を追求し始める。卓越した技術と理論が口コミで広がり、日本一予約がとれないサロンとして人気に。タレントやモデル、美容関係者などに施術を行う傍ら、テレビや雑誌などメディアでも活躍している。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年08月14日肩こりに悩むアラサー、アラフォー女子は多いと思います。でもマッサージに通うには忙しいし費用もかかるし……できればセルフケアで改善したいものですよね。ここでは「おっぱい番長」としてメディアなどで活躍中の経絡整体師 朝井麗華先生に、肩こりが頻発する震源地「僧帽筋」の筋膜ゆるめによる肩こり解消法を教えてもらいました。○グッと指を差し込んでしっかりつかむこと僧帽筋は肩と首、そして背中をつなぐ大きな筋肉。「肩こり」として意識されるこりのほとんどがここで生じているので、この筋膜をつかんでほぐすことが肩こり解消の近道となります。まず、親指と4本の指で僧帽筋をつかみます。表面だけではなく筋膜と筋肉をしっかりつかむのがポイント。僧帽筋をしっかりつかんだら、ぎゅっと力を入れた状態で30秒~2分待ちます。つかんでいると筋膜・筋肉がゆるんでくるので、筋膜をはがすイメージでしっかりつかんだまま上に引き上げます。このように、表面を浅くつまんでグリグリしたりモミモミしたりするのは逆効果。自分でできる肩コリ解消法 - おっぱい番長の筋膜ゆるめ (僧帽筋)本稿で紹介した筋膜ゆるめは、朝井先生の著書「おっぱい番長・朝井式筋膜ゆるめあきらめていたコリがスッキリ! (シュシュアリスブックス)」(KADOKAWA刊) で詳しく解説されています。朝井先生の「筋膜ゆるめ」は、これまでのマッサージと異なり、もみほぐすわけではありません。その名の通り筋膜をゆるめるメソッドであり、即効性が期待できるほか、自分でいつでもできるメリットがあります。もちろん、症状が改善されるまで毎日行った方がいいでしょう。筋膜をつかむと「痛い」と感じることがありますが、これは筋肉・筋膜が固まっているから。ゆるんでいたら痛くはなりません。痛さを感じなくなるまで続けるのがこのメソッドのポイントです。なお、指を強く押しつける動作が必要ですので、ネイルを付けている人や爪が長い人は注意が必要です。○教えてくれたのは……朝井麗華さん経絡整体師。美しく健康になるサロン『気・Reika』主宰。臨床検査業界を経て、夫の闘病をきっかけに東洋医学や本当の健康を追求し始める。卓越した技術と理論が口コミで広がり、日本一予約がとれないサロンとして人気に。タレントやモデル、美容関係者などに施術を行う傍ら、テレビや雑誌などメディアでも活躍している。本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。
2015年08月13日整体師のりょうです。肩こり解消のため、これまでに壁やタオルを使いながら肩甲骨の動きに注目したり、腕や首も肩こりと密接な関係があることを紹介したりしてきました。これらのストレッチを実践することで、肩こりはさまざまなアプローチから解消できるとご理解いただければうれしいです。今回は肩関節のほぐし方と肩こりの関係について見ていきましょう。○肩こり解消には、筋肉より関節を意識する肩がこると、どうしても肩の筋肉をほぐしたくなりますよね? その場合の「肩」って、どこを指していますか? おそらくほとんどの人が、肩たたきするときの肩をイメージされると思います。実際に触ると硬くなっているでしょうから、少しでもほぐしたい気持ちはよく分かります。しかし、その部分だけをどんなにほぐしても肩こりは解消されないのです。肩こりがひどくなれば、肩に重りが乗ったような感じになったり、肩に鉄板が張りついたように感じたりする人も多いことでしょう。そのようなケースでは、肩関節が動きにくくなっているはずです。そこで、肩という筋肉ではなく、肩の関節を柔軟にして肩こりを改善していきましょう。○肩関節を意識しながら動かす下の写真のように、右腕を枕にして横向きに寝転んでください。そこから左手の甲を天井へ向けたまま、身体の前を通りながらゆっくりと頭の上まで移動し、また戻します。肩手だけ万歳して戻るイメージです。一連の動作を終えると、最初と同じ姿勢になると思います。次に左手を上に上げながら頭へ近づけていきましょう。この場合も左手の甲を上に向けたまま、真っすぐ手を伸ばしゆっくり動かしていきます。これで、前方向と上方向に腕を動かしたことになります。肩こりがつらいときは、肩の筋肉のこわばりばかり気になってしまうものです。ただ、それでは根本的な解決に結びつきにくいです。この運動をしてみると、実は肩というのは関節なんだということに気付かされるはずです。この動きを10回くらい繰り返してみましょう。○肩関節を大きく回してみましょうでは、次は回旋させてみましょう。回旋には前回しと後ろ回しがあります。ラジオ体操でもおなじみなのですぐ分かると思いますが、人によって回しやすい方向と回しにくい方向があります。回しにくい方向は注意しながら行ってください。最初の位置は先ほどと同じです。ゆっくり身体の前を通って頭までもっていき、そこからゆっくり腕を後ろから回します。このときは「大きく腕を回す」ということを考えてほしいのですが、特に肩を大きく動かすように心掛けてください。では次に反対回しもやってみましょう。今度は先に腕を後ろへ回して頭の上を通り、身体の前から最初に位置へ戻ります。前回しと後ろ回しをそれぞれ10回ほどしてみましょう。写真だけ見ていると、「そんなことくらい簡単! 」と思われることでしょう。確かにやっていること自体はとても単純です。もしかしたら、中には「こんなことくらい、立って両腕同時にやればいいじゃないか! 」と思う人もいるかもしれません。もしそう感じられたのであれば、ぜひお試しください。やってみると、なぜ私が今回のやり方を推奨しているのかすぐにお分かりいただけるはずです。今回の写真では左手を動かしていますので、終わりましたら右手も同様に動かしてくださいね。○関節の可動域を広げると健康になる今回のストレッチで腕を回すことで、肩関節を動かしました。肩関節が柔軟に動くようになりますと、こわばっていた肩こりが解消されます。「肩こりは肩の筋肉をほぐせばいい」という固定概念を覆したことに気付かれることでしょう。肩に限らず、関節はとにかく柔軟であることが健康の基本です。関節が動く角度や範囲を「可動域(かどういき)」という言葉で表しますが、関節の可動域は狭いより広い方が健康のためにはよいのです。今回の肩関節をはじめ、股関節や膝関節、足関節(足首)は、整体師として私がいつも患者さんにその状態など問いかける部位です。関節を柔軟にして可動域を広げると、筋肉のこわばりも解消していきます。「肩こりくらい、放っておいても問題ない」と安易に考える人も少なくないかもしれません。ですが、慢性化すると重大疾病につながる恐れもありますから、早めに改善するようにしましょう。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計268万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年06月19日整体師のりょうです。肩こりというと、「もむ」「たたく」という解消法が最初に浮かびます。残念ながら自分でこの2つをするのは難しいですが、実はそれがラッキーなのです。なぜなら、肩こり解消のためにやってはいけないことが、この2つだからです。○「もむ」「たたく」は逆効果もんだりたたいたりすると、筋繊維が壊れるケースや、血行不良の原因につながるケースがあります。肩こりを解消したいのに逆に悪化させてしまっては、何にもなりませんよね。自分でする肩こり解消法は、ストレッチが最良です。しかも肩こりの原因は肩にないことが多く、肩甲骨や腕にも原因があることをこれまで書いてきました。そして今回は、首にも原因があることをぜひ知ってほしいです。○肩こりと首こりは、大いに関連ありご存じの通り、肩には腕がぶら下がり、その上には首が乗っています。構造的に考えると、肩に負担がかからないわけがないのです。肩こりと首こりは言葉が違うのと同様に、全く別の症状と思えますが、私はいつも関連して考えています。首の上には約3~5kgとも言われる頭が常に乗っていて、絶対に下ろすことができません。ですからこの首をリラックスさせることができれば、肩こりを解消することができると考えます。そのため、本当は教えたくなかったオリジナルストレッチをこれからご紹介しましょう。○極秘ストレッチの極意は「首の力を抜く」まず、両ひじを立てて上を向いて寝転びます。このときはまだ首に力が入った状態になっています。ゆっくりと天井を見るように首を動かしてから、一気に首の力を抜きます。このとき、後頭部が肩甲骨の間に入りこむようなイメージです。実際には入りませんが、そのようなイメージをすることが大切です。この際、「首が垂れる」という言葉がピッタリな格好になるのですが、肩には力を入れず、腕には程よく力が入ることになります。呼吸はゆっくり行ってください。絶対に止めてはいけません。20~30秒程度しましたら、両ひじを前へ抜いて、ベタっと寝転ぶようにして終了です。終わるときに、首を持ち上げて起きあがることは絶対にしてはいけません。首を起こすために大きな力を必要とするため、首を痛める可能性があります。ご注意くださいね。写真を見ながら順にもう一度説明しましょう。写真で見ると大きなしぐさがないので簡単なように見えますが、実はとても難しいです。「首の力を抜く」のがうまくできない人が多いので、ひじを片方ずつ使って行う方法も考えてみました。○片方ずつ行えば、簡単にできるまず右ひじを立てて、斜めに寝転びます。ゆっくり天井を見たら、一気に首の力を抜きます。後頭部が肩甲骨に近づくようイメージし、同時に耳が肩に近づくようにもイメージします。決して肩に力を加えてはいけません。首がリラックスできるよう、肩も力を抜いてください。ただ、腕には程よく力が加わります。両ひじで行ったときと同じように、呼吸を止めずゆっくり行い、20~30秒程度したら終了します。首を戻すときは、無理のないようにゆっくり起こすか、ひじを抜いて寝転ぶようにします。写真を見ながら順にもう一度説明しましょう。下の写真は、分かりやすくするために両面から撮影しました。首の力を抜いたとき、ゆったりと呼吸しながら、首がリラックスしていることを確認できたらうまくできています。最初は難しいかもしれませんが、慣れると簡単にできます。右が終わりましたら、左も同様に行ってください。○ストレッチは形ではありません今回は「イメージする」という言葉を多用しました。私がいつも言うことなのですが、「ストレッチは形ではなく、イメージが大切」です。一人ひとり身体は違いますから、形を同じにすることは不可能です。ヨガで身体を壊したり続かなかったりする人は、形を追求しすぎることに原因があります。ストレッチとは自分に合った程度に筋肉を伸ばし、力を抜くことです。どこが伸びているのか、どこが抜けているのか、イメージすること(想像すること)が一番大切と覚えておきましょう。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計268万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年06月04日整体師のりょうです。肩こりになった経験が無いという人に出会ったことがありますが、それはただ感じていないだけで、実は非常にこっている場合が多いです。考えようによっては、感じていないというのは幸せなことです。ただ、そういうケースはいつか大変なことになる可能性もあります。自分の身体ですから、本当はこりという異変をちゃんと感じていたいものです。前回、前々回は肩甲骨のことについて書きました。肩こりの原因は、肩に無い場合が多いということをこれまでにもご紹介しています。今回は、肩ではなく腕に肩こりの原因があることを知っていただきましょう。○腕がこっている?私の整体院に肩こりで来院される方の多くは、実は腕にも問題があり、「腕がこっているなんて気付かなかったわ~……」とよく言われます。私に触られて初めて気付かれるわけですが、なかなかほぐれず、手ごわい場合がとても多いです。「肩こりは感じていても、腕のこりは感じていない」という場合は、こり固まり過ぎた状態と言えます。これからご紹介するストレッチは、写真で見るととても簡単です。ただ初めて行う場合は、ゆっくり少しずつ行ってください。なぜなら、こり固まった人がいきなりきつく行うと、肩周辺がつることもありますのでご注意ください。○寝転んで腕のストレッチそれでは今回のストレッチを始めていきましょう。まずあおむけに寝転んでください。どちらの腕から行ってもよいですが、写真に従ってまずは右腕から始めていきましょう。両腕を上げてバンザイするような格好から、左手で右手の手首を握ってください。そして左手で右手を引っ張るようにして、右手を頭の下へ移動させます。そこからさらに左手で右手を引っ張ります。グッと引っ張ったら、頭を床方向に押しつけます。写真を見ながら順にもう一度説明しましょう。似たような形のストレッチを立ったまま、あるいは座ってしたことありませんか? その場合は、手首ではなく肘を引っ張るとより効果的なのですが、今回のストレッチとぜひ比べてください。こちらの方がはるかに効き目は大きいはずです。○ストレッチは身体を安定させると効果的私はストレッチを教える場合、身体を必ず安定させるようにお伝えしています。今回のように寝転んですることで、腕や上半身が床に固定されるため、ストレッチ効果が大きく期待できます。立って行うと腕も上半身も支えが無く動いてしまうため、一定の効果を出しにくくなります。もし立ったまま行う場合は、壁に上半身を押しあてると、今回と同じような効果が期待できます。○どこが伸びるか必ず意識するさて、今回のストレッチであなたはどの部分が伸びましたか? このストレッチを実施する際は、どこが伸びるかを必ず意識してほしいです。ここまで一言で「腕」と書いてきましたが、腕といってもそのどこが伸びるかはあなた次第。中には、脇や背中まで一緒に伸びる人もいるはずです。少し引っ張る力を変えたり、押しつける力を変化させたりすると、効果が変わる点も確認してほしいです。一番気持ちよいところを探してギューっと伸ばしたら、20~30秒静止しましょう。一度頭を浮かして、もう少し引っ張ってまた20~30秒静止というように、ご自身で筋肉の状態を確認しながら行ってください。写真では右腕のストレッチを行いましたが、左腕も同様に行ってくださいね。○著者プロフィール鮎川 良奈良県の学園前にて「RYO整体院」を営む整体師ランナー。整体師だからこそ分かる身体のメカニズムを基に、ストレッチの重要性を説き、クリニックも開催する。ストイックにタイムを追求するよりも、健康で楽しいマラソンライフを提案。筋肉痛になりにくい身体作りや疲労回復のケア方法、自身が提唱する疲れにくいランニングフォーム「エンジョイラン走法」で、フルマラソン走破を目指す人のサポートをしている。著書に『がんばらないで楽に長く走る』(学研パブリッシング)がある。また、累計268万アクセス超の人気ブログ「整体師に学ぶ~マラソンによる筋肉痛改善方法と、フル完走ノウハウ」も執筆している。
2015年05月14日日経WOMANのオンライン調査によると、肩こりに悩む女性はなんと67%にも上るとのこと!あなたは大丈夫ですか?肩こりに悩む女子は立ち姿も、座り姿もイケてない姿になってしまうので、要注意!■1.肩こりはどうして起こる?肩こりは肉体的な疲労と、ストレスによる疲労が重なって血流が悪くなり、肩周りの筋肉の硬直や骨のゆがみなどから痛みが発生すること。特にデスクワークの女子は、肩が前に出て、あごを突き出すような姿勢になるので猫背になり、骨も内臓も本来の定位置に収まっていないので、肩に負担がかかってくるそうです。また緊張やイライラを強いられる場面の多い人も、知らずに肩をすぼめて呼吸が浅くなるようなので、肩に負担がかかるそう!思い当たる節はありませんか?■2.肩こり女子のイタイ姿・立ち姿肩が前に出てしまうので両腕も前に出てしまい、せっかくのオシャレも台無しに。・スマホ編画面を見る時にあごを前に突き出す姿勢に。・座り姿パソコン作業中に、肩をすくめてしまう人が続出中。■3.肩こり知らずになれる?美習慣3つ先述のイタイ姿にならないように美習慣を身につけておきましょう。・肩を常に後ろ側に引き下げ、あごを引く習慣を!猫背も厳禁!・ストレスは禁物!ストレスが溜まってくると、人は知らずに肩をすくめてしまうそう。そうならないためにも、細かなことはすぐに忘れる習慣を!・席を立ったついでに深呼吸しましょう。大きく息を吸って、胸を開く習慣を1日数回取り入れてみましょう。酸素が送り込まれるだけで、血流改善に!■4.血流をよくする食べ物美習慣を身に付けても、血流の悪くなるものばかり食べていたら本末転倒!血流のよくなるものを食べて、肩や首周りの筋肉が硬直しないように気をつけましょう。特に首や肩周りの血流を良くするには、青魚からとれるEPAやDHAが良いそう!年中安価で手に入る、あじ、さば、さんま、いわしなどがオススメです。またEPAとDHAはビタミンB群と一緒に摂ると効果がUPするともいわれています。豚肉、大豆製品、ナッツ類、キノコ類がオススメです。またビタミンEやカロテンが摂取できる緑黄色野菜も合わせて食べておくと栄養バランスもよく、肩こり解消につながりやすくなるでしょう。■5.肩こりがひどくなると・・・肩こりがひどくなると、立ち姿や座り姿などの見た目だけではなく、頭痛やあがり症の性格になってしまったり、下腹部に脂肪がつきやくなって、ポッコリお腹になったりと、ダイエットや美容面にも悪影響!■おわりにいろいろ覚えるのは大変なので、日頃の姿勢改善は「胸を開く!」の一つだけ言い聞かせるようすれば、前肩や猫背もなくなり、バストUP効果にも繋がるでしょう。つらい肩こりとサヨナラできると、見た目の好感度もUPし、美容やダイエットの悩みも改善されるので、いいこと尽くめですね。(丸田みわ子/ハウコレ)【参考】・日経WOMAN(2014)『働き女子の不調ケア&リラックス大全』日経BP・松井孝嘉著(2014)『あらゆる不調は首で治る』マガジンハウス
2014年08月29日おもりを背負っているかのように肩が重い、ガチガチに固まってしまった、こんな辛い思いをすることってありませんか?誰でも一回くらいは肩こりに悩んだことがあると思います。こんにちは。ゆる体質改善アドバイザーの佐々木メグミです。ストイックに短期的にではなく、ゆるーく続けられる体質改善を広めています。気がつけば休憩しないでデスクワークをしていたり、姿勢が悪いのは分かっていても、その姿勢だと仕事に集中しやすかったり、自分で気がつく肩こりの原因はいくつかあると思います。肩こりを実感すると、カラダだけでなく気持ちも重くなりがちです。余裕があれば運動や入浴などの対策ができると思います。でも本当に忙しい時は、そのまま働き続けてすぐ寝てしまうことが多いのではないでしょうか。肩こりが慢性化すると、解消するまで時間がかかります。東洋医学で肩こりは、万病のもとです。頭痛やめまいなど様々な不調と関係があります。女性の場合、肩は約3〜4キロの重さがある頭と、2〜3キロの重さがある腕を支えています。ただでさえ肩こりを実感しやすいのです。冷房による冷え、筋力不足やストレス、噛み合わせの悪さなども原因になります。不調を感じたときは、脳が「ここが辛い!」と教えてくれています。このサインを受け取ったら、放置してはいけません。きちんと対処し悪化するのを防ぎましょう。肩こりの傾向と対策を、大きく3つに分けて考えてみましょう。どれかに当てはまるか、もしくは2つ、3つと合わさっている事も多いと思います。みなさんはどのタイプですか? 1. 痛みを感じるタイプ血行不良が原因のことが多いです。肘から指先までの冷えも、肩こりに影響します。電子レンジで温めて使うホットパックなどで肩まわりの血行をよくしたり、お風呂でカラダの芯から温めると良いでしょう。2. だるさを感じるタイプ筋力不足が関係していることが多いです。肩まわしをしたり、軽いストレッチからはじめ、少しづつ筋力アップをしていきましょう。3. 凝り固まっているタイプストレスが大きく影響していることが多いため、発散させることが大切です。1時間に1度はストレッチなどをして動かしましょう。ツボ押しとマッサージを上手く取り入れましょう。■押してみよう!肩こり解消のツボ肩周辺には、たくさんのツボがあります。肩こりが辛くて、ちょうど手が届く場所は、どこを触ってもダイレクトに効果があると思って大丈夫です。ツボの位置は目安としてとらえましょう。1カ所だけを押すよりも、肩まわりの血流をよくするつもりで広範囲で指圧したり、もんだりしてみましょう。肩こりを解消できると、肩から上がすっきりします。良いアイデアが浮かんだり、「今日も頑張ろう!」と思えることでしょう。次回も「ゆる体質改善」をお伝えします。お楽しみに。
2014年06月28日春は気温や気圧の変化も多いので、冷えや肩こり、腰痛など、不調に悩む女子も多いのでは?中でも肩こりは女性が訴える症状でもっとも多いと言っても過言ではありません。改善の方法は、マッサージやストレッチなど様々ありますが、今回は、おうちで簡単にできるアロマタオル温湿布の方法と、肩こりに効果的なアロマオイルを4つご紹介します。■アロマタオル温湿布(1)触れられる程度でやや熱めのお湯を洗面器にはり、アロマオイルを3~5滴程たらします。(2)そこにタオルを浸し、お湯に浮いた精油をすくうように取り出したタオルを絞ります。(3)精油のついた面を内側にして首や肩などの凝りを感じるところに5分ほど当てましょう。アロマテラピーによる温湿布をすることによって、皮膚が温まって血行がよくなり、精油の成分も吸収されやすくなります。また、香りの効果で緊張した心を解放し、肩こりになりにくい状態にも導いてくれます。■肩こりに有効なアロマオイル4つ1.ラベンダー鎮静作用のある精油としてアロマテラピーでも代表的なものです。痛みを和らげ、心身をリラックスさせる効果があり、不眠の改善や緊張も和らげてくれる効果があります。神経系を調節して心身のバランスをとり、心を落ち着かせる手助けをしてくれるので、頭痛を伴うような肩こり、心配事があるときやうつ状態に陥っているときに感じる肩こりに効きます。2.ローズマリー血液循環を促す効果に優れていて、筋肉を緩める働きがあります。鎮静させ過ぎずに痛みを緩和してくれるので、オーバーワークで疲労した肩こりに効果的です。また、脳細胞を活気づけ、頭脳を明晰にして記憶力を増進させる効果もあるので、疲労困ぱいした心を元気づけて、心を強くしてくれます。3.スイートマジョラム血液循環を活発にする作用があります。動脈と毛細血管とを拡張することで血液を流れやすくし、気持ちがよく温かいという感じをもたせてくれますので、冷たくこわばった肩こりに効果的です。消化器系の不調を和らげる効果もあるので、消化不良などからくる背中の痛みにも有効です。また、神経系を鎮静する作用もあるので、不安やストレスから解放して気持ちを楽にしてくれるでしょう。4.ペパーミント冷却作用に優れていて、消炎効果で筋肉痛を和らげます。暑いときには冷やし、寒いときには温めるという二重の作用を発揮する精油ですので、風邪の症状からくる肩こりにとても効果的です。また、イライラがつのって精神的な疲労を起こした場合や、緊張した状態からくる肩こりを鎮めてくれるでしょう。胃の筋肉をリラックスさせて、そこにかるい麻酔作用をおよぼしてくれるので、便秘や下痢といった消化器系への作用も有効です。ペパーミント油は、刺激の強い精油です。粘膜を刺激してしまうことがありますので、眼の近くでは使用しないようにしましょう。■おわりにアロマテラピーの精油選びは、自分が心地よく感じる香りを選ぶことが重要です。簡単にできるアロマタオル温湿布、是非試してみてください。花も咲きほこった穏やかな春に、肩こりを解消して、心も体も軽く穏やかに過ごせますように。(土田香織/ハウコレ)
2014年04月21日日常生活において、カラダの不調の上位に上がるのが「肩こり」。私も物書きという職業柄、こりに悩まされて15年。まるで肩に重石をのせられているようにガチガチで、マッサージに行って一瞬は気持ち良くなっても、すぐに元通り。そのうち腕も上がらなくなるし、頭痛もするしで「悩み」ではすまされず、仕事や普段の生活にも支障をきたす始末。ライオンの調べによると、女性の6割以上が肩こりを感じていて、20代から30代女性は男性の2倍以上が、こりに悩まされているそう。筋肉量が少ないのと冷えやすいのが主な理由で、さらに長時間のデスクワークやPCの使用により筋肉は固まっていきます。せっかく時間をつくってマッサージに行っても、姿勢が悪いと約2時間で帳消しになるのだとか…。働く女性だけでなく、育児や家事をしている主婦の女性にも肩こりは切実で、そんな悩みを解決すべく登場したのが、ライオンの「ハリックス ほぐリラ」。今まで、肩こり解消グッズはいくつも試して来た「肩こりグッズジプシー」の私。「今回こそは」と、ウキウキ、ドキドキで早速試してみました。結果は…、ハッキリ言って、今まで出合ったグッズの中で一番効きました! ほんと、「すごい」の一言。塗るロールオンタイプと貼るバップタイプ、2種類あるのですが、まず試したのは塗るタイプ。ハリックス ほぐリラ ロールオンタイプ 20ml 本体価格¥920(第2類医薬品)/ライオンこっている部分にクルクルと塗布すると、スーッとした爽やかな清涼感。最初はただ「気持ちいい」と感じる程度ですが、15分くらいして肩を触ってみると、なんとコリがほぐれて柔らかくなっている! 腕全体も、使用前よりも上がりやすいのを実感します。見た目もシンプルでデザインもスタイリッシュなので、持ち歩いても恥ずかしくないのが◎。それから、集中ケアとして使いたいのが貼るバップタイプ。温感と冷感の二種類から選べ、私は肩に冷感、腰の温感を貼ってみました。ハリックス ほぐリラ 冷感、温感 各6枚入り 本体価格 ¥760(第2類医薬品)/ライオンまず驚いたのが、従来になかったような香りの良さ。冷感がラベンダー、温感がゼラニウムと、お休み前の使用でかなり癒されます。こちらも、15分くらいでみるみるうちに効果が現れ、患部がふわりと軽くなる感じ。まさに、寝ている間にマッサージしてもらったようで、朝起きるとカラダがラクになっているのです。弱酸性のジェルタイプなので、貼り直しもできるし、剥がすときに痛くないのも嬉しい。どうして、こんなに効くのか。それは、経皮吸収促進剤が配合されているので、痛みをもとから鎮める「フェルビナク」、血流を促す「生薬アルニカチンキ」などの有効成分が、すばやく浸透するから。これ、もっと早く欲しかった~と心から思いました。つらい肩こりに悩んでいるひとは、ぜひ試してみてください。もう、マッサージいらずになるかも!? ライオン 公式サイト
2014年04月10日一日中パソコンを使う、重い荷物を担ぐ……など原因はさまざまですが、肩こりの悩みはつきません。CMでも見たことがある「ピップマグネループ」を知人に勧められて試してみました。■磁気の力はどう使っても弱くはならない筆者は、45cm・ブラックのタイプ(定価2,310円)を購入。開封して手に取ったところ、ソフトな触り心地で、見た目は普通のゴムネックレスのようです。ぱっと見たところ、また触ったところでは、「本当にこの中に磁石が入っているの?」という印象ですが、とにかく首に装着してみました。違和感はないものの、「効いている!」という実感もありません。でも、水にぬれてもOK、睡眠中もOKということなので、まずは、1週間は終日着けて様子をみることにしました。2日目、3日目と普段通りの生活をしましたが、3日目の夜、原稿を書くために4時間ほどパソコン操作をしていたときにふと、「肩がこっている感覚がない」と感じました。気になったのが、なぜこのような感覚を得ることができたのか、肩こりと磁気にはどのような関係があるのだろうかということです。そこで、ピップ株式会社(大阪市中央区)商品開発事業本部の福屋均さんに、詳しいお話を伺いました。――なぜ肩こりは起こるのでしょうか。福屋さん肩こりの原因は、肩や首の部分に「こり」が溜(た)まることです。こりとは、緊張や疲労が積み重なり、筋肉が収縮して太く硬くなってしまった状態を言います。硬くなった筋肉は血管を圧迫し、血行が悪くなるため、老廃物が蓄積していきます。この老廃物の刺激でさらに筋肉が緊張し、こりの悪循環に陥ります。――肩こり改善の仕組みについて教えてください。福屋さん肩こりを改善するには、老廃物が蓄積しないように血行をよくすることが重要です。磁気は筋肉組織の血行を改善し、こりの悪循環に働きかけ、筋肉のこりをほぐします。特に、使っていただいている皆さまへのヒアリングで、「寝ている間にこりを解消できれば」という声をいただきました。そこで、現在、「ねるねるマグネ」と題して、就寝時に装着すると翌朝スッキリするという使用方法もお勧めしております。寝ている間にこり治療ができるから助かるという声や、こり治療をしていることを人に見られたくない方など、多くの方々にご愛用いただいています。――磁気が弱くなったり、交換の必要はありますか。福屋さん磁気はどのような使い方をしても弱くはなりません。ですから交換の必要はありません。TPOに合わせて複数を持っておられる方もいらっしゃいます。――人気のタイプを教えてください。福屋さん日本人の首周りの平均は女性が35.0cm、男性が41.5cmであり、主に女性用として45cm、男性用として50cm、さらにゆったりタイプの60cmの3サイズ・5色展開をしております。最も売れているのは、やはり45cmと50cmのブラックです。――使用にあたって、注意事項はありますか。福屋さん携帯電話や腕時計、パソコン、磁気カードなどに直接、接触しなければ問題ありませんが、磁気の影響を受けるものには近づけないでください。また、ほかの医療機器との併用は避けてください。何らかの治療を受けている方は必ず医師とご相談の上でご使用ください。――ありがとうございました。こりの悪循環はなんとしても避けたいところです。筋肉に働きかけてこりをほぐすという磁気の力。うまく自分に効けばありがたいものです。取材協力:福屋均氏。ピップ株式会社(大阪市中央区)商品開発事業本部。岩田なつき/ユンブル)
2013年03月09日佐藤製薬は2012年9月、肩こり痛や腰痛を持つ全国の20~59歳の有職男女880名を対象に、肩こり痛・腰痛に対する調査を実施。このほど、調査結果を発表した。まず、肩こり痛や腰痛についての意識を尋ねたところ、「慢性的な病気」と認識している人が回答した人が44.9%と最も多かった。肩こり痛や腰痛は「ひどくなる前の対処が大切」(38.1%)と考えている人が多い一方で、「仕事をしている限り、肩こり痛や腰痛はなくならない」(26.9%)と思っている人がいるようだ。さらに、「まだ我慢できる」(26.7%)、「治療や改善を後回しにしてしまう」人も26.0%もいることが分かった。次に、「肩こり痛や腰痛がひどく感じる時の、あなたの仕事の効率は何%くらい低下すると思いますか?」と質問。実際に痛みがある人の低下率は、全体で平均34.7%となった。これは、2,009時間(※1)を年間労働時間とすると、697時間のロスが生まれていることになる。つまり、日本人の平均年収で考えると412万円(平均年収、※2)×34.7%で、ひとりあたり年間で143万円のロスが発生している計算となる。※1 毎月勤労統計調査/厚生労働省平成24.7.9 発表※2 公的年金加入者等の所得に関する実態調査/厚生労働省平成21年度また、実際に行っている肩こり痛や腰痛への対処方法を聞いてみると、肩こりにおいては、「自分で首や腰をまわすなど、ストレッチ、マッサージをする」が45.1%、腰痛においては、「塗り薬・貼り薬がつける」が31.6%となり、それぞれ最も多い回答となっている。しかし、「ほとんど良くならない・悪化することが多い」などと回答した人が全体の57.1%を占めており、その効果を感じる人は案外少ないようだ。さらに、鎮痛薬と肩こり痛や腰の痛みに関しても質問。すると、肩こり痛や腰の痛みの改善に鎮痛薬が効くことを知らない人は、54.3%と過半数となった。すでに肩こり痛に鎮痛薬を使っている人にその理由を聞くと、「即効性がある」(71.2%)、「肩こり痛・腰痛を忘れさせてくれる」(36.4%)、「肩こり痛は頭痛とも関連している」(25.8%)などが挙がった。症状が悪化して「痛みの連鎖」が起こる前に、即効性のある鎮痛薬を利用している傾向があるようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日磁気と健康の研究会は9月26日・27日の2日間、30~45歳の男女210人を対象に、「肩こりと磁気に関する意識調査」を実施した。同調査は、慢性肩こりの人(週に一度以上肩こりを感じている人)126名、肩こりのない人84名を対象に実施。最初に、睡眠の質やその低下による日常生活への弊害について調査。その結果、6つの項目において、慢性肩こりの人が睡眠障害やそれによる日常生活の影響を感じていることが分かった。特に「寝つきが悪いことが多い」は慢性肩こりの人は肩こりなしの人と比べて2倍、「夜中に何度か起きてしまう」という中途覚醒は1.6倍だった。さらに日常生活においても、慢性肩こりの人は「集中力が途切れがちでイライラする」ことが2倍多いことが明らかとなった。続いて、疲れやすさについて調査。残暑が厳しかった今年の夏時期の疲れについて尋ねたところ、慢性肩こりの人は肩こりなしの人と比べて、5倍も食欲をなくすほどの夏バテを感じていたことが分かった。慢性肩こりの人は睡眠障害を抱えている傾向があることから、より疲れやすく夏バテになりやすいと考えられる。肩こりと見た目に関する調査では、「実年齢よりも老けて見られるか」「顔色が悪いと言われるか」「猫背であるか」という質問全てで、慢性肩こりの人はその傾向が強いことが分かった。特に「実年齢よりも老けて見られる」は肩こりなしの人と比べて約1.7倍多く、肩こりは見た目の印象にも影響していることが明らかとなった。慢性肩こりの人に磁気治療器について尋ねたところ、使用経験がある人は3割程度で、半分以上が磁気治療器を正しく理解していないことが分かった。磁気治療器は血行を改善してコリをほぐす効果があるが、それとは反対に「磁気治療器は体の負担をかける」と誤解している人も多いようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日肩こりが悪化する時期というと、肩に力が入り体が縮まる「冬」をイメージされるかもしれませんが、「夏」に肩こりが強まるというケースがあります。夏に肩こりが強まる原因として、夏の気温上昇があります。もともと低血圧症の方は、気温上昇で血管が広がり、血液の流れる力が弱くなり、結果、血流が滞り肩こり悪化へとつながりやすくなるのです。また、血流が滞ると、疲労物質が流されにくく、栄養・酸素が体の必要なところへ運ばれ難い状態になります。そのため、肩こりも治りにくく、疲労感が抜けないと感じます。では、どう対処したら良いのでしょうか?血流をよくする次のことを実践してみましょう。・暑さで食欲が落ちるかもしれませんが、少量でもバランスの良い食事は基本です。・仕事帰りに一駅分歩いてみたり、テレビを見ながら足踏みをしてみたりと、簡単な運動を生活の中に取り入れてみましょう。・体調がいまひとつ…と感じた時は、入浴では温まり過ぎずに軽く済ませましょう。・なるべく心身リラックスできるように、横になりゆっくりと深呼吸をしながら伸びをしたり、好きな音楽を聴いたりとリラックスタイムを設けましょう。また、下記のようなエクササイズも血流をよくするには効果的です。体調が良い時に行いましょう。1あおむけに横になります。2左ひざを立てて、右ひざは伸ばしたまま70度くらい拳上しストップし、その位置で脚で小さな円を空中にゆっくり3回描きましょう。3拳上したままつま先を、手前(ふくらはぎが気持ちよく伸ばされる程度)⇔床方向へ数回動かします。4同様に左側も行います。5最後に両下肢、両腕をバンザイし、大きく深呼吸を3回繰り返します。(文/檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年09月09日肩こりは多くの人にみられる体の不調のひとつです。「どの部分にコリを感じますか?」と尋ねると、たいていは、後頭部~首の後ろ~肩の付け根~背中の上部あたりの範囲に手を当てて示されます。実際に、その訴え通りに、コリの感じるという部位を触ってみると、筋肉の過剰な緊張がみられ、ピンと張ったような状態になっていたり、ゴリゴリと部分的に筋肉の硬い部位があったりと、正常には機能していないのでは?と思える状態がみられます。しかしそのコリは、二次的に影響を受けている可能性も考えられる場合もあり、その部分がこってしまう原因は、ほかの部分にあることもあるのです。そうしたケースでは、後頭部~首の後ろ~肩の付け根~背中の上部あたりの筋肉に負担をかけてしまう別の原因部位を探して、その部位の筋肉の状態も正常に戻す必要が出てきます。例えば、体の後面に張りやコリを感じやすい肩こりですが、自覚症状がなくても、体の前面にある筋肉のコリが原因で、体の後面の一部がこってしまうこともある、ということです。肩こりの原因となりうる筋肉のチェックの一例が下記です。1.あおむけで寝てみましょう。2.左右どちらかの肩が、床から大きく離れて(持ち上がっている)いませんか?3.床から大きく離れている側では、胸の筋肉の一部分が、過剰に緊張している可能性があり、肩こりを起こしやすい体のバランスをつくる一要因となっている恐れがあります。4.次に、体を起こします。肩の位置は動かさずに、顔だけを真横(右向き)に向けます。5.顔を横に向けたまま、右耳を肩につける意識で、頭をゆっくりと傾けます。この時左側の首の前面にツッパリがでたり、首自体が痛むようであれば、首の前・横の筋肉の過度な緊張がみられたり、首の関節への負荷が強まっている可能性があります。「4」の時点で、首がつらく感じる場合もあります。6.同様に、顔を左側へ向け、左右差も確認してみましょう。このチェックで違和感や張りを感じた人は、胸部や腕など体の前面にある筋肉のコンディションも意識した方がよい、ということになります。ひじを伸ばし両腕を真横に広げたまま、ゆっくりと腕を回してみましょう。胸部が伸びるような角度に、腕の位置を変化させながら、腕を回す体操を少しずつ取り入れてみましょう。上記「5」は、首の筋肉のストレッチにもなります。5~10秒ほどかけて、ゆっくりと伸ばしていきます。しかし、首に痛みが出たり、やつらいと感じる人は中止してください。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年05月26日長時間のパソコン作業や重たい荷物を運んだり、さまざまな原因で肩こりに悩む現代人は多いはず。マッサージ通いがかかせないというあなた、よくみてみるとなで肩ではありませんか?肩こりによって生活に支障をきたす人まででている昨今、なで肩さんが肩こりになりやすいという情報をキャッチ!「私のクリニック目白」の平田雅子先生に真意のほどと、その理由を聞いてきました。(以下、平田雅子先生)なで肩の人は肩がこりやすいというのは本当のことよ。肩こりの原因は、首周辺の筋肉の血液循環が悪くなり、酸素不足になることで、老廃物が蓄積され起こるのよ。肩や首の周辺には、大小さまざまな筋肉があるけど、中でも首や肩から背中の上部にかけて広がる筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」が肩こりに最も深く関わっているの。僧帽筋は、肩や首周辺の筋肉と共に頭を支えたり、左右合わせて10kgにもなる腕を支えるなど、日常生活でも酷使されるため、疲労がたまりやすい筋肉。なで肩の人の場合、肩の傾きが大きいため、そうでない人に比べ、腕を上げ下げするのにも僧帽筋にかかる負担が大きくなるの。このため、なで肩の人は僧帽筋に疲労が生じやすくなり、肩こりが起こりやすいというわけ。また、なで肩の人は肩付近にある胸郭出口(鎖骨と第1肋骨の間)が狭くなっていることが多いため、肩こりの症状が出る「胸郭出口症候群」という病気になりやすいわ。胸郭出口が狭いと、そこを通る神経や血管が肩を動かすたびに圧迫されてしまいます。すると、肩の首のこりや痛み、腕のだるさ、しびれなどの症状が現れることがあるのよ。また、血管が圧迫されることにより、手指が冷たく感じたり、指先が紫色になることもあるわ。胸郭出口症候群は、上記に挙げた症状の他に、手を上げたり重いものを持つと痛みが増すのが特徴よ。胸郭出口症候群は整形外科で治療することができるわ。症状に心当たりのコは、早めに病院へいきましょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年04月19日肩こり・腰痛は、原因は人それぞれですが、結果として起こる状態としては、筋肉の過剰な緊張(ぐりぐりした硬い筋肉やピンと張ったような筋肉)、姿勢の変化などがあります。また、症状が慢性化すると不快感がいつもつきまとい、気分もスッキリせず仕事にも集中できない、といったことも起こります。ぜひ、オフィスや通勤時間を利用して、筋肉に刺激を入れて血流を改善させましょう。普段、体を動かすために時間を費やすことができない、という人には、おすすめです。■少し早起きして下半身強化を少し早起きができれば駅やバス停まで歩いてみましょう。通行人が少ない歩道や迷惑のかからない場所であれば、あるべく大またで歩き、お尻や足の筋肉を使っていることを意識します。鞄があると難しいかもしれませんが、少し腕を前後に振ることができると、ウエスト部分も動かしやすくなり、腰を支える筋肉に刺激が入ります。お尻や下肢の筋肉の働きが低下すると、腰部の支えが不安定になりやすく、少しのことで腰部の疲労感や下肢のむくみなどが出ることがあります。また、階段は、太ももを意識してのぼります。可能であれば2~3段とばしてのぼると、筋肉をしっかり使うことができます。下肢の機能が低下していると、足を上げたつもりでも、思ったより上がっておらず、階段にひっかかることもあるため運動を久しぶりに行うという人は、要注意です。■信号待ちの時には、スっとした姿勢を信号待ちでは、姿勢を意識する時間をつくりましょう。日常生活の中で疲労しやすい、背中側の筋肉ですが、疲労が続くと、背スジを伸ばそうとすると、違和感や痛みを感じるようになることもあります。姿勢が一時的にでも伸びると、体が楽に感じ、頭がすっきりするといった声も。★信号待ちの間にできるストレッチ1. 顔は正面向きで。2. 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹をへこませ、胸郭が空の方向へ引上げられるイメージで(きついジーンズのジッパーを上げるときの、お腹のへこませかた)3. このとき、胸の位置が高くなり、両肩も少し後ろへ引く意識をもちます。4. 腰部が伸びて、軽く胸を張った状態を息を吸い込む間行い、「これ以上吸い込めない」と思ったら、口からゆっくり息を吐いていきます。5. 信号待ちの間、数回繰り返しましょう。次にふくらはぎをストレッチしましょう。腰の負担を減らすためには、ふくらはぎの血流UPがオススメです。★ふくらはぎのストレッチ1. 足は軽く閉じます。姿勢も猫背になっていないことを意識して下さい。2. まず、右の足先を可能な限り空の方向へ持ち上げます。このとき、右ふくらはぎがストレッチさせます。3. つま先を上げたまま、3~5秒キープ。急激にストレッチをすると筋を痛めることや、つってしまうことがあるので、ゆっくり動かします。また、ストレッチの最中は、左足に体重が偏るような重みをかけないように、体の軸は中心部を意識してください。4. 右を1回のばしたら、次は左ふくらはぎというふうに、交互にストレッチをしましょう。空いた時間など、ぜひ意識してやってみてくださいね。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年04月14日肩こりってって持つ人にしか辛さって分からないですよねぇ。冬の寒さでさらに体がかたくなり肩こりで悩んでいる方がよく見受けられます。筋肉が緊張して血行が滞り、疲労物質とされる乳酸がたまることが主な原因とされています。乳酸の分解を高めてくれるクエン酸や、筋力を作ってくれるたんぱく質を食べて肩こりを解消しましょう。■肩こりに効く食べ物って何?レモンやオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類にたくさん配合されているのがクエン酸。クエン酸が多く含まれる食べ物を摂取することで、肩こりが解消されるのですよ。また大豆などのたんぱく質を多く含む食べ物は、筋肉を強化して肩こりな痛みを軽減してくれるので進んで摂取してみてください。もちろん食べ物だけでなく首や肩周りの筋肉をほぐし血流をよくしてあげるのが良いので、腕をまわし肩甲骨をほぐしたり、ストレッチをしてあげることも大切ですね。運動不足や、筋力がない人は血行が悪くなりやすいですからね。肩甲骨を意識したケアは、肩こりだけでなくダイエットにも効果的です。冬太りで悩んでいる方も是非、ご参考に。また体は基本的に温めると良いので、貼るカイロを腰や背中に貼るだけで体の血の巡りが改善されますよ。ビューティコーディネーターとしてもお客様にオススメしていて、体をひやさないように毎日腰と肩甲骨あたりに二枚貼っていますよ。なのでいつもポカポカしております。お試しあれです!背中を丸めて歩いていたり、体にあわない机や椅子に長時間使っていると体に負担をかけてしまうので、毎日のくせも見直してみましょうね。
2012年03月05日花王などが協賛している「血めぐり研究会」が実施した調査によると、20代~30代女性の4人に1人が春先に肩こりを感じていることが、分かった。また、20代~50代の6割が、冬から春の季節の変わり目に身体や肌にさまざまな不調を感じていることも明らかになった。肩こりの原因。気温差、花粉症、環境の変化が三大要因春に肩こりを感じる人が増加するのは、血のめぐりが悪化するから。血のめぐりが悪くなる原因は、大きくは、3つ挙げられる。1つ目は、気温差。春は“三寒四温”と言われるように気温差が激しい。しかし、春のファッションを意識して薄着で外出することも多く、そのため、血のめぐりが悪化してしまう。2つ目は、花粉症。くしゃみや鼻づまり症状が集中力を低下させ、ストレスを感じやすくなる。結果、血のめぐりが悪くなってしまう。3つ目は、卒業、異動など環境の変化による心身の緊張である。その変化に対応するため、交感神経が優位の状態が続き、末端まで血液がめぐりづらい。では、肩こりの対策は?体を温めることを推奨「血めぐり研究会」では、対策として、体全体を温めることを推奨している。例えば、外出先では、熱が逃げやすい首にストールを巻く、カーディガンを常に携帯する、あるいは、肌に直接張るタイプの温熱シートを首の付け根や腰に貼(は)るなど。また、お風呂のお湯を40度未満に設定し、20分程度リラックスした気持ちで入ったり、ドライヤーの弱モードで肩や、首、腰まわりなどを1、2分当てたりするのも効果的。ただし、やけどの恐れもあるため加減を調整しながら実践する必要がある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日デジタル機器大好きな筆者の悩みは肩こりです。スマホにタブレット、ゲームにノートパソコン。これらを使っているときはもちろん、バッグに全部入れて持ち歩くときも、肩も腕も痛くて重い……なんとかならないものでしょうか。そこで、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「オフィスや電車で、自分で押せる肩こり改善ツボ・5つ」を教えていただきました。■冷えがあるときは、手の甲→肩へと順に刺激する肩こり解消ツボの探し方について丸尾先生は、「肩周辺だけを押すのではなく、手からひじ、肩にかけて自分の手が届く範囲の場所をあれこれ押していきます。ポイントは、脇やひじという関節の近くを探ることと、骨に沿って触っていくということです」とアドバイスします。ツボの探し方と押し方については、「ツボは肌の表面にあるのではなく、体の深部にあります。それを意識して、押す方向を変えながら自分のツボを探し当ててください。また、ここでご紹介するツボはどれも、一押しで30秒~2分ほど、押す、つまむ、軽くたたくなどして刺激を加えるとよいでしょう。いつでもどこででも何度でも、繰り返し行ってください。ただし、皮膚につめ跡ができる、内出血をする、ケガをするほどまでに押さないようにしましょう。次に紹介する5つのツボは、押す順序などを考える必要はありません。違和感があるツボを重点的に刺激するようにしてください。ただ、冷えやだるさがある場合は、体の末端から中心部まで、つまり、1から5の順番に刺激をしていくとよいでしょう」(丸尾先生)■イライラや不安感が原因の肩こりにも効くでは、具体的にツボをご紹介します。以下の説明は、丸尾先生談です。1.合谷(ごうこく)このツボのくぼみは「谷」のようで、体を巡る気があふれる場所と考えられています。体調に不具合が出ると、左右の合谷のどちらかが、あるいは両方が痛むほど、体調のサインを発するツボです。肩こり対策をはじめ、腰痛、頭痛、歯痛、のどの腫れや痛み、胃腸の不調、だるさ、心身症などにも効果がありますから、覚えておくと応用が利くツボでもあります。ツボの位置:手の甲の、親指と人さし指の骨が交差する部分にあるくぼみ。もう一方の手の親指で押し、人さし指側に向けて押したり、親指と人さし指でつまむようにします、また、親指側や手首に向けてとあれこれ押す方向を変えながら、痛みや違和感を覚える場所を探り当てましょう。2.曲池(きょくち)ひじが曲がる場所にあり、「池」とは「たまる」という意味があります。つまり、「曲がるところに邪気がたまる」というツボです。キーボードを打つ、重い荷物を持つ、またテニスやゴルフによる腕の疲れ、特に、下痢や便秘などで大腸に邪気があるときの肩こりに有効です。ツボの位置:ひじを曲げたときにできるしわの外側にあるくぼみ。ひじの関節に向けてもう一方の手の親指で関節に向けて押しながら探り当てましょう。3.極泉(きょくせん)「極」は終点、最上を表し、「泉」は水がわき出る場所、という意味合いがあります。このツボは、腕の使い痛みに加え、不安や心配ごと、ストレスからくる胸さわぎ、動悸(どうき)などが原因で起こる肩こり、疲労感に有効です。ツボの位置:脇の下の中央を極泉と呼ぶのが一般的ですが、私は、背中側の腕のカーブの頂点のツボを刺激することをお勧めします。もう一方の手の中指で、痛む位置を探し当てます。一般的によく知られている極泉の位置と若干の違いがありますが、ここは小円筋(しょうえんきん)という肩の運動において重要な役割をする筋肉があるため、痛みを感じやすい場所です。4.肩井(けんせい)と5.裏肩井(うらけんせい)肩こりの治療に最もよく効くのが、「肩井(けんせい)」です。「井」は井戸を意味し、肩をめぐる体のエネルギーがわく場所を表しています。このツボを中心に、首すじから肩の先にかけて治療することを「肩井の術」と表現します。また、肩井と相対する胸側のくぼみ(「ツボの位置」参照)は、「裏肩井」と呼ばれています。この2つを同時につまむことで、一気に肩の邪気をはらうようにします。眼精疲労、寝違え、また、イライラやうつなど、精神的な症状があると肩がこわばり、いかり肩になって肩と首のこりが激しくなります。そんな症状の肩をほぐして血流を促し、頭まですっきりすることを意識しましょう。ツボの位置:後ろ首の根元と、肩先との真ん中にあるくぼみ、両手を肩に置いて、中指が当たるあたりが肩井。肩井を中指で押しながら、同時に親指で肩をつまむようにします。親指が当たる位置が裏肩井です。最後に丸尾先生は、こう付け加えます。「肩こりの原因はさまざまですが、デスクではけんこう骨や首を動かさないで指先だけでキーボードを打つ、字を書くなどの作業が続くことが多いのではないでしょうか。疲労感を覚える前に、時々、肩をすくめるようにしてストンと落とす、けんこう骨を中心に腕をぐるぐる回す、手首のストレッチなどを行いながらツボを刺激するとより効果的です」どのツボもすぐに押せるので、位置を覚えやすいのもいいところです。それぞれのツボを押すだけでも瞬間的に血流が促されているのを感じますが、5つのツボを全部押すと、心地よさとすっきり感を覚えることができます。ぜひ習慣にしたいものです。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年02月16日肩こりが気になってしまい、じっと同じ姿勢で座っていることがつらく感じることはありませんか?肩こりがつらく感じるようになると、仕事をしながら、首すじや肩の付け根付近といった、コリを感じる部位に無意識に手がいくという人も多いかと思います。コリを感じる部位を一生懸命にたたいてみたり、すってみたり……それでも、なかなか肩こりが楽にならない、という場合もあります。肩こりを感じる部分以外の筋肉が、こってしまうと、肩こりを感じている首スジや肩の付け根をほぐしてみても、肩こり度合いに変化がみられない場合があります。そこで肩以外の筋肉がこっていないか、まず、セルフチェックをしてみましょう。1.両ひじを伸ばしたまま、バンザイのポーズをとります2.腕が耳のすぐ横を通りますが、そのとき、ひじは伸びたままでしょうか?バンザイした腕が、耳の横にまでいかず、ほおくらいの位置で止まってしまったり、ひじが曲がってしまうようであれば、胸の筋肉がこってしまい、肩こり部分同様に硬くなっている可能性があります。その場合は、胸の筋肉をほぐすことで、首や肩周辺の筋肉への負担が減り、肩こりが緩和される可能性があります。デスクワークを行う人によく見られる姿のひとつに、肩が体の前方へ位置している状態があります。本来は、耳の穴と肩先(肩の中心)が垂直に線で結ばれた状態が、正常な重心線なのですが、胸の筋肉が硬くなると耳の穴よりも肩先が、前方にあるということになり、結果、猫背姿勢のように見えてしまいます。これは、胸の筋肉が緊張し続けることで、腕の位置や肩甲骨の位置が変化してしまうことで起こります。腕を支える首の筋肉にも負担がかかり、肩甲骨の位置が変化することで、姿勢を支ええる筋肉が疲労しやすくなり、頭の支えも不安定になりがちに。こってしまった首や背中の筋肉をほぐす以外にも、胸の筋肉をほぐし、血行が改善させるようにケアしましょう。デスクワークの合間や、同じ姿勢をとり続けた後などに、両手をバンザイして、伸びをし、胸の筋肉が伸びていることを感じてみましょう(約10秒間ストレッチ)。腕の位置が耳よりも少し後方へ位置する意識をもつと、ストレッチしやすくなります。腕の位置を少し下げたりと、角度を変えてみると、伸びる部分が少しずつ変化するので、位置を変えて行うとさらに効果的です。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年02月12日女性は特に避けたいシワ。意外にも、肩こりとおでこのシワは関係があるようです。今回も、カイロプラクティック理学士の檜垣先生に「肩こりとシワ」の関係についてお聞きしました。(以下、檜垣先生)肩こりとおでこのシワ、無関係なようで、実はつながりがあります。では、どう、つながりがあるのでしょう?ヒトの体には、筋肉や関節に負荷の少ない楽な姿勢があります。それは、背骨にもともと備わっているなだらかなS字カーブと骨盤の傾きが保たれた状態です。このとき、重心のラインは整っています。ちなみに、重心のラインは、側面から自分の写真を撮り、耳たぶから下記のように線を引くことで確認できます。耳たぶ⇒肩先⇒足の付け根(大転子)⇒ひざの後方⇒足首の前方ところが、日常生活習慣や日々の精神的な緊張・ストレスによって、肩こりを起こしやすい筋肉が凝り固まってくると、血行不良も解消されにくくなり、慢性的な肩こりを生じて重心のラインはくずれてしまいます。結果、おでこのシワに関連する筋肉の働きが低下する可能性があります。おでこのシワに最も関連する筋肉は次のうちどれだと思いますか?肩こりを感じる部位を思い返してみましょう。(1)肩甲骨周辺の背中の上部(2)首の付け根付近(3)首の後面(4)首の前面(5)後頭部正解は、(5)後頭部です。肩こりの自覚症状のある人は後頭部に頭痛を感じたりすることもありますし、無症状の人は、後頭部を押されて初めて「こんなに硬くこっているの?」と驚く場合も多かったりします。それで、後頭部が凝っていると、おでこにシワができやすい原理ですが、おでこにシワを意識的に寄せる時、頭の前側にある筋肉を使います。その後、寄せたシワをもとに戻す時は、後頭部にある筋肉が使われます。また、後頭部にある筋肉は、頭のてっぺんを通っている膜とつながっていて、その膜を引っ張ることで、おでこのシワをもとに戻すのです。つまり、肩こりを生じると、後頭部の筋肉が硬くなり、頭のてっぺんの膜も緊張するケースが多く、顔のシワをもとにもどす仕組みに悪影響を及ぼす可能性が高くなります。さらに、肩こりがつらいからといって、いつも表情が曇っている人や、イライラすることが多く、みけんにしわをよせている人は、さらに、顔の筋肉への血行が悪くなり、顔のシワを余計にくっきりさせてしまいます。このように、顔は、肩こりの結果が表れやすい部位ですので、肩こりの自覚症状が無い場合は、顔の表情を見るようにしてください。また、普段から自分でできる下記のようなマッサージも、ぜひ試してみましょう。1.顔に温めたタオルを乗せ、血流を回復させリラックスしましょう。2.指の腹や手のひらを顔に当てて、ほおやおでこを軽くマッサージをします。3.後頭部に手のひらを当てて、円を描くように軽くマッサージをします。4.ひじを曲げ、そのひじで円を描くようにゆっくり回し、肩甲骨を動かして筋肉をほぐしましょう。5.時間がとれるようであれば、市販の電子レンジでチンするホットパックを、背中や首~肩付近に乗せて温め、血流UPと脱力をさせてください。(文檜垣暁子)●著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】ふくらはぎが硬い人は健康面で要注意?【コラム】肩こり、腰痛持ちの人は要注意。必要以上に休ませるのはNGの理由【コラム】危険がいっぱい!肩こり・腰痛の正しい対処法とは?
2011年11月07日肩こり、腰痛など、体が痛いというのが悩みという人は、多いのではないでしょうか?ただ、痛いからといって、必要以上に休ませるのは誤った理解のようです。今回は、カイロプラクティック理学士の檜垣先生にこんな時、どう対処したらいいか教えていただきました。(以下、檜垣先生)腰痛や肩こり、背中の痛みなど、気になる部位があるとき、体を必要以上に休ませてはいないでしょうか?肩こりのある人から、次のような言葉をよく聞くことがあります。「肩を回してみたけど、うまく動かないから、動かさないようにしています」「肩こりが強くなると、体もだるくなって何もする気になりません。ひたすら部屋でのんびり過ごします」また、腰痛・背中のこり、痛みのある人からは、「腰に負担がかかりそうなので、なるべく体は動かさないようにしています」「悪化しそうなので、運動は避けています」こうした言葉の裏側には、症状を感じるうちは、「動かすと長引いてしまうのではないか」、「悪化するのではないか」という心配や不安があるようです。特に腰痛では、体を起こすことも、歩くこともできないほどの激痛を経験したことのある人や、しつこい慢性的な痛みに悩まされ続けている人は、「腰痛恐怖症」に陥りやすい傾向にあります。つまり、重いものを持ったり、座ったり、かがんだり…という日常的な動作でさえ、常に腰痛悪化に見舞われる不安感がつきまとい、自身で動きを制限してしまいがちです。実際に症状があるわけですから、動作によって痛みを感じると、それを回避しようと体を休める方向へ意識が働くのは当然ではあります。しかし、そこには落とし穴があります。肩こり・腰痛・背中のこり、痛み⇒なるべく体を休めて負担をかけないという図式が必ずしも当てはまらないのです。回復が遅いどころか、状態が悪くなってしまう可能性もあります。体を休めて安静にするべきなのは、腰や背中にギクっと急激な痛みが走る急性痛の場合です。いわゆる「ぎっくり腰」という状態です。この場合は、炎症が起きている可能性も考えられるため、2~3日は患部を冷却して無理のないよう安静に過ごします。ただ、その時期が過ぎたら、多少痛みが出ていても、少しずつ動かし始めたほうが、回復が促されます。慢性的な腰痛・背中のこり、痛み、肩こりのある人が、体をいたわりすぎて動かすことを避け続けた場合、筋肉の状態に変化が表れます。それは「廃用性萎縮(いしゅく)(いしゅく)」と呼ばれ、筋肉が萎縮(いしゅく)し、本来の力も発揮できず機能が低下する状態を言います。機能が低下することで、筋肉への血流はさらに滞り、全身における筋肉の機能的なバランスも乱れ、ほかの部位に負担がかかることになり、股(こ)関節痛やひざ痛などへつながるケースもあります。さらには、見た目、姿勢の変化となって表れることも。もっと言うと、徐々に関節の動かせる範囲も狭くなっていき、肩こり体操をしようと思っても、腕が上がりにくい、回しにくいといった問題も起こる可能性があります。また、体を動かし筋肉の血流を促さないと、酸素も運ばれにくくなるため、痛み物質が産生されることになり、痛みを感じる機会が増えるかもしれません。痛みを感じる機会が増えると、それが刺激となって、体が緊張を起こし、慢性的な肩こり・腰痛が悪化することがあります。ちなみに、1週間ほど、体を動かすことを避け、筋肉を使わなかった場合、筋力が10~20%ほど低下すると言われています。低下すると、筋力を取り戻すためのトレーニングも、重くつらく感じやすくなり、挫折しやすくなるという人もいます。廃用性萎縮(いしゅく)を予防するために、体を動かす際、症状が悪化するのではと恐怖感のある部位は、はじめは避けるようにし、ウォーキングなどの全身運動から始めましょう。そして、いきなりウェイトトレーニングをするのではなく、ストレッチや体操で、筋肉に刺激を入れていきます。それだけでも、低下しつつあった筋肉の機能が回復していきます。筋肉を使わなかったせいで、やせ細ってしまった部分を戻すには、軽い負荷での筋力トレーニングが必要になりますが、すぐには効果が表れないため、焦らずコツコツと地道に行ってください。筋肉の機能低下が回復すると、関節の動く範囲も改善され、痛みも軽減されていくようになります。心理的な影響も受けるため、動かすことに怖がり過ぎないことがポイントです。(文檜垣暁子)●著書プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】専門医に聞く。野菜ジュースは野菜と同じ栄養効果があるのか?【コラム】専門医が教える。太りにくいデザートの食べ方とは?【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア
2011年10月31日肩こりや腰痛で悩んでいる人って多いですよね。でも間違った対処法をしている人も多いのが事実。そこで、今回はカイロプラクティック理学士の檜垣先生に正しい「肩こり・腰痛」の対処法を教えてもらいました。(以下、檜垣先生)肩こりや腰痛は、程度はさまざまであれ、多くの人々が経験する不快な症状です。訴えのある症状の中では、男女ともに上位を占めるのですが、肩こりも腰痛も慢性化しやすい傾向にあり、長年に亘り悩まされているという人も多いのが現状です。肩こりや腰痛持ちの方からも、対策として、筋力トレーニングをしたけど……という話を伺います。ただ、例えば、首の痛みや腰痛が誘発されてしまったり、肩こり・腰部の張り感を悪化させてしまったり、というケースがあるのです。そうなる原因の一つに、肩こりにかかわる筋力トレーニングは、頭や首、腕を支える筋肉にポイントをしぼることが多いのですが、肩こりのある人のこれらの筋肉は、働きが低下しているにも関わらず、そこへ、頭や腕を支える力が増すようにと、筋力トレーニングをしまい、ただでさえパワーが不十分なところに、余計に負荷がかかり、パワーダウンしてしまというものです。また、「今は肩こりが無いけど、予防のために筋肉を鍛えておこう。」という場合も要注意です。負荷をかけたところ、筋肉が痛くなり「筋肉痛かな?」と様子をみていたらそのまま肩こりの症状が誘発され、首の痛みへ変わってしまうという話もあるからです。腰痛も同様です。とはいえ、ただしく、筋肉トレーニングをすれば、肩こり・腰痛予防に役立てることができますので、以下のポイントに注意して行ってください。1.筋肉の働きを正常に近づけ、トレーニングでの少しの負荷にも耐えられる状態にすることが大切です。そのためには、いきなり筋力トレーニングから始めるのではなく、硬く緊張している筋肉がほぐれるように、マッサージ、ストレッチから始めましょう。この際、スポーツトレーナーからポイントを絞ったストレッチ指導を受けたり、施術院で筋肉や関節の可動域が改善させるよう施術を受けたりしても良いと思います。2.セルフマッサージやストレッチを行う前に、体の深部から温まるように、軽いウォーキングやその場で腕をふりながら足踏みを行うと、筋肉への血流もUPします。筋肉をほぐし滞った血流を回復させ、痛みの起こりにくい状態にしておくことを優先させたほうが安全です。3.当然のことですが、いきなり重たい負荷からではなく、軽い負荷で筋力のトレーニングをはじめてください。筋肉をつけるというよりも、働きを回復させることをイメージしながら行いましょう。4.ひとつの筋肉ばかりストレッチやトレーニングをするのではなく、満遍なく行いましょう。複数の筋肉が協調し合って正常に働くことで、頭や腕、腰の支えがしっかりなされ、あらゆる動作にも耐えられる状態になります。いかがでしょうか。肩こり・腰痛の症状を和らげ、予防効果をあげるには、効果を急がずにこつこつとストレッチやその後のトレーニングを続けることが大切です。また、心の緊張も大きく影響していると言われています。日ごろから心身共にリラックスできる時間をつくっておくことも、肩こり・腰痛の予防につながると思います。(文檜垣暁子)●著者プロフィール檜垣暁子(ひがきあきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア【コラム】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法【コラム】ヒールの履きすぎで外反母趾(ぼし)に!予防法は?
2011年10月17日