佐藤製薬は2012年9月、肩こり痛や腰痛を持つ全国の20~59歳の有職男女880名を対象に、肩こり痛・腰痛に対する調査を実施。このほど、調査結果を発表した。まず、肩こり痛や腰痛についての意識を尋ねたところ、「慢性的な病気」と認識している人が回答した人が44.9%と最も多かった。肩こり痛や腰痛は「ひどくなる前の対処が大切」(38.1%)と考えている人が多い一方で、「仕事をしている限り、肩こり痛や腰痛はなくならない」(26.9%)と思っている人がいるようだ。さらに、「まだ我慢できる」(26.7%)、「治療や改善を後回しにしてしまう」人も26.0%もいることが分かった。次に、「肩こり痛や腰痛がひどく感じる時の、あなたの仕事の効率は何%くらい低下すると思いますか?」と質問。実際に痛みがある人の低下率は、全体で平均34.7%となった。これは、2,009時間(※1)を年間労働時間とすると、697時間のロスが生まれていることになる。つまり、日本人の平均年収で考えると412万円(平均年収、※2)×34.7%で、ひとりあたり年間で143万円のロスが発生している計算となる。※1 毎月勤労統計調査/厚生労働省平成24.7.9 発表※2 公的年金加入者等の所得に関する実態調査/厚生労働省平成21年度また、実際に行っている肩こり痛や腰痛への対処方法を聞いてみると、肩こりにおいては、「自分で首や腰をまわすなど、ストレッチ、マッサージをする」が45.1%、腰痛においては、「塗り薬・貼り薬がつける」が31.6%となり、それぞれ最も多い回答となっている。しかし、「ほとんど良くならない・悪化することが多い」などと回答した人が全体の57.1%を占めており、その効果を感じる人は案外少ないようだ。さらに、鎮痛薬と肩こり痛や腰の痛みに関しても質問。すると、肩こり痛や腰の痛みの改善に鎮痛薬が効くことを知らない人は、54.3%と過半数となった。すでに肩こり痛に鎮痛薬を使っている人にその理由を聞くと、「即効性がある」(71.2%)、「肩こり痛・腰痛を忘れさせてくれる」(36.4%)、「肩こり痛は頭痛とも関連している」(25.8%)などが挙がった。症状が悪化して「痛みの連鎖」が起こる前に、即効性のある鎮痛薬を利用している傾向があるようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月10日磁気と健康の研究会は9月26日・27日の2日間、30~45歳の男女210人を対象に、「肩こりと磁気に関する意識調査」を実施した。同調査は、慢性肩こりの人(週に一度以上肩こりを感じている人)126名、肩こりのない人84名を対象に実施。最初に、睡眠の質やその低下による日常生活への弊害について調査。その結果、6つの項目において、慢性肩こりの人が睡眠障害やそれによる日常生活の影響を感じていることが分かった。特に「寝つきが悪いことが多い」は慢性肩こりの人は肩こりなしの人と比べて2倍、「夜中に何度か起きてしまう」という中途覚醒は1.6倍だった。さらに日常生活においても、慢性肩こりの人は「集中力が途切れがちでイライラする」ことが2倍多いことが明らかとなった。続いて、疲れやすさについて調査。残暑が厳しかった今年の夏時期の疲れについて尋ねたところ、慢性肩こりの人は肩こりなしの人と比べて、5倍も食欲をなくすほどの夏バテを感じていたことが分かった。慢性肩こりの人は睡眠障害を抱えている傾向があることから、より疲れやすく夏バテになりやすいと考えられる。肩こりと見た目に関する調査では、「実年齢よりも老けて見られるか」「顔色が悪いと言われるか」「猫背であるか」という質問全てで、慢性肩こりの人はその傾向が強いことが分かった。特に「実年齢よりも老けて見られる」は肩こりなしの人と比べて約1.7倍多く、肩こりは見た目の印象にも影響していることが明らかとなった。慢性肩こりの人に磁気治療器について尋ねたところ、使用経験がある人は3割程度で、半分以上が磁気治療器を正しく理解していないことが分かった。磁気治療器は血行を改善してコリをほぐす効果があるが、それとは反対に「磁気治療器は体の負担をかける」と誤解している人も多いようだ。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月21日肩こりが悪化する時期というと、肩に力が入り体が縮まる「冬」をイメージされるかもしれませんが、「夏」に肩こりが強まるというケースがあります。夏に肩こりが強まる原因として、夏の気温上昇があります。もともと低血圧症の方は、気温上昇で血管が広がり、血液の流れる力が弱くなり、結果、血流が滞り肩こり悪化へとつながりやすくなるのです。また、血流が滞ると、疲労物質が流されにくく、栄養・酸素が体の必要なところへ運ばれ難い状態になります。そのため、肩こりも治りにくく、疲労感が抜けないと感じます。では、どう対処したら良いのでしょうか?血流をよくする次のことを実践してみましょう。・暑さで食欲が落ちるかもしれませんが、少量でもバランスの良い食事は基本です。・仕事帰りに一駅分歩いてみたり、テレビを見ながら足踏みをしてみたりと、簡単な運動を生活の中に取り入れてみましょう。・体調がいまひとつ…と感じた時は、入浴では温まり過ぎずに軽く済ませましょう。・なるべく心身リラックスできるように、横になりゆっくりと深呼吸をしながら伸びをしたり、好きな音楽を聴いたりとリラックスタイムを設けましょう。また、下記のようなエクササイズも血流をよくするには効果的です。体調が良い時に行いましょう。1あおむけに横になります。2左ひざを立てて、右ひざは伸ばしたまま70度くらい拳上しストップし、その位置で脚で小さな円を空中にゆっくり3回描きましょう。3拳上したままつま先を、手前(ふくらはぎが気持ちよく伸ばされる程度)⇔床方向へ数回動かします。4同様に左側も行います。5最後に両下肢、両腕をバンザイし、大きく深呼吸を3回繰り返します。(文/檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年09月09日肩こりは多くの人にみられる体の不調のひとつです。「どの部分にコリを感じますか?」と尋ねると、たいていは、後頭部~首の後ろ~肩の付け根~背中の上部あたりの範囲に手を当てて示されます。実際に、その訴え通りに、コリの感じるという部位を触ってみると、筋肉の過剰な緊張がみられ、ピンと張ったような状態になっていたり、ゴリゴリと部分的に筋肉の硬い部位があったりと、正常には機能していないのでは?と思える状態がみられます。しかしそのコリは、二次的に影響を受けている可能性も考えられる場合もあり、その部分がこってしまう原因は、ほかの部分にあることもあるのです。そうしたケースでは、後頭部~首の後ろ~肩の付け根~背中の上部あたりの筋肉に負担をかけてしまう別の原因部位を探して、その部位の筋肉の状態も正常に戻す必要が出てきます。例えば、体の後面に張りやコリを感じやすい肩こりですが、自覚症状がなくても、体の前面にある筋肉のコリが原因で、体の後面の一部がこってしまうこともある、ということです。肩こりの原因となりうる筋肉のチェックの一例が下記です。1.あおむけで寝てみましょう。2.左右どちらかの肩が、床から大きく離れて(持ち上がっている)いませんか?3.床から大きく離れている側では、胸の筋肉の一部分が、過剰に緊張している可能性があり、肩こりを起こしやすい体のバランスをつくる一要因となっている恐れがあります。4.次に、体を起こします。肩の位置は動かさずに、顔だけを真横(右向き)に向けます。5.顔を横に向けたまま、右耳を肩につける意識で、頭をゆっくりと傾けます。この時左側の首の前面にツッパリがでたり、首自体が痛むようであれば、首の前・横の筋肉の過度な緊張がみられたり、首の関節への負荷が強まっている可能性があります。「4」の時点で、首がつらく感じる場合もあります。6.同様に、顔を左側へ向け、左右差も確認してみましょう。このチェックで違和感や張りを感じた人は、胸部や腕など体の前面にある筋肉のコンディションも意識した方がよい、ということになります。ひじを伸ばし両腕を真横に広げたまま、ゆっくりと腕を回してみましょう。胸部が伸びるような角度に、腕の位置を変化させながら、腕を回す体操を少しずつ取り入れてみましょう。上記「5」は、首の筋肉のストレッチにもなります。5~10秒ほどかけて、ゆっくりと伸ばしていきます。しかし、首に痛みが出たり、やつらいと感じる人は中止してください。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年05月26日長時間のパソコン作業や重たい荷物を運んだり、さまざまな原因で肩こりに悩む現代人は多いはず。マッサージ通いがかかせないというあなた、よくみてみるとなで肩ではありませんか?肩こりによって生活に支障をきたす人まででている昨今、なで肩さんが肩こりになりやすいという情報をキャッチ!「私のクリニック目白」の平田雅子先生に真意のほどと、その理由を聞いてきました。(以下、平田雅子先生)なで肩の人は肩がこりやすいというのは本当のことよ。肩こりの原因は、首周辺の筋肉の血液循環が悪くなり、酸素不足になることで、老廃物が蓄積され起こるのよ。肩や首の周辺には、大小さまざまな筋肉があるけど、中でも首や肩から背中の上部にかけて広がる筋肉「僧帽筋(そうぼうきん)」が肩こりに最も深く関わっているの。僧帽筋は、肩や首周辺の筋肉と共に頭を支えたり、左右合わせて10kgにもなる腕を支えるなど、日常生活でも酷使されるため、疲労がたまりやすい筋肉。なで肩の人の場合、肩の傾きが大きいため、そうでない人に比べ、腕を上げ下げするのにも僧帽筋にかかる負担が大きくなるの。このため、なで肩の人は僧帽筋に疲労が生じやすくなり、肩こりが起こりやすいというわけ。また、なで肩の人は肩付近にある胸郭出口(鎖骨と第1肋骨の間)が狭くなっていることが多いため、肩こりの症状が出る「胸郭出口症候群」という病気になりやすいわ。胸郭出口が狭いと、そこを通る神経や血管が肩を動かすたびに圧迫されてしまいます。すると、肩の首のこりや痛み、腕のだるさ、しびれなどの症状が現れることがあるのよ。また、血管が圧迫されることにより、手指が冷たく感じたり、指先が紫色になることもあるわ。胸郭出口症候群は、上記に挙げた症状の他に、手を上げたり重いものを持つと痛みが増すのが特徴よ。胸郭出口症候群は整形外科で治療することができるわ。症状に心当たりのコは、早めに病院へいきましょう。(ビューティ&ダイエット編集部)
2012年04月19日肩こり・腰痛は、原因は人それぞれですが、結果として起こる状態としては、筋肉の過剰な緊張(ぐりぐりした硬い筋肉やピンと張ったような筋肉)、姿勢の変化などがあります。また、症状が慢性化すると不快感がいつもつきまとい、気分もスッキリせず仕事にも集中できない、といったことも起こります。ぜひ、オフィスや通勤時間を利用して、筋肉に刺激を入れて血流を改善させましょう。普段、体を動かすために時間を費やすことができない、という人には、おすすめです。■少し早起きして下半身強化を少し早起きができれば駅やバス停まで歩いてみましょう。通行人が少ない歩道や迷惑のかからない場所であれば、あるべく大またで歩き、お尻や足の筋肉を使っていることを意識します。鞄があると難しいかもしれませんが、少し腕を前後に振ることができると、ウエスト部分も動かしやすくなり、腰を支える筋肉に刺激が入ります。お尻や下肢の筋肉の働きが低下すると、腰部の支えが不安定になりやすく、少しのことで腰部の疲労感や下肢のむくみなどが出ることがあります。また、階段は、太ももを意識してのぼります。可能であれば2~3段とばしてのぼると、筋肉をしっかり使うことができます。下肢の機能が低下していると、足を上げたつもりでも、思ったより上がっておらず、階段にひっかかることもあるため運動を久しぶりに行うという人は、要注意です。■信号待ちの時には、スっとした姿勢を信号待ちでは、姿勢を意識する時間をつくりましょう。日常生活の中で疲労しやすい、背中側の筋肉ですが、疲労が続くと、背スジを伸ばそうとすると、違和感や痛みを感じるようになることもあります。姿勢が一時的にでも伸びると、体が楽に感じ、頭がすっきりするといった声も。★信号待ちの間にできるストレッチ1. 顔は正面向きで。2. 鼻からゆっくり息を吸いながら、お腹をへこませ、胸郭が空の方向へ引上げられるイメージで(きついジーンズのジッパーを上げるときの、お腹のへこませかた)3. このとき、胸の位置が高くなり、両肩も少し後ろへ引く意識をもちます。4. 腰部が伸びて、軽く胸を張った状態を息を吸い込む間行い、「これ以上吸い込めない」と思ったら、口からゆっくり息を吐いていきます。5. 信号待ちの間、数回繰り返しましょう。次にふくらはぎをストレッチしましょう。腰の負担を減らすためには、ふくらはぎの血流UPがオススメです。★ふくらはぎのストレッチ1. 足は軽く閉じます。姿勢も猫背になっていないことを意識して下さい。2. まず、右の足先を可能な限り空の方向へ持ち上げます。このとき、右ふくらはぎがストレッチさせます。3. つま先を上げたまま、3~5秒キープ。急激にストレッチをすると筋を痛めることや、つってしまうことがあるので、ゆっくり動かします。また、ストレッチの最中は、左足に体重が偏るような重みをかけないように、体の軸は中心部を意識してください。4. 右を1回のばしたら、次は左ふくらはぎというふうに、交互にストレッチをしましょう。空いた時間など、ぜひ意識してやってみてくださいね。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年04月14日肩こりってって持つ人にしか辛さって分からないですよねぇ。冬の寒さでさらに体がかたくなり肩こりで悩んでいる方がよく見受けられます。筋肉が緊張して血行が滞り、疲労物質とされる乳酸がたまることが主な原因とされています。乳酸の分解を高めてくれるクエン酸や、筋力を作ってくれるたんぱく質を食べて肩こりを解消しましょう。■肩こりに効く食べ物って何?レモンやオレンジやグレープフルーツなどの柑橘類にたくさん配合されているのがクエン酸。クエン酸が多く含まれる食べ物を摂取することで、肩こりが解消されるのですよ。また大豆などのたんぱく質を多く含む食べ物は、筋肉を強化して肩こりな痛みを軽減してくれるので進んで摂取してみてください。もちろん食べ物だけでなく首や肩周りの筋肉をほぐし血流をよくしてあげるのが良いので、腕をまわし肩甲骨をほぐしたり、ストレッチをしてあげることも大切ですね。運動不足や、筋力がない人は血行が悪くなりやすいですからね。肩甲骨を意識したケアは、肩こりだけでなくダイエットにも効果的です。冬太りで悩んでいる方も是非、ご参考に。また体は基本的に温めると良いので、貼るカイロを腰や背中に貼るだけで体の血の巡りが改善されますよ。ビューティコーディネーターとしてもお客様にオススメしていて、体をひやさないように毎日腰と肩甲骨あたりに二枚貼っていますよ。なのでいつもポカポカしております。お試しあれです!背中を丸めて歩いていたり、体にあわない机や椅子に長時間使っていると体に負担をかけてしまうので、毎日のくせも見直してみましょうね。
2012年03月05日花王などが協賛している「血めぐり研究会」が実施した調査によると、20代~30代女性の4人に1人が春先に肩こりを感じていることが、分かった。また、20代~50代の6割が、冬から春の季節の変わり目に身体や肌にさまざまな不調を感じていることも明らかになった。肩こりの原因。気温差、花粉症、環境の変化が三大要因春に肩こりを感じる人が増加するのは、血のめぐりが悪化するから。血のめぐりが悪くなる原因は、大きくは、3つ挙げられる。1つ目は、気温差。春は“三寒四温”と言われるように気温差が激しい。しかし、春のファッションを意識して薄着で外出することも多く、そのため、血のめぐりが悪化してしまう。2つ目は、花粉症。くしゃみや鼻づまり症状が集中力を低下させ、ストレスを感じやすくなる。結果、血のめぐりが悪くなってしまう。3つ目は、卒業、異動など環境の変化による心身の緊張である。その変化に対応するため、交感神経が優位の状態が続き、末端まで血液がめぐりづらい。では、肩こりの対策は?体を温めることを推奨「血めぐり研究会」では、対策として、体全体を温めることを推奨している。例えば、外出先では、熱が逃げやすい首にストールを巻く、カーディガンを常に携帯する、あるいは、肌に直接張るタイプの温熱シートを首の付け根や腰に貼(は)るなど。また、お風呂のお湯を40度未満に設定し、20分程度リラックスした気持ちで入ったり、ドライヤーの弱モードで肩や、首、腰まわりなどを1、2分当てたりするのも効果的。ただし、やけどの恐れもあるため加減を調整しながら実践する必要がある。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月23日デジタル機器大好きな筆者の悩みは肩こりです。スマホにタブレット、ゲームにノートパソコン。これらを使っているときはもちろん、バッグに全部入れて持ち歩くときも、肩も腕も痛くて重い……なんとかならないものでしょうか。そこで、鍼灸(しんきゅう)師で太子橋鍼灸整骨院院長の丸尾啓輔(まるお・けいすけ)先生に、「オフィスや電車で、自分で押せる肩こり改善ツボ・5つ」を教えていただきました。■冷えがあるときは、手の甲→肩へと順に刺激する肩こり解消ツボの探し方について丸尾先生は、「肩周辺だけを押すのではなく、手からひじ、肩にかけて自分の手が届く範囲の場所をあれこれ押していきます。ポイントは、脇やひじという関節の近くを探ることと、骨に沿って触っていくということです」とアドバイスします。ツボの探し方と押し方については、「ツボは肌の表面にあるのではなく、体の深部にあります。それを意識して、押す方向を変えながら自分のツボを探し当ててください。また、ここでご紹介するツボはどれも、一押しで30秒~2分ほど、押す、つまむ、軽くたたくなどして刺激を加えるとよいでしょう。いつでもどこででも何度でも、繰り返し行ってください。ただし、皮膚につめ跡ができる、内出血をする、ケガをするほどまでに押さないようにしましょう。次に紹介する5つのツボは、押す順序などを考える必要はありません。違和感があるツボを重点的に刺激するようにしてください。ただ、冷えやだるさがある場合は、体の末端から中心部まで、つまり、1から5の順番に刺激をしていくとよいでしょう」(丸尾先生)■イライラや不安感が原因の肩こりにも効くでは、具体的にツボをご紹介します。以下の説明は、丸尾先生談です。1.合谷(ごうこく)このツボのくぼみは「谷」のようで、体を巡る気があふれる場所と考えられています。体調に不具合が出ると、左右の合谷のどちらかが、あるいは両方が痛むほど、体調のサインを発するツボです。肩こり対策をはじめ、腰痛、頭痛、歯痛、のどの腫れや痛み、胃腸の不調、だるさ、心身症などにも効果がありますから、覚えておくと応用が利くツボでもあります。ツボの位置:手の甲の、親指と人さし指の骨が交差する部分にあるくぼみ。もう一方の手の親指で押し、人さし指側に向けて押したり、親指と人さし指でつまむようにします、また、親指側や手首に向けてとあれこれ押す方向を変えながら、痛みや違和感を覚える場所を探り当てましょう。2.曲池(きょくち)ひじが曲がる場所にあり、「池」とは「たまる」という意味があります。つまり、「曲がるところに邪気がたまる」というツボです。キーボードを打つ、重い荷物を持つ、またテニスやゴルフによる腕の疲れ、特に、下痢や便秘などで大腸に邪気があるときの肩こりに有効です。ツボの位置:ひじを曲げたときにできるしわの外側にあるくぼみ。ひじの関節に向けてもう一方の手の親指で関節に向けて押しながら探り当てましょう。3.極泉(きょくせん)「極」は終点、最上を表し、「泉」は水がわき出る場所、という意味合いがあります。このツボは、腕の使い痛みに加え、不安や心配ごと、ストレスからくる胸さわぎ、動悸(どうき)などが原因で起こる肩こり、疲労感に有効です。ツボの位置:脇の下の中央を極泉と呼ぶのが一般的ですが、私は、背中側の腕のカーブの頂点のツボを刺激することをお勧めします。もう一方の手の中指で、痛む位置を探し当てます。一般的によく知られている極泉の位置と若干の違いがありますが、ここは小円筋(しょうえんきん)という肩の運動において重要な役割をする筋肉があるため、痛みを感じやすい場所です。4.肩井(けんせい)と5.裏肩井(うらけんせい)肩こりの治療に最もよく効くのが、「肩井(けんせい)」です。「井」は井戸を意味し、肩をめぐる体のエネルギーがわく場所を表しています。このツボを中心に、首すじから肩の先にかけて治療することを「肩井の術」と表現します。また、肩井と相対する胸側のくぼみ(「ツボの位置」参照)は、「裏肩井」と呼ばれています。この2つを同時につまむことで、一気に肩の邪気をはらうようにします。眼精疲労、寝違え、また、イライラやうつなど、精神的な症状があると肩がこわばり、いかり肩になって肩と首のこりが激しくなります。そんな症状の肩をほぐして血流を促し、頭まですっきりすることを意識しましょう。ツボの位置:後ろ首の根元と、肩先との真ん中にあるくぼみ、両手を肩に置いて、中指が当たるあたりが肩井。肩井を中指で押しながら、同時に親指で肩をつまむようにします。親指が当たる位置が裏肩井です。最後に丸尾先生は、こう付け加えます。「肩こりの原因はさまざまですが、デスクではけんこう骨や首を動かさないで指先だけでキーボードを打つ、字を書くなどの作業が続くことが多いのではないでしょうか。疲労感を覚える前に、時々、肩をすくめるようにしてストンと落とす、けんこう骨を中心に腕をぐるぐる回す、手首のストレッチなどを行いながらツボを刺激するとより効果的です」どのツボもすぐに押せるので、位置を覚えやすいのもいいところです。それぞれのツボを押すだけでも瞬間的に血流が促されているのを感じますが、5つのツボを全部押すと、心地よさとすっきり感を覚えることができます。ぜひ習慣にしたいものです。監修:丸尾啓輔氏。鍼灸(しんきゅう)師。柔道整復師。太子橋鍼灸整骨院院長。太子橋鍼灸整骨院:大阪府守口市京阪本通1-3-10TEL: 06-7176-6289地下鉄谷町線・今里線太子橋今市駅から徒歩1分藤井空/ユンブル)
2012年02月16日肩こりが気になってしまい、じっと同じ姿勢で座っていることがつらく感じることはありませんか?肩こりがつらく感じるようになると、仕事をしながら、首すじや肩の付け根付近といった、コリを感じる部位に無意識に手がいくという人も多いかと思います。コリを感じる部位を一生懸命にたたいてみたり、すってみたり……それでも、なかなか肩こりが楽にならない、という場合もあります。肩こりを感じる部分以外の筋肉が、こってしまうと、肩こりを感じている首スジや肩の付け根をほぐしてみても、肩こり度合いに変化がみられない場合があります。そこで肩以外の筋肉がこっていないか、まず、セルフチェックをしてみましょう。1.両ひじを伸ばしたまま、バンザイのポーズをとります2.腕が耳のすぐ横を通りますが、そのとき、ひじは伸びたままでしょうか?バンザイした腕が、耳の横にまでいかず、ほおくらいの位置で止まってしまったり、ひじが曲がってしまうようであれば、胸の筋肉がこってしまい、肩こり部分同様に硬くなっている可能性があります。その場合は、胸の筋肉をほぐすことで、首や肩周辺の筋肉への負担が減り、肩こりが緩和される可能性があります。デスクワークを行う人によく見られる姿のひとつに、肩が体の前方へ位置している状態があります。本来は、耳の穴と肩先(肩の中心)が垂直に線で結ばれた状態が、正常な重心線なのですが、胸の筋肉が硬くなると耳の穴よりも肩先が、前方にあるということになり、結果、猫背姿勢のように見えてしまいます。これは、胸の筋肉が緊張し続けることで、腕の位置や肩甲骨の位置が変化してしまうことで起こります。腕を支える首の筋肉にも負担がかかり、肩甲骨の位置が変化することで、姿勢を支ええる筋肉が疲労しやすくなり、頭の支えも不安定になりがちに。こってしまった首や背中の筋肉をほぐす以外にも、胸の筋肉をほぐし、血行が改善させるようにケアしましょう。デスクワークの合間や、同じ姿勢をとり続けた後などに、両手をバンザイして、伸びをし、胸の筋肉が伸びていることを感じてみましょう(約10秒間ストレッチ)。腕の位置が耳よりも少し後方へ位置する意識をもつと、ストレッチしやすくなります。腕の位置を少し下げたりと、角度を変えてみると、伸びる部分が少しずつ変化するので、位置を変えて行うとさらに効果的です。(文檜垣暁子)■著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。
2012年02月12日女性は特に避けたいシワ。意外にも、肩こりとおでこのシワは関係があるようです。今回も、カイロプラクティック理学士の檜垣先生に「肩こりとシワ」の関係についてお聞きしました。(以下、檜垣先生)肩こりとおでこのシワ、無関係なようで、実はつながりがあります。では、どう、つながりがあるのでしょう?ヒトの体には、筋肉や関節に負荷の少ない楽な姿勢があります。それは、背骨にもともと備わっているなだらかなS字カーブと骨盤の傾きが保たれた状態です。このとき、重心のラインは整っています。ちなみに、重心のラインは、側面から自分の写真を撮り、耳たぶから下記のように線を引くことで確認できます。耳たぶ⇒肩先⇒足の付け根(大転子)⇒ひざの後方⇒足首の前方ところが、日常生活習慣や日々の精神的な緊張・ストレスによって、肩こりを起こしやすい筋肉が凝り固まってくると、血行不良も解消されにくくなり、慢性的な肩こりを生じて重心のラインはくずれてしまいます。結果、おでこのシワに関連する筋肉の働きが低下する可能性があります。おでこのシワに最も関連する筋肉は次のうちどれだと思いますか?肩こりを感じる部位を思い返してみましょう。(1)肩甲骨周辺の背中の上部(2)首の付け根付近(3)首の後面(4)首の前面(5)後頭部正解は、(5)後頭部です。肩こりの自覚症状のある人は後頭部に頭痛を感じたりすることもありますし、無症状の人は、後頭部を押されて初めて「こんなに硬くこっているの?」と驚く場合も多かったりします。それで、後頭部が凝っていると、おでこにシワができやすい原理ですが、おでこにシワを意識的に寄せる時、頭の前側にある筋肉を使います。その後、寄せたシワをもとに戻す時は、後頭部にある筋肉が使われます。また、後頭部にある筋肉は、頭のてっぺんを通っている膜とつながっていて、その膜を引っ張ることで、おでこのシワをもとに戻すのです。つまり、肩こりを生じると、後頭部の筋肉が硬くなり、頭のてっぺんの膜も緊張するケースが多く、顔のシワをもとにもどす仕組みに悪影響を及ぼす可能性が高くなります。さらに、肩こりがつらいからといって、いつも表情が曇っている人や、イライラすることが多く、みけんにしわをよせている人は、さらに、顔の筋肉への血行が悪くなり、顔のシワを余計にくっきりさせてしまいます。このように、顔は、肩こりの結果が表れやすい部位ですので、肩こりの自覚症状が無い場合は、顔の表情を見るようにしてください。また、普段から自分でできる下記のようなマッサージも、ぜひ試してみましょう。1.顔に温めたタオルを乗せ、血流を回復させリラックスしましょう。2.指の腹や手のひらを顔に当てて、ほおやおでこを軽くマッサージをします。3.後頭部に手のひらを当てて、円を描くように軽くマッサージをします。4.ひじを曲げ、そのひじで円を描くようにゆっくり回し、肩甲骨を動かして筋肉をほぐしましょう。5.時間がとれるようであれば、市販の電子レンジでチンするホットパックを、背中や首~肩付近に乗せて温め、血流UPと脱力をさせてください。(文檜垣暁子)●著者プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】ふくらはぎが硬い人は健康面で要注意?【コラム】肩こり、腰痛持ちの人は要注意。必要以上に休ませるのはNGの理由【コラム】危険がいっぱい!肩こり・腰痛の正しい対処法とは?
2011年11月07日肩こり、腰痛など、体が痛いというのが悩みという人は、多いのではないでしょうか?ただ、痛いからといって、必要以上に休ませるのは誤った理解のようです。今回は、カイロプラクティック理学士の檜垣先生にこんな時、どう対処したらいいか教えていただきました。(以下、檜垣先生)腰痛や肩こり、背中の痛みなど、気になる部位があるとき、体を必要以上に休ませてはいないでしょうか?肩こりのある人から、次のような言葉をよく聞くことがあります。「肩を回してみたけど、うまく動かないから、動かさないようにしています」「肩こりが強くなると、体もだるくなって何もする気になりません。ひたすら部屋でのんびり過ごします」また、腰痛・背中のこり、痛みのある人からは、「腰に負担がかかりそうなので、なるべく体は動かさないようにしています」「悪化しそうなので、運動は避けています」こうした言葉の裏側には、症状を感じるうちは、「動かすと長引いてしまうのではないか」、「悪化するのではないか」という心配や不安があるようです。特に腰痛では、体を起こすことも、歩くこともできないほどの激痛を経験したことのある人や、しつこい慢性的な痛みに悩まされ続けている人は、「腰痛恐怖症」に陥りやすい傾向にあります。つまり、重いものを持ったり、座ったり、かがんだり…という日常的な動作でさえ、常に腰痛悪化に見舞われる不安感がつきまとい、自身で動きを制限してしまいがちです。実際に症状があるわけですから、動作によって痛みを感じると、それを回避しようと体を休める方向へ意識が働くのは当然ではあります。しかし、そこには落とし穴があります。肩こり・腰痛・背中のこり、痛み⇒なるべく体を休めて負担をかけないという図式が必ずしも当てはまらないのです。回復が遅いどころか、状態が悪くなってしまう可能性もあります。体を休めて安静にするべきなのは、腰や背中にギクっと急激な痛みが走る急性痛の場合です。いわゆる「ぎっくり腰」という状態です。この場合は、炎症が起きている可能性も考えられるため、2~3日は患部を冷却して無理のないよう安静に過ごします。ただ、その時期が過ぎたら、多少痛みが出ていても、少しずつ動かし始めたほうが、回復が促されます。慢性的な腰痛・背中のこり、痛み、肩こりのある人が、体をいたわりすぎて動かすことを避け続けた場合、筋肉の状態に変化が表れます。それは「廃用性萎縮(いしゅく)(いしゅく)」と呼ばれ、筋肉が萎縮(いしゅく)し、本来の力も発揮できず機能が低下する状態を言います。機能が低下することで、筋肉への血流はさらに滞り、全身における筋肉の機能的なバランスも乱れ、ほかの部位に負担がかかることになり、股(こ)関節痛やひざ痛などへつながるケースもあります。さらには、見た目、姿勢の変化となって表れることも。もっと言うと、徐々に関節の動かせる範囲も狭くなっていき、肩こり体操をしようと思っても、腕が上がりにくい、回しにくいといった問題も起こる可能性があります。また、体を動かし筋肉の血流を促さないと、酸素も運ばれにくくなるため、痛み物質が産生されることになり、痛みを感じる機会が増えるかもしれません。痛みを感じる機会が増えると、それが刺激となって、体が緊張を起こし、慢性的な肩こり・腰痛が悪化することがあります。ちなみに、1週間ほど、体を動かすことを避け、筋肉を使わなかった場合、筋力が10~20%ほど低下すると言われています。低下すると、筋力を取り戻すためのトレーニングも、重くつらく感じやすくなり、挫折しやすくなるという人もいます。廃用性萎縮(いしゅく)を予防するために、体を動かす際、症状が悪化するのではと恐怖感のある部位は、はじめは避けるようにし、ウォーキングなどの全身運動から始めましょう。そして、いきなりウェイトトレーニングをするのではなく、ストレッチや体操で、筋肉に刺激を入れていきます。それだけでも、低下しつつあった筋肉の機能が回復していきます。筋肉を使わなかったせいで、やせ細ってしまった部分を戻すには、軽い負荷での筋力トレーニングが必要になりますが、すぐには効果が表れないため、焦らずコツコツと地道に行ってください。筋肉の機能低下が回復すると、関節の動く範囲も改善され、痛みも軽減されていくようになります。心理的な影響も受けるため、動かすことに怖がり過ぎないことがポイントです。(文檜垣暁子)●著書プロフィール檜垣 暁子(ひがき あきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】専門医に聞く。野菜ジュースは野菜と同じ栄養効果があるのか?【コラム】専門医が教える。太りにくいデザートの食べ方とは?【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア
2011年10月31日肩こりや腰痛で悩んでいる人って多いですよね。でも間違った対処法をしている人も多いのが事実。そこで、今回はカイロプラクティック理学士の檜垣先生に正しい「肩こり・腰痛」の対処法を教えてもらいました。(以下、檜垣先生)肩こりや腰痛は、程度はさまざまであれ、多くの人々が経験する不快な症状です。訴えのある症状の中では、男女ともに上位を占めるのですが、肩こりも腰痛も慢性化しやすい傾向にあり、長年に亘り悩まされているという人も多いのが現状です。肩こりや腰痛持ちの方からも、対策として、筋力トレーニングをしたけど……という話を伺います。ただ、例えば、首の痛みや腰痛が誘発されてしまったり、肩こり・腰部の張り感を悪化させてしまったり、というケースがあるのです。そうなる原因の一つに、肩こりにかかわる筋力トレーニングは、頭や首、腕を支える筋肉にポイントをしぼることが多いのですが、肩こりのある人のこれらの筋肉は、働きが低下しているにも関わらず、そこへ、頭や腕を支える力が増すようにと、筋力トレーニングをしまい、ただでさえパワーが不十分なところに、余計に負荷がかかり、パワーダウンしてしまというものです。また、「今は肩こりが無いけど、予防のために筋肉を鍛えておこう。」という場合も要注意です。負荷をかけたところ、筋肉が痛くなり「筋肉痛かな?」と様子をみていたらそのまま肩こりの症状が誘発され、首の痛みへ変わってしまうという話もあるからです。腰痛も同様です。とはいえ、ただしく、筋肉トレーニングをすれば、肩こり・腰痛予防に役立てることができますので、以下のポイントに注意して行ってください。1.筋肉の働きを正常に近づけ、トレーニングでの少しの負荷にも耐えられる状態にすることが大切です。そのためには、いきなり筋力トレーニングから始めるのではなく、硬く緊張している筋肉がほぐれるように、マッサージ、ストレッチから始めましょう。この際、スポーツトレーナーからポイントを絞ったストレッチ指導を受けたり、施術院で筋肉や関節の可動域が改善させるよう施術を受けたりしても良いと思います。2.セルフマッサージやストレッチを行う前に、体の深部から温まるように、軽いウォーキングやその場で腕をふりながら足踏みを行うと、筋肉への血流もUPします。筋肉をほぐし滞った血流を回復させ、痛みの起こりにくい状態にしておくことを優先させたほうが安全です。3.当然のことですが、いきなり重たい負荷からではなく、軽い負荷で筋力のトレーニングをはじめてください。筋肉をつけるというよりも、働きを回復させることをイメージしながら行いましょう。4.ひとつの筋肉ばかりストレッチやトレーニングをするのではなく、満遍なく行いましょう。複数の筋肉が協調し合って正常に働くことで、頭や腕、腰の支えがしっかりなされ、あらゆる動作にも耐えられる状態になります。いかがでしょうか。肩こり・腰痛の症状を和らげ、予防効果をあげるには、効果を急がずにこつこつとストレッチやその後のトレーニングを続けることが大切です。また、心の緊張も大きく影響していると言われています。日ごろから心身共にリラックスできる時間をつくっておくことも、肩こり・腰痛の予防につながると思います。(文檜垣暁子)●著者プロフィール檜垣暁子(ひがきあきこ)オールアバウト肩こり・腰痛ガイドカイロプラクティック理学士・日本カイロプラクターズ協会(JAC)正会員。現在は、横浜市に治療室を開院し、日々、肩こりや腰痛を始めとする不調を訴える患者さんの診療に当たっている。【関連リンク】【コラム】パソコン疲れ!?眼科医に聞く目、肩、心身の疲労ケア【コラム】漢方医が教える。便秘プラス「ほかの何か」を治す方法【コラム】ヒールの履きすぎで外反母趾(ぼし)に!予防法は?
2011年10月17日