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肺がんを公表している歌手の山川豊(66)が、新型コロナウイルスに感染していたことがわかった。19日のコンサートを休演し、心配の声が寄せられたが、23日までに復帰した。山川は18日、自身のXに書面を投稿し「私事で誠に恐縮ではございますが、このたび、体調不良を感じ医療機関にて検査を受けた結果、新型コロナウイルス陽性と診断されました」と明らかにした。その上で「診断を踏まえ、4月19日(土)に出演を予定しておりました 『令和にっぽん!演歌の夢まつり熊本公演』に関して関係各所と協議した結果、やむを得ず本公演の出演を辞退させていただくこととなりました」とし、「日頃より応援してくださっているお客様、並びに公演関係者の皆様、多大なるご迷惑とご心配をおかけしますことを、心よりお詫び申し上げます。現在は医師の指導のもと、療養に専念し、一日も早く回復し、皆様の前に元気な姿で戻れるよう努めてまいります」と伝えた。ファンからは「凄く心配です」「どうかご無理なさらずにです」「どうぞお大事になさってください」など、多数の声が寄せられた。その後、22日にFCスタッフのブログで「ご心配をおかけしました!!」と回復を報告。「おかげさまで体調も回復し、本日は『令和にっぽん!演歌の夢まつり 金沢公演』に出演させていただきます!」と、山川の元気な姿が添えられた。公演後にも「ご心配をおかけしてしまいましたが、元気な姿をお見せできてよかったです」と、山川と甥・木村徹二との2ショットなどが公開された。
2025年04月23日アストラゼネカ株式会社は、3月19日に「あの人も受けている肺がん検診 40歳〜69歳の2人に1人が受けています」と題したイベントを開催。イベントでは肺がんの治療経験を持つアーティストの河村隆一さん、タレントの青木さやかさんのトークセッション、さらに戸越銀座商店街での啓発活動も行われました。イベントを通して感じた、肺がん検診の重要性をレポートします。早期発見が重要!自覚症状がないことが多い「肺がん」肺がんは日本のがん死因第1位と予後の悪い疾患で、発見されるステージによって生存率が大きく変わります。早期のステージでは自覚症状がないことがほとんどで、定期的な健康診断が早期発見への近道なのだそう。しかし、企業による社員への健康診断受診が義務づけられる会社員と異なり、自営業・主婦(主夫)の方々は自身で肺がん検診を申し込む必要があります。そこで肺がん検診の重要性を理解してもらい自ら受診してもらうきっかけとなる機会として、今回のイベントを開催することになったそうです。肺がんは女性にも多く、非喫煙者が罹患する可能性もイベントでは、肺がん罹患経験者の河村隆一さん・青木さやかさんがゲストとして登壇。「肺がんを経験して思うこと、個人事業主として感じる検診の重要性について」をテーマにしたトークセッションが行われました。1年に1回受けていた検診で、肺がんが見つかったという河村さん。自覚症状は全くなく、非喫煙者なので信じられなかったと言います。青木さんは40歳の時に受けた初めての人間ドックで肺がんが見つかりました。河村さんと同じく自覚症状は全くなく、肺がんは年配の男性が罹患するイメージを持っていたため、非常に驚いたそうです。お2人とも早期発見であったことから、手術後から現在も問題なく仕事に復帰しています。積極的に定期検診を河村さんは、「『人間ドック行ってる?』と周りに声かけをするようになりました。自分を知ることを恐れずに、まずは検診を受けてほしいと思います」とコメント。受診して「何か見つかったら怖い」と不安に思い、積極的に検診を受けないという方もいるはず。しかし河村さんは肺がんに罹患したことで、「自分の体の状況を知らない不安の方が大きい」と思うようになったそうです。青木さんは1年に1回、忘れないよう自分の誕生月に健康診断に行くようにしていると言います。「元気だから大丈夫と思わずに、自分では見えない体の内側も大事にしてほしい」とメッセージを送りました。トークセッションを終えたお2人は、戸越銀座商店街へ向かい、店舗にポスターやリーフレットを配布。罹患経験者の立場から、肺がん検診受診を促していました。当たり前に健康だと決めつけずに、定期的に検診を受けることがとても大切。特に40歳以上の方や自営業・主婦(主夫)の方は、ぜひこれを機に肺がん検診を受けてみてください。
2025年03月28日「74歳の母が先日、肺がんの手術を受けました。市の検診で、たまたま見つかったんです。幸い早期発見でしたが、母はたばこを吸わないので、まさか肺がんになるなんて思ってもいなくて。本当に驚きました」(40代Aさん)女性の肺がんの罹患者は増えている。’18年の新規罹患者は約4万人。死亡者数も急増していて、同年は約2万2,000人が肺がんによって亡くなった。じつは新規罹患者の60〜80%は、Aさんの母のように、たばこを吸わない非喫煙者だという。今年6月に肺がんを罹患していることを公表した女優の広田レオナ(58)も、〈もう何十年もタバコ吸ってないのに肺ガンか…〉とブログで明かしている。肺がんといえば喫煙というイメージが強いが、なぜたばこを吸わない女性に増えているのだろうか。国立がん研究センターがん対策研究所は今年、「非喫煙女性の肺がんは、女性ホルモンの“エストロゲン”が関係している可能性がある」という研究結果を発表した。この研究にたずさわった一人で、がん対策研究所・室長の澤田典絵さんは、こう説明する。「40〜69歳のたばこを吸ったことがない約4万2,000人の女性を21年間追跡した結果、400人が肺がんに罹患。うち305人が“腺がん”というタイプの肺がんでした。アンケート結果を分析したところ、閉経が早い女性(47歳以下)に比べて、遅い女性(51歳以上)のほうが肺腺がんのリスクが1.41倍高く、初潮から閉経までの期間が短い女性(32年以下)と比べて、長い女性(36年以上)のほうが肺腺がんのリスクが1.48倍高いことがわかったのです」■手術によって閉経した場合も高リスク「正常な肺や肺がんの組織には、エストロゲンが結合するエストロゲン受容体があることから、肺がんの発生にはエストロゲンが関係していると考えられます。そのため、エストロゲンに長くさらされることが、肺がんの発症と関係している可能性があります」食生活や生活習慣などの変化で平均初潮年齢が早まったことや、エストロゲンの分泌が少なくなる授乳期間が少子化の影響で短くなったことなどが、肺がんの増加に影響しているのかもしれない。肺がんは、「非小細胞がん」と「小細胞がん」に分類され、女性に多い腺がんは「非小細胞がん」に属している。卵巣を摘出するなど外科的処置によって閉経した女性は、2.75倍も腺がんのリスクが上がったという研究結果も出た。「外科的処置によって閉経したことで、急激にホルモンの変化が生じたり、術後のホルモン剤の服用などがリスクを上げている可能性があります」同様の研究結果は海外でも。「米国でも過去42年間で男性の肺がんは36%減少したのに対し、女性は84%増加。罹患した女性のうち約20%が生涯非喫煙者でした」ボストン在住の医学博士で内科医の大西睦子さんはこう語る。「米国のジョンズ・ホプキンス大学やペンシルベニア大学、イエール大学、アメリカ疾病予防管理センターなどで、非喫煙者と肺がんの関係は研究されています。昨年には、ミズーリ州のトルーマン医療センターが、『非喫煙者の欧米女性より、非喫煙者のアジア女性のほうが、より肺がんになりやすい』という考察を出しました。米国では肺がん女性の約20%が非喫煙者ですが、アジアでは肺がん女性の60〜80%が非喫煙者だったからです」ただし、“女性ホルモン”にだけ気をつければいいわけではない。「肺がんのリスク要因のうち、もっとも大きいのが喫煙。ほかにも要因はさまざまあります。エストロゲンは、あくまでもリスクのひとつと考えてください。いずれにせよ、検診を毎年受けるなどの予防をおすすめします」(澤田さん)こうしたリスク要因をまとめたのが次のチェックリストだ。【肺がんリスクチェックリスト】□ たばこを吸っている、吸っていた時期が100日以上ある□ 家族に喫煙者がいる□ 幹線道路の近くなど空気が悪い場所に住んでいる□ アスベストやラドンガスに暴露した時期がある□ 親やきょうだいに肺がん罹患者がいる□ 初潮から閉経の時期が長い(36年以上)□ 外科的手術により閉経した※取材をもとに本誌作成。チェックが多いほど、リスクが高い。あてはまる人はぜひ検診を受けよう。
2021年11月23日女性の肺がんの罹患者が増えている。’18年の新規罹患者は約4万人。死亡者数も急増していて、同年は約2万2,000人が肺がんによって亡くなった。じつは新規罹患者の60〜80%は、たばこを吸わない非喫煙者だという。「米国でも過去42年間で男性の肺がんは36%減少したのに対し、女性は84%増加。罹患した女性のうち約20%が生涯非喫煙者でした」ボストン在住の医学博士で内科医の大西睦子さんはこう語る。「米国のジョンズ・ホプキンス大学やペンシルベニア大学、イエール大学、アメリカ疾病予防管理センターなどで、非喫煙者と肺がんの関係は研究されています。昨年には、ミズーリ州のトルーマン医療センターが、『非喫煙者の欧米女性より、非喫煙者のアジア女性のほうが、より肺がんになりやすい』という考察を出しました。米国では肺がん女性の約20%が非喫煙者ですが、アジアでは肺がん女性の60〜80%が非喫煙者だったからです」早期発見・早期治療には、検診が欠かせないが、「コロナ禍での検診控え」が懸念されている。コロナ治療にもあたっており『倉持仁の「コロナ戦記」』(泉町書房)の著書もあるインターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長はこう語る。「うちは地域密着型のクリニックなので、毎年、健康診断を受けに来られる患者さんがいます。ですが、新型コロナが流行しはじめた’20年は、前年度比7割減でした」実際に日本対がん協会は11月、コロナ禍による診療控えが原因で、主な5種類のがんで約4万5,000人の診断が遅れたという推計を発表した。「この状態が続くと、治るものも治りません。とくに女性に多い腺がんは、転移はしにくいが、自覚症状も出にくいため、検査しないと気づきにくいのです。コロナ禍でも健康診断は控えず、年1回の肺がん検診は受けていただきたい」(倉持さん)ただし、3ミリ以下の初期の腺がんの場合、レントゲン検査で見過ごされてしまいがちだという。「レントゲンで初期の肺がんを発見するためには、大前提として昨年やそれ以前との比較がないと見落としやすい。なるべく毎年同じ医療機関で検診を受けて比較してもらうのがおすすめです」(倉持さん)■大豆イソフラボンに予防効果の可能性万が一、肺がんが見つかった場合でも悲観することはない。「肺がん治療は、ここ数年で驚くほど進歩しました。早期発見できれば外科手術や化学療法、放射線治療などを組み合わせて根治に近い形にもっていくことができる患者さんも増えています」(倉持さん)がん研究センターがん情報サービスによると、非小細胞肺がんの場合、ステージ1の5年相対生存率は約84%、リンパ節転移などがあるステージ2は約55%、気管支周辺のリンパ節に転移しているようなステージ3は約30%、多臓器に転移しているようなステージ4は約10%弱となっている。予防策も重要だ。がん対策研究所・室長の澤田典絵さんは次のように話す。「野菜や果物を摂取することは、肺がんリスクを低下させるという報告があります。また、メカニズムは解明できていませんが、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ている大豆イソフラボンを摂取すると、肺がんのリスクが低下する傾向であることも報告されています」過度に摂取する必要はないが、納豆や豆腐などを日々の食事にうまく取り込むとよいかもしれない。「女性ホルモンなどが使用されている可能性がある赤身肉や加工肉は少なめに。またアルコールの過度な摂取は肺がんのリスクを高めるという報告があるので適度にとどめましょう」(大西さん)また、「肺がんだけに特化せず、健康寿命を延ばす生活を送ることが大事」と話すのは倉持さん。「従来から言われているように、バランスの取れた食事、適度な運動、肥満の軽減、ストレスをためない、など総合的に見て健康的な生活を送ることが、ひいては肺がんの予防にもつながるはずです」健康的な生活と定期的な検診で肺がんに備えよう。
2021年11月23日ガントーク実行委員会は、11月6日(土)に那覇市の国際通り「てんぶす那覇」にて、無料公開収録イベントとして、肺がん末期のあきらステージ4と、同じく癌で闘っている「癌サバイバー」さん達との対談をYouTubeで生配信いたします。そして、舌がんや、胃がんの転移再発より、復活された『堀ちえみ』さんをお呼びして、がん対談(Live配信)をさせて頂きます。日本全国の同じ癌闘病者(癌サバイバー)さんや、癌を克服された方々と対談し「ポジティブ」に考える事や「諦めない」事の大切さを伝え、病で悩んでいる人たちに元気や希望を届ける「対談」番組です。ガントークだよ!全員集合!■Live配信 概要企画名:『ガントークだよ!全員集合!in 沖縄』日時 :2021年11月6日(土) 10:00~17:00(09:45開場)場所 :「テンブスホール」那覇市牧志3丁目2番10号4F主催 :ガントーク実行委員会担当 :実行委員長 橋本顕彰(はしもと あきら)Live配信(1):10:30~11:30 『堀ちえみ』さんとのスペシャルがん対談 Live配信(2):16:00~17:50 日本全国ガントークだよ!全員集合! ■肺がん末期のあきらステージ4について番組名 : 肺がんステージIVあきらの冒険記(YouTubeチャンネル)連絡先 : 沖縄県那覇市西2-7-14 201080-3958-4449E-mail : akira.stage4@gmail.com ホームページ: 「あきらステージ4」検索 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月21日昨年11月に文化功労者に選ばれた映画作家・大林宣彦さんが4月10日19時23分、肺がんのため東京都世田谷区の自宅で亡くなった。82歳。葬儀・告別式は、家族葬(密葬)を執り行い、後日、お別れの会を予定している。なお喪主は、妻で映画プロデューサーの大林恭子氏が務める。1938年広島県尾道市生まれの大林宣彦監督は、3歳の時に自宅の納戸で見付けた活動写真機と戯れるうちに映画をつくり始めた。テレビCM 草創期にはチャールズ・ブロンソンの「マンダム」をはじめ、カトリーヌ・ドヌーヴなど多くの外国人スターを起用し、CM作品数は3000本を超える。1977年に『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。自身の古里・尾道を舞台にした『転校生』(82)、『時をかける少女』(83)、『さびしんぼう』(85)は“尾道三部作”と称され、世代を超え親しまれ、今も新世代のクリエイターへ大きな影響を与え続けている。近年には“大林的戦争三部作”となる『この空の花-長岡花火物語』(11)、『野のなななのか』(14)、『花筐/HANAGATAMI』(17)を発表。『花筐/HANAGATAMI』は、第72回毎日映画コンクール日本映画大賞、第33回高崎映画祭特別大賞など様々な賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画ベスト・テン第2位に選ばれ、監督賞を受賞した。大林宣彦監督個人では、2004年春の紫綬褒章受章、2009年秋の旭日小綬章受章。2019年、令和初の文化功労者に選ばれている。肺がんと診断され、余命の宣告を受けたのは、2016年8月。転移を繰り返すがんと闘いながら、みずからの命を削って、平和をたぐり寄せる映画を完成させた大林宣彦監督の最新作『海辺の映画館-キネマの玉手箱』は、4月10日に公開を予定していたが、新型コロナウイルスの影響により映画館が休館し、公開延期となっていた。近日公開を予定している。(C)2020「海辺の映画館-キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
2020年04月11日「1年前、会社の健康診断で肺が“要精検”となりました。症状もなかったし、喫煙歴もないので、深刻に思っていませんでしたが、その後、CT検査を受けたら、末期の肺がんが見つかって……。すでに骨に転移して、最近は痛みも出てきましたが、家族の支えでなんとか頑張っています。ただ、いつも頭に浮かぶのは“なぜ”という思いです」(50代会社員女性)日本人の3人に1人ががんによって死亡している。国立がん研究センターがん情報サービスによると、死亡数が多い部位は、女性の場合、大腸に続いて肺が2位。芸能界では、野際陽子さんや星由里子さんが肺腺がんで亡くなり、東てる美(62)が闘病生活から復帰したばかりだ。男性では、中村獅童(46)も患ったことが記憶に新しい。国立がん研究センター東病院の呼吸器外科科長の坪井正博先生が語る。「肺がんは、40代くらいから発症者が徐々に増えだし、70代でピークをむかえます。特に喫煙との関連が大きいと見られているのが、扁平上皮がんと細胞肺がんです。一方、非喫煙女性にも多く、増加傾向にあるといわれるのが、肺の奥や末梢に生じやすい、腺がんです。かつて、肺がん患者の男女比は7対3ほどでしたが、特に腺がんでは女性の比率が同等くらいに増えてきました」米国ハーバード大学で疫学研究に従事した、内科医の大西睦子先生も、こう解説する。「’17年、米国インディアナ大学の教授は、アジア女性の肺がん患者の50%が、非喫煙者であることを指摘しています」30年で罹患者は3倍超、死亡者も2倍になった肺がん。「喫煙しないので関係ない」と思っていた人が肺がんになる。そんな事例が増加しているという。
2018年12月05日初期の肺がんであると公表したばかりの三遊亭円楽(68)が9月30日、「第12回芸協らくごまつり」に出席した。各スポーツ紙によると7月に亡くなった桂歌丸さん(享年81)への愛情を明かした円楽は「腹黒の円楽では終わりたくない。もう10年くらい落語をやって、落語のすばらしさを伝えたい」と意気込んだという。「笑点」(日本テレビ)ではたびたび歌丸さんに毒を吐いていた円楽だが、その“腹黒キャラ”の立役者こそ歌丸さんだった。番組の大喜利レギュラーとして加入した当初、キャラが確立できず悩んでいたという円楽。16年9月、本誌の取材に歌丸さんが掛けてくれた言葉をこう回想している。「歌丸師匠が『楽さん(当時は三遊亭楽太郎)、困ったら俺のことを言いなよ。あとで編集するんだから何を言っても大丈夫だから』と。それまで師匠と『キザ!』『お化け!』とやり合っていた(三遊亭)小圓遊さん(80年死去)が亡くなったあとでしたから。歌丸師匠にそう言われて『ああ、そうか。小圓遊さんがやっていたようなことをやっていいんだ』と思ったら楽になりました」歌丸さんが円楽に肩を貸したのは、信頼関係があってこそだったようだ。「私は、歌丸師匠の車椅子を押したり、やることをきちんとやっていますから。私がやってきた師匠たちのネタだって、普段の信頼関係がなかったら『なに?この野郎!』ってなるんです。『人間、普段が肝心』と言うけれど、その通りで、肝心なのは普段。普段がちゃんとしていれば、おのずと信頼関係が生まれるんです」歌丸さんとの愛ある関係から、Twitterでは今回のがん公表に《「楽さん、黒いのは腹だけじゃなかったんだねェ」なんて歌丸さんが向こうで苦笑いをしているような気がする》《歌丸さんっ円楽さんを守って》《歌丸師匠、あんたまだこっちくんじゃないよって追い払ってください》といった声の上がっている円楽。まだまだ元気な姿を見せて欲しい!
2018年10月01日「ローリング・ストーンズ」のギタリストのロニー・ウッドが、約3か月前に肺がんと診断されていたことを「Mail On Sunday」紙に明かした。ツアー前の定期検診で医師が病変を発見し、5時間に及ぶ手術で肺の一部を切除したとのことだ。「ちょっとした肺がんと闘ってきたんだ。どっちに転ぶかわからない、危ない時期も一週間くらいあったよ。『さよなら』を言わなければならないのかなって。何が起こるかなんて、わからないんだからね」。肺がんと診断された際、医師に治療方針の希望を聞かれたロニーは「とっちゃって」とシンプルに伝えたそうだ。それから一週間、リンパ節に転移していないかを確認する検査が行われ、「悪い結果にも備えていたけど、『大丈夫だ』とも信じていた」。リンパ節に広がっていた場合、化学療法はしないと宣言するつもりだったロニーだが、幸いにも転移はなく、外科的手術のみで済んだ。現在は3か月ごとの検診に通っている。「初期で見つけてもらったからね。みんな、とにかく検診に行かなきゃだめだよ」とロニーは検診の重要性をアピールした。「俺はすごくラッキーだった。強靭な守護天使も見守っていてくれてるしね」とのスピリチュアルな発言も。(Hiromi Kaku)
2017年08月07日歌舞伎俳優の市川海老蔵が18日、自身のブログを更新し、初期の肺がんであることを公表した歌舞伎俳優の中村獅童との約束を明かした。海老蔵は「友達の病」というタイトルでブログを更新。「かなしかった、最初に聞いたとき、自分の事のように」とつらい思いを吐露した。2人は東京・歌舞伎座での『七月大歌舞伎』で共演予定だったが、獅童は休演することに。海老蔵は「七月の歌舞伎座では共演なりませんが、必ず元気になって共に舞台に立つと友と強く約束しました」とつづった。
2017年05月18日質問:咳が増えて食欲不振、がん患者が多い家系なので胃や肺や肝臓が悪いのではないかと心配。父は昔から酒、たばこが好きで、ほぼ毎日両方を摂取しております。父は現在50代なのですが、以前に比べ咳が増えたり食欲不振なことが増えたりしていて、がん患者が多い家系ですので、胃や肺や肝臓が悪いのではないかと心配しております。考えられる病気は何がありますでしょうか。また今から飲酒・喫煙を控えることによって症状が少しは改善されるでしょうか。福岡県:やまあゆさん(25)回答:咳や食欲不振の症状についてお答えします。――症状から考えられる疾患近頃お父さまの咳が増え、食欲不振があるとのこと、ご心配ですね。また、家系的にがんの方が多いということですね。長期間の飲酒・喫煙歴があるということもあり、考えられる病気はたくさんあるのですが、まず一番注意をしなければいけないのは、ご心配していらっしゃる、がんです。体重の減少や全身の倦怠感などの症状はないでしょうか。飲酒、喫煙を毎日されるということは、口腔内のがん、食道がん、胃がん、肺がん、喉頭がん、大腸がんといった多くのがんのリスクファクターをお持ちということになります。咳の症状が続くようならまず、呼吸器内科を受診してみるとよいでしょう。呼吸器内科的な病気で疑われるものとしては、肺がんのほかに肺炎や慢性閉塞性肺疾患(COPD、主にたばこの煙が原因となって肺に炎症ができる病気)、咳喘息(気管支の慢性的な炎症で1カ月以上空咳が続くもの。大人の長引く咳の3分の1を占めているという頻度の高い疾患です)、あるいは昔の病気と思われがちですが、実は新規の感染者数が毎年一定数見られている、結核や百日咳などの可能性もあります。また、飲酒歴と食欲不振の点から、アルコール性の肝疾患などの可能性も考えられます。胃や食道等も心配ですから、消化器内科も合わせて受診されるとよいのではないでしょうか。また例えば、咳喘息とアルコール性肝障害といった、二つの病態の組み合わせという可能性もあります。もちろん、単に風邪が長引いているなど、特に大きな身体的な問題はないという可能性も大いにありますが、年齢的にも、生活習慣の点からも、急いで治療をする必要のある疾患がないかどうか、一度確認しておくことは大切かと思います。<これをきっかけに禁煙・節酒しましょう>最後に、お酒やたばこを控えることによって改善するかというご質問に関してですが、咳に関しては、たばこをやめることで気道に刺激がなくなり、多くの場合、これまでよりは減ってくると思います。ただ、完全になくなるかどうかは、咳の原因によります。しかし、病気がCOPDなどであった場合、喫煙を継続することが命取りになることもありますので、いずれにしてもこれをきっかけに禁煙をされた方がよいと思います。また、飲酒に関しては受診の結果や、これまでの飲酒量にもよりますが、最低週に2回は休肝日を設け、楽しまれるにしても少量にとどめることをおすすめします。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日女優で歌手のりりィさんが、11日早朝に亡くなったことがわかった。64歳だった。肺がんを患い、療養中だったという。所属事務所は、オフィシャルサイトを通じて、「弊社所属女優・歌手りりィが、かねてより肺癌により病気療養中のところ、11月11日早朝、享年64歳にて永眠いたしました」と報告。「ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます。葬儀に関しましては、故人の遺志により近親者のみの密葬とさせていただきます」としている。りりィさんは、72年にアルバム『たまねぎ』で歌手デビュー。74年にはシングル「私は泣いています」が100万枚を売り上げた。また、ドラマや映画など女優としても活躍。2017年2月25日に公開される生田斗真主演の映画『彼らが本気で編むときは、』にも出演している。長男は、DREAMS COME TRUE・吉田美和の夫でロックバンド・FUZZY CONTROLのJUON。
2016年11月11日名古屋大学は12月8日、肺がんにおいてはCERS6というタンパク質が高発現し、それががん転移に必須の役割を果たしていることを発見したと発表した。同成果は、同大学大学院 医学系研究科 分子腫瘍学分野 鈴木元 講師、高橋隆 教授らの研究グループによるもので、12月7日付けの米科学誌「Journal of Clinical Investigation」に掲載された。CERS6はセラミド合成酵素の一種。肺がんにおいて過剰発現したCERS6は、C16セラミドと呼ばれる生理活性脂質を合成し、これが細胞内のプロテインキナーゼζ・RAC1複合体を活性化する。これにより、細胞表面にラメリポディアと呼ばれる細胞の遊走に必須となる形態形成が起こり、がん細胞が転移することが今回明らかになった。C16セラミドは、今回発見されたがん転移促進を推進する一方で、アポトーシスと呼ばれる細胞死を誘発する物質として知られている。このため、同研究グループは、CERS6を分子標的として利用。C16セラミドの代謝上流物質であるL-α-DMPCを投与したところ、CERS6依存的にC16セラミドに代謝され、細胞死を誘導できた。細胞死はさらにC16セラミドの下流への代謝を抑制する低分子化合物D-PDMPにより増強された。なお、C16セラミド発現の低い正常細胞に細胞死は誘導されなかった。この結果は、CERS6を分子標的とする新たな治療法が可能であることを示すものであり、その実現は極めて予後の悪い肺がんの革新的な治療法の実現に結びつくものと期待される。
2015年12月10日先日、俳優の今井雅之さんが大腸がんで、漫才師の今いくよさんが胃がんで亡くなりました。がんは日本人の2人に1人がかかると言われる病気。40歳を過ぎたらがんにかかるリスクが高くなる…とよく耳にしますが、健康な人のがん検診率は20%足らずとか。まだ大丈夫だから、と検診しないでいて、いざ見つかったら大騒ぎ…とならないよう、アラフォー女子が今、本当にやっておくべき「がん検診」についてまとめてみました。お話を聞いたのは、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生です。島田菜穂子先生ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 「乳がん」のリスクが高い人は、20代からでも検診を!「アラフォー女性が忘れてはならないのが、第一に乳がん。女性が一番かかりやすいがんで、年間に約9万人弱の女性が新たに乳がんになっています。他のがんに比べて、30代や40代といった若い年代からかかる方が多い多いのも特徴で、絶対に検診を早くから習慣として受けてほしいのです。乳がんほど、早期に見つけて治るがんはないのですから」と島田先生。自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは、「乳がん検診の対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ」となっていますが、早期発見を目的とすれば、40歳未満でも受けるべきだと先生は言います。島田先生が提案する「乳がん検診」のガイドラインは…▼20代でも検診を受けてほしい人・家族、兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど2名以上が特に閉経前に乳がんや卵巣がんにかかったことがある人・家族歴はなくてもピルを長期間使用したことがある人・家族歴はなくても長期にわたって不妊治療をした人▼30代半ばになったら検診を受けてほしい人・女性全員★乳がん検診の重要性と、検診の詳細についてはこちらにまとめました↓「子宮頸がん」「子宮体がん」もしっかり検診をそして20代から気をつけなければならない子宮がん。子宮がんには、主に「頚がん」と「体がん」の2種類があり、若くてもリスクが高いのは子宮頸がんのほう。感染によって発病するため、男性経験がある人なら年齢にかかわらず、必ず検診を受けておきましょう。子宮体がんのほうは、主に閉経後に増えてくる病気です。【子宮頸がん・子宮体がん】「子宮がん検診は、20代以降の女性に2年に1回、自治体でも受診券を配布している検診で、問診・内診・細胞診がセットになっています。柔らかいヘラまたはブラシのような器具を腟内に挿入して、 子宮頸部の表面を軽くなでるようにしながら細胞を採り、検査に回します。ほんの少し出血することはあっても、痛みを感じることはほとんどないので、婦人科に慣れていない人も怖がらずに受けましょう」(島田先生)発見が遅れがちな「卵巣がん」こそ、進んで検診へ!女性特有のがんには卵巣がんもあります。それほど頻度は高くなく、患者数統計の上位には上がっていません。が、卵巣がんは見つかりにくく、見つかったときには怖いサイレントキラーです。卵巣は、さまざまなタイプの腫瘍ができる臓器。85%は良性腫瘍ですが、中には悪性腫瘍もあり、その判別が難しいもの。卵巣がんは早期発見が難しく、痛みもなく大きくなり、腹水が溜まっておなかが張ることでやっと気づく場合が多いため、進行するまでなかなか見つからないケースがほとんどです。しかも、卵巣がんは乳がんとともに家族歴がリスクファクターとなる病気。近い親類(母親、姉妹など)が卵巣がんになった人は、同じく発症するリスクが高くなります。また、若い年齢で家族が卵巣がんと診断された場合はさらにリスクが高まります。【卵巣がんのリスク要因】●家族に閉経前乳がん、卵巣がんになった人がいる●妊娠回数が少ない●出産経験がない、または少ない●授乳経験がない、または少ない●乳がんを経験した●肥満●排卵誘発剤の使用●ホルモン補充療法の長期使用など「家族歴が当てはまる人は、30代になったら必ず一度は卵巣がん検診を受けていただきたいです。でも、残念ながら卵巣がんは、厚生労働省によるがん検診の対象にはなっていません。卵巣は骨盤の奥深くに位置することから、痛みを感じにくく、しこりや腫瘍ができても気がつかず、自覚症状がなかなか現れないんです。進行するとかなり大きくなって、周囲の臓器を圧迫するほどの大きさに腫れることがありますから、他の部分は太らないのに腹部だけがぽっこりふくらんでいる、腹部に圧迫感がある場合などは、検診ではなく、婦人科を受診することをおすすめします」(島田先生)卵巣がんの検診は、内診と経膣超音波で行われます。卵巣は外部と接触していないため、子宮のように検査器具を挿入し、細胞や組織を採取する病理検査は行うことができません。内診は、腟内に片方の手指を挿入し、もう片方の手をおなかの上に置き、子宮と左右の卵巣の大きさや形、位置、腫れの状態などを診ます。超音波検査は、細長い器具を腟内に挿入し、子宮内や卵巣のようすを至近距離から映像で見ることができます。これは、卵巣がん検診だけでなく婦人科では日常的に行われる検査です。「卵巣がんの検査は単独ではなく、『経膣超音波検査』として女性検診メニューに入っていることが多いものです。これは、卵巣がんだけでなく、子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など、子宮と卵巣を両方診てもらう検査。通常はこれで十分だと思います。婦人科では、子宮がん検診と経膣超音波検査がセットになっている検診メニューもあるので、アラフォーになったら一度はこれを受けることをお勧めします」(島田先生)「大腸がん」「肺がん」「胃がん」…アラフォーでやっておくべき検診はどれ?乳がんをはじめとする女性特有のがんがクローズアップされるのは、罹患率(がんと診断された人の数)がとても高いため。でも、乳がんは早期に発見することで治る確率が高いので、死亡率は1位ではないのです。国立がん研究センターが公表した2015年のがん統計予測では、大腸がんはこれまでトップだった胃がんを抜いて、男女合わせて最も患者数が多いがんということに。大腸がんは女性より男性に多いのですが、2013年には全年齢層で女性のがんで最も死亡数が多かったのも大腸がん。2015年のがん統計予測【がんの罹患数(新たにがんと診断されるがんの数)】【がんの死亡数(がんで亡くなる人の数)】*資料:ともに2015年 国立がん研究センター働き盛り年代の女性に限定すると死亡率が最も高いのは乳がんですが、65歳以上の女性も加えると女性の命を最も奪っているがんは大腸がんや肺がんということになります。このように年齢によって、検診に力を入れるべき臓器が変わってくるのも女性のがんの特徴です。年齢が上がるとともに、いくつものがんのリスクが高くなるため、厚生労働省は、胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんのがん検診を推奨しています。住んでいる市町村によって、多少内容が違いますが、対象年齢になると、自治体からがん検診のお知らせが届くようになります。 例えば、東京都港区を例に挙げると、対象年齢の人には受診券が送付され、以下のようながん検診が無料で受けられます。【女性対象のがん検診(港区の場合)】「頻度など個々のリスクによっては十分ではない場合もありますが、自治体が安価にあるいは無料などで提供してくれる検診は、意外に多くありますよね。ただ、こんなに素晴らしいサービスがあっても、きちんと受診している人は圧倒的に少ないのが現実。利用しないのは本当にもったいないことです。この他に受けたい検診としては、40歳を過ぎたら、胃がん検診のひとつとしてピロリ菌検査も一度は受けたほうがいいですね」(島田先生)アラフォーで、肺がん検診を受けるべき人とは?また、声を大にして言いたいのは、女性の喫煙者の方に対して。男性の喫煙者は減りつつあるのに、女性は横ばい。喫煙は百害あって一利無しです。乳がんのリスクが上がるだけではなく、喫煙はエイジングを加速することになります。「いつまでもキレイで若々しくいたいと、一生懸命に高価な美容液を使ったり、エステや美容外科にお金を払っても、タバコを吸っただけでフリーラジカルが増え、一気に老化。肌年齢も臓器年齢も上がっていきます。すべてが水の泡です。そう、がんも老化による細胞のコピーミスが原因といわれています。喫煙者はまずは禁煙することが何より大切ですね」(島田先生)どうしてもタバコがやめられない人、家族に家の中で喫煙する人がいる場合は、アラフォーなら100%肺がん検診を受けるべき。「日本人女性は、他国の女性より健康意識は高いイメージがあります。サプリメントを飲もう、自然食品を食べようとか、こぞって気を使いますよね。なのに、がん検診には意識が向かない。逆におじさんにしか必要ないような盛りだくさんの項目の血液検査から何でもかんでも画像検査までを取りそろえた、絢爛豪華な人間ドックなどにかかってみたり…。それは全然賢明じゃない。がんにかかったことのない人や、若年の脳出血の家族歴がない女性が、30代で毎年脳ドックやPET検査、全身のMRI検診を受けたりするのも何とももったいない話。検査について、よく必要性を理解していないと、こんなおかしなことも起こります。『毎年遺伝子検査受けてます』って…、遺伝子は一生変わらないですからね(笑)! 1回受ければ充分なのに、知らないとこんな感じで本当に無駄なことをしてしまうことになります。正しい情報や知識をもって自分の年齢やリスクにあった検診を選ぶことが大切。賢く健康を管理することが大事なんです!」(島田先生)私たちに必要なのは、適切で無駄のないがん検診。「時間がないから」「お金がない」から」と理由をつけて、検診に全く行かない人もいますが、病気になるともっとお金も時間もかかります。だからといって検診に何十万円もかける必要もありません。自分に必要な検診だけが無駄なくできる医療機関を見つけるのが先決。なんとなく敷居が高ければ、比較的安価で身近に受けられるサービスから探してみるのもいいでしょう。自治体の検診なら、該当年齢であれば無料もしくは500円、1,000円などの検診料です。それで不十分なら自分に必要な項目を追加して、リスクのある病気だけ忘れずに検診しておく。それだけで安心感が違います。「アラフォー世代になったら、もう自分で自分の体を病気から守るべき。検査も自分で選べるようになってほしいですね。もちろん、体調が悪い、何らかの症状がある場合は検診ではなく”受診“ですよ。検診とは、何も異常を感じない人から、わずかな異常がないか探すのが目的。調子が悪いからと検診を受けるのは間違いです。何か心配な症状や不調があるときは、検診ではなく、その不調を明らかにするために医療機関をすぐに受診をしてください。検診のもう一つのコツは、信頼できる医療機関が見つかったら、毎年同じ医療機関で検診をして、データを蓄積してもらうこと。昨年と違うことは何かなと比較し検討してもらうのが理想です。健康の変化の傾向をすることも出来るし、より軽微な異常を見つけることができます。早く、信頼できる医療機関を見つけて、賢く検診を受けていただきたいと思います」(島田先生)
2015年06月19日国際電気通信基礎技術研究所(ATR)は6月15日、国立循環器病研究センター(国循)が9月から実施する予定の肺がん手術後の転移を抑える臨床研究に関する付随研究を実施する共同研究契約を締結したと発表した。高リスク肺がん手術に対して、術中より3日間、心臓から分泌されるホルモンであるヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(hANP)を持続投与することによって、術後急性期における心肺合併症を有意に軽減でき、術後慢性期における肺がんの再発を有意に軽減することが国循によって報告されている。これは、hANPが血管内皮細胞に働き、血管接着分子を抑制することで、がん細胞の血管への接着を防ぎ、がん転移を防いでいると考えられており、国循は9月から肺がん手術後の転移を抑える臨床研究を開始する予定だ。ATR佐藤匠徳特別研究所の河岡主任研究員の研究グループが実施する予定の研究では、臨床研究で得られた肺がん病理組織を用い、網羅的遺伝子解析を実施することで、hANPの作用機構を解明することを目指す。また、同研究によって、新たな予後マーカーや創薬ターゲットが発見されることも期待される。
2015年06月16日サーモフィッシャーサイエンティフィックはこのほど、CE-IVDマーキングを取得した肺がん用の融合遺伝子検出用キット「CE-IVD Oncomine Solid Tumor Fusion Transcript」を欧州連合内で提供開始したと発表した。融合遺伝子の原因となる遺伝子再構成は、がんバイオマーカーとして重要視されている。これまでは、いくつもの変異を検出するために複数の検査を実施していたが、その過程で腫瘍検体が消費されてしまい、対象となる変異が検出できなくなるというリスクが存在した。これに対し、同製品ではわずか10ngのRNAでALK、ROS-1、RET、およびNTRK1遺伝子が関与する融合遺伝子を検出することができる。そのため、より多くの患者に対して治療で標的となり得る突然変異に関する情報を提供するとともに、治療の指針策定のための有益な知見がもたらされることが期待される。同製品は主に肺がんを対象とするが、他の固形がんへの応用できる可能性もあるという。
2015年04月03日国立がん研究センターは1月20日、肺がんの悪性化に関る新たな分子メカニズムを解明したと発表した。同成果は、同センター難治進行がん研究分野の江成政人 ユニット長らの研究グループによるもので、米国科学アカデミー紀要に掲載された。同研究では新たに、肺がん細胞から分泌される因子によってがん周辺間質の主要な細胞である線維芽細胞のがん抑制因子p53の発現が抑制されることを発見。p53の発現が低下した線維芽細胞では、TSPAN12というタンパク質が増加し、線維芽細胞とがん細胞との細胞間接触依存的に肺がん細胞の浸潤能および増殖能を促進していることが判明した。さらに、TSPAN12は分泌性因子であるCXCL6の発現を誘導し、これら線維芽細胞由来の分泌性因子も肺がん進展に協調的に働くことも明らかとなった。今後、TSPAN12およびCXCL6はがん周辺の間質の有用な治療標的となり得ると考えられ、これらのタンパク質に対する抗体、ペプチド、低分子化合物などが、既存の抗がん剤との併用で治療効果をもたらすことが期待される。
2015年01月20日キャンサーネットジャパンと日本イーライリリー、毎日放送(MBS)はこのほど、肺がんに対する科学的根拠に基づいた正しい情報を提供することを目的に「もっと知ってほしい 肺がんのこと」という冊子を制作した。がん診療連携拠点病院397施設やそのがん患者相談窓口を含む医療機関、各団体・企業などが実施するセミナー等で配布する予定という。日本の肺がん死亡者数はこの半世紀の間、人口の高齢化に伴い急速に増加している。同冊子は、近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門教授の中川和彦氏監修のもと、肺がんそのものや標準的な治療などについて、患者と家族などの支援者が知っておきたいことを20ページにまとめられている。自らが納得して治療を受けられるように、肺がんに立ち向かっていく勇気を持てるように活用してほしいとのこと。また、MBSのニュース番組「VOICE」が展開しているがん検診啓発キャンペーン”Jump over Cancer”の協力のもと、患者の体験談”Patients Voice(患者の声)”も掲載されている。ここ数年、肺がんの分野では 効果の高い治療薬が次々に登場し、さらに分子標的薬といわれる新しいタイプの抗がん剤が開発されたことで、肺がん治療は遺伝子レベル・組織型レベルで治療を行えるようになったという。このことから、現在は一人ひとりのがんの状態に合わせた「個別化治療」に向かっているといわれている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月27日がん検診の受診率を上げるため、大阪市は4日、民間の金融機関や保険会社6団体と「がん検診プロジェクト」の協定を結んだ。これは、朝日新聞などが報じている。(絵は、アフラックの関連サイト)6団体共同で早期受診を呼び掛け、ゆるキャラも登場三菱東京UFJ銀行、大阪市信金、大阪商工信金、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命、アフラックの6団体が計60万円でリーフレット10万部とポスター千枚を作り、市内に約700ある支店や代理店を通じて市民に早期受診を呼び掛けるという。市役所前では同日、アフラックの「まねきねこダック」、東京海上日動火災保険の「東京海ジョー」、東京海上日動あんしん生命の「あんしんセエメエ」、市の健康増進計画・すこやか大阪21の「いっぽくん」のゆるキャラ4体が参加し、通行人にリーフレットを配った。市の2008年度の推計による受診率は、肺がん46%、胃がん41%、子宮頸(けい)がん・大腸がん33%、乳がん28%などで、市としては受診率50%以上を当面の目標としている。厚生労働省の09年人口動態統計によると、死因で一番多かったのは、がんの31%とのこと。
2010年10月07日