「肺炎球菌結合型ワクチン」について知りたいことや今話題の「肺炎球菌結合型ワクチン」についての記事をチェック! (1/5)
女性なら誰でもなり得る病気「子宮頸がん」。みなさんは、17歳~27歳を対象に子宮頸がんワクチンを無料で接種できる「キャッチアップ制度」をご存じでしょうか。公的費用でワクチンを接種できるのは来年3月までと、終了時期が刻々と近づく一方で、ワクチン接種者はもちろん、制度について知らない人も少なくないのだそう。そこで10月3日、日本の最適医療に向けた調査・情報発信を行う「エムスリー総合研究所」は、東京・赤坂にて子宮頸がんワクチンに関するセミナーを開催。子宮頸がんとワクチンについて詳しく学んできました。また、セミナーでは、医師・木下喬弘先生と、現在がん闘病中の俳優・古村比呂さんによるトークセッションも行われました。子宮頸がんについてリアルな情報を知ることは、自身のからだと向き合うきっかけにもなるはず。ぜひ最後までチェックしてくださいね!■子宮頸がんは、女性の死亡原因の第2位子宮頸がん。婦人科検診で定期的に検査が推奨されていることもあり、みなさんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。実は子宮頸がんは、毎年約1.1 万人もの女性がかかる非常に身近な病気。罹患すると長期間の闘病につながったり、子宮を摘出したりしなければならなくなることも珍しくありません。年間3,000人近くもの方が命を落としており、25歳~40歳の女性のがんによる死亡原因の第2位となっています。■子宮頸がんはワクチンで80~90%予防できるこのように子宮頸がんは非常に深刻な病である一方、ワクチンで予防できる唯一のがんとも知られており、若年層のうちにワクチンを接種することで80~90%の予防ができるのだそうです。現在子宮頸がんワクチンは、12~16 歳は厚生労働省による定期接種制度、17~27 歳はキャッチアップ接種制度により全額公費負担の対象となっています。しかし、日本におけるワクチン接種率は先進国の中でも極めて低いのが現状。オーストラリアやイギリスなどの諸外国では接種率80%を超えるところ、日本における17~27歳(キャッチアップ制度対象年齢)の接種率は50%以下。未接種者数は約320万人におよび、単純計算だと6,400人もの命が失われてしまう可能性があると言えるのだそうです。子宮頸がんのリスクを低くするにはワクチンが有効ですが、そのキャッチアップ制度も2025年3月に終了予定。ワクチンは合計3回接種しなければならないため、この秋が実質ラストチャンスとなります。ちなみに通常の接種間隔だと9月が初回摂取の期限でしたが、摂取間隔を短くする「短縮摂取」ならば、11月28日までに第1回目のワクチン接種を済ませれば3月までに計3回の接種が終えられるのだそうです。■ワクチンは「防ぐ」もの、定期検診は「見つける」もの。合わせ技が大切子宮頸がんというと、「定期検診を受けているし大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、ワクチンと子宮頸がん検診の役割はまったく別。今回のセミナーでは、木下喬弘先生からワクチンと検診の重要性についてレクチャーがありました。子宮頸がんは、HPVウイルスに感染することで発症します。基本的に感染しなかったらがんになることはありませんが、正常な細胞にウイルスが感染すると5~10年かけて変性・がんを発症していくのだそう。子宮頸がん検診は、がん、もしくはがんになる一歩手前の状態を「早期発見」するものになります。がんになってしまったら、よほど早期でない限り子宮を摘出する必要があります。子宮頸がんを予防するには、ワクチンで「感染を予防」し、検診で「チェック」する。ワクチンと検診の合わせ技でがんになることを防ぐことが重要なんです。ちなみに木下先生によると「性交渉経験者の8割がウイルスに感染するといわれており、そのうちがんになる人とそうでない人の違いは未だ解明されていない」のだそうです。そのため、子宮頸がんは性交渉の経験が無い段階でワクチン接種を済ませるのが一番有効。しかし、性交渉経験があると意味が無いということではありません。HPVウイルスにもさまざまな型があり、特に子宮頸がんの原因となることが多いのは16・18型。性交渉未経験者の場合16・18型どちらも予防できますが、性交渉の経験があっても16型への予防は認められており、ワクチン接種が早ければ早いほど子宮頸がんのリスクを減らせるのだそうです。有効性が認められているとはいえ、安全性も気になりますよね。一時期、子宮頸がんワクチンに対する懸念の声も多く聞こえてきました。しかし、データによると、ワクチン接種後に重い体調不良を訴えた人は1万人中5人。それも有害事象(ワクチンとの因果関係は未明)であり、ワクチンを接種したほうがメリットが多いことが分かっています。■古村さん「心配な気持ちも分かる。でも、ワクチンがあることがうらやましい」セミナーでは、現在もがんで闘病中の俳優・古村比呂さんも登壇しました。古村さんは2012年、当時46歳のときに定期検診で子宮頸がんを患っていることが分かり、子宮を全摘出。「早期発見」だったそうです。その5年後、がんを再発。それから良くなっては再発して……を繰り返しています。当時は子宮頸がんについての治療薬の開発もスローペースだったそうで、「治療を受けられるのはありがたい」と話す古村さん。そして、「早期発見したとしても、100%治るということではない」と話していました。ちなみに古村さんは子宮頸がんワクチン未接種で、子宮頸がんワクチンの積極的推奨が始まった際「予防できるのはうらやましい」と思ったのだそう。ワクチンに対しては「正直こわい気持ちも分かる」ものの、「私のときは、子宮頸がんは検診で予防できるといわれていた」「検診を受ければ大丈夫だと思っていたから、検診と予防は違うといわれたときにショックだった。予防はワクチン、検診はがんの早期発見。その違いをちゃんと分かっていたら、検診との向き合い方も変わる。ワクチンは受けられる年齢もあるので、そこを患者として伝えていきたい」と話していました。■17~27歳対象の「キャッチアップ制度」。第一回接種は11月28日まで17~27歳を対象に子宮頸がんワクチンを公的費用で受けられる「キャッチアップ制度」は、2025年3月で終了。第一回目の接種期限は11月28日までになります。木下先生によると、「子宮頸がんワクチンは3回きちんと接種すると15年くらいの長期間効果(抗体感)が続く」ものなのだそう。続けて、「がんになることを防げるってなかなかない。科学的なエビデンスが確立していて有効性も分かっている。一人の医療従事者として、受けないのはもったいないと思う。ぜひ接種を検討してほしい」と話していました。子宮頸がんワクチンについて気になることがある人は、お近くの婦人科で相談するのもおすすめ。ワクチンを無料で接種できるのは今がラストチャンスなので、17~27歳の対象年齢の方は、しっかりとワクチンについて理解したうえで、自分自身の健康のために、ぜひ前向きに考えてみてくださいね。(取材・文:仲野もも)
2024年10月13日タレントの小倉優子が6日に自身のアメブロを更新。マイコプラズマ肺炎に罹患していた三男の現状を報告した。2日のブログで小倉は、発熱した三男が新型コロナウイルスとインフルエンザの検査を受けるも陰性だったことを報告し、3日のブログでは「熱が下がりません」とその後の三男の様子を説明。4日には三男について「マイコプラズマ肺炎でした」と明かし「熱が下がらない原因が分かってホッとしました」と安堵した様子でつづっていた。この日は、三男の熱が下がったことを報告。一方で「まだ咳は残っています」と説明し「最初に発熱して、数日後から咳が出始めました 咳まで完治するには、もう少しだけ時間がかかるかな」とコメント。「早く幼稚園にも行けますように」と述べ「マイコプラズマ、今流行っているみたいですね」とつづり、ブログを締めくくった。この投稿に読者からは「熱が下がって良かったですね」「早く完治しますように」「お大事に」などのコメントが寄せられている。
2024年10月07日2024年8月13日、乳がんの1つである浸潤性小葉がんと診断されたことを公にした、タレントの梅宮アンナさん。同年10月1日、肺炎で入院したことを報告すると、ファンから心配する声が多数上がっていました。乳がんを患った梅宮アンナ、近影ショット公開同月5日、入院中の梅宮さんはInstagramを更新し、近影ショットを公開しました。 この投稿をInstagramで見る Anna Umemiya(@annaumemiya)がシェアした投稿 梅宮さんは「今日も回復へ向かっている模様です」と、現状を報告。「お薬が効いて本当に感謝です。ステロイドを使っているのですが、今日から半分になりました!」と、治療が順調に進んでいることを明かしています。また、同日に参加予定だったイベントについて「本当に申し訳ありませんでした」と、ファンやスタッフにお詫びの言葉を述べた、梅宮さん。そんな梅宮さんに対し、ファンからはたくさんの温かな言葉が送られています。・しばらくイベントは止めたほうがいいんじゃない〜。体調の復活に全力を注いでくださいね。・何事も焦らず、ゆっくり、ゆっくりです!・お元気な様子が見られて、安心しています。早くよくなるように願っております。ファンからの温かな言葉はきっと、闘病中の梅宮さんの励みになることでしょう。梅宮さんの肺炎が、1日でも早く治ることを願います。[文・構成/grape編集部]
2024年10月05日元プロ野球選手の野球解説者・マック鈴木が24日に自身のアメブロを更新。肺炎が完治しているか確認するためCT検査を受けたことを報告した。7月30日のブログで、マックは「かなり酷い肺炎にかかっていました」と明かし「点滴生活開始」と報告。「7月忙しかったし移動に寝不足はもうすぐ50歳には少し体を酷使し過ぎましたね」と反省した様子で述べ「本当なら子どもたちと沖縄で夏休みを満喫してるはずだったこともすごく残念」とコメント。「臓器が傷むって想像していたより怖いですね」とつづっていた。この日は「今朝は色々とやる事やれた」と述べ「先ずは中央市場の近くで魚中心の朝ごはんからの銀行へ移動」と説明。「先週会社のハンコを忘れて完了出来なかった事を完了からの完治しているかCTを撮りに病院へ」とCT検査のために病院を受診したことを報告した。続けて「左の写真で右肺が白くなっていたのが7月」とレントゲン写真を公開。「これが原因で仕事にも支障 そして家族との時間も減ってしまいました」と述べつつ「完全完治」と報告。「自分にブレーキをかけれるように2枚を部屋に貼っておきます」とつづった。
2024年09月25日マイコプラズマ肺炎とは、「肺炎マイコプラズマ」という微生物に感染して起きる肺炎のことです。主な感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」です。肺炎というと高齢者の病気というイメージがあるかもしれませんが、マイコプラズマ肺炎は患者全体に占める14歳以下の割合が多く、意外にも若くて健康な人もかかります。1年中見られる感染症ですが、晩秋から冬に患者数が増えます。大正製薬株式会社が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、専門医によるヘルスケアアドバイスを公開しています。8月7日に新着公開した「マイコプラズマ肺炎」では、黒木 春郎 (くろき・はるお)先生に原因、症状、治療・対処法や予防法について詳しくお伺いしました。◆新着情報専門医によるヘルスケアアドバイス 疾患ナビ 「マイコプラズマ肺炎」 <目次>・マイコプラズマ肺炎の原因・マイコプラズマ肺炎の症状・マイコプラズマ肺炎の治療・対処法・マイコプラズマ肺炎の予防法マイコプラズマ肺炎の症状はしつこい咳が特徴です。まず、発熱や倦怠感、頭痛、のどの痛みなどの症状が出て、それらの諸症状が治まった頃に、乾いた咳が長く続きます。マイコプラズマ肺炎の初期症状は、かぜととてもよく似ているため、見分けるのが難しいです。軽症で済むことが多い疾患ですが、適切な治療を受けないと咳が止まらずにつらい思いをしますので、咳が1週間以上続く場合は放置せずに受診をしましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】こどもとおとなのクリニックパウルーム 院長黒木 春郎 (くろき・はるお)先生千葉大学医学部卒業。医学博士。千葉大学医学部臨床教授。公認心理師。千葉大学医学部関連病院勤務を経て、1998年千葉大学医学研究院小児病態学教官。2005年外房こどもクリニック開業(千葉県いすみ市)を経て、08年医療法人社団嗣業の会理事長、23年より「図書室のなかのクリニック」をコンセプトにした、こどもとおとなのクリニック パウルームを東京都港区に開業。日本小児科学会専門医・指導医。日本感染症学会専門医・指導医・評議員。日本遠隔医療学会理事。著書に『駆け抜けた17年』(幻冬舎)、『プライマリケアで診る小児感染症 7講』(中外医学社)、共著『最新感染症ガイドR-Book 2018-2021』(日本小児医事出版社)ほか多数。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。また、気になる症状をすぐにチェックできるコンテンツもご用意。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。【大正健康ナビ】マイコプラズマ肺炎.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年08月07日~2019年10月からの活動で5,735人分のワクチンに相当するキャップを回収~24時間年中無休フィットネスジム「ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)」の国内マスターフランチャイジーとして全国で直営店舗の運営及びフランチャイズ展開を行う株式会社Fast Fitness Japan(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:山部清明)は、特定非営利活動法人「Reライフスタイル」(所在地:神奈川県横浜市理事長:藤枝 慎治)から、ペットボトルキャップの回収活動において多大な貢献を行った企業・団体に贈られる功労賞を受賞いたしました。この活動は、回収したペットボトルのキャップをNPO団体を通じて再資源化事業者へ売却し、その資金により発展途上国の子供たちへワクチンを届けるというものです。当社はSDGsへの取り組みの一環として、2019年からエニタイムフィットネスの多くの店舗でキャップ分別回収を行い、この活動に協力してきました。このキャップ分別回収は、CO2削減にも寄与し、循環型社会の促進にも繋がっています。当社が回収したペットボトルキャップは、活動を開始した2019年10月以降、累積で7,168.8kg、個数で2,867,520個となり、ワクチンに換算すると、5,735人分となりました。これまでの活動期間及び回収総量が本活動の主体推進者である「Reライフスタイル」に高くご評価いただき、今回の受賞にいたりました。なお、2023年度での「Reライフスタイル」全体の寄付分は98,796kg、その内当社が回収を行った分は2,037kgで約2.1%を占めております。当社は、「ヘルシアプレイスをすべての人々へ!」を企業理念に、フィットネスがより社会につながる存在になり、様々な社会課題をともに解決できる存在となれるよう、社会とつながっていく活動を積極的に進めていく意思表示として2018年に「オープンフィットネス宣言」を掲げ、さまざまな社会貢献活動を行ってまいりました。今後も、社会の一員として、これら社会的な課題の解決に取り組み、自らの持続的成長と持続可能な社会の実現に取り組んでまいります。【功労賞クリスタルトロフィー】【参考:回収されたペットボトルキャップ】※この容器1袋分が約200kg(提供:Reライフスタイル)ANYTIME FITNESS(エニタイムフィットネス)とはエニタイムフィットネスは、米国発祥のフィットネスジム・フランチャイズであり、現在では世界5,000店舗以上を展開しています。日本では、2010年に東京都調布市に1号店をオープンして以来、多様な生活スタイルにフィットするジムとして、全国1,100店舗以上を展開し、会員数80万人を突破しました。エニタイムフィットネス公式HPへ : Fast Fitness Japanについて<東京証券取引所プライム市場 証券コード : 7092>国内47都道府県すべてに展開をする、24時間年中無休フィットネスジム「エニタイムフィットネス」の日本におけるマスターフランチャイジー。企業理念「ヘルシアプレイスをすべての人々へ!」のもと、誰もが健康的に暮らせる、心豊かな社会の実現を目指して、エニタイムフィットネス事業を展開。社名:株式会社Fast Fitness Japan(ファスト フィットネス ジャパン)代表者:代表取締役社長 山部 清明所在地:東京都新宿区西新宿6-3-1 新宿アイランドウィング10F設立:2010年5月21日 株式会社Fast Fitness Japanコーポレートサイトへ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年07月03日~ヘパリン類似物質および5種の植物エキス~ヘパリン類似物質や複数の植物エキスが結合型セラミドを増やし、 肌のバリア機能を高めるイメージ図大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)は、肌のバリア機能に重要な結合型セラミドに関する研究を進め、ヘパリン類似物質や複数の植物エキスが、角層細胞と細胞間脂質を結びつける結合型セラミドを増やすことを新たに見出しました。本研究成果は2024年3月28日~31日に開催された日本薬学会第144年会にて発表いたしました。【研究の背景】結合型セラミドは、肌の最表面に位置する角層において、角層細胞と細胞間脂質をつなぎとめる特殊なセラミドです。肌のバリア機能の土台として、特に重要な役割を担っています。これまでに当社は、肌の結合型セラミドに着目した研究を行い、外部刺激や細胞の老化によって結合型セラミドが減少し、肌のバリア機能が低下することを発表してきました※1。肌内部の結合型セラミドを増やすことができれば、外部刺激や老化に負けない、うるおいに満ちた美しい肌に導くことができると考え、結合型セラミドを増やす成分の研究を進めました。※12023年3月2日発表『乾燥肌と関わりの深い「結合型セラミド」の新たな可能性を発見』URL 2024年1月31日発表『細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見』URL 【研究成果】1.新知見、ヘパリン類似物質および植物エキスが結合型セラミドの生成に関わる酵素を増加させる結合型セラミドの生成には複数の酵素が関わります。ELOVL4等の酵素により非常に長い脂肪酸構造を持つセラミドが作られ、これがALOX12B及びSDR9C7等の酵素により修飾され、角層細胞の表面タンパク質と結びつくことで生成されます。今回、ヘパリン類似物質や複数の植物エキスが、結合型セラミドの生成に関わるこれらの酵素の遺伝子発現量を増加させることを見出しました(図1)。図1 結合型セラミドの生成に関わる酵素の遺伝子発現に対する作用2.ヘパリン類似物質の有用性に結合型セラミドが関わる可能性を発見当社はこれまでの研究において、ヘパリン類似物質がバリア機能の乱れを抑制し、外部刺激から肌を守る可能性を発表してきました※2。そこで、ヘパリン類似物質に着目し研究を進めました。※22023年4月18日発表『外部刺激にゆらぎにくく健やかな肌へ、ヘパリン類似物質研究に新知見』URL 外部刺激として洗浄剤刺激を行い、ヘパリン類似物質が結合型セラミドの生成に与える影響を検討しました。その結果、ヘパリン類似物質は、外部刺激によって減少した結合型セラミドを増やすことを新たに見出しました(図2a)。さらに、結合型セラミドにより形成されるバリア機能に重要な角層細胞脂質外膜(Corneocyte lipid envelope:CLE)の構造を電子顕微鏡にて観察しました。その結果、ヘパリン類似物質は外部刺激によるCLE構造の消失を抑制し、さらに遊離型セラミドを含む細胞間脂質の乱れを抑制することが確認されました(図2b)。図2 外部刺激による結合型セラミドの減少に対するヘパリン類似物質の作用【今後の展望】ヘパリン類似物質は、結合型セラミドを増やすことで肌に有用である可能性が示され、ヘパリン類似物質の作用メカニズムの一つが解明されました。肌の結合型セラミドは、外部からの刺激や細胞の老化によって減少してしまいますが、当社が見出したヘパリン類似物質や植物エキスにより結合型セラミドを増やすことが出来れば、外部環境や老化に負けない肌の実現につながると考えられます。当社は、健康で美しくあり続けたいと願う生活者の方々に向けて、これからも美しい肌に繋がる先端の美容研究を進め、その研究成果を皆様にお届けしてまいります。PR_肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを増やす成分を発見.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月25日2024年3月現在、麻しんウイルスによる感染症である『麻しん(はしか)』が世界的に流行。日本でも、海外からの帰国者などから感染報告が相次いでおり、症状が疑われる場合は、医療機関に相談するよう呼びかけられています。子供の頃に感染し、自然に免疫を獲得するか、ワクチンを2回以上接種していることが予防に有効とあり、接種の有無を確認する人もいるでしょう。@menminosabuakaさんも、はしかが流行し始めてから、母親にワクチン接種の有無を確認した1人。その時のエピソードをX(Twitter)に投稿したところ、反響が上がりました。はしかのワクチン接種を母親に確認したら?はしかが流行し、心配になった投稿者さんは、ある日「私、麻しんと風しんのワクチンを打った?」と母親に聞きました。すると、母親からは「麻しんは1回打ってるよ!風しんは1歳の時に罹ったから打ってないよ」という回答とともに、母子手帳のページの写真が送られてきたとか。そこには『風しん』に罹った記録とともに、投稿者さんの満1歳の頃の成長が記されていたのですが…その内容にツッコミを入れずにはいられませんでした。なぜなら…。ずいぶんとゆっくりな発達…!母親は月齢を記入するつもりが、間違えて年齢の欄に記入してしまったようです。その結果、『テレビやレコードなどの音楽に合わせて身体を動かすのが、9歳』、『「おいで」や「ちょうだい」といった言葉を理解するのが、11歳』になっていました!きっと、投稿者さんの母親は家事と育児で疲労がたまっていたのでしょう。記入欄こそ間違えているものの、我が子の成長がしっかりと記録されている母子手帳からは、愛情も感じますね。ツッコミどころ満載な母子手帳には、「笑いが止まらん…涙が出てきた」「想像したら面白すぎる」など、爆笑する人が続出。さまざまなコメントが寄せられています。・ツッコミどころがありすぎて…。おおらかな子育てってことですね。・爆笑して過呼吸になりそうでした。朝からありがとう、お母さん。・声を出して笑っちゃった。つたい歩きだけめっちゃ早かったんだな…。・お母さんお疲れだったんですね。ほほ笑ましいです。子供の成長記録が記されている母子手帳は、もしかすると『子育て中の親の様子』も垣間見れるものなのかもしれません…![文・構成/grape編集部]
2024年03月21日皆さんは、職場での悩みはありますか? 今回は「欠勤で罰金を要求する店長」にまつわる物語とその感想を紹介します。子どもが肺炎で入院保育園に通う子どもと暮らす、兼業主婦の主人公。娘が熱を出すたび、仕事を休まざるを得ませんでした。しかし店長は子どもが理由で休むことを、あまりよく思っていないようです。そんなある日、子どもが風邪をこじらせて肺炎になり、入院することになりました。入院に付き添うため、職場へ休みの連絡を入れると…。店長は有給を使わせないと言い、さらに「罰金4万円ね」と要求してきたのです。罰金の理由出典:Youtube「スカッとドラマ」まさかの要求に「子どもが理由で休んだら罰金を払う?」と驚愕する主人公。しかし店長は「ご不満でも?」と強気な態度で…。主人公はこれまでに子どもが理由で4回休んだため、罰金は4万円だと説明した店長。その言葉を聞いて主人公は「そんな…」と絶句するのでした。読者の感想子どもの入院という仕方のない理由にもかかわらず、罰金を要求されるなんておかしいです。違法であることを知らない店長に驚きました。(30代/女性)子どもが理由で休むことを許さずに従業員を苦しめる店長が許せないですね。しかも罰金だなんてブラックすぎるので、このような職場では働きたくないです…。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(lamire編集部)
2024年03月21日2024年5月に上演される舞台『結合男子』の詳細が発表。併せて各キャラクターの扮装ビジュアルとスポット映像が公開された。原作は、元素の力を宿す10人の志献官たちが、万物を呑み込み虚無へと還す「デッドマター」から世界を救うため、命をかけて戦うSQUARE ENIXによる友情結合シミュレーションアドベンチャーゲーム。舞台版は世界の危機に立ち向かう10人の志献官とミラーズ・天空王 九慈(そらたか くじ)との物語が描かれる。演出を松崎史也、脚本を三浦香、振付をREX(福澤侑、Daiki、皇希)がそれぞれ担当するほか、荒牧慶彦がS-SIZE、TBS、SQUARE ENIXのプロデューサー陣とともに参加する。また高橋祐理、高野渉聖、早乙女友貴、武子直輝、磯野大、荒牧、福澤がキャストとして名を連ねた。チケットは最速先行(抽選)を2月27日(火) まで受付中。本作は、2024年5月7日(火) から13日(月) に東京・日本青年館ホール、5月17日(金) から19日(日) に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。■演出:松崎史也 コメント相手と出会って化学反応が起きる。起こす。ずっとそうして僕たちは演劇を創ってきた。例えではなく、ケミストリーを起こす時が来た。『結合男子』舞台化。身近で、壮大で、苦しく、真に迫る原作とオーディションを含め集まった楽しみな俳優ひとり一人と同時代に立ち向かう戦友の三浦香さんとプロデューサーに名を連ねる荒牧さんと。見たことのない瞬間を創造すべく、演劇で結合します。その縁を結う媒に、いらしていただければと思います。■脚本:三浦香 コメント念願の松崎史也さんとの初タッグとなり尊敬するクリエイターの方やどんな化学反応が起こるか未知数である個性豊かなキャストの皆様とご一緒できることに胸が躍っております。数えきれないほどのルートが存在している世界、何度も失敗したり次に進み新たなエピソードを知れたり本当に奥深い物語が『結合男子』には存在しています。ゲームで感じたあの緊張感と心に迫るドラマを舞台版としてカンパニーの皆様と創り上げたいと思います。Experimental Theater『結合男子』スポット映像<公演情報>Experimental Theater『結合男子』原作:『結合男子』(SQUARE ENIX)演出:松崎史也脚本:三浦香振付:REX(福澤侑 Daiki 皇希)【出演】《志献官》源 朔:高橋祐理安酸 栄都:高野渉聖鍛炭 六花:高梨怜宇緑 四季:早乙女友貴凍硝 七瀬:西山蓮都浮石三宙:北出流星鐵 仁武:磯野大舎利弗 玖苑:荒牧慶彦塩水流 一那:福澤侑清硫 十六夜:武子直輝《ミラーズ》天空王 九慈:吉高志音【ダンサー】HIRUMA So-Da Takuya Patrick Akira Daicho GENRenju Ando ToLa Hachi Masaki yuya Arata NaruseShunta Tanase Ryoma【公演日程】2024年5月7日(火) ~13日(月) 東京・日本青年館ホール5月17日(金) ~19日(日) 大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール■チケット最速先行(抽選):2月27日(火) 23:59まで()公式サイト: SQUARE ENIX/Experimental Theater「結合男子」製作委員会
2024年02月22日歯科技工所を運営する株式会社お守り入れ歯(本社:北海道札幌市、代表取締役:池田 昭)は誤嚥性肺炎予防に、日本初の夜専用入れ歯型マウスピース「おやすみ入れ歯」を製作しています。総入れ歯に続き、2024年2月20日より部分入れ歯も提供を開始しました。部分入れ歯も製作可能になった「おやすみ入れ歯」【身近な病気の一つ、誤嚥性肺炎】近年死因の上位に定着している誤嚥性肺炎。厚生労働省が令和5年に発表した「人口動態統計月報年計の概況」では6位という結果でした。以前は肺炎の中に含まれていましたが、誤嚥性肺炎で亡くなる人が増えたことで、一般的な肺炎と区別し独立してカウントされるようになりました。睡眠中は嚥下機能が低下するため、食べ物や細菌を多く含んだ唾液が誤って気道内に流れ込むことで発症する肺炎で、高齢者に多く見られます。2024年元旦に発生した能登半島地震の被災地でも注意喚起が行われるなど、耳にする機会も増えた身近な病気の一つです。【歯ぎしりで傷つく口の中、部分入れ歯は要注意】歯科技工所を運営する株式会社お守り入れ歯は、日本初(自社調べ)の夜専用入れ歯型マウスピース「おやすみ入れ歯」を製作しています。総入れ歯が対象でしたが部分入れ歯も製作が可能となり、2024年2月20日より提供を開始しました。現在使用中の入れ歯の形状データをスキャンし3Dプリンターで複製するため、大きさも形も全く同じ仕上がりです。柔らかいため歯茎への負担も軽減されます。残存歯の箇所は半透明色のマウスピースを作り総入れ歯の状態にしたもので、製作費用は一個17,600円です。提携歯科医院で製作することができ、入れ歯を約30分お預かりして形状をスキャンし7日後には発送できます。遠方の方は郵送でも受け付けることができます。就寝中歯ぎしりをする人は多くいます。その際にかかる力は、起きている時に思い切り噛み締めたときと比べて約4倍と言われています。そのため部分入れ歯の人が洗浄のためはずして寝ると、残った歯で歯茎を傷つけることがあります。また、外すと見た目や活舌が悪くなり家族の前では外したくないと言う人や、唾液や水が飲み込みにくいため就寝中も装着して寝る人もいます。しかししっかりと洗浄していなければ、大量に増殖した菌が唾液と一緒に少しずつ気管に流れ込み、誤嚥性肺炎のリスクが上がります。【諦める人を減らしたい!開発を続ける歯科技工所】2022年8月より提供を開始したおやすみ入れ歯。当初は3Dプリンターのみで作れる一体型の総入れ歯のみでした。しかし部分入れ歯は義歯利用者の約8割と多く、お断りせざるを得ない人も出てきました。そのため部分入れ歯にも対応できるよう、従来の材料の固さやマウスピースとの接合方法などを模索して試作を行い、提供が可能となりました。代表の声「新規患者さんの中には口の中に傷が沢山ある方がいらっしゃいます。お話を伺うと歯ぎしりをしているとのこと。口の中はとても繊細で、口内炎が一つできただけでも痛くて食欲も落ち体力も低下します。清潔な入れ歯を装着して寝ることで誤嚥性肺炎の予防になるため、日中使用した入れ歯を就寝中にしっかり洗浄と除菌ができるようにおやすみ入れ歯を開発しました。今回部分入れ歯の人も利用できるようになり、多くの方に健康で快適な睡眠と食べる楽しみを感じていただけたら嬉しいです。」今回提供を開始したおやすみ入れ歯の部分入れ歯型は、現在特許出願中です。おやすみ入れ歯: 従来から提供している総入れ歯タイプ 日本初の入れ歯型マウスピース「おやすみ入れ歯」(1)【おやすみ入れ歯 サービス概要】内容 :現存入れ歯の洗浄と除菌後、3Dスキャナーでスキャンした形状データをクラウド保管、3Dプリンターによる複製、マウスピースの製作と結合所要日数 :形状データをスキャン後、約7日後に発送料金 :片顎税込17,600円(送料はお客様ご負担となります)予約受付 :011-596-8814(平日9:00~18:00)受付方法 :電話にて受付後、提携歯科医院への来院か電話によるオンライン診療を実施。専用梱包キットを郵送するので、それに梱包して指定宅配業者へ集荷依頼の連絡。すでに当提携支店でデータ保管ご利用の方は電話受付のみで製作できます。技工所名 :Digital Denture Lab.受付歯科医院:入れ歯銀行提携支店の内、4支店(札幌大通支店、神奈川藤沢支店、岩見沢美園支店、神戸大開通支店)【会社概要】会社名 : 株式会社お守り入れ歯代表取締役: 池田 昭事業内容 : 入れ歯銀行、義歯製作、義歯の洗浄、抗菌処理所在地 : 〒060-0062北海道札幌市中央区南2条西3-12-2 トミイビルNo.37 5F電話番号 : 011-596-8814(受付時間:平日9:00-18:00)営業時間 : 平日9:00-18:00(休診日:土曜・日曜・祝日)URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月20日~加齢による肌の乾燥メカニズム~大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)は、加齢による肌の乾燥に関する研究を進め、細胞の老化が肌のバリア機能を低下させ、その変化に結合型セラミドが関与することを発見しました。本研究成果は2023年12月5日~7日に開催された第1回日本化粧品技術者会学術大会にて発表いたしました。細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる(イメージ図)【研究の背景】私たちのからだは、年を重ねるにつれて衰え、そして寿命を迎えます。これは、からだを構成する臓器や組織の機能が衰えていくからです(個体老化)。臓器や組織は細胞からつくられますが、その細胞自身も老化することが分かってきました。それが、細胞の老化である「細胞老化」です。年をとることが避けられない一方で、機能の衰えである老化は緩やかにすることが可能と考えました。「細胞老化」は、年を重ねることや様々なストレスが原因となり、細胞が増殖を止めてしまう現象です。細胞老化を起こした細胞(老化細胞)は、増殖を止めた後も組織に留まり、様々な生理活性物質を分泌することで(SASP:細胞老化関連分泌形質)、周囲の炎症や正常な細胞の老化を引き起こしてしまいます。年を重ねるにつれて、肌にも老化細胞が蓄積します。その場所は表皮細胞が生まれる基底層と、肌を支える成分をつくる真皮です。当社は、肌に蓄積する老化細胞が肌にどのような影響を与えるか明らかにすることを目的に、研究知見の少なかった表皮の細胞老化に着目し、老化表皮モデルの作製とその解析を進めました。個体老化に重要な役割を担う細胞老化(イメージ図)【研究成果】1.老化細胞を含む老化表皮モデルの作製に成功長期にわたる継代培養により細胞老化を誘導し、SASP因子を盛んに放出する老化細胞を作製しました。そして、一定量の老化細胞を含ませて、表皮の層状構造を再構築させた3次元培養表皮「老化表皮モデル」を作製(図1)し、老化細胞の影響を検討しました。2.細胞の老化によって肌のバリア機能が低下し、結合型セラミドが減少する事を発見はじめに、老化表皮モデルを用いて、表皮の最も大切な役割である肌のバリア機能を評価しました。その結果、老化表皮モデルに含まれる老化細胞の割合に応じて、経表皮水分蒸散量(TEWL)が上昇し、バリア機能が低下することがわかりました(図2)。これは、表皮を通して逃げていく水分量が増加し、肌の乾燥が引き起こされる状態です。次に、この原因を探るために、バリア機能に重要なセラミドの解析を行いました。その結果、一般的な遊離型セラミド(NS)と比較し、結合型セラミド(P-OS)が著しく減少することが明らかとなりました(図3 )。結合型セラミドは、角層細胞間脂質と角層細胞を結びつけるバリア機能に必須のセラミドです。これまでも、外部刺激によるバリア機能の低下に、結合型セラミドが関与することを発表(※1)してきましたが、細胞老化に着目した本研究においても、結合型セラミドがバリア機能に重要な役割を果たすことが示されました。(※1)2023年3月2日発表『乾燥肌と関わりの深い「結合型セラミド」の新たな可能性を発見』URL 【今後の展望】加齢によって肌のバリア機能は衰え、肌の乾燥も進行してしまいます。この変化に、肌に蓄積する老化細胞が関与し、細胞の老化がバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させることが明らかとなりました。大正製薬の先端美容研究が着目する結合型セラミドへのアプローチは、加齢による肌の乾燥に対して高い効果を示すことが期待されます。今後も、年齢に負けない健やかで美しい肌を実現するための研究を推進し、今後のスキンケア商品の開発に応用してまいります。PR_細胞老化が肌のバリア機能に重要な結合型セラミドを減少させる新知見.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月31日「この肺炎は、子供から高齢者まで、幅広い世代に感染します。なかでも5歳から15歳以下の子供に感染しやすく、全体の約5割を占めるともいわれています。ただし、子供からの飛沫や接触によって、家庭内感染で大人にうつるケースも多く、65歳以上の高齢者が感染した場合、重症化しやすいので注意が必要です」こう警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。全国でインフルエンザが猛威を振るうなか、さらに別の感染症の危険が日本に迫っている。9月以降、中国で“マイコプラズマ肺炎”による呼吸器疾患の患者が急増し、現在も北京などの大都市の医療機関では、病床が不足する事態が続いているという。世界保健機関(WHO)は中国に対し、感染防止策の徹底を呼びかけているが、すでにお隣の韓国でも、“マイコプラズマ肺炎”による入院患者が、この1カ月で2倍以上に増加するなど、世界的な感染拡大も懸念されている。■2~3週間の長い潜伏期間を経て発症“マイコプラズマ肺炎”とは、一体どのような感染症なのか。「肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる感染症です。主な症状は発熱、咳、倦怠感など。風邪のような症状にとどまる人から、気管支炎、そして肺炎になる人まで症状には幅があります。成人の場合、基礎疾患がなくても過剰な免疫反応で重症化することがあるので、特に注意が必要です」(寺嶋教授、以下同)“マイコプラズマ肺炎”は、感染してから2~3週間の潜伏期間があるそう。長い潜伏期間を経て突如襲ってくる。また、発症当初は比較的症状が軽く、出歩くことで人にうつしてしまうことが多いことから、“歩く肺炎”と呼ばれている。国立感染症研究所のデータによると、近年“マイコプラズマ肺炎”の国内患者数は、4年に1回、オリンピックが開催される年に増える傾向にあった(ロンドンの2012年、リオデジャネイロの2016年)。2020年に増えなかったのは、より強い感染力を持った“新型コロナ”のパンデミックの影響だといわれている(グラフ参照)。その4年後が、来年2024年なのだが、すでに予兆はあるという。“インフルエンザ”をはじめとする、感染症の罹患者の多さだ。「いま、子供たちを中心に夏に流行するといわれている、アデノウイルスが引き起こす“咽頭結膜熱(プール熱)”、さらに“溶連菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)”の感染者が急増しています。今後、中国や韓国のように“マイコプラズマ肺炎”が日本にも広がると、全国の医療機関にも影響が出てくるでしょう。特に発熱外来や小児科の混乱が予想されます」さまざまな感染症の波が押し寄せてきているのはなぜか。寺嶋教授は、コロナ禍の約3年間で、世界中で防疫措置が取られてきた結果、感染症に対する免疫の蓄積が失われてしまったことが原因ではないかと分析している。もし、免疫のない状態で“マイコプラズマ肺炎”の病原体が国内に大量に持ち込まれたら、中国や韓国のように、一気に感染爆発することもありえるという。■新型コロナと同じ予防対策が有効日本でも流行が広がった場合、最も警戒すべきことは、いま猛威を振るっている“インフルエンザ”との同時感染である。「過去に、同時感染したという報告はいくつもあります。当病院で同時感染された患者さんのケースでは、熱が39~40度まで上昇。呼吸が苦しくなり、酸素吸入が必要な状態まで肺炎が広がりました。つまり同時感染すると症状が重くなるということです。最悪の場合、死に至る可能性もあります。それだけに、早期発見と適切な治療が重要となってきます」さらに、コロナ患者の検査をしたら、“マイコプラズマ肺炎”の病原体も見つかったというケースも報告されており、“新型コロナ”との同時感染もある。寺嶋教授は、流行が重なれば“マイコプラズマ肺炎”と“インフルエンザ”、そして“新型コロナ”の“トリプル感染”の可能性も理論的にはありえるという。「日本ではまだ“マイコプラズマ肺炎”は流行していませんが、これからの年末年始、帰省する人や国内外へと移動する人がかなり増えることが予想されます。年末にも日本に上陸すれば、感染リスクが最も高くなる可能性があります」“マイコプラズマ肺炎”は、高齢者が感染すると重症化しやすいリスクがある。さらに“インフルエンザ”や“新型コロナ”との同時感染で、死に至る危険性もある。そうならないためにも、感染対策がより重要となってくる。コロナと同様に、外出時はマスクを着用、手指の消毒。帰宅後には手洗い、うがい。そしてできるだけ人混みを回避することなどが、基本的な感染対策になるという。「実家に帰省されるご家庭も多いと思いますが、もし自分や子供に軽い咳や微熱の症状があった場合は、帰省を控えたほうがいいでしょう。実家の両親にうつす可能性があります。初期症状の場合は、市販の咳止め薬や解熱剤で和らげることはできますが、治療には抗菌薬が必要です。抗菌薬は、医療機関を受診しないと処方されません」少しでも風邪のような症状が出たら、“マイコプラズマ肺炎”を疑い、できるだけ早く医療機関で受診することをお勧めします!
2023年12月27日肺炎とはどんな病気?肺炎が起きる原因は?肺炎とは、肺胞と呼ばれる肺にある空気の袋やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。全世界において、子どもの主な死亡原因ともいわれていますが、日本のような先進国では死亡に至ることはまれです。肺炎のよくある症状として、咳、発熱、呼吸困難などが挙げられます。肺炎にかかると肺胞内は膿や液体で満たされ、酸素の摂取量が減少し、呼吸時に息苦しさを感じます。また、肺炎と似ている症状を呈する病気として上気道炎や気管支炎があります。肺炎との違いは、炎症の起きる場所にあります。まず、気道は鼻から始まり、咽頭喉頭(喉の奥~首のあたり)、気管と続きます。気管が枝分かれしたものが気管支であり、何度も何度も枝分かれを繰り返して細い気管支となっていき、最終的には肺胞という酸素と二酸化炭素の交換を行う器官となります。鼻腔、咽頭喉頭までに炎症が生じたものを上気道炎(いわゆる風邪の多く)、気管支に炎症が及んだものを気管支炎、肺胞まで炎症が及んだものを肺炎と呼びます。肺炎は、呼吸状態が悪化して苦しい状態になっていることもありますし、悪化することで治療が長引いたり入院治療が必要となることもあるので、呼吸が苦しそうだったり、ぐったりしているという場合には、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省肺炎は原因となる病原体によって、主に以下のように分類されます。・ウイルス性肺炎・細菌性肺炎・非定型肺炎ウイルス性肺炎とは、何らかのウイルスに感染することによって発症する肺炎のことです。肺炎を起こす主なウイルスはRSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスなどがあります。細菌性肺炎とは細菌感染により生じる肺炎のことです。主な細菌としては、肺炎球菌やHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)などが挙げられます。ウイルス性肺炎を単独で発症することもあれば、細菌にも感染して細菌性肺炎を併発することもあります。非定型肺炎は、ウイルスとも細菌とも違う病原体で生じる肺炎のことです。マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などが該当します。そのほかにも、食べ物などの誤嚥(本来気管に入ってはいけないものが入ること)で起きる誤嚥性肺炎、有機物の粉塵や化学物質を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応により引き起こされる過敏性肺炎、「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症が生じる間質性肺炎などが存在しますが、小児では後者2つはまれです。参考:知っておきたい関連領域のトピックス―小児のウイルス性肺炎―堤 裕幸参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス細菌性肺炎|一般社団法人日本感染症学会参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス非定型肺炎|一般社団法人日本感染症学会肺炎はうつる?肺炎の初期症状、診断方法、子どもに多いマイコプラズマ肺炎の特徴は?肺炎を引き起こした病原体の種類によっては、人にうつるものもあります。感染経路はさまざまありますが、主な感染経路は、感染者がくしゃみや咳をすることで発生する飛沫によるものです。ウイルスや細菌を吸い込むことで感染します。典型的な症状は、咳、痰、発熱、胸痛、ぐったりしている、呼吸困難、多呼吸、食事量の低下などがあります。全てがみられるとは限りません。小児の場合には、胸郭が薄くやわらかいため、大人に比べて呼吸の状態を目で見て判断しやすいです。呼吸状態が悪い場合(苦しい場合)、小児では努力呼吸が顕著になります。例えば、肋骨の下(お腹との境界)や胸骨上窩(胸骨の上、両側の鎖骨の間)がべこべことへこむように呼吸をしたり(陥没呼吸)、お腹を動かして呼吸をしたり(腹式呼吸)、といったことがみられるようになります。洋服の上からでは分かりにくいことも多いので、呼吸状態を確認する時には、上半身を裸にしてみてあげてください。普段の呼吸状態を時々観察しておいて、比較をすると分かりやすいかもしれません。また、呼吸の数も普段より多くなります。乳児の場合、肺炎が重症化すると低体温、痙攣といった症状が生じるリスクもあるとされています。肺炎の診断には、視診(努力呼吸や呼吸数)、聴診、酸素飽和度の値、胸部X線検査、胸部CTスキャンなどが参考になります。多くの場合、診察所見と胸部X線検査によって診断に至りますが、場合によっては胸部CTスキャンを行うこともあります。肺炎の種類の中に、子どもの発症が多いといわれるマイコプラズマ肺炎があります。マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の微生物に感染することによって生じる肺炎のことです。患者のうち80%程度が14歳以下の子どもというのが特徴の一つです。通年見られますが、冬にはやや増加するという特徴もあります。マイコプラズマ肺炎は咳や頭痛、発熱、だるさなどの症状がよく見られ、熱が下がっても咳は3~4週間続くことが多いといわれています。マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむことも多いですが、中には肺炎まで進行し重症化する場合もあります。治療にはマイコプラズマに効果のあるマクロライド系などの抗菌薬が用いられます。近年抗菌薬がきかない耐性菌も増えてきていますが、その場合もほかの種類の抗菌薬に変更して治療を行うことが可能である場合が多いです。基本的に症状は軽いことが多いですが、重症化した場合には入院治療を行います。呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続くなど心配な点があれば医療機関に伝えるようにしましょう。参考:肺炎-解説-|東京都こども医療ガイド参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省参考:マイコプラズマ肺炎に関するQ&A|厚生労働省肺炎の予防法は?かかったら、どのくらいで治る?治療に使われる薬や、入院の目安肺炎は日常生活や予防接種である程度予防することができます。主なものとしては、・外出から帰ったときは手洗いをしっかりする・家族で咳をしている人がいるときはマスクをする・咳をしている人と別の部屋で過ごす・大人の場合は禁煙をする・ワクチンを接種するなどです。ワクチン接種は肺炎そのものを予防するというより、百日咳やインフルエンザなど、合併症として肺炎を引き起こす可能性がある病気を予防するものが多くなっています。子どもが受けることのできるワクチンは積極的に接種していくといいでしょう。細菌による肺炎の治療では抗菌薬を使った治療を行います。比較的軽症の場合は、飲み薬で自宅で治療できることも多いですが、重症化した場合には入院して酸素投与や点滴での抗菌薬投与が行われることもあります。入院治療では数日で呼吸状態が改善し、1週間程度で退院という流れが多いですが、長期化することもあります。また、ウイルスによる肺炎の場合は抗菌薬は効果がありませんが、細菌とウイルスに同時に感染していることも考えられるため、抗菌薬が処方されることもあります。長引く咳や胸の痛みや息苦しさなど気になる症状がある場合は、医療機関の受診を肺炎はさまざまな原因で肺胞やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。咳、痰、発熱、努力呼吸、多呼吸などの症状があらわれます。治療は肺炎の原因によっても変わってきますが、細菌が原因の場合は抗菌薬を使った治療が行われます。軽症の場合は飲み薬による治療ですが、重症化した際は入院治療を行う必要も出てきます。日常的な手洗いやワクチン接種などの予防法がありますが、万が一呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続く、ぐったりしているなどの気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。
2023年12月24日帯状疱疹ワクチンの補助金が出るということが各自治体で発表され、50代以上の女性たちの間で、接種するかどうかが話題になっている。80才までの3人に1人が発症するといわれる「帯状疱疹」。体の片側に、痛みが出ると、そのあと神経に沿って帯状に発疹・水ぶくれの症状があらわれる。激しい痛みを伴い、発熱や頭痛の症状も出ることもある。早期に治療を開始すれば通常は2~4週間でよくなっていくことが多いが、10~25%の人は「帯状疱疹後神経痛」へと移行し、治療に数か月から数年を要することもあるのだ。重症化すると、神経痛だけではなく、しびれ、顔面神経麻痺、失明、難聴になることもあり、“普通の暮らし”ができずに、QOLの低下にもつながってしまう。発症する人は、過去に水ぼうそうに罹った人。「水疱瘡(ぼうそう)・帯状疱疹ウィルス」は、治癒後も神経に潜伏し、免疫力低下や加齢により、このウイルスが再び活性化することで発症してしまう。そして、発症率が増加するのが50代!NHKの『クローズアップ現代』の特集では、患者の7割が50代だったという。発症リスクとしては、過剰なストレスや過労、糖尿病や感染症による免疫力低下、免疫抑制による治療、自己免疫不全などがあげられる。60代、70代の発症率も高いうえに、帯状疱疹後の神経痛への移行リスクも高くなる。だからこそ、帯状疱疹は早期治療が重要だが、50歳以上は、予防のためにワクチン接種の対象となっている。また2023年から、このワクチン接種費用を助成する自治体も増えている。7月からは、テレビCMでも、風吹ジュンさんの演じる母と、井上真央さん演じる娘とが、帯状疱疹について語り合う帯状疱疹啓発が行われている。■50代、帯状疱疹ワクチン、打つ?打たない?今回、「女性自身」では、500人の女性に緊急アンケートを実施。調査の結果は、以下の通り。「すでに摂取している」28人「打ちたい」103人「打ちたくない」194人「迷っている」173人最も多かった「打ちたくない」という人は、副作用や効果に対する疑念があるという人や、コロナワクチンをイメージしてしまい躊躇しているというのが主な理由であるようだ。「打ちたい」という人は、帯状疱疹の辛さを経験した人や、周囲で罹患した人の話を聞いて接種を希望している。すでに打った人は、医者からのすすめや、ワクチン接種の案内などを受けたことがきっかけの人も。東京都保険医療局サイトによると、ワクチンには乾燥弱毒生水痘ワクチンと乾燥組換え帯状疱疹ワクチンの2種類があり、前者は生ワクチンで1回1万円程度、持続性は5年ほど。一方、後者は不活化ワクチンで2回で4万円程度、持続性は9年ほどだという。発症予防効果は、生ワクチンが69.8%、不活化ワクチンが96.6%というから、費用と効果を考慮して決めたいところだ。アラ還になった本誌記者は……主治医の西本クリニックの西本隆院長からこんな話を聞いた。「生ワクチンは、1回打てばいいけれど効果は5年ほど。新しい不活化ワクチンは、2回打ちますが、予防確率でいうと、50歳以上は97%、70歳でも91%、少なくとも10年以上は大丈夫。あなたの年齢や仕事を考えると、ワクチンを打たれたほうがいいと思いますよ」仕事や家庭でさまざまなストレスに直面することも多く、それでも頑張らなければいけない年代の人達に、西本先生がお勧めしたいというのが帯状疱疹予防のためのワクチン接種。「昔は、水疱瘡に罹る子供さんも多かったので、自然に大人たちも免疫が強まる、いわゆるブースター効果を得る機会がありました。しかし、子供さんに対する水痘ワクチンの定期接種が始まって、このようなブースター効果を獲得しにくくなったことも、今の50代以降の方々に帯状疱疹が増えている一因の一つとも言われています。実は私も60歳になった年に、『自分は罹らないだろう』と思っていた帯状疱疹に罹患した経験があります。このころは、まだ今のような不活化ワクチンはなかったのですが……」従来からの弱毒生ワクチンと、新しい不活化ワクチンのどちらを選択するかは、一人一人がよく情報を咀嚼して決めたい。「副作用も気になるところですが、一時的な注射部位の痛みや発熱は、ワクチンに含まれるアジュバント(免疫力を上げるために使われている物質)によるもので、ワクチンの有効成分自体とはまず関係がないと考えられます。」記者が、自分でも調べてみると、自治体により、新しい不活化のワクチンは助成金があることを発見!記者の住む自治体では、50歳以上の人で、1回につき1万円×2回の助成があることが判明した……そこで、助成の申し込みをした。そして……不活化のワクチン接種、1回目!筋肉注射なので、腕に痛みが出たのと、翌日、体がだるいな~と思ったら、37.5度の発熱があった。その翌日の朝も37度代になったが、昼過ぎには平熱に下がった。副作用だって人それぞれのはず。打つか?打たないか?補助金が出ても、まだ高いと感じる人もいるし、効果が分からないと迷っている人も多い。かかりつけの医師に相談するなど、後悔のないように、公的機関のお知らせなどを読んでしっかり考えよう。【教えてくれたのは……】西本隆(にしもとたかし)医師・西本クリニック院長。日本東洋医学会 漢方専門医・指導医/日本内科学会認定内科医。兵庫県西宮市にある、内科、漢方内科、アレルギー科、心療内科のクリニックで、漢方と西洋医学を生かして、一人ひとりの患者に合わせたオーダーメイド的な総合治療を提供し全国から患者たちが診察に訪れる。
2023年12月04日昨今、有名人の訃報が報じられると、SNS上でワクチン接種と関連付ける投稿が大量になされている。ワクチンに関する非科学的な言説がいまだに根強く支持されるのはなぜなのだろうか?10月7日にX JAPANのベーシストHEATHさん(享年55歳)が死去していたことが報じられると、X(旧Twitter)上では「ターボ癌」がユーザーの間で話題になっているワードとして、トレンド入りした。ターボ癌とは、新型コロナワクチン接種後の後遺症でがんの進行が加速する症状を指す“造語”。一部で、HEATHさんの死因がこのターボ癌によるものではないかとの指摘が相次いだのだ。しかし、米国国立がん研究所によると「COVID-19ワクチンががんを引き起こしたり、再発を引き起こしたり、病気の進行につながるという証拠はない」とあり、ターボ癌は科学的根拠のない風説だ。さらに、指揮者の山脇幸人さん(享年31歳)が11月2日に急逝したことが報じられた際にも、山脇さんが新型コロナのワクチンを接種していたことを強調し、ワクチンと死を関連付けようとする投稿が多数見受けられた。■強固な、“正しい”とされることを信じないスタンスワクチン接種の話題も下火になってきた今日この頃。それでもなお、有名人が亡くなる度に「ワクチンを打っていた」と、訃報とワクチン接種を結びつける人が後を絶たないのはなぜなのだろうか?臨床心理学の専門家で筑波大学の原田隆之教授に話を聞いた(以下、カッコ内は全て原田教授)。まず、原田教授によると、ワクチンと死を結びつける大きな要因は”確証バイアス”という心理が影響しているという。「“確証バイアス”というものがあって、それによって思い込んだものにすぐ因果関係を見つけて飛びついてしまうのです。本当なら人が亡くなる原因は色々ありますが、“ワクチンは危ない。ワクチンで人が死ぬんだ”という“確証バイアス”をもっていると、もう他の原因は一切考えないで、“人が死ぬ=ワクチン”といった風に、直接ワクチンと結びつけてしまうのです。ある種、“思考の手抜き”をしているともいえます」そもそもなぜ、このような投稿をする人たちは新型コロナのワクチンにここまで懐疑的なのだろうか。「どこの国でもどんな時代でも、そうした考えの方は一定数います。たとえば、現代医療に不信感を持っている人は、ワクチンに極度の批判をすることがあるし、自然派志向で添加物などを極端に嫌ったりする人は、化学調味料を使った料理研究家を批判したりします。このような反科学的な思想を根底に持つ人たちが、コロナのワクチンに対して“危険だ、危ない”っていう考え方を強めていっているんだと思います」原田教授によると、このような反科学的・反権力的な思想は陰謀論に結びつきやすいのだという。今回の新型コロナのワクチンについても、実は増えすぎた人口の削減が目的であり体に悪いというものや、製薬会社はワクチンによって病気を引き起こし新たな薬を売ることを目的としている、などの陰謀論が相次いで生じた。また、コロナワクチンに対し懐疑的なスタンスの人たちは、権威や一般的に“正しい”とされる常識を疑ってかかるケースが多く見られる。何事にもすぐに飛びつかず、真に受けないでその真偽を検討するという態度自体は、重要な態度であると言えるが、その一方で科学的な根拠を欠いたり、出所の疑わしい情報を頼りにすることは危険性が潜んでいる。「反ワクチンの思想を持つ人たちには、国が発信する情報、あるいは代表的なメディアなど“権威ある機関”からの情報は“自分たちを惑わす嘘”なんだという確信みたいなものがあって、“みんな騙されているんだ”と思っている。そして、騙されていない自分たちは、みんなが知らないことに気づいているから“より優れているんだ”という優越感を持つことができるんです」そして、公的なリリースやマスメディアからの情報を信じない代わりに、SNSを主要な情報源としているという。「私がワクチンに関して論文を書くためにデータを取った際に、こうした人々は反科学的な、あるいは反権威的な傾向が非常に強くて、情報の取得についても大手のメディアよりも、YouTubeやSNSに頼る傾向が強いという結果が出ました。また、政府や政治家に対する信頼感も低いことがわかりました」さらにSNSを利用することで、自分と同じような意見の人達だけで共鳴しあい、ますます自分たちこそが正しいという確信を強めていくのだという。■“反ワクチン”活動は、彼らなりの正義感コロナ禍初期ほどワクチンの話題が活発ではない今でも、積極的にワクチンの“危険性”を発信し続けるのはなぜなのか。「彼らなりの正義感みたいなものがあるのです。ワクチンを打っても打たなくても残念ながら亡くなる人はいます。しかし、彼らにとっては人が亡くなると“これはワクチンのせいだ”と思い込んでいるので、“もっと情報を配信してワクチン接種をやめさせなければならない”と思う。日本ではもう1億人を超す人が打っているなかで、彼らは少数派。それもあって危機感を強めており、“これではいけないんだ”っていう、彼らなりの非常に偏った、歪んだ正義感に突き動かされているんだと思います」とはいえ、前述のように科学や権威が嘘をついているという“逆張り”の思想が根底にあるため、論理立てての説得は難しいという。「権威のある医師や国もそうですしWHOもそうですが、専門家が否定するとますます反発をするので、いくら説得を試みても逆効果にしかならないんですよね。自分たちが信じたいことしか信じないのが“確証バイアス”なので、いくら何を言っても、もう彼らの考えを変えることは極めて難しいと思います」■SNSの“デマ”荒唐無稽に見えても、起こる弊害ワクチンと有名人の訃報を結びつけるような投稿は、たとえ一部の人たちだけが信じている”荒唐無稽”に見える内容だとしても、社会的に悪影響を及ぼすこともあるという。「少数派の偏った意見であってもこれを軽視してはいけないと思います。“ワクチンは危険だ”という投稿が、人気投稿として表示されたら目にしてしまいますよね。すでに接種したという人でも、新しいワクチンに不安を感じていたりしますし、副反応も出て不安になることはあります。また、ワクチンが原因かどうかはわからないけど、接種後に亡くなっている人もいるわけです。そうしたときに、ワクチンの恐怖を煽るような投稿を目にすると、不安を強めてしまう人はいるのではないでしょうか。以前、子宮頸がんのワクチンをメディアが“あれは危ないんだ”と報道して、ものすごく影響があったように、今のコロナワクチンをめぐる陰謀論的な主張にしても、それが荒唐無稽で非科学的な内容だといって軽視してはいけないと思います」社会に影響のあるようなデマや陰謀論については、一つずつ正しい情報を専門家や専門機関が発信していくことが重要だという。「正しい情報の発信は怠ってはいけないと思います。最近、X(旧Twitter)でも“コミュニティノート”という機能ができて“これのツイートには科学的根拠がありません”みたいなコメントが付けられるようになったのはいいことです。投稿を読んで一旦は不安になっていた人も、科学的で冷静に考えると“やっぱりそうなんだよね”ってことをそこで確認できるし、きちんとしたソースがあれば安心もできます。厚労省や専門家は、ワクチンをめぐるデマを“バカバカしい”と放置するのではなくて、SNSやホームページなどの様々なチャンネルで正しい情報を発信していく行為を、今後も怠ってはいけないんじゃないかなと思います」
2023年11月22日子宮頸がんだけでなくさまざまな癌を予防するHPVワクチン。「女性以外にも無償接種できるようにすることに賛成」が84.8%。すべての人が公費接種で「自分もパートナーも守りたい」の声。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営・開発する社会デザインプラットフォームSurfvoteで、2023年5月8日から7月31日までの期間、女性以外のすべての人をHPVワクチンの公費接種対象にするべきかユーザーの意見投票を行いましたので、その結果をこちらにお知らせいたします。 投票詳細イシュー(課題):国は女性だけでなく全ての人をHPVワクチン定期予防接種の対象にするべきか?実際のイシュー問題提起の背景:子宮頸がんを発症する原因にもなるHPVウイルスは性別や年齢を問わず性感染症やさまざまな癌を発症させるリスクを持つ。現在は、「子宮頸がんワクチン」という名前で適正年齢の女性のみ公費で接種ができるが、女性以外は摂取できる種類が限定されており且つ自費であるため主流ではない。適正年齢のすべての人が定期予防接種(無償)を行えるようにするべきかを問うた。調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス) 調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー投票期間:2023年5月8日〜2023年7月31日有効票数:66票選択肢:◆HPVワクチンを女性以外にも無償接種できるようにすることに賛成◆HPVワクチンを女性以外にも無償接種できるようにすることに反対◆その他◆わからない投票結果実際の投票結果画面各選択肢のコメント紹介(一部抜粋、コメントなしの選択肢は未掲載)HPVワクチンを女性以外にも無償接種できるようにすることに賛成男女ともに関係のある話だから。息子がいるので、将来の大切な人のためにも、本人のためにも受けさせたい。(賛同数28)HPVワクチンを女性以外にも無償接種できるようにすることに反対女性の場合は妊娠出産へ大きなリスクが生じるため、公費で無償接種することに賛成しますが、男性の場合は癌化する可能性が低くなるだけで、他に対策が必要な理由もないと思います。(賛同数27)Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果はイシューの内容に応じて、適宜関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 Polimill株式会社Polimill株式会社は社会デザインプラットフォームSurfvoteを運営・開発するICTスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題や困りごとに特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月01日性感染症予防として、コンドーム以外の対策があることをご存知ですか?実は、あるワクチンが性感染症の予防に有効なんです。みなさんの中にも、接種したことがあるかも……?監修医クイズを通して確認しましょう!早速クイズ!解説!“子宮頸がんワクチン”として知られているHPVワクチン。HPVとは、性交渉により感染するウイルスのこと。女性の50~80%が一生に一度は感染すると言われています。このようにHPVはごく身の回りにありふれたウイルスですが、まれに病気に進行することも。HPVが原因で感染する病気は、子宮頸がんや肛門がん、尖圭コンジローマなどがあります。尖圭コンジローマって?尖圭コンジローマという名称は、初めて聞く方もいるかもしれません。陰茎や腟や肛門にイボができる病気で、性感染症のひとつです。治療しても根本的に治すことはできないため、予防することが大切でしょう。このように厄介な性感染症ですが、HPVワクチンの接種により予防することが可能です!ただし注意点がHPVワクチンは接種時にすでに感染しているHPVは排除できず、すでに生じているHPV感染症の進行予防効果もありません。そのため、HPVに感染するリスクである性交渉を経験する前にHPVワクチンを接種することが望ましいとされています。また、HPVワクチンはすべてのタイプのHPV感染を予防できるわけではないため、HPV接種後も定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。さまざま病気をカバーするHPVワクチンHPVワクチンというと子宮頸がん予防の印象が強いですが、それだけではないんですね。今回は、HPVワクチンは性感染症にも有効です、という話でした。あなたの身体を守るために、しっかりと頭に入れておいてくださいね。もちろん、性感染症予防の基本であるコンドームの着用もお忘れなく。ライター草案助産師:MellowingCokeめい(MOREDOOR編集部/イラスト:性教育いらすと)
2023年07月05日「女性が接種するもの」と思われがちなHPVワクチン。海外では適正年齢の男女に学校接種を行い、子宮頸がん撲滅が見えてきている国も。SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするICTスタートアップのPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は当社が運営するSNS、Surfvoteで「国は女性だけでなく全ての人をHPVワクチン定期予防接種の対象にするべきか?」というテーマで意見投票を開始しました。HPVの定期予防接種(公費)を適正年齢のすべての人が受けられるようにすることでどのようなメリットがあるのか、どのような課題があるのかSurfvote編集部が問題提起しました。ユーザーから集められたコメントや投票結果はみんなの意見として厚生労働省などの関係省庁や国会議員へ提出する予定です。■背景日本では、HPVワクチンの積極的接種推奨が2022年4月より再開されています。2023年5月時点では、小学校6年生~高校1年生相当の女性が公費で接種可能です。HPVが子宮頸がんの大きな要因にもなっていることから「女性が接種するもの」と思われがちですが、実際にはHPVは性別に関係なく、性感染症や様々ながんを発症させるリスクを持っています。女性だけでなく適正年齢のすべての人が予防接種を受ける選択肢が持てれば、子宮頸がん予防の相乗効果だけでなく、あらゆる癌に対する予防効果も期待できます。その一方で他の予防接種と同様に人によっては副作用が起きる可能性や、国内ではまだまだHPVに対する認知度や理解が低いことなど課題もあります。このような背景から、Surfvote編集部は「国は女性だけでなく全ての人をHPVワクチン定期予防接種の対象にするべきか?」というテーマで問題提起を行い、ユーザーに是非を問う意見投票を開始しました。このような問題提起を行うことで、自身の健康や命に関わる重要な決定事項について、メリットやデメリット、適切な情報収集を行い検討する機会を持ってもらいたいという想いがあります。投票結果はみんなの意見としてSurfvote編集部で取り纏め、厚生労働省や法務省などの関係省庁や国会議員などに提出させていただきます。 ■Surfvoteとは?当社が提供するSNS「Surfvote」は社会にあるさまざまな課題を問題提起し、それについて誰もが簡単に意見を投票できるサービスです。Surfvoteでは「イシュー」と呼ばれる各テーマ(課題)に対して複数の選択肢から自分の意見を投票できます。また他のユーザーのコメントを見たり、評価(いいね)したりすることもできます。イシューは当社編集部だけでなく大学の先生やさまざまな分野の専門家にも執筆のご協力をいただき発行しています。投票結果は適宜、関係省庁や政治家へ提出し報告を行なっています。 ■Polimill 株式会社Polimill株式会社は目的特化型SNS【Surfvote】を運営・提供するITCスタートアップ企業です。Surfvoteは社会課題に特化し、ユーザーがあらゆるテーマについて自分の意見を投票できるだけでなく、他のユーザーの意見を傾聴できるサービスです。地方公共団体版のSurfvoteも拡充中で自治体と連携し住民による住みやすい街づくりを促進します。あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させます。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年05月10日俳優の大和田獏さんが、2023年4月23日に自身のInstagramを更新。2020年4月に亡くなった、妻で俳優の岡江久美子さんに対し、想いをつづりました。岡江さんは当時、新型コロナウイルス感染症による肺炎で急逝。ドラマ『お美津』(TBS系)をはじめ、数多くの作品への出演や、情報番組『はなまるマーケット』(TBS系)でMCを務めるなど、多様な才能を見せていた岡江さんの訃報に、多くの人が悲しんでいました。夫である大和田さんも、岡江さんが亡くなった当時、悲しみに暮れていた1人。3年が経ち、大和田さんは改めて岡江さんの訃報にコメントしました。今日4月23日は妻の命日でした。あれから3年が過ぎました。長かったのか?早かったのか?沢山方々の追悼の思いが我家に届きました。またはなまるマーケットの関係者の皆様が、偲ぶ会を開いてくださり参加させて頂きました。色々な写真やイラストが飾らせて、懐かしいはなまるのVTRが流れる中で集まった大勢の皆さんと沢山の思い出話を和やかにお話しさせて頂きました。改めて大勢の方々に愛され支えられた幸せな人生だったと思いました。大きく開いた心の穴は埋められないですが、皆さまのお心が嬉しく大きな力を頂いています。思い出す事が供養と思い幸せな思い出を糧に妻の様に前向きに生きて行こうと思います。感謝‼️bakuowadaーより引用※写真は複数枚あります。左右にスライドしてご覧ください。 この投稿をInstagramで見る 大和田獏(@bakuowada)がシェアした投稿 岡江さんが亡くなって3年が経過しても、「大きく開いた心の穴は埋められない」という大和田さん。それでも、多くの人からもらったコメントが、日々の原動力になっていることを明かしています。大和田さんの投稿に対し、ファンからは「読んだだけで涙が出てきます」「絶対に岡江さんを忘れません」といった反応が上がりました。大切な人を喪うのは悲しいこと。岡江さんがいなくなった大和田さんの悲しさは、耐え難いものだったことでしょう。年月が経過しても心にできた穴は埋まらないものの、少しずつ大和田さんは前に進んでいるようですね。[文・構成/grape編集部]
2023年04月24日漫画やTVアニメーションが話題となった、人間の体内を舞台に描く「はたらく細胞」の実写映画化が決定した。肺炎球菌、スギ花粉症、インフルエンザ、すり傷…次々とこの世界(体)を襲う脅威がやってくる。そのとき、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか?迎え撃つのは白血球、赤血球、血小板…etc. 24時間365日休みなく、はたらき続ける細胞たち。彼らにはそれぞれ性格と個性があり、葛藤し、成長し、友情や愛情を育んでいく。これは、細胞たちが身体を守るために様々な細菌などの脅威と戦う物語――。シリーズ累計発行部数950万部を超える、清水茜による漫画「はたらく細胞」は、人体で働く無数の細胞たちを擬人化し、彼らが病原菌と戦う姿を描くストーリー。「このマンガがすごい! 2016」オトコ編第7位を獲得し、2017年にフランスの新聞「ル・モンド」が選ぶ「この夏推薦する図書リスト」に選出されて世界中で注目を集めた。さらに2018年にはアニメーション化され、「はたらかない細胞」「はたらく細胞BLACK」といったのスピンオフ漫画、小説化、舞台化とその人気は拡大。楽しみながら勉強にもなる本作は、大人も子どもも幅広い年代に人気だ。今回の実写映画化では、監督を武内英樹、脚本は徳永友一と、『翔んで埼玉』の2人が再タッグ。笑いとアクションたっぷりに、ロマンティックでドラマティックな圧倒的「はたらく細胞」ワールドを作り上げる。武内監督は「普段見ることのできない体内の世界では日々一体どんなことが起こっているのか?そんな細胞たちの日常を、笑いと学びに溢れた壮大なスケールでお届けしたいと思っています。この作品を監督することが決まってからは、私自身も普段の生活で自分の体内の細胞たちのことを意識するようになりました。たくさんのはたらく仲間たちと共に全力で作品を作ってまいります。是非、ご期待ください」とコメントしている。(cinemacafe.net)■関連作品:はたらく細胞©清水茜/講談社©映画「はたらく細胞」製作委員会
2023年03月20日全国的に新型コロナウイルスの感染者数がピークアウトに向かいつつあるなか、衝撃的なニュースが届いた。都内にあるクリニックの院長が新型コロナのワクチン接種を“偽造”していたのだ。9月12日、警視庁は東京都北区にある「王子北口内科クリニック」の院長で医師の船木威徳容疑者(51)を詐欺と公電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したと発表。各メディアによると、船木容疑者は昨年8月から9月に、ワクチン未接種の札幌市の知人家族3人の虚偽の接種記録を作成し、国の記録システムに“ワクチン接種済み”として虚偽登録。ワクチンの打ち手に自治体から支払われる接種委託料をだまし取った疑いで、取り調べに対して容疑を認めている。「船木容疑者はかねて新型コロナのワクチン接種に反対していました。同じくワクチンの効果に懐疑的だった知人家族3人は、日常生活を送る上では“接種したことにする方がメリットがある”ということで、投資セミナーを通じて知り合った船木容疑者のもとで接種を偽装したといいます。また王子北口内科クリニックで、昨年7月から13都道府県の約230人がワクチンを接種した記録があり、このうち約7割は東京都北区外に在住しているそうです」(医療ジャーナリスト)新型コロナのワクチン接種の信頼性を大きく揺るがす今回の事件。実は本誌に同クリニック関係者から内部告発が寄せられ、昨年末からこの問題を追っていた。内部告発者は“偽装接種”の実態について明かす。「昨年夏頃から、北口内科クリニックでワクチン接種をしたいという人が全国の都道府県から来るようになったそうです。流れとしては、船木容疑者が指定した日時に偽装接種を希望する人が来院。家族の分も偽装接種をする場合は、代表者一人だけがきて、手続きをしていたといいます。そして、船木容疑者しかいない診察室に行き、接種1回目、2回目の証明シールを受け取り帰っていったそうです」今年1月下旬、偽装接種について本誌は船木容疑者宛てにクリニックへ質問状を送付。すると、船木容疑者からFAXで「記載された内容は、一切事実でないことを申し上げます」と返答があった。ワクチン接種だけでなく、質問にまで“ウソ”をついていた船木容疑者。医療を冒涜するような行為はあまりにも重い。
2022年09月15日今月19日からオミクロン株対応ワクチン約3000万回分が全国の自治体に配送される。「オミクロン株の派生型であるBA.1をもとに開発されたワクチンですが、現在猛威を振るっているBA.5に対しても、一定程度の効果があると期待されています」(医療ジャーナリスト)いま接種が行われているワクチンは従来株をもとに開発したもの。開発当初は「有効率94%」などといわれていたが、ワクチンが変異を繰り返すうちに効果が薄れてしまった。イギリス健康安全保障庁の資料によると、ファイザー製とモデルナ製の“現行ワクチン”のオミクロン株に対する発症予防効果は、3回目接種から2〜4週間後には60〜75%程度に。20週以降はその効果がほぼ見られなくなるまで低下したというデータもあるという。一方、新たに開発されたオミクロン株対応ワクチンは、モデルナ製で従来ワクチンの1.7倍、ファイザー製で1.56〜1.97倍のオミクロン株に対する中和抗体が作られるという。■60歳未満も4回目の接種が始まる可能性が高い医療ガバナンス研究所理事長で内科医の上昌広さんはワクチンに期待している。「まだ大規模な臨床データに乏しいですが、現行ワクチンより感染予防効果や発症予防効果は高いようです。重症化予防に関しては現行ワクチンでも満足いく結果ですが、新ワクチンは同等以上になるとみられます」当初、新ワクチンは高齢者らを対象とした4回目接種で優先的に使用されるという。しかし、諸外国では冬の流行時期にさらなる追加接種を検討しており、日本でも4回目(60歳未満の成人)、5回目(60歳以上の高齢者など)接種が開始されるようになると、上さんは予想する。「はしかや天然痘は1回のワクチンで強い免疫ができますが、変異を重ねる新型コロナはインフルエンザ同様、何度もワクチン接種を繰り返していく必要があります。少なくとも今年、来年くらいまでは、年1〜2回のワクチン接種が必要になるでしょう」■接種時期は11月以降がベスト60歳未満の人や、すでに4回目を接種した60歳以上の人は、オミクロン株対応ワクチンを直ちに接種することはできないが、少し遅れても問題はないと上さんはいう。「東京などでは7月末から8月初旬にかけて感染がピークアウトしており、9月中に収束が見込まれています。たとえばインフルエンザは12〜1月が流行期のため、10月くらいからワクチン接種が始まります。これまでの傾向から、新型コロナは春に小さな流行があり、夏と冬に大流行を迎えています。夏よりも大きな流行となる冬は、12月末から2月くらいに感染者が増えるとみられます。逆算すると、接種時期は11月以降がベストです」(上さん)8月31日、日本医師会の釜萢常任理事は、コロナとインフルエンザのワクチンを同時に接種できるようにするべきだと提案している。もちろん、ワクチンを未接種な人はただちに接種すべき。「オミクロン株が軽症で済む可能性が高いといっても、まったく抗体がない人は症状が重くなる可能性があります。ワクチンを1回も接種していない人は早急に接種しましょう」(上さん)前出の五藤さんが補足する。「現行ワクチンでも重症化予防には効果が十分あります。とくに60歳以上の高齢者、60歳未満でも基礎疾患をお持ちの方、またそのご家族は“空白期間”がないよう、接種券が届いたら速やかに接種しておくと安心です」
2022年09月09日新型コロナウイルスのワクチン接種が進められていますが、接種後にワクチンの効果がどのくらい続くのかは気になるところです。そんな中、独立行政法人国立病院機構宇都宮病院の呼吸器・アレルギー内科を中心とする研究チームが「新型コロナウイルスのワクチン効果を維持するには、禁煙が有効」という調査報告を発表しました。大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )では、研究責任者を務めた呼吸器専門医で宇都宮病院 病院長の杉山公美弥先生に、ワクチンの効果に及ぼす喫煙の影響や、これからの感染対策についてお話を伺い、新着情報を掲載いたしました。◆新着情報「新型コロナウイルスのワクチン効果を持続するには「禁煙」が有効!その理由とは?」 【目次】1ワクチン接種後の“抗体価”に影響する要因は?2日頃の生活習慣も抗体価を下げる因子に3喫煙による影響は新型コロナウイルスだけではない4ワクチン3回目接種から見えてきたこと大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】独立行政法人国立病院機構宇都宮病院 病院長杉山公美弥先生(すぎやま・くみや)福島県立医科大学医学部卒業。医学博士。獨協医科大学医学部特任教授。専門は呼吸器、アレルギー、膠原病、感染症。日本呼吸器学会認定専門医・指導医、日本感染症学会推薦感染制御医(ICD)、日本がん治療認定医機構認定医・指導責任者、肺がんCT検診認定機構認定医、日本内科学会認定総合内科専門医・指導医、日本アレルギー学会認定専門医・指導医、日本リウマチ学会認定専門医・指導医。【ご参考】●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。●Twitter「大正セルフケア」 健康お役立ち情報、商品情報、キャンペーン・イベント情報などを楽しくお届けする大正製薬の公式アカウントです。【大正健康ナビ】新型コロナには禁煙が有効.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年06月01日今月下旬から、ノババックス社製の新型コロナワクチンの選択が可能に。これまでのワクチンとは仕組みが異なり、副反応の頻度や保管方法など、複数のメリットがあるというーー。「4月19日、厚生労働省がノババックス社製の新型コロナウイルスワクチンを承認し、5月下旬から国内で使用される見込みです。これまでのワクチンに漠然とした不安があって接種をしていない人や、1、2回目接種後の副反応が強く、3回目をためらっている人たちの新たな選択肢になりえます。接種率の向上にもつながるのではないでしょうか」期待を込めてそう語るのは、日本ワクチン学会や日本ウイルス学会などの理事も務める、長崎大学医学部病院小児科医の森内浩幸さんだ。新型コロナの新規感染者数は減少傾向にあるものの、行動制限のない大型連休明けの感染再拡大を懸念する声もある。しかし、ワクチンの3回目接種率は50%台と伸び悩んでいる。ノババックス社製のワクチンが切り札になりうるのはどのような点においてなのか。安全性や効果について専門家に聞いた。【接種対象】「18歳以上の人を対象に、接種後3週間の期間を空けて2回接種するのが基本。すでにほかの種類のワクチンを2回接種した人の追加接種でも使用されます」(森内さん)【ワクチンの仕組み】「ファイザー、モデルナのワクチンはメッセンジャーRNA(mRNA)というタイプで、ウイルスの突起部分であるスパイクタンパクの“設計図”を体内に入れ、体内でスパイクタンパクを作るもの。アストラゼネカが開発したウイルスベクターワクチンは、プール熱やはやり目などの原因となるアデノウイルスを無毒化して、その一部にスパイクタンパク遺伝子を組み込み、mRNA同様に体内でスパイクタンパクを作らせます。一方、ノババックス製は『遺伝子組み換えタンパクワクチン』といわれ、昆虫の細胞を使ってスパイクタンパク質を人工的に作り、それを注射によって体内に直接入れるものです。遺伝子組み換えタンパクワクチンは、子どもが3回接種するB型肝炎ワクチンなどにも取り入れられている仕組みであり、mRNAのような新しいワクチンに比べ、安心感を得られる人は多いでしょう」(森内さん)【予防効果】2回接種後の発症予防効果は約90%、重症予防効果は100%と報告されている。埼玉医科大学元准教授の松井政則さんが次のように解説する。「ファイザーとモデルナの発症予防効果は約95%と驚異的ですが、ノババックスのワクチンも遜色ないレベルといえます。ただし、これらのデータはいずれもアルファ株、ベータ株の流行時のもの。効果はウイルスが変異を重ねるほど下がります。だからこそ、追加接種で抗体量を増やすことが大切なのです」’21年6月に、医学雑誌『ランセット』は、約2,900人を対象にした、ファイザーとノババックスの「交互接種」に関しての研究論文を掲載している。「《ファイザーを2回接種、3回目は未接種の層》と比較すると、《ファイザーを2回接種、3回目をノババックスに切り替えた層》は抗体量が4.91倍でした。抗体量が6.60倍となる《3回ともファイザーを接種した層》には劣るものの、一定の効果は得られるようです」(松井さん)■ノババックスの副反応は?【副反応】「ノババックスの副反応は、比較的軽いものだと考えられます。接種後の発熱も10%以下。mRNAよりも頻度は低いですが、まったくない、というわけではありません」(森内さん)ワクチンの添付書類にも副反応の発生頻度が明記されており、頭痛は1回目24.93%、2回目44.45%、倦怠感は1回目14.72%、2回目38.94%、関節痛は1回目7.68%、2回目22.22%、悪心/嘔吐は1回目6.37%、2回目11.26%。いずれも1〜2日程度で改善するという。2回目にモデルナを接種した人のうち、発熱が見られたのは78%。これらの数字は、副反応でとてもつらい思いをした、という人にとっては心強いデータだろう。「副反応による熱や痛みは、強い順からモデルナ、ファイザー、ノババックスといったところでしょうか。ただし、接種者が増えれば新たな副反応もわかるかもしれないので、注視する必要があります」(森内さん)■国内で製造できるため安定供給にも期待が【供給面】ノババックス社製ワクチンは当面、1億5,000万回分を製造すると発表されている。東北大学災害科学国際研究所の医師・児玉栄一さんによれば、供給面においても次のようなメリットがあるという。「mRNAワクチンはディープフリーザーで凍結し、解凍後すぐに使い切る必要がありました。しかし、ノババックスのワクチンは冷蔵庫で9カ月ほど保存できるため、非常に扱いやすい。また、国内工場で製造できるので、安定供給も期待できます」【留意点】ワクチンによって促される免疫は2つに大別できる。1つは、体内に侵入したウイルスを攻撃し、感染を予防する液性免疫。もう1つは、攻撃をすり抜け、細胞に感染してしまった場合、その細胞を壊し、重症化を防ぐ細胞性免疫だ。「この2段階の攻撃態勢を強化し、整えてくれるのがmRNAワクチン。組み換えタンパクワクチンは液性免疫がメーンで、細胞性免疫を強化する力が少ない傾向があります。とはいえ、1、2回目にモデルナやファイザーで細胞性免疫を獲得しているのであれば、3回目の接種はノババックスという交互接種を選択することも一案です」(児玉さん)3年ぶりに行動制限のないなかで大型連休を迎えた今の状況を維持していくためにも、ワクチン接種を改めて検討する余地はあるかもしれないーー。
2022年05月12日今年2月、病院を受診したのに自宅療養とされ、コロナで命を落とした2人。厚労省の作成したずさんな指針が、か弱い生命を脅かしている――。「肺炎かも、と診断されたときに入院させてもらえていたら、娘は死なずに済んだかもしれない」言葉を詰まらせながらそう話すのは、京都府在住の川谷茂樹さん(仮名・39)。妻と2歳・1歳・生後11カ月の彩香ちゃん(仮名)の5人家族だったが、今年2月26日、彩香ちゃんをコロナ感染で亡くした。その1週間前の19日、臨月だった妻が出産前に受けたPCR検査で陽性と判明。その後、家族全員に感染がひろがった。「みんな無症状でしたが、彩香だけ21日の夜に38.8度の熱が出て。翌朝は下がったので、それを保健所に伝えたら『自宅療養でいいですね』と言われて。でも、私ひとりで3人の子を見ていたので、彩香だけでも妻と同じ病院に入院させてほしいと思っていたんです」しかし、「無症状でも入院できますか」と尋ねた川谷さんへの返答は「無理ですね」のひと言だった。「23日の夜になって、彩香がコンコンと咳をし始めたんです。翌朝になるとゼーゼーと苦しそうで」川谷さんは、慌てて保健所に連絡し「受診できる病院を探してほしい」と依頼。ところが保健所からは、「今日受診できるところがありません」という返事が……。「私は驚いて、『どこかないですか?』と食い下がったんですが『無理ですね』と。それで、仕方なく1日待ったんです」翌25日、川谷さんは彩香ちゃんを連れて、紹介された舞鶴赤十字病院を受診。しかし、「ここでの診察が不十分だった」と川谷さんは後悔をにじませる。「聴診器をちょっと胸にあてて、喉を見ただけで1分もせずに終わったんです。『肺炎の疑いがあるけど、ゼーゼーは鼻が詰まっているだけ』と。コロナだから早く帰ってほしいのかなと感じたくらいです」帰宅後、保健所から届いたパルスオキシメーターで測定するも、乳児の小さな指では正確な数値が測れない。処方された薬を飲ませても呼吸の改善は見られず、翌日、彩香ちゃんの容体が急変した。「朝食後、彩香の顔色が急に悪くなって。急いで再度、舞鶴赤十字病院に駆け込みました。でも、『今日は診られません』と断られて」その後、受け入れ可能な病院が見つかったが、到着したとき、すでに彩香ちゃんの息は途絶えていた。入院中だった妻が到着するまでの約4時間、医師は蘇生措置をしてくれたが、彩香ちゃんが息を吹き返すことはなかったという。「彩香は、よく食べて、よく寝る、いい子でした。音楽に合わせて手をたたくくらい成長していたんです」後日、京都新聞に掲載された府のコメントに川谷さんは愕然とした。「保護者が自宅療養を希望した」「府の対応に問題はなかった」と、書かれていたからだ。「自宅療養を希望したわけではありません。保健所は、私たち家族を“最優先”で対応したと言いますが、それならなぜ肺炎疑いの乳児を入院させてくれなかったのか。二度と、彩香のような犠牲者を出さないために検証してほしい」本誌の取材に対し、舞鶴赤十字病院は、「ご遺族にはお悔やみを申し上げる」としたうえで「医師は適切に診断したと考えている」と回答。京都府は、「お子様の感染時の課題について精査中で、改善が必要な課題が見つかり次第、解決策を検討する」と回答を寄せた。■検査結果だけ伝えられ診察は一切ナシ静岡市在住で重度知的障がいのある藤澤大眺(だいち)さん(24)は、2月12日にコロナを発症。診察や治療を受けられず、4日後の16日に死亡した。彼の名前からとった「生活介護だいち」という、障がい者の通所事業所を営む弟の雄偉(ゆうい)さん(23)は、こう振り返る。「兄は『アーアー、ウーウー』などという表現でしか気持ちを伝えられませんが、いつもニコニコして穏やかなんです。でも、その日は様子がおかしい。触れると熱いので体温を測ったら40.4度もあって」雄偉さんは救急車を要請し、市立静岡病院に搬送された。PCR検査を受け「30分ほどで結果が出る」と言われ2人で陰圧室で待ったが、1時間たっても誰も来ない。「兄は持参した水を飲み干していたのに、水ももらえなくて。不安から自分の腕をかんだりする自傷行為をし始めていたんです」雄偉さんは「誰か来て!」と2時間ドアをたたき続け、助けを求めた。医師や看護師と目が合ったが、みんな通り過ぎていった。ようやく医師が「陽性」と告げに来たが、診察は一切ナシ。「パルスオキシメーターの値が正常」だからと、解熱剤だけ渡され、帰宅を促された。「パルスオキシメーターは、兄が1秒もたたずに外してしまったから測れていないはず」後日、病院に数値を確認すると、「94%かな、95%かな」と曖昧な回答が返ってきたという。■ずさん対応の元凶は厚労省のガイドライン「だーだん(大眺さんの愛称)、早くよくなるといいね――」自宅に戻って数日間、雄偉さんは、そんな声かけをしながら大眺さんのそばで看病を続けた。「解熱剤を飲んでも39度前後の熱が続いていました。痰が絡んだような咳をして、喉も痛そうで……」容態が急変したのは、発症から4日後の2月16日。「朝食後、横になっている兄の顔を見ていたら急に青ざめていったんです。抱きかかえて、『だーだん!』と呼んでも反応がなくて」その後、救急車で再び搬送された静岡病院で死亡が確認された。「障がい者が重症化しやすいことは、海外では当たり前のこと。最初に救急搬送されたとき、適切な診察と治療を受けられていたら、兄は助かったかもしれません」静岡病院にこの対応について問い合わせると「個別の事案にはお答えできない」と回答。静岡市は、「病院が適切に対処するはず」の一点張りだった。3月30日には、都内でも10歳未満の男児がコロナで死亡。いまだ状況は改善されていないようだ。『倉持仁の「コロナ戦記」』(泉町書房)の著書があるインターパーク倉持呼吸器内科院長の倉持仁さんは、医療放棄の原因を指摘する。「いちばんの問題は、厚労省が酸素飽和度の値や基礎疾患の有無だけで、入院の可否を決めるようなガイドラインを作っていること。現場がそれに甘んじていることも問題です。コロナ診療においても、誰もが医療にアクセスでき、医師が患者を診て総合的に判断する本来の医療体制を構築しなければ、感染が拡大している子どもや弱者に、さらなる犠牲が出てしまう」これ以上犠牲者を増やさないために、早急な検証が望まれる。
2022年04月07日みなかみ町の住民で構成する子供の明るい未来を考える会は、~コロナワクチンについて考えよう~ 記録映像「ワクチン後遺症」上映会をみなかみ町カルチャーセンターで4月3日に開催いたします。チラシ東京都江東区は、5~11歳の子どもがいる保護者約2千人に行ったワクチン接種に関するアンケート結果として、約9割が接種に不安を抱いているとの結果を発表いたしました。また厚生労働省は令和4年3月24日、全国の都道府県に対し新型コロナワクチンを接種後、長期間にわたる体調不良に悩む患者のため、相談窓口と因果関係の有無にかかわらず受診できる医療体制を整えて、情報を周知するよう求める通知を出しました。様々な情報が飛び交う中、どのような情報を元に保護者が判断するべきか、一つの情報元として上映会を実施いたします。<開催地>〒379-1303 群馬県利根郡みなかみ町上牧1735みなかみ町カルチャーセンター 大会議室<参加費>大人:500円 中学生以下無料<上映時間>第一部 10:00~12:00第二部 13:30~15:30第三部 19:00~21:00※各部とも定員40名<ホームページ> 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月29日大人気マンガシリーズ、今回はごじごじ(@gorgegorge_dayo)さんの投稿をご紹介!「妹とワクチン」です!ワクチンを打った一人暮らしの妹の様子を見に行く事にしたごじごじさん。妹さんは高熱が出てるにも関わらず…!?一人暮らしの妹のお見舞いに。出典:instagramとうとう38度を超えて…出典:instagram高熱の中ゲームを…出典:instagram次の日…出典:instagram高熱があるにも関わらずハイテンションな妹さん。なんだか分かる気がします…次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gorgegorge_dayo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年03月10日ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、政府の指針やワクチンの納入スケジュールに沿い、2月28日(月)~パークで勤務する従業員(社員、業務委託、アルバイトなど)を対象に、新型コロナ感染症ワクチンの3回目職域接種を実施する。USJでは、1回目および2回目の職域接種を、昨年6月21日~9月24日に実施しており、今回の接種対象者は、社員、アルバイト、エンターテイナー、業務委託社員を含む全従業員。ただし、過去2回のワクチン接種を済ませ、2回目の接種から7か月以上経過の従業員に限る。USJは、「今回の職域接種に関しても、クルーや従業員が安全安心に働ける職場環境整備の一環として、感染拡大の抑制に効果が高いと言われる追加接種を早期に提供する機会として実施します。今後も万全な体制で安全安心なパークを運営していくことで、国内における新型コロナウイルス感染症の早期収束に貢献してまいります」とコメントしている。(C) 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.画像提供:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(text:cinemacafe.net)
2022年02月18日《閣僚について、追加接種はモデルナ社製ワクチンをーー》2月1日の閣僚懇談会で、堀内詔子ワクチン担当大臣は、全閣僚に対しこう呼びかけたーー。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」がますます猛威をふるっている。新規感染者は全国で10万4,470人(2月3日)となり、第5波の1日あたり最多感染者数だった2万5,990人(’21年8月20日)の4倍近くになっている。オミクロン株は「重症化しないんでしょ」という声も聞こえるが、長崎大学大学院教授で、日本ワクチン学会の理事も務める森内浩幸先生は次のように警鐘を鳴らす。「感染力が強いため、この勢いだと国内でも感染者数が第5波の5~6倍になることが予想されています。重症化する人がデルタ株の6分の1だとしても、感染者が急増すれば、命にかかわるような重症者が第5波と同じくらい出てしまう可能性は十分にあります」また第6波はピークアウトが近いと楽観視する声もあるが……。「オミクロン株による新規感染者数が、先に感染が広がった欧米と同じように推移していくとは限りません。ピークはまだ先になるという予測もあります。さらに、沖縄県など国内でいち早くオミクロン株の感染が広がった地域では、若い世代の流行ピークから遅れて高齢者の感染者数が増加しています。つまり、高齢の感染者や重症者のピークはこれからやってくるとも考えられます。一刻も早く、多くの人が3回目のワクチン接種をすることが命にかかわるような重症者の数を抑えるカギになるでしょう」ところが、国内での3回目のワクチン接種率は4.4%(2月3日時点)にとどまっている。接種率が伸び悩むのは、堀内ワクチン担当大臣が呼びかけるように、モデルナ社製ワクチン(以下、モデルナ)を敬遠する人が多いことも要因のひとつだ。森内先生はこの状況に首をかしげる。「モデルナは有効性が高く、持続期間が長くなる一方、若い人を中心に熱や倦怠感などの副反応が出ました。若い人にはワクチンの効果も副反応も強く出る傾向があります。発信力のある若い世代から、モデルナに対する漠然とした不安感だけがSNSなどを通じて広がってしまったのでしょう」モデルナの副反応では、若い男性に心筋炎が起こることが指摘されていたが、心筋炎はモデルナでもファイザー社製ワクチン(以下、ファイザー)でも、起こる頻度はごくまれだという。「とくに高齢者の方は子どもや孫から副反応の話を聞いて、なんとなく物騒に思っているのかもしれませんが、モデルナは高齢者に関しては副反応があまり出ません。さらに、3回目のモデルナのワクチン接種では、1、2回目の半分の量を接種しますが、それでも十分に有効性が確認されている。解熱鎮痛剤を用意しておくなど、事前の準備があれば副反応を過度に恐れる必要はないでしょう」■モデルナで副反応が起きる頻度は1、2回目に比べて少ない厚生労働省も、モデルナで副反応が起きる頻度は1、2回目に比べて少ないと報告している。さらに政府は、3回目のワクチン接種で、1、2回目と異なる種類を打つ「交差接種」を推奨しているが、それに関してためらっている人も少なくない。ところが、次を見てほしい。ファイザーを2回接種した人が3回目にモデルナを打った場合、感染を防ぐ抗体量は31.7倍に跳ね上がっている。【メーカー別コロナワクチン接種後の抗体量の変化】(※厚生労働省発表の資料より)1回目「ファイザー」→2回目「ファイザー」→3回目「ファイザー」/抗体量の変化:20.0倍1回目「ファイザー」→2回目「ファイザー」→3回目「モデルナ」/抗体量の変化:31.7倍1回目「モデルナ」→2回目「モデルナ」→3回目「ファイザー」/抗体量の変化:11.5倍1回目「モデルナ」→2回目「モデルナ」→3回目「モデルナ」/抗体量の変化:10.2倍森内先生が解説する。「この数字を見ても、モデルナの高い有効性は明らかです。モデルナを2回接種した人の3回目のデータでは、抗体の増え方が10倍程度となっていますが、これは2回目のワクチンで獲得した抗体価の高い状態が維持されているため。持続性においてもモデルナがファイザーを上回っているといえます」■交差接種におけるデメリットはほぼなし交差接種について、ウイルス学が専門の埼玉医科大学の松井政則准教授に解説してもらった。「3回目のワクチンは、免疫力を強化するために接種するもの。たとえるならば、たき火にくべる薪です。1回目のワクチンで種火を起こし、2回目でたき火に勢いをつけました。しかし、火力(=免疫力)は時間とともに弱くなっていきます。そこで薪を追加して、火の勢いを強くさせるイメージです。ファイザーもモデルナも、どちらもメッセンジャーRNAワクチンという同じタイプ。いわば“スギ”という同種の薪をくべているのです。2つのワクチンの違いは、スギの産出地が異なるようなもので、少しの違いはあっても、どちらもスギであることには変わりありません。交差接種をしても、デメリットはほとんどないと考えてよいでしょう」最後に森内先生が語る。「モデルナとファイザーのワクチンの有効性は、世界中で使用されているワクチンのなかでトップ2。国や地域によっては有効性の低いワクチンしか打てないか、それすらも接種できない人がいるのです。重症化リスクの高い高齢者は、早めに接種しない理由はありません」第6波を食い止めるカギとされる3回目のワクチン接種。モデルナを打つことをためらっている人も、もう一度接種のメリットと感染リスクをてんびんにかけてみてもよいかもしれない。
2022年02月10日