私には4人の子どもがいますが、3人目の次女と4人目の次男は乳児健診で先天性股関節脱臼の疑いがあると言われ、現在も毎年経過観察のため病院へ通っています。先生によると股関節脱臼は遺伝する可能性があるとのこと。私の遺伝かと、私もエックス線検査をして診てもらいました。特に異常はなく、安心しているとまさかの私の母が手術することに。乳児健診から見つかる股関節異常3人目の次女が1歳の乳児健診のとき、両足の長さに少し差があるからと精密検査を受けるように小児科から勧められました。2人目の長女と次女は9歳差。長男、長女のときにはなかった検査で、新しく導入されたとのことでした。次女は股関節がきれいにはまっておらず、かといって外れてもいないので抱っこの仕方に気を付けるように指導されました。そのとき、先生から「股関節脱臼は遺伝することがあります。お母さんは大丈夫ですか?」と聞かれたのです。私の検査は異常なし、ところが…私も念のため検査することになり、エックス線検査をして診てもらいました。私は異常なしでひと安心。次女は年1回、毎年経過観察をしてもらうことになりました。その後、次男が生まれ、乳児検診でまた同じく精密検査へ。次女ほどひどくはなかったのですが、同じく経過観察となりました。先生からは「股関節の経過観察は今のためだけじゃなく、将来年を重ねたときに手術しなくていいように診ているので」と言われました。すると、その後まさかの私の母が66歳で股関節を人工関節にする手術をすることになってしまいました。やっぱり遺伝?母のことがある前から子どもたちの股関節を診てもらっていたので、母が手術したことを先生に話すと「遺伝の可能性もあります。寿命が昔に比べて長くなってるから、年を取って股関節に異常が出て手術が必要になることが多くなってきています。そうならないための経過観察です」と。私にできることは、子どもたちは抱っこを横抱きではなく、縦抱きで両足がМ字になるように意識するくらい……。保育園の先生方にもお願いして、抱っこのときはできるだけⅯ字でしてもらうようにしていました。まとめ股関節が変形して手術前の母は本当に大変そうでした。今のところ異常のない私も、遺伝する可能性があるならいつかそうなるかもしれないという不安は拭い切れません。子どもたちはまだ成長過程なので、私も一緒に体のストレッチをしたり運動したりと、今予防できることをやっていこうと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき世界一かんたんな健康法』(アスコム)。著者/松田 みさと(42歳)長男と次男が15歳差の2男2女の母。仕事をしながら子育てに奮闘中。現在はライターとして、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2023年11月22日「子どもの腕を強く引っ張ってはいけない」と知ってはいたのですが、引っ張らなくても肘が亜脱臼することがあるようです。私の娘に起こったできごととその後の経過についてお伝えします。 腕を動かさない=動かすと痛い!?ガタン!という音と同時に響き渡る2歳の娘の泣き声。一瞬目を離してしまった隙に、椅子から落ちてしまったようです。いつもより強い泣き声に不安になりつつ、抱きしめて落ち着くのを待ちました。 まだうまく説明できないため、どこをどうするとどう痛いのかはわかりません。素人目には出血や腫れているところなどはなかったのですが、腕を上げられないようなので、病院へ行くことにしました。 整復してもらうと痛みは引いた医師の診察の結果は、肘内障(ちゅうないしょう)。その場で先生に整復してもらうと、だんだんと娘の動きも増え、硬かった表情もやわらかくなり、普段の姿が戻ってきました。「戻れば、瞬時に痛みはなくなるようです」と先生もおっしゃっていました。 肘内障は、骨格が発達するにつれ起きなくなってくるそうで、小学校2、3年以降はほぼ起こらないそうです。一度なると繰り返すことがあるそうで、娘はその後、手を引かれた際と就寝中に再発しました。 その後の対策翌日、保育園の先生に肘内障になったこと、どのような場面で起きたかを報告しました。もし、保育中に娘が腕を動かさないなど気になることがあったら連絡してもらえるようお願いしました。クラスメイトと遊ぶ際、特別な禁止事項はないと病院の先生から伺ったので、遊びや日常生活に変化はありませんでした。 今回のように、腕を引っ張らなくても、転倒時に手をついたり、寝返りをうった際に肘内障になることがあるようです。いつもの様子との違いを読み取って、不安や疑問を感じたら病院に電話をしてみるなど、対応することが必要だと思いました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:佐々木友恵2人の女児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2020年08月27日質問:手首足首の捻挫が癖になってしまったのですが、その場合、脱臼もしやすくなりますか?スポーツをやっていたときに何度か捻挫(ねんざ)したため、手首足首が弱くなり捻挫が癖になってしまったのですが、その場合、脱臼もしやすいなどの心配はありますでしょうか?また、脱臼したらなるべく早く治した方がよいと思うのですが、遠くてもきちんとした病院の先生に診てもらうべきでしょうか?それとも近くの整体や接骨院などで診てもらうだけでも十分でしょうか?東京都:たもさん(32)回答:「捻挫」と「脱臼」についてお答えします。――繰り返す「捻挫」の原因スポーツによって捻挫を繰り返したために、癖になってしまったということですね。同じ箇所の捻挫を繰り返すと、よく「癖になる」という言い方をすることがありますが、実際は癖になっているというより、初回に捻挫をしたときに適切な治療が行われなかったために、何らかの理由でその部分の関節が不安定になっていることが考えられます。こういった事例は少なくないと考えられ、足首の捻挫の後、足関節(そくかんせつ=足首の関節)が不安定になってしまう病態には「足関節不安定症」という疾患名もついています。これは、捻挫の後、本来きちんと足関節を保護しているべき靱帯(じんたい)が、緩んだ状態のままであったり、捻挫したときに足関節を形成する骨の一部がはがれたまま治ったりした場合に起こりやすいと考えられています。捻挫を繰り返す部位の状態によっては、手術やギプスによる固定などが必要になることもあります。放置してスポーツなどを続けていると、頻繁に足関節の捻挫を起こすようになり、関節軟骨が損傷することもあると考えられています。小さいころに捻挫をして、きちんと治したつもりが、思春期になってスポーツなどで負荷がかかるようになると再発したりする例も見られます。そのため、何度も繰り返しているということであれば、必ず専門の整形外科を受診し、画像診断などを含めた総合的な診察を受けることをおすすめします。加えて、足関節の周囲の筋肉を鍛えるようなリハビリテーションも推奨されますので、これも専門医の指導の下、適宜行うことで回復に大いに役立ちます。<「捻挫」と「脱臼」の関係>また、捻挫と脱臼の関係に関するご質問ですが、捻挫と脱臼はいずれも関節の部分に許容範囲を超えた強い力が外から加わった場合に起こる損傷で、関節包(かんせつほう)や靱帯に損傷はあるものの、関節面が正常な接触を保っているものを捻挫、完全に外れてしまったものを脱臼と呼びます。また、一部接触を保っているものを亜脱臼と呼んでいます。靱帯や関節包に損傷があるという点では、程度の差はあれ同じタイプの損傷と考えることができ、やはり関節の靱帯が以前の損傷により緩んでいるなど関節の不安定性があれば、健康な関節よりも捻挫に加え、脱臼も起こりやすくなると考えられます。今後の関節トラブルを避けるために、ぜひ早期の整形外科専門医の受診をおすすめします。どうぞお大事にしてください。Doctors Me(ドクターズミー)が保証している医師が回答しています
2016年12月18日