赤ちゃんが生まれると、育児に家事に奔走するママたち。悪気がないのはわかるけれども、そこに追い打ちをかけるのが、夫の行動ですね。「子どもを早く寝かせたいのに、仕事から帰ってくるなりテレビをつけてしまう」「家事をしたいのに、子どもの面倒を見てくれずスマホばかり見ている」などママたちのイライラは募る一方…。つい文句を言ってしまって夫婦げんかになることはありませんか?子どもが生まれる前はけんかをしない仲良し夫婦だったのに、なぜ産後はけんかが増えるのでしょうか? 脳研究者で自身も子育て中の池谷裕二先生にお話をうかがいました。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■育児で脳がスタミナ切れ!? ママの脳内で起きていたのは…―― 仲の良かった夫婦が、産後、急にけんかが増えたという話を聞きます。なぜそのようなことが起きるのでしょうか?池谷裕二先生(以下、池谷先生):まず、考えられることとして、脳の「自我消耗」があります。自我消耗とは何かひとつのことにパワーを費やすと、別のことにパワーを使えなくなることを指します。言い換えれば、「精神力のスタミナ」を使い果たしてしまうこと。ママたちは初めての育児だと特に精神面での負担が大きく、育児で精神力が尽きてしまった結果、夫婦関係にまで気が回らなくなってしまっているのではないでしょうか。―― たしかに、一日の生活の中で子ども優先に考えるようになるので、夫のことはつい後回しにということはあるかもしれません。池谷先生:自我消耗は産後に限った話ではなく、あらゆる人に起こります。たとえば、気力の充実している午前よりも、疲れの出てくる午後のほうが、人はウソをつきやすくなる傾向にあります。海外旅行でお金をドーンと使ってしまうのもそう。初めての場所で極度の緊張状態からそうなってしまうのです。「対ストレス」という意味では、一般的に人生経験が少なく若い人ほど自我消耗しやすいといわれています。多くのママがそれに当てはまり自我消耗しやすいため、けんかが多くなると言えるでしょう。■産後のイライラ、実は「子どもを守るため」―― よく聞かれるのが、産後のママはホルモンバランスが変わってイライラするということ。やはりホルモンの影響はあるのでしょうか?池谷先生:そうですね。イライラとはちょっと違うかもしれませんが、「オキシトシン」の影響が大きいと思います。「オキシトシン」とは、子育て中に出るホルモンで、別名「愛情ホルモン」とも言われるので聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。生物学的に見て、産後すぐから1年間くらいまでがピークです。オキシトシンの影響で子どもに対して無償の愛情を注ぐ一方で、わが子を守るがゆえに他者に対して攻撃性が増すという側面もあります。人間がまったく同じとはいえませんが、赤ちゃん連れの猫や猿が攻撃的になっている姿を思い浮かべていただければわかりやすいかと思います(笑)。―― 同じ家族なのに攻撃されてしまうパパが気の毒になってきました(笑)。池谷先生:いえいえ、オキシトシンは何も女性だけに出るものではないんですよ。子育てへの参加率が高い男性からもオキシトシンが出ていることがわかっています。パパもぜひ育児に積極的に参加してみてはいかがでしょう。 ■「自分ばかり家事育児をやっている」は単なる思い込み!?―― ママたちの間でよく話題になりがちなのが、「夫が家事をしてくれない」「家にいる自分ばかりがやっている」ということですが、それについて先生はどう思われますか?池谷先生:物理的にパパのほうが仕事で外にいる時間が長く、家事をやる時間が短くなる傾向はあるでしょう。ただ、ママのほうに「セルフ・サービング・バイアス(自己奉仕バイアス)」がかかっている場合もあるといえます。セルフ・サービング・バイアスとは、何か問題が起きて原因を考える際に、自分を高く評価し、外部に原因を追究してしまうこと。自分の手柄ばかりに注目して、他人を怠慢と思い込んでしまうのです。そうすると、「もう、いつも私ばかり食器を洗っている!」なんていうことになってしまいます。―― そうなんですか!? 世の中のママたちから反論を受けそうです。池谷先生:ここはパパの立場として弁解させてください。パパたちも言わないだけで家のことや子どもの面倒をみていることだってあるんですよ。よく思い起こしてみたら、「実はお風呂上がりにお風呂掃除をしてくれていた」「たまっていた段ボールを捨ててくれていた」なんてことがあるかもしれません。冷静に判断してみるといいですね。■夫婦円満…それって必要? 産後は“防御と割り切り”で乗り切る―― なるほど。最後に、夫婦円満になるための秘訣を教えてください。池谷先生:円満になる必要はないですよ。産後すぐの時期はオキシトシンの影響もあって、なかなかうまくいかないもの。ここは、産後をどう乗り切るか考えてみるといいでしょう。―― ええ!? どうすればいいのでしょうか?池谷先生:パパはママから攻撃されない工夫をしましょう。産後、イライラしているママにあれこれ言うだけムダです。パパは具体的に指示されたほうが動きやすいので、ママが何をしてほしいのか率先して聞いてみるのもいいですね。一方のママは、「イライラしている自分」にイライラしないことが大切です。「なんだか私イライラしているな。でもホルモンのせいだから仕方ないか」などと割り切れるといいですね。ママ自身もパパになるべく具体的にやってほしいことを言うといいでしょう。ちなみに、夫をたてようとして、ママたちの輪の中で「うちの夫は家事も育児もよくやってくれて~」みたいな話をするのはやめたほうがいいでしょう。ママ同士で「夫自慢大会」をすると、かえって自分の夫に足りない部分に目がいってしまう傾向があります。実際に「妻が不満に思うかどうかは、友人の夫の手伝いぶりで決まる」というデータがあるのです。夫の良いところはわかっていても、「あそこの家は〇〇やってくれるのに、うちは…」みたいに“あら”が見えてくるようになり、かえって夫婦仲が悪化してしまっては大変です。「自慢も愚痴もなるべくなら言わない」のが一番ですね。
2018年05月20日多数のモデルなどを指導する横手貞一朗氏監修5月9日、痩身のために体脂肪を燃焼させるだけでなく、若返りと老化防止、姿勢も改善できるというテキスト「スクワットでやせる!」が発売された。監修はパーソナルトレーナーで東京・元麻布にある「Positive Link Studio」代表の横手貞一朗氏である。横手氏は運動生理学と脳科学によるトレーニング方法と理論を開発し、ファッションモデル、女優、タレント、アスリートなどの指導も行っている。同書はA4判で63ページ、499円(税別)の価格で、宝島社より発売されている。太りにくく疲れにくくなり若返るやせるためには食生活の改善と運動習慣が必要だが、現在、いつでも誰でも手軽に行えるスクワットが注目されている。スクワットは主に下半身の運動ではあるが、筋力が増すことにより、基礎代謝が上昇、日常の活動でより多くのエネルギーが消費されるようになるため、効果は全身に及ぶ。「スクワットでやせる!」では、スクワットを行うことにより、体が引き締まることに加えて、気持ちがポジティブになり、成長ホルモンの増進によって若返り、食べても太りにくく、疲れにくい体になるとしている。また、体を動かさない人ほど太りやすく、疲れやすく、老化しやすくなるともしている同書では、スクワットの前のストレッチ、スクワットの基本フォーム、アレンジスクワットなどを大きな画像付きで解説している。(画像は宝島社のサイトより)【参考】※スクワットでやせる!
2018年05月17日「体も心も!リフレッシュキャンペーン」株式会社DAHN WORLD JAPAN(ダンワールドジャパン)は、全国で運営するスタジオ「イルチブレインヨガ」への入会金が半額になるキャンペーンを実施します。「イルチブレインヨガ」とは同社が展開する「イルチブレインヨガ」は、心と体のバランスを整えるとともに、脳科学に基づいて脳を活性化させるプログラムです。体質改善や免疫力向上への効果も期待大。季節の変わり目に起きやすいストレスに対するケア、運動不足の解消など、心と体の健康にとって有効なエクササイズを用意しています。キャンペーン概要2018年5月31日(木)までの期間限定で、通常8,000円の入会金が4,000円となるキャンペーンを実施します。この機会にストレスを解消して、心身ともにリフレッシュ。(画像はプレスリリースより)【参考】※イルチブレインヨガ 公式サイト※イルチブレインヨガ 公式facebook
2018年05月09日■脳の老化とは脳の老化は40代頃から緩やかに進んでいきます。ある日突然脳の老化が起こるわけではないため、普段自覚することは少ないと思いますが、昔と比べて忘れっぽくなったとか、新しいものを楽しめなくなったといったことがあれば、それは脳の老化かもしれません。このような現象は、必ずしも脳が縮んできているということを意味していませんが、脳の機能としては低下している可能性があります。例えていうなら、買った直後はサクサク動いていたパソコンが、長年使っているうちにだんだん動作が遅くなってくるようなイメージでしょうか。脳が老化していくと、最終的には認知症に至ります。たとえばアルツハイマー型認知症は、脳の老化で起こる代表的な病気です。アルツハイマーがた認知症では、発病する15〜20年前から少しずつ脳に老廃物が溜まってきているということがわかっています。早い人では30代くらいから溜まり始める場合もあります。■脳に老廃物が溜まると……この老廃物がある一定以上溜まってくると、神経細胞が傷ついて死滅し、脳が萎縮していきます。脳の老化に関わる要因としては肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が大きいです。生活習慣病になると血管が徐々に硬くなる動脈硬化を起こします。その結果、脳に十分な血液を送れなくなったり、脳の血管が破れたりといったことが起こりやすくなります。脳の血管が破れても小規模であれば症状はありませんが、脳のあちこちで起きると脳の老化につながります。最近では20代でも生活習慣の乱れやスマホなどの使いすぎによって脳の老化現象を自覚する人もいます。■子どもと高齢者を比較してわかること脳の老化の症状は、子どもと高齢者を比較してみるとわかりやすいでしょう。子どもは動きが活発で、些細なことでも心から楽しみ、感情が豊かで好奇心が旺盛です。大人がびっくりするほど優れた記憶力を発揮することもあります。一方、高齢者は子どもと比較して動作がゆっくりになります。これは視覚や聴覚など、五感の感覚が衰えて判断や反応に時間がかかるようになることがひとつの原因ですが、失敗を恐れて慎重になるなど、心理的な側面も影響しています。感情面では一般的に落ち着いて感情が安定する人が多いですが、反対に理性をコントロールする脳の働きが衰えて感情を抑制できなくなる人もいます。性格の変化も脳の老化のひとつである場合があります。意欲の面では新しいことに関する興味を持ち続けることが難しくなる傾向が見られ、長年の習慣を変えにくくなります。何かを始めようとする気持ちは少なくなり、しばしば諦めがちになる傾向が見られます。見聞きしたことは頭に入るものの、記憶にとどめる能力が低下するので物忘れが多くなりますし、体内時計の乱れから不眠や日時の感覚の障害などの症状も見られるようになります。■脳の老化、症状まとめ物忘れが気になる人や物の名前がすぐ出てこない動作がゆっくりになった物事を判断するのに時間がかかる今までのやり方を変えるのが億劫新しいことに挑戦しなくなった嬉しい・楽しいといった感情を持ちにくくなった自分と違う意見をなかなか受け入れられない性格が変わったと言われる新しい発想がわいてこない諦めることが増えた眠りにくくなった今日の日付がすぐ出てこない脳が健康でないと、見た目にも気を使わなくなります。健康でありたいという意欲も失われます。どんなことをしている人が認知症になりにくいのか、近年かなり明らかになってきました。例えば食事の仕方。食物線維や発酵食品を毎日摂る地中海食という食事、あるいは伝統的な和食を続けている人は認知症になりにくいことがわかっています。定期的な運動習慣、十分な睡眠時間やストレスの解消法を持つことなども、認知症予防に役立ちます。このような毎日の生活の中でできるちょっとしたことの積み重ねが脳の老化を予防し、10年後、20年後の大きな差になって現れてきます。今からできることを始めて、脳をいつまでも若く元気に保ちましょう!次回は「脳の老化を防ぐ生活」について詳しくお伝えします。
2018年05月07日男と女は全く脳の作りが違うため、本来相容れない生き物同士。恋愛においても、結婚においても女性と男性の考え方は全く違い、分かり合えると思っていると必ず失敗します。「なんで私の気持ち分かってくれないの?」「考えている事がさっぱり分からない」とケンカするカップルも多いですが、男性脳の作りを少し学べば、今まで理解できなかった彼の不思議な部分も理解できるようになって、今より仲良くなれるかも。今回は、男性脳の作りを徹底解明していきましょう。性欲がないと女性を愛せない習性女性脳の仕組みは、生まれた子供を可愛がるような気持ちで男性を愛する事が出来ると言われています。本能の中に人を愛することが組み込まれていて、母性愛で男性を愛している事が研究で明らかになっています。それに対して男性は、脳の中のドーパミンという物質に恋愛を操られているようで、目の前の女性に対し性欲が沸くか沸かないかが、恋愛対象か対象外かの境目になります。性欲が沸かなければ「愛そう」という気持ちになれないのが男性脳なのです。付き合おうと思う時、その女性に性欲が沸くか沸かないかで判断しているという事です。近くのものが見えにくい習性男性の脳は、視野を広げ全体を見渡す事が出来る良い部分があります。例えばケンカをした時、会話において女性はスタート地点とゴール地点を見失うことがありますが、男性は何を話しているのか、問題はなんだったのかをブレずに話すことが出来ます。今自分に置かれている状況の全体像を捉え、問題解決するという能力があるわけです。しかし、逆に近いものに対して意識が向きにくいというマイナス面も持ち合わせています。そのため、付き合って数年たち彼女に対して自分のテリトリー内にいる人という認識が強くなると、髪型を変えてもわからない、新しい洋服を着てても気付かないというこよが起きてきます。「髪型変えたのに!」とケンカになるカップルもいますが、男性脳の仕組み上、仕方が無い事なのかもしれません。脳のリフレッシュはボーッとするという習性彼女によく「ねえ!私の話し聞いてるの?」なんて言われる男性は多いと思います。 でも、それも男性脳が関係しているんです。実は、男性の脳は「ボーッ」と何も考えない事でリフレッシュできると言われています。女性は、友達と会話をしながら頭の中を整理する事でリフレッシュしたと感じますが、男性は一人でボーッと何も考えない時間こそが脳のリフレッシュタイム。この時間がないとイライラしたり、無口になったりする男性は多いです。彼がボーッとしている時はできるだけ話しかけないで、そっとしてあげる事が大切です。この他にも、好奇心が旺盛なことが男性脳の特徴としてあり、それが浮気に繋がるなんて説もあります。好奇心がない男性は魅力的に感じないので、結局浮気をする男性ほど魅力的に感じるということなのかも?男性脳のシステムを知れば、ケンカやすれ違いでイライラしていた事も多少は我慢できるようになり、より相手を思いやる事ができるようになるはずです。お互いに思いやりを持って接して、末永くラブラブ状態を維持していきましょう。written by 亀ぱんだ
2018年05月04日TSUTAYAとカルチュア・エンタテインメントが、プロ・アマ問わず映像クリエイターと作品企画を発掘するプログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」。受賞者には5千万円~の総製作費が用意され、4回目を迎える今年も4月5日から募集がスタートした。4月26日には応募者向けの説明会が開催される。このタイミングに合わせ、昨年の受賞者4名をインタビュー。3人目は、2014年に『1/11 じゅういちぶんのいち』(14)で長編商業映画デビューを果たし、有村架純主演の映画『夏美のホタル』(16)では脚本を担当した片岡翔氏に話を聞く。準グランプリを受賞した『ザ・ドールハウス・ファミリー(仮)』は、事故によって体を失った家族が脳科学者の父の手によって人形に生まれ変わる物語。町外れの洋館でひっそりと暮らしていたが、あるきっかけから家族の歯車が狂いはじめる。人形をメインキャストに描かれる本作には、片岡氏のどのような思いが込められているのか。○「ありがちな映画を作ってもしょうがない」TCPで準グランプリを受賞した片岡翔氏――準グランプリ受賞、おめでとうございます。ありがとうございます。まだこれから進めていくという状態なので、ソワソワというか。他の映画の仕事に関わっていると、プロデューサーさんから「おめでとう」と声を掛けていただくこともありました。やっぱり、TCPは業界内で認知されているんだとあらためて感じて、いいチャンスをもらえたと実感しています。――脚本や小説なども執筆されていますが、これからは監督業もさらに忙しくなりそうですね。監督作を2年ぐらい撮れていなくて、脚本や小説などいろいろやらせてもらっていますが、やっぱり映画を撮りたくてはじめたことなのでその機会をいただけてすごくありがたいです。活躍されている監督でもオリジナルはすごく難しいので、しっかりと実現しないと。これまでは進んでいた企画があっても頓挫してしまったり……。進まないまま滞っている企画もあります。――プレゼンでは「チャレンジングな企画。自信がなかった」とおっしゃっていましたね。ちょっと「変だな」と思われても印象に残るぐらいの企画じゃないと。それから、「ありがちな映画を作ってもしょうがない」という思いも、もともとありました。人形を使う作品なので難しいとは思っていましたが、失うものは何もないので。ダメ元での応募でした。○人形への偏ったイメージを変えたい――ご実家が人形店だそうですね。現代作家人形とアンティークドールをあつかっています。展示して販売したり、プロデュース的なこともやったりしています。――物心ついた時から身の回りには人形があふれていた。プレゼンでは、「日本人にとっての人形は怖いイメージがある」とおっしゃっていましたね。幼い頃、祖父の家にある人形は、確かに怖かったです。この作品も怖さを出していく企画ではあるんですけれど、日本の映画は怖がらせるために日本人形を使う作品が多いですよね。あるホラー作品のパッケージに、僕の父の人形の写真が勝手に使われたこともあって(笑)。それで父が怒ったこともありました。「見た目が怖いから怖い作品に使う」という安易な方法ではなく、そこには人間の感情が宿っていて、一見怖く見えても、かわいそうに見えたり、可愛く見えたり。美しくしっかり撮ることによって、今までにない人形の使い方ができるんじゃないかなと思っています。父からは「人形を使うのであれば、美しく撮れ」と言われました。――海外では、人形に対するイメージも変わるんですか?日本人と同じような感覚を持っていると思います。『チャイルド・プレイ』もそうですが、日本との大きな違いは「エンターテイメント化している」という点です。単なるホラー映画ではない作品が多いので、そこは見習わないといけないことだと思います。2次審査の時に「どんな作品?」と聞かれてなかなか答えられなくて、一応、「ティム・バートンの方向性」とは答えたんですが……今までにあまりない作品だと自分でもあらためて感じました。答えられなかったことは反省なんですが、そこがある意味での強みなんだと思います。その分、大変ですよね。「見たことがないもの」を追求しつつ、ちゃんと楽しめるものを目指したいです。――人形店を営んでいるお父さんはどのような反応でしたか?お祝いに焼き鳥をおごってくれました(笑)。この企画自体は何年も温めていたというわけではないんですが、幼い頃からずっとぬいぐるみが好きで。数年前にしゃべるぬいぐるみの小説を書いたりもしました。自分が好きなことを形にしていくことがすごく楽しくて、小説とは全く別の方向でぬいぐるみがしゃべる物語を作れないかと考えていて。小説は心温まる話だったので、それとはまた違うテイストにしようと思ったのが今回でした。兄弟が多いんですが、みんな幼い頃にぬいぐるみを相棒のようにしていて、それを大人になっても大切にしています。命の次に大事なぬいぐるみ。それを小説にして、その延長線上にあるのが今回の企画です。――大切にしていらっしゃるぬいぐるみは、お守りみたいなものですか?お守りというか、生きてはいないけど「家族」みたいな存在です。――誰かのプレゼントですか?父がイギリスに買い付けに行った時にゴミ箱に捨てられていたぬいぐるみだったそうです。だから、くたっとした感じなんですが、幼い頃の写真を見るといつも抱いていました。――貴重な思い出ですね。今作は人形の魅力と共に家族の大切さもテーマになっています。家族は大切ですし、かけがいのない存在であると同時に、家族だからこそ傷つけ合ってしまうこともあると思います。兄弟だからこそ、妬んでしまうとか。そういう負の感情も生み出すのが家族だなと。「家族っていいものだよ」という単純なメッセージではなく、家族だからこそ生まれる感情というものがあって、「それでも家族」というのを描きたいです。○『天空の城ラピュタ』すべてが入っている――みなさんにお聞きしているのですが、仕事をする上で最も影響を受けた映画は何ですか?1本に絞るのはすごく難しいんですが……『天空の城ラピュタ』ですかね。ベタ中のベタですよね(笑)。もう1本挙げるとするならば、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。――グランプリ受賞の針生悠伺さんも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を挙げていました。そうですか(笑)。針生さんと好みが合うんですよね。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』は幼い頃にテレビで観たんですが、大人になってから観ても、映画を学んでから観ても「完璧」なんですよね。『ラピュタ』もそうです。冒険やアクション、恋や悲しみや切なさも……そのすべてが入っています。「完璧」といえる映画がその2本です。原動力とまでは言わないですが、すごく好きな映画です。好きな映画ばっかり、何度も観てしまうんですよね。できるだけ新しい作品に触れないといけないんですが……。本当のところ、ジブリの映画さえあれば生きていけるような気がします(笑)。――話が分かっていても、ついつい観てしまう感覚。不思議ですよね。そうですよね。DVDを持ってるのに、テレビで放送されると観てしまう(笑)。そうやって子どもが観ても、大人が観てもいつまでも楽しめる映画をいつか作りたいですね。今回の企画は当てはまらないですが(笑)。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のことを悪く言う人っていませんよね? 業界内でも出会ったことがありません。そういう映画はなかなかない。他にも名作はいくつもありますが、近年では生まれにくいんじゃないでしょうか。でも、そこを目指さないとダメなんじゃないかなとは思っています。■プロフィール片岡翔1982年北海道札幌市出身。2014年に長編映画『1/11 じゅういちぶんのいち』で商業監督デビュー。そのほか、『たまこちゃんとコックボー』(15)、『バイバイ、ホーホ』(17)など。脚本家として『きいろいゾウ』(13)、『夏美のホタル』(16)などを担当。2016年には、初の小説『さよなら、ムッシュ』を発表した。
2018年04月20日歌手の松任谷由実が11日に45周年記念ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』を発売することを記念し、TOKYO FMで「ユーミンワンデースペシャル」が13日に行われることが決定した。松任谷由実 -TOKYO FM提供「ユーミンワンデースペシャル」と題して、13日に松任谷は『Blue Ocean』(毎週月曜~金曜 8:55~11:00)でパーソナリティの住吉美紀と、『よんぱち』(毎週金曜 13:00~16:30)でパーソナリティの放送作家・鈴木おさむと対談する。また13日には自身のレギュラー番組『Yuming Chord』(毎週金曜 11:00~11:30)も放送され、600曲の中から選りすぐりの45曲の『ユーミンからの、恋のうた。』収録曲について語られる。さらに松任谷は14日にも、恵俊彰がパーソナリティを務める『東京海上日動Challenge Stories~人生は、挑戦であふれている~』(毎週土曜 15:30~15:55)、脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめる『ドリームハート』(毎週土曜 22:00~22:30)にそれぞれ出演する。
2018年04月03日恋愛以外のことをすごく頑張っている人。これまでの自分自身の経験と、色々な人にお話を聞いた結果得た知識からすると、このタイプの人の恋愛はとてもうまくいくことが多いです。私はこれを「恋のためにあえて恋以外を頑張る理論」と自分の中で名付けているのですが、今日は、これをちょっとみなさんに紹介してみたいと思います。■「暇な人」の恋よくあるパターンですけど、「暇な人」の恋って、あんまりうまくいかないことが少なくありません。暇な人っていうのは、例えば大学生とかで、しかも、勉強とかサークルとかもとくに頑張ってないような人のことです。あくまで例えばの話で、例外もあるのでこういう人がみんな恋愛がうまくいかないってことじゃないんですけどね。こういう人は、好きな人から連絡が来ないことを一日中気にして、それこそ、自分が送ったLINEに既読が付くまでなんどもなんどもトークルームを読み返したり、既読がついてからも、返信が来るまで延々と画面を見つめていたり。またあるときには、好きな人から「忙しいから」って理由でデートをキャンセルされちゃったりするだけで、まるでこの世の終わりとでもいうような勢いで絶望して「私なんてどうでもいいってこと?」と食い下がってみたり。相手の一挙手一投足を細かく気にして、ちょっとしたことで傷ついて、自分は大切にされてないんじゃないかとか嫌われてるんじゃないかとかいうことを思ってしまいがちな気がします。そういう経験って、ありません? 私は残念ながら、あります。■気持ちの分散思うに、「暇な人」というのは得てして”気持ちの分散”が少し下手です。下手というか、気持ちを上手に分散させるきっかけがないのかな。暇だから。もともと私たちの人生は、「恋だけをしていれば生きていける」ようにはできていません。悲しくも。恋をするためには、まず、学校に行って勉強をしなくちゃいけませんし、それが終わったら、今度は会社に勤めて仕事をたくさん頑張ってお金を稼いでいかなくちゃ、恋愛をする前に、そもそも生命を保つことができません。パパとかがいない限りはね。休みの日とか、彼氏と一緒に過ごしていたりすると、「一生このままこうしていたいなー。平日なんてなければいいのに」って考えたりして、学校に行ったり、仕事をしたりしなくちゃいけない人生を呪うんですけど、それは悲しくもあるけど、でも、それでいいし、むしろ、それこそがいいのかもしれないって思うんです。「恋以外にもすべきこと」がないと、どうしても、恋にすがってしまいます。恋しかないから、それしか考えていないから、いちいち小さなことを重く受け止めて、息抜きもないから思いつめて、必死になってしまって、「重い」とか思われてしまいます。だけど、勉強とか仕事とか、恋以外にも頑張りたいことがあると、24時間のうち、好きな人と連絡をしたり会ったりしていない時間を、恋を忘れて過ごすことができます。某脳科学者の人も「人間は暇になるとロクなことを考えない。適度は忙しい人は、本当に大切なことしか考えないから心が幸せになる」というようなことを言っていましたが、これはきっと、こういう形で恋愛にも繋がって来る話なんでしょうね。そして忙しい分、好きな人と会えたりLINEができるときには、その貴重な時間をめいいっぱいに楽しむことに専念できると思うんです。若いうちは、とにかく恋愛を一生懸命に頑張るべきときだとは思うけれども、恋愛以外にも、自分自身を高めるために、自分自身の人生をより素敵にしていくために、やっておくべきことってたくさんあるわけで、しかもそれって、「恋以外」でもありながら、最終的には恋そのものを、少しだけいい方向に変えてくれるものでもあるかもしれませんね。不思議な逆説でした。(遣水あかり/ライター)(ハウコレ編集部)
2018年03月22日「子どもが自分に似て、算数が苦手になったらどうしよう」「わが子には、算数嫌いになってほしくない」子どもが成長するにつれて心に沸々と湧き上がる、文系ママたちの悩み、切なる願い…!「“文系脳”の親から生まれた子どもは、やっぱり“文系脳”になるの?」「憧れの“理系男子”や“リケジョ(理系女子)”に育てるのは絶望的?」「親が苦手でも、生活習慣で改善できるものなの?」そんな文系脳のパパママの疑問(もしくは叫び?)を、脳の成長・老化について研究している東京大学・薬学部教授の池谷裕二先生にうかがいました。ご自身もふたりの娘さんの子育て真っ最中の池谷裕二先生の視点・言葉には、子育てのヒントがたくさんあふれています。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■遺伝だけではない!? 算数が苦手な原因、実は…―― まず、単刀直入にお聞きします。親の「算数苦手」は子どもに遺伝するのでしょうか?池谷先生:たしかに遺伝子の影響はある程度あります。算数だけでなく、絶対音感や読み書き、第二言語の習得、スポーツなどにも遺伝子の影響があることがわかっています。でも、もっと大切なのが、「環境による影響」です。小学校低学年時の担任の先生が「算数苦手」だと、そのクラスの子どもたちは、その後も算数の成績が低迷するといったデータが実際にあります。先生の「算数って難しいよね」などの発言があったと推測されます。―― ええ!? 環境による影響も大きいのですね。遺伝と環境による影響、割合としてはそれぞれどれくらいでしょうか?池谷先生:半々くらいですね。8、9歳くらいまでは感受性が高いので、環境による影響に気をつけてください。特に女の子は「女の子って算数苦手だよね~」といった周囲の何気ない言葉から、「私は算数が苦手」という自己暗示をしてしまいがち。その後、算数が得意な先生にならってもなかなかリカバーできない傾向があります。■何気ない「ママが算数苦手だったから…」発言はNG!―― 親の接し方によっても影響があるということですね。算数が苦手なママはどうすればいいのでしょうか?池谷先生:親が「私は算数が苦手だから…」と思っても絶対に言わないことが大切。少なくとも、幼児や小学校低学年の子どもよりはできますよね。劣等感からはじめると何事もうまくいきません。ここは堂々としていましょう。―― 子どもが計算を間違えたりしたら、「ママが算数苦手だから、あなたもそうなのかもね」と言ってしまいそうです。池谷先生:それだけは絶対にやめましょう(笑)。ぐっとこらえてください。わざわざ幼児教室などに通うことはありませんが、もしママが算数苦手だとしたら、算数が得意な人と子どもが接する機会を持てるといいですね。たとえば、パパが算数得意なら、土日はパパと一緒に積み木や数あてっこ遊びをするとか。算数が苦手ではない児童館の先生やおじいちゃんなどと遊ぶのもいいと思います。 ■算数苦手ママでも今すぐできる「数のかぞえ方」―― なるほど。ママ自身にもできることは何かありますか?池谷先生:小さな子どもと一緒にものを数えるときに、「1個、2個、3個…」と単位をつけるのではなく、「1、2、3…」と数えてみてはどうでしょうか。算数は抽象的な思考を学ぶもの。だから、単位をつけずに「数の概念(ルール)」を教えたほうが、汎用性が高くなります。ものごとのルールをほかに当てはめてみたり応用させたりする「水平思考」が、算数では求められています。例えば、イチゴを1個と数えてしまった場合、「じゃあミカンは?」「1個!」と答えられますが、魚や動物を数えようとなった時に、そのまま1個とは数えないですよね。イチゴやミカンの「1個」と魚や動物の「1匹(頭)」は同じ「1」という概念であることを、まずは教えなくてはいけません。だから、単位をつけずに数えるんです。単位をつけて数えることや単位を覚えることは、大きくなってからでも十分間に合います。■国語も算数も肝心なのは「コミュニケーション力」―― 親としては算数と国語の両方が得意になってもらいたいですが、先生は可能だと思いますか?池谷先生:それはできると思います。学校の勉強における国語と算数とは意味合いが違うのですが、国語力と算数力はコミュニケーションにおいて大事ですよね。知能指数(IQ)テストを考案したフランスの理学者アルフレッド・ビネーは、知能を支える3大要素を「論理力(主に算数や物理で身につくもの)」「言語力(主に国語で身につくもの)」「熱意」としています。適切な時に適切な言葉で伝える、相手が何を言おうとしているのか察知するなどのコミュニケーションには、論理力や言語力、やる気(熱意)が欠かせないわけです。―― そうですね。肝心のコミュニケーション力を高めるにはどうすればいいのでしょうか?池谷先生:親子の会話が大切です。正直、子どもってちょっと面倒な時がありますよね(笑)。何度も同じものを「見て!」と話しかけてきたり。でもそういう時に、親がスマホの画面ばかり見ていて、子どもと会話しないのはいかがなものかと。夕飯の支度をして忙しいなら、「準備が終わったら見せてね」の一言だけでも違ってくるはずです。そうやって親子の会話を通じて、子どもは空気を読むなど言語力を身につけているんです。なるべく誠意や愛情を持って接することができるといいですね。
2018年03月19日「瞑想」「マインドフルネス」と、ここ数年注目され始めてきたキーワード。言葉だけを聞くと、ヨガやお寺などの特別な場所に行って学ばないと、日常に取り入れるのが難しいというイメージがあるかもしれません。ここ近年、ニューヨークでは仕事帰りに疲れを癒したり、オンオフのスイッチを切り替えるためにBarの代わりに、メディテーションセンターに行って「メンタル」の「セルフケア」をすることが浸透しつつあります。外見の美しさのためには、ジムやヨガ、筋トレ、スキンケアなどさまざまな方法で自分を管理し、内面の美しさのためには、食事をオーガニック野菜やグルテンフリーなどに見直し、取り入れるものを自己管理してきました。外見と内面を管理した先に見えてきたのが、「メンタル(精神)の管理」でした。「メンタル」を管理する方法として、簡単かつ日常に取り入れられて、しかも効果的なメソッドとして今、メディテーションが見直されてきています。しかも、メディテーションの効果は、ただ美しくなるという曖昧なものでは終わらず、脳科学的な効果が証明され始め、医療や教育現場、大企業のルーティンワークにも取り入れられています。さらには、プライベートでのパートナーシップの問題改善や女性のセックスへの悩み改善などでも注目されるまでに。■そもそもメディテーション(瞑想)って何?では、メディテーション(瞑想)とはなんでしょうか。有史以前から存在していますが、本来は「心の状態を知り、究極の意識や集中状態に達するための訓練」と言われています。つまり、今でいうこのセルフメディテーションは、宗教色を取り除いた「ココロのトレーニング方法」なのです。「悟り」の域にいく必要もないし、修行僧のようになりたいわけでもない。でも、ココロの状態がいつもクリアだと、今見えている世界が、もっと違う世界に見えてきます。そして、本当に望むことや、好きなことに素直に進んでいけるようになります。「セルフメディテーション」を日常に取り入れて、ココロをリセットする習慣をつけると、睡眠改善、疲労回復、そして何よりも、正直な自分でいられるようになり、穏やかな感覚を思い出すことができます。では、実際にどのように取り入れるとよいのでしょうか?■セルフメディテーションの方法「セルフメディテーション」を行う前に、重要なプロセスを知っておきましょう。メディテーションをしようと思っても、・なかなか集中できない・結局いろいろなことを考えて終わってしまった・寝てしまったなど最初は特にわかりにくく、またきちんとメディテーションしている状態になれない方が多い印象です。メディテーションをスムーズに行うためには、常に「グラウンディング」というイメージプロセスが大切です。この「グラウンディング」をしっかりイメージしてから、メディテーションを行うと、思考や気持ちに囚われません。しっかりと落ち着いて本来のココロの状態を知る、気づきを得る、リセットする、という感覚を得やすくなります。なので、まずはセルフメディテーションのための「グランディング」を第一のステップとして取り入れるところから始めてみてください。それができるようになると、自ずとメディテーションのレベルが上がっていき、日常のココロのリセットがご自身でよりスムーズにできるようになっていきます。■「グラウンディング」のやり方1.椅子に座ります(または、横になっていてもかまいません)。2.肩のチカラを抜くために、3回ほど肩を回し、肩甲骨を動かします。3.椅子に座っている場合も、横になっている場合も、手のひらを上にします。4.軽く目を閉じて、鼻または口から息を吐ききり、そして鼻から吸う呼吸を3回5.頭のてっぺんの遥か遠くから、1本の光の線が、頭から首、背骨を通り、尾てい骨までたどり着くイメージをします。6.尾てい骨までたどり着いたら、そこからさらに、地下へ深く深く降りていき、やがて地球の中心にまでたどり着いて、空から自分を突き抜けて地球の中心とつながっているイメージをします。7.1本の線でつながるイメージができたら、その1本の光の線を通って、頭の中にあるこ今日の出来事、やらなくてはならないこと、悩み、身体の痛み、甘い記憶やステキだった記憶もすべて、地球の中心に流れていくイメージをします。8.良きことも不要なことも流すのは、さらに良きことがその空白に入ってくると思ってください。9.心地がよい状態や穏やかな感覚を、好きなだけ感じていてください。10.瞑想から出るときには、まずはグラウンディングの1本のイメージを思い出して、身体の感覚が戻って来てから、頭を低くして、または横にして、ゆっくりと目を開けます。■セルフメディテーションで、自分のためだけの極上時間をつくる多くの女性は、たくさんの役割を持ちながら、それぞれの任務をこなし1日が過ぎていきます。自分のための時間でさえ、後回しにしてしまいがちですが、いつのまにか自分がどんな状態なのか、なにを思っているかさえもわからなくなってしまことがあります。まずは、グランディングの時間を1日に2分でもよいので、取り入れてみてください。「自分のためだけの時間」を確保し、自分を感じる時間に使いましょう。また、この極上の時間をつくれるようになると、人生も今見えている世界も変わってきます。そして、自分のことをちゃんと愛せるようになりますよ。
2018年02月28日スヌーピーがロボットに!?科学とピーナッツのコラボ展はグッズも注目!そのコミカルな動きはまさに最新テクノロジーの賜物。協力はロボット研究で知られる愛知工業大学。一連の仕掛け人は作者のチャールズ M.シュルツ氏と生前親交が深かったアーティストの大谷芳照氏だ。こうした科学とアートのコラボレーションは「サイエンスアート」と呼ばれる。「サイエンス」には最新のテクノロジーだけでなくいわゆる「ローテク」も含まれるのだとか。例えばひとつの動きをきっかけにした連鎖的な動きが楽しい「からくりオブジェ」。1993年に製作された金属製の作品で、ローテクを駆使したからくりは、一見の価値あり。そのほか旬の造形作家やフィギュア作家ら8組による新作や、「ピーナッツ」の漫画を約5000枚使った4Dモザイクアートが展示される。分野や作風が違っても、あたたかくてユーモラスな「ピーナッツ」の世界はそのまま。改めて時代を超えた人気を感じられるはず。オリジナルグッズにも注目!本展でのみ購入できる350アイテム以上のオリジナルグッズをはじめ、約600アイテムのスヌーピーグッズが勢揃い。キーホルダーやトートバッグなど、さりげなくそばに置いてなごめるアイテムを探してみては?スヌーピー×おもしろサイエンスアート展「SNOOPY(TM)FANTARATION」東京都中央区銀座3-6-1松屋銀座8 階 イベントスクエア3月1日(木)~19日(月)10:00~20:00(入場は閉場30分前まで。最終日は~17:00 )無休一般1000円ほかTEL:03・3567・1211 (C)2018 Peanuts Worldwide LLCスマホケース各3780円(税込み)※『anan』2018年2月28日号より。文・松本あかね(by anan編集部)
2018年02月24日サッカーや水泳だけでなく、英語にダンスにプラグラミングと…。多様化する子どもの習い事事情に、息切れしそうなママパパも少なくないのでは? 我が子にどんな習い事を習わせるべきなのか。その1●野球とサッカーどっちをやらせたらいい?スポーツの2大習い事巨頭。それが、野球とサッカー。はたして習わせるならどっち? それぞれのスポーツ別に、メリットとデメリットをまとめました。▼続きはこちら▼その2●習い事の王道 なぜピアノを習うの?ただ単純に音感を養うだけでなく、ピアノには脳の発達にとても良い影響があるそうです。脳科学者の澤口俊之さんに取材。その効果についてお聞きしました。▼続きはこちら▼その3●スイミングスクールって必要なの?なぜママたちは子どもをスイミングスクールに通わせるのか?その人気ぶりの現状や、人気の秘密を、アンケートによる「ママの声」から探ってみました。よくよく聞いてみたら、隠された“本音”もチラホラと見え隠れしてきました。▼続きはこちら▼その4●約5割の子育て家庭が英語教育はすでに導入済み!2020年度から本格的に小学校の英語教育が必修に。子を持つ家庭では、どのくらい英語教育を導入しているのでしょうか ママテナ上でアンケートを行ったところ、約半数の家庭で英語教育を導入していることが判明!▼続きはこちら▼その5●人気英語塾講師に聞いた!安くて効果的な英語教育子どもの英語教育といっても、安価に購入できるテキストから、留学までさまざま。NHKラジオの『基礎英語』で英語を学んだという人もいます。安価で効果的な英語教育や教材ってどれでしょうか?▼続きはこちら▼その6●学び方に違いがあった?スクールに通っても英語が話せない理由中・高、そして大学でも学んだのに英語を話せないという親世代も少なくありません。それは、学び方に問題があったから。英会話スクールに通っても英語が話せないこともあるといいます。はたして、どうしてでしょうか?▼続きはこちら▼
2018年02月20日先日放送された『クローズアップ現代+』(NHK系)で、夫婦げんかが子どもの脳に悪影響を与える可能性について放送されていました。夫婦喧嘩を見せただけでも、子どもの脳に悪影響を与えてしまうというのは衝撃的事実ですよね。しかし、夫婦関係が続けばパートナーへの不満がたまってしまうのも仕方ない部分もあります。そこで今回は、夫婦喧嘩で気を付けなければいけないポイントを心理カウンセラーの資格を持つ筆者がご紹介します。子どもの前ではしない子どものいる前で夫婦喧嘩をしてしまうことが、脳に悪影響を与えてしまうので、子どもの前でしないことはマストです。そのため、家ではなくどこか不満を言い合える場所を決めておくと良いでしょう。家で喧嘩してしまうことに慣れると「子どもの前では喧嘩しないぞ」と決めていても、つい不満を口にしてしまいかねないです。ですが、場所を決めておけば「不満は公園で伝えよう」「ここは家だから我慢しよう」と、ケンカのスイッチを自分の中で作れ、怒りをコントロールしやすくなるでしょう。伝え方を意識する不満を伝えつつ、ケンカをしない1番いい方法があります。それは「伝え方」を意識することです。「面倒なのはすごくわかるけど、靴下は洗濯籠に入れてくれると、嬉しいんだけどな」「いつもお仕事お疲れさま。大変なのは知っているけど、もう少し早く帰ってきてくれると助かるんだけど」というように「パートナーに共感しつつ」「自分がしてほしいこと」「してくれたら自分がどういう気持ちになるか」を伝えましょう。そうすれば、「俺の気持ちを分かってくれているのか」「そういうことに不満を感じているのか」「そうすれば喜んでくれるのか」とモチベーションを高められ、不満の種を改善してくれやすくなります。まとめ夫婦喧嘩は決して悪いことではありません。この2つを注意すれば、子どもが健全に過ごしやすい環境が作られるでしょう。written by 高萩 陽平
2018年01月26日2018年1月31日(水)までダンワールドジャパンは、脳教育理論に基づいて運営する「イルチブレインヨガ」への入会金が半額になるキャンペーンを実施中です。「イルチブレインヨガ」とは脳教育の専門企業である同社が提供する「イルチブレインヨガ」は、伝統的な東洋のトレーニングに現代の脳科学を取り入れ、心と身体のバランスとともに、脳の潜在能力も高めるプログラムです。レッスンは呼吸法と瞑想にポイントを置き、初心者でも始めやすい内容です。体質改善や免疫力向上が期待できるトレーニングも用意され、自身の目標に合わせて挑戦してみても良いですね。キャンペーン概要今回の「新年お年玉キャンペーン」では、通常8,000円の入会金が半額の4,000円となります。2018年1月31日(水)までの期間限定です。(画像はプレスリリースより)【参考】※イルチブレインヨガ ホームページ
2018年01月07日こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。寒くなり、からだが芯から冷える季節ですね。こんな時期は、お風呂でゆっくりあたたまりたくなります。小学生以下のお子さんがいるご家庭では、8割以上が親子で入浴しているようです。そこで今回は、親子で入浴するメリット についてご紹介します。●からだを通じたコミュニケーション肌と肌が触れ合うお風呂は、最高のスキンシップの場となります。スキンシップには、気持ちを安定させたり、親子の絆を深めたりする働きもあるので、ぜひ意識したいものです。脳科学的にも、子どもとたっぷり触れ合うことで、愛情ホルモンとよばれる“オキシトシン”の放出がみとめられています 。子どもと過ごす時間が少ないと悩むパパ(ママ)にもお風呂はオススメ です。たとえば、わが家の場合、私にくらべると夫が子どもと過ごす時間は短いのですが、それを感じさせないほどの相思相愛ぶりです(笑)。最近特にパパっ子なので不思議に思っていましたが、この記事を書いていて「もしかしたらお風呂時間に大量のオキシトシンが放出されているのかも…」と思いました。コミュニケーションは“量”と“質”のどちらも大切 です。もし、量に不安があるなら、密度の濃いお風呂タイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。●言葉を通じたコミュニケーションお風呂の中では“ゆっくり話せる”と感じるママやパパも多いです。お子さんの学校(園)の様子を聞いたり、ママ(パパ)の1日の出来事を話したり、楽しい会話がはずんでいるご家庭も多い のではないでしょうか。親子での会話は、子どもの心の成長だけでなく、ことばの発達や学力の高さにも影響するといわれていますので、大切にしていきたいですね。また、お風呂では、普段なかなか話せないことでも話しやすいと感じるお子さんもいます。もし、お子さんの元気がない時は何気なく聞いてみるのもよいかと思います(しつこく詮索しすぎるとかえって元気をなくしてしまうこともありますので、注意してくださいね)。そして、お子さんが話してくれた時には、丁寧に話を聴くことからはじめてみてはいかが でしょうか。----------いかがでしたか?今回は、お子さんと一緒にお風呂に入ることのメリットについてご紹介しました。ご家庭によっても異なりますが、特に異性の親子では、一緒に入浴できる期間は限られていると思います。お風呂を上手に活用して、親子の愛情を深めていけたらいいですね!●ライター/今井千鶴子
2017年12月27日自閉症スペクトラム障害の「困難」出典 : 発達障害の1つ、自閉症スペクトラム障害。物事への興味関心やコミュニケーションに関する特異性が強い障害だと言われていますが、実際には一人ひとりが異なる多様な困難に直面し、その困り度合いや表出のしかたもそれぞれ異なります。我が家の7歳の息子は自閉症スペクトラム障害の診断を受けており、好きなことばかりを喋り続けてしまったり、トミカを延々と等間隔で並べ続けてたりしていました。また、少しの乱れも許さず、ちょっとでも間隔がずれてしまったりすると、癇癪(かんしゃく)を起こしていたものです。最近はこのような癇癪は起こさないように自分でコントロールできるようになりましたが、好きなことに対するこだわりの強さはいまだ健在です。これらは自閉症スペクトラム障害の「社会的コミュニケーションの困難さ」や「こだわりの強さ」に起因するのでしょう。そんななか、今年の11月に、なぜこの2つの特徴が発生するかについての研究結果が、日本国内から発表されたのです。リズム同期実験/最新の脳波技術による研究とは出典 : 以前まで、「社会的コミュニケーションの困難さ」と「こだわりの強さ」は、これまでは、それぞれ別のメカニズムから生じていると考えられていました。けれども、最新の脳科学の研究によって、これら2つの特徴が同じメカニズムから生じている可能性があるという見解が示されたのです。研究結果を発表したのは、京都大学、筑波大学、理化学研究所、帝塚山学院大学による共同研究チーム。この研究は、英国の科学誌「Scientific Reports」にもオンライン公開されました。自閉スペクトラム症者のコミュニケーション障害に関する新たな視点 -最新の脳波技術を用いた科学的根拠による理解の促進-| 京都大学 theta activation during motor synchronization in autism (訳:自閉症者のリズム同期課題時の前頭シータ波の活動)この研究は、自閉症スペクトラム障害の当事者が参加し「リズム同期」の課題を行うことで、自閉スペクトラム障害の特徴を明らかにしようとするものです。ここで言うリズム同期とは、タイミングをあわせて音を鳴らしていくようなもので、二者でリズムが一定になるように、交互に音のなるスイッチ(キーボード)を押す実験です。自閉症スペクトラム障害の参加者がキーボードを押すと音が鳴り、続けて相手(PCプログラムもしくは定型発達の参加者)がキーボードを押すと別の音が鳴ります。PCプログラムが相手をする場合は、一定の間隔で音を出すパターン、急に間隔が変わるパターンなどを使用して、それらがどれだけ同期しているか調べるのです。またこの実験中は脳波も測定し、どのような脳波が発されているかも記録していきます。そして自閉症スペクトラム障害の参加者と定型発達の参加者の同期実験の結果を比較してみると、次のようなことがわかりました。・リズムが一定のPCプログラムが相手だと、自閉症スペクトラム障害の参加者と定型発達の参加者で、同期の特徴に差はない。・人および音の間隔が一定ではないPCプログラムが相手だと、定型発達の参加者に比べて自閉症スペクトラム障害の参加者では、同期量が少ない。この同期量の少なさは、主に自閉症スペクトラム障害のこだわり傾向の強さと関係があるつまり、自閉症スペクトラム障害の人たちが、一定ではないリズムへの適応に困難さを抱えていることが示唆されてます。自閉スペクトラム症者のコミュニケーション障害に関する新たな視点 ~最新の脳波技術を用いた科学的根拠による理解の促進~また、この同期実験で、参加していた自閉症スペクトラム障害の人たちの脳波データを解析したところ、定型発達の人たちの脳波と較べて、下記のような特徴があったそうです。・リズム同期において、自閉症スペクトラム障害の人たちにのみ前頭シータ波が増加する(=脳に負荷がかかっている)・自閉症スペクトラム障害者の前頭シータ波は、リズム同期の相手が人であってもPCであっても増加することが分かった前頭シータ波とは認知負荷がかかっていることを示す脳波であり、驚いたことに自閉症スペクトラム障害の人たちは「相手とリズムを合わせる」ということだけでも、脳に負荷がかかっていることが分かったのです。これらのことから、研究報告では次のように記述されています。上記の結果から、自閉スペクトラム症者では、単純なコミュニケーションに含まれる他者のイレギュラーなリズムに適応することに負荷がかかっていること、しかもこれにはこだわり傾向が関係していることが、実験と臨床の両面から発見されました。また、この考え方により、「コミュニケーションの困難さ」と「こだわり傾向」の強さは、他人のリズムに合わせることの難しさから起因するものとして統合的に説明できると、研究では示唆されています。自閉症スペクトラム障害の子どもの毎日を想像してみる出典 : このことを知ってから私は、息子がくたびれて帰ってきて、家に帰って不機嫌だったりすることも、私は少し優しい気持ちで眺めることができるようになりました。大勢の誰かにとっては「ただリズムを合わせるだけのこと」が、脳に大きな負担をかけていること。さらにそれが変則的なリズムであればあるほどストレスが大きい。良く考えてみれば、人とのコミュニケーションは変則的なことだらけです。相手の話に頷くタイミング一つとっても、「一定ではないリズム」です。さらにこれに、相手の話を聞いて適切な答えを言ったり、笑ったりといった「超変則的なリズム」が加わるのです。自閉症スペクトラム障害のある人たちにとって、「一定ではないリズム」の集合である対人コミュニケーションが、いかに難易度の高いことであるかが、より想像しやしすくなりました。学校生活や社会生活は「リズムを合わせる」ことだらけです。他者の行動に合わせて1日行動すると、恐らく自閉症スペクトラム障害の人たちの脳には大きな負荷がかかっているのでしょう。言うなれば、毎日が大荒れの大航海。そう思うと、家に帰ってきた息子を、まずは褒めてあげたくなるのです。
2017年12月22日セフレといってもその関係性は様々です。ナンパからセフレになったというドライな関係は、スポーツを楽しむようにワンナイトラブを謳歌すればよいのです。本命とか遊び女とかを忘れて、思い切り動物的な快楽をむさぼりましょう。「尻軽女」はひたすら男受けしますから、その意味でモテモテです。男の本能とアドレナリンを刺激する雑誌「SPA!」を読めば一目瞭然。「SPA!」では「出会ってすぐ女の子を脱がせる」ナンパテク特集が巻頭を飾るのですから。それから元カレからセフレの場合。これは未練なのか、はたまた孤独を埋め合わせるだけなのか。どちらにしても泥沼に陥ることは間違いないでしょう。そして友達の彼氏とセフレ。これはもうデビルのもくろみとしか言いようがない。行く先は地獄だけど、スリリングな関係がさらに快感を高める麻薬のようなもの。加害者意識もさらに快楽に繋がる悪魔のつながりです。基本的に私は「好きならどうぞ。自由だから」というスタンスです。でも好きな男にセフレがいたらショックだろうし、彼女がいるのにセフレにしようとする男にはあまり魅力を感じません。つまり自由恋愛を認めているけど、いざわが身にセフレ問題が降りかかってくれば、オーソドックスな反応をするってことかな。ある知人の恋愛ライターは、何度かセフレの経験があるそうです。中にはほんのり恋愛感情を抱いたこともあったり、さらにかなり好きだった人もいたそうですが、いざ彼氏彼女になるかといえば『そこまでは』と躊躇するとか。「彼女がいながらセフレを作る男を信用できなかった」というのも納得できますね。それにもし本命になったとしても、「またセフレ作るのでは」と心中穏やかではなくなるので、セフレで楽に付き合うことを選んだそうです。この心理は、女性に限らず、男性も同じでしょう。彼氏がいながら自分をセフレにする女性を心から信じていません。そのため彼女や彼氏がいる相手と、セフレ関係から本命になったとしても、信頼関係を築きにくいので、結婚は難しいでしょう。では自分も相手も彼氏も彼女がいない場合、セフレから付き合ってしまったらどうなるのでしょう。5年前のことです。コラム「夏目かをるのTreeofLove~愛のなる樹」(lovelabサイト)の担当者・T嬢と打ち合わせをしていた時に、当時25歳のT嬢がふいに「女友達が初めて会った男性とお酒を飲んだ勢いでたまたましちゃって、そのままセフレでずるずる続いて悩んでいます。どうしたらいいですか」と尋ねてきました。そこで私がすかさず「友達はセフレから本命に出世したいの?」と聞き返すと「みたいですね」とT嬢。私はう~ん腕を組みながら「本命は無理。会ってすぐやっちゃう女を男は“遊び女”とみなすのよ」。するとT嬢が「えええ!」とびっくりしたので、今どきの女子はそんなことも知らないのかと私こそ驚いたものです。T嬢は「女友達は体の相性がばっちりだから、男のほうから別れられるはずがないって言っています。体がジャストフィットしても、本命になれないのはどうしてですか」と畳みかけるように尋ねてきたので、「セックスに関する男女の本能は、脳の違いによって違うのよ」と、ある本を渡しました。それは脳科学研究をもとに男女の恋愛やセックスの違いを解く「セックスをしたがる男、愛を求める女」(アラン&バーバラ・ピーズ夫妻主婦の友社)です。「理想のパートナーを見つける方法」と「理想のパートナーになるために」の章には、男性は「本命女」と「遊ぶ女」を本能的に見分けているということを脳科学の観点で紐解いています。多くの恋愛指南書には「男性はハンターだから、男からアタックさせるべき」と記されていますね。男に追いかけさせたいなら、出会ってすぐにセックスしないほうが良いとわけです。でも恋というのは、理屈では割り切れないもの。もしたまたま会ってその日にセックスしてしまったら、自分から連絡をしないこと。例えかなりタイプの男であっても、ほのかな恋心が芽生えたとしても、相手から連絡があったときに、飛びつかずに、会うかどうかをじっくり決める。そして会うと決めたら、二度目の時はセックスをしない。この段階を踏んで、恋愛関係に持っていける女性なら、セックスから始まる恋も、成就する可能性もあります。でも婚活中は、セフレになることを避けた方が賢明。そのためには男性から「遊び女」のレッテルを貼られない女になることです。あなたが遊ばれない女にならないための方法をお伝えしますね!「遊ばれる女」チェック項目当てはまる数を数えてください。⬜︎ 実際の年齢より「若い」と言われることがよくある⬜︎ 胸の谷間を強調するファッションやミニなど、体を露出するのが好き⬜︎ 目をぱっちりと強調するメイク(アイライン、つけ睫毛)を心がけている⬜︎ 顔やスタイルの良さを褒められることが多い⬜︎ 美容整形やコスメに関心が高く、「綺麗」になるために惜しまず努力する⬜︎ 失恋などで自尊心を傷つけられ、ワンナイトラブ(カジュアルセックス)に走ったことがある⬜︎ 好むと好まざるに関わらず、男性からご馳走されることが多い⬜︎ セックスはスポーツと同じようなものと割り切れる⬜︎ セックスと引き換えに何らかの利益(お金、服、マンション購入)があれば、応じる⬜︎ 自分からセックスを誘ったことがある。0~2真面目な本命タイプ「遊ばれる」ことすら、考えられない真面目なタイプです。ただもう少しは「きれい」を意識したほうが、あなたを本命にしたい男性が現れるのでは?3~6危険度アップ中男は女の外見を重視すると熟知しているタイプ。外見にこだわり過ぎず、「思いやり」や「誠実」など、男が本命に求める美点をもっとアピールすること7以上りっぱな「遊ばれ女」カジュアルセックスでもいいから、男から美味しいものを求める「遊ばれ女」。やるなら徹底的にしましょう。マンションを買ってもらうぐらい、ガンバレ!【遊ばれない女本命女5カ条】1男は見た目にこだわるもの。でも谷間が見える服や、ミニスカートは基本的に禁止谷間が見えるファッションやミニは、「誘ってもらいたい」信号を出していると、男は勝手に思い込みます。私も経験があります。ミニや網タイツが大好きで、自分の気持ちをアップするファッションだからです。でも時にはセクシャルをアピールするファッションは危険。婚活パーティーでは避けることがベストです。男が美人やルックスの良い女を好むのは、ビジュアルがセックスに対する妄想をかきたててくれるから。本命に求めるのは思いやりなど人柄重視。温かな気持ちで人に接してください。2過剰な美容整形をしない。ナチュラルメイクを心がける自分に自信を持つことは、恋愛や婚活、結婚生活にとって大事なことです。プチ整形やヒアロン注射、シミ切除など、美容整形によって、「きれい」と自信を持つことはとても喜ばしいですが、男がパートナーに求める第一希望が「人柄」。「きれい」を目指すなら、外見と共に、内面もきれいにしましょう。3「あばたもエクボ」。男は好きになったら、シミもそばかすも気にしない男という生き物は、外見にこだわる半面、好きになったら、相手の女の全てを好きになってしまう単純な動物です。本命になるためには、相手を夢中にさせ、追いかけさせましょう。本命を目指すなら、自分からガンガン押しまくらないこと4「社会性」も本命に必要!ある専門性の高いワーキングウーマンは仕事を続ける理由の一つに「結婚前に、夫から仕事をしてくれと頼まれたから」と打ち明けてくれました。夫は年収1000万以上。妻に不自由をさせない高収入の夫が、彼女に仕事を勧めたのは「妻と会話ができるため」。つまりこの男性は妻に社会性を求めたのです。結婚してから、夫婦の時間が長くなります。「会話のできる妻」も、重要な要素ですね!5ユーモア、賢明さも。楽しく、尊敬される女性になる!「賢い女」は、男から敬遠されると思われがちですが、実は本命の女性に男は「賢明さ」を求めるのです。一方、遊びたい女には、全く要求しません。どうしてでしょう。安定した家庭を築くために必要なのは女性の賢さであると男性がわかっているからです。。「妻がいれば安心」と頼っている夫も多いですね。また長い夫婦生活に、ユーモアも不可欠。「楽しい女」と言われたら、本命女のチャンス到来です!Written by 夏目かをる
2017年12月08日付き合っても長続きしない、運命の相手と出会えない…。幸せそうなカップルや結婚まで至るカップルと私は何が違うの?そう思い悩んでいろいろ調べてみたり、先輩から助言をいただいたりと解決策を模索していらっしゃる方、あなたは男性の本質をどこまで見抜けているでしょうか?またそれは男性も同じ。女性のことをどこまで理解し、受け入れる度量があるのでしょう?そもそも男性と女性の脳の仕組みは全く違うもの。そこを理解しておくだけで、ちょっとした言葉の1つや、ふとした態度にも敏感に察知し、対処することができるようになります。女性は共感で脳を切り替える女性は子供を十月十日宿し、出産を経験します。母性本能は出産経験がなくても、女性には子供や自分の身を守る思考が備わっています。まだ言葉が喋れない赤子を観察し、今どうするべきか、何が必要かを察知する能力が非常に高いです。察知能力が高いということは、同じ失敗を2度起こさないようにと情動を長く残して、意識をその記憶に集中させることによって自分や相手の身を守るのです。感情的なものではなく、知的行為の一環。女性脳は察することが愛情のバロメーターでもあるのです。気持ちを理解し、相手のために行動を移せる「共感型プロセス」の脳が女性脳と言えるでしょう。相手の世間話や相談の中で共感し、理解しようとするのは気持ちがいいものであり、共感することによって他人の体験談が自分の知識として備わります。男性は察しない思考女性が脳をフル回転させるのに対し、男性脳は右、左の脳が女性のように頻繁に連携をしないのが特徴。周囲の反応や自分の体調の変化にも鈍感でゆるい節があります。女性はプロセスを大事にし、合理的で謙虚なのに比べ、男性脳は問題点が見つかればプロセスは一気に飛ばしてしまいます。したがって、男性は問題解決のための女性との会話で、いきなり疑問点や弱点などをついてきます。要は察することが不得意なのです。察しないということは、共感も不得意で粗探しもしませんし、目の前の事に頓着もしません。身近な人の思いを察していちいち行動を起こさないので、普遍な仕事を成し遂げられるのです。彼氏との恋愛を長続きさせるにはここまで述べてきた通り、男性と女性の脳の仕組みで決定的に違うのは「共感力」です。共感のなさが女性のモチベーションを下げ、うまくいかない恋愛に突き進んでしまいます。例えば口喧嘩をして女性の機嫌が悪い時、男性はなぜ女性の機嫌が悪いのか問題点を導き出そうといきなり「どうしたの、なぜなの?」と直球で投げかけるかと思います。女性がなぜ機嫌が悪いのか、のプロセスは一気に飛ばして、解決のためにゴールを目指します。相手の気持ちを考えない、察しないが故の行動です。ここで女性は自分の気持ちを読み取ってくれない、理解してくれない事にさらに不愉快になり、しまいには黙り込んでしまう事も。男性に悪気はありませんが、お互いの意識の違いで心まですれ違っては、いずれ2人の関係は理解し合えないまま終わりを迎えてしまうでしょう。そうならないためにも男性はまず、上記のような問題が起きた場合、「どうして、なぜ?」と危機回避や答えを導くのではなく「嫌な思いをさせてごめんね」と相手の気持ちに言及して謝る事。共感を得られると、女性は自然とその気持ちに応えます。また女性は、必要以上に男性に共感を求めない事です。男性が危機回避を身につけるには、小脳を発達させるか、女性の機嫌を損わせない技を身につけるしか方法がないのです。それを頭に置いておくだけで、「なんでわかってくれないの!」と激怒する回数も徐々に減ってくると思います。理解してほしい、察してほしいを男性に投げかけても見返りはない、と割り切っておくと何事もクリアできる術が自然と身についてきます。これから恋活を始めるにあたって新たな恋を始めるとき、女性は100人、1000人、10000人からたった1人の運命の相手を選び出します。しかし男性は間口が広いため、理想の相手像があったにしろ、柔軟に思考を変え、いろんな女性を見て、その時その時で運命の相手を切り替えられます。これは男性脳が繁殖力、子孫を残そうとするアプローチの強い思考。もちろん浮気をしない男性もいますが、潜在意識の上では男性脳は常に新たな女性に意識を向けられる思考を持ち合わせているのです。反対に女性は子供や家庭を守る防衛思考です。1人の男性を愛し抜く力を持っています。お互い意識の上では目的が違っても、言葉や態度でコミュニケーションをとる事で簡単にその違いの溝を埋めていく事ができます。価値観なんて違って当たり前。違うからこそ新たな発見や刺激の中で愛が育まれていきます。理想の相手像として、同じ価値観の相手を求めがちですが、自分と全く同じ価値観の相手とは案外うまくいかないもの。違った価値観を受け入れ、互いに溝を擦り合わせていく事が恋愛や結婚生活においての長続きする秘訣でもあるのです。運命の恋は待たずに獲りにいく女性の恋力脳の感度は20代半ばがピーク。10000人から1人を選び出す「異性のフェロモン」を感知し、運命の恋だと感じるのは25歳がピークと言われています。すでに30代を迎えている女性は過去の恋を基準にしていると、いつまでたってもいい出会いや結婚なんてできませんし、運命の恋を待っていても歳を重ねていくばかり。気がつけば40代はもう目の前。20代の女性と恋愛で張り合うことほど無謀なことはありません。30代の女性は、仕事や恋愛など幾度の酸いも甘いも経験をしてきたはず。ここは大人の余裕も見せつつ、情熱的に、自分から積極的にアプローチをかけていく事を恐れてはいけません!アプローチの決め手は男性の女性へのアプローチの決め手は「えこひいき」です。特別扱いをすることにより、女性の意識をこちらへ向かせる事ができるのです。これを女性側も男性にすることにより、意識をこちらへ向かせる事ができます。よく飲み会の席で料理を取り分けてくれたり、空いたグラスに気づいてくれる女性がいたりしますよね。周囲の察知能力が高く、また女子力も高い証拠。常にアンテナを張り巡らせ自分をアピールできる女性。そんな女性に「気がつく子」だと惹かれる男性もいますが、多くの男性はそこまで女性の立ち振る舞いに敏感ではありません。今まで述べてきた通り、男性は察知能力が低いのです。ここでは、好意のある男性1本に絞って「えこひいきアプローチ」を実践していきましょう。特別扱いをすることにより、察知能力が低い男性の意識をこちらに向かせる事ができます。また、質問力も大事。一方的に話すばかりでは相手も疲れてしまいますし、好意のない相手の話ほどつまらないものはありませんよね。質問力とは相手に興味があることを示す手段でもあります。「好きな女性アイドルは?」「最近泣いたのっていつ?」など、相手の気持ちを知りたがる質問を心がけるようにしましょう。よく男性に、女性へアプローチをかけるなら「100回アタックして99回振られる覚悟で挑め」とアドバイスしてきました。今の時代、女性にも同じ事が求められてきていると思います。肉食系女子という言葉があるように、今の時代待っていたって何も起こりません!終わりに男性脳を理解していると、いちいち男性の言葉や態度に一喜一憂して振り回される…なんて事もなくなるかと思います。また、男性も女性を理解しようと努力している事を忘れてはなりません。察する事ができない分、男性は真っ正面から気持ちを読み取ろうと必死なのです。その姿勢だけで十分、と思えるようになると、今以上により良い関係が築いていけるはずです。男性脳と女性脳のはまるで違う、面白い思考。互いが自分にないものを補い合いながら理解を深めていってください。
2017年12月06日こんにちは。臨床心理士の今井千鶴子です。旦那さんは毎日何時頃帰宅していますか?帰りが遅く困っているママも多いと思います。そこで今回は、旦那さんの帰宅を早めたいママにオススメの方法 をご紹介します!●行動スケジュールを決める「(いつも帰りが遅いのに)急に帰ってくると焦る…」というママの声をよく耳にします。私も経験がありますが、そういう時に限ってご飯の準備ができていなかったり、部屋が片づけていなかったりするんですよね・・・(苦笑)。そうなると、あたたかく迎えるというよりも「今日はやけに帰りが早いね」などと嫌味を言ってしまったりしませんか?ただ、旦那さんからしてみれば、「せっかく早く帰ってきたのに」「そんな風なら早く帰らなきゃよかった」と思うわけです。そして、その後また帰りが遅くなってしまうこともあります。そのようなすれ違いを防ぐためにできることの1つは、できる限り“毎日同じ生活時間を守るようにする” ことです。子どもの勉強の時間、晩ご飯の時間、お風呂の時間、遊ぶ時間、寝る時間を大まかに決めておくと、旦那さんもその時間に合わせて帰宅することができます 。相手のスケジュールを気にせずに行動できるので、お互いにストレスが減らせる方法だと思います。●食事によるコミュニケーション第一生命経済研究所(2005)の調査では、「普段子どもとよく対話する」と感じているパパは54.4 %、ママは79.6%でした。また、同じく第一生命経済研究所(2014)の調査では、パパよりもママの方が「子どもの状態を把握している」と考えていることが報告されています。中でも、「情緒面の発育や悩み事・心配事」において、パパはママに比べて把握していない と感じているようです。親子の対話を深めるために効果的なことの1つが、食事を共にすることです。永江誠司著『子どもの脳を育てる教育』の中でも、「人間の生きることに直接関わる行為を他者と共にすることで、その関係はますます深くなっていく」などと述べられています。また、食事にはリラックス効果もあり、おだやかな心でコミュニケーションを図ることができます。親子の関係が深まれば深まるほど、お子さんの悩みや心配事に気づきやすくなりますし、パパだから気づくことや、お子さんにとってはパパだから話せることもあると思います。第一生命経済研究所の調査(2005)では、毎日子どもと夕食を食べているパパは20.3 %、ママは78.9%でしたが、仕事が忙しいパパもぜひ家族で食事をすることの大切さをもっと意識してもらえたらと思います。●「パパがいい」があること「パパでもママでもいい」では、なかなかパパの心は動かしにくいです。自分にしかできない役割があると、それに応えたいと思うのが人間の心理 です。つまり、「パパでもいい」ではなく「パパがいい」という状況があることも帰宅を早めるポイントになると思います。たとえば、わが家の場合、息子はパパとのお風呂を楽しみにしており、まさに、「パパがいい」の状態です。息子は夫に「ねえ、今日はお風呂一緒に入れる?」とかわいくリクエストするため(笑)、夫もお風呂の時間に間に合うように必死で仕事を終わらせ早めの帰宅を心がけてくれます。このように、子どもとの生活の中に「パパがいい」という状況があると、もちろんパパにとっては早めの帰宅は大変ですが、それ以上にパパに“喜び”をもたらすのではないでしょうか。ただ、ママのことが大好きで「パパがいい」という状況になることが難しいお子さんもいるかもしれません。そんな場合は、ママが率先して「パパがいい」を心がけていきましょう。たとえば、お子さんに対して、「パパが絵本を読んでくれると面白いね!」「パパとのお風呂は楽しいね!」などと声をかけてみるのもいいですね。ママがそのような声かけを続けることによって、今すぐに「パパがいい」という状況は難しくても、少しずつ「パパがいい」という状況が増えていくと思います。----------いかがでしたか?今回は、旦那さんの帰宅を早めたいママにオススメの方法をご紹介しました。帰りが遅く困っているママの参考になったら嬉しいです!文献第一生命経済研究所(2005)6〜18歳の子供を持つ父母600名に聞いた『親子関係に関するアンケート調査』第一生命経済研究所(2014)小学生以下の子どもを持つ父親694名に聞いた『父親の子育てに関する調査』永江誠司著子どもの脳を育てる教育:家庭と学校の脳科学●ライター/今井千鶴子●モデル/香南・TOYO
2017年11月28日世の中にたくさんある、不思議なこと。それが、なぜ起こっているのかを考えるとき、科学という言葉が使われたりしますね。子どもたちが日ごろ感じる「なぜ?」「どうして?」といった疑問は、ここに通じることも多いかもしれません。そこで、今回は未来の科学者を生みだすかもしれぬ(!)、サイエンスイベントをご紹介。親子みんなで楽しめる科学体験で、冬もホットなおでかけを楽しんでみてはいかがでしょうか。■東大・駒場祭で科学を伝えあう「なるほど実感!サイエンスミュージアム@駒場」11月24日(金)~26日(日)、東京大学駒場キャンパスでおこなわれる学園祭「駒場祭2017」。そこで体験できるのが「なるほど実感!サイエンスミュージアム@駒場」です。企画を主催しているのは東京大学のサイエンスコミュニケーションサークル「CAST」。テレビドラマ『ガリレオ』・映画『容疑者Xの献身』の実験監修や、テレビ番組『世界一受けたい授業』にも出演経験のある理科教育の第一人者、滝川洋二先生らが講師をつとめるゼミの受講生が中心となって2009年に結成されました。今回、参加無料・出入り自由で開催されるこのミュージアムでは、私たちが感じる「冷たい」という感覚にスポットをあてたドライアイス実験や、おもちゃに隠された科学の力を知る模型実験などを見ることができます。イベントは、東京大学の教室でおこなわれるので、小学生のお子さんは「いつも行っている学校とは違う雰囲気」にワクワクするでしょう。東京大学の学園祭は全国的にも有名で、来場者数も13万人以上。日本最高峰の学び舎がどんなものか、実際に見てまわれるのもいいですね。 ・東大CAST@駒場祭2017 ■実物大ロケットを間近で! 体験型展示がスゴイ科学館「つくばエキスポセンター」茨城県つくば市にある「つくばエキスポセンター」で11月中の土日に開催されるのは、「さかさま水コップ」「見えないチカラ! 大気圧」といったサイエンスショー。コップをたおしたら、中に入っているものがこぼれるというのは当たり前。でも、ここで目にするのは「さかさまにしてもこぼれない」という常識破りの状態です。普段、こうだと思っている事実が逆転する光景に「なんで!?」「どうやってるの!?」と大きな好奇心をはたらかせて、子どもたちは大いに不思議がってくれそうな予感。なんとなくわかっていても、その原理についてきちんと息子に説明できないパパ・ママの学びの場にもなりそう…。つくばエキスポセンターには体を動かしながら光、電気、力といった科学のおもしろさを体感できるサイエンスゾーンのほか、水力、火力、電子力などの秘密を学べるエネルギーゾーン、科学者のお仕事にクローズアップしたサイエンス・ワークスなど、常設展示の内容も豪華!屋外には、高さ50mもある純国産ロケット「H-II」の実物大模型もあり、真下から眺めることも可能。模型好きな子どもやパパが感動してしまうかもしれませんね。 ・つくばエキスポセンター ■天体望遠鏡で空の不思議を体感! 「はまぎん こども宇宙科学館」横浜市磯子区にある「はまぎん こども宇宙科学館」では、当日参加できるイベントが毎週多数開催されています。たとえば、好きなパーツを中に入れて宇宙のようなジェルキャンドルをつくるワークショップでは、ろうそくの炎が無重力ではどうなるのかをクイズ形式で解説。また、水に関係する浮力を確かめる実験や、磁石の力を利用した装置やおもちゃの実験など、すぐに体験できる自由参加イベントがたっぷり。施設全体が巨大な宇宙船をイメージされ、フロアごとに違うテーマのもと、科学や宇宙のおもしろさを体感できます。息子と訪れたことがありますが、1日いてもまったく飽きませんでした!気になっているのは、わが家もまだ経験したことのない「星空観察会」! 夜に開催されるこのイベントは、普段、肉眼で確かめるだけの小さな星たちを天体望遠鏡を使って見られるチャンスです。宇宙や星に興味がそれほどない子どもでも、ズームアップしてみる迫力ある星の姿に「え、近くで見たらこんな感じなの!?」と、感激してしまうのではないでしょうか。寒くなると、おうちの中で過ごすことが多くなりますが、キラキラ輝く星の下で楽しむ星空鑑賞は、冬のおでかけにもぴったり。星空観察会は事前の申し込みが必要なので、気になったらすぐに公式サイトでチェックしてみてくださいね! ・はまぎん こども宇宙科学館 ■人間の未来と科学をつなぐ! 150プログラムが体験できる「サイエンスアゴラ2017」11月24日(金)~26日(日)、お台場にあるテレコムセンタービルでおこなわれる「サイエンスアゴラ2017」は「あらゆる人に開かれた科学と社会をつなぐ広場」。私たちが豊かに暮らしていくために科学技術は何ができ、どう取り入れていくのかを考えるものです。最初は「ちょっと子どもと行くには難しすぎるかもなぁ…」と思っていましたが、公式サイトをのぞいてみると、そんなことはありませんでした! 数学がもっと楽しくなる「お笑い数学ライブ」、せんたくのりから作る「ぷよぷよスライム」、本物の岩石を用いた標本作り、自分の口の中にいる微生物の顕微鏡観察、実験・工作・観察を含む科学絵本100点の展示(手にとって読めるそう)など、小さな子どもでも参加できるプログラムがたくさんありました!わが子がとびつきそうと思ったのは「オエカキ ロボットに挑戦!」という企画。手のひらサイズで回転する、ペンを取りつけたロボットにキレイな円を描かせるために、ブロックやギアを自分で組み替えて改造していく…というもので、重心、摩擦、遠心力などの原理を子どもの発想と試行錯誤を通過点として深めていけるそう。子どもを楽しませるためにきたものの「なるほどなぁ…」と、うなってしまうママやパパも多いかもしれませんね。 ・サイエンスアゴラ いかがでしたか? 寒くてもおでかけしたくなる、ワクワクのサイエンスイベントを4つご紹介しました。この冬はぜひ親子で、楽しい科学体験をしてみてくださいね。
2017年11月19日カメヤマキャンドルハウスから、タイガアソシエイツがブランド管理を行う、フジテレビKIDSと脳科学者茂木健一郎先生が監修して開発された、子どもの自由な発想を育てる新しい形のぬり絵“Paintaholic(ペインタホリック)”が発売されました。お話が生まれそうな知育ぬり絵“Painta holic”とはフジテレビKIDSと脳科学者の茂木先生が監修をし、子どもの自由な発想を育てることをテーマにして生まれた、今までにない新しい形のロール型ぬり絵です。塗るだけはなく、描く楽しさを満たし、そして、みんなで描くことで、新しい楽しさを見つけられる、そんな子どもの気持ちに寄り添ったコミュニケーショングッズブランドです。絵本作家が作ったぬり絵2008年にフジテレビKIDS、BSフジ、ポニーキャニオン、扶桑社の4社にて設立された「be絵本大賞」。今回のPaintaholicシリーズ第1弾は、「第8回be絵本大賞絵本屋さん特別賞」を受賞したトキタシオンさんがイラストを担当しています。塗り進めるにつれて、ストーリーが展開していく、縦サイズのロール型ぬり絵です。描くことも楽しめるぬり絵のロールに、イラストが描かれていない箇所があります。ロールの中にあるヒントをもとに、子どもたち自身で想像力・創造力を働かせながら、イラストを描いていき、自由な発想を育てていきます。自分だけのオリジナルストーリーシールをロールに貼ったり、イラストを加えて、自分だけのオリジナルのお話を作ることができます。自分の言葉や新しい仲間を登場させて、ぬり絵の世界に飛び込むことができます。商品紹介【ロール塗り絵】ペインタホリックロール2m/1m種類:ウチュウ/ウミ/モリ価格:630円(税抜)/330円(税抜)【フォトスタンド塗り絵】ペインタホリックフォトスタンド種類:ウシ/カンガルー/クマ/トラネコ価格:290円(税抜)【シール塗り絵】ペインタホリックシール種類:ウチュウ/ウミ/モリ/フキダシ価格:220円(税抜)
2017年10月23日最近、ネットの恋愛コラム界隈では、なぜか下火になりましたが、「自分磨き」という言葉がいっとき流行りました。女性誌では今でも、自分磨きという言葉がよく使われているようです。この自分磨きを必死になってやること、イコール彼氏をつくるポイント、みたいに言われていますが、恋の実態って、じつはそうじゃなかったりします。■努力したら負け最近の本には、「努力したら負け」とか「努力すればするほどダメになっていく」というような、一見して奇抜なことが書かれていることがあります。脳科学者が、脳を研究した結果、こう言っているのだから驚きです。つまりこの場合の努力とは、今やとてもじゃないけど流行らない「辛抱をしつつ、歯を食いしばって、必死の思いでなにかを成し遂げること」というようなニュアンス。これが「必要ない」と説く識者がいる、ということです。**賢者は「やっていて楽しいか、楽しくないか」で判断する、といいます。つまりたとえば、毎晩2時間の半身浴をすれば美容にいいとか、なんとかと言われているそうですが、半身浴が嫌いな人は、それを苦痛に満ち満ちてやっても、あなたが思うほど自分が磨かれない、ということです。長風呂が苦手でイヤであれば、ちゃちゃっとシャワーを浴びて、たとえばパッと寝てしまう。で、翌朝はやく起きて、ヨガなどで朝活を楽しむ、で、ヨガのあとに自分へのご褒美でスムージーを飲むとか、半身浴に変わる、なんらか自分がやっていて楽しいと思えることをすることで、脳もカラダも心も、自然と磨かれるんだそうです。■いい恋って、楽しい恋ってことです仕事でも恋愛でも同じことが言われています。たとえば仕事。フリーランスの人はまず、依頼がきた仕事を受けるか受けないか、から自分で判断する必要があります。「この仕事、あまりやりたくないけど、ギャラがいいからやろうかな」と思って引き受ける、フリーランスの人は大勢います。「この仕事を断ったら、来月もまた経済的に苦しいけど、やっていて楽しいと思える仕事しかしたくないから、断る」こういう人は、まだまだ少ないのが実情です。ここでいう「楽しい」とは、たとえばその仕事を通して、なんらかの学びがある、ということ。あるいはそもそも興味のある分野の仕事だということ、あるいはこの人と一緒に仕事をしたいというこころもち。**楽しいって「楽をする」とか「ズルをして手を抜く」ということではないですよね。そうではなくて、自分のためを超えた他人(ひと)のため、恋愛でいえば自分が恋していて楽しいのは当たり前でありそれ以上に、彼の幸せを願うことができるとか、彼の成功を祈ることができるとか、そういう「自他ともに、人としてまっすぐに生きるために必要なこころもちのすべて」が満たされること。こういうことを、ごく簡単に言うと以下のように言えるでしょう。やっていて楽しいことが、あなたを、理想の恋に(理想に自分に)導いてくれます。いい恋って、楽しい恋ってことです。(ひとみしょう/文筆家)(ハウコレ編集部)
2017年10月18日こんにちは!ひめまるです。婚活サイトの診断を作ったんですが、その時思ったんです。婚活でうまくいかない人の理由にS型とM型があるって!うまくいかない理由に、「あまりする気は無いけど、プロポーズされたらしてもいい」という考え方があるんです。これ、受身っぽいけどS脳。あまり結婚する気が無いんなら、婚活うまく行くわけないじゃない!笑 売る気は無いけど買うっていうなら売りますっていう店員さんからは買いたくないわよ!あと「理想のタイプとなかなか出会わない」というのもS脳です。相手も同じこと思ってるし、価値で判断されたら男には負けるの!男は年収と職種もみられるから伸び代があるじゃない?女子は若さと綺麗さ!これからの未来、いまが一番若いです。そこで勝負するのは不利ですね。笑S脳は、結婚という目標に到達するためのプロセスまで決めちゃうんです。全部管理したくて思い通りにしたいの。障害物競走と同じで、あれをやってこれをこなしてあの条件をクリアしてからのゴールって、どんどん確率が下がりますよね。S脳は他人からのみられ方を意識しすぎるプライドが邪魔して、物事がうまくいかないことがよくあります。婚活がうまくいかない別の理由としてあったのが「親や実家と離れられない」という可愛い理由です。子供か!ってかんじですが、一概に甘えてるって言えるわけじゃく、現状を変えるのが嫌なんですよね。これ、流れ任せのM脳です。あと「女子会やレジャーなどで時間やお金を浪費してしまう」というマイペースな理由もM脳。ダイエットしたいけど目の前の一口は残さない!みたいな。いま、現状が最優先!みたいな。これも流れ任せのM脳です。現状維持したい気持ちや、刹那主義的なものは、タイミングさえあれば結婚も起こりうるんです。でもなにぶんタイミング待ちなのよね。ほんとに結婚したいなら、流れに委ねる中でも結婚の意識をなくさないことです。S脳はプライドを減らし、躍起にならないでみてください。M脳はズボラさを減らしてみましょう。ハブアナイス婚活!Written by ひめまる
2017年10月02日こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。夏休みが終わり、ホッとしているママも多いのではないでしょうか(笑)。夏休み明け、お子さんは楽しく園や学校に通っていますか?長期の休み明けですので、まだ生活リズムが整っておらず、登園・登校前にグズグズしてしまうお子さんもいるかもしれませんね。そこで、今回は夏休み明けに試したい、ママができるお子さんのグズグズ対策についてご紹介します。●勉強からのアプローチ夏休みの中の小学生の一般的な家庭学習時間は1時間程度ともいわれています。仮に、夏休みの学習時間が1時間程度だった場合、新学期がスタートするやいなや勉強に向き合う時間が急激に増えることになります。これはお子さんにとってかなりしんどいことだと思います。なかなか授業に集中できないお子さんもいるのではないでしょうか。そんなときにママができることの一つは、お子さんへのある声かけです。どんな声かけかというと、「今日の国語、どんなことを勉強したかママに教えてね」というものです(国語以外のどの教科でもかまいません)。多くの人は、「誰かに教えなきゃ 」と思うと、普段より真剣に(集中して)話を聞こうとするものです。お子さんも「ママに教えよう!」と思ったら、「集中して授業を聞かなきゃ」と思うはずです。また、「ママに教えよう!」と思うだけで、いつもよりも授業内容に興味をもったりワクワクしたりする子もいるでしょう。永江誠司先生の著書『子供の脳を育てる教育』では、人は興味をもったり、ワクワクしたりするときに“シータ波”という脳波が出ていることが指摘されています。そして、この“シーター波”が出ているときは出ていないときに比べて、5〜10倍の速さで効率よく学習できる と述べられています。さらに、この“誰かに教える”という行為は、メタ認知を鍛えることにつながる可能性もあります。このように、夏休み明けの勉強ペースを整えるだけでなく学習効率も高まる可能性があるなら一石二鳥の方法だと思いませんか?この方法で大切なことは、お子さんが説明しはじめたら、ママは真剣(熱心)に話を聞く ことです。ママが真剣に聞けば聞くほど、お子さんは教えることに喜びを感じるはずです。ただ、低学年のお子さんの場合には、明確な説明が難しい可能性もありますので、お子さんには内緒で事前に授業内容をチェックしておくと安心です。また、園に通っているお子さんの場合には、「今日、幼稚園でどんな遊びをしたか、帰ったらママに教えてね!」などの声かけがよいかと思います。ポイントは、お子さんが園や学校での活動に集中したり、興味を抱いたりするサポートをしていくことです。●生活習慣からのアプローチ大川(2010)は、睡眠に問題をもつ子どもたちは、身体症状(昼間に眠い、横になりたい、頭痛、肩こり)とともに、イライラする、物事に熱心になれないなど集中力・記憶力の低下、感情抑制の困難がみられることを指摘しています。また、西出(2007)の園児を対象とした調査では、園児の休み明けの疲労は休日の睡眠習慣に関連することが示唆されています。このことからも、ママはお子さんにとって最適な睡眠を確保 できるよう心がけたいものですね。ある調査では、就寝時間が遅い子どもたちの特徴として、親自身が遅くまでTVを見ていることがわかっています。ですから、もしお子さんの就寝時間が足りないと感じているのなら、お子さんの寝る時間には一度TVを消してみるのもよいかと思います。ちなみにわが家も、子どもの寝る時間にはTVを一度消すことにしています。また、読み聞かせをした後には部屋の電気も消しています。子どもが寝たら起きようと思っていたのに、何度そのまま朝まで寝てしまったことか……翌朝、後悔の嵐です(笑)。それでも多くの専門家が乳幼児期・児童期における睡眠の重要性を指摘していますので、子どもが小さいうちは、子どもの睡眠を第一に考えて生活できたらと思っています。----------いかがでしたか?今回は夏休み明けにママが簡単に試せるお子さんのグズグズ対策についてご紹介しました。お子さんが元気に楽しく学校生活が送れるヒントになったら嬉しいです。【参考文献】・『子どもの脳を育てる教育家庭と学校の脳科学』永江誠司・著・『子どもの睡眠と脳の発達睡眠不足と夜型社会の影響』学術の動向vol15(P34〜39)大川匡子(2010)・『就園児の休み明けの疲労と休日の睡眠に関する調査研究』三重看護学誌9巻(P73〜82)西出りつ子・谷崎美幸(2007)●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年09月12日「アート」と「科学」は結びつかないように思えるモノたちだが、時に組み合わされることによって、予想できなかった素晴らしい結果を生み出すことがある。科学者としても、アーティストとしても活躍するセルゲイ・ストッペル(Sergej Stoppel)はその一例とも言える作品を世に出し続けている。複雑に線が入り組み描かれる、オードリー・ヘップバーンや動物などのポートレート。これらは実は一本の線から描かれており、一筆書きでここまで描き上げられている驚異的なシリーズだ。セルゲイの代表作とも言えるこれらは、ペンプロッタという描画用の機械にアルゴリズムをプログラミングし描かれている。シンプルな仕組みであるため線の太さは一定で、また線の色も一色しか使用することができない。しかしセルゲイはこの単純さとエレガントさに惹かれているんだと語ってくれた。小さい頃からアートと数学が大好きだったという彼は、現在は科学者として働いている。しかしアーティストとしての想いを常に自身の中に持っていたため、ペンプロッタを用いて図形描画のルーツへ戻った作品を作ってみようと思いついたそうだ。そうして生まれた彼のプロジェクトはラインズラボ(LinesLab)と名付けられた。線の持つそのシンプルさを、複雑で美しいものへ変化させていくことをコンセプトとし、その活動の幅を広げている。セルゲイの作品は彼のウェブストアで販売中。既存の作品の販売ではなく、写真を送ってポートレートを制作してもらえる、カスタムオーダーのみの受付だ。線画だけでなく円や三角形だけで描画するシリーズなども展開しており、幅広いバリエーションから選べるところも嬉しい。またリーズナブルな価格で制作してもらえるため、贈り物としても喜ばれそうだ。※本記事は (引用元: 、に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
2017年09月11日6月22日に乳がんのため亡くなった小林麻央さん(享年34)のブログが米・スタンフォード大学の東アジア図書館の『ウェブアーカイブコレクション』にデータとして保存されることが分かった。夫で歌舞伎役者の市川海老蔵(39)が31日、ブログを更新し「こころから感謝です」とつづった。 米の名門校・スタンフォード大学では日本の代表的なブログやウェブサイトをウェブアーカイブとして保存し、研究に活用してきた。これまでに政治評論家の田原総一朗(83)、脳科学者の茂木健一郎(54)をはじめとする8件のブログがアーカイブ化されている。 麻央さんは’16年9月1日に公式ブログ『KOKORO.』を開設。全352件の記事で乳がん闘病や家族との日常をつづってきた。生前には’16に英・BBCが発表した『今年の100人の女性』に日本人として初めて選出されるなど、ブログを通し日本のみならず世界に勇気を与えていた。 今回のアーカイブ化について夫の海老蔵も31日に『ありがたいです』というタイトルで記事を更新し、「麻央のブログがスタンフォード大学の図書館に保存していただけることになりました。麻央のご家族とも相談し大変ありがたいことなのでぜひお受けしようと」と報告。「麻央のこころをより多くの人に伝えることができる。こころから感謝です」と感謝をつづった。 読者からは「麻央さんも喜んでいるでしょうね」「さすが麻央さんは偉大でした!」「ガンの陰に隠れない決心をした麻央さんの決意が届いていますね」という声が寄せられている。
2017年08月31日こんにちは。エッセイストで経済思想史家の鈴木かつよしです。今、地位のある立派な大人であるにもかかわらず“キレる”人が増えています。以前は“キレる”といったら幼児からせいぜい高校生くらいまでの子どもに特有の行為でしたが、今では通勤電車の中でも課長さん部長さん風の高そうなスーツを着た中高年がキレています。国会では大臣が、都道府県庁では知事が、職場では管理職がキレています。大人にキレる人が増えた理由については、さまざまなウェブサイトでも主に精神科医や脳科学者らによる自然科学的な分析がなされています。そういった考察はどれもある程度の納得がいくものに思えますが、ここでは筆者の専門分野である社会経済学的な視点から“地位も力もある立派な大人なのにキレる人が増えた理由”を考えます。そしてそこから、“キレるエラい人への対処法”と“理性のある、あるべき大人像”についてみなさんと一緒に考えてみたいと思います。●説明能力不足のストレスからキレていたのが、いつの間にかキレてウケる“キレ芸”に以前『週刊朝日』の対談で、社会経済学者で東京大学大学院教授の松原隆一郎先生と政治史学者で放送大学客員教授の御厨貴(みくりや・たかし)博士のお二人が、権力も地位も持っているのに“キレる”政治家が目立つようになったことについて触れ、彼らがキレてしまう理由について考察をしています。**********『自分が正しいと考えていることを上手に説明できないことがコンプレックスやストレスになっている人がキレやすい』(御厨貴、60代男性/放送大学客員教授、博士<学術>)『(本来はその人への評価を低下させるはずの)“キレる”言動がSNSの時代には(本音で語ることはいいことだのような)“盛り上がり”につながり、キレることを気にしなくなる。いわゆる“キレ芸”を意識的に利用するタイプが増えた』(松原隆一郎、60代男性/東京大学大学院教授、社会経済学者)<出典:『週刊朝日』2015年1月2日・1月9日合併号より>**********●指導的な立場にある人が堂々とキレているのだからキレていいという“開き直り”この松原・御厨両氏のような人文科学系学者による“キレる大人の有力者”に関する考察は、脳科学や精神分析を切り口とする自然科学的なアプローチよりも、ある意味で今の“キレるエラい人の増加”現象を解りやすく説明できているような気もします。大人の場合は損得勘定をしたたかに行ったうえで「自分よりもさらに上の指導的な立場にある人が世の中を思ってキレているのだから、キレることは悪いことではない。むしろキレて見せれば大衆受けするのでかえっていい くらいだ」のような自分に都合のよい“拡大解釈”と“開き直り”に走る傾向が、若い人たちよりも強いように思えるからです。2016年に全国の33の鉄道会社が発表した『鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について』の調査結果を見ますと、キレた乗客が鉄道係員に対してふるった暴力行為は2016年度には792件あった中で、23.7%にあたる188件が60代以上によるものです。その他19.3%にあたる153件は50代によるもの、17.7%にあたる140件は40代によるもので、なんと“キレた乗客による暴力事件”の60%以上は40代以上の中高年によって起きている ことがわかります。キレていたのは自制心が未発達で熱くなりやすい10代・20代・30代の青少年の人たちではなく、本来は冷静な判断力を持っているはずの立派な大人たちが“確信犯的”にキレていることを示してはいないでしょうか?●“キレるエラい人への対処法”は一にも二にも“無視”すること大人としては恥ずべきことであるはずの“キレる”行為を炎上商法的に逆利用しようとする狡い意図が中高年の中にあるのだとすれば、わたしたちが“キレるエラい人”に対して取るべき対処法は明らかではないでしょうか。一にも二にも“無視”すること です。キレるという行為は程度にかかわらず相手を威嚇し、相手の心を傷つけます。そのような手段を自分への注目を集めるために意図的に利用するなどといったことは、許されることではありません。わたしたちは、キレている大人のエラい人を見たら、とにかく一切かかわらず、反応を示さないで無視しましょう。みなさんの身近で、キレて誰かのことを口汚く罵っているような管理職や役員さんやコーチやセンセイを見たら、「哀しい人だ」とつぶやいてその人のそばを離れましょう。注目してあげることがいちばん彼らを図に乗らせることにつながります。----------いかがでしたでしょうか。つまるところは、キレて他人のことを罵ったり人格“口撃”したりしているようなエラい人のことを、わたしたちが「格好悪い!」と突き放す必要があるように思います。社会的に恵まれていない立場にある人たちが“本音”を話し大きな声を上げることは大事です。しかし、地位も力もある立派な大人が自制心なく本音ばかり打ち上げたり効果を計算したうえで“キレ芸”的にキレた態度をとることは、卑劣です。耳の痛い意見でもキレずに聞くことができて、どんなときでも“理”にかなった判断ができる。そんな「キレない大人こそが格好いいのだ」という“まっとうな感性”を、わたしたち一人ひとりが取り戻すことこそ大切なのではないか。そんな気がしてなりません。【参考文献】・『週刊朝日』2015年1月2日・1月9日合併号●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年07月04日子どもの身体と脳は未発達で、年齢による脳細胞の数の変化によって発達や成長をしていきます。細胞が増える時期に早期教育をつめこんでも脳が未熟で覚えることができずに、「自分に自信が持てない脳」を育ててしまうことになってしまいます。脳の仕組みに沿った子育ては、就学以降に実力を発揮できる脳の素質を育むことにつながります。脳の発達を理解した上で、時期ごとにどんな遊びを取り入れるとよいのか知っておきましょう。乳児期:気持ちが伝わる脳に育てる脳の成長第一段階となるこの時期は、人に気持ちを伝える脳の仕組みを鍛えることがとても大切です。遊びにもそういったことを意識したものを取り入れましょう。会話の内容が理解できない時期なので、目と目を合わせて気持ちを込めた語り掛けをすることが大事です。会話は分からなくても、大人の表情や声のトーンからしっかりと情報を受け取ります。乳児期の視野は大人が思う以上に狭いので、しっかり見える位置で目を見て伝えます。絵本の読み聞かせにも気持ちを込めます。「まだ理解できないだろう」と判断して手を抜いてしまうと、気持ちを込める脳に育てることはできません。子どもにまだ意味が分からないことでも、思いっきり気持ちを込めて繰り返し読んであげることで、脳に大きな反応や変化が起こります。目を合わせることとあわせて、体に触れて遊ぶことも脳の変化に重要です。ベビーマッサージやリトミックはまさに最適です。この時期の遊びとして積極的に取り入れましょう。 1~3歳:間違えない脳に育てる3歳まではさらに脳細胞が増え続けます。引き続き気持ちが伝わる脳を育むことは大事ですが、正誤・類似性を判断できる脳を育むコミュニケーションを取ることを取り入れていきましょう。理解・判断力を司る本能は、同じ行動を繰り返すことで鍛えられます。よく、子どもは同じ遊びを何度も繰り返していますよね。子どもは本能に従って無意識に、統一・一貫性を磨いています。「いつまでやってるの!」と叱ったりジャマをしたりしないようにしましょう。絵本の読み聞かせも、つい「色々な話を聞かせたい」とたくさんの種類を用意してしまいますが、大切なのは量より質です。同じ本を繰り返し読んであげましょう。繰り返すことで、物事を正しく判断する能力の基盤が出来上がります。間違えない脳を育むと、微妙な違いを見抜く鋭い直観力が磨かれます。そのためによい遊びは間違い探しです。簡単なものから始めて、徐々に複雑なものに挑戦しましょう。慣れてきたらママと競争するのも効果が高くなります。3~7歳:勉強ができる脳に育てる脳細胞が減少するこの時期は、不要な細胞を減らすことで必要な細胞同士がつながっていきます。この時期は脳に悪い習慣を止め、空間認知能力を鍛える遊びを取り入れ「勉強できる脳」へと育みましょう。空間認知能力を鍛えることは、文武両道の才能を伸ばしてくれます。効果的な遊びは、積み木やブロックです。丸・三角のものより、立方体や直方体を使用します。どの方向から見ても形が一貫しているため、空間認知能力が鍛えられるのです。オセロや将棋などの正方形のマス目を使う遊びもおすすめです。お絵描きをする際も空想のものを描くよりは、実際のものを見て写す写生の方が、空間認知能力を鍛えるのに効果があります。親子でさまざまな写生に取り組んでみるのも楽しいですね。身体を使う遊びとしては、目をつぶってその場でジャンプすることが効果的です。空間認知能力が低いと同じ場所に着地できません。床に印をつけて同じ位置に着地できるか、という遊びで鍛えられます。脳の細胞が3歳以降は減少しているというのは意外ですよね。幼児教育も年々低年齢化していますが、細胞が増加する時期には記憶力よりもコミュニケーションが大事なのだと改めて感じます。小児科で「生後7か月までの関わり方が、成長した時の親子関係に大きく影響するからたくさん抱っこしてあげて」と言われたのを思い出します。乳児期に密度の濃いコミュニケーションをたくさんとることで、子どもの脳は満たされ発達していくのですね。脳の仕組みなどを知って子育てすることは、子どもの可能性を最大限に効果的に発揮できるための一助となります。参考になさってください。
2017年06月08日「ストレスとは、外部から受けるあらゆる刺激のこと。脳科学的にいえば、ストレスに強い人はいません。脳にはストレスを感じる中枢があって、刺激を受ければ誰もが興奮するようにできているんです」 そう語るのは東邦大学名誉教授で医学博士の有田秀穂先生は、専門家と企業が共同で、ストレスや身体・肌を調査研究する「オフラボ」の顧問を務めている。オフラボは4月、47都道府県の女性7万人を対象にしたストレス指数チェックの測定結果から、「ストレスオフ県ランキング」を発表した。このランキングは、厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」をベースに、ストレス度や体の悩み、肌タイプなど15項目のアンケート調査を行い、各県ごとの「ストレスオフ指数」を算出し、集計されている。 その結果、ストレスオフ指数が全国で最も高かったのは、愛媛県!2位の島根県を7ポイント引き離して堂々の1位になった理由を、有田先生に分析してもらった。 「愛媛県といえば、災害が少なく温暖で暮らしやすいイメージです。結果を全国と比較すると、『思いどおりに休みを使っている』『天気や温度の気候がいい』『ワーク・ライフ・バランスが実現している』『家事を家族で分担している』というポイントがとても高く、素晴らしい自然環境のなかで、マイペースな生活スタイルを過ごしていることがわかりますね」 オフラボは、調査のなかで、ストレス発散のための「リラックス行動」も集計している。愛媛女子だけに目立ったリラックス行動は、「空を見る」「自転車に乗る」「首を温める」「森林浴」、そして「笑う」というものだった。さらに、愛媛県出身の50代の主婦に話を聞いてみると、“おしゃべり”こそストレス発散の秘訣だと熱弁する。 「愛媛県民は、一度居酒屋に入ると、ずーっとしゃべっているんです。笑いながら言いたい放題するのは、愛媛女子の“あるある”ですね」(愛媛県出身の50代の主婦) 有田先生も、いちばん正しいストレス解消方法は“おしゃべり”だと太鼓判をおす。 「脳に刺激を受けたストレスを静める『オキシトシン』という脳内物質が見つかっています。このオキシトシンを分泌させれば、誰もが簡単にストレスを発散することができる。分泌させるいちばんいい手段は、グルーミング行動といわれる、スキンシップやおしゃべりなんです」 別名“愛情ホルモン”ともいわれるオキシトシン・家族や仲のいい友人などと手をつないだり、ハグなどのスキンシップや、マッサージ、楽しいおしゃべりなどをはじめとした、“心地よい触れ合い”が生まれたりすることによって分泌されるという。 「エステやマッサージに行くのも、グルーミング行動です。ペットとの触れ合いもOK。お金要らずで、気軽にオキシトシンを出す行為が、ひざを突き合わせた“おしゃべり”。男性だと、仕事のあとに“ちょっと一杯”もそうです。女性が“井戸端会議”をしたり、女子会を開いたりするのも理にかなっています」 たまには空を見上げ、楽しいおしゃべりでストレスオフを目指そう!
2017年05月31日NHK「発達障害プロジェクト」第1弾、NHKスペシャルに大きな反響NHKが2017年5月からスタートした「発達障害プロジェクト」。複数の番組横断で、発達障害のある人や周囲の人たちの、様々な暮らし方や働き方、悩みや対策を伝えていく試みです。昨日5月21日(日)には、NHKスペシャルでの特集第1弾「発達障害 ~解明される未知の世界~」が放送されました。 「発達障害プロジェクト」スペシャル, 「発達障害 ~解明される未知の世界~ 」発達障害のある人や周囲の人、より多くの人たちから様々な意見を集め紹介していきたいという趣旨から、生放送・リアルタイムで視聴者からのコメントを紹介しながらの番組展開。集まった意見は6600件以上。今後の番組制作にも活かされていくそうです。当日はNHKのウェブ・FAXフォームだけでなく、Twitterでも多くの視聴者が感想や意見を発信、発達ナビ編集部も実況中継に参加しました。 【実況まとめ】NHKスペシャル・発達障害特集(発達ナビ)上での視聴者の声は、ハッシュタグ #発達障害 や #NHKスペシャル 等からご覧になれます「甘えではない」発達障害当事者の“感じ方”のちがいを描き出すUpload By 鈴木悠平(発達ナビ編集長)これまで、主に「社会性やコミュニケーションに問題がある障害」などと言われてきた発達障害ですが、最新の脳科学研究や当事者への聞き取りにより、生まれつき、独特の「世界の見え方・聞こえ方」をしているケースが多いことがわかってきました。今回のNHKスペシャルは、こうした先天的な「感じ方のちがい」を、感覚過敏のある当事者へのインタビューや街中同行、再現VTRなどを通しての再現・共有を試みたことが、大きな特徴です。スーパーの中にいると、話し声やBGMだけでなく、冷蔵庫や空調の電子音までが「音の洪水」のように大量に入ってくるという感覚、飲食店で目の前の人と話していても周りの音がいっぺんに入ってくる症状などが、出演したASD(自閉症スペクトラム)当事者の口から語られます。聴覚情報の受け取り方の過敏性や、選択的な注意(自分に関係ある情報にフォーカスすること)の難しさなどがかけ合わさって、このような困難さが生じると言われています。また、小学校の授業風景を再現したVTRでは、教室内の掲示物や周りの同級生の様子に注意が引っ張られ、先生の話を集中して聞くことができないADHD(注意欠如・多動性障害)の症状や、教科書を読もうとしても文字のつづりを脳内で意味と照合する作業に困難があるLD(学習障害)の症状の一例が紹介されています。単に困りごとを描くだけでなく、発達障害のある人たちの脳内で何が起こっているか、症状の背後にあるメカニズムについても、これまでの研究仮説をベースに説明がなされていました。スタジオには、俳優の栗原類さん、40歳前後でASD(自閉症スペクトラム)と診断された片岡さん、ASD当事者で東大にて「当事者研究」を進める綾屋紗月さんなど、成人の発達障害当事者の方々もゲストとして登壇。ゲストのひとり、40代の片岡さんは「この歳になるまでずっと我慢して来たけど、若い人たちには、我慢しなくていいんだよって伝えたい」と述べます。一人ひとりが外部の刺激をどのように受け取っているか、その「感じ方」の違いを私たちは直接共有することはできません。だからこそ、これまで視覚過敏・聴覚過敏をはじめとした感じ方のちがいを要因とする生きづらさは、その感覚を持たない人には伝わりにくく、単なる「我慢の問題」と見なされがちでした。人間が集団で生活する上で、ある程度の共通土台は必要となりますし、空間作りにおいてはどうしてもどこかで線引きは避けられません。ですが、同じ空間にいても、その刺激を我慢できる「閾値」が人によって違うということを前提に、空間づくりやコミュニケーションのあり方を問い直していくことが大切なのだと感じました。週に1度、照明や音声を落とし、感覚過敏のある方でも買い物をしやすくする「クワイエットアワー」というイギリスのスーパーマーケットでの取り組みも紹介されていましたが、こうした環境調整を部分的にでも行ってくれる場所が増えていくことで、日常生活上の困難さを軽減し、苦手な場所に行かないで済む「選択肢」を増やすことに繋がるでしょう。番組中でも触れられていましたが、今回の番組づくりは、ゲストの方をはじめ、発達障害当事者の方の意見を取り入れながら進められたそうです。例えば、スタジオトークでは「話し相手の顔を見ないでいいルール」を採用。人の顔を見ると、余計な情報が多く入ってきて、それをまとめ上げるのが困難だという特性を持つ人にとって、「目を見て話すこと」がマナーや礼儀とされる文化に合わせて過ごすことは、非常にストレスが大きいと言えます。海外の研究でも、"Autistic Sociality"(自閉圏の社交性)という考え方が提唱されており、対面的ではない関わり方、情動を抑えめにした話し方など、ASD(自閉症スペクトラム)の人たちにとって心地よい他者との関わり方を分析・整理した論文も出されています。番組内では栗原さんが「会話に使うエネルギーが他の人たちより倍ぐらい多いのだと思う」と述べていました。また一方で、あまり目を見ないとしても相手のことはリスペクトしているのだということを、相手に事前に伝えるようにしているとも語ります。目を見て話さないことは、無礼なわけでも、相手に関心がないわけでもなく、物事の受け取り方や、相手への敬意の示し方が異なるだけなのだという観点を共有することができれば、ASDの人にとっても過ごしやすいコミュニケーションの方法を考えやすくなるかもしれません。 Ochs, Olga Solomon, "Autistic Sociality", Journal of the Society for Psychological Anthropology, 11 March 201また、スタジオデザインについても、ゲストの綾屋さん・片岡さんから事前に相談をした上で決められたとの背景が語られます。フリップで見せられたスタジオの「初期案」は発達障害特性の多様さをイメージしてか、多くの色をふんだんに使用したカラフルなものでした。「色や光が強すぎてこの空間に長くいるのは辛い」とのフィードバックを受け、白を基調とした今回のシンプルな内装に決まったそうです。スタジオ生放送で感想を求められたところ、綾屋さんは「反射もそれほど強くなく安心できるレベル」、片岡さんにとっては「これでもまだ反射が強くて眩しい」と回答。視聴者からもリアルタイムで様々な意見がありました(テレビ画面からだと、スタジオの方とはまた違った見え方をしているかもしれません)。今回のように事前の相談・工夫を経た場合でも、なかなか万人にとって過ごしやすい空間を作るのは難しいものですが、むしろ、このスタジオに対する反応のバラツキこそが、一人ひとりの見え方、感じ方の多様さを浮き彫りにしているように感じました。たとえ全員が満足できる環境にはできなくとも、こうしてなるべく多様な意見を取り入れながら空間づくりを考えていくことには意義があると思います。また、それでも難しい場合には、たとえばサングラスを着用可能にしたり、疲れた時にいつでもその場を抜け出せるようにするなど、その人のしんどさに合った、個別の合理的配慮を組み合わせていくことが重要だと思います。アフタートークでも、「発達障害を扱っているのにBGMがうるさくて集中できなかった。配慮してほしい」との視聴者の声が紹介されました。こうした意見も受け止める必要がある一方で、音声やビジュアルによる補助が多い方が理解しやすいという人の存在も同様に考える必要があります。こうした問題を一度に解決することは難しいかもしれません。ですが、たとえば手話通訳や副音声の利用ができるようになったように、BGMの有無を選択できるようにするなど、今後の放送技術や環境の進化によっては、異なる感じ方の人同士が共存しやすい未来が訪れるかもしれません。発達障害、とりわけ視覚や聴覚の過敏がある人のみならず、感じ方の違いを前提としたコミュニケーションのあり方について、多くを考えさせられる番組だったと思います。伝えきれない「ちがい」について出典 : 今回のNHKスペシャルの放送内容の大きな意義は、一つには、発達障害は先天的な脳機能障害であり、甘えやしつけの問題ではないということを、その症状メカニズムと共に丁寧に伝えたこと、もう一つには、そうした先天的な凸凹に対しては、本人の努力不足や自己責任論で片付けるのではなく、刺激やストレスを減らすための環境調整や、その人の得意を活かす仕事や役割づくりの重要性を示したことだと思います。そんな放送内容に対して、「よくここまで丁寧に掘り下げてくれた」「自分の苦しみを代弁してくれて嬉しかった」などと好意的な反応も数多く寄せられていましたが、一方で、「まだ○○についても触れて欲しかった」「○○な人への視点や配慮が足りなかった」といった、さらなる掘り下げや発信の工夫を求める声も少なくありませんでした。発達障害はその特性も症状も多様であるがゆえに…限られた時間で全ての「ちがい」を描き尽くすことはできない。そのことをわかっていつつも、もっと伝えてほしい、もっと知ってほしい、という思いを持つ方が、それだけ多くいるということなのかもしれません。だからこそ、NHKも単発の特集で終わらず、通年で取り上げていくという決断をしたのでしょう。回を追うごとに、多くの人の意見が集まり、交わされ、またひとつ発達障害を取り巻く実態が明らかになっていくことを願います。全てを語り尽くすことはできないけれど、一人ひとりが生きる日常の中で、今までよりほんの少しだけ、お互いの「ちがい」に対する想像力を働かせ、分かち合うことはできるはず。これからも「発達障害プロジェクト」の番組を追いながら、考えていきたいと思います。
2017年05月22日