昨年、日本の和食がユネスコ無形文化遺産に認定されました。その影響もあってか、ご飯や漬物、味噌汁といった “昔ながらの伝統的な朝食や食生活” に、今ふたたび注目が集まっています。なかでも、「漬物」(ぬか漬けや塩漬けなどの発酵させたもの)は、腸内環境を整え、若々しさを保つために必要な成分を多く含んでいます。今回は、漬物の栄養素や美容効果についてご紹介しましょう。漬物に含まれる「乳酸菌」で腸内環境を整える漬物には、みなさんご存じの「乳酸菌」が含まれています。乳酸菌は大きく分けると「植物性乳酸菌」と「動物性乳酸菌」の2種類。ぬか漬けやキムチといった、主に植物からできた発酵食品に含まれているものが植物性乳酸菌、ヨーグルトやチーズなどの動物から産まれた乳酸菌が動物性乳酸菌となります。植物性乳酸菌は酸に強く、胃に入っても胃酸に負けることなく腸まで届くといわれています。腸の動きを活発にし、腸内の善玉菌の働きを助け、腸内環境を整えてくれるのです。また、腸の掃除をしてくれる食物繊維も多く含まれています。植物性乳酸菌は、食物繊維との相乗効果でさらに活性化するのだそう。昔の人たちが、吹き出物や便秘にあまり悩まされていなかったのは、漬物を毎日食べて知らず知らずのうちに腸内環境を整えていたからかも? しれませんね。おいしい漬物を食べることで、腸がキレイになったりお肌がきれいになっていくならば、毎日意識的に取り入れない手はありません。発酵食品「漬物」で美肌ケア?!「酵素」を摂取したいのなら、漬物を食べることが近道だ、と言われています。漬物のような発酵食品は、熱を通さずに野菜を発酵させているため、酵素をそのまま体内に吸収することができるのです。酵素は、わたしたちの体を正常に若々しく保ってくれる作用があります。熱に弱く、自ら体内で生成される成分ではありません。酵素を摂取するには、食物から直接取り入れるしか方法はないのです。そのため、乱れた食生活や不摂生を続けていると、酵素をうまく摂りいれられず、老化が進んでしまうことにも。「痩せにくなった、疲れが取れにくくなってきた」と感じる人は、老化と共に体の中の酵素が減少していることが、要因のひとつかもしれません。また、熱に弱いビタミン類を摂取できる点も、漬物の魅力。疲労回復を手伝ってくれるビタミンB1、そして、お肌の再生を手助けしてくれるビタミンCが豊富に含まれているので、肌のくすみが気になる方にもおすすめです。おいしい「漬物」の選び方と保存方法最近は手作りのぬか漬けが人気ですが、忙しくてなかなか作れない!という方も多いでしょう。そこで、お店で購入する際に役立つ「おいしい漬物の選び方」と保存方法を、漬物メーカー株式会社 浜食さんに伺いました。「漬物はなるべく保存料着色料の入っていないものを選びましょう。もともと野菜には乳酸菌や酵素を持っていて、塩を揉みこむことによりそれらが活性化されます。塩だけで漬け込んだ野菜たちは、自然な風合いの色味になります。塩漬けなどの漬物を保存する場合は、漬物液は捨てずにそのままタッパなどの保存容器に移し、いま食べる分だけそこから出して、いただいてください。そして必ず冷蔵庫で保存しましょう」封を開けてもすぐに食べ切ることは、なかなかできませんよね。今回お伺いした保存方法を守れば、安心して少しずつでも朝ごはんに漬物を取り入れて、腸内環境を整えていくことができそうです。漬物を使ったアレンジレシピ最後に、残ってしまった漬物を使って作るアレンジレシピをご紹介。ご飯だけではなく、パンに合わせてトーストしても美味しいんですよ。是非試してみてくださいね。▼お新香とチーズのおにぎらず植物性乳酸菌と動物性乳酸菌が合わさった、まさに美容のためのおにぎらず。忙しい朝や、会議が続くお昼ご飯のお弁当にもってこいのレシピです。 ▼砂肝と青菜の炒め物青菜の漬物を中華風にアレンジ。白いご飯やお酒のおつまみにぴったりのレシピです。漬物は保存がきくので、手軽に作る炒め物にも重宝します。 ▼漬物の豚肉巻き残った漬物と韓国の漬物キムチを豚肉で巻きました。チリメンジャコをプラスすることで、カルシウムも摂取できます。栄養バランスばっちりの美肌レシピです。 取材協力/湘南生活クラブ生活協同組合 ちがさきセンター
2015年12月14日女性にとって、便秘は悩ましいトラブル。肌荒れはもちろん、放っておくと腸閉そくなどの大腸の病気につながってしまうこともあるようです。機能性食品の開発などを行う「えんばく生活」と自宅でできる腸内細菌調査サービスを扱う「サイキンソー」は、2015年8月に「腸内環境とダイエットに関する意識・実態調査」を実施。30〜40代の女性約400名を対象に行った調査によると、お通じについての悩みを持っている女性は約半数にもおよぶことがわかったといいます。そのうち、9割以上が便秘という結果が出ているとか。「自分は慢性便秘だから…」とあきらめてはいませんか? 日ごろの生活の見直しによって、便秘が改善する可能性もあるかもしれません。腸内環境を改善するためのポイントを7つご紹介します。1.食物繊維は足りている?腸内で善玉菌のエサになり、腸の動きを活発にするという食物繊維。外食や加工食品が多いと不足しがちになってしまいます。意識してとっているつもりでいても、じつは足りていなかった、ということもあるかもしれません。厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準」 によると、18歳から69歳までの女性の食物繊維摂取目標量は、1日あたり18g以上だそうです。※1目標量に達しているかどうか、食事の内容を見直してみましょう。2.水溶性と不溶性、食物繊維には2種類ある食物繊維は、水に溶ける水溶性と、水に溶けにくい不溶性にわけられるそうです。りんごやバナナ、海藻などに多く含まれる水溶性食物繊維は、主に腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境をととのえる働きをするといわれています。一方、豆類や野菜、穀類などに多く含まれる不溶性食物繊維は、便のカサを増して腸の動きを活発にします。食物繊維を十分とっているのにお通じが改善しない場合は、水溶性と不溶性のどちらかに偏っている可能性も。日ごろの食事から、摂取している食物繊維の種類を確認してみるといいでしょう。3.食物繊維のとり方は?食物繊維は、一度にたくさんとるよりも、毎回の食事で小わけして摂取するのがベター。朝食で果物を必ず食べる、お米を玄米にするなどの工夫を日々の食事に取りいれましょう。みそ汁に海藻やきのこ類を足すだけでも、簡単に食物繊維を増やせます。4.腸美人に運動は不可欠運動不足は便秘の大敵。最初はストレッチや、体を曲げる・ねじるなどの、短時間の簡単な体操でいいので、毎日少しずつやってみましょう。スムーズな排せつに必要な、おなかまわりの筋力をきたえることも忘れずに。運動は継続して行うことが大切なので、寝る前に行うなど、習慣にするのがいいでしょう。ウォーキングやジョギングもオススメです。5.規則正しい生活を心がける朝食をとる習慣のない人は、できるだけ何かを食べるようにして、朝から胃腸が動くようにしましょう。最初はバナナ1本+水分などの簡単なものでOK。便意を感じたときに我慢しないよう、トイレの時間を見こんで起きることも大切です。また、腸は寝ている間に活発に動いて排せつの準備をするため、睡眠時間の確保は便秘改善のカギでもあるようです。寝不足にならないよう心がけましょう。6.ストレスをためないストレスがたまって自律神経のバランスが乱れているときは、副交感神経の働きが低下していることが多いそうです。副交感神経の働きは腸の活動に影響していることから、便秘になるといわれています。ときには、便秘と下痢をくりかえすような症状が出ることもあるとか。ストレス性の便秘や下痢は、多くの場合、きちんと休養して自律神経を整えることで改善するといわれています。便秘は体が発する危険信号かもしれません。思いあたることがある人は、早めのストレスケアを。7.水分を十分にとる便のかたさと水分の量は密接に関係しています。水分を十分にとると、便がかたくなりすぎることなく、腸内をスムーズに通過できるようになるとか。空気が乾燥しているときや、暑くて汗をかいたとき、たくさんしゃべったりしたときにはさらに多く必要になるそうです。朝起きて、すぐにコップ1杯程度の水や白湯を飲むのもオススメです。日々を気持ちよく過ごすためにも、お通じは快適にしたいもの。腸によい行動を少しずつ生活のなかに取りいれませんか? 何をするとどう変わるのか、お通じが改善していく過程を楽しみましょう! ※1出典: 「日本人の食事摂取基準(2015年版)」(厚生労働省)
2015年12月06日タカラバイオは11月24日、寒天由来の機能性食品素材「アガフィトース」に腸内環境の悪化を抑える作用があることを確認したと発表した。同成果は京都府立医科大学との共同研究によるもので、詳細は「第6回フードファクター国際会議(ICoFF 2015)」で発表された。「アガフィトース」は寒天の主成分であるアガロースの酸加水分解によって生成する2~8糖のオリゴ糖。同社はかねてより「アガフィトース」の研究を進めており、これまでに抗関節炎作用、大腸炎予防作用、発がん予防作用などの機能性があると発表している。今回の研究では、マウスに高脂肪食と「アガフィトース」を与え、腸内細菌叢を評価した。その結果、高脂肪食により腸内細菌叢のバランスが悪化するが、「アガフィトース」によりその悪化が抑えられることを確認。また、腸内細菌叢のバランスが悪化することにより生成される発がん性物質の二次胆汁酸(デオキシコール酸)の増加も「アガフィトース」によって抑えられることも確認したという。さらに、アゾキシメタンという化学物質と高脂肪食によって誘発される大腸発がんモデルマウスに「アガフィトース」を与え、がん病変の形成を評価したところ、「アガフィトース」によってがん病変の形成が抑制されたことを確認した。同社はこれらの結果について、「アガフィトース」は腸内細菌叢のバランスが悪化するのを改善し、また、発がん性物質のデオキシコール酸の増加を抑えることで、発がんを抑制することを示すものだとしている。
2015年11月24日サニーヘルスはこのほど、同社が運営するダイエット情報発信サイト「microdiet.net」にて調査レポート「腸内環境が体質を決める! 話題の『菌活』がダイエットに効く理由」を公開した。「microdiet.net」は、ダイエットのための正しい知識を知ってもらうために、栄養学を専門に学んだ管理栄養士、多くのダイエットサポートを経験したスタッフの協力のもと、さまざまな情報を発信している。今回は、「菌活」をテーマにしたダイエット情報を公開した。「菌活」とは、体に良い作用をもたらす菌を含む食品を積極的に食べること。代表的な「菌活」には、乳酸菌やビフィズス菌などを摂取することが挙げられる。乳酸菌やビフィズス菌は善玉菌と呼ばれ、ビタミンの合成、消化吸収の補佐、免疫刺激、悪玉菌の増殖を抑えるなど、体内でさまざまな働きを行う。一方、腸内腐敗、細菌毒素の発生、発ガン物質の産生、ガス発生など発生させる腸内細菌は悪玉菌で、肌荒れや病気の原因になるほか、老化の促進にもつながるという。また、健康時は活動が少ないが、体が弱っていると悪玉菌と同じような働きをする「日和見菌(ひよりみきん)」という腸内細菌もいる。腸には、これらの腸内細菌がおよそ100~500種、100兆個も存在していると考えられている。こうした菌群は腸内フローラ(腸内細菌叢 / ちょうないさいきんそう)と呼ばれ、菌のバランスは人によって異なる。腸内の菌の数は、善玉菌と悪玉菌の一方が増殖すればもう一方が減るというように、一定に保たれるようになっているという。健康な腸は善玉菌が悪玉菌を押さえバランスが保たれているが、菌のバランスが悪玉菌優勢になると腸内環境が悪化する。腸内で食べたものの腐敗が進み、アンモニア、フェノール、インドールなど有害物質が発生。それら有害物質は腸管から吸収され全身に巡り、便秘、下痢、頭痛、肌荒れ、口臭、体臭などの原因にもなる。また、代謝が低下するため、太りやすくなるといった症状も現れるという。腸内の悪玉菌優勢のサインとしては、「臭いオナラ」や「臭い便」が挙げられる。同サイトでは、悪玉菌が増える原因に「便秘、加齢、ストレス、運動不足や不規則な生活、加齢」などを挙げている。しかし、肉類、インスタント食品、菓子など脂肪の多い食べ物のとりすぎも悪玉菌の増加につながるとのこと。一方で、豆類、海藻類、野菜や、水分の摂取量が減ることも悪玉菌を増やす原因になるとしている。「菌活」によって腸内の善玉菌を増えると腸内環境が整い、美容と健康、さらにはダイエット効果まで得られるのこと。詳しい内容は、「microdiet.net」で公開している。
2015年11月11日最近、ヘルスケアのキーワードとして注目されるようになった“腸活”。腸を健康にすると、美肌や健康、ダイエットにも効果的とあって、毎日の食生活でも腸内環境によいとされる乳酸菌が含まれる発酵食品を意識して摂取している人もいることだろう。ところが、乳酸菌と一言でいっても、実は製造過程によって内容はさまざまなのだという。たとえば、市販のヨーグルトやサプリメントに含まれる乳酸菌は、特定の菌株を抽出・培養したものだが、自然発酵によって作られる乳酸菌は同じ乳酸菌でも、複数の菌が共生している乳酸菌で、より腸活に効果的とされ注目されているのだ。さらに自然発酵乳酸菌は、美容効果で話題の活性酵素も同時に摂取できるという。有機野菜や自然食品など、国産の安心でおいしい食材や雑貨などをネット宅配できる「大地を守る会」では、この自然発酵乳酸菌に着目し、自然発酵乳酸菌を使った「ウエダ家の豆乳発酵マルチクリーム」を9月28日(月)発売した。この商品は、会員でなくてもネットから1個896円で購入することが可能だ。「ウエダ家の豆乳発酵マルチクリーム」は、マヨネーズのようでもあるが、ヨーグルトの発酵食品特有のにおいがあり、もう少しクリーミーな食感。野菜スティックのディップにしたり、旬のハーブやスパイスと混ぜ合わせてパンスプレッドにしたり、朝食のグラノーラにトッピングして味のアクセントにするなど、その名の通りマルチに活用することができる。「ウエダ家の豆乳発酵マルチクリーム」は、菌の可能性について長年研究を重ね続けてきたCOBO株式会社と、原材料・無添加にこだわった加工食品を手掛ける株式会社フルーツバスケットによる共同開発で生まれた商品で、使われている自然発酵乳酸菌は、雑多な菌環境から厳しい環境で生き残った乳酸菌と酵母を選んでいる。また乳酸菌のはたらきで雑菌の繁殖を抑えるため、加熱の必要がなく、生きたままの菌をそのまま摂取できるのも特徴だ。加熱処理をしないことで、酵母が酵素、アミノ酸、ミネラル等がそのまま残り、手軽においしく、生きた菌や活性状態の酵素を無添加で取ることができる。マルチクリームは、ダイエット中の人やローフードやマクロビを実践している人など、食事内容に気を使っている人や制限を設けている人にもおすすめ。レシピの幅もより広がりそうだ。いろんなメニューに活用して、自己流の腸活メニューにアレンジして楽しんでみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年10月19日美と健康を維持するために重要な臓器の一つが腸です。腸の機能が衰えると、便秘や肌荒れだけでなく、健康面でもたくさんの弊害が出ます。体の不調が気になり出したら、腸内環境を真剣に考え直したいものです。腸の大切さと、腸を健康にする方法をご紹介します。健康を維持するための腸内細菌2つの役割腸の中には、「腸内細菌」と呼ばれるたくさんの菌がいます。それらの役割は、免疫機能を保つ・生活習慣病を予防するのふたつに大別できます。免疫機能は、体に入ったウイルスに対抗するために不可欠なもの。この機能がうまく働いていないと、風邪を引きやすくなったりガンのリスクが高まったりと、健康面に弊害が生じます。そして、もうひとつの働き、生活習慣病の余病ですが、生活習慣病とは、動脈硬化や糖尿病をはじめとした命に関わる怖い病気。腸の働きが弱まることによって、これらが引き起こされる可能性があると言われています。つまり、健康で長生きするためには、あらゆる病気をブロックする腸の働き改善が不可欠と考えられるのです。腸内環境を整えるため十分な睡眠を!腸内環境を整えるためにまず取り組みたいのは、睡眠時間の確保です。私たちの体は、眠っている間に腸のメンテナンスがされるようにできています。しかし、睡眠不足によって十分なメンテナンス時間が確保できていないと、悪玉菌と善玉菌のバランスが崩れてしまい、腸本来の機能を発揮できなくなってしまうのです。いつもより睡眠時間が短かったとき、翌日にお腹の調子が悪くなってしまったという経験はないでしょうか?これも、腸のメンテナンスが正常に行われなかったことが原因かもしれません。適切な睡眠時間の目安は、6時間~8時間と言われています。遅くとも深夜0時までにはベッドに入り、規則正しい生活を意識しましょう。睡眠の質向上でメンテナンス効果を高める工夫十分な睡眠時間を確保すると同時に、質にもこだわるとより腸に優しい生活に近づきます。具体的には、早めに夕食を済ませる、ゆっくりとお風呂に浸かって疲れをとる、室温や湿度調整をするなどがそうです。寝付きが悪い、寝たのに途中で起きてしまう、起きたときに体が重いなどの症状があるなら、睡眠の質が低下しているサインかもしれません。ぐっすり眠れていないと、翌日に腸の疲れが残ってしまいます。さらに、ストレスから腸の働きがより悪化するという悪循環に。体調がすぐれないまま無理に自分を奮い立たせても、仕事も家事も思うように進みません。また、疲れが溜まると、老け顔になって見た目年齢をあげる原因にもなってしまいます。クマがくっきりと浮き出て顔色がすぐれないと、どんなにオシャレをしてもその美しさは半減してしまうのできをつけたいところ。美と健康を維持したいなら、何よりもぐっすり眠り腸内環境を整えることが大切です。腸美人こそ、真のインナービューティーと意識して前向きに行動しましょう!photo by pixabay
2015年09月29日便秘で悩んでいる女性って多いですよね。腸内環境は美や健康のバロメーター。でもそれだけじゃなく、腸の調子の良し悪しって、実は気分や感情にも影響するんですよ。専門家の間では、腸はなんと「第2の脳=セカンド・ブレイン」と呼ばれています。≪腸はセカンド・ブレイン?≫これはアメリカの解剖・細胞生物学教授が発表したもの。ちょっと難しいのですが、要約すると「腸は脳の命令を受けずに自発的に活動している」という理論です。つまり、今までは「人体のあらゆる器官を司っているのは、脳」と言われてきましたが、この常識が覆されたわけですね。人体にはまだまだ未知の部分が多いけれど、脳と同様に腸にも「快・不快」を判断する感情のようなものがあるかもしれない、と考える専門家もいるようです。≪緊張するとお腹が痛くなるワケ≫研究はさらに進んで、近年では、腸と脳の間には双方向のネットワークがあることもわかってきました。このことは「腸脳相関」と呼ばれています。例えば、緊張やプレッシャーからお腹が痛くなるというのを体験した人はいませんか?それは脳の緊張が腸に影響しているから。また、腸に病原菌が入ると脳に不安が生じるとも言われています。この伝達経路は複雑なのですが、シンプルに考えると、腸の状態を常に整えておけば脳はストレスを感じずにいられる、という説も成り立ちます。≪セロトニンは腸にもある!≫ところで、脳には「ハッピーホルモン」とも呼ばれる快楽物質「セロトニン」がある、という話をご存知の方も多いでしょう。こちらは精神面に影響を与えるホルモンで、心の安定にも関与していると考えられています。そのハッピーホルモンを刺激して、美しさに磨きをかけよう、という趣旨の化粧品を販売するメーカーも。確かに心が安定し、いつも笑顔の女性は魅力的ですよね。実はこのセロトニンは腸にもあるのです。ただ、腸で作られたセロトニンは脳に届くことはなく、主に整腸の役割を担っていると言われています。とはいえ、今後の医学でまだまだ新しいことが発見される可能性もあるのです。≪腸の調子を整えるちょい足し食材≫脳の状態をクリーンに保つのはなかなか難しいけれど、腸ならば、ちょっとした工夫で良い状態にしておくことができます。腸の調子を整える食べ物というと、繊維質の多い根菜やキノコを思い浮かべる人も多いでしょう。でも毎食、腸内環境を考えてメニューを選ぶのは大変ですよね。そこで今回は、食事にちょい足しするだけで腸の活動をUPする食材をご紹介しましょう。◆オリーブオイル主成分であるオレイン酸は小腸で吸収されにくい成分なので、腸壁をゆっくりと刺激し、さらに大腸を刺激して腸管内の便を滑らかにしてくれます。(例)パンにつける、サラダのドレッシングの代わりに使う◆シナモンパウダー水分バランスを調整する作用があり、体内の余分なものを排出する働きがあります。(例)トーストにかけてシナモントースト風にする、紅茶に入れてシナモンティーにする◆玄米フレーク玄米は食物繊維が豊富。便のカサを増やしてスムーズに排出してくれます。(例)サラダにかける、クルトン代わりにスープに入れる、ヨーグルトにちょい足しこの3アイテムは、普段の食事に手軽にプラスできるのがポイントです。できれば家だけでなく職場にも常備して、気づいたときにちょい足しする習慣をつけたいですね。不規則な生活や時間のないときのコンビニご飯も、たちまち美腸食に早変わり!腸の状態を良くすれば、脳も心も理想的な状態に!さらに便秘による肌荒れやむくみなど、見た目に現れる不調の改善の助けにもなります。「腸脳相関」を意識して心も体もハッピー&クリーンにすることで、自分に自信を持てたら、今よりもっと積極的に恋に向かえるはず。楽しみながら腸活、始めてみませんか?(文=天野りり子)天麗美人占いあなたの美人タイプ 【無料占い】
2015年09月16日国立精神・神経医療研究センター(NCNP)は9月15日、神経難病である多発性硬化症(MS)患者の腸内細菌叢について解析を行った結果、細菌叢構造の異常、特に特定の細菌で著しい減少がみられることを明らかにしたと発表した。同成果はNCNP神経研究所 免疫研究部部長兼センター病院 多発性硬化症センターの山村隆 センター長、東京大学の服部正平 教授、麻布大学の森田 英利教授、順天堂大学の三宅幸子 教授の共同研究チームによるもの。9月14日(現地時間)に科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。MSは脳や脊髄、視神経に繰り返し炎症性の病変が生じる慢性疾患。視力障害や手足の麻痺、高次脳機能障害などの神経症状を伴う再発を繰り返しながら、徐々に神経障害が進行していく神経難病で、患者は全国に約2万人いると推定されている。日本では過去30年間で患者数が約1000人から2万人近くまで増加しているが、まだ原因ははっきり分かっていない。近年、さまざまな自己免疫疾患に腸内細菌叢などが関与している可能性が注目されており、MSも自己免疫疾患の1つと考えられていることから、同研究グループは、患者数増加の背景に日本人の食生活の変化などが腸内細菌に影響を与え、発症しやすくなったのではないかという仮説を立て、MS患者の腸内細菌を構成する菌について研究を開始した。今回の研究では、NCNP病院に通院中の20名の再発寛解型を示すMS患者の寛解期の糞便を解析し、糞便を構成する数百種類の菌種の同定、多様性の評価などを行った。その結果、MSの腸内細菌叢では健常者と比べて、炎症性のリンパ球に対して抑制的に機能するリンパ球を効率よく誘導する細菌と同じグループに属する細菌が減少していることが判明。この腸内細菌叢の異常が発症の危険因子になっている可能性が考えられるという。再発頻度や再発症状の重症度などMSは個人差が大きい。同研究グループは今後、より多数の多様な背景をもった患者の腸内細菌叢の解析を進めることにより、同疾患の多様性を説明する因子が発見できる可能性があるとしている。
2015年09月15日主婦の友社は9月14日、乾物ヨーグルトのレシピを紹介する『ヨーグルトでもどす魔法の乾物レシピ』を発売する。「乾物ヨーグルト」とは、切り干し大根や高野豆腐、干しわかめなどの乾物を、水の替わりにヨーグルトに約7~8時間つけ、ヨーグルトに含まれる水分(ホエー)を吸わせてもどした食材のこと。乾物がプリっとした食感になるだけではなく、味や栄養面でもメリットがあるという。作り方は「切り干し大根」の場合、ふたのある容器を用意して切り干し大根を入れ、ヨーグルトを入れてからめるだけ。もどしたあとは、ヨーグルトの水分(ホエー)を吸い込んだ切り干し大根が完成する。栄養監修を行った学術博士・栄養士の佐藤秀美先生によると、乾物ヨーグルトは、腸内フローラを整える効果があるという。乳酸菌と乾物に含まれる食物繊維の相乗効果で腸内環境が整うため、毎日の食事に取り入れれば、免疫力アップに役立つ、としている。また、乾物は「煮物、酢の物など日本食でしか使えない。手間がかかり、古臭い」というイメージを持つ人も多いが、同書ではそのイメージを覆す洋風やエスニック風のレシピも紹介。ヨーグルトにつけ込んだ高野豆腐のお菓子「高野豆腐のスティックケーキ」、おもてなしにも適した「ドライトマトとレーズンのカナッペ」などを掲載している。価格は800円(税別)。
2015年09月08日体内に老廃物が溜まると、生活習慣病の一つでもある肥満をはじめ、がん、体調不良、肌あれ、老化など、健康と美容を脅かす様々なトラブルを引き起こす原因になってしまいます。食べ物から得た栄養をしっかりと体内へ吸収させるためには、腸内の環境が整えられていることが欠かせません。腸内の環境を常に良い状態に保つためには、毎日の排泄がとても重要です。腸内環境悪化の理由・加齢・薬、抗生物質・食生活の乱れ・ストレス、過労・運動不足・細菌汚染☆腸内美人になるための7つのポイント☆1.穀類・野菜類・豆類・果物類を摂る2.発酵食品を摂る3.食物繊維やオリゴ糖を摂る4.加工食品や食品添加物をなるべく摂らない5.良く噛んで食べる6.適度な運動7.自然と触れあう主に腸内環境を整える成分は食物繊維と善玉菌です!食物繊維・食物繊維は便秘予防やコレステロール値を下げる効果や糖が消化器官に吸収されるスピードを穏やかにして血糖値の上昇を抑える効果もあります。・食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と水に解けにくい「不溶性食物繊維」の2種類があります。水溶性食物繊維:ブドウ糖の吸収速度を遅らせ、血糖値が急激に上がるのを抑えるので糖尿病の予防に効果が期待。また、乳酸菌などの善玉菌をバランスよく保つので腸内環境を改善する作用もある。《食べ物》こんにゃく、わかめ、昆布、果物、野菜など不溶性食物繊維:水分を吸収して何倍も膨れ上がるので便の量を増やすと共に腸を刺激して便秘を解消します。咀嚼回数が増えるものが多いのでダイエット向き。《食べ物》穀類、豆類、野菜(特に根菜類)、海藻類、きのこ類など善玉菌私達の腸内には500種類以上、約100兆個もの腸内細菌が存在し、善玉菌・日和見菌・悪玉菌の3つに分けられます。健康な人の腸内細菌バランスはビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌が多く、腐敗菌であるウェルシュ菌や大腸菌などの悪玉菌は少数。しかし、腸内環境は、年齢・食生活の変化・ストレス過多・抗生物質の服用などの影響で悪化します。腸内環境を整えるには善玉菌を増やすことが必要ですが、様々な理由から悪玉菌が優勢になると、まず起こるのが便秘です。毎日きちんと排泄が行われなくなると、悪玉菌が悪玉菌を増やすという悪循環に陥ってしまいます。代表的な善玉菌乳酸菌:漬物納豆菌:納豆麹菌:みそビフィズス菌:ヨーグルト乳酸菌:チーズ特に、極度の不安や緊張により悪玉菌が増えると言われています。ストレスを溜めず、笑顔でいることで免疫力も高まりますよ!
2015年08月23日最近何かとメディアに出てくる「腸内フローラ」。健康の秘訣は腸内フローラが元気である必要があるといわれています。腸内フローラは免疫力アップ、精神安定、アンチエイジングに効果的だということがわかってきました。しかし、子どものアレルギーにも関係していると知っていましたか?その前に、そもそも腸内フローラとは何なのでしょうか。医療関係者であれば誰でも知っていますが、大腸菌や乳酸菌を代表とする「腸内細菌」を言います。私たちの腸内には100兆匹から1000兆匹、約300種類の腸内細菌が生息し、重さにしてなんと1Kg(肝臓や脳と同じぐらいの重さ)もいるそうです。善玉菌が2~3割、悪玉菌1割、日和見菌がその他大多数の比率で生息しているといわれ、善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌、悪玉菌の代表はウェルシュ菌、大腸菌、そのときどきに合わせて優勢な側に付く日和見菌は連鎖球菌、バクテロイデス菌などがいます。私は前職で便や尿などから菌を培養し、何菌なのか同定する仕事をしていました。初めて培養すると驚くほどの数と種類、増殖力があり驚いたのを覚えています。そして同じ人でも日によって差が多いということも経験してきました。きっと食生活などの日ごろの生活が腸内フローラに良くも悪くも影響を与えているのではないでしょうか。腸内フローラと密接な関係の食事ですが、最近では食物アレルギーの子どもが多いような気がします。腸内環境とアレルギーとの関係は以前から言われており、きっとお母さんの腸内フローラ、新生児・乳児の腸内フローラがキーワードになるのではないでしょうか?それでは、次はもっと詳しく子どものアレルギーに着目してお話をしていきます。子どものアレルギー、なぜ発症するの?おなかの中にいる赤ちゃんは「無菌」です。お母さんが食べる食事のブドウ糖やアミノ酸、脂質やナトリウムなどの無機質などが胎盤を通過して栄養します。一部の菌(溶連菌、淋菌、クラミジア、梅毒など)、ウイルス(ヘルペス、肝炎、HIVなど)、原虫(トキソプラズマ)、真菌(カンジダ)以外は胎盤を通過しませんので、感染症をお持ちでなければやはり原則無菌というわけです。アレルギーとは、あるもの(アレルゲン)に過剰に起こる免疫反応をいいます。簡単にいうと敵から体を守る防御機構のようなもの。しかし、それが過剰に働くと起こるのですが、どうやら遺伝子的にアレルギー体質というものがあるということもわかってきました。しかしアレルギー体質だからといって全員がアレルギーになるわけではありません。アレルギー体質に「悪化させるような原因」が加わることで発症すると考えられているので、アレルギーは環境の変化が影響しているといわれています。住宅環境によりダニやカビが増える、食品流通や食生活の変化で食事の欧米化や食品添加物の増加、皮膚に厳しい乾燥環境が増える、菌との接触が減って体の免疫反応がアレルギーの起こりやすい方向に傾くなどの可能性が示唆されています。赤ちゃんは生まれてからはじめて菌に接触します。次第に皮膚や口などの消化器官、鼻などの呼吸器官へ菌が入り増殖を起こし始めます。この時点から多くの菌に触れることで、免疫力を養っていくのです。腸内では生後3~4日で善玉菌であるビフィズス菌が大多数で、悪玉菌の大腸菌は微々たる数しかいません。このビフィズス菌は、母乳中にある物質が増殖を促し、整腸作用を発揮します。また母乳には白血球やリンパ球、抗体、ホルモン、酵素なども多く含まれるので、赤ちゃんの免疫に一役買っているということは誰もがご存じでしょう。こうして免疫を獲得し、腸内フローラは2歳~3歳ごろに完成するといわれています。こんなデータがあります。アトピーの子どもと、そうでない子どもの生後1カ月の腸内細菌の数と種類を調べると、そうでない子どものほうが多かったと。やはりアレルギーと腸内フローラは切っても切り離せない関係であるといわざるを得ません。アレルギーとの付き合い方また未完成の腸内フローラの時期に牛乳、貝、お刺身、そばなどを食べさせると、分解できずに体内に入り、その食べ物に対する抗体が作られ、同じものが入ってきたとき、激しく攻撃してしまうアレルギー反応が起こると考えられていますので、離乳食が始まってからは気をつけなくてはいけません。こうして考えてみると、赤ちゃんのアレルギーを含む免疫のすべてはお母さんに依存しているというのはお分かりでしょうか。(1) 妊娠中のお母さんの腸内フローラが正しく活動していること(2) 出産方法(菌との接触)(3) 母乳育児(菌との接触と腸内フローラへの栄養)(4) 母乳の質を高める(腸内フローラへの栄養)(5) 育て方(アレルギー、免疫の獲得)私が子どものころ、食物アレルギーやアトピー、花粉症はそこまで多かったイメージはありません。当時は今のように「殺菌・消毒」の概念はそこまで強くなかったと思います。もちろん怖い菌も存在するので、一概に悪いというわけではありません。しかし何でも抗菌といい、菌に触れる機会を減らしてしまった結果がこのアレルギーの原因のひとつであれば、ある程度育て方で予防できるのではないかと考えます。そしてやはり、赤ちゃんの栄養はお母さんからです。妊娠中、授乳中、離乳食もすべてお母さん。まずはお母さんの腸内フローラを正常化し、子どもの将来の体のことを考えてあげてください。(鈴木元)
2015年08月16日ダイエットするなら夜ヨーグルト!ヨーグルトに含まれる善玉菌は腸内環境を良くすることで知られており、便秘や肌荒れを改善したり、アレルギー症状を緩和したりと、体に様々な好影響をもたらす。美容や健康のために食べる女性は多く、美容食の王様ともいえるヨーグルトだが、食べる時間帯について考えたことはあるだろうか。実は夜に食べるのが良いらしい。7月10日、サニーヘルスは、同社が運営するWEBサイト「microdiet.net」において、「ヨーグルトは夜がオススメ!夜ヨーグルトダイエット」をレポートしたと発表した。腸のゴールデンタイムを賢く使う最近注目されている「夜ヨーグルト」には、どんな効果があるのだろうか。同レポートによると、腸のゴールデンタイムである22時から翌2時までの間にヨーグルトを食べることで、さらに腸の働きを活発化させ、太りにくい体をつくるという。食べるタイミングとしては夕食後から就寝の3時間前までが最適だ。量は120gが適当で、無脂肪や低脂肪のものがベスト。また、料理に使う際は、乳酸菌は熱に弱いため、なるべく加熱せずに調理するのがポイントだ。気をつけたいのが、ヨーグルトを夕食替わりにしないこと。同レポートでは、様々な食材から必要な栄養素を十分にとり、バランスの良い食事を心掛けることが大切だとアドバイスしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・サニーヘルス プレスリリース(PR TIMES)
2015年07月14日美容のため、健康のため、腸の状態は整えておきたいもの。実は今、スマホで「腸活」ができるアプリが続々登場中。今回は3つのアプリを、実際にライターSが使ってみました。■自分のお通じ事情がカレンダーで一目瞭然!「美腸ナビ」乳酸菌から生まれたかわいい“にゅうさぎん”が美腸をナビゲート。「お通じ記録や美腸コラムつき。快適なお通じタイムを過ごすための音楽“トイメロ”が癒してくれます」■気づいたら腸活博士に?「腸活!クイズ」善玉菌や食物繊維、生活習慣と、腸活に役立つ情報がクイズ形式で出題される。「楽しく問題に答えていくうちに、自然と腸の知識が身についていきます。通勤時や、ちょっとした待ち時間にできて便利!」■自分でも簡単にできるマッサージ法がたくさん「めざせ腸美人便秘解消法」便秘解消エクササイズや、マッサージを教えてくれる。「腸にまつわるコラムは読み応えがあり勉強になる。質問に答えて行う腸年齢診断にトライしたら、年齢プラス20歳という結果で落ち込みました…」◇「美腸ナビ」(C)2014 Biofermin Pharmaceutical Co., Ltd.◇「腸活!クイズ」(C)awesomelife◇「めざせ腸美人便秘解消法」(C)sanae omura※『anan』2015年7月15日号より。写真・多田 寛取材、文・重信 綾
2015年07月12日女性なら、一度は便秘に悩まされたことがあるのでは。美容と健康のために、腸内環境は整えておきたいもの。今回は「美腸」をかなえるとして注目される、チアシードの正しい食べ方を、オーガニックコンシェルジュの栗田綾野さんに聞きました。スーパーフードとして日本でも広く知られるようになったチアシードは、腸にとってもうれしい食材。「チアシードは不溶性と水溶性の2種類の食物繊維がバランスよく摂れるため、腸のおそうじにぴったり。頑固な便秘でお悩みの方におすすめですよ。また、細胞が正しく働くために欠かせないオメガ3なども豊富に含み、肌への美容効果も期待できます。ほどよく膨らんで満腹感もしっかりと得られるため、ダイエット中の人でも安心して食べることができるフードですね」チアシード12g(大さじ1)中に含まれる水溶性食物繊維は4.1gで、玄米の8倍、大豆の2倍!ほかにも便をやわらかくして排便させるマグネシウムをブロッコリーの15倍となる40mg含む。「デザートなど高カロリーなものだと太りやすくなるので、スムージーなどヘルシーなドリンクに混ぜるのが正解。ほかにはガスパチョに入れたり、出汁でふやかしてゆで野菜や豆腐にかけるのもおすすめの食べ方です」◇「サンフード スーパーフーズ オーガニック チアシード」454g¥4,000(アリエルトレーディングTEL:0120・201・790)※『anan』2015年7月15日号より。写真・多田 寛取材、文・重信 綾※効果には個人差があります。
2015年07月12日森下仁丹と腸内環境デザインのバイオベンチャーであるメタジェンは7月7日、森下仁丹が提供する腸内フローラ(腸内細菌叢)を良好にし、便通を改善する機能性表示食品「ビフィーナ」の摂取により、生きたまま腸に届いたビフィズス菌が、ヒトの腸内環境に与える影響の解明に向けて、共同研究を開始すると発表した。具体的には、メタジェンが提供する腸内フローラ情報と腸内代謝産物情報の統合解析による腸内環境評価手法である「メタボロゲノミクス評価」を用いて、ビフィーナ摂取前後の腸内環境の変化を解析しようというもの。なお、森下仁丹では、将来的には、今回の成果を通じて、人それぞれの腸内フローラにあわせて、最適と考えられるビフィズス菌や乳酸菌などあるいは腸内フローラを改善する有用素材(プレバイオティクスやバイオジェニックスなど)を組み合わせ配合した、いわゆる「オーダーメイドプロバイオティクス」の提供につなげていきたいとしている。
2015年07月10日花金活美腸体験ツアー菌美女会では、「花菌活美腸体験ツアー」の開催期間を7月末まで延長する。「花菌活美腸体験ツアー」は、菌(金)曜日のアフターファイブに、食や運動で身体をケアし、便秘解消・美腸・くびれをめざすもの。6月一杯の開催予定だったが、大好評につき延長を決定した。菌美女会が注目しているのは、「菌活」。発酵食品をたべることで、美しく・健康に生きることをめざしている。ツアーは、「菌活快腸エクササイズ」を考案したビューティヨガニストの森和世さんと菌活メニューを提供するレストラン(CRECELAならびに炭bio)とのコラボ企画だ。開催概要開催予定は下記の通り。第5回7月10日(菌)18:30~22:00頃@炭bio第6回7月17日(菌)18:30~22:00頃@クレセーラ第7回7月24日(菌)18:30~22:00頃@炭bio第8回7月31日(菌)18:30~22:00頃@クレセーラ定員:最大9名(催行人数5名)(プレスリリースより抜粋)費用は、8,500円(税込み)。集合場所はいずれも「@スタジオPark4」(渋谷区恵比寿)だ。申し込みは、メールにて。各回、開催日の三日前が締め切りとなっている。当日スケジュール当日は、「菌活」の解説の後、「菌活快腸エクササイズ教室」を体験、レストランに移動し、「菌活」フルコースというスケジュールだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・7月の「花菌活美腸体験ツアー」のお知らせ&菌美女会 注目の夏のトピックス紹介
2015年07月08日「anan」1962号7/8発売は「腸で超やせ!」特集。今週の表紙作成ストーリーを紹介します。本誌表紙初登場!有村架純さんの完璧なウエストに惚れ惚れ。腸特集ということにちなんで、有村架純さんにウエストの見えるスタイリングを希望していたanan編集部。おなかは「くびれがない」「下っ腹が出てる」など、女性がカラダの中で悩みを抱えることの多い部位なため、ちょっぴり抵抗があるかな…と心配もありました。しかし! 撮影当日、スタジオに登場した有村さんを見てスタッフ全員が感激。私服でもキュートなミニ丈トップスからおなかが見えてるではありませんか。「今日の撮影を意識して、おなかを出してみました(笑)」笑顔でそう言われた瞬間、スタッフの気持ちが和むとともに、ファン心がまた急上昇したのは言うまでもありません。太陽のような笑顔に、ふんわりと女の子らしい雰囲気。そんなイメージの有村さんですが、意外や意外、おなか周りはけっこう筋肉質なんです!! 横から見ると驚くほどペタンコなのに、正面にはうっすらと浮かび上がる腹筋線が。聞けば、彼女の美腸生活の素晴らしさには目を見張るものがありました。(その秘訣はぜひインタビューをご覧ください)。しっとり大人っぽい表情の有村さんも素敵ですが、やっぱりパンと弾ける明るさが魅力的な彼女。グラビアページでは、「こんな彼女だったらかわいくて仕方ないな…」と感じるような、はしゃいだ姿が満載です。彼氏になった気分で、有村さんの世界に浸ってみてください。(S)
2015年07月08日理化学研究所は7月6日、シロアリ腸内の原生生物の細胞表面に共生する細菌がリグノセルロースの分解酵素を持ち、シロアリの効率的なリグノセルロース分解に役立っていることが分かったと発表した。同成果は理研環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの雪真弘 特別研究員とバイオリソースセンター微生物材料開発室の大熊盛也 室長らの研究グループによるもので、欧州の科学誌「Environmental Microbiology」オンライン版に掲載された。リグノセルロースは植物の木質部を構成する成分で、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどを主成分とし、バイオマス資源として注目を集めている。しかし、容易に分解することができず、化学処理や物理的処理で前処理を行った後、セルロースやヘミセルロースを酵素によって単糖まで分解しないと利用する事ができない。そのため、木材を効率的に分解することができるシロアリの能力は、リグノセルロースの活用への応用が期待されている。シロアリのリグノセルロース分解能力は、腸内に共生する微生物群が大半を担っている。この微生物群は10数種類の単細胞の真核生物である原生生物と数百種の細菌から構成されており、これまでの研究では分解プロセスで主に働いているのは原生生物であると考えられてきた。しかし、微生物群集全体を対象にした解析では、個々の微生物がリグノセルロースの分解でどのような役割を持っているか明らかにすることが難しく、シロアリ腸内の効率的なリグノセルロース分解プロセスの詳細についてはわかっていなかった。今回の研究では、ヤマトシロアリの腸内に共生する細菌を分離装置を用いて1細胞ずつに分離後、ゲノムDNAを増幅した。この中から原生生物の細胞表面に共生している細菌の全ゲノム増幅産物を用いて、シングルセルゲノム解析を実施。その結果、セルロースやヘミセルロースを分解するさまざまな分解酵素を持つことが分かり、原生生物が取り込む前のリグノセルロースを効率的に分解できるように、前処理をする役割を担っている可能性が示唆された。同研究グループは「今後、原生生物と原生生物に共生する細菌が協調した分解システムの理解が進めば、効率的なリグノセルロースの分解システムに応用できると考えられる」とコメントしている。
2015年07月06日タレントの松本明子さんは、40年以上も便秘に苦しんできたのだとか。ところが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の指導のもとで腸をキレイにする“腸活”に挑戦したところ、劇的に改善できたのだといいます。しかも、その方法は驚くほど簡単で、お金もかからないものばかり。『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』(松本明子著、小林弘幸監修)では、そんな腸活の方法がわかりやすく解説されています。「Chapter 2 カンタン&お金もかからない腸活はじめました!」から、いくつかのポイントを引き出してみましょう。■1:朝は1杯のお水で腸を刺激する!便秘解消に向けて最初にすべきことは“朝1杯の水を飲む”こと。便秘解消法の定番でもありますが、忘れるべきでないのは、“一気飲み”がポイントだという点。なぜなら一気飲みをすると、飲みものの重みで腸が刺激され、朝ほとんど動いていない腸が活動を開始するから。なおスイッチの役割を果たすことが目的なので、一気飲みできる程度に温めても、常温でも冷たいものでもなんでもOK。水ではなくお茶や牛乳、ジュースなど種類を問わないそうです。■2:簡単ストレッチでさらに腸を刺激便を詰まらせないようにするには、食べものや飲みものによる内側からのアプローチに加え、ストレッチなどで刺激を与える外側からのアプローチも大切。この2段構えが腸を刺激し、便を肛門へ運んでくれるというわけです。ちなみにストレッチは朝に限らず、1日のうちのいつやっても腸のためになるのだといいます。朝だけにこだわらず、やりたいときにやれる分だけやればいいということ。背伸びをするだけでもからだの側面が伸びて腸への軽い刺激になりますが、さらに両手を頭上でクロスさせてからだを左右に倒すと、腸への刺激がぐっと強くなって効果的。■3:朝食に乳酸菌を食べることも大事軽度の便秘の人なら早々に、極度の便秘の人はある程度排便してから、“1日1品、善玉菌のエサとなる乳酸菌(発酵食品)を摂る”生活をスタートさせるといいとか。乳酸菌を多く含む代表的な食品は、ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、お漬物、味噌などの発酵食品。松本さんの場合は、1日3食のどこで摂ってもいいというゆるい設定にしながらも、できるだけ朝食で摂るように心がけたのだといいます。また、スーパーの安売りのときにまとめ買いしておいたヨーグルトドリンクをバッグに入れて出かけ、移動中に飲むこともあるそうです。「最初は“1日1品乳酸菌”のハードルがそれなりに高いように感じましたが、いまではパズルのピースをはめ込むように、1日のどこかで食べる生活を楽しんでいます」こういう話を聞くと、気軽に取り組めばいいのだということがわかるのではないでしょうか?(文/印南敦史)【参考】※松本明子(2015)『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』アスコム
2015年06月08日腸内の細菌環境に注目2015年5月30日、学研パブリッシングから1冊のムック本が刊行された。腸内の細菌環境に注目して刊行された「腸内フローラ健康法太りやすい人ほどやせる!!」は朝日放送の「みんなの家庭の医学」と提携。同書では太りやすい人の腸内フローラの状態を詳しく解説し、痩せやすい腸内フローラへ改善する方法なども書かれている。奥薗壽子先生の体質改善レシピも見どころのひとつだ。腸内フローラヒトの腸の中には100兆を超える細菌が住んでいる。その細菌が集まっているところを顕微鏡で見てみると、まるでお花畑のように見えることから腸内フローラと呼ばれる。近年の研究により、腸内フローラを構成する細菌の種類や数が体質に影響することがわかってきている。腸内細菌と聞いてまず思い浮かべるのは「善玉菌」「悪玉菌」であろう。実は腸内には善玉菌と悪玉菌だけでなく、日和見菌というのも存在する。日和見菌とは善玉菌にも悪玉菌にもなる可能性のある腸内細菌で、腸内で善玉菌が優勢の時は善玉菌を加勢し、悪玉菌が優勢の時は悪玉菌を加勢する。たくさんの腸内細菌で構成される腸内フローラは約1.5kgもあり、大便の約60%は腸内細菌の死骸であるというのも驚きだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社 学研ホールディングスプレスリリース(PR TIMES)
2015年06月04日長いゴールデンウィークも終わり、普段の生活が再び始まったものの、どうにもやる気がでない、モチベーションが上がらない、集中できない、といった、いわゆる「五月病」の症状を感じている人も多いと思われます。実際、五月病の症状を感じる人は、7割近くに及ぶ、という調査結果もあります。昔から「病は気から」とも言われており、近年の研究から神経系が免疫系に対して分子レベルで調節を行う機構の一端が判明するなど、心と身体の関係が解明されつつありますが、古くは1980年代に、「腸」が「第2の脳(セカンド・ブレイン)」として機能していることを米国コロンビア大学医学部で解剖細胞生物学の教授を務めていたマイケル・D・ガーション博士が発表し、世界的に話題となりました。なぜ腸が第2の脳なのか?、ということを簡単に述べると、腸は約1億個の神経細胞が集まり、独自の神経叢ネットワークを構築しているほか、人体で生成される精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」(一般向けには、幸せホルモンと呼ばれる場合もあります)の90%超を生み出す場所でもある、といったことが挙げられます。そんな腸内の環境を整えてあげることで、心も身体も元気になる、と語るのは、順天堂大学医学部付属 順天堂医院 総合診療科・病院管理学 教授で、日本一行列ができる便秘外来としても知られる小林弘幸先生です。小林先生は「一見、元気に見えても腸内環境が悪い人は多く、そうなると血液の質も落ちます。疲れが出てくるとメンタルも落ち込み、腸内のセロトニンの量も減っていきます」と、腸内環境の悪化が精神面にも影響を及ぼすと語ります。実際、先生はスポーツドクターとしても活動されており、メンタルトレーニングではなく、基本的な部分で強い身体を作り上げることで、精神面の好調を促す、という指導を行っているそうです。では実際に、どうやって肉体の内部、特に腸を鍛えるのでしょう。「腸内には腸壁に600~1000兆個ともいわれる細菌が生息し、"腸内細菌叢(腸内フローラ)"と呼ばれる集団を形成しています。通常、それらの細菌は"善玉菌""悪玉菌""日和見菌"と分けられ、20:10:70の割合が良いとされていますが、このバランスが崩れるとセロトニンが作られなくなり、不足していきます」(同)と、3種類のバランスを整えてあげることが重要であることを指摘します。この善玉菌ですが、子供の方が多く、年代を重ねるごと、特に40代から、特にビフィズス菌が減少してくるとのこと。自律神経も30~40代から働きが鈍くなってくるため、腸の働きも落ちて、便秘になりやすく、悪玉菌が増える環境になりやすくなってきます。「善玉菌が減る理由として、エサとなる食物繊維が不足するためだけでなく、腸の粘液などの量が減り、細菌の活性が落ちることも考えられます。ストレスも30~40代あたりから増えるので、そういったことも要因として考えられます」。「腸内の環境が荒れると、炎症が生じ、セロトニンが減ります。そうなると、便秘にもなりやすくなります。ちなみにうつ病患者は基本的に便秘です」(同)であり、腸内環境を整えるためには、内側と外側の両方からの取り組みが重要だといいます。「内側は食事、外側は運動で整えますが、運動はしたくないという人も多いと思います。ですが、過度な運動は不要で、3~4秒程度息を吸って、口をすぼめて6~8秒間で吐く、といった呼吸法を1日3分もやれば十分です。これをやると、副交感神経の働きを高めて、腸の運動が促されるのです」。では、内側に向けた食事はどうすればよいのでしょう。答えは腸の外部から「菌」を連れてくる、ということになります。どんな菌が良いのか、というと、「発酵食品であればなんでも良いです」とのこと。「最近の研究では、新たな菌を外部から腸内に投入してやると、もともと腸内に居た菌が刺激を受けて活性化し、動きが鈍っていた菌たちの動きが改善されるのではないかという、考えになっています」ということで、どんどん菌を外部から取り入れることが良いとします。ちなみに菌には殺菌などによって死んだ菌(死菌)と、生きている菌(生菌)がおり、かつては胃酸や胆汁酸などにより、胃や小腸で死んでしまうので、どちらでも良く、むしろ死菌の方が効果があるとも言われていましたが、近年の研究では、実際に技術の向上などにより腸に生きたまま届けられるようになり、それによって新たな効果を得られるのではないか、という報告も複数の企業から(資料1、資料2、資料3、資料4)だされるようになっており、小林先生も「生きた菌を腸まで届けた方が良いかもしれない」としています。この菌の摂取量ですが、ヨーグルト換算で1日あたり200gが目安だとのことで、1カ月くらいですんなり改善してしまう人もいますが、基本的には少なくとも3カ月は継続する必要があるとのことです。200gというと、結構な量のように思えますが、「朝晩で100gずつでも良いし、食べるものは変えても良い」とのこと。ちなみに、上述の資料でも触れているダノンは、4月27日よりダノンビオのカップタイプドリンクを発売したそうで、これを飲んでも良いかもしれません。また、「腸内細菌のエサになる食物繊維の摂取も重要です。特にお勧めは水溶性食物繊維の多い食物」とのこと。水溶性食物繊維が豊富な食物というと、もやしやゴボウ(これらは不溶性食物繊維も含んでますね)、寒天、ひじき、キウイフルーツ、りんご、イチゴなどがあります。ちなみに、キウイの輸入販売で有名なゼスプリが、酸味を抑え、甘みを強くした新品種「サンゴールド」を今年から本格販売をしていますので、興味が沸いた人はスーパーなどのキウイコーナーを見ていると良いでしょう。従来の「ゴールド」に代わって、しれっとサンゴールドになっている場合が筆者の周りではかなりありました。「腸は、腸に良いものを食べてあげれば、しっかりと動いて、結果を出してくれます。暴飲暴食はもってのほかです。せっかく食事をするのだから、おいしく食べることも必要です。そうしたことを意識し始めれば、おのずとそうした食物を摂取するようになるはずです。便秘は病気ですので、もし、そうした取り組みを進めても、腸が元気にならないようであれば、診療も考えてもらった方が良いと思います」(同)。なお、うつ病は脳のセロトニン不足が原因とされていますが、腸内で生成されたセロトニンは脳の血管内部にある血液脳関門という仕組みにより、直接は脳に入れません。しかし、腸内のセロトニンが脳にも有効であるという説もあり、腸と脳のセロトニンの関係性については、仮説の域を出ないということです。
2015年05月21日グッチ(GUCCI)の不朽のアイコン「フローラ」へのオマージュとなる展覧会「ランゲージ・オブ・フラワーズ(The Language of Flowers)」が、9月20日までイタリア・フィレンツェの「グッチ ミュゼオ(GUCCI MUSEO)」で開催されている。グッチ ミュゼオにとって第7回目のコンテンポラリーアート展となる同展。ヴェネチアの美術館「パラッツォ・グラッシ」、及び「プンタ・デラ・ドガーナ」でディレクターを手掛けるマーティン・ベスノッドがキュレーターを務めた。会場では1967年から2012年にかけて、4人のアーティストが手掛けた様々な作品が一堂に展示される。ありふれたモチーフを用いた一見シンプルな作品は、繊細でありながらも深遠な曖昧さが吹き込まれ、虚栄、回想、政略、芸術的価値などのテーマが表現された。物体と肉体、静物と人物などの緊張感のあるコントラストが印象的な作品を生み出すフランスのフォトグラファー、ヴァレリー・ブラン(Valerie Belin)は「Calerndua(Marigold)」と、ダリア・レッドスキンとの共作「Phlox New Hybrid」を出展。女性の顔と花のモチーフを組み合わせることで、人間と植物、自然と人工、現実と仮想現実、実在と不在、魅惑と冷淡といった曖昧な境界によって特徴づけられる、様々なタイプのハイブリッドを生み出した。一方、オランダで最も有名なアーティストの1人、マルネーヌ・デュマス(Marlene Dumas)は、これまでに絵画、コラージュ、ドローイング、彫刻、インスタレーションなど多彩な作品を手掛けており、現在では油彩画や紙に描くインク画にも取り組んでいる。新聞の切り抜きや個人的な思い出、フランドル絵画、ポラロイド写真などの多岐にわたるインスピレーションを源とする彼の作品は、その多くが人物画に分類されているものの、実際にはそのときの感情や気分が描写されてる。今回出展される「Einder」で濃紺の海に浮かぶ花々は、最近亡くなったデュマスの母の棺に飾られていたもの。繊細な色使いで、追想や悲嘆などが込められた。また、ラティファ・エシャクシュ(Latifa Echakhch)は記号や象徴、文様、標識などを複雑に組み合わせ、多彩な解釈を奨励する一方、社会的、政治的論争を中心に据えた作品を制作。今回出展される彫刻作品「Fantome」は、中東の街角の路上で露天商が売るジャスミンの首飾りが素材に使用された。これは、彼女が香りと繊細さを保つために自分のシャツをかぶせてジャスミンを売り歩いていた、ベイルート時代の思い出とリンクしたもの。いかにも脆そうな印象に、「アラブの春」の革命と混乱を起こした抵抗運動が象徴されている。初めて撮影した静物のカラー写真が43年に『Vogue』誌の表紙を飾って以降、同誌とのコラボレーションを行なってきたアーヴィング・ペン(Irving Penn)の作品からは、「Cottage Tulip:Soebet,New York」と「Single Oriental Poppy」が登場。両作は同じ構図で撮影されたもので、過ぎ去っていく時間のはかなさや虚無感が表現された。古典的な構図に加え、モノクロ写真にはプラチナプリント、カラー写真にはダイトランスファーといったプリント技法を用いられており、彼の絶対的な完璧主義を伺わせる。【イベント情報】ランゲージ・オブ・フラワーズ会場:グッチ ミュゼオ住所:10,Piazza della Signoria,Florence会期:3月13日から9月20日まで時間:10:00から20:00まで(木曜日は10:00から23:00まで)料金:7ユーロ
2015年04月09日季節の変わり目は、気候や気温の変化に体がついていけず、体に不調をきたす人が多い時期。ちょっとした不調でも、毎日続くとやっかいです。さらに、体調不良時は免疫力が下がるため、普段なら感染しない細菌やウイルスに感染することもあります。免疫力を十分に発揮し、体を守るためには、腸内環境をよくすることがポイントだといわれています。耳にしたことがある人も多いのでは? そこで、免疫力と腸内環境を整えるために知っておきたい、基本的なことをあらためてまとめました。■免疫とは? 免疫が下がるとどうなるの? 免疫とは、疫=病気を免れる(まぬがれる)こと。そのための力が「免疫力」、すなわちウイルスや細菌などの外敵から体を守る抵抗力のことです。免疫力が低下すると、インフルエンザや食中毒などのウイルスに感染しやすくなります。そのほか、免疫をつかさどっている免疫細胞のバランスが崩れ、免疫力が過剰に反応すると、花粉症に代表されるようなアレルギー症状が発生しやすくなります。そのため、免疫力は高すぎても低すぎてもNG。バランスを整えておくことが大切なのです。では、どうやって免疫力のバランスを整えたらよいのでしょうか。■腸内環境を整えよう ~免疫は腸でつくられる~免疫力のバランス調整に必要なのは、腸の健康管理です。なぜなら、免疫細胞のおよそ6割は腸内に存在しているからです。そのため、腸内環境を良く保つことが免疫力をつくることにつながります。腸内環境を見直すには、「善玉菌」を少しでも多く腸内に増やすことが重要です。■腸に善玉菌を作ろう ~日和見菌の話~腸内にいる腸内細菌には、よく耳にする「善玉菌」と「悪玉菌」のほか、「日和見(ひよりみ)菌」というのが存在します。その名からも推測できますが、「日和見菌」とは、その人の腸に存在する、善玉菌と悪玉菌のバランスを見て日和見する=より多いほうの菌に同化する、という特徴があります。日和見菌が善玉菌と悪玉菌、そのどちらかの数が多いほうに変わってしまうというのはやっかいです。なぜ善玉菌を少しでも多く増やしたほうがいいのかが、これでおわかりいただけたでしょう。となると次は、「いかに腸内に善玉菌を増やしていくか」という話になりますね。■腸内をキレイにするポイント ~乳酸菌と食物繊維~腸内で善玉菌を優勢にするには、以下の3つのポイントがあります。1.腸に善玉菌を生きたまま届ける乳酸菌(善玉菌)は「生きたまま」腸に届けられることが大切です。中には胃を経由した時点で、胃散にやられてしまう善玉菌もあります。胃酸にやられず、腸まで生きたまま届く善玉菌を摂取するようにしましょう。2.腸内の善玉菌を育てる善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす役割のある「食物繊維」を積極的に摂取しましょう。食物繊維を善玉菌が食べることで、善玉菌そのものの数が増えていきます。「腸には食物繊維がいい」といわれるのは、このためでもあるのです。3.腸内をクリーンに保つ食物繊維は、善玉菌のエサになるだけでなく、腸内に残った便や老廃物の排出も促します。きれいな腸内は善玉菌が生息しやすく、汚い腸内は悪玉菌が増殖しやすいといわれています。便秘の解消だけでなく、免疫力を整えるためにも食物繊維は一役買っているのですね。つまり、免疫力のバランスと腸内環境を整えるには、乳酸菌(善玉菌)と食物繊維を豊富に含んだ食事をとることが最初の一歩、というわけです。乳酸菌と食物繊維の量だけでなく質も意識しながら、食事に取り入れていきましょう。それが、腸内環境を整える=免疫力のバランスを整える=健康を保つ近道となるのです。
2015年03月24日腸からキレイと健康を目指すクチコミサイト「腸内改善ラボ」はこのほど、腸内改善に関する調査結果を発表した。同調査は11月5日~17日、同サイトのユーザー157人を対象にインターネットでアンケートを実施したもの。ヨーグルトを食べるタイミングを聞いたところ、「朝食時」が最も多く60.5%だった。夕食替わりや、ヘルシーな夜食として"夜ヨーグルト"を楽しむ人も25.5%にのぼり、昼食時や間食として食べる人を上回った。また、ほとんどの人が、ヨーグルトをそのまま食べるだけでなく、さまざまなアレンジをしていることがわかった。「フルーツなどをちょい足し」(94.9%)はもちろん、3人に1人がヨーグルトを料理やお菓子作りに活用。濃厚で新しい食感が話題となった「水切りヨーグルト」や、レンジで軽く温める「ホットヨーグルト」も、4人に1人が試したことがあると回答した。ヨーグルトに"ちょい足し"として最も多くの人が実践しているのは、「バナナ」(82.8%)だった。2位以下は、「ジャム」(70.1%)「はちみつ」(68.8%)「シリアル・フレーク類」(66.2%)と続いた。食物繊維が豊富なドライフルーツやキウイも、約半数の人が試したことがあると回答した。これから試してみたい"ちょい足し"は、「オリーブオイル」(22.9%)「きな粉」(17.8%)、「ドライマンゴー」(17.8)が上位にあがった。「オリーブオイルはオレイン酸で便秘解消が期待でき、きな粉は食物繊維や大豆の栄養がたっぷり。ドライマンゴーは、ヨーグルトに入れて一晩おくとプルプルに戻ると話題の食べ方です」と同社。ヨーグルトを食べる頻度について聞いたところ、「毎日」(50.3%)と「1週間に数回」(33.8%)の人を合わせると、84.1%の人が定期的にヨーグルトを食べていることがわかった。便秘解消にとどまらないヨーグルトの効果も広く知られてきており、「腸内環境が整っていると、肌もきれいになる」ことを知っている人は94.9%(「よく知ってる/なんとなく知っている」人の合算)、「ダイエット効果が確認されているヨーグルトがある」ことを知っている人は42.1%(「よく知ってる/なんとなく知っている」人の合算)にのぼった。
2014年12月11日(画像はイメージです)肉食の腸内細菌叢に対する影響人の腸内には数百種類の細菌が存在しています。人への影響から善玉菌、悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌に分類されます。腸内細菌叢のバランスは健康な毎日を過ごすためには必須という報告がたくさんあります。悪玉菌とよく知られているのはビロフィラ菌です。この菌が優勢になることは炎症性大腸炎の引き金になるとの報告もあります。ハーバード大学とカリフォルニア大学の研究者は共同で肉食は1日でビロフィラ菌が増加することを報告しています。ビヒダスBB536摂取が肉食時の腸内環境劣化を予防2014年10月1日、森永乳業はビヒダスBB536を「肉食」と同時に摂取した場合と肉食後に摂取した場合に、「肉食」による腸内細菌叢の劣化にどのような影響を与えるかを検討しました。(画像はプレスリリースより)図1のような試験スケジュールで実験を行いました。肉食期間の前後と回復期間終了時の腸内細菌叢を調べました。(画像はプレスリリースより)この結果、肉食により善玉菌のビフィズス菌は減少しましたが、ビヒダスBB536を肉食と同時に摂取した群ではその変化は起こりませんでした。回復期間にビヒダスBB536を摂取しても、ビフィズス菌はあまり増加しませんでした。肉食により悪玉菌の増加はビヒダスBB536同時摂取で抑えられましたが、回復期にビヒダスBB536を摂取しても、ビロフィラ菌(悪玉菌)を早期に減らすなどの効果は見られませんでした。今回の結果では、肉食前のビロフィラ菌の変化が3つの群で差があるように見えます。ビロフィラ菌の腸内細菌叢に占める割合を示しているので、肉食開始前にすでに3群で悪玉菌の割合が異なることになります。変化は0.3%増に対して、投与前の差は0.05%前後ですので結果にはあまり影響を与えないと思われます。【参考】・森永乳業プレスリリース
2014年10月04日腸の汚れは美と健康の大敵です。私のサロンメニューには腸マッサージもあるのですが、腸を動かすと便が出やすくなり、体の中の老廃物が排泄され、デトックス効果にプラスしてお肌も綺麗になるので、美肌のために腸のケアをオススメしています。腸は食事の内容によって、簡単に良くも悪くもなるので、腸のケアはまず食事から! 今回はスッキリ快便腸美人になるために欠かせない、食物繊維が多く含まれる食材についてご紹介させて頂きます。■1.ゴボウゴボウには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれています。また、皮の部分に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」は、糖の吸収を抑えるため糖化を防ぎ、腸内美化だけでなく美肌作りにも役立ちます。■2.きのこきのこはそれ自体が菌という珍しい野菜です。通常、口から食べた菌は約3日で体外に排出されてしまいますので、毎日何かの形で良い菌を腸内に送り込むことが大切です。また、きのこ類に含まれる不溶性食物繊維の一つ「βグルガン」は、免疫力を高める効果があると言われています。■3.玉ねぎ玉ねぎは、食物繊維だけでなくオリゴ糖を含む野菜です。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善につながります。また、玉ねぎに含まれる硫酸アリルなどのイオウ化合物には、キレート効果があり腸内の毒素を捕まえて体外に排出する手助けをします。私は以前、1日1個玉ねぎ生活を1ヶ月続けたことがあるのですが、快便・体が軽くなる・寝起きが良い等、切ると手に匂いが残ってしまうのが気になりましたが、とても良い効果が出ました。■4.キャベツキャベツには、食物繊維のほか胃腸の粘膜を生成、強化する働きのあるビタミンUが豊富に含まれています。胃腸が元気に働くことは、美腸作りの大前提なので、積極的に食べたい食材です。また、エストロゲンの分泌を活発にするボロンも含まれているので、美肌作りにも欠かせない食材です。■5.さつまいもさつまいもは、不溶性食物繊維を多く含む食材です。さつまいもを切った時に出る白い汁「ヤラピン」には、便を柔らかくする作用があり食物繊維と共にスムーズな排出を促します。■6.ニンジンニンジンには、ビフィズス菌増殖因子が含まれています。食べるだけで自前のビフィズス菌が増えるのです。また、皮膚や粘膜を丈夫にする働きのあるβカロテンも豊富に含まれているので、胃腸にも優しい食材です。■7.大根大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれているため、消化を助けます。ジアスターゼは加熱に弱く、イソチオシアネートはできるだけ小さく切ったほうが吸収しやすいので、大根おろしで食べるのがおススメです。食物繊維やビタミンのほか、良い菌を食べることも大切です。ヨーグルトなどの動物性乳酸菌だけでなく、味噌や納豆、キムチなど植物性乳酸菌をプラスして、できるだけ沢山の良い菌を腸内に送りこみましょう!
2014年09月19日便秘に悩んでいる女性は多いというイメージがありますが、実際はどうなのでしょう? 『InRed』が、全国の20~40代の女性630名を対象に実施した「腸の健康に関する意識調査」の結果から、取り入れるべき食習慣について考えてみては?便秘症状があるかについては「あり」と65.9%が回答。20~40代の女性は仕事などで忙しく、不規則な生活を送っていることで、偏った食生活、水分不足、運動不足に陥っていると考えられることが要因のよう。便秘に寄って起こる悩みを教えてくださいという問いに対して、お腹のハリ(膨満感)と答えた人が33.0%と1番多く、体重の増加20.6%、お腹の痛み12.3%と続きました。また、肌 肌荒れと答えた人も18.6パーセントに。便秘は「カラダ・体調」への症状を招くだけでなく、「外見」にも影響がでてきてしまうので、女性としては気になるところですね。ビフィズス菌の存在については「知っている」と99.0%が回答。ビフィズス菌は腸内の善玉菌の代表として紹介されることが多く、最近ではほとんどの女性に認知されていることが分かりました。一方、年齢とともに腸内ビフィズス菌が減少することを知っているかについては「知っている」が47.9%、「知らない」が52.1%と回答し、半数以上が知らないという結果になりました。次に、アンチエイジングに関心があるかについて訊ねるとは95.7%が「ある」と回答し、20代後半~40代の女性ほぼ全員の女性がアンチエイジングに関心があることがわかりました。具体的なアンチエイジングへの取り組みとして、化粧品(37.4%)サプリメントの摂取(26.6%)と並び、ビフィズス菌摂取などの腸内環境管理(25.4%)といった回答が続きました。630人の回答者のうち、41.3%となる260人が腸内健康管理をしており、3人に1人以上がインナーケアによるアンチエイジングを実践していることがわかりました。ビフィズス菌を「知っている」と答えた人の中で、ビフィズス菌が減ると便秘や肌荒れになりやすいことを知っているかという問いに対して、7割以上となる73.4%が「知っている」と回答。年齢別にみると、40代女性が88.9%、で、20代女性が57.7%と、若くなるに従い認知率が下がっている傾向にあることが分かりました。けれども、オリゴ糖がビフィズス菌を増やすことについては61.7%が「知らない」と回答。ビフィズス菌には関心があり、アンチエイジングにも関心があるけれども、「オリゴ糖」摂取がビフィズス菌を増加させ、腸内の環境不良による様々な症状を改善してくれることはあまり知られていないよう。テレビなどでも活躍中の皮膚科・内科医の友利新先生によると、「腸内環境を整えるには、腸内の善玉菌(ビフィズス菌など)の活力源となり、体内の善玉菌を一時的に増やす役割のオリゴ糖を摂取するのがいいでしょう。オリゴ糖甘味料を善玉菌が含まれるヨーグルトなどと一緒に摂取してあげると、より体内の善玉菌の量を増やすことできます」とのこと。また友利先生は、「健康と美容の悩みを解消するために、加齢と共に減少する善玉菌を活性化する「腸内メンテ」を実践してみてはいかがでしょうか」とコメントしています。健康や美容にも重要な腸内環境をととのえ、アンチエイジングに取り組むためにも、「腸内メンテ」を心がけたいものですね。「腸内メンテ」にはオリゴ糖の摂取が大切と知らなかった人も多いのでは? ぜひ今すぐ実践してみて。
2014年09月12日美肌&アンチエイジングを目指したいなら、肌表面のケアだけでなく体の内側からのケアが大切です。中でも見直すべきは腸内環境。実は、腸の状況は、肌のハリやダイエットに大きな影響があるといわれているのです。■腸内環境がアンチエイジングを左右する理由「便秘がちだと肌荒れする」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。最近の研究では、腸が健康であるかどうかが、肌のハリや保水力を左右するということが分かってきたそうです。腸の中には多数の腸内細菌が存在しており、そのうち「悪玉菌」が優勢になると、有害物質が発生し、肌に悪影響を与えてしまうといわれています。肌を美しく、いつまでも若々しくキープするためには、「善玉菌」を増やし、腸内環境を良好に保つことが必要なのです。悪玉菌の増加は、血管の老化や免疫力の低下など、美容以外にも全身にさまざまな悪影響を及ぼします。さらに、腸内細菌の種類が、肥満になりやすいかどうかにも関わってくるのだとか。体の中から健康で美しくなる、真のアンチエイジングを目指すなら、腸内環境を整えることがカギになるのです。■悪玉菌が増加してしまう理由とは悪玉菌を優勢にしてしまう大きな原因の一つが、食生活の乱れ。栄養バランスの偏った食事や不規則な生活リズムが、腸内の悪玉菌の勢力をアップさせてしまうのです。特に、普段野菜をあまり食べずに肉類中心の食生活を送っている人は要注意です。肉類や脂質の多い食べ物ばかりで野菜や食物繊維が不足すると、悪玉菌が増え、腸内環境のバランスが崩れてしまうことに。そのほか、ストレスや運動不足、喫煙、必要以上の飲酒なども悪玉菌を増やす原因になります。また、食べる量が少なすぎる場合も腸内環境を悪化させることに。たとえダイエット中でも、極端な食事制限は避けた方がよいでしょう。■善玉菌を増やすには乳酸菌を積極的に腸からアンチエイジングを目指すには、善玉菌を増やし、腸内環境を正常なバランスに導いていくことが大切です。まずは野菜中心の栄養バランスのよい食生活を心がけ、善玉菌が優位になりやすい腸内環境を整えましょう。善玉菌を含む食べ物を積極的にとるようにするのも効果的です。善玉菌の代表格といえば、ビフィズス菌や乳酸菌。これらが含まれる発酵食品をとることで、もともと腸内にいた善玉菌を優勢にし、腸内環境を整えてくれるのです。おすすめはヨーグルト。善玉菌とともにカルシウムを摂取することもでき、美容と健康のためにも積極的にとりたい食品です。乳酸菌は胃酸に負けてしまうことがあるので、食べるタイミングは空腹時よりも食後のデザートにした方がよいかもしれません。また、しっかりと睡眠をとる、ウォーキングなど適度な運動を行う、などの生活習慣の見直しも必要です。腸内環境が良くなれば、肌荒れやニキビの改善、肌のハリアップ、さらには病気の予防といいことずくめ。普段の生活を見直して、体の中からアンチエイジングを目指しましょう。
2014年08月29日(画像はイメージです)「特定保健用食品」と腸内細菌叢食事のように食べることによって、お腹の調子を整えることから「特定保健用食品」として厚生労働省が表示を認めているものがあります。特定保健用食品でお腹の調子を整えるのは食物繊維、オリゴ糖などの多糖類とビフィズス菌や乳酸菌の生菌です。特定保健用食品を取ることによって、お腹の調子を整えることができ、その結果ダイエットにつながる場合もあります。腸内細菌叢を正常化すると、悪い菌が出す毒素が減ることと、良い菌が出す腸の運動に役立つものが増えることから、お腹の調子がよくなるとの説が有力です。しかし、腸内細菌叢の変化がどのようにして起こるかの研究は少ないのが現状です。性別によって同じ食事でも腸内細菌叢の変化は異なるテキサス大学のDaniel Bolnickたちは食事による腸内細菌症の変化に対する性別の影響を動物実験で検討した結果がNatureに掲載されました。食事の種類によっては、同じ食事を与えても腸内細菌叢の変化に性差があるものがありました。腸内細菌叢の変化による、体調の変化も同じでした。腸内細菌叢の変化に性差がある原因に関しては今回の実験では分かりませんでした。ホルモンによる影響が関係している可能性があると推定しています。▼参考・Individual diet has sex-dependent effects on vertebrate gut microbiota.Nature Communications 5, Article number: 4500 doi:10.1038/ncomms5500
2014年08月03日(画像はプレスリリースより)「腸内改善ラボ」が提供する、この夏ダイエット予定の方に役立つ、アンケート調査の結果!腸内改善ラボは、「腸ラボリサーチ、この夏にみんなが注目している、ダイエットは?」についての興味深いアンケート調査を行った。調査方法はインターネット方式で、腸内改善ラボのユーザー女性142名の方が調査対象になった。最初の「ダイエットを、この夏に実施する予定はあるか?」の質問で、8割以上の方が「ダイエットする」と答えた。次の質問「ダイエットの経験は、何回くらい?」については、「10回以上、ずっとダイエット中」が一番多く、2位は「2回~4回」、3位「5回~9回」、4位「ダイエットの経験がない」、そして5位「1回」の順位結果が示された。次いで「一番痩せたいパーツは?」に対して、「お腹」がトップで、以下「太もも」「顔」「腕」などがランクインされている。どんな食材をダイエットに使いたい?また現在、興味があるダイエットは?さらに「この夏、ダイエットの為に使いたい食材は?」の質問をしたところ、「納豆などの発酵食品」「ヨーグルト」、そして「豆腐などの大豆食品」が上位3位に入っており、「大麦などの雑穀」と「寒天、こんにゃく」が同じ4位である。また「現在、興味あるダイエットは?」に対して、「酵素ダイエット」が一番で、そのほかは「ピラティス、ヨガ」「肩甲骨ダイエット」「プチ断食、断食」などが選ばれた。この夏、ダイエットを検討中の方は、このようなアンケート調査の結果を参考にして、自身に適する無理のないダイエットを研究してみては。【参考】・腸内改善ラボ プレスリリース (アットプレス ニュース)・腸内改善ラボ
2014年07月09日