最近何かとメディアに出てくる「腸内フローラ」。健康の秘訣は腸内フローラが元気である必要があるといわれています。腸内フローラは免疫力アップ、精神安定、アンチエイジングに効果的だということがわかってきました。しかし、子どものアレルギーにも関係していると知っていましたか?その前に、そもそも腸内フローラとは何なのでしょうか。医療関係者であれば誰でも知っていますが、大腸菌や乳酸菌を代表とする「腸内細菌」を言います。私たちの腸内には100兆匹から1000兆匹、約300種類の腸内細菌が生息し、重さにしてなんと1Kg(肝臓や脳と同じぐらいの重さ)もいるそうです。善玉菌が2~3割、悪玉菌1割、日和見菌がその他大多数の比率で生息しているといわれ、善玉菌の代表はビフィズス菌などの乳酸菌、悪玉菌の代表はウェルシュ菌、大腸菌、そのときどきに合わせて優勢な側に付く日和見菌は連鎖球菌、バクテロイデス菌などがいます。私は前職で便や尿などから菌を培養し、何菌なのか同定する仕事をしていました。初めて培養すると驚くほどの数と種類、増殖力があり驚いたのを覚えています。そして同じ人でも日によって差が多いということも経験してきました。きっと食生活などの日ごろの生活が腸内フローラに良くも悪くも影響を与えているのではないでしょうか。腸内フローラと密接な関係の食事ですが、最近では食物アレルギーの子どもが多いような気がします。腸内環境とアレルギーとの関係は以前から言われており、きっとお母さんの腸内フローラ、新生児・乳児の腸内フローラがキーワードになるのではないでしょうか?それでは、次はもっと詳しく子どものアレルギーに着目してお話をしていきます。子どものアレルギー、なぜ発症するの?おなかの中にいる赤ちゃんは「無菌」です。お母さんが食べる食事のブドウ糖やアミノ酸、脂質やナトリウムなどの無機質などが胎盤を通過して栄養します。一部の菌(溶連菌、淋菌、クラミジア、梅毒など)、ウイルス(ヘルペス、肝炎、HIVなど)、原虫(トキソプラズマ)、真菌(カンジダ)以外は胎盤を通過しませんので、感染症をお持ちでなければやはり原則無菌というわけです。アレルギーとは、あるもの(アレルゲン)に過剰に起こる免疫反応をいいます。簡単にいうと敵から体を守る防御機構のようなもの。しかし、それが過剰に働くと起こるのですが、どうやら遺伝子的にアレルギー体質というものがあるということもわかってきました。しかしアレルギー体質だからといって全員がアレルギーになるわけではありません。アレルギー体質に「悪化させるような原因」が加わることで発症すると考えられているので、アレルギーは環境の変化が影響しているといわれています。住宅環境によりダニやカビが増える、食品流通や食生活の変化で食事の欧米化や食品添加物の増加、皮膚に厳しい乾燥環境が増える、菌との接触が減って体の免疫反応がアレルギーの起こりやすい方向に傾くなどの可能性が示唆されています。赤ちゃんは生まれてからはじめて菌に接触します。次第に皮膚や口などの消化器官、鼻などの呼吸器官へ菌が入り増殖を起こし始めます。この時点から多くの菌に触れることで、免疫力を養っていくのです。腸内では生後3~4日で善玉菌であるビフィズス菌が大多数で、悪玉菌の大腸菌は微々たる数しかいません。このビフィズス菌は、母乳中にある物質が増殖を促し、整腸作用を発揮します。また母乳には白血球やリンパ球、抗体、ホルモン、酵素なども多く含まれるので、赤ちゃんの免疫に一役買っているということは誰もがご存じでしょう。こうして免疫を獲得し、腸内フローラは2歳~3歳ごろに完成するといわれています。こんなデータがあります。アトピーの子どもと、そうでない子どもの生後1カ月の腸内細菌の数と種類を調べると、そうでない子どものほうが多かったと。やはりアレルギーと腸内フローラは切っても切り離せない関係であるといわざるを得ません。アレルギーとの付き合い方また未完成の腸内フローラの時期に牛乳、貝、お刺身、そばなどを食べさせると、分解できずに体内に入り、その食べ物に対する抗体が作られ、同じものが入ってきたとき、激しく攻撃してしまうアレルギー反応が起こると考えられていますので、離乳食が始まってからは気をつけなくてはいけません。こうして考えてみると、赤ちゃんのアレルギーを含む免疫のすべてはお母さんに依存しているというのはお分かりでしょうか。(1) 妊娠中のお母さんの腸内フローラが正しく活動していること(2) 出産方法(菌との接触)(3) 母乳育児(菌との接触と腸内フローラへの栄養)(4) 母乳の質を高める(腸内フローラへの栄養)(5) 育て方(アレルギー、免疫の獲得)私が子どものころ、食物アレルギーやアトピー、花粉症はそこまで多かったイメージはありません。当時は今のように「殺菌・消毒」の概念はそこまで強くなかったと思います。もちろん怖い菌も存在するので、一概に悪いというわけではありません。しかし何でも抗菌といい、菌に触れる機会を減らしてしまった結果がこのアレルギーの原因のひとつであれば、ある程度育て方で予防できるのではないかと考えます。そしてやはり、赤ちゃんの栄養はお母さんからです。妊娠中、授乳中、離乳食もすべてお母さん。まずはお母さんの腸内フローラを正常化し、子どもの将来の体のことを考えてあげてください。(鈴木元)
2015年08月16日ダイエットするなら夜ヨーグルト!ヨーグルトに含まれる善玉菌は腸内環境を良くすることで知られており、便秘や肌荒れを改善したり、アレルギー症状を緩和したりと、体に様々な好影響をもたらす。美容や健康のために食べる女性は多く、美容食の王様ともいえるヨーグルトだが、食べる時間帯について考えたことはあるだろうか。実は夜に食べるのが良いらしい。7月10日、サニーヘルスは、同社が運営するWEBサイト「microdiet.net」において、「ヨーグルトは夜がオススメ!夜ヨーグルトダイエット」をレポートしたと発表した。腸のゴールデンタイムを賢く使う最近注目されている「夜ヨーグルト」には、どんな効果があるのだろうか。同レポートによると、腸のゴールデンタイムである22時から翌2時までの間にヨーグルトを食べることで、さらに腸の働きを活発化させ、太りにくい体をつくるという。食べるタイミングとしては夕食後から就寝の3時間前までが最適だ。量は120gが適当で、無脂肪や低脂肪のものがベスト。また、料理に使う際は、乳酸菌は熱に弱いため、なるべく加熱せずに調理するのがポイントだ。気をつけたいのが、ヨーグルトを夕食替わりにしないこと。同レポートでは、様々な食材から必要な栄養素を十分にとり、バランスの良い食事を心掛けることが大切だとアドバイスしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・サニーヘルス プレスリリース(PR TIMES)
2015年07月14日美容のため、健康のため、腸の状態は整えておきたいもの。実は今、スマホで「腸活」ができるアプリが続々登場中。今回は3つのアプリを、実際にライターSが使ってみました。■自分のお通じ事情がカレンダーで一目瞭然!「美腸ナビ」乳酸菌から生まれたかわいい“にゅうさぎん”が美腸をナビゲート。「お通じ記録や美腸コラムつき。快適なお通じタイムを過ごすための音楽“トイメロ”が癒してくれます」■気づいたら腸活博士に?「腸活!クイズ」善玉菌や食物繊維、生活習慣と、腸活に役立つ情報がクイズ形式で出題される。「楽しく問題に答えていくうちに、自然と腸の知識が身についていきます。通勤時や、ちょっとした待ち時間にできて便利!」■自分でも簡単にできるマッサージ法がたくさん「めざせ腸美人便秘解消法」便秘解消エクササイズや、マッサージを教えてくれる。「腸にまつわるコラムは読み応えがあり勉強になる。質問に答えて行う腸年齢診断にトライしたら、年齢プラス20歳という結果で落ち込みました…」◇「美腸ナビ」(C)2014 Biofermin Pharmaceutical Co., Ltd.◇「腸活!クイズ」(C)awesomelife◇「めざせ腸美人便秘解消法」(C)sanae omura※『anan』2015年7月15日号より。写真・多田 寛取材、文・重信 綾
2015年07月12日女性なら、一度は便秘に悩まされたことがあるのでは。美容と健康のために、腸内環境は整えておきたいもの。今回は「美腸」をかなえるとして注目される、チアシードの正しい食べ方を、オーガニックコンシェルジュの栗田綾野さんに聞きました。スーパーフードとして日本でも広く知られるようになったチアシードは、腸にとってもうれしい食材。「チアシードは不溶性と水溶性の2種類の食物繊維がバランスよく摂れるため、腸のおそうじにぴったり。頑固な便秘でお悩みの方におすすめですよ。また、細胞が正しく働くために欠かせないオメガ3なども豊富に含み、肌への美容効果も期待できます。ほどよく膨らんで満腹感もしっかりと得られるため、ダイエット中の人でも安心して食べることができるフードですね」チアシード12g(大さじ1)中に含まれる水溶性食物繊維は4.1gで、玄米の8倍、大豆の2倍!ほかにも便をやわらかくして排便させるマグネシウムをブロッコリーの15倍となる40mg含む。「デザートなど高カロリーなものだと太りやすくなるので、スムージーなどヘルシーなドリンクに混ぜるのが正解。ほかにはガスパチョに入れたり、出汁でふやかしてゆで野菜や豆腐にかけるのもおすすめの食べ方です」◇「サンフード スーパーフーズ オーガニック チアシード」454g¥4,000(アリエルトレーディングTEL:0120・201・790)※『anan』2015年7月15日号より。写真・多田 寛取材、文・重信 綾※効果には個人差があります。
2015年07月12日森下仁丹と腸内環境デザインのバイオベンチャーであるメタジェンは7月7日、森下仁丹が提供する腸内フローラ(腸内細菌叢)を良好にし、便通を改善する機能性表示食品「ビフィーナ」の摂取により、生きたまま腸に届いたビフィズス菌が、ヒトの腸内環境に与える影響の解明に向けて、共同研究を開始すると発表した。具体的には、メタジェンが提供する腸内フローラ情報と腸内代謝産物情報の統合解析による腸内環境評価手法である「メタボロゲノミクス評価」を用いて、ビフィーナ摂取前後の腸内環境の変化を解析しようというもの。なお、森下仁丹では、将来的には、今回の成果を通じて、人それぞれの腸内フローラにあわせて、最適と考えられるビフィズス菌や乳酸菌などあるいは腸内フローラを改善する有用素材(プレバイオティクスやバイオジェニックスなど)を組み合わせ配合した、いわゆる「オーダーメイドプロバイオティクス」の提供につなげていきたいとしている。
2015年07月10日大豆イソフラボンから腸内細菌の働きによって作られる代謝物エクオール。女性ホルモンに似た働きがあり、目尻のシワを改善したり、更年期の症状を和らげる、このエクオールのもととなるのが大豆だ。そして大豆は、いま世界的に注目されているトレンド食材。今年の伊・ミラノ万博では大豆を取り入れた新型イタリアンとして“ソイタリアン”が登場。豆乳クリームや低脂肪豆乳をメニューに活用している。日本でも、豆乳メニューが楽しめるお店が登場。ぜひお試しあれ!#1ベジバールHONA 銀座ヘーゼルナッツ香るソイティラミス東京都中央区銀座3-3-9松岡銀座ビルB1電話03・6228・6790営12:00~13:30(土・日・祝日)、17:00~23:00(日・祝日~22:30)無休#2ラ・ターナ・ディ・バッコ蚕豆と豆乳クリームのキッシュ東京都港区虎ノ門5-11-2オランダヒルズ森タワープラザ1F電話03・5405・1181営11:30~14:00、18:00~22:00(土曜~21:00)日曜休#3イル ギオットーネ 丸の内店ジェノベーゼのクリーム仕立て東京都千代田区丸の内2-7-3東京ビルTOKIA1F電話03・5220・2006営11:00~14:30、18:00~22:00無休コース内または単品でオーダー。#4TI.CAFE「ほんのり豆乳風味のティラミス セミフレッド仕立て」などがあり。東京都港区北青山3-5-9マネージュ表参道4F電話03・3403・3070営11:30~14:30、17:30~22:00無休#5コードクルック「豆乳カルボナーラ」や「豆乳レアチーズケーキ」をご用意。東京都渋谷区代々木1-28-9代々木VILLAGE内電話03・6300・5231営11:30~14:30、18:00~21:30無休#6ワインダイナー ヴィンゴ「豆乳カルボリゾット」はカルボナーラとリゾットが合体した逸品。「豆乳レアチーズ」も。東京都新宿区四谷1-3-14ムラサキビルB1電話03・6457・4701営17:30~22:45日曜休#7ピアット・スズキかわいいイチゴが上にのった、「豆乳のロールケーキ」が登場。季節により変更あり。東京都港区麻布十番1-7-7はせべやビル4F電話03・5414・2116営18:00~24:00日・祝日の月曜休※営業時間はラストオーダーの時間です(ピアット・スズキを除く)。取材、文・重信綾
2015年07月08日花金活美腸体験ツアー菌美女会では、「花菌活美腸体験ツアー」の開催期間を7月末まで延長する。「花菌活美腸体験ツアー」は、菌(金)曜日のアフターファイブに、食や運動で身体をケアし、便秘解消・美腸・くびれをめざすもの。6月一杯の開催予定だったが、大好評につき延長を決定した。菌美女会が注目しているのは、「菌活」。発酵食品をたべることで、美しく・健康に生きることをめざしている。ツアーは、「菌活快腸エクササイズ」を考案したビューティヨガニストの森和世さんと菌活メニューを提供するレストラン(CRECELAならびに炭bio)とのコラボ企画だ。開催概要開催予定は下記の通り。第5回7月10日(菌)18:30~22:00頃@炭bio第6回7月17日(菌)18:30~22:00頃@クレセーラ第7回7月24日(菌)18:30~22:00頃@炭bio第8回7月31日(菌)18:30~22:00頃@クレセーラ定員:最大9名(催行人数5名)(プレスリリースより抜粋)費用は、8,500円(税込み)。集合場所はいずれも「@スタジオPark4」(渋谷区恵比寿)だ。申し込みは、メールにて。各回、開催日の三日前が締め切りとなっている。当日スケジュール当日は、「菌活」の解説の後、「菌活快腸エクササイズ教室」を体験、レストランに移動し、「菌活」フルコースというスケジュールだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・7月の「花菌活美腸体験ツアー」のお知らせ&菌美女会 注目の夏のトピックス紹介
2015年07月08日「anan」1962号7/8発売は「腸で超やせ!」特集。今週の表紙作成ストーリーを紹介します。本誌表紙初登場!有村架純さんの完璧なウエストに惚れ惚れ。腸特集ということにちなんで、有村架純さんにウエストの見えるスタイリングを希望していたanan編集部。おなかは「くびれがない」「下っ腹が出てる」など、女性がカラダの中で悩みを抱えることの多い部位なため、ちょっぴり抵抗があるかな…と心配もありました。しかし! 撮影当日、スタジオに登場した有村さんを見てスタッフ全員が感激。私服でもキュートなミニ丈トップスからおなかが見えてるではありませんか。「今日の撮影を意識して、おなかを出してみました(笑)」笑顔でそう言われた瞬間、スタッフの気持ちが和むとともに、ファン心がまた急上昇したのは言うまでもありません。太陽のような笑顔に、ふんわりと女の子らしい雰囲気。そんなイメージの有村さんですが、意外や意外、おなか周りはけっこう筋肉質なんです!! 横から見ると驚くほどペタンコなのに、正面にはうっすらと浮かび上がる腹筋線が。聞けば、彼女の美腸生活の素晴らしさには目を見張るものがありました。(その秘訣はぜひインタビューをご覧ください)。しっとり大人っぽい表情の有村さんも素敵ですが、やっぱりパンと弾ける明るさが魅力的な彼女。グラビアページでは、「こんな彼女だったらかわいくて仕方ないな…」と感じるような、はしゃいだ姿が満載です。彼氏になった気分で、有村さんの世界に浸ってみてください。(S)
2015年07月08日理化学研究所は7月6日、シロアリ腸内の原生生物の細胞表面に共生する細菌がリグノセルロースの分解酵素を持ち、シロアリの効率的なリグノセルロース分解に役立っていることが分かったと発表した。同成果は理研環境資源科学研究センター バイオマス研究基盤チームの雪真弘 特別研究員とバイオリソースセンター微生物材料開発室の大熊盛也 室長らの研究グループによるもので、欧州の科学誌「Environmental Microbiology」オンライン版に掲載された。リグノセルロースは植物の木質部を構成する成分で、セルロース、ヘミセルロース、リグニンなどを主成分とし、バイオマス資源として注目を集めている。しかし、容易に分解することができず、化学処理や物理的処理で前処理を行った後、セルロースやヘミセルロースを酵素によって単糖まで分解しないと利用する事ができない。そのため、木材を効率的に分解することができるシロアリの能力は、リグノセルロースの活用への応用が期待されている。シロアリのリグノセルロース分解能力は、腸内に共生する微生物群が大半を担っている。この微生物群は10数種類の単細胞の真核生物である原生生物と数百種の細菌から構成されており、これまでの研究では分解プロセスで主に働いているのは原生生物であると考えられてきた。しかし、微生物群集全体を対象にした解析では、個々の微生物がリグノセルロースの分解でどのような役割を持っているか明らかにすることが難しく、シロアリ腸内の効率的なリグノセルロース分解プロセスの詳細についてはわかっていなかった。今回の研究では、ヤマトシロアリの腸内に共生する細菌を分離装置を用いて1細胞ずつに分離後、ゲノムDNAを増幅した。この中から原生生物の細胞表面に共生している細菌の全ゲノム増幅産物を用いて、シングルセルゲノム解析を実施。その結果、セルロースやヘミセルロースを分解するさまざまな分解酵素を持つことが分かり、原生生物が取り込む前のリグノセルロースを効率的に分解できるように、前処理をする役割を担っている可能性が示唆された。同研究グループは「今後、原生生物と原生生物に共生する細菌が協調した分解システムの理解が進めば、効率的なリグノセルロースの分解システムに応用できると考えられる」とコメントしている。
2015年07月06日気温の上昇に伴って気になるのが、細菌の繁殖。というと食中毒を思い浮かべる人もいると思いますが、食品と同時に意識すべきことがまだまだありました。体調不良や肌の不調に見舞われないためにも、普段、どんなことに気を付けたらいいか、どんなケアをしたらいいのかをご紹介します。■口に触れるものに細心の注意を!専門的なデータによると、口の中にはさまざまな細菌が生息し、普段は唾液の自浄の働きで洗い流されますが、疲労やストレスなどで免疫力が低下すると増殖し、病気を引き起こすことがあるそうです。細菌は、「口に触れるもの」から入り込むことがあり、高温多湿の時期にその増殖率は高くなるため、今はもちろん夏場は特に十分な注意が必要です。ではどんな環境化に配慮してケアすべきか、次を参考にしてみましょう。■飲みかけのペットボトル、置きっぱなしのコップ・・・・・・不衛生です!のどの渇きを潤すためにペットボトルや缶に入った飲料を摂取したり、水筒を携帯して水分補給をする人も多くいます。この時、口をつけた部分から口の中の細菌が飲料に入り、気温が高かったり、時間が経過するとその細菌が増殖、変化していきます。この時、腹痛や下痢、嘔吐のような症状が特徴の大腸菌や、舌にヒリヒリとした痛みを感じたり、口角が切れるような症状が現れるカンジタ菌が存在することがあります。飲みかけのペットボトルの口やコップ、食後から時間が経過した箸やスプーン、フォークのような食器には口をつけず、菌が体内に入らないように心がけることが重要です。■口紅、グロス、リップクリーム・・・・・・使い終わったらティッシュで拭く!口に直接触れるものに、口紅やグロス、リップクリームがあります。この数年、真っ赤な口紅が流行っていることから、毎日持ち歩いている女性も多いはず。このような化粧品も口の中の細菌による悪影響を受けやすいということは、飲みかけのペットボトルの話からも想像がつくでしょう。そう、口紅やグロスにも、細菌が繁殖する危険性大!面倒でも使い終わったら、唇につけた部分をティッシュで拭き、さらに本体やキャップも清潔に保つようにしましょう。■マスカラ、コンタクトレンズ、ケースもこまめにケアを!口紅、マスカラ、アイラインのような化粧品は、油性がベースになっているものが多く、空気に触れると酸化が進んだり、使うたびに細菌が繁殖してカビなどが発生することがあります。食べ物と同様、腐ることも!そんな状態のものが口や目の粘膜に触れれば、トラブルを招くことは言うまでもありません。開封したら早めに(約3ヶ月)使い切ることは常識。マスカラは使い終わったら、ブラシについたマスカラ液をしっかりティッシュでふき取るようにし、人に貸し借りすることも辞めましょう。また、カラーコンタクトレンズも、本体や保存液に細菌が繁殖し、目のトラブルを招くことがあります。常に清潔に保つことはもちろん、新しいものを意識して使用することは、美しい瞳、目元にとって大切なことです。■さいごに本来、細菌の繁殖によるトラブルを防ぐケアは、季節や気温、湿度に問わず配慮すべきですが、日々の生活に追われてなかなか出来ない人も多いはず。そこで暑さが増すこの時期に、特に衛生面に注意して、清潔感のある生活を心がけてみてはいかがですか。(米村亜希子/ハウコレ)
2015年06月25日タレントの松本明子さんは、40年以上も便秘に苦しんできたのだとか。ところが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生の指導のもとで腸をキレイにする“腸活”に挑戦したところ、劇的に改善できたのだといいます。しかも、その方法は驚くほど簡単で、お金もかからないものばかり。『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』(松本明子著、小林弘幸監修)では、そんな腸活の方法がわかりやすく解説されています。「Chapter 2 カンタン&お金もかからない腸活はじめました!」から、いくつかのポイントを引き出してみましょう。■1:朝は1杯のお水で腸を刺激する!便秘解消に向けて最初にすべきことは“朝1杯の水を飲む”こと。便秘解消法の定番でもありますが、忘れるべきでないのは、“一気飲み”がポイントだという点。なぜなら一気飲みをすると、飲みものの重みで腸が刺激され、朝ほとんど動いていない腸が活動を開始するから。なおスイッチの役割を果たすことが目的なので、一気飲みできる程度に温めても、常温でも冷たいものでもなんでもOK。水ではなくお茶や牛乳、ジュースなど種類を問わないそうです。■2:簡単ストレッチでさらに腸を刺激便を詰まらせないようにするには、食べものや飲みものによる内側からのアプローチに加え、ストレッチなどで刺激を与える外側からのアプローチも大切。この2段構えが腸を刺激し、便を肛門へ運んでくれるというわけです。ちなみにストレッチは朝に限らず、1日のうちのいつやっても腸のためになるのだといいます。朝だけにこだわらず、やりたいときにやれる分だけやればいいということ。背伸びをするだけでもからだの側面が伸びて腸への軽い刺激になりますが、さらに両手を頭上でクロスさせてからだを左右に倒すと、腸への刺激がぐっと強くなって効果的。■3:朝食に乳酸菌を食べることも大事軽度の便秘の人なら早々に、極度の便秘の人はある程度排便してから、“1日1品、善玉菌のエサとなる乳酸菌(発酵食品)を摂る”生活をスタートさせるといいとか。乳酸菌を多く含む代表的な食品は、ヨーグルト、チーズ、納豆、キムチ、お漬物、味噌などの発酵食品。松本さんの場合は、1日3食のどこで摂ってもいいというゆるい設定にしながらも、できるだけ朝食で摂るように心がけたのだといいます。また、スーパーの安売りのときにまとめ買いしておいたヨーグルトドリンクをバッグに入れて出かけ、移動中に飲むこともあるそうです。「最初は“1日1品乳酸菌”のハードルがそれなりに高いように感じましたが、いまではパズルのピースをはめ込むように、1日のどこかで食べる生活を楽しんでいます」こういう話を聞くと、気軽に取り組めばいいのだということがわかるのではないでしょうか?(文/印南敦史)【参考】※松本明子(2015)『腸をキレイにしたらたった3週間で体の不調がみるみる改善されて40年来の便秘にサヨナラできました!』アスコム
2015年06月08日腸内の細菌環境に注目2015年5月30日、学研パブリッシングから1冊のムック本が刊行された。腸内の細菌環境に注目して刊行された「腸内フローラ健康法太りやすい人ほどやせる!!」は朝日放送の「みんなの家庭の医学」と提携。同書では太りやすい人の腸内フローラの状態を詳しく解説し、痩せやすい腸内フローラへ改善する方法なども書かれている。奥薗壽子先生の体質改善レシピも見どころのひとつだ。腸内フローラヒトの腸の中には100兆を超える細菌が住んでいる。その細菌が集まっているところを顕微鏡で見てみると、まるでお花畑のように見えることから腸内フローラと呼ばれる。近年の研究により、腸内フローラを構成する細菌の種類や数が体質に影響することがわかってきている。腸内細菌と聞いてまず思い浮かべるのは「善玉菌」「悪玉菌」であろう。実は腸内には善玉菌と悪玉菌だけでなく、日和見菌というのも存在する。日和見菌とは善玉菌にも悪玉菌にもなる可能性のある腸内細菌で、腸内で善玉菌が優勢の時は善玉菌を加勢し、悪玉菌が優勢の時は悪玉菌を加勢する。たくさんの腸内細菌で構成される腸内フローラは約1.5kgもあり、大便の約60%は腸内細菌の死骸であるというのも驚きだ。(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社 学研ホールディングスプレスリリース(PR TIMES)
2015年06月04日長いゴールデンウィークも終わり、普段の生活が再び始まったものの、どうにもやる気がでない、モチベーションが上がらない、集中できない、といった、いわゆる「五月病」の症状を感じている人も多いと思われます。実際、五月病の症状を感じる人は、7割近くに及ぶ、という調査結果もあります。昔から「病は気から」とも言われており、近年の研究から神経系が免疫系に対して分子レベルで調節を行う機構の一端が判明するなど、心と身体の関係が解明されつつありますが、古くは1980年代に、「腸」が「第2の脳(セカンド・ブレイン)」として機能していることを米国コロンビア大学医学部で解剖細胞生物学の教授を務めていたマイケル・D・ガーション博士が発表し、世界的に話題となりました。なぜ腸が第2の脳なのか?、ということを簡単に述べると、腸は約1億個の神経細胞が集まり、独自の神経叢ネットワークを構築しているほか、人体で生成される精神を安定させる神経伝達物質「セロトニン」(一般向けには、幸せホルモンと呼ばれる場合もあります)の90%超を生み出す場所でもある、といったことが挙げられます。そんな腸内の環境を整えてあげることで、心も身体も元気になる、と語るのは、順天堂大学医学部付属 順天堂医院 総合診療科・病院管理学 教授で、日本一行列ができる便秘外来としても知られる小林弘幸先生です。小林先生は「一見、元気に見えても腸内環境が悪い人は多く、そうなると血液の質も落ちます。疲れが出てくるとメンタルも落ち込み、腸内のセロトニンの量も減っていきます」と、腸内環境の悪化が精神面にも影響を及ぼすと語ります。実際、先生はスポーツドクターとしても活動されており、メンタルトレーニングではなく、基本的な部分で強い身体を作り上げることで、精神面の好調を促す、という指導を行っているそうです。では実際に、どうやって肉体の内部、特に腸を鍛えるのでしょう。「腸内には腸壁に600~1000兆個ともいわれる細菌が生息し、"腸内細菌叢(腸内フローラ)"と呼ばれる集団を形成しています。通常、それらの細菌は"善玉菌""悪玉菌""日和見菌"と分けられ、20:10:70の割合が良いとされていますが、このバランスが崩れるとセロトニンが作られなくなり、不足していきます」(同)と、3種類のバランスを整えてあげることが重要であることを指摘します。この善玉菌ですが、子供の方が多く、年代を重ねるごと、特に40代から、特にビフィズス菌が減少してくるとのこと。自律神経も30~40代から働きが鈍くなってくるため、腸の働きも落ちて、便秘になりやすく、悪玉菌が増える環境になりやすくなってきます。「善玉菌が減る理由として、エサとなる食物繊維が不足するためだけでなく、腸の粘液などの量が減り、細菌の活性が落ちることも考えられます。ストレスも30~40代あたりから増えるので、そういったことも要因として考えられます」。「腸内の環境が荒れると、炎症が生じ、セロトニンが減ります。そうなると、便秘にもなりやすくなります。ちなみにうつ病患者は基本的に便秘です」(同)であり、腸内環境を整えるためには、内側と外側の両方からの取り組みが重要だといいます。「内側は食事、外側は運動で整えますが、運動はしたくないという人も多いと思います。ですが、過度な運動は不要で、3~4秒程度息を吸って、口をすぼめて6~8秒間で吐く、といった呼吸法を1日3分もやれば十分です。これをやると、副交感神経の働きを高めて、腸の運動が促されるのです」。では、内側に向けた食事はどうすればよいのでしょう。答えは腸の外部から「菌」を連れてくる、ということになります。どんな菌が良いのか、というと、「発酵食品であればなんでも良いです」とのこと。「最近の研究では、新たな菌を外部から腸内に投入してやると、もともと腸内に居た菌が刺激を受けて活性化し、動きが鈍っていた菌たちの動きが改善されるのではないかという、考えになっています」ということで、どんどん菌を外部から取り入れることが良いとします。ちなみに菌には殺菌などによって死んだ菌(死菌)と、生きている菌(生菌)がおり、かつては胃酸や胆汁酸などにより、胃や小腸で死んでしまうので、どちらでも良く、むしろ死菌の方が効果があるとも言われていましたが、近年の研究では、実際に技術の向上などにより腸に生きたまま届けられるようになり、それによって新たな効果を得られるのではないか、という報告も複数の企業から(資料1、資料2、資料3、資料4)だされるようになっており、小林先生も「生きた菌を腸まで届けた方が良いかもしれない」としています。この菌の摂取量ですが、ヨーグルト換算で1日あたり200gが目安だとのことで、1カ月くらいですんなり改善してしまう人もいますが、基本的には少なくとも3カ月は継続する必要があるとのことです。200gというと、結構な量のように思えますが、「朝晩で100gずつでも良いし、食べるものは変えても良い」とのこと。ちなみに、上述の資料でも触れているダノンは、4月27日よりダノンビオのカップタイプドリンクを発売したそうで、これを飲んでも良いかもしれません。また、「腸内細菌のエサになる食物繊維の摂取も重要です。特にお勧めは水溶性食物繊維の多い食物」とのこと。水溶性食物繊維が豊富な食物というと、もやしやゴボウ(これらは不溶性食物繊維も含んでますね)、寒天、ひじき、キウイフルーツ、りんご、イチゴなどがあります。ちなみに、キウイの輸入販売で有名なゼスプリが、酸味を抑え、甘みを強くした新品種「サンゴールド」を今年から本格販売をしていますので、興味が沸いた人はスーパーなどのキウイコーナーを見ていると良いでしょう。従来の「ゴールド」に代わって、しれっとサンゴールドになっている場合が筆者の周りではかなりありました。「腸は、腸に良いものを食べてあげれば、しっかりと動いて、結果を出してくれます。暴飲暴食はもってのほかです。せっかく食事をするのだから、おいしく食べることも必要です。そうしたことを意識し始めれば、おのずとそうした食物を摂取するようになるはずです。便秘は病気ですので、もし、そうした取り組みを進めても、腸が元気にならないようであれば、診療も考えてもらった方が良いと思います」(同)。なお、うつ病は脳のセロトニン不足が原因とされていますが、腸内で生成されたセロトニンは脳の血管内部にある血液脳関門という仕組みにより、直接は脳に入れません。しかし、腸内のセロトニンが脳にも有効であるという説もあり、腸と脳のセロトニンの関係性については、仮説の域を出ないということです。
2015年05月21日慶應義塾大学(慶大)は4月21日、マウスを用いた実験で、アトピー性皮膚炎は黄色ブドウ球菌などの異常細菌巣によって引き起こされることを解明したと発表した。同成果は慶大医学部皮膚科学教室と米国National Institutes of Healthの永尾圭介 博士(元慶應義塾大学医学部専任講師)との研究グループによるもので、4月21日(現地時間)に米科学誌「Immunity」電子版に掲載された。アトピー性皮膚炎は気管支喘息、食べ物アレルギー、花粉症などのアレルギー疾患を合併することがあるため、アトピー性皮膚炎そのものもアレルギー性の疾患だと考えられている。しかし、生体が何に反応して皮膚炎を発症しているかはわかっておらず、原因となるアレルゲンは特定されていない。血液検査で強い抗体が検出されることからダニやホコリが原因と考えられているが、それを裏付ける臨床的な証拠は存在していない。一方、アトピー性皮膚炎がひどくなると皮膚表面の細菌の種類が減少し、過半数が黄色ブドウ球菌によって占められることは知られていたが、黄色ブドウ球菌がどのようにアトピー性皮膚炎に関係しているかはわかっていなかった。同研究では、アトピー性皮膚炎を発症するマウスに皮膚細菌巣を培養したところ、生後4周からC. mastitidisという菌の出現に続いて黄色ブドウ球菌が出現し、最終的にはC. bovisという菌と黄色ブドウ球菌が皮膚細菌巣を支配することがわかった。このモデルマウスに対し離乳直後から、異常細菌巣に効果を発揮する抗生物質2種類で持続的な抗菌治療を行ったところ、正常な皮膚細菌巣を保ち、皮膚炎を発症しなかった。さらに、離乳後無治療で10週目に抗菌治療を開始したマウスと、離乳直後から抗菌治療を実施し10週目で抗菌治療を中止したマウスの症状の推移を観察したところ、前者は皮膚炎がほぼ治癒したのに対し、後者は正常だった細菌巣が一気に黄色ブドウ球菌とC. bovisに置き換わり、激しい皮膚炎を発症した。そこで、治療を止めて皮膚炎を発症したマウスの細菌を、治療により一時的に炎症が寛解していたマウスに接種した結果、黄色ブドウ球菌が最も強い皮膚の炎症を誘導した。また、C. bovisはIgEという抗体の上昇をもたらす免疫反応を誘導し、それぞれの細菌が異なった役割を果たしていることがわかった。今回の成果は、偏った異常細菌巣を正常化することでアトピー性皮膚炎を治療する新しい治療法の開発につながる可能性がある。研究では抗生物質を使用したものの、腸内細菌への悪影響もあるため、今後、抗生物質に頼らずに正常な細菌巣を誘導する方法の検討が期待される。
2015年04月22日季節の変わり目は、気候や気温の変化に体がついていけず、体に不調をきたす人が多い時期。ちょっとした不調でも、毎日続くとやっかいです。さらに、体調不良時は免疫力が下がるため、普段なら感染しない細菌やウイルスに感染することもあります。免疫力を十分に発揮し、体を守るためには、腸内環境をよくすることがポイントだといわれています。耳にしたことがある人も多いのでは? そこで、免疫力と腸内環境を整えるために知っておきたい、基本的なことをあらためてまとめました。■免疫とは? 免疫が下がるとどうなるの? 免疫とは、疫=病気を免れる(まぬがれる)こと。そのための力が「免疫力」、すなわちウイルスや細菌などの外敵から体を守る抵抗力のことです。免疫力が低下すると、インフルエンザや食中毒などのウイルスに感染しやすくなります。そのほか、免疫をつかさどっている免疫細胞のバランスが崩れ、免疫力が過剰に反応すると、花粉症に代表されるようなアレルギー症状が発生しやすくなります。そのため、免疫力は高すぎても低すぎてもNG。バランスを整えておくことが大切なのです。では、どうやって免疫力のバランスを整えたらよいのでしょうか。■腸内環境を整えよう ~免疫は腸でつくられる~免疫力のバランス調整に必要なのは、腸の健康管理です。なぜなら、免疫細胞のおよそ6割は腸内に存在しているからです。そのため、腸内環境を良く保つことが免疫力をつくることにつながります。腸内環境を見直すには、「善玉菌」を少しでも多く腸内に増やすことが重要です。■腸に善玉菌を作ろう ~日和見菌の話~腸内にいる腸内細菌には、よく耳にする「善玉菌」と「悪玉菌」のほか、「日和見(ひよりみ)菌」というのが存在します。その名からも推測できますが、「日和見菌」とは、その人の腸に存在する、善玉菌と悪玉菌のバランスを見て日和見する=より多いほうの菌に同化する、という特徴があります。日和見菌が善玉菌と悪玉菌、そのどちらかの数が多いほうに変わってしまうというのはやっかいです。なぜ善玉菌を少しでも多く増やしたほうがいいのかが、これでおわかりいただけたでしょう。となると次は、「いかに腸内に善玉菌を増やしていくか」という話になりますね。■腸内をキレイにするポイント ~乳酸菌と食物繊維~腸内で善玉菌を優勢にするには、以下の3つのポイントがあります。1.腸に善玉菌を生きたまま届ける乳酸菌(善玉菌)は「生きたまま」腸に届けられることが大切です。中には胃を経由した時点で、胃散にやられてしまう善玉菌もあります。胃酸にやられず、腸まで生きたまま届く善玉菌を摂取するようにしましょう。2.腸内の善玉菌を育てる善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やす役割のある「食物繊維」を積極的に摂取しましょう。食物繊維を善玉菌が食べることで、善玉菌そのものの数が増えていきます。「腸には食物繊維がいい」といわれるのは、このためでもあるのです。3.腸内をクリーンに保つ食物繊維は、善玉菌のエサになるだけでなく、腸内に残った便や老廃物の排出も促します。きれいな腸内は善玉菌が生息しやすく、汚い腸内は悪玉菌が増殖しやすいといわれています。便秘の解消だけでなく、免疫力を整えるためにも食物繊維は一役買っているのですね。つまり、免疫力のバランスと腸内環境を整えるには、乳酸菌(善玉菌)と食物繊維を豊富に含んだ食事をとることが最初の一歩、というわけです。乳酸菌と食物繊維の量だけでなく質も意識しながら、食事に取り入れていきましょう。それが、腸内環境を整える=免疫力のバランスを整える=健康を保つ近道となるのです。
2015年03月24日森永乳業と東京医療保健大学との共同研究森永乳業と東京医療保健大学は共同で、中高年齢層男女2万人を対象に「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」の継続的な摂取と健康状態との関係を調べるために全国調査を行った。研究成果は日本農芸化学会(2015年3月27日、岡山)で発表することを予定している。演題名は、「日本の男女中高年における、「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」摂取と健康状態に関する横断研究 結果 1-調査対象者の生活習慣、健康意識、生活習慣病の罹患経験-」と「日本の男女中高年における、 「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」 摂取と健康状態に関する横断研究 結果 2-乳酸菌飲料摂取と体重、排便状態、 QOL および各種疾患経験との関係-」。健康寿命健康寿命とは、日常生活に制限のない期間と定義されている。2013年の健康寿命は男性71.19年、女性は74.21年で同時期の平均寿命は男性80.21年、女性では86.61年と男性では9年、女性では12年強の、日常生活に制限のある期間が存在する。今回の調査結果便秘・便秘傾向(排便回数週4回以下)と物忘れのリスクが「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」摂取群で低かった。男性に多い大腸ポリープでは男性にのみ摂取群で罹患リスクの低下が見られた。女性に多い骨折(骨粗鬆症に罹患すると骨折リスクが上昇する)では女性のみ骨折リスクが低下していた。考察「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」を継続摂取することにより、日常生活における便秘や物忘れといった悩みが改善し、特定の疾患のリスクを低減させる可能性が示唆された。この結果を、エビデンスとして確立するためには、前向きの試験が必要である。(画像はプレスリリースより)【参考】・森永乳業プレスリリース
2015年03月19日みなさん、「乳酸菌」をご存知ですよね?「乳酸菌」は善玉菌の一種です。腸内で働く細菌で、私たちの身体を健康に保つ手助けをしてくれています。今回は、美容とダイエットの味方である「植物性乳酸菌」についてご紹介いたします。■1.植物性乳酸菌と動物性乳酸菌ヨーグルトなどの乳製品に含まれるのは動物由来の動物性乳酸菌です。そして味噌、漬物、キムチなど発酵食品に含まれるのが植物性乳酸菌です。何が違うのかと言いますと、乳などの栄養豊富な環境下で生きるのが動物由来の乳酸菌で、栄養が乏しい中、他の細菌やカビなどと競合しながら生き延びているのが植物性乳酸菌なのです。つまり、過酷な環境下にいる分、植物性乳酸菌の方が生命力が高いのです。■2.生きて腸まで届く植物性乳酸菌を研究している機関によりますと、植物性乳酸菌は人間の体内に入っても、胃酸や胆汁に負けず、生きて腸まで達する確率が高いといわれています。生きて腸まで届きやすいことから、便通改善効果も高いと言われています。更には免疫力アップや脂肪の蓄積も抑える乳酸菌もあるようです。■3.植物性乳酸菌の代表食品ここで、植物性乳酸菌を多く含む代表的な食品をチェックしておきましょう。・ぬか漬け米ぬかと塩などでぬか床を作り、季節の野菜を漬けこみます。乳酸菌や米ぬかに含まれるビタミンBなどのビタミン、ミネラル、アミノ酸などは細胞の中に染み込んでいます。・たくあん漬け日干しして水分を抜いた大根を塩やぬかで漬け込みます。浸かるほど大根のうま味が凝縮し、発酵によって甘みも増します。市販のたくあんは発酵せず、調味液に漬けこんだものも多いので、自家製のものをお薦めします。・キムチ白菜や大根、きゅうりなどの野菜にニンニクや唐辛子、塩、魚介塩辛などを加えて発酵させます。発酵が進むにつれて乳酸が増え、酸っぱくなります。洗わずそのまま食べるので、植物性乳酸菌がたくさん摂取できます。植物乳酸菌の宝庫です。・すぐき酸茎采というカブの一種を塩だけで漬け込む【すぐき】。京都の伝統的な漬物で、強い酸味が特徴。この中から発見された植物性乳酸菌の『ラブレ菌』には、便通を良くするだけでなく、免疫力を高める働きもあります。その他、味噌や醤油などの発酵調味料にも含まれています。ごはんのお供に、みそ汁とぬか漬けは美容食品として食卓の常連にしたいですね。■おわりに植物性乳酸菌を上手に取って、美肌&ダイエットに役立たせましょう。特に漬物は同じ野菜でも食物繊維が倍近く摂れるので、便秘の方にもお勧めです。(下山一/ハウコレ)
2015年03月06日腸からキレイと健康を目指すクチコミサイト「腸内改善ラボ」はこのほど、腸内改善に関する調査結果を発表した。同調査は11月5日~17日、同サイトのユーザー157人を対象にインターネットでアンケートを実施したもの。ヨーグルトを食べるタイミングを聞いたところ、「朝食時」が最も多く60.5%だった。夕食替わりや、ヘルシーな夜食として"夜ヨーグルト"を楽しむ人も25.5%にのぼり、昼食時や間食として食べる人を上回った。また、ほとんどの人が、ヨーグルトをそのまま食べるだけでなく、さまざまなアレンジをしていることがわかった。「フルーツなどをちょい足し」(94.9%)はもちろん、3人に1人がヨーグルトを料理やお菓子作りに活用。濃厚で新しい食感が話題となった「水切りヨーグルト」や、レンジで軽く温める「ホットヨーグルト」も、4人に1人が試したことがあると回答した。ヨーグルトに"ちょい足し"として最も多くの人が実践しているのは、「バナナ」(82.8%)だった。2位以下は、「ジャム」(70.1%)「はちみつ」(68.8%)「シリアル・フレーク類」(66.2%)と続いた。食物繊維が豊富なドライフルーツやキウイも、約半数の人が試したことがあると回答した。これから試してみたい"ちょい足し"は、「オリーブオイル」(22.9%)「きな粉」(17.8%)、「ドライマンゴー」(17.8)が上位にあがった。「オリーブオイルはオレイン酸で便秘解消が期待でき、きな粉は食物繊維や大豆の栄養がたっぷり。ドライマンゴーは、ヨーグルトに入れて一晩おくとプルプルに戻ると話題の食べ方です」と同社。ヨーグルトを食べる頻度について聞いたところ、「毎日」(50.3%)と「1週間に数回」(33.8%)の人を合わせると、84.1%の人が定期的にヨーグルトを食べていることがわかった。便秘解消にとどまらないヨーグルトの効果も広く知られてきており、「腸内環境が整っていると、肌もきれいになる」ことを知っている人は94.9%(「よく知ってる/なんとなく知っている」人の合算)、「ダイエット効果が確認されているヨーグルトがある」ことを知っている人は42.1%(「よく知ってる/なんとなく知っている」人の合算)にのぼった。
2014年12月11日双子の研究から明らかに2014年11月6日、キングス・カレッジ・ロンドンはコーネル大学との共同研究で、太るか痩せるかという体質は体内の細菌叢のタイプによって影響を受けていると発表した。双子に関して研究を行っているキングス・カレッジ・ロンドンの研究者グループは特異性があり、今までほとんど知られていなかったバクテリアファミリーを同定した。このバクテリアファミリーは高度に遺伝性のもので、体重の軽い人たちの間ではさらに発現率が高い。この細菌叢をマウスに移植すると、マウスは体重の増加に対して抵抗性を持つことが明らかになった。研究成果はCellに11月6日からオンライン版で公開されている。背景過去の研究では代謝病と肥満に関して、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係を結びつけてきた。それぞれに関係があるとされてきたが、遺伝子の多様性と腸内細菌叢の関係は無視できる程度のものであるとの説が有力であった。今回の研究内容研究者は416組の双子から入手した、1,000以上の腸内細菌叢を分析する試料の遺伝子解析を行った。腸内細菌叢に影響する遺伝子は一卵性双生児では100%の一致を見たが、二卵性双生児の場合は50%の一致であったことから、この腸内細菌叢に影響する遺伝子は強い遺伝性を持つことが判明した。この遺伝子により影響を受ける細菌は、細菌同定された細菌で「Christensenellaceae」と名付けられている。この細菌を含む細菌叢を与えられたマウスは、処理をしていないマウスに比べて、体重の増加が少なかった。研究者は痩せ形の体質を持つ人は「Christensenellaceae」が腸内細菌叢で多くなっている、その腸内細菌叢の分布を決めるのは遺伝子であると結論している。また、代謝病や肥満の治療に関しては腸内細菌叢がターゲットになる可能性があるとしている。(画像はプレスリリースより)【参考】・キングス・カレッジ・ロンドンプレスリリース・発表論文
2014年11月11日(画像はイメージです)肉食の腸内細菌叢に対する影響人の腸内には数百種類の細菌が存在しています。人への影響から善玉菌、悪玉菌、どちらにも属さない日和見菌に分類されます。腸内細菌叢のバランスは健康な毎日を過ごすためには必須という報告がたくさんあります。悪玉菌とよく知られているのはビロフィラ菌です。この菌が優勢になることは炎症性大腸炎の引き金になるとの報告もあります。ハーバード大学とカリフォルニア大学の研究者は共同で肉食は1日でビロフィラ菌が増加することを報告しています。ビヒダスBB536摂取が肉食時の腸内環境劣化を予防2014年10月1日、森永乳業はビヒダスBB536を「肉食」と同時に摂取した場合と肉食後に摂取した場合に、「肉食」による腸内細菌叢の劣化にどのような影響を与えるかを検討しました。(画像はプレスリリースより)図1のような試験スケジュールで実験を行いました。肉食期間の前後と回復期間終了時の腸内細菌叢を調べました。(画像はプレスリリースより)この結果、肉食により善玉菌のビフィズス菌は減少しましたが、ビヒダスBB536を肉食と同時に摂取した群ではその変化は起こりませんでした。回復期間にビヒダスBB536を摂取しても、ビフィズス菌はあまり増加しませんでした。肉食により悪玉菌の増加はビヒダスBB536同時摂取で抑えられましたが、回復期にビヒダスBB536を摂取しても、ビロフィラ菌(悪玉菌)を早期に減らすなどの効果は見られませんでした。今回の結果では、肉食前のビロフィラ菌の変化が3つの群で差があるように見えます。ビロフィラ菌の腸内細菌叢に占める割合を示しているので、肉食開始前にすでに3群で悪玉菌の割合が異なることになります。変化は0.3%増に対して、投与前の差は0.05%前後ですので結果にはあまり影響を与えないと思われます。【参考】・森永乳業プレスリリース
2014年10月04日ダスキンは9月30日、家庭向けに「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」を展開することを発表した。クリーニングを行うことで、洗濯槽の細菌を96%除去できるという。10月1日から順次、全国のダスキン サービスマスター加盟店で取り扱いを開始する。料金は1台につき税別18,000円だ。「ドラム式洗濯乾燥機除菌サービス」は、ドラム式洗濯乾燥機を対象としたクリーニングサービス。同社は2003年より、タテ型全自動洗濯機のクリーニングサービスを提供しているが、このたびドラム式洗濯乾燥機向けのサービスも開始する。同サービスでは、乾燥風路にたまった繊維くずの除去、本体内部の清掃(2回)、ドラムと水槽の隙間洗浄、除菌洗浄を行う。ファイバースコープで撮影した映像から、内部洗浄時に出た汚れを確認可能だ。清掃後には、ニオイの原因となる細菌が96%減少、ヒートポンプ乾燥方式の場合は乾燥にかかる時間が25%短縮するなどの効果があるという。
2014年09月30日腸の汚れは美と健康の大敵です。私のサロンメニューには腸マッサージもあるのですが、腸を動かすと便が出やすくなり、体の中の老廃物が排泄され、デトックス効果にプラスしてお肌も綺麗になるので、美肌のために腸のケアをオススメしています。腸は食事の内容によって、簡単に良くも悪くもなるので、腸のケアはまず食事から! 今回はスッキリ快便腸美人になるために欠かせない、食物繊維が多く含まれる食材についてご紹介させて頂きます。■1.ゴボウゴボウには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランス良く含まれています。また、皮の部分に含まれるポリフェノール「クロロゲン酸」は、糖の吸収を抑えるため糖化を防ぎ、腸内美化だけでなく美肌作りにも役立ちます。■2.きのこきのこはそれ自体が菌という珍しい野菜です。通常、口から食べた菌は約3日で体外に排出されてしまいますので、毎日何かの形で良い菌を腸内に送り込むことが大切です。また、きのこ類に含まれる不溶性食物繊維の一つ「βグルガン」は、免疫力を高める効果があると言われています。■3.玉ねぎ玉ねぎは、食物繊維だけでなくオリゴ糖を含む野菜です。オリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善につながります。また、玉ねぎに含まれる硫酸アリルなどのイオウ化合物には、キレート効果があり腸内の毒素を捕まえて体外に排出する手助けをします。私は以前、1日1個玉ねぎ生活を1ヶ月続けたことがあるのですが、快便・体が軽くなる・寝起きが良い等、切ると手に匂いが残ってしまうのが気になりましたが、とても良い効果が出ました。■4.キャベツキャベツには、食物繊維のほか胃腸の粘膜を生成、強化する働きのあるビタミンUが豊富に含まれています。胃腸が元気に働くことは、美腸作りの大前提なので、積極的に食べたい食材です。また、エストロゲンの分泌を活発にするボロンも含まれているので、美肌作りにも欠かせない食材です。■5.さつまいもさつまいもは、不溶性食物繊維を多く含む食材です。さつまいもを切った時に出る白い汁「ヤラピン」には、便を柔らかくする作用があり食物繊維と共にスムーズな排出を促します。■6.ニンジンニンジンには、ビフィズス菌増殖因子が含まれています。食べるだけで自前のビフィズス菌が増えるのです。また、皮膚や粘膜を丈夫にする働きのあるβカロテンも豊富に含まれているので、胃腸にも優しい食材です。■7.大根大根にはジアスターゼという消化酵素が豊富に含まれているため、消化を助けます。ジアスターゼは加熱に弱く、イソチオシアネートはできるだけ小さく切ったほうが吸収しやすいので、大根おろしで食べるのがおススメです。食物繊維やビタミンのほか、良い菌を食べることも大切です。ヨーグルトなどの動物性乳酸菌だけでなく、味噌や納豆、キムチなど植物性乳酸菌をプラスして、できるだけ沢山の良い菌を腸内に送りこみましょう!
2014年09月19日便秘に悩んでいる女性は多いというイメージがありますが、実際はどうなのでしょう? 『InRed』が、全国の20~40代の女性630名を対象に実施した「腸の健康に関する意識調査」の結果から、取り入れるべき食習慣について考えてみては?便秘症状があるかについては「あり」と65.9%が回答。20~40代の女性は仕事などで忙しく、不規則な生活を送っていることで、偏った食生活、水分不足、運動不足に陥っていると考えられることが要因のよう。便秘に寄って起こる悩みを教えてくださいという問いに対して、お腹のハリ(膨満感)と答えた人が33.0%と1番多く、体重の増加20.6%、お腹の痛み12.3%と続きました。また、肌 肌荒れと答えた人も18.6パーセントに。便秘は「カラダ・体調」への症状を招くだけでなく、「外見」にも影響がでてきてしまうので、女性としては気になるところですね。ビフィズス菌の存在については「知っている」と99.0%が回答。ビフィズス菌は腸内の善玉菌の代表として紹介されることが多く、最近ではほとんどの女性に認知されていることが分かりました。一方、年齢とともに腸内ビフィズス菌が減少することを知っているかについては「知っている」が47.9%、「知らない」が52.1%と回答し、半数以上が知らないという結果になりました。次に、アンチエイジングに関心があるかについて訊ねるとは95.7%が「ある」と回答し、20代後半~40代の女性ほぼ全員の女性がアンチエイジングに関心があることがわかりました。具体的なアンチエイジングへの取り組みとして、化粧品(37.4%)サプリメントの摂取(26.6%)と並び、ビフィズス菌摂取などの腸内環境管理(25.4%)といった回答が続きました。630人の回答者のうち、41.3%となる260人が腸内健康管理をしており、3人に1人以上がインナーケアによるアンチエイジングを実践していることがわかりました。ビフィズス菌を「知っている」と答えた人の中で、ビフィズス菌が減ると便秘や肌荒れになりやすいことを知っているかという問いに対して、7割以上となる73.4%が「知っている」と回答。年齢別にみると、40代女性が88.9%、で、20代女性が57.7%と、若くなるに従い認知率が下がっている傾向にあることが分かりました。けれども、オリゴ糖がビフィズス菌を増やすことについては61.7%が「知らない」と回答。ビフィズス菌には関心があり、アンチエイジングにも関心があるけれども、「オリゴ糖」摂取がビフィズス菌を増加させ、腸内の環境不良による様々な症状を改善してくれることはあまり知られていないよう。テレビなどでも活躍中の皮膚科・内科医の友利新先生によると、「腸内環境を整えるには、腸内の善玉菌(ビフィズス菌など)の活力源となり、体内の善玉菌を一時的に増やす役割のオリゴ糖を摂取するのがいいでしょう。オリゴ糖甘味料を善玉菌が含まれるヨーグルトなどと一緒に摂取してあげると、より体内の善玉菌の量を増やすことできます」とのこと。また友利先生は、「健康と美容の悩みを解消するために、加齢と共に減少する善玉菌を活性化する「腸内メンテ」を実践してみてはいかがでしょうか」とコメントしています。健康や美容にも重要な腸内環境をととのえ、アンチエイジングに取り組むためにも、「腸内メンテ」を心がけたいものですね。「腸内メンテ」にはオリゴ糖の摂取が大切と知らなかった人も多いのでは? ぜひ今すぐ実践してみて。
2014年09月12日美肌&アンチエイジングを目指したいなら、肌表面のケアだけでなく体の内側からのケアが大切です。中でも見直すべきは腸内環境。実は、腸の状況は、肌のハリやダイエットに大きな影響があるといわれているのです。■腸内環境がアンチエイジングを左右する理由「便秘がちだと肌荒れする」という話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。最近の研究では、腸が健康であるかどうかが、肌のハリや保水力を左右するということが分かってきたそうです。腸の中には多数の腸内細菌が存在しており、そのうち「悪玉菌」が優勢になると、有害物質が発生し、肌に悪影響を与えてしまうといわれています。肌を美しく、いつまでも若々しくキープするためには、「善玉菌」を増やし、腸内環境を良好に保つことが必要なのです。悪玉菌の増加は、血管の老化や免疫力の低下など、美容以外にも全身にさまざまな悪影響を及ぼします。さらに、腸内細菌の種類が、肥満になりやすいかどうかにも関わってくるのだとか。体の中から健康で美しくなる、真のアンチエイジングを目指すなら、腸内環境を整えることがカギになるのです。■悪玉菌が増加してしまう理由とは悪玉菌を優勢にしてしまう大きな原因の一つが、食生活の乱れ。栄養バランスの偏った食事や不規則な生活リズムが、腸内の悪玉菌の勢力をアップさせてしまうのです。特に、普段野菜をあまり食べずに肉類中心の食生活を送っている人は要注意です。肉類や脂質の多い食べ物ばかりで野菜や食物繊維が不足すると、悪玉菌が増え、腸内環境のバランスが崩れてしまうことに。そのほか、ストレスや運動不足、喫煙、必要以上の飲酒なども悪玉菌を増やす原因になります。また、食べる量が少なすぎる場合も腸内環境を悪化させることに。たとえダイエット中でも、極端な食事制限は避けた方がよいでしょう。■善玉菌を増やすには乳酸菌を積極的に腸からアンチエイジングを目指すには、善玉菌を増やし、腸内環境を正常なバランスに導いていくことが大切です。まずは野菜中心の栄養バランスのよい食生活を心がけ、善玉菌が優位になりやすい腸内環境を整えましょう。善玉菌を含む食べ物を積極的にとるようにするのも効果的です。善玉菌の代表格といえば、ビフィズス菌や乳酸菌。これらが含まれる発酵食品をとることで、もともと腸内にいた善玉菌を優勢にし、腸内環境を整えてくれるのです。おすすめはヨーグルト。善玉菌とともにカルシウムを摂取することもでき、美容と健康のためにも積極的にとりたい食品です。乳酸菌は胃酸に負けてしまうことがあるので、食べるタイミングは空腹時よりも食後のデザートにした方がよいかもしれません。また、しっかりと睡眠をとる、ウォーキングなど適度な運動を行う、などの生活習慣の見直しも必要です。腸内環境が良くなれば、肌荒れやニキビの改善、肌のハリアップ、さらには病気の予防といいことずくめ。普段の生活を見直して、体の中からアンチエイジングを目指しましょう。
2014年08月29日私たちの体は、毎日の食事によって成り立っている。すなわち、体に良いとされている食べ物を摂取することによって、健康でいられる確率は高まるということだ。では、「体に良い食べ物」とは、一体どのような物があてはまるのだろうか。大腸に生息する腸内細菌が体に及ぼす効果を研究している、理化学研究所の辨野義己特別招聘研究員に話を聞いた。○善玉菌のパワー腸内に棲(す)みついている600~1000兆個の腸内細菌は、実にさまざまな力を秘めている。腸内細菌には、乳酸菌やビフィズス菌といった「善玉菌」とウェルシュ菌などの「悪玉菌」、どちらにもなりうる可能性を秘めている「日和見菌」がある。辨野特別招聘研究員は「善玉菌優位の腸の状態を作ることが、健康には大切」とし、この善玉菌を増やす食材こそが「体に良い食べ物」としている。善玉菌の代表には乳酸菌がある。現在、乳酸菌と呼ばれる菌種数は見つかっているものだけで400種類以上あり、「乳酸菌」と名の付くものでその機能が特定されているのは、50菌株にも及ぶ。一方、人の腸内でも圧倒的な数を示すビフィズス菌の力が大きい。40種類ほどのビフィズス菌がおり、人の腸内に住むビフィズス菌は6~7種程度である。例えば、「ラクトバチルス・ブレイビス・ラブレ株」は免疫力を強化する力があるとされ、「ビフィドバクテリウム・ブルーベ・ヤクルト株」は皮膚の乾燥を抑えて美しい肌に導く作用が認められており、人体にさまざまなよい効果をもたらしてくれるのが乳酸菌やビフィズス菌なのだ。○「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」これらの特異な乳酸菌・ビフィズス菌は特定保健用食品(トクホ)に含まれていることが多い。辨野特別招聘研究員は、乳酸菌・ビフィズス菌のような善玉菌を腸内で元気に保ち続けるための活動を"菌活"と名付け、その活動を推奨している。"菌活"をする上で、知っておきたい概念が「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」だ。「プロバイオティクスとは、生きたまま腸に届いて人体に好影響を及ぼす生きた微生物やそれらを含む食品のことを指します。代表例で言うと、乳酸菌やビフィズス菌です。一方のプレバイオティクスは、ビフィズス菌のエサになるもので、食物繊維やオリゴ糖などがあてはまります」○善玉菌が喜ぶ、体によい食材プレバイオティクス、プロバイオティクスに該当し、辨野特別招聘研究員がお勧めする食材は以下の通り。プロバイオティクスヨーグルト、乳酸菌飲料プレバイオティクス穀類/玄米、ひえ、あわいも類/さつまいも、やまいも、里いも豆類/大豆、おから、枝豆、あずき、きなこ野菜/かぼちゃ、にんじん、ごぼう、大根、れんこんきのこ類/しいたけ、しめじ、えのきだけ海藻類/ひじき、わかめ、昆布、めかぶ果物/りんご、バナナ、ほしぶどう辨野特別招聘研究員はヨーグルトを摂取する際に、食物繊維とオリゴ糖を含むバナナ、オリゴ糖を含むはちみつ、さらに豆乳・乳酸菌飲料などをヨーグルトとミキサーにかけて飲んでいるという。プロバイオティクスとプレバイオティクスによる相乗効果で、"菌活"を効率よく行っているというわけだ。多くの"ミラクルパワー"を秘めている善玉菌を増やしてくれる食材を毎日摂取することで、手軽に健康的な体づくりに励んでみてはいかがだろうか。写真と本文は関係ありません○筆者プロフィール : 辨野 義己(べんの よしみ)理化学研究所イノベーション推進センター辨野特別研究室特別招聘研究員。専門領域は腸内環境学。腸内細菌のDNA解析によって新しい最近を多数発見。腸内細菌と病気との関係を掘り下げて研究するとともに、ビフィズス菌や乳酸菌の健康効果をメディアなどで発信している。著書「一生医者いらずの菌活のはじめ方」・定価: 1,320円(税別)・発行: 株式会社マイナビ・200ページ
2014年08月15日(画像はイメージです)「特定保健用食品」と腸内細菌叢食事のように食べることによって、お腹の調子を整えることから「特定保健用食品」として厚生労働省が表示を認めているものがあります。特定保健用食品でお腹の調子を整えるのは食物繊維、オリゴ糖などの多糖類とビフィズス菌や乳酸菌の生菌です。特定保健用食品を取ることによって、お腹の調子を整えることができ、その結果ダイエットにつながる場合もあります。腸内細菌叢を正常化すると、悪い菌が出す毒素が減ることと、良い菌が出す腸の運動に役立つものが増えることから、お腹の調子がよくなるとの説が有力です。しかし、腸内細菌叢の変化がどのようにして起こるかの研究は少ないのが現状です。性別によって同じ食事でも腸内細菌叢の変化は異なるテキサス大学のDaniel Bolnickたちは食事による腸内細菌症の変化に対する性別の影響を動物実験で検討した結果がNatureに掲載されました。食事の種類によっては、同じ食事を与えても腸内細菌叢の変化に性差があるものがありました。腸内細菌叢の変化による、体調の変化も同じでした。腸内細菌叢の変化に性差がある原因に関しては今回の実験では分かりませんでした。ホルモンによる影響が関係している可能性があると推定しています。▼参考・Individual diet has sex-dependent effects on vertebrate gut microbiota.Nature Communications 5, Article number: 4500 doi:10.1038/ncomms5500
2014年08月03日(画像はプレスリリースより)「腸内改善ラボ」が提供する、この夏ダイエット予定の方に役立つ、アンケート調査の結果!腸内改善ラボは、「腸ラボリサーチ、この夏にみんなが注目している、ダイエットは?」についての興味深いアンケート調査を行った。調査方法はインターネット方式で、腸内改善ラボのユーザー女性142名の方が調査対象になった。最初の「ダイエットを、この夏に実施する予定はあるか?」の質問で、8割以上の方が「ダイエットする」と答えた。次の質問「ダイエットの経験は、何回くらい?」については、「10回以上、ずっとダイエット中」が一番多く、2位は「2回~4回」、3位「5回~9回」、4位「ダイエットの経験がない」、そして5位「1回」の順位結果が示された。次いで「一番痩せたいパーツは?」に対して、「お腹」がトップで、以下「太もも」「顔」「腕」などがランクインされている。どんな食材をダイエットに使いたい?また現在、興味があるダイエットは?さらに「この夏、ダイエットの為に使いたい食材は?」の質問をしたところ、「納豆などの発酵食品」「ヨーグルト」、そして「豆腐などの大豆食品」が上位3位に入っており、「大麦などの雑穀」と「寒天、こんにゃく」が同じ4位である。また「現在、興味あるダイエットは?」に対して、「酵素ダイエット」が一番で、そのほかは「ピラティス、ヨガ」「肩甲骨ダイエット」「プチ断食、断食」などが選ばれた。この夏、ダイエットを検討中の方は、このようなアンケート調査の結果を参考にして、自身に適する無理のないダイエットを研究してみては。【参考】・腸内改善ラボ プレスリリース (アットプレス ニュース)・腸内改善ラボ
2014年07月09日『脳はバカ、腸はかしこい』というちょっとインパクトのあるタイトルの本をご存じでしょうか? 人間をコントロールしているはずの脳は、実は騙されやすく、甘いものや煙草やアルコールをやめられないのに対して、腸は身体にいいもの、悪いものの判断は間違わず、有害なものはきっちり排除しようとします。そんな「脳」と「腸」の関係について、『脳はバカ、腸はかしこい』ではわかりやすく書かれているのですが、子どもの脳も騙されやすいことを忘れずに、賢い食べ物の選び方を教えてあげられるといいですね。せっかく身体に良い物を食べても、栄養を吸収できないと意味がないですよね?腸は、食物の消化、栄養素の吸収、老廃物の排出などいろいろな働きがあるので、腸内環境を整えておくことは肌にとっても重要なポイント。腸は、身体の全免疫システムの70%が集中していると言われるぐらい大事な器官なんです。最近は「腸活」という言葉もあり、幸せな脳は腸が作り、腸がキレイになれば肌がキレイになるとまで言われています。いまからお伝えする「腸内環境を整える方法」を、ぜひ参考に「腸活」の凄い効果をぜひ実感していただければと思います!■美肌のための腸内環境を整える方法1.白湯を飲む食事中(特に油ものを食べる時はぜひ!)に熱い白湯をすするように飲みましょう。内臓脂肪や皮下脂肪、血管のコレステロールのもとになる油を、体内で固まらないようお湯で流していくイメージです。私は保温ができる水筒で白湯を持ち歩いて一日に何回も飲んでいるのですが、冷えを防止する効果もありますよ。2.質のよい睡眠をとる・ストレスをためないストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れて腸の運動が悪くなります。腸の健康を保つためには、自分が心地良いと感じることを日常的に取り入れて「リラックスして過ごす時間」をバランスよく増やしていくことが大切です。3.よい油を摂取する良質なオイルは代謝を促す効果があり、オリーブオイルやごま油など天然の植物オイルがオススメです。ダイエットのためと油を敬遠する方もいるかもしれませんが、お肌にハリと潤いを与えるなどの効果があるので、必要な成分です。良い油を上手に取り入れましょう。オリーブオイルは熱さずにドレッシングなどで取るのがオススメですよ。色々な美容系のサプリを取り入れるより、まずは身体の中(腸内環境)をきれいにすることが美への近道です。第二の脳ともいわれる腸にフォーカスし、いつでもキレイで元気なママでいてくださいね!
2014年07月05日(画像はプレスリリースより)腸内環境1位は「長野県」ビフィズス菌やラクトフェリンの研究を続ける食品基盤研究所を持つ森永乳業は、腸の健康に関する実態を全国47都道府県の20~50代の男女11,656名を対象に実施。腸内環境1位は長野県、平成22年都道府県別平均寿命で男女とも1位。腸内環境2位は茨城県、平成22年都道府県別平均寿命で男性36位、女性44位。腸内環境47位は山形県、平成22年都道府県別平均寿命で男性9位、女性28位。調査方法、直近の便の色・形と生活習慣に関する質問を行い、それぞれの回答を点数(各 50 点満点)に換算。合計点を元に、都道府県別に腸内環境をランキング化。結果に関する赤坂胃腸クリニック村田博司院長はこの結果に対して以下のようにコメント。長寿で有名な 長野県が健康腸 1 位というデータを見ても、腸と健康に相関関係があることが見て取れます。長野県は、厚生労働省の野菜摂取量調査(国民健康・栄養調査)でも 1位と、腸にとって非常によい生活を送っているようですね。(森永乳業プレスリリースより)便の量の確保十分な便の量を確保するためには十分な食物繊維を含む食事を摂取することが大切。食物繊維は一般に吸収されないので,便の量が増加。食物繊維によっては、水分を吸収し、便を軟化。一般にはシリアルや果実、野菜が供給源となる。【参考】・森永乳業プレスリリース・厚生労働省プレスリリース
2014年06月22日(画像はプレスリリースより)乳酸菌発酵トマトエキスが便通と腸内細菌叢改善効果理研ビタミンとキッコーマンは、共同研究により、乳酸菌発酵トマトエキスの便通改善作用ならびにビフィズス菌を増加させる腸内フローラ改善効果をヒト試験で確認しました。ヒト試験結果便秘症状を示す20歳から50歳の女性22名を対象に、2週間の観察期間の後、乳酸菌発酵トマトエキスの粉末を1日1g、2週間連続して摂取。便通への影響を解析した結果、観察期間中と比較し乳酸菌発酵トマトエキスを摂取した期間(摂取期間)で、排便量、排便回数、排便日数が有意(p<0.05)に増加。また、腸内フローラに占めるビフィズス菌の割合も有意に増加しました。(画像はプレスリリースより)食事調査の結果では、観察期間、摂取期間で摂取した栄養量に有意な変動が認められなかったことから、便通や腸内フローラへの影響は、乳酸菌発酵トマトエキスによるものであると考えられました。乳酸菌発酵トマトエキスキッコーマンが保有する乳酸菌ペディオコッカスペントサセウス(Pediococcus pentosaceus)OS株により、トマトエキスを発酵させたもの。この乳酸菌は白菜漬物から分離され、動物実験から、腸内細菌叢の改善効果が知られています。【参考】・キッコーマンプレスリリース
2014年06月01日