12月に入って、今年の映画賞が発表され始めている。昨年、『ケイコ 目を澄ませて』が12月16日の公開にもかかわらず、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞をはじめ各賞に輝いたが、今年も、12月8日(金)に公開される『市子』が、後発ながら賞にからむ可能性がでてきた。主演は杉咲花。市子という名の女性の、ミステリアスで壮絶な生き方を描いた衝撃作だ──。『市子』3年間同棲していた恋人・長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズされ、幸せの絶頂にいるはずの川辺市子(杉咲花)が、翌日、突然、逃げるように家を飛び出し、そのまま失踪する……それから1週間ほどして、途方に暮れる長谷川のもとに、ある事件を捜査中の後藤刑事(宇野祥平)が訪ねてきて、「市子という名前の女性は存在せえへんのですよ」と告げる。市子はなぜ、家を出たのか? 市子はいったい何者?ミステリアスな問いかけがのっけから飛び出す。結婚を決めたものの、長谷川は、市子のことをあまり知らなかった。家族や過去について、彼女も話したがらないし、彼もあえてきこうとしなかった。ふたりで居られることが幸せだった。こうなってみると、市子を探す手立ては少ない。長谷川と後藤刑事は市子を知るわずかな人間に接触し、聞き込みをしながら行方を追い始める。そして、ここからは、観客の私たちも、長谷川の気持ちに寄り添いながら市子の過去を知っていくことになる。映画の原作は、監督の戸田彬弘が主宰する劇団チーズtheaterの旗揚げ公演作品『川辺市子のために』。サンモールスタジオ選定賞 2015 で最優秀脚本賞を受賞し、再演を重ねた人気舞台だ。facebookなどで、すでに亡くなった人のアカウントが生きていて、誕生日のリマインドがあったり、死亡を知らない人からのお祝いメッセージが載っていたりすることがある。そんなことが脚本執筆のきっかけだったそうで。「実際はもうこの世にはいないのに、まだいることにされていることに、ある種の違和感を抱いていたんです。そういったところから、逆転的ではあるんですけど、存在しているのに存在していないことにされている人の話が描けないだろうかと、考え始めて……そのテーマと向き合う中で、自分の責任ではなく、社会や制度、家庭環境などによって生き辛さを抱えていた人たちが居たことに遅まきながら気付いた。」それが戸田がこのシナリオを書くモチーフだったという。そして書かれたのが1987年に生をうけた「川辺市子」の半生。あくまでも舞台用の脚本だったが、映画化するにあたって、黒澤明監督の『羅生門』のように、各登場人物の証言によって主人公の人物像が浮かび上がるという手法を用いた。それが見事に成功したと言える。観客は、次々出てくる意外な証言に驚きながら、最後まで、ミステリーを読むように彼女の謎を追い続けることになる。杉咲花は、高校生から28歳までの市子を演じている。あどけなさもあり、魔性を秘めた感じもある。人を引きつける魅力を持ちながら、目立とうとすることは避ける。複雑な人間像だ。『湯を沸かすほどの熱い愛』の宮沢りえの娘役で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。東京生まれだが、主演したNHKの朝ドラ『おちょやん』では、関西弁での演技経験がある。彼女の演技について戸田監督は「凄かったの一言でもありますが、誠実で愛情深く、丁寧に役を心で感じ取る魅力的な方でした」と語っているが、同感だ。失踪の日、着の身着のまま、“つっかけ”を履いて、ここでないどこかへ、走って逃げて行く市子のせつない後ろ姿が、とても印象的だった。あなたの隣にいるかもしれない、誰かの、もうひとつの顔。親しいと思っている人を本当にどこまで自分は理解しているのだろうか。そんなことも考えさせられる作品です。文=坂口英明(ぴあ編集部)(C)2023 映画「市子」製作委員会【ぴあ水先案内から】平辻哲也さん(映画ジャーナリスト)「……この冬、激推ししたい1本。」平辻哲也さんの水先案内をもっと見る()
2023年12月04日11月30日(現地時間)、第89回ニューヨーク映画批評家協会賞が発表された。作品賞は、マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』、監督賞はクリストファー・ノーラン(『オッペンハイマー』)、主演女優賞はリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、主演男優賞はフランツ・ロゴフスキ(『パッセージ』)、助演女優賞はダヴァイン・ジョイ・ランドルフ(『The Holdovers』)、助演男優賞はチャールズ・メルトン(『May December』)、アニメ映画賞は宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』が受賞した。「Variety」誌によると、ニューヨーク映画批評家協会賞作品賞を受賞した映画は、アカデミー賞の作品賞に候補入りすることがほとんどであり、2009年から今年まで候補入りを逃したのは『キャロル』と『ファースト・カウ』のみとのこと。スコセッシ監督がニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞を獲得したのは、『グッドフェローズ』『アイリッシュマン』に続く3度目。80年以上の歴史を誇る同賞で、ほかに作品賞を3度受賞した監督は、ハリウッド黄金期に活躍したウィリアム・ワイラーとフレッド・ジンネマンだけである。(賀来比呂美)■関連作品:君たちはどう生きるか 2023年7月14日より公開©2023 Studio Ghibliキラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 2023年10月20日より世界同時劇場公開画像提供 Apple TV+
2023年12月01日11月27日(現地時間)、第33回ゴッサム賞授賞式が開催された。A24の『Past Lives(原題)』が最高賞の作品賞を受賞した。同作はセリーヌ・ソンの長編監督デビュー作。韓国・ソウルの幼なじみの男女が、片方の家族がカナダに移住したことで疎遠になるも、20年以上の時を経て再会するという恋愛ドラマだ。セリーヌ・ソンの半自伝的な物語であり、セリーヌ・ソンは脚本も手掛けている。主演はグレタ・リー(「ザ・モーニングショー」ステラ役)、ユ・テオ(『めまい 窓越しの想い』)。今年1月、サンダンス映画祭にて世界初公開された。ゴッサム賞の作品賞を受賞したことに、映画ファンは「とても美しい映画」「作品賞にふさわしい」「オスカーの作品賞にもノミネートされますように」「今年、私を泣かせた唯一の映画」などの感想をXに寄せている。山田太一の小説「異人たちとの夏」をアンドリュー・ヘイ監督が映画化した『異人たち』は、脚本賞(アンドリュー・ヘイ)、国際長編映画賞、主演賞(アンドリュー・スコット)、助演賞(クレア・フォイ)の最多4ノミネートを果たしたものの、受賞ならず。脚本賞&国際長編映画賞は『Anatomy of a Fall』、主演賞はリリー・グラッドストーン(『The Unknown Country』)、助演賞はチャールズ・メルトン(『May December』)が受賞した。(賀来比呂美)
2023年11月29日国内映画賞のトップを飾る第48回報知映画賞の各賞が決定。『ヴィレッジ』『春に散る』の演技が評価された横浜流星が、昨年の助演男優賞に続いて主演男優賞を初受賞。また、主演女優賞は『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』の演技が評価された綾瀬はるかが初受賞した。『リボルバー・リリー』報知映画賞は、スポーツ新聞が単独開催する初の映画賞として1976年に誕生。年末から年明けにかけて日本各地で開催される映画賞の中でも、先陣を切って発表されるため、その年の受賞者・受賞作品を占う意味でも大きな注目を集めている。『月』作品賞・邦画部門は宮沢りえ主演、石井裕也監督による『月』が受賞し、同作に出演した磯村勇斗、二階堂ふみがそれぞれ助演男優賞、助演女優賞に選ばれ、3冠。監督賞は『ゴジラ-1.0』山崎貴監督が受賞した。第48回報知映画賞各賞作品賞・邦画部門『月』作品賞・海外部門『グランツーリスモ』アニメ作品賞『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』監督賞山崎貴『ゴジラ-1.0』主演男優賞横浜流星『ヴィレッジ』『春に散る』主演女優賞綾瀬はるか『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』助演男優賞磯村勇斗『月』助演女優賞二階堂ふみ『月』新人賞アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』(シネマカフェ編集部)■関連作品:リボルバー・リリー 2023年8月11日より全国にて公開©2023「リボルバー・リリー」フィルムパートナーズヴィレッジ(2023) 2023年4月21日より公開©︎2023「ヴィレッジ」製作委員会レジェンド&バタフライ 2023年1月27日より全国にて公開©2023「THE LEGEND & BUTTERFLY」製作委員会春に散る 2023年8月25日より全国にて公開©2023映画『春に散る』製作委員会ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 2023年4月28日より全国にて公開(C) 2023 Nintendo and Universal Studiosキリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Bandグランツーリスモ 9月15日(金) 全国の映画館で公開月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2023年11月28日“韓国のアカデミー賞”とも称される第59回大鐘賞映画祭にて、映画『コンクリート・ユートピア』が作品賞をはじめ、イ・ビョンホンの主演男優賞、キム・ソニョンの助演女優賞ほか6冠を獲得。また、シリーズ部門では「ムービング」が作品賞に選ばれるなどディズニープラスオリジナル作品が圧倒した。大鐘賞映画祭は、青龍映画賞、百想芸術大賞とともに韓国の3大映画賞といわれる中で最も長い歴史を持つ映画賞。今回、京畿アートセンター大劇場にて11月15日(水)に行われた授賞式はYouTubeで生中継された。『隠された時間』で高評価を得たオム・テファ監督が、イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨン、キム・ソニョン、キム・ドユンら豪華キャストを迎えた『コンクリート・ユートピア』(2024年1月5日より公開)は、大地震により一瞬にして廃墟と化したソウルで唯一崩落しなかったマンションを舞台に、生存者たちが極限状態で巻き起こす濃密な人間ドラマを描いた。崩落をまぬがれたマンション=“ファングンアパート”では居住者だけのルールを定め、“ユートピア”を築こうとする。そこで住民代表に選ばれるヨンタクを狂気を持って演じたイ・ビョンホンが、『白頭山大噴火』などに続いて自身4度目の主演男優賞を受賞。「愛の不時着」や『三姉妹』『人生は、美しい』など多くのドラマ・映画で知られ、“ファングンアパート”の婦人会会長としてヨンタクを支持するグメを演じたキム・ソニョンが助演女優賞に。美術賞、音響効果賞、視覚効果賞とディストピア的世界観の表現も評価された。同作は現地韓国では8月9日より公開され、初登場動員数1位、公開7日で観客200万人を突破する大ヒットスタートを切った。トロント国際映画祭、シッチェス・カタロニア国際映画祭、ハワイ国際映画祭などへ出品され、第96回アカデミー賞国際長編映画賞の韓国代表作品ともなっている。また、監督賞は同じくトロント国際映画祭で北米プレミアされた『密輸』(原題/英題『Smugglers』)のリュ・スンワン監督。新人女優賞は『あしたの少女』のキム・シウン、新人男優賞は『貴公子』(原題)のキム・ソンホ。キム・シウン『あしたの少女』2月9日(金)より日本公開の『梟ーフクロウー』のアン・テジン監督は新人監督賞と脚本賞を受賞。ドキュメンタリー賞ではヤン・ヨンヒ監督による『スープとイデオロギー』が受賞した。今年から初めて動画配信サービスの作品も対象になったシリーズ部門では、「ムービング」が作品賞・女優賞(ハン・ヒョジュ)、「カジノ」が監督賞・男優賞(チェ・ミンシク)という結果となった。ハン・ヒョジュ「ムービング」ディズニープラスにて配信中主な受賞結果作品賞:『コンクリート・ユートピア』監督賞:リュ・スンワン『密輸』(原題)新人監督賞:アン・テジン『梟ーフクロウー』脚本賞:アン・テジン、ヒョン・ギュリ『梟ーフクロウー』主演男優賞:イ・ビョンホン『コンクリート・ユートピア』主演女優賞:キム・ソヒョン『ビニールハウス』(原題)助演男優賞:オ・ジョンセ『クモの巣』(原題)助演女優賞:キム・ソニョン『コンクリート・ユートピア』新人男優賞:キム・ソンホ『貴公子』(原題)新人女優賞:キム・シウン『あしたの少女』ドキュメンタリー賞:ヤン・ヨンヒ『スープとイデオロギー』音楽賞:『PHANTOM/ユリョンと呼ばれたスパイ』シリーズ作品賞:「ムービング」シリーズ監督賞:カン・ユンソン「カジノ」シリーズ男優賞:チェ・ミンシク「カジノ」シリーズ女優賞:ハン・ヒョジュ「ムービング」(上原礼子)■関連作品:スープとイデオロギー 2022年6月11日よりユーロスペース、ポレポレ東中野、シネマート心斎橋、第七藝術劇場ほか全国にて公開© PLACE TO BE, Yang Yonghiコンクリート・ユートピア 2024年1⽉5⽇より全国にて公開© 2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CLIMAX STUDIO, INC. ALL RIGHTS RESERVED.
2023年11月19日2024年3月10日に開催される第96回アカデミー賞授賞式で、昨年に続きジミー・キンメルが司会を務めることが分かった。ジミー本人がXで発表した。ジミーは2017年、2018年にもホストを担当し、今回で4度目となる。昨年、製作総指揮として製作に携わった妻のモリー・マクニアニーも続投する。ジミーは「アカデミー賞のホストをまさに4回やるのが夢だったんだ」、モリーは「今年は特に、オスカーのチームの一員になれることを光栄に思います。みんなが一緒になって仕事に戻ることを熱望している年なので」とコメント。ハリウッドで4か月に及んだストライキが終結したことを受け、意欲を燃やしているようだ。モリーはジミーがホストを務める「ジミー・キンメル・ライブ!」で10回以上エミー賞にノミネートされた経歴を持つ敏腕プロデューサー。授賞式を主催する映画芸術科学アカデミーのCEOビル・クレイマーと会長のジャネット・ヤンは、「オスカーに再びホストとしてジミー、製作総指揮としてモリーを迎えることを大変うれしく思っています。2人は私たちの映画への愛情、活力とエンタメ性に優れたショーを製作するという私たちのコミットメントを共有しています」と2人に太鼓判を押す。第96回アカデミー賞授賞式はロサンゼルスのドルビーシアターで行われる。(賀来比呂美)
2023年11月16日第33回ゴッサム賞授賞式で、グレタ・ガーウィグ監督の『バービー』が「グローバル・アイコン&クリエイト・トリビュート賞」を受賞することが分かった。ゴッサム賞を主催する「ゴッサム・フィルム&メディア・インスティチュート」が発表した。同賞は「文化的なアイコンと、そのアイコンに命を吹き込んだ映画製作者を表彰する」もので、今年の授賞式のために創設されたという。事務局長ジェフリー・シャープは、「『バービー』の独創的な世界とエッジの効いた脚本、生き生きとした映画製作、感情に訴え、楽しい演技、明るくてにぎやかなセットと衣装デザイン、そして衝撃をもたらすオリジナル音楽に世界中の観客が虜になりました」とコメントしている。『バービー』のクリエイティブチームは撮影監督のロドリゴ・プリエト(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、プロダクション・デザイナーのサラ・グリーンウッド(『美女と野獣』)、衣装デザイナーのジャクリーン・デュラン(『アンナ・カレーニナ』『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でアカデミー賞受賞)ら。第33回ゴッサム賞授賞式は11月27日に開催される。(賀来比呂美)
2023年11月15日松屋銀座は、「英国フェア 2023」を2023年11月22日(水)から11月27日(月)まで、8階イベントスクエアにて開催する。紅茶やスコーンなど英国グルメ&雑貨が集結英国グルメや雑貨が一堂に会する松屋銀座の「英国フェア2023」。2023年は“紅茶特集”を実施し、英国の全20ブランドの紅茶の飲み比べなどを通して、お気に入りの紅茶と出会うことができる。ラインナップするのは、ニュービーやダーヴィルス・オブ・ウィンザー、ファーラーズなど、英国を代表する紅茶ブランドの数々。イングリッシュブレックファストやアールグレイといったティーバッグが揃う。キープカームの缶入り紅茶は、ユニオンジャックなど英国らしさ溢れるデザイン缶のためギフトにもおすすめだ。紅茶に合うスコーン&ケーキもティータイムに欠かせないスコーンやケーキも用意。プレーンスコーンやバタービスケットなど、紅茶に合う英国伝統の味を楽しめる。フィッシュアンドチップスやミートパイをイートインでまた、本場の味を堪能できるフィッシュアンドチップスやミートパイなど一部のグルメは、イートインコーナーでも提供。英国で作られたレシピをもとに、その場で調理された出来立てを味わうことが可能だ。雑貨&工芸品も気品あふれる雑貨や工芸品も見逃せない。ケンブリッジサッチェルのバッグ、ティータイムにもぴったりなバーレイの食器類などが展開される。【詳細】「英国フェア2023」会期:2023年11月22日(水)~11月27日(月)※会期中無休※11月26日(日)は19:30、最終日は17:00閉場。※入場は閉場の30分前まで。会場:松屋銀座 8階イベントスクエア住所:東京都中央区銀座3-6-1商品例:・<ダーヴィルス・オブ・ウィンザー>チャールズ三世国王陛下コロネーション記念マグカップ 2,860円※限定20・<ニュービー>ブラックティー11種コレクション(ティーバッグ、11包入り) 1,080円・<キープカーム>缶入り紅茶(イングリッシュブレックファスト / ティーバッグ、40包入り) 1,944円・<ザ・ランガム・ロンドン>スコーン各種(プレーン他 各1個) 357円・<フィッシュシティ>フィッシュアンドチップス(レギュラー、1人前) 1,836円・<ケンブリッジサッチェル>バッグ 26,400円※混雑の際は待つ場合や整理券を配布する場合あり。※状況により、イベント(催事)の中止や、一部内容が変更となる場合あり。※営業日・営業時間が変更となる場合あり。※画像はイメージ。※画像の盛り付けは一例。※取扱商品は予告なく変更する場合あり。※本催事は、松屋ポイントカードの基本ポイント対象外。※商品には数に限りあり。【問い合わせ先】松屋銀座TEL:03-3567-1211(大代表)
2023年11月09日「英国フェア 2023 A TASTE OF BRITAIN」が、帝国ホテル 大阪にて2023年11月1日(水)から2024年1月5日(金) まで開催される。英国ゆかりの料理やアフタヌーンティー「英国フェア」では、英国で親しまれている料理やドリンク、アフタヌーンティーを提供。“戴冠式”にちなんだアフタヌーンティー2023年5月に行われたチャールズⅢ世新国王とカミラ王妃の戴冠式にちなんだアフタヌーンティーでは、コロネーションにちなんだ料理や英国の伝統的なスコーン、セイボリーを提供。苺・メレンゲ・クリームを混ぜ合わせたイングランドの伝統スイーツ「イートンメス」や、薔薇香るルビーチョコレートのテリーヌ、マカロン、ショートブレッドといったスイーツも揃う。イングリッシュ ブレックファストなど、フェア限定の紅茶やハーブティーとともに、優雅なティータイムを過ごせそうだ。英国アフタヌーンティー付宿泊プランもまた、英国アフタヌーンティーを客室で楽しめる宿泊プランも1日3組限定で用意。英国王室御用達のウェッジウッド(WEDGWOOD)の茶器や食器を用いたアフタヌーンティーセットを、部屋でゆったりとくつろぎながら味わうことができる。ローストビーフやフィッシュ&チップスなど英国アラカルトメニューさらに、カジュアルレストラン「カフェ クベール」では、英国ゆかりの料理やスイーツをアラカルトで提供。フィッシュ&チップスや英国産スティルトンチーズのハンバーガー、紅茶と洋梨のパンケーキなどが揃う。また、グレイビーソースをかけて味わう国産牛のローストビーフは、土日限定で用意する。【詳細】「英国フェア 2023 A TASTE OF BRITAIN」開催期間:2023年11月1日(水)~2024年1月5日(金)※一部商品は、期間が異なる。場所:帝国ホテル 大阪 ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」(1階)、カジュアルレストラン「カフェ クベール」(2階)、メインバー「オールドインペリアルバー」(2階)、ホテルショップ(地下1階)住所:大阪府大阪市北区天満橋1-8-50■英国アフタヌーンティー期間:2023年11月1日(水)~2024年1月5日(金)時間:月~木曜日 11:00~18:00/金~日曜日・祝日 14:00~18:00(全日ラストオーダー16:00)料金:6,000円 ※サービス料込場所:ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」(1階)内容:スティッキートフィープディング、イートンメス、薔薇香るルビーチョコレートのテリーヌ、プティフール(コロネーション記念マカロン、ショートブレッド)、スコティッシュサーモンのマリネ 紅茶とレモンのアンサンブル、コロネーションチキンのカクテル、カマスのエスカベッシュ モルトビネガー風味 ハッシュドポテト添え、スコッチエッグに見立てたパテ・ド・カンパーニュのピンチョス、プレーンスコーン(ハチミツ・クロテッドクリーム)、サンドイッチ3種(ハム・チーズ・キュウリ)、コーヒーまたは紅茶・ハーブティー※フェア限定でイングリッシュ ブレックファスト 、ロイヤルウェディングティー、幸せのお茶 ~ハピネス~の3種茶葉を用意。予約・問い合わせ先TEL:06-6881-4888(ブフェ&ラウンジ「ザ パーク」)■アフタヌーンティー付宿泊プラン 〈1日3組限定〉開催期間:2023年11月1日(水)~12月29日(金)※12月16日(土)~25日(月)を除く。料金:レギュラーフロア スーペリア(40㎡) 2名1室 61,300円~※1泊朝食・アフタヌーンティー付。サービス料込、宿泊税別。内容:チェックイン日に英国アフタヌーンティーを部屋に提供。※アフタヌーンティー提供時間15:00/16:00/17:00のいずれか。予約・問い合わせ先TEL:06-6881-4100(客室予約係)■アラカルトメニュー期間:2023年11月1日(水)~12月15日(金)時間:平日 11:00~14:00、17:00~22:00/土日祝 11:00~22:00(平日・土日祝ともにラストオーダー21:00)場所:カジュアルレストラン「カフェ クベール」(2階)メニュー例:・ビーフステーキとロブスターグリル サラダ&チップス添え 7,800円・ローストビーフ グレイビーソース(土・日・祝 限定) 5,200円・フィッシュ&チップス モルトビネガーとタルタルソース 2,900円・紅茶と洋梨のパンケーキ 2,400円 ※2024年1月5日(金)まで販売。※一部メニューはメインバー「オールドインペリアルバー」でも提供。予約・問い合わせ先TEL:06-6881-4885(カジュアルレストラン「カフェ クベール」)
2023年10月21日「英国展」が、小田急百貨店新宿店7階のイベントスペースにて、2023年10月25日(水)から30日(月)まで開催される。「英国展」英国グルメや雑貨が一堂に集結「英国展」では、アフタヌーンティーを楽しめる紅茶や焼き菓子、英国雑貨が一堂に集結。イギリスの新国王チャールズ3世の戴冠を記念したグッズも揃うなど、英国にまつわる多彩な商品を一度にチェックできる機会となっている。スコーンや手作りミートパイ中でも注目したいのは、英国グルメ。紅茶に合う「スーザン」のスコーンや、京都発のイギリスパイ専門店「ジェリーズ・パイ」による、手作りのミートパイなどが店頭に並ぶ。「不思議の国のアリス」デザインの紅茶缶また、「ニューイングリッシュティー」からは「不思議の国のアリス」のデザイン缶入り紅茶が登場。ほんのりビールの香りが漂う「ウェルシュレディ」のビールマーマレードジャムも要チェックの1品だ。パディントントートバッグや新国王戴冠式記念ベアも英国のムードを感じられる雑貨も充実。ビッグベンの前で佇むパディントンモチーフと、側面に配したユニオンジャック柄のデザインがアイキャッチなトートバッグや、イングランド製タータンチェックのストール、ザ・ローリング・ストーンズの公式ツアージャンパーなどが揃う。さらに、チャールズ3世国王の戴冠式を記念した「ハーマンシュピルワーレン」のベアも限定販売。足には戴冠式の日付と限定ナンバーの刺繍を施した、レアなアイテムだ。【詳細】「英国展」開催日時:2023年10月25日(水)~30日(月)10:00~20:00 ※最終日は17:00閉場場所:小田急百貨店新宿店7階イベントスぺ―ス住所:東京都新宿区西新宿1-5-1(新宿西口ハルク)アクセス:新宿駅西口すぐTEL:0570-025-888(ナビダイヤル)■商品例・「スーザン」スコーン各種 1個 297円~・「ジェリーズ・パイ」手づくりパイ(肉&玉ねぎ) 1個 432円・「ニューイングリッシュティー」ブレックファースト&アフタヌーンブレンド(2g×80包入) 各3,456円・「パディントン」トートバッグ ビッグベン 3,960円・「ハーマンシュピルワーレン」チャールズ3世国王戴冠式記念ベア 88,000円〈限定2点〉
2023年10月20日故ジャニー喜多川元社長が、菊田一夫演劇賞特別賞を取り消されたことが18日、明らかになった。同賞は、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する賞。2003年4月4日に第28回(2002年度)菊田一夫演劇賞の選考結果を発表し、永年のショービジネスに対する多大な情熱と功績を讃え、故ジャニー喜多川氏に対して菊田一夫演劇賞特別賞が贈られていた。この度、一般社団法人映画演劇文化協会は、故ジャニー喜多川氏による性加害の実態が明らかとなったことから「菊田一夫演劇賞における顕彰に相応しくないとの判断に至りました」と発表。贈賞を取り消すとともに、協会のホームページ、菊田一夫演劇賞の授賞記録からも削除した。
2023年10月18日「スターチャンネルEX」にて独占配信中のコメディドラマ『ドリームランド 渚の四姉妹』より、特別映像と新場面写真が解禁された。本作は、BAFTA(英国アカデミー賞)テレビ部門で「ベスト短編番組」を受賞した短編コメディを長編化した1話30分のドラマシリーズ(全6話)。海辺の街マーゲイトを舞台に、四姉妹とその一家の日常を不倫・妊娠・姉妹関係・性的指向など人生における葛藤と、その背景にある社会問題も盛り込みながら描く。主演はこれがTVドラマ初主演となるシンガーソングライターのリリー・アレンが務め、パリのファッション業界で働いていたが突然帰郷する四姉妹の次女メルを演じる。解禁された特別映像では、本作の撮影ロケ地でイギリス南東部にある海辺の街・マーゲイトのノスタルジックな建物や青い海と砂浜に囲まれた美しい景色が映し出され、主要キャストのインタビューやメイキング映像を交えながらマーゲイトの魅力に迫る。三女クレア役のギャビー・ベストは「とても魅力的な街。どの場所にも特有の魅力がある」とマーゲイトの街を絶賛。末っ子レイラ役のエイミー=フィオン・エドワーズも「住人にとって自慢の街」だと明かした。また、古くからリゾート地としても人気が高いマーゲイトでの撮影について、シェリル役のフランシス・バーバーは「ロンドンを離れて海辺で過ごすのはいいもの」と語り、モーリーン役のシーラ・リードは「海辺にいるだけでいつも幸せ」と都会の喧騒から離れた自然豊かな場所での撮影に癒されたという。主演のリリー・アレンは「まさに海辺の夏の凪を体験した」と、それぞれのマーゲイトでの撮影を振り返った。なお、「BS10 スターチャンネル」では11月7日(火)からの独占日本初放送に先がけ、11月5日(日)に吹替版第1話を先行無料放送する。『ドリームランド 渚の四姉妹』特別映像『ドリームランド 渚の四姉妹』()【配信】 「スターチャンネルEX」()〈字幕版・吹替版〉 独占配信中 ※毎週月曜、1話ずつ更新br>【放送】「BS10 スターチャンネル」〈STAR1 字幕版〉 11月7日より 毎週火曜 23:00 ほか〈STAR3 吹替版〉 11月10日より 毎週金曜 22:00 ほか※11月5日(日)13:00 吹替版 第1話無料放送(C) Sky Studios Limited (2022)
2023年10月18日2024年に開催される第96回アカデミー賞の国際長編映画賞に、フィリピンからゲイのアニメーターを主人公としたアニメ映画『Iti Mapukpukaw(原題)/The Missing(英題)』が出品されたことが分かった。フィリピン映画開発評議会がSNSで発表した。監督・脚本はカール・ジョセフ・パパ。長編アニメ映画を手掛けたのは初めてだという。主人公のエリックはフィリピンでアニメーターとして働きながら、ごく普通の生活を送っていた。マンションに住み、高収入の仕事に就き、好きな男性もいる。唯一目立つことといえば、「口がない」ということだけだった。ある日エリックは母からの電話で、音沙汰のないおじの様子を確認してきてほしいと頼まれる。おじがすでに亡くなっていることを知ったエリックは、なぜだか知っているような気がする異星人と出会う。異星人はエリックの記憶と感情を紐解く手助けをしてくれるのだった。エリックの声は『Seasons: めぐりゆく季節の中で』のカルロ・アキノ、母ロザリンダは、今年『逆転のトライアングル』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされたドリー・デ・レオンが担当。なお、日本からは同部門にヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演『PERFECT DAYS』が出品されている。(賀来比呂美)
2023年10月02日積水ハウス株式会社は、本日発表の「第17回キッズデザイン賞」において3作品がそれぞれこども政策担当大臣賞・キッズデザイン協議会会長賞・BEYOND COVID-19特別賞を受賞しました。キッズデザイン賞は、キッズデザイン協議会主催の子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度で、大人が使うものでも子どもに配慮されたものやサービスはすべて対象とし、普及を後押しすることで子どもを産み育てやすい社会づくりを目指しています。キッズデザイン賞受賞作品258点の中から、優秀作品へノミネートされた37作品が最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞として選出され、当社は『「一つ屋根の下で一緒に過ごす!」フジ虎ノ門こどもセンター』がこども政策担当大臣賞に、『~子育て世代へ LIFE IDEASを盛り込んだ住まい提案~ 積水ハウス ノイエ』がキッズデザイン協議会会長賞に、そして『分譲マンションにおける子育て支援サービスの提案』がBEYOND COVID-19特別賞に選出されました。キッズ・ファースト企業である積水ハウスは、2007 年の設立第1回から17年連続、累計116作品を受賞しています。受賞作品表1: 積水ハウスは“「わが家」を世界一幸せな場所にする“というグローバルビジョンのもと、子どもたちや高齢者を含む誰もが安全で使いやすい「スマート ユニバーサルデザイン」の推進など、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組み、人生100年時代における「幸せ住まい」を追求し続けてまいります。キッズデザイン賞 公式サイト: キッズデザイン協議会HP: 受賞作品詳細■優秀賞 こども政策担当大臣賞:「一つ屋根の下で一緒に過ごす!」フジ虎ノ門こどもセンター受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門 地域・社会部門【作品説明】:一つ屋根の下で、ケアの必要な健常児とチャレンジドが一緒に過ごすこどもセンターを医療法人が運営。こどもたちが安心して学び生きるためのコミュニケーションを実践しています。小児難病や発達障がい、不登校児を支援、放課後児童クラブを併設、保護者様の子育て不安解消等、”すべてはこども達のために”をテーマに、地域の持続可能な暮らしを支える場を目指します。公式サイト: 【受賞理由】:「未就学から高校生まで、多様な立場の多世代交流を促す空間とプログラムが相互の学びの場になる。インクルーシブデザインが意味する、多様な存在を認め合い、交流と気づきを得るという考え方はキッズデザインでも非常に重要な視点であり、本賞にふさわしい内容である。」■奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞:~子育て世代へ LIFE IDEASを盛り込んだ住まい提案~ 積水ハウス ノイエ受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門 個人・家庭部門【作品説明】:共働きを中心とした子育て世代の家族に向け、積水ハウス ノイエでは、家事を効率化しつつ子どもと一緒に過ごす時間を楽しめるアイデアやデザインが盛り込まれた『パッケージプラン』を提案しています。吟味を重ねてつくり上げた理想のプランの中から最適な住まいを提案し、家族みんなが楽しく共に成長できる住まいを提供していきます。公式サイト: 【受賞理由】:「収納・家事・食事・育児の4つのテーマについてリサーチ、アンケートを実施し、データに基づいたプランをパッケージ化した子育て支援住宅の提案である。それぞれの間取りや設備、空間のアイデアは子育て層の悩みやニーズを丹念に拾い、解決策を提示したもので現実的だ。」■特別賞 BEYOND COVID-19特別賞:分譲マンションにおける子育て支援サービスの提案受賞部門:子どもたちを産み育てやすいデザイン部門【作品説明】:これまでの分譲マンションにはない子育て支援サービス(設備)を提案します。1.共用エントランスに自動水栓・ソープディスペンサを備えた手洗いを設置。2.住戸玄関ポーチにネットスーパー用受取りボックスを設置。住戸内ではなく共用部に設置することで居住者共通のメリットとなります。今後子育て支援サービスとしてシリーズ化が可能です。【受賞理由】:大規模分譲マンションでありながら共用部に手洗い場や宅配ボックスなどを備え、インフラに新たな提案を行った。コロナ禍を経て日常の衛生に関するリテラシーも変化した。分譲マンションも個別住戸の集合体からコミュニティとしての機能が必要である。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月20日「英国フェア2023」が大阪・阪急うめだ本店で2023年10月11日(水)から10月23日(月)まで開催される。「英国フェア2023」2023年で開催56回目を迎える阪急うめだ本店の人気イベント「英国フェア」。今回は紅茶や、紅茶にぴったりのフード・茶器などを紹介し、本場イギリスを旅するような気分で紅茶時間を楽しむ暮らしを提案していく。約30ブランドの紅茶紅茶は、200年以上の歴史を持つ老舗から新進気鋭のブランドまで約30ブランドが出店。英国で初めて茶栽培に成功したの茶園「トレゴスナン」のブレンドティーや、湖水地方ケンダルで200年以上続く「ファーラーズ」の紅茶、北部ニューカッスルで110年以上愛されている「リントンズ」のチャールズ3世国王陛下戴冠記念紅茶が並ぶ。ロンドン発「クィンティーセンシャル」のウェルネスティーや、「イングリッシュティーショップ」が贈るクリスマスソングのオルゴール缶と紅茶のセットにも注目だ。スコーン&パンなどフードも紅茶と一緒に楽しみたい英国菓子は、スコーンを中心に幅広く用意。ロンドン王立公園に隣接する老舗ラグジュアリーホテル「マンダリン・オリエンタル・ハイドパーク・ロンドン」のティールーム「ザ・ローズベリー」は、4種のフレーバースコーンを取り揃える。また、ウェールズにあるベーカリー「ドウ&ドウターズ」がシナモンを効かせたロンドン生まれの甘いパン「チェルシーバンズ(シナモンバンズ)」を販売するほか、2023年全英フィッシュ&チップス大会のテイクアウト部門で最優秀賞を受賞した東ヨークシャ・ホーンシーの「ホワイトヘッド」のフィッシュ&チップス、2023年のパイアワードでトップに選ばれた「ブロックレビーズ・パイ」の牛肉やチーズを使ったパイなどフードメニューも多数用意する。16種の英国紅茶をテイスティングさらに、期間中は「英国紅茶大試飲会」を開催。紅茶インストラクターによるアドバイスを受けながら、「英国フェア」で人気のブランドや初登場ブランドなど16種類の英国紅茶をテイスティングできる。【詳細】「英国フェア2023」期間:2023年10月11日(水)~10月23日(月)※10月17日(火)と最終日は18:00終了。場所:阪急うめだ本店 9階催場・祝祭広場・阪急うめだギャラリー・アートステージ住所:大阪府大阪市北区角田町8-7商品例:・「トレゴスナン」キングティー(ティーバッグ、20包) 6,459円【限定110】<9階祝祭広場>・「ファーラーズ」ブルーフラワーアールグレイティーキャディ(リーフ、100g) 3,780円【限定100】<9階祝祭広場>・「ザ・ローズベリー」スコーン(プレーン、アールグレイレモン、クロッカンチョコレート、サルタナ、各1個) 各357円※10月11日(水)~17日(火)<9階催場>■「英国紅茶大試飲会」開催日時:2023年10月11日(水)14:00~、17:00~、10月12日(木)~16日(月)各日11:00~、14:00~、17:00~、10月17日(火)11:00~、14:00~(各回約90分)※いずれも受付開始は開催の30分前から。場所:9階阪急うめだホール参加費:2,001円(お茶菓子付き)定員:各回45名※事前予約制、9月26日(火)19:00~オンラインストアで予約開始。
2023年09月15日オスカーの特別賞に当たるガバナーズ賞の授賞式が、11月18日から来年1月9日に延期されることになった。映画俳優組合と脚本家組合のストライキが理由。今年は、アンジェラ・バセット、メル・ブルックス、キャロル・リトルトンが名誉賞を受賞する。ガバナーズ賞はテレビ中継されず、特定の映画の宣伝につながるものでもないが、席はひとり7,500ドルと高額で、基本的にはスタジオがテーブルを買い、本番のオスカーに入ってきそうな作品にかかわった俳優、脚本家、監督などを招待する。それは、メジャースタジオと配信会社に対して俳優と脚本家がストライキをしている中では無理がある。しかし、現在も両者の話し合いは進んでおらず、1月にストライキが終わっているのかどうかも不明だ。文=猿渡由紀
2023年09月08日ヴィム・ヴェンダース監督の『PERFECT DAYS』が、第96回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品として出品されることが分かった。日本映画製作者連盟が発表した。7名の選考員が、8作品の中から選出したという。近年、同部門に出品された作品には早川千絵監督の『PLAN 75』、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』、河瀬直美監督の『朝が来る』などがある。海外メディアも報じており、「The Hollywood Reporter」は「日本からこの部門に、日本人以外の監督が手掛けた作品が出品されるのは初めて」と報じている。ヴェンダース監督は『パリ、テキサス』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』などの名作を世に送り出してきた映画界の巨匠。主演の役所広司は今年のカンヌ国際映画祭で、日本人俳優としては『誰も知らない』の柳楽優弥以来19年ぶり2人目となる男優賞を受賞する快挙を成し遂げた。また、本作は同映画祭でエキュメニカル賞も受賞した。監督はドイツ人だがキャストは日本人で言語も日本語。役所さんのほか、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、三浦友和、田中泯が出演している。『PERFECT DAYS』は、10月23日から11月1日に開催される第36回東京国際映画祭のオープニング作品に決定しており、ヴェンダース監督がコンペティション部門の審査員長を務めることも明らかになっている。日本公開は12月22日。(賀来比呂美)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2023年09月05日ラブラドールレトリバーのデニーくんとスフィンクスのマニーくんとのにぎやかな日常をSNSで紹介している飼い主(deni_mani_)さん。個性豊かなデニーくんとマニーくんのファンは多く、Instagramは65万人、TikTokには330万人ものフォロワーがいます。ある日、飼い主さんはデニーくんの爪切りの様子を公開しました。爪切りが苦手な犬は多いもの。デニーくんも例にもれず、爪切りが嫌いなのだそうです。飼い主さんと向かい合って、廊下に座るデニーくん。飼い主さんの手には爪切りが握られています。デニーくんはこれから何が始まるのか気付いているはず。逃げようとしないということは、観念して爪を切られる覚悟ができているのかと思ったら…。実際の爪切りの様子がこちらです。 この投稿をInstagramで見る DeniMani(@deni_mani_)がシェアした投稿 爪切りが怖くて何度も気絶しちゃう!飼い主さんが爪切りをデニーくんの足に近付けるたびに、「うわぁー!もうダメだぁーー!」というように倒れ込むデニーくん。これではいつまで経っても爪が切れません!目の前で繰り広げられるデニーくんの迫真の演技の後ろで、「またやってるよ…」というように無表情のマニーくんにも笑いが込み上げますね。この動画は126万件の『いいね』が集まり、見た人たちも爆笑したようです。・笑いすぎて涙が出た!この犬の演技はアカデミー賞に値するよ!・後ろの猫の表情で吹き出した!・面白すぎて、この動画を永遠に見ていられる。爪切りから逃れるために『死んだフリ作戦』を繰り広げるデニーくんに、飼い主さんもお手上げ状態のよう。しかし、犬の健康と安全のためにも定期的な爪切りは必要です。これからも爪切りのたびに、デニーくんの演技力にますます磨きがかかっていきそうですね![文・構成/grape編集部]
2023年09月05日スターチャンネルEXで独占配信中のスパイサスペンスドラマ『GCHQ:英国サイバー諜報局』で、GCHQ(英国の政府通信本部/Government Communications Headquarters)の作戦本部長ダニー・パトリックを演じたサイモン・ペッグのインタビュー全文が公開された。本作は2024年、総選挙を控えた英国を舞台に、ロシアによるサイバー攻撃を受け混乱に陥ったGCHQのサイバー諜報員チームとロシアのハッカーたちとの攻防をスリリングかつリアルに描いたスパイサスペンス。『バービー』の公開を控える新星ハナー・ハリーク=ブラウンが主人公の天才WEBコーダー役で出演するほか、『ミッション:インポッシブル』シリーズのサイモン・ペッグや『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスなど英国俳優たちが名を連ねる。ペッグは自身が演じる役柄について、「ダニーはGCHQの作戦本部長で、スタッフによって父親のような存在。とても外交的で、スタッフや自分の仕事をとても大切にしています」と語ると、「私はコメディのイメージが強いので、このようなシリアスなドラマの役柄をオファーされたことが光栄でした。実は脚本を読むのが得意ではなく、特に長編は苦手なのですが、この作品は6時間ものなのに1日で読み終え、この役をいただけたことを本当に光栄に思いました」と出演を即決した理由を明かした。続けてインタビューでペッグは、その分野のエキスパートであり、権威あるダニーを演じた苦労と楽しさについて語りながらも、「苦労したことは、コンピューターとスクリーンでいっぱいの部屋はとても暑くて少し汗ばんだことかな!」と茶目っ気たっぷりなコメントも。さらに「実は叔父が2人GCHQで働いていたのですが、仕事の詳細は教えてもらえなかった。兄は今のGCHQの本部の電気工事を担当していましたが、当然のことながら、そこで何が行われているのかはまったく知る由もありません。このドラマに出演して、サイバー社会について多くのことを学びました。サイバー戦争の脅威が身近になってまだ20年ほどしか経っていませんが、その現状、対応策、そのための準備などを学ぶことができ、本当に勉強になりました」と語る。また、「一視聴者としても楽しい作品で、皆さんも魅了される作品だと思います。観ていて汗が噴き出し、首の後ろの毛が逆立つような感覚に陥るのは、登場人物たちが置かれた状況が信じられないほど現実的であり、あり得るものだから。2024年という時代設定でありながら、現実離れしておらず、むしろ現実のように感じられる」と本作の魅力について語った。なお、本作は「BS10 スターチャンネル」でも8月15日(火)より放送がスタートし、8月5日(土)には第1話が先行無料放送される。【サイモン・ペッグ(ダニー・パトリック役) インタビュー全文】Q:『GCHQ:英国サイバー諜報局』のストーリーは?SP:『GCHQ:英国サイバー諜報局』は、サーラ・パーヴィンという若い学生が、自分の人生の大きな節目である時期にGCHQでインターンをする話です。世界的な大事件とサーラのプライベートな出来事が描かれています。Q:ダニーというキャラクターについて簡単に教えてください。SP:ダニー・パトリックはGCHQの作戦本部長で、多くの情報専門家やハッカーと、GCHQ長官であるデヴィッド・ニール(アレックス・ジェニングス)との接点となっています。ダニーはGCHQのスタッフにとって父親のような存在です。とても外交的で、スタッフや自分の仕事をとても大切にしています。彼は公平でスタッフの信頼も厚いのですが、自身は常に重責を感じています。Q:ダニーという役柄のどこに魅力を感じましたか?SP:まず、ピーター・コズミンスキーとの仕事だったことです。私はコメディのイメージが強いので、このようなシリアスなドラマの役柄をオファーされたことが光栄でした。実は脚本を読むのが得意ではなく、特に長編は苦手なのですが、この作品は6時間ものなのに1日で読み終えたんです。ダニーというキャラクターがとても魅力的で、即決でした。この役をいただけたことを本当に光栄に思いました。Q:ダニーを演じる上で、最も苦労されたことは何ですか?SP:ダニーはその分野のエキスパートであり、GCHQで長く働き、出世してきたため、非常に知識が豊富です。そのため、GCHQでの物事の進め方に関する権威と知識を確実に伝えたいと思いました。とても難しいことですが、やりがいがある、とても楽しいことです。苦労したことは、コンピューターとスクリーンでいっぱいの部屋はとても暑くて少し汗ばんだことかな!Q:このプロジェクトを通して学んだことは何ですか?SP:本当にたくさんのことを学びました。子供の頃、GCHQは身近だったんです。実は叔父が2人GCHQで働いていたのですが、仕事の詳細は教えてもらえなかったので、何をやっているのか知りませんでした。兄は今のGCHQの本部の電気工事を担当していましたが、当然のことながら、そこで何が行われているのか、どんな仕事内容なのかはまったく知る由もありません。このドラマに出演してサイバー社会について、多くのことを学びました。サイバー戦争の脅威が身近になってまだ20年ほどしか経っていませんが、その現状、対応策、そのための準備などを学ぶことができ、本当に勉強になりました。サイバー戦争は、人々が本当に知っておくべきもので、今や紛争の非常に現実的な領域です。ソーシャルメディアにアクセスすると、話している相手の多くが実在しないこと、世の中には多くのプロパガンダが存在すること、社会における真の反対意見を阻止するためにエコーチェンバー現象が助長されていることを意識しなければならない。これは本当に勉強になりました。※エコーチェンバー現象:SNSなどの狭いコミュニティの中で自分と同じ意見を見聞きし続けることで、自分の意見が増幅・強化されること。Q:『GCHQ:英国サイバー諜報局』の中で、特に心に響いたテーマはありますか?SP: 私は、このドラマのミクロとマクロの両方の物語が大好きです。主人公のサーラ(ハナー・ハリーク=ブラウン)は、家族、恋人、新しい友人、権力者との関係において、大きな人生の激変に耐えています。一方、この国もまたある意味で目覚め、自分たちがいかに別の権力に翻弄され、操作されているかに気づく。この2つの物語の対比が絶妙で、互いに作用し合っています。サーラが英国への陰謀に関する些細なことを発見し、それが国を救う極めて重要な役割を果たすという事実が、見事に機能しています。その過程が彼女の頭の中の世界、“コードワールド”の中で実にうまく展開されていて、とても美しく構成されています。Q:ジリアン・デヴニー(プロダクション・デザイナー)が作り上げた素晴らしいセットでの撮影はいかがでしたか?SP:ジリアンのプロダクション・デザインにはとても感心しました。信じられないほど印象的です。特に舞台の中心となるGCHQのオフィスはまるで「巨大な脳」で、スクリーンやコンピューター、そしてお菓子で埋め尽くされた広大な部屋でした。あらゆる場所にお菓子が置いてあって面白いと思いました。COBR(内閣府ブリーフィングルーム)の部屋は、いかにも深刻なことが起こる場所と感じられ、実際こうなんだろうなと納得させられました。ジリアンは素晴らしい仕事をしたと思います。Q:ピーター・コズミンスキーとの仕事はいかがでしたか?SP:ピーターは台詞を書くのがとても上手で、シーンが長いこともあり、舞台劇のような感覚になります。自分の台詞が迫ってきて、一か八かという感じなのですが、私はその緊張感が好きで、彼の書いた台詞が大好きでした。監督として、彼は、私がこれまで仕事をした中で、最も親切な“アクターズディレクター”のひとりです。彼は、役者の役作りのプロセスに非常に敏感なのですが、自分がやりたいことは正確に理解しています。彼は近づいてきて「君が考えていることはこれとこれだと思うんだけど……」と、導いてくれるのでとても助かります。監督というのはそういうものだと思うのですが、本当に素晴らしい。台詞の読み方を教えてくれるわけでもなく、どうやるかを教えてくれるわけでもなく、キャラクターの頭の中で何が起こっているのか、彼の考えを教えてくれて、100%それに同意してくれる。彼のその繊細さが、撮影現場の士気を保っていて、スタッフからも俳優からも愛されていますし、頭脳明晰で、作品に対する熱意と情熱が作品全体に浸透しているのです。Q:作品としての『GCHQ:英国サイバー諜報局』の魅力は何でしょうか?SP:『GCHQ:英国サイバー諜報局』は、私にとって一視聴者としても楽しい作品で、みなさんも魅了される作品だと思います。この作品は、非常に人間的な物語であると同時に、もっともっと大きな国家的な物語に視聴者を引き込みます。観ていて汗が噴き出し、首の後ろの毛が逆立つような感覚に陥るのは、登場人物たちが置かれた状況が、信じられないほど現実的であり、あり得るものだからです。2024年という時代設定でありながら、現実離れしておらず、むしろ現実のように感じられる。冷戦の影で育った私は、1980年代に放送された『SF核戦争後の未来・スレッズ』という核戦争がテーマのテレビ映画がとても怖かったんですが、それを思い出しましたね。※注: 「Threads」() (1984)Blu-ray() 発売中Q:『The Undeclared War(=原題)』について、どのような言葉を思い浮かべますか?SP:「gripping(手に汗握る)」「absorbing(吸い込まれる)」「fascinating(魅力的)」。例えば、Twitterのボット、ヴァディーム(ゲルマン・シガール)が働いている場所(グラヴセット)では、ロシア人がイギリス人のふりをしてTweetしているのですが、そんなことがあるんですね、知らなかったです。吸い込まれるような、手に汗握るような、魅力的な作品です。『GCHQ:英国サイバー諜報局』【配信】 Amazon Prime Video チャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」<字幕版>独占配信中 毎週月曜1話ずつ更新配信ページは こちら()【放送】 BS10 スターチャンネル<STAR1 字幕版> 8月15日(火)より 毎週火曜23:00ほか※8月5日(土)14:00より 字幕版 第1話 先行無料放送<STAR3 吹替版> 8月17日(木)より 毎週木曜22:00ほか作品公式サイト()(C)Playground Television UK and Stonehenge Films MMXVIII. All Rights Reserved.
2023年07月25日「英国フェア」が、そごう横浜店にて2023年7月14日(金)から23日(日)まで開催される。英国グルメ&テディベアなど56ブランドが集結そごう横浜店の「英国フェア」では、英国グルメや伝統工芸品、テディベア、新国王チャールズ3世の戴冠式記念グッズなどが一堂に集結。紅茶や話題のスコーンなど、56ブランドから英国にまつわる商品が揃う。個性豊かなスコーンスコーンは、様々なブランドから販売されるので食べ比べてみるのも楽しい。ブリックレーンベイクスのプレーンスコーン、チョコスコーンが各日限定50個で販売される他、カンタベリーやアブロスコーン、ハーブストーリーカフェからも、それぞれの個性豊かなスコーンが店頭に並ぶ。アイキャッチな紅茶缶ユニークなデザインの紅茶缶にも注目だ。エリートティンズからは、トレイ、ダージリン、アールグレイティーバッグとショートブレッドをセットにした紅茶缶ギフト「キングチャールズティーキャディーエマブリッジウォーターデザイン」が登場。また、キングスコロネーション記念デザインに彩られた、KEEP CALMの紅茶缶や、英国の高級紅茶ブランド・ニュービーのスタイリッシュなパッケージが目を引く「ロイヤルアールグレイ」缶もあわせてチェックしたい。紅茶占いティーカップ&ソーサーや“戴冠式”記念ベアさらに、チャーミングな英国雑貨も充実。エインズレイからは、ピンクやブルー、イエロー、オレンジ、パープルなどカラフルなファインボーンチャイナの紅茶占いティーカップ&ソーサーが限定販売される。加えて、ハーマンシュピルバーレンのシリアルナンバーと戴冠式の日付を刺繍した「チャールズ3世戴冠式記念ベア」をはじめ、王冠をかぶったエルゲートのラバーダック、クラウン&レガリアのテディブローチと、新国王の戴冠式を祝うグッズも販売される。【詳細】英国フェア開催期間:2023年7月14日(金)~23日(日)展開店舗:そごう横浜店 8階=催会場 ※最終日は17:00閉場。住所:神奈川県横浜市西区高島2-18-1商品例:・〈エリートティンズ〉キングチャールズティーキャディーエマブリッジウォーターデザイン 5,651円・〈ブリックレーンベイクス〉スコーン(プレーン、チョコ) 各378円 ※各日限定各50個・〈カンタベリー〉スコーン(グラハム、紅茶、クランベリー&オレンジ) 各357円~・〈ハーブストーリーカフェ〉スコーン(ピスタチオ&ホワイトチョコ、バジル&チェダー) 各346円~・〈アブロススコーン〉スコーン(プレーン、ダブルチョコ) 各367円~・〈イングリッシュティーショップ〉オルゴール缶 3,456円・〈ハーマンシュピルバーレン〉チャールズ3世戴冠式記念ベア 88,000円 ※限定3点・〈エインズレイ〉紅茶占いティーカップ&ソーサー 各7,920円 ※各色限定6客
2023年07月13日今年、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のラモンダ役でアカデミー助演女優賞にノミネートされたアンジェラ・バセット、メル・ブルックス、キャロル・リトルトンが、11月に開催されるガナバーズ・アワードでアカデミー名誉賞を受賞するという。また、長年サンダンス映画祭に深く携わってきたミシェル・サッターがジーン・ハーショルト人道賞を受賞することも分かった。映画芸術科学アカデミーが「アカデミー理事会は、映画業界に変革をもたらし、何世代もの映画製作者やファンにインスピレーションを与えてきた4名の先駆者を称えることができ、大変うれしく思っています」と発表。アンジェラについては「数十年にわたるキャリアの中で、演技の新たな基準となる卓越したパフォーマンスを見せ続けてきました」と称賛した。アカデミー名誉賞は、映画界における多大な貢献や成功を収めてきた人に与えられる賞で、過去にはウォルト・ディズニー、チャールズ・チャップリン、宮崎駿、ジャッキー・チェン、サミュエル・L・ジャクソンらが受賞している。アンジェラは1986年に『F/X 引き裂かれたトリック』で長編映画デビューを果たした。1993年にティナ・ターナーを演じた『TINA ティナ』でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得。アカデミー主演女優賞にもノミネートされた。(賀来比呂美)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー 2022年11月11日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2023年07月03日2025年に開催予定の第97回アカデミー賞授賞式より、作品賞の選考対象作品に対し、劇場公開基準が拡大されることが分かった。主催の映画芸術科学アカデミーが発表した。現在は、作品賞の受賞選考対象となるには、全米6都市のうちいずれかの都市で7日間、劇場公開することが条件とされている。しかし、2024年に公開される映画からは現在のルールに加え、初公開から45日以内に全米上位50市場のうち10市場で連続・非連続を問わず7日間の追加上映を行う必要があるという。(アメリカ国外の地域での公開は10市場のうち2市場としてカウントすることができる)。「毎年行っているように、私たちはアカデミー賞の受賞資格要件を見直し、評価してきました」というアカデミーのCEOビル・クレイマーと会長のジャネット・ヤン。追加上映を行うことで、「映画の世界での認知度を高め、観客に劇場という場所で私たちの芸術表現を味わってもらえることを促せると期待しています」とコメントしており、「この進化は映画に携わるアーティストと映画ファンの双方に利益をもたらすと感じています」と自信を見せている。新しいルールは作品賞の選考対象作品にのみ適用される。(賀来比呂美)
2023年06月22日アカデミー賞の資格を得るためのルールが、一部変更になった。アカデミー賞は劇場で上映される映画のためのものだということがより強調された形だ。現状では、年内に最低7日間、アメリカ国内の6つの指定都市のうちひとつの街で劇場公開されれば、資格がもらえる。これは「資格を得るための上映」と呼ばれる。だが、2024年以後の公開作品は、「資格を得るための上映」の後、45日以内にアメリカの10都市で最低1週間上映しなければならなくなる。本格公開が年明けの場合、配給会社はアカデミーに公開計画を提出する必要がある。この変更の影響を受けるのは、主に配信作品と小規模のインディーズ映画。1週間だけ公開して資格を得れば、あとは配信という方法は、オスカーを狙う以上、来年からは通じなくなる。文=猿渡由紀
2023年06月22日ブレンダン・フレイザーがアカデミー賞主演男優賞を受賞した話題作『ザ・ホエール』のBlu-ray&DVDが10月4日(水)に発売されることが分かった。『ハムナプトラ』シリーズほか、アクションスターとして一世を風靡しハリウッドのトップスターに登り詰めながらも、心身のバランスを崩し表舞台から遠ざかっていたブレンダン・フレイザーが、奇跡のカムバックを果たしたと大きな話題となった本作。余命わずかな孤独な男が疎遠だった娘との関係修復を切望する最期の5日間を描く。フレイザーは体重272キロの主人公を演じるために全身特殊メイクを施し、喪失と絶望、数々の重荷を背負いながらも、切なる願いを秘めた名演を見せた。ヴェネチア国際映画祭では約6分間のスタンディング・オベーションが贈られ、本年度(第95回)アカデミー賞では主演男優賞受賞を獲得するという奇跡の復活劇を遂げた。監督は『レスラー』でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を獲得し、『ブラック・スワン』で第83回アカデミー賞監督賞にノミネートされた名匠ダーレン・アロノフスキー。戯曲原作でワンシュチュエーションの本作でも飽きさせることのない演出で観客を魅了する手腕を発揮。『ミッドサマー』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』など常に注目される気鋭の製作会社A24とのタッグで創り上げた本作は、主演男優賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞、アカデミー2冠を達成した。この度発売されるBlu-rayは、アウタースリーブ仕様。さらに、メイキング&インタビュー映像や、来日イベントの映像など、本編をより楽しむことができる映像特典を多数収録している(DVDには未収録)。発売を記念して、ブレンダン・フレイザーのコメント入り予告映像も到着した。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVDは10月4日(金)より発売。『ザ・ホエール』Blu-ray&DVD【発売日】2023年10月4日(水)【価格】Blu-ray:5,280円(税込)DVD:4,290円(税込)発売元:キノフィルムズ/木下グループ 販売元:ハピネット・メディアマーケティング©2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・ホエール 2023年が4月7日、 TOHO シネマズ シャンテほか全国公開© 2022 Palouse Rights LLC. All Rights Reserved.
2023年06月18日サイモン・ペッグやマーク・ライランスらが共演、英国の実在の諜報機関「GCHQ」を舞台に現代のサイバー戦争の実態を描く「GCHQ:英国サイバー諜報局」(原題:THE UNDECLARED WAR)がスターチャンネルEXにて7月3日(月)より配信開始。予告編映像が到着した。GCHQ(政府通信本部)とは、イギリスの諜報、サイバー、セキュリティ機関。前身は第一次世界大戦後の1919年、ブレッチリー・パークに作られたGCCS(政府暗号学校)で、第二次世界大戦時には天才数学者アラン・チューリングが中心となりドイツ軍の暗号「エニグマ」の解読に成功したことで知られている。今年の5月には、104年の歴史上初の女性長官が就任したことが大きなニュースとなったばかり。本作は2024年、総選挙を控えた英国を舞台に、ロシアによるサイバー攻撃を受け混乱に陥ったGCHQのサイバー諜報員チームとロシアのハッカーたちとの攻防をスリリングに描くスパイサスペンス。主人公の天才WEBコーダー・サーラ役には、映画『バービー』にも出演し、今後の活躍が期待されている新星ハナー・ハリーク=ブラウンが抜擢。『ミッション:インポッシブル』シリーズのベンジー役として『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』(7月21日公開)の公開が控えるサイモン・ペッグ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でアカデミー助演男優賞を受賞し、『ボーンズ アンド オール』でのマーク・ライランスなど英国を代表する映画スターが出演する。ハッキングやフェイクニュース、ロシアによる他国の選挙介入や機密情報のリークなど、現代のサイバー戦争を徹底調査のもと、不気味なほどリアルにとらえており、クリエイターはBAFTA(英国アカデミー賞)を7度受賞しているピーター・コズミンスキーが務めている。解禁となった予告編映像では、突如システムがシャットダウンし、サイバー攻撃を受けたGCHQの様子から始まる。その日からGCHQで働くことになったインターン生のサーラは、コードの中に仕掛けられたウイルスを発見。サイバー攻撃の犯人はロシアのFSB(連邦保安庁)であることが明らかになっていく…。戦争と同様の攻撃に、非常事態宣言をする英国首相や、デモを起こす群衆など事態が混乱する中、天才サイバー諜報員VS.ロシアのハッカーによる壮絶な戦いが始まる。GCHQ作戦本部長役のサイモン・ペッグや、老練 のGCHQ職員を演じるマーク・ライランスのいぶし銀の魅力も光る映像となった。現代のサイバー戦争を、英国諜報機関・GCHQを舞台にリアルに描くクリエイターはBBCドラマ「ウルフ・ホール」で2016年ゴールデン・グローブ賞作品賞を受賞、BAFTA受賞歴は7回を誇る名監督&脚本家ピーター・コズミンスキー。彼が5年の歳月をかけGCHQとサイバーテロについて徹底的なリサーチを行い脚本を書き上げた本作は、ロシアにより“宣戦布告なしに”突如仕掛けられたサイバー攻撃に翻弄されるGCHQと、総選挙目前に通信障害が発生し混乱を極める英国政府、そしてSNSを駆使して反英プロパガンダ作戦を行ったり、フェイクニュースを拡散するプーチン政権のFSB(連邦保安庁)との攻防を描く。ウクライナ侵攻やボリス・ジョンソン氏の退任など直近に実際に起きた出来事がタイムリーに織り交ぜられ、その描写はリアルでスリル満点。主人公には大型新人、ハナー・ハリーク=ブラウンが抜擢。各国のスパイたちの葛藤も描かれる主人公サーラを演じるのは新星ハナー・ハリーク=ブラウン。レイフ・ファインズやマシュー・マクファディンの映画デビュー作を手掛け、新人発掘に定評のあるピーター・コズミンスキーが抜擢した。彼女は優秀なインターン、サーラ役を演じるにあたり、2か月間でJavaScriptとC++の2つのプログラミング言語を独学、サイモン・ペッグ、マーク・ライランスらと共演し、複雑な主人公を演じきった。そのほか、英国初の黒人首相役に『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』のエイドリアン・レスター、GCHQ長官役に「ザ・クラウン」などのアレックス・ジェニングス。さらにロシア人スパイなど主要な役どころにはフレッシュな俳優をキャスティングし、国家に翻弄される若者たちの葛藤も瑞々しく描いている。実在する情報機関を舞台に、“サイバー攻撃”の脅威を描く!斬新なサイバー世界の表現にも注目英国のGCHQ(政府通信本部)、米国のNSQ(国家安全保障局)、ロシアのFSB(ロシア連邦保安庁)のサイバー上の攻防は、フィジカルな戦いと違い、音もなく姿も見えないだけにより恐ろしさを感じさせる。優秀なハッカーたちによる攻撃や、SNS上でプロパガンダを流すロシアのインターネット・リサーチ・エージェンシー(略称:IRA、通称:グラヴセット)による“トロール工場”の描写もリアル。GCHQに勤めていたというサイモンの叔父も認める的確な描写に、英国民でさえ実態を知らないこの組織を知ることができる。また、暗号解読に挑む主人公の頭の中を“コードワールド”というゲームのような別世界で表現し、コードを追っていく様子を斬新な演出で描いており、没入感もたっぷり。早くもシーズン2が決定革新的な作品で定評のある英・チャンネル4で2022年6月に放送開始、8月に米・Peacockで配信されて以来、続編を待ちわびる声が多数上がっていたが、早くもシーズン2製作決定。クリエイターのコズミンスキーは最終話に、続編で回収すべき伏線を残していることを明かしている。海外ドラマ「GCHQ:英国サイバー諜報局」は7月3日(火)よりスターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-にて配信開始。【配信】Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX -DRAMA & CLASSICS-」<字幕版>7月3日(月)より独占日本初配信開始 毎週月曜1話ずつ更新【放送】BS10スターチャンネル<STAR1字幕版>8月15日(火)より毎週火曜23時~ほか※8月5日(土)14時より字幕版 第1話 先行無料放送<STAR3吹替版>8月18日(金)より毎週金曜22時~ほか(text:cinemacafe.net)
2023年06月06日主演のアンドレア・ライズボローが圧巻の演技を見せ、本年度アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた『To Leslieトゥ・レスリー』。その演技に、グウィネス・パルトロウやシャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーン、ケイト・ウィンスレット、ケイト・ブランシェットらが絶賛を贈ったアンドレアが撮影や製作の裏側などについて語った。アンドレアが本作で演じたのは、宝くじに高額当選(19万ドル・日本円で約2,500万円)したものの全てアルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図ろうとする女性だ。アンドレアは、「この映画は19日間で撮影しましたが、ご存知のように、今は現像に時間がかかるし、フィルムで撮って現像することさえ困難です」と35mmフィルムでの撮影をふり返り、「でもそれが私たちのこだわりでした」と話す。「私たちは時には1日10シーンを撮影しました。全てのショットが1~3テイクだけです。なぜなら残念ながらフィルムが多くはなかったから。でもそうしたやり方は、別の意味では幸運でした。そのおかげで臨場感や緊張感、文字通りの恐怖感、切迫感が生まれました。みんなにとって、制作過程に参加するすべてのクリエイティブにとってです」という。「2020年、パンデミックの真っ只中で、病院がいっぱいで、本当に恐ろしいほど殺伐とした時期で、誰も撮影なんかしていなかった頃でした。でもこの作品は非常に小さく、個性的な作品であるため、そのような時期でなければおそらく資金を得ることはできなかったと思います」とアンドレア。「そのため、すべての瞬間が重要で貴重であり、この映画を制作したすべてのクリエーターは、常に最高の状態で仕事に取り組んでいました」。また、出演するだけでなく、自らエクゼクティブ・プロデューサーとして舞台裏でも活躍した。「この脚本には、一人の人間と一緒に時間を過ごし、恥辱のサイクルに没入できる可能性があったからです」とアンドレアは言う。「マイケル・モリス監督がレスリーを捉えたいという気持ちが伝わってきて、とてもワクワクしました。だから絶対にやりたいと思った」と明かし、「私たちには、自分たちのビジョンや目指したものに忠実でいられるという大きな強みがありました。制約が少なく、みんながやっていることに対して300もの意見を挟まれたりしなかったから」と小規模作品だからこそ実現したクオリティがあったことに触れる。パンデミック中の撮影でもあり、「人の大勢いる部屋の中にいるのに、親しくできないというのは、とても孤独でした。だからこの映画は結局レスリーと観客の間の関係みたいなものを生むんです。それは本当にすごいことだと思います」と改めて語る。そして、レスリーというキャラクターや、自分の心身をあそこまで完成させるために、どのような準備をしたか?との問いに「長距離走みたいなものでした。撮影する前も2年くらい準備期間があったので」と話すアンドレア。「私たちの撮影では、感情的な面で要求されるものがとても大きかった」とふり返り、「私たちは1日に10シーンほど撮影していました。これが悪いことなのかいいことなのかわかりません。みんな酩酊状態みたいな感じだったと言えば、それは事実だと思います。でも私にとっては、彼女がどこにいるのか、その瞬間、瞬間ではっきりしていたので、もはや図式化したり、筋道を立てたりする必要がなかったというか…撮影が始まるまでに、(レスリーの役が)私の骨の髄まで染み込んでいたんです」と語っている。『To Leslie トゥ・レスリー』は6月23日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2023年06月03日シャーロット・ウェルズ監督が初長編作品にして英国アカデミー賞英国新人賞を受賞、世界のメディアが本年度ベストムービーに選出した注目作『aftersun/アフターサン』。この度、ウェルズ監督が「クイーン」&デヴィッド・ボウイ、「ブラー」、「R.E.M.」など、登場人物の心情とシンクロする名曲の数々について起用秘話を明かした。11歳のソフィが父親とふたりきりで過ごした夏休みを、その20年後、父親と同じ年齢になった彼女の視点で綴る本作。多くを語らず、ミニマリスティックな演出で観る者に深い余韻をもたらす本作は、誰しもの心の片隅に存在する大切なひととの大切な記憶を揺り起こす。陽光注ぐ海辺、アフターサン(日焼け後)クリームの香り、大きな波音、そしていまも残る父・カラムの手の感覚…。脚本を書いていた数年間、イメージした音楽のプレイリストを作り、曲を聴いてはその場所や瞬間にふさわしいと感じてどんどん楽曲が増えていったというウェルズ監督。そのうちの何曲かは実際に劇中で使用されている。シャーロット・ウェルズ監督「私が初めてカセットやCDを買ったのは1997年か1998年頃だったから、サウンドトラックに使う曲はその年代で区切りました。『R.E.M.』や『ブラー』は父の影響です。ジャンルをミックスし、80年代かそれより古い曲も取り入れて、もう少し“クール”でインディっぽいものにしようとも考えましたが、場所とキャラクターに忠実でありたかったし、その直感のおかげで、ジャンルは様々でもまとまったサウンドトラックに仕上がったと思っています」と、自身の自叙伝的な本作ならではの選曲であったことを明かす。最も印象的な楽曲の1つは「クイーン」&デヴィッド・ボウイの「アンダー・プレッシャー」だ。「あの選曲は本当に予想外でした。編集時にひらめいたんです」と当初は使用予定がなかったという。「フレディ・マーキュリーとデヴィッド・ボウイの歌声が素晴らしく、これまでもインスピレーションが欲しい時に聴いていました。だから今回も編集のときに聴いていたんですが、効果はてき面でした」と当時をふり返る。しかし、はじめは、「これだけ静かな作品なので、どうしても曲の歌詞に意識が向いてしまうのでないかと懸念していました」というが、仮で音源を入れて編集を進めているうちに徐々に“この楽曲しかない”という思いが強くなっていったのだという。結果的に、登場人物の語られない心の内と歌詞が共鳴することになり、最も重要な役割を果たす1曲に。監督自身が“あの曲でなければ成立しなかった”と思える納得の選曲となったという。『aftersun/アフターサン』は5月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:aftersun/アフターサン 2023年5月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国にて公開© Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
2023年05月24日先ごろ開催されたアカデミー賞でポール・メスカルが主演男優賞の候補になったのをはじめ、英国アカデミー賞、カンヌ映画祭など多くの映画祭・映画賞で絶賛を集めた映画『aftersun/アフターサン』がいよいよ26日(金)から公開になる。本作は主人公の女性が、20年前の夏に父と訪れたリゾート旅行を振り返る様を描いた作品で、大きな事件が起こるわけでも、劇的な展開があるわけでもないが、観る者の心と記憶を刺激する描写がふんだんに盛り込まれ、映画的な魅力が細部にまでつまっている。本作はなぜ、ここまで観客を魅了するのか? 監督と脚本を手がけたシャーロット・ウェルズに話を聞いた。ウェルズ監督はスコットランド出身で、ニューヨークを拠点に活動する映画監督。大学院で映画制作を学び、いくつかの短編を手がけた後、初の長編作品にこのプロジェクトを選んだ。主人公の女性ソフィは、ホームビデオの映像を観ている。あの夏、11歳だったソフィは父に連れられてトルコのリゾート地に出かけた。いつもは離れて暮らしている父との日々。ビデオに記録された空はどこまでも青く、ふたりは朝から晩まで遊んで、穏やかに時間が過ぎていく。しかし、ソフィはビデオ映像にうつる父の知らなかった一面を見つけ出していく。本作では劇中で父の知られざる一面が劇的に描かれることはない。しかし、観客は11歳のソフィの目を通して父との日々を眺めているうちに、父の抱えているものに少しずつ気づいていく。「多くの映画監督は“ストーリーを伝えるための劇の構造”を選びがちですよね。でも私は、観る人ともっと深いつながりが持てる作品をつくりたいと思っています。ですからこれまでも余計なものは可能な限り排除して、本当に必要なものだけを残すというやり方で映画をつくってきました。本作でもすべてを説明するのではなく、作品の中に余白を残すことで観客にメッセージを読み取ってもらいたいと思いました」監督が語る通り、本作では過剰な説明やセリフは登場しない。カメラの動き、俳優の表情や気配、父と娘の空気感の変化……“映画の言語”を駆使して物語が綴られる。「大学院で映画を学んだのですが、最初にやるレッスンは“映画の音を消してもストーリーがちゃんと伝わるか?”でした。そのことはいつも意識しています。脚本を書く上ではストーリーを前に進めたり、新しい情報を伝えるようなセリフもありますが、私の書くセリフは日常の中にある”とりとめのない言葉”が多いですし、創作する過程ではフォーム(構造)を通じてストーリーを伝えることを大切にしています。それに無駄なセリフを排除して、静寂な時間をつくることで、別の要素を映画の中に入れることができるんです。カメラワークや、音がスクリーンの画とシンクロしていたり、ズレていたり……しっかりとビジュアルで語ることで、そういった別の要素が強まる可能性もつねに意識しています」そこで重要になったのが、フィルムでの撮影だ。本作は“かつて父と娘が旅行中に撮影したハンディビデオの映像を、成長した娘が見る”という設定だが、撮影は全編35ミリフィルムで行われた。「撮影監督のグレゴリー・オークのこだわりでもあったのですが、35ミリフィルムで撮影することは本作を語る上では欠かすことのできない要素でした。デジタル撮影にはない質感が35ミリにはあり、本作が描く記憶のぼんやりとした感じ、ソフトな質感を表現するためにはフィルムが必要だったのです。デジタル撮影だとあまりにもクッキリとし過ぎてしまうのです。フィルムで撮影することで、古い写真や使い捨てカメラで撮った写真の感覚を表現できると思いましたし、フィルムのルックを用いることで観客が“あの時代”を意識せずにさかのぼれると思いました」なぜ、『aftersun/アフターサン』は多くの観客を魅了し続けるのか?さらに本作では編集と構成(どの順番でシーンを語っていくか?)に長い時間が費やされたという。この物語では父と娘はひとつのリゾート地で何日も過ごしている。脚本上では「時間の経過を表現するために、1日のはじまりは必ず同じシーンからはじまるようにしていた」そうだが、完成した映画では時間の経過が曖昧に感じられるようにシーンが構成され、時おり成長した現在のソフィの場面が挟み込まれる。時間が単純に一直線に進んでいくのではなく、過去を振り返る時に誰もが体験する“おそらくこの順番で出来事が起こったはずだけど、一部だけ記憶の順番が曖昧”という感覚を本作は編集によって実現しているのだ。「撮影監督のグレゴリーと、編集を担当したブレア・マックレンドンとは同じ大学院で、短編も一緒につくってきました。私たちは創作のテイストも似ているし、目指している部分が同じなんです。ですから、撮影を終えて、編集前に自分とブレアのために“編集用の脚本”を用意したのですが、結果的には一度も開くことはありませんでした。ブレアは物語が時系列的に一直線に進んでいくことを好まないので、時間が経過して次の日がやってくる“境界線”をうまくボカすような編集をしてくれました。基本的には朝が来て、夜になり……と進んでいくのですが、時折、ソフィが同年代の子どもたちとプールに入るシーンや、彼女が男の子と遊ぶ場面を違う流れの中に上手に盛り込んでいくことで、記憶のもつ“順番が曖昧な感じ”を表現することができたと思います。これはブレアのおかげですね」さらに本作ではシーンの並びを精緻に検討して構成することで、観客が少しずつ父の知らなかった一面に気づいていくことに成功している。人は映画を観ている時、その映画がまだ上映中であっても、数分前に観ていたシーンの印象が変わることがある。映画の前半で楽しそうな人として登場したキャラクターが、あるシーンで得られる情報によって“さっき観たあのシーンの彼は楽しそうにしていたわけではないのだ”と気づくことがある。記憶は人の中で固定されるものではない。記憶はたえず変化し、更新されていく。「そのことはすごく意識しましたし、本作はそのような構造の作品だと思います。この映画を観てくださる方は、最初は父と娘の楽しいバケーションを観ていると思っています。しかし、それがどんどん変化していく、それらが積み重なることで、結末には観客がある感覚を抱くことになる。でも、それは人生そのものがそうだと言えますし、“振り返る”という行為もそうですよね。過去を振り返る時、当時はとても楽しい思い出だったのに、何年か経ってから振り返ると、別の感情が湧き上がってくる。あの時の楽しさを思い出したいけれど、今の感情とぶつかり合ってしまう。そういうことが誰にでもあると思いますし、そのこともこの映画では表現したかったのです」この映画が世界中の多くの観客を魅了しているのは、父と娘の関係を上手に描いたからでも、親子の普遍的なドラマを描いたからでもない。曖昧な記憶が変化/更新される中で、新たな一面を発見し、当時の記憶と現在の感情がぶつかり合う……誰もが一度は経験する感覚を見事に描き出したことが本作の最大の魅力だろう。監督が目指した通り、本作は単に物語やキャラクターを提示するだけでなく、観客と“深いつながり”をもつことに成功したのだ。「公開される前は、私と同じような体験をした方や、似たような体験をした観客だけにこの映画を理解してもらえると思っていました。父と娘の関係だったり、父の抱えている問題が観客に響くだろうと予想していたのです。しかし、映画が公開され、そうではないことが証明されました。この映画はそれ以上の広がりをもって受け入れられました。それは本当にうれしいことですし、今後も自分の信念を貫いて創作を続けていきたいと思っています」誰もが過去を振り返る。楽しかった思い出、つらい記憶、あの日のあの人の印象……しかし、それらは自分が時を経て、経験を重ねることで変化していく。人は何度も過去を振り返り、そのたびに新しい過去に出会う。あの時はわからなかった父の気持ちがわかるようになる。新たに父と出会うことができるのだ。これから多くの人がふとしたきっかけで、映画『aftersun/アフターサン』を振り返ることになるだろう。そのたびに、観客の記憶の中に、あの日のリゾート地の父と娘が、思ってもみなかった新しい姿で出現するはずだ。『aftersun/アフターサン』5月26日(金) ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開(C)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022
2023年05月24日映画『PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)』が2023年12月22日(金)より公開される。本作は第96回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされており、監督はヴィム・ヴェンダース、主演は本作で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞に輝いた役所広司が務める。ヴィム・ヴェンダースが渋谷の“公共トイレ”を題材に『PERFECT DAYS』は、東京・渋谷の公共トイレ清掃員の日々を描いた長編映画。清掃員の平山という男を主人公に、日々の小さな揺らぎを丁寧に追った作品だ。監督を務めるヴィム・ヴェンダースは、『パリ、テキサス』『ベルリン・天使の詩』『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』など、数々の傑作映画を手掛けてきたドイツの名匠。日本の公共トイレのなかに“平穏と高貴さをあわせもった、ささやかで神聖な場所(small sanctuaries of peace and dignity)”を見出したというヴィム・ヴェンダースが、『PERFECT DAYS』ではフィクションの存在をドキュメントのように映し出した。その瞬間、その瞬間にしかないものたちの美しさに注目だ。主演は役所広司、トイレ清掃員に主演を務めたのは、ヴィム・ヴェンダースが長年リスペクトしてやまないと話す役所広司。静かに淡々とした日々を過ごしていたある日、思いがけない出来事がおきるトイレ清掃員・平山を演じる。主人公・平山…役所広司渋谷の公共トイレ清掃員。いくつもの風変わりなトイレを清掃してまわる。平山の姪…中野有紗平山のもとに突然訪れる姪。平山の妹…麻生祐未ホームレス…田中泯平山と奇妙なつながりをもつホームレス。平山の同僚清掃員…柄本時生平山の同僚清掃員のガールフレンド…アオイヤマダ居酒屋のママ…石川さゆり平山が休日に訪れる居酒屋のママ。居酒屋のママの元夫…三浦友和カンヌ映画祭で役所広司が最優秀男優賞なお、映画『PERFECT DAYS』は、2023年に開催された第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。主演の役所広司は最優秀男優賞に輝き、監督・是枝裕和の『誰も知らない』で男優賞を受賞した柳楽優弥以来の快挙を達成した。役所広司はカンヌ国際映画祭・男優賞の受賞に際して次のようにスピーチしている。「僕は賞が大好きです。でも、こうやって華々しいカンヌ映画祭でスピーチするのは、あまり好きではない。でもカンヌ映画祭と審査員の皆様、本当にありがとうございました。パーフェクト・デイズを見てくださったお客様もここにいらっしゃると思いますが、本当にありがとうございました。この映画を製作した柳井康治さんに心から感謝したいと思います。彼がいなければ、映画は世に出ることはなかったと思います」また、第36回東京国際映画祭では、審査委員長としてヴィム・ヴェンダースが来日することを記念し、『PERFECT DAYS』を特別先行上映。第96回⽶国アカデミー賞国際⻑編映画賞の⽇本代表にも選出されている。映画『PERFECT DAYS』あらすじ東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。彼は淡々と過ぎていく日々に満足している。毎日を同じように繰り返しているように見えるが、彼にとってはそうではなかった。毎日はつねに新鮮な小さな歓びに満ちていた。まるで風に揺れる木のような人生である。昔から聴き続けている音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読み耽るのが、歓びである。いつも持ち歩く小さなフィルムのカメラで木々を撮る。彼は木が好きだった。自分を重ねているのかもしれない。あるとき彼は、思いがけない再会をする。それが彼の過去にすこしづつ光をあてていく。【作品詳細】映画『PERFECT DAYS』公開日:2023年12月22日(金)~TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー※10月24日(火)~30日(月) TOHOシネマズ日比谷にて特別先行上映監督:ヴィム・ヴェンダース脚本 :ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬出演:役所広司、柄本時生、中野有紗、アオイヤマダ、麻生祐未、石川さゆり、田中泯、三浦友和製作:柳井康治エグゼクティブ・プロデューサー :役所広司プロデュース:ヴィム・ヴェンダース、高崎卓馬、國枝礼子、矢花宏太、ケイコ・オリビア・トミナガ、大桑仁、小林祐介製作:MASTER MIND配給:ビターズ・エンド
2023年05月19日2022年アカデミー賞で作品賞を始め3部門を受賞した映画『コーダ あいのうた』が、日本テレビ系・金曜ロードショーにて地上波初放送が決定した。海の町で暮らし、歌の大好きな高校生のルビーは、両親と兄の4人家族の中で一人だけ耳が聴こえる。新学期、合唱クラブを選択するルビー。すると、音楽のヴィラロボス先生がルビーの歌の才能に気づき、音楽大学の受験を強く勧める。だが、両親は娘の才能を信じられず、家業の方が大事だと大反対。悩んだルビーは夢を諦め、家族の助けを続けることを選ぶ…。“コーダ”(CODA/Children of Deaf Adults)は、耳が聞こえない、または聞こえにくい親のもとで育つ子どものことで、本作は、家族の中でただ1人の健聴者である少女が、家族や様々な問題を力に変え、自らの夢を実現していく姿を描いたヒューマンドラマとなっている。本作は、2022年のアカデミー賞で3部門を受賞したほか、ゴールデン・グローブ賞で「ドラマ映画賞」「映画助演男優賞」を獲得。ハリウッドの映画俳優たちが選ぶ全米映画俳優組合賞でも、最高賞にあたる「キャスト賞」を受賞するなど、2021年~2022年の各映画賞を総なめした話題作だ。監督・脚本は、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」の脚本を担当、カンヌ国際映画祭出品の短編映画『Mother』を監督したシアン・ヘダー。少女・ルビーを「ロック&キー」で人気を博したエミリア・ジョーンズが演じ、手話トレーニングと共に9か月間ボイストレーニングを行い、感動的な歌声を披露。主人公の家族でろう者の父・母・兄は、実際に耳の聞こえない俳優が演じている。金曜ロードショー『コーダ あいのうた』は6月16日(金)21時~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)■関連作品:コーダ あいのうた 2022年1月21日より全国にて公開© 2020 VENDOME PICTURES LLC, PATHE FILMS
2023年05月19日