●オールタイムベストとなる自選詩集『感情の配線』を出す意味作詞家として数々の名曲を提供してきた森雪之丞。一方で、舞台やミュージカルで作・作詞音楽プロデュースや、詩人として詩集『近未来詩集』、『絶望を愛した38の症例(サンプル)』、『天才的な恋』、『扉のかたちをした闇』などを発表するなどマルチな才能を発揮している。そんな森が自身の70歳の誕生日である1月14日に初の自選詩集『感情の配線』を発売した。「先生と呼ばれるような作詞家というのはピンとこない」という森が、詩集を発表する思いや、一般的に“先生”と呼ばれる作詞家とは違う関係性でアーティストたちと接している意図などを明かした。オールタイムベストとなる『感情の配線』は、これまで森が詩人として紡いできたことばたちが詰まった詩集から厳選された詩、さらに文芸誌『すばる』で連載時から話題となった森が生み出した図形詩などが収録されている。「僕はこれまで作詞家としてたくさんの仕事をやってきて、最近は舞台の仕事をやっていますが、同時に自由詩を書き始めて30年近くになります。近年先輩や後輩が続いて天国に行ってしまいました。僕は、60代はすごく楽しい10年だったのです。でも70代には何が待っているのかという不安もあった。そんななか、これからの人生に気合を入れるという意味で、自分のなかで詩人というスタンスのものにこだわって作品を出したいと思ったんです」1994年にミック板谷の絵とコラボした詩画集『天使』を上梓。そこから詩人として30年という歳月が流れた。「正直最初の詩集を見ると稚拙な部分はありましたが、表現したいものはいまと変わらないと感じるんです。その時代ごとに科学や医学の進歩があり、生活様式は変わってきているのですが、結局は人間を描いている。例えばひたむきな部分、投げやりな部分、傷つき方なども違うのですが、次の日に向けて光を探す気持ちは、時代は変われど変わらない。それが人間の本質だと思うんです」○「“先生”と呼ばれるのはピンとこないんです」自由詩として自らの表現を模索してきたという森。一方でライフワークとして、世代を代表する一流アーティスたちに約2700曲の楽曲を提供してきた。そのラインナップを見れば、エンターテインメントの歴史を作ってきた偉大なる作詞家であるが、こうした活動も、自身の詩にフィードバックされているという。「歌詞に関していえば、アーティストやシンガーに託すことで、彼らの心を通して初めて僕の言葉は世に届くわけです。シンガーが僕の言葉を表現するという意味では、コラボレーションなんです。一方自由詩は自分に託したものなので、大きく違うものという認識しています。でもある時期に氷室京介や布袋寅泰などに詩を書いているときは、ロックというものを突き詰めていたので、そのころの自分の詩をいま読むと、かなり表現の仕方も煽っている(笑)。僕が書いた詩を彼らなりに表現したものを聞いて、それが自分の自由詩にも反映されているんです」この点について、森には持論があるという。「いわゆる作詞家で“先生”と呼ばれる人のスタンスというのは、アーティストに対して投げるばかりだと思うんです。僕はある時期から氷室や布袋などロックのアーティストに詩を提供していますが、極端に言うと彼らは皆自分で詩を書けるアーティストなんです。そんな人たちに詩を提供するというのは、ある種の戦いがある。自身の世界を持っているアーティストと仕事をする場合、僕の世界を相手に渡すのですが、アーティストからも確実に次に進む力をもらえる。僕は投げるばかりではなく、しっかりと受け取っている。だから“先生”と呼ばれるのはピンとこないんです」詩を提供するだけではなく、アーティストから得るものが多い。だからこそ、一人一人との出会いは、森にとってかけがえのないものとなる。「最初はアイドルに書いたりアニメを書いたりしていました。そこでの出会いも多くのことを得られましたし、その後、自分がやりたいと思っていたロックの世界で、(高橋)幸宏さんや布袋、氷室たちと出会ったことで、彼らにはステージがあるように、自分にも何か違う表現ができるんじゃないかと思えるようになった。僕が自由詩を書いたのも、自分の場所を持ちたいと思ったからなんです」●アニメやアイドルも「言ってみればロックなんです(笑)」前述したように、アイドルからアニメ主題歌、特撮ソングなど幅広いジャンルに携わってきた。そこからフィードバックしたものが自由詩として森の表現となった。そんななかでも、一つの指針となったのがロックとの出会いだ。「1989年にサディスティック・ミカ・バンド再結成時に幸宏さんに誘われてチームに入ったとき、皆がオケをとっているなか、ロビーで詩を書いていたんです。バンドと同じ空気のなかで詩を書くというのは刺激的でした。僕はキングクリムゾンのピート・シンフィールドにすごく影響を受けているのですが、彼はバンドメンバーではないけれど、アルバムメンバーにクレジットされている。エルトン・ジョンもバーニー・トウピンという相棒がずっといて。そういうスタンスでいられるのは大きな刺激でした。外から見ると『キン肉マン』や『ドラゴンボール』のアニメやアイドルとロックは全然違う表現に見えますが、一つの与えられたテーマのなかでどう表現するのかというのは、言ってみればロックなんですよね(笑)」自身の場所で表現を突き詰めるアーティストに詩を託しながら自分の場所を探し続けた森。その表現が自由詩という形だった。その集大成となるのが『感情の配線』だ。集大成と言いつつも、それは未知の70代に進んでいく起爆剤にもなる。「これまでの活動で見えてきたものをまとめることで、新たな自分も見えてきたものがありました。その意味で、70代に突入するタイミングで出せたことは、とても意義があること。3年後にはキャリアも50年になりますので、ここから新たなスタートになればいいと思っています」■森雪之丞1954年1月14日生まれ、東京都出身。大学在学中からオリジナル曲のライブを始め、同時にプログレッシブ・ロックバンド「四人囃子」のゲスト・シンガーとしても活躍。1976年に作詞&作曲家としてデビュー。以来、ポップスやアニメソングで数々のヒット・チューンを生み出し、90年代以降、布袋寅泰、hide、氷室京介など多くのロック・アーティストからの支持に応え、尖鋭的な歌詞の世界を築き上げる。また詩人として、94年よりポエトリー・リーディング・ライブ「眠れぬ森の雪之丞」を主催。近年は舞台・ミュージカルの世界でも活躍。劇団☆新感線の『五右衛門ロック』シリーズの作詞をはじめ、『CHICAGO』『キンキーブーツ』『ボディガード』などブロードウェイ・ミュージカルの訳詞も手掛けるほか、オリジナル戯曲にも取り組んでいる。1月25日には、代官山 蔦屋書店にて森雪之丞自選詩集「感情の配線」発売記念イベントを開催。2024年上演の訳詞作品に、ミュージカル『SMOKE』『ボディガード』ほか。ポエトリーリーディングのポッドキャストもスタート。詳細は森雪之丞Official Websiteにて。
2024年01月23日手掛けた楽曲はおおよそ2700曲。47年のキャリアを通じて誰もが知るヒットチューンを数多く世に送り出してきた稀代の作詞家・森雪之丞。彼にはもうひとつの顔がある。メロディのないところで純粋に言葉を紡ぐ詩人としての活動だ。70歳のバースデーに上梓する自選詩集『感情の配線』は、彼がこれまで発表してきた数々の詩の中から選りすぐった作品集。ときに囁くように、ときにアジテートするように、遊び心満載に言葉と戯れる姿をそのまま活写したような彼の詩から感じるのは、人間本来の赤裸々な心のありようだ。どうして我々は言葉を話すのか、言葉の役割とは何か――、この最も刺激的な問いをめぐる森雪之丞との対話。無意味さみたいなものを繰り返すことが生きることなんじゃないかなって感じたんです――今回上梓される自選詩集『感情の配線』は、30年のあいだに創作した、いわゆる歌詞ではない詩のなかから自選した作品集です。この「30年」というのにはどのような意味があるのですか?それは単純な話なんですけど、発売になる1月で僕が70歳になるので、ちょっと気合を入れようと思って(笑)。――なるほど(笑)。これまでいろんなジャンルで言葉に携わって作品を発表して来たんですけど、詩が一番届きにくいジャンルだと思うんですよね。楽曲の歌詞なんかは親近感があるというか、自然に口ずさんだりするものだと思うんですよ。でも詩になると、とたんに遠くなってしまう。あるいは距離感が分からなくなってしまう。詩というものを書き始めてからの30年で5冊しか詩集を出してはいないですし、それだけ難しさを理解しているつもりなんですけど、だからこそ70歳になって気合を入れる意味で一番届きにくい詩からやろうと思いました。――まさに私はこれまであまり詩というものに触れて来なかったんですけど、この『感情の配線』を読ませていただき、とても新鮮な驚きと楽しみがありました。おっしゃられたように、確かに詩というものはエンタテインメントという観点で言えば中心にはないものかもしれません。ですが例えば心の奥まで届くことのできる遅くて強いビートのように、ずっと残り続ける感触がありました。それはとてもうれしい感想ですね。――改めて自選されてみて、それぞれの詩から共通しているものがあるとすれば何だと思われましたか?長いタームで書いてきたので、テーマも方法も作品によって違うんですけど、主題と遊びのバランスというのは常に意識してきたことだと思いますね。今回の詩集に収録した「SOKOに居た」という作品では、〈居た〉という言葉が意味を変えながら点在しています。例えば〈イタチゴッコ〉〈痛み〉〈伊丹〉〈ライター〉というふうに。これらの言葉のひとつずつをピンで留めていくと自分の顔が浮かんでくるような作品になっています。それと自分がこの30年で書いてきたことは同じで、自分もそのときそのときでピンを刺すように作品を発表してきて、それらをつなげると70歳の自分の姿になるんですよね。――今のお話を伺って、タイトルの『感情の配線』という言葉のイメージがより明確になったような気がします。感情にしても、何かの出来事にしても、一色だけのものっていうのはないと思うんですよ。「すげえ楽しかった」のなかにも、もしかしたら「ちょっと嫌だった」部分というのはあるかもしれない。そうしたいろんなものをつなげて、つまりは配線をしてひとつの感情が作られるのだとしたら、詩を書くことは感情の配線をすることにとても近いなと思います。ちなみにカバーの絵は娘が16歳のときに描いたものなんですけど、この絵を見たときに、いったい何を作っているんだろう?って思ったんですよ。まったく意味のないものを作っているのかもしれないと。でも人間の行為ってそういうものだよなって思うんですよね。もちろん、こうなりたいとかああなりたいっていう希望はありながらも、たいていの人はそれが何になるのか分からないけど積み上げたりつなげたりしている。そうやって無意味さみたいなものを繰り返すことが生きることなんじゃないかなって感じたんです。実際に描いた娘がどういうつもりなのかは分からないんですけど(笑)。誰にも託さずに自分自身の言葉で書いたらどうなるんだろう――森さんは当然ながら作詞家として広く知られているのですが、メロディのないところで言葉を紡ぐ行為、つまり詩を書くことの発端は何だったのでしょうか?音楽の言葉からの影響が強くあるというのはキャリアの最初から今に至っても変わりません。キング・クリムゾンのピート・シンフィールド(※キング・クリムゾンのオリジナルメンバーで、作詞とライブ時の照明を担当した)の「エピタフ」に描かれた黙示録というか予言とでも言えるような壮大な世界観とか、デヴィッド・ボウイの韻を踏んだ遊びとか、そういうものから大きな影響を受けました。作詞の場合、素晴らしいアーティストと出会えたことによって僕もとっても豊かになれるんですけど、前提としてそのアーティストの心を通して声にならないと僕の言葉は意味をなさないんですよね。だから“託す”ということが大きいんです。例えば今回の詩集に収められたような言葉を誰に託せるかと言うとそれはできないんですよね。氷室(京介)だから、布袋(寅泰)だから、彼らの心を通して意味のある言葉を書く――それが作詞なんです。じゃあ誰にも託さずに自分自身の言葉で書いたらどうなるんだろう、そう思ったのが詩を書くことの発端です。あともうひとつは、ライブをやることの意味をすごく感じていた時期があったんです。90年代の初頭くらいですね。自分の言葉をポエトリー・リーディングとして、世間ではまだあまり行われていなかったタイミングだったけれど、やってみたいという意志が詩を書くという行為に向かわせたというのもありますね。まずは自分に託すべき言葉はあるのか?ということの模索から入って、託すべき言葉があったとして、それをどうやって語るか、そしてさらにライブで表現できるか、ということでしたね。――一方で、メロディをある種の制約として捉えるなら、制約があるからこそ自由が得られるという側面はあると思います。例えばこのメロディだからこそこの言葉が出てきたとか。今回の詩集に収められた図形詩は、まさにそうした自由を得るための作詞家でもある森さんならではの発想なのではと思いました。おっしゃる通りですね。僕らより上の世代の作詞家の方は先に詞を書いて、そこに後から作曲家の方がメロディをつけるというやり方が主流だったんですけど、僕らの時代はいかにビートに言葉を乗せるかということが大事だったので、先にメロディがあった方がやりやすかったんです。いわゆる曲先というやつですね。同じように、和歌でも俳句でも字数が決まっていますよね。それが制約となって、けれどそのなかで自分の表したいことが言葉で表現できたときにものすごく自由を感じられますよね、不思議なことに。図形詩というのは文芸誌「すばる」で4年ほど連載していたもので、制約として課したのはどんな図形であっても縦書きで右から読めなきゃいけないということと一行の文字切れをきちんとしなければいけないということ。そしてもうひとつ重要なのは、図形の意味と言葉の意味とがどこかでリンクしていなければいけないということです。――私が好きなのは「年齢」という作品で、これは〈17〉と〈71〉という数字が対置してあり、その数字を図形としてその形に沿って詩が書かれているというものです。それぞれの数字はもちろん年齢を表すのですが、パッと見の言葉だけを拾い上げると、〈71〉の方がより明るいイメージがします。一方で〈17〉はどこか鬱屈している。けれど、〈17〉の方に眩しいくらいの希望を感じるんですよね。それはやはり、この図形からのイメージと反転した二つの数字が対置してあるからこそ想起されるものだと思います。ありがとうございます。これを書いたのはおそらく50代だったと思うのですが、まさか本当に自分が70歳になるとはっていう感じですね(笑)。――制約ということで言えば、もうひとつの異なるタイプのものとして戯曲詩が収められています。これはどのような試みになるのでしょうか?鴻上尚史さんの舞台でミュージカルを作ってほしいというふうに誘われて、それまでも何本かミュージカルはやってたんですけど、そのときに自分はまだ舞台の世界でやれることがあるぞって思えたんですよね。もちろん鴻上さんがうまく招いてくれたからだと思うんですけど。そこから約20年舞台の世界に携わらせていただき、オリジナルでミュージカルも5本ほど作ってきました。詩というものはキャストがないじゃないですか、厳密に言えば。登場人物はいるんですけど、誰が読んでいるかは分からない。そこで配役をきちんと当てることでひとつの制約を作り出して戯曲詩というものを創作しました。収められているものは出来た時期がバラバラのものなんですが、連作としてまとめることでひとつの物語として今回収録しました。どうして僕らはここにいるのかなっていうことを考えると、まだ何も言えていないからなんじゃないかと――森さんの詩には、〈天使〉がよく登場します。これはどのようなモチーフとしてあるものなのでしょうか?天使は本当にいるかどうかは分からないけど、いると思うと楽しいじゃないですか(笑)。ちょっと救われるというか。天使にだっていろいろいると思いますしね。僕が「バンビーナ」(布袋寅泰に提供した歌詞)で書いたようなセクシーな天使もいれば、映画『ベルリン・天使の詩』(ヴィム・ヴェンダース監督作)に出てくるスーツを着て憂鬱な顔をした初老の天使もいるだろうし。見守ってくれる存在がいるっていうことで自分の心のなかで何かが始まる。安心できたり優しくなれたり。だから天使というのは僕にとってひとつの魔法みたいなものですかね。――天使がいるかもしれないって信じる力そのものが詩を書くという行為に近しいものなのかなと感じました。その通りだと思います。そういうふうに思えることが無常に溢れた世の中で自分を勇気づける秘訣なのかなという気がしますね。――萩原朔太郎には「猫町」など〈猫〉が多く登場しますが、やはり詩にとってそのような存在は大切なものなんですね。何か自分にとってシンボリックなものがあるというのは、それ自体が居場所になるのかもしれないですね。1997年に『天使のいた惑星』というポエトリー・リーディング・アルバムを布袋くんがプロデュースしてくれて出したんですけど、その頃が一番天使まくってたときですね(笑)。――「天使まくる」っていいですね(笑)。普段話している言葉はもちろんですけど、歌詞における言葉と詩における言葉も違うと思うのですが、その差異をどのように捉えていますか?自分の好きな言葉をいかに使うかっていうところは変わらないと思うんです。ただ――これは先ほどお話ししたことと逆の意味になるんですけど――メロディという制約があるから自由になるという反面、だからこそ削ぎ落とさなくてはならない言葉というのが歌詞の場合にはあるんです。けれど自由詩の場合は、歌詞では削ぎ落とさざるを得なかった言葉も使えるということはありますね。「腐らない果実」という詩には、プールから上がって滴り落ちる雫が象形文字みたいに見えるんだけど、それが太陽の熱ですぐに蒸発してしまうっていう情景を描いた一節があるんです。――〈こぼれ落ちる雫は足元で永遠の在処を告げる象形文字に変わり解読しかけては太陽に盗まれる〉という一節ですね。はい。でもこれって歌詞では必要な言葉が多すぎて表現できないんですよ。夏の太陽は強烈だから、雫もすぐに乾いてしまうっていうことの奥に本当はもっと知りたいこと、大切な感情が隠されている。それはやはり繊細に語れる詩の言葉だからこそ表現できることなんですよね。そこには一瞬で消えてしまうことの儚さがあって、それを感じ取ることで世界は豊かになるんです。――言葉というのは、もちろん一般的な通年としての意味はコミュニケーションする上で大切なんですけど、より豊かに生きようとすれば、それだけではどうにも事足りないというのが真実なんでしょうね。言葉には的確に伝えなければいけないツールとしての役割はありますよね。何曜日の何時何分にどこそこで、というふうに。けれども、言葉は感性で楽しめるという側面もあって、神が与えてくれたとても大事なおもちゃなんだなって思うんですよね。そしてそういった側面があるから人間同士はお互いのことを理解しあえるんじゃないかなと思いますね。――まだまだ言葉では言い表せないものがたくさんあるということは救いなのかもしれませんね。そうですね。これだけずっと言葉を生業にしてきたんですけど、やっぱりまだまだ言い表せていないなって思うことは常ですからね。「二月の文学」という詩にそういう思いを込めました。どうして僕らはここにいるのかなっていうことを考えると、まだ何も言えていないからなんじゃないかと。――〈言葉にならなかったものをもう一度言葉にしようとして私はまだここにいるのだろう〉という一節の〈もう一度〉というところにものすごく詩というか文学というか人間そのものを感じました。一方で「目を醒ませここからが夢だ」という作品では、こう言います。〈キーボードを叩いて世界中にばら撒いた「FUCK!」の文字は無邪気な精神科医に「たすけて」と翻訳された〉。本当に何かを伝えるというのは命がけというか難しいことだというのが迫ってきます。人間の限界と言ったら言い過ぎなのかもしれないけど、それも含めて人間だという儚さを感じますね。SNSが普及して、ある意味ではみんな前よりも言葉には日常的に触れるようになったにもかかわらず、言葉だけが一人歩きしてしまうような場面が増えましたよね。まるで坂道を転がっていくように言葉が過剰な意味だけを持ってしまうというか。詩というのは、ちょっとしたお薬のように心にスーッと染み渡っていくものなんですよ――現実が過酷だからこそ森さんの詩で表現される“諧謔とエロス”が大きな意味をもってきますよね。この“諧謔とエロス”というのは森さんがよく言われることですが、ご自身の詩におけるテーマのようなものとしてあるのですか?“諧謔とエロス”というのは僕の言葉ではないんですけど、エロスというのは赤裸々な人間の生き方ということですよね。それと大事なのが諧謔で、せっかく言葉というおもちゃを神様が与えてくれたのだから、それを使って楽しめたら、またひとつ生きる意味があるのかなと思えるんです。それと今回は“グルーヴ”という言葉も入れたんです。歌詞の場合はわかりやすくグルーヴが必要になってくるんですけど、メロディやビートがないところでいかにビートを出していくのかというのは自分の挑戦だと思って書いています。最近ボブ・ディランの初来日公演となった78年の武道館でのライブがリミックスされて発売になったんですけど(『コンプリート武道館』)、それを手に入れて久しぶりに中川五郎さんが訳した歌詞を見ながら聴いていたんです。「風に吹かれて」も収録されていて、言わずと知れた名曲ですけど、How many〜で疑問を投げかけながら、Before〜で具体的に言及するという形をとって、それでグルーヴを出しているんですよね。そのオリジナルの型の持ち方が改めてすごいなと思いました。――ジョン・レノンの「イマジン」もそうかもしれませんね。ああ、そうですね。あれもひとつの型を積んでいきながら内容を膨らませていく歌詞になっていますよね。――「瞳を閉じて青空を見ろ」という詩では、人間の様々な行動や世界の情景を刹那に、かつ巨視的な視点で捉えつつ、〈大切な事はたったひとつ二人が生まれる前からたったひとつ〉というリフレインに収斂されます。これもまたひとつの型がグルーヴを作っている詩ですが、ここで描かれている刹那こそがエロスなのだと感じました。「風に吹かれて」も「イマジン」もそうですけど、人間はずっと人間同士が争わないことを願っているのに、いつまで経ってもそれは実現しませんよね。大昔から。本当に人間は変わらない。なぜなんだろうって虚しくもなったりするんですけど、でもだから刹那しかないんですよね。刹那は人それぞれ違いますから。「瞳を閉じて青空を見ろ」はもうずいぶん前に書いたものですけど、人間の変わらなさという無常と人それぞれのもつ刹那の両方を書きたかったんだと思います。――詩集の最後に「生きる、あなたに泣いてほしくて」という作品が収録されています。これは書き下ろしになるんですか?これは原型があるもので、「Act Against Aids」というイベントで神木(隆之介)と吉高(由里子)と(三浦)春馬で読んでくれたものなんですよ。『絶望を愛した38の症例』という2003 年に出した詩集に収録したものを今回大幅に改訂しました。「好きだ」っていう気持ちの表し方はいろいろあるけれども、「好きだ」って気持ちは愚かな人間なのでずっとは続かないじゃないですか。そのことも踏まえて――そうならない意志を込めて――じゃあ本当に「好きだ」という気持ちをどういう言葉に表したらいいのかなと思ったんですよね。ギリギリ恥ずかしいけど相手に言いたい言葉としたら〈死んだ時あなたに泣いてほしくて〉ということかなと思いました。ある意味自分のなかでは一番新しい表現を入れた作品にはなっていると思います。――その言葉がすべてを受け止めてくれるような気がします。最初の話に戻って言えば、詩というのは確かに即効性はないかもしれないけれど、きちんと読めば心の大事なところに仕舞われて、長い期間をかけて楽しめるものだと感じました。詩の魅力ってたくさんあるんですけど、言葉にならないものを抱えているときに読めば、ちょっとしたお薬のように心にスーッと染み渡っていくものなんですよ。はたして僕の詩がいいお薬かどうかはわからないですけど(笑)。――長く愛用したいと思います(笑)。そうだったらうれしいですね。Text:谷岡正浩Photo:吉田圭子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<書籍情報>森雪之丞自選詩集『感情の配線』2024年1月14日(日) 発売価格:2,500円(税別)■収録内容森雪之丞自身がこれまでに発売した詩集から厳選、図形詩、戯曲詩の初の書籍収録■目次詩 I 14篇図形詩 10篇詩Ⅱ 13篇戯曲詩『夢と旅の図式』5篇による連作詩詩Ⅲ「生きる、あなたに泣いてほしくて」図形詩より抜粋「腐らない果実」抜粋Amazon.co.jp 購入リンク: 購入リンク(先着でサイン入りをお届け):■森雪之丞自選詩集『感情の配線』発売記念イベント代官山蔦屋書店スペシャルSeason.1森雪之丞トーク&リーディング日時:1月25日(木) 19:00~会場:代官山蔦屋書店イベントスペース出演者:森雪之丞(著者)朗読ゲスト:猪塚健太、牧野由依、礒部花凛森雪之丞自選詩集『感情の配線』特設ページ:森雪之丞 公式サイト:
2024年01月14日「WSL QS1,000 The Open Surfing HYUGA PRO presented by RASH」と「WSL The Open Surfing HYUGA PRO Jr.」(主催:HYUGA PRO実行委員会 、主管:一般社団法人サーフィン・ジャパン・インターナショナル/代表理事:近江 俊哉)は、2023年12月10日(日)に宮崎県日向市お倉ヶ浜で大会4日目が実施されました。この日は各ディビジョンの男女決勝までが行われ、男子QSは矢作紋乃丞選手が、女子QSは川瀬心那選手が優勝を飾りました。矢作選手と川瀬選手はともにQS初優勝となります。また、プロジュニアは男子が酒井仙太郎選手、女子は池田美来選手が優勝しました。酒井選手はプロジュニアの大会で初めての戴冠、池田選手は10月に行われた「Tokunoshima Town Pro Jr.」に続く優勝となります。男子QS表彰式女子QS表彰式大会最終日となったこの日は、波のサイズがムネ~カタのコンディションの中、男子QSセミファイナルからスタートしました。ヒート1は、序盤から完成度の高いエアリバースを次々と決めるなど積極的に動いた“動”の鈴木仁選手に対して、じっと待ち構えて波を見極めていた“静”の大音凛太選手の対照的な戦い。大音選手は残り6分30秒あたりまで1本しか乗れておらず、逆転のために7.46が必要だったシチュエーションで、スムースな3つのターンを決める8.75のエクセレントスコアをマークして計15.80でファイナルへ駒を進めました。ヒート2では、矢作選手が自身4本目の波で8.0を記録。終始安定した試合運びで種子島出身の須田喬士郎選手を下し、決勝へ勝ち上がりました。注目のファイナルは、30分のマン・オン・マンの対決。矢作選手、大音選手ともにQS初優勝を目指す一戦は、矢作選手がオープニングライドで5.75のエアリバースを決めると、その後も6.10、7.25と徐々にスコアを伸ばし、開始から10分も経たないうちに計13.35をマーク。その後はリードを保ったまま、追いかける大音選手の追撃を振り払いました。矢作紋乃丞_アクション女子QSセミファイナルのヒート1は、前日に行われたプロジュニアセミファイナルの再戦となった川瀬選手と池田美来選手の対決。川瀬選手は、惜しくも敗れたプロジュニアの教訓を生かし、序盤から積極的に攻めてファイナルへラウンドアップしました。セミファイナルのもうひと試合は、鈴木莉珠選手と佐藤李選手のマッチアップ。先日にブラジルで行われたISA世界ジュニアサーフィン選手権でともに日本代表として戦った両者のヒート2は、終盤まで息もつかせぬデッドヒートが繰り広げられる中、最後に笑ったのは鈴木選手。川瀬選手が待つファイナルへ勝ち上がりました。川瀬選手と鈴木選手の対決となったファイナルは、川瀬選手が開始直後に2マニューバーで6.0をたたき出すと、鈴木選手も深いボトムターンからの1ターンで5.25を出して応戦します。両者はその後なかなかスコアを伸ばせませんでしたが、2本目に4.25を出した川瀬選手が鈴木選手をおさえて、勝利しました。川瀬心那_アクション男子プロジュニア決勝は、酒井仙太郎選手と浜矢凪選手の一戦。次世代を担う若きサーファーの対決は、酒井選手が1本目でバックサイドの波をつかみ、いきなり8.75のエクセレントで好発進。残り2分を切ってからもレフトの波でバックアップを7.0に伸ばすなど終始優位に試合を運びました。酒井選手は、今大会のプロジュニアディビジョンのトップ5スコアのうち4つをマークする圧巻の勝利でした。酒井仙太郎_アクション女子プロジュニアのファイナルは、池田選手と中塩佳那選手が顔を合わせました。女子QSセミファイナルでは思うように波をつかめず敗退した池田選手でしたが、ここでは序盤から攻めの姿勢。開始から13分ほど過ぎた中盤には5回のターンを決めて7.50のベリーグッドスコアを出して、中塩選手にプレッシャーを与えます。勝利への意欲を燃やす池田選手は、最後まで果敢に挑み続け、終盤にはプライオリティをうまく使って中塩選手を封じる完ぺきな試合運びでした。池田美来_アクション【矢作紋乃丞選手コメント】(ファイナルは)海に入る前は、今大会はエアで点が出ているためエアで組み立てていこうと思いましたが、1本目にエアを飛んだ時にエア用の波ではないと思ったので戦略を変更しました。今年は相手をみながらのサーフィンをできるようになったところが成長した部分だと思います。(2024年1月に米国カリフォルニア州で行われるワールドジュニアチャンピオンシップに向けては)体づくりに励み、優勝目指して頑張ります。矢作紋乃丞_優勝【川瀬心那選手コメント】(ファイナルは)セットに乗らないとスコアが出ないと思ったので、セットをキャッチできるように心掛けました。最初に6点を出せたので焦りはなかったのですが、ピークがずれて引っかからない波が多くポジションが難しかったので、そこだけは注意していました。川瀬心那_優勝【酒井仙太郎選手コメント】ずっと優勝したかったので勝つことができてうれしいです。前日に良い波だったのでたくさん練習したら疲れてしまいましたが、そのおかげでここの波が分かるようになりました。この大会に向けてすごく練習してきた自分がいるからすごく自信がありましたし、自分のリズムで戦えることができたことが良かったです。酒井仙太郎_優勝【池田美来選手コメント】プロジュニアは自分の中で頑張ろうと思っていて、QSでダメだったところを活かせて挑めたところが良かったです。QSで負けた時は落ち込んでいましたが、母の言葉が励みになりポジティブに気持ちを切り替えることができました。池田美来_優勝■大会結果 ※敬称略<男子QS>優勝 :矢作紋乃丞(やはぎ・もんのじょう)準優勝:大音凛太(おおおと・りんた)第3位 :鈴木仁(すずき・じん)第3位 :須田喬士郎(すだ・きょうしろう)<女子QS>優勝 :川瀬心那(かわせ・ここな)準優勝:鈴木莉珠(すずき・りた)第3位 :池田美来(いけだ・みらい)第3位 :佐藤李(さとう・すもも)<男子プロジュニア>優勝 :酒井仙太郎(さかい・せんたろう)準優勝:浜矢凪(はまや・なぎ)第3位 :永谷オダイ(ながたに・おだい)第3位 :岡野漣(おかの・れん)<女子プロジュニア>優勝 :池田美来(いけだ・みらい)準優勝:中塩佳那(なかしお・かな)第3位 :川瀬心那(かわせ・ここな)第3位 :佐藤李(さとう・すもも)大会結果の詳細はこちらから( )【大会概要】名称 : WSL QS1,000 The Open Surfing HYUGA PRO presented by RASHWSL The Open Surfing HYUGA PRO Jr.開催日 : 2023年12月7日(木)~12月10日(日)会場 : 宮崎県日向市お倉ヶ浜賞金 : QS1,000:$10,000AUD Men&WomenPRO Jr.:$5,000AUD Men&Women参加予定選手 : QS1,000 Men:96名 Women:64名Pro Jr. Men:64名 Women:32名公認 : World Surf League Asia Pacific(APAC)主催 : HYUGA PRO実行委員会共催 : The Open Surfing Project(株式会社ライム)主管 : 一般社団法人サーフィン・ジャパン・インターナショナル協賛 : 株式会社イナポリ・トレイディング(RASH)、株式会社ソラシドエア、他後援 : 宮崎県、日向市、日向市教育委員会、日向商工会議所、日向市観光協会、MRT宮崎放送、他*申請中(2023年11月17日現在)特別協力 : 日向市サーフィン連盟、日向市サーフィン業組合、マハロレンタカー宮崎、他協力 : NSA宮崎支部、メディア各社、他企画・制作 : ワールドサーフィンプロモーション、SketchBook.Inc.、株式会社ブース運営事務局 : 一般社団法人サーフィン・ジャパン・インターナショナル(SketchBook,Inc.内)〒141-0022 東京都品川区 東五反田1-21-10TEL : 03-6447-7900E-mail : info@surfingjapan-int.com 大会特設サイト: ■一般社団法人サーフィン・ジャパン・インターナショナルについて所在地 : 東京都品川区東五反田1-21-10 東五反田I-Nビル7F(SketchBook,Inc.内)電話番号 : 03-6447-7900設立 : 2021年2月1日活動内容 : ・WSLを中心とした国際大会の主催・企画・運営・サーフィンを中心としたビーチイベントの主催・企画・運営・アスリートの育成(パフォーマンス&語学)公式サイト : 公式twitter : 公式Facebook : 公式Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月12日日本舞踊の流派のひとつである尾上流(事務所所在地:東京都中央区 家元:尾上菊之丞)四代家元三代目尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師である茂山逸平は、2023年12月9日(土)に京都の金剛能楽堂で、12月16日(土)に東京のセルリアンタワー能楽堂で第15回目となる「逸青会」を開催、10月2日(月)チケットを販売開始いたします。日本舞踊、狂言の古典作品をそれぞれ上演の後、新作「ひまわり」には初めての試みとして落語家の古今亭菊之丞さんをゲストにお迎えし、日本舞踊×狂言×落語の新境地に挑戦いたします。令和5年 逸青会■逸青会(いっせいかい)とは舞踊家・尾上菊之丞と狂言方能楽師・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。2009年より毎年創作を重ねさまざまな形で継続して開催、この度15回目を迎えます。古典作品の上演に加え、互いのジャンルの研鑽と、「舞踊」「狂言」という似て非なる芸能を合わせ、単なるコラボレーションに終わらない新しい可能性を求めて毎回「舞踊狂言」として新しい作品を創作、発表しています。現在までに10を超える逸青会オリジナル作品が生まれています。■第15回「逸青会」ゲストは落語家、新境地に挑む日本舞踊と狂言それぞれの古典作品をご覧いただいた後、新作「ひまわり」をご覧いただきます。古典作品は日頃からご縁の深い方々にもご出演頂き、3日間異なる演目を上演いたします。今回の新作「ひまわり」のゲストには落語家の古今亭菊之丞さんをお迎えし、日本舞踊×狂言×落語からなる逸青会の新境地に挑戦致します。■公演概要公演日時 : <京都>2023年12月9日(土) 15:00開演(14:30開場)<東京>2023年12月16日(土) 12:00開演(11:30開場)2023年12月16日(土) 16:00開演(15:30開場)場所 : <京都>金剛能楽堂(京都市上京区烏丸通中立売上ル)<東京>セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜丘町26番1号 地下2階)入場料 : 6,000円(※全席指定/税込、お席の指定はできません)チケット申込: チケットに関するお問い合わせ先:TEL 03-3541-6344(平日10:00-18:00)/MAIL info@onoe-ryu.com 演目 :【京都】2023年12月9日(土) 15:00開演一、粟餅(常磐津) 尾上菊之丞・尾上京二、栗焼(狂言) 茂山逸平・茂山茂三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞【東京】2023年12月16日(土) 12:00開演一、末広狩(長唄) 尾上菊之丞・羽鳥嘉人二、無布施経(狂言) 茂山逸平・茂山茂三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞【東京】2023年12月16日(土) 16:00開演一、賤の苧環(長唄) 尾上菊之丞二、茶壷(狂言) 茂山逸平・茂山茂・茂山七五三三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞特典 :「菊之丞 FAN CLUB」PREMIUM会員様でご観劇の方には、特典のプレゼントがございます。当該の方には別途ご案内させていただきます。■尾上流(おのえりゅう)とは日本舞踊尾上流は1948年(昭和23年)歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創立されました。「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしています。六代目尾上菊五郎の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の高い舞踊芸術を掲げ、日本の文化を絶やさずその魅力を国内外へ伝え続けます。■尾上流四代家元 三代目尾上菊之丞 (おのえ きくのじょう)尾上流四代家元 三代目尾上菊之丞1976年生まれ。2歳から父に師事し5歳で初舞台、2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。新作の創作にも力を注ぎ、様々な作品を発表。日本を代表する和太鼓奏者、林英哲氏をはじめとする様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションにも積極的に挑戦している。2023年10月12,13日に上演される新派の子「新編 糸桜」ではストレートプレイに初めて出演するなど、活動の幅を広げる。京都芸術大学非常勤講師。<振付>新作歌舞伎「刀剣乱舞」、尾上菊五郎劇団「NINAGAWA十二夜」、歌舞伎NEXT「阿弖流為」、ラスベガス歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」、スーパー歌舞伎II「ワンピース」「オグリ」宝塚歌劇団、万国博覧会、フィギュアスケートショー「氷艶」など、多岐に渡る。<演出>「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」、「赤胴鈴之助」、OSK日本歌劇団「ツクヨミ」「光」、高橋大輔主演アイスショー「Luxe」などを演出。新橋「東をどり」、先斗町「鴨川をどり」の花街舞踊でも演出振付を手掛けている。オンライン上での発信にも力を注ぎ、日本舞踊藤間流家元・藤間勘十郎氏と二人で古典芸能オンラインサロン「K2 TEATRE」を主催。日本舞踊界初の映像作品、日本舞踊Neo「地水火風空そして、踊」では作・演出を務める。■■コメント■■逸青会も15年。能舞台にこだわって色々な作品を創ってきましたが、今年は新境地開拓。そしてゲストに同名の古今亭菊之丞さんを迎えて、どんな世界をお見せできるか今から楽しみです。かわるものありかわらぬものあり。長男嘉人との初共演も是非よろしくお願いします。長男 羽鳥嘉人尾上流 ホームページ: Instagram : 菊之丞 FAN CLUB : 古典芸能オンラインサロン<K2 THEATRE>(ケーツーシアター): ■狂言 大蔵流茂山千五郎家とは茂山千五郎家は江戸時代初期から歴史に残る京都在住の狂言の家系です。貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に「茂山徳兵衛」という狂言師が記されており、この徳兵衛が五代目、姫路藩、本田忠国のお抱えで十五世宗家の弟子であったことも分かっております。(※現在は十四世茂山千五郎が当主)長い歴史がありながら、茂山千五郎家では十世正重(二世千作)の「お豆腐のような狂言師」という言葉が大切に語り継がれています。一部の方だけが楽しむ、限られた世界の芸能ではなく、「いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い」そんな「お豆腐狂言」を目指しています。■狂言方 能楽師 茂山逸平(しげやま いっぺい)茂山千五郎家 狂言方能楽師 茂山逸平1976年生まれ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMにも数々出演。2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として企画・製作・出演までを自分たちでおこない活動している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より「逸青会」を主催。■■コメント■■今年の逸青会は横内先生に筆を取って頂き、落語家の古今亭菊之丞さんにお力添えを頂きます!ダブル菊之丞に振り回される逸平が見れる!?はたまた逸青会新境地の社会派ハートフルコメディ!?乞うご期待!!茂山千五郎家 : Instagram : X(旧:Twitter) : YouTubeチャンネル: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月02日「月刊デザート」(講談社)にて連載中の漫画の映画化『なのに、千輝くんが甘すぎる。』より、主演・高橋恭平が演じる千輝くんが自宅で過ごす場面写真が公開された。千輝くんは学校一のモテ男子で、高橋さんはそれをクールに、時にあま~く演じている。高橋さんは先日行われたバレンタインイベントで都内の高校をサプライズ訪問した際には、場内からは割れんばかりの悲鳴が上がるほどいま人気急上昇中。そんな高橋さん23回目の誕生日となる本日公開されたのは、千輝くんの自宅で過ごす風景・メガネ姿のリラックスした姿を写した場面写真。学校ではクールな千輝くんだが、自宅では黒縁メガネにパーカー姿と、リラックスした表情が印象的。年の離れた妹の頭を撫でる何気ない姿には、千輝くんのうちに秘めた優しさが溢れている。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:なのに、千輝くんが甘すぎる。 2023年3⽉3⽇より全国にて公開©2023「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
2023年02月28日「月刊デザート」(講談社)にて連載中の漫画を、「なにわ男子」の高橋恭平が主演し実写化する映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』。この度、高橋さん演じる千輝くんの幼少期を、映画初出演となるジャニーズJr.の末永光(すえなが・こう)が務めることが分かった。2008年生まれの14歳、2021年にジャニーズ事務所に入所したばかりの末永さん。高橋さんが演じる千輝くんは、周囲には塩対応な陸上部のエースで、人生初の告白に玉砕した真綾(畑芽育)に“片想いごっこ”を提案する人物。千輝くんがふり返る、幼少期の記憶。“いま”の千輝くんに繋がる重要なエピソードを、繊細に、そして堂々と演じている。末永さんは「実際に演じてみて、感情を表情で表現することの難しさを実感し、その中で演じることの楽しさも知ることができました。また現場で高橋恭平くんとお会いすることができ、あまりの格好良さに緊張してしまいましたが、とても心強かったです」とコメントしている。プロデューサーは「はにかんだ優しい笑顔がとても魅力的な末永くんですが、たまにのぞかせる愁いを帯びた少し大人っぽい表情が、そんな大事なシーンにぴったりだと思い、出演をお願いしました」と末永さんの起用理由を語り、「撮影当日はとても緊張している様子でしたが、カメラが回ると集中して、監督の演出に応え、堂々と千輝くんを演じていました。撮影の合間には、妹の恋ちゃん役の女の子とお話したり、遊んであげたり、リアルないいお兄ちゃんぶりを発揮していました」と撮影の様子を明かしている。『なのに、千輝くんが甘すぎる。』は3月3日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:なのに、千輝くんが甘すぎる。 2023年3⽉3⽇より全国にて公開©2023「なのに、千輝くんが⽢すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社
2023年01月20日人間国宝 大槻文藏氏を迎えた能『三井寺』・円熟の狂言師 茂山七五三氏による狂言『二千石』TTR能プロジェクト20周年記念特別公演『三井寺・石橋』が2023年2月5日 (日)に大槻能楽堂(大阪府中央区上町A-7)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 20周年記念特別公演 TTRの集大成TTR能プロジェクト結成から二十年。その集大成ともいえる今回は、人間国宝大槻文藏氏を迎え能『三井寺』と、TTRとしては初めての本狂言『二千石』を円熟の狂言師茂山七五三氏に。そして初の2番立てとなる半能『石橋』を片山九郎右衛門氏・大槻裕一氏にお願いし、関西での最高の役者による最高の舞台をお届けします。この公演に是非皆さまお越しください。【番組・出演者】能「三井寺」 大槻 文藏狂言「二千石」 茂山 七五三 茂山 逸平半能「石橋」 片山 九郎右衛門 大槻 裕一公演概要TTR能プロジェクト20周年記念特別公演『三井寺・石橋』公演日時:2023年2月5日 (日)12:00開場/13:00開演会場:大槻能楽堂(大阪府中央区上町A-7)■チケット料金S指定席:10,000円A指定席:8,000円B指定席:5,000円(全席指定・税込)<カンフェティ限定>1,000円割引! A指定席 8,000円 → カンフェティA席 7,000円!(全席指定・税込)文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月28日11月から12月にかけて上演される、明治座×東宝×ヴィレッヂの“三銃士企画”第二弾公演・音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』11月17日公演の模様が、全国の映画館でライブビューイングされることが決定した。タイトルに自身の名が入っている通り、中川大志へ当て書きされた今作。今回が本格的舞台初挑戦にして初座長を務める中川は、醜い風貌と不遇な宿命を背負い、大衆芸能・歌謡界で悪逆の限りを尽くす主人公「鳴尾定」が美貌の歌手「桜木輝彦」となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む昭和歌謡版リチャード三世を縦横無尽に演じる。作・演出はNHKのコント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』で中川を知り尽くした倉持裕が務める。共演には、鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏役に松井玲奈、鳴尾家の長男で期待の新人歌手・鳴尾利生役に福本雄樹、裏社会でのし上がるために後に定と手を組むこととなるチンピラ・徳田誠二役に浅利陽介、鳴尾家の愛娘でスター街道を邁進中の一条あやめ役に中村 中、『鳴尾プロダクション』を文字通り裏から支える『薮内組』三代目組長・大松盛男役に山内圭哉、元映画スターで『鳴尾プロダクション』社長・鳴尾勲役に池田成志と、数多の舞台で活躍する実力派たちが集結。中川と愉快な仲間たちが生バンドとともに唄い踊りまくるお祭り感満載の音楽劇となっている。ライブビューイングは日本全国の映画館に加え、台湾でも同時上映される。国内分のチケットは、先行受付が11月6日まで行われている。<ライブビューイング情報>音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』ライブビューイング日時:11月17日(木) 12:30 / 17:30※映画館によってはいずれかの回のみの上映。大阪府・群馬県では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19:00を過ぎる回にはご入場いただけません。会場:新宿バルト9他、全国の映画館にて上映(予定) / 台湾でも上映(予定)チケット料金:4,500円(全席指定・税込)※3歳以上有料 / 3歳未満で座席が必要な場合は有料。■プレイガイド先行販売(抽選)受付期間:10月31日(月) 15:00~11月6日(日) 23:59受付URL:※チケットはおひとり様につき2枚まで。一般販売はありません。※決済方法はクレジットカードのみ。■各映画館販売(先着)・インターネット販売:11月17日(木) 0:00より順次販売開始(※残席がある場合のみ販売)・窓口販売:11月17日(木) 劇場OPEN時より※窓口販売の有無については各劇場へお問い合わせください。オンライン販売で完売した場合、窓口販売はございませんライブビューイング公式サイト:<公演情報>音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』東京公演:11月6日(日) ~30日(水) 明治座福岡公演:12月8日(木) ~12日(月) キャナルシティ劇場大阪公演:12月17日(土) ~25日(日) 新歌舞伎座作・演出:倉持裕【出演】中川大志/松井玲奈福本雄樹 / 浅利陽介中村 中/福田転球玉置孝匡徳永ゆうき中屋柚香長田奈麻香月彩里四宮吏桜/山内圭哉/ 池田成志 ほか舞台公式サイト:
2022年10月31日日本舞踊の流派のひとつである尾上流(事務所所在地:東京都中央区 家元:尾上菊之丞)4代家元尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師、茂山逸平は、2022年12月10日(土)に東京のセルリアンタワー能楽堂、12月24日(土)に京都の金剛能楽堂で14回目となる「逸青会」を開催いたします。「連獅子」には花柳基氏、「きつね」には歌舞伎役者の中村莟玉氏も特別出演いたします。2009年からの二人会「逸青会」【逸青会とは】舞踊家・尾上菊之丞と狂言方能楽師・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。2009年より毎年創作を重ねさまざまな形で継続して開催、この度14回目を迎えます。古典作品の上演に加え、互いのジャンルの研鑽と、「舞踊」「狂言」という似て非なる芸能を合わせ、単なるコラボレーションに終わらない新しい可能性を求めて毎回「舞踊狂言」として新しい作品を創作、発表しています。現在までに十作品を超える逸青会オリジナル作品が生まれ、コロナ禍以降、オンライン配信も実施しています。逸青会YouTubeチャンネル: 【「逸青会」詳細】日本舞踊と狂言の古典作品をご覧いただいたのちに、新作「きつね」をご覧いただきます。古典作品は日頃からご縁の深い方々にもご出演頂き、3日間異なる演目を上演いたします。新作「きつね」には歌舞伎役者の中村莟玉を迎え、歌舞伎舞踊にも狂言にも登場する「きつねが化けた人間」のそれぞれの表現の違いを柱に物語が展開します。第一線で活躍する演者たちが挑戦して創り上げる、新しいエンターテインメントをお楽しみください。【東京】13時開演の部 ※12時半開場一、北州(清元) 尾上菊之丞二、寝音曲(狂言) 茂山逸平・島田洋海三、きつね(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・中村莟玉【東京】16時開演の部 ※15時半開場一、連獅子(長唄) 花柳基・尾上菊之丞二、泣尼(狂言) 茂山逸平・茂山七五三・島田洋海三、きつね(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・中村莟玉【京都】15時開演 ※14時半開場一、巽八景(長唄) 尾上菊之丞・尾上京二、音曲聟(狂言) 茂山逸平・茂山七五三・茂山慶和・島田洋海三、きつね(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・中村莟玉■■きつね■■初音の鼓の持主が変わり、主人の都合よく呼び出されるのに困った源九郎狐は友達の白蔵主狐を呼んできますが何の役にも立ちません。そこで新たな若い狐を募集する事にします。やって来た若狐に二人はアレやこれやと教え込むのですが、、場所 :東京 セルリアンタワー能楽堂京都 金剛能楽堂日時 :東京 2022年12月10日(土)13時開演・16時開演 ※2回上演京都 2022年12月24日(土)15時開演入場料:6,000円※全席指定/税込演奏 :長唄/今藤政貴・杵屋栄八郎社中 囃子/藤舎貴生社中チケット申込 : チケットに関するお問い合わせ先: 03-3541-6344(平日10時~18時) info@onoe-ryu.com 【尾上流(おのえりゅう)とは】日本舞踊尾上流は1948年(昭和23年)歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創立されました。「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしています。六代目尾上菊五郎の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の高い舞踊芸術を掲げ、日本の文化を絶やさずその魅力を国内外へ伝え続けます。尾上菊之丞三代目 尾上菊之丞 (おのえ きくのじょう)尾上流四代家元1976年生まれ。2歳から父に師事し5歳で初舞台、2011年四代目尾上流家元を継承し三代目尾上菊之丞を襲名。新作の創作にも力を注ぎ、様々な作品を発表。日本を代表する和太鼓奏者、林英哲氏をはじめとする様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションにも積極的に挑戦している。京都芸術大学非常勤講師。振付:尾上菊五郎劇団「NINAGAWA十二夜」歌舞伎NEXT「阿弖流為」ラスベガス歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」スーパー歌舞伎II「ワンピース」「オグリ」や宝塚歌劇団、万国博覧会、フィギュアスケートショー「氷艶」等をを振付。演出:「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」「赤胴鈴之助」、OSK日本歌劇団「ツクヨミ」「光」、高橋大輔主演アイスショー「Luxe」などを演出。新橋「東をどり」、先斗町「鴨川をどり」の花街舞踊でも演出振付を手掛けている。WEB上での発信にも力を注ぎ、藤間流家元・藤間勘十郎氏と古典芸能オンラインサロン「K2 TEATRE」を主催。日本舞踊界初の映像作品、日本舞踊Neo「地水火風空そして、踊」では作・演出を勤める。■■コメント■■今年も逸青会を開催できることを嬉しく思います。今年の新作は「きつね」、伝統芸能には狐が登場する作品がいくつもあります。狂言や舞踊、歌舞伎それぞれの表現の違いや共通点を利用し、ゲストに中村莟玉さんを迎えて描こうと思います。また、東京公演では舞踊の名手である花柳基さんと連獅子、京都公演では幼い頃からずっと一緒に修行してきた尾上京さんと踊ります。伝統芸能を見たことがあまりない方にはわかりやすく。伝統芸能大好きな方には新たな発想をお見せできればと思います。是非ご来場ください。尾上流 : Instagram: Facebook : Twitter : 古典芸能オンラインサロン『K2 THEATRE』(ケーツーシアター) 【江戸時代から記録に残る狂言の名門 茂山千五郎家】茂山千五郎家は江戸時代初期から歴史に残る京都在住の狂言の家系です。貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に「茂山徳兵衛」という狂言師が記されており、この徳兵衛が五代目、姫路藩、本田忠国のお抱えで十五世宗家の弟子であったことも分かっております。(※現在は十四世茂山千五郎が当主)長い歴史がありながら、茂山千五郎家では十世正重(二世千作)の「お豆腐のような狂言師」という言葉が大切に語り継がれています。一部の方だけが楽しむ、限られた世界の芸能ではなく、「いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い」そんな「お豆腐狂言」を目指しています。茂山逸平狂言方 能楽師 茂山逸平(しげやま いっぺい)1976年うまれ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMにも数々出演。2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として企画・製作・出演までを自分たちでおこない活動している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より「逸青会」を主催。■■コメント■■今回の新作は『きつね』をご覧頂きます。あの狐とこの狐を結びつけてみたらどうなるか?そんな狐達が後継者を育成したらどんな苦難があるのか?今回こそ“逸青会だからこそ”可能な作品かもしれません。中村莟玉さんには結構なご負担を担って頂く事になりそうなので先にこの場で謝っておきます(笑)口伝を持って受け継がれる伝統芸能の世界を逸青会ならではの世界観でお楽しみ頂きます!茂山千五郎家 : Instagram : Facebook : Twitter : YouTubeチャンネル: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月11日11月6日に開幕する明治座×東宝×ヴィレッヂの“三銃士企画”第二弾公演・音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』より、主演・中川大志扮する桜木輝彦のレコードデビュー及び配信リリースが決定した。“三銃士企画”は、明治座、東宝、ヴィレッヂ、それぞれ歴史もカラーも異なる三社から、同じ年齢の男性プロデューサー三名が集まり立ち上げた企画で、第二弾となる今作のテーマは、『リチャード三世』×昭和の歌謡界。音楽あり、笑いあり、お涙頂戴、勧善懲悪のスペクタクル感とケレン味満載の作品で中川が本格的な舞台に初挑戦、そして初座長を務める。中川は、本公演で演じる美貌の歌手・桜木輝彦としてLPレコードをリリース。LPには、劇中でも歌われる倉持裕作詞、和田俊輔作曲による「彼方の景色」「失われた時に」の2曲(A面のみ)を収録し、装丁にはそれぞれの楽曲をイメージした撮りおろしのビジュアルを使用。同封されるブックレットには、レコーディング風景の写真や(架空の)音楽評論家・下町東洋による桜木輝彦と楽曲のライナーノーツ(解説)が掲載される。併せて、本日10月3日より「彼方の景色」のMUSIC VIDEOが公開された。収録風景『歌妖曲~中川大志之丞変化~』は醜い風貌と不遇な宿命を背負い、大衆芸能・歌謡界で悪逆の限りを尽くす主人公「鳴尾定」が美貌の歌手「桜木輝彦」となり歌謡界を席巻するも、破滅の道へ突き進む物語。主演の中川のほか、松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村 中、山内圭哉、池田成志らが出演。作・演出を手掛ける倉持 裕は、今作で初のシェイクスピア作品に挑む。<レコード化・楽曲リリースにあたって>■「三銃士企画」プロデューサー 浅生博一 コメント中川大志君が出演する数多くの映像作品を観させて貰った中で、音楽と触れ合っている役の作品が、とても印象に残っていました。また、彼が出演するライブを観させて戴く機会があり、そのオープニングに太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」を歌ってステージに登場した彼の歌声は、とても心地良かったと記憶しています。その後、今作に主演で出演して戴くことが正式に決まり、彼の歌声の快感を覚えていた僕は、今作の主題歌を歌って欲しいと強く思いました。作・演出の倉持裕さんに相談を致したところ、ご快諾を戴き、即座に大志君にマネージメントを通して相談を致しました。『中川大志は、俳優です。今作にて演じる歌手の桜木輝彦としてならば、是非、歌ってみたい』という興味深い彼の返答に、僕は、彼と一緒に仕事を出来ることが、改めて嬉しくなりました。是非、桜木輝彦の容姿と共に爽快感のある歌声、また時に物哀しく感じる歌声をご堪能ください。■中川大志 コメント作品を背負って桜木輝彦としてのデビューなので、プレッシャーはもちろんありますが、初の試みなのでとても楽しみです。音楽から本編をイメージして、舞台に興味を持ってもらえたらいいな、と思います。(4月上旬の)レコーディングはとても緊張しました。1年半くらい前からボイストレーニングが始まっていたのですが、まだ稽古前で役を完全に落とし込めていない状態の中、桜木としてどれだけ表現できるかというのが大きなテーマでした。ものすごく想像力を働かせながら表現した部分が多かったです。ミュージックビデオの撮影の時は、桜木なのか、桜木になろうとしている自分なのか、どっちなんだろうという世界線を行き来している感じがあって。でも、マイクとの関わり方や、歌い方、体の動かし方など、パフォーマンスは自由だったので、自分の中の桜木や、好きなミュージシャンをイメージして楽しんで撮影に挑めました。詩や曲は昭和歌謡を感じさせながらも、キャラクターそれぞれのエネルギーが込められていて、派手な楽曲の中で表現されているのはとてもカッコいいです。曲の中で使われている楽器などからも時代を感じますし、昭和のヒットパレードのようで、すごくテンションが上がります。完成された楽曲が配信によって皆さんの元に届くのは、純粋に音楽として楽しんでいただけるのも嬉しいですし、曲を聞いてからお芝居を見ていただけると、繋がる部分や埋まる部分、歌詞の意味がより一層分かったり、役がどういう人生を送ってきたかということを理解してもらえると思うので、公演が始まる前に配信されることはすごく意味があることなのかなと思います。昭和歌謡の時代のエネルギーがいっぱい詰め込まれた楽曲がこの2曲以外にもたくさん登場します。実際生のバンドが入る音楽劇で、役をまとった俳優たちが歌うエネルギーもぜひ劇場で感じてもらいたいです。「彼方の景色」MV<リリース情報>主題歌「彼方の景色」劇中歌「失われた時に」(音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化』より)「失われた時に」ジャケット2022年10月24日(月) 配信リリース2022年11月6日(日) LPリリース唄:桜木輝彦作詞:倉持裕作曲:和田俊輔編曲:的場英也【LP盤仕様】価格:2,200円(税込)片面(2曲)/ 45回転※公演劇場及びECショップ(東宝及びヴィレッヂ)のみ販売(予定)<公演情報>音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』作・演出:倉持 裕出演:中川大志 / 松井玲奈 / 福本雄樹 / 浅利陽介 / 中村 中 / 福田転球 / 玉置孝匡 / 徳永ゆうき / 中屋柚香 / 長田奈麻 / 香月彩里 / 四宮吏桜 / 山内圭哉 / 池田成志【東京公演】2022年11月6日(日)~30日(水) 全31公演会場:明治座問合せ:明治座チケットセンター03-3666-6666(10:00~17:00)【福岡公演】2022年12月8日(木)~12日(月) 全7回公演会場:キャナルシティ劇場問合せ:キョードー西日本0570-09-2424(11:00~17:00 日曜日 / 祝日休)【大阪公演】2022年12月17日(土)~25日(日) 全10回公演会場:新歌舞伎座問合せ:新歌舞伎座テレホン予約センター06-7730-2222(10:00~16:00)公式サイト:公式Twitter:
2022年10月03日中川大志が主演を務める音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』の製作発表が9月13日、都内ホテルで行われた。本作は、明治座×東宝×ヴィレッヂという歴史もカラーも異なる3社から、同じ年齢の男性プロデューサー3名が集まり、立ち上げられた“三銃士企画”の第2弾。『リチャード三世』×昭和の歌謡界と銘打ち、戦後の芸能界に君臨する「鳴尾一族」の末っ子として生まれるも、醜い見た目のせいで虐げられ、存在を闇に葬られてきた鳴尾定(なるおさだむ/中川大志)が、ある方法で絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げ一族に復讐していくというストーリー。気鋭の劇作家/演出家・倉持裕が個性豊かなキャストと生バンドを迎え音楽劇として立ち上げる。製作発表では中川が歌う本作の劇中歌が流れる中、倉持、中川、共演の松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村中、山内圭哉、池田成志が登壇。本作で初のシェイクスピア作品に挑む倉持は「“三銃士”の面々から『リチャード三世』を使って昭和の歌謡界を舞台にした芝居を、中川大志君主演でやってみないかと提案され快諾した」とオファーを受けた際の状況を明かし、「生バンドと演者の皆さんによる歌唱シーン、中川君が演じる“美しい”桜木輝彦と“醜い”鳴尾定の演じ分けがみどころになると思う」と説明。初舞台にして初座長を務める中川については「見るたびに違う俳優だなと思っている。何にでも化けられる人。コント番組(倉持が脚本を担当したNHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』)でもいろんな役を恥ずかしがらずにやってくれて、いくところまでいける、なりきれる人。今回も“明治座” “座長”といえばそれになりきれる人だと思う」と全幅の信頼を寄せる。音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』ビジュアルこの日、共演者と初めて顔を合わせたという中川は「久しぶりに震えるくらい緊張しています」と興奮気味。1年半程前から本作に向けてボイストレーニングを始めたとのことで、「いよいよ今週から稽古が始まる。ここまできたな、という思い。わからないことだらけの未知の挑戦なので僕自身が知らない自分にたくさん出会えたらいいなと思っています」と期待を込めた。役柄について「(鳴尾定と桜木輝彦は)同じ人物だが、見た目も中身も正反対のキャラクター。鳴尾定としての姿が桜木輝彦に及ぼす影響……一方の姿がもう一方の姿に及ぼす影響が、今回のキャラクターのテーマになるのではと想像しています。定の憎しみや怒り、悲しみといったエネルギーを自分のものとして溜め込めれば溜め込められるほど、桜木輝彦として光を浴びる時に、その輝きのエネルギーになるのではと想像しながら台本を読んでいます」と語った。自身の名前が入ったタイトルについては「最初は仮のタイトルだと思っていた……本当のタイトルとして発表されたのでドキドキしています」と落ち着かない様子。歌う私たちも最高の憂さ晴らしになるように中川演じる定と同じく、「鳴尾一族」に怨恨を抱くレコード会社の女社長・蘭丸杏を演じる松井は「負の感情を自分なりの正義としてたくましく剣のようにふりかざす女性だと今は考えている。彼女の正義と悪を私自身も理解して、お客様にみせていけたら」、裏社会でのし上がるために定と手を組むことになるチンピラ・徳田誠二役の浅利陽介は「太一君が演じる定のセコンド役なので、公私ともにそういう関係性になれれば」とそれぞれ役へのイメージと抱負を語った。音楽劇『歌妖曲~中川大志之丞変化~』ビジュアル定の兄で期待の新人歌手・鳴尾利生役の福本雄樹が「復讐劇ということで、人間の愚かな所がたくさん出てくる。コロナ禍でマイナスなものが溜まっていると思うので、お客様の抱える後ろ向きな気持ちが浄化されるような舞台になれば」と言うと、鳴尾家の愛娘でスター街道邁進中の一条あやめ役で、自身も歌手として活躍する中村中が「 “歌”はいつの時代も不安があったり不満があったり、憧れとか憤りとか、そういう気持ちから生まれる。歌う私たちも最高の憂さ晴らしになるように暴れまわろうと思います」と意気込み、鳴尾プロダクションを裏から支える“フィクサー”大松盛男を演じる山内は、「コロナ禍で演劇界は苦境に立たされている。大千穐楽まで無事に終えられるように、もう一度帯を締めなおして本公演に挑みたい」と述べた。また、元映画スターで「鳴尾一族」の長、鳴尾プロダクション社長の鳴尾勲を演じる池田は台本を読んだ感想を聞かれ「以前、松尾スズキさん作・演出の『悪霊-下女の恋』(1997年)に出演した時、始まるまでは悲劇だと思っていたが、初日が明けたらどひゃどひゃ受けていて、思いもかけないような反応が待っていて、芝居というのは自分が思っていたものとは違うものを受け取ってもらえるというのを学んだ。今回も最初から『こういう話』と決めつけずにやるべきだな、と思って、還暦ですが生まれ変わって生きていこうと思います」と会場の笑いを誘いつつしみじみと語る場面も。撮影:田中亜紀会見最後は中川が「いよいよ始まってしまうんだなと言う背筋が伸びる思いです。僕自身、念願叶ってようやく舞台ができることに感謝したい。この昭和の芸能界の時代は僕の世代からするとすごく新鮮なところもたくさんある。今にはないエネルギー=ファッションであったり、カルチャーであったり音楽がすごく色鮮やかで、ポップな印象。そこに血なまぐさが加わって、人間の内側から出てくる匂い、温度というものがのって、観て下さる方の深い部分に届くような熱量のある作品にできたらいいなと。鳴尾定/桜木輝彦という役を通して大千穐楽を迎えることでどんな景色を見られるのか、先輩方の胸を借りて精一杯走り抜けたい。頑張ります!楽しみにしていてください!」と、座長として力強い言葉で締めくくった。『歌妖曲~中川大志之丞変化~』は11月6日(日)~30日(水) 東京・明治座にて上演。その後12月に福岡・キャナルシティ劇場、大阪・新歌舞伎座に巡演。チケットぴあでは9月15日(木) 昼12時より、福岡・キャナルシティ劇場公演のチケットを先行発売。東京公演は9月25日(日) 10時より、大阪公演は10月23日(日) 10時より、それぞれ一般発売開始。<公演概要>『歌妖曲~中川大志之丞変化~』作・演出:倉持 裕出演:中川大志/松井玲奈福本雄樹/浅利陽介中村 中/福田転球玉置孝匡徳永ゆうき中屋柚香長田奈麻香月彩里四宮吏桜/山内圭哉/池田成志チケット情報はこちら:関連リンク公演公式HP:公演公式Twitter:
2022年09月14日江戸時代から400年以上続く京都・大蔵流 茂山千五郎家。Cutting Edge KYOGEN(カッテイング・エッジ・キョウゲン)とは、千五郎家の中で心は若手な(実際は中堅どころの)千五郎、宗彦、茂、逸平、千之丞5名による狂言ユニットだ。1976年発足の「花形狂言会」(花形とは若手の意味)から、2006年に現メンバーで「HANAGATA」と改称、2020年に“最先端”を意味するCutting Edge KYOGENに改名して新スタートした。茂山千五郎家の狂言は、お豆腐のように親しみやすく気軽に味わえる“お豆腐狂言”がモットー。その“最先端”の公演『真夏の狂言大作戦2022』を兵庫県立芸術文化センターで観劇した。この公演を皮切りに、兵庫県の小野、高知、倉敷、岸和田、春日井、松本とツアーに出る。「Cutting Edge KYOGEN 真夏の狂言大作戦2022」チケット情報何度も上演してきた劇場は、京都同様のホームグラウンド。「さぁ、笑わせてもらおか」と前のめりな観客で満席。幕開きはポップな音楽に乗って5人の素踊りから。解説に登場した逸平は「狂言ポラリーダンスです。いや、大した意味はありません、舞ってみただけ(笑)」。お豆腐のようにどんな型にもはまる柔軟で自由な芸風が持ち味の彼らは、敷居が高いと思われがちな古典芸能の枠を軽々と越える。普段はこの会で上演しない古典作品も、今回はツアーでの狂言初心者向けにポピュラーな『棒縛』を上演。「ちゃんとした狂言はこれだけ(笑)」(逸平)。留守の間に酒を飲まないよう、主人が太郎冠者と次郎冠者を縛って出かけるが、何としてでも酒を飲みたいふたりは…というお話。古典の中に今どきな味わいもある楽しい茂山狂言だ。15分休憩の後に3プログラム。「一応、狂言のルールに従って作っていますが、怒る人もいると思う(笑)。ツッコミどころ満載です」(逸平)。人気演目の第2弾『全力で小舞を作ってみた~カルチャーセンター編パート2~』は、宗彦と逸平兄弟が宗家と家元に扮して謡い舞う“MHK和の講座 小舞への誘い”。次の『IB争い』は、観光地の精や和食の精らが登場し、インバウンドに向けてPR合戦する新作狂言。かなりぶっ飛んでいて笑える。『呼声・改』(よびこえ・かい)は、居留守を使う太郎冠者の家を主人と次郎冠者が訪れる古典『呼声』を現代風にアレンジ。一人暮らしの男の家に夜中に次々と訪問者が現れて…という人気新作狂言を、メンバー5名に助っ人2名の計7名でにぎやかに。「年1回、おっさんたちが遊んでる会です。ただ2時間、精一杯笑っていただけるように」(逸平)。まさに“きょうげんであそぼ”な2時間。狂言初心者も通も楽しめる舞台だ。8月は高知、岡山、大阪、愛知、長野を巡演。チケット発売中。取材・文:高橋晴代撮影:飯島隆提供:兵庫県立芸術文化センター
2022年08月01日千總(ちそう)が京都に展開する千總ギャラリーでは、展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」を、2022年8月22日(月)まで開催する。120年前に千總が屏風祭で公開した作品を展示京都の夏の風物詩である、祇園祭。その宵山の期間には、京都の旧家や商家が秘蔵の名品を公開して祭りを盛り上げる、屏風祭を行っている。千總ギャラリーでも、この時期に合わせて、屏風をはじめとする所蔵品を紹介してきた。2022年は、今からちょうど120年前、千總が屏風祭で公開した作品を展示。『京都新聞』の前身である『京都日出新聞』は、1902年の屏風祭でどのような作品が陳列されたかを報じており、そこから当時公開された屏風5点がわかっている。本展「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」では、岸竹堂《牛馬図》や山口素絢《やすらい祭図》など、明治の屏風祭を彩った作品を目にすることができる。展覧会概要展覧会「千總の屏風祭─明治の屏風祭ふたたび」会期:2022年5月28日(土)〜8月22日(月)会場:千總ギャラリー ギャラリー1住所:京都市中京区三条通烏丸西入御倉町80 千總本店開館時間:11:00〜18:00休館日:火・水曜日※開館日や開館時間は千總本店の営業時間に準ずる※入場無料【問い合わせ先】千總本店TEL:075-253-1555
2022年06月04日舞台『歌妖曲~中川大志之丞変化~』が2022年11月6日(日)から30日(水)まで東京・明治座で上演され、その後、福岡、大阪公演が行われる。主演は中川大志、作・演出は倉持裕が務める。東京公演のチケット一般発売日は9月25日(日)。三銃士企画第2弾は“昭和歌謡版リチャード三世”明治座、東宝、ヴィレッヂから同じ年齢の男性プロデューサー3名が集まり立ち上げた企画“三銃士企画”。第1弾は2020年12月より、漫画家・岡野玲子による『両国花錦闘士』が上演された。舞台『歌妖曲~中川大志之丞変化~』は、“三銃士企画”の第2弾公演として上演。ダーク・ヒーローを描いたシェイクスピアの人気作『リチャード三世』に昭和の歌謡界を掛け合わせた、音楽あり、笑いあり、涙ありの“昭和歌謡版リチャード三世”を届ける。舞台『歌妖曲~中川大志之丞変化~』ストーリー『歌妖曲~中川大志之丞変化~』の舞台となるのは、昭和30年代の歌謡界。主人公はその華々しい戦後の芸能界に君臨する「鳴尾一族」の末っ子・鳴尾定だ。定は、醜い容姿で生まれ、一族の汚れとされてきた暗い過去を持つが、そんな運命に復讐を遂げるべく、顔を変え、名前を変えることに。そして“美貌の歌手・桜木輝彦”として生まれ変わった定は、“唄と殺しの華麗なるショー”とも言える復讐劇を繰り広げるのだった…。登場人物■鳴尾定/桜木輝彦(中川大志)…鳴尾一族の末っ子として生まれてきた青年。ねじ曲がった四肢と醜く引きつった顔を持ち、不遇な宿命を背負いながら生きるが、闇医者の施術により絶世の美男子・桜木輝彦に変身を遂げることに。そして、大衆芸能・歌謡界で美貌の歌手として瞬く間にスターダムに駆け上がる。■蘭丸杏(松井玲奈)…鳴尾家に怨恨を抱くレコード会社の女社長。桜木輝彦と政略結婚し、鳴尾家に報復しようと試みる。■鳴尾利生(福本雄樹)…鳴尾家の長男。元映画スターの鳴尾勲を父に持つ、期待の新人歌手。■徳田誠二(浅利陽介)…裏社会でのし上がろうとするチンピラ。その野望を叶えるべく、定と手を組むことになる。■一条あやめ(中村中)…鳴尾家の愛娘。スター街道を邁進中の歌手。■大松盛男(山内圭哉)…「薮内組」三代目組長。鳴尾利生や一条あやめが所属する大手芸能プロダクション「鳴尾プロダクション」を裏から支える。■鳴尾勲(池田成志)…元映画スターで、「鳴尾プロダクション」の社長。中川大志が本格的舞台初挑戦舞台『歌妖曲~中川大志之丞変化~』で主人公を演じるのは、映画・ドラマなど映像の世界で活躍する中川大志。中川は、自身の名を冠する作品で本格的舞台初挑戦にして初座長を務める。また、松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村中、福田転球、玉置孝匡、徳永ゆうき、中屋柚香、長田奈麻、香月彩里、四宮吏桜、山内圭哉、池田成志ら数多の舞台で活躍する実力派キャストも名を連ねる。作・演出に倉持裕作・演出は、中川が出演する『LIFE!~人生に捧げるコント~』をはじめ、舞台戯曲、演出、ドラマ執筆、ドラマ企画監修など分野を問わず活動している倉持裕が担当。数々の注目作を生み出してきた倉持が、『歌妖曲~中川大志之丞変化~』で初のシェイクスピア作品に挑む。公演概要舞台『歌妖曲~中川大志之丞変化~』作・演出:倉持裕出演:中川大志、松井玲奈、福本雄樹、浅利陽介、中村中、福田転球、玉置孝匡、徳永ゆうき、中屋柚香、長田奈麻、香月彩里、四宮吏桜、山内圭哉、池田成志、岩﨑巧馬、遠藤令、金子大介、熊澤沙穂、鈴木サアヤ、鈴木智久、高澤礁太、藤森蓮華、村田実紗、南誉士広■東京公演上演期間:2022年11月6日(日)~30日(水)全31公演会場:明治座住所:東京都中央区日本橋浜町2-31-1チケット料金:S席(1・2階席)13,500円、A席(3階席正面)8,500円、B席(3階席左右)4,500円(全席指定)チケット発売日:2022年9月25日(日)10:00プレイガイド・明治座インターネット予約「席とりくん」公式サイト・明治座チケットセンター TEL 03-3666-6666(10:00~17:00)・明治座切符売場(9月28日(水)以降残席がある場合のみ取扱い。10:00~17:00)※開演日は18:00まで営業・東宝ナビザーブ公式サイト・東宝テレザーブ TEL 03-3201-7777※電話予約は残席がある場合のみ取扱い・ローソンチケット公式サイト(Lコード:39314)・チケットぴあ公式サイト(Pコード:512-469)・イープラス公式サイト※10名以上のグループ観劇予約は明治座営業部まで。TEL 03-3660-3941(9:00~18:00)■福岡公演上演期間:2022年12月8日(木)~12日(月)全7回公演会場:キャナルシティ劇場住所:福岡県福岡市博多区住吉1-2-1■大阪公演上演期間:2022年12月17日(土)~25日(日)全10回公演会場:新歌舞伎座住所:大阪府大阪市天王寺区上本町6-5-13プレイガイド:チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス他【問い合わせ先】・東京公演:明治座チケットセンターTEL:03-3666-6666(10:00~17:00)・福岡公演:キョードー西日本TEL:0570-09-2424(11:00~17:00 日曜日/祝日休)・大阪公演:新歌舞伎座テレホン予約センターTEL:06-7730-2222(10:00~16:00)
2022年05月29日歌舞伎座「六月大歌舞伎」第三部『ふるあめりかに袖はぬらさじ』に出演する坂東玉三郎、喜多村緑郎(思誠塾岡田役)、河合雪之丞(遊女亀遊役)が都内で取材に応じ、意気込みを語った。有吉佐和子の原作で、昭和47年の文学座公演での初演以来、杉村春子による主人公・お園が当たり役として繰り返し上演され、昭和63年からは玉三郎に受け継がれてきた名作舞台。平成19年(2007年)12月、歌舞伎座でついに歌舞伎として初上演され、豪華キャストの競演が話題を集めた。「今は明るい話がいいんじゃないかと思った。深刻にさせないで、人生をしみじみと感じさせる」と演目の魅力を語る玉三郎は、有吉氏の作風について「洞察力が深く、世の中を俯瞰している目がある。芝居上では良いも悪いも、肯定も否定も何も言っていないんですね。笑いの中で転がっていきながら、日本のありようの神髄を突いている」と分析。「有吉先生がお望みになるか分かりませんが、歌舞伎座で演じられるのは良いことだと思いますし、先生は古典様式を使った現代作家でもあるので、歌舞伎座には合うと思います」と話していた。『ふるあめりかに袖はぬらさじ』芸者お園=坂東玉三郎撮影:岡本隆史緑郎・雪之丞とは、両名が研修生時代からの長い付き合いだといい、玉三郎は「気楽にやってもらいたい。昔から一緒なので、何とも特別感もなく、(劇団)新派に移籍したということで、共演できなかったのが不思議」とコメント。「帰ってくればと思うほどで(笑)。僕たちには垣根はないし、いつでも一緒にできればいいなと。役者の数も減っているので、これがいいきっかけになれば」と今後の共演にも意欲を見せた。緑郎の歌舞伎座出演は『修禅寺物語』以来8年ぶりで、「とにかく突然のことでしたが、心の底からうれしい。魂がひどく震えております」と緊張しきり。玉三郎の“気楽に”発言には、「いやあ、気楽というわけには」と苦笑いしつつ、「いい意味で気を抜いてということで」と決意を新たに。移籍によって「いろんなジャンルに触れる機会になったし、視野が広がった。勉強不足も痛感した」といい、「(新しくなった)歌舞伎座に立ち、どう変わるのか、自分自身としても楽しみ」と期待を寄せた。また、『東海道中膝栗毛』以来6年ぶりの歌舞伎座出演となる雪之丞も「緊張と震えが止まらない思い」と心境を明かし、「女方として大々先輩ですから、お稽古場でも本番中でも細かく教えていただけるんですが、また1年生のように勉強させていただける。大切なお役ですし、しっかりお稽古を重ねていきたい」と背筋を伸ばしていた。取材・文=内田涼写真提供=松竹(株)<公演情報>「六月大歌舞伎」2022年6月2日(木) ~27日(月) 東京・歌舞伎座※休演:9日(木)、20日(月)第一部午前11時~第二部午後2時15分~第三部午後6時~※開場は開演の40分前を予定
2022年05月24日今春、東京・大阪にて上演された劇団☆新感線の舞台、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のディレイビューイング(ライブビューイングの録画上映)開催が決定した。『月影花之丞大逆転』は、1996年、2003 年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場する、新感線らしく笑いにあふれる作品。主演を務めたのは、劇団の看板俳優・古田新太。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加の浜中文一、西野七瀬というフレッシュな二人に加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、そして安定の村木仁。月影花之丞はもちろん木野花が演じた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発出により、大阪公演は残念ながら公演途中で休演となってしまったが、いのうえひでのり演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になれる作品を全国に届けるべく、50館以上の映画館でディレイビューイングを開催する。ディレイビューイングでは、突然の千穐楽となった4月26日(月)の公演より、大阪公演での演出変更シーンや、カーテンコール、ご挨拶などを15分程度にまとめた“おまけ映像”も本編上映後に楽しめる。また、会場ではオリジナル公演グッズである『Yeah郎くんペンライト』を用いて、観客と舞台が一体となって作品を盛り上げていたことから、この興奮をディレイビューイングでも体験できるよう、映画館でも『Yeah郎くんペンライト』を使用して鑑賞できることが決定した。ぜひ、貴重な映像とともにペンライトを使用したYellow/新感線『月影花之丞大逆転』ディレイビューイングを楽しんでほしい。【ディレイビューイング概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』ディレイビューイング上映内容:本編の上映後に、大阪千秋楽(4月26日(月)公演より)の様子を“おまけ映像”として上映予定。上映時間:約145分 本編映像(125分)+おまけ映像(15分〜20分ほど)日時:2021年6月24日(木) 各劇場1~2回上映(予定)会場:新宿バルト9他、全国映画館50館以上にて上映(予定)※最新の上映館情報は公式サイトをご参照ください。※上映回数や上映時間は各劇場によって異なります。各劇場 HP、または各劇場へ直接お問い合わせください。※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19:00を過ぎるためご入場いただけません。チケット料金:3,800円(全席指定・税込み)販売:各上映館公式サイト・窓口にて公式サイト:
2021年06月08日中村壱太郎がMCを務める配信企画『上方藝能、おもろいねんで!』の第3回目が4月7日(水)20時から、紅ゆずるを迎えて行われる。本企画は1月29日にスタート。上方歌舞伎の継承者として期待を集めながら「東京生まれ東京育ち」な壱太郎が、MCとして毎回上方の藝能を担う多彩なゲストを招き、視聴者と一緒にその「おもろさ」に迫るオンライン・トークライブだ。これまでのゲストは第1回に関西歌舞伎の中村鴈治郎と松竹新喜劇の藤山扇治郎、第2回は能楽シテ方観世流の大槻文藏(人間国宝)と狂言方大蔵流の茂山逸平、茂山千之丞が出演。軽妙なトークの中に上方藝能の魅力を織り込ませた内容が注目を集める。そして第3回ゲストは、大阪出身の元宝塚トップスターで女優・紅ゆずる。2002年に宝塚歌劇団に第88期生として入団・初舞台。星組に配属され、2016年星組トップスターに就任した経歴の持ち主だ。数々の名舞台を務めたのち、2019年退団後は松竹エンタテインメントに所属している。今年は『アンタッチャブル・ビューティー ~浪花探偵狂騒曲~』、『東京喜劇 熱海五郎一座 Jazzy なさくらは裏切りのハーモニー ~日米爆笑保障条約~』、『エニシング・ゴーズ』話題の舞台に出演が決定。最近ではのバラエティ番組へも進出し、昨年10月には大阪松竹座でトークショーを行うなど、喋りも人気だ。紅と壱太郎は劇団時代から親交があり、親しい間柄だという。“おもろい”話はもちろん、ここでしか聴くことができない貴重なエピソードが明かされることは間違いない。この機会をお見逃しなく。紅ゆずる・コメント壱太郎さんの番組に出演させていただけることを大変嬉しく思っています。現役中から壱太郎さんとは仲良くさせて頂いているのですが、退団してからコロナ禍になってしまい深いお話ができていないので、今回の対談の中でどれだけ濃いお話になるのか、とても楽しみです。歌舞伎を心から愛し、舞台に対して全力投球されていらっしゃる壱太郎さんだからこそのお話を楽しみにしております!中村壱太郎・コメント『上方藝能、おもろいねんで!』第3回は、元宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるさんにご登場いただきます。宝塚時代から親交を持たせていただいております紅さんと、現在の女優活動はもちろんのこと、上方藝能に対する思いや演劇のこと、役者としてのことなどなどクロストークして参ります。また男役と女方、性別を超えて演じることについても語り合っていけたらと思っております!■配信情報『上方藝能、おもろいねんで!』第3回4月7日(水)20時開始 ※配信時間は70分程度配信場所:イープラス「Streaming+」チケット:2,000円(税込)3月22日(月)14時15分より発売開始※チケットは4月13日(火)20時まで発売。※配信開始後・終了後に購入の方も4月13日(火)23時59分までアーカイブ視聴可。
2021年03月25日現在、東京建物Brillia HALLにて上演中の劇団☆新感線の舞台、Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のライブビューイング(生中継)開催が決定。3月20日(土・祝)に全国の映画館、約80スクリーンに登場する。本作は1996年、2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場。『月影花之丞大逆転』を上演するにあたり、劇団☆新感線は、JR新幹線を安全に走行させるために、点検や診断を行う黄色い新幹線、ドクター・イエローから着想を得て、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、タイトル前に“Yellow/新感線”と名付けて発進した。主演を務めるのは、劇団の看板俳優・古田新太。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部サダヲ、初参加の浜中文一、西野七瀬というフレッシュなふたりに加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、そして安定の村木仁。月影花之丞はもちろん木野花が演じる。いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になる、そんな作品を全国に届けるべく約80スクリーンの映画館でライブビューイング(生中継)を開催。現在上演中の東京建物Brillia HALLでは、オリジナル公演グッズである『Yeah郎くんペンライト』を用いて、観客と舞台が一体となって作品を盛り上げているが、この興奮をぜひライブビューイングに参加する観客も体験できるように、今回はライブビューイング会場となる映画館でも『Yeah郎くんペンライト』を使用して鑑賞できる。【ライブビューイング概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』ライブビューイング日時:3月20日(土・祝)13:00 / 17:30公演※2回上映。映画館によってはどちらかの回のみの上映になります。会場:新宿バルト9他、全国映画館約80スクリーンにて上映(予定)※最新の上映館情報は公式サイトをご参照ください。チケット料金:4,600円(全席指定・税込み)販売:3月13日(土)より各上映館公式サイト・窓口にて※上演館販売の詳細は各実施館公式サイト等にてご確認ください。公式サイト: <備考>・上映会場となる映画館で公式グッズの「Yeah郎くんペンライト」を振りながらご鑑賞いただけます。※ペンライトの購入方法・使用方法等の詳細は公式サイト参照・上映館での公演パンフレットの販売を予定しております。主催:ヴィレッヂ配給:ヴィレッヂ / ティ・ジョイ【公演概要】2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線 『月影花之丞大逆転』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ / 浜中文一、西野七瀬河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ村木仁 / 木野花東京公演:2月26日(金)~4月4日(日) / 東京建物Brillia HALL大阪公演:4月14日(水)~5月10日(月) / オリックス劇場公式サイト:
2021年03月08日2021年劇団☆新感線41周年春興行Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が、本日2月26日に東京建物Brilliaホールにて開幕。初日開幕に合わせて、劇団☆新感線主宰・演出のいのうえひでのり、出演を代表して、古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花からコメント、そして舞台写真が到着した。劇団☆新感線は、JR新幹線を安全に走行させるために、点検や診断を行う黄色い新幹線、ドクター・イエローから着想を得て、“デキない”ことを悩むのではなく、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、名付けて“Yellow/新感線”として発進。今作は、新感線らしく笑いにあふれる作品にしたいという想いから、1996年と2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが書き下ろし、かつて木野が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場。いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載の、楽しくスカッと元気になる作品を届ける。主演を務めるのは、劇団の看板俳優の古田。共演に、本作が劇団☆新感線には5度目の出演となる阿部、初参加の浜中、西野というフレッシュな2人に加えて、劇団員からは河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁が参戦。月影花之丞はもちろん木野が演じる。今回の出演者は11人と少人数ではあるが、劇場を埋め尽くすべく、強烈なキャラクターたちが所狭しと走り回るとのこと。18年の時を経て、帰ってくる月影花之丞の活躍をお見逃しなく。●劇団☆新感線主宰・演出:いのうえひでのりここ数年では最少人数の公演になりましたが、その分ギュッと詰まって、2時間で満腹になるちょうどいい感じの公演だと思います。最初からそうでしたが、稽古を通して、木野さんの面白さ、すごさ、木野さんありきの芝居であることを改めて認識しました。この作品は昭和のいろいろな名作へのオマージュを散りばめているので、40代以上の方には楽しんでいただけると思います。後半の大ネタが、某家庭教師のCMの国民的アニメでもお馴染みの世界の名作に着想を得たので、若い方にはインターネットなどで予習してベーシックなところを押さえていただけたら楽しんでもらえると思います!中身はないですが演劇への熱い魂と勢いだけで面白おかしく作った作品です。閉塞感のある日々ですが、大いに笑ってしばし浮世の憂さを忘れてもらえたらと思います。【A】稽古を経ての手応え【B】稽古中の印象深いエピソード【C】本作の見どころ【D】お客様へメッセージ●古田新太【A】おいら以外のメンバーは大丈夫です。【B】木野(花)さんのテンションが無軌道すぎて素敵だった。【C】木野さんのテンションとなーちゃん(西野七瀬)の可愛さ【D】おじさんとおばさんがふざけているので、楽しみにしてください。●阿部サダヲ【A】まず着替えが大変そう(笑)でもこういう公演は久しぶりなので楽しみです!!あと、稽古中ずっとマスクしてたので、やっと役者さんの顔を見てお芝居出来るのが嬉しいです!!【B】木野さんがパニックになって何度か奇声を発してらっしゃいました。【C】新感線の公演でこれだけ役者の人数が少ない公演は珍しいですし、劇団モノなので1人何役かやって歌って踊って劇中劇も楽しめて2時間で終わる!!いいですよね!【D】観に来て頂いた方々に、笑って、元気になってもらう事を一番に考えて作られた公演だと思うので、何も考えず楽しんで頂きたいですし、楽しんで頂ける様にこっちも何も考えずに全力で演るのでよろしくお願いします!!●西野七瀬【A】共演者の皆さんとも打ち解けられてきたので、今まで積み重ねてきたことを劇場にいらっしゃったお客さんにしっかりと届けたられたらと思っています。【B】私にとって全てが初めてのことだらけで、お芝居や動き方、いただいたアドバイスや劇場の雰囲気など、一つ一つのできごと全てがとても印象深いものになっていっています。【C】たくさんありますが、タイトルにもなっている月影先生に注目しています。本番では何を発言し、どういう行動をとるのか、全員が読めないので、私自身も本番を楽しみにしています(笑)。【D】来ていただいた方に、楽しかったな来て良かったなと思ってもらえるような、笑っていただける時間になってくれたら嬉しいなと思います。【初の劇団☆新感線の感想】すごく楽しく、居心地が良く、今こうして皆さんとご一緒できていることがとても幸せです。●浜中文一【A】とても楽しい作品です。皆さんの面白いお芝居を見て僕もすごく勉強させてもらってます。【B】木野さんが唯一アドバイスをくださったのが、劇中劇で僕が演じるヤギでした。【C】阿部さん、古田さんが若い僕より運動量が多い所。木野さんのぶっ飛び具合。西野さんの器用さ、可愛いさ。僕のインターポール。【D】観ると決めたら、何も考えずぼーっと観に来てください。そしたら僕たちが楽しませます。【初の劇団☆新感線の感想】ここまでやってみたら次はフルスペックの新感線に出たいという欲が出てきました。頑張ってまた呼んでもらえるようにやりたいと思います。●木野花【A】いのうえさんの嵐のような段取りもなんとか身体に叩き込んで、みんなの集中力、テンションもどんどん上がってきて、お門違いな情熱の暴走に拍車がかかってきました。【B】みんなマイペースなんです。掛け声かけなくても、それぞれ勝手に全力投球してる感じで、最年長の私があまり年齢差を意識しないで、気楽に稽古出来た心地よい稽古場でした。【C】大逆転するのは、月影花之丞だけではありません。劇団に集まる問題ありきの役者達を、奇想天外な演劇論で次々に大逆転させる花之丞のダメ出しも見所の一つです。【D】安全、安心を第一に、なおかつ演劇の要素を最大限に駆使した、新感線らしい型破りなエンターテインメントは健在です。バカバカしいことほど全力投球、身体を張って、お待ちしております。【公演概要】「2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』」作:中島かずき / 演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁、木野花公式サイト: ●東京公演:2021年2月26日(金)~4月4日(日) 東京建物Brillia HALLチケット料金:S席 14,000円 / SD席 14,000円 / AD席 11,000円 / ヤングチケット2,200円(全席指定・税込)お問合せ:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)●大阪公演:2021年4月14日(水)~5月10日(月) オリックス劇場チケット料金:S席 14,000円 / SD席 14,000円 / AD席 11,000円 / ヤングチケット2,200円(全席指定・税込)チケット一般発売:2021年3月7日(日) 10:00お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(11:00~16:00 / 日・祝日は休業)企画・製作:ヴィレッヂ劇団☆新感線
2021年02月26日香取慎吾主演で描く、SNSでの誹謗中傷をテーマにした「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」の第5話が2月22日放送。明かされた咲良の“過去”、万丞との共通点に「切ない」などといった反応が寄せられている。香取さん5年ぶりの民放ドラマ出演作にして、33年ぶりのテレビ東京ドラマ出演となる本作は、警視庁が試験的に新設したキーボードによる殺人=指殺人(ゆびさつじん)専門の対策室「警視庁指殺人対策室」=通称「指対(ゆびたい)」を舞台にした物語が展開。過去に相棒を“暴走”させ瀕死の重傷を負わせてしまったことで、捜査一課から外れ指対にやってきた一匹狼の刑事・万丞渉に香取さん。指対で万丞の相棒となる碓氷咲良に関水渚。指対の“特定担当”菅沼凛々子にMEGUMI。デジタル担当・四宮純一に清水尋也。指対室室長・越谷真二郎に勝村政信。万丞に“見殺し”にされたという以前の相棒・倉木セナにシム・ウンギョン。倉木のことで万丞に憎しみを抱く捜査一課の刑事・羽鳥賢三に山本耕史といった顔ぶれが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。5話では指対に人気の動画配信者・さわてぃ(橋本淳)から依頼が。さわてぃに対するSNSでの誹謗中傷が1か月ほど前から突然増加。発信元を調べ、その相手にDMを送ると「死んで詫びろ」と強い口調の返信があり怖くなったという。さわてぃが心当たりのある人物として挙げたのは星野秀一(萩原利久)。さわてぃによれば自身のオンラインサロンで星野の暴言がひどくなったため強制退会させたという。調べを進めると星野が現実世界だけでなく、ネットの世界でも居場所を失ってしまった存在だということが判明。周囲と上手く折り合いをつけて生きればいいと話す菅沼に対し、咲良は「ちょっとしたことがきっかけで社会と接点なくしちゃう人っていると思う」と星野に肩入れする。さらに調べを進めるとさわてぃがネット上で星野をいじめていた可能性があることがわかる。星野の方が被害者だと憤る咲良は“暴走”、さわてぃに星野への謝罪を求め、それをさわてぃが動画で話したことでネットが炎上。星野はさらに追い込まれていく…という展開に。「星野に入れ込み過ぎだ」と咲良の単独行動を咎める万丞に、咲良は3年前、高校時代からの友人が自ら命を絶ったことを告白。その友人は元々人付き合いが苦手で職場でも孤立。彼女から助けを求められたにも関わらず、自分に言い訳して結果的に無視したことが彼女の死につながったと後悔の念を口にする咲良に、自らも倉木を救えなかった過去を明かし「俺もお前と同じだよ。二度と同じ思いをしたくない」と応える万丞…2人のやり取りに「咲良ちゃん、真っ直ぐなところ好きだけど心配だわぁ」「咲良の過去を聞いている時の万丞さんの横顔が切ない」「万丞さんも咲良も抱えている苦しみを少しでも話せて良かった」などの声が。その後、さわてぃが生配信しているところに星野が現れ、刃物を突きつけるが、羽鳥らが阻止。すると星野は自らの腹を刺す…という展開に。一命をとりとめた星野の病室から出てきた咲良を万丞が待つラストには「病室の外で咲良を待ってる万丞さん、柔らかい表情で咲良もニッコリ」「お互い 自分の気持ちをうちあけた事で 絆が深まった回だったと思う」といった反応も多数寄せられていた。(笠緒)
2021年02月23日香取慎吾主演、SNSでの誹謗中傷をテーマにした新感覚クライムサスペンス「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」の2話が2月1日にオンエア。香取さん演じる万丞がポロッと漏らした“手をつなぐ派”発言にネットがざわめいている。“匿名”を意味する言葉“アノニマス”をタイトルに冠する本作は、社会問題となっているキーボードによる殺人=指殺人の被害者を救うため、警視庁が試験的に新設した「警視庁指殺人対策室」=通称「指対(ゆびたい)」を舞台にストーリーが展開する。第1話は世帯平均視聴率は7.3%を獲得(関東地区、ビデオリサーチ調べ)、月曜午後10時開始の同局ドラマ枠では歴代最高1位になり、さらにTwitterトレンド1位を記録。大きな注目を集めた。キャストは元捜査一課だがある事件をきっかけに第一線から外され、指対に異動となった万丞渉に香取さん。その万丞の相棒となる碓氷咲良に関水渚、指対のメンバー・菅沼凛々子にMEGUMI、同じく指対の四宮純一に清水尋也、指対室室長・越谷真二郎に勝村政信、万丞に対立する捜査一課の羽鳥賢三に山本耕史といった顔ぶれで、2話には芹沢亜里沙役で深川麻衣、日下部翔平役で田中俊介がゲスト出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。指対に亜里沙が相談に訪れる。ネットで炎上中の店員を土下座させる動画で、“土下座男”の隣にいる女性が亜里沙だというデマが拡散。顔写真や勤務先も晒されたことでひどい誹謗中傷を受けているという。動画が撮影された時刻彼女は勤務中で、動画を解析した結果、亜里沙は動画の女性と別人であることも判明するが、越谷が記者会見をしたことでネット炎上が加速。AV出演疑惑も浮上し、さらに亜里沙のカバンから誹謗中傷する怪文書が見つかる。追い詰められた亜里沙が被害届を取り下げたことで捜査の続行が不可能になる指対だが、納得できない咲良は捜査を続け、万丞は勤務先の会社への威力業務妨害、信用棄損罪なら親告罪ではないと捜査を続けることを提案。その後、翔平の母が2人を別れさせるため怪文書を仕込んだことがわかる…というのが今回のストーリー。所轄で土下座男と女性が映った監視カメラの画像に違和感を抱く咲良。カップルが腕を組んでいるように見えたその画像、実は男が女性を押さえつけていることを見抜く。その際、画像の違和感に気づかない万丞に咲良は「女性と腕組まないんですか?」と問いかける。「組まない」と答える万丞に、咲良は「手つなぐ派ですか?」とさらに質問。すると万丞は「うん」とうなづく…。思わず漏れた万丞の“手つなぎ派”発言に「さくらちゃん最強だな手を組む派か、手を繋ぐ派か聞くか」「恋人と手を繋いでいる万丈さんを想像すると…」「そこは思わず表情に釘付けになりました」などのコメントが相次ぐ。また配信されたばかりの香取さんによる主題歌「Anonymous」にも「主題歌めちゃめちゃカッコいい」「メロディと緩急がすごく素敵」「嬉しい想いがあふれて涙が止まらない」などの声が続々と寄せられている。(笠緒)
2021年02月02日劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』が2~4月に東京で、4~5月に大阪で上演される。その製作発表記者会見が行われ、脚本の中島かずき、演出のいのうえひでのり、出演の古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、そして木野花が登壇した。2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』チケット情報“Yellow/新感線”とは、通常は出演者スタッフと100名を超える大所帯で作品を届ける劇団☆新感線が、それが難しいコロナ禍でも「密にならない」「短い上演時間」で、劇団☆新感線らしい「観たお客様が元気になる作品」をつくるべく生まれたもの。今回は、『花の紅天狗』(’96年初演・’03年再演)のスピンオフ作品を中島かずきが書き下ろし、木野花が演じた月影花之丞が再び登場する。会見には、キャストは皆おそろいのジャージ姿で登場したが、木野だけは月影先生スタイル。独特の雰囲気を漂わせながら木野は今作について「初演、再演とやり残し感があったので、今回リベンジのつもりで稽古に臨んだのですが、毎日泣きたい気分です…」とこぼす。その理由は、いのうえ作品特有の「段取りの多さ」が原因だと明かすが、古田からは「書いてない台詞を言う」「おいらは“じいじ”という役なのに、“ばあば”と呼んでしまう(笑)」など段取り以外のエピソードもどんどん飛び出し、会場は爆笑に。「あれはキャストを楽しませようとしているんですか?」と問われた木野は「そんなつもりはないの!でも花之丞をやろうとすると木野花が崩壊していく感じが…」と弁明。しかし阿部も「木野さんには“先生”というイメージがあって、完璧に台詞を言ったり、完璧な動きができたり、すごくちゃんとした方だと思っていたのですが、今は『どういう人なんだろう』とちょっと分からなくなってきました(笑)」、初参加の浜中も「木野さんが話すだけで面白くなっちゃう」、初舞台の西野も「居心地のいい場所だと感じました」と明かすなど、木野がつくりだす空気がそのまま作品の魅力になっている模様だ。作家の中島が、前作今作と「(頭の中の)木野さんに書かされたような感じ」と話すと、木野は「私、あんなじゃないよ!」と笑うが、「いえいえドキュメンタリーですよ。昔、高田聖子から『木野花さんはこんなに面白い演出をする』と聞いて、ゲラゲラ笑いながら『それはいつか芝居にしたいね』と言ってできたのが『花の紅天狗』ですから」と花之丞誕生秘話も。演出のいのうえも「この時期に明るく笑い飛ばせる芝居はこれしかないと上演を決めました。本当に18年経ったのか?というくらい変わらない楽しい稽古場です」と話し、今こそ観たい作品になりそうだ。東京公演は2月26日(金)から4月4日(日)まで東京建物 Brillia HALL、チケット発売中。大阪公演は4月14日(水)から5月10日(月)までオリックス劇場にて上演。3月7日(日)一般発売開始。取材・文:中川實穂
2021年02月01日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」の製作発表記者会見が1月25日、都内で行われ、脚本を手掛ける中島かずき、演出のいのうえひでのりをはじめ、出演する古田新太、阿部サダヲ、浜中文一、西野七瀬、木野花が出席した。Yellow/新感線は、新幹線の設備を検査するための事業用新幹線車両の愛称であるドクターイエローにちなみ、“密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観客が元気になる作品”を届けるべく立ち上げられた劇団☆新感線の新シリーズ。今回上演される「月影花之丞大逆転」は、1996年と2003年に上演された「花の紅天狗」のスピンオフ作品で、中島は「あくまで月影花之丞シリーズの第2弾。『花の紅天狗』の続編ではありませんので、ストーリー的には前を知らなくても楽しめる」と説明した。その上で「キャストに木野さんもいることだし、月影を復活させては思ったら、いのうえも同じ気持ちでおりまして。温めてきたアイデアを総ざらいに、突っ走るような、あっという間に終わる芝居になった」と強い手応え。いのうえは「こういう状況ですし、重い話はやめておこうと。明るく笑い飛ばせるお芝居なら、月影しかない。探り探りのチャレンジですが、月影花之丞は演劇の神様に愛されたキャラクター。祈りの思いを込めて成功させたい」と意気込みを語った。18年ぶりに月影花之丞を演じることになる木野は「よもや、もう1度演じられるとは思っていなかった」としみじみ。「正直“しめたっ”と思いました。初演、再演とやり残し感がとてもあって。気持ちはリベンジ」と意気込む一方、「いのうえさんのダメ出しが、情け容赦なく私に襲い掛かってくる(笑)。段取りもどんどん厳しく増えていくので、毎日泣きたいです」とも。それでも「ほぼ全編笑いですけど、根底には演劇愛、そして劇団の力がある。深いなと思うセリフもあるし、このバカバカしい芝居を命がけで本気出したら、いいものになるんじゃないかなと思う」と期待を寄せていた。稽古場での苦労を語る木野の言葉に乗じて、古田は「混沌とした稽古場です(笑)。木野先生がまったく段取りを覚えられないんで!書いていないセリフを言い出すし、あれ、どういうつもりなんですか?」と苦笑い。「くだらないことを一生懸命考えておりますので、ぜひ皆さんもガッカリしに劇場に来ていただければ。高い金払って、こんなにガッカリすることあるんだって」とユーモアを交え、アピールした。木野と古田の掛け合いについては、阿部も「すごく楽しい」と太鼓判を押した。一方、新感線の舞台に初めて立つ浜中は「個人的に『木更津キャッツアイ』が印象に残っているので、古田さん、阿部さんと一緒に舞台に立てるのが本当にうれしいですね」と感慨しきり。そして、西野にとっては、今回が初舞台となり「私にとっては未知の世界。(稽古の)初日は緊張しすぎて、誰の目も見られなかった」と明かす場面も。そんな西野に対し、木野は「ここが初舞台って、幸運なんじゃないかと。ここを体験すれば、たいていの舞台は大丈夫だし、自信がつけば、この先もっと楽しくなるはず」とアドバイス。古田も「とりあえず、大きな声出していればいいから!」と助言を送った。「月影花之丞大逆転」は2月26日から4月4日まで東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)、4月14日から5月10日まで大阪・オリックス劇場にて。東京公演のチケットは1月30日10:00、大阪公演のチケットは3月7日10:00に販売開始される。取材・文:内田涼2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線「月影花之丞大逆転」2021年2月26日(金)~4月4日(日)東京・東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)2021年4月14日(水)~5月10日(月)大阪・オリックス劇場作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ / 浜中文一、西野七瀬 / 河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁 / 木野花※Yellow/新感線の「/」は雷マークが正式表記。
2021年01月26日2021年劇団☆新感線41周年春興行 Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』のビジュアルが公開された。コロナ禍における新しい劇団公演を模索する中、劇団☆新感線が、「密にならない、短い上演時間で、新感線らしい、観たお客様が元気になる作品」を創るべく、Yellow/新感線として発進。JR新幹線を安全に走行させるために点検や診断を行う黄色い新幹線であり、走行の希少さから、見た人は幸福になるとも言われている、ドクター・イエローから着想を得て、コロナ禍でも劇団☆新感線を求める観客へ笑顔を届けるべく、そしていつかこれまで通りの大規模な公演ができる日に向けて、Yellow/新感線として走り出す。上演する内容は新感線らしく笑いにあふれる作品にしたいという想いから、1996年、2003年に上演された『花の紅天狗』のスピンオフ作品を座付き作家の中島かずきが急遽書き下ろした。かつて木野花が演じた爆発的なテンションの月影花之丞が再び登場し、いのうえ演出の王道、歌あり、笑いあり、強烈キャラ満載のネタもの的な、楽しくスカッと元気になる作品となっている。公開されたビジュアルは、キャスト全員の強烈な姿が切り取られている。ビジュアルコンセプトは、「劇団月影花之丞が上演してきた人気公演のキャラクターに扮した劇団員たち」。それぞれの作品&キャラクターは劇団月影オリジナルではあるが、懐かしの名作やら人気の作品への愛あふれるリスペクトの数々が散りばめられている。(注:今作の本編に登場するとは限りません)■公演2021年劇団☆新感線41周年春興行Yellow/新感線『月影花之丞大逆転』作:中島かずき演出:いのうえひでのり出演:古田新太、阿部サダヲ / 浜中文一、西野七瀬河野まさと、村木よし子、山本カナコ、中谷さとみ、保坂エマ、村木仁 / 木野花公式サイト: 東京公演:2021年2月26日(金)~4月4日(日)東京建物Brillia HALL*2021年1月7日発令の緊急事態宣言を受けて、夜公演の開演時間を変更大阪公演:2021年4月14日(水)~5月10日(月)オリックス劇場
2021年01月12日「ビタミンC」×「乳酸菌」×「ビタミンD」のパワーハウスウェルネスフーズは、「C1000」×「乳酸菌」の力で健康管理をサポートとするレモン風味飲料「C1000ビタミンレモン乳酸菌L-137」を、9月14日から発売する。レモン50個分のビタミンCが入った人気のレモン風味飲料「C1000ビタミンレモン」シリーズの新たなラインナップ。手軽にビタミンCが補給できるのはもちんのこと、「乳酸菌L-137」を加えることで、今まで以上にパワーアップした。さらにビタミンDを8.5μg配合。ビタミンDは日光を浴びると体内でも作られる。しかし、テレワークなどの増加で、日光に当たる時間が不足する人が増えている。ビタミンD不足が気になる人にもおすすめだ。独自開発の「まもり高める乳酸菌L-137」で腸活効果「C1000ビタミンレモン乳酸菌L-137」には、ハウスの独自商品である「まもり高める乳酸菌L-137」が100億個入っている。乳酸菌は糖を発酵して「乳酸」を作る菌の総称で、その数は数千種類に及ぶ。ハウスウェルネスフーズが研究開発している「Lactobacillus plantarum L-137」は、東南アジアの伝統的な発酵保存食である「なれずし」から発見された。乳酸菌は熱を加えるなど加工や保存状態によって変化しやすいが、研究によって乳酸菌L-137は加熱処理で安定化することがわかった。常温・長期保存が可能で、買い置きや持ち運びにも便利。日々の暮らしに取り入れやすい、乳酸菌となっている。ビタミンC、乳酸菌、そして不足しがちなビタミンDが手軽に取れるレモン風味飲料。リフレッシュタイムの飲み物に、取り入れてみてはいかがだろうか。(画像はプレスリリースより)【参考】※ハウスウェルネスフーズ株式会社のプレスリリース
2020年09月13日講談師の神田松之丞が12月1日、東京・護国寺の講談社で『講談えほん 全6巻』(各1,500円税抜 講談社刊)の発売記念イベントを行った。テレビなどの出演して人気を博している講談師・神田松之丞が監修した本書は、次世代に伝えたい講談のお話を絵本にしたもの。社名の由来が講談でもある講談社で発売イベントが行われ、小学生とその親を対象に、神田が講談の面白さを伝えた。イベント後には報道陣向けの囲み会見が行われ、小学生を前にしたイベントの感想として「お子さんが笑ってくれたので良かったなと思います。お子さんが聞いて身振り手振り漫画チックで良かったですよ。今日は程々に受けてましたね」と満足げ。本書を監修した理由については「講談社さんが110年ということで、講談社さんの講談は我々の講談から来ているんです。今講談に光があたってブームになっていますが、以前よりも脚光を浴びているという時に、講談社さんも110年ということで一つ力を貸そうというか、面白そうだから絵本を出そうということになったんだと思います」と説明し、「今まで講談の本を出しても売れなかったんですよ。売れないから出さないという悪循環でしたが、今回こうやって舵を切っていただいたので、講談の裾野が広がるし、講談というものが商売になるんだというところまで広げられたらなと思っています」と期待を寄せた。講談がブームになった要因を「僕のおかげでしょうね。素直に(笑)」と笑いを誘いつつ、「周りの師匠や環境のお陰だと思いますが、色んな縁があって講談師全員が頑張っていると思います。一応僕が野暮に色んな発言をしていますが、みんなが頑張って少しずつ良くなってきた気がします」と回答した。神田は、来年2月11日に六代神田伯山を襲名。「頑張って色んな本やテレビ、雑誌メディアに出させていただいてうれしいんですが、"伯山"になったらそれ以上に松之丞を超えるぐらい頑張って活動しなくてはいけないプレッシャーはありますね」としつつ、「"伯山"は6代目で全員が名人なんです。僕は名人になれるか分かりませんが、"伯山"は落語で言うと"三遊亭円朝"、歌舞伎で言うと"團十郎"に匹敵する名前。"伯山"の名前の価値を分からせるのが次のストーリーだと思っています」と意欲を見せていた。
2019年12月02日講談師・神田松之丞が、6月29日に東京・サンリオピューロランドで開催された「問わず語りの松之丞の会 in サンリオピューロランド」に出演し、ハローキティとコラボした。オーケストラやオペラなど、今まで数多くのコラボイベントに出演してきた松之丞だが、キャラクターとの二人会は初めて。TBSラジオ『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金曜 21:30~22:00)のオープニングでおなじみの口上から松之丞が登場し、さっそくハローキティを呼び込むと、ハローキティは珍しい着物姿で登場した。トークコーナーでは、松之丞からの質問に、ハローキティは身振り手振りを交えて返答。松之丞からのいじわるな質問には、思わず困ったような仕草もみせた。松之丞は、この日のために作ってきた「ハローキティ一代記」を披露。今年で45周年を迎えるハローキティの誕生秘話や知られざるエピソードを紹介し、「1974年10月、多くの国民が落胆をした長嶋茂雄の現役引退…、そのヒーロー長嶋と入れ替わりのように現れたのが、ハローキティでございます」と言うと、客席からは大きな笑い声と拍手が起こった。この他にも、子どもたちとの質問コーナーや、松之丞の言い立てに合わせてハローキティが張り扇を叩く講談体験コーナーなど、この日ならではの内容だった。ハローキティを送り出してからは、講談「違袖の音吉」(浪速侠客伝より)を披露。約30分にわたる熱演で、客席は笑いに包まれた。また、会場ではサンリオ監修による神田松之丞のキャラクターグッズ「みんなのまつのじょう」も販売された。同グッズは、TBSストア(赤坂店、東京駅店)、TBS公式オンラインショップTBSishopにて販売中だ。
2019年07月09日観客からのリクエストで番組が決まる『納涼茂山狂言祭』。2019年の関西公演は7月27日(土)に、神戸・湊川神社の神能殿で上演する。「納涼 茂山狂言祭2019 神戸公演」チケット情報昼の部は茂山千作、千五郎、茂親子による『佐渡狐』と『飛越』、新作狂言『死神』を、夜の部は、『千鳥』『宗論』、落語をもとにした茂山逸平作・演出による新作狂言『かけとり』を上演する。開催を前に、茂山あきら、茂山茂が取材会をおこない、演目の説明や意気込みなどを語った。「『死神』は夏によく出る演目です。『佐渡狐』はめでたさの中に面白さが入っている話。また、『飛越』は川が飛び越えられないという他愛のない話で、割合とよく出ていますが、千之丞、七五三という組み合わせはなかなか珍しいと思います」とあきら。茂によれば、茂山逸平が作・演出を手掛ける『かけとり』は3バージョンほどある中で「一番新しいもの」を予定しているという。「新バージョンは舞台でしか見られない演出です。どう違うかは、当日のお楽しみです」。千五郎、茂による『宗論』では、浄土の僧を茂が、法華の僧を千五郎が演じる。「去年、京都での会で演じました。本来は兄の千五郎が浄土、僕が法華という配役が多かったのですが、性格的には兄が法華をする方が合うと思います。浄土がそれをいなすようなキャラクターなので、今回の配役が合うんじゃないかなと思います」と茂、見どころを語った。「今年はなじみの狂言が多く、兄弟で出演するものが並んでいる」と茂。「昼の部、夜の部とも、僕と兄のケンカを見てください(笑)」と笑顔を見せた。そして「昼の部は死神のあきらさんをお楽しみに」といざなった。『納涼茂山狂言祭』は7月27日(土)に神戸・湊川神社 神能殿で開催。チケット発売中。取材・文:岩本
2019年07月05日講談師・神田松之丞がパーソナリティを務めるTBSラジオ『神田松之丞 問わず語りの松之丞』(毎週金曜 21:30~22:00)の番組イベントが、6月29日に東京・サンリオピューロランドで開催される。同イベントでは、ゲストにハローキティを迎え、講談とサンリオキャラクターの異色のコラボが実現する。イベント当日は、松之丞がこの日のために書き上げた、講談「ハローキティ一代記」も披露される予定だ。6月29日に全2公演が行われ、チケットは一般券と親子券の2種類。親子券は「ローソンチケット」プレリク限定で、17日から31日まで申し込みを受付している。また、一般発売は6月8日(10:00~) にスタートする。
2019年05月18日「嬉しいんですけど、それだけじゃない。なんて言ったらいいか…」と言葉を探す渡部豪太。6月12日(水)~23日(日)に上演される『ゴドーを待ちながら』への出演について、喜びにおさまらない感情が湧いているようだ。【チケット情報はこちら】「すごく衝撃的でした。作品に触れるたびに心に傷が刺さるとしたら『ゴドー…』は私にとって大きな、とても優しい引っ掻き傷。この作品を知らないよりも、触れたことのある人生の方が素敵なんじゃないかな。ああ…うまく言葉にならないです!」ふたりの男が謎の人物“ゴドー”を待ち続ける本作。1940年代の発表以来、多くの演劇人に影響を与えてきた。「どちらの男を演じるか決まるまでに時間がありましたが、どちらでも『良い』なと。それほどふたりの男が切っても切り離せない。光と影のような、どっちを欠いてもダメなふたりです」。結果、渡部はエストラゴン役、ウラジミール役は狂言師の茂山千之丞に決まった。「楽しみです。狂言の方は猿やハエなども演じるので、“ゴドー”という人でないかもしれない存在を描く作品に合う気がします」この舞台の面白さのひとつが、2バージョンのキャストだ。もう一方には大高洋夫と小宮孝泰が出演し、親子ほど年の離れた2組が同じ作品に挑む。「相手役を入れ換えてもいいんじゃないかというくらい、年齢にも性別にも個性にもとらわれない、懐の深い作品です。とても小さな世界の話のようでも、大きな宇宙レベルの話のようでもあると感じます」この10年、舞台出演は毎年欠かさない。「映像の面白さとはまた違って、演劇は稽古の時間がたっぷりある。筋トレみたいに練り上げられて、お芝居が立ち上がっていく。鋼のように叩けば叩くだけ不純物が取り除かれて鍛えられていく感じが、すごく好きですね。なのに本番は2時間くらいで終わっちゃうのも良い(笑)」と楽しみを語る。「劇場ってなにかをくれる場所。ドキドキします。お芝居を観たあとは、まったく違う人物になれている気がするんです。役者の吐いた息をお客さんが吸って、そのお客さんの息を役者がまた吸って、お互いに求め合っているような濃密な空間が“劇場”。『ゴドーを待ちながら』を上演するKAAT神奈川芸術劇場は、おしゃれな海辺の劇場です。中華街も近い。そんな素敵な劇場で面白い舞台をやってるから来ない?ってみんなに言いたいです」【衣装】シャツ 19000ジャケット 27000パンツ 24000靴 スタイリスト私物KURO クロ / KURO△GINZA クロ△ギンザTEL:03-6274-6257スタイリング:umeヘアメイク:atsu.co取材・文:河野桃子
2019年04月19日