クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)から、クリスマスシーズンに向けたジュエリーコレクションが登場。東京・南青山のクリスチャンダダ トウキョウで2016年12月9日(金)より発売される。同ブランド初となるシーズナルの特別コレクションからは、スターリングシルバー925を素材としたイヤリング、リング、バングルの3スタイルが展開される。モチーフには、荒木経惟とのコラボレーションで話題を呼んだ2016年秋冬コレクションで大胆に使われた「縄(ロープ)デザイン」に加え、ファッションブランドとして欠かせない「縫い針」を採用した。サイズ、デザイン共にユニセックス仕様となっている。クリスチャン ダダらしい、ハードでアグレッシブなモチーフも、クリスマスアイテムらしくシンプルで洗練されたデザインに。どんなスタイルにもマッチする仕上がりだ。【詳細】CHRISTIAN DADA HOLIDAY JEWELRY COLLECTION発売日:2016年12月9日(金)取り扱い:クリスチャンダダ トウキョウ、ZOZOTOWN価格:・ROPE EARRING 9,000円 カラー:ゴールド、シルバー・ROPE RING 15,000円 カラー:ゴールド、シルバー・ROPE BANGLE 27,000円 カラー:ゴールド、シルバー・NEEDLE EARRINGS ※ペア売り 22,000円・NEEDLE RING 17,000円・NEEDLE BANGLE 29,000円【問い合わせ先】クリスチャンダダ トウキョウTEL:03-6451-1056
2016年12月09日資生堂の企業文化誌『花椿』が紙版を全面的にリニューアルし、若い世代に向けた季刊誌として新たにスタートした。新装刊パイロット版の「0号」を、11月1日より資生堂関連施設において無料で配布している。『花椿』は1937年に創刊され、その前身である1924年創刊の『資生堂月報』から数えると刊行から90年以上が経つ歴史ある企業文化誌。美しい生活文化の創造の実現を目指し、人々が美しく生きるためのヒントとして、時代に先駆けた新しい女性像や欧米風のライフスタイルなどを提唱してきた。15年12月号をもって全面リニューアルのために月刊としての発行を終了。16年6月に先行してウェブをリニューアルしていた。ウェブでは日々新しい情報を発信し、季刊誌では毎号、ひとつのテーマを掲げて特集を組んでいく。新装刊0号では“タッチ”をテーマに、普段あまり意識されることの少ない“触覚”に着目した3本の特集記事が掲載されている。ふれあいをテーマにした、写真家でアーティストのペトラ・コリンズによるフォトストーリーと、最新の皮膚科学研究により“触覚”が想像以上にヒトの認知や行動に影響を及ぼしていることを明らかにするサイエンスコラム、そしてみうらじゅん、MAPPY、森岡書店店主の森岡督行など各界の著名人が触れて心地よいものを紹介するインタビュー記事で構成される。その他、小説家の原田マハの選ぶアート作品から新しいメーキャップを提案する「BEAUTY / INSPIRATION / ART」や、写真家のチャーリー・エングマンが東京の街並みを舞台に今のスタイルを切り取る「TOKYO STORY」、ママ役のCharaとお客役の松田龍平による対談「サロン・ド・バー 花椿」などコンテンツは盛りだくさん。さらに、付録として「荒木経惟的触感写真」、また古今東西の小品を厳選して紹介するBook in Book「花椿文庫」を綴じ込んでおり、第1作ではアメリカの小説家で劇作家のウィリアム・サローヤンによる代表的短編「心が高地にある男」を柴田元幸の新訳で提供する。なお、季刊誌は17年より4月、7月、10月、1月の10日に発行。資生堂銀座ビル、資生堂ギャラリー、資生堂パーラー、SHISEIDO THE GINZA、資生堂企業資料館などの他、若い世代とのコンタクトポイントとなる書店などの取扱い場所を随時増やしていく予定だ。
2016年11月06日小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーが、東京・六本木の新商業施設「コンプレックス665(complex665)」に集結。オープン日は、2016年10月21日(金)。なお、なお、小山登美夫ギャラリーは北参道から六本木の「コンプレックス665」に移転する。六本木は、文化発信地として、ここ数年変遷を遂げてきた。2003年の六本木ヒルズの開業を皮切りに、森美術館、国立新美術館、サントリー美術館、21_21 DESIGN SIGHTといった、東京を代表する多彩な美術館が続々と開館。また、国内外のアートファンが足を運ぶ個性豊かな実力派のギャラリーも点在しており、六本木は東京のアートシーンを語る上で欠かせない街となっている。そして、2016年10月、小山登美夫ギャラリー、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリーも、商業施設「コンプレックス665」に新スペースをオープンする。10月のオープニングにおいては、ギャラリーアーティストによる新作および未発表作品の展示を、3ギャラリー全てにおいて実施。3F・タカ・イシイギャラリーでは荒木経惟、マリオ・ガルシア・トレス、畠山直哉など複数の作品を展示する「Inaugural Exhibition: MOVED」を、2F・小山登美夫ギャラリーでは蜷川実花展「Light of」を、シュウゴアーツでは小林正人の「Thrice Upon A Time」をオープニング展として開催。国内外で活躍する彼らの「現在」を展示する本展とともに、新たなアートシーンを繰り出すこの街の進化に期待が高まる。【概要】コンプレックス665(complex665)オープン日:2016年10月21日(金)住所:東京都港区六本木6-5-24■施設概要3F:タカ・イシイギャラリー2F:小山登美夫ギャラリー2F:シュウゴアーツ1F:タカ・イシイギャラリーオフィス、ブロードビーン営業時間:火~土11:00-19:00(シュウゴアーツのみ日曜日も営業[12:00 –18:00])
2016年09月17日写真家の荒木経惟による個展「淫秋―般若心經惟」が、9月9日から11月11日まで東京・原宿のアートスペースAMで開催される。これまで、永井荷風や種田山頭火らの作品や、「往生要集」や「万葉集」などの古典に感応し、自らの心境を重ね合わせた数々の傑作を生み出してきた荒木経惟。同展では、和紙にプリントされた写真に、書で「般若心經」をしたためた新作を初展観する。「般若心經」では、この世のものすべてが“無”であり、心理は“空”にあると説かれており、今回の新作は、亡き妻・陽子を想いながら空と花を撮り続けた荒木の心情を想起させるとともに、たゆまず新境地を追い求める創作への強い渇望も感じさせる。また、同展ではふたつのインスタントフィルム作品をカットしてダイレクトに接ぎ合わせた最新作も公開。過去に発表されたコラージュ作品シリーズの「結界」や「半夏性」に続く、荒木の緻密な手作業から生まれた貴重な作品群となっている。【イベント情報】荒木経惟「淫秋―般若心經惟」会場:アートスペースAM住所:渋谷区神宮前6-33-14 301・302会期:9月9日~11月11日時間:13:00~19:00休館日:月・火曜日
2016年09月11日クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)の直営店が2016年8月6日(土)、南青山に移転オープンする。新店舗は、ブランドのコンセプトでもある「ダダイズム」の哲学が表現された独特な空間。破壊されたようなガラスウィンドウや鏡は、デザイナー・森川のこだわりである「不完全性の美学」がダイレクトに現れている。また、忍者扉を彷彿させるフィッティングルームは、驚きと意外性が感じられる。店内では、2016年秋冬コレクションで発表された、写真家・荒木経惟とのコラボレーションピースを展開。荒木が病気で失明した後のシリーズ「左眼ノ恋」にインスピレーションを受け、エロティックな作品をストレートに落とし込んだレザージャケットやスタジャンのほか、Tシャツ、パーカー、トレンチコートなどが並ぶ。クリスチャン ダダらしい刺繍使いもポイントだ。またショップ移転オープンを記念した、限定ウェアの発売も。「DADA」のロゴがプリントされたMA-1やTシャツ、スウェットのほか、ダメージやペイント加工が施されたカットオフデニムが展開される。【詳細】CHRISTIAN DADA TOKYOオープン日:2016年8月6日(土)住所:東京都港区南青山5-3-25TEL:03-6451-1056営業時間:11:00〜20:30定休日:年末年始
2016年08月08日「ぐるっと展望!現代アート入門 ―高橋コレクション―」展が福井県、金津創作の森にて開催される。会期は2016年7月16日(土)から9月25日(日)まで。現代アートコレクターで精神科医・高橋龍太郎による「高橋コレクション」。彼のコレクションは、草間彌生ら日本の現代アート史に残る名品はもとより、今注目の若手作家の人気作品まで、国内作家を網羅している。本展は、そんな高橋コレクションから日本の現代アートを牽引するアーティスト達の作品が約60点登場する。出展されるのは、日本の伝統美術という文脈のもと再解釈する作品が世界で高い評価を受ける村上隆や、映画『ヘルタースケルター』の監督をはじめアート界に留まらず様々なシーンで活躍し、毒々しいまでビビッドな世界観を演出する蜷川実花など、国内だけでなく世界でその名を知られるアーティストの作品ばかりだ。その他、女の子をモチーフにした絵画が有名な奈良美智。さらに、現在新宿、ミズマアートギャラリーで展覧会を開催中の会田誠の作品も。多くの日本人に馴染のあるアーティストが多数出展し、アートに近寄り難いイメージを持つ人にも、楽しめるコンテンツになっている。まさに展覧会タイトルの通り、日本のアートシーンの今をぐるっと展望できるこの展覧会。今最も注目を集めているアーティスト達の作品を一度に見られるこの貴重な機会に、是非足を運んでみてはいかがだろうか。【開催概要】ぐるっと展望!現代アート入門 ―高橋コレクション―会期:2016年7月16日(土)から9月25日(日)会場:金津創作の森 アートコア ミュージアム-1、ギャラリー、ホワイエ住所:福井県あわら市宮谷57-2-19休館日:月曜日(祝日の場合は開催、翌平日休館) ※8月15日(月)は開館開館時間:10:00~17:00 ※最終入場は16:30まで料金:一般800円(600円)、大学生500円(400円)※障がい者および65歳以上400円、高校生以下無料※( )内は、20名以上の団体料金※半券で2回目が団体料金で観覧(障がい者および65歳以上を除く)■出展作家会田誠、清川あさみ、チームラボ、奈良美智、山口晃、菅木志雄、草間彌生、村上隆、蜷川実花、ヤノベケンジ、荒木経惟ほか
2016年07月25日ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)2016年秋冬コレクションのビジュアルが公開された。今回の舞台は、イタリア・シチリア島のジベッリーナだ。アルベルト・ブッリが約8万平方メートルの大地に作り上げた、記念碑的な意味を持つ壮大な芸術作品“グランデ・クレット”が選ばれた。“グランデ・クレット”は、1968年にシチリア島で発生した地震で完全に崩壊したジベッリーナの旧市街地を作品に仕立てたもの。真っ白な景色を背景に、今シーズンのボッテガ・ヴェネタのカラーパレットが際立つビジュアルとなっている。映し出されたのは、ランウェイにも登場したレオパード柄のコートや濃く鮮やかなピーコックブルーのスカート。また、ロイヤルレッドやブラックといったカラーを使用したスカートやジャケットも登場し、色の対比を際立たせている。なお、ボッテガ・ヴェネタのビジュアルは<アート・オブ・コラボレーション>と呼ばれ、世界的に有名なビジュアルアーティストとのコラボレーションにより毎シーズン作り上げられてきた。プロジェクトにはこれまで、荒木経惟やナン・ゴールディン、フィリップ・ロルカ・ディ・コルシアなどが参加してきている。今回の撮影を手がけた、オランダ人フォトグラファーのヴィヴィアン・サッセンもこの仲間として加わった。【問い合わせ先】ボッテガ・ヴェネタTEL:0120-60-1966
2016年07月14日mame(マメ)と写真家の荒木経惟がコラボレーションした作品「アラマメ」が2016年7月13日(水)から24日(日)まで、銀座の森岡書店で展示・販売される。期間中は、荒木がmameを着た女性を撮影し、出来上がったポジフィルムを別のポジフィルムと手作業で貼り合わせることで生まれた写真作品が揃う。また、これらの作品を収めた作品集『アラマメ』も7月下旬の一般販売に先駆け、同書店において先行販売される。なお、今回のコラボレーションはmameのデザイナー・黒河内がシーズン毎に発表しているルックブックとは異なる方法で、ブランドの意思をより強く表現したいと考えていた時に、荒木経惟の作品「アラキリ」と出会ったことがきっかけとなっている。「アラキリ」とは、異なる写真2枚を中央で切断し、貼り合わせて1枚の作品に仕上げたもので、黒河内は「荒木氏の作品を実際に目にすることで感じる美しさや色気は、mameを通して表現したい事と共通性を感じた」とコメントした。【詳細】展覧会「アラマメ」開催期間:2016年7月13日(水)〜24日(日)時間:13:00〜20:00 (会期中無休)会場:森岡書店 銀座店住所:東京都中央区銀座 1-28-15 鈴木ビル 1階TEL:03-3535-5020作品点数:10点プリントサイズ:縦 27.9×横 35.6 cm価格:300,000円(額装費抜き)■作品集『アラマメ』発売日:2016年7月下旬 ※森岡書店で先行発売価格:3,700円+税掲載点数:16点
2016年07月02日マメ(mame)が7月13日から24日まで、写真家の荒木経惟とのコラボレーション作品を展示する「アラマメ」を森岡書店銀座店にて開催する。同コラボレーションは、マメのデザイナーの黒河内真衣子が、シーズン毎に発表しているルックブックとは異なる方法でブランドの意思をより強く表現したいと考えていた時に、異なる写真2枚を中央で切断し貼り合わせて1枚の作品とした荒木経惟の作品「アラキリ」と出会ったことをきっかけに実現したもの。森岡書店銀座店にて開催される展覧会では、今回制作された写真作品のうち10点を展示・販売。さらに、これらの作品を収録した作品集では、アートディレクター・長嶋りかこがデザインを担当。7月下旬の一般発売に先駆け、森岡書店にて先行販売する。同コラボレーションについて黒河内真衣子は、「荒木氏の作品を実際に目にすることで感じる美しさや色気は、私がマメを通して表現したい事と共通していました。作品を見た時に感じた、どこか曖昧な記憶の間を連想させることは、私自身の服作りに繋がる部分があったのです。写真に像を定着させることで初めて知覚できる事があるように、服も実際に着用して初めて感じる事があります。荒木氏がマメを着た女性を撮影し、出来上がったポジフィルムを別のポジフィルムと手作業で貼り合わせることで生まれた『アラマメ』には、私が大切にしていることが凝縮されていると思います」とコメントしている。【イベント情報】「アラマメ」会場:森岡書店銀座店住所:東京都中央区銀座1-8-15 鈴木ビル1階会期:7月13日~24日時間:13:00~20:00
2016年07月01日民間企業の現代美術コレクションとして世界で最大規模を誇るUBSのアート・コレクション展が、「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」と題して、7月2日から9月4日まで、東京・丸の内の東京ステーションギャラリーで開催される。今年日本で設立50周年を迎えたグローバル金融グループUBSは、現代美術を中心に長らく芸術活動をサポートしてきた。その活動はとりわけ、世界最大のアートフェア「アート・バーゼル」に対する支援や、ソロモン・R・グッゲンハイム財団と共同で主宰する異文化間プロジェクト「グッゲンハイムUBS MAP グローバル・アート・イニシアチブ」で知られる。また、常設の展示施設を持たず、56カ国余り837箇所を超える施設に収蔵されているUBSのアート・コレクションは、絵画、版画、写真、ヴィデオアート、彫刻を含む多様な分野をカバー。地域も欧米とアジアを中心に幅広く、3万点以上もの作品を所蔵している。さらに、ロンドンのテート・モダンやニューヨークの近代美術館(MOMA)、六本木の森美術館など数多くの美術館で展覧会を開催してきたUBSは、今年の1月からロンドンを皮切りに、東京を含む世界10都市を巡回する写真家アニー・リーボヴィッツの個展を開催中だ。本展では、1914年創建の歴史ある東京駅丸の内駅舎を展示室とする東京ステーションギャラリー独自の空間を12の部屋の集合に見立て、その1部屋ごとにUBSアート・コレクションから厳選した12作家を当てはめる。会場では、精神分析学者ジークムント・フロイトの孫としても知られる20世紀イギリスを代表する画家ルシアン・フロイドの油彩と版画や、文字、広告、アーティスト・ブックなどを通じてコンセプチュアル・アートの領域を切り拓いてきたエド・ルーシェイの作品を軸に、絵画、写真など約80点が展示される。出品作家には、フロイドやルーシェイに加え、荒木経惟、アンソニー・カロ、陳界仁(チェン・ジエレン)、サンドロ・キア、デイヴィッド・ホックニー、アイザック・ジュリアン、リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー、小沢剛、ミンモ・パラディーノ、スーザン・ローゼンバーグが名を連ねる。日本でまとめて見る機会の少ない作家の紹介と共に、同館ならではの趣のある空間を鮮烈な作品で読み替える試みを楽しんではいかがだろうか?なお、会期中には、ワークショップや煉瓦が特徴的な同館の建物解説などをするレンガ・タッチ&トークが開催される予定だ。詳細は、東京ステーションギャラリーの公式サイトで告知中。(c) Ed Ruscha. Courtesy Gagosian Gallery. UBS Art Collectionエド・ルーシェイ《スタンダードのスタンド(赤)》1966年【イベント情報】「12 Rooms 12 Artists UBSアート・コレクションより」会場:東京ステーションギャラリー住所:東京都千代田区丸の内1-9-1会期:7月2日~9月4日時間:10:00~18:00※金曜日は20:00まで※入館は閉館の30分前まで料金:一般1,000円、高校・大学生800円、中学生以下無料休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日出品作家:荒木経惟アンソニー・カロ陳界仁(チェン・ジエレン)サンドロ・キアルシアン・フロイドデイヴィッド・ホックニーアイザック・ジュリアンリヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー小沢剛ミンモ・パラディーノスーザン・ローゼンバーグエド・ルーシェイ
2016年06月23日日本人写真家6人の日常に迫ったドキュメント映画『TRACES OF A DIARY - 日記をたどる』の特別上映会が、6月29日から7月1日まで東京・原宿のヴァカント(VACANT)にて開催される。同作は、ポルトガル人アーティストのアンドレ・プリンシペ(Andre Principe)とマルコ・マルティンス(Marco Martins)が、森山大道、荒木経惟、中平卓馬、ヒロミックス、梶井松陰、吉行耕平ら6人の日本人写真家の日常を追ったドキュメント映画。ロシア・ソ連時代に作られたレンジファインダーカメラ「クラスノゴルスク3」を使用し、シナリオを設けずに偶発性を取り込みながら写真家たちの日常を記録した。約1年半かけて行われた撮影を通じて、日本人写真家たちのイメージの制作プロセスやストーリーテリング、日記式表現の本質を追求。時には記録者自らが映像に映り込み、写真家らと会話を交わすなどしており、まるで道中記のような記録映像作品となっている。なお、会場では映画上映の他、同作の撮影時にアンドレ・プリンシペが撮りためた作品から作られた写真集『TOKYO DIARIES』をはじめ、その他出演作家の関連書籍などを販売。また特別上映会に合わせて、ポルトガルよりアンドレ・プリンシペも来日する予定だ。【イベント情報】『TRACES OF A DIARY - 日記をたどる』特別上映会会場:ヴァカント住所:東京都渋谷区神宮前3-20-13 2階会期:6月29日~7月1日時間:19:00~20:30(開場18:30)料金:当日1,200円、前売り1,000円(※前売りは完売、当日券発売予定無し)
2016年06月20日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Araki Nobuyoshi』2016年4月13日から9月5日まで、パリにあるギメ東洋美術館で開催中のフランス初となる荒木経惟の回顧展に際して刊行した本書。今回の展覧会のために撮影した“Tokyo Tombeau”を含む、1965年から今日までの約50年間の作品が紹介されている。フランスを代表する出版社の一つであるガリマールからの出版。【書籍情報】『Araki Nobuyoshi』出版社:Gallimard言語:仏語304ページ/260×200mm発刊:2016年価格:7,200円
2016年06月11日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・銀座のNADiff du Champ(ナディッフ デュ シャン)です。■『Provoke-Between Protest and Performance』本書は今年1月にウィーンにて開催された、「PROVOKE展」に合わせてドイツのSteidl社から発行されたカタログである。当展覧会は、ウィーンに続いて、スイスのヴィンタートゥール、パリ、そしてシカゴの美術館へ巡回予定である。『プロヴォーク(Provoke)』とは、1968年に創刊された写真同人誌の名前である。ひいては、その創刊者たちやその周辺の作家が表したその作風を「プロヴォーク的な」と言ったり、または彼らが活躍した時代を「プロヴォークの時代」と呼んだりすることもある。それは「思想のための挑発的資料」というサブタイトルに分かるように、「挑発」を意味する言葉だ。創刊者は、中平卓馬、高梨豊、多木浩二、岡田隆彦といった面々であった。そして、2号から参加することになる森山大道も、もちろんプロヴォークにおける主要な写真家である。わずか3号までの発行で廃刊となったにも関わらず、「プロヴォーク」という言葉は写真史に強烈に記憶され、いまなお議論や研究の対象となっている。一体彼らは、何に挑んでいたのか。ベトナム戦争、キューバ危機、そして東大安田講堂事件を始めとする学生運動などが盛んに行われていた60年代から70年代の社会情勢において、写真はその役割を問い直された。写されたものは、本当に「リアル」なのか。もしくは、写真が提示する「リアル」とは一体何なのか。その場に行かずとも目撃することができる、世界中に共有される出来事の「イメージ」とそれに対応する「言葉」はもはや形骸化していた。『プロヴォーク』の総括集となった『まずたしからしさの世界を捨てろ』において、中平卓馬は、溢れる戦争の写真に対し不感症になっている自分や社会への違和感について、こう述べるのである。「それはおそらくこれらの膨大な写真が、みずから〈記録〉写真と名のりながらも、実は世界にまっすぐ眼をむけることなく、使い古した言葉による図式、戦争→悲惨→戦争反対にのってそれらの言葉をイラストレートすることしか望んでいないことに関連する」本書に収められた写真はどれも、粒子が荒く、ピントはあっておらず、ざらついて、一体何を写したのやら判別できないものもある。いわゆる「アレ、ブレ、ボケ」と揶揄もされたその作風は、自分自身が世界を「見る」という行為を見つめ直した痕跡である。それは必ずしも、美しくピントがあっているものではない。決定的瞬間などでもない。日々流れていく風景を、横目に流し見、時にフラつきながら、時に何かに吸い寄せられ、そして中には忘れてしまうものも、記憶に残るものもある。それは、もはや「これ」と言葉で名づけることのできない残像なのである。そのようにして世界を見るということ、そして写すということ、その行為そのものを問い直した写真家たち各々の戦いは、『プロヴォーク』にはじまり、それぞれの道へと分岐していく。通底していたのは、カッコつきの「リアル」への懐疑と挑戦である。当時にも増して、「それっぽい」写真や言葉によるイメージが増幅する現代において、当時の日本の写真家たちの戦いは、世界の目にどう映っているのか。作品が収録されている主な写真家は、中平卓馬、東松照明、森山大道、高梨豊、北井一夫、細江英公、榎倉康二、荒木経惟など、挙げきれないほど。また寺山修司や赤瀬川原平など、『プロヴォーク』に近しかった芸術家たちも取り上げられ、写真のみならずプロヴォークに影響を与え、プロヴォークに影響を受けた界隈の作品まで見通すことができる1冊だ。『プロヴォーク』の第一人者たちへのインタビューはもちろんのこと、当時の社会情勢にフォーカスしながら、海外の出版社による印刷とセレクトによってここまで結集した『プロヴォーク』を見直すことは、今もって現代における私たち自身の世界の見方を問い直す、新鮮な驚きになるはずである。【書籍情報】『Provoke-Between Protest and Performance』版元:Steidl判型:190mm×250mm/ソフトカバー/680ページ(写真点数600枚)定価:1万240円
2016年06月02日写真家の荒木経惟による個展「センチメンタルな旅-コンプリート・コンタクトシート(Sentimental Journey-The Complete Contact Sheets)」が、5月25日から東京・六本木のイマ コンセプトストア(IMA CONCEPT STORE)内のイマ ギャラリー(IMA gallery)で開催中。同展は1971年に私家版として1,000部限定で制作された写真集『センチメンタルな旅』をもとに開催されるもの。会場では、同写真集に収録されていた108点を含む、コンタクトシート全18枚、653カットが初公開されるほか、セルフポートレート1枚がプラチナプリントで展示。また小宮山書店協力のもと、私家版も含め400冊以上にもなる荒木経惟の写真集の中から、『センチメンタルな旅』私家版を筆頭に、『続センチメンタルな旅 沖縄』私家版、『お一日本』、『東京』私家版、『美登利』、『食事』などファン垂涎の希少な写真集の数々を展示・販売する。【イベント情報】「センチメンタルな旅-コンプリート・コンタクトシート ( Sentimental Journey - The Complete Contact Sheets) 」会場:イマ ギャラリー(IMA gallery)住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル3階会期:5月25日~7月23日時間:11:00~19:00定休日:日・月曜日、祝日
2016年05月29日荒木経惟個展「写経老人A 76齢」が2016年5月25日(水)から6月29日(水)までの期間、東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムにて開催される。タカ・イシイギャラリーでの23度目の開催となる本展は、「写狂老人A 76齢」シリーズよりカラー作品9点、フランスのギメ東洋美術館にて開催中の個展で披露されている最新作「トンボー・トウキョー」よりモノクローム作品471点の計480点で構成。「トンボー・トウキョー」からは、写真集には収録されていない未発表の作品が展示される。カラー作品9点は、荒木が生涯のモデルとして10年間以上の撮影を続けてきたダンサー・KaoRiの今年の誕生日会で撮影した最新のもの。今年76歳を迎える荒木。それにかけて全てが6×7のポジフィルムでの撮影となっている。「トンボー・トウキョー」は、フランスでの個展のために撮り下ろした。東京という都市をずっと見つめ続けてきた荒木が、過去、 現在の東京の街のドキュメンタリーに私情を重ねあわせて撮影した。【概要】荒木経惟「写狂老人A 76齢」会期:2016年5月25日(水)〜6月29日(水)会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2F営業時間:11:00〜19:00定休日:日・月・祝日■写真集荒木経惟『写狂老人A 76齢』タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム刊(2016年) <500部限定>発売予定日:2016年5月25日(水)販売価格:未定【問い合わせ先】タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムTEL:03-5575-5004
2016年05月13日荒木経惟の個展「写狂老人A 76齢」が、5月25日から6月29日まで東京・六本木のタカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムで開催される。同展では、「写狂老人A 76齢」シリーズより新作カラー作品9点を展示。この作品は2012年頃から毎年荒木が生涯のモデルとして撮影を続けてきたダンサーKaoRiの、今年の誕生日会で撮影した最新作品となっており、自身が今年76歳を迎えることにかけすべて6×7のポジフィルムで撮影された。また、フランスのギメ東洋美術館にて4月より開催中の大規模な個展で披露されている最新作「トンボー・トウキョー」より、写真集に収録されていない未発表のモノクローム作品471点も出展される。なお、同展に合わせて5月25日には写真集『写狂老人A 76齢』が500部限定で刊行される。【展覧会情報】「写狂老人A 76齢」会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階会期:5月25日~6月29日【書籍情報】『写狂老人 A 76 齢』著者:荒木経惟出版社:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルムソフトカバー/520ページ/203×260mm発刊:2016年5月25日価格:未定(※500部限定)
2016年05月11日お酒を片手に楽しめる写真集が中心のアートブックフェア「PND写真集飲み会」が、5月14日、15日に大阪・中央区のドゥラポ(drapeau)にて開催される。同イベントでは、40以上の出版社、書店、ギャラリーなどがテーブルを並べて写真集やZineを販売する。また会場内にはこだわりのお酒などの出展ブースがあり、お酒を片手に気軽に出展者と会話を楽しむことができる。“写真集飲み会”というタイトルは、もともとはと数人が居酒屋の片隅で写真集を回し見るような飲み会だったことからつけられたもので、参加人数が増えるにつれ会場を大きくしていった結果、ブックフェアという形になった。昨年には東京・原宿のヴァカント(VACANT)で2度開催されている。今回の大阪会場は、東京でのイベントの3倍以上の広さに出展ブースを大幅に増加。関西で開催される本格的なアートブックフェアとしては最大規模、写真集イベントとしては日本最大のブックフェアとなる。出展は、宇多田ヒカルを撮影したことで話題の木村伊兵衛賞受賞作家の石川竜一の写真集を出版している赤々舎、荒木経惟・アラーキーの原点である『センチメンタルな旅』の復刻のデザインを手がけた町口覚が運営するマッチアンドカンパニー、『未来ちゃん』で大ヒットのナナロク社など。その他、2手舎、Art beat publishers、book of days、Caravan book、CITYRAT press、CONTACT HIGH ZINE、flotsam books、GRAF publishers、ハモニカ古書店、IDEA BOOKS、街道、lemon books、リブロアルテ、Luketh、LVDB BOOKS、大隅書店、PGI、PHaTPHOTO、Place M books、POST、螺旋、RED Photo Gallery、roshin books、satellite、沢田マンションギャラリー、青幻舎、shashasha、蒼穹舎、ソラリス、Studio Journal knock、スーパーラボ、T&M Projects、TAP gallery、The Third Gallery Aya、東京綜合写真専門学校、twelvebooks、梅田蔦屋書店、VACUUM PRESS、VERO、ビジュアルアーツ大阪、womb-magazine、zen photo galleryなどが登場。飲食ブースでは、山中酒の店/日本酒、Campofrio、箕面ビール、吉備土手下麦酒醸造所、TAKAMURA Wine & Coffee Roastersが出店する。また、イベントのイメージ写真には、アルゼンチン在住の写真家・ヘンリック・マルムストロム(Henrik Malmstrom)がドイツのハンブルクのバーに通いつめ撮影した愛しい酔いどれの写真を起用。写真家アンダース・ペーターセン(Anders Petersen)の作品集『Cafe Lehmitz』の現代版ともいえるこの作品を収録した『Life is One Live it Well』は昨年刊行された写真集の中でも大きな話題を呼び、世界的に評価された。その他、特別写真展として、『パンといっぴき』などの著書も発売する料理研究家の桑原奈津子による展覧会も開催される。【イベント情報】「PND写真集飲み会」会場:ドゥラポ住所:大阪府大阪市中央区博労町4-6-14 ラポビル会期:5月14日、15日時間:14日が13:00~21:00、15日が12:00~20:00料金:500円
2016年05月02日オランピア ル タン(Olympia Le-Tan)の2016年春夏コレクション「ホテル オランピア」の期間限定ストアが伊勢丹新宿店に登場する。期間は2016年4月13日(水)から4月26日(火)まで。デザイナー・オランピア・ル・タンが敬愛してやまないホテルオークラ東京や、荒木経惟の写真集「センチメンタルな旅」、小津安二郎の映画作品、そしてハローキティを初めとするサンリオキャラクターなどの日本文化を表現した2016年春夏コレクション。期間中はそのランウェイに登場したハローキティやリトルツインスターズをモチーフとしたバッグなど、数々のアイテムが展開される。【開催概要】ホテル オランピア期間:2016年4月13日(水)〜4月26日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館3階=ウエストパーク/プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1TEL:03-3352-1111(大代表)※会期中、購入者先着50名にオランピア ル タンのオリジナルステッカーセットをプレゼント。なお、ネオン前のフォトスペースにて撮影、SNSに投稿した人には、ホテル オランピアのロゴステッカーをプレゼント。※無くなり次第終了。
2016年04月14日オランピア ル タン(OLYMPIA LE-TAN)が4月13日から26日まで、2016春夏コレクションを取り扱うポップアップショップを伊勢丹新宿店本館3階にオープンする。2016春夏パリコレクションでは、「HOTEL OLYMPIA」と題し、ホテルオークラ東京、荒木経惟の写真集「センチメンタルな旅」、小津安二郎の映画作品、そ して、幼少の頃から親しみのあるハローキティを初めとするサンリオキャラクターなど、デザイナーが敬愛してやまない日本文化を随所に描き出した。 ポップアップショップでは、同コレクションをイメージした空間にデザイン。会場で使用されたエントラスネオンが設置されるほか、ランウェイで登場アイテムの数々が展開される。また、会期中にアイテムを購入した先着50名にブランドオリジナルのステッカーセットをプレゼントするサービスを実施。ネオン前のフォトスペースにて写真撮影を行いSNSに投稿した人には、「HOTEL OLYMPIA」のロゴステッカーをプレゼントする。
2016年04月12日写真家・荒木経惟の写真集『トンボー・トウキョー』が、2016年4月13日(水)発売される。東京の「かつて」と「いま」を切り取った『トンボー・トウキョー』。季節や時間、時代ごとの空気が伝わる、温度感のある写真が収録されている。パリ・ギメ東洋美術館「Musée Guimet」にて4月13日(土)より開催の、大規模な展覧会において披露される新作98点を網羅。アラーキー最新の集大成と呼べる1冊に仕上がった。【詳細】 荒木経惟写真集『トンボー・トウキョー』発売日:2016年4月13日(水)定価:2,500円+税仕様:96ページ B5 版変形
2016年04月12日デザイナーの三宅一生のものづくりに迫った書籍『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』が、3月25日に発売される。三宅一生とリアリティ・ラボ(REALITY LAB)チームによる132 5. ISSEY MIYAKEでは、身頃やスカート部分などのパターンを用いず、谷折り山折りの線が規則的に並ぶ1枚の型紙から衣服を製作している。三宅一生によるこのような衣服構造はどのようにして生み出されたのだろうか。同書では、三宅一生によるものづくりを、荒木経惟の撮りおろしをはじめとするビジュアルとともに紐解いていく。なお、同書の関連イベントとなる展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」が、6月13日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催されている。【イベント情報】「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:3月16日~6月13日時間:10:00~18:00(金曜日は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)【書籍情報】『Creativity is born 三宅一生 | 再生・再創造』編著:清水早苗発刊:パイ インターナショナルソフトカバー/112ページ/A4判変型発売:2016年3月25日価格:2,315円
2016年03月24日写真家・荒木経惟による今年最初の個展「淫冬 IMTOU」が、2月3日から4月30日まで東京・原宿のアートスペース・AMにて開催される。同展では、昨夏に荒木経惟が同所で開催した個展「淫夏」と同様、インスタントフィルム作品を中心とした多彩なシリーズ作品を展示。15年に開催した個展「往生写集」で発表された、毎早朝にバルコニーから撮影した「東ノ空」と対照的な作品として、「西ノ空」も出展される。透き通る青空が宵に向かうにつれ紅く染まっていく様が、ポラロイドフィルムにより収められた。その他、ミューズであるKaoRiの着物姿やヌードなどを収めた作品や、80年代にフランスの写真雑誌の特集のために荒木自身がプリントした作品「キンバク・エクスタシー」なども展示される。【イベント情報】「淫冬 IMTOU」会場:AM住所:東京都渋谷区神宮前6-33-14神宮ハイツ301会期:2月3日~4月30日時間:13:00~19:00休館日:2月3日、祝日以外の月曜日から水曜日
2016年02月03日俳優の山本浩司が主演を務め、足立正生監督がフランツ・カフカによる同名小説の実写化に挑む映画『断食芸人』(2月27日公開)の予告編が、このほど公開された。1960年代に"アングラの旗手"として知られ、後にパレスチナ革命に身を投じた足立監督。本作は、2007年に公開された『幽閉者 テロリスト』以来、約10年ぶりとなる監督作だ。残酷で不条理な国で見せ物にされる男・断食芸人(山本)の周囲で起こる、不可思議で不気味な世界を映し出す。山本のほか、桜井大造、伊藤弘子らも出演し、劇中ナレーションを田口トモロヲが務める。予告映像の冒頭では、本作のメインビジュアルを撮影した写真家・荒木経惟氏による「ここんとこ日本の映画は家族ものでぶったるんでるからここらいっぱつ血煙をあげてくれないとね。そうとうおもしろいね、この映画」との応援コメントを披露。不穏な音楽をバックに、断食芸人が登場するとマスメディアはこぞって男を、聖なる者、時代の救世主として祭り上げる。女子高生などの一般市民にももてはやされるが、男は路上にこしらえられたおりに閉じこもり、ボーッとした表情でうつろな目をするばかり。映像の終盤では、ついにオランウータンに並べられ、動物園らしき場所でさえ見せ物にされてしまう。断食芸人という人物を通して、人間の浅ましさと狂気を垣間見ることのできる、静かながらも衝撃的な映像に仕上がっている。これに合わせて、7枚の場面写真も公開。予告映像で見られるシーンだけでなく、新たな場面を捉えたものもあり、断食芸人が引き起こす混乱を捉えた異様な空気が映されている。さらに、本作はオランダで行われる第45回ロッテルダム国際映画祭(1月27日~2月7日開催)の"ディープフォーカス"部門への正式出品も決定。同映画祭では足立監督の特集上映(『椀』、『銀河系』、『性遊戯』、『女学生ゲリラ』、『略称・連続射殺魔』、『赤軍PFLP・世界戦争宣言』の6本)と共に、本作がインターナショナルプレミアとして上映される。(C)2015「断食芸人」製作委員会
2016年01月14日村上隆の現代美術作品を中心としたコレクションを展示する大規模展覧会「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」が、16年1月30日から4月3日まで横浜美術館にて開催される。村上隆は、平面性や装飾性といった造形的な意味のみに限定されるものではなく、時代やジャンル、既存のヒエラルキーから解放された個々の作品の並列性、枠組みを越えた活動を示す「スーパーフラット」という理念のもとに芸術活動を行い、世界のアート界に新たな概念をもたらした現代美術家。また、アーティストとしての精力的な創作活動の一方で、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーなどの活動も展開している。同展では、村上が独自の価値観で厳選し、収集した5,000点を超える村上隆のコレクションの中から、約400作品を展示。地域や流派といった既存のカテゴリーに分けて作品を展示するのではなく、感覚的、または機械的に並列することで、「スーパーフラット・コレクション」の意味について考えていく。中でも「村上隆の脳内世界」のセクションでは、グラフィティー絵画からアンティーク家具、陶製のビールジョッキ、ペタンクの玉などがカオティックに展示され、まるで村上隆の脳内を覗いたような不思議な体験をすることが出来る。「彫刻の庭」セクションのグランドギャラリーでは、大型彫刻やインスタレーションを展示。アンゼルム・キーファーや、奈良美智の作品も登場する。日本を始めとした東洋陶磁や近代陶芸、江戸期の書画や資料類が陳列される「日本・用・美」セクションでは、北大路魯山人や、曾我蕭白らの作品から村上隆の美の根源を探索する眼差しをたどる。「1950-2015」セクションでは、村上隆のコレクションの中でも主要とされる1950年代から現在までの国内外のアート作品を披露。アンディ・ウォーホルや、荒木経惟、篠山紀信、ホルスト・ヤンセン、ダミアン・ハースト、フリードリッヒ・クナス、畠山直哉らの作品がほぼ制作年に沿って淡々と展示される。その他、「スタディルーム&ファクトリー」セクションの参加型作品や映像インスタレーション作品は、価値の創造や成立、労働と対価などについて考察することが出来る。【イベント情報】「村上隆のスーパーフラット・コレクション―蕭白、魯山人からキーファーまで―」会場:横浜美術館住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1会期:16年1月30日~4月3日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)休館日:木曜日(※16年2月11日は開館)
2015年12月13日宣伝のチラシに「言葉と身体と音楽が入り混じる、観たことのない舞台空間」とあった『死刑執行中脱獄進行中』。『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる荒木飛呂彦の短編漫画を舞台化したその作品は、確かにその謳い文句通りの驚きに満ちた世界を見せてくれた。原作の『死刑執行中脱獄進行中』は、死刑宣告を受けた男が監獄に入ると、調度品など施設のすべてが男を処刑しようとうごめき出す物語。そこから脱出しようともがくほどに苦しめられるという、誠に不条理で非現実的な世界が展開していく。舞台ではこれに、同じく短編漫画『ドルチ』で描かれたヨットでの物語が加わって、檻のなかと海の上が行き来する、より不可思議な空間が出来上がった。幕が開いて目に飛び込むのは、吊り下げられた白い布と、白とブルーのダズル迷彩の布をまとったテーブル、チェア、チェスト、ソファ、バスタブ。そこは仕切りのない空間だが、森山未來がマイムで見えない壁を表出させ、森山扮する男がそこに閉じ込められていることをわからせる。果たして、この家具たちがどのようにして男を苦しめるのか。その仕掛けは、まさに演劇的であった。家具のなかから同じダズル迷彩の布をまとったダンサーが現れ、思わぬ動きで男を翻弄していくのである。言葉はほぼない。ときおりダンサーが、原作の一節を朗読するように声にするだけだ。その淡々とした空気と、動きに合わせてバンドが鳴らす音が、恐怖を掻き立てる。やがてヨットが舞台に現れる。その見事さは、緻密に計算され稽古を積み重ねた、ダンサーたちの動きの賜物だ。そこに登場する赤いワンピースを着た初音映莉子の存在感も鮮やかである。男は、この女にも嵐にも翻弄されながら、また一転、監獄に戻っていく。圧巻は、その後、監獄で待ち受けている家具と男の攻防が激しさを増していく場面だ。家具は男の居場所を取り上げ、文字通りに男の身体を振り回し、傷めつける。そこで森山が、初音が、ダンサーたちが表現しているのは、言葉を含んだ動きだ。構成・演出・振付の長谷川寧を筆頭に、全員で試行錯誤を繰り返したことが手に取るようにわかる。森山は言う。「さまざまなプロセスを経てクリエイションしてきました。そのプロセスは本番が始まっても続くと思います」。演劇とダンスが融合したときの創造と想像の強さを、ぜひ体験してほしい。東京・天王洲 銀河劇場にて11月29日(日)まで上演。その後、全国を巡演。地方公演のチケット発売中。取材・文:大内弓子
2015年11月25日東京都・渋谷のBANK GALLERYは荒木経惟、田名網敬一、村上隆などのクリエイターによる赤塚作品のパロディーやオマージュ作品の展覧会「赤塚不二夫のビチュツ展」を開催する。会期は12月3日~12月16日。開催時間は11:00~20:00。入場料は1,000円(オリジナルバッヂ付き)。同展は、荒木経惟、田名網敬一、村上隆などクリエイター約20組による赤塚作品のパロディーやオマージュ作品を「ビチュツ作品」と名付け、一堂に展示するもの。赤塚不二夫の生誕80周年を記念して開催され、2015年9月に開催された「バカ田大学祭ライブ 電気グルーヴ&スチャダラパー篇」、2015年12月から東京大学で行われる「バカ田大学」の開講につづくメインイベントである同展は、赤塚不二夫生誕80年企画における「バカ田大学文化祭」の位置付けとなる。なお、展覧会の構成および展示デザインはブックデザイナーの祖父江慎が手がけるということだ。参加アーティストは、赤塚藤雄(漫画家)、赤塚りえ子(アーティスト)・朝倉世界一(漫画家)・荒木経惟(写真家)・安斎肇(イラストレーター/アートディレクター)・伊藤桂司(イラストレーター)・宇川直宏(アーティスト)・金氏徹平(アーティスト)・五木田智央(アーティスト)・白川東一(KOO-KI 映像ディレクター)・白根ゆたんぽ(イラストレーター)・スージー甘金(イラストレーター)・田名網敬一(アーティスト)・都築潤(イラストレーター)・パラモデル(アーティスト)・村上隆(アーティスト)・横山裕一(漫画家、アーティスト)ほか。また、赤塚藤雄(不二夫)が漫画家デビュー前、新潟の小熊塗装店に勤務していた時代(中学卒業から上京までの約2年間、16~17歳頃)に制作した絵画作品が特別に初出品される。そのほか、赤塚不二夫のキャラクターグッズや厳選されたコレクターアイテムの展示も行われるということだ。また、関連企画として、「これでいいのだ」に代表される「赤塚イズム」を再発見するべく、さまざまな分野の第一線で活躍する著名人の方々が、それぞれの表現方法で「バカとは」について解き明かし、東京大学の教壇で熱弁を振るう「バカ田大学」が東京都・文京区の東京大学山上会館にて開講される。講師は、河口洋一郎、みうらじゅん、安齋肇、宮沢章夫、坂田明、浅葉克己、喰始、三上寛、宇川直宏、泉麻人が予定されている。開講期間は12月1日~2016年3月31日。授業料は1コマ5,500円(受講者全員にオリジナルノート付き)。詳細は同イベントWebページにて案内されている。
2015年11月18日24歳でこの世を去った20世紀最大のスター、ジェームズ・ディーンと「LIFE誌」の写真家との、“死の直前”の知られざる旅路を描いた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』。現在開催中の第28回東京国際映画祭の特別招待作品となった本作の監督で、“ロック”なフォトグラファーとしても知られるアントン・コービンが7年ぶりに来日。舞台挨拶に登壇し、“ディーン”をテーマに選んだ理由や、キャストのデイン・デハーンとロバート・パティンソンの起用について語ってくれた。天才写真家デニス・ストックが映し出した、ジェームズ・ディーンが急死する直前の2週間の旅を映し出す本作。監督を務めたアントン・コービンといえば、自身の伝記映画(『アントン・コービン伝説のロック・フォトグラファーの光と影』)も製作されるほど、「U2」やデヴィッド・ボウイ、「ローリング・ストーンズ」など数々の世界的アーティストを被写体にしてきたことでも知られている。10月24日(土)、発売開始からわずか2時間でチケットが即売したプレミア上映会には、アントン監督の写真集を持参してきた観客もいるなど、7年ぶりの来日を待ちわびていたファンで埋め尽くされ、アントン監督が登場すると、会場は大きな拍手が沸き起こった。監督も、まず「東京国際映画祭で上映できることをとても嬉しく、光栄に思っています」と、その喜びをコメント。さらに、“伝説の俳優”ジェームズ・ディーンに興味を持った理由について、「元々僕は、40年以上カメラマンをやっていることもあり、デニス・ストックのほうに興味があった」という。「なので、この映画はカメラマンとその被写体との関係、その両者のバランスについての話なのです。たまたま、その被写体がジャームズ・ディーンだったということが、この作品を面白くしているのです」と、自身も“伝説”といわれるフォトグラファーらしいきっかけに触れる。「僕はジェームズ・ディーンが亡くなった年に生まれたので、彼とは会ったことがありません。10代後半になって初めて彼を見たのはポスターでした。彼の映画を見たのはもっと後で、この映画を撮ってはじめて人物としてのジェームズ・ディーンを知ることとなりました。彼は、50年代に起こった変化として、とても重要な人物でした」と、時代の象徴ともなった稀代の俳優について語った。本作では、そんな“伝説の俳優”ディーンと、彼を被写体にしたストックの間に次第に友情のようなものが生まれ、旅を通じて、それがさらに深まっていく様子が描かれている。「(被写体との間に)信頼関係があると家族の一員のようになって、ユニークな写真を撮ることができます。実際に私もそういった関係を築くことができました。例えば、『U2』、マイケル・スタイプ、デペッシュ・モードなどです。そして、そのことがこの映画には描かれています。ジェームズ・ディーンとデニス・ストックとの間には特別な友情が生まれ、デニスはディーンの故郷という特別な場所で写真を撮ることができたのです」。また、ディーン役を演じるのは、『アメイジング・スパイダーマン2』などで日本でも人気のデイン・デハーン、そして、デニス・ストック役を演じるのは『トワイライト』シリーズ以降も躍進を続けるロバート・パティンソンという、2人の若手実力派だ。その起用理由について監督は、「ジェームズ・ディーンというのは、有名なアイコンであり、デハーンにとって大好きな俳優だったので、最初はこの役をやりたがらず、僕に会おうともしませんでした。でも共通の友人である、『メタリカ』のドラマーが彼を説得してくれたんです」と明かす。「デハーンはどんな役をやってもその人が実際にいるかのように感じさせてくれる俳優だと思います。外見を似せることも重要ですが、限界がある。そのギャップを埋める才能をもつ俳優だと思います」と絶賛した。また、ロバートについては、「いま彼は役者として自分が成長できるような面白い役を多く演じています。彼から感じられるのは、役者としての実力を証明したいということです。それは、この映画でのデニスの考えにも似ています。ロバートは、直感的な俳優で、心に雲がかかったような悩みを抱えていて、この役にぴったりでした。現場では2人がいることで、すごくいいエネルギーが生まれたし、一緒に仕事をしていてとても楽しかったです」と語り、2人が起こした“化学反応”に手応えを感じていた様子だ。では、自身がコラボしてみたい日本人はというと、アラーキーこと荒木経惟や森山大道といった日本を代表する写真家をあげ、「大好きなのでお会いしてみたい。会えたら嬉しい」と語るアントン監督。「原題は『LIFE』で、このタイトルには雑誌の『LIFE』という意味も含まれますが、誰かとの出会いが自分の人生に大きく影響を及ぼすことがある、“人生”の意味もあります」と語り、「ディーンはこの映画で描かれている旅の半年後に亡くなっているのですが、“LIFE(生きる)”の反対側に“死”というものが漂っているんです。そして、カメラマンと被写体との関係を2人の俳優が素晴らしい演技でみせてくれていたので、つくるのも楽しかったですし、映画としてもそこがどころだと思います」と、日本のファンにメッセージを贈っていた。『ディーン、君がいた瞬間(とき)』は12月よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2015年10月26日オランピア ル タン(OLYMPIA LE-TAN)が10月3日、2016春夏コレクションをパリのパレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)で発表した。テーマは“Sentimental Journey”。ホテルオークラが建て替えのために取り壊しされることをしったデザイナーは、今季、“ジャパン”をテーマにしたコレクションを発表することを決めたという。写真家“アラーキー”こと荒木経惟のポラロイド作品をプリントや刺繍によって表現されたアイテムも見受けられる。
2015年10月06日ジョジョの奇妙な冒険シリーズで知られ、13年にはGUCCI(グッチ)とのコラボレーションで話題を呼んだ、漫画家・荒木飛呂彦。このほど彼が95年に発表した短編集の表題作『死刑執行中脱獄進行中』が、森山未來を主演に迎えて舞台化されることが決定。荒木作品初の舞台化となる。同舞台の物語は、死刑宣告を受けた男が監獄からの逃避行を試みるサスペンスをベースに、同短編集に収録された「ドルチ~ダイ・ハード・ザ・キャット~」の要素を織り交ぜた構成で、荒木作品の持つ独自の世界観を舞台上に作り上げるとのこと。構成・演出・振付を担当する、演劇カンパニー「冨士山(ふじやま)アネット」主宰の長谷川寧を始め、音楽監督にはバンド「bonobos(ボノボ)」でヴォーカル&ギターを務める蔡忠浩、ヴィジュアル監修と衣装はファッションブランドのFUGAHUM(フガハム)が手掛けるなど、各ジャンルから注目のクリエイターが結集。荒木飛呂彦は「作品が舞台化されるのは初めてなので、予測できない期待感と楽しみがあります」とコメントを寄せている。一方、主演に加え、共同振付も務めた森山未來からは「荒木飛呂彦さんの持つ唯一無二の様式美を、身体、テキスト、音楽、照明、映像、衣装など、現代の舞台芸術が持ち得るかぎりの要素を総動員して、演出家、ダンサーをはじめとする素敵なクリエイター達と有機的に具現化していくつもりです。この舞台が演劇なのか、ダンスパフォーマンスなのか、ジャンルレスなインスタレーションなのか。それは観劇後のあなたの選択にお委ねします」と、まさに全身全霊を掛けてといった気合のコメントも。森山未來といえば13年から1年間、「平成25年度文化庁文化交流使」としてイスラエルへダンス留学していたことが大きな話題となったが、今回の舞台ではどんな演技を見せてくれるのか、注目が集まりそうだ。また、森山未來もアイディアを提供したという、キービジュアルも今回の発表とともに公開。同ヴィジュアルの監修を担当したFUGAHUM(フガハム)を始め、フライヤーデザインチームが「死刑と脱獄」、「繰り返される現象と感情の描写」、「逃げられない」、「無間地獄」、といったイメージを煮詰めて完成したもの。永遠に続くかのような恐怖を、不可解に繋ぎ合わせたヴィジュアルを繰り返しながら、奥行きを持たせることで表現し、荒木作品の持つ世界観を意識した配色となっている。【舞台上演スケジュール】「死刑執行中脱獄進行中」<東京公演>日程:11月20日~11月29日 ※全14公演会場:天王洲 銀河劇場住所:東京都品川区シーフォートスクエア 東品川2-3-16 シーフォートスクエア2F料金:S席 8,800円、A席 5,000円<仙台公演>日程:12月2日 ※全1公演会場:仙台 電力ホール住所:宮城県仙台市青葉区一番町3丁目7-1 電力ビル本館 7F料金:8,000円<広島公演>日程:12月5日、12月6日 ※全2公演会場:JMSアステールプラザ 大ホール住所:広島県広島市中区加古町4-17料金:8,800円<札幌公演>日程:12月15日 ※全2公演会場:札幌 わくわくホリデーホール住所:北海道札幌市中央区北1条西1丁目料金:昼公演 6,800円、夜公演 7,500円<富山公演>日程:12月19日、12月20日 ※全2公演会場:富山県民会館ホール住所:富山県富山市新総曲輪4-18料金:S席 8,800円、A席 6,800円<大阪公演>日程:12月22日、12月23日 ※全3公演会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ住所:大阪府大阪市 北区茶屋町19-1料金:8,800円
2015年08月13日写真家・荒木経惟の個展「淫夏」が、8月3日から10月11日まで、渋谷のart Space AMにて開催される。荒木の最新作「2015.8.15」や新作撮り下ろし作品「KIMONO: KaoRi」の他、インスタレーション作品などが展示される複合的な展覧会となる。『2015.8.15』は、戦後の喧噪の中で幼少期を過ごした荒木が、終戦記念日の8月15日に皇居前広場で毎年撮影を行っているシリーズの最新作。今回荒木は、今年の8月15日の訪れを前にシャッターを切り、“近未来の終戦記念日”を切り取ることに挑んだ。また同時展示の「KIMONO: KaoRi」は、十数年にわたり続けられているKaoRiとのコラボレーションシリーズの新作。ますます艶やかさが際立つ和服姿のKaoRiを捉えた最新撮り下ろしを展示する。その他にも、インスタントフィルムにアクリル絵具で着彩した「ペインティング・フォト」、カットされた2枚の断片を接ぎ合わせた前作「結界」に連なる「半夏性」、インスタントフィルム作品で構成される「EGG」「FLOWER」などを展示。これら約1,000点にのぼるインスタントフィルムの半数には、荒木自身の手で様々なリメイクが加えられる。【イベント情報】荒木経惟展 「淫夏」会 場:art Space AM住 所:渋谷区神宮前6-33-14神宮ハイツ302会 期:8月3日~10月11日時 間:13:00~19:00休館日:月・火曜日(8月3・4日、および祝日は開廊)
2015年07月22日