お笑い芸人・明石家さんまが主演を務める、27日放送のフジテレビ系ドラマ『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』(後9:00)に、俳優の味方良介が出演することが12日、決定した。『心はロンリー 気持ちは「・・・」』とは、さんまが主演を務め、三宅恵介氏をはじめとする『オレたちひょうきん族』(1981~1989年/フジテレビ系)の制作スタッフ、そして、後に『踊る大捜査線』シリーズ(1997年ほか/フジテレビ系)や『教場』シリーズ(2020年ほか/フジテレビ系)などの脚本を手がける君塚良一氏とタッグを組んで作り上げた、一大ギャグドラマ。シリアスな物語の中に、たくさんのナンセンスな笑いを散りばめた、遊び心満載の異色作として、84年から2003年にかけて、11本が制作されたヒットシリーズ。前作から21年ぶりに復活を遂げる最新第12作が、『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』。総合演出=三宅恵介、脚本=君塚良一、ギャグ考案=大岩賞介、藤沢めぐみ、杉本高文(明石家さんま)という盤石の制作陣で届ける。今回描かれるのは、さんま演じるベテラン刑事・轟木竜二を主人公に据えた人間ドラマ。定年を間近に控え、“最後の事件”に立ち向かう轟木と、その家族の物語が情感豊かにつづられていく。川口春奈は轟木の一人娘として登場する。味方が演じるのは、轟木の部下の刑事・腰越郁也(こしごえ・いくや)。轟木と同じ犬顔警察署刑事課2係に所属する郁也は、コミュニケーション能力や観察力に優れ、署内でも一目置かれている若手刑事だ。端正な外見と物腰柔らかな人柄でモテるが、仕事一筋の生真面目さがあだとなり、いつも恋人に愛想を尽かされ振られてしまう。ある日、犯人逮捕のため、和来が働くカフェに張り込むが、任務に集中するあまり、失礼な態度を取って和来を怒らせてしまう郁也。後日、謝罪のためにカフェを再訪したことをきっかけに、轟木の娘とは露知らず、和来と親交を深めていくことに。家族よりも事件優先、昔かたぎの刑事・轟木と、刑事の父親に対して愛憎相半ばする複雑な感情を抱き続ける和来、そんな親子をつなぐ重要な存在・郁也を、味方が丁寧に演じる。2011年、ミュージカルコンサート『恋するブロードウェイ♪』でデビューした味方は、2017年、舞台『熱海殺人事件NEW GENERATION』で、過去に風間杜夫、錦織一清、阿部寛らが演じてきた主人公・木村伝兵衛を史上最年少で演じ、2022年までに5回の公演で同役を務め、注目を集める。以降、数多くの舞台やミュージカル作品に出演する一方、2020年には『教場』(フジテレビ系)でテレビドラマ初出演を果たし、その後も、『妖怪シェアハウス』(2020年/テレビ朝日系)、『初恋の悪魔』(2022年/日本テレビ系)、『罠の戦争』(2023年/カンテレ・フジテレビ系)、『大奥』(2024年/フジテレビ系)といった話題作に立て続けに出演している。また、きょう12日よりスタートするフジテレビ春の新ドラマ『イップス』(毎週金曜後9:00)にも出演することが決定。本作で味方が演じるのは、バカリズム扮する刑事・森野徹を尊敬してやまない、機動捜査隊員の酒井純平(さかい・じゅんぺい)。本作の郁也とは対照的ともいえる、コミカルなキャラクターを熱演している。■味方良介――出演のオファーを受けたときの率直な心境。「作品を拝見したことがなかったので、過去作品を観て、独特な世界観に面食らいましたが、あの“明石家さんま”が作る世界なら、間違いなく面白いし、楽しいだろうと不安より期待が勝りました。しかも、さんまさんとバラエティーではなく、ドラマ作品で初めてご一緒するというのも貴重な経験なので、現場でお会いできる日が楽しみでした」――腰越郁也を演じるにあたり、意識したことは?「台本を読んだ時は読解が難しかったので、特にこれといった意識はなかったのですが、現場に入ってから、監督の求める演出や役、シーンの雰囲気、さんまさんの作り出す笑いを徐々に理解しながら、“腰越郁也”という人物が形成されました」――初共演となる明石家さんまの印象は?現場でのエピソードなど。「生まれた時からテレビ画面の中で爆笑をかっさらっている“お笑い怪獣”と共演できる恐怖とうれしさで、久しぶりに震え上がりました。元々バラエティーを見るのは好きで、『さんまのお笑い向上委員会』を毎週楽しく拝見していて、芸人さんへのリスペクトがあり、その中でも、場を掌握するさんまさんへの尊敬は計り知れません。故に、さんまさんとの初共演がドラマで良かったと安心しているところもありました。撮影初日に、結婚のお祝いで大きな花束を持ってきてくださり、まるで初対面とは思えない空気感での会話に、良い意味で戸惑いましたが、そのおかげで気負うことなく作品に入り込むことができました。カメラが回っていないところでも笑いを生み、奇跡を起こす、さんまさんは本当に“お笑い怪獣”でした」――約3年ぶりとなる川口春奈との共演について。現場でのエピソードなど。「3年ぶりとは思えないほど、あっさり共演がスタートしました。個人的に心地良い距離感にいてくれる川口さんと、むず痒(がゆ)いシーンを作り上げるのに勝手に苦労しました。初共演した作品は、重厚感の塊のような作品でしたので、今作で全く別の世界線に立てるのは楽しかったです」――ギャグも満載の本作。収録の際に大変だったこと、戸惑ったことは?「お芝居とお笑いの要素が絶妙に絡み合っていて、台本を読んだ限りでは、どう作り上げられるのか未知でした。現場でも、日常会話シーンのあちらこちらにお笑いが潜んでいて、リアクションを取らずに話を進めなくてはならず、序盤は戸惑いしかありませんでしたが、撮り進めるうちにすんなり状況を理解して、一つ一つを終えていく自分の成長にも驚きました」――視聴者へメッセージ。「2003年以来21年ぶりの最新作ということで、過去のシリーズをご覧になっている方はもちろん、今回初めて見るという方も楽しめる作品になっているはずです。登場人物だけでなく、身につけているもの、置かれているもの、全てにお笑いの要素が含まれていると言っても過言ではありません!お見逃しなく!もちろんお笑いだけではなく、家族愛もこの作品の大事なテーマになっているので、そのストーリーも見逃さないでいただけたらうれしいです」
2024年04月12日小芝風花主演で現在放送中の木曜劇場「大奥」に、小関裕太、味方良介がレギュラー出演することが分かった。本作は、愛をテーマにした「大奥」史上最も切なくて美しいラブストーリー。小芝さんが徳川家治との政略結婚を強いられる主人公・五十宮倫子を演じるほか、亀梨和也(徳川家治役)、西野七瀬(お品役)、森川葵(お知保役)、宮舘涼太(松平定信役)らが出演する。今回新たに出演が発表された小関さんが演じるのは、将軍や御台所へ料理を提供する大奥料理役人の葉山貞之助。ひょんなことからお品と出会う。台本を読み、「『大奥』らしい巧みなドロドロと、2024年版のすべてのキャラクターに感情移入してしまう脚本に感動しました」と話す小関さんは、「憎らしい人物でさえも、一人一人に物語があってつい全員を応援したくなってしまいます。私が演じる葉山貞之助もその一員で、幸せや困難が待ち受けています。特に大奥内での“禁じられた恋”や愛の美しさを楽しんでいただけるのではないでしょうか。ぜひご覧ください」とコメント。また、江戸市内で活動する発明家で本草学者の平賀源内を、味方さんが演じる。その類いまれなる能力で、食糧危機を乗り越える策を考える人物だ。味方さんは「平賀源内という歴史の奇才をこの年で演じられること、挑戦できること、役者冥利(みょうり)につきます。どのような展開になっていくのか今から楽しみです。どうぞご覧ください」とメッセージを寄せている。木曜劇場「大奥」は毎週木曜日22時~フジテレビ系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年01月25日皆さんは、駅でトラブルに巻き込まれた経験はありますか?今回は「駅で突然声を荒げる女性」にまつわる物語とその感想を紹介します。イラスト:エトラちゃんは見た!見知らぬ女性に…SNSを通じて知り合った友人たちと、ショッピングセンターへ向かった主人公。しかし駅で、知らない女性に後をつけられていることに気づきます。そして突然女性が「そのバッグ返して!」とひどく興奮した様子でバッグを奪おうとしてきて…。友人につかみかかる女性出典:エトラちゃんは見た!「娘に何したの!?」と声を荒げ、友人につかみかかった女性。なんとかその場を去ったのですが、主人公たちは駅員に止められてしまいました。その後、警察もやってきて主人公たちは事情聴取されます。すると、別室で事情聴取されていた女性が再びやってきて…。「そのバッグをどこで手に入れたのか話してもらうわよ!娘に何したのよ!?」と主人公たちを責め続けるのです。女性の執念にゾッとした主人公なのでした。読者の感想見知らぬ人にいきなりつかみかかられたら、ゾッとしてしまいますね。主人公たちがその場から逃げてしまうのも無理はないと思いました。(30代/女性)友人が持っているバッグを見て、突然奪おうとしてくるなんてびっくりしてしまいますね。主人公たちを責め続けるのではなく、まずは冷静にお互いの話を聞くべきだと思いました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。※こちらのお話は体験談をもとに作成しています。(Grapps編集部)
2024年01月01日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソード「トレーニングジムで声を荒げる迷惑会員の末路」を漫画にしてご紹介します!「トレーニングジムで声を荒げる迷惑会員の末路」出典:lamire拭くのがルールなのに声を荒げる迷惑客出典:lamireその男性が使った後、拭かないまま乗ると…!?出典:lamireなんと悪態を…!出典:lamire慌てて逃げる男性出典:lamire演技だった…!?出典:lamire読者の感想その男性は人が倒れても介抱も心配もしない人なんですね。大体声を荒げる男性は身勝手な人が多く、自分の使ったものを拭かないことも身勝手ですよね。自分は何様だと思っているのでしょう。わざわざジムに来てイライラすることをしているのは自分で、演技までしないとわからないのでしょうか。それ以来来てないという所が弱い人間だったということですね。(42歳/会社員)「俺の汗がきたないのかよー」って言われたら、「汚いですけど何か?」とか言ってやればいいのに。共有の物を大切にしない人とか汚す人って、すごい腹が立ちますよね。二度と会うことがなくなって良かったです。(匿名)次回の「スカッと!体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/まひろ@)"
2022年11月26日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソード「トレーニングジムで声を荒げる迷惑会員の末路」を漫画にしてご紹介します!「トレーニングジムで声を荒げる迷惑会員の末路」出典:lamire拭くのがルールなのに声を荒げる迷惑客出典:lamireその男性が使った後、拭かないまま乗ると…!?出典:lamireなんと悪態を…!出典:lamire慌てて逃げる男性出典:lamire演技だった…!?出典:lamire迫真の演技にスカッとしました!男性のとっさの判断が素晴らしいですね…! 次回の「スカッと!体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/まひろ@)"
2022年10月09日KAAT神奈川芸術劇場において、2021年度メインシーズンの幕明けを飾る『湊横濱荒狗挽歌(みなとよこはまあらぶるいぬのさけび)~新粧、三人吉三。(しんそう、さんにんきちさ)』。歴史や史実を題材にした作品に定評のある野木萌葱が脚本を手がけ、歌舞伎の白波物(=盗賊を主人公とした世話物の一種)で知られる『三人吉三』をモチーフにしたハードボイルドな現代劇が繰り広げられる。その野木とタッグを組む演出家は、自身の所属する劇団・温泉ドラゴンなどで骨太な世界観の作品づくりが話題を集めるシライケイタ。彼が、令和の港町・横浜に暮らす和尚吉三(玉城裕規)・お嬢吉三(岡本玲)・お坊吉三(森優作)の3人をどのように“調理”するかも見どころのひとつだ。今回はシライと、本作で和尚吉三の立ち位置に扮する柄沢純役の玉城に、台本を受け取る前の心境を尋ねた。意味なんて一切ない、アウトローの「美学」を炸裂させる──シライさんはこの企画をどのように受け止め、取り組もうと考えていらっしゃいますか?シライ今年から新しくKAATの芸術監督になった長塚圭史さんに「新しい仲間を探しているんだ」とお誘いいただき、光栄でしたね。前任の白井晃さんが手がけてきた作品イメージとは一線を画す演目になる予感がしていますし、KAATの新基軸をお見せするためにも精一杯やらせてもらえたら。──悪事を重ねながら生きるアウトローの姿を描いた歌舞伎『三人吉三』を題材にした作品がお手元にやって来ました。シライ「よくぞ僕のところへ『三人吉三』を持ってきてくれました!」なんてね(笑)。僕のいる温泉ドラゴンは、ただの不良が「なんかおもしろいことやろうよ」とやんちゃしたくて集まった劇団で、これまで悪い奴らを描いたお芝居ばかり上演してきました。そういえば、去年玉城くんが出てくれた『BIRTH』も僕が10年前に書いた作品で、親に捨てられた孤児たちがオレオレ詐欺に手を染めるって……やっぱり悪い話だったもんね?玉城そうでしたね(笑)。だから『BIRTH』をご覧になったシライさんから今回お声がけいただいて、本当に嬉しかったです。シライアウトローの世界ってすごくカッコいいじゃないですか! だから玉城くんをはじめ、キャストの方々にはめちゃくちゃになって、存分に暴れ回ってもらえたら。玉城ビジュアルやトレーラー映像の撮影段階から、シライさん「めちゃくちゃにしてやる」とおっしゃっていましたもんね。カオスにして無秩序、そこに意味なんて一切ないアウトローならではの「美学」が炸裂しているというか。僕はお酒を飲んで、自分という人間を一度「腐らせて」みようかなって。台本を拝読したら「お酒に頼った役づくり間違ってたわ」って軌道修正するかもしれませんけど(笑)猛獣だらけのキャスト陣──シライさんは『BIRTH』をご覧になって、玉城さんのお芝居にどんな印象を抱かれたのでしょうか?シライ僕が10年前に演じたユウジって役を、玉城くんがWキャストで演じていたんですね。それもあって興味深く拝見していたんですが……「変な俳優だなぁ」って。玉城あはは(爆笑)! 経験を重ねた先輩の役者さん、ベテランの演出家さんから特にそう言われます。シライもちろんいい意味で、ですよ?「おもしろい役者だなぁ」って。「どういう演技してんだ?」と不思議で目が離せなかった。玉城くんはストレートの球を投げているつもりでも、観客からすると変化球が飛んでくるような感覚を受けるといいますか。そこから興味を持って、今回の和尚吉三をオファーしました。玉城嬉しい! でも『BIRTH』で変化球を投げたつもりはなかったですね(笑)。劇場が大きかったので、エンタメ要素を出すためにも「多少オーバーな演技でいこう」という全体の方向性は意識したかもしれませんが。ちなみに、同世代の俳優からは「変な声だね」って言われます。シライたしかに、独特な声してるよね!玉城僕は褒め言葉と受け取るようにしているんですけど、違う意味の可能性もありますよね(苦笑)シライでもさ、「変」って演劇に必要な個性ですよ? 今の若い俳優さんたちは、みんな「変なことしちゃいけない」「はみだしちゃダメ」って考えがち。だから演出の立場としては「もっとやっていいんだよ」って稽古場で声をかけることが多くて。「やりすぎだから控えて」って言う方が楽だし、むしろそういう風にものづくりしたいだけど、若い人ほど萎縮してしまう。だから玉城くんの持つ「変」な個性は、とっても大切な武器だと思う。玉城ありがとうございます。そう考えると、今回のキャストは皆さん「変」な可能性ありますよね?シライ今回はヤバいよ! そういう人ばかり集めたんだから!玉城完成したトレーラー映像を観て思いましたもん。「あ、みんなヤバそう」って(爆笑)シライ猛獣だらけですよ。特に後半で現れる小劇場やアングラ出身のおじさんたちね(笑)玉城僕が普通に見えるかもしれませんね(笑)──役を掴むヒントがまだ少ない中で、玉城さんは柄沢純としてビジュアルやトレーラー映像の撮影に臨まれました。どんな感触を得ましたか?玉城撮影のスタイルからたくさんのヒントをいただきました。作品の詳しい内容がわからない状態で取り組みましたけど、現場の楽しい空気に飛び込んだら自然と世界観ができあがって。──屋外のシーンでは、お嬢吉三の岡本玲さん・お坊吉三の森優作さんと3人で楽しく遊んでいるようにお見受けしました。玉城カメラマンの方がいろいろアイディアを出してくださって、ルールを知らないのに影踏みとハンカチ落としをしました(笑)。混沌としていて、秩序や縛りがない感じといいますか……それこそ、アウトローならではの「美学」が画面に表れているんじゃないかな、と思います。化け物級キャストの魅力が最大限発揮される作品に──モチーフになっている歌舞伎版『三人吉三』について、どんな物語だと捉えていらっしゃいますか?シライ社会の底辺に近いところで暮らしている人たちが必死に生きようともがく物語ですよね。そして他者を求める物語でもある。すごく強いエネルギーのある作品だと思います。そんな彼らが、人生をまっとうしたいとたくましく生き抜く姿、さらに人を想う姿を見届けてもらえたらいいですね。玉城僕はまだ歌舞伎を拝見しておらず、いろんな文献を拝読している段階ですが……濃厚な人間ドラマを感じ取っています。『三人吉三』が生まれた当時は現代より物騒な世の中で、人の生死やエネルギーを目の当たりにする機会がもっと多かったんじゃないかと思うんです。そんな時代に描かれた人間ドラマを現代版に置き換えるわけですから、演じる僕たちも熱量を上げていかないと成立しないのかなって。もう全身ボロボロになるくらいの覚悟で挑みたいですね。──スタッフのクレジットにアクションコーチのお名前が入っていますね。そういったシーンも見どころになってくるのでしょうか?シライまさに。殺陣師の渥美博さんは、僕が20代の頃からお世話になっている兄貴分のような方で。渥美さんにお願いすると、単なる立ち回りやアクションシーンが「ドラマ」に変化するんですよね。玉城わかります! 僕も一度、渥美さんにご指導いただいたことがあるんですが、役人物のキャラクターをしっかり考えて動きをつけてくださるんですよね。もうお任せしておけば間違いないので、渥美さんについていくだけです。シライそうなんだよね、僕も渥美さん大好きで! 『三人吉三』なら必ず立ち回りが登場するだろうから、見切り発車でお願いしちゃった(笑)。作家の野木(萌葱)さんにも「殺陣のシーンを入れたい」と直談判したほどです。それくらい、もう世界を壊してめちゃくちゃにしたい!──戯曲と演出を別の方が手がける本領が発揮される作品になりそうですね。3月に行われたKAATラインアップ発表会で、芸術監督の長塚さんも「劇作家と演出家をあえて分ける取り組みをしたい」とおっしゃっていました。シライそうですね。戯曲と演出を別の人間が手がけることで、作品に対して「客観的に」向き合える気がしています。僕は特に、俳優がもともと持っている魅力や存在感を最大限まで引き出したい。つまり僕が作品世界をつくるんじゃなくて、キャストが前面に出るんです。その点を含めて「めちゃくちゃ」やってみたいです。──「めちゃくちゃ」というキーワードがお話を通じて印象に残りました。役者さんたちを立たせたい?シライもちろん!それしか念頭にないですね。演出家として何が見たいか問われたら、真っ先に「俳優が躍動する姿」と答えます。僕と仕事をした役者が「シライとやる時がいちばん生き生きしていておもしろいね」と言われるのが、演出家にとって最大の褒め言葉ですから。だから今回もきっと、そういう舞台になると思います。玉城くんをはじめ、化け物揃いのキャストがその魅力を存分に発揮できるような稽古場にしたいですね。取材・文:岡山朋代撮影:源賀津己KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』2021年8月27日(金)〜2021年9月12日(月)会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオチケット情報
2021年08月12日KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』が8月27日(金)~9月12日(日)、KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ)で上演される。今年度より導入されたシーズン制、1年目のテーマは「冒」。シーズンの幕開けを飾るのは、作・野木萌葱×演出・シライケイタによる歌舞伎の人気演目『三人吉三』をモチーフにしたハードボイルド現代劇だ。河竹黙阿弥による七五調のリズム感あふれる文体、悪事を重ねながら生きるアウトローの主人公、因果応報が生み出すドラマティックな展開といった歌舞伎の魅力が詰まった人気演目を、現代に置き換えた任侠版『三人吉三』として書き下ろしたのは野木萌葱。東京裁判、大逆事件、グリコ森永事件などの歴史や史実を題材にした脚本でこれまでも高い評価を受けている野木が、『三人吉三』の世界観をどう現代に蘇らせるのか注目となる。演出は、蜷川幸雄演出の舞台で俳優としてデビューしたのち、2010年劇団温泉ドラゴンの立ち上げに参加し、脚本家・演出家として活躍の幅を広げているシライケイタ。2017年には読売演劇大賞杉村春子賞を受賞するなど、その手腕は高く評価されてきた。歌舞伎版『三人吉三』で和尚吉三にあたる役を、舞台のみならず近年では映画やドラマでも存在感を示す玉城裕規、お嬢吉三にあたる役を、若手実力派として多方面で活躍を見せる岡本玲が務める。またお坊吉三にあたる役に話題の映画やドラマに数多く出演する森優作。さらに彼らの親や取り巻く周囲の人々として渡辺哲、山本亨、ラサール石井、村岡希美、大久保鷹、若杉宏二ら実力派俳優が舞台を盛り上げる。『三人吉三』同様、今作においても世の中からはみ出た悪党たちの葛藤や悲哀がにじむ、人間味あふれる物語が展開。運命に翻弄されるアウトローたちの任侠現代劇が、このカンパニーによってどのように立ち上がるのかに期待したい。■公演情報KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『湊横濱荒狗挽歌~新粧、三人吉三。』8月27日(金)~9月12日(日)会場:KAAT神奈川芸術劇場(大スタジオ)作:野木萌葱演出:シライケイタ出演:玉城裕規、岡本玲、森優作 / 渡辺哲、山本亨、ラサール石井、村岡希美、大久保鷹、筑波竜一、伊藤公一、那須凜、若杉宏二公式サイト:
2021年06月10日■ 前回 のあらすじ芝生でお弁当を食べていると突然芝刈りが開始され…。「芝刈りをする」という案内はなかったはずなのに、子どもの真横を危険な芝刈り機が…!■危険な状況を認識していない作業員手の届く距離を横切った芝刈り機。とっさに息子を抱き寄せましたが、突然の出来事に心臓はバクバク…!少し草はかかりましたが、すぐ抱き寄せたので息子に怪我はありませんでした。思わず作業員の方に声を荒げましたが、本人はキョトンとするばかり…。しかも声をかけたら機械から手を離し自走してしまう始末…。■芝とドロだらけのお弁当子どもたちに怪我はありませんでしたが、みんなで楽しく食べるはずのお弁当はぐちゃぐちゃに…。ただ、いつも通りにお弁当を食べようとしていただけなのに…。小心者の私ですが、勇気を振り絞って、草刈りを再開している作業員の元へ…!次回に続きます。 【同じテーマの連載はこちら】 初めての子どもの大けが この連載の全話を見る >>
2021年01月31日デザイナー・柳川 荒士氏が2003年に立ち上げ以降、日本のファッション界を代表するブランドの1つして輝き続けている「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」。メンズファッションからスタートし、現在ではレディースも展開。海外でコレクションを発表して、世界のファッショニスタをも魅了する同ブランドの2020年秋冬コレクションがついに展開される。今回は、9月2日から15日まで行われる、伊勢丹新宿店メンズ館2階=メンズクリエーターズでのプロモーションに合わせて、コレクションについて紹介すると共に、柳川氏にコレクションに至る背景、そして“今”のファッションについての想いを伺った。2020秋冬コレクション今シーズンは、ドイツの映画監督、ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)氏の作品と、ドイツのコンテンポラリーダンスの振付師であり、ダンサーでもあったピナ・バウシュ(Pina Bausch)氏 のパフォーマンスにインスパイアされたコレクション。ヴィム・ヴェンダース氏の“Wings of Desire”の世界観を、伝統的なブリティッシュヘリンボーンウールや、しなやかなイタリアンウールにウエストを強調するようパールボタンで折り目を飾ったり、ウエストにステッチでギャザーを入れるミリタリーディテールを取り入れて表現。花柄と幾何学模様のプリントはハンドペイントでデザインされており、サイドにボックスプリーツの入ったワイドトラウザーズは、極端なフレアシルエットを作り、ボタンディテールのチェスターコートとオーバーサイズニットを使ったスタイリングで、ピナ・バウシュ氏 のパフォーマンスの流動性を表現した。常にジョンローレンスサリバンの中心にあるインダストリアルミュージック、ダーク・サブカル チャーからボンテージストラップを取り入れ、クロコダイル、リザード、オーストリッチ柄をエンボス加工したレザーシューズにはパールを配置し、仕上げた。 パールアクセサリーは、梶谷好孝氏が手掛けるアクセサリーブランド、ヨシコ クリエーション(YOSHiKO CREATiON) と、サングラスはロンドン発のアイウェアブランド、ブライザック(BLYSZAK)とコラボレーション。また、「Last Waltz」「Dance with Me」「Floating Emotions」のワードで、ヴィム・ヴェンダースとピナ・バウシュの世界観に落とし込まれたジャガードスカーフは、ニューヨーク発のスカーフブランドのモンマルトル ニューヨーク(MONTMARTRE NEY YORK)とのコラボレーションによるもの。今回のコレクションについて柳川氏に伺った―――Wim Wenders氏 の作品やPina Bausch氏のパフォーマンスとの出会いとは柳川「15年くらい前、友人が誕生日プレゼントとしてPinaのPalermo,PalermoとFull Moonを観に連れて行ってくれました。その頃、東京コレクションを行なっていた自分は、総合演出のあり方や今後目指すべき表現を観たような気がして、無意識のうちに涙を流していました。それ以来、ニューヨーク、ロンドン、様々な場所で彼女の作品を観劇しました。Wimは中学生か高校生の頃、知り合いの勧めで、PARIS TEXASを観て知ったと思います。PARIS TEXASとPinaは好きで、今でもDVDで繰り返し観ています」―――Wim Wenders の作品やPina Bauschのパフォーマンスからインスパイアされて、実際にファッションに落とし込む上での拘り柳川「映画やパフォーマンスから感じたムードを、素材の色やテクスチャー、シルエットのボリューム感などに反映させました」―――“今”、ファッションについて思うこと、そして伊勢丹メンズのお客さまにプロモーションを通して感じて欲しいこと柳川「今までと変わらず、人の心を揺さぶり刺激するような、挑発的なもの作りを心がけています。僕が初めてPina Bauschを観た時のような何かを、私たちの洋服から感じてもらえたら嬉しいです」柳川荒士やながわあらし●ジョンローレンスサリバンデザイナー。2003年、同ブランドを設立し、テーラードを軸としたメンズウェアを展開。強さとエレガントさを持ち合わせた男性像を基本的なコンセプトとしている。また、2010年SSシーズンよりレディースラインも展開しており、メンズテーラードの技術を駆使したシャープな印象が特徴的である。2003年〈JOHN LAWRENCE SULLIVAN〉設立2007年 2007SS~2010年AW 東京コレクション参加2008年 旗艦店を中目黒にオープン2010年 2010SSより「WOMEN’S」ラインスタート三越伊勢丹オンラインストア〈ジョン ローレンス サリバン〉商品一覧はこちらから【イベント情報】ジョン ローレンス サリバンプロモーション会期:9月2日~9月15日会場:メンズ館2階=メンズクリエーターズお問合せメンズ館2階=メンズクリエーターズ03-3352-1111(大代表)記事提供元ISETAN MEN’s netPhoto&Text:ISETAN MEN‘S net
2020年09月05日赤ちゃんとの毎日がもっとラクに、もっと楽しくなる。ベビーカレンダーは、そんな毎日を応援するコラムを絶賛連載中! 育児中はたくさんのことに追われ、クタクタな日々。すぐに寝てしまいたい……! しかし最後に重大なミッション「寝かしつけ」があります。1日の疲れや睡魔と戦いながらの寝かしつけですが、とてもラクな方法を考えました。私が実践している抱っこをしなくてもできる寝かしつけをご紹介します。 寝かしつけって楽勝!?第1子の長男は、ひとりでも暗い部屋でゴロゴロしているとすぐに眠ってくれました。ベビーモニターで見守っていた私は、「こんなにすぐ眠るなんてありえない」とびっくり。バタバタ寝室に入っていっても起きないくらいの爆睡っぷりでした。こんなに寝付きがよくて大丈夫? と少し心配になるほどにすぐ眠ってくれるので、とても助かっていました。 そんなに甘くはなかった第2子の長女は授乳後に満腹になると眠ってくれましたが、長男のようにひとりで眠りにつくことはありませんでした。添い乳でもグズグズ泣きながら寝ることもあれば、なかなかじょうずに寝られなくて大泣きすることも。長男の寝かしつけでかなりラクをしていた私はそれに慣れてしまい、長女がスムーズに眠ってくれないことにイライラすることが多くなっていました。すんなり寝てくれないだけでなく、ひとりで寝ている長男が起きてしまい一緒に泣かれることで余計にイライラ……。そして長女の断乳をしようと思っていたこともあり、寝かしつけ方法について考えなければ! と、私は真剣に取り組むことに決めたのです。 いかにラクにするか、勝負の寝かしつけ歯並びへの影響が気になり、おしゃぶりには絶対に頼らずに寝かしつけをする! と決めていました。しかし、断乳と寝かしつけはそんなに甘くなかったのです。どうせ泣かせてしまうなら断乳も寝かしつけも一緒にやってしまおうと思いましたが、無謀な挑戦だったかも……と後悔しました。添い乳もやめて寝かしつけをするのですが、最初はとにかく大泣きでした。しかし、抱っこをしてしまっては、その後も抱っこでしか寝なくなると思い、絶対に抱っこはせずに寝かしつけに挑戦しました。 私が見つけた寝かしつけ方法私がおこなった寝かしつけは、抱っこはせずに胸のあたりをトントンする方法です。はじめは1時間ほど泣いてから寝ていたのですが、だんだんと泣く時間が短くなり、4日目には5分ほどグズグズしたあとに寝るようになりました。泣かせてしまったときは申し訳なさでいっぱいでしたが、おかげで家事の時間や私の時間が取れるようになり生活もスムーズになったので、抱っこ以外の方法で寝かしつけができてよかったです。 はじめこそ、娘はなんでおっぱいがもらえないのか困惑した様子でした。でも、トントンでの寝かしつけをすることで添い乳のように変な体勢になったり、抱っこで腕が痛くなったりしないので、ラクになりました。 著者:三上美咲3人の未就学児年子の母。営業職でほぼ不在の夫と5人暮らし。育児をはじめとするさまざまなジャンルについてライターとして活動中。育児については主に自身の体験談を元に執筆している。
2020年01月10日つかこうへいの代表作『熱海殺人事件』が今年も東京・紀伊國屋ホールで開幕した。それに先がけ囲み取材と公開ゲネプロが行われ、取材には木村伝兵衛部長刑事役の味方良介、水野朋子婦人警官役の今泉佑唯、犯人・大山金太郎役のダンスボーカルユニット「lol-エルオーエル-」佐藤友祐、富山から来た田舎の刑事・熊田留吉役のお笑いコンビ「NON STYLE」石田明、演出の岡村俊一が登壇した。【チケット情報はこちら】1973年に書き下ろされ46年目となる今作は“LAST GENERATION 46”と銘打ち上演。大阪公演を終えて、演出の岡村は「長い歴史のある『熱海殺人事件』の中でも出色の出来栄えだと思っています。現時点で、この世代で考え得る最高のキャストです。皆さんビックリすると思います。私も大阪でビックリしましたから。傑作だと思いますのでぜひご期待ください」と絶賛。味方も「僕は『熱海殺人事件』が3度目になるのですが、この座組だったら、自分が3度目をやる意味、平成最後にこの作品をやる意味というものをちゃんと皆さんにお伝えできるんじゃないかなと思います」と意気込んだ。昨年欅坂46を卒業し、これが本格的な女優デビューとなる今泉は大阪公演を振り返り「稽古とお客様の前でお芝居するのは全く違って。あの稽古はなんだっただろう…」とポツリ。不安だったことを明かすと、佐藤にも「稽古中に“私、はずされるかもしれない”と言っていて」と暴露され大笑いとなったが、岡村が「今泉は人に観られると力が出る」と太鼓判。「皆さんと本番を迎えられてホッとしています」と語った。また、佐藤が「台本をもらったときは、自分にできるか不安で眠れない日が続きました。今でも不安はありますが、キャストの皆さん、スタッフの皆さんに常に支えられて、常に救われています。だからこそ絶対に全力でやる。それをこの作品で学びました」、石田が「毎公演違う物語になるくらい、誰が主役になるかわからないような仕上がりになってきました。そこを楽しんでもらえたらと思います」と話したことを受け岡村は「この作品は登場人物4人それぞれの人生のようなものを別々に描いていながら、ちゃんとその4人が支え合って2時間過ごすようにつくられている。だから誰かが力尽きそうになると誰かが支えるような不思議な構造を持っているんです。それで4人それぞれが力を持っていると、こんなにも競い合っておもしろくなるんだというのはぜひ観ていただきたい」と話した。その後の公開ゲネプロでは会見で語られた通り熱い公演をみせた、つかこうへい復活祭2019 VOL.1「熱海殺人事件 LAST GENERATION 46」。東京公演は4月21日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演中。取材・文:中川實穗
2019年04月09日天童荒太のベストセラー小説『悼む人』が、ハリウッドで実写化。主演にエズラ・ミラーを迎え、『The Mourner(原題)』として公開される予定だ。「悼む人」は、死者を悼むために全国を放浪し続ける主人公と、彼を取り巻く人々が織りなす人間模様を描いた作品。同小説は2008年に第140回直木賞を受賞。2015年には、堤幸彦監督のもと映画化もされている。ハリウッド版となる『The Mourner』では、とある女性刑事が残忍な人身売買事件の犯人を追跡中に、誰にも悼まれることのなかった死者を悼む男性に出会うことで、人生における気付きを得る様を描いていくという。主演を務めるのは、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』や『ウォール・フラワー』のエズラ・ミラー。『CASSHERN』『ラスト・ナイツ』を手掛けた紀里谷和明監がメガホンを握る。なお2019年2月現在、公開時期や他キャストについては公表されていない。【詳細】『The Mourner(原題』監督:紀里谷和明主演:エズラ・ミラー公開時期:未定
2019年02月11日脚本・池田純矢×演出・岡村俊一のオリジナル舞台「LADY OUT LAW!」が9月より上演される。主演の矢島舞美、味方良介、小野健斗に話を聞いた。【チケット情報はこちら】脚本は俳優でありながら作・演出としても活躍する池田の書き下ろし、演出はつかこうへい作品や舞台『あずみ』、少年隊ミュージカル『PLAYZONE』などを手掛けた岡村という、新たなタッグで生まれる本作。平和な宇宙ステーションに突如現れた半身が機械仕掛けの少女が、なぜ世界を破滅に導こうとするのかが描かれる。本作で主演を務める矢島は「すごく嬉しいです」と笑顔をみせ、「苦しくなるようなシーンもありますが、すごくいろんなことを考えさせられる作品で。もし自分が観たら“いろんなものを得られた”と嬉しさを感じるだろうなと思いました。皆さんにもそれをお届けしたいです」と意気込む。円形舞台を宇宙船に見立て、最新映像技術を駆使し、その中でハードなアクションを繰り広げる“映像宇宙アクション”。それについて味方は「未知ですよね。新しいものがつくれる予感がしているので楽しみです」と期待を寄せ、これまで3度タッグを組んでいる演出の岡村は「わからないところを逃さずに教えてくれる方です。それによって言葉(台詞)に嘘がなくなる。それは演劇をやるうえで大切なことだと思います」と印象を語る。小野が「味方と(鈴木)勝吾が出演して、純矢が脚本というのを聞いて、嬉しかったです」と言うように、小野・味方・鈴木・池田は以前ミュージカル『薄桜鬼』シリーズで共演したメンバー。そんな池田が手掛けた脚本に「池田純矢すげーな!と思いました。頭の中どうなってるんだ、と。面白かったです。普段の彼とかけ離れているので、池田純矢という人に興味が湧きましたね」と嬉しそうに語る。味方と小野は当時のお互いの印象について「(味方は)元気だな!と思ったんですけど(笑)、作品に対して想い、表現したいことに対してストイックなんですよ。それ、すごい尊敬しています」、「(小野は)器用さがすごいんですよ。なんでもすぐに覚えるし、芯も捉えているし。久しぶりの共演なので、僕も経験してきたものをぶつけたいです」アクションシーンも見どころだが、矢島は5年ぶりのアクション。「もともと身体を動かすのは好きなのですが、アクションは難しかった記憶がありますし、今回もしっかり体力をつけて挑みたいです。私が演じる役はカッコいい女性ですし、がんばります!」「観るたびに気付くことがある作品だと思うので、何度でも観ていただきたいです」(矢島)という本作は、9月14日(金)から24日(月・祝)まで東京・品川プリンスホテル クラブeXにて上演。チケットぴあでは7月29日(日)午後11時59分までプリセール先着先行を実施中。取材・文:中川實穗
2018年07月23日『熱海殺人事件 CROSS OVER 45』が、2月17日に東京・紀伊國屋ホールで開幕。それに先駆け、公開ゲネプロと囲み取材が行われ、味方良介、木﨑ゆりあ、α-X’sの敦貴と匠海、NON STYLEの石田明が登壇した。【チケット情報はこちら】つかこうへいが1973年に文学座に書き下ろした代表作「熱海殺人事件」。その45周年上演となる本作は、演出を岡村俊一が手掛け、昨年はじめて木村伝兵衛部長刑事を演じた味方が引き続き同役を務めるほか、水野朋子婦人警官を木崎ゆりあ、犯人・大山金太郎をWキャストで敦貴と匠海(公開ゲネプロには匠海が出演)、富山から来た田舎の刑事・熊田留吉を石田という布陣で上演される。囲み取材で、味方は「45周年ということでかなり気合いが入っているとともに、稽古を通して、このメンツなら絶対に勝てるという確信があります。ぜひたくさんの人に観てもらい、『「熱海殺人事件」ってすげーな』『演劇っていいな』と思ってもらえるように精一杯やっていきます」と熱くコメント。木崎は「この作品に出会えてよかったと心から思っています。観に来てくださる方にもそう思ってもらえるように、しっかり届けられたら」と笑顔。Wキャストで出演する敦貴は「歴史ある作品に貢献できるよう全力でがんばります!」、匠海は「僕にしかできない大山金太郎をやろうと思っています!」と共に緊張を漂わせる。石田は「この中で私はダントツ年上で踏んできた場数も違うので、羽生(結弦)くんばりのノーミスで届けたいです。そのくらいの気持ちでみんなを引っ張っていけたら!」とキャスト達を笑わせる。稽古を振り返り、木崎が長台詞への苦労を明かすと、味方は「稽古開始当初は正直、『これ完成するのかな』と思ってましたけど、長台詞をきちんと使いこなして、意味を捉えながら発するパワーを感じて。稽古って裏切らないんだなと学びました」と語り、石田も「ここ1か月は(稽古後も)ずっと舞台の話をしていた。それがちゃんとカタチになってる」と自信をのぞかせた。公開ゲネプロでは、取材でも「これだけまっすぐな目をして台詞を言えるこの力は、なかなか見られない」(味方)、「『熱海殺人事件』の一番きれいなところを表現してるんじゃないか」(石田)と語られたように、若い木崎と匠海が全身全霊の体当たりで熱演。味方と石田の深く熱い芝居と絡み合い、このメンバーだからこそ浮かび上がる戯曲の魅力を見せつけた。「50年、100年とこの作品が続いていくように、僕らがつかさん、岡村さんの想いを背負って、最後の最後までたくさんの人に愛を届けられたら」(味方)という本作は、3月5日(月)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演中。取材・文:中川實穗
2018年02月19日最新呼吸法も収録!ロングブレスダイエットに初の廉価版が登場株式会社宝島社から4月26日、「美木良介ロングブレスダイエット 完全ベスト版 DVD BOOK」が発売された。BS放送中の「美木良介ロングブレス講座」の放映内容から、美木良介本人がセレクトした完全ベスト版が、980円(税抜)で手に入る。聞いたことはあるけど、「ロングブレスダイエット」って何するの?簡単に言うと、3秒かけて鼻から息を吸い、ほっぺたを膨らませてから、10秒かけて口からゆっくり息を吐くという呼吸によって、インナーマッスルを鍛え、代謝を上げていくトレーニング。少し専門的に言うと、腹横筋や内腹斜筋に代表される「深層筋群」を強化することができ、自分の筋肉でコルセットを作ることになる。さらに全身の筋肉に働きかけていくので、血液やリンパの循環がよくなり、自律神経が活性化されるというわけだ。内容と期待できる効果メニューは「基本編」「腸腰筋編」「肩こり改善編」「腰痛改善編」「腹筋編」「ウエスト引き締め編」の6つで、トータル約60分。1つのトレーニングは3分からと短く、激しい運動もなく座ってできるものもあるため、誰にでも簡単に始められる。期待できる効果は、ウエストの引き締め、肩こりや腰痛の改善、脳の活性化から全身の脂肪燃焼までと幅広い。憧れのくびれや美脚だって手に入れられるかも?!時間に余裕のできる連休、ロングブレスダイエットに気軽に挑戦してみては?(画像はプレスリリースより)【参考】・株式会社宝島社プレスリリース
2016年04月28日『悼む人』で、死者の無念に向き合った天童荒太さんが、今度は、生き残った人々の癒えぬ傷に寄り添って描いた小説『ムーンナイト・ダイバー』。「いまの日本社会は短期的な成果にばかり意識を向けていて、悲しみが深すぎて立ち直れない人々を置き去りにしていくような空気がありますよね。そのことへのやるせなさと憤りが、震災から3年を過ぎたころから、むしろ強く湧いてきました。報道や社会があの喪失に関心を向けないのであれば、小説でしかできない形で掬い上げたいと思ったんです」だが、この鎮魂と愛の物語をどう書けば人々に届くのか、答えは容易に出なかった。取材をする中で浮かんだのが、立ち入り禁止の海域で、人目を忍び、近親者が生きるよすがにするための“遺品”を引き揚げるダイバーのイメージ。非合法を承知で危険な任を担う舟作(しゅうさく)に、秘密の会のメンバーである透子が奇妙な依頼をしたことから、物語は動きだす。「行方不明の夫の結婚指輪を探さないで」という透子の真意とは…?その謎を追うページターナー(早く続きを読みたくなるような面白い本)であると同時に、本書にはいくつもの重いテーマが隠れている。「どうしても触れたかったことの一つが、サバイバーズギルトです。愛が深ければ深いほど、生き残った人々が抱える罪悪感や後悔は深くなる。その普遍的な感情を舟作たちがいる小さな世界に込めましたが、期せずして、現代社会が抱える問題のメタファーにもなった気がします」また、何よりも胸を打つのが、舟作がたどり着く愛の真理だ。「経験や苦難を積み重ねていくことによって、文学や映画などにも表現されてこなかった“二人だけの境地”に達することができたら。そのとき、人は舟作のように、愛と呼んでいたもののもっと奥にある世界に踏み入っていけるかもしれないですね」100枚くらいの短編の予定が、筆が止まらなくなり、1冊分に。「いつも最初からぴたりと決まることはないんです。でも今回は特に『形はできているけど、まだ何かある』と、筆を入れるたびに新たな発見があって付け加えていきました。ゲラは都合5回修正。自分史上最速のスピードで書けて(笑)、5年めが来る前に書く約束が果たせた。僕自身、忘れがたい作品になりました」◇『ムーンナイト・ダイバー』震災の爪痕が残るフクシマの海で遺品回収をする舟作の前に一人の女が現れた─。舟作が子どもたちにするおとぎ話さえ愛おしくなる傑作。文藝春秋1500円◇てんどう・あらた作家。1960年、愛媛県生まれ。’96年『家族狩り』で山本周五郎賞ほか受賞歴多数。2009年に直木賞を受賞した『悼む人』は映画化や舞台化もされ、大きな反響を呼んだ。※『anan』2016年2月10日号より。写真・岡本あゆみインタビュー、文・三浦天紗子
2016年02月08日日清食品は18日、「日清のごんぶと×クッキングパパ 荒岩流鶏だしカレーうどん」「日清Spa王×クッキングパパ 荒岩流イカスミブラック」を発売する。○荒岩家の絶品レシピをカップ麺で再現!、"うまいゾ!"「日清のごんぶと」と「日清Spa王」は、生タイプ麺を使用し、本格感のある麺と短時間で調理できる簡便性が特徴のロングセラーブランド。今回、今年5月で30周年を迎えた人気漫画「クッキングパパ」(うえやまとち著、講談社刊・週刊「モーニング」にて連載中)と両ブランドのコラボレーションが実現した。「日清のごんぶと」からは、主人公の荒岩一味(あらいわかずみ)が夏バテ気味の愛娘みゆきのためにスパイスを利かせて作ったぴりっと辛い"鶏だしカレーうどん"を、また「日清Spa王」からは、イタリア旅行時に荒岩が現地のシーフードがおいしいレストランで出会い思わずおかわりした"イカスミのスパゲッティ"を発売。どちらも漫画の中で実際に登場したレシピを再現し、「クッキングパパ」の世界観を楽しめる一品に仕上げたという。「日清のごんぶと×クッキングパパ 荒岩流鶏だしカレーうどん」は、麺はコシとつるみのある、のどごしの良い"生タイプ"のうどんを使用。麺をレンジ調理することで芯まで熱々になり、さらにもっちりとした食感が楽しめるという。つゆは、ピリっとしたカレーのスパイシーさに鶏だしを利かせた、深いうまみが特徴のカレーつゆとした。具材には、蒸し鶏、大ぶりのネギを採用。このレシピは「クッキングパパ79巻(衝撃のカレーうどん)」に掲載されている。内容量204g(麺180g)で、希望小売価格は230円(税別)。「日清Spa王×クッキングパパ 荒岩流イカスミブラック」のソースは、イカスミの真っ黒な色が特徴で、ガーリックオイルをベースに炒めたタマネギやアンチョビーで風味を付けた。具材は、イカ、タマネギ、赤唐辛子となる。このレシピは「クッキングパパ14巻(絶品!!スパゲティブラック)」に掲載されている。内容量187g(麺170g)で、希望小売価格は230円(税別)。
2015年05月15日牧野フライス製作所(マキノ)は4月8日、リブ形状の荒加工時間を65%短縮する形彫り放電加工機向け電源「ES100A」を開発したと発表した。同電源は、主電源と副電源を設け、放電のタイミングを新開発のNC制御装置「Hyper i」で同期することにより、理想的な放電波形を生成し、結果として最大65%の荒加工時間短縮に成功したという。同社では、スマートフォンや補聴器、車載カメラといった磨きが不可能な狭小リブの離型性に効果を発揮すると説明している。また、次世代型となった「Hyper i」はフルHDを採用したワイド21.5型カラーLCDを搭載し、マルチタッチに対応したタッチパネルならびにスクリーンキーボードにて操作が可能(ABC配列/NC配列切り替え可能)。スクリーンはメインがプログラム/段取り/運転の3画面、補助が準備/記録/保守/オプションの4画面が用意されているほか、プログラム記憶容量(NCプログラム専用域)は10GB(1回の加工の最大プログラムサイズは40MB)、登録プログラム個数9999個となっている。さらに、今回の電源の開発に伴い、同社の形彫り放電加工機「EDAFシリーズ」ならびに「EDNCシリーズ」の外観も一新されたという。なお、同電源を搭載した加工機について同社は2015年4月15日より営業の開始、ならびに同9月からの出荷開始を予定している。また、販売価格は全機種において従来価格を据え置くとしている。
2015年04月09日死者を“悼む”ために全国を放浪する青年の姿を、彼を巡る人々の視点から描いた天童荒太の小説『悼む人』。本作が『20世紀少年』や『TRICK』シリーズなどで知られる演出家、堤幸彦の手により舞台化される。主人公の静人(悼む人)を演じるのは、向井理。昨年の舞台『ザ・シェイプ・オブ・シングス~モノノカタチ~』で鮮烈な印象を残した向井が、静人役にどう向き合おうとしているのか。現在の胸の内を訊いた。『悼む人』チケット情報静人の印象として向井は、「(原作を)全部読むとよく分からない人」と明かす。「人によって、全然違う静人の側面が描かれているんですよね。ある人にとっては腹の立つ人かもしれない。またある人にとってはありがたい人なのかもしれない。そのぶん読み終わったあとに、“結局何者なんだろうな?”って。でも逆にあまり絞らせないようにしているのかなとも思いますし、今回演じる上では大事にしたいところ。だから本当に目立たない人になると思います。ただそういった中でも人を変えていく説得力をつけないといけないので、バランスとしてはすごく難しいですね」。今回の舞台化にあたっては、静人のほか、4人の人物に絞って物語が展開していく。それが静人の母、妹、静人の行動に興味を抱く雑誌記者、夫殺しで服役後に静人と行動を共にすることになる女の4人。立場や静人との関係性はまったく異なるが、だからこそ向井の言う“側面”の見え方も違うものになっていく。向井はその点を掘り下げたいと話す。「つまりはその人の主観であり、固定観念というものが悼む人の存在を変えていると思うんです。悼む人を見て、その人はどう思うのか。それが、観に来た人にも伝わればいいなと思います」。生で演じる魅力については「お客さんの反応がすぐ返ってくる、一番キャッチボールしやすいのが舞台」と語る向井。と同時に、生だからこその難しさも感じている。「やっぱり舞台って、一度空気が流れ始めると、最後までその空気を持続させないといけないんですよね。やっぱりちゃんと空気が繋がっていると、自分も無理をしていない。そうじゃないと時が止まるというか、観ている人も違和感を持つと思いますから。そう考えると、舞台ってすごく怖い。それでも目の前に観る人がいるというのは、すごい瞬間。だから自分が舞台を観に行くのも好きですし、やるのも好きなんです」。静人という役を通し、今度の向井はどんな瞬間を観る者に与えてくれるのだろうか。出演は向井のほか、小西真奈美、手塚とおる、真野恵里菜、伊藤蘭。公演は10月19日(金)から28日(日)まで東京・パルコ劇場にて上演。その後、大阪、名古屋、北海道含む全国11か所を巡演する。チケットは9月8日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあでは東京公演のインターネット先行・いち早プレリザーブを8月9日(木)11時から13日(月)11時まで、インターネット先行・プレリザーブを8月14日(火)11時から20日(月)11時まで受付ける。また「演劇男子。」(7月17日ぴあ発行)にて読者先行実施。取材・文:野上瑠美子
2012年07月13日日本酒類販売は、本格芋焼酎の蔵元8社との共同企画により、「荒濾過焼酎」8商品を、8月23日より全国発売する。同企画に参加した蔵元8社「大口酒造」「小正醸造」「さつま無双」「田崎酒造」「種子島酒造」「日當山醸造」「吹上酒造」「山元酒造」は、それぞれ本格芋焼酎を代表する銘柄を製造していることで知られる。「荒濾過」は、このメーカー8社の協力のもと、酒販店・飲食店などを通じ、一般の消費者に、より幅広い本格焼酎の世界を楽しんでもらうために企画された。「荒濾過」は、本格焼酎の個性・各蔵元の個性そのままを味わってもらうため、濾過を最小限に抑えた商品。濾過技術が確立されていなかった時代は、多くの焼酎が、いわゆる“荒濾過”の状態で市販されており、その香味は洗練こそされてはいないものの、味わい深く、どこか素朴さの漂うものだったという。「荒濾過」ではそんな、昔懐かしい焼酎の味わいを再現した。うまみ成分がぎっしりと含まれており、オンザロック・水割りでも十分に個性を感じ取れる。さらに荒濾過焼酎を楽しむには、お湯割りがお勧めとのこと。同社は、「一般的なレギュラー商品ではなかなか味わえない、荒削りでありながらもしっかりと芯のある香味を楽しんでほしい」と話す。■「荒濾過焼酎」8商品ラインアップ 1.「荒濾過黒伊佐錦芋」(大口酒造) 2.「荒濾過小鶴くろ芋」(小正醸造) 3.「荒濾過黒さつま無双芋」(さつま無双) 4.「荒濾過黒七夕芋」(田崎酒造) 5.「荒濾過種子島金兵衛芋」(種子島酒造) 6.「荒濾過日當山芋」(日當山醸造) 7.「荒濾過吹上黒麹芋」(吹上焼酎) 8.「荒濾過さつま黒五代芋」(山元酒造) ※各商品・容量900ml、アルコール度数25%、998円(税込み) 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月22日