展覧会「片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-」が、KH ギャラリー銀座で開催される。会期は2016年6月17日(金)から7月18日(祝・月)まで。ヒロコ コシノ(HIROKO KOSHINO)のデザイナー・コシノヒロコが、自身のアート作品を発表する場として2012年にオープンしたKH ギャラリー銀座。ファッション・絵画・ライフスタイルの分野まで幅広く活動し、多様な形で展開する彼女の作品世界を季節ごとに紹介している。そんな会場を舞台に、本展ではコシノヒロコの新作を含む5点、片岡鶴太郎の未発表絵画2点を発表。また、荻野綱久の約15点の作品は全国で初の披露となる。コシノヒロコは自然が持つ生命力をテーマに、生涯を通して制作活動に取り組む。四季折々の自然を、創造の源にした作品が並ぶ。俳優として活躍する一方で、画家として真摯に制作を続けている片岡鶴太郎。作品から感じられる自然への温かいまなざしと豊かな色彩は、多くの人々を惹きつける。片岡の息子である荻野綱久は、父の薦めで音楽から絵画へと表現の幅を広げてきた。そのシンボリックな幻想世界は、音楽と相互に関わりながら展開される。長年の経験を誇る片岡とコシノが彩る空間に、荻野の若い感性を加え、創り上げられた展覧会。是非足を運んでみてはいかがだろうか。【開催概要】片岡鶴太郎 ×コシノヒロコ× 荻野綱久 -森羅万象-会期:2016年6月17日(金)〜7月18日(祝・月)※会期中無休。会場:KH ギャラリー銀座住所:東京都中央区銀座4-3-13 和光並木通ビルB1F開館時間:10:30〜19:00入場料:無料TEL:03-5159-6877
2016年06月11日チャールズ・チャップリン晩年の傑作映画『ライムライト』が、世界で初めて舞台化される。往年の名喜劇役者・カルヴェロが若きバレリーナ・テリーと出会い、生きる意味や本物の愛を知ってゆく感動の物語。7月5日(日)の初日に向け稽古に励む、テリー役の元宝塚歌劇団宙組トップ娘役・野々すみ花に話を聞いた。音楽劇「ライムライト」チケット情報チャップリンの原作小説『フットライト』もベースに、日本チャップリン協会会長の大野裕之が上演台本を執筆。有名な名曲『エターナリー』などの他に、荻野清子の楽曲も盛り込み、新たなオリジナル音楽劇に仕上がっているという。「舞台の上では“音楽隊”が生演奏をする予定。演出家・荻田浩一先生の甘美で繊細な世界観が、作品ととてもマッチしているんですよ。映画の良さを感じながら、舞台ならではの立体的に迫ってくる感動を味わって頂けると思います」。「こんなに普遍的で美しい物語があるなんて!」と映画を観て驚いたという野々。チャップリンの哲学的な台詞にも勇気を与えてもらった。「好きな台詞は…たくさんありすぎて選べないです(笑)。英語と日本語で微妙にニュアンスが違うので、稽古場では大野さんや荻田先生、キャストのみんなでひとつの台詞について話し合ったりもします」。出演者は8人、少人数で丁寧にチャップリンの世界を紡いでゆく。そんな中でカルヴェロを演じる石丸幹二が、「大スターさんなのにどんどん愛くるしく、役とリンクして見えてきます」と微笑む。野々演じるテリーは失意の中、ガス自殺を図るが、偶然通りかかったカルヴェロに助けられる。彼もまた世間から忘れられた喜劇役者として苦しんでいた。「年の離れたふたりだけど、孤独な者同士が出会い共感し、勇気をもって人生の一歩を進めたことが“愛”という形につながったんだと思います。テリーは夢があるからこそ勢い余った行動もする、生命力ある女性として作っていきたいです。チャップリンの自伝に書かれている慈愛に満ちた母親にも通じるところがあります」。また映画でも印象的な音楽を使ったバレエシーンも大きな見せ場に。「かなり本格的に踊るんです。高いリフトのシーンも!トゥシューズを履いて踊るのは10年ぶりなのでとても不安です。この半年、時間の許す限りレッスンに通いました。バレエは大好きですが…新たな挑戦です」。宝塚時代から演技派として知られ、退団後は舞台はもちろんドラマや『世界ふしぎ発見!』(TBS)のミステリーハンターなど、幅広く活躍してきた。「いまだに日常でも役との切り替えができなくて、自分にあきれます(笑)。そんな中でミステリーハンターのお仕事は自らの言葉で表現するという新しい経験で、とても鍛えられました」。何でも柔軟に対応し、長く今の仕事を続けたいという野々が、伸び伸びと舞台の上でテリーを演じる日は近い。公演は7月5日(日)から15日(水)まで東京・シアタークリエ、7月18日(土)から20日(月・祝)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、その後、福岡、佐世保、鹿児島、名古屋、富山、長野でも上演。チケットは発売中。取材・文:小野寺亜紀
2015年07月03日人気演出家のG2が作・演出を務め、舞台や映像作品の音楽で評価の高い荻野清子が作曲を手がける新作ミュージカル『Bitter days,Sweet nights』が8月に初演される。物語は、愛する妻・フユコを亡くして失意のどん底にあるカメラマン・ミノルが、フユコに瓜ふたつの妹・ナツコと出会い、展開するドラマだという。ミノル役を演じる橋本さとしとナツコ役の新妻聖子に、現在の心境を訊いた。『Bitter days,Sweet nights』チケット情報ふたりはともに陰影に富んだ劇的な役柄をこなす演技派だが、インタビュー中は和気あいあいとした雰囲気。「心に傷を負ってもがき苦しんでいる人間を演じるのって、大変だけれど好きなんです。今回はそこにコミカルな要素も入るようで、笑いによって切なさがひと際浮かび上がるかたちになるでしょうね。聖子ちゃんも普段は明るいけど板の上では……」と橋本が話題を振れば新妻も「はい、私も実生活は面白いんですけど不幸な役を演じることが多く、ラストの死亡率は7割ほど(笑)。今回どうなるかは、観てのお楽しみです!」と応じる。また、新妻がG2から聞いた「既存の作品以上に、ふたりを輝かせる作品が書けると思ったから」という今回のオリジナル・ミュージカル上演の経緯に、橋本は「おお!そうなのか!!」と初耳の様子ながら「共演の堀内敬子さん、白洲迅さんを含め、このスタッフ&キャストだから不安はありません。前向きな気持ちです」と意気込んだ。大型ミュージカルでも活躍する出演陣が、CBGKシブゲキ!!というコンパクトな空間で歌い演じるのも大きな話題だ。橋本は「シブゲキは客席数が242席。お客さんは細かい表情まで見逃さないでしょうし、こちらも客席の空気を至近距離で感じるわけですから、緊張します。気になるのは、僕の顔のサイズに合うかどうか。もともと僕は小劇場出身ですが、当時の共演者に比べ、今回は自分以外の皆さんが小顔なのでね」とおどけてみせ、新妻は「そんな!(笑)。私も、小さな劇場は、現代劇やひとり芝居で経験していますが、ミュージカルでは初。日本人の役でのミュージカルも初めてですから、どんな発見があるか、楽しみでなりません」と声を弾ませる。『Bitter days,Sweet nights』というタイトルについては「ビターな昼とスイートな夜。対比的な世界ですよね。ミュージカルというとファンタジックになりがちだけれど、この作品は人間的なドラマになりそう」(橋本)、「イメージビジュアルも“情熱の赤”と“冷静の白”といった感じ。大人っぽいテイストになるのではないかと思います」(新妻)とそれぞれ印象を語った。文字通り、ほろ苦さと甘さが複雑に入り交じる、洗練された大人のミュージカルとなりそうだ。公演は8月2日(木)から11日(土)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて上演する。チケットは6月9日(土)より一般発売開始。なお、チケットぴあではWEBの抽選先行・いち早プレリザーブを5月28日(月)まで受付中。その後、プレリザーブを5月26日(土)から31日(木)まで受付。取材・文:高橋彩子
2012年05月25日歌手の水前寺清子が12月13日(火)に開催する「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート」の記者会見を、11月15日都内にて行った。会見には水前寺清子をはじめ、俳優の辰巳琢郎、ヴォーカルグループAJIが出席。会見当日は今回のテーマ、作詞家・星野哲郎の命日でもあり、出席者は口々に星野の思い出を語った。星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサートのチケット情報星野哲郎は「三百六十五歩のマーチ」などで知られる、昭和を代表する作詞家で、水前寺清子の恩師。彼女の愛称「チータ」も星野が名付け親だという。水前寺は「私と星野先生が初めて出会ったのは、東京のコンクールに出場した時でした。その時の審査員の先生のひとりが星野先生で、2位になった私に声をかけて頂きました。そのコンクールの会場が(今回公演を行う)日比谷公会堂だったのです」と恩師との思い出を話した。さらに「今だからこそ、唄いたい歌がある」と語り、次のように続けた。「星野先生は、おっしゃいました『応援歌は幸せな時はいらない。みんなが大変な時にこそ必要だ』。3月11日の震災の後、星野先生の応援歌をみなさんが歌っているのを聴いて、先生はこういう時にこそ必要だとおっしゃっていたのだ、とあらためて感じました。そして、私自身も先生の歌を唄いたい、と強く思うようになりました」また、ゲスト出演する辰巳琢郎は舞台「星野哲郎物語“恋文”」で星野哲郎役を演じこともあり、その思いもひと一倍という。「実は星野先生とは生前にお会いしたことはありませんでした。しかし今年の6月に御園座で星野先生の役を演じるという“ご縁”をいただきました。そこで星野先生の素晴らしさに出逢いました。今回のコンサートで、私は歌いませんが、『朗読』という形で星野先生の作品にふたたび触れることができ、光栄に思っています」とその思いを語った。コンサートの第1部は水前寺清子の“歌”と辰巳琢郎の“朗読”で、星野哲郎作品の“詞”と“詩”の世界をお届け。続く第2部では、星野哲郎作品を安藤実親の指揮と、岡本章生とゲイスターズの伴奏で、今もこころに響く、星野哲郎の“応援歌”を水前寺清子の渾身の熱唱で楽しめる内容だという。「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート~千里の道も一歩から~」12月13日(火)13:00/17:00日比谷公会堂チケット発売中
2011年11月17日