4月17日(土)より東京・ユーロスペースをはじめ、全国で公開される『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』の舞台挨拶が公開初日に開催されることが決定した。サーロー節子、プロデューサーの竹内道、スーザン・ストリックラー監督の3人が舞台挨拶に参加する。本作は2021年1月22日に発効された核禁止条約締結を先導し、ノーベル平和賞を受賞した日本人女性・サーロー節子の平和活動を追ったドキュメンタリー。13歳で被爆し、これまで核廃絶を訴え続けてきた節子の力強い生きざまを追うとともに、同じく被爆二世であるプロデューサーの竹内が節子と出会い、自身の真実を見つける旅が並行して描かれる。日本公開初日は、核禁止条約の発効を受けて監督が追加編集した世界初公開となる映像を含めての劇場公開となる。核廃絶というゴールへ向けて世界はいままさに「終わりの始まり」というスタートラインに立った!というリアルタイム感が凝縮された映像を加えた映画を鑑賞するとともに、観客は今回の舞台挨拶で節子と同じ時間を共有。当日サーローは在住のカナダ・トロントから、竹内は本作の全国公開を前にニューヨークから来日後、実家で自主隔離中の福岡から、ストリックラー監督は在住のアメリカ・コネチカットからZoom参加となる。舞台挨拶は初日17日の10:30初回上映前、10:00からスタート。ぜひ、3人の生の声を聞いてほしい。『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』4月17日(土)より公開
2021年04月08日2020年クリーブランド国際映画祭でワールドプレミアされ、コロナ禍で本国劇場公開が見送られていた映画『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』が4月17日(土)より東京ユーロスペースほか、横浜、川崎、大阪、京都、神戸、名古屋、広島、福岡、札幌など全国主要都市の劇場で上演される。この度、2021年1月22日に核兵器禁止条約が発行されたことを受け、スーザン・ストリックラー監督が撮影した特別映像が本編に追加されたことが発表された。本作は、核禁止条約締結を先導した日本人被爆女性・サーロー節子の平和活動を追ったドキュメンタリー映画。広島女学院生徒だった13歳で被爆し、300数名ものの学友を瞬時に亡くしたサーローは、カナダ人と結婚した後、トロントに移住し国連や国政会議で被爆者としての体験を世界中の人々に語り伝え続け、条約の推進に貢献してきた。映画は彼女の力強い生きざまを追うとともに、本作のプロデューサーである被爆二世でニューヨーク在住の竹内道が、セーローと出会い自身の真実を見つける旅が並行して描かれる。2017年12月にICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)がノーベル平和賞を受賞した際には、ICANの一人として、そして何十万の被爆者の声を代表して受賞スピーチを行い一語一語力強く訴えかけたサーロー。その約3年後に核禁止条約が発効されたことは、ICNにとって大きな前身となった。そして、ストリックラー監督は4月17日(土)の日本公開に向けて、急遽1分45秒の映像を追加編集。映像は、ニューヨーク深夜の国連ビルにいるサーローの顔と、続いて「2021年1月22日、核兵器は常に非人道的、今日から違法」という文言が英語と日本語で投影されるシーンからスタートする。オーストラリア、ドイツ、エチオピア、ネパール、ベルギー、カナダ、ニューヨーク、広島など核禁条約発効を願ってきた世界中の人々が歓喜する姿、「最終目標である核廃絶まで条約批准国は増え続ける!」というサーローの力強い言葉をバックに羅列されるのは核禁条約に署名した86か国名。その86か国に日本は含まれてないという事実が余韻として残ると同時に、核廃絶というゴールへ向け、世界は今まさに「終わりの始まり」というスタートラインに立った!というリアルタイム感が、1分45秒のなかに凝縮された映像となっている。ぜひ、公開を楽しみに待ってほしい。『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』4月17日(土)より公開
2021年03月26日東京・渋谷のユーロスペースほかで上演されるドキュメンタリー映画『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』の公開日が4月17日(土)に決定した。本作は、2021年1月22日核禁止条約締結を先導した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)を代表し、2017年ノーベル平和賞を受賞した被爆者サーロー節子の平和活動を続ける姿を4年間に渡って密着取材し完成させたドキュメンタリー。サーロー節子は広島女学院生徒だった13歳で被爆し、300数名ものの学友を瞬時に亡くした。後にカナダ人と結婚、トロントに移住し国連や国政会議で被爆者としての体験を世界中の人々に語り伝え続け、条約の推進に貢献してきた。映画は節子の力強い生きざまを追うとともに、本作のプロデューサーである被爆二世でニューヨーク在住の竹内道が、節子と出会い自身の真実を見つける旅が並行して描かれる。偶然にも広島女学院の卒業生であった二人の距離が縮まり、節子に励まされて、道は自分の家族の被爆の歴史に目を向け始め、広島赤十字病院初代院長時に被爆した祖父や入市被爆した母の語らなかった体験を少しずつ発見し被爆二世としての自身を見つめなおしていく。映画内で節子が語る被爆体験は、リアルで凄惨を極める。日本人の私たちでさえ改めて核の恐ろしさ、原爆の非人道性に恐怖と怒りを新たにするが、核を政治的均衡、国際間パワーゲームの道具として認識している多くの欧米人の心を動かしたのは、こうした節子の悲しくも生々しい言葉だったのだ。一方、日本人は今週3月11日(木)で東日本大震災そして福島原発事故から節目の10年を迎える。津波による悲劇を風化させてはならないと同時に、そのあと修復未だ半ばの原発事故による放射能汚染の恐怖も、決して忘れてはならない。まさに「今こそ観なければならない」ドキュメンタリー映画である『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』を、ぜひ劇場で見届けてほしい。『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』4月17日(土)より公開
2021年03月09日2017年にノーベル平和賞を受賞した国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)で活動してきた被爆者であるサーロー節子に4年間密着取材を行ったドキュメンタリー映画『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』が、本日1月22日(金)に核兵器禁止条約が発効されることを受け、4月よりユーロスペースをはじめ全国で順次公開されることが決定した。1945年8月6日に広島市へ原子爆弾が投下され、わずか13歳で被爆し、300数名もの学友を瞬時に亡くしたサーロー節子。彼女は後にカナダ人と結婚し、移住先のトロントで全世界に向けて平和活動を続けてきた。本作ではその活動を4年間に渡って密着取材し、サーローの原点と軌跡を探る。同時に、プロデューサーである被爆2世でニューヨーク在住の竹内道が、サーローと出会い自身の真実を見つける旅が並行して描かれる本作。ふたりは偶然にも広島女学院の卒業生であり、竹内は節子に励まされ、自分の家族の被爆の歴史に目を向け始めて、広島赤十字病院初代院長時に被爆した祖父や入市被爆した母の語らなかった体験を少しずつ発見し、被爆二世としての自身を見つめなおしていく。監督は竹内と共同プロデュースも出がけるスーザン・ストリックラー。サーローと竹内のふたりの人生を重ねあわせる構成について「政治的ではなく個人の物語として描くことで、核廃絶運動には誰でも何かのきっかけがあれば関われることがより伝わる」と語っている。原爆投下から70年が経った2015年、ニューヨーク国連本部におけるNPT(核不拡散条約)会議の会場から撮影を開始。その後、広島、トロント、オスロとのサーローの活動の場をカメラは追いかけながら世界を駆け巡る。そして、核兵器を初めて非人道的で違法とする国際条約「核兵器禁止条約批准国」が、2020年10月24日に50か国に達し,本日1月22日に条約が発効されることになった。この条約締結を先導したICANは、2017年ノーベル平和賞を受賞。サーローはICAN発足当時から、国連や国政会議で被爆者としての体験を語り伝え続け、条約の推進に貢献してきた。映画内でサーローが語る被爆体験は、リアルで凄惨を極める。唯一の被爆国に生まれた日本人として、多くの欧米人の心を動かしたサーローの言葉に耳を傾けてほしい。『ヒロシマへの誓い サーロー節子とともに』2021年4月より、順次公開
2021年01月22日ネットやテレビで『ブサカワ(ブサイクだけどかわいい)』として一躍有名になった、青森県鰺ケ沢町に住む秋田犬の『わさお』。2020年6月8日、推定13歳でこの世を去ったことが報じられました。死因は多臓器不全とのことです。特徴的な出で立ちや、2017年に亡くなった飼い主の菊谷節子さんとのほほえましいやり取りは、多くの人の心を癒していました。天国へ旅立ったわさおに、『わさお公式』がメッセージ翌9日、『わさおプロジェクト』が運営するTwitterアカウントがわさおへのメッセージを投稿。雲の上へ旅立ったわさおに朝のあいさつを告げ、このように想いを述べました。わさお、おはよう。あなたが多くの人の心を揺さぶったので、昨日オレの電話はてんやわんやでした。多くの人があなたのことを思っています。あなたについて話しています。なんでだろうと考えることで、あなたはまだオレの中にもいます。もう写真には撮れないけどもね。では、また。— わさお公式 (@WASAO_official) June 9, 2020 わさおの訃報を受け、きっと『わさおプロジェクト』の元に多くの関係者から電話がかかってきたのでしょう。天国へ行ってしまっても、多くの人の心に残り続けている、わさお。「では、また」という言葉で締めくくった『わさおプロジェクト』の投稿からは、深い愛情が伝わってきます。投稿は拡散され、わさおを見守っていた多くの人から温かいコメントが寄せられました。・わさおの新しい写真は見られないけれど、ずっと心に残っています。天国でも幸せに暮らしてね。・以前わさおに会いに行って、たくさんの元気をもらいました。たくさん癒してくれて本当にありがとう。・温かい投稿に涙が出そうになった。またいつか、雲の上で会えるといいな。きっと今頃わさおは、一足先に天国にやって来た菊谷さんや婚約者のつばき、『志村園長』こと志村けんさんと再会しているでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年06月10日横内謙介率いる劇団扉座が、新作『最後の伝令 菊谷栄物語-1937津軽~浅草-』を上演している。横内と、岡森諦、六角精児ら、厚木高校演劇部出身の面々が1982年に旗揚げした劇団扉座(当時は「善人会議」)。以来、それぞれにきらめくテーマとストーリーで、小劇場ブームを牽引した。現代劇からファンタジー、時代劇、音楽劇。ありとあらゆる手法で観客を魅了し続けている。いまやスーパー歌舞伎やジャニーズ、AKB48、サンリオピューロランドまで、幅広いジャンルの劇作や演出を手がける横内だが、彼がずっと大切にし続けているのが、この扉座での活動だ。今回は特に意欲作と言えよう。物語の舞台は、昭和初期の浅草。芸人や踊り子、見世物崩れの怪人たちがうごめく街で、レビュー作家として新しい舞台表現を追いかける男がいた。その名は、菊谷栄蔵。物語は、彼の創作と出征と死をまっすぐに見つめる。演劇をつくる者と、戦争。あるいは、演劇をつくる者と、政局。横内はその構図を、当然ながら、当事者として捉えている。「レビュー作家として、戦争に行く」との言葉を残した菊谷の心情と境地が、物語では切実に描かれる。「最後の伝令」とは、菊谷が残した脚本のタイトルだ。エノケンこと榎本健一が演じたドタバタ喜劇である。それでいて、レビュー作家の半生を描く舞台である。多くの劇団員とレビューダンサーが、当時の浅草の活気を迫力たっぷりによみがえらせる。舞台に魅せられているうちに、ズドンと突きつけられる現実。観る前と、観た後では、世界の見え方が変わっているに違いない。11月23日(土)・24日(日)の神奈川・厚木市文化会館 小ホールでの公演を終え、11月27日(水)から12月1日(日)まで東京・紀伊國屋ホールにて上演される。文:小川志津子
2019年11月26日5月7日放送の『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系)で、4月19日に出資法違反で逮捕された山辺節子容疑者(62)の“常識外れな若作り”が取り上げられた。 50人以上の男性から少なくとも7億円以上をだまし取ったとみられている山辺容疑者。渡航先のタイで拘束され、日本に送還されて逮捕に至った。そして、だまし取ったとされる金額の大きさに加えて注目されているのが、“62歳の聖子ちゃん”と呼ばれる山辺容疑者の若作り。 なかでも話題を呼んでいるのが、その露出度の高いファッションだ。逮捕時の服装は、肩と生脚を露出したシャツにショートパンツというもの。 還暦を迎えているとは到底思えない過激なファッションに「痛々しい!」という批判的な意見が多いが――。 講談社の藤谷英志氏は「(山辺容疑者のファッションは)かなり計算高いなと思ったんです。というのが、露出しているのが“肩”と“太もも”じゃないですか。で、肩と太ももって一番シワとかが出にくいんですよ」と分析。さらに「二の腕は年がでやすいんです。だからちゃんと隠している」と続けると、スタジオでは「ほんとだ~!」と納得の声があがった。 医療ジャーナリストの森田豊医師も藤谷氏の見解に同調。森田医師によると、「最も魅力的な露出度は全身の40%」なのだという。肌の露出度が40%の女性は、全く露出をしていない女性に比べて約2倍モテるという研究結果があるらしい。そして、この“露出度の黄金比”が山辺容疑者にピッタリ当てはまる、というから驚きだ。 計算高いのは犯行の手口だけではないらしい――。
2017年05月08日青森県鰺ヶ沢町(あじがさわまち)の焼きイカ店「菊谷商店」の女主人に拾われた、ブサかわいい秋田犬「わさお」。旅人ブログで紹介されるやあっという間に人気者になり、銀幕デビューまで果たした。そして現在でも、ブザかわいい笑顔に癒やされたい!とわさおの元を訪れる人は後を絶たない。2007年頃、鰺ヶ沢町の「海の駅わんど」で捨て犬となって迷っていたところを、焼きイカ店「菊谷商店」の菊谷節子さんに拾われたことに始まる。最初は「レオ」という名前で育てられていたという。改名のきっかけは、この町を旅していた女性ブロガー・メレ子さんだ。メレ子さんは偶然入った菊谷商店で出会ったレオの風ぼうに惹かれ、自身のブログ「メレンゲが腐るほど恋したい」にて、「わさお」という呼び名で紹介。このネーミングを気にいった菊谷さんが、わさおと改名したそうだ。その後、わさおはテレビにまで進出。ブサかわいい犬として一躍評判になり、あっという間に人気に火が付いた。そして2011年には、わさおが本人(本犬?)役で出演した、映画「わさお」が全国公開。飼い主の節子さん役は、薬師丸ひろ子さんが演じている。また2009年、わさおは青森県鯵ヶ沢町に特別住民として登録。2010年からは鰺ヶ沢町特別観光大使を務めているほか、世界遺産活動特別大使“犬”ワンバサダーにも選ばれている。今や押しも押されもしない青森が生んだ大スター犬だ。しかし、わさおはそんな人気にも一切おごることなく、今なお菊谷商店の番犬として、愛らしい笑顔で愛嬌(あいきょう)をふりまき、癒やしを与えて続けている。わさおのマネジャーを務め、「わさお通信」なるブログを書いている工藤健さんからわさおの近況をうかがった。「相変わらず毎週土日は、青森県内はもとより全国各地のイベントに引っ張りだこです。わさおが鰺ヶ沢にいても、昼寝する時間や散歩の時間も必要です。そのため、せっかく会いに来ていただいても、必ずしもわさおに会えるとはお約束できません」とのこと。確実にわさおに会うためには、鰺ヶ沢を訪ねる前にわさお通信でスケジュールを確認した方がいいだろう。しかし、もしわさおが留守であってもがっかりすることなかれ!菊谷商店さんの店内には、わさおの写真がいっぱい飾られているので、たっぷり癒やされる。そして、菊谷さんが焼くイカ焼き(300円)の香ばしい匂いにも心ときめくことだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日青森県鰺ヶ沢に住む長毛種秋田犬の“わさお”主演の映画『わさお』が3月5日(土)に初日を迎え、薬師丸ひろ子、甲本雅裕、鈴木砂羽、伊澤柾樹、吉永淳、嶋大輔、大沢樹生、平田満、そして錦織良成監督が東京・銀座の丸の内TOEI1での舞台挨拶に登壇し、公開を迎えた喜びを語った。“ブサかわ”な風貌でいまや全国区の人気犬となった秋田犬の“わさお”。青森県鯵ヶ沢町で生活するわさおの自然な姿を、そのままフィルムに焼き付けた。愛犬家で知られる薬師丸さんは、自身が飼っていたラブラドールレトリーバーとの思い出を語った。「近所で犬がケンカをしていると走って止めに行くので『仲裁犬』として知られていました。14歳になる5日前に亡くなったのですが、もう自分の足で立ち上がれなかったのに、父が庭でちょっと大きな声を出したらスクッと立ち上がって、心配そうに覗いていました。たかが犬じゃないんです。犬には人の気持ちが分かる。わさおもそうでした。日を追うごとに気持ちを読み取ってくれました。犬は物言わぬ動物ですが、一緒にいればいるほど家族のことを思ってくれます」と感無量の様子で語った。嶋さんもゴールデンレトリバーを飼っていたことがあること明かし、「撮影現場では犬談義で薬師丸さんと意気投合した」とひとりで強調していた。甲本さんは、「薬師丸さんと鈴木さんに挟まれて、とっても嬉しい。この映画に出て本当に良かった!」と満面の笑み。獣医役で出演した大沢さんは、「わさおは、僕にまったく懐いてくれなかった。お母さん(飼い主の菊谷節子さん)は懐いてくれましたが…」と明かし、会場の笑いを誘っていた。キャストたちはそれぞれにわさおとの思い出を楽しそうに語ったが、苦労も多かったようで、わさおの自然な姿を切り取るため、わさおが動かないときは何時間も待ち続けたという。「わさおを通じ、犬と人間の気持ちが通じるということを自身で体感した」という錦織監督。アジア6か国(香港、台湾、シンガポール、マレーシア、ブルネイ、インドネシア)での公開を知り、「わさおの癒しがアジアのみなさんを巻き込むと思うと、素直に嬉しい」と、わさおの魅力が世界に通じたことで、喜びもひとしおの様子だった。最後に薬師丸さんは、「わさおは私たちの気持ちを汲み取り、日を追うごとに一緒にいてくれました。お母さんがそばにいて、いつもわさおのストレスをひとりで受け止めていてくれたおかげです」と、わさおとお母さんへの感謝の気持ちをしみじみと延べ、「この映画を観て、勇気や元気を貰ってくだされば…」とメッセージを残した。劇中、わさおは、訓練犬ではないので、簡単にしっぽも振らないし、人間にも媚びない。“孤高の犬”という印象で、圧倒的な存在感を放っている。『わさお』は全国にて公開中。■関連作品:わさお 2011年3月5日より全国にて公開© 2011 映画『わさお』製作委員会■関連記事:犬映画のセオリーを無視『わさお』錦織良成監督インタビュー国民的人気のブサかわ犬に逢いたい!『わさお』ワンちゃん募集企画実施中“ブサかわ”秋田犬・わさお主演!『わさお』パンフレットを5名様にプレゼント“ブサかわ犬”わさおが青森から上京!東京観光を満喫薬師丸ひろ子、22年ぶりに映画主題歌を歌う!「もう一度新しい挑戦を」
2011年03月07日一見“犬離れ”したライオンのような出で立ちと、“ブサかわ”な風貌で全国区の人気を集める秋田犬“わさお”。青森県鯵ヶ沢町に実在するわさおの自然な姿を、そのままフィルムに焼き付けた映画『わさお』が誕生した。「いままでの犬映画とは違う」方法で、メガホンを取ったのは『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』で、第二の人生に賭ける男と家族の絆を映し出した、錦織良成監督。初めての犬映画という挑戦に込めた思いを語ってもらった。わさおは“三船敏郎以上の存在感”実は、映画化のオファーを受けるまで「わさおのわの字も知らなかった」と明かす監督だが、監督を引き受ける決意は、わさおに会って確信に変わったよう。「元々この企画は、わさおの顔を見て『三船敏郎以上の存在感』と認めたプロデューサーの伊藤(満)さんが持ち込んだものだったのですが、実際に初めてわさおに会ったときは、“孤高の犬”という印象を受けました。訓練犬ではないので、簡単にしっぽも振らないし、人間に媚びないというのがかっこよかったですね」。訓練犬でもタレント犬でもない、わさお“本人”の大抜擢は、並大抵の挑戦ではなかったはずだが、そこには大の犬愛好家としても知られる主演の薬師丸ひろ子さんの並々ならぬ思いによる支えがあった。「薬師丸さんと初めてお会いしたときに、『わさおは僕たちの言葉も気持ちも汲み取るから、本当に優しい気持ちで撮らなければならない』と約束したんです。わさおの前では、わさおの演技ができてないとか言わない、そう思わないこと。形としてとりあえず動いてもらうのではなく、心からわさおにいい演技をしてもらいたいと思いながら現場で動く、というかなりアナログな体制をとりました。そこには、ペットとして、動くぬいぐるみのように可愛がる人たちに対しての、柔らかい戒めも入っているのですが、人間と犬の対峙、わさおも犬としてそこに存在しているというのを尊重したうえで人間が見てあげるという。もし、わさおの姿がすごく自然体に感じられたら、それは一同がわさおを信じて撮ったおかげかなと思います」。そこで監督が打ち立てたスローガンは「わさおのNGカットはなし」!多い時には一日5、6時間わさおのためにカメラを回し、全く動かない時は2、3時間待ち続ける。わさおの撮影シーンだけで55時間にも及んだ。「お手もお座りも無理なので、我々がわさおに何かをやらせるというのは到底無理で。わさおが寝るシーンでは全部待ってますから。だから、思っていた画が撮れなくても『仕方ないな、明日撮るか』という雰囲気で現場を後にしていたので、苦労したかと言えば本当は苦労だと思わなきゃいけないんだけど、現場でそう思わないようになっていたので、気がついたら一か月で撮れきっていて。動物だからテレパシーみたいなものが伝わるんじゃないでしょうかね、最後の一週間は『台本を読んでたんじゃないの!?』と思わせるくらい、ミラクルショットの連続で、3、4割のシーンは最後の一週間で撮れてるんですよ。諦めずにカメラを回した、無欲の勝利ですね」。犬と人間でも「気持ちは通じる」この“自然体”へのこだわりは、わさおだけでなく、鯵ヶ沢町で暮らす人々を演じる周囲のキャストにも伝播していった。わさおの飼い主、菊谷節子さんを演じた薬師丸さんもそのひとり。スクリーンに映る薬師丸さんの目には、本物の“愛”がこもっている。「実際の節子さんは、多くを語らないけどみんなを見守っている“日本のお母さん”のような方なんです。一日に2時間のわさおの散歩を3回もするのですが、一切不平不満を言わない。わさおがいることで自分も元気になるし、みんなを繋ぐから、そのためにもわさおが元気でいなくてはいけないという姿勢に頭が下がるばかりで。現場で薬師丸さんとも話して、節子さんの思いのところで嘘をついてはいけないと。薬師丸さんには、演技を超えた愛の伝わる演技をしていただけたので、何も言うことはなかったですね」。わさおを撮ることで、「気持ちが通じる」ということを自身で体感したという錦織監督。スクリーンに映る、わさおからはその“気持ち”がきっと伝わってくるはず。特集「『わさお』犬好き女子が証言!“ココが違う”わさおが大好き!」■関連作品:わさお 2011年3月5日より全国にて公開© 2011 映画『わさお』製作委員会■関連記事:国民的人気のブサかわ犬に逢いたい!『わさお』ワンちゃん募集企画実施中“ブサかわ”秋田犬・わさお主演!『わさお』パンフレットを5名様にプレゼント“ブサかわ犬”わさおが青森から上京!東京観光を満喫薬師丸ひろ子、22年ぶりに映画主題歌を歌う!「もう一度新しい挑戦を」
2011年03月04日ブログで紹介されたことをきっかけに、国民的人気を博した“ブサカワ犬”わさおと飼い主の交流を描いたハートウォーミングストーリー『わさお』の完成披露試写会が2月13日(日)、都内で行われ、主演の薬師丸ひろ子ら主要キャストと錦織良成監督が舞台挨拶に登壇した。そして本作で映画デビューを飾ったわさお本人(本犬?)が青森からはるばる上京し、ファンの前に登場!客席からは「かわいい」の歓声が上がったが、当のわさおは東京の暖かさに少々バテ気味…。それでも相変わらずのマイペースぶりで、劇場全体をすっかり癒していた。わさおが暮らす青森県鯵ヶ沢でオールロケが行われ、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の錦織監督が感動のストーリーを紡ぎ出す本作。実在の飼い主・菊谷節子さんをモデルとした主人公・セツ子を演じる薬師丸さんは、「わさおはお母さん(菊谷さん)の言うことをよーく聞いて、期待に応えようと頑張っていた。きっと褒めてもらいたかったのかも。学習能力も高いし、本当にいい子です」と“主演”わさおをベタ褒め。錦織監督も「最初は1日1カットも撮れない日があったが、薬師丸さんから『犬は人間の気持ちが分かる』とアドバイスを受けて、スタッフもなるべく和やかな雰囲気でいようと務めた。終盤ではすっかりお利口になって(笑)、撮影も順調だった。ブサかわいいと言われますが、結構カッコいいと思いますよ」とこちらも、わさおの熱演に太鼓判だ。そんなわさおが、社団法人日本ユネスコ協会連盟から世界遺産活動の特別大使“犬”(ワンバサダー)に任命され、授与式が行われた。同協会連盟の野口昇理事長は「巧まざる名演技をしたわさおくんに拍手を贈りたい。子どもたちや若い世代に世界遺産活動の大切さを伝えて欲しい」。菊谷さんがわさおに代わって任命状を受け取ると、それまでバテ気味だったわさおがすっと立ち上がる場面も!薬師丸さんも「こんな大役に任命されるのも、飼い主の菊谷さんがわさおくんに溢れんばかりの愛情を注いだからこそですね」と大喜びだった。わさおは2月10日(木)に上京し、翌11日(金・祝)には各局の情報番組に生出演(ハードスケジュールの合間を縫って、皇居での散歩も楽しんだ)。そして、都内が雪に見舞われた12日(土)は浅草の雷門、渋谷、芝公園、東京タワーなど名所を駆け足で訪れ、東京観光を満喫したのだとか。わさおが行く先々でたくさんの人に取り囲まれ、大人気だったことは言うまでもない。『わさお』は3月5日(土)より全国にて公開。■関連作品:わさお 2011年3月5日より全国にて公開© 2011 映画『わさお』製作委員会■関連記事:薬師丸ひろ子、22年ぶりに映画主題歌を歌う!「もう一度新しい挑戦を」
2011年02月14日女優の薬師丸ひろ子が主演映画『わさお』の主題歌を歌うことになり12月13日(月)、都内のスタジオで公開レコーディングを行った。薬師丸さんが自身の主演作で主題歌を歌うのは、『レディ!レディ READY! LADY』(’89)以来なんと22年ぶり。今回、人気デュオ「Kiroro」の玉城千春が作詞を手がけた「僕の宝物」がエンディングを感動的に演出する。とあるブログで紹介されたことをきっかけに、全国的な人気を獲得した“ブサカワ犬”わさおと、飼い主の菊谷節子さんの交流を描いた本作。なんとわさお本人(本犬?)が堂々の主演で映画デビューを飾り、薬師丸さんが飼い主・セツ子を演じている。わさおが暮らす青森県鯵ヶ沢でオールロケが行われ、『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の錦織良成監督が感動のストーリーを紡ぎ出す。かつて「セーラー服と機関銃」や「探偵物語」「紳士同盟」など数々の映画主題歌をヒットさせた薬師丸さんだが、ある時期を境に主題歌を断るようになったのだとか。「ふとふり返って、自分の歌が(映画に)乗ることが果たして良いことなのかと思うようになって…」。しかし今回は「もう一回、人の意見を聞いて新しいことに挑戦をする気持ちになった」そうで、主題歌のオファーを快諾。スクリーンに往年の歌声が帰ってくることになった。「仮歌を入れたときは、もう落ち込むだけ落ち込んだ。優しいメロディに、優しい言葉を乗せることは想像以上に難しかったですね」と薬師丸さん。言葉を喋れないわさおに代わって「わさおの気持ちを誰かが代弁できたらとても素敵なこと。その役目をいただいて緊張したが、映画の温かさが曲からも伝わるはず」と満足そうな表情を見せてくれた。薬師丸さんはプライベートでも犬を飼っている犬好き。今回初体験となった犬との“共演”に「守らなければいけないルールもたくさんあって、気を遣った」。とはいえ、相手はすでに多くのメディアで取り上げられている“スター”とあって、「とにかく頭がすごくいいですね。人が自分に何を求めているかちゃんと理解していたし、台本にはない奇跡的なことを何度もやってくれた」と薬師丸さんも舌を巻くほど。また、わさおにストレスを与えまいと、常に面倒を見ていた菊谷さんに敬意を払うことも忘れなかった。『わさお』は2011年3月5日(土)より全国にて公開。■関連作品:わさお 2011年3月11日より全国にて公開© 2011 映画『わさお』製作委員会
2010年12月14日