滋賀県立美術館(所在地 滋賀県大津市: )では、企画展「小倉遊亀と日本美術院の画家たち展 横山大観、菱田春草、安田靫彦、前田青邨、速水御舟ほか」を、2023年4月29日(土・祝)~6月18日(日)まで開催いたします。小倉遊亀《径》1966年、東京藝術大学蔵、通期◆本展について1984年(昭和59)に開館した滋賀県立美術館(当時は滋賀県立近代美術館)は、2024年に40周年を迎えます。これを記念して、当館のコレクション形成に大きく尽力した小倉遊亀を一望する展覧会を開催します。初期から晩年にわたる当館所蔵品を中心に、各地で収蔵されている代表作や、アトリエに残された下絵や原稿などの資料も加えて展示します。遊亀が制作発表をしたのは、横山大観や菱田春草らが東京で興した日本美術院です。当館は「日本美術院を中心とした近代日本画」を収集方針のひとつに定め、関西圏に所在する美術館でありながら日本美術院に注目するという、独自性と厚みをもつコレクションを実現してきました。そこには遊亀に影響を与えた、師の安田靫彦や先輩の速水御舟らの作品を含みます。本展では、それらの作品をあわせて約90件(会期中展示替えあり)で紹介します。遊亀の作品は、理知的な造形に、相反するようなぬくもりが感じられます。対象を構想や概念で捉えるのではなく、本質を見る遊亀の目がそこにあります。当館では9年ぶりとなる遊亀展をお楽しみください。◆見どころ・25歳で安田靫彦(ゆきひこ)に師事した後、105歳で没する最晩年まで、日本美術院の画家たちと交流・研鑽しながらひたむきに描き続けた小倉遊亀(おぐらゆき)の画業と、それを育んだ日本美術院の俊英たちの活躍を紹介。・滋賀県立美術館のコレクションから、遊亀の《姉妹(あねいもと)》、安田靫彦の教科書などでもよく知られる《飛鳥の春の額田王》《卑弥呼》、そして速水御舟(はやみ ぎょしゅう)の《洛北修学院村》をはじめ、近代日本画を代表する名品の数々を、一挙公開。・当館の遊亀作品に加え、《径》(東京藝術大学蔵)、《舞妓》(京都国立近代美術館蔵)(いずれも通期展示)など代表作4点と、アトリエに残されていた原稿などの資料を、借用して展示。・滋賀県大津市出身の日本画家である遊亀の代表作品をまとめて見られる展覧会は、当館では2014年以来9年振りの開催となります。・展示室1の常設展示においても、関連展示「小倉遊亀の弟子たち」として松室加也子、堀川公子などの作品を紹介。◆小倉遊亀について小倉遊亀(1895~2000)は滋賀県大津市生まれ。遊亀(ゆき)は本名。現在の奈良女子大学を卒業して教職に就くも、日本画家になるため安田靫彦に入門。遊亀が参加した日本美術院は、1898年(明治31)に岡倉天心を中心として、東京美術学校で彼に教わった横山大観、下村観山、菱田春草らが東京谷中で結成した在野の美術研究団体。遊亀は1932年(昭和7)に女性初の日本美術院同人に推挙されます。1980年(昭和55)には女性画家として2人目となる文化勲章を受章。1990年(平成2)より日本美術院理事長を務めました。◆開催概要会期 :2023年4月29日(土・祝)~6月18日(日)開場時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)休館日 :月曜日会場 :滋賀県立美術館 展示室3料金 :一般1,200円(1,000円)、高大生800円(600円)、小中生600円(450円)※( )内は20名以上の団体料金※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方は無料※同時開催中の常設展もご覧いただけます※年額2,400円(一般)で何度でも観覧いただけるお得な年間パス(滋賀県美メンバーズ)入会受付中◆関連イベント[体験&トーク]2023年5月13日(土)14:00~(約120分)※要事前申込(抽選)演題:金継ぎと小倉遊亀講師:ナカムラクニオ(6次元主宰/美術家)[対談]2023年6月11日(日)14:00~(約90分)※要事前申込(先着順)テーマ:歴代学芸員から見た、遊亀と日本美術院の画家たちの魅力ゲスト:高梨純次(公益財団法人秀明文化財団理事、元滋賀県立近代美術館学芸課長)國賀由美子(大谷大学教授、元滋賀県立近代美術館専門学芸員)聞き手:山口真有香(滋賀県立美術館主任学芸員)[ギャラリートーク]2023年5月20日(土)、6月4日(日)14:00~(約60分)※当日先着順[たいけんびじゅつかん「顔彩(がんさい)で描いてみよう」]2023年4月30日(日)、5月28日(日)※要事前申込(抽選)内容:子どもたちを対象とした展覧会鑑賞と創作のワークショップ※それぞれのイベントは都合により、内容・日時等が変更になる場合があります。イベントの詳細や最新情報は当館HP等で御確認ください。◆ご来館のみなさまへのお願い滋賀県立美術館では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、安全に配慮した取り組みを行っています。・発熱や咳などの症状がある方、体調がすぐれない方はご来館をお控えください。・入館にあたり、マスクの持参、着用、こまめな手洗い、消毒、来館者同士の距離の確保にご協力ください。展覧会については、感染症拡大防止対策のため、やむを得ず延期・中止する場合がございます。実施スケジュールや、詳細に関しましては、滋賀県立美術館のウェブサイト( )をご確認ください。◆問い合わせ先滋賀県立美術館〒520-2122 滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1TEL : 077-543-2111(電話受付時間 8:30~17:15)HP : アクセス: JR瀬田駅から帝産バスに乗り換え「県立図書館・美術館前」または「文化ゾーン前」で下車、徒歩約5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月03日「真犯人フラグ 真相編」の19話が3月6日放送。ついに明かされた菱田家の押し入れの秘密や、佐野勇斗演じる一星の“真意”、そしてさらに過熱する“真犯人”探しでタイムラインが白熱している。秋元康と「あな番」スタッフ再結集により描かれたきた壮大な謎解きストーリーとなる本作。主人公の相良凌介を西島秀俊が演じるほか、いまだ行方不明で真犯人説も浮かんでいる凌介の妻・真帆に宮沢りえ。信じていた彼氏が逮捕された娘・光莉に原菜乃華。何か秘密を隠している様子の息子・篤斗に小林優仁。凌介と知り合う前から真帆と接点があったことが判明した二宮瑞穂に芳根京子。光莉と交際していたITベンチャー起業家で、ずっと凌介に協力していたが逮捕された橘一星に佐野勇斗。真帆のママ友で自室の押し入れに何かを隠している様子の菱田朋子に桜井ユキ。菱田とともに何かを隠しているらしい山田元哉に柿澤勇人。凌介の息子・篤斗を誘拐、元夫らを殺害までした木幡由実に香里奈。一星の命で光莉を誘拐した葬儀屋・本木陽香に生駒里奈。凌介の大学時代の友人で週刊誌編集長の河村俊夫に田中哲司。同じく学生時代からの友人で真帆とも旧知の日野渉に迫田孝也。別れさせ屋などをしているらしい強羅誠に上島竜兵。YouTuberのぷろびんこと徳竹肇に柄本時生。刑事の阿久津浩二に渋川清彦。そのバディの落合和哉に吉田健悟といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回、これまで隠されてきた菱田家の“押し入れ”の秘密が明かされた。“真犯人”から脅迫されていた菱田は、ふすまに“しゃべりすぎだ”と書かれていたことで、ふすまを裏返し、他人に見られないようにしていた…。「菱田さんの家に入れる人が真犯人、、?」「押し入れで重要だったのは、中身ではなく襖の脅迫の方。菱田家に入れるのって真帆だけでは」など押し入れの秘密が明かされたことで視聴者の新たな“考察”が過熱。その後、一星の無実を信じる光莉によって彼が“真実”を語り出す。一星もまた母親の写真とともに脅迫文を受け取っており、真犯人として振る舞うよう脅されていた…。一星の無実を訴える配信をすると言い出す光莉を号泣しながら止める一星に、「一星と光莉のあのやり取りに思わず涙 佐野きゅん演じる一星くんが犯人じゃなくてホント良かった」「勇斗くんの涙に私は弱いです 物語とかに感情移入したのもあるかもと言われるかもだけど…」「一星信じてたよ!一星は母親想いの彼女想いの優しい人だもんね!守るための嘘良きです!あの涙にはつられました」など、一星の涙を見ながら号泣する視聴者多数。さらに瑞穂のもとに向かう河村を追って凌介と日野が店を出て行くシーンにも多くの視聴者が注目。「日野がナイフみたいの持ち出したぞ。俺はまだ日野が犯人だと思ってる」と、店を出る際に日野が何かを持ち出した点に注目した声とともに、「個人的な考察として、あの小説は河村と瑞穂が真犯人である日野を誘き出す為に考えた行動だと思う」「真犯人日野さんでブルじゃない?二宮さんと河村さんが組んで日野さんを誘い込んだんじゃない?」「瑞穂は真犯人おびき出すために行動していた。河村かと思わせて違うと分かり…日野が豹変するのでは」などの考察も多数投稿されている。(笠緒)
2022年03月07日西島秀俊主演「真犯人フラグ 真相編」12話が1月16日オンエア。バタコと菱田の“バトル”にSNSが「2人とも格闘慣れしてる」等ざわめくなか、バタコが凌介に放った“セリフ”と“葬儀屋”本木の行動に「それぞれ誘拐犯は違う」など新たな考察が過熱中だ。企画・原案を秋元康が手がけ「あなたの番です」の制作スタッフが再結集。中堅運送会社・亀田運輸に勤務し、建築中のマイホームの完成を心待ちにしていた相良凌介が、突然妻と2人の子どもが失踪するという事件に巻き込まれ、さらに犯人の疑いをかけられる…という展開の本作。主人公の相良凌介を西島さんが演じるほか、凌介の“真犯人”探しに協力するなか、彼が気になり出す二宮瑞穂に芳根京子。誘拐された凌介の娘・光莉と交際しているITベンチャー起業家の橘一星に佐野勇斗。凌介の友人で週刊誌「週刊追求」編集長の河村俊夫に田中哲司。過去に不倫していた妻の真帆に宮沢りえ。「父を殺して」という動画が公開された娘・光莉に原菜乃華。凌介の息子だが父親は別の可能性がある篤斗に小林優仁。前回のラストで刺殺された真帆の不倫相手・林洋一に深水元基。合鍵で凌介の自宅に勝手に出入りする菱田朋子に桜井ユキ。凌介に復讐心を抱いている“バタコ”こと木幡由実に香里奈。謎の葬儀屋・本木陽香に生駒里奈といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回は光莉の動画が拡散され、凌介を狙うアカウントなども誕生、ついに女子高校生に階段から突き落とされてしまう。心配した瑞穂と一星が凌介の家を訪ねると、そこに朋子がリンゴを持ってくる。リンゴを切ろうと瑞穂が包丁を取り出すと、包丁には血がこびりついていて、さらに刃先も欠けていた…それは林を殺害した凶器で、凌介への疑いはますます強まってしまう…というストーリーが展開。前回のラスト、篤斗の病室で出くわしたバタコと菱田…12話では冒頭から2人の“バトル”が展開する。兵士のように武器を駆使して篤斗の周囲で格闘する2人の姿に「真犯人フラグふたりとも格闘家かよっ!」「この女子2人は格闘家並みじゃん」「あの格闘シーンからして2人とも只者じゃないぞ...」「2人とも格闘慣れしてるとか何!?」などの声が殺到。その後凌介と篤斗に血縁関係がないことが判明。ショックを受ける凌介だが、そんな彼に篤斗の病室の前で話しかけてくるのがバタコ。バタコを自分でさばいたフグの毒を凌介に摂取させる。病院で倒れ込む凌介に「ほんとの子どもじゃないのに」とつぶやくバタコ。さらにどこかの部屋の風呂場に閉じ込められている光莉のもとに本木が現れ、何かを注射する…という展開に。このラストに「篤斗誘拐と真帆、光莉誘拐は別タイミングって事?それとも誘拐犯が別々なのか」「やっぱり篤斗誘拐と光莉誘拐は別」など、光莉と篤人の失踪は別々の事件だという考察や、凌介と篤人に血縁関係がないのをバタコが知っていたことに「篤斗はバタコさんの子なのでは…??」「リスクを犯してまで病室へ忍び込むほどの篤斗への執着ぶりを考えると、バタコが篤斗の実母だと考えるのが最も自然」「冷凍遺体で送られてきた息子が凌介と真帆の本当の息子」と、篤斗がバタコの子どもでないかとする説も登場。新たな情報を基にした考察も過熱中だ。(笠緒)
2022年01月17日「真犯人フラグ 真相編」11話が1月9日放送。SNSでは凌介の息子・篤斗の心を開くためコスプレ姿で見舞う瑞穂に「可愛い」の嵐が吹き荒れるとともに、菱田とバタコの“遭遇”、さらに“真犯人”と目されていた林の辿った運命に数多くの反応が寄せられている。西島秀俊演じる主人公の妻と子どもたちが突如失踪。同情をかったかと思えば疑惑の念を向けられ…メディアやSNSに翻弄されながら、主人公たちが“真犯人”を探そうとするノンストップ考察ミステリーとなる本作。中堅運送会社・亀田運輸でカスタマーサービス部に勤務、生きて帰ってきた息子の篤斗に犯人と名指しされる相良凌介を西島さんが演じるほか、過去の不倫が発覚した妻・真帆に宮沢りえ。高校2年生の娘・光莉に原菜乃華、凌介が犯人だと口にした小学4年生の息子・篤斗に小林優仁。凌介の同僚で彼とともに真犯人探しをする二宮瑞穂に芳根京子。光莉の彼氏でITベンチャーのスキルを駆使し凌介に協力する橘一星には佐野勇斗。凌介の学友で週刊誌「週刊追求」編集長の河村俊夫に田中哲司。凌介の部屋の合鍵を持ち勝手に出入りする菱田朋子に桜井ユキ。凌介に復讐しようとしており新興宗教の一員でもある“バタコさん”こと木幡由実に香里奈。相良家の新居を担当する住宅メーカーの営業マンで、凌介たちが“真犯人”として追っている真帆の不倫相手・林洋一には深水元基。謎の行動をする葬儀屋・本木陽香に生駒里奈。また坂東龍汰、柄本時生、渋川清彦、吉田健悟、平田敦子らも出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。篤斗の病院の前で報道陣に取り囲まれるなか、警察に任意同行を求められる凌介。事情聴取のあと凌介は篤斗の病室に向かうが、参考人である凌介を被害者の篤斗に会わせるわけにはいかないと警察に止められる。さらに志乃生(丘みつ子)と三郎(浜田晃)にも制止され…というのが今回のストーリー。そんな凌介に代わり密かに篤斗を見舞っていたのが瑞穂だった。篤斗が好きなアニメのキャラクターのコスプレ姿で病院に現れるが、病室の前で凌介とばったり遭遇。カウンセラーの先生にウイッグを自作だと言われると「中途半端は良くないかなと思いまして…」と、こだわったことをほのめかす…。そんな瑞穂に「今日は二宮のコスプレ見れただけで神回でした」「コスプレ瑞穂たんが可愛すぎて脳裏に焼き付いている」などの声が上がる一方で「変なこと吹き込んでない…?」「二宮さん、今この状況で篤斗に会ってるのは怪しさ極まりない」「コスプレ→変装しますフラグってことで合ってる?」など疑念を抱く視聴者も。一方、凌介の襲撃に失敗したバタコは篤斗の病室の前をうろつくように。夜の病院で火災警報器を鳴らし、警察官が目を離したすきに篤斗の病室へ…しかしその眼前には篤斗の上に覆いかぶさるようにして包丁を突きつける菱田の姿が。2人の遭遇に「菱田とバタコの対面は混ぜるな危険って感じがしてゾクゾクしたな」「ラストの菱田さんとバタコの危ないやつ同士の対面は面白い」「バタコVS菱田の続きが気になって仕方がない」などの反応が上がるなか、逃走中の林が死亡するというラストとなった。「林を殺したのはそのまんま考察したら等々力建材に雇われた強羅なのか」「林を殺したのは河村かな」「多分殺ったのは葬儀屋さんの人かなぁ。と…」など、SNSでは林の死に対する考察も過熱している模様だ。(笠緒)
2022年01月10日「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」が、長野県立美術館で2021年8月28日(土)から11月3日(水・祝)まで開催される。“自然と人間”をテーマに絵画や写真などを紹介「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」では、“自然と人間”をテーマに掲げ、絵画や写真、インスタレーションなどあらゆる芸術作品に表現された自然の姿にフォーカス。展覧会は5つの章から構成され、各章では古今東西のアーティストが手掛けた近現代の作品を展示する。クロード・モネやフェルディナント・ホドラー絵画は、印象派を代表するフランスの画家クロード・モネが描いた≪睡蓮≫を紹介。また、斧で木を切る男性のエネルギッシュな姿を捉えた、フェルディナント・ホドラーの≪木を伐る人≫なども展示される。日本画や山岳写真もさらに、趣を感じさせる日本画や自然の美しい風景を切り取った写真作品も用意。菱田春草の日本画≪伏姫(常磐津)≫や、田淵行男のダイナミックな山岳写真≪初冬の浅間 黒斑山の中腹より≫などを鑑賞できる。展覧会詳細「長野県立美術館グランドオープン記念 森と水と生きる」開催期間:2021年8月28日(土)~11月3日(水・祝)※会期中展示替えがある会場:長野県立美術館 展示室1・2・3住所:長野県長野市箱清水 1-4-4 善光寺東隣観覧料:一般 1,000(900)円、大学生及び75歳以上 800(700)円、高校生以下又は18歳未満 無料※( )内は20名以上の団体料金※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所有者、付き添い1名は無料※諸般の事情により、内容に変更が生じる場合がある。
2021年05月17日展覧会「水野美術館コレクション 美しNIPPON」が、京都駅ビル内・美術館「えき」KYOTOにて、2020年7月4日(土)から8月2日(日)まで開催される。近代日本画のコレクションを展示「水野美術館コレクション 美しNIPPON」では、近代日本画に魅了された、ホクト株式会社の創業者・水野正幸による日本画のコレクションを紹介。水野美術館は、水野正幸が長年かけて蒐集したコレクションをもとにした日本画専門の美術館だ。水野美術館コレクションの中でも、横山大観、菱田春草、上村松園など、近代日本画の巨匠たちによる選りすぐりの名品が集結。春夏秋冬の季節の移ろいが織りなす“日本の美”、四季を彩る女性たちを描き出した作品の数々を楽しめる。形の無い空気や光の存在を感じられる、紅葉と清流を奥行きのある色彩で描いた橋本雅邦の《紅葉白水》など、日本画特有の表現の数々が登場。紙や絹の質感、岩絵具の顔料のきらめき、墨独特のにじみなど、素材を生かした作品が見て取れる。ぼかしの技法である「朦朧体(もうろうたい)」や、狩野派、琳派から伝統を継承する表現にも注目したい。さらに、1つの組み作品に複数の季節を表現した春秋図、上村松園や鏑木清方が築き上げた「美人画」なども展示。日本画の織り成す「和の美」に浸ることができそうだ。※美術館「えき」KYOTOにおける新型コロナウイルス感染防止対策、および入館時の注意事項詳細は、公式ホームページに記載。【詳細】水野美術館コレクション 美しNIPPON会期:2020年7月4日(土)~8月2日(日)会場:美術館「えき」KYOTO※京都駅ビル内・ジェイアール京都伊勢丹7階隣接住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町開館時間:10:30~19:30入館締切:閉館30分前入館料:一般 900円(700円)、 高・大学生700円(500円)、 小・中学生500円(300円)※( )内は前売料金。「障害者手帳」提示の本人と同伴者1名は、当日料金より各200円割引。前売券販売期間:~2020年7月3日(金)まで販売場所:チケットぴあ(Pコード992-762)、 ローソンチケット(Lコード52651)※美術館チケット窓口での販売はなし。【問い合わせ先】TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
2020年06月25日東京国立近代美術館では、桜をはじめ“花”を描いた作品の特集展示などを楽しめる「美術館の春まつり」を開催。尚、東京国立近代美術館が当面の間臨時休館を行うため、開幕時期は未定。見どころは、所蔵作品展「MOMAT コレクション」の1室に集結する“花”の作品の数々。桜を描いた重要文化財・川合玉堂《行く春》を年に一度だけこの期間に公開するともに、奈良吉野の桜が咲き広がる菊池芳文《小雨ふる吉野》、しだれ桜をはじめ40種類を超える桜を描いた跡見玉枝《桜花図巻》、船田玉樹《花の夕》など、花を描いた8点を展示する。ほかにも「MOMAT コレクション」には、菱田春草などの日本画、安井曽太郎などの洋画、ポール・セザンヌやパウル・クレーなどの海外作品が並ぶ。3フロアにわたる約200点の作品から、花を描いた作品を探しつつ鑑賞するのも良いだろう。また、美術館前庭には床几台によるお休み処を用意。皇居・千鳥ヶ淵を彩る桜散策とともに、お花見弁当や甘酒しるこ、スパークリングワインなどを楽しめる。なお同期間には、企画展「ピーター・ドイグ展」やコレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も開催される。こちらもあわせて訪れてみては。【詳細】美術館の春まつり期間:2020年3月17日(火)〜4月5日(日)※東京都国立近代美術館が、当面の間臨時休館を行うため会期は未定。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。場所:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1開館時間:10:00〜17:00(金・土は20:00まで) ※いずれも入館は閉館30分前まで休館日:月曜日(ただし春まつり期間中の3月30日は開館)■展覧会概要・所蔵作品展「MOMAT コレクション」会期:2020年2月11日(火・祝)〜6月14日(日) ※3月1日(日)、4月5日(日)、5月3日(日)、6月7日(日)は無料観覧日※東京都国立近代美術館は、2020年2月29日(土)~当面の間、臨時休館。再開予定は公式ウェブサイト等で告知。会場:東京国立近代美術館 4〜2F 所蔵品ギャラリー観覧料:一般 500円、大学生 250円 / 金曜・土曜の17:00〜 一般 300円、大学生 150円※高校生以下および18歳未満、65歳以上、障害者手帳の所持者とその付添者1名は無料※所蔵作品展入館当日に限り、コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」も観覧可※花の作品の特集は4月12日(日)まで・企画展「ピーター・ドイグ展」会期:2020年2月26日(水)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 1F 企画展ギャラリー・コレクションによる小企画「北脇昇 一粒の種に宇宙を視る」会期:2月11日(火・祝)〜6月14日(日)会場:東京国立近代美術館 2F ギャラリー4【問い合わせ先】東京国立近代美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2020年01月18日山種美術館では広尾開館10周年記念特別展『大観・春草・玉堂・龍子 ―日本画のパイオニア―』が、8月31日(土)から10月27日(日)まで開催。新たな日本画の創造を目指した画家たちの多彩な表現を見ることができる。横山大観(よこやまたいかん・1868〜1958)、菱田春草(ひしだしゅんそう・1874〜1911)、川合玉堂(かわいぎょくどう・1873〜1957)、川端龍子(かわばたりゅうし・1885〜1966)。彼らは活動の場を異にしながらも、伝統をふまえながら新しい時代に即した絵画を模索し、日本画の発展を導いたパイオニアたちだ。日本美術院の創設に参加した大観と春草は、さまざまな技法や表現を試みて革新的な日本画を生み出し、官展を中心に活躍した玉堂は、日本画における風景表現に新境地を拓いた。また龍子は、再興日本美術院を脱退して自ら主宰する青龍社を創立し、大画面の迫力ある作品を発表して画壇にインパクトを与えた。同展では、そんな4人の画業をたどりながら、近代日本画の歩みを振り返っていく。さらに、山種美術館の創立者である山﨑種二の希望により企画され、晩年の大観・玉堂・龍子の3人が出品した『松竹梅展』(1955〜1957年)にも焦点を当て、山種美術館が所蔵する『松竹梅展』の作品が全点展示される。また、南画とやまと絵を融合させた大観の《作右衛門の家》、光や空気の描出に挑んだ「朦朧体(もうろうたい)」の代表作である春草の《釣帰(ちょうき)》、田園の情景を生き生きと表した玉堂の《早乙女》、第1回青龍展に出品された記念碑的な龍子の《鳴門》など、山種コレクションから各画家の珠玉の作品が紹介される。近代日本画のパイオニアとして画壇を牽引した大観・春草・玉堂・龍子の競演を、この機会に堪能したい。【関連リンク】 山種美術館()
2019年08月31日横山大観(1868~1958)は、東京美術学校に学び、師匠の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋から、さまざまな物や情報が押し寄せる時代に、日本の海外の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、主題についても従来のお定型を軽々と脱してみせたのです。やがてこうした手法はさらに広がりをみせ、自在な画風と深い精神性をそなえた大作を生み出しました。本展では、明治、大正、昭和の3期に分けて、大観の作品を展示し、その特徴を振り返ることにしました。本展の見どころ40メートルを超える日本一長い画巻『生々流転』を一挙公開絢爛豪華『夜桜』『紅葉』の同時展示が実現します100年ぶりに発見さえた『白衣観音』『彗星』など新出作品を公開1章「明治」の大観東京美術学校の第一期生として、絵筆をにぎった横山大観は、校長の岡倉天心の指導のもと、新しい時代の絵画に取り組みました。理想や概念を絵にする「理想画」、輪郭線を描かずに絵画を組み立てる「朦朧(もうろう)体」を試みました。この時期、親友で早世した菱田春草と行動を共にしていました。菱田と比較して、一つのことを突き詰めるのが不得手でしたが、さまざまな表現に同時に挑戦することができるバイタリティをもっていました。それゆえ大観の方に、時代を先どりした作品、斬新で突飛にも感じられる主題を描いています。「白衣観音」1908年 個人蔵2章「大正」の大観1913年(大正2年)に岡倉天心が亡くなり、翌年有名無実化していた日本美術院を再興し、若手を率いる立場になりました。明治には、いわゆる「朦朧体」が批評界に受け入れられず、いたずらに新奇をてらうと低評価をされた大観でしたが、大正期には、東洋の伝統に新しい感覚を吹き込む実力者と高い評価が定着していきました。この時期の作品には、中国の水墨画、琳派、やまと絵など伝統的な技法や構図の影響が明確にうかがえます。自身の作品を装飾的な彩色画と水墨画に二分化し、それぞれに古画に学んだ成果を発揮しました。「群青富士」(右隻)1917頃 静岡県立美術館蔵 東京展:7月13日〜5月6日京都展:7月3日〜7月22日重要文化財「生々流転」(部分)1923年東京国立近代美術館蔵京都展は巻き替えあり3章「昭和」の大観この時期、「東の大観、西の栖鳳」と、京都の竹内栖鳳と並んで、画壇を代表する画家になっていました。大観と言えば、誰もがこの時期に生み出された作品を思い浮かべるのです。昭和の戦前から戦中、戦後の作品を紹介します。「夜桜」(左隻)1929年大倉集古館蔵東京展:5月8日〜5月27日京都展:6月8日〜7月1日開催概要東京展会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)会場:東京国立近代美術館所在地:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1お問合せ先:TEL.03-5777-8600京都展会期:2018年6月8日(金)~7月22日(日)会場:京都国立近代美術館所在地:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町お問合せ先:TEL.075-761-4111横山大観プロフィール1868年(明治元年)水戸藩士酒井捨彦の長男として誕生。1878年(明治11年)明治維新で水戸藩士の身分を失った父とともに上京1885年(明治18年)東京府中学校を卒業後、私立の東京英語学校に入学。1889年(明治22年)(現東京芸術大学)を受験し、一期生に。1893年(明治26年)東京美術学校卒業後、東京美術学校助教授となる1898年(明治31年)岡倉天心とともに辞職し、日本美術院創立に参画。1903年(明治36年)インドに外遊、翌年渡米し、各地で作品を展覧。米国から欧州に渡り、各地を巡って帰国。1912年(大正元年)『大観画集』出版。1930年(昭和5年)ローマにおいて日本美術展覧会を開催。『夜桜』など出品。1937年(昭和12年)第一回文化勲章を受章。1958年(昭和33年)2月に逝去。
2018年04月13日「日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―」が、東京・広尾の山種美術館で2017年2月16日(木)から4月16日(日)まで開催される。開館50周年を迎える山種美術館は、その歩みの中で美術の教科書に登場するような名品の数々と、創立者・山﨑種二と画家とのエピソードを交えながら紹介してきた。「京都編」に引き続き開催される本展では、「東京編」としてその歩みを振り返るとともに、東京画壇の歴史に名を刻む主要な作品を一堂に展示する。展示の中心となるのは、院展と日展の日本画家の作品。激しい近代化の波が押しよせた明治時代、横山大観、菱田春草らをはじめとする画家たちは、東京美術学校の岡倉天心による指導のもと、古典研究を重視しながら、新しい日本画のあり方を求めて模索していた。天心によって1898(明治31)年に創設された在野の美術団体・日本美術院は、紆余曲折を経ながらも現在まで続いている。その院展の中から、今回ピックアップするのは安田靫彦の《出陣の舞》、奥村土牛の《鳴門》、そして小林古径《清姫》のうち「日高川」など数々の著名な画家の絵画だ。一方で、1907(明治40)年、初の官営の美術展覧会として始まった文展は、日本画の近代化の上で重要な役割を担い、帝展、戦後の日展へと継承されている。長きにわたって多くの画家が活躍する舞台となった日展の作品からは、川合玉堂の《早乙女》、東山魁夷の《年暮る》といった各作家の代表作ともいえる珠玉の作品が揃う。戦前・戦後を通して同時代の画家たちを支援し、直接交流しながら築いてきたコレクションの数々とその軌跡を本展を通して体感してみてはいかがだろう。【開催概要】【開館50周年記念特別展】 山種コレクション名品選Ⅳ日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―会期:2017年2月16日(木)~4月16日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(但し3/20は開館、3/21は休館)入館料:一般 1,200円(1,000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。■各種割引・リピーター割引:本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金となる。(1名1枚につき1回限り有効)・きもの割引:会期中、着物での来館者は団体割引料金適用。複数割引の併用は不可。■展示予定作品横山大観《心神》、川合玉堂《早乙女》、下村観山《老松白藤》、菱田春草《月四題》のうち「春」「秋」、松岡映丘《春光春衣》、小林古径《清姫》のうち「日高川」、安田靫彦《出陣の舞》、前田青邨《大物浦》、奥村土牛《鳴門》、東山魁夷《年暮る》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など約50点(全て山種美術館蔵)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)※電話受付時間 8:00~22:00
2017年01月30日