スカパー!の各チャンネルでは、22日死去した俳優・萩原流行さんの追悼番組を放送する。「BS日本映画専門チャンネル」では、萩原さんが出演した『修羅がゆく』シリーズの全作品を放送。他のチャンネルでは『温泉仲居 小泉あつ子の事件帳』『内田康夫原作 湯布院殺人事件』『財務捜査官 雨宮瑠璃子3』といった2時間ドラマも放送される予定となっている。
2015年04月23日「ゴム銃」と聞くと夏休みの工作のようでもあるが、ここでいう「ゴム銃」とは実に本格的なものである。その威力たるや、ゴキブリなどの害虫を駆除し、その精度に至っては、空中に飛ぶハエすら撃ち落とすことができるという(もちろんそれなりの鍛錬は必要だが)。「マッチボックス(※1)」「フライシュート(※2)」「コインペンドラム(※3)」。さまざまに名付けられた競技で、その腕を競う射撃大会が開催されるなど、現在にわかに広がりを見せつつある「ゴム銃」の世界に迫ってみた。まずはいくつかの画像と共に、こだわりの作品をご紹介したい。指で輪ゴムを挟んでピーンと飛ばすのとはワケがちがうことは、すぐにご理解いただけると思う。名称:SRBG2008 Riot Gun全長:535mm、銃身長:355mm、全高:140mm、全幅:45mm、重量:445g素材:ナラ、ケヤキ、アガチス、ホウ、カツラ、真鍮ピン3mm径,2mm径、建具用木ネジ、ステンレススプリング、真鍮板、アルミステー動画:打ち出すと空の薬きょうが飛び出す構造になっており、派手なアクションが楽しめるゴム銃である。滑らかなフォルムと木目が美しい。名称:SRBG2007SideWinder全長:470mm、銃身長:125~240mm、全高:220(250)mm、全幅:120mm適合装弾:株式会社共和 カラーオーバンド#16装弾数:200発素材:ケヤキ、桜、桂、桧、ブナ、全ネジ、塩ビ水道管、アルミプーリー、ビニールベルト、ほか動画:発/分の高速連射を実現した、電動ストリングリリース式マシンガン。見た目の物々しさに興味をそそられる。打ってみたい。名称:Hunter Single Action Army Nagare Special全長:346mm、銃身長:232mm、全高:132mm、全幅:48mm装弾数:1発、適合装弾#16素材:ブナ、桂、朴、ラミン、桧、真ちゅうNHK「熱中時間」のスペシャル番組「熱中サミット2005」のロケ用に作られたコルトシングルアクションアーミー(SAA)と呼ばれるゴム銃。俳優の萩原流行さんと同協会の理事長中村さんが共同で制作したという。名称:CG45-2全長:225mm(270mm/スライド引き出し時)、銃身長:215mm、全高:108mm、厚み:9mm適合装弾:#16、装弾数:6発素材:チーク(銃身・グリップ)、ステンレス鋼(トリガー、スライドプレート)シックで高級感のあるデザインと、軍用銃同様のコンセプトを持った機能を持ったゴム銃である。こうしてケースに入れられていると、一見、本物の銃なのではないかと見まがうほどの美しさである。現在、会員数2000名以上を誇る「日本ゴム銃射撃協会」の理事長、中村光児さんにお話を聞いた。――ゴム銃の魅力とはなんでしょうか?「工作の面では特別な技量を要さず、誰でも低予算で作れるところです。それでいて、工夫の余地があり奥が深い。競技も場所を選ばず手軽にできますし、年齢、性別、体格を問わずだれでも対等に競えます。そしてなにより、安全です」――2000年ごろに発足されたそうですが、現在は多くの会員さんを抱える大きな協会になりつつあります。これは発足当時に想像していたことなのでしょうか?「この規模、今日の活動は、発足時には想定していませんでした。今でこそ、慣れてきましたが、急激な入会者、会員のテンションの高さ、マスメディアや世間の反応には驚きの連続でした。もちろんテーマであるゴム銃が、古い世代には懐かしく、新しい世代には新鮮だったのでしょう。多くの人に受け入れられたことは大きかったと思います。また、この成長の最大の要因はインターネットの普及でしょう。この環境がなければ、仲間を募ることも情報交換もなかったと思います」――今後、ゴム銃協会はどうなっていくのですか?「学生の会員を増やし、高校、大学等にゴム銃サークルを創設したいと思っています。そして、将来は学生選手権を実施したい。また、いずれは世界大会の実施も目指したい。全国大会は実施済みなのですが、それにとどまることない活動を行っていきたいですね」――ゴム銃をやってきて本当によかったこととはなんですか?大物を仕留めたり、悪者を退治したりとか。「そんな大層なものはありません(笑)。ただ、素晴らしい仲間がたくさんできたこと、多くの子供たちに喜んでもらえたことはよかったと思っています。作り方やゴム銃の基本構造などを記した著書(ゴム銃オフィシャルガイドブック)もあるのでよかったら読んでみてください」――ありがとうございます。がぜん興味が湧いてきました。今や全国大会が開かれるほど、独自の発展を遂げてきたゴム銃の世界。実際の銃を持つことは許されなくても、ゴム銃なら自由にそのこだわりを表現することが可能である。童心に戻ったような気持ちで、自分だけの一丁の制作に興じてみてはいかがだろうか。(根岸達朗/プレスラボ)(※1) 静標的精密射撃。もっともオーソドックスな競技。銃の性能と射撃の正確さを競う。初心者から上級者まで愛好者が多い。(※2) もともとフライハンティング(ハエ狩り)の練習用として発達した競技。決められた時間内で正確な射撃技術を競う上級者向きの種目。(※3) 動標的種目。振り子状の標的に制限時間内で何発の命中弾を与えるかを競う。自らの命中弾で揺れる標的を狙う高度な種目。【関連リンク】日本ゴム銃射撃協会筆者はこれを見てゴム銃が作りたくなりましたドロケイ(ケイドロ)、ゴム段……。20代の懐かしの遊びとは!?ゴムにはこんな遊び方もありました
2009年08月05日