萩本企画 欽劇事務局主催、「欽ちゃんライブ~日本を代表する俳優出演~」が2024年4月21日 (日)にバティオス(東京都 新宿区 歌舞伎町 2丁目45-4)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 欽ちゃんの笑いへの追及は、止まらない。先月は、カメラマンが、ステージ上にいる欽ちゃん&出演者に"ツッコミ"を入れる、という斬新な試み。会場は、カメラマンの的確なツッコミ(指摘)に大爆笑の渦が生まれた。いつも冷静なカメラマン(ディレクターの指示に従って絵撮りをする役目)が、まさかの発言をして的確なツッコミをするとは。これは、欽ちゃんのアイデア。これが、見事にハマって、今まで見た事の無い笑いが生まれた。さて、今回は?欽ちゃんが、日本を代表する俳優をステージに迎え、前回のカメラマンもスタンバイ。一体、どんな笑いの空間が生まれるのか?それは、当日になってみなければ、わからない。きっと、また新しい笑いが生まれているだろう。公演概要「欽ちゃんライブ~日本を代表する俳優出演~」公演日時:2024年4月21日 (日)14:30開場/15:00開演会場:バティオス(東京都 新宿区 歌舞伎町 2丁目45-4)■出演者萩本欽一他■チケット料金全席自由:3,000円(整理番号付き・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月15日萩本企画 欽劇事務局『欽ちゃんライブ~とにかく新しいことをやるつもりだが…~』が2024年3月17日 (日)に新宿バティオス(東京都新宿区歌舞伎町 2-45-4)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 「欽ちゃんライブ〜とにかく新しいことをやるつもりだが…〜」欽ちゃんは、考える人、考え続ける人。考え、考え続ける理由は、いつも"更にその先に、まだ面白いことは、ないのか?"と考えているから。面白い笑いの模索。新しい笑いの発見。まだ誰もやったことのない笑いはあるのか?今回も、今のテレビであまり見られなくなった動きの笑いにチャレンジ。欽ちゃんが操る相方は、誰なのか、何なのか?それは、まだ欽ちゃんの頭の中。欽ちゃんの頭の中には、笑いの種、笑いの素、笑いの虎の巻、笑いの花伝書が、ぎっしり。今回のライブで、どんな笑いが生まれるのか?それは、欽ちゃんがステージに立つまでわからない。ステージでの、お楽しみだ。公演概要『欽ちゃんライブ~とにかく新しいことをやるつもりだが…~』公演日時:2024年3月17日 (日)15:30 開場/16:00 開演会場:新宿バティオス(東京都新宿区歌舞伎町 2-45-4)■出演者萩本欽一ほか■チケット料金全席自由:3,000円(整理番号付き・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月12日2024年2月12日に放送された、特別番組『欽ちゃん&香取慎吾の第99回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)に、タレントの萩本欽一さんが、司会として出演。2021年に放送された前回の『仮装大賞』で「今回で私、この番組は終わり。長い間ありがとう」と引退宣言をしていましたが、再び司会者として視聴者の前に姿を現しました。『仮装大賞』3年ぶり復活「欽ちゃんおかえり」番組の冒頭では、登場するなり観客から「欽ちゃ~ん!」という声援や大きな拍手が送られ、感激した様子を見せた、萩本さん。「いきなり『欽ちゃん』って…」と、涙を堪えるような仕草を見せながら、司会を続投することになった経緯を話しました。こんなにたくさんの『仮装の恋人』たち。今日は恋人みたいなんだもん。来てよかった。慎吾に番組を置いて去ったつもりだったの。そしたら慎吾がね、突然1人でやって来て「僕、大将がやらないなら、やらないからね」って。だから、来た。欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞ーより引用萩本さんは、同じく司会を務める、歌手の香取慎吾さんから直談判を受けて、番組続投を決めたとのこと。後から登場した香取さんは、萩本さんに「やると決めたらやる!最後まで走り抜ける!」と伝え、番組を大いに盛り上げました。収録の会場では、コンテスト参加者や審査員からも萩本さんへの愛のある言葉が飛び交い、終始温かい空気に包まれていた様子。その雰囲気は視聴者にも伝わっていたようで、さまざまなコメントが上がりました。・欽ちゃん、おかえりなさい!ずっとずっと待ってました。帰ってきてくれてありがとう!・本当に感動しました。温かくて面白くて、大好きな番組です。・幼い頃から好きな番組。父と母と観ていた記憶が残っている。その番組を今、妻や息子と観られる幸せ。欽ちゃん、ありがとう。・「今の世の中にこんなに優しい番組があるんやな」って涙が止まらなかった。収録会場全体の温かい雰囲気が伝わってきた。長年『仮装大賞』の司会を務め、数多くの人を楽しませてきた、萩本さん。『仮装の恋人』による、あふれんばかりの愛が詰まった放送に、たくさんの人が感動したようです。[文・構成/grape編集部]
2024年02月13日「やっぱり、テレビって面白い。最高だよ」3年ぶりに復活した『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)の収録を終えた萩本欽一(82)は興奮冷めやらぬ様子で語り始めた。相棒・香取慎吾(46)への期待、3年前に逝去した澄子夫人への想い、「偶然で数字(視聴率)なんて行かない」という独自のテレビ哲学とはーー。「今回で私、この番組終わり」2021年2月6日放送の『仮装大賞』で萩本欽一は突如、降板を口にした。何があったのかーー。「体が持たないから、もう無理だと思ったの。80近くなってから、収録の終盤に疲れて『あと何組?』と聞くようになった。『8組です』と言われると、だいぶあるな……って。僕は二郎さんとのコント55号で、舞台を駆け回って世に出た。動けない欽ちゃんが座ってテレビに出るのは、自分が許さないのよ」勇退宣言から数カ月後、萩本はともに司会を務める香取と対面し、今後の番組について話し合った。香取が振り返る。「欽ちゃんに『仮装は慎吾ちゃんに託す』と言われたので、『できません』と断りました。何度も『慎吾にだったら』と繰り返されましたけど、『できません』って。包み隠すような言葉は欽ちゃんには通用しない。いつも、短く削ぎ落として伝えます。うれしいし、愛も感じますけど、託すものではないかなと」局には「再開してほしい」という視聴者の要望が何百通も届いていた。番組はアプローチを繰り返したが、萩本の意思は固かった。「80過ぎたタレントにテレビ出てくれって、幸せな話ですよ。だから、マネージャーに言わせるんじゃなくて、ありがとうって直接伝えたいと思って会ったの」編成局長とプロデューサーが事務所を訪れると、萩本はまず感謝を述べ、「もう出るつもりないからね。あとは慎吾ちゃんに頼んでよ。僕もうれしいから」と断った。 「そしたら、『“欽ちゃんが出ないなら僕も出ません”とハッキリ言われてます』って。慎吾も頑なだった。かわいいヤツだなと思ったよ。憎たらしいなとも感じたけど(笑)」萩本が何度拒んでも、なぜ香取の心境は変わらなかったのか。「どうして?と聞かれても不思議なぐらいに、それしか考えられなかった。僕は欽ちゃんに教えられて、テレビの世界で生きてきた。香取慎吾の選択としてはそれ以外ないと思う」周囲の熱意に萩本は折れた。「どうにもならないんだもん。だから、応援するって言ったの。そしたら、プロデューサーが『出演の仕方を考えます』と帰っていった」自らの限界に挑戦する新たなドラマの幕が開いたーー。■ずっと突っ込みをしていたから、「司会だけは無理だから」と言っていたいつの時代も、萩本欽一はタブーを打ち破ってきた。高校卒業後、東京・浅草の東洋劇場で修業を始め、25歳の’66年、坂上二郎とコント55号を結成。翌秋、『大正テレビ寄席』(NETテレビ、現・テレビ朝日系)から出演依頼が来た。「当時はカメラが固定されていて、フレームからはみ出しちゃいけなかった。迷ったけど、いつもと同じように舞台を駆け回った。怒られると思ってすぐ帰ろうとしたら、ディレクターが『僕らが間違っていた。また出てよ』と言ってくれた」常識を覆した2人はスターの座を射止める。’68年、土曜夜8時枠で『コント55号の世界は笑う!』(フジテレビ系)が始まった。音楽やドラマ中心のゴールデン帯で、コメディアンの冠番組は異例だった。コンビの活動を休止した’71年、萩本は日本テレビからオーディション番組『スター誕生!』の司会を要請された。「あらかじめ、事務所に『司会だけは無理だから』と言っていたの。ずっと突っ込みをしていたから、前に進められない。でもね、嫌だなぁ〜と思った仕事に運があった」池田文雄プロデューサーの「素人の味方になってくれ」という言葉に突き動かされた男は、またしてもタブーに挑戦した。通常、司会者は正面を向きながら、隣の出演者にマイクを差し出す。画面に2人が収まるようにするためだ。しかし、萩本はカメラに背を向け、わざと自分が映らないようにした。「絵が汚なくなるからカメラマンは僕を画面から切るわけ。すると、素人がアップで映る。スターになる確率が倍になるのよ。散々、テレビに出ている僕を撮っても仕方ない。若いころ、エキストラでドラマに出ても、後ろ姿しか映らなかった。有名になったら、新人の顔をアップにしてあげたいと思ったの」『スター誕生!』では森昌子、桜田淳子、山口百恵など数多のアイドルが生まれた。背景には、萩本の巧みな戦略もあったのだ。テレビの申し子はポツリと呟いた。「偶然で数字なんて行かないですよ」’75年に『欽ちゃんのドンとやってみよう!』(フジテレビ系)、翌年に『欽ちゃんのどこまでやるの!』(NETテレビ)という冠番組がスタート。同年、萩本は修業時代に同じ舞台に出ていた人気踊り子で3歳年上の澄子さんと結婚した。「若い放送作家が居候しているし、テレビ局の人が毎日打ち合わせに来るでしょ。スミちゃんは『子供との生活がままならない』と郊外に引っ越しましたよ。仕事も家庭もすべてうまくいく人生なんてない。運はいくつも転がってないのよ」日本テレビの欽ちゃん番を務めた神戸文彦氏(83)が証言する。「萩本さんは視点が違う。『ドラマってなんで全部横なの?』と疑問に感じて、『Oh!階段家族!!』という目線が縦のドラマができましたからね。どの番組も、入念にリハーサルして、本番で変えていく。何の準備もしないでアドリブしたら、それはデタラメだと教えられました。収録後の反省会は、いつも5時間を優に超えていました」’79年の大晦日に始まった『全日本仮装大賞』も好調だった。’84年9月1日、生放送の13回大会では、母親と子供3人の『影絵遊び』が優勝した。演技が終わると、欽ちゃんは幼い長男にマイクを向けた。萩本:練習はいつやるわけ?子供:昼間。雨戸閉めて、ライトつけてたから、暑くてしょうがなかった。ウチにクーラーないから。萩本:お宅、クーラー買わないわけ?子供:もう涼しいからいらない。萩本:どうしてお父ちゃん出なかったの?子供:真面目だから。萩本:じゃあ私、不真面目だ。子供:わからない。会場は爆笑の渦に巻き込まれ、視聴率は27.9%(関東地区/ニールセン調べ)に上った。「生放送で素人が40組、200人くらい出場する。普通、そんな番組は成立しませんよ。でも、萩本さんは笑いも入れながら、全員の演技、表彰式をバランスよく時間内に収める。それを当たり前のように見せていた」(神戸氏)■「僕は欽ちゃんに育ててもらったから、親しみやすいキャラクターになれた」(香取)’80年代前半、構成・演出も手掛ける『欽ドン!』『欽どこ』『週刊欽曜日』(TBS系)はいずれも30%を超え、イモ欽トリオ、わらべ、風見慎吾(現・しんご)などスターが生まれた。“視聴率100%男”に依頼は絶えず、’84年6月から『たみちゃん』(テレビ朝日系)、10月から『日曜9時は遊び座です』(日本テレビ系)も始まった。仕事に手を抜かない男の体は悲鳴を上げ、1日に数回めまいを起こすようになった。萩本は充電宣言をして’85年春から休養に入った。《芸能界って、いくら苦しくても悲しくても、いえないことがいっぱいあります。ぼくは自分の子供に、ひとつだけ守らせてることがあるんです。“泣くな”です。泣いたからといって、傷の痛みがとれるわけじゃない。……だから、おやじが泣くわけにいきません。もう大丈夫。少し休んで、また新しい笑いを考えますよ》(’85年2月23日付/朝日新聞夕刊)一時期よりも数字は落ちていたが、『欽ドン!』『欽どこ』『週刊欽曜日』は25%前後を獲得していた。「仮装もやめるつもりでした。でもね、プロデューサーの齋藤(太朗)さんがうまいんですよ。『あれ?雑誌の記事で大将はこう話してたよ。“仮装大賞の主役は僕ではありません。出場者の人です”。脇役が勝手にやめていいの?』って」数カ月後、『欽ドン!』『欽どこ』に復帰したが、以前のような視聴率は取れなくなった。それでも、『仮装大賞』の数字は高かった。’86年1月2日、生放送の17回大会では、女性が二の腕を『ボーンレスハム』に見立てた作品が優勝し、『はかり』が当時史上最低の1点を記録。素人中心の『仮装大賞』は、有名人揃いの『新春かくし芸大会』(フジテレビ系)に並ぶ正月の名物番組になっていた。「新年を家族と迎えていなかった。そのころ、『いつまでもテレビに出てると思わないから、あとでゆっくりね』って言ったの。だけど、仮装が正月じゃなくなっても一緒に過ごさなかった。1つぐらい物語を作ってあげればよかったな」その後も、萩本の若手育成力は衰えなかった。’88年には『欽きらリン530!!』(日本テレビ系)でアイドルグループ「CHA-CHA」をデビューさせて成功。’94年には『よ!大将みっけ』(フジテレビ系)で17歳の香取慎吾と共演。収録が終わると、萩本は毎回指導を繰り返した。香取が振り返る。「本当にたくさんのことを学びました。今、パッと浮かぶのは『テレビはあくまでもショーだ』という教えですね。僕は欽ちゃんに育ててもらったから、親しみやすいキャラクターになれたのかもしれません。でも、それ以上に番組の組み立て方などの理論を教わりました」萩本に話を向けるとこう答えた。「なんか言ったのかな。1つだけ覚えてる。初めての収録前、慎吾ちゃんの楽屋に行って『好きな果物、何?』と聞いたの。『桃』とか言ったのかな。『テレビってね、それ以外は正解だから』と話して去った」本番で、萩本が「小さいころ何になりたかったの?」と聞くと、香取は「焼き芋屋さん」と即答。アイドルの意外な反応に爆笑が起こった。「よくね、『素人をテレビに出して』と批判されました。でも、私はプロのようにしてから出しているの」テレビはあくまでもショーである─。演者は常人ではいけない。想像を絶する稽古、熟考を積み重ねた末に、笑いや感動が生まれる。“運”はその訓練をした者にだけ与えられるご褒美なのだろう。番組終了後も、香取は萩本の著書『「笑」ほど素敵な商売はない』を持ち歩き、勉強を重ねていた。還暦を迎えた’01年、萩本は『仮装大賞』から身を引こうと考えた。「でもさ、番組を終わらせるのはもったいない。香取慎吾に譲りたいなって自分から言ったんだよね」プロデューサーが「まずは2人で」と提案し、’02年元日の65回大会から香取が加わった。「僕は1年、2年で去ろうと考えてたの。でもさ、慎吾が一歩も前に出ないから(笑)。『今やめたらダメだ。慎吾が一本立ちするまで続けよう』と思ったら、20年経った」一方、香取はこんな想いを抱えていた。「僕としては『仮装大賞は欽ちゃんの番組』という意識が強い。だから、引いていたい気持ちがありました。ずっと『もう一歩前に出ろ』と言われてきたけど、自分は下がるべきだと思っていました」同年、萩本はもう1人のキーマンと出会っていた。日本テレビで若手ディレクター13人と深夜帯の『笑いの巨人』を制作。終了後、局の幹部が「誰が局を背負って立ちそうですか」と聞いた。名前を挙げると、「その局員と今度、特番作ってください」と頼まれた。「断った。一番と仕事すると、才能をダメにしてしまう。だって、僕に一歩引いてモノを考えるでしょ。好きにやらせればいいの。いちばんダメなヤツならいいよと言った」それが、今回『仮装大賞』の演出を務めた田中裕樹氏だった。ドキュメンタリーや報道に配属されても、幾度となく萩本に相談を持ちかけ、「いつかまた絶対に一緒に仕事をします」と誓っていた。「プロデューサーが局内でディレクターを探したら、『news every.』の田中が名乗り出たらしいの。『それなら気持ちよく出るに変える』と返事した。僕はテレビに出るとき、ディレクターやプロデューサーに惚れる。新しいよな。報道の人間がバラエティを作るって」数十年前に育てた2人が恩返しとばかりに、欽ちゃんを再びテレビに引っ張り出した。収録前、萩本が「80%ぐらい慎吾1人でやる気持ちで」と伝えると、香取は「90%やります」と燃えていた。『仮装大賞』の舞台に出る前、萩本はこんな感情も抱いていた。「テレビって、最終的には数字だと思うの。70歳や80歳で数字取るって無理だよ。だから、もう出たくない気持ちもあった。自分に価値がないとわかったら、すごくショックだから。でもさ、仮装のために頑張ってる人がいるのにお休みして悪かった。怒られるだろうなと思って出ていったの」意を決した欽ちゃんが登場すると、万雷の拍手と歓声が飛び交った。誰もが待ち望んだ復活だった。「拍手がすごかった。こんなに喜んでくれる人がいるのかと驚いたよ。長いことテレビに出てきたけど、あんなに熱い拍手はなかった。『欽ドン!』が当たったときの拍手は忘れられなかったけど、今になって一番が出てきた。本当に幸せな気分だった」萩本に恩を感じている香取の気持ちはさらに奮い立った。「欽ちゃんが今回の『仮装』に挑むスタンス、一歩踏み出せなかった胸の内を話してくれた。並々ならぬ決意を感じて、僕も一歩前に行けました。それでも本番中、『前に行きすぎていないかな』と気にしていた。すると、欽ちゃんが察してくれて『いい感じだから、そのままもっと前へ!』と背中を押してくれました」今回、審査員にオードリーの若林正恭(45)が初登場した。萩本に興味を抱く若林の希望で、2年前からラジオ特番『キンワカ60分!』(ニッポン放送)を始めた仲だ。「最初に若林を指したとき、マジなコメントから始めて、最後にきちんと落とした。『やっぱりいいな』と思った。僕は、全部笑いにする人好きじゃないの。(修業時代に過ごした)浅草の軽演劇って笑いだけじゃないから。テレビは大人に好まれないと数字行かないんですよ」休憩20分を挟みながらも4時間に及ぶ収録を終えると、萩本は香取に「正直言って、今まで苛立ってたよ。でも、今日の慎吾は最高だったな」と声を掛けた。「俺が危ないと思ったから、とことん頑張ったんじゃない?慎吾が『初めて褒められた。今まで本当にヒドかったんですか?』と聞くから、『ヒドかったよ』って(笑)。20年前から舞台裏で『1人でやってこいよ』と何度も言っていたからね。アイツ、本当にかわいいの。テレビ出たらさ、先輩を押しのければいいのに、絶対に欽ちゃんの前に出ようとしないんだもん」■「スミちゃんはね、自分でお金を払ってこっそり僕の舞台を見に来てくれていた」一歩下がって相手を立てる香取は、素人のよさを引き出す番組に最適だと萩本は見抜いていたのか。思えば、’20年に逝去した澄子夫人も似たような性格だった。「正直、不気味だなと思ってたの。僕がさ、家庭を顧みないのに、何にも文句を言わない人だったから」亡くなる数カ月前、萩本が病院にお見舞いに行くと、息子が母親に質問した。息子:お父さんのどういうところが好きで結婚したの?母親:まあ好きはないわね。息子:ウソでしょ。好きでもないのに結婚しないよ。母親:好きじゃなくて、ずっとファンだった。「この言葉で疑問が解けた。僕の仕事をずっと応援してくれていたんだね。私の中では、いつまでも『お世話になった姉さん』という感覚だった。スミちゃんも俺のこと『ねえ』とか『ちょっと』としか呼ばないしね。一度、夜に名古屋から新幹線に乗ったらさ、(家に近い)小田原で停まると気付いたの。『帰っちゃおうかな』と電話したら、『気使わなくていいから』って。誰か来てんのかと心配になるよな」亡くなった直後、妻の妹が「お姉ちゃんが最後に入院したとき、何を持ってきたと思う?」と聞いた。想像もつかない萩本の目を見ると、小さなバッグを指した。「化粧道具だったの。僕には化粧した顔で会いたかったんだって。だから、夜にいきなり来てほしくなかったみたい」澄子夫人は決して表に出ることはなかった。「明治座の舞台が終わった後さ、マネージャーが『奥さんを客席で見かけましたよ』って言うの。自分でお金を払って来たみたい。家に帰って『楽屋に寄ればいいのに』と言ったら、『いいの、いいの』って。仕事に家庭を持ち込みたくない僕の気持ちを察知していたんだね。最高に心地いい人だったよ」■「収録の終盤、心の中で呟いたんだ。『欽ちゃん、やればできるじゃない』」“察する力”を誰よりも持っているのが、萩本自身である。「『仮装』の収録後、若林が挨拶に来たから、『俺が番組に推薦したと思ってるんだろ。違うからな』と言ったの。そんな要望出したら、プロデューサーが困るだけだよ。事務所って、すぐバーターをしたがるでしょ。(萩本を見いだした浅井企画の初代社長)浅井(良二)さんなんか、陰で『ウチのタレント使って』と僕によく言ってたもん」業界の論理で動けば、視聴者に見抜かれる。欽ちゃん番組で開眼した真屋順子、中原理恵、柳葉敏郎などは他事務所出身。同じ事務所の斎藤清六(75)や小堺一機(68)、関根勤(70)は長年の下積みを経てから起用に至った。現在も『仮装大賞』監修を務める神戸氏が言う。「タレントでも常連でも作品がよくなければ本選には出場できません。萩本さんが直接何か言うわけじゃないけど、『忖度しない』という精神がスタッフに根付いている」これが数字を取る秘訣なのか。44年、99回も続く長寿番組は正直な姿勢を貫いていた。萩本は「慎吾が80%やってくれた」と謙遜するが、素人のよさを引き出す技術や独特の視点は健在だった。82歳になっても、知力と情熱は変わっていない。3年目を迎えたYouTubeは「どうも手応えを感じない」とリニューアル。今後は月1回、ライブ会場からも配信予定だ。『仮装大賞』の収録では次回の出場者も募集していた。欽ちゃんは「びっくりしたよな〜。いや〜」と驚きながら、こう話した。「あまりに気持ちよかったんで、僕はディレクターに言ったよ。『次、100回記念を成功させるために99.5回ってのやらしてくれる?』って。『……なんですか、それ』って固まってたけど。収録の終盤に『あと何組?』と聞いたら、『あと3組です』って。そのとき、疲労してないやと思ってさ。心の中で『欽ちゃん、やればできるじゃない』と呟いたよ」挑戦する勇気を忘れない限り、何歳になっても奇跡は訪れる。天国のスミちゃんは、まだまだ走れる欽ちゃんに言うに違いない。「ねえ、まだまだそっちで頑張ってよ。私、化粧道具忘れたからさ」(取材・文:岡野誠)
2024年01月20日杉野遥亮が明石家さんま役、角田晃広(東京03)が萩本欽一役を、日本テレビ特番「誰も知らない明石家さんま」内の恒例の特別ドラマ「明石家さんまVS萩本欽一」にて演じることが発表された。本番組は2015年の放送より、あらゆる手法でさんまの知られざる一面を掘り起こしてきた特番の第8弾。恒例の特別ドラマは「明石家さんまVS萩本欽一~若き日のさんまが伝説の男に挑んだちょっぴり過激なお笑い戦争~」として、1987年、当時“視聴率100%男”と呼ばれた萩本さんと若き日のさんまさんの初の共演となった伝説の一夜をドラマ化。2人が初共演した「欽ドン!スペシャル」は当時31歳のさんまさんと、国民的お笑い芸人・萩本さんが直接対決。お笑い史を変えたといわれる1987年の舞台裏を、当時の番組演出家や2人の関係者に徹底取材を基に紐解く。これまで菅田将暉や北村匠海、斎藤工、成田凌、安田顕、勝地涼が演じてきた明石家さんま役を杉野さん、萩本欽一役を角田さんが演じ、脚本は今年も芥川賞作家でもある又吉直樹が担当する。杉野遥亮(明石家さんま役)コメント今回さんまさん役を演じるにあたって過去の映像を沢山見させていただいたんですが、改めて「ああ、かっこいい人だな…」と思いました。よく“現場は戦場だ!”なんて言ったりしますけれど、さんまさんが萩本欽一さんに「欽ドン」最終回ゲストで挑むシーンは…まさに戦場でした。いつも何かと戦っているさんまさんを演じることを通じて、「自分はもっと頑張れるな」と背中を押して戴く瞬間がありました。オファーを戴いた時、さんまさんを演じること自体も難しいだろうし、関西弁もゼロからの挑戦ですし、自分が何をどこまでできるのかとか全然想像もつかなかったんですけど、「もうこうなったら、腹をくくってやるしかない、全部出し切るぞ!」という気持ちで角田さんと二人で精一杯演じさせていただきました。是非、ご覧いただければと思います。角田晃広(萩本欽一役)コメント今回萩本さん役をやらせていただくにあたって昔の「コント55号」の映像を沢山見まして、めちゃくちゃ面白かったんです。そのコントをまさに再現するシーンもあって、ちゃんとやれるか、みたいなプレッシャーもありました。改めて「コント55号」のコントを見る機会がいただけたというのはすごくありがたかったですし、「東京03」でコントをやる上でも生かせたらなって思いました。杉野くんと二人で精いっぱいやって、楽しい作品になったと思います。ぜひご覧ください。「誰も知らない明石家さんま第8弾」は11月20日(日)19時~日本テレビ系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2022年11月07日メイド姿のハードロックバンドBAND-MAIDの小鳩ミク(Gt.&Vo.)によるソロ・プロジェクトcluppo(読み:くるっぽ)が第2弾楽曲「Flapping wings」を本日8月10日(鳩の日)に配信リリースし、同曲のMusic Videoを公開した。BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクが新たに始動させたソロ・プロジェクトは、古き良き70年代を再解釈し「HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)」と銘打った“新たな音楽ジャンルの創造”がコンセプトで、BAND-MAIDのような激しいロックとは相反するラブリーでピースフルなミュージックを奏でている。合わせて、4月1日に突如配信リリースされた第1弾楽曲「PEACE&LOVE」のCD化を熱望する全世界からの声に応え、2曲入り両A面シングルCD『PEACE&LOVE/Flapping wings』として本日リリースされた。今作はcluppo「PEACE&LOVE/Flapping wings」特設サイト内のみで購入できる数量限定販売となっており、購入者特典としてオリジナルA4クリアファイルが3種のうちからランダムで1種プレゼントされるほか、商品に封入されている応募券でエントリーできる「発売記念キャンペーン」も8月いっぱいまで行われている。また新曲「Flapping wings」のリリースを記念し、サブスクリプションサービスでの再生キャンペーンもスタート。対象ストリーミングサイトにてcluppo「Flapping wings」を聴いて、Twitterで感想とともにシェアすると抽選で10名様に「cluppo直筆毛筆書」がプレゼントされるほか、LINE MUSICでは810回以上聴いて応援コメントと共に応募した方の中から抽選で8名様にcluppoポスターを、さらにその中から1名様には同曲のMVで使用した「鳩注意看板」がプレゼントされる。cluppo「Flapping wings」MV<配信情報>cluppo「Flapping wings」2021年8月10日(火) 配信リリース<キャンペーン情報>■cluppo「Flapping wings」配信シェアキャンペーン・プレゼント内容:「cluppo直筆毛筆書」(10名様)・応募期間:8月10日(火) 0:00~8月31日(火)23:59・プレゼントのお届け:9月下旬予定【対象ストリーミングサービス】Apple Music / Amazon Music Unlimited / AWA / KKBOX / LINE MUSIC / Spotify / YouTube Music / dヒッツ【応募方法】(1) 対象のストリーミングサービスでcluppo「Flapping wings」へアクセス(2) 楽曲ページ内にある「…」ボタンをタップ⇒「曲を共有/シェアする」などを選択⇒Twitterを選択(3) 楽曲ページのURLがTwitter投稿画面に表示されたら、ハッシュタグ「# cluppo_Fw_shareCP」をつけて感想とともにシェア。(4) 最後にcluppoのTwitterアカウント( @cluppo_official() )をフォローして完了【注意事項】※ご当選者様には、cluppoのTwitterアカウントよりダイレクトメッセージで当選のお知らせをご案内いたします。必ずcluppoアカウントのフォローをお願いいたします。※cluppoのTwitterアカウントをフォローしていただかないと当選DMをお送りできませんのでご注意ください。※Twitterは鍵付きのアカウントの方は鍵を外してキャンペーンにご参加ください。キャンペーンハッシュタグを検索してもツイートが表示されない場合、ご応募いただいていても無効となってしまいます。※当落に関する質問は一切お受けできません。※当選の権利は当選者様ご本人のものとし、換金・譲渡はできません。※本キャンペーン参加に際しての通信費はお客様のご負担となります。※ご当選の際、長期不在や住所不明でお届けできなかった場合、当選権利を無効とさせていただきます。※個人情報の取り扱いにつきまして、ご入力いただいたお客様の個人情報は弊社にて適切に管理し、当落および問い合わせ対応にのみ使用させていただき、それ以外には使用いたしません。※日本国外のお客様もご応募いただけます。日本国外にも特典を発送致します。当選された際は、特典の発送にはお時間頂くこともございますのでご了承下さい。■cluppo「Flapping wings」LINE MUSIC再生キャンペーン・プレゼント内容:「cluppoポスター」(8名様)、MVで使用した「鳩注意看板」(当選の方の中から1名様)・応募期間:8月10日(火) 0:00~8月31日(火) 23:59【応募方法】(1) cluppo「Flapping wings」をLINE MUSICでフル尺再生。(2) LINE MUSICランキングページの「(あなたのお名前)’s Play TOP 50」より、自分がcluppo「Flapping wings」を810回以上再生しているかを確認し、そのスクリーンショットを撮影。(3) cluppoのTwitterアカウントをフォローし、スクリーンショットにハッシュタグ「#cluppo_Fw_LINEMUSIC」を付けて、楽曲の感想や応援コメントとともにTwitterへ投稿。【注意事項】※ダウンロードしての再生(オフライン)でも、機内モード中の再生でも、フル尺で再生していただければ、オンライン時に再生回数として追加され、再生回数カウント対象となります。※投稿時にLINEのプロフィールページをスクリーンショットしてそのまま投稿すると、LINE ID等の情報が一般に公開されてしまいます。画像を切り取るなどの加工をして、公開されても問題ないスクリーンショットを投稿してください。※ご当選者様には、cluppoのTwitterアカウントよりダイレクトメッセージで当選のお知らせをご案内いたします。必ずcluppoアカウントのフォローをお願いいたします。※cluppoのTwitterアカウントをフォローしていただかないと当選DMをお送りできませんのでご注意ください。※当落に関する質問は一切お受けできません。※当選の権利は当選者様ご本人のものとし、換金・譲渡はできません。※本キャンペーン参加に際しての通信費はお客様のご負担となります。※ご当選の際、長期不在や住所不明でお届けできなかった場合、当選権利を無効とさせていただきます。※個人情報の取り扱いにつきまして、ご入力いただいたお客様の個人情報は弊社にて適切に管理し、当落および問い合わせ対応にのみ使用させていただき、それ以外には使用いたしません。※本キャンペーン対象は日本国内限定となります。■LINE MUSIC ダウンロードはこちら・App Store: ・Google Play:■cluppo「Flapping wings」Spotify canvasチャレンジキャンペーンSpotifyにてcluppo「Flapping wings」の再生回数が81000回を達成する毎に、canvas機能を使ってcluppoスペシャル映像がSpotifyモバイルアプリの背景映像で少しづづ公開されます。対象期間:8月10日(火) 0:00~8月31日(火) 23:59「Flapping wings」配信リンク:<リリース情報>cluppo『PEACE&LOVE/Flapping wings』2021年8月10日(火) 数量限定リリースcluppo『PEACE&LOVE/Flapping wings』ジャケット【収録内容】01. PEACE&LOVE02. Flapping wings【購入特典】・cluppoオリジナルA4クリアファイルcluppo『PEACE&LOVE/Flapping wings』購入特典 cluppoオリジナルA4クリアファイル※ご購入1点につき特典1枚お付けいたします。※特典は商品と同梱してお届けいたします。※絵柄は全3種です。ランダム付与となり、絵柄をお選びいただくことはできません。【封入特典】・発売記念キャンペーン応募券応募券に記載の専用応募フォームより申込方法、注意事項をご確認の上、シリアルナンバー、必要事項をご入力いただき、ご応募下さい。応募方法の詳細につきましては、専用応募フォームをご確認下さい。【応募期間】8月31日(火) 23:59まで【賞品】(1) cluppo賞:直筆サイン入り!cluppoオリジナルA3パネル×8名様(2) PEACE&LOVE賞:直筆サイン入り!cluppoオリジナルポストカード×10名様(3) Flapping wings賞:cluppoオリジナルピック×39名様『PEACE&LOVE/Flapping wings』購入リンク: Official Site:
2021年08月10日メイド姿のハードロックバンドBAND-MAIDの小鳩ミク(Gt.&Vo.)がソロ・プロジェクトcluppo(読み:くるっぽ)を始動。本日4月1日エイプリルフールに第1弾楽曲「PEACE&LOVE」を配信リリースし、ミュージックビデオを公開した。BAND-MAIDを作り出した小鳩ミクが新たに始動させたソロ・プロジェクトは、古き良き70年代を再解釈し「HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)」と銘打った“新たな音楽ジャンルの創造”がコンセプト。BAND-MAIDのような激しいロックとは相反する、ラブリーでピースフルなミュージックを奏でており、作詞はcluppo、作曲・編曲は謎のクリエイター集団”Crow”が手がけている。MVは70年代風の色味を意識したカラフルでラブリーなシチュエーションと凄腕のバンドマンを従えセンターで堂々と歌うバンドスタイルに、キャッチーなダンスが合わさったcluppoの魅力を多面から味わえる映像となっている。なお、cluppoは4月13日発行予定の音楽雑誌Player別冊『Player SPECIAL—Woman-』の表紙・巻頭特集を飾ることが決定している。<リリース情報>cluppo「PEACE&LOVE」cluppo「PEACE&LOVE」ジャケット2021年4月1日(木) 配信(DL販売・サブスク)配信リンク一覧:「PEACE&LOVE」MVcluppo Official Site:
2021年04月01日「遠くにいるから言える言葉があるんだよ。今回でね、私、この番組終わり」こう突然、降板を宣言したのは萩本欽一(79)だ。2月6日に放送された『欽ちゃん&香取慎吾の第98回全日本仮装大賞』(日本テレビ系)で、出場30回目となる参加者との会話から飛び出した言葉だ。「収録自体は昨年末に実施されました。ですがあまりに急な告白だったので、審査員の柴田理恵さん(62)や飯尾和樹さん(52)たちも困惑していました。顔馴染みとなった参加者の男性に向けて、萩本さんは『あなただったら言えそうなので』と朗らかに伝えていました。降板は正式に発表されていませんが、番組関係者からは『せめて100回まで』と続投を望む声があがっています」(スポーツ紙記者)予期しない萩本の“降板宣言”に、視聴者からは惜しむ声が続々と寄せられている。《最後まで拝見していました。卒業のような事を言っていたのでビックリしましたけど本当に卒業されるのならお疲れさまですと言いたいです》《見てたけど、欽ちゃんホントに辞めちゃうのかな?年齢的に限界が近づいているのは理解しながら、なくなるのは寂しい》《欽ちゃん、長い間お疲れさまでした。小さい頃から仮装大賞が大好きで毎回見ていました》■萩本のモチベーション支えた香取慎吾’79年に『欽ちゃんの紅白歌合戦をぶっ飛ばせ!第1回全日本仮装大賞~なんかやら仮そう!~』の番組名からスタートし、今年で41年目を迎えた。’02年に香取慎吾(44)が司会者として加わり、番組名にも香取の名前が付された。幅広い世代の視聴者から愛され続けてきた長寿番組だが、萩本のモチベーションを支えていたのは香取だったという。「萩本さんは『主役は一般参加者』と公言し、常々“脇役”に徹しています。それゆえ不合格者へのフォローは素晴らしく、年齢問わず参加者に寄り添った進行は大好評。参加者にリピーターが多いのは、萩本さんの人柄の賜物です。いっぽう20年以上も単独で司会を続けることに、心許なさも感じていたそうです。そんななかで香取さんが番組に加わり、萩本さんは活気を取り戻したといいます。初めの数年は緊張していた香取さんですが、今では冗談も言い合えるほどの仲良しぶり。最近ではステージでの仕切り役も、ほぼ香取さんに委ねられています。『いつかは慎吾に譲りたい』と、萩本さんは環境を整えてきたのです」(テレビ局関係者)記念すべき「第100回」まで残すところあと2回となったが、“キリ番”を目指すことが萩本の目標ではないという。「今年の5月で萩本さんも80歳。長時間に及ぶ収録は体力的にも負担が大きく、『100回は無理だと思う』と幕引きを語っていました。香取さんも萩本さんの不調を心配した時期があったといいます。昨年は長年連れ添った妻の澄子さんが亡くなったこともあり、ゆっくりと余生を過ごしたいのではないでしょうか」(芸能関係者)番組から正式な発表はないが、すでに次回の出場者募集は開始されている。長寿番組の切り盛りは、全幅の信頼を寄せる香取に託すのだろう――。
2021年02月08日コメディアンの萩本欽一(79)が10月7日の「文春オンライン」の取材に応じ、がん闘病していた妻・澄子さんが亡くなったと明らかにした。記事によると澄子さんは骨折で入院し、次第に体が弱っていったとのこと。萩本は「スミちゃんは最後までぼくのファンでいてくれた」「優しい三人の子供たちを、しっかりと育てた母親でいてくれた」「スミちゃん、ありがとうね」と語ったという。そんな萩本は、本誌19年7月23日/30日合併号でも、澄子さんとの結婚生活を回想していた。■「人生はつねにアドリブ。決まりきった道はつまらない」と語る萩本の“夢”を、澄子さんは常に応援してくれた。萩本は70~80年代に『欽ちゃんのどこまでやるの!』『欽ドン』『週刊欽曜日』などのテレビ番組がお茶の間で大ウケ。“視聴率100%男”と呼ばれるほど出ずっぱりだった。もともと仕事人間だった彼は、こう話していた。「お母さん(澄子さんの愛称)は『仕事が好きなら、とことんやれ』っていう人だったから、気持ちよく夢を追いかけられたしね」76年、澄子さんと“結婚していた”と発表。さらに7ヵ月になる長男がすでにいるとも会見で明かした。続いて2人の子供に恵まれたが、相変わらず仕事漬けの日々を送っていた。萩本は“家族を顧みない旦那”と言われないよう日曜は必ず休みを取り、子供たちとの時間を増やしていた。そんなとき、澄子さんはこう伝えたという。「あなたが無理して楽しそうにしているのはバレバレだし、そういう付き合いをすると、子どもたちがかわいそうだから、やめたほうがいい。そんなことなら、仕事を思いっきりやれば」その言葉がキッカケで、澄子さんに子育てを一任。いっそう自身の夢を追うことにした。85年には前述3番組のレギュラーを突如降板。映画や舞台の世界で新たな“夢”を探し、05年には64歳にして野球チーム「茨城ゴールデンゴールズ」の監督に就任した。その2年後には「24時間テレビ」のチャリティーマラソンランナーとして、70キロメートルのマラソンにも挑戦。さらに15年4月、駒澤大学仏教学部に社会人入試で入学ーー。萩本はあくなき探求心のもと、夢を追い続けた。「レギュラー番組をやめたときも、『ゴールデンゴールズ』監督になるときも、そして大学受験をしたときも……。『やめときなさい』なんて言われたこともなければ、『がんばって』と直接応援されたこともなかった。とにかく、“口を出さない、邪魔しない”を徹底してくれていたの」萩本は「理想の人生を歩むうえで、これほどピッタリの人はいなかった」という。そのいっぽうで「我慢してきたこともいっぱいあったと思うなぁ」と、こんなエピソードを振り返っていた。「『ぼくが死んだら“欽ちゃん記念碑”を作って、みんなが遊びに来られるような、テーマパーク風のお墓にしたい』と話したことがあったの。今まで○○したい、と話すと『好きなようにすれば』と言われていたけど、そのときだけは、ジーッとぼくの顔を見て『あんた、死んだ後のことまで夢見るのね』と言ってきた。そして、『あんたの最後の夢だけは、私はどかしておいて』って(笑)」しかし萩本は、「ずっとぼくの夢物語を応援してきてくれたお母さんが、最後の夢にはついていかないとハッキリ言った」と感心の様子。そして、こう続けた。「『いままで言いたいことはいっぱいあったのよ。でもそれを言うと、あなたの夢が壊れるから言わなかったの』。そんな意思が伝わってきたよ。実際、お母さんはぼくと2人で入るお墓を買っていたみたいなんだけど、もうそれは手放して、1人で入れるようなところに買い換えちゃったみたい」■誰よりも理解し、その夢を支えてくれた澄子さん。その生涯に、萩本は感謝しきりだろうーー。
2020年10月09日香取慎吾(42)が8月18日、萩本欽一(78)の番組「欽ちゃんのアドリブで笑」(NHK BSプレミアム)に出演した。Twitterでは番組名がトレンド入りするなど、大きな反響を呼んでいる。11日、Twitterで《欽ちゃんにお呼ばれしまして。今日NHKに久々におじゃましまして。欽ちゃんのアドリブで笑 収録参加させて頂きました!楽しかったよ!!》と報告していた香取。番組では「久々のNHKで、入口で警備員さんに止められました」などと話し、笑いを誘っていた。18日、萩本は番組のTwitterアカウントで《慎吾ちゃん》とツイート。さらに長文のメモをアップし、香取への思いを明かした。メモで《収録のあとからずっと、慎吾のことを考えているの》と切り出した萩本は、《慎吾ってね、いい俳優さんになるんじゃないかなぁ。すごい「大きさ」を感じたねえ》《慎吾ちゃん、随分大人の雰囲気があったな。慎吾“ちゃん”じゃなくなってきてる》とコメント。《これからもっと真面目に俳優さんをやることになって、いい芝居をすると、ひとりでにウケるんじゃないかな》とつづり、《これから、慎吾ちゃんが俳優さんをやっている番組が見たいね》と結んだ。すると香取はTwitterで《いつまでも慎吾ちゃんでいさせてください!欽ちゃんのように!!》と返信。萩本のツイートは1万件近いリツイートや3.3万回もの“いいね”を、さらに香取のリプライも2.2万回の“いいね”を記録するなど2人のやり取りは大きな反響を呼んでいる。本誌では17年10月、香取と萩本の師弟愛について報じた。同年9月に再出発したばかりの香取は当時、2人が司会を務める「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」(日本テレビ系)を続投できるのかが危ぶまれていた。そんななか、降板危機を救ったのが萩本だったという。「香取さんの降板が検討され始めたころから萩本さんは、『慎吾が出ないのなら、僕も出ません!』と訴え続けたそうです。さすがにメインMCが辞めては番組が成り立ちませんから、萩本さんの意見が局側の最終決定を後押ししたかたちです」(テレビ局関係者)デビュー当時から香取は萩本を頼りにし、相談に乗ってもらうこともあった。そんな香取を萩本も可愛がり、「いつか2人で仕事がしたいね」と話していたという。そして02年、香取が「仮装大賞」のアシスタントとなり念願が叶った。「彼らは二人三脚で『仮装大賞』を盛り上げてきました。萩本さんは『もっと慎吾を前面に打ち出していこうよ!』と言って、番組名も“欽ちゃん&香取慎吾の~”に変更しました。さらに萩本さんは自分の引退後も見据えていて、『ゆくゆくは慎吾に司会を譲りたい』と周囲に話しています」(前出・テレビ局関係者)2人の師弟関係は、揺るぎないもののようだ。
2019年08月20日「萩本さんは、若い学生たちとみんなでご飯を食べに行ったりして、キャンパスライフを目一杯、楽しんでいますよ」(同級生の男子学生) 14年に駒澤大学仏教学部へ入り今春から4年生になった萩本欽一(76)も、あと1年足らずで卒業を迎えることになる。そうなれば欽ちゃんも晴れて「学士様」。だが最近、大学卒業後について萩本にさらなる“夢”が膨らんでいるという。 「じつは、大学4年間では満足できず、さらに大学院へ進みたい希望があるそうなんです」(萩本の知人) 欽ちゃんが、大学院へ!?4年間みっちり学んでも物足りなさを感じるほど、仏教にハマってしまったのだろうか。 「仏教学部で学んでいる萩本さんですが、大学に通いはじめた当初は講義を理解するのにかなり苦しんでいたようです。なぜかといえば大学の先生の教え方が硬すぎるというか、ユーモアに欠けていて興味を持ちにくかったから。それで欽ちゃんは自分だったらもっとユーモアを取り入れて、わかりやすく仏教を教えられるんじゃないかと思ったみたいです。なのでいつか自分でも大学の教壇に立って、仏教学を教えてみたいそうなんですよ。そのため、さらに大学院に進んで仏教を深く勉強したいそうなんです。将来は“客員教授”などの形で教壇に立つことを目標にしているんです」(前出の知人) なんと萩本は、ひそかに“大学教授”を目指しているというのだ。現在、萩本は77歳。順調に大学院に入り修士課程2年を終了すれば、80歳になる。傘寿にして“教授の夢”をかなえる欽ちゃんを、ぜひ見てみたい!
2018年05月12日萩本欽一(76)が11月10日放送の『あさイチ』(NHK)に出演。番組の「プレミアムコーナー」で、昨今のテレビについて「今汗かいてやらない」と語った。 この日、番組ではNHK BSプレミアムで放送される『欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)』の舞台裏を紹介した。同番組は台本がいっさいなく、萩本からの無茶振りにひたすら出演者が答えていくというスタイル。司会の井ノ原快彦(41)が「やる方も大変だけど指示を出す方ってどんな感じなんですか?」と聞いたところ、「とにかく今汗かいてやらないじゃない」と最近のテレビへの感想を漏らしたのだ。 さらに「一生懸命やってはいるだろうけど、汗かくほどじゃない。だから言葉だけになっちゃったんだよね。言葉だけのお笑い。我々が修行したのは言葉言わないで動けっていう。なるべく言葉を言わない」と続ける萩本。有働由美子アナ(48)が「なんでそうじゃなくなっちゃったんだろう。テレビは動きがあったほうがいいのに」と漏らしたところ、「テレビって心配症だから。間違えないようにって台本があって」と段取り重視の番組作りに苦言を呈した。 この持論に「この番組も段取りと違うことが起きるときに、スタジオの熱が上がる感じがする」と井ノ原が同意すると、「それも立って動きながら話せばいいじゃない」と“欽ちゃんのバラエティ講座”がスタート。台本にはない段取りで突然セットから下りてカメラやスタッフを慌てさせたかと思えば、VTR中に萩本がスタッフの女性に話しかけに行く一幕も。「テレビは今ですから。大事なのは」と語り、“欽ちゃんのテレビ流儀”を実践してみせた。 番組放送を受けてTwitterでは《自分で汗かいて観てる人に感動を与えないとって、 そうだよなー。 誰も傷つけない笑いがいいよねぇ》《欽ちゃんが言うTVの面白さ存分に味わいました!》《すごく面白いし深いしとにかく人があったかい》など、テレビの“面白さの原点”に気づかされたという人が続出。トレンドにも「欽ちゃん」の名前が上がった。 「めちゃ×2イケてるッ!」「とんねるずのみなさんのおかげでした」(ともにフジテレビ系)といった長寿番組の終了など、大きく揺れ動いている昨今のテレビ業界。今必要とされているのは、欽ちゃんの言う“計算のない汗かく笑い”なのかもしれない。
2017年11月11日10月18日(水)放送の 「おじゃMAP!!スペシャル」では、萩本欽一が初出演し香取慎吾と二人旅をするというまさにスペシャルな回。そこで、萩本さんと香取さんが大人気番組「欽ドン!」のコントを復活させることが明らかになった。今回の旅は、萩本さんが香取さんと一緒にやってみたいことをひとつずつ叶えていくというもの。演出はザキヤマディレクターこと山崎弘也が務める。まず萩本さんの要望により、萩本さんが現在通っている駒澤大学で授業を受け、学食で昼食と、つかの間の大学生生活を体験。また、萩本さんの自宅兼オフィスを訪ね、家の中にカメラが潜入。そしてザキヤマディレクターの演出により、2人だけで「香取慎吾の今後について」をテーマに語り合う一幕も。さらに、「2人のコントを見たい」と言うザキヤマディレクターのたっての願いで、2人でコントに挑戦することに。2人が演じるのは、かつての大人気番組「欽ドン!良い子悪い子普通の子」の“親子コント”。萩本さん演じる父とヨシオ、ワルオ、フツオの3人の子どもたちのコントに挑戦するということになり、香取さんが子ども3役を一人で演じることに。美術セットも当時のものを再現し、リハーサルもそこそこに本番を迎え…。コントを終え、香取さんは開口一番「楽しかったです」と汗だくになりながら「コント久々にやって汗かいて超気持ちいい!」と満面の笑顔。また収録をふり返り、香取さんは「信じられないくらいパワーをもらいすぎました!ありがたいです」と萩本さんとの共演を喜び、山崎さんも萩本さんについて「本当にエネルギッシュ。笑いへのバイタリティー、熱量がすごい」と驚くことしきり。そんな山崎さんに対して香取さんは「ザキヤマもすごいなと思った。僕が見てきた中であんなにツッコんでいるの見たことない。あれだけツッコんでも欽ちゃんが笑ってくれてるってすごい」と称賛。さらに、もう一人ゲストに「爆笑問題」の太田光を迎え、太田さんの希望にそって、香取さんとやってみたいことを行う二人旅に出発。今回約3年ぶりの共演となる2人。「爆チュー問題」のコントに2人で挑戦しゲリラライブを行ったり、「爆笑問題」田中裕二にドッキリをしかけたりと、こちらもスペシャルな旅を繰り広げる。「おじゃMAP!!スペシャル」は10月18日(水)19時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年10月16日TV業界において、“視聴率100%男”の異名をもつ萩本欽一の最初で最後のドキュメンタリー映画『We Love Television?』。この度、本作の主題歌が岡村靖幸の書き下ろし楽曲「忘らんないよ」に決定。あわせてこの主題歌も挿入された予告編が公開された。今回公開された予告編では、萩本さんの番組作りへの飽くなき執念と狂気が映し出されている。また映像には、本作に出演した構成作家・高須光聖、アーティスト集団・チームラボ代表の猪子寿之の姿ほか、番組に出演した和田彩花(「アンジュルム」)、稲葉友の姿も初解禁。さらに、予告後半ではシングルとしてリリースも決定した、岡村さんが本作のために書き下ろした渾身の一曲「忘らんないよ」も流れている。岡村さんは、「暖かいご飯と家族の団欒の場所に必ず欽ちゃんがいた。その頃、王、長島のように圧倒的なヒーローだった欽ちゃん。ネットもビデオないあの時代。どれだけテレビに救われたのだろう?」とコメントを残し、土屋敏男監督は「本当は岡村さんのこれまで出しているアルバムの中の既成曲を使わせて欲しいとお願いに行ったんです。それでまだ荒編状態の映像をお預けしたら何と!書き下ろしたい!!!という身に余る光栄な話をいただいて書いていただいたのがこの主題歌『忘らんないよ』です」と主題歌制作の経緯を明かしている。なお本楽曲は、10月18日(水)リリースのDAOKOの4thシングル「ステップアップ LOVE」の通常版Bに収録される。『We Love Television?』は11月3日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年09月11日萩本欽一(76・以下萩本)「小西ががんになったという話は聞いていたんだよ。しかも完治が難しい腎臓だと……。もし見舞いに行って、それが最後みたいになるのも嫌だったもん。今日はこんなに元気な笑顔で会えてうれしいや」 小西博之(57・以下小西)「日本の腎臓がん史上5本の指に入るという大きさでしたが、大将に教わった心の持ち方で乗り越えられたんです」 師匠・欽ちゃんの前に日焼けした顔で、はにかみ笑いを見せる小西。欽ちゃんもうれしそうにほほ笑む。末期がんから奇跡の回復を遂げ、がんに立ち向かう心構えと、あきらめない気持ちの実体験をつづった『生きてるだけで150点!』(毎日新聞出版)を7月に出版した小西。その生きざまを大絶賛した師匠の欽ちゃんと、今回本誌で師弟の初対談が実現した。小西ががん告知を受けたのは’04年12月。45歳だった。 小西「先生が明らかにどう話そうか悩んでいて。僕から先生に『先生、僕は「がん」ですね?』と、尋ねたんです。帰りに事務所で仲間に伝えるとショックを受けて、みんな泣き出しました」 萩本「小西も泣いたの?」 小西「はい。その日から毎晩、風呂の中で顔がぐちゃぐちゃにして1時間ほど泣きました」 年明けにはがんは左の腎臓に縦20センチ横13センチの大きさだと判明。主治医から「この腎臓に圧迫された脾臓が腫れて破裂寸前。椅子から転げ落ちたりしたら、衝撃で破裂し、即死するかもしれない。この瞬間に死んでもおかしくない」と、余命ゼロ宣告を受けたのだ。 小西「そんな僕が自分のがんを受け入れることができたのは、大将の教えがあったからです。大将は常々、『小西、人生は50対50だよ。どんな人でも幸せと不幸せは同じようにくるんだよ』と、話してくれていましたよね」 萩本「人は悪いことがあれば、嘆き、悲しむ。落ち込んでもいい。けれどその不幸せは拒絶せずに、きちんと受け止めなければいけない。人生とはそういうものだってね。番組の収録の後、毎週のように、みんなに雑談として話していただけだよ〜」 2人の出会いは、’82年『欽ちゃんの週刊欽曜日』(TBS系)のオーディションだ。小西は3,000人のなかから合格。だがその直前、一度不合格になっていたという。 萩本「僕ね、『不合格』と言われてスタジオを去っていくときの小西の姿をずっと覚えてるの。てくてく歩いてスタジオを出た小西に、作家の大岩(賞介)が声をかけて。離れているから会話は聞こえないんだけど、落ちた小西が、デカい声で『大丈夫ですよ。ありがとうございます』って、笑顔で逆に大岩を励ましてるの。人はね、『不合格』など、ダメになったときに、その人の本性が現れる。小西は最後の最後に、自分じゃなく他人への思いやりがあったんだよ。あの笑顔が忘れられなくてね。名古屋に帰った小西を、すぐに呼び戻したの」 晴れて欽ちゃんファミリーの一員となった小西は、コニタンとして人気を博した。 小西「一事が万事、ものごとをいろいろな視点で見ることを、毎週収録後に3年間みんなに話をして教えてくれました。でも当時は、大将の教えを理解できていなかったんです。思い知ったのは、がん告知の3年前に、突発性難聴になり右耳の聴力を失ったとき。『悪いことも受け入れなければいけないと、大将も言ってた』と、思い出して」 萩本「小西、忘れてたの?(笑)」 小西「はい、それまで忘れてました(苦笑)。そのとき、大将の人生訓が僕の血肉になったんです。それだけじゃない。視点を変えることで心も変わること、言葉の持つ力を信じること。だからがんになったときも発想を変えたんです。『腎臓にがんができてしまった』を、『2つある腎臓でよかった』。『日本では3人に1人ががんで死ぬ』から『がんになっても3人に2人は助かって生きている』って」 萩本「僕の雑談を無駄にせずに、病いの治療という生きた体験に置き換えてくれたんだね。小西は主治医の先生に、『大丈夫ですか?』じゃなく『大丈夫ですかね?』って言ったんだよね。この『ね』がいいよ。その一語に先生への信頼がこめられている。『先生助けてください』じゃなく、先生に『助けよう!』と思わせたんだから」
2017年08月24日“欽ちゃん”の愛称で親しまれ、“視聴率100%男”と言われた萩本欽一の最初で最後のドキュメンタリー映画『We Love Television?』が、11月3日(金・祝)より公開されることが決定。あわせてポスタービジュアル&特報も公開された。ある日突然、土屋敏男がカメラを抱えて萩本欽一の自宅に訪れる。「視聴率30%超えの番組を作りましょう」。その一言から、萩本欽一と土屋敏男の番組作りが始まる。番組に出演する演者との顔合わせ、番組構成に関わる人たちとの打ち合わせなどを精力的にこなす萩本欽一は、76歳。新しいものへの探求心、笑いへの追求心…周囲の人達の熱量を最大限に引き出していく萩本欽一独自の手法とは?これまで誰も見たことのない萩本欽一の真の姿を追った、最初で最後のドキュメンタリー映画――。昨今のバラエティ番組の視聴率が平均10%程度の中、萩本欽一全盛期に30%越えの番組を連発。自身の冠番組やレギュラー番組の1週間の視聴率の合計が100%を超えることから、“視聴率100%男”と呼ばれる萩本さん。一般視聴者とのからみ、司会アシスタントの誕生、ピンマイクの導入など…斬新なアイディアを次々と形にし、現在のバラエティ番組の基盤を作りあげたパイオニアだ。映画では、アナログ放送から地上デジタル放送への切り替え期である2011年より、萩本さんの新番組制作に密着したドキュメンタリーとなっている。そんな本作の監督を務めるのは、新番組企画の発起人であり、「電波少年」シリーズなど数々の人気番組を手掛け、バラエティ界を席捲した“Tプロデューサー”こと土屋敏男。実力派女優・田中美佐子とお笑い芸人「次長課長」の河本準一を共演に迎え、構成担当にマルチに活躍する放送作家の高須光聖、番組セット担当にはいま最も注目を集めるクリエイティブ集団、猪子寿之率いるチームラボが参戦した。土屋監督は、「この映画で僕の積年の思いが完結しました。このドキュメンタリーをテレビではなく映画にしたいと思ったのは、テレビは途中で観ることをやめることができる。でも映画は映画館に入ったら逃げられない。だから、逃げられない環境で観るものを作ってみたかったんです」と製作経緯を語る。また、「僕にとって追いつきたいけど追いつけない師匠であり、常に動き続けている運動体、萩本欽一の最初で最後の貴重な映像になったと思います」と自信を見せている。一方、萩本さんは「まさか映画を作っているなんて、知らなかった」と話すように、土屋監督が映画を作っていることを知らされていなかった。土屋監督は、ただ記録として番組制作の過程を撮り続けながら、実は“萩本欽一、初のドキュメンタリー映画”の製作に着手していたのだ。また萩本さんは、「この映画、人生で納得のいかない唯一の仕事かな。でももっと面白くしたいなら、僕がコロッと逝ったときに公開すればいいんだけどね(笑)」とコメントしている。あわせて公開された特報映像では、土屋監督が萩本さんに「もう1回、30%バラエティをやりませんか?」と持ちかける様子からスタート。映像には田中さんや涙を浮かべているような河本さん、さらに声を荒げる萩本さんの姿も映し出されている。『We Love Television?』は11月3日(金・祝)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年07月26日「僕は萩本欽一さん主宰の社会人野球チーム『茨城ゴールデンゴールズ』に所属させてもらっていて、そのキャンプ地が宮崎県日向市だったんですよ。毎年冬になると日向市に行って、地元の人たちとも仲よくさせてもらっていたんです。そしたら、僕が活動休止をしてからすぐに、日向市の方々が東京まで来てくれて、『こういうときなので、まずは日向市に来て、ゆっくりしてください』と誘ってくれたんです」 そう語るのは、不定期連載『中山秀征の語り合いたい人』第77回のゲスト・極楽とんぼの山本圭壱(49)。所属事務所は違えど、加藤浩次がアルバイトをしていた中目黒のバーで、20代前半から酒を酌み交わしていた中山と山本。久々の再会は10年ぶりに山本が復帰した吉本興業・東京本部。旧知の仲の2人がじっくり語り合ってくれました。 中山「10年ぶりに芸能界に戻ってきて、どうですか?山本ちゃんが何をやっているかというのは、週刊誌などでちょこちょこ報じられていましたよね」 山本「マスコミで『萩本さんからの許しを得ていない』など、僕にまつわることで萩本さんについての記事が出たこともありました。でも、実は萩本さんは2年ごとに必ず、あのノンビリした口調で『やってんのかぁ〜』と電話をくれていたんです」 中山「それは知らなかったですね。さすが萩本さん。見捨てずに見守るんですね」 山本「もう本当に頭が上がりません。ありがたくて……。僕は’15年1月に初めて1人で舞台をやったんですね。どこの事務所にも所属せずにフリーでやる舞台だったので、自分でビラを手作りして、下北沢の劇場近くでビラ配りをしました。それがSNSなどで拡散したのですが、その舞台の前日に萩本さんから電話があったんです」 中山「萩本さんから!」 山本「僕はもっと大きな舞台での復帰なら、絶対に連絡をしていたのですが、まだこぢんまりした一人舞台で不安定な状態だったので、萩本さんに連絡できずにいたんです。そんなとき、萩本さんに『お前、明日やるんだってな。舞台の前にウチに寄ってくれないか』と言われて、ご自宅に伺いました。そしたら、『おめでとうな』ってご祝儀を……。『誰よりも最初にな、俺が渡さないといけないから。舞台に行ったらな、いろいろあるから、ここで渡しておくな』って」 中山「それはすごい。萩本さんは本当に心が広い方ですよね」 山本「はい。僕はずっと僕についての記事なのに萩本さんが書かれることについて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。本をただせば『お前が言うな』ってことなのかもしれませんが、今こそ中山さんの力を借りて、ぜひ萩本さんについて、改めて多くの人に知っていただきたくて……」 中山「萩本さんはご自身が受け皿になっても、『俺がやってやった』なんて自分から言う人じゃないしね」 山本「そうなんです。チームに迷惑をかけたのも、悪いのも僕なんですけど、ここまで間があいているのに、ずっと声をかけ続けてくださったんですよ。心から感謝しています」
2017年04月07日タレントの小堺一機(60)が、7日に放送された日本テレビ系バラエティ番組『メレンゲの気持ち』(毎週土曜12:00~13:30)にゲスト出演し、萩本欽一(75)の"給料袋"秘話を語った。同番組は5月28日の放送で1000回目を迎えることにより、5月を「1000回記念月間」と題して毎週豪華ゲストを招く。7日はその第1弾企画として「人気MCスペシャル」が放送され、小堺のほか、ヒロミ(51)、恵俊彰(51)がゲスト出演。それぞれのギャラの話題から、小堺が「大将は」と切り出した。萩本が、高視聴率をたたきだしていた「視聴率100%男」時代のこと。喫茶店で同席した小堺は、萩本の給料袋がテーブルの上で立っていることに驚く。「お前もこれぐらい稼げ」と言われ、小堺は「はい!」と元気良く返事をした。しかし、萩本の「言っておくけど、これはお札で立ってるんじゃないからな」に目を丸くする小堺。封筒の中身は、すべて小切手だった。小堺は「えっ! 小切手で立ってるんですか!?」と衝撃を受け、自分自身が立ち尽くしてしまったという。5月14日は、歴代MCが大集合。芦田愛菜、若槻千夏、ももいろクローバーZ・百田夏菜子らがゲスト出演する。
2016年05月07日「第5回衛星放送協会オリジナル番組アワード」授賞式が22日、東京・千代田放送会館で行われ、タレントの萩本欽一、俳優の中村梅雀、フリーアナウンサーの高島彩らが出席した。2011年に創設した同アワードは、有料・多チャンネル放送のオリジナル番組制作促進を目的としたもの。5回目となった今年は、オリジナル番組賞に102番組、編成企画賞に23企画の計125番組が応募。審査の結果、8部門における最優秀賞、特別賞、今年新たに設けられた大賞が決定した。オリジナル番組賞ドキュメンタリー番組部門で最優秀賞に輝いたのは、『ノンフィクションW 萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ~「THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」完全密着~』(WOWOWプライム)。昨年3月の公演を持って舞台を引退した萩本は、「獲ったの?非常にガッカリ」とジョークを飛ばしながら、「"人柄の成果"って言われたのがうれしくて。文句はないんだなと飛んできました!」と笑顔で受賞の喜びを語った。大賞には『TMSアニメ50年のDNA』(アニマックス)、中村が主演を務めた『闇の狩人(前後篇)』(BSスカパー!/時代劇専門チャンネル)がオリジナル番組賞ドラマ番組部門の最優秀賞を受賞。審査委員長のノンフィクション作家・吉岡忍は、「それぞれのチャンネルが何をしようとしてるのか、ハッキリ意識している。地上波で出来ないことをやろうと、様々な工夫をして番組を作る熱意を感じた。物を考える力を広げて多様化していってもらいたい」と総評した。また、特別賞は、テニス中継のニーズを広め、錦織圭選手の国際的な活躍を伝えたGAORAとWOWOWが受賞。授賞式の会場には、「僕もこれから頑張るので、もっと放送して頂き、多くの方にテニスの楽しさを伝えて頂けたらうれしい」と錦織選手からビデオコメントが届き、番組の解説を務めた松岡修造からも、「GAORAさん、WOWOWさんは諦めませんでした! テニスを信じてくれました!」と熱いメッセージが送られた。○「第5回衛星放送協会オリジナル番組アワード」受賞番組一覧●第5回衛星放送協会オリジナル番組アワード大賞『TMSアニメ50年のDNA』(アニマックス)●オリジナル番組賞ドラマ番組部門最優秀賞『闇の狩人(前後篇)』(BSスカパー!/時代劇専門チャンネル)●オリジナル番組賞ドキュメンタリー番組部門最優秀賞『ノンフィクションW 萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ~「THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」完全密着~』(WOWOWプライム)●オリジナル番組賞中継番組部門最優秀賞『ブラインドサッカー世界選手権 2014』(BSスカパー!)●オリジナル番組賞バラエティ番組部門最優秀賞『みんなの県民SONG!~兵庫うた旅情編~』(歌謡ポップスチャンネル)●オリジナル番組賞情報番組・教養番組部門最優秀賞『ドキュメンタリー~The REAL~投手生命を救え!トミー・ジョン手術から40年~日米最新事情~』(J SPORTS 3)●オリジナル番組賞アニメ番組部門最優秀賞『TMSアニメ50年のDNA』(アニマックス)●オリジナル番組賞ミニ番組・番組PR部門最優秀賞『英国名画のロケ地を訪ねて』(イマジカBS・映画)●オリジナル編成企画賞最優秀賞『ドラマ甲子園』(フジテレビTWO)●オリジナル編成企画賞奨励賞『スペースシャワーTV開局25周年特別番組“25時間テレビ”』(スペースシャワーTV)●特別賞『テニス中継』(GAORA/WOWOW)
2015年07月23日グラビアアイドルで女優の市橋直歩と石川優実がダブル主演を務める映画『女の穴』が、7月2日から邦画史上初の試みとなる、劇場上映、DVD&Blu-ray、VOD、TVといった全メディア同時展開される。本作は、ふみふみこの同名短編漫画集から、自分と子どもを作ってくれと迫る宇宙人の女子高生と教師の顛末を描いた「女の穴」、ハゲでチビでゲイの教師を調教する女子高生の倒錯した想いを描いた「女の豚」及び「女の鬼」を、吉田浩太監督が実写化した。本作が映画初主演となる市橋は、"ぽっかり空いた穴みたいな目"を持った宇宙人の女子高生・鈴木幸子役。地球人との子どもを作るように命じられており、担任教師(小林ユウキチ)とのセクシーシーンに挑んだ。一方の石川は、真面目な生徒でありながら、ゲイの中年教師(酒井敏也)に想いを抱く女子高生・萩本小鳩役。叶わぬ恋と知り、次第に暴走していく役どころの中で、フルヌードの濡れ場を大胆披露している。――今回、映画初主演を務めていかがでしたか?市橋「まだ自分が主演をするとは思ってなかったので、すごくうれしかった。宇宙人だけど、不思議でフワフワした可愛らしいキャラクターをイメージして演じました。瞬きをしないように意識した以外は、流れに任せて感じたままにやりました」石川「お芝居をやること自体が久しぶりだったし、ドSの女子高生だし、今の自分とかけ離れていて難しかったです。脱ぎもあったけどやりたかった役だったので、オーディションに受かってうれしかったです」――それぞれの役柄で共感した部分はありますか?市橋「自分がやりたいことに真っ直ぐでマイペースなところは、似てるのかな?何かに依存するような強い気持ちは持ってないし、熱く夢中になることがあんまり無いんです。幸子は感情が出ない宇宙人だから、違和感なく演じることができました」石川「優等生の小鳩は普段の私に近いけど、裏の顔は違い過ぎて……。でも、お相手が酒井さんだったので、イジめると面白い反応を返してくださるので楽しめました。純粋過ぎる子なんですが、好き過ぎて感情が止められない感じはすごく分かります」――完成した作品を観た感想を教えてください。市橋「幸子がちょっとづつ変わっていく様が、可愛らしくて面白いなと。福田先生とデートをしたりする内に、感情が見え隠れする愛らしい感じが良かった」石川「2回観たんですけど、ワクワクドキドキしました。市橋ちゃんがみかん畑に戻ってくるシーンで必ず泣いちゃうんです」市橋「自分が演じた方は、甘酸っぱい"静"という感じだったけど、石川さんが演じた方はエッチな部分が激しくて面白かったです」――市橋さんはセクシーシーンに挑戦していかがでしたか?市橋「役柄も特殊なので、濡れ場はただ淡々と事務的な感じで行われました(笑)。もともと抵抗が無かったし、シーンも生々しくないので、決意のハードルがそんなに高くなかった。幸子リードで進んでいくので、車のシートの倒し方とか、タイミングとか、やり方の疑問はあったけど、恥ずかしさは無かったです。ただ、こんなに筋肉を使う重労働とは……」石川「むっちゃ動いてたもんね(笑)」――石川さんはフルヌードでの大胆濡れ場に挑戦していますが?石川「脱ぐのに緊張も恥ずかしさも無かったけど、小鳩は処女だし、先生の好きな相手とというシーンの感情が難しくて10テイクくらいやらされました。やっている最中に、楽しんでる気持ちと、悲しい気持ちと、自分何やってるんだろう?という色んな気持ちが混ざった小鳩の気持ちが分かって。体で演じたからこそ、その倒錯した気持ちが理解できました」――過激なシーンもこなした本作ですが、今後やりたい事は?石川「実は舞台で失敗してから、お芝居が怖くてトラウマになっちゃってたんです。でも、今回演じてみて、お芝居がもっと上手くなるようにもう一度頑張らなきゃという気持ちになりました」市橋「女優をやりたいと思っていた時に、この仕事を受けたんです。吉田監督と話したりするうちに、これから色んなハードルを超える女優になりたいという覚悟が決まりました」――ありがとうございます。では、最後にPRをお願いします。市橋「エロと切なさと恋と青春が良いバランスで混ざり合ってるポップな映画になりました。先生とデートするシーンは、幸子の感情が変化して一番可愛らしく見えるところなので、注目して欲しいです」石川「やっぱり濡れ場のシーンは一番思い入れがある大事なシーンなので、特にしっかり観て欲しい。登場人物みんなが過激な行動をしてるけど、なぜか共感できてしまうと思う。色んな世代の男女に楽しんでいただきたいです」映画『女の穴』舞台あいさつ情報6月28日、29日初日舞台あいさつには市橋直歩、石川優実ら出演者が登壇。6月28日18:00は神奈川・横浜のシネマ・ジャック&ベティにて、6月28日(土)21:00は東京・渋谷のユーロスペースにて、6月29日(日)18:15は愛知・名古屋のシネマスコーレにてそれぞれ開催される。ほか公開期間中はトークイベントも随時開催される予定となっている。詳しくは映画の公式サイトを参照。
2014年06月24日