落語家の笑福亭笑瓶さんが、2023年2月22日午前に亡くなりました。66歳でした。FNNプライムオンラインによると、死因は、急性大動脈解離とのことです。笑瓶さんは、1980年に大阪芸術大学の芸術学部文芸学科を卒業。その後、落語家の笑福亭鶴瓶さんのもとへ弟子入りし、関西の番組で活躍していました。1987年には、拠点を東京に移した笑瓶さん。多くのテレビ番組やCMなどに出演し、人気を博しました。突然の訃報に、ネット上では、「突然すぎる…驚きました」「信じられない」「たくさんの笑いをありがとうございます」など、悔やむ声が上がっています。笑瓶さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年02月22日最もチケットのとれない落語家・柳家喬太郎の独演会が、5月20日(土) 大阪・南海浪切ホール 大ホールにて開催される。2018年の浪切ホール初登場から毎年落語会を実施。今年11月に還暦を迎える喬太郎師匠にお話を伺いました。――独演会お疲れ様でした!大阪のお客様の反応はいかがでしたか?(※2022年12月終演後インタビュー)本日も楽しくやらせていただきました♪ありがたいことに関西に伺う機会も増えまして、以前は"東京の落語"は受け入れてもらえるのかな?と思っていましたが、今は東京も大阪も関係ないと思っています。"東京の落語"に興味があり、聴いてみようと思ってくださるお客様ばかりですので、非常にやり易いです!――2023年は喬太郎師匠もいよいよ還暦。2021年に浪切ホール出演の立川志らく師匠も還暦を迎えられるお一人ですね?もう~還暦なんてイヤになっちゃいますね(笑)。志らく兄(あに)さんとは、年齢は同じですが、芸歴は何年もあちらが先輩です。ただ、志らく兄さんも私も日大出身で、志らく兄さんは芸術学部で、私は商学部。さらに、お互い落研(=落語研究会)に所属していたので、学生時代から知ってるんですよ。当時は「新間(しんま)くん~、新間くん~」って呼んでました。あと、こちらも芸歴は先輩ですが三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう)兄さんも還暦で、昭和38年組なんです。なんとなく一緒に年を重ねられる仲間たちがいるのは、心強いですね。――還暦を迎えるにあたり抱負はございますか?最近時々聞かれるようになったのですが、本当に特にコレといった抱負もなく、"体に気をつける"ということだけです。芸歴ということであれば、2019年に芸歴30周年記念をやらせていただきましたが、60年生きてきたのは本名の自分のことです。落語家としてどうこうよりも、人として今まで以上に益々精進しなければなと思っています。物忘れが増えたり、体力的にもしんどくなると思いますので、その部分は今まで以上に気をつけながら、新作を作ったり、古典も新しいものを覚えたりと、自分を奮い立たせて頑張りたいですね。「柳家喬太郎 独演会」のチケットは、2月26日(日) 10時より一般発売開始。また一般発売に先駆け、1月28日(土) から2月2日(木) までチケット先行抽選プレリザーブの受付を実施される。<公演情報>「柳家喬太郎 独演会」2023年5月20日(土) 大阪・南海浪切ホール 大ホール開場 13:30 / 開演 14:00「柳家喬太郎 独演会」ビジュアル出演:柳家喬太郎/春風亭かけ橋(開口一番)/ 恩田えり(三味線)ゲスト:寒空はだか【チケット料金】一般:4,000円学生(大学生以下):2,000円※全席指定※未就学児の入場不可■プレリザーブ受付期間:2023年1月28日(土)~2月2日(木)チケットはこちら:
2023年01月27日最もチケットのとれない落語家・柳家喬太郎の独演会。2018年浪切ホール初登場から、毎年落語会を開催。今年11月に還暦を迎える喬太郎師匠にお話を伺いました。「柳家喬太郎 独演会」 チケット情報――独演会お疲れ様でした!大阪のお客様の反応はいかがでしたか?(※2022年12月終演後インタビュー)本日も楽しくやらせていただきました♪ありがたいことに関西に伺う機会も増えまして、以前は"東京の落語"は受け入れてもらえるのかな?と思っていましたが、今は東京も大阪も関係ないと思っています。"東京の落語"に興味があり、聴いてみようと思ってくださるお客様ばかりですので、非常にやり易いです!――2023年は喬太郎師匠もいよいよ還暦。2021年に浪切ホール出演の立川志らく師匠も還暦を迎えられるお一人ですね?もう~還暦なんてイヤになっちゃいますね(笑)。志らく兄(あに)さんとは、年齢は同じですが、芸歴は何年もあちらが先輩です。ただ、志らく兄さんも私も日大出身で、志らく兄さんは芸術学部で、私は商学部。さらに、お互い落研(=落語研究会)に所属していたので、学生時代から知ってるんですよ。当時は「新間(しんま)くん~、新間くん~」って呼んでました。あと、こちらも芸歴は先輩ですが三遊亭白鳥(さんゆうていはくちょう)兄さんも還暦で、昭和38年組なんです。なんとなく一緒に年を重ねられる仲間たちがいるのは、心強いですね。――還暦を迎えるにあたり抱負はございますか?最近時々聞かれるようになったのですが、本当に特にコレといった抱負もなく、"体に気をつける"ということだけです。芸歴ということであれば、2019年に芸歴30周年記念をやらせていただきましたが、60年生きてきたのは本名の自分のことです。落語家としてどうこうよりも、人として今まで以上に益々精進しなければなと思っています。物忘れが増えたり、体力的にもしんどくなると思いますので、その部分は今まで以上に気をつけながら、新作を作ったり、古典も新しいものを覚えたりと、自分を奮い立たせて頑張りたいですね。「柳家喬太郎 独演会」」は、5月20日(土)大阪・南海浪切ホール 大ホールにて開催。チケットは、2月26日(日)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、1月28日(土)から2月2日(木)までチケット先行抽選プレリザーブの受付を実施。
2023年01月12日2023年1月1日、落語家の三遊亭楽㐂(さんゆうてい・らっきー)さんが廃業することを、自身のTwitterで公表しました。2022年9月に肺がんのため亡くなった、三遊亭円楽さんの弟子である、楽㐂さん。廃業の理由について「いただいた楽㐂という名前を変え、別門下の弟子を名乗ることはできない」とコメントしています。廃業することになりました。僕は落語が好きで落語家になったわけではなく、円楽が好きで円楽の弟子になりました。優しい一門会でしたので、他のお師匠様の所へ行けば落語家で居させていただけたとは思いますが、円楽の弟子ではなくなります。真打まで頑張るのが親孝行だと思いますが、頂いた楽㐂という名前を変え、別門下の弟子を名乗る事は僕には出来ませんでした。なので廃業です。10年前、弟子になりたくても相手にされないと思い、麻布十番の右京というBARで働きました。麻布十番には芸能人がいる、だから毎日円楽が好きと言い続ければ会えるのではないか。そしてその時は来て、家族にしてくださいました。師匠、おかみさん、感謝しかありません。本当にありがとうございました。そして応援してくださった皆様、本当に申し訳ありませんが、円楽の弟子のまま終わらせてください。世界で一番大好きな人の弟子のまま終わらせて下さい。@sanyuteiluckyーより引用廃業のお知らせ pic.twitter.com/kRe7RcQIq3 — 三遊亭楽㐂 (@sanyuteilucky) January 1, 2023 楽㐂さんがつづった文面からは、弟子でありながら、誰よりも円楽さんのファンであったことが伝わってきます。楽㐂さんは今後、実家の工務店で一から学び、仕事をするそうです。円楽さんへの愛が伝わる、楽㐂さんの廃業理由に、ネットからはさまざまな声が上がりました。・円楽さんが大好きで落語家になって、彼の弟子のままで終わりたいから辞めるという人生、なかなか送れるものじゃあないね。すごい。・いろいろなことをいう人がいると思うけど、関係ないです。楽㐂さんの決断は、素晴らしいものだと思います。・師匠と素敵な関係性だったことが伝わってきて、涙がこみ上げてきた。円楽さんにとてもかわいがってもらったんだろうな。・楽㐂さんのファンとしては、すごく残念。でも、師匠への愛という1つの信念を貫いた落語家人生、素敵でした。これからは新天地で、頑張って!楽㐂さんの今後の人生を、きっと円楽さんは天国から見守ってくれることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2023年01月02日株式会社P.H エンターテインメント(本社:東京都千代田区、代表取締役:小山陽子)が日本初※の近代落語「秘め落語 Vol.1」を2022年12月21日よりDOKUSO映画館にて配信が決定いたしました。※当社調べ▼官能小説を一流の話芸で 「秘め落語 Vol.1」配信決定日本一有名なお父さん「ビッグダディ」の生みの親である石川修プロデューサーが手がける日本初の試み「秘め落語」を12月3日に早稲田RiNen(東京都新宿区早稲田町74 早稲田オアシスビルB1)にて開催いたしました。12月3日 イベント112月3日 イベント2当日の様子をDOKUSO映画館にて配信することが決定いたしました。配信日は、以下の通りです。2022年12月21日・23日・26日の3日間全日程 22:00~スタートURL: 是非、配信で日本初の落語をお楽しみください。原案となる官能小説は、官能小説界の帝王と呼ばれる睦月影郎氏の短編小説「秘伝・天狗の淫薬」(祥伝社)「鎌倉の聖女(1)もっと淫らに」(廣済堂出版)の2タイトルを採用。落語は、彗星のごとく現れた陰毛亭カイカイ氏と上方落語のホープ・森乃石松氏の2名が手がけます。官能小説独特の表現を古典芸能である落語でどのように表現するのか?必見です!睦月影郎氏「本来官能小説は、一人で楽しむものであるが、それを大勢の前で披露することはとても意義のあることだと考えている。作品を超えた噺家の個性との融合を楽しみにしている。」陰毛亭カイカイ氏「睦月先生の官能小説と落語がいかに融合するのか?演出を楽しみに配信を見てほしい。」森乃石松氏「完成品を落語にする難しさがあった。今までにない特殊な落語会です。会場に足を運べなかったお客様も配信で楽しんでほしい。」■プロフィール<原案:睦月影郎>睦月影郎官能小説界の帝王。執筆した作品数は650冊を超え、赤川次郎に次ぐ執筆数を誇る(現在ギネス記録へ申請中)。また、執筆の傍らで、居合道など様々な事柄にも精通し、2017年東久邇宮文化褒章受賞。サンスポ主催の官能小説講座の講師も務めている。<噺家:陰毛亭カイカイ>陰毛亭カイカイ2022年12月 彗星のごとく現れた謎の噺家。<噺家:森乃石松>森乃石松2003年二代目森乃福郎に入門。毎年道頓堀角座にて単独ライブを開催する。hanashikaの時間(ラジオ大阪)やラジオ関西などの落語番組に出演中。アゼルバイジャン共和国でも公演を行うなど、活躍の場を広げている。<プロデューサー:石川修>株式会社ゼロクリエイト元代表。「元祖!大食い王決定戦」、「TVチャンピオン」、「愛の貧乏脱出大作戦」、「痛快!ビッグダディ」、「あいのり」など数々のテレビ番組を人気コンテンツへと育て上げる。その嗅覚は今でも衰えることを知らない。■概要主催 :零プラス/株式会社P.H エンターテインメント日時 :2022年12月21日・23日・26日プラットフォーム:DOKUSO映画館URL : チケット :2,000円(税込)■会社概要商号 : 株式会社P.H エンターテインメント代表者: 代表取締役 小山陽子所在地: 〒102-0082 東京都千代田区一番町3-7 カーサ一番町1F設立 : 2017年9月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月15日「ごはんとくらし」をテーマに本づくりをする出版社、アノニマ・スタジオ(所在地:東京都台東区)は、落語を通して江戸の暮らしを感じる、落語ビギナーにおすすめの一冊、『江戸の暮らしと落語ことはじめ』を12月6日(火)に発売します。『江戸の暮らしと落語ことはじめ』詳細: 書影■『江戸の暮らしと落語ことはじめ』について江戸の暮らしを知ると、落語はもっと楽しい!仕事、食、娯楽など6テーマごとに、古典落語55ネタと関連する言葉や当時の風俗・文化、歴史的雑学を落語家・三遊亭兼好と歴史学者・安藤優一郎が紹介。知れば落語の楽しみ方がもっと広がります。落語ビギナーはもちろん、落語はちょっと難しそうと二の足を踏んでいる人にも、おすすめしたい一冊です。【著者コメント】脱力系のイラストと相まってすごくいい!気楽に読めて、のんびりと江戸の世界へ行けますよ!三遊亭兼好<目次>前書き落語のきほん(落語の基礎情報)江戸のきほん(地理、お金、時間など江戸時代の暮らしの基礎情報)1章 江戸のしごと噺 :大工調べ、船徳、かぼちゃ屋、抜け雀、三方一両損ほか歴史:江戸のしごとあれこれ2章 江戸のまち・住まい噺 :粗忽の釘、へっつい幽霊、寝床、味噌蔵、寿限無ほか歴史:江戸のまちと住まいあれこれ3章 江戸の食噺 :長屋の花見、王子の狐、寄合酒、そば清、目黒のさんまほか歴史:江戸の食事情あれこれ4章 江戸のおしゃれ・よそおい噺 :火事息子、文七元結、夢金、ふだんの袴、浮世床ほか歴史:江戸のおしゃれ・よそおいあれこれ5章 江戸の趣味・娯楽噺 :富久、阿武松、野ざらし、茶の湯、あくび指南ほか歴史:江戸の趣味・娯楽あれこれ6章 江戸の行事噺 :初天神、花見の仇討、藪入り、芝浜、片棒ほか歴史:江戸の行事あれこれ〈お仲入り〉(コラム)落語が語る世界はいつのこと?/落語におけるリアリティ/落語というファンタジー/娯楽としての奥深さ後書き<書籍概要>タイトル: 江戸の暮らしと落語ことはじめ著者 : 三遊亭兼好、安藤優一郎(歴史監修)価格 : 1,760円(税込)発売日 : 12月6日(火)ページ数: 140ページ仕様 : 四六判、ソフトカバーISBN : 978-4-87758-841-0発行元 : アノニマ・スタジオURL : 【本書のご購入はコチラ】・Amazon ・楽天ブックス ■[著者]プロフィール三遊亭兼好(さんゆうてい・けんこう)落語家。福島県出身。サラリーマンを経て、妻子がありながら28歳で三遊亭好楽に弟子入り。2011年、国立演芸場花形演芸会金賞受賞。軽快な語り口と明るい高座で幅広い年齢層から支持されている。SNSでは得意のイラストとエッセイ(絵日記)を公開中。著書に『お二階へご案内』(東京かわら版新書)、『立ち噺』(竹書房)、イラストを担当した『落語の目利き』(竹書房)など。歴史監修:安藤優一郎(あんどう・ゆういちろう)歴史家。江戸をテーマに執筆・講演活動を展開。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務めている。おもな著書に『お殿様の人事異動』(日本経済新聞出版)、『大江戸の飯と酒と女』(朝日新書)、『江戸の不動産』(文春新書)、『大名屋敷「謎」の生活』(PHP文庫)、『大江戸の娯楽裏事情』(朝日新書)など。【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】アノニマ・スタジオTEL : 03-6699-1064お問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月06日電脳和風(Cyber-JP)プロジェクト(代表:海野 浩)が梅田呉服座(二代目 山崎 理史)と共に展開する「世界は落語だプロジェクト」は、大阪の梅田呉服座で、“落語ワールドカップ”を開催します。2022年12月30日(金)の14時より、“エピソード1”としてカナダ人の桂 三輝(サンシャイン)、スウェーデン人の三遊亭 好青年の落語家2名を招いて落語会を開催いたします。外人落語家2人の落語会は世界初です。また、2023年2月28日(火)の18時30分より、同じ梅田呉服座で、“エピソード2”として、イェール大卒で英語落語も行う立川志の春さんを招いて落語会を開催いたします。なお、公演は今回は日本語で行います。世界の笑いを聴いていただき、会場のお客様の満足度で勝敗を決める予定です。【Webページ】 落語ワールドカップ【開催概要】イベント名称 : 落語家 桂 三輝(サンシャイン)のロンドンから大阪 凱旋公演ゲスト 三遊亭好青年(スウェーデン出身)開催期間 : 2022年12月30日(金) 14時から16時30分予定料金 : 前売 3,000円/当日 3,500円開催場所 : 大阪 梅田呉服座(所在地 大阪市北区太融寺町8-17 プラザ梅田ビル5F)呉服座ホームページ: チケット販売 : ・Peatix ・梅田呉服座窓口問合せ : 電話 06-6367-0529(呉服座)メール info@cyber-jp.com イベント名称 : 落語家 立川志の春 真打記念公演開催期間 : 2023年2月28日(火)18時30分から20時30分予定料金 : 前売 1等 3,500円、2等 3,000円/当日 +500円開催場所 : 大阪 梅田呉服座(所在地 大阪市北区太融寺町8-17 プラザ梅田ビル5F)呉服座ホームページ: チケット販売 : ・Peatix ・梅田呉服座、池田呉服座窓口問合せ : 電話 06-6367-0529(呉服座)メール info@cyber-jp.com 桂サンシャイン&三遊亭好青年公演立川志の春公演【出演者プロフィール】<桂 三輝>カナダオンタリオ州トロント生まれ。トロント大学卒 大阪芸術大学大学院舞台芸術研究科修士課程修了英文学、古典ギリシャ文学を専攻。劇作家や作曲家の活動をし、ミュージカル「Clouds」は、トロントで15ヶ月ロングランされた。日本では、アコーディオン漫談や英語落語の活動をし、2008年9月桂三枝(現 六代文枝)の元に入門。上方落語界初の西洋人噺家が誕生。2009年3月には、大阪芸術大学大学院舞台芸術研究科修士課程を卒業。2017年9月~10月にはロンドン・レスタースクエアシアター(Leicester Square Theatre)にて3週間の落語ロングラン公演を実施。その後、11月~12月にはニューヨーク・ソーホープレイハウス(SoHo Playhouse)にて3週間のロングラン公演を成し遂げた。2020年5月、米ニューヨークのオフブロードウェーの芸能賞「第10回オフブロードウェー・アライアンス・アワード」の「最優秀ユニーク演劇体験」部門にノミネートされた。修行後より、英語、フランス語を駆使したワールドツアー公演を独自に開始し、5年でアメリカ、カナダ、イギリス、フランス、オーストラリア、シンガポール、スリランカ、香港、タイ、ネパール、ガーナ、セネガル、ガボン、南アフリカでの五大陸15ヵ国を制覇。世界に向け日本文化の発信を続けている。日本の全てが大好き!<三遊亭 好青年>三遊亭好楽 十番弟子本名 :ヨハン・ニルソン・ビョルク出身地:スウェーデンのウプサラ芸歴 :2016年7月15日三遊亭好楽に入門。前座名“じゅうべえ”2020年8月1日二つ目に昇進「好青年」と改名初高座:2016年8月16日、日本橋亭、子ほめ趣味 :アニメ、映画、ゲーム自己PR:スウェーデンのストックホルム大学で日本語を勉強して、南山大学そして中央大学に交換留学して、落語と出会いました。母国スウェーデンに似たようなものがないため落語家になると決心しました。将来的に日本国内外も、落語を世界に広めていきたいと思っています。4年間の前座修行を経て、2020年8月に改めて「三遊亭好青年」として二つ目昇進しました。現在は日本だけではなく、スウェーデン、ドイツなどでも海外公演を始めてます。<立川 志の春(たてかわ しのはる)>・立川志の輔一門の三番弟子。・2002年10月入門、2011年1月二つ目昇進、2020年4月真打昇進。・大阪生まれ、NY経由、千葉育ち。・古典、新作、英語、シェイクスピア、人物伝、下ネタ、色んな形の落語に挑戦中。・略歴:イェール大学卒業後、1999年(平成11年)の春に三井物産に入社したが、2001年11月に立川志の輔の落語を聞いて衝撃を受け、翌2002年10月に志の輔門下に入る。2011年(平成23年)1月1日二ツ目に昇進。2020年4月1日、真打に昇進。2022年10月16日にいったん中止となった真打昇進披露パーティーが2年越しで開催され、12月3日に有楽町朝日ホールで真打昇進披露落語会が開催。【梅田呉服座紹介】日本屈指の大衆演劇専用の劇場。もとは明治時代に、大阪府池田市にあった芝居小屋。呉服座では地方巡業の歌舞伎をはじめ、落語、講談、漫才などいろいろな演芸が催され、娯楽の中心地として人々から愛されていた。その後1969年に閉じたが、2010年11月に復興し、さらに2013年5月に大阪梅田にも呉服座が開設された。現在 梅田呉服座では、月初月末を除き、基本的に毎日12時30分、18時00分の2回、芝居とショーの3時間の公演が開催されている。梅田呉服座【電脳和風紹介】主催者名: 電脳和風 Cyber-JPパーパス: ・観客の方には世界でオリジナルな和の芸能で、皆の感性を豊かに、人生にワクワクをお届けします・伝統芸能の方にはテクノロジーで日本の文化/和の芸能を継続・発展させます。全力支援します。代表者 : 海野 浩(うんの ひろし)メール : info@cyber-jp.com YouTube : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月05日今注目の落語家・桂二葉のインタビュー動画が公開された。10月11日有楽町朝日ホールにて落語界を代表する師匠に挑戦する企画『桂二葉チャレンジ! その壱』を大盛況のうちに終えた桂二葉。プロデュースを務める橘蓮二が「このキャパシティは大看板の師匠クラスでも埋めるのは大変、それだけ二葉さんは注目されている」と語った通り、当日は700席を超える座席が満席となった。同公演の最初の一席では「NHK新人落語大賞」でも披露した『天狗さし』を口演。本人が「“アホ”が大好き」と語る通り、天狗をつかまえてひと儲けしようとするアホな男を嬉々として表情豊かに演じた。その後、ゲストの春風亭一之輔師匠の『意地くらべ』を挟み、もう一席は『佐々木裁き』を披露。演目終了後も一之輔師匠とのトークコーナーで会場を笑いに包み込み、最後は一丁締めで幕を閉じた。公開された動画では同公演の舞台裏映像、そして公演後の感想や来年2月3日(金) に開催される『桂二葉チャレンジ! その弐』への意気込みなどが語られている。『桂二葉チャレンジ! その弐』のゲストは春風亭昇太師匠。チケットは、明日11月15日(火) 10時より一般発売が開始される。『桂二葉チャレンジ! その壱』舞台裏&インタビュー映像撮影・編集=小磯晴香<公演情報>『桂二葉チャレンジ! その弐』2023年2月3日(金) 有楽町朝日ホール開場 18:30 / 開演 19:00ゲスト:春風亭昇太【チケット料金】全席指定:3,900円(税込)※未就学児の入場不可■一般発売2022年11月15日(火) 10:00~チケットはこちら:問合せ:夢空間0570-06-6660(平日11:00~18:00)桂二葉 関連リンクオフィシャルサイト:::
2022年11月14日ゲストは立川談志の高弟・立川談四楼永恒企画(東京都世田谷)企画製作主催、『浅草ごろごろ落語会』が2022年12月4日(日)に雷5656会館(東京都台東区浅草3丁目6−1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて10月4日(火)10:00より発売開始です。カンフェティにて10月4日(火)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 落語歴 20 余年で、落語通も唸る絶品話芸を披露するベテラン俳優の風間杜夫が浅草に登場。同じく落語と俳優、二足の草鞋で邁進する女優落語家、かはづ亭みなみが挑みます。更に立川談志の高弟である古典の神様・立川談四楼をゲストにお迎えいたします。落語とトークで、お客様と楽しい年忘れ会を開催いたします。かはづ亭みなみ公演概要『浅草ごろごろ落語会』公演日時:2022年12月4日(日)14時開演会場:雷5656会館(東京都台東区浅草3丁目6−1)■出演者風間杜夫/かはづ亭みなみ/立川談四楼■スタッフプロデューサー・城井鎮房企画協力・森田健司(日刊ゲンダイ)当日制作・吉村圭子チラシデザイン・UG■協力オフィスカザマ/だんしろう商店/有限会社トゥフロント■チケット料金前売 4000 円/当日 4500 円シニア割(60 歳以上)3500 円25 歳以下 2000 円※全席指定席予定 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月04日2022年9月30日に、落語家の六代目三遊亭円楽さんが亡くなり、落語界に深い悲しみが広がっています。円楽さんの弟子となり、三遊亭楽大として活動していたタレントの伊集院光さんは、同日に追悼コメントを発表。忘れがたい円楽さんとの思い出と、感謝の気持ちを明かしています。弟子でいさせてくれた師匠への想い1984年7月に円楽さんの弟子となった、伊集院さんは、1990年頃まで落語家として活躍後、自主廃業しています。訃報を受けた際にはショックから絶句し、句点の『。』のみをTwitterに投稿。その後、次のようなコメントを寄せました。17歳の時に、学校にも行かずふらふらしていた時分に、師匠に拾っていただき、人間にしてもらいました。その後 僕は古典落語の道を諦め、紆余曲折あったものの「お前が俺を尊敬してるうちは弟子を名乗ったらいいさ」と温かい言葉をいただき、師弟関係を続けさせていただきました。ここ数年は、円楽伊集院光二人会を開催するなど、夢のような時間を過ごすことができました。「回復したら博多と札幌でまたやろうぜ」と約束していたのに、この文章を大人としてきちんとした定番の追悼の言葉でしめるべきなのでしょうが、まだ頭の中が整理できず、まとめることができません。もう少し心の中で師匠と会話をしてから、いろいろ話させてください。2021年6月に『三遊亭円楽・伊集院光二人会』を行い、久しぶりに師弟で落語を披露していた伊集院さん。次回開催を約束しあった記憶が、胸を締め付けているようです。伊集院さんの想いに、「おつらいでしょうね…。円楽さんのご冥福をお祈りいたします」「かっこいい人でしたね」「師弟落語会、見に行きました。できてよかったと思っています」などのコメントが寄せられました。伊集院さんが明かしてくれた、円楽さんとの温かな思い出は、多くの人の心を震わせています。[文・構成/grape編集部]
2022年10月01日2022年9月30日、落語家の六代目三遊亭円楽さんが亡くなったことを所属事務所が発表しました。72歳でした。弊社所属の落語家・三遊亭円楽が、9月30日に肺がんのため死去いたしました。ここに謹んでご報告申し上げます。8月下旬の入院以降、肺炎は軽快し、肺がんの治療を再開した矢先のことでした。遺族、関係者一同、大変急なことで、今はまだ悲しみに向き合うこともできず、対応に追われております。葬儀は近親者のみで行わせていただき、後日、お別れの会を催す予定でございます。関係者のみなさまへは、改めてご案内申し上げます。株式会社オフィスまめかなーより引用同年1月に脳梗塞であることが判明し、緊急入院した際には、落語家らしく笑いを誘う発表文が話題を呼んだ円楽さん。夏までの休養を発表した三遊亭円楽発表されたコメントに「さすが」の声再び、円楽さんの活躍を心待ちにしていたファンも多く、突然の訃報に悲しみの声が寄せられています。・1つの時代が終わった。・突然すぎて、言葉が出ない。・病気のことなんか感じさせず、しれっと復帰してくれると思っていた。円楽さんといえば、生前、落語番組『笑点』(日本テレビ系)で見せる、故・桂歌丸さんとのかけあいでも人気でした。2018年に先に旅立った歌丸さんと天国で再会した円楽さんは、きっとまた2人であのかけあいをしていることでしょう。円楽さんのご冥福をお祈りします。[文・構成/grape編集部]
2022年09月30日声色を変えながら噺をする落語家、声だけで様々表現をする声優が共演する「オトシバナシ」公演の第4回公演が10月16日(日)、東京・AOYAMA GRAND HALLにて開催。落語の師匠に指導を受けた声優が落語を披露する本公演。出演には落語家・柳亭小痴楽、春風亭昇々。そしてゲストとして声優の神尾晋一郎が出演する。これまでも出演してきた神尾の、柳亭小痴楽・春風亭昇々らとの息ぴったりのやり取りも声優と落語家という一見交わることがないように見えるコラボレーションをぜひ会場で体験してほしい。チケットは好評発売中。
2022年09月26日2021年の「NHK新人落語大賞」で女性初の大賞となった上方落語家・桂二葉が、『桂二葉チャレンジ!』と銘打ったシリーズ公演を有楽町朝日ホールで開催する。『桂二葉チャレンジ!』は、演芸写真家・橘蓮二がプロデュースする公演で、桂二葉が落語界を代表する師匠に文字通り挑戦する企画。公演は全4回を予定しており、10月11日(火) に行われる第1回には春風亭一之輔が出演する。チケットは現在発売中だ。また、開催に先立ってプロデューサーの橘蓮二と桂二葉による対談が行われた。師匠方に挑むことについて桂二葉は「すごく楽しみ」「ボロボロになるつもりで頑張りたい」と意気込みを語った。対談動画の本編は後日公開される。『桂二葉チャレンジ!』桂二葉×橘蓮二対談 ダイジェスト700席という大勢の観客と名だたる師匠との対決を前に、桂二葉がどんな演目で勝負に挑むのか、期待の高まる公演となっている。<公演情報>『桂二葉チャレンジ!』その壱2022年10月11日(火) 有楽町朝日ホール開場 18:30 / 開演 19:00出演:桂二葉ゲスト:春風亭一之輔【チケット料金】全席指定(税込):3,900円(当日4,500円)※未就学児の入場不可チケットはこちら:関連リンクオフィシャルサイト(URL)
2022年09月08日古今亭菊志ん応援団事務局『東西精鋭落語会』が2022年10月7日(金)に動楽亭(大阪府大阪市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 ⼤剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中! 公式ホームページ 大阪の地で、東京と大阪の落語が同時に楽しめます。そして出演順は、ご来場のお客様に決めていただきます!どうぞお楽しみに!公演概要古今亭菊志ん応援団事務局『東西精鋭落語会』公演日:2022年10月7日(金)18:30開場/19:00開演会場:動楽亭(大阪府大阪市西成区山王1丁目17-6)■出演者古今亭菊志ん / 桂三幸 / 露の紫 / 桂二豆■スタッフ吉田達■チケット料金全席自由:2,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年09月01日落語裏梅主催、『古今亭イケメン落語会』が2022年10月28日 (金)に日暮里サニーホールコンサートサロン(東京都荒川区東日暮里5-50-5ホテルラングウッド4階)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式Twitter(@ura22ume) 推しに投票する育成型落語会です。ぜひご来場いただき、投票を!公演概要落語裏梅『古今亭イケメン落語会』公演日時:2022年10月28日 (金)18:15開場/18:45開演会場:日暮里サニーホールコンサートサロン(東京都荒川区東日暮里5-50-5ホテルラングウッド4階)■出演者桂三木助 / 古今亭志ん松 / 古今亭始 / 桃月庵こはく / 古今亭菊一■スタッフ山口直樹■チケット料金全席自由:2,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月24日落語裏梅主催、『柳家イケメン落語会』が2022年11月30日 (水)にお江戸日本橋亭(東京都中央区日本橋本町3-1-6日本橋永谷ビル1階)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式Twitter(@ura22ume) 柳家一門のイケメンが揃いに揃いました!これほどまでにイケメンの揃った落語会は、未だありません。ぜひご来場ください!公演概要落語裏梅『柳家イケメン落語会』公演日時:2022年11月30日 (水)13:00開場/13:30開演会場:お江戸日本橋亭(東京都中央区日本橋本町3-1-6日本橋永谷ビル1階)■出演者柳家花いち / 柳家緑太 / 入船亭遊京 / 柳貴家雪之介 / 柳亭市遼■スタッフ山口直樹■チケット料金全席自由:2,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年08月24日各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。東京・大手町の日本旅館「星のや東京」は、2022年9月1日~11月30日、落語を通じて秋の旬の味覚を堪能する「東京・ご馳走落語」を開催します。各フロアにある宿泊者専用のプライベートスペースの「お茶の間ラウンジ」にて、落語協会所属の真打「玉屋柳勢(りゅうせい)」による落語を聞き、「目黒の秋刀魚」に出てくる秋刀魚、「大工調べ」に出てくる薩摩芋、「夜鷹そば屋」に出てくるそばといった旬の味覚を使用した料理と日本酒を味わう催しです。落語に出てくるような食べ方と、フレンチの技法を用いて調理をした3種類の料理で、秋が旬の食材を味わいます。その時期に旬な食材に合わせ、1か月ごとに披露する落語が変わります。背景多くの食材が実りをむかえる秋の時期には、今も昔も人々は旬の味覚を楽しんでいます。江戸時代後期から始まった落語は、江戸の人々のもつ人情や生活ぶりが旬のささやかなご馳走とともに数多く描かれています。そこで星のや東京では、食欲の秋と呼ばれるこの時期に、旬のささやかなご馳走や食材が登場する落語を聞き、旬の味覚を優雅に堪能して欲しいという想いで、この催しを開催します。「東京・ご馳走落語」の特徴1落語を楽しみながら秋の旬の食を味わう江戸時代、落語を行う寄席は小料理屋やお座敷が使われることも多かったため、人々は美味しいお酒と肴を片手に落語家の噺を楽しんでいたといわれています。この催しでは、「お茶の間ラウンジ」にて落語を聞き、文久3年に創業し、今なお東京の地で酒造りを続けている石川酒造のひやおろしと、フレンチの技法を用いて調理した秋の旬の味覚を楽しめます。星のや東京では、フレンチの技法と日本の食材を組み合わせたコース料理「Nipponキュイジーヌ」を提供しており、この催しでは、落語に出てくるような食べ方と、星のや東京ならではの調理をした3種類の料理で秋が旬の食材を味わいます。●演目:目黒の秋刀魚登場する食材:秋刀魚提供する料理:秋刀魚の炭火焼、秋刀魚コンフィの炭火焼、秋刀魚とポルチーニ茸の東寺揚げ、秋刀魚のルーロー「目黒の秋刀魚」の噺に合わせ、炭火で焼き、大根と醤油を合わせた秋刀魚と、現代の調理法で仕立てた秋刀魚を提供します。9月から10月にかけて出回る産卵前の秋刀魚は、脂がのってしっとりとしています。頭から骨まで美味しく食べることのできる「秋刀魚コンフィの炭火焼き」は、旬の秋刀魚がもつ滋味を感じられる一品です。塩麹でマリネし、ゆっくりと低温の油でコンフィした旬の秋刀魚を、炭火であぶります。また、ポルチーニ茸をあわせた「秋刀魚とポルチーニ茸の東寺揚げ」と秋ナスと酢で〆た「秋刀魚のルーロー」を提供します。●演目:大工調べ登場する食材:薩摩芋提供する料理:焼き芋、薩摩芋とフォアグラのコロッケ、薩摩芋のレムラード、薩摩芋の焼きリゾット充分な甘みが特徴の薩摩芋をそのままじっくりと火を通した焼き芋と、薩摩芋をフォアグラ、マデラソースを合わせ、薩摩芋の皮をパン粉に使用した「薩摩芋とフォアグラのコロッケ」を提供します。また、マヨネーズとあわせ、ポテトサラダのように仕上げた「薩摩芋のレムラード」と、「薩摩芋の焼きリゾット」には味噌や、いぶりがっこを使用するため、日本酒との相性も抜群です。8月から収穫が始まる薩摩芋ですが、美味しく食べることができるのは、収穫から2~3ヵ月たち水分が抜けた状態といわれています。甘味をより一層引き立たせる仕立てで堪能します。●演目:夜鷹そば屋登場する食材:そば(新そば)提供する料理:かけそば、そばがきの鴨コンソメ、そば粉のブリニ鴨とそばの実のカイエット新そばを使用した、今も昔も変わらない、かけそばというシンプルな食べ方と、鴨南蛮そばから着想を得た「そばがきの鴨コンソメ」を提供します。この料理は、そばがきをフリットにし、揚げ出し豆腐のように鴨のコンソメをかけ、新そばの風味をふんだんに感じることのできる一品です。また、旬の新そばをふぐの卵巣の糠漬けとクリームチーズをあわせた「そば粉のブリニ」とトリュフの香りを添えた「鴨とそばの実のカイエット」にして用意します。2 秋の旬の食材にまつわる落語を楽しむこの催しでは、その時期に旬をむかえる食材に合わせ、開催開始の9月から11月末まで1か月ごとに噺を変え、秋の旬の味覚が登場する3つの噺を披露します。披露するのは「目黒の秋刀魚」「大工調べ」「夜鷹そば屋」です。宿泊者専用の完全プライベートなお茶の間ラウンジで、真打が目の前で披露してくれるため、息遣いから表情まで見え、臨場感を味わうことができます。六代 玉屋柳勢1981 年、千葉県富里市生まれ。2005年3月に早稲田大学教育学部社会科を卒業し、柳亭市馬に入門。落語協会に所属、2020年3月に真打に昇格し、江戸から続く名跡である「六代 玉屋柳勢」を襲名。古典落語を得意とするとともに、新しい落語にも挑戦し続けています。3落語の食を楽しむための落語講座落語とその食事を、より一層楽しむための落語講座を開催します。落語に馴染みのない方から上級者まで満喫できるように、まずは小噺を聴き、落語家と話をしながら、気軽に落語に触れる時間です。他にも、落語の成り立ちや古典落語と新作落語の違いといった基本的なことから、現代の落語業界事情やウラ話等を落語家が話します。扇子を使ったそばとうどんの食べ方の違いや、江戸っ子の食べ方を知ることで、現代にも通ずる粋といわれる食べ方を知ることができます。【参考】●演目:目黒の秋刀魚江戸時代、低級な魚として扱われていた秋刀魚を庶民と同じように食べたお殿様が、その味が忘れられないという滑稽噺。●演目:大工調べ江戸時代、何度も起こった飢饉の際に、お米の代わり重宝されたのが薩摩芋であった。落語に登場する大家が芋屋だった過去を持ち、言葉の行き違いが原因で起こった騒動を描く滑稽噺。●演目:夜鷹そば屋子どもがいない老夫婦と親を知らないはぐれモノが登場する人情噺。老夫婦は夜鷹そば屋という夜更けまで、そばを流し売りする商売をしており、そばをすするシーンが登場する。「東京・ご馳走落語」概要■期間:2022年9月1日~11月30日目黒の秋刀魚:9月1日~30日、大工調べ:10月1日~31日夜鷹そば屋:11月1日~30日■定員:6名(最少催行人員2名)■料金:1名 20,000円(税・サービス料込、宿泊料別)■含まれるもの:落語、秋の食材を使用した料理、日本酒、落語講座■予約:公式サイト([ ]{ })にて14日前まで受付■対象:星のや東京宿泊者■星のや「夢中になるという休息」をコンセプトに、各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。国内外に展開する各施設では、その土地の風土、歴史、文化が滞在時間を豊かにするものとしておもてなしに織り込み、訪れた人を日々の時間の流れから解き放ち、特別な非日常へいざないます。[ ]{ }星のや東京現代に合わせて進化した「塔の日本旅館」。地下2階、地上17階の塔型の空間は、畳敷きの玄関、伝統的な和室や各階のお茶の間ラウンジ、最上階の温泉で構成されています。日本の歳時記に合わせた室礼、日本文化を身近に感じられる体験や日本旅館らしいおもてなしを提供します。〒100-0004 東京都千代田区大手町一丁目9番1/客室数 84室[ ]{ }<最高水準のコロナ対策宣言>【1】衛生管理星野リゾートでは、コロナ対策の一環として、お客様の健康と公衆衛生を考慮し、以下の対応を行っております。・チェックイン時の検温実施・通常の客室清掃に加え、ホテル館内のアルカリ電解水による清掃と拭き上げ・館内各所に除菌用アルコールを設置・全客室に手指消毒用アルコールを設置・レストラン入店時に全てのお客様へ手指のアルコール消毒を実施・食器類(お皿、グラス)やカトラリーの高温洗浄(80度以上)、食事用トレイの除菌洗浄・フロントにパネルやビニルシートなどのパーテーションを設置・館内での接客業務の際にマスクを着用・スタッフの健康と衛生面の管理徹底(出社前の検温と記録確認)・湿度40%以上を保つ加湿器を全客室に設置(星のや東京、沖縄県内の施設を除く)・レストランにおけるメニューのQRコード化(界ブランド全施設)・館内での接客業務の際にマスクを着用【2】3密回避密閉、密集、密接の3つの「密」を回避する滞在を作るべく、以下の対応を行っております。・大浴場の混雑度がスマートフォンで分かる3密の見える化および混雑予測サービス実施(一部)・滞在中、混雑が確認された場所での、入所・入店規制・レストランの混雑状況を管理し、入店時間の分散化・チェックアウトのフロント精算時に、入列規制を適宜実施・客室でのチェックイン対応(星のや・界)・パブリックスペースへのCO2(二酸化炭素)濃度測定器の配備・自然換気、機械換気など、建物の設計にあわせた換気の徹底関連資料:[【星野リゾート】コロナ対策まとめ]{ } 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月20日第16回オンライン落語会『志ん輔と仲間たち』が、7月15日19時より古今亭志ん輔の自宅稽古場からライブ配信されることが決定。ゲストとして東京都健康長寿医療センター研究所研究部長の大渕修一が出演する。今回の配信は「落語」×「健康長寿」がテーマで、演目は年増の遊女お染が客の金造を道連れに身投げしようとする滑稽ばなし『品川心中』のほかに一席を予定。またゲストの大渕は、健康長寿の研究に取り組む理学療法士・医学博士。同研究所をベースに、地域や企業と連携しながら、人々の健康寿命を延ばすための総合的な活動に取り組んでおり、志ん輔と健康談義を繰り広げる。申し込み受付は7月15日正午まで実施中。<配信情報>第16回オンライン落語会『志ん輔と仲間たち』7月15日(金) 19:00~20:30配信視聴料:1,500円(税込)※見逃し配信(配信後3日間)あり申し込み受付:7月15日(金) 12:00まで※公式サイトよりお申込みください。お問い合わせ:志ん輔と仲間たち事務局(株式会社毎日企画サービス内)Email: shinsukenakama@mainichi-ks.co.jp(mailto:shinsukenakama@mainichi-ks.co.jp)※過去配信のハイライト・予告動画はこちら:公式サイト:
2022年07月13日2022年4月、松竹芸能所属の落語家5名で結成された落語家ユニット「五楽笑人(ゴラクショウニン)」。この記念すべき第一回公演が、7月3日(日)大阪・心斎橋パルコ SPACE14にて開催される。「五楽笑人~始動~」 チケット情報メンバーは、テレビ・ラジオでも活躍、昨年、自ら題材を見つけて取材を行い落語を創作する新ジャンル「ノンフィクション落語」を確立し注目を集めた笑福亭鉄瓶。「令和2年度 文化庁芸術祭」新人賞受賞など、数多くのタイトルを獲得している笑福亭喬介。「2021年 NHK新人落語大賞」準優勝で、今年芸歴15周年を迎える笑福亭生寿。同じく今年芸歴15周年を迎え、高座写真家としても活躍するなどマルチな才能を開花させている桂咲之輔。そして、「2018年 NHK新人落語大賞」ファイナリストである笑福亭呂好の気鋭の5名!この個性豊かな5名が、それぞれ落語初心者から落語愛好家まで楽しめる古典落語、新作落語を1席づつ披露。誰をピックアップしても受賞歴のあるもの、賞レースファイナリストの実力者揃いなので見ごたえ間違いなし!また、古典落語のその後のストーリーを五楽笑人全員で創作し、“音+映像+五人のリレー落語”で創り上げる新ジャンルの落語「ラクゴノソノゴ」を初披露する。第1弾は、誰しも一度は耳にしたことのある演目「寿限無」。古典落語では小学生時代で終わっており、その後の彼がどんな人生を歩んだのか…!?落語ファンの方はもちろん、初心者の方も十分楽しめる内容になっている。チケットは発売中。
2022年06月15日毎月定例で落語会の配信を手掛けている文春落語オンラインが、2月から5月まで全5回にわたり「文春落語柳家さん喬オンライン一門会」を開催し好評を博した。これは柳家喬太郎、柳亭左龍、柳家喬之助が出演する生配信を皮切りに、一門の落語家が月替わりで総出演し、大師匠の柳家さん喬が最終回にトリをつとめる形で開催されたスペシャル企画。MC役の人気者の喬太郎はフル出演した。高座では古典、新作ともバラエティ豊かな一門の個性を存分に味わえる。また毎回人気のトークコーナーは、ふだん聞けない爆笑ものの裏話も無編集で楽しめ、見どころ満載の5公演となっている。特に最終回のさん喬・喬太郎の親子回は、落語ファンならずとも見逃せない深い話が話題にもなった。現在その5公演分を1コンテンツにまとめた動画を期間限定でオンデマンド配信中。1公演平均90分ほどで、配信期間中は繰り返し視聴ができる。柳家さん喬一門の実力派の落語をじっくり堪能する絶好の機会だ。【公演概要】文春落語柳家さん喬オンライン一門会全5回イッキ見<第1回>2月26日生配信柳家喬之助「三人無筆」柳亭左龍「棒鱈」柳家喬太郎「蒟蒻問答」トークコーナー<第2回>3月9日生配信柳家喜三郎「あたま山」柳家小志ん「黄金の大黒」柳家小平太「二階ぞめき」柳家喬太郎「花見小僧」トークコーナー<第3回>4月3日生配信柳家やなぎ「タイトル未定」柳家さん花「あくび指南」ダーク広和(マジック)柳家喬太郎「刀屋」トークコーナー<第4回>5月3日生配信柳家さん助「夏の医者」柳家小傳次「いもりの黒焼」柳家喬志郎「その名はおてふ」柳家喬太郎「華やかな憂鬱」トークコーナー<最終回>5月4日生配信柳家喬太郎「路地裏の伝説」柳家さん喬「幾代餅」トークコーナー【チケット】発売中~5月30日(月)23:59まで料金:7,000円(税込)【視聴期間】5月17日 (火) 10:00~5月31日 (火) 23:55
2022年05月26日若手落語家6名が登場ゲストは柳家三三公益財団法人北区文化振興財団主催、『第33回北とぴあ若手落語家競演会』が2022年9月11日 (日)に北とぴあつつじホール(東京都北区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて6月15日(水)10:00より発売開始です。カンフェティにて6月15日(水)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 旬な若手落語家6名が話芸を競い合う、熱き戦い!切れ味のよい枕に、情景溢れる語り口。ゲスト・柳家三三の名人芸もお楽しみに!【北とぴあ若手落語家競演会とは】大賞を決める審査員は会場のお客様。「さがみはら若手落語家選手権」「NHK新人落語大賞」とならび“3大若手落語家コンクール”とも称される落語会です。30年以上の歴史を誇り、若手落語家にとっての登竜門の一つとされています。過去の大賞受賞者には林家たい平(第3回)、桂文治(第7回)、古今亭菊之丞(第8回)、柳家三三(第9回)、春風亭一之輔(第19回)など今をときめく噺家が勢ぞろい!開催概要『第33回北とぴあ若手落語家競演会』開催日時:2022年9月11日 (日)13:30開場/14:00開演会場:北とぴあつつじホール(東京都北区王子1-11-1)■出演者古今亭志ん松柳家吉緑林家つる子桂 竹千代瀧川鯉白桂 鷹治【ゲスト】柳家三三【司会】サンキュータツオ(米粒写経)■チケット料金一般:2,800円(全席指定・税込)主催: 公益財団法人北区文化振興財団共催:東京都北区 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年05月25日日本橋三井ホールを会場とする「COREDO落語会」が2014年の第1回から数えて30回を迎える。豪華な演者と凝った構成で評判の、当代きっての落語名人会といわれる落語公演。そのプロデューサーの演芸評論家・山本益博さんにインタビューをした。──数あるホール落語会のなかで、「COREDO落語会」を立ちあげた理由は。まずは東京のまん真ん中の日本橋から江戸文化を発信したいと、COREDOを運営する三井不動産さんにもちかけました。もともと、東横落語会(1956〜85)というとても歴史のある会の後期の企画委員をしていたんです。いまから考えると、日本でも最高の落語会だったんですが、惜しまれつつ閉幕した。そのときのコンセプトで、いつか、日本一の落語会を作りたいと考えていたんです。簡単にいうと、なかよし落語会でなく、現代の名人といえる落語家が高座でお互いしのぎを削る会を作りたかった。東横落語会の終盤頃は、三遊亭圓生と柳家小さん、金原亭馬生の三人の師匠をレギュラーにし、そこに古今亭志ん朝、立川談志、三遊亭圓楽がひとりずつ加わるという豪華版。毎回火花がとびちる高座でした。あの質をもういちど再現したかった。──まずは東横落語会に倣って出演者をレギュラーで固めたわけですね。核になるひとを世代的に三人決めたいなと考え、柳家権太楼、柳家花緑、春風亭一之輔の三師匠に声をかけました。権太楼さんは「新聞社などが主催する落語会はあるけど、個人が中心になるというのは面白い」と賛同してくれた。花緑さん、一之輔さんも加わり、会はスタート。ここから、柳家さん喬さん、そのお弟子さんの柳家喬太郎さん、脱力系といわれる人生そのものが落語になっている瀧川鯉昇さん、桃月庵白酒さんとレギュラーが広がっていったんです。そんな皆さんを中心に、豪華なゲストをお呼びするという構成になっています。──演目へのこだわりも、この会の大きな魅力のひとつですね。ぴあアプリ版の連載「山本益博のずばりこの落語」では、私の好きな落語の演目をひとつずつ紹介しているんですが、そこでこれまでに書いたものは、このCOREDO落語会でもかけています。ふつうは落語家さんと相談して決めるものですが、COREDOはまず私が決めて、直接師匠方におひとりずつお願いします。この人にいまこの噺をやってもらったら面白いはず、そんな聴き手の発想で選んだ噺。もちろん一番聴きたいのは私です。落語家さんからは多少嫌がられることもありますが、ほとんどその挑戦に答えてくれています。組み合わせを考えているのは至福の時間ですね。今年の3月は「五代目柳家小さん 前座噺と名演集」と題して、先代小さんの弟子であるさん喬、柳亭市馬、孫の花緑、孫弟子の喬太郎という五人の師匠に、ふだんはやらないゆかりの演目を演じていただきました。さん喬さんの『道潅』なんて、小さん一門、いわゆる柳家の噺家さんは、まずこれを覚えるという噺。さん喬師匠が演ると、ええこんな面白い噺だったんだと驚きます。実は、ホール落語だとかっちりした演目ばかりじゃないですか。こういった『道潅』のような寄席向けの演目をあえて取り上げるのも、当初の企画でした。衝撃だった鶴瓶の『らくだ』──これまでのベスト5は──「これはうまくいった」という演目を五つあげるとしたらいかがでしょう?皆さんに強烈なインパクトを与えたのは笑福亭鶴瓶さんの『らくだ』ですね。2016年2月の回でした。何で鶴瓶だすの、落語できるの、なんていった人もいたんですから。何言ってるんですか、鶴瓶さんの師匠は松鶴、上方落語の本流ですよ、と答えていました。ぜひ『らくだ』をとお願いしたらとても喜んでいただいて。トリで出ていただいたのに、まくらもなくていきなりわーっと噺に入っていく、もうわしづかみにされました。それから1時間20分。柳家さん喬さんの『雪の瀬川』も名高座でした。2018年12月。年の瀬の人情噺。これも1時間40分の長講一席です。終わっても拍手がなりやまず。落語ではあまりないことですが、師匠の背中を押してもう一度高座に上がっていただき、カーテンコールですよ。あれをお聴きになったお客さんは一生忘れないと思います。三つ目は、今度の6月4日にも再演していただく権太楼師匠の『唐茄子屋政談』。僕は圓生のも志ん朝の名高座も聴いていますが、それを上回る“唐茄子屋”。夏はこれです、毎年一回聴きたいです。そして春風亭小朝師匠の『愛宕山』。彼が演ったなかでもピカイチでした。桂文楽、志ん朝以降の『愛宕山』では彼を超えるものはない。あんなきれいな所作はなかった。五つ目は、これもぴあの連載でも書きましたが。喬太郎師匠の『おせつ徳三郎』。すごく映画的です。いつもの「お題目で助かりました」というオチを捨てちゃって、「花びらがふたつ流れていきました……」。詩情あふれる切ない終わり方です。ああいうことができるのは喬太郎しかいない。いや『おせつ徳三郎』をこんな風にまとめるか、とすごいショックでした。──季節感あふれるプログラム。昨年の暮れは『文七元結』のリレー落語というのもありました。権太楼師匠とさん喬師匠が舞台にでて、お客さんが見ている前でじゃんけんをして順番を決めて演じた。後半のさん喬さんがすごかったですね。そでから高座に進むところから、もう羽織をぬいで芝居がはじまっている。あれは、おたがいの噺を何度も聴いていて、どんな風でもちゃんと受けるぞ、という計算しつくされた舞台でした。これもよかったな。さきほど五つあげましたが、それどころではないですね。──ついに30回。これからどんな会にしていきたいですか。今回の30回目は特別編成。出演はいままで会を盛り立ててくださったレギュラーの皆さん。演目は、好評だったもののアンコール、ということでお願いしています。『中村仲蔵』を花緑師匠が、『唐茄子屋政談』は権太楼師匠が、『たちきり』はさん喬師匠がそれぞれ再演してくれます。『百川』は、舞台になった料亭が、日本橋のホールに近い場所にあったことにちなみ、一之輔師匠が第1回に演じてくれたんですが、今回もう一度口演してくれます。これから少なくとも50回まではやりたいですね。私の大学の卒論は『桂文楽の世界』。以来50年近く、名人芸を追い続けてきました。名人芸というのはなくなるものではない。どんどん新しくなっているんです。COREDO落語会で、そんな現代の名人芸を育てたい、見届けたいと思います。柳家さん喬、柳家権太楼はまちがいなくいまの名人です。東横落語会の頃に聴いた圓生、小さん、その後の志ん朝、談志に匹敵します。そのつもりで見ないともったいないです。■読者プレゼント『第三十回 COREDO落語会』昼の部、夜の部にそれぞれ5組10名様をご招待応募はこちら昼の部:夜の部:<公演情報>『第三十回 COREDO落語会』2022年6月4日(土) コレド室町1 日本橋三井ホール■昼の部12:30 開場 / 13:00 開演柳家花緑『中村仲蔵』柳家権太楼『唐茄子屋政談』桃月庵白酒『松曳き』林家たま平■夜の部17:30 開場 / 18:00 開演瀧川鯉昇『粗忽の釘』柳家さん喬『たちきり』春風亭一之輔『百川』三遊亭わん丈各5,500円(税込・全席指定)チケットはこちら昼の部:夜の部:
2022年05月25日映画『ツユクサ』の大ヒット御礼舞台挨拶イベントが行われ、主演の小林聡美と平山秀幸監督とともに、キャストとして出演している人気落語家の瀧川鯉昇、桃月庵白酒が登壇した。SNS上には「心温まる映画」「ほっこりした!」という感想があふれる中、一方では落語ファンから支持を集める人気落語家たちが意外な役どころで出演していることが話題に。主演の小林さん演じる五十嵐芙美が通う断酒会の会長を演じた瀧川鯉昇、江口のりこ演じる妙子の恋人でお寺の住職役を演じた桃月庵白酒も今回登壇し、撮影時の様子や共演者とのエピソードを“落語好き”の小林さんを交えて繰り広げた。隕石が人にぶつかる確率は1億分の1。50歳を目前にした主人公・芙美はこのあり得ない出来事に遭遇した日を境に、日常の中でささやかな幸せを見つけていく本作。小林さんは「観ていただいた後の舞台挨拶ということで温かい雰囲気があってとても嬉しいです」と、会場に詰め掛けた観客に感謝を述べ、大きな拍手で迎えられ舞台挨拶がスタート。劇中で芙美が通っていた断酒の会の会長・潮田欽三役を演じた鯉昇師匠は「落語ではほとんど緊張することはなくなったんですが、こういう舞台挨拶に立つのは初めてなので、緊張しております。いじめないでください!」と挨拶し会場を沸かせ、お寺の住職の菊池純一郎役を演じた白酒師匠も「まさかこういう場所に立つとは思いませんで、高座の方が楽だなと。いじめないでくださいね」と続け笑いを誘った。MCを務めるのは、断酒の会の会員・塚本葵役を演じた鈴木聖奈。彼女から出演のオファーを貰ったときの気持ちを聞かれると鯉昇師匠は「監督には10年越しくらいでお世話になっているんですけれど、衣装も変えなくていいし、化粧もしなくていい役をくれるんです。今回もそうで、とても楽しいです!」と喜んだそう。白酒師匠は監督からは簡単な撮影になると聞かされたようで、「当日の衣装が思った以上に重くて、1日中撮影をした」と大変だったことを明かし、小林さんも「本当に怖いくらい辛そうでしたよね」と共演シーンをふり返った。白酒師匠は「本来なら私が元気づけなきゃいけないのに、小林さんや江口さんから“頑張って、もう少しだよ”と声をかけてもらった」と感謝を伝え、「ただそのかいあっていい映画に仕上がったんじゃないかなと思います」と続け、笑いを誘った。さらに「体重を5キロぐらい増やして役作りをした」と畳みかけた。断酒会に通う芙美だが、実際の小林さんはお酒がほとんど飲めないそう。「お酒が私に寄ってきてくれない。でも酔っぱらうとすごく陰気になります」と役柄とは真逆であることを明かし、「長い人生で泥酔された方々を沢山見てきたので、それを役作りの参考にしました」とつづけた。また落語が大好きだという小林さんは、今作で噺家さんのお2人の出演を聞いたときに「やったー!」と大喜びしたそうで、「こんな近いところで落語以外の話を聞けるのはほんとに貴重なことで」と撮影時を懐かしむ様子も。小林さんとの共演について鯉昇師匠は「やりたいという気持ちだけで役者としての修行は何もしてないので、お前たちこんなところに来てるんじゃなくてほかにやることあるだろうって思われているんじゃないか」と、落語好きの小林さんにどう思われているか心配しながら撮影していたと明かすと、小林さんは「お着物だとほんとに噺家さんという感じですが、どうして普通の衣装もあんなに似合うんでしょうか」と役に自然になりきる鯉昇師匠に驚いたそう。白酒師匠は「ミーハーなもんですから、撮影のときにまず江口のりこさんを見て『江口のりこだ!』と感激したけれど、撮影が始まってしまうと、その余裕がなくなるくらい、ひたすら撮影が大変でした」とふり返りつつ、平山監督の演出は勉強になったとほほ笑んだ。また、平山監督は鯉昇師匠と白酒師匠の起用理由について「話し屋さんの存在感が面白くて、演技が上手いとか下手とかじゃなくて味っていうんですかね」と役者にはない2人の特別な存在感に言及した。『ツユクサ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ツユクサ 2022年4月29日より全国にて公開©2022「ツユクサ」製作委員会
2022年05月11日●吉本は「お客様を楽しませたいという気持ちが受け継がれている」落語界、そしてお笑い界を牽引し、現在は上方落語協会特別顧問を務める桂文枝。吉本興業を代表する存在として、4月2日・3日に行われた吉本興業創業110周年特別公演「伝説の一日」では、幕開けとなる初回公演の口上を務めた文枝にインタビューし、落語界や吉本興業への思い、今後の活動について話を聞いた。「伝説の一日」の口上で、「1912年に吉本興業が始まりました。私は吉本に入って55年、ちょうど半分になります。ずっと笑いをつないできて、我々も次の世代に笑いをつないでいきたいと思います」と力強く挨拶した文枝。110年続いてきた吉本興業の強さについて、「吉本吉兵衛と吉本せいによって吉本興業が始まり、2人が育てた芸人さん……エンタツ・アチャコや初代春団治たちのお客様を楽しませたいという気持ちが我々にも受け継がれている。戦前・戦中・戦後と受け継がれ、コロナ禍でも皆さんに楽しんでもらいたいという気持ちを強く持っている」と捉え、「それを僕らが次につなぎ、若い人たちがもっと若い人たちにつないでいく。そういう風にしていけば、150年、200年と続いていくと思います」と語る。「伝説の一日」は、明石家さんまやダウンタウンをはじめとする吉本芸人が総出演。所属芸人にとっても特別なイベントであり、文枝は初開催となった10年前の100周年時の「伝説の一日」を振り返り、「なかなか一緒になることがない東京の芸人と大阪の芸人が見事に勢ぞろい。イベントもさることながら、終わった後にみんなで宴会したときに吉本のすごさを感じました」としみじみ。「さんまさんが中心になってみんなで『いらっしゃ~い』をやろうと言ってくれて、みんなで『いらっしゃ~い』した写真は僕にとってすごく記念になったし、それまでやってきたことがあの一日によって伝説になったなと感じました」と述べ、10年ぶりにまた開催できて「うれしい」と喜んだ。今年の「伝説の一日」では、さんまは「さんまの駐在さん」で盛り上げ、ダウンタウンは31年ぶりとなる漫才で魅了。“初代駐在さん”の文枝も千穐楽の「駐在さん」に出演し、さんまとの息の合った掛け合いで観客を笑わせた。文枝は、さんまとダウンタウンの頼もしい活躍を「非常にうれしい」と喜びつつ、「年齢的に、もう次の人が出てきてもいいような感じがしていますし、彼らがそれを一番感じていると思います。だから、どう彼らが次の人を育てるかということだと思います」と次なる吉本のビッグスター誕生を期待する。●さんまの落語家復帰を期待「戻ってくると信じている」自身も、新たなスター発掘・育成が使命だという。文枝はかつて、『ヤングおー! おー!』と『MBSヤングタウン』にさんまを抜てきし、さんまの人気に火をつけた。「さんまさんが前説やっているのを見て面白いなと思って番組に紹介した」と振り返り、「これから僕がやることは一つ。次の若い人を育てるというのが僕の残された仕事だと思っています。特に落語家の中からスターを。それが吉本への恩返しだと……」と語る。スター不足がまさに今の落語界の課題だとし、「みんなすごく頑張っていますが、漫才に負けないパワーと才能を持った人がいない」と頭を悩ませる。「ただ、持っている人はいるかもしれないので、それを引き出していくのが僕の務めだと思っています。昔は寄席の中心は落語でしたが、今は漫才に負けている。次のさんまさん、次の(笑福亭)鶴瓶さんを見つけて世に出したい。それが今の夢です」と力を込めた。落語界の盛り上げのために、さんまに落語界に戻ってきてほしいという思いも抱き続けている。「落語界は低迷気味ですので、さんまさんがきっと戻ってくると僕は信じていますし、戻ってくるんじゃないですかね。落語家の公演にゲスト出演したりしていますし。鶴瓶さんがちゃんと落語をやり出したように、さんまさんもそのうちやると思います」と期待しつつ、「年齢的に、次の人を育てる側になっていくと思いますけど」と付け加えた。そして、「第2、第3のさんまさんが出てきてほしいなと。いい人はいるんですけど、やり方がわからないというのもある。さんまさんの努力と自己プロデュース力はなかなか真似できないですけど、彼からいろいろ学んでほしい」と話した。スター誕生には「運も大事」だという。「時代というものに推してもらわないとなかなか上にいくことができない。もちろん、本人の努力は必要不可欠ですが。常にアンテナを張って時代を捕まえて離さない。それが大事だと思います」。さらに、「独自性」も必要な要素として挙げる。「人と同じことをやっていたのではダメですから、人と違うことを考えて、人の100倍くらい努力しないと。僕らが教えられることは教えますが、それを自分のものにして、それ以上のものを作り出せるかどうかは本人次第です」。●創作落語の新作にも意欲「400作に向けて頑張っていきたい」文枝は、51年3カ月司会を務めたABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』を3月末で勇退。最終回から少し時間が経った今の気持ちを尋ねると、「ほっとしました」と安堵の表情を見せ、「病気で交代とかではなく、元気に終われてよかったなと。51年3カ月続けようとやってきたのではなくて、皆さんのおかげで続いたわけですから、本当にありがたかったなと思います」と感謝する。文枝は創作落語で落語界を牽引し、その数306作。自身の誇らしい伝説エピソードを尋ねると、「創作落語を300作ったということですかね」と胸を張る。独自の笑いを生み出していく姿勢から後輩たちにも吸収してほしいと考えているが、まだまだ自身も新たな創作落語を生み出していくつもりだ。「もっともっと面白い落語を作っていきたいと思いますし、そのためにいろいろ勉強していることもありますので、まだまだ新作を作り続けたい」と、78歳になっても創作意欲は衰えず。「これから400作に向けて頑張っていきたいと思います」と笑顔で話してくれた。■桂文枝1943年7月16日生まれ、大阪府出身。上方落語協会特別顧問。1966年に桂小文枝(故・五代目桂文枝)に入門。1967年、ラジオの深夜番組に出演し、若者に圧倒的な支持を得る。1969年にテレビの司会に抜てきされてから、数々のレギュラー番組を担当。2022年3月末で勇退したABCテレビ・テレビ朝日系『新婚さんいらっしゃい!』では、51年3カ月司会を務めた。1981年に創作落語を定期的に発表する「落語現在派」を旗揚げし、現在までに306作を発表。これまでに二度の文化庁芸術祭大賞、芸術選奨文部科学大臣賞、紫綬褒章、菊池寛賞などを受賞している。
2022年04月13日ヘヴィ・メタル専門誌「BURRN!」編集長、落語評論家としても知られる広瀬和生の書籍発売記念竹書房主催、『広瀬和生を聴け! 三遊亭兼好の落語とスペシャル対談の会』が2022年6月7日(火)にEurroLive ユーロライブ(東京都渋谷区)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて4月11日(月)10:00よりチケット発売開始 ほぼ毎日高座に接し、客席から現在進行形の落語の最前線を目撃した落語評論家の広瀬和生氏の新刊書籍『落語の目利き』(2022年竹書房刊)の出版を記念した落語公演を開催いたします。高座を務めるのは、同書の題字・イラストを担当した人気落語家の三遊亭兼好。百数十点のイラストで同書に花を添えた兼好が高座のあとに、インタビュアーとなって、著者の広瀬和生の評論家としての了見や、「プチ落語ブーム」からコロナ禍となった激動の4年間を客席から観た考察を聞き出します。いわば、北沢タウンホールで28回開催されていた「この落語家を聴け!」落語会の真逆の構図。これが最初で最後?!滅多に観れない対談が実現いたしました。【書籍『落語の目利き』】ほぼ毎日高座に接する広瀬和生が、2017~2021年の若手が元気な「プチ落語ブーム」の活況から一転してコロナ禍へと突入していく激動の4年間に、週刊誌に連載した落語コラムを読み易くまとめた書籍が、『落語の目利き』です。兼好師のイラスト百数十点収録。2022年5月26日(木)発売四六判328頁定価(本体2,000円+税)竹書房刊プロフィール【著者広瀬和生プロフィール(落語評論家/音楽雑誌編集長)】1960年生まれ、埼玉県所沢市出身。東京大学工学部都市工学科を卒業後、レコード会社勤務を経て、現在は月刊ヘヴィ・メタル専門誌「BURRN!」編集長。音楽雑誌の編集者/ライターとしての顔とは別に、ほぼ毎日高座に接する30年来の落語ファンとして知られ、現在進行形の落語界の魅力をリアルタイムで追いかける落語評論の第一人者として活躍中。『この落語家を聴け!』(集英社文庫)、『この落語家をよろしく』(講談社)、『現代落語の基礎知識』(集英社)といった著書が話題となる。最新刊は、5月に『落語の目利き』(竹書房)を予定している。【題字・イラスト[三遊亭兼好プロフィール]】サラリーマン等を経て、平成10年28歳で三遊亭好楽に入門、前座名 好作。 平成14年二ツ目昇進、好二郎に改名。 平成20年真打昇進、兼好に改名。 国立演芸場花形演芸会平成21年度銀賞、22・23年度金賞受賞。「五代目圓楽一門会・期待の星」のキャッチで活躍中の人気落語家。Twitter(@sanyutei_kenko) 開催概要【書籍発売記念落語公演】『広瀬和生を聴け! 三遊亭兼好の落語とスペシャル対談の会』開催日時:2022年6月7日(火) 18時30分開場/19:00開演(21:30終演予定)会場:EurroLive ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1−5)■チケット料金指定席:5,500円(広瀬和生氏サイン入り書籍含)(税込)■オンライン公演実施予定 詳細は、5月下旬にカンフェティHPで! 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月08日古典落語だけでなく新作にも魂を注ぎ込む桂春蝶。メディアで活躍しつつも上方落語の王道をまい進する桂吉弥。古典の世界観を壊さず“今”を落語に吹き込む春風亭一之輔。次代の担い手である上方の先輩ふたりと、最もチケットが取れない噺家と言われる江戸落語の雄、というユニークで刺激的な顔合わせの落語会がついに実現する。そこで春蝶と一之輔に「三人噺」について、先輩としての本音、後輩としての心の内を聞いた。この会は落語が素晴らしいと思わせる3人じゃないといけない!――「三人噺」の会は上方勢ふたりの出演が決まったのち、春蝶さんに主催者側から「江戸からどなたか?」と依頼があったとか。一之輔さんに、即決だったのですか。春蝶落語でいうと一之輔、講談では神田伯山。ふたりともタレント的な売れ方じゃなく、技術みたいなもので頭角を現してきたというか、ちゃんとその業界を背負ってる。そういう人と一緒にやることが絶対に不可欠だと思ったんですよ。やっぱり、この会は落語が素晴らしいなと思わせる3人じゃないといけない。そこで彼の力を借りようと。――春蝶さんからの直々のオファーに対し、どのような感想を持たれましたか。一之輔おふたりの名前を聞いて、すぐにイメージはしますよね。三人会ってどんな感じになるかなあって。落語会って面白いもんで、やる意味のある会と、そんなに意味のない会…意味がないっていうか、いわゆる仕事。もちろん聞いてくださる方がいるのは有難いんだけど、いわゆるお仕事的な会じゃなくて、違う意味もある会になるんじゃないかなっていう気はしました。そろそろ後輩とやる会が増えてきて、トリをとることも多くなって。僕に伸びしろがあるとするならば先輩とやる会は本当に有難いし、ましてや大阪の第一線を走ってる方々との三人会っていうのは本当に嬉しいですね。まだ終わってないんで、本当に意味があるかどうか分かんないんですけど(笑)。自分がやって良かったなっていう会にしなきゃいけないと思います。――一之輔さんは、記者会見でこの会を“ホームラン競争”と例えられました。「春蝶・吉弥と一之輔 三人噺」チラシ一之輔でも、あんまりバットを振り回そうとするとダメになるんで、マクラからさぐりさぐり。僕はだいたい低いところからスタートするんでね。春蝶でもね、元南海ホークスの門田博光選手は、ズバンと当たって、バーンって飛んでいって、柵を超えたぐらいから弧を描くぐらいじゃないとホームランとは言わんと。一之輔君なんかもフェンスに届きゃいいっていうのではなくて、自分のフォームと自分の軌道みたいなのがあるはずなんです。それに、勝敗はウケた数なのか? でも、それだけじゃないのが落語の面白いところで。ウケた数じゃなくて、メモリなんやと思う。お客さんの中の感動メモリ。一之輔例えが違ってました。ワニワニパニックにしましょうかね。全然違う?春蝶(笑)そっちの方が正しい!華と泥臭さを併せ持つ春蝶に、言葉の説得力が半端ない一之輔――お互いが思われている、お互いの噺家としての魅力を教えてください。春蝶噺家にとって一番大切なのは説得力なんやろなと。一之輔という噺家は、この人のこの噺のこの間なら聞かざるを得ないっていう風なことを第一声から思わせてしまう。最初の段階で空気を支配できる。完全に自分の色に染められるっていうか。僕より後輩では、東西で彼が一番できてる人。だから、ほんまに頼りにしてるんですよ、「三人噺」の会では。「三人噺」というのは三国志みたいなもので、三分の計なんですよ。3人で天下を治めましょうという。それぞれ土地を持ってて、そこはちゃんと責任もって治めてね、っていうことやと思うんです。一之輔領地、明け渡しますよ(笑)。春蝶師匠は、高座に上がった時の華がすごいんです。それに二世の人って卑屈さがない。僕なんか落語を選んだ時点でちょっと卑屈なとこがあって、人があまり見てないものに興味があったというか。だから、ずっとねじ曲がって生きてきたところがあるんで、高座に上がった瞬間のふわっとした心地良い光というか華というか、そういうものを感じますね。前向きさも羨ましいし、もちろん落語に対しても新たなものを切り開いていこうという。新作もそうだし、古典もね。でも、ある意味、すごく泥臭いと思いますよ。失礼な表現だけど、それができるのがすごい。だって“三代目春蝶”を継いで、見た目もシュッとしてカッコいいし、大阪の古典やってりゃいいじゃねえかと思いますよ。でも、そうじゃない。そこに留まらない。泥臭い二世ってそんなにいないですよね。春蝶泥臭いと思いますね。何か枯渇してるっていうか、乾いてるっていうか。自分の心の中にある井戸を掘り続けるみたいな。いつだって自分自身と語り合って、「一体なにをやりたいために噺家になったの?」と。そこで考えに考え抜いた末に、これを探してたっていうものを見つけて紡いでいくと、自分の納得する言葉になっていって説得力を編み出せるのかな。そこまでやると面白がれる。落語って自分が面白がってないと、お客さんは全然面白くないと思うんですよね。ハイブリッド型の桂吉弥は落語界のグレイシー一族!?――では、お二方の桂吉弥さんに対する印象を教えてください。一之輔全国的にも顔と名前がちゃんと一致してる落語家って、たぶん20人いないと思うんですよ。その中の一番若い人なんじゃないかなぁ。メディアでも活躍されてるハイブリッドな噺家で、そこからお客さんを落語会に呼んできて心をつかむという。変な話、出てきた瞬間「おっ、吉弥だ」って。僕はマクラの部分で、いろいろお客さんとの距離をつめていく作業をするんで、羨ましいっちゃ、羨ましいですよ。メディアで売れてるっていうのは努力の上にそれがあるんでしょうけど、米朝一門、しいては吉朝一門に対する畏敬の念というか…何かあるんですよ。春蝶ブラジリアン柔術のグレイシー一族(笑)!一之輔(笑)怖いですよね。すぐに腕を固められそうで。春蝶彼と僕は平成6年入門の同期で、常にトップを走ってくれてる人。人気でも落語の技術でもね。ああいう人が同期にいてくれると幸運なんですよ。じゃ、自分は一体なにをするべきなのか早くに気づけるという。彼は知性と品格と可愛げの3つのバランスがすごく取れてる。「芸は人なり」といって、AMラジオをきっちりとできる人は落語もすごくいいんだと思います。優しいんですよ、彼の落語って。――優しさの中で、時に毒も吐かれますが。春蝶それは、ピリ辛ぐらいの感じやと思いますね。例えば、おうどんにちょっと一味かけるみたいな。対して、僕が出すものは生レバーとか。それをごまかしたようにパテにしてバゲットの上に塗って、それを芦屋で出すみたいなね(笑)。一之輔なんか感じ悪い!生レバーで食べたいですよ。刻み生姜かなんかで。春蝶肝をそのまま出すから、お客さんが引く。ある意味、吉弥君と僕は対極なんかなと。だからこそ、仲良くやっていけるんやと思うんです。僕が右で、吉弥が左とするならば、チラシの通り一之輔君は真ん中。やや、僕寄りと違う?優しさとか温もりというより、割とエッジ効かせるやろ。一之輔そんな感じですね。何かお客さんにぶつかっていく落語家というか。春蝶一之輔君の場合は、池袋で煮込み料理かな。一之輔つゆを継ぎ足し継ぎ足し作った煮込みを、ご飯にかけてかっこむという。言霊ひびく「浜野矩随」に対し、軽やかに「青菜」とダンス!?――「三人噺」で披露される演目ですが、春蝶さんは「浜野矩随(はまののりゆき)」です。金属彫刻師の浜野矩随は、名人と言われた父親の足元にも及ばない下手くそで…。春蝶矩随の父親の時代から、彫り物を買っている若狭屋っていう道具屋があるんです。これは僕が作った言葉なんですが、その若狭屋が「あなたのお父さんでは、ええ夢を見させてもらいました。私はあなたで、その夢の続きが見たいんです」と。で、ある仏像がホンマに矩随の作品だと知った時に、若狭屋は涙しながら「これが、私が見たかった夢の続きです」って言うんです。どうしてこの言葉が自分の中の井戸に水脈としてあったかというと、襲名の時に笑福亭仁鶴師匠に挨拶に行った際「あなたのお父様は志半ばにして倒れられました。お父様が見果てることができなかった夢の続きを、今度はあなたが見てください」と言われたんです。よく分からないけど何か感動して涙が出たんですよ。それが胸の中に刻まれてて、僕の中でウワーって膨れ上がってきて、若狭屋ってこういうことを考えてたんちゃうかなと。誰かにもらった言葉や経験…それで本当に自分の心が動いたことって、なぜか知らないけど人に伝わるんですよ。それを見つけることが、噺家というものの責任なんかなと思ったりもする。でも、こういうこと言うってクサいでしょ。噺家は往々にして照れるからよう言わんのだけど、僕はたぶん変態なのかな。一之輔変態です。ド変態です(笑)。――一之輔さんの演目は滑稽味あふれる「青菜」です。一之輔ストーリーとしては他愛もないものですよね。植木屋さんがお屋敷に上がって、お屋敷の品というか、鷹揚なやりとりをいいなあと思って真似してやったらうまくいかないという。それだけの噺ですから。でも、ある人が「ここで一番ウケなきゃいけないよ」って。どこかと言うと、あとで調べられると嫌なんで言いませんけど…ただ僕の中では今のところ、そこがMAXにはなってないんですよ。それは正しいことだと思うので、考える余地はあるのかなぁと。でも僕の落語に対する接し方がさほど真摯じゃなくて、その場その場の付き合いというか、その時、このネタとどういうダンスを踊れば、みんなが喜んでくれるかなっていう感覚でやってるので、台詞なんかもなんとなく変わってきちゃったり、間の取り方もおぼつかなかったりするんですよね。案外、落語ってドキュメンタリーなところがあって、「こないだはああだったけど、変わってきてるね」とか言われる。ちゃんとしてないってだけなんだけどね(笑)。でも、本当に好きな落語ですよ。真夏の落語だから、たぶん今年初めてやると思うんで。今年はどんな「青菜」ができるのかなっていう。夢は「三人噺」の会を引っ提げて日本全国津々浦々へ――最後に、「三人噺」の今後の展望についてお聞かせください。一之輔1回で終わるのは、もったいないですよね。この顔ぶれで。年5回は多すぎる?年2回は…みんな忙しいからスケジュールが合うかどうか。2年に3回?春蝶何のこだわり(笑)。僕の夢としては、とにかく近畿一円は全部行きたいな。あと東京はもちろん、名古屋、福岡も行って。このメンバーと話してると面白いんで、例えば沖縄とか。二泊三日ぐらいで旅行せえへんか、みたいな感覚でね。離島の小学校で、ボランティアで落語会とかもいいですね。一之輔でも、米朝事務所さんが何ていうか分からないですね。春蝶そうなった場合は、一之輔と春蝶だけで行きますよ(笑)。一之輔まぁ、仕方ないですよね(笑)。取材・文:松尾美矢子『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』チケット情報
2022年04月01日汐風落語会主催、~鎌倉の能舞台で聴く古典落語の世界~『三遊亭兼好@能舞台』が2022年5月1日 (日)に鎌倉能舞台(神奈川県鎌倉市)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて3月1日(火)より発売開始です。カンフェティにてチケット3月1日(火)10:00より発売開始 公式ホームページ 大河ドラマの舞台・鎌倉の能舞台で楽しむ落語能舞台での第四回目の落語会は三遊亭兼好師匠の再登壇です。自身も能をたしなんでいらっしゃる兼好師匠。今回はどんな噺を聴かせて頂けるでしょうか。どうぞご期待ください。(※前座一席・兼好師匠三席の予定です)能舞台高座プロフィール三遊亭兼好会津若松市出身。1998年にサラリーマン等を経て三遊亭好楽師匠に入門。前座時代から頭角を現し、二つ目になると数々の賞を受賞。真打になってからも国立演芸場花形演芸会金賞を2年連続で受賞するなど、歳を重ねるたび芸に磨きがかかっています。多忙に全国を飛び回る兼好師匠が鎌倉能舞台で笑いの華を咲かせます。公演概要~鎌倉の能舞台で聴く古典落語の世界~『三遊亭兼好@能舞台』開催日時:2022年5月1日 (日)13:30開場/14:00開演会場:鎌倉能舞台(神奈川県鎌倉市長谷3-5-13)■出演者三遊亭兼好■スタッフ汐風落語会■チケット料金全席自由:3,500円(税込)※整理番号順入場 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月25日2022年2月19日、落語家の柳家さん吉さんが、亡くなっていたことが分かりました。84歳でした。柳家さん吉さんは、「同月15日に心不全のため亡くなった」と、落語協会がウェブサイトにて、以下のように訃報を伝えています。当協会員の柳家さん吉(本名:榑井昌夫くれいまさお)が令和4年2月15日(火)午前10時に心不全の為、永眠致しました。(84歳)一般社団法人 落語協会ーより引用なお、葬儀は近親者のみで執り行われたそうです。柳家さん吉さんは、1957年に柳家小さんさんに入門。1973年に真打に昇進し、一時期はバラエティ番組『笑点』(日本テレビ系)の大喜利メンバーとしても活躍されていました。突然の訃報に、ネット上では「大好きだった」「さびしい」など、悲しみの声が相次いで寄せられています。ご冥福をお祈りします。[文・構成/grape編集部]
2022年02月19日「女に落語はできない」の声をはねのけ、昨年11月、女性で史上初の“落語界の登竜門”NHK新人落語大賞を受賞の快挙を成し遂げた落語家・桂二葉さん(によう・35)。落語は、男性がネタを演じることを前提として、その長い歴史を積み重ねてきた。二葉さん自身、入門前のいちファンだったころは「寄席で見た女性の落語家さんの噺に、違和感を覚えたこともありました」と打ち明ける。数多の弟子を育てた人間国宝、故・桂米朝(べいちょう)ですら、自著のなかで女性の落語家を育てることを「あたらしい芸を一つ創り上げるぐらいむずかしい」と書いたほどだ。かように、女性にとっては難しい世界に飛び込んで10年。先輩はもちろん、稽古後に足を運ぶ飲み屋のおっちゃんたちからも、幾度となく「女に落語はできひん」と言われてきた。それでも、「絶対とる!」と宣言していた落語大賞を、女性として史上初めて、しかも審査員全員から満点の評価を勝ちとり、つかみとった。受賞会見では、「満点というのはテストでもとったことがなかったので、意外でした。びっくりしています」こう、涙ながらに喜びを語った二葉さん。さらに万感の思いのこもった、こんな言葉も飛び出した。「ジジイども、見たか!」彼女はいかにして、分厚く硬い“ガラスの天井”を、突き破ることができたのだろうか。■何度も頼み込み米二師匠の初の女性の弟子に。“女だから”の苦労は常につきまとった大学在学中に笑福亭鶴瓶さん(70)の追っかけになり、熱心な落語ファンにもなった二葉さん。しだいに落語家になりたいと思ったが、卒業後、いったんはスーパーに就職した。しかしやはり、寄席に通ううちに、桂米二(よねじ・64)という落語家の弟子になりたいと考えるように。「うちの師匠は地味なんですけど。でも、高座はとても自然で、無理してるところが一つもない、そういう落語家で。なんとなく面倒見もよさそうに見えたんですよね」まずはアピールやと、彼の目に留まるための行動に出た。「師匠が出演してた繁昌亭に1週間、毎日通って同じ席に。そんとき私、アフロやったんで、めっちゃ目立ってたと思います。『ここにおるでー』って感じで(笑)」作戦は大成功だったようだ。米二さんが述懐する。「珍しい髪形のコがおるな、と目にはついてましたよ。それが、3日も続けて客席に。『これは、ただごとやないな』と思っておったらもう、すぐに『弟子にしてください』と言うてきて……」返事は「女のコはとってへんねん」と、にべもないものだった。米二さんは次のように補足した。「うちの師匠(3代目桂米朝)の持論ですね、『落語は男が男を演じ、男が女を演じるようにできてる芸や』と。つまり、歌舞伎と一緒です。だから『女が落語をするいうんは、宝塚版がいるわけや。わしはそんなんはよう教えん』と。その点は私も同意見。女性に教えるつもりなんて、サラサラなかった」それでも二葉さんは諦めない。何度も足を運んでは頭を下げた。やがて根負けした米二さん、「話だけでも聞こか」とあいなった。そこで、彼女が鶴瓶さんの追っかけファンだったことも知った。「鶴瓶兄さんにすぐ電話しましたよ。『こんなコが来て困ってますねん、どないしたら?』と。そしたら兄さん、『弟子にしたりいな〜』と、わりと無責任に言われて。でも、私自身もなんとなくね、むげに断ったら、あとで後悔するような、そんな気がしてたんは確かです」「ほな一回、稽古つけよか」と口を滑らせた師匠。その言葉に「よっしゃ!」と心の中でガッツポーズを決めたまではよかったが。「三遍稽古、言うんですけど。一つの演目を何個にも区切って、私の目の前で師匠がやってくれはるのを3回だけ見て聴いて、覚えるっていう。『こんにちは』『おー、ま、こっち上がりいな』……という感じで、だいたい1分ぐらいずつ、教わるんですけど。私、『こんにちは』だけしか、覚えられなくて。『お前、そんだけしか覚えられへんって、どういうことや!』と怒られました。仕方なしに4回目も実演してくれはったんですけど……そんでも、『こんにちは』『おー、ま、こっち上がりいな』までしか覚えられへん、みたいな。もう、そんなんの連続で、15分の前座ネタ覚えるのに半年かかりました」米二さんも呆れ顔で振り返る。「落語はたくさん聴いてきてたはずやのに、基本的な約束事、“上手、下手”のこともようわかってない。対面で稽古つけるとき、師匠が上手向いたら弟子も当然、自分の上手を向かなあかんのに、あいつは鏡と同じ要領で逆を向く。仕方なしに隣に座って『ええか、あっこに甚兵衛さんがいてると思え』と指さしながら教えましたよ」こらあかんな……とサジを投げかけた米二さんだったが。「何日かたってまた来たので、覚えたとこをやらせてみると……、これが、なかなかよかったんです。なぜか面白いと、そう思えた」芸人独特のなんとも説明のつかぬおかしみのことを、落語の世界では「ふらがある」と評する。まさに米二さんは目の前のズブの素人に、ふらを感じ取っていた。「ほんで、押し切られる形で『弟子にとろか』と。それが、忘れもしません、11年の3月9日です。東日本大震災の2日前。以前の阪神・淡路大震災のとき、私も仕事なくなりましたから。もし、震災が先やったら、弟子にとってなかったでしょうね。自分のことで手いっぱいやと。でも、震災直前に弟子に。そんなところも、なんか二葉は持ってたんかもしれませんね」こうして二葉さんは24歳で、米二師匠初めての女性の弟子に。勇んで入った落語界だが、女性ならではの苦労も多かった。高座では客からの冷たい視線にさらされた。出番直前、舞台袖で先輩から撞木でお尻を突かれるなんてセクハラは日常茶飯事。さらに、「女に落語はできひん、高座返しだけしとけ!」ある業界の人間からぶつけられた言葉。振り返る二葉さんの表情には、いまも怒りが滲んで見えた。「高座返しというのは前座の仕事で、舞台のお座布団ひっくり返して次の演者さんのための準備をするもの。男性の前座落語家もするんですけど。私は『前掛け、してやれ』とも言われて。『男の人は、してませんやんか!』と反論すると『女は前掛けがしきたりや』と」上方落語の寄席では、高座返しなど裏方仕事を専門とする“お茶子”と呼ばれる女性がいる。「彼女らは前掛けをしてるんです。でも、当然ですが『私はお茶子と違う、落語家や!』と。ただ、そんときはけんかしてる時間もなく、しゃあなしに前掛けつけて高座返しして。袖に戻った瞬間、パッと外して、投げ捨ててやりました」■ボロカスに言われた一昨年の決勝で「目が覚めた」。翌年、大爆笑をさらって見事優勝入門半年後の9月6日。大阪・梅田太融寺での二葉さんの初高座は、大入り満員だった。「うちの師匠は落語ファンからも正統派と言われていたので。『米二のとこの女の弟子やて、どんなやつや』と。ふだんは60人ぐらいしか入らんとこやのに、その日は200人以上もお客が入ってました」大勢の前で披露したのは、古典落語の演目の一つ『道具屋』。「よう、覚えてません。緊張で、もう声出すのにただただ必死で。でも、そのときは、とちらなかったと思います。その後はよう、とちりましたけど(笑)」とくに思い出深いのが、入門3年目でやらかした、こんな失敗談。「『牛ほめ』という演目のネタおろしの日で。それまでは、私が(ネタが飛んで)止まったときのために師匠、近くにいてくれはったんです。でも『3年目や、さすがにもういけるやろ』と、そんときはトイレに行ってもうて……」そんなときに限って二葉さん、演目の途中でフリーズしてしまう。「誰かが呼んでくれて師匠、ズボンをずりずり上げながら出てきてくれて(笑)。『どこや、ここらへんか?』って袖から小声で教えてくれようと。『そこじゃないです、その次です!』って答えたら、『それがわかるんやったら、次も言わんかい!』って舞台上で怒鳴られて(笑)。お客さん?それはもう大爆笑。情けないんですけど、いまだに、たまに止まるんで。いまは最前列の席のおっちゃんに教えてもらってます(苦笑)」女性というだけであれほど冷たかった客の目が、いつの間にか温かく感じられるほど、落語ファンにも愛されるようになった二葉さん。賞レースにも貪欲に挑んだ。なかでも狙っていたのが落語大賞。毎年のように挑戦し、じつは大賞獲得の前年も決勝に残っていた。「20年は決勝の会場が東京で。お客さんも少なく、私もめちゃくちゃ緊張してしまった。自分でもあかんなと思うほどできが悪くて。結果、公開説教のように審査員からボロカス言われて。『ネタ、何本持ってるの?』とまで。『そんなんいま、関係ないやろ!』いう言葉が喉元まで出かかりました(苦笑)。もう悔しいし、情けないしで……」でも、その苦い経験が初心に立ち戻る契機にもなった。「一昨年は自分に期待しすぎたのと、大賞目前と思ったら賞金の50万円に目がくらんでしまって。でも、目が覚めたというか『私はなんのために落語やってんねん?お客さんを笑かすためや』と」雪辱を果たすべく昨年、彼女が選んだネタは、やっぱり古典の『天狗さし』。主人公は、天狗を捕まえてひともうけ企む愛すべきアホ・喜六。それを、二葉さんが熱演し観客は大ウケだった。「そのときの会場は大阪。いつも応援してくれはるお客さんがぎょうさんいてて。ほんま、押し上げてくれはったなと思います」結果は先述のとおりの快挙。その大手柄を師匠も手放しに喜んだ。「二葉は誰よりも根性がありました。NHKの賞も何年も前から『絶対とります』と宣言して、有言実行しよったわけで。それはもう、素直に褒めてやりたいですね」当の本人は前年から手のひらを返したような高い評価に「え、本当にいいんですか、と思いました」と舌を出す。「でも、女性には無理と思われてた古典で、受賞できたことは、素直にうれしかった。自分で言うのもなんですけど、歴史、変わったんちゃうかな(笑)」
2022年02月06日2021年12月5日、落語家の三遊亭円丈(さんゆうてい・えんじょう)さんが亡くなったことが分かりました。76歳でした。サンケイスポーツによると、三遊亭円丈さんは同月3日に、心不全のため東京都内の病院で逝去したとのことです。1978年真打ちに昇進し、人気を博した三遊亭円丈さん。影響を受けた後進の落語家らは『円丈チルドレン』と呼ばれました。また、三遊亭円丈さんは『グリコ少年』や『悲しみは埼玉に向けて』、『なんばん』など、300本以上の落語を生み出しています。新作落語で落語界に大きく貢献した三遊亭円丈さんの旅立ちを受け、ネットからは「笑いをありがとう」「素晴らしい落語家だった」といった声が上がっています。また、1994年に放送された特撮番組『忍者戦隊カクレンジャ』(テレビ朝日系)を始め、テレビ番組に出演していたことから、落語ファン以外からも惜しむ声が上がりました。三遊亭円丈さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2021年12月05日