本日4月15日より、三鷹市芸術文化センター 星のホールにてiaku『あたしら葉桜』が開幕し、舞台写真とコメントが到着した。本公演では、岸田國士初期の名作『葉桜』をモチーフに、横山拓也が現代的な視点から母娘を描く『あたしら葉桜』を二本同時上演。口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲とiakuの関西弁口語を並べることでその影響や系譜を確認し、エンタテインメントに昇華する。演出は、iakuで長く横山とコンビを組んできた上田一軒。キャストには、第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の関西の実力派女優の二人が並ぶ。<作・演出・出演者 コメント>■作・横山拓也岸田國士『葉桜』朗読との2本立てに、ある種の企画性や、番外公演的な印象をお持ちかもしれませんが、これこそiakuというものをふんだんに楽しめる公演になりました。iaku黎明期から演出家として関わり、この何年かは外側から見つめてきた上田一軒さんが、改めてiakuが目指してきたものを示してくれたように思います。ともに2017年に関西現代俳優賞の女優賞と同奨励賞を受賞している林英世さんと松原由希子さんという、大阪を代表する二人の名優が、大正末期と現在の母娘を連続で演じる醍醐味。100年前の口語と、関西弁現代口語を見比べる面白さも浮かび上がりました。ストイックに稽古を積み上げきて、研ぎ澄まされた俳優二人が、シンプルで逃げ場のない空間に生き生きと立っている様を、どうぞご堪能ください。■演出・上田一軒和歌の世界に「本歌取り」という手法がありますが、横山拓也の『あたしら葉桜』は岸田國士の『葉桜』をこれ以上ないくらいみごとに本歌取りした、まさに本歌取りのお手本のような作品です。母と娘、娘の結婚、母と娘の関係性やすれ違いなどの要素は本歌そのままに、ほぼ同じテーマを時代や社会背景を変えて描いています。また、横山拓也はこの作品で岸田國士の作劇の方法やセリフを書くアプローチ、ユーモアセンスまで本歌取りしているように見えます。が、同時にまごうことなき横山拓也独自の作品に仕上がってもいます。どちらの戯曲も一場のみの30分~40分の2人芝居というシンプルな作りがゆえに、読めば読むほどセリフの構成の巧みさが際立って見えます。それを俳優と共に汲み取って舞台上に移し替える作業は大変繊細に行わなければならず、苦労しましたが、苦労の甲斐はあったと思います。『あたしら葉桜』の上演をより楽しんでもらう為に、『葉桜』の方は〈朗読〉形式とし、いくつかの表現上の要素は削ぎ落としていますが、朗読の一形式として楽しんでもらえるのではないかと思います。また、林英世さん、松原由希子さん、2人の女優の役の呼吸を皮膚感覚で追っていくような繊細な演技も素晴らしいです。是非、劇場で『あたしら葉桜』の本歌取りの巧みさを楽しんでいただきたいです。■出演・林英世初めまして、三鷹芸術文化センター。3年前、来るはずだった星のホール。前回、コロナで中止になった時、またいつかやらせてくださいと、横山さんにお願いしましたけど、正直、本当にやれるとは思っていませんでした。年齢的にもギリかな、次は私じゃないかなと思っていたので。この機会を頂いて、一軒さん、松原さんとこの作品にまた取り組めて、本当に良かったです。初演から数えて3度目の稽古場は、いろんなものが広がって、繋がって、だからこそ迷路にはまって、見失って、見つけて、捨てて、拾っての繰り返しでした。俳優として、また生活者としての自分が試される稽古場でした。そして、そんな果てしない旅を、飽くことなく楽しみました。横山さんの作品はとても柔らかくて、どんな形にもなります。だから関わる人達が違うと別の作品になるんでしょうね。同じような人生でも、ひとつひとつが違うように。さて、私たちの『あたしら葉桜』がどんなふうに出来上がったのか……是非、劇場へ見届けにいらしてください。お待ちしてます。■出演・松原由希子コロナによって上演中止となってから3年。長い間待ち望んでいた作品を、やっと上演できて嬉しいです。この機会に感謝して、演じたいと思います。岸田國士『葉桜』、横山拓也『あたしら葉桜』どちらも演じるには難易度の高い作品。苦戦しました。しかし、この2作を並べて演じることで、戯曲の面白さが何倍も鮮明になって、やっぱり楽しい。お客様とその面白さを共有していきたいなと思います。<公演情報>iaku『あたしら葉桜』『あたしら葉桜』ビジュアル作:横山拓也演出:上田一軒出演:林英世/松原由希子(匿名劇壇)【東京公演】2023年4月15日(土)~23日(日)会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール4月15日(土) 14:00★【託】/18:00★【託】4月16日(日) 14:00★4月17日(月) 休演日4月18日(火) 19:304月19日(水) 14:004月20日(木) 14:00/19:304月21日(金) 19:304月22日(土) 14:00/18:004月23日(日) 14:00※開演の1時間前より受付開始、30分前開場※上演時間は約70分を予定★:早期観劇割引公演【託】:託児サービス【チケット料金】一般:前売 3,500円/当日 4,000円U-25(25 歳以下):前売 2,000円/当日 2,500円(当日、年齢が確認できる書類拝見)高校生以下:前売・当日とも1,000円(当日学生証拝見)■早期観劇割引一般:前売 3,000円/当日 3,500円U-25(25歳以下):前売 1,500円/当日 2,000円(当日、年齢が確認できる書類拝見)高校生以下:前売・当日とも500円(当日学生証拝見)※全席指定※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。※未就学児入場不可【大阪公演】2023年4月28日(金)~30日(日)会場:インディペンデントシアター2nd4月28日(金) 19:004月29日(土) 14:00/18:004月30日(日) 14:00※開演の1時間前より受付開始、30分前開場※上演時間は約70分を予定しています【チケット料金】一般:前売 3,500円/当日 4,000円U-25(前売・当日共):2,200円高校生以下(前売・当日共):1,100円※全席指定※「U-25」及び「高校生以下」は当日年齢を確認できるものを提示※未就学児入場不可チケットはこちら:公式ホームページ:
2023年04月15日iaku『あたしら葉桜』が、4月15日(土) より三鷹市芸術文化センター 星のホールにて上演されることが決定した。本公演では、岸田國士初期の名作『葉桜』(朗読劇)と、『葉桜』をモチーフに横山拓也が現代的な視点から母娘を描く『あたしら葉桜』を二本同時上演。口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲とiakuの関西弁口語を並べることで、その影響や系譜を確認しエンタテインメントに昇華させる。演出は、iakuで長く横山とコンビを組んできた上田一軒。キャストは、第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の関西の実力派女優の二人が出演する。■作・横山拓也 コメント現代のテレビドラマなどに見る口語セリフの第一人者とも言われる岸田國士。セリフの書き様に徹底的こだわった岸田國士にシンパシーを持っています。彼の初期作品の数々から、当時に生きる人たち(庶民よりは少し裕福な人たち)の日常のニオイが嗅げる面白味は、戯曲が時代を越えて存在する意義を感じさせてくれます。私もセリフにこだわった作品づくりを行なっているので、いつか時代を経ても楽しんでもらえるものを書ければ、と思っています。『葉桜』(朗読)と『あたしら葉桜』の連続上演は、二つの時代と、二人の作家を並べて見つめる企画です。文豪に肩を並べる気はさらさらありませんが、こうやって勝手に真っ向勝負を挑めるのはなかなか楽しいです。コロナで中止になってから3年。ようやくリベンジの時が来ました。劇場でお会いできますことを、心より楽しみにしています。<公演情報>iaku『あたしら葉桜』作:横山拓也演出:上田一軒出演:林英世/松原由希子(匿名劇壇)【東京公演】2023年4月15日(土)~23日(日)会場:三鷹市芸術文化センター 星のホール4月15日(土) 14:00★【託】/18:00★【託】4月16日(日) 14:00★4月17日(月) 休演日4月18日(火) 19:304月19日(水) 14:004月20日(木) 14:00/19:304月21日(金) 19:304月22日(土) 14:00/18:004月23日(日) 14:00※開演の1時間前より受付開始、30分前開場※上演時間は約70分を予定★:早期観劇割引公演【託】:託児サービス【チケット料金】一般発売:2月17日(金)一般:前売 3,500円/当日 4,000円U-25(25 歳以下):前売 2,000円/当日 2,500円(当日、年齢が確認できる書類拝見)高校生以下:前売・当日とも1,000円(当日学生証拝見)■早期観劇割引一般:前売 3,000円/当日 3,500円U-25(25歳以下):前売 1,500円/当日 2,000円(当日、年齢が確認できる書類拝見)高校生以下:前売・当日とも500円(当日学生証拝見)※全席指定※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。※未就学児入場不可【大阪公演】2023年4月28日(金)~30日(日)会場:インディペンデントシアター2nd4月28日(金) 19:004月29日(土) 14:00/18:004月30日(日) 14:00※開演の1時間前より受付開始、30分前開場※上演時間は約70分を予定しています【チケット料金】一般発売:2023年2月18日(土)一般:前売 3,500円/当日 4,000円U-25(前売・当日共):2,200円高校生以下(前売・当日共):1,100円※全席指定※「U-25」及び「高校生以下」は当日年齢を確認できるものを提示※未就学児入場不可チケットはこちら:公式ホームページ:
2023年01月13日