【ママからのご相談】21歳主婦です。最近、鼻をかむと黄色いドロッとしたまるで膿(うみ)のような鼻水が出ます。1か月ほど前に風邪を引いてからイマイチ治り切っていない気がしています。 風邪が悪化して何か鼻の病気になってしまったのでしょうか?●A. もしかしたら“蓄膿症(ちくのうしょう)”かもしれません。ご相談ありがとうございます、ライターの渦マキです。「風邪は万病の元」と昔から言われている通り、風邪がもとで何か別の病気にかかってしまうことは良くあることです。筆者は、気管支が弱いので必ずといっていいほど咳がとまらなくなって気管支炎を併発しています。そして、相談者さまが心配されている黄色い鼻水の症状も実は経験があります。医院を受診した結果、ある病名を告げられました。●黄色い膿のような鼻水の原因医師から告げられた病名は、蓄膿症(ちくのうしょう) でした。やはり風邪を引いたことが原因で発症したとのことでした。すぐに耳鼻科を受診、治療で完治しました。●蓄膿症とは?蓄膿症は、別名『副鼻腔炎(ふくびくうえん)』 といいます。人の顔を正面から見て、鼻腔の上に位置する体腔(たいこう)が副鼻腔です。目の周りから頬にかけての骨の空洞部分である副鼻腔は顔の3分の2を占めています。鼻の入口付近が炎症を起こしてそれが悪化すると、その奥にある副鼻腔にも影響を及ぼします。副鼻腔炎がさらに悪化した状態が“蓄膿症”です。【蓄膿症の主な症状】・鼻がつまる・ドロドロした黄色い鼻汁・頭痛や頭重・鼻汁が喉の方に流れる・食べ物のにおいや味が感じられない●蓄膿症の原因蓄膿症は、風邪から引き起こされるパターンが一番多い といわれています。その他の原因として、・花粉症やハウスダストなどのアレルギー・鼻の形状(曲がっているなど)などが挙げられます。●早めに耳鼻科の受診を相談者さまのように“黄色いうみ”のような鼻水が出て来たら、耳鼻科を受診することをおすすめします。一般的には、副鼻腔にたまったうみを吸引したり、霧状の薬剤を口から吸入する治療が行われます。耳鼻科での治療を後回しにしてしまうと、慢性副鼻腔炎を引き起こしてしまう事態にもなりかねません。うみがたまって鼻の粘膜が腫れ上がり、“鼻たけ”とよばれるポリープが発生してしまうと手術に至る場合もある そうです。相談者さまの生活に影響を及ぼす前に、どうか早めに医師の受診をなさってくださいね。【参考リンク】・副鼻腔炎(慢性副鼻腔炎) | 細田耳鼻科()●ライター/渦マキ(フリーライター)
2016年03月23日