あっという間に師走です。一年の終わりの一仕事、年賀状の代わりにいまではSNSで新年の挨拶を済ませる方も多いと思います。しかし、ひと手間かけた年賀状はいまの時代でこそもらって嬉しいもの。古くは平安時代に当時の学者である藤原明衡のお正月の文例が年賀状の始まりといわれています。年始のご挨拶でお世話になった人や親族の家を回る風習ができたのもこの頃。江戸時代から伝わる日本の古き良き文化を感じながら、一年お世話になった人たちに、心を込めた年賀状を書いてみてはどうでしょうか?今回は富士フイルムで作るおしゃれな年賀状の作り方と年賀状マナーをご紹介します。 知っておきたい!年賀状の書き方昔は書いていたけど、最近はさっぱり…という方も多いのでは?まずは、年賀状の正しいマナーをおさらいしていきましょう。そもそも、いつまでに出せば元旦に届くのでしょうか。郵便局では、12月15日から12月25日までに出された年賀はがきは元旦に届けてくれるそう。12月14日より前だと年内に届いてしまうので注意です。 次に、年賀状の内容。「謹賀新年」や「明けましておめでとうございます」などの賀詞は必須で、昨年お世話になった謝辞、「今年もよろしくお願いします」などのお願い、「今年も一年良い年でありますように」などの相手の一年を願う祈り、そして年号や日付などを入れていきます。一言添え書きには、昨年お世話になった具体的な出来事などを入れるとグッと感謝の気持ちが伝わりますよ。 知っておきたいのが、年賀状には避けた方が良い言葉や表現。「忌み言葉」といわれる不吉なことを連想させる言葉です。去年の「去」は“去る”、“離れる”という意味があるので、昨年や旧年を使いましょう。「切れる」「落ちる」「終わる」「離れる」なども忌み言葉で注意したい言葉です。また、“切れる”や“終わる”ことを連想させてしまうので、句読点は年賀状には入れないのがマナーです。最後に注意したいのが、「一月一日」という表現。「元旦」という言葉に「一月一日」の意味が含まれているので、「平成31年元旦」だけで良いのです。 「LETTERS」のSNS風年賀状がおすすめ!富士フイルムの年賀状でおすすめなのがオシャレデザイン満載の「LETTERS」シリーズ。テーマを決めて今年1年を通したハイライトの瞬間を散りばめましょう。例えば、海外旅行にたくさん行ったなら各国での写真でまとめたり、今年始めた趣味の写真でまとめたり。 写真選びのポイントは、人物写真だけではなく風景やモノ、動物や植物を混ぜること。今年旅行に行った場所の景色や、旅先で見つけた可愛いモノなどを入れて、フォトアルバムのような1枚に。人物も全身とバストアップ、フェイスアップなど距離の違うものがあるとさらにバランスが良くなるはず。色彩鮮やかにまとめたり、自分のテーマの色を決めて一色に統一しても、デザイン的にグッとオシャレになりますよ。 映画のポスター風な一枚映画好きな方には断然オススメの映画のポスターのようなデザインの年賀状。好きな映画の場所や雰囲気に似せて撮った3枚の写真を縦に並べましょう。映画のポスター風にする写真の撮り方のコツは、ピンを被写体にしっかり合わせて背景をぼかすことです。いまでは携帯でも一眼レフで撮影したような写真が撮れるので、携帯で撮影した画像を使用してもいいですね。背景はなるべく雰囲気が似ていて、被写体の距離感に強弱がついているのがポイントです。 インパクトのある一枚で勝負イノシシの絵とHappy New Yearの文字がシンプルに入ったデザインは、一枚の写真で印象を残したい方に是非挑戦してほしい年賀状。余白がなく、全面が写真のデザインがポストカードのようです。 オシャレに撮るならデジタルではなくフィルムカメラがおすすめです。ざらっとした質感と光の入り方が雰囲気ある一枚を演出してくれますよ。また、レンズにカラーフィルムをつけたり、キャンドルや街の街灯やネオンなどカメラライト以外の光が入るとムードが出るので試してみてはいかがでしょうか。 年賀状、ネットで簡単に作れます富士フイルムの年賀状は、ネットで注文できるんです。「富士フイルムの年賀状」というサイトから、好きなデザインを選んで、好きな写真をアップロードするだけ。パソコンからもスマホからも簡単に作れるのはありがたいですね。出来上がった年賀状も送料無料で届けてくれますよ。ちなみに宛名印刷サービスもあるので、忙しい方にはこのサービスがおすすめです。 いまだからこそ心の込もった年賀状を平成最後のお正月。「平成」が入る年賀状も今年で終わりなので、自分や送る相手の思い出にもなるような年賀状を作ってみてはいかがでしょうか。富士フイルムのLETTERSシリーズで作る年賀状は、そんなあなたの一枚をとびきり素敵にしてくれるはずです。 富士フイルムの年賀状2019www.postcard.jp/nenga text:和田典子
2018年12月12日東京都・押上の郵政博物館(東京スカイツリータウン・ソラマチ内)は、年賀状や年賀に関する資料を展示する企画展"「年賀状展」-年賀郵便の歴史やまつわるあれこれ-"を開催している。会期は2016年1月11日まで(不定休、休館情報は同館Webページにて)。開館時間は10:00~17:30。入館料は大人300円、小・中・高校生150円。同展は、年賀郵便の歴史を中心に、年賀切手になった郷土玩具やお正月を描いた錦絵など、年賀に関わる資料を多数紹介するもの。携帯やスマートホンが普及し、メールやLINEが多く使われるようになった今日でも、新年のあいさつとしてあり続ける年賀状だが、新年のあいさつとして年賀状を交わす習慣は、すでに平安時代の書物、藤原明衡撰による「雲州消息(明衡往来)」には年賀の手紙の例文が取り上げられていたという。江戸時代には飛脚制度が発達し、年賀の言葉を記した書状が送られるようになり、明治時代には郵便制度が誕生し、郵便はがきが普及するにつれて一般化していったという歴史がある。同展では、往来物(平安時代~近代前期までに手紙文例集の形態で編纂された教科書の総称)や江戸時代の手紙、明治以降に発行されたお正月に関する錦絵や引札(広告)の展示や、近代郵便制度が誕生してからの年賀状やお年玉付き年賀はがきの賞品やポスターなどが展示される。また、逓信省時代の年賀電報やポスターも紹介されるということだ。また、来年の干支である申に関連する郷土玩具や年賀切手などを展示するほか、干支をテーマにした世界の国々の切手を紹介。そのほか、日本漫画家協会の協力により、年賀状の図柄の一考となるような模擬年賀状が紹介される。なお、模擬年賀状の執筆者は、ちばてつや、ウノ・カマキリ、カサマツ・ヒロシ、香取正樹、所ゆきよし、はせべ・くにひこ、原田こういち、柳生柳、山根青鬼、森田拳次、大石容子、一峰大二、多田ヒロシ、辻下浩二、西田淑子、花村えい子、モロズミ勝、矢野徳、植田まさし、やの功、バロン吉元の計21名となっている。また、関連展示として、郵政博物館の歴史を紹介する展示も併せて行われる。同館が東京スカイツリータウン・ソラマチに移転して2年弱、開館から数えて今年で113年目となる長い歴史を持つ同館。郵政博物館の起源は明治35(1902)年に万国郵便連合加盟25周年記念祝典行事の一環として逓信省が開館した「郵便博物館」に遡ることができ、会場では、郵便博物館から逓信博物館、逓信総合博物館を経て郵政博物館まで、郵政博物館の歴史を紹介すると共に、重要文化財「エレキテル」が展示されるということだ。また、関連イベントとして、展示している双六のレプリカで遊んだり、明治時代の郵便配達員の制服を着て記念写真を撮ったりすることができるほか、日本漫画家協会所属の漫画家が来場者の似顔絵を描くコーナーが併設されたり、エレキテル機能模型実験が開催されるなど、各種イベントが多数開催される。イベントの開催日時などの詳細は、同展Webページにて。
2015年11月24日