8月8日放送の「梅沢富美男のズバッと聞きます!」(フジテレビ系)に、元チェキッ娘の藤岡麻美(36)が出演。ディーン・フジオカ(37)の実妹でもある彼女の現在が、注目を集めている。番組によると藤岡はチェキッ娘の解散後、台湾に移住。香港映画の名優サモ・ハン・キンポーの息子であるジミー氏の目にとまり、CM専門タレントの道へ。毎度難関をくぐる麻美は現在、“台湾のCM女王”として君臨しているという。「麻美さんのいたチェキッ娘は98年から約1年ほどだけ活動していた伝説のグループ。熊切あさ美さん(38)や下川みくにさん(38)もその一員でした。aikoさん(42)が楽曲提供をしたことのある唯一のアイドルグループで、その音楽性から根強いファンがいます」(音楽関係者)Twitterでは、「ズバッと聞きます!」を見た視聴者から《お兄ちゃん似てキレイな人だ~》《目がすごく似てる!!!》と絶賛の声が。兄と同じく、音楽活動にも積極的なようだ。「麻美さんはチェキッ娘から派生したグループchee’sにも参加。ドラムやボーカルを務めました。解散後もシンガーソングライターとして活躍しており、まさに兄譲りの音楽好きです」(前出・音楽関係者)同日付のスポーツニッポンによると、藤岡はディーンと同じく日本に“逆輸入デビュー”も果たすという。ファンの間では俳優業はもちろんのこと、音楽活動でのコラボに期待する声も。2人のこれからに目が離せない!
2018年08月10日デザイナー、クリエイティブディレクターの柳原照弘の個展「Layerscape」が、7月4日から8月7日まで、東京・銀座のクリエイションギャラリーG8で開催される。1616/ arita japan TY “Standard” Photo:Kenta Hasegawa柳原照弘は、家具やプロダクトのデザイン提供やインテリアの設計など中心に活動してきた。佐賀県とオランダ共同の有田焼プロジェクト、佐賀県有田焼創業400年事業「2016/」のディレクターを務め、ミラノサローネへの参加など、有田焼の伝統と革新的なデザインを融合させ、広く世界にアピール。また、海外ブランドへのデザイン提供や、家具・革小物・陶磁器などの分野で国内ブランドの設立に携わるなど、国境やジャンルを横断したプロジェクトを多数手がけている。常にベースにあるのは“デザインする状況をデザインする”という考え方。“どうデザインしたいか”ではなく、関わるひとと一緒に、求められているものは何か、本当に必要とされているものは何か、“だれが、何のために、どう使いたいか”ということに徹底的に向き合い、共に考え、その状況をデザインし、発信していく。そこからは、クライアントワークだけでない協同者との信頼関係の構築がうかがえる。Bijuu Photo:Takumi Otaひととものと空間が結びつき、どのような状況が生まれるか、それらの状況をまるごとデザインしたい、という柳原の考え方は、本展で、布を使用したインスタレーションによりアプローチされる。普段あたりまえにある光や風の揺らぎ。布によって作り出されたレイヤー。そこにひとが入ったとき、どのような表情の変化をみせるのか。来場者が存在することではじめて成立する、またその状況によって空間が刻々と変化する、実験に満ちた展覧会だ。会期中には柳原とゲストとのトークショーも開催。7月20日の19:10からは服部滋樹と原田祐馬、8月3日の19:10からは三木健を招く。入場無料、要予約で、予約はギャラリーのウェブサイト()にて受付けている。【展覧会情報】柳原照弘展「Layerscape」会期:7月4日〜8月7日会場:クリエイションギャラリーG8住所:東京都中央区銀座8-4-17 リクルートGINZA8ビル1F時間:11:00〜19:00休館日:日曜・祝日入場料:無料
2018年06月07日俳優で武道家の藤岡弘、が23日放送のTBS系情報番組『ビビット』(毎週月~金8:00~9:55)にVTR出演し、21日に亡くなった俳優・大杉漣さんへの思いを語った。2016年公開の映画『仮面ライダー1号』で大杉さんと共演した藤岡は、21日に訃報を聞き、「たまらなかったですね。一晩中寝られなかったですね」と悲痛な思いを明かした。同映画で大杉さんは、藤岡演じる本郷猛/仮面ライダー1号と戦う地獄大使役として出演。番組では、戦いに敗れそうになった地獄大使が「待て本郷、俺と戦ってくれ」と呼び止め、本郷猛が「体をいたわれ地獄大使」と返すと、「待て、頼む。待ってくれ本郷」と叫ぶシーンが紹介された。藤岡は「お互い見つめながら、『俺と戦ってくれ』と言った切ない哀願と『体をいたわれ地獄大使』と言ったあのシーンのあの言葉は、私の中でも一生忘れることができない」とそのシーンを振り返り、「いやーつらいね、つらい。あまりにも早すぎるね。この映像界にとっての大きな損失ですね。映画界にとっても」と早すぎる死を惜しんだ。また、「非常にきさくでね。あの強面の顔とは裏腹に、本当に人間くさい、心優しい温かい心の、とても深い方でしたね」と語り、「スタッフに差し入れでお芋をいただいて、みんなで焼いて食べた。非常に思いやりのある方で本当に楽しい撮影でした」と大杉さんの人柄が伝わるエピソードを語った。
2018年02月23日《クレマチス》2017年、木に彩色©Suda Yoshihiro/Courtesy of Gallery Koyanagi本物と見間違えるほどに精巧な花や草木の彫刻作品をインスタレーションで発表し、国内にとどまらず海外でも高い評価を受けている気鋭の美術作家、須田悦弘の展覧会「須田悦弘 ミテクレマチス」がヴァンジ彫刻庭園美術館にて開催される。独学で木彫の技術を身につけた須田は、薄い花びらや葉、細い蔓などを朴の木から繊細に彫り起こして彩色し、さまざまな植物を制作してきた。たった一輪の花や小さな雑草の作品が置かれることで空間全体の見え方が大きく変わり、私たちに新鮮な驚きをもたらす作品は、見ることそのものの意味を静かに問いかけているようだ。本展では、これまでも須田が関心を持って制作していたクレマチスを中心に、多数の最新作を展示。園芸品種としての歴史や、造形的な美しさへの関心から、対象を深く観察し作られる須田のクレマチスは、美に対する私たちの感性を刺激してやまない。さらに、作品と美術館の空間が密接に関係づけられる須田のインスタレーションという展示方法によって、ここだけでしか体験できない展示が生み出される。季節ごとに庭園を彩るクレマチスガーデンを併設する同美術館。春から秋にかけて約半年間の会期中、庭園ではさまざまなクレマチスが咲き、美術館と庭園の両方でクレマチスの競演を楽しめるだろう。なお、4月22日の15時から16時半に作家本人によるオープニングトーク、毎月第2・第4土曜日の15時15分からは学芸員によるギャラリートークが開催される他、今夏には作品の制作風景を特別公開予定。【展覧会情報】須田悦弘 ミテクレマチス会期:4月22日〜10月30日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘 347-1時間:10:00~18:00(4~8月)、10:00~17:00(9・10月)(入館は閉館の30分前まで)休館日:水曜日(5月2日、8月15日は開館) 入館料:大人 1,200円(1,100円) 高・大学生 800円(700円) 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金【イベント情報】須田悦弘、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)によるオープニングトーク日時:4月22日会場:ヴァンジ彫刻庭園美術館時間:15:00〜16:30定員:100名(全席自由・要予約)料金:当日の入館料のみ予約方法:電話にて受付(055-989-8785)※水曜休
2018年02月14日グラフィックデザイナー、ムービーディレクター、アートディレクターなど多彩な顔を持ち、幅広い分野で作品制作を行う安田昂弘の3度目となる個展「イマージュ(EMERGE)」が、中目黒のボイルド(VOILLD)にて、12月9日から2018年1月14日まで開催される。Takahiro Yasuda exhibition ‘The end of watch’ at VOILLD | 2016安田昂弘の作品は、研ぎ澄まされているようで遊び心のあるデザインや、シンプルで単調に見えて複雑に組み重なった線や面は、彼の思考とコンピューターグラフィックとしての美しさが反映され構図化されている。本展では、近年、安田昂弘が着目し疑問を抱き続け、作品を作る上での根本的な題材ともなっている「見る」という事を軸にされている。その興味や影響から感じる「気配」という曖昧な存在をグラフィックでどのように体現できるかに迫り、新たなマテリアルと印刷技法を用いて作品が制作された。会場ではグラフィックをベースにした平面作品、約10点を展示予定。また、12月8日の19時から22時には、アーティストを囲みオープニングレセプションを開催。同日の23時からは中目黒ソルファにてマッカチン(MACKA-CHIN)、DJ アッパーカット(DJ UPPERCUT)、トーキョー・ヘルス・クラブ(TOKYO HEALTH CLUB)らが出演するアフターパーティーも開催される。【展覧会情報】Takahiro Yasuda 3rd Solo Exhibition “EMERGE”会期:12月9日~2018年1月14日会場:ボイルド(VOILLD)住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台B1F時間:14:00〜19:00、土日14:00〜18:00休館日:月曜、火曜、祝日(12月25日〜2018年1月5日)
2017年11月29日俳優の三宅弘城さんが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんの舞台の裏側について明かしました。生来の明るさと軽妙さ、そして独特のトボけた妙味で、いまやドラマに映画にと活躍中の三宅弘城さん。「昔から、イケメンよりも面白い方がカッコいいと思っていたんですよね。ドリフが大好きで漫才ブームに熱狂して…。そもそもお芝居をやりたいと思ったことは一回もなく、たけし軍団に入りたかったくらいで」そんな時、ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)さんが作・演出の劇団健康の舞台に出合う。「ここに入りたい、ここの世界に入ってみたいと思ったんですよね」劇団健康を前身に持つナイロン100℃は、いまや第44回公演を迎えるほどに。そして、三宅さんは劇団の看板のひとりに数えられる。「いまだに台本をもらうたびにワクワクするんですよ。稽古が進むうちに、徐々に台本が上がってきて、新しく作られたシーンがオープニングになったり、時にはセリフが差し替わることもあって、完成に近づいて、まさかこんな展開に?って、やってるこちら側が驚いたりすることも多いんです」次回作『ちょっと、まってください』は、KERAさんの3年ぶりとなる待望の書き下ろし。「今回、別役実さんの作品に近い不条理テイストになると聞いていたんですが、別役さんぽいシーンもあるんですけれど、やっぱりKERAさんなりの不条理なホンになってきててニヤニヤします」脚本もさることながら、またその演出にもエッジが利いている。「たとえば、テンポのいい芝居が続くと、急に、ここから空気を転調させたい、と言われるんです。その通りやると、不思議な間が生まれてクスッと笑えたりして。最近、KERAさんは他の作家さんの作品を演出することが増えてきて顕著になっていますけど、僕らが普通に読むだけじゃわからないような笑いどころを、演出でわかりやすく教えてくれるんです。“面白”を際立たせることのできる演出家なんだと思います」今回は乞食と金持ちの家族が、ちょっとずつ入れ替わる話なのだとか。「毎日稽古のたびに、こんな面白がり方もあるんだって驚かされます」みやけ・ひろき1968年1月14 日生まれ、神奈川県出身。グループ魂のドラマー・石鹸としても活躍中。放送中のドラマ『今からあなたを脅迫します』(NTV系)にも出演している。ナイロン100℃ 44th SESSION『ちょっと、まってください』劇団としては2年ぶりの本公演、3年ぶりの新作に。近年、劇作家としてはもちろん、チェーホフ作品など演出家としても高い評価を集めるKERAさんだけに期待が高まる。11月10日(金)~12月3日(日)下北沢・本多劇場作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/三宅弘城、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエ、水野美紀、遠藤雄弥、マギーほか全席指定6900円(税込み)キューブTEL:03・5485・2252三重、兵庫、広島、北九州、新潟公演あり。※『anan』2017年11月15日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・望月リサ
2017年11月14日現在放送中の「嘘の戦争」で主演を務める草なぎ剛が、香取慎吾と「アンタッチャブル」山崎弘也の人気番組「おじゃMAP!!」に出演することが分かった。「SMAP」解散後、香取さんと草なぎさんが揃ってテレビに出演するのは今回が初となる。香取さんと山崎さんが、日本中のあちこちにいきなりおじゃまする人気ロケバラエティ番組「おじゃMAP!!」。今回は、番組内の大人気企画“最新の「バスツアー」を体験企画”を放送。東京から日帰りで家族や友達、カップルでも楽しめ、かつ予算1万円を切った低コストで旬な食&スポットを存分に楽しむことができる静岡と新潟のバスツアーを紹介する。静岡を回るのは、香取さんと山崎さんに加え、ゲストの草なぎさん。3人は「いちご狩り」や、富士山も駿河湾を一望できる絶景、黄金色のウニしゃぶしゃぶ、美しいイルミネーションが有名な伊豆ぐらんぱる公園などを堪能!いちご狩りでは、「すべてが新鮮!」と大感激した草なぎさん。最初は3粒しか食べられないといっていたものの、そんないちごに手がすすむ。また、香取さんもパックで食べるのと全然違う!と感激。そして、いちごに食らいつく3人の前に一般のツアー参加者の中から手強い“いちご狩りが得意なお父さん”が出現。お父さんと3人のどちらが多くイチゴを獲得できるのか!?また、昼食のウニしゃぶしゃぶには、おいしい食べ方を紹介され3人そろってどんどん箸が進む。まだまだ食べたがる山崎さんを一人置いて、香取さんと草なぎさんの2人だけで沼津港を散策する時間も。一方、新潟に向かったのは、「嘘の戦争」で草なぎさんと共演する安田顕、菊池風磨、さらに彦摩呂、黒沢かずこの4人。新潟のおいしい食&雪景色を大いに堪能。江戸時代の宿場町の風情を楽しめる「三国街道塩沢宿」では餅つき体験を楽しんだり、昼食には「黒毛和牛サーロイン牛カツ&ローストビーフ丼」または「特上海鮮北海丼」のどちらか好きなどんぶりを選ぶという幸せを味わい新潟の絶品グルメに舌鼓を打ったり。また、菊池さんのリードのもとまさかのスキー場へ。雪振りしきるスキー場でバナナボートに挑戦するが、安田さんに大変なことが起こってしまう!?それぞれのバスツアーが珍道中!笑って楽しめる、バスツアーならではの温かい交流にあふれた旅の様子をぜひお楽しみに。「おじゃMAP!!」は1月18日(水)19時~フジテレビにて放送。「嘘の戦争」は毎週火曜日21時~フジテレビにて放送。(cinemacafe.net)
2017年01月12日俳優のディーン・フジオカ(36)の妹でシンガー・ソングライターの藤岡麻美(34)が4日、自身のブログを更新し、台湾在住の日本人男性と結婚したことを報告した。アイドルグループ・チェキッ娘の元メンバーである藤岡は、「ご報告」というタイトルで更新。ウエディングドレス姿の写真を添えて、「私ごとではございますが、この度、私、藤岡麻美は結婚いたしました。相手の男性は台湾在住の日本人です」と報告した。そして、「かつて、私は人間不信になり、この先どうしたら良いのか、長く悩んでいた時期がありました」と打ち明けた藤岡。その頃に台湾を訪れて「ここに住みたい」と感じ、それから1年後の2013年3月31日に台湾に移住し、再スタートを切ったという。「必死に中国語や中国武術を学び、日々の失敗や悔しさに一人涙しながらも、気がつくとたくさんの方に支えられ、CMやドラマ、映像等のお仕事をさせていただけるようになりました」と振り返り、「全てを捨ててやって来た台湾で、今まで経験しなかった貴重な体験をたくさんさせていただき、映画のヒロインにまで抜てきしていただくこととなりました」と感慨深げにつづった。続けて、「日本人の少ない台湾で奇跡的にも夫と巡り合うことができ、あの時、勇気を出して日本を出た自分を、今、褒めてあげたい気持ちです」とコメント。「私は優柔不断で慎重すぎる一面もありますが、相手の方の誠実さと強い想いに心打たれ、知り合ってから一年経たずに、この方と生涯を共にしようと決めました」と経緯を説明し、「まだまだ未熟で至らない私ですが、感謝の気持ちを忘れずに、これからは夫婦で協力し合い、笑いの絶えない家庭を築いていきたいと思っております」と誓った。
2016年11月04日グラフィックデザイナーでムービーディレクターの安田昂弘による個展「TAKAHIRO YASUDA EXHIBITION “The end of watch”」が、11月11日から12月1日まで東京・中目黒のギャラリー・ボイルド(VOILLD)にて開催される。アートディレクションやグラフィックデザインだけでなく、視覚表現を軸に様々なクリエイション活動を行う安田昂弘。コンピューターという一つのメディアを駆使しながら、都度異なったアプローチで制作を行っている。研ぎ澄まされているようで遊び心のあるデザインや、シンプルで単調に見えて複雑に組み重なった線や面など、その思考とコンピューターグラフィック(CG)としての美しさが反映され構図化された作品の数々を生み出してきた。15年に開催された「share_me」に続く2度目の新作個展となる同展では、“見る”ということにフォーカス。何を選ぶにも自分が試されているような感覚に陥り、単純に好きなものを好きと言えないような、見ているものに見られているような世界があることに着目し、“見る/見られる”ことへの興味や影響をテーマにした、グラフィックをベースにした平面作品が約20点展示される。【イベント情報】「TAKAHIRO YASUDA EXHIBITION “The end of watch”」会場:ボイルド住所:東京都目黒区青葉台3-18-10 カーサ青葉台地下1階会期:11月11日~12月1日時間:12:00~20:00(土・日曜日は18:00まで)休館日:月曜日、祝日
2016年11月01日●監督も気づかないくらい自然に、立ち姿から変えた作家・北杜夫の小説を実写化した映画『ぼくのおじさん』(11月3日公開)。小学4年生の雪男と、雪男の家に居候をしている"インテリぼんくら"なおじさんが、日本で、ハワイでユーモラスなやりとりを繰り広げる。"漫画原作・ベストセラー&大宣伝至上主義"の邦画界とは離れた存在であるこの作品で、愛すべき"おじさん"を演じる松田龍平と、『もらとりあむタマ子』、『味園ユニバース』など、どこかだめな人を愛すべき人に描く山下敦弘監督に、今作についての話を聞いた。○「ダメなおじさん」の説得力――今回、しっかり者で作文の上手な雪男、そしてインテリで屁理屈を言う居候のおじさん、2人のやりとり、行動が作品の魅力をつくりあげていきますが、おふたりは雪男とおじさん、どちらのタイプが近いと思いますか?山下:僕は、今となってはおじさんですかね。――例えば、おじさんのこういうところに共感したとか。山下:そう思うと、ないですかね。やっぱり雪男かもしれないです(笑)。おじさんは、あまりにも自分にないものばかりですね。松田:僕はどちらかといったらおじさんかな? 旅行先に着いて早々、迷子になってしまう感じ。何回か経験があります。山下:財布とか、落としてますよね。松田:財布も何回か落としてますね。たぶん、おじさんも「最終的にどうにかなる」と思ってるタイプなんじゃないかなと思います。――それでは、仕事の面では、お互いどのような印象でしたか? 今回が初めてのタッグになるかと思いますが。山下: 最初は、龍平くんの「おじさん」像を相当作りこまなければいけないと思っていたんですけど、だんだん、おじさんにしか見えなくなってくる感じがありました。今思えば、さすがですよね。失礼ですけど、すごく考えて演じてくれていたのかなって。『ぼくのおじさん』を映画にするにあたって、ある種の不安やチャレンジみたいな部分について、考えるところは近いんじゃないかと思ったので、同じ感覚で相談できた感じがありました。――松田さんは実際、いかがでしたか?松田:撮影に入る前にいろいろ考えて、撮影に入る頃には、一旦考えたことを忘れてから臨みました。ひとつあったのは、おじさんは屁理屈を言うことが多かったから、そこに説得力を持たせられたら、というくらいでしょうか。――居候のおじさんだけど、哲学者らしいところを見せる、ということでしょうか?松田:というよりも、おじさんの説得力について考えるところから、キャラクターができてくるという感覚です。おじさんはただの居候だからこそ、それでも周囲に許される術みたいなものを持っていないといけないのかなと。今回演じたおじさんは、呆れられながらも、なんだかんだうまいことやっているような気がしました。ものごとの元凶はおじさんにあるのに、やりあってしまったお義姉さん(寺島しのぶ)が結局「いいかげんにしなさい」とお兄さん(宮藤官九郎)に怒られるような、うまい立ち回りをしているんですよね。あとは佇まい、歩き方も、今回は意識しましたね。山下:立ち姿も、独特でしたね。見慣れちゃったけど、たしかに龍平くんの他の作品と全然ちがう立ち方でした。編集していて気付くんですよ。僕の中にもイメージはあったと思うんですけど、時間が経って編集してみると、「龍平くんが勝手にやってくれてたな」ということはありましたね。●1日10時間しか撮影できないハワイロケ○ハワイロケに「浮かれてはならない」――今回、後半パートはずっとハワイロケというのが驚きでした。撮影をされていて、日本と違いはありましたか?山下:ハワイでは、雪男役の(大西)利空が、より子供らしくなりましたね(笑)。すごくハワイを楽しんでいる利空を見ると、疲れてた僕らにエネルギーとして跳ね返ってくる感じがありました。「よかったなあ」と思いながら、僕らは「酒飲もっか」みたいな(笑)。あとはハワイだと、規定があって10時間しか撮影ができないんですよ。日本にいると、期間中は集中して撮影するんですけど、ハワイでは生活の時間と撮影の時間が均等にありました。最初は「もっと撮れるのに」と思っていたんですが、終わる頃には「これはこれでいいな」と思いましたね。日本は詰め込みすぎなのかな。――松田さんはいかがでしたか?松田:ハワイで浮足立たないようにしなきゃと気を引き締めていました。日本パートと半々で撮っていたので、ハワイに行って映画の雰囲気が変わってしまわないようにと思って。でも、日本での撮影で、ちゃんと”雪男”と”おじさん”の関係性ができあがっていたから、ハワイというロケーションを素直に感じながらも、変わらない2人でいられたと思います。山下:やっぱりハワイって魅力的ですよね。だから「浮かれてたまるか」と構えちゃったのはありますね。でも1~2日は、もう少し素直にはしゃいでも良かったかもしれない(笑)。――ちなみにハワイのお土産などは買われたんでしょうか。山下:コナコーヒーとマカデミアンナッツを大量に買いました(笑)。――劇中でも、コナコーヒー農場が舞台になりますが、やっぱりおみやげもコナコーヒーなんですね。松田:ちょうど、農園での撮影があったので、僕もコナコーヒーを買いましたね。山下:みんな買ったんじゃないかな?松田:農園にあるんですよね、販売所みたいなところが。山下:その場では飲み放題みたいになっていて。日本で飲むとすごく高いから、撮影中はガンガン飲んでました。貧乏性ですよね(笑)。○おじさんと雪男は、ボケとツッコミ――山下監督は、映画の中でも少しダメな人を描くことが多いのかなと思いまして、今回もおじさんは愛すべき"ダメな人"に描かれているように感じました。山下:好きですね。ダメな人の方が、人間くさいからだと思います。ただ今回は、もちろんダメなおじさんではあるんですけど、原作の北杜夫さんの独特の品や知性がにじみ出ている部分が、今までとは違ったと思います。ある意味、いちばんダメなのかもしれないですけど(笑)。でも、雪男くんというキャラクターがいるから、思いっきりできたという部分はありますね。おじさんはまったく反省も成長もしないので、普通は作品として成立しないんですけど、雪男くんとのバランスで、ここまでダメなおじさんができました。松田:雪男とのバランスは、すごくありましたよね。映画の中でおじさんが何を言っても、雪男に見透かされていて、すぐに雪男の心の声が入ってくる。――ボケとツッコミのような関係性でしょうか。松田:そうですね。だからもし、雪男のナレーションがなかったらどう見えるのか(笑)。ダメなおじさんが、居候の家庭の中で、淡々と猛威をふるってるように見えるかもしれません。山下:一方的に(笑)。けっこういやな映画かもね(笑)。――心の声オフバージョン、観てみたいですね。山下:オフバージョン、きついなあ(笑)松田:おじさんが甥っ子たちとの動物園の約束をなんとなく断ったり、変なおみやげを買ってきたり、それをツッコミなしにひたすら観るという。おじさんの客観性が見えてくるのかもしれませんね。山下:雪男も冷たい子供に見えるでしょうね(笑)松田:たしかに(笑)山下:「言えばいいのに」みたいな。松田:心ではいろいろ思ってるのに、じーっと……。山下:見てるだけ(笑)。雪男の声に救われてたんですね。■映画『ぼくのおじさん』担任のみのり先生(戸田恵梨香)から、学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。居候しているぼくの"おじさん"(松田龍平)は大学の非常勤講師。哲学を週に一コマ教えているだけで、いつも万年床でゴロゴロして、猫のニャムよりも働かない。おまけに超貧乏でケチ、ドジで運動神経もゼロ。雪男は、そんなおじさんを題材に『ぼくのおじさん』という作文を書くことにする。11月3日公開
2016年10月30日●デリケートなテーマも特に反対なし注目を集めるテレビ番組のディレクター、プロデューサー、放送作家、脚本家たちを、プロフェッショナルとしての尊敬の念を込めて"テレビ屋"と呼び、作り手の素顔を通して、番組の面白さを探っていく連載インタビュー「テレビ屋の声」。今回の"テレビ屋"は、NHK朝の情報番組『あさイチ』チーフ・プロデューサーの河瀬大作氏。「セックスレス」「閉経」といった極めてデリケートな特集を組んだり、女性アナウンサーの脇汗・つけまつげ落下といったハプニングをネタにしてしまうなど、従来の朝の情報番組の常識を壊し続け、視聴率は連日トップを独走中だ。民放に比べて"お硬い"イメージのあるNHKで、なぜこのような番組が打ち出されたのか――。――当連載に前回登場した『電波少年』のディレクターだった〆谷浩斗さんが、ある日『あさイチ』を見ていたら「おりもの」をテーマにやっているのを見てびっくりしたと驚いていました。情報番組は、老若男女みんなが共通に興味を持つネタを考えるのが常識だと思っていたのが、少なからず男性という半分を捨てることになるわけで、なぜ規制が多いと言われるNHKでそんなチャレンジができるのか、ということを大変気にされていたんです。実はNHKってあんまり規制はないというか、極端なことを言うと一番自由かもしれないですね。出演者の方もおっしゃるんですけど、NHKはスポンサーという概念が無いじゃないですか。だからスポンサーNGで「これを言わないでほしい」というのがあまりないというのが1つ。それと、平日のあの時間にテレビの前に座っているのは、やっぱり主婦の方。『あさイチ』はターゲットをそこに特化して作っているので、「おりもの」も、わりと必然的に取り上げたテーマなんです。――〆谷さんは「それまでも『あさイチ』のチャレンジ精神は感じていたけど、『おりもの』でとどめを刺された」と言っていました(笑)。このテーマを取り上げたのは「女のホケン室」というシリーズ企画ですが、そもそもこの企画はどのような経緯で立ち上がったんですか?『あさイチ』を立ち上げるときに1つ決めたのは、"40代女性"をターゲットにしようということでした。先ほど半分捨てるという言い方をしていましたが、女性の中からさらに捨てていたわけです。今は少し緩くしているんですけど、当時やっていた「キラキラ40」という企画で、最初に話題になったのが「セックスレス特集」でした。そこから、取材でいろんな人に話を聞いているときに「身体のこともやってほしい」という話があったんです。医者に行くほどではないけど、どこかに書いてあるわけでもない。そこで、「女のホケン室」をやることになって、最初は「閉経」を取り上げました。そこから、「おっぱい」をやったりして、部位ごとにテーマを取り上げるのが定着していき、そうやって進化しているだけなので、われわれとしては「不思議なことをやってる」という自覚は、あまりないんですよね。――とはいえ、朝の時間に「閉経」「おりもの」といったデリケートなテーマを取り上げることに、反対意見はなかったのですか?それが特に無かったんです。ただ、表現の方法をどうするか。男性陣のイノッチ(井ノ原快彦)と柳澤(秀夫解説委員)さんがスタジオにいると話しにくいだろうから、どのタイミングで入ってくればいいのかといった部分は、いろいろ考えています。ただ、それはその場を成立させるためのテクニカルの話ですから、根本的にテーマとして扱うということに対しての問題は、あんまりないです。むしろ「閉経」のときは、最初は生理の悩みをやろうと思ってたのが、40代はそれよりも生理があと何回来るのかが悩みだろう、となって「閉経」になったくらいですからね。――視聴者の反応はいかがですか?それがすごいんですよ! うちは毎日FAXを送ってもらってそれを集計してるんですが、その数が毎回すごいです。やっぱりこういう話題って、他のどこでも触れてないじゃないですか。「おりもの」のシートをみんなで嗅ぎあって「あ、私の匂いと似てる」なんて言ってるシーン、見たことないですよね。でもそうやって井戸端会議をしてると、ウェブや本を読んでも分からないことが伝わってくるようで、顕在化しないニーズを掘り当てたときは「『あさイチ』が私たちの声を聞いてくれた!」という反応がドーッと来ますね。――だいたいどれくらいの数が届くんですか?「女のホケン室」に限らず、そういうテーマを掘り当てたときは、FAXが2,000~3,000通、さらに多いときは8,000通がドーンって来るんです。それが視聴率に跳ね返るときもあるし、直接跳ね返らない日もあるんですけど、FAXを送ってくれるのは、能動的・積極的に見ている人たちですよね。だから絶対に後で効いてくると考えています。――視聴者からのFAXでも、やっぱり賛否の「否」の意見は少ないんですか?「朝からこんなことをやってけしからん!」というのは、ほとんどないです。なぜかというと、デリケートな話題であることは間違いないので、真面目に、真摯に向き合うという線さえズレなければ、わりと大丈夫なんです。だから、柳澤さんとかはたまに暴走しちゃうんで(笑)、イノッチとちょっとスタジオから外れてもらうとか、そういうところはものすごい気をつかっています。一見センセーショナルに見えるんだけど、それをクソ真面目にやるというところが、『あさイチ』の面白さなんですよね。最近よくNHKが面白いといってもらえるのは、そういう部分があると思うんです。●優しさが立つイノッチ、逸脱しちゃう有働アナ――NHKさんが面白いと言われる理由。それはどういう部分でしょうか。何年か前に、日本テレビさんとテレビ放送60年を記念した『NHK×日テレ 60番勝負』という番組を共同制作したんですが、その時に日テレ側の担当だった土屋敏男さん(『電波少年』などのプロデューサー)に、「NHKさんってズルいですよね」と言われたんです。その番組は、NHKと日テレでいろんな対決をしたんですが、過去の映像を出すアーカイブ対決というのをやると、必ず日テレがフリになって、うちがオチになるんです。なぜかというと、日テレは面白いことをしようと思ってつくるから当然面白いんですけど、結局は面白いだけなんですよね。だけど、NHKの人は面白いものを作ろうと思ってるわけじゃなくて、真面目に突き詰めてやって、後から見てみたらすごい変な番組になってしまうということがあるんです。――具体的にどんな番組があったんですか?あれは80年代くらいかな? 「子供の性」についての番組で、お母さんが「子供部屋に行ったら、男の子が自慰行為をしていたので、そういうときはどうやって対応すればいいんでしょうか?」と相談してるんです。普通はそのままドアをバタって閉めちゃえばいいと思いますよね。でも、その番組では、専門家の先生が「ニコッと笑って『元気?』と声をかけてあげることが大事なんです」って言うんですよ(笑)――えっ(笑)でも、当時の時代風俗では正しいことで、真面目にやってるわけなんですよね。――そう言えば最近でも、Eテレで和田アキ子さんと藤岡弘、さんがスマホを学ぶという番組をやってるのを見たんですが、真面目に一生懸命やってるんですけど、どうしても機械音痴っぷりが面白くて笑ってしまいました(笑)そうそう。だからうちの立ち位置というか、面白がり方として、コント番組の『LIFE!』なんかもそうなんですけど、ああいうメタ認知がハマっているのが、わりと多い気がしますね。――ところで、『あさイチ』も番組がスタートして6年半になりました。井ノ原さん・有働さん・柳澤さんの抜群のチームワークも魅力の一つだと思いますが、キャスターそれぞれの魅力はどんなところにあると考えていますか?柳澤さんは、やっぱり安心感ですね。世の中の"いいおじさん"の象徴のような感じでダジャレも言うし、面白くなくてツッコまれることもあるんだけど、解説委員なので、災害のときはこういうことに気をつけた方がいいとか、非常に細かなところまでいろいろ答えてくれたりして、いざという時に頼りになるんです。イノッチと有働さんは、本来はキャラが逆なんですよ。――逆、ですか?NHK的なレギュレーションで言うと、いわば外から来てくれているイノッチが逸脱したり面白いことをしたりして、内部のアナウンサーである有働さんが「まぁまぁ」と言ってそれを止めるのが役割なんですけど、あの2人は逆じゃないですか(笑)。有働さんが暴走して、イノッチが「いやいや、それはそうなんですけどね」ってフォローしてくれる(笑)。逆だから、すごく新鮮なんだと思いますし、だからこそ、イノッチが朝ドラ終わりで泣いてる有働さんに、スッとハンカチを出すとか、優しいキャラが立ってきますよね。有働さんは、普通NHKのアナウンサーってふざけにくい立ち位置のはずなんだけど、どんどん逸脱しちゃう(笑)。でも、それって今のテレビにすごく求められる正直さとか本音とかを、なんとなく2人がやっていくうちに探り当てて、手応えをもってやってるんじゃないかなというふうに見ています。――「朝ドラ受け」(※)なんて、今では当たり前のようにやっていますが、すごく斬新なことでしたよね。朝ドラ受けは、ちゃんとしたタイミングで受けないと、SNSのタイムラインが荒れるんですよ(笑)。災害や大きな事件があると、今日はスルッと流したほうがいいなというときがあるんですけど、実際に受けないと「えっ! 今日受けてくれなかった! 」となるんです。僕は毎日、副調整室でタイムラインを見ているんですけど、「リアタイ(リアルタイム)であさイチは久しぶりでうれしい」という人がすごく多いんです。朝の時間に何かを共有する"お茶の間"みたいな、ある種の安心感があるのかなと思っています。(※)朝ドラ受け…連続テレビ小説(朝ドラ)の放送が終わった直後に始まる『あさイチ』のオープニングトークで、キャスターの井ノ原・有働アナ・柳澤解説委員が、感想を言い合う光景。有働アナが感涙して、井ノ原がハンカチを差し出す場面はもはや名物となり、有働アナのつけまつげが取れるハプニングが発生したことも。――「正直さ」「本音」というテーマに戻りますと、爆笑問題の太田光さんがゲストに来て大騒ぎしていたら、井ノ原さんが「『サンジャポ』じゃないんだから」とツッコんで、太田さんに「NHKで民放の番組の名前言っていいのかよ」と返していた場面が印象的でした。ああいうことを正直に言えるのが『あさイチ』ですよね。それでも、イノッチと有働さんは普段ものすごく気をつかっていて、生放送が終わってスタジオで5分くらい、「今日のあれさ、ちょっと踏み込んじゃったよね」「あー、あそこはそうでしたよねー」っていう会話を、結構してるんですよ。――スタジオにいるスタッフの笑い声が本番中に普通に入るのも、NHKの情報番組では見たことがなかったです。あれも新鮮でした。そうですね。毎日生放送の前にリハーサルするとき、いくつか段取りを確認してるんですが、その時に有働さんはとにかくスタッフを笑わせるんです。自虐的なことも言ったりして(笑)。なんでやるのかを聞いたら「リハって単純にこなすとすごくつまんなくなる。毎日やらなきゃいけないことだから、放送の前だし、面白くしないといけないと思ってやってる」と言ってました。そういう意識が、本番にも通じてるのかもしれないですね。――『紅白歌合戦』のリハを拝見したときも、有働さんのサービス精神をすごく感じました。そうなんですよ。あの人、NHKのアナウンサーとしては、ちょっと特殊ですからね(笑)。それと、「これはやっちゃいけない」という考えをなるべく外しているかもしれないですね。「そういうのは情報番組だからダメなんじゃいか」という空気になったときは「え?なんで? どっちの方が雰囲気が伝わる?」とよく言っています。「こうじゃなきゃダメだ」という固定概念を外していく作業が、『あさイチ』を『あさイチ』たらしめている気がしますね。●ハプニングも手を叩いて喜んじゃう(笑)――『あさイチ』は中継コーナーまで、異例だなと感じます。NHKさんでやる中継って、きちんと段取りを組んでリハーサルして、予定時間に収まるようにしてるイメージがあるのですが、ある日の放送で、ワカメ漁をして、急いで港に戻り、すぐしゃぶしゃぶにして食べるという中継がありましたよね。あれ、絶対間に合わないと思いましたよ(笑)最後までいかなくても、なんとかなるんじゃないかって(笑)。つまり、予定調和にならないようにすることを、すごく考えているんです。もちろん、情報番組だからどこかでせき止めないといけないんですが、予定調和になるとつまらないじゃないですか。だから、誰かが段取りを間違えたりすると、普通は「コラー!」って怒られるけど、僕なんか手を叩いて喜んじゃいますからね(笑)。そういうのを面白がるという空気は、『あさイチ』は特別強いかもしれないです。――『笑っていいとも!』などを担当されたフジテレビの木月洋介さんも、以前この連載に登場された際、「予定不調和」をすごく意識していると言っていました。予定調和というのは先が分かること。先が分かることなんて別に見たくないじゃないですか。私も、え?この先どうなっちゃうの?という番組をずっと考えてきたんで、『あさイチ』の担当になった時に、だからこれだけ支持されるんだなというのを感じましたね。――今後河瀬さんが、こういう番組をつくっていきたいという企画はありますか?「タブーを面白がれるもの」ができたらいいなと思って、いつもやってます。予定調和にならないということは、タブーに触れるということですよね。そういう意味では『あさイチ』も面白いんですけど、やっぱり「これってテレビじゃできないよね」と勝手に思ってるところはあるじゃないですか。でも、できないということはなくて、やる方法はちゃんとあるはずなんですよ。「絶対そんなことできないよ」ということをやらないと、これからは見てもらえないと思うんですよね。――最近テレビの規制が増えてきたということがよく言われますが、それを感じることはありますか?規制はあんまり感じないです。本当は、昔から変わらないんじゃないですかね。日テレの土屋さんが『電波少年』でやってたことって、あの時代だって「えーそんなことするの!?」と言われてたわけじゃないですか。土屋さん本人も「あの当時は自分も"あるゾーン"に入ってた」とか「普通の感覚だったらやらないよね」と自分で言ってたくらい。ただ、今、自分がテレビを作っている身だから、「規制が多くなってきた」とは言いたくないという気持ちもあるかもしれませんね。――そんな河瀬さんにとって、影響を受けたテレビ番組を1本挙げるとすると、何ですか?振り返ってみると『電波少年』ですかね。僕はドキュメンタリーが好きでNHKに入ったんですけど、あのシリーズは面白かったし、ドキュメンタリーですよね。その手があったのかとか、そこで二の足を踏まなくて良いんだとか、日々常識を覆していってましたから、すごく面白かった。土屋さんにはしょっちゅう会うから、口はばったいですけど(笑)――いろいろお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に、気になっている"テレビ屋"をお伺いしたいのですが…『マツコの知らない世界』(TBS系)って面白いですよね。マツコ・デラックスさんが面白さを担保してるんだけど、過剰な人を見せているわけじゃないですか。あの過剰さがある種のバラエティになっていて、そこに情報が乗っかっている情報番組ですよね。どうやってあの過剰な、変な人たちを毎回見つけてくるんだろう(笑)。それに、どういう企画の端緒であの番組が始まったのか、すごく知りたいです。
2016年10月25日俳優の藤岡弘、が10月3日、都内で行われたTVシリーズ『ウエストワールド』のジャパンプレミア試写会に出席。「頭から離れない衝撃的な展開、映画のようなスケール感と臨場感あふれる映像美。早く続きが見たくなるワクワク感が止まらない。これがドラマだなんて、時代は変わったねえ」と興奮しきりだった。その他の画像1973年に公開された同名のSFミステリー映画を下敷きに、西部劇の世界を再現したテーマパークで巻き起こる人工知能の覚醒と反乱を描いたTVシリーズ。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムズが製作総指揮を務め、アンソニー・ホプキンス、エド・ハリスら豪華キャストが顔を揃える。この日は、現地アメリカでの初オンエアから、わずか9時間後のプレミア上映となった。ウエストワールドの創造主であるフォード博士役で、連続ドラマ初主演を務めるホプキンスについては、「長いキャリアを積んできた俳優としての存在感が圧倒的。オーラと自信に満ちているし、内面から説得力が醸し出される」と大絶賛。「僕にとっては目指すべき、尊敬できる大先輩」とリスペクトを示した。また、作品のテーマである人工知能に話題が及ぶと「果たして、我々人間は(人工知能と)共存できるのかという疑問、不安、恐怖を感じる」と来たるべき将来に戦々恐々。「今こそ考えなければいけない課題、受け止めなければいけない警鐘が込められている」と話していた。『ウエストワールド』10月13日(木)より スターチャンネルにて独占日本初放送(C)2016 Home Box Office Inc. All rights reserved. HBO (R) and related channels and service marks are the property of Home Box Office Inc.
2016年10月04日J.J.エイブラムズ製作総指揮の超大作TVシリーズ「ウエストワールド」の日本初放送を記念したジャパンプレミア試写会イベントが10月3日(月)、都内で行われ、同作の宣伝隊長に就任した藤岡弘、が登壇。「これを観なかったら、おそらく後悔しますよ」と魅力を力説した。同作は、西部劇の世界を再現したテーマパークを舞台に、人工知能(AI)の覚醒と反乱が、謎を秘めたストーリー展開とともに壮大なスケールで描かれていく話題の一作。製作総指揮を務める『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のJ.J.エイブラムズを筆頭に、脚本・監督には『インターステラー』『ダークナイト』シリーズなど多くの大ヒット作を手掛けてきたジョナサン・ノーラン、そして主演には長編ドラマシリーズ初主演となるアンソニー・ホプキンスや、エド・ハリスなどの豪華キャストを迎えた、SFミステリー超大作だ。過去にはハリウッド映画で主演したこともある藤岡さんは先行して1話を観たそうで、「これはもう、映画ですよね」と一大スケールの内容に腰を抜かした様子。60億円以上の巨費を投入して作っている同作の圧倒的な内容に、「これだけの作品が出てくると、今後の映像が変わってくるんじゃないかな。すごいことだと思いますよ」と一般観客に熱弁した。実は、「飯よりも映画というか、気づいたら朝になっていることが何度もある」と豪語するほど無類の映画・ドラマのファンという藤岡さんは、「いままで何百本と観ている私でも、次が読めない作品」と超大作TVシリーズ「ウエストワールド」を手放しで激賞!「次が読めない作品は想像力が膨らみ、僕は映像を先まで読む方ですが、今回は読めなかった。たった1話しか観ていないのに、好奇心を掻き立てた。これからどうなるんだ!でも、このヘンにしておきましょうか(笑)」と、まだ観ぬ観客のために、想いを自制する一幕も。また、イベント終盤、同シリーズの大ヒットを祈念して、得意の刀での鏡開きを成功させた藤岡さんは、最後に「ウエストワールド」の深いメッセージ性についても熱く言及。「まるで近未来とは思えない内容ですね。いまの我々が直面しているような、目の前に存在しているテーマに考えされられました。これは、ぜひ学習すべきだな。これを観なかったら、おそらく後悔しますよ」と熱い想いとともに同作のクオリティーに太鼓判を押した。「ウエストワールド」は、10月13日(木)よりスターチャンネルにて放送開始。(text:cinemacafe.net)
2016年10月03日39回目を迎えた人力飛行機の大会『Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト2016』(読売テレビ主催)が31日、滋賀県彦根市の琵琶湖・松原水泳場で開催され、MCの東野幸治、羽鳥慎一、応援サポーターの藤岡弘、、鈴木砂羽らが熱戦の感想を語った。今年の大会は30日、31日の2日にわたって行われ、計36チームが出場。31日には、パイロットが自転車を漕いでプロペラを回す機体"人力プロペラ機"で飛行距離を競い合う「人力プロペラ機ディスタンス部門」が開催され、昨年の優勝チーム「東北大学Windnauts」や強豪の「日本大学理工学部航空研究会」ら12チームが白熱の湖上バトルを繰り広げた。この日の琵琶湖は快晴。最高気温35℃にもなる炎天下での戦いとなった。前人未踏の最長記録40kmを目指し、体力の限界に挑みながらペダルを漕ぐパイロットたちに実況席の東野らも興奮。学生など若い世代の奮闘ぶりに感動した藤岡が「日本の未来は明るい!」と声を挙げるなど、惜しみない声援を送っていた。大会終了後に行われた取材会では、東野が「それぞれの目標を目指してがんばってきた各チームにはさまざまな物語があり、奇跡のドラマもあった。それを見て、我々も元気をもらえたことに『ありがとうございます!』という気持ちです」と感激しきり。一方、大会初日から感動のあまり「泣いてしまった」と明かす羽鳥は「『鳥人間』は6回目になりますが、これまでで一番泣きましたし、一番笑いました。それほどドラマがたくさんあった」と今大会を振り返った。また、藤岡は「日本の若者はまだまだこれだけやれるんだぞ!と未来に希望を感じました」と熱弁を振るい、「命がけで挑戦する若者は美しい!体中が、細胞から魂から震えながら喜んでいます」と興奮冷めやらぬ様子。大会初参加の鈴木は「『空を飛ぶ』ということにこんなに熱い情熱を持った人たちがいることに圧倒されたのはもちろん、私もがんばらなければ!と琵琶湖で思わされるなんて…(笑)。私の名前には“羽”がついているので、夢に向かってもっと羽ばたいていきたい」と感銘を受けたようだった。なお、この大会の模様は8月31日(水)19:00より読売テレビ・日本テレビ系で放送される。
2016年08月01日プロレスラー・棚橋弘至(新日本プロレスリング)が、テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』(2016年10月スタート 毎週金曜20:00~)に出演することが13日、わかった。同作は、2009年に海老蔵主演で公演が行われた新作歌舞伎『石川五右衛門』に潤色を加え、映像化。テレビ東京で、ゴールデンタイムで連続放送の時代劇が復活するのは、8年ぶりとなる。原作・脚本は、漫画『金田一少年の事件簿』『神の雫』原作者である樹林伸が手がけた。“100年に1度の逸材”と呼ばれる棚橋は、冷徹な謎の剣豪・榊基次役で出演。豊臣秀吉の家臣・石田三成のもとで暗躍する殺し屋として石川五右衛門の前に立ちはだかる。海老蔵と初共演の棚橋は、最初「うわー海老蔵さんだ!」という気持ちで対面。「海老蔵さんは目ヂカラがすごくて、グッとこられたら『ううっ』と押され気味になりました」と撮影時の気持ちを告白した。しかし棚橋は「プロレス界のエースでやってきてますので、『押されてたまるか! 五右衛門を直接対決で倒したい!』という変な意地がありました」と気持ちの変化を語った。また、初の時代劇については「ゆっくり話すこと」「低い声で話すこと」を意識したという。棚橋は「プロレスラーは遠くの観客に見えるように派手に動きますが、武道はすり足など日舞的な動きも大事だったので、その辺はすごく苦労しました」と語り、「棚橋を温かい目で見てやってください!」とアピールした。(C)新日本プロレス
2016年07月13日仮面ライダー誕生45周年記念映画『仮面ライダー1号』が3月26日より公開されている。本作では、1971年のテレビシリーズ第1作『仮面ライダー』の主人公、俳優の藤岡弘、演じる本郷猛/仮面ライダー1号が再び主役として描かれるストーリーであることが大きな話題を呼んだ。本稿は、企画の仕掛け人である白倉伸一郎プロデューサーにインタビューを敢行し、<前編>では企画成立までの経緯を、<後編>ではさらに映画の内容に踏み込み、設定・演出上の疑問をぶつけた。――今回、映画では本郷猛の衝撃的なシーンが描かれていますが、これは藤岡さんと相談されていた企画のプロットの中に当初からあったものなのでしょうか。それはないですね。これは脚本の井上敏樹さんが考えられたことなのですが、井上さんの考えとしては、仮面ライダーゴーストを映画に出すのであれば、1号にはどうしてもゴーストに敵わない部分があるというんですね。それは、ゴーストが"生死を超えた存在"であるというところ。もちろん、これはゴーストの最大の特徴でもあります。『仮面ライダー』でも、本郷猛が死んだと思ったらよみがえったという話は何回もやっていましたけど、実際問題として生死を踏み越えたという経験はありません。本郷がここを超えていかないと、ゴーストに遅れを取ることになってしまう。だから、ゴーストがいるからこそ、超えていく儀式の描写は必要だということになったんです。タケルがよみがえるためには理屈があるんですよね。一方、本郷の場合は理屈を超えています。そうすることで、本郷の超越性を強調することになっている。それほど深くまで考えるというのは、本郷猛を主人公に映画を作るということが脚本家にとってもそれだけ大きなことだったんですね。――劇中では、いままでの本郷になかった少し格好悪いシーンなども描かれています。昔は"完璧な人間像"としての本郷猛という設定があったと思うんです。IQが600あって、将来を嘱望されているエリート大学生で、どうやら家も金持ちらしく、学業も優秀。頭はいいわ、スポーツ万能だわ、未来はあるわ。ショッカーが目をつけるだけの、エリート中のエリートなんですね。でも、話をする中で、藤岡さんにはとても真面目な一面がある一方で、どうでもいい話をする力の抜けた感じが非常に魅力的だったんですね。締めるとこは締めるけど、抜くところは抜くという緩急が藤岡さんの魅力なのに、本郷をどちらかに偏らせるのは惜しいなと。本郷猛の笑顔だったり、落ち込んでいるところだったり、いろんな本郷猛を見たいなと思いました。また戦いの面でも、「地球のため」とか「世界のため」に戦うのはゴーストだけで十分だと思うんですよ。強い敵が出てきても、それはゴーストがパワーアップすればいいだけの話で。それに、若造がピンチだからといって、それを助けにいく本郷も小さいですよね。今回は、本郷も自分なりのミッションをもって帰ってきてほしかった。それは立花麻由を助けることなのですが、これは大儀というより本郷猛という人間像に帰着しうるものなんですね。そこを描くことによって、結果的に本郷猛という人間を描くことにつながっています。――戦う敵という点では、ショッカーを大ボスにする展開もありえたのではないかと思います。ノバショッカーを登場させた理由はあったのでしょうか。普通は、一番古い先輩と新しい後輩が会うストーリーだと、反目から融和というパターンになってしまいます。でも、今回は世代の断絶はテーマじゃないので、世代間対立を描きたくない。なので、世代間の対立をショッカーに任せてしまうことで、ショッカー側にも45年の歳月が流れていることを見せることができる。一方の仮面ライダー側は、「君もライダーか」のひと言で済ますことができるんじゃないかという脚本家の工夫ですよね。それであれば、敵がショッカーである意味も出てきます。――クライマックスには大杉漣さん演じる地獄大使の見せ場も用意されています。本郷にとって古い仇敵と新しいライダー、どっちに愛着をもつかなと思ったんですね。敵同士なので考え方は違うけれども、45年という歳月も表現したい。ただ、そこはテーマではないので深くは掘れませんでしたが、最終的には『地獄大使物語』みたいになりましたね(笑)。――これから50年目に向けての計画などはありますでしょうか?まだまったくありません。これが『仮面ライダー』45周年の企画第一弾なので、スーパーヒーローイヤーと銘打ったこの年にできることをやっていくつもりです。それをしっかりやった上での次ですね。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年04月05日「ぴあ」調査による2016年3月25日、26日のぴあ映画初日満足度ランキングは、Hey! Say! JUMPの山田涼介主演の学園ドラマ『暗殺教室~卒業編~』がトップに輝いた。2位に藤岡弘、が仮面ライダー1号として再びスクリーンに登場する『仮面ライダー1号』、3位に黒木華を主演に迎えた岩井俊二監督最新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』が入った。その他の写真1位の『暗殺教室~卒業編~』は、地球の命運を握る“殺せんせー”と、彼の暗殺の命を担った中学生たちが織り成す青春ドラマ。地球破壊を宣言している殺せんせーは、超高速で動き回る、触手を持った謎の生命体。政府から命を狙われている身でありながら、落ちこぼれの3年E組の担任として生徒たちに慕われているが、出口調査では「生徒思いの殺せんせーに胸が熱くなった」「身を挺して生徒を守ろうとするところに感動」「謎の生物だけど生徒への思いなどは人間らしい」「生徒ひとりひとりを見ていてくれる。あんな先生がいたらいいと思った」など観客からも大人気だったようだ。そんな人気者の殺せんせーだが、暗殺対象者であることに変わりはない。そして山田演じる潮田渚を始め、3年E組の生徒たちは、地球を守るために担任である殺せんせーを卒業までに暗殺しなければならない。先生と生徒として彼らの絆は深まっていくが、刻一刻と卒業=暗殺のタイムリミットは迫ってくる。観客は「殺せんせーを暗殺しなくてはいけないのが悲しかった」と、暗殺者と対象者としての葛藤に心揺さぶられたようだ。卒業が迫る中、生徒たちは殺せんせーの過去や真の目的を知ることになるが、「成長した生徒たちの姿とその思いに感動」「生徒同士の絆にも心揺さぶられた」「生徒たちが一丸となって行う最後の行動に涙」など、殺せんせーの思いを受け取り、成長した生徒たちの姿は大きな感動を与えたようだ。(本ランキングは、3/25(金)、26(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『暗殺教室~卒業編~』公開中
2016年03月28日公開初日を迎えた『仮面ライダー』誕生45周年記念映画『仮面ライダー1号』の初日舞台あいさつが26日、都内・丸の内東映にて行われ、主演の仮面ライダー1号/本郷猛役・藤岡弘、ほか主要キャスト陣と金田治監督が登壇した。本作は、1971年に放送が開始された特撮TVドラマ『仮面ライダー』で本郷猛役を演じた藤岡弘、が、45年ぶりに再び「主演」を務める作品として、今年1月の発表以来多くの仮面ライダーファンの間で話題を呼んでいた。現役ライダーを助けに来るゲストとしてやってくるのではない、「45年目の本郷猛」を真正面からストレートに描いた映画である。『仮面ライダー』でアクション派俳優として注目され、その後は渋味、野性味のある大人の俳優へと成長していった藤岡にとっても「原点」というべき仮面ライダー/本郷猛役は大切な存在。藤岡は企画段階から参加してアイデアを練り上げ、自身がこれまでボランティア活動などで世界各国を回ったことで痛感した「命の尊さ」「生きる大切さ」を映画のテーマとした。映画の完成後は自ら日本各地へ赴いたりテレビ出演をしたりと、ファンに熱いメッセージを伝え、宣伝活動に邁進した。より戦闘的でパワフルに変化したスタイルとなった仮面ライダー1号/本郷猛を演じた藤岡は「45年を経て、再び主演として本郷猛を演じられるのは驚き」としみじみ語った後、「今年は自分にとっても芸能生活50周年という節目の年。誕生から45年という『仮面ライダー』出演当時を思い出しながら、長い歴史を背負ってきたスタッフ、キャスト諸氏と、ファンのみなさんへの感謝の気持ちでいっぱい」と、『仮面ライダー』の45年という歴史の重みを実感した。本作での本郷猛は、武道家としても活動する現在の藤岡弘、の姿がそのまま投影されている印象。そんな藤岡が「未来を担う子どもたちに、愛と夢と希望のメッセージを贈りたい」と全身全霊を込めて作った映画だけに、恐ろしいまでの熱気に包まれた作品に仕上がっている。藤岡は「仮面ライダーへの思いが強いスタッフ、キャストに囲まれ、寒い中の撮影だったが現場は熱かった」と、映画に参加した者すべてを讃えた。「ヒーローの条件とは?」という問いに対しては「己の身を捨ててでも、人々を守るために戦う。見返りも何もない、自己犠牲の精神による無償の愛。これを行うことのできる者こそヒーロー」と、さすがの貫録でヒーロー論を語った。現在テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーゴースト』チームからは、まず仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役の西銘駿があいさつ。「自分にとってヒーローとは何か?」の質問に対して「僕にとって仮面ライダーは永遠のヒーロー。藤岡さんの演じる本郷猛が45年間も愛されているように、自分の演じるゴーストもいつまでも愛される永遠のヒーローになりたい」と爽やかに答えた。仮面ライダースペクター/深海マコトを演じる山本涼介は、「ヒーローとして気をつけていることは?」との質問に答えて、「仮面ライダーの名に恥じぬよう、あらためて人としてのマナーを守り、『横断歩道を渡る』みたいに日常的なことから気をつけるようにしています」と、にこやかに話した。映画では『ゴースト』のレギュラー陣も大活躍。月村アカリ役・大沢ひかるは、「もしも変身できるなら何になる?」という問いに、「変身するなら、司令塔として動く頭脳系のヒーローになりたい」と笑顔でリクエスト。知的な理系女子というキャラに合わせた粋な返答を行った。大天空寺の住職代理で、オーバーアクションと顔芸で作品世界にコミカルな空気を与える重要な存在・御成を演じる柳喬之は、「もし変身できたら?」の問いに答えて「仮面ライダー史上初となる『坊さんライダー』になりたい!移動はスクーターで、お布施の額ひとつでいかようにも強くなるという」と、劇中と同じくハイテンション気味に構想を話し、会場からの笑いを誘った。映画のゲストヒロイン・立花麻由を演じた岡本夏美は、「もしヒーローになれるなら?」という問いに対して「映画でも少々アクションシーンがあり、楽しかったので、変身できるのなら女性ライダーになってアクションをガンガンやってみたい。映画では長澤(奈央)さんのアクションがとてもカッコよかったです」と答え、現役女子高生ならではの快活さを見せていた。45年前から世界征服の野望を抱いて暗躍していた悪の秘密結社ショッカーを見限り、日本経済を牛耳ろうとする新組織「ノバショッカー」を立ち上げたウルガ役・阿部力は、自分にとってのヒーローを聞かれると「出身地である中国の黒竜江省で一緒に暮らしていた祖父」と答え、冬になるとスケートリンクやソリなどを手製で用意してくれたことを懐かしそうに回想した。ノバショッカーの幹部で唯一怪人に変身せず、人間態のままライダーと戦う女戦士・イーグラを演じた長澤奈央は、劇中ではサーベルを用いたダイナミックなアクションを披露。自分にとってのヒーローを聞かれると、「常に自分を支えてくれたり見守ったりしてくれる両親」と笑顔で答えた。ノバショッカー幹部・バッファルを演じた元キックボクサーの経歴を持つ武田幸三は「女手ひとつで自分を育ててくれた母親」こそが自分のヒーローだと語った後、「もちろん仮面ライダーも憧れのヒーロー。自分は『仮面ライダーV3』(1973年)世代です。後楽園ゆうえんちの仮面ライダーショーにもよく連れていってもらいました」と幼少時を懐かしんだ。JAE(ジャパンアクションエンタープライズ)の代表を務め、テレビの『仮面ライダー』シリーズでも多くのエピソードを演出してきた金田治監督は「45年前、藤岡さんが仮面ライダー/本郷猛を演じていた時、僕はスタントマンとしてこの世界に入ったばかりの若手でした。あれから45年、藤岡さんが主演する仮面ライダー1号の映画を監督することができるというのは、とてもありがたく、感無量です」と、かつてのヒーローを現代によみがえらせる大役を見事に成し遂げた思いを静かに語った。舞台あいさつの最後には、大先輩である藤岡との共演でヒーローとしての姿勢や演技について、多くのことを学んだという西銘が、藤岡に感謝の意を伝える場面も見られた。若き後輩ライダーからのうれしい言葉を受け、満面の笑みをたたえた藤岡は西銘とガッチリ握手し、「これから未来を作っていく子どもたちに夢と希望を伝えたい。感動や夢を与えるのは映像表現の原点。若く新しいエネルギーを持つ俳優たちに、映像界の未来を背負っていってほしい」と、西銘に強く、熱く、濃厚なエールを贈った。さらに、藤岡の言葉の通りに未来を担う2人の男の子(いずれも4歳)が西銘と岡本に導かれてステージへ上り、藤岡に「かめんらいだー、ありがとう!」と花束を贈呈。あまりにもかわいいプレゼンターの登場に、大の子ども好きで知られる藤岡は感激し「純真な子どもの目の輝きは素晴らしいですね。いやあ、こんな小さな子が仮面ライダーを愛し、未来を目指してくれるってのはうれしいねぇ。ありがとう!」とコメントした。
2016年03月27日仮面ライダー誕生45周年記念映画『仮面ライダー1号』が3月26日に公開となる。本作では、1971年のテレビシリーズ第1作『仮面ライダー』の主人公、俳優の藤岡弘、演じる本郷猛/仮面ライダー1号が再び主役として描かれるストーリーであることが大きな話題を呼んだ。本稿は、企画の仕掛け人である白倉伸一郎プロデューサーにインタビューを敢行し、<前編>では企画成立までの経緯を、<後編>ではさらに映画の内容に踏み込み、設定・演出上の疑問をぶつけた。――45周年で『仮面ライダー1号』をやった理由というのはありますでしょうか。50年目という選択肢もあったと思うのですが。30年目、40年目でやっておけばよかったなというところもあるのですが、お互いに機が熟するまでに時間がかかったというところでしょうか。最初に藤岡さんにお目にかかったのは2001年。『仮面ライダー』30周年の時でした。15年かけて口説き続けたわけではないのですが、"昭和ライダー"をやっていたプロデューサーやスタッフたちが亡くなってしまっていく中で、折にふれて藤岡さんとお話をして、こちらもお話を聞かせていただいて、主演でお願いできる距離感ができてきたという印象です。もちろん、50周年というタイミングに向けて、もっと掘り下げて準備をしていくことはできないかという話も藤岡さんからはありました。でも、機が熟したという感じがするんですよね。"45周年"と銘打っているのは建前というのかな。世間に対してであったり、委員会まわりに企画を通すための後付けに近いものです。――映画の実現が決まった後にも、藤岡さんとの間でプロット(物語の筋)をどうするかというやりとりがあったとお聞きしました。これには数ヶ月かかっていますね。今回は現行の仮面ライダーである仮面ライダーゴーストががっつり絡んでいますが、これもかなり後から決まったことなんです。最終的に推したのがA~E案の5パターンぐらいなのですが、話をしていく内にどんどん広がっていっちゃうんですよね。いくつか持っていけば、「これとこれを組み合わせてこうしよう」というのが決まったらば絞れると想定していました。ですが、藤岡さんも発想の豊かな方なので、どんどん広がってしまい、かえって分散したようなところがありましたね。こちらから絞って決めて持っていけばよかったと後から思いました。――今回は劇場特典として「仮面ライダーカード」が復活することも話題になっています。「仮面ライダーカード」というのはドンピシャ世代にとってはめちゃくちゃ思い入れが強いものというか、切っても切り離せないものなんですよ。当時はビデオもなかったので、手元に残るものが記憶とカードだけだったんですね。"平成ライダー"になってから、カードが出てくる作品が登場するんです。『龍騎』とか『剣(ブレイド)』とか『ディケイド』とか。放送当時は「『仮面ライダー』でカードなんてふざけるな! 商売丸出しだ」という人もいました。でも昔から見ている側からすると、「『仮面ライダー』といったらカードでしょう」と。むしろ、作品と同じくらい思い入れのあるものなんですね。ですので、本郷猛が帰ってくるということは当然「ライダーカード」も帰ってくるという感覚が旧世代としてはあったりします。――ドンピシャ世代にとっては、やはり本郷猛というのは特別な存在なのでしょうか。難しいのですが、自分の中では仮面ライダー=本郷猛なんです。1号ではないんですよね。1号というのは2号以降が出てきてからそうなったのであって、袖から見てきた人間にとってみたら、本郷猛は1号ライダーではなくて仮面ライダーなんですよ。どうしても1号と付けないと通じないので、便宜上自分でもそう呼ぶし、映画のタイトルにもしているんですけどね。『セーラームーン(無印)』と言っているような感じに近いかな。完成した映画で本郷猛を見た時には、震え立つものがありました。一応プロなので、普段は個人的な考えで見たりすることはないのですが、これに関しては仕事を超えたような感はありますよね。――仮面ライダー1号のコスチュームやサイクロン号のデザインも一新しての復活となっています。藤岡さんにあらためてご出演いただけるのであれば、今の藤岡さんに合ったコスチュームやバイクが必要だと思いました。それは、藤岡さんご自身と藤岡さん演じるところの本郷猛が経験した45年の歳月を背負っている必要があるので、変身した途端に元に戻るのではいけない。それを進化と呼んでいいのかどうかはわかりませんが、"今"の1号ライダー、サイクロン号であってほしいと思いました。――本郷猛の帰還、最新ライダーとの共演、そして藤岡弘、さんサイドからの提案とさまざまな要素が盛り込まれた作品ですが、作品を貫く軸とした要素は何でしょうか?「"今の"藤岡弘、さんが演じる本郷猛を探る」ということについては共通していたと思います。それは、完璧な人間としての本郷猛の"今"を机上で想像したものではありません。藤岡さんは、ご自身が本郷猛という存在を背負って45年間やっていらっしゃいますが、一方で『特捜最前線』やせがた三四郎、探検隊の隊長など、たくさんのものが藤岡さんを形作っています。こちらとしても、藤岡さんの本郷猛ブロックのみを切り取るのは違うなと。それでも、藤岡さんのわりと大きな部分が本郷猛を占めてもいる。そんな中で、お互いに意見をすりあわせながら、まさにその後の「本郷猛、」が映画では描かれています。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月26日2016年3月26日から『仮面ライダー1号』の公開が始まる。この映画で主演を務めるのは、1971年に放送された仮面ライダーシリーズの原点『仮面ライダー』で本郷猛を演じた俳優・藤岡弘、だ。最新シリーズ『仮面ライダーゴースト』から仮面ライダーゴースト/天空寺タケルや仮面ライダースペクター/深海マコトが登場するものの、物語の主役は45年前から現在まで、世界中を駆け巡って悪と戦い続けてきた本郷猛なのである。藤岡は今回、映画に企画段階から参加し、子どもたちに「命の重み、命の大切さ」を伝えたいと力を尽くしたという。ここではそんな彼にインタビューを敢行し、新作映画にかける意気込みや『仮面ライダー』への思い、そして自身が極めようとしている「俳優道」の極意を訊いた。――映画のためにデザインを一新し、従来よりも武骨かつ戦闘的になった「仮面ライダー1号」の姿をご覧になった時は、どう思われましたか。デザイン画をひと目見て、いいなと思いました。昔の仮面ライダー(1号)のベースを保ったままで、各部分が強化されている印象です。私が最初(1971年)に本郷猛を演じてから45年の歳月が流れ、筋肉が増強されたことを想定させるだけの強さがこのライダーには備わっていますね。今回の映画では、本郷猛の戦いも昔と少し違っているんですよ。無駄な動きを抑え、的確な攻撃を行う。45年もの間、悪と戦ってきた本郷ですから、戦闘の経験もそれだけ豊富なんです。なので、アクションをするにしてもエネルギーの配分を感覚的に察知して、効率的に立ち回るわけです。私自身、若いころは自分の持てる力を100%むき出しにして演技をしていましたが、年齢とともに人間としての経験を積んでいき、無駄な動きをしなくなった。本郷猛も45年の戦闘経験を重ねることで、戦い方にも変化が出てきたというのは、自然なことだと思います。――ボリュームアップされた仮面ライダー1号に合わせるかのように、専用バイクのサイクロン号も、大型の「ネオサイクロン号」となりましたね。こちらをご覧になったご感想もお願いします。ライダーのデザインがボリュームアップしたんだから、昔のバイク(新サイクロン号)に乗っていたらバランス悪くなっちゃうよね(笑)。新しいライダーのスタイルに合わせてどんなバイクが出てくるんだろうと期待していたら、あのような迫力あるマシンになってうれしかったですね。私自身、前のサイクロン号に乗っていても物足りないというか、放送当時の感覚よりもずっと軽い感じがしましてね。あれ、こんな感覚だったかなあって(笑)。やはり『仮面ライダー』当時からバイクで危険な撮影にもチャレンジしていましたし、事故で生死をさまよったこともありましたので……(遠い目)、バイクにまたがると感覚が鋭敏になるんです。ネオサイクロンは1800ccの大型バイクで、重量もそれなりにありましたが、今の私だとこれを操ることができます。5~6分練習して、乗りこなすことができました。――映画を拝見して非常に印象的だったのは、本郷猛がバイクに乗っている時ヘルメットをかぶっていないところです。あれは45年前の『仮面ライダー』初期エピソードにおける本郷猛のイメージを重んじたからなのですか。そうですね。私の要望というわけではなく、すでに周囲がそういうつもりでした。私自身、ああ、以前の仮面ライダーのイメージを受け継いでくれているんだと思って、うれしかったなあ。たとえ、ヘルメットをかぶってくれと言われても、ここはかぶらずに行きたいと言っていたと思います。――重みを増したといえば、なんといっても仮面ライダーの代名詞たる「変身」シーンです。2年前の映画『仮面ライダー大戦』(2014年)に「昭和ライダー」を率いる仮面ライダー1号/本郷猛として藤岡さんが出演された際にも感じましたが、「ライダー、へんしんっ!!」というかけ声にたっぷり間を取り、両腕を回す変身ポーズも真剣による演武を思わせる迫力がありました。そういう風に思っていただけるのは、本郷猛が45年間の「気」を背負ってきたからなんですね。本郷がこれまでどういう人生を歩み、世界を回ってきたか……。人間の命を守るために悪と戦って、自分の人生をも磨いてきた。その集結したエネルギーが重く、熱く、深く、鋭く「気」となって今回の変身に結実するのです。決してカッコつけようという気持ちではなく、私の中から自然に出てくる動き。本気があの変身ポーズには現れています。――今回の映画では人間の「命」がいかに大切か、生きるとはどういうことか、というメッセージが込められていました。これこそ藤岡さんが映画の中で伝えたかったことなんですね。そうです。私は本郷猛/仮面ライダー1号を再び演じるにあたって、「人間とは、どんな状況になっても生きて、生きて、生き抜くべきだ」という「命」のメッセージを作品の中に込めたかったんです。私自身、何度も命を失いかけ、危険な目に遭ってきました。人生における「壁」を何度も何度も突き破って、生きてきた。これを読まれているみなさんも同じだと思いますよ。愛する者を守るため必死になって、我慢を重ねて頑張ってきた、本郷猛もそうやって生き抜いてきたんです。――おそらくファンの方々も同じ思いを抱かれるかと思いますが、今回の映画に出てくる本郷猛は、まさに藤岡さんと限りなくイコールに近い存在なんですね。そうですね。本郷猛=藤岡弘、と思っていただいていいかもしれません。45年前、何も知らない若手俳優だったころは「役」を一生懸命演じていましたが、このように年を重ねてきて、最終的には本人そのものの「責任」をあからさまに見せないといけない。どう生きたか、どう人生に対応してきたか、どう歩んできたか……その存在感・実在感と人間の真価が問われるところです。俳優にはいろいろな演じ方があります。私の場合、自分が感じた思いを表現しないと、自分自身が納得しないんです。役を演じるのが不得手なので、与えられた役に「なりきって」いこうと努力する。そして、なりきった人物の生きざまをそのままさらけだしていく。そのためには資料を頭にたたき込んだり、実体験をしてみたり、さまざまな経験を積みながら体にためこんでいくしかないんです。――映画では、最新作『仮面ライダーゴースト』の天空寺タケルと本郷猛の交流が見られますね。西銘駿さん演じるタケルと、若き日の本郷猛がオーバーラップしたりする部分はありますか。本郷猛は、改造人間にされた苦しみや悲しみを胸に秘めたまま、ショッカーと戦い続ける孤独なヒーローでした。当時ふと思ったのは、大人というものは誰しも孤独を抱えながら、人生を戦っているんじゃないかな、ということでした。私の父親も戦前、戦中、戦後の厳しい時代を生き抜いて、幼い私に武道を教え、育ててくれた。息子である私には本当の心を話さずに逝ってしまったけれど、今なら親父と向かい合って話ができたんじゃないか。人間は誰もがそういう孤独を背負っているのではないか……25歳のころ、そういうことを考えていました。――映画『仮面ライダー』がいよいよ公開となります。現在放送中のNHK大河ドラマ『真田丸』での本多忠勝役も好評な藤岡さんですが、これからさらにチャレンジしてみたいことはありますか。今回の映画は大河ドラマと同時進行で、スケジュールも大変でしたが、両方にエネルギーを込めて演じることができました。しかし『仮面ライダー』だって、これからですよ。まだまだ終わったわけじゃない。「本郷猛、最後の日」と宣伝文句にありますが、最後ではありません。かつて石ノ森章太郎先生とお話をした時、私が「仮面ライダーはいつ死ぬんでしょう」とふと尋ねたら、先生は「何を言ってるんだ。永遠に死なないよ」っておっしゃったんです(笑)。これを聞いたとき、私はとても重い「荷」を背負った気持ちになりました。つらくて、苦しくて、いっそ死んでしまえば楽なところを、仮面ライダーは死すら許されず、永遠に戦い続けるんです。しかし、男たるもの、そうでなければと思っています。これからも藤岡弘、は戦い続けてまいります。また、長年温めてきたハリウッド作品や本物の時代劇など、映画の次回作にもチャレンジし続けます。映画『仮面ライダー1号』は、子供はもちろん、大人にも通ずるメッセージが込められています。どうぞお楽しみください。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月25日3月26日に公開される映画『仮面ライダー1号』で主演を務める俳優の藤岡弘、が21日、Hondaウエルカムプラザ青山にて公開記念トークショーに出演し、45年という歳月を経て再び「主演」として仮面ライダー1号/本郷猛を演じる心境を語った。映画『仮面ライダー1号』のストーリーは次のとおり。45年もの間、悪と戦い続けてきた仮面ライダー1号/本郷猛が、一人の少女を守るため3年ぶりに帰国。悪の秘密結社「ショッカー」に狙われているその少女=立花麻由を探るべく行動を開始していた仮面ライダーゴースト/天空寺タケル、そして仮面ライダースペクター/深海マコトは本郷と力を合わせ、ショッカー、および新世代の組織「ノバショッカー」に戦いを挑んでいく。大人から子どもまで、大勢の仮面ライダーファンが待ち受ける中、ステージに藤岡弘、が登場。まずは客席に向かって深々と一礼した後、映画についてのトークが始まった。テレビシリーズ以来、本郷猛単独で「主演」を務めるにあたって、並々ならぬ覚悟をもって取り組んだという藤岡は、企画段階から参加。シナリオ作りにも自身の意見を盛り込みながら、綿密にアイデアを練り上げていったという。これについて藤岡は「45年前、本郷猛を私が演じた『原点』に戻り、同じ思いで表現したいと思いました。これが仮面ライダーだ、ライダー魂だということ、仮面ライダーは愛と、勇気と、夢と、希望を与えるために存在する、それを強調した映画を作りたいという思いがありました」と、映画の根本の部分を説明した。特に映画の中に込めたメッセージとして、「命」の大切さを挙げた藤岡は、続けて「私は世界100カ国以上を渡って、ボランティアや社会貢献の活動をしてきました。そこで、幼い命が簡単に失われていくという光景を何度も見てきました。今この時にも、世界の各地では尊い命が失われています。全世界の子どもたちは未来を背負っていく。命を大事にしてもらいたい。この思いが、映画に『命』のメッセージを入れようと思わせたのです。命とは、先祖から自分へと、連綿と繋いできたもの。そういうことを感じながら、生きて、生きて、生き抜くんだ、という思いを映画の中に込めているんです」と、真剣な眼差しで訴えた。映画の撮影は昨年末、真冬の寒い時期に行われたが、藤岡の思いを十分に受け止めるだけの熱意が、監督、撮影スタッフ、共演者全員にもあったという。藤岡は「昔、仮面ライダーを応援していた子どもだった人たちが今では撮影スタッフとなり、映画を共に作っている。仮面ライダー愛に満ちた熱気あるスタッフだった。立花麻由を演じた岡本夏美さん、最新ライダーゴーストの西銘駿くんなど、若手の方たちも寒さの中、弱音を吐かず撮影を頑張った。僕がいろいろと話をすると、真剣な眼差しで聴いてくれてね。僕の言葉を自分の中で消化して、演技をしてくれた。そんなふうに彼らが必死で頑張ったところなど、ぜひ楽しんでほしい」と力を込める。藤岡にとって、自分の思いを最大限に込め、しかも45年前と同じようにアクションシーンもこなした主演映画が完成した時は、どんな気持ちだったのだろうか。「実は、これまで3回映画を見ているんですが、見ていて毎回、涙がにじんできます。3回とも、違うところでジーンと来るんですよ。昔の思い出がよみがえるんでしょうね。45年前のあの時はバイクに乗って怖かったなあとか、危険なことにもチャレンジしたのを思い出すと、体が震えてきます」と、自分で変身後のスーツを着てアクションをしたり、バイクに乗って階段を駆け上がったり、まさに体当たりで本郷猛を作り上げていった若き日を懐かしそうに振り返った。ステージに展示されているネオサイクロン号は「HondaゴールドウイングF6C」をベースに、仮面ライダーの愛車・サイクロン号を思わせるカラーリングを施したもので、仮面ライダー(立花レーシングチーム)のエンブレムもしっかりとついている。1800ccエンジンを搭載したモンスターマシンと撮影以来の再会を果たした藤岡は、「今回の仮面ライダーは、45年間の戦いで自らを強化した設定で、昔よりも進化したスタイルに。それに合わせてバイクもバージョンアップしていて、感動しました。熱くて重くて、なんともいえない感動が押し寄せます」とネオサイクロン号を絶賛。もともと子どものころからバイクをはじめ動く機械、乗り物に興味を持っていた藤岡は『仮面ライダー』終了後に、初めて750ccのバイク(ホンダCB750)を購入したという。ステージ中央のスクリーンにはその当時の記念写真が映し出され、興奮した観客のどよめきが響いた。これについて「僕が最初に買ったバイクがこれです。宝物ですよ。これに乗って高速道路を走った時の快感は忘れられない」と語った藤岡は、続けて意外なエピソードを披露。「750ccに乗るために、大型自動二輪の免許を取りにいったんですが、教習所に通わずいきなり試験を受けたら3回も落ちましてね。それでも取れるまであきらめずに何度もチャレンジして、4度目でようやく免許を取りました。こういう性格なんですよ(笑)」と、最高の笑顔をのぞかせた。バイクには人間の感覚を研ぎ澄ます力があると強く主張する藤岡は「今の若者も、自然の中でバイクを駆って、五感を研ぎ澄ませてほしい。便利なものばかりに頼って感覚をさびつかせてしまうと、いざというときに生き残るチャンスを失ってしまう。感覚を鋭敏にして、常に刺激を与えておかないと、たちまち劣化しますから」と、若者にもっと「人生サバイバル」能力を備えよと熱きエールを贈った。今回の映画『仮面ライダー1号』は、かつて45年前の本放送や再放送、映像ソフトなどで仮面ライダー1号/本郷猛に憧れた大人のファンを感動させるシーンが随所に見られる。これについて藤岡は「今日ここにお集まりの方も、かつて『仮面ライダー』を見てくださっていた方なんですね。うれしいなあ。そういう方々が今度の映画を見たら、泣くよ(笑)」と期待をあおりつつ、「今度も『ライダー変身』の変身ポーズを取りますが、今回は、役者生活50年のすべてを内包し、熱くて、重くて、深くて、鋭い気が入っています。昔とは違った、俳優道が濃縮した変身(ポーズ)になっていると思います!」と、45年後の今だからこそ見せられる俳優・藤岡弘、そのものの本郷猛像、仮面ライダー1号像をアピールした。そして「経験を重ね、鍛えてきた今の自分があるから、ネオサイクロンの1800ccにも乗ることができる。昔は1300ccしか乗っていなかった。世界中のバイクに乗りましたが、日本の二輪車は世界一。日本人の技術力は素晴らしいんです。今、世界中でさまざまな問題がありますけれど、世界の人々、日本の人々の英知がある限り、どんな困難でも突破できると信じています。集中力、忍耐力、持久力。これらは日本人の持つ宝です」と、世界を回った者ならではの説得力を含んだ強い言葉を発した。最後に、あらためて映画の見どころをと聞かれた藤岡は、「世界の子どもたちにとって、ヒーローは必要。仮面ライダーは、日本の心ある大人が作った、世界に誇るべきヒーローです。映画『仮面ライダー1号』は当時子どもだった親の世代もそうですが、今の子どもたちにぜひ見てほしいんです。本郷猛の生き様を見せることで、子どもたちの心に愛と、勇気と、夢と、希望、そして正義を伝え、どんな困難にぶちあたっても生きて、生きて、生き抜く子どもになってほしい……という願いを込めています」と、世界の未来を担う子どもたちへの熱いメッセージでトークショーを締めくくった。
2016年03月22日『仮面ライダー』の誕生45周年を記念した映画『仮面ライダー1号』の完成披露イベント&舞台あいさつが3月15日、都内・新宿バルト9にて開催された。ステージには仮面ライダー1号/本郷猛役・藤岡弘、のほか、仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役・西銘駿、仮面ライダースペクター/深海マコト役・山本涼介、岡本夏美、大杉蓮、長澤奈央ら主要キャスト陣が勢ぞろいし、3月26日から公開される新作映画の見どころを語った。今回の映画は、第1作『仮面ライダー』(1971年放送開始)で仮面ライダー/本郷猛を演じ、その後も数多くのテレビドラマや映画で活躍を続けている俳優・武道家の藤岡弘、が企画段階から参加しており、第1作以来の「主役」を務めることが話題を呼んでいる。国内はもとより世界数十か国の紛争地域や難民キャンプにて救援や支援活動を展開(オフィシャルサイトより)している藤岡は、まさに現実世界においても本郷猛と同じく「ヒーロー」であり、映画には藤岡の「命の大切さ」「どんなことがあっても生き抜くこと」という熱いメッセージが強く込められているという。最新シリーズ『仮面ライダーゴースト』の主人公で、映画では伝説のヒーロー・本郷猛と共にショッカー、ノバショッカーと戦う仮面ライダーゴースト/天空寺タケルを演じた西銘駿は「45年も前に活躍していた仮面ライダー1号の藤岡さんと共演できるのは、夢のようなできごと。勉強させていただきました」と、大先輩を最大級にリスペクト。芝居についてもアドバイスを受けたという西銘は「自分の気持ちが役に乗っていれば、目で相手に気持ちを伝えられる、と教わりました」と振り返る。タケルの頼もしい仲間・仮面ライダースペクター/深海マコト役・山本涼介は「藤岡さんとお会いして最初は緊張しましたが、空き時間では気さくに話しかけてくださって、リラックスして撮影に臨めました」と藤岡の人柄に感動していた。さらに「マコトは誰に対しても接し方が同じで、あの本郷猛に対してもキツいことを言ったりします。少々とまどいはありましたが、それがマコトなんだと思って演じました」と、クールなマコトのキャラを貫いたという。勝気な理系女子でタケルの幼なじみ・月村アカリ役の大沢ひかるは「最初に藤岡さんと共演するシーンを撮影したときは、緊張でガチガチになりました」と、大先輩がかもしだすオーラに圧倒された模様。大天空寺の住職代理で、タケルのバックアップを務める御成(おなり)を演じる柳喬之は「目の前に藤岡弘、さんがいるという現実には緊張するしかない」と興奮気味に話した後、「映画では、タケル殿が立派に成長した様を見ることができて幸せ」と役柄の御成に重ねてコメントした。仮面ライダー/本郷猛の数少ない理解者で「立花のオヤジさん(おやっさん)」の愛称で親しまれた立花藤兵衛(演:小林昭二)の孫娘・立花麻由をはつらつと演じた本作のヒロイン・岡本夏美は「初めて藤岡さんとお芝居をするシーンが、映画の中でも後半の大切な部分だったんです。藤岡さんは私が演技に入りやすいように、事前に30分ほど時間を取ってくださり、今までのライダーのお話や命の大切さなどのお話をしてくださいました」と、藤岡との共演シーンでの裏話を明かした。ショッカーを離れ、新たな組織ノバショッカーを立ち上げたウルガ役・阿部力は「幼いころに見ていた本物の仮面ライダーに会えるということで、胸が熱くなった」と語り、「ここまでのド悪な役柄は初めてで、映画を見た子どもたちから攻撃されたら困るかな。僕、子どもが好きなもので」と、日本全土を手玉に取る悪の軍団のリーダー格を演じた手応えと、それによる影響を心配する。ウルガと同じくノバショッカー幹部のイーグラ役・長澤奈央は「出演の話が来た時は、ついに私も仮面ライダーに変身?と喜びましたが、悪役でした」と会場の笑いを誘い、「イーグラのアクションを頑張って、しっかりと演じました」とあいさつ。一児の母になった現在でも、抜群の身体能力を生かした得意のアクションに自信のほどを見せた。ノバショッカー幹部のバッファルを演じた元キックボクサー・武田幸三は「僕も最初はどんなライダーになるのか楽しみにしていたら、やっぱり怪人の役でした」と笑顔を見せ、「悪役と分かってからは、どういう風にライダーを倒してやろうかと研究を重ねました」と続けた。本郷猛を倒し、世界征服の野望を実現するためよみがえったショッカー大幹部・地獄大使を、映画『オールライダー対大ショッカー』(2009年)以来7年ぶりに演じた大杉蓮は「今回オファーが来た時も、二つ返事でOKしました」とコメント。「本郷と地獄大使は敵同士の役柄なんですけれど、藤岡さんは私にも優しく『コーヒーをどうぞ』とご自身の『藤岡、珈琲』をごちそうしてくださいました」と収録を振り返った。45年もの間、世界各地で巨大な悪と戦い続けてきた本作の主人公・仮面ライダー1号/本郷猛を演じた藤岡弘、は「本郷猛、45年ぶりの単独主演と聞いて最初は驚きましたが、撮影はとても楽しかった!」と、満面に笑みをたたえる。さらに「明日の映像界を背負う若い出演者の方々や多くのスタッフたちが寒さの中、深夜~朝方まで頑張っていた。みんな仮面ライダーをこよなく愛していて、熱気が凄かった」と、共演者、スタッフたちと共に作り上げた映画の良さを静かに語った。そして「映画っていいなと思った。久しぶりに時間を忘れて、45年前当時の思い出までもよみがえってきて、楽しかったなあ」と、完成した映画への強い愛着と自信をうかがわせた。映画『仮面ライダー1号』は3月26日から全国劇場で上映される。(C)「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月19日3月26日に公開される、仮面ライダー誕生45周年記念映画『仮面ライダー1号』の完成披露イベント&舞台あいさつが15日、新宿バルト9にて開催された。ステージには主演を務める藤岡弘、のほか、西銘駿、山本涼介、岡本夏美、大杉蓮ら主要キャスト陣が勢ぞろいし、新作映画をアピールした。イベントでのもっとも注目すべきポイントは、1971年のテレビシリーズ第1作『仮面ライダー』以来、45年ぶりに藤岡弘、がライダーのスーツを装着したこと。第1話「怪奇蜘蛛男」で改造手術台に載せられた本郷猛が、ライダースーツ姿で顔だけを出した「マスクオフ」のカッコよさを思い出す人は、かなりの仮面ライダーファンに違いない。45年の時を経て、俳優、そして人間としての深みや渋味が増した現在の藤岡弘、が再び仮面ライダーのスーツを身にまとい、人々の前に姿を現す……これはまさしく現代に起こった大いなるミラクルの一つだといえるだろう。従来よりも大幅にボリュームアップしたライダーのスーツ姿になった感想として「45年前と同じく本郷猛を演じ、ライダーのスーツを着ることができるなんて、感無量であります」とコメントした藤岡は、自らライダーのスーツを着て迫力のアクションに挑んだ若き日のこと(第1話、第9話など)を回想しつつ、「初めてライダーのスーツを着た45年前のことを思い出しました。みなさんの期待を背負う中で、全力で闘いぬいた思い出が体中を駆け巡っています」としみじみ語った。今回の映画に企画の段階から関わり、作品の中で「命の大切さ」を強く訴えるメッセージ性にこだわった藤岡は、「45年前の原点に立ち戻った、愛と正義と勇気の思いをもって、そして"侍魂"の決意、決断、覚悟を背負って今回の本郷猛を演じました。仮面ライダーに携わった恩師たち、石ノ森章太郎先生やプロデューサーの平山亨さん、阿部征司さん、そして生田スタジオの内田有作所長、ならびに多くのスタッフ、出演者、スタントマンたちの思いを背負って、ここに立っております」と感慨深げに語り、仮面ライダーを愛する多くのファンたちが劇場へ駆けつけてくれることを強く望んだ。映画『仮面ライダー1号』は3月26日から全国劇場にてロードショー上映される。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月15日俳優・藤岡弘、が3月15日(火)、東京・新宿バルト9で行われた主演映画『仮面ライダー1号』の完成披露イベントに出席。約45年ぶりに演じる初代仮面ライダーのスーツに身を包み、「あっという間の45年。ライダー魂の血が騒ぎ、感無量であります」と語った。この日、ファンを歓喜させたのは藤岡、さんがスーツを着た状態で、マスクを外す“マスクオフ”での登場!この“マスクオフ”は1971年4月3日放送の「仮面ライダー」第1話で、本郷猛が悪の秘密結社「ショッカー」に体を改造されるシーンで登場したが、それ以降は一切映像として世に出る機会はなかった。公開を控える映画『仮面ライダー1号』にも“マスクオフ”状態は登場せず、さらにファンを前にした公開イベントでのお披露目は、史上初の激レアな瞬間となった。「奇跡のごとく、また本郷猛を演じられるなんて。愛と正義、勇気の象徴であるスーツを着て、より進化した重厚感を感じている」と語る藤原、さんは、原作者である石ノ森章太郎氏をはじめ、伝説を築いた盟友らの名前を挙げ、「当時は不安やプレッシャーもあったが、全力で戦い続けた。皆さんの思いも背負っている」と45年の時空にしみじみ。そして、「仮面ライダーは世界に誇る、日本のヒーロー」と力強く断言し、ファンの喝さいを浴びていた。世代を超えて愛される特撮ヒーロー「仮面ライダー」シリーズの45周年記念作品。長年にわたり、海外で悪を打ち倒してきた仮面ライダー1号=本郷猛は、“おやっさん”こと立花藤兵衛の孫・立花麻由がショッカーに狙われていると知り、急きょ帰国。仮面ライダーゴースト=天空寺タケルらニュー・ジェネレーションと共闘する。この日は藤岡、さん(仮面ライダー1号/本郷猛役)をはじめ、西銘駿(仮面ライダーゴースト/天空寺タケル役)、岡本夏美(立花麻由役)、阿部力(ウルガ役)、長澤奈央(イーグラ役)、武田幸三(バッファル役)、大沢ひかる(月村アカリ役)、山本涼介(仮面ライダースペクター/深海マコト役)、柳喬之(御成役)、大杉漣(地獄大使役)が出席した。文字通りの大先輩と共演した西銘さんは、「本当に夢のような現場で、たくさんのことを勉強させていただいた」と背筋ピーン!『劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』以来、2度目の地獄大使を演じる大杉さんは、「再びオファーをいただき、地獄大使ですが、気持ちは天国で(笑)、二つ返事でお受けした。敵役のはずが、藤岡、さんにコーヒーを淹れていただき、現場の雰囲気づくりをしてくださった」と話していた。『仮面ライダー1号』は3月26日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月15日3月26日に公開される「仮面ライダー」シリーズ45周年記念映画『仮面ライダー1号』で、入場者にプレゼントされる「仮面ライダーカード」のビジュアルが発表された。映画『仮面ライダー1号』は、1971年4月に放送開始された特撮TVドラマ「仮面ライダー」シリーズ第1作『仮面ライダー1号』から45周年を記念して製作された作品。仮面ライダー1号/本郷猛を藤岡弘、が演じることが大きな話題となり、2月6日から発売された前売券の発売実績は、前年同時期公開作品『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号」の同条件(公開5週間前)比較で205%(2月21日時点)、特に親子ペア券(大人1枚+小人1枚がセットのチケット)の販売実績は240%を記録するなど勢いに乗っている。今回の入場者特典として注目されているのが、『仮面ライダー』放送当時にカルビーから発売されていたカード付スナック「仮面ライダースナック」におまけとして封入されていた「仮面ライダーカード」をリバイバルさせた「復活!仮面ライダーカード」。復活にあたって、カードの大きさや文字の大きさ、インクの色など細部にまでこだわり、当時のカードを完全再現しているという。特典にはほかにも、『仮面ライダーゴースト』の劇中で主人公・天空寺タケルのサポートを行う御成が、不可思議現象研究所を広く知ってもらうために番組内で作成した「御成お手製★オリジナル名刺」や、仮面ライダー1号も登場する「ガンバライジングカード」を用意する。時期によってプレゼントされるカードが異なり(計12種)、第1弾は映画公開初日3月26日~配布開始、第2弾は45周年記念特典として4月1日~、第3弾は4月9日~、第4弾は4月16日~と各4種類ずつがラインナップ。全国合計80万セット限定となる。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年03月01日バンダイナムコエンターテインメントより2016年2月25日に発売されたPS4・PS3・PS Vita専用ソフト『仮面ライダーバトライド・ウォー創生』のプレミアム発表会が、同日都内で催された。本作は、第1作『仮面ライダー』(1971年)の放映開始から45年というメモリアルイヤーにふさわしく、仮面ライダー1号からシリーズ最新作『仮面ライダーゴースト』まで、歴代の主役ライダーたちすべてが結集し、テレビでの臨場感そのままに、迫力の戦いが繰り広げられる。さらに、3月26日からは仮面ライダー1号/本郷猛を主役にした映画『仮面ライダー1号』が公開。発表会では、ゲーム発売と映画公開を記念し、藤岡弘、(仮面ライダー1号/本郷猛)、細川茂樹(仮面ライダー響鬼/ヒビキ)、西銘駿(仮面ライダーゴースト/天空寺タケル)の3名がゲストとして参加し、撮影当時の思い出や、最新映画・ゲームについてのトークを行った。冒頭で映画の特報が上映されると、そこに悪の組織「ショッカー」の戦闘員(骨戦闘員)たちが乱入。せっかくの発表会をショッカーが荒らそうとした時、仮面ライダー1号、響鬼、ゴーストがさっそうと登場し、戦闘員たちをなぎ倒し、会場の平和をみごと守ってくれた。続いてステージには、『仮面ライダーバトライド・ウォー創生』のプロデューサーを務める、バンダイナムコエンターテインメントの佐藤秀俊氏、続いて藤岡ら3名が登壇し、ゲームや映画についてのトークが開始された。佐藤氏は、今回のゲームの特徴について「今回は『バトライド・ウォー』シリーズ3作目ですが、『昭和ライダー』が参戦するなど、登場するライダーが大幅に増えました。TVシリーズ全26作品の主役ライダーを含む、総勢45人以上のライダーがプレイ可能です。そして、藤岡さん、細川さん、西銘さんをはじめとする多数の歴代キャストがキャラクターボイス(CV)を務め、ゲームでしか実現しない夢の共演が体験可能になっています」と、充実の内容をアピール。さらに『仮面ライダー』第1話「怪奇蜘蛛男」で本郷猛が改造手術台に乗せられる名場面をCG動画で再現したほか、仮面ライダーの歴史をめぐる興奮のオリジナルストーリーや、好きなライダーをタッグパートナーに選ぶことのできる「ダブルライダーシステム」など、幅広い年代にわたる仮面ライダーファンすべての興奮を誘うような内容が含まれていると説明した。藤岡は、なんといっても『仮面ライダー』の原点である1号を演じた、シリーズの最重要人物。ゲームでは歴代ライダーで唯一、変身前の本郷猛としても登場する。さらに"その後の本郷猛"を描いた映画『仮面ライダー1号』の主演を務めた藤岡は、45年前の『仮面ライダー』撮影当時を思い出すと「身が引き締まり、体が熱くなる」と語り、45年の時を越えて再び本郷猛という役を演じることの「重み」を噛みしめていた。「本郷はショッカーによって改造人間にされ、二度と普通の人間に戻れない悲しみと孤独があった。そして唯一の武器は己の肉体のみ。パンチやキックが必殺技でした。でも45年もの月日が経って、仮面ライダーの戦い方もずいぶん変化しました。これも時代の流れですね」と、長きにわたって作り続けられた「後輩」ライダーたちが一同に集結したゲームの内容に触れ、感想を述べた。1号の誕生から約30年の時を経て、2000年の『仮面ライダークウガ』から「平成ライダー」とのちに呼ばれる仮面ライダーの新しい歴史が始まった。「平成ライダー」としては6作目にあたる『仮面ライダー響鬼』(2005年)で主演を務めた細川は、「仮面ライダーで主役を務めた俳優の平均年齢は21歳くらいだったのですが、僕が響鬼を演じたのは33歳の時なので、『おっさんライダー』なんて呼ばれていました(笑)」と、異色の年長ヒーローだった『響鬼』を振り返った。細川は、ゲームのCVを収録する際には「約10年ぶりに響鬼を演じたのですが、最初はなかなかスイッチが入らず、どんな風に演じていたかなあとスタッフさんに尋ねながらの収録でした」と苦労する場面もあったという。だが、「それだけに、飄々としたヒビキの雰囲気が再現されていると思います」と、結果としてキャラクターの特徴を出す仕上がりになったようだ。細川にとって、『響鬼』は特別な作品だったようで「仮面ライダーは日本の宝。今でもいろんなところに行くと、ヒビキと声をかけてもらえる。いつまでもヒーローだった時の気持ちを忘れずに、ライダーの名に恥じない生き方をしていきたい」としみじみ語っていた。現在、テレビ朝日系で放送中の『仮面ライダーゴースト』で、主人公の天空寺タケルを演じている西銘は、「『ゴースト』が俳優としてのデビュー作。タケルは一度命を失って、ゴーストとしてよみがえった存在です。幽霊なので、最初は一人芝居のシーンが多くてとても苦労しました」と、約半年前となる撮影開始時を振り返る。イベント中盤、西銘が実際にゲームプレイに挑戦するひと幕があり、メインで操作する仮面ライダーゴーストのタッグパートナーには、自身が子ども時代に見て好きだった仮面ライダー龍騎(『仮面ライダー龍騎』2002年)をチョイス。プレイ体験後、西銘は「すごく爽快感がありました。大勢の敵をなぎ倒していくところや、テレビと同じように眼魂(アイコン)によってゴーストチェンジするところなどが再現されていて、感動しました」と、ゲームの魅力を興奮気味に伝えた。最後に藤岡は、「仮面ライダーを演じてから45年、俳優活動の中で世界のいろいろな場所を旅してきました。その中には悲しみや苦しみ、そして多くの感動がありました。今度の『仮面ライダー1号』には企画段階から関わらせていただき、私自身の体験や強い思いを反映しています。子どもたちの未来に対して、われわれ大人たちは責任を持たなくてはならない。子どもは世界の宝です。特に『命の尊さ』を今の子どもたちに伝えたいと強く思っています。それは最初の『仮面ライダー』に携わった恩師、先輩スタッフたちの思いでもあります。今回、映画とゲームで再び演じた本郷猛には、45年前から今までの私の思いが込められています。これからも自分に与えられた責任と使命を感じながら、前へ向かって前進していきたいと思いますっ!」と、映画『仮面ライダー1号』にかけた熱い思いを語った。PS4・PS3・PS Vita専用ソフト『仮面ライダーバトライド・ウォー創生』は現在発売中。また、映画『仮面ライダー1号』は3月26日より全国劇場にて公開。(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映(C)石森プロ・東映(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
2016年02月28日3月26日に公開となる映画『仮面ライダー1号』が、警視庁、東京都が実施する「危険ドラッグ・薬物乱用防止啓蒙キャンペーン」とタイアップすることが決定した。映画『仮面ライダー1号』は、1971年4月に放送開始された特撮TVドラマ「仮面ライダー」シリーズ第1作『仮面ライダー1号』から45周年を記念して製作された作品。仮面ライダー1号/本郷猛を藤岡弘、が演じること、そしてパワーアップした仮面ライダー1号と愛車・ネオサイクロン号の実写ビジュアルが公開されるや、話題のツイートランキングで日中1位を維持するほどの注目を集めた。今回のタイアップは、危険ドラッグや薬物が中高年に広がりを見せていることから、中高年が子供のころ夢中になっていたヒーローである、仮面ライダー1号/本郷猛を起用。その趣旨を受け、今回のポスターでは本郷猛の力強いビジュアルを生かしたデザインが採用されている。キャッチコピーは、「闘え、守れ、命の限り。」と、世界中で悪の秘密結社ショッカーから45年に渡り世界を守ってきた本郷猛/仮面ライダー1号だからこそ伝えられるメッセージ込められている。ポスターは、2月下旬より東京都内各所で順次掲出。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年02月28日変身ヒーローブームの火付け役となった「仮面ライダー」シリーズを、藤岡弘、の再演で映画化する『仮面ライダー1号』。この度、変身シーンやアクションシーンが収められた本作の待望の予告編が解禁された。いまから45年前、男は悪の秘密結社ショッカーの手によって改造人間にされた。あの日以来、人間の自由を守るため、男は戦い続けている。彼の名は、本郷猛。この世に誕生した、最初の仮面ライダーである。長年にわたり、海外で悪と戦ってきた猛は、ひとりの少女の危機を知り、急遽帰国する。少女の存在が、かつての最高幹部・地獄大使を復活させるために不可欠なのだ。猛は、ショッカーが少女を狙う理由を探っていた仮面ライダーゴースト=天空寺タケルや、その仲間たちと出会う。しかし、あまりにも過酷な日々を過ごしてきた猛の肉体は、すでに限界へと近づいていた。少女の危機、そして新たな組織・ノバショッカーがもたらす日本の最大の危機に、伝説の戦士・本郷猛が「変身」する。闘い続けてきた本郷猛を待つものは安らぎか、それとも…。「仮面ライダー」の放送が開始された1971年より時を越え、45周年記念作品として満を持して送り出される本作 。元日の映画化決定発表に続き、藤岡さんの1号/本郷猛役続投決定 、さらにパワーアップした仮面ライダー1号と愛車・ネオサイクロン号の実写ビジュアルが解禁されるなど、次々発表される話題に盛り上がりをみせている。さらに本郷猛のバイクの師匠であり、本郷猛の支援者である“おやっさん”こと立花藤兵衛の孫・立花麻由役に岡本夏美、シリーズきっての悪役として人気を博したキャラクターである地獄大使役に大杉漣など、本作に縁の深い俳優陣がキャステイングされ、ますます期待値が高まっている。そんな話題沸騰中の本作からついに予告編が到着。映像では、藤岡さん演じる本郷猛が懐かしの立花モーターズの倉庫に入るシーンから始まる。写真を見つけ、「おやっさん、帰ってきたよ」と語りかける本郷。するとそこには、立花藤兵衛ことおやっさんが本郷猛のために遺したネオサイクロン号の姿があった。おやっさんの想いを胸にネオサイクロン号に乗り出撃する本郷の姿は、往年のファンにはたまらない映像だ。また、世界中で悪の秘密結社ショッカーと戦い続けてきた本郷が、45年の時を超え最後の変身ポーズも披露。時を経てパワーアップした変身ポーズは、掛け声や切れ味ともに45年前を凌駕しているといっても過言ではないほどの迫力!本郷の生身のアクションも披露され、45年の時を感じさせない身のこなしも見ることができる。『仮面ライダー1号』は3月26日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月19日仮面ライダーの放送が開始された1971年4月3日より時を越え、45周年記念作品として満を持して送り出されるのが2016年3月26日(土)に公開となる映画『仮面ライダー1号』の予告編が公開された。1月1日元日に映画化決定とともに「仮面ライダー1号」が45年の時を経て、新ビジュアルに生まれ変わったデザイン画が公開。1月28日には、仮面ライダー1号/本郷猛を藤岡弘、が演じること、さらに、パワーアップした仮面ライダー1号と愛車・ネオサイクロン号の実写ビジュアルが解禁され、話題のツイートランキングでは日中1位を維持するほどの注目を集めた。2月上旬にはポスターが完成し、ビジュアルのカッコ良さが話題になったことにあわせ、追加キャストも発表。本郷猛のバイクの師匠であり、本郷猛の支援者である"おやっさん"こと立花藤兵衛の孫・立花麻由が登場すること、さらに、シリーズきっての悪役として人気を博したキャラクターである地獄大使の復活、新たな強敵として、ノバショッカーの登場などが明らかになり、本作に対して期待が高まっている。そして遂に公開された予告編。冒頭は、藤岡弘、演じる本郷猛が懐かしの立花モーターズの倉庫に入るシーンから始まる。そこには、立花藤兵衛こと"おやっさん"が本郷猛のために遺したネオサイクロン号の姿が! おやっさんの想いを胸に、ネオサイクロン号に乗り出撃する本郷猛の姿は、往年のファンにはたまらない映像に違いない。また、世界中で悪の秘密結社ショッカーと戦い続けてきた本郷猛が、45年の時を超え、まさかの"最後の変身ポーズ"も披露! 時を経てパワーアップした変身ポーズは、掛け声、切れ味ともに45年前を凌駕しているといっても過言ではないほどの迫力となっているが、世界中で戦い続けた身体は、限界を迎えていたのだ……。さらに、本郷猛の生身のアクションも披露され、45年の時を感じさせない迫力満点の身のこなしを見ることもできる。劇場では、2月20日(土)より順次劇場掛けされるので、ぜひ注目しておきたい。○映画『仮面ライダー1号』予告編現在、プレゼント付前売券が発売中で、手のひらヒーローシリーズ「のび~るライダーキーホルダー」の「仮面ライダー1号 ver.」と「仮面ライダーゴースト ver.」のどちらかひとつが選べる(全国先着各5万個)。また、入場者プレゼントは、「仮面ライダー 魂のトリプルパック!!」。カルビー全面協力のもと誕生した「復活!仮面ライダーカード」、「御成お手製★オリジナル名刺」、「ガンバライジングカード」の3枚セット、計12種類(各4種類ずつ)がもらえる超豪華特典(先着80万名様限定)となっているので、こちらも要注目だ。映画『仮面ライダー1号』は、2016年3月26日(土)より全国ロードショー。そのほか詳細は、公式サイトをチェックしてほしい。(C)2016「仮面ライダー1号」製作委員会(C)石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
2016年02月19日映画『仮面ライダー1号』の予告編映像が公開になり、往年のファンが待ち望んでいた藤岡弘、演じる本郷猛が“変身”する姿がついに披露された。『仮面ライダー1号』予告編映像今から45年前、悪の秘密結社ショッカーの手によって改造人間にされた本郷猛は、日本から海外に渡り、長年の間、悪と戦い続けていた。このほど公開になった予告編映像は、立花藤兵衛の孫娘・麻由の危機を知った猛が、緊急帰国するところからはじまる。立花藤兵衛は、本郷が「おやっさん」と呼び、父親のように慕ってきた猛の師匠とも言える人物だが、その孫娘にショッカーの魔の手がおよび、猛は主亡き立花モーターズの倉庫で、おやっさんが遺した“ネオサイクロン号”に再びまたがると、彼の想いを胸に出撃し、約束を果たすため、大切な人を守るために“変身”する。予告編映像には、ショッカーが麻由を狙う理由を探っていた仮面ライダーゴースト=天空寺タケルや、その仲間たちも登場。予告編映像は明日20日(土)より全国の劇場でも順次上映される。『仮面ライダー1号』3月26日(土)ロードショー
2016年02月19日