2023年11月6日、指揮者の山脇幸人さんが亡くなっていたことが明らかになりました。31歳でした。山脇さんが所属する、株式会社パシフィック・コンサート・マネジメントがウェブサイトで伝えています。弊社所属の指揮者 山脇幸人は、令和5年11月2日急逝いたしました(享年31歳)。故人が生前賜りました皆様のご厚情に深く感謝いたしますとともに、茲に謹んでお知らせ申し上げます。パシフィック・コンサート・マネジメントーより引用山脇さんは『新時代の旗手』と活躍が期待されていた、若手指揮者の1人。東京藝術大学音楽学部指揮科を卒業しています。ロンドン・クラシカル・ソロイスツ指揮者コンクールで第1位を、第1回マスタリング・ヨーロピアン・マスターズ国際指揮者コンクールでは第2位を受賞。大学卒業後は、ドイツ・ミュンヘンに渡り、名門バイエルン州立歌劇場研修生として研さんを積みました。これまでに、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団などを指揮するほか、多方面で活躍。「最も勢いがある指揮者」として、注目されていたといいます。訃報に際し、ネットでは「あまりに早すぎる」「才能にあふれる人だった。残念だ」など、悲しみの声が上がっていました。山脇さんのご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年11月07日明治大学大学院農学研究科 環境バイオテクノロジー研究室の西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇准教授らの研究グループは、紅藻シアニディオシゾン (シゾン) のクエン酸シンターゼの生化学的な性質を明らかにし、シゾンのクエン酸シンターゼが高い触媒効率をもつことを発見しました。<研究成果のポイント>・クエン酸シンターゼは、クエン酸回路の一段階目の反応を触媒する、クエン酸回路全体の反応速度に大きく影響する重要な酵素だが、その生化学的な性質は真核藻類で明らかにされていなかった。・ シゾンのクエン酸シンターゼは、他の生物のクエン酸シンターゼと比べて、高い触媒効率を示すことが分かった。・本研究の成果は、シゾンのクエン酸回路酵素の性質および炭素代謝の理解につながることが期待される。要旨シゾンは、イタリアの温泉から単離された紅藻で、酸性温泉に生息します注1)。モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきた一方、酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれており、シゾンに4つ存在するCS遺伝子のなかで、CS4が唯一ミトコンドリアに局在します。そこで、本研究では、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4の触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、既にCSの生化学的な性質が明らかにされている微細藻類のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のクエン酸シンターゼよりずっと高いことが判明しました。また、CmCS4の活性を阻害するKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが分かりました。CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する高い触媒効率は、シゾンのクエン酸回路への炭素流入量を増加させる要因である可能性が示唆されました。本研究で示されたCmCS4の高い触媒効率は、シゾンが酸性環境下でより多くのATP (エネルギー) を生産するために、効率的なクエン酸回路を有していることを示唆しています。本研究は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩よる阻害などの知見を提供します。本研究は、明治大学大学院農学研究科 西井 麻貴(博士前期課程2年)、小山内 崇(准教授)らのグループによって行われました。JST戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発ALCA、JSPS科研費基盤B(代表小山内崇)の援助により行われました。本研究成果は、2023年3月8日に国際誌「Plant Molecular Biology」に掲載されました。※研究グループ明治大学 大学院農学研究科環境バイオテクノロジー研究室准教授 小山内 崇(おさない たかし)博士前期課程2年生 西井 麻貴(にしい まき)助教 伊東 昇紀(いとう しょうき)1.背景化石燃料は、私たちの日常生活に欠かせないものとなっています。しかし、化石燃料は有限であり、化石燃料を燃焼すると、地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの温室効果ガスが排出されます。化石燃料の枯渇や地球温暖化への懸念が高まる中、微細藻類を利用した物質生産が注目されています。微細藻類は、食糧と競合しない、増殖が速い、効率良く太陽エネルギーを取り込むなどの特性から、持続可能なエネルギー源としての利用が期待されています。微細藻類の中でも、本研究で用いたシゾンは、イタリアの温泉から分離された紅藻で、pH 1ー3、40ー50℃の酸性温泉に生息します (図1)。真核藻類としてはじめてゲノムが決定されており、細胞構造がシンプルなため、モデル光合成生物として細胞生物学の研究が盛んに行われてきました。一方、微細藻類のシアノバクテリア (光合成を行う細菌) で行われてきたような酵素の特徴を生化学的に解析した研究は少なく、代謝の仕組みの理解があまり進んでいません。クエン酸回路は、エネルギーやアミノ酸生産に関わる、生物にとって重要な代謝経路です。クエン酸シンターゼ (CS) は、一般にクエン酸回路の律速酵素で、細菌から動物までほとんどの生物に存在し、アセチルCoAとオキサロ酢酸からクエン酸とCoAを生成するクエン酸回路の第一段階の反応を触媒します (図1)。シゾンのミトコンドリアには、クエン酸回路酵素が一式含まれていることが分かっています。シゾンのゲノムには4つのCS遺伝子がコードされていますが、CS4のみミトコンドリアに局在することが確認されています。シゾンでは、CSを含むクエン酸回路酵素の局在や遺伝子発現に関する研究は行われていますが、クエン酸回路酵素の生化学的な特徴に関する知見は、シアノバクテリアと比べて乏しいです。シアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSは、生化学的に解析され、特徴が明らかにされていますが、真核藻類におけるCSの生化学的性質はあまり分かっていません。そこで、真核藻類のさらなる代謝メカニズムの理解のために、シゾン由来のCS4 (CmCS4) の生化学解析を行い、CmCS4のオキサロ酢酸およびアセチルCoAに対する触媒効率や金属塩の影響を明らかにしました。2.研究手法と成果本研究グループは、組換えCmCS4タンパク質を大腸菌で発現させて精製し、酵素活性を測定しました。さまざまな温度やpHで酵素活性を測定したところ、CmCS4は、48℃、pH 7.8で最も高い活性を示しました。このCmCS4の最適条件において、様々な基質濃度でCmCS4活性を測定し、酵素の性質を表す値を算出しました。その結果、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率は、3種のシアノバクテリア (シネコシスティス、ミクロシスティス、アナベナ) のCSのものよりもはるかに高いことが分かりました (図2)。次に、CmCS4活性に対する様々な金属塩の影響を検討しました。10-100 mMのKClと1-10 mMのMgCl2存在下でCmCS4活性を測定した結果、両金属塩に対して濃度依存的にCmCS4活性が低下しました。そこで、50 mM KClと5 mM MgCl2存在下においても、CmCS4のオキサロ酢酸とアセチルCoAに対する触媒効率を調べました。その結果、阻害剤のKClおよびMgCl2存在下においても、CmCS4の触媒効率は、3種のシアノバクテリアのものより高いことが明らかになりました (図2)。以上の研究から、CmCS4は、オキサロ酢酸およびアセチルCoAに対して高い触媒効率を示すことが分かりました。好酸性の藻類は、細胞質のpHを中性に保ち、酸性環境へ適応するため、大量のATP (エネルギー) を消費することが報告されています。そのため、酸性環境で生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられます (図3)。3.今後の期待本研究は、真核藻類のCSの生化学的な性質を明らかにしました。本研究の成果は、真核藻類におけるCSの触媒効率や金属塩による阻害、クエン酸回路への炭素の流れなどの知見を提供します。今後、CmCS4の構造解析やアミノ酸配列の比較により、CmCS4の高い触媒効率の理由が明らかになる可能性があります。さらに、シゾンのCS以外のクエン酸回路酵素の生化学的な性質の解明が、さらなるシゾンのクエン酸回路についての理解につながると期待されます。4.論文情報<タイトル>Citrate synthase from Cyanidioschyzon merolae exhibits high oxaloacetate and acetyl-CoA catalytic efficiency(日本語タイトル Cyanidioschyzon merolae由来のクエン酸シンターゼは、高いオキサロ酢酸およびアセチルCoA触媒効率を示す)<著者名>Maki Nishii, Shoki Ito, Takashi Osanai<雑誌>Plant Molecular Biology<DOI>10.1007/s11103-023-01335-75.補足説明注1)シアニディオシゾン(通称シゾン)学名は、Cyanidioschyzon merolae。イタリアの温泉で発見された、単細胞の紅藻。光合成真核生物としてはじめて全ゲノムが解読された。参考図図1. シゾンのクエン酸回路クエン酸回路の酵素の1つであるクエン酸シンターゼは、オキサロ酢酸とアセチルCoAからクエン酸を生成する不可逆な変換を触媒する。図2. CmCS4とシアノバクテリアのCSのオキサロ酢酸 (左) とアセチルCoA (右) に対する触媒効率CmCS4の触媒効率は、阻害剤のKClまたはMgCl2存在下においても、3種のシアノバクテリアのCSのものより高い。図3. シゾンのクエン酸回路におけるATP生産シゾンのクエン酸シンターゼは、高い触媒効率を持つ。好酸性の藻類は、酸性環境に適応するため、大量のATPを消費する。そのため、酸性環境に生育するシゾンは、クエン酸回路酵素の触媒効率を高めることで、クエン酸回路を介してATPを大量に生産している可能性が考えられる。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年03月15日高校での競技クイズを題材に描き、昨年はアニメ化もされた大ヒット漫画「ナナマル サンバツ」(原作・杉基イクラ)を舞台化した「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE」が5月に上演される。「ヨーロッパ企画」とのコラボレーションとなる本作は、脚本・演出を大歳倫弘(ヨーロッパ企画)が手掛け、主演は西井幸人、ヒロインを鈴木絢音(乃木坂46)が務める。大歳と西井、鈴木に話を聞いた。【チケット情報はこちら】「シンプルにボーイミーツガールwithクイズのような作品」(大歳)という本作。読書好きで引っ込み思案な“本の虫”の主人公・越山識(西井)が、クイズ研究会主宰の新入生早押しクイズ大会に参加したことがきっかけで、競技クイズ経験者のクラスメイト深見真理(鈴木)と知り合い、次第にクイズの魅力に惹かれていくストーリーが描かれる。大歳は「僕、この作品を一言で言うと“スポ根”だと思っていて。クイズという地味な競技をどうスポ根エンターテインメントとして見せられるかに重きを置こうと考えています。舞台上で本当に汗をかいていただいて、それがキラリと光るような良さを見せたいです」と構想を語る。競技クイズのリアルな臨場感とスリルを再現するために、キャストが実際にクイズに挑戦するシーンも。「キャストには役柄のままクイズを解いてもらうという、大変難しいことを要求することになります。特に越山くんと深見さんを演じるふたりはクイズができなきゃいけないので1000問くらい頭に入れていてもらうことになるかな」と大歳。それを聞いて「1000…」と言葉に詰まりつつも、西井は「越山くんと二人三脚でがんばります!」、鈴木も「しっかり覚えてパッパパッパと答えられるようにしていきたいです」と笑顔を見せた。自身の役・識と性格は真逆という西井は「識くんは心の中で思っていること出さない子。だけど競技クイズに触れる中でどんどん出てくるんですよね。そういう“心が開ける喜び”は共感できる部分です。クイズを通してやっと友達ができたり女の子と話したりするので、その“どう振る舞っていいかわからない感じ”も楽しいんで演じたいです」。西井とは逆で、真理との共通点は多いという鈴木は「真理ちゃんはもともとクイズをやっていた子なので知識量は必要。そこはがんばりたいですね。自分が面白く演じられるか不安ですが、ヨーロッパ企画さんの舞台に出演したメンバーから“全部教えてくれるから安心しな”と言われたので、身を任せたいです!」。漫画原作だが2.5次元舞台とは違う表現でつくられ「このキャストしかできない素敵なステージになれば」(西井)という本作は、5月4日(金・祝)から9日(水)まで東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて上演。取材・文:中川實穂
2018年04月18日俳優集団D-BOYSの演劇公演 Dステ19th『お気に召すまま』が、10月14日(金)に開幕する。本作は青木豪×D-BOYSの「こんなに笑えるシェイクスピアは初めて」と好評を博したオールメール(=全員男性)Dステ第3弾。Dステ19th『お気に召すまま』 チケット情報客演としてフレデリック公爵と前公爵の2役を演じる松尾貴史、D-BOYSから前公爵の娘・ロザリンドを演じる前山剛久、フレデリック公爵の娘・シーリアを演じる西井幸人に話を聞いた。稽古について松尾は「この稽古場ほど演出家の『試しに』っていう単語を多用されたことがないです(笑)。でもその中でいろんなことをひらめいたり、軌道修正したりが毎日行われていて。だから一週間たつと雰囲気が全然変わっています」Dステ2作目の西井も「こんなに笑っている稽古場、初めてです。すごく楽しいんですよね。今回は色々なことを試す時間もあるので、役で遊ぶっていうことを自分のテーマにして、いろんな人を観察しながら、新鮮に敏感に稽古しています」今回、松尾のほかに石田圭祐、鈴木壮麻と魅力的な客演が揃う。前山は「勉強になります。松尾さんをはじめ先輩方は、引き出しも多いしリラックスして演じられている。最終的に僕らもその域まで到達できればと思います」女性役を演じる前山と西井。父親役の松尾も「カツラをつけていると、あんな子いたっけ?とか一瞬思う」と笑う。西井「シーリアのイメージは女子高生です。『先輩に話しかけられた!やばーい!』みたいな感じで。でも最近、友達にも仕草が女性っぽいって指摘されて(笑)」前山「ロザリンドは劇中で男装しますし、さらに恋人の前で女性のマネをするっていう四重構造で。その複雑さが演じていて面白いです。恋人に対してどれくらいの割合で男を見せるか女を見せるか、など」松尾の演じる2役は、兄弟ながら真逆の性格。「髪がなびかないように速く走れって、そんなことを求められている感じ。前公爵はひとつ悟ったみたいな人で、フレデリック公爵は権力を欲しいままにしている。その両方で力強さと威厳と、スピードも要求される。大変だけどやりがいのある作業をしているなって思いますね」(松尾)前山「(お客様が)恋がしたくなったら僕らの成功だと思います。それぞれの個性が強い分、いろんな角度で観られるので、何度でも楽しんでもらえたら嬉しいです」西井「恋して夢中になっているときって本当に突拍子もないことをしますし、そんな僕たちの姿をツッコミ気分で観ていただければ」松尾「多分、シェイクスピアが書いたときにすごく力を入れたのはキャラクター設定だと思うんです。どの登場人物に一番肩入れしたり、応援したり、共感を覚えたかを試すのも面白いと思いますよ」公演は10月14日(金)から30日(日)まで東京・本多劇場にて。その後、山形、兵庫を巡演。取材・文:中川實穗
2016年10月06日近年ではダンサーとしてのみならず、ミュージカルやストレートプレイと幅広く活躍している大野幸人が今月、solo act+dance『Angel』に出演する。作・演出は、オフオフ・ブロードウェイの国際演劇祭にて、最優秀ミュージカル作品賞をはじめ4部門を受賞し話題となった『Color of Life』を手掛けた石丸さち子。「Angel」チケット情報はこちら「僕にとって踊ることって、“踊り”じゃないんですよね。表現のつもりもない。自然なこと、なんです」と話す大野。たしかにその軽やかなダンスは、英国の鬼才マシュー・ボーンの『ドリアン・グレイ』や、ミュージカルファンを熱狂させた『CHESS THE MUSICAL』など、名だたる作品で鮮烈な印象を残す。だが「10代の頃は、踊りだけをやっていればいいかな…って思っていたのですが、演じている役者さんを見ているうちに、自然とほかの表現にも興味を持ち始めました」と今の素直な気持ちを語る。そして今回はダンス公演というより“ひとり芝居”への挑戦だ。石丸が書き下ろした大野のセリフは、なんと60ページ以上という大ボリューム。石丸は「彼が踊っているのを見たら、たくさんの言葉が彼の中にあるのを感じました。このダンスの底には、ハートや、筋肉に指令を出している内面がある。それがそのまま声になったら、とても素敵な武器になる」と、大野の新たな表現に期待を寄せる。その石丸が大野の姿からインスピレーションを受け、作り上げたのは、かつてアイドルと呼ばれながら世間から姿を消し、“新しい世界”と呼ぶ場所に閉じこもる青年の物語。シノプシスを読むとロマンチックだが「すごく虚構性が強く、園子温さんの映画のような、ちょっと残酷な事件も起こります」(石丸)、「けっこうショッキングな話。これをおとぎ話と思う人も、すごくリアルな話だと思う人も、両方いると思います。僕は閉じこもっている主人公が、すごく愛おしい。感じるままに受け取っていただければ」(大野)。かつてないほど舞台上で喋り、「未知との遭遇です、ダンスは身体が疲れるけど、今回は頭が疲れます」と苦笑する大野だが、「でも、稽古も恐れないで飛び込んでくれている。(心の中に)壁や、躊躇する気持ちがないのがいいよね。何より彼が楽しそうなのが嬉しい」と石丸。「たぶん、僕のダンスをいつも観てくださっている方はビックリするんじゃないかな」(大野)、「ビックリしたあと、新たな大野幸人に、この1時間半の舞台の中で再び出会ってもらえると思います」(石丸)。新しい大野に出会える舞台は、まもなくだ。公演は6月24日(金)から26日(日)まで、東京・ニッポン放送イマジン・スタジオにて。チケットは発売中。(取材・文:平野祥恵)
2016年06月16日立春を迎えたと言えど寒い日が続き、ひと肌恋しいと思っている女性たちも少なくないはず。そんな女性たちのために、スマートフォン向け総合エンタメ アプリ「UULA」で“添い寝”をテーマに、女性ならば誰もが夢見る30の恋愛シチュエーションを映像化した妄想恋愛体感ドラマ「ソイカレ~わたしがイケメンと添い寝する30の方法~」を2月14日(土)より配信されることが決定。相手となるイケメンたちには佐野岳、斉藤秀翼、落合モトキらが集結していることが分かった。本作は、テレビでも取り上げられるほど話題になっている“添い寝するだけの友達”「ソフレ」や、スマートフォンを利用して、夜寝る前にベッドの中でこっそりと動画を楽しむ女性が急増しているところに着目し、ひとり寂しく眠れない夜を過ごす女性の妄想願望を刺激する新感覚ドラマだ。1話5分・全30話の恋愛エピソードを毎日配信する本作では、「超イケメン!バーテンダーと一夜限りの添い寝…」「憧れの先生と2人だけの保健室で添い寝」「ちょっと生意気なイケメン生徒との添い寝」「憧れのアーティストとヒミツの添い寝」など、女性が憧れる「こんなことがあったらいいのに…」がギュッと詰まっている。各話に登場するのは、第24回JUNONスーパーボーイ・コンテストグランプリであり、“仮面ライダー”出身俳優の佐野岳を始め、斉藤秀翼、落合モトキ、鈴木勝吾、上遠野太洸、鈴木勝大、西井幸人、秋元龍太朗といった人気急上昇中の若手俳優が勢揃い。さらに、本作の主題歌を担当するのは、「BIGBANG」の弟分として2014年に日本デビューした韓国の男性アイドルグループ「WINNER」。今回、初めて主題歌を担当する「WINNER」だが、メンバー自ら作詞・作曲を行った甘くて切ないバラード「COLOR RING」を、安定の歌唱力でしっとりと歌い上げ、ドラマにより一層の華を添えてる。以下、出演者コメント■佐野岳移動中や人前で観ると危険です。ニヤニヤが止まらない症状に陥ります。ってくらいちょっと恥ずかしい台詞もがんばりました。楽しんでくれるとうれしいです。■斉藤秀翼ドキドキ、キュンキュン、そして少しだけ悶々とする作品になっています。妄想を広げながら楽しんで下さい!■落合モトキ撮影は2日間だったのですが、恥ずかしさと、楽しさで早く過ぎたなぁ~とゆう感じです。ソイカレよろしくお願いします。■鈴木勝吾恋の始まりだったり、癒しだったり様々なシチュエーションがありますが、添い寝に至るまでの短い中にその話ごとのドラマが見える作品になっているのではないかと思います。こんなシチュエーション現実にあるのか!?って思ってしまうようなことを本気でやりました。■上遠野太洸男女の距離感。決して一線を越えず、それでいてどこかお互いにギリギリの距離感を許容しあってる感じ。もどかしくもあり、羨ましくもあり。胸がクッとなります。非日常的なシチュエーションだらけ。でもその中に垣間見える「ああ、分かるわぁ」っていうところですかね。誰もが共感できる部分が必ず一つはあるはず。■鈴木勝大いろいろなシチュエーションと役での添い寝を楽しみながらみてください!■西井幸人最初にこの作品の話を聞いたときに、すごく画期的な企画だなと思いました!男女共にキュンキュンできる!でも、出演させて頂く立場からすると少し恥ずかしい気持ちもありましたが、スタッフさんや相手の方々のおかげで、楽しく気持ちを込めて撮影することができました!添い寝中、ほぼアドリブだったので、表情や雰囲気に注目してみてください。■秋元龍太朗ファンタジーのような甘美さがあると思うので、お疲れの時の癒しになればと思っています。日常の疲れを癒したい人、胸キュンしたい人、刺激がほしい人など…寂しくて眠れない夜は、好みの恋愛シチェーションを選んで5分間の密かなトキメキを感じてみては?UULA「ソイカレ~わたしがイケメンと添い寝する30の方法~」 は2月14日(土)より毎日配信(全30話)。(text:cinemacafe.net)
2015年02月11日この夏、日本中をさわやかな感動で包んだ長編アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のブルーレイ&DVDが、2013年2月20日(水)に発売されることになり、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、メガホンを執った細田守監督が都内のスタジオでオーディオコメンタリーの収録を行った。その他の写真『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田監督が、自ら書き下ろしたオリジナルストーリーを映像化。家族愛をテーマに、“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪を授かった人間の女性・花が子育てに奮闘し、自身も成長を遂げる。7月21日の全国公開以来、世代を越えた支持を獲得し、異例のロングラン上映に突入。11月末時点で観客動員341万人、興行収入41.8億円の大ヒットを記録した。細田監督は「これほど多くの方にご覧いただけるとは予想しておらず、ビックリしている。きっとみなさん、自分と重ね合わせ、大切な人を思い浮かべながら見てくださったのだと思います」とヒットの理由を分析。思い起こせば、東宝本社で本作の製作発表会見が行われたのが、昨年12月中旬のこと。まさに怒とうの1年となった2012年の終わりに、“総仕上げ”ともいえるオーディオコメンタリーの収録に臨み、「やはり製作当時を思い出しますね。こんな素晴らしいみなさんと、人生に寄り添うような作品をつくれたのは本当に誇らしい」と感慨もひとしおの様子だ。主人公・花を演じた宮崎は「無理にお母さんっぽくならないようにした」と役作りを述懐。この日は幼少期の“おおかみこども”を演じる大野と加部、10代になり自我が芽生えた二人を演じる黒木と西井と久しぶりに再会し、「普通の女の子だった花が、子どもを前にすると言葉に優しさと厳しさが込められる。私自身も自然とその気持ちになれました」とすっかり母親の表情を取り戻していた。今回のブルーレイ&DVD化には「見たいシーンを何度も鑑賞できますからね。私は大きくなった雪ちゃんと(同級生の)草平君が、夜の教室で話をするシーンが大好き」とリリースを心待ちにしていた。『おおかみこどもの雨と雪』ブルーレイ&DVDは2013年2月20日発売、同時レンタル開始。取材・文・写真:内田 涼
2012年12月10日今年7月に公開され、興行収入40億円突破を記録した『おおかみこどもの雨と雪』のブルーレイ&DVDが来年2月20日(水)に発売されることが決定。12月7日(金)に声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門、そして細田守監督が都内スタジオに再集結し、ブルーレイ&DVDに収められるオーディオコメンタリーの収録に臨んだ。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田監督の最新作で、“おおかみおとこ”のカレとの間に“おおかみこども”の雨と雪を授かった花が、おおかみおとこの死を乗り越えて母としてたくましく姉弟を育て上げていく姿を瑞々しく描き出す。収録後の会見には大沢さんをのぞく6人が出席。宮崎さんは「大沢さんともさっき話したんですが、『いい作品は何度観てもいいね』と。何度観ても鳥肌が立つし、泣きそうになったり感情が揺さぶられます。すごい映画だったんだなと思います」と改めて本作の素晴らしさを口にした。百花ちゃんは久々の“おおかみファミリー”の再会に「いままでのアフレコの現場を思い出しました」とニッコリ。西井さんも再集結を喜びつつ自身が演じた雨のラストシーンについて「またウルッとしました」と明かし、「楽曲も映像もキレイ。自然が感じられる画が見どころ」と語る。亜門くんも印象的なシーンとして、西井さんが挙げたラストシーンを挙げ「お母さんが『しっかり生きて!』というシーンは最初に観たときから心に残っています」と明かした。細田監督は本作のヒットについて「こんなにたくさんの方に観ていただけるとは思わなかった」と驚きを口にする。「いろんな感想を聞かせていただけたんですが、観た人それぞれが家族や恋人、大切な人を思い浮かべて自分と重ね合せて観ていただけたのかな?人生に寄り添うような作品にできたことがよかったのかと思います」とふり返った。母親役を演じた宮崎さんだが「無理にお母さんぽくならないようにした」と述懐。「ただの女の子から始まって、子供たちを前にして自然と優しさや厳しさが出てきて、頭で考えずに自然と(母に)なれました」と明かす。黒木さんは日々成長していく雪を演じたが「子供っぽくとか考えてたんですが、監督に『そのままでいい』と言っていただきました。画の雪を見ていたらそのまま引っ張られるようにできました」と宮崎さん同様に自然体を強調した。宮崎さんはこれから作品を観る人々に向け「子供たちが自分はおおかみなのか?人間なのか?と選択していくという話ですが、私たちも普通に生活する中でいろんな選択をしていて、かけ離れた話と感じずに観ていただけると思います」と根底に流れる普遍性をアピール。「普段はアニメーションをあまり見ないうちの祖母も『すごく面白かった』と言ってくれました」と幅広い世代で楽しんでもらえる作品であるとを訴えた。『おおかみこどもの雨と雪』ブルーレイ&DVDは2013年2月20日(水)発売。「おおかみこどもの雨と雪 Blu-ray&DVD ファミリーパッケージ版」(2枚組)価格:6,090円(税込)「おおかみこどもの雨と雪」[Blu-ray](2枚組)価格:7,140円(税込)「おおかみこどもの雨と雪」[DVD](2枚組)価格:5,040円(税込)発売日:2013年2月20日(水)販売元:バップ■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年12月10日『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』が7月21日(土)に公開を迎え、細田監督を始め声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が上映後の舞台挨拶に登壇した。“おおかみおとこ”との間に2人の子、雨と雪を授かった花が自然に恵まれた田舎で子供たちを育てていく様を13年にわたって綴る。宮崎さんは「たくさんの人に愛してもらえる作品だと心から確信してます。いまは幸せと嬉しさと安心した気持ちを感じてます」と優しい笑みを浮かべて心境を明かす。特にお気に入りのシーンは雪の中で2人の子供たちを抱きしめる場面。「ギュッとハグしたときの息づかいまでも絵で表していて、すごく好きです!」と明かした。少女となった雪の声を担当した黒木さんはアフレコ初挑戦だったが、「大好きで大切な作品になりました。これから多くの人に観ていただけるというのが心から嬉しいです」と喜びを語った。アフレコは一人一人が別々にではなく“一家”で揃って声を録っていくという方法が採られた。少年に成長した雨役の西井さんも、黒木さん同様に初めてアフレコに挑んだが「何も分からない僕をみなさんが優しく支えてくださいました」と改めて感謝の思いを口にした。幼年期の雪と雨を演じた百花ちゃんと亜門くんは、猫耳ならぬ“おおかみ耳”を着用して登場。突然、劇中のセリフをリクエストされると「あのときやりきったので、あの声はもう出ないです」(百花ちゃん)、「あの場所でみんなの力が合わさらないとできない」(亜門くん)と共にしっかりと“プロ意識”を感じさせる受け答えで会場を沸かせていた。おおかみ家族の“父”を演じた大沢さんは元々、細田作品の大ファン。「脚本を読んでどうしても参加したくなりました。実は出番は少ないんですが(苦笑)、誰にも負けないくらい大好き」と本作への思い入れを語った。細田監督はそれぞれが演じたキャラクター造形について「もちろんキャラクターのデザインが先なんですが、不思議なことに配役が決まって声を出してもらったら、みなさんをスケッチしたかのように思えてきた」と告白。特に大沢さん演じるおおかみおとこについて「大沢さんにしか見えなくなりました」と明かし、大沢さんは「自分に似てるとは思いませんがいい男でよかったです」と少し照れくさそうに語っていた。宮崎さん演じる花に農業を教える老人・韮崎を演じた菅原文太は現在、山梨で実際に農業に従事しており、農繁期ということもあって舞台挨拶は欠席。この日は手紙で「この物語を豊かにしているのは、細田さんの故郷への愛が詰まっているからだ」とメッセージを寄せ、細田監督は「感激してます。アフレコ中も文太さんの厳しさの中に温かさを感じました」と語り深々と頭を下げた。『おおかみこどもの雨と雪』は全国にて公開中。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年07月23日『時をかける少女』『サマーウォーズ』で国内外から高く評価された細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』のジャパンプレミアが18日、東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催された。細田監督をはじめ、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台あいさつを行った。その他の写真“おおかみおとこ”と結婚し、“おおかみこども”の雨と雪というふたりの子を授かった人間の女性・花が、夫の死後、都会を離れて自然の豊かな土地で懸命に子どもを育てる姿を描く、家族愛をテーマにした細田監督のオリジナルストーリー。プレミアに先がけ、細田監督とエグゼクティブプロデューサーの奥田誠治氏が会見し、韓国、台湾、フランス、スペインなど世界34の国と地域での配給決定が発表された。細田監督は「身近な場所から題材を得た作品なので、ここまで大きな規模での配給は想定していなかった」と喜びよりも驚きが先にある様子。それでも「子育てや成長って何だろうというテーマに絞って、2時間の中で13年間のドラマを描いた。題材に誠実に向き合って作ったつもりなので、今は誇らしい」と胸を張った。現地時間の25日(月)には、フランス・パリで“ワールドプレミア”が開催され、細田監督と宮崎が現地入りする予定で、宮崎は「素直にうれしい。現地の皆さんの反応も楽しみですね」と語った。ヒロインの花を演じる宮崎は「お話をいただいたときから、完成した作品を早く観てみたいと思った。そういった作品に関われるのは幸せなこと」。“おおかみおとこ”を演じる大沢は、以前から細田作品の大ファンだったといい「参加できて、とても光栄。アフレコも役者が揃った上で順撮りだったので、声優というより普段の演技とほとんど変わらず、逆に新鮮でした」と振り返った。キャスティングに関して、細田監督は「長い時間をかけて成長するヒロインの姿をお芝居で表現できるのは、あおいさんしかいないと思った。とにかく集中力がすごい。大沢さんは役柄同様、大きな器を持っていて花たちを包んでくれた」。10代と幼少期、それぞれの雨と雪を演じる黒木と西井、大野と加部らを含め「全日本級のキャストに恵まれた」と満足そうに語っていた。『おおかみこどもの雨と雪』7月21日(土)より全国東宝系にてロードショー
2012年06月19日宮崎あおい&大沢たかおが相合傘で登場!大沢の“パパ”ぶりに絶賛『時をかける少女』、『サマーウォーズ』の細田守監督の最新アニメーション『おおかみこどもの雨と雪』のジャパン・プレミアが6月18日(月)に都内で開催。細田監督を始め、声優を務めた宮崎あおい、大沢たかお、黒木華、西井幸人、大野百花、加部亜門が舞台挨拶に登壇した。細田監督のオリジナル脚本による本作。“おおかみおとこ”の彼(大沢さん)と恋に落ち、彼との間に“おおかみこども”の雪と雨を生んだ人間の女性・花(宮崎さん)。おおかみおとことの死別という悲しみを経ながらも、母として雪と雨をたくましく育てていく彼女の成長を優しく描き出す。“雨”と“雪”にちなんで、この日は屋内のホールに雨と雪を降らせるという斬新かつ大がかりな演出でスタート。宮崎さんと大沢さん、黒木さんと西井さん、百花ちゃんと亜門くんがそれぞれ相合傘で登場すると客席は拍手と歓声に包まれた。宮崎さんは本作への参加にあたり「まず私自身がこの作品を観てみたいという気持ちでした」と語り、出演の喜びと手応えを口にした。細田監督は、宮崎さんと大沢さんの役柄を「非常に難しい役柄」と語るが、2人の起用について「長い時間を描く映画ですが、お芝居で(花の)成長を表していただきたくて、あおいさんしかいないと決めてお願いしました。大沢さんは、(おおかみおとこが)大きな人間性と器で花を包む役なので、大きな優しさ、愛を表現してくださる方としてお願いしました」と明かす。ちなみに声優だけでなく実写も含め、宮崎さんと大沢さんは本作が初共演。特に本作はアフレコをひとりずつ行うのではなく、声優陣が顔を揃えて収録が行われた。宮崎さんは改めて大沢さんとの共演について「大きくて優しい方でした」と述懐。大沢さんは自身の収録がないときもスタジオに顔を出していたそうで「見守ってくれて心強かったです」と笑顔でふり返った。成長した少女期の雪の声を演じた黒木さんも、大沢さんの存在に助けられたそう。「初めての声優で緊張してましたが、大沢さんが『大丈夫だよ』と言ってくださって『大沢さんが言うんだから大丈夫だ』と思えました」と微笑んだ。同じく少年期の雨を演じた西井さんも「お母さんみたいに見守ってくれました」と、大沢さんと宮崎さんへの感謝を口にした。幼年期の雪を演じた百花ちゃんは「小さい頃の雪は“ケモノ率”が高いので、監督とお話ししておおかみらしい声でやりました」とニッコリ。同じく雨を演じた亜門くんは「監督に初めて会ったとき、オーラを感じました。『サマーウォーズ』は何度も観させていただいて、すごくいい監督さんだなと思ってました」と、9歳とは思えない堂々とした挨拶で会場を沸かせた。2人とも、収録時には大沢さんにたくさん遊んでもらったそう。「大沢さんが宝の地図を書いて隠すという遊びで、宝は大沢さんが買ってきてくれたお菓子でした」(百花ちゃん)、「お菓子がどんどんグレードアップしていきました。本当にいい人だなと思いました(笑)」とすっかり“お父さん”になついた様子を見せた。大沢さんは「暇だったので」と少し照れくさそうに笑いつつ、「でも、2人とも現場に入ると集中して、ビックりするほどうまかったです」と目を細めた。また、細田監督は改めて宮崎さんについて「ほぼ出ずっぱりで休みがほとんどなかった。そんな中でも集中力が高くて驚きました」と称賛を送った。宮崎さんは劇中で大学生の頃と、結婚後、出産後とそれぞれ異なる人生のステージでの花を表現している。特に母親としての声をどう演じるかについては収録前に悩んだ部分だったそうだが「監督から『自然の流れの中で成長していくので、お母さんを役割として演じないでいい』と言われ、それがヒントになりました」と明かした。なお、本作はすでに34の国と地域での配給が決定しており、来週6月25日(月)にはパリにてワールドプレミアも開催。細田監督と宮崎さんがフランスに渡り出席する予定となっている。宮崎さんは「違う国で観ていただけるのは素直に嬉しい。みなさんの反応が楽しみです」と期待を語る。細田監督も「国内での公開を前に海外で試写などが行われるのは珍しいこと」と喜びを露わにし、「このチャンスに、フランスのみなさんに感じてもらいたい」と意気込みを語った。『おおかみこどもの雨と雪』は7月21日(土)より公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月21日より全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会
2012年06月18日日本はもちろん世界各国の映画賞を席巻し、いま最も注目を集めるアニメーション映画監督・細田守の最新作『おおかみこどもの雨と雪』が7月、全国にて公開される。このたび、本作のメインボイスキャストを、宮崎あおいと大沢たかおという日本映画界を牽引する2人が務めることが発表された。人間の姿で暮らす“おおかみおとこ”に恋をした大学生の花。2人は愛し合い、やがて2つの新しい命を授かる。姉の“雪”と弟の“雨”、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”として生を受けた幼き2人だったが、それを隠しながら家族4人、都会の片隅でひっそりと暮らしていた。だがある日突然、父である“おおかみおとこ”が命を落とし、花と雪と雨の3人は取り残されてしまい…。“おおかみこども”を授かった人間の女性の子育ての日々と子供たちの成長を描いた本作。宮崎さんが演じるのは、“おおかみおとこ”とのおとぎ話のような恋をきっかけに結婚、出産、そして子育てを通じて女性として成長していく主人公・花。そして、数奇な運命を受け入れ、花と子供たちを優しく見守り続ける“おおかみおとこ”を本作で初めて長編映画の声優を務める大沢さんが演じる。本作が初共演となる2人だが、お互いの印象について「言葉が心に届いてとどまってくれる印象があります。心強くなるというか、この人がいてくれれば大丈夫という安心感を、声を通して感じることができました」(宮崎さん)、「横で声を聞いて素敵な花が飛び出してきたようでした。シンプルに『守りたい。守れなくても見守っていたい』と思える、魅力ある、表現力のある方だと思いました」(大沢さん)と息もピッタリの様子。さらに、2人を抜擢した細田監督は「この映画の企画を3年続けてきましたが、2人の声を聞いて、花とおおかみおとこはこういう声をしていたんだ、3年目にしてようやく本物に出会えたと感動しました」と、その出来栄えに太鼓判を押す。また、“おおかみこども”の姉弟、雪と雨の幼少期を演じるのは、『きな子~見習い警察犬の物語~』の大野百花とTVドラマ「グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~」の加部亜門。やがて10代となり自我が芽生えていく2人には、昨年『東京オアシス』で映画デビューした黒木華と、『告白』での演技が記憶に新しい西井幸人という若き才能も集結。脚本は『八日目の蝉』で第35回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した奥寺佐渡子、キャラクターデザインを『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズでも人気の貞本義行が手がける。『時をかける少女』、『サマーウォーズ』に引き続き最強の細田組が再結集した本作を、この豪華キャストがどのように盛り上げてくれるのか期待が高まる。『おおかみこどもの雨と雪』は7月、全国東宝系にて公開。■関連作品:おおかみこどもの雨と雪 2012年7月、全国にて公開© 2012「おおかみこどもの雨と雪」製作委員会■関連記事:『サマーウォーズ』細田守監督、最新作で描くのは19歳の母と“おおかみこども”
2012年04月05日