山口百恵作品の初のオーケストラ公演がいよいよ今夏、実現する。「西本智実『ノスタルジー』with三浦祐太朗-山口百恵名曲集-」公演では、西本智実指揮によるイルミナートフィルハーモニーオーケストラとヴォーカリスト三浦祐太朗が共演。「横須賀ストーリー」「秋桜」「いい日旅立ち」など、時代を彩った山口百恵の名曲が華麗で壮大なオーケストラサウンドと共に披露される。「懐かしい音楽を聴くと、瞬時に遠い記憶の光景が甦り、郷愁を覚えます。そして、音楽には喜びも悲しみも共感しあえる力があります。時代を超越して、歌い演奏される名曲集 本公演『ノスタルジー』が、皆様と共にその感動を分かち合い、共鳴し合うひと時となり、誰にとっても心豊かな時間となりますように」。2013年から10年余のヴァチカン国際音楽祭での活躍、そして2025年大阪・関西万博のイタリアパビリオン・アンバサダー就任など世界で活躍する西本智実が舞台への思いを示す。また、三浦祐太朗は、「西本智実さんをはじめとする素晴らしいミュージシャンの方々と、母・山口百恵の歌の世界を表現できる事、大変嬉しく思っています」と次代を担うアーティストとしての心情を語る。国内外の音楽ファン注目のもと、『ノスタルジー』の初演(7月21日)は日本のクラシック音楽の中心・東京オペラシティコンサートホールで開催。息子・祐太朗の熱い歌声と共に“山口百恵の世界”が真夏の輝きのなかで蘇る。本日(3月30日)、東京公演のチケット販売スタート。◆演奏曲ミュージカル/映画「キス・ミー・ケイト」より『So in love』(作曲:コール・ポーター)「横須賀ストーリー」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「夢先案内人」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「イミテイション・ゴールド」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「ありがとうあなた」(作詞:千家和也/作曲:都倉俊一)「曼殊沙華」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)映画「ひまわり」より(作曲:ヘンリー・マンシーニ)「秋桜」(作詞・作曲:さだまさし)「プレイバック Part2」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「心の花」(作詞: 渡辺なつみ、SIWOO/作曲: SIWOO、宇田川翔)「絶体絶命」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「歌い継がれてゆく歌のように」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲(作曲:ピエトロ・マスカーニ)「美・サイレント」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)「JOY」(作詞:三浦祐太朗/作曲:高木博音)映画「ロミオとジュリエット」より(作曲:ニーノ・ロータ)「いい日旅立ち」(作詞・作曲: 谷村新司)「さよならの向う側」(作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童)※曲目は変更される場合があります。【公演概要】RENAISSANCE CLASSICS西本智実『ノスタルジー』with三浦祐太朗 -山口百恵名曲集-◆主催:RENAISSANCE CLASSICS、(公財)埼玉県産業文化センター(大宮)◆後援:エフエム東京(東京・大宮)、FM COCOLO(大阪)、ラジオ関西(大阪)◆協力:ディスクガレージ(東京・大宮)、夢番地(大阪)◆企画制作:RENAISSANCE CLASSICS、オフィスTEN◆開催時期&開催会場2024年7月21日(日)開演14時、東京・東京オペラシティコンサートホール9月1日(日)開演14時、大阪・ザ・シンフォニーホール12月7日(土)開演15時、大宮・ソニックシティ大ホール◆音楽監督&指揮:西本智実◆ヴォーカリスト:三浦祐太朗◆管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ◆チケット:プラチナ:9,000円ペアチケット17,000円S:7,500円ペアチケット14,000円※税込、全席指定、特製プログラム付※9/1大阪公演はプラチナ完売◆一般発売:[東京公演]2024年3月30日(土)10:00〜[大阪・大宮公演] 発売中◆公演オフィシャルサイト: ◆お問い合わせ東京・大宮公演:DISK GARAGE 大阪公演:YUMEBANCHI(大阪)06-6341-3525 (平日12:00~17:00) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月30日これまで『TAP THE LAST SHOW』(’17)、『轢き逃げ 最高の最悪な日』(’19)を手掛けてきた水谷豊監督の次なる作品『太陽とボレロ』の製作が決定。撮影はこれからとなり、2022年の公開を予定している。初監督作となる『TAP THE LAST SHOW』では夢みる若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた『轢き逃げ 最高の最悪な日』では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描ききり、オリジナルの映画を作り続けている水谷監督。監督3作目となる本作では、オーケストラを舞台にした人間ドラマを“洒脱なエンターテインメント作品”として紡ぎ出す。ある地方都市の市民交響楽団が舞台となる本作。「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく本作の脚本制作の段階から、本物のオーケストラの魅力を映画に取り込みたいと構想していた水谷監督。世界的指揮者・西本智実のコンサートに訪れ、クラシックの世界について話を交わすうちに、作中で奏でられる「ボレロ」の指揮演奏をオファー。作品のテーマと監督の思いに共鳴した西本さんは快諾し、自身初となる映画音楽監督も担当することに。西本さんは、バチカン国際音楽祭に2013年以来毎年招聘されるなど自身が創設した「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」での音楽活動や、2007年にダボス会議を主催する世界経済フォーラム「2030年イニシアティブ」に取り組むヤンググローバルリーダーへの選出をはじめ、グローバルで多様な活動に取り組んでいた。今作では同時に、「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」が演奏に参加することも決定している。水谷さんは「西本さんと出会ったことにより、より深いクラシックの世界の人間ドラマを描くことができたと思います。そして、話をしていく中で、映画音楽の指揮演奏に加え、なんと音楽監督も引き受けて頂けることになりました。運命のように出会えて、お仕事をご一緒できることに、今、とても嬉しく興奮しています」と思いを明かし、「西本さんとともに『クラシックを楽しめる映画』にしたいと思っています」と意気込んでいる。一方、西本さんは「劇中の楽曲は、映画のタイトルである『太陽とボレロ』から、同じリズムで貫く強い繋がりをラヴェル作曲『ボレロ』で、その他は背景のディテールと共通する楽曲を幾つか提案し、話し合いの中、クラシック作品を選曲しました。これから作曲していく音楽もありますので、水谷さんの世界に耳を澄ませていきたいと思います」とコメントしている。『太陽とボレロ』は2022年、全国にて公開予定。本作は2021年5月~6月、長野ロケ、都内ロケで撮影。事前のPCR検査の徹底等、現場内での新型コロナウィルス感染症対策に万全を期して撮影に臨む。(cinemacafe.net)
2021年04月14日水谷豊が監督、世界的指揮者・西本智実が音楽監督を務める『太陽とボレロ』の製作が決定し、2022年に公開されることが分かった。初監督作『TAP‐THE LAST SHOW‐』(2017年)で夢みる若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた監督第2作『轢き逃げ最高の最悪な日』(2019年)では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描き切った水谷豊。監督3作目となる本作『太陽とボレロ』では、オーケストラを舞台にした人間ドラマを「洒脱なエンタテインメント作品」として紡ぎ出す。ある地方都市の市民交響楽団を中心に「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく本作は、脚本制作の段階から本物のオーケストラの魅力を映画に取り込みたいと構想していたという。一方の西本はグローバルで多様な活動を行いながら、昨年は慶應義塾大学SFC研究所上席所員に就任。国内おいても書籍出版やメディア出演、行政と組んでのプロジェクト等を通して音楽の魅力を幅広い年代の人々に届ける文化活動にも精力的だ。互いに活動と作品をリスペクトしていた両者は、水谷監督が西本のコンサートに訪れたことから出会い、クラシックについて話を交わすうちに本作中で奏でられる『ボレロ』の指揮演奏をオファーしたという。作品のテーマと監督の思いに共鳴した西本智実は自身初となる映画音楽監督をも快諾し、自身が結成したイルミナートフィルハーモニーオーケストラの参加も決定。撮影は2021年5月から6月にかけて長野ロケ、都内ロケで行われるという。事前のPCR検査の徹底等、現場内での新型コロナウィルス感染症対策に万全を期した撮影になるもようだ。水谷豊・コメント西本さんと出会ったことにより、より深いクラシックの世界の人間ドラマを描くことができたと思います。そして、話をしていく中で、映画音楽の指揮演奏に加え、なんと音楽監督も引き受けて頂けることになりました。運命のように出会えて、お仕事をご一緒できることに、今、とても嬉しく興奮しています。ヨーロッパなど多くの国々ではクラシックを生活の一部のように楽しんでいます。この映画も西本さんとともに「クラシックを楽しめる映画」にしたいと思っています。西本智実・コメント『熱中時代』の北野広大先生は、実際私自身の人生に影響を与えて下さった先生でもありました。このようなリクエストをいただき、人生には思いがけない不思議なご縁というものがあるんだなとつくづく思います。劇中の楽曲は、映画のタイトルである『太陽とボレロ』から、同じリズムで貫く強い繋がりをラヴェル作曲『ボレロ』で、その他は背景のディテールと共通する楽曲を幾つか提案し、話し合いの中、クラシック作品を選曲しました。これから作曲していく音楽もありますので、水谷さんの世界に耳を澄ませていきたいと思います。『太陽とボレロ』2022年全国公開
2021年04月14日グラビアアイドルの西本ヒカルが、最新イメージDVD『初めてのグラビア』(発売中 4,180円税込 発売元:竹書房)をリリースした。同DVDがグラビアデビューとなる西本ヒカルは、熊本県出身の20歳。剣道と10年間続けてきたバレーボールで鍛え抜いた抜群のスタイルを、セクシーな衣装や水着姿などで披露している。スリーサイズは上からB87・W63・H84。学生時代はバレーボールと剣道をしていたというスポーツウーマンだ。冒頭では初段の腕前を持つ剣道を披露しているが、シーンが進むにつれて際どい水着姿にもなっており、随所で見せる胸の谷間がセクシーさを感じさせる。初めてのDVDということで全体的に爽やかな印象も、ベッドの上では背中を見せるなど大胆なシーンにも挑戦。女優志望なだけに様々な表情も見せており、西本の魅力が詰まった1枚となっている。
2020年06月08日公園の豊かな緑に抱かれたホールへと続く道から、物語は始まっていた。藤井フミヤの今年初のツアー「PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 藤井フミヤ meets 西本智実」が幕を開けたのは、千葉県松戸市の「森のホール21」。遠方から駆けつけたファンも多く、会場が近づくにつれて膨らんだ期待が場内を包み込んだ。【チケット情報はこちら】前奏曲にアレンジされた『Another Orion』が西本智実の指揮棒から流れ出すと、観客の胸の高鳴りも頂点に達した。黒一色のタキシード風の衣装をまとった藤井は、そんな空気を全身で受け止め、静かにマイクの前に立った。表情は少し硬い。ビルボードクラシックスでのツアーも4回目を数える藤井をしても、西本智実との共演は特別なステージだ。「やや緊張しています」。冒頭の3曲を歌え終えると、藤井は率直にそう口にし、会場の空気を解きほぐした。「ショートムービーを見るような気持ちで聴いてほしい」と語りかけた藤井の狙い通り、すぐに伸びを取り戻した藤井の声に弦の音が柔らかく寄り添い、ドラマチックなストーリーが展開された。3年ぶりにリリースしたアルバム『フジイロック』収録の新曲『フラワー』から、“鉄板”の『TRUE LOVE』、令和も平和な時代でありますように、との願いを込め選曲したという『鎮守の里』まで。それぞれのナンバーを丁寧に歌い込む姿に吸い込まれるかのように、観客の表情が和らぎ、楽曲の世界に入り込んでいく。西本が芸術監督を務めるイルミナートフィルハーモニーオーケストラとの息もぴったりだ。圧巻は最終曲の「夜明けのブレス」。曲の途中、西本がオケの音を最小限に絞ると、藤井はマイクを離れ、生の声で歌い出した。情感あふれる肉声に涙を抑えきれなくなった客席は、最後の音が消えた瞬間、1拍の静寂を置いて、うねるような拍手で熱演を讃えた。ドラマはしかし、まだエピローグを迎えてはいなかった。アンコールに応え、再びステージに現れた楽団が奏で出したのは、クラシックの王道、歌劇『トゥーランドット』の劇中曲『誰も寝てはならぬ』だ。プッチーニの名曲をアレンジしたメロディーに藤井の詞を乗せ、現代のアリアを誕生させた。トゥーランドット姫とカラフのストーリーを下地に、壮大な愛を歌い上げた藤井に、満席の客がスタンディングオベーションを惜しみなく送り続けた。“せっかくだから、オペラのアリアをアレンジしてみては”と藤井に勧めたという西本との軽妙なやり取りも、アンコールでのサプライズとなった。クラシックとポップス、ふたつの世界でトップを走り続けるふたりが編んだ美しい物語の余韻は、森から街へと帰る観客たちを包み込み、響き続けたに違いない。ツアーは今後、東京(2月5日(水)、13日(木)、3月3日(火)、4日(水))、大阪(2月9日(日))、西宮(3月8日(日))と、森を出て都会へと繰り出す。それぞれの地でどんな物語が紡ぎ出されるか、今から楽しみだ。チケットはぴあにて発売中。取材・文:上杉恵子
2020年01月28日1月25日(土)、千葉・松戸・森のホール21を皮切りに、藤井フミヤと指揮者・西本智実のコラボレーションによる3年ぶりのオーケストラ公演(1/25~3/8全7公演)が開幕する。指揮の西本はヴァチカン国際音楽祭に7年連続招聘されるなど世界約30カ国で活躍。「billboard classics PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 藤井フミヤ meets 西本智実」の公演・チケット情報二人のタッグも4度目となる本公演では、「TRUE LOVE」や「Another Orion」など揺るぎない名曲はもちろん、「フラワー」「Tonight」など最新アルバム『フジイロック』収録曲まで、新旧作品からいま伝えたい名曲群がセレクトされている。また藤井は新しいチャレンジとしてオペラアリアの名曲に挑戦、来場者のみが聴くことのできる嬉しいサプライズも準備されている。公演に先立って行われたリハーサルでは3年ぶりとは思えない、息のあったところを見せたふたり。藤井は「西本さんが指揮するオーケストラの演奏で歌えると思うと胸がざわめきます。西本さんと私の心がシンクロナイズした音楽が、皆様の心に響くように歌いたいと思います。」と語った。ポップスとクラシックスの融合に挑戦する“藤井フミヤ×西本智実”の新しい世界の幕が上がる。●公演情報「billboard classics PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 藤井フミヤ meets 西本智実」※1/25、2/9、2/13公演は機材席開放による追加販売が決定【千葉】1月25日(土)松戸・森のホール21大ホール開演17:00 (完売※)【東京】2月5日(水)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (残席僅少)【大阪】2月9日(日)フェスティバルホール開演16:00 (完売※)【東京】2月13日(木)Bunkamuraオーチャードホール開演18:30 (完売※)【東京】3月3日(火)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (残席僅少)【東京】3月4日(水)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (完売)【西宮】3月8日(日)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール開演16:00 (完売)出演:藤井フミヤ指揮:西本智実管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ(松戸、東京)/日本センチュリー交響楽団(大阪、兵庫)チケット10,800円(税込・全席指定)※特製プログラム付き ※未就学児入場不可
2020年01月23日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の西本まりんさんです。容姿に悩む“マスク女子”を好演。素顔はキュートなムードメーカー。ドラマ『中学聖日記』でコンプレックスがゆえに常にマスクをしている女子生徒を演じた西本さん。「マスク?と最初は思ったけど、私も容姿で気にしちゃうことがあるから、入り込みやすかったです。学校の夏休み初日から撮影が始まって。暑くて熱い、いつもと違う夏の思い出ができました」。素顔の西本さんは、とにかく明るくて元気な高校生。「クラスでは完全おちゃらけポジションで“静かにして”って言われることも(笑)。最近モーニング娘。さんにハマっていて、家で歌って踊ってます!一眼レフを買って友達を撮りまくり♪修学旅行先のハワイにて。友達がかわいくてシャッターが止まらなかった!ジャージャー麺にハマっています。週1で作っています。改良を重ねてどんどんおいしくなっていく(笑)。靴を集めるのが好き。最近の一軍はコレ!特に『ドクターマーチン』がお気に入り。シンプルなデザインが好みです。にしもと・まりん2002年生まれ。小学6年生の時にスカウトされデビュー。出演作に映画『そうして私たちはプールに金魚を、』など。1月26日公開の映画『デイアンドナイト』に出演。※『anan』2019年1月16日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年01月09日「オペラの会場では国内最高峰と言われる東京文化会館で今年4月に開催された2回目の公演も大成功。大ホールは2,000席以上あるのですが、流石の満員御礼でした」(公演関係者)昨年から自身としては初の試みとなる創作オペラ『ストゥーパ~新卒塔婆小町』に挑戦している、女優の佐久間良子(79)。12月1日には3回目の公演が行われたばかりだ。能の名作『新卒塔婆小町』を題材に有名指揮者・西本智実(48)が脚色した革新的オペラで、佐久間演じる小野小町が従僧の悲恋から若返り、永遠の時の狭間を彷徨うというストーリー。佐久間は若き日の小町と年老いた小町の2役を見事に演じきっているという。「役者は歌わないとはいえ、音楽とのタイミングを合せないといけないので、普通の舞台と違った難しさがあると思います。全体の稽古が5回というタイトスケジュールにも関わらず、佐久間さんは80歳を目前にして『女優として新たなステージに立ちたい!』とやる気満々です」(前出・公演関係者)“傘寿のディーバ”が誕生する日も近い!?
2018年12月09日2012年に指揮者の西本智実によって結成されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラ(以下IPO)。彼らは、ヴァチカン国際音楽祭から名誉パートナーを授与されたり、東アジアの作曲家と連携して委嘱作品にも熱心に取り組んだりと、世界に向けて発信しながら斬新な活躍を繰り広げてきた。そしてこの度、今年12月から来年1月にかけて、日本のオーケストラでは初となる中国主要7都市を巡る招聘8公演を開催。それに先立ち、国内でも12月11日(火)に東京・Bunkamura オーチャードホールで記念公演が行われることになり、西本に聴きどころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】中国側のリクエストで選ばれた演目は、チャイコフスキーの大序曲『1812年』や、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェヘラザード』など、すべてロシアの作品だ。「中国を代表する演奏家はロシア系の教育を受けた方が多いので、その影響かもしれません。今回の演目は、いずれも壮大で色彩感あふれる作品。私の恩師はリムスキー=コルサコフの孫弟子、チャイコフスキーは音楽院の先輩にあたります。『1812年』にはナポレオンのロシア遠征の歴史絵巻が描かれ、『シェヘラザード』は海洋のシルクロードやイスラムの要素を孕んでいます」西本は、日本オケの初中国コンサートツアーを率いる心境や意気込みを次のように語る。「大変光栄なことです!私たちの国際的で新しい取り組みの数々、それにオペラやバレエ作品が得意なこともよくご存知で、様々な可能性を感じてくださっている。今後もそのリクエストにどんどん応えていきたいと思っています」西本とIPOのこれまでの中国との関わりを尋ねると、「IPOが中国へ行くのは初めてですが、私はこの国で4回指揮しています(中国国家響を2回、それに上海響と香港フィルを1回ずつ)。中でも、今年6月に北京大劇院で指揮した中国国家響&合唱団との公演は、中国や外国メディアがニュース配信。その期待の大きさを感じ、私たちが担う芸術の可能性に向けてまい進して参りたいと感じました」IPOの結成以来の理念である「芸術・文化でアジアをひとつに」「音楽と科学の共有」「教育プログラム」。それらの考えは今回のツアーにも反映されている。「今回の演目の中には、アジアの文化や現在のこの地域が抱える問題点も含まれています。それをリクエストしてきた中国の皆さんは、私たちがどう演奏するのかに大変な興味を抱いてくださっているので、より文化的会話がなされ、新たな関係性が生まれることを期待しています」そして最後に、来場者に向けて以下のようなメッセージを贈ってくれた。「遠い世界でなく、今このアジアで始まっている事象を、中国へ旅立つ前に、同じ時代を生きる日本の皆様にも問いかけながら演奏したいと思っています。ちょうどヴァチカンから帰国したばかりで、中国へ旅立つ直前の公演になるので、“生きている音楽”を皆様に捧げたいと願っています」取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年12月03日木工作家・西本良太の個展「アウトライン」が、5月26日から6月12日まで、福井県越前市にあるセレクトショップ「アタウ(ataW)」にて開催される。木工を中心に、塩ビ管や樹脂、コンクリート、紙など様々な素材を用いて制作活動を行う西本良太。これまでに、21_21 DESIGN SIGHTで行われた「単位展」(2015)、恵比寿のgallery deux poissonsで行われた「塩ビ管とアイスキャンディー」(2014)などで作品を発表してきた。木の塊から削り出して生まれた、“溶けない”アイスキャンディーをはじめ、プリンやカットりんご、ポテトチップス、だるまといった物たちは、日常で見慣れたシルエットでも彼の視点を介すことで新たな輪郭を纏う。アイスキャンディー福井県の鯖江市河和田は古くから越前漆器の産地として栄えている地区。本展が開催される「アタウ」は、関坂與平商店として1701年に創業した株式会社関坂漆器が運営するショップで、オリジナルグラスや漆器、木地工房「ろくろ舎」、陶器のタナカマナブなど福井県産の商品をはじめ、スイスのBIG-GAMEや寺山紀彦によるstudio noteなどのデザインプロダクト、国内外の日用品、洋服、 音楽CDなどをセレクトし販売している。本展「アウトライン」 では、西本にとって初の試みとなる漆を使用した新作を発表。河和田地区の漆職人に協力を得て、木の塊から、ネジやグラス、見慣れたあるおもちゃといった既製品まで、素材の異なる様々な物に漆を塗った作品を制作した。日常の見慣れた物はこっくりとした漆を纏い、これまで見えていなかった物本来の輪郭を現すとともに伝統工芸の新しい魅力に気づかせてくれる。そのほか、漆の作品以外にも機能性を備えた日用品、機能のない物まで様々な作品が展示・販売されるとのこと。また、会期中の5月27日には、作家の西本も在店予定。ataW【イベント情報】西本良太「アウトライン」 会期:5月26日〜6月12日会場:ataW住所:福井県越前市赤坂町3-22-1時間:11:00〜18:00休廊日:5月30日、31日、6月6日、7日
2018年05月15日指揮者・西本智実が芸術監督を務めるイルミナートフィル&イルミナートバレエが、2014年の『白鳥の湖』、2016年の『くるみ割り人形』に続く3作目の全幕バレエとして『ロミオとジュリエット』に挑む。「音楽・バレエ・言語」の融合の試みとして2010年に初演したコンサート形式の『ロメオとジュリエッタ』を軸に、新たな演出・振付によるグランド・バレエを生み出すという。【チケット情報はこちら】西本は今回、指揮および演出を手がけるにあたり、こう意気込む。「2008年にスイスのダボス会議に招待されて参加した際、会議を通じて、150年前と今とに共通する“地図”のようなものを感じました。それ以降、私が制作するオペラやバレエでは常に、“今は何をすべきか”という問いかけを入れています。ですから『ロミオとジュリエット』では、平和を持続させることの難しさが重要なテーマのひとつ。なぜこの悲劇が生まれたのか、悲劇を未然に防ぐことはできたのではないかといったことを、遠い国の昔の話ではなくリアルな世界として感じていただける舞台にしたいと考えています」作曲のプロコフィエフは、西本とは縁の深いロシアの作曲家。彼がリムスキー=コルサコフに管弦楽法を学んだサンクトペテルブルク音楽院指揮科に西本は留学し、リムスキー=コルサコフの孫弟子にあたるイリヤ・ムーシンに学んでいる。「音楽院図書館には学生時代のプロコフィエフの写真が掲げられていて、とても美しい顔立ちなのですよ。彼は『ロミオとジュリエット』の中で、若者ふたりの性急でピュアな愛を、どこまでも上昇・飛躍するかのように巧みに転調しながら描き、また、ふたりの命を事切れさせる『運命の女神』などは素晴らしい不協和音で表現しています。音域で言えば音響的な振り幅がとても広く、弱音から突然の強音、めまぐるしい転調に、演奏者である私の感覚も揺さぶられながら指揮しています」イルミナートフィル&バレエの公演では、作品の既存のイメージに留まらない新しい解釈が見られるのも特長だ。「私が演出するバレエでは、音楽とバレエを有機的に融合させるため、楽曲分析した音楽から台本を作り直し、それを基に振り付けしていきます。さらにこの舞台では、必要最小限で言葉を字幕に表示します。ロミオと出会ったジュリエットは間もなく14歳という年頃。彼らの恋が、愛となり、そして死を迎えるまで、たった5日間の出来事ですが、そのジュリエットを、人生の全てを集約した象徴的な存在として演出しています。舞台には虚構もありますが、映像と違って全て生で表現します。命の煌めきや燃焼を、出演者総力をあげて表しています。2日間しか上演しない舞台です。ぜひ一緒に感じ合いましょう」公演は9月9日(土)・10(日)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2017年08月31日「私自身はずっとこの道を見てきました。この共演はとても大きなことなのです」11月に実現するエルサレム交響楽団との初舞台について、西本智実はその特別な思いを強調した。日本公演に先立つ11月12日には、エルサレム響の本拠地ヘンリー・クラウン・シンフォニーホールを訪れ初の共演を行う。西本智実(指揮)/エルサレム交響楽団 チケット情報「師匠をはじめ、多くのユダヤ系の名音楽家から、私は大きな影響を受けてきました。今まで約30か国で指揮しましたが、その音楽の旅の中でイスラエルは常に“道しるべ”のような存在でした。そして今回ついに、初めてこの国を訪れ、イスラエルを代表するオーケストラとの共演が叶います」会場の近くには有名な世界遺産「岩のドーム」がそびえ立つ。首都エルサレムは、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教全ての聖地としても知られている。「ここは宗教的にも独特の場所で、その多様な影響をしっかり体験してくるつもりです。現地で感じる空気とか、風とか、そういった言葉にできないものを持ち帰って、日本で聴く人にもイスラエルへの旅を想像していただけるような演奏にしたいです」記念すべき出会いに選ばれた作品は、マーラーの交響曲第5番。彼女が愛して止まない楽曲であると同時に、ユダヤ人マーラーはエルサレム響にとっても特別な存在である。「お互いにとって本当に大切な作品。彼らの持ってる演奏上の“語法”の中で、ある部分では共有したり、逆に化学反応を起こしたりなど、予想を超える体験になりそうでとても楽しみです」今回の日本ツアーも、西本の強い意向で、全10公演のメイン曲は本作のみという。それだけマーラーへの思いは強い。「マーラーの作品については、歌がない場面でも歌曲的というか、“無言歌”のようにも感じます。第5番の有名なアダージェット(第4楽章)は特に隠れたテキストを感じますね」「ただ、綺麗だけでは片付けられないのもマーラー。とにかく感情の振り幅がものすごい。演奏者も心して取り組まないと、精神的にも肉体的にも参ってしまうほどです」「音楽というものは、演奏家だけでは完成せず、聴く人の中に届いて最終完成します。ぜひご来場いただき、一緒に音楽を作り上げましょう」超名曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲や、映画「ベニスに死す」のテーマ曲「アダージェット」でおなじみのマーラー第5交響曲など超豪華プログラムの今公演は11月29日(火)東京芸術劇場 コンサートホールにて開催。
2016年10月20日世界約30か国で指揮者として活躍する西本智実。2012年にイルミナートフィルハーモニーオーケストラを結成し、13年にはイルミナートバレエもスタート。14年および15年に西本の演出・指揮でバレエ『白鳥の湖』を上演した。そして今年、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』で再び演出と指揮を手がける。公演チケット情報「イルミナートの『くるみ割り人形』では、音楽もバレエも全て、総合芸術として有機的に結びついた舞台を目指します」と語る西本。『くるみ割り人形』といえば、クリスマスに醜いくるみ割り人形をもらったドイツの少女マリーが夜中、くるみ割り人形と敵対する鼠を退治し、王子の姿に戻ったくるみ割り人形に案内されて雪の国やおとぎの国を巡るという物語が一般的。西本はその流れを踏まえつつ、細部に様々な工夫を施すという。「この作品は、ドイツの作家E.T.A.ホフマンの原作に、フランスの作家A.デュマ・ペールが翻案を施したものですが、現行のバレエでは抜け落ちてしまっているエピソードも多いのです。たとえば原作では、ドロッセルマイヤーが世界各国を回り、旅先でみつけたくるみを割ると、中から漢字が出てくるという記述があるので、今回、そういったエピソードも演出に織り込んで創っています。おとぎの国で展開する各国の踊りにしても、なぜその国の踊りが登場するのか、それは一体何を表しているのかを、提示する事で“もう1つの世界”を見ていただきたい」西本は『くるみ割り人形』の世界に現代との共通点を見出している。「原作が書かれたのは、フランス革命後、ヨーロッパの価値観が大きく変化した時代。グローバリゼーションと言われ、価値観が多様化する現代に重なります。マリーはこちらの世界では内向的に映りますが、その感受性や誠実さによって、別の価値観を持つ世界の人達から選ばれていきます。私はこの作品を通じて“もう1つの世界”というチャンスが誰にでも起こり得るということも表現したい。絵画と違って音楽は瞬間を留めることはできませんが、ご覧になった方が、幕が降りてからも舞台を思考の中で巻き戻し、思考の窓を広げていけるような仕掛けを、舞台上で幾つも創るつもりです」マリーの旅は、西本自身の指揮者としての活動とも重なる。「チャイコフスキーの音楽を指揮すると、自分が今、何時代のどこの国にいるのかわからなくなることがあります。チャイコフスキーも通った劇場で指揮者をしていたころは特にそうでした。ロシアのサンクトぺテルブルクの冬はとても寒いので、窓は全て二重窓になっているのですが、真冬になると二枚目のガラスの向こう側がすっかり凍ってぼやけて見えます。しかしよく見ると雪の結晶が結合し、大きな雪の結晶の模様が浮き上がるのです!この光景はとても幻想的なんですよ。チャイコフスキーと同じ情景を見た者として、その美しい世界を、斜幕なども用いながら表現したいと思っています」公演は8月16日(火)大阪・フェスティバルホール、30日(火)・31日(水)、東京・新国立劇場 オペラパレスにて。取材・文:高橋彩子
2016年07月06日西本智実とイルミナートフィルハーモニーオーケストラによるオーチャードホール第2回定期演奏会が、5月6日(水・休)に東京・オーチャードホールにて開催される。公演に関連し、指揮者の西本智実と、クラシックイベント「爆クラ!」(※)を主宰するなどクラシックに造詣の深い著述家の湯山玲子によるトークショーが開かれた。「西本智実指揮イルミナートフィル オーチャードホール第2回定期演奏会」のチケット情報※「爆クラ!」…爆音クラシックの略。毎回テーマに合わせて選曲されたクラシック音楽を爆音で聴き、多彩なゲストとともにトークをするイベント。今回の定期演奏会のテーマは「イタリア」。演奏プログラムは、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲と、レスピーギのローマ三部作「ローマの祭り」「ローマの噴水」「ローマの松」が予定されており、トークショーでは特にレスピーギのローマ三部作に焦点をあて、その魅力が語られた。初めてレスピーギを“爆音”で聞いたときに椅子から転げ落ちるほど感動したと話す湯山は「私にとってレスピーギは、クラシックファンでなければ知らないような名曲をたくさんもっている作曲家ナンバーワン」と紹介。19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリアで活躍したレスピーギについて、当時の時代背景やクラシック史上の位置づけなども交えながら「ロマン主義から現代音楽の間をつなぐような音楽家」と解説した。その音楽の魅力について西本は「多調といって、いろんな調を一緒にだすのが特徴的。とても映像的な音楽で、たとえば映画『ゴッドファーザー』で血生臭いことが行われているそのすぐ横でお祭りをしていたりするような、全然ちがうテーマだったりメロディやリズムを、同時にだしてくるんです。いろんな要素が同時に存在するのに、それぞれがぶつからず、不思議な感覚になる。いろんな空間を同時に感じられます」と紹介。湯山も同意し、さらに「映像に慣れている私たちにはとても馴染みやすく、たとえばグーグルアースみたいに、大きな視点からカメラがガッと寄ってきて、一気に美女の顔が大写しになる、みたいなダイナミズムもある」と加えた。特に三部作の中でも“祭り”については「後半にかけては、楽しくて楽しくて。いろんな曲があっちでもこっちでも聞こえる。音の映画みたい」(西本)、「“祭り”は、自分をかっこよく見せようというひとではやれない。大きい心がないとできない曲ですよね」(湯山)と、演奏への期待をふくらませた。最後に西本は「ローマ3部作を3曲まとめて聞ける機会は意外とない。豪華すぎて。生でしか味わえない良さがありますので、いろんな空間を音で作っていく生の製作現場にぜひいらしてください」と締めくくった。公演は5月6日(水・祝)、オーチャードホールにて開催。チケットぴあでは、西本智実自身がセレクトしたイタリアンのスペシャルメニューがセットになったお食事付チケットも好評発売中。
2015年04月28日アメリカのジャズピアニスト、ロバート・グラスパーが5月26日(火)大阪・ビルボードライブ大阪より約9か月ぶりの来日公演を開催する。【チケット情報はこちら】今回の来日では、5月26日(火)から28日(木)まで大阪・ビルボードライブ大阪、6月2日(火)から5日(金)まで東京・ビルボードライブ東京で単独公演を開催。また、6月8日(月)には日本を代表する指揮者として知られている西本智実との共演ライブを実施する。ロバート・グラスパーは2003年にデビュー。2012年にリリースしたアルバム『Black Radio』は第55回グラミー賞で最優秀R&Bアルバム賞を受賞している。なお、現在チケットぴあの特集ページ、洋楽EYEでは、ロバート・グラスパーのこれまでの足跡や、その音楽性についてより深く知る事ができるコラムを掲載中。気になる方はご確認を。大阪・東京ビルボード公演のチケットは発売中。また、西本智実との共演ライブのチケットは4月18日(土)午前10時より一般発売開始。■ロバート・グラスパー来日公演5月26日(火)ビルボードライブ大阪(大阪府)【1stステージ】開場17:30/開演18:30【2ndステージ】開場20:30/開演21:305月27日(水)ビルボードライブ大阪(大阪府)【1stステージ】開場17:30/開演18:30【2ndステージ】開場20:30/開演21:305月28日(木)ビルボードライブ大阪(大阪府)【1stステージ】開場17:30/開演18:30【2ndステージ】開場20:30/開演21:306月2日(火)ビルボードライブ東京(東京都)【1stステージ】開場17:30/開演19:00【2ndステージ】開場20:45/開演21:306月3日(水)ビルボードライブ東京(東京都)【1stステージ】開場17:30/開演19:00【2ndステージ】開場20:45/開演21:306月4日(木)ビルボードライブ東京(東京都)【1stステージ】開場17:30/開演19:00【2ndステージ】開場20:45/開演21:306月5日(金)ビルボードライブ東京(東京都)【1stステージ】開場17:30/開演19:00【2ndステージ】開場20:45/開演21:30■ロバート・グラスパー・エクスペリメント×西本智実シンフォニックコンサート日時:6月8日(月)開場 18:00 / 開演 19:00会場:池袋 東京芸術劇場コンサートホール(東京都)【指揮】西本智実【出演】ロバート・グラスパー・エクスペリメント【弦楽器】イルミナートフィルハーモニーオーケストラ
2015年04月16日25周年を迎えたBunkamuraオーチャードホールと国際的に活躍する指揮者の西本智実が、今秋より新たなコンサート・シリーズをスタートさせる。「西本智実 イルミナートフィル オーチャードホール定期演奏会」の公演情報記念すべき第1回目のコンサート・プログラムは、カール・オルフ作曲『カルミナ・ブラーナ』。ソプラノ、テノール、バリトン、混声合唱、少年合唱、大編成オーケストラを要する大規模カンタータだが、本公演では、音楽だけでなく、映像と字幕も駆使した“新総合芸術”として上演する。映像台本は西本智実、ヴィジュアル化は映像デザイナーの大野一興が手がける。プログラムの選曲について、西本智実は「いまの時代に即したもの。作品を通じて今伝えたいこと」を特に重視したという。「『カルミナ・ブラーナ』が作曲された当時(19世紀前半)と似た空気が、現代にもあると思います。歌詞の内容は、まるで教会の落書き帳のような感じ。古いイタリア語やドイツ語が用いられ、世俗的なものから、運命や宿命を感じるものまで、バラエティ豊かに描かれています。初めて聴かれる人だと、字幕だけで歌詞を全て理解するのは難しいかもしれませんが、そういう部分については、映像を用いて表現することにしました。出来れば、西洋の音楽ということを超えた、いまの時代にも即した普遍的な何かを感じてもらえればと思っています」映像を手がけるデザイナーの大野一興は「西本さんは、異なる時代、文化に点在する色々なものに、鋭い感覚でアプローチできる方。彼女が書いた映像台本をそのままトレースするのではなく、どうすれば思い描く祝祭的な舞台を表現できるかが大事だと思っています」と意気込みを述べた。コンサートの前半には、西本智実自らが作曲する新曲「天の岩戸伝説<ヘブライからの風>」が初披露される。「カルミナ・ブラーナの前に、短い序曲を入れたいという要望があったのですが、なかなか合う作品が見当たらない。そうした時、カルミナの冒頭の歌詞「おお運命の女神よ」から、ふと『天の岩戸』を連想したのがきっかけになりました。私は以前よりヘブライ研究をしていたこともあり、どんどんイメージが膨らんで、最終的には自分で作ることになりました」現在作曲中の新曲は10分程度になる予定。最後の音は『カルミナ・ブラーナ』の最初の音と同音にすることで、プログラムに一体感をもたせたいという。西本智実 イルミナートフィル オーチャードホール定期演奏会は、11月14日(金)にBunkamuraオーチャードホールで開催される。チケットは発売中。
2014年10月03日国際派女流指揮者の西本智実がプロデュースする「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の結成記念公演が、11月2日・3日に上野恩賜公園 野外ステージで行われた。「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の公演情報イルミナートフィルハーモニーオーケストラは、受賞歴を多く持つソリストや国内外の室内楽グループ、オーケストラ首席経験者のほかで編成。その活動の底流にあるのは、既成概念に縛られない自由さだ。オーケストラコンサートだけでなく、オペラ、バレエやその他のエンターテインメントとのコラボレーションを企画。特定の拠点は定めず、国内外を問わない「国境を越えたオーケストラ」を目指す。デビュー公演や9月から各地を巡ってきたツアーの成功を経て、今回開催された結成記念公演。ヨーロッパに比べて湿気の多い日本では避けられがちな野外で敢行されたオーケストラ演奏会からは、新たな船出と挑戦に込めた思いがうかがえる。「日常に音は溢れていますが、意識をしないと聴こえてきません。今日は野外だからこそ聴こえてくる風や木々のせせらぎの音、そして風とともに音楽が流れて変化していくさまなど、自然を通じて色々な“音”を楽しんでください」とコンサート冒頭で挨拶した西本智実。華麗な棒さばきで、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」より「ガーランド・ワルツ」、メンデルスゾーンの「序曲 フィンガルの洞窟」、ビゼーの「アルルの女」第1組曲より「メヌエット」と第2組曲より「ファランドール」、ムソルグスキーの「禿げ山の一夜」、スメタナの交響詩「わが祖国」より「モルダウ」を指揮。新生の楽団だからこその瑞々しさ、音響条件の悪い野外だからこそ出来る大胆かつダイナミックな演奏を推し進めた。今回の趣向で注目となったのは、インタラクティブアーティストの松尾高弘とのコラボレーションによるステージ演出だ。ステージ上および後方のアーチ部分に、演奏曲のイメージに合わせて制作された映像を投影。極彩色からモノトーンまで、会場を包み込んだ色と光の美しさには、思わず観客席からためいきがもれるほど。また、各楽曲のイメージに合わせて西本智実が創作した詩を、司会進行のフリーアナウンサー・永井美奈子が朗読。光と音と詩が織りなす幻想的なひとときにとなった。そして最後のアンコール曲、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「雷鳴と稲妻」では、観客席も総立ちとなり、音楽に合わせた手拍子、足拍子が会場全体に響き渡る大団円へ。熱烈なスタンディングオベーションで幕を閉じた。西本智実率いる「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の次回公演は、11月24日(土)・25日(日)にオリンパスホール八王子で行われるオペラ「蝶々夫人」。チケットは発売中。
2012年11月09日国際的に活躍中の指揮者・西本智実がプロデュースする新生オーケストラ「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」が、11月に結成記念コンサートを開催する。「西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の公演情報西本智実は、ロシア国立交響楽団首席客演指揮者、サンクトペテルブルク国立歌劇場首席客演指揮者をロシア人以外で初めて歴任。英国ロイヤルフィルやモナコのモンテカルロフィル、リンツブルックナー管など、ヨーロッパでの活動を広げつつ、カーネギーホールにてアメリカンシンフォニーオーケストラを指揮するなどアメリカにも進出。国内では、2011年よりオリンパスホール八王子のエグゼクティブプロデューサーを務めるほか、今年9月に日本フィルのミュージックパートナー就任を控えている。今回、西本智実プロデュースのもと、新たに誕生したイルミナートフィルのコンセプトは「エンターテインメント性に富んだオーケストラ」。国際交流事業への参加、チャリティコンサートなどの社会貢献、途上国への演奏家の派遣、寺、神社、能楽堂を舞台にした和と洋の融合など、多彩な活動を視野にいれているという。精鋭の演奏家たちが集い、コンパクトながら柔軟性のあるオーケストラを目指す。9月からのツアー公演に続き、11月に上野恩賜公園 野外ステージでの結成記念コンサートも決定。インタラクティブアーティスト・松尾高弘とのコラボで、光のインスタレーションとオーケストラの音色が融合する幻想的なステージを披露。五感全てで感じる新しいスタイルのコンサートとなりそうだ。「西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ結成記念コンサート」は、11月2日(金)・3日(土・祝)に上野恩賜公園 野外ステージ(東京都)にて開催。チケットの一般発売は8月20日(月)10時より開始となる。■西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ結成記念コンサート11月2日(金) 18:00開演上野恩賜公園 野外ステージ11月3日(土) 17:00開演上野恩賜公園 野外ステージ[演奏予定曲]メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」チャイコフスキー:眠りの森の美女」より「ガーランドワルツ」ムソルグスキー:「禿げ山の一夜」他
2012年08月17日日本フィルハーモニー交響楽団は、国際的に活躍中の指揮者・西本智実をミュージック・パートナーに迎えることを発表した。契約期間は2012年9月より2年間。「西本智実指揮 日本フィル」の公演情報大阪出身の指揮者・西本智実は、これまでにロシア国立交響楽団首席客演指揮者、サンクトペテルブルク国立歌劇場首席客演指揮者などを歴任(共にロシア人以外では初)。また近年では、欧州やアメリカへも活動の場を広げるなど、国際的に活躍中だ。また、2007年よりダボス会議を主催する世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダーに選ばれ、2012年にはハーバード大学院(ケネディスクール)派遣メンバーに選出。国内においては、2011年よりオリンパスホール八王子のエグゼクティブプロデューサーも務めている。日本フィルとは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」全曲をレコーディング(キングレコード)。また映像とコラボレートした同楽曲のコンサートを開催するなど、意欲的な活動を展開している。西本智実と日本フィルの今後の共演は、7月5日(木)のサントリーホール公演、同6日(金)の大宮ソニックシティ公演など(チケットはいずれも発売中)。9月のミュージックパートナー就任以降の活動については「オーケストラ界に新風を吹き込む企画」を鋭意検討中とのこと。今後の動向に注目が集まる。
2012年04月10日2010年4月に開館したコンサートホール、オリンパスホール八王子。その開館1周年を記念して、同ホール・エグゼクティヴ・プロデューサーの西本智実がプロデュースする公演「ロメオとジュリエッタ」が6月に行われる。西本智実プロデュース「ロメオとジュリエッタ」の公演情報本公演は、2010年の初演版をさらに改訂したもの。プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエッタ」に、シェイクスピアの戯曲を題材に新作した字幕、バレエダンサーのマイム表現を融合。オーケストラの音楽、シェイクスピアの言葉、そしてダンサーによる身体表現の3要素を組み合わせ、西本智実が新たなドラマを作り上げる。オリンパスホール八王子開館1周年記念・西本智実プロデュース「ロメオとジュリエッタ」は、6月2日(土)に開催。チケットの一般発売は3月17日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを3月14日(水)11時まで受付中。
2012年03月09日