トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン(TRADING MUSEUM COMME des GARÇONS)は、服飾芸術家・山崎良太とコラボレーションした限定Tシャツを2023年10月14日(土)より表参道GYRE店、東京ミッドタウン店にて発売する。服飾芸術家の山崎良太「アンチ」とコラボ山崎良太は、「アンチ(ANTI)」というブランドを掲げ、ハンドメイドのパッチワーク作品を制作する服飾芸術家。芸術家・岡本太郎の言葉に由来する“アンチ”の名の通り、流行には一切迎合しないという信念を貫き、反骨精神にあふれた“狂気”のパッチワーク作品を手掛けている。そんな山崎良太による新プロジェクト「アンチ プルタブ(ANTI pull tab)」とトレーディングミュージアム・コム デ ギャルソンによる限定Tシャツ7型が登場する。敷き詰めたビール缶のプルタブを手刷りのグラフィックに「アンチ プルタブ」では、山崎良太自身が飲んだビール缶のプルタブを床に敷き詰め、手刷りによる版画グラフィックを制作。Tシャツ1枚1枚に手刷りを施し、風合い豊かな「プルタブ」の絵柄を配した。さらに、アイコンである「プルタブ」のブランドタグはそれぞれ手縫いであしらわれており、まさに“1点物”のTシャツとなっている。Tシャツは、長袖と半袖を展開。ポケットに「プルタブ」の絵柄を配したモデルや、袖にモチーフを配したモデルなどが揃う。【詳細】トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン×山崎良太発売日:2023年10月14日(土)発売店舗:トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン Gyre(東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2F)、トレーディングミュージアム・コム デ ギャルソン ミッドタウン(東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン 1F)価格:長袖Tシャツ 14,850円、半袖Tシャツ 12,100円~27,500円
2023年10月13日現在放送中のTVアニメ「鬼滅の刃」遊郭編において、上弦の陸・堕姫の兄・妓夫太郎の声を、逢坂良太が担当することが分かった。いよいよ、最終局面を迎える本作。1月16日放送の第7話に初登場し、大きな話題を呼んだ妓夫太郎。逢坂さんは「上弦の鬼という大事な役どころを演じるのはかなりのプレッシャーではありましたが、自分なりに他の役者の方にも引っ張ってもらいながら全力で演じております」と心境を明かし、「ぜひ最後まで楽しんでいただければ嬉(うれ)しいです」とコメントしている。さらに、制作を手掛けるufotable描き下ろしの第2弾キービジュアルも到着。竈門炭治郎と音柱・宇髄天元、上弦の陸・堕姫と妓夫太郎を描いており、二身同体の鬼の兄妹と繰り広げる戦闘の激しさを感じさせる。第2弾キービジュアル解禁PVテレビアニメ「鬼滅の刃」遊郭編は毎週日曜日23時15分~フジテレビにて放送中。(cinemacafe.net)
2022年01月17日大ヒットシリーズの最新作である、映画『コンフィデンスマンJP 英雄編』(1月14日公開)。コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子(長澤まさみ)、ボクちゃん(東出昌大)、リチャード(小日向文世)が、毎回様々な世界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる同作だが、最新作ではマルタ島を舞台に3人がまさかの勝負を行い、最大の危機も待ち受ける展開となっている。今回はドラマシリーズから脚本を手がけ、同シリーズの生みの親である脚本家・古沢良太氏にインタビュー。作品を長く続けることや、今作への思いについて話を聞いた。○■「また集まって作りたい」という思い――古沢さんの中でも、「コンフィデンスマンJP」のように、これだけ同じキャラクターを何年も続けて描くというのはないことかと思いますが、続けてきてどんな心境ですか?キャラクターに対しての愛着は深まっていきますよね。話を考えるのはいつも大変なんですけど、本当にいいチームワークで、大好きなメンバーなので、また集まって作りたいなと、その思いで頑張ってやってます。――毎回、『プリンセス編』とか『英雄編』というテーマを決定されるのはご自身のアイデアなんですか?そうですね。「今度はこれでいきましょう」ってことはなくて、もう本当に何もないところから、新作を作るんだということだけが決まっていて、それに向けて自分を追い込んで作っています。――今回、『英雄編』であり、舞台をマルタにしたのは?今までけっこうアジアが多かったので、絵として見たときに感じの違うヨーロッパがいいんじゃないかということがありました。マルタに決めたあとに『英雄編』でいくということが決まりましたかね。――古沢さんは普段、脚本を書くときに、こんなシーンをしたら予算的に難しいかな? と思いながら書いたりするんですか?大変そうなシーンは少な目にしておこうということは考えますけど、このシリーズでは割とそういうことを考えることは少ないですね。いつもできあがってくる映像が自分の予想を超えるものになっているし、今回も自分の書いたキャラクターをここまでの人物にしてくれたんだという感動がありました。現場のスタッフに対する信頼というと聞こえがいいですが、まあ早いところが丸投げという感じです(笑)――今回、できあがったものをみても感動がありましたか。今回は特にどんなものができあがるのか予想ができなかったんですけど、こういう厳しい状況の中でここまでの作品にしてもらったことに感謝ですね。ホテルでの捕り物のシーンがあるんですけど、アクションもかっこよくて迫力がありました。――シリーズを追うごとに、キャラクターがどんどん増えてきて、その人たちが次は仲間として出てきたりするわけですよね。たくさんのキャラを愛情を持って、そして矛盾なく登場させるのも大変なのでは。毎回、1回こっきりと思って新しいキャラクターを出してるんですけど、魅力的なキャラクターにできあがってくるので、俳優さんの魅力も含めて、また出したいというか「また会いたい」という気持ちになってしまうんです。こじつけかもしれないけれど、作品全体も華やかになるんじゃないかと思って登場してもらっています。――その中でも、赤星(江口洋介)の出方というのもどんどん変わってきて。過去作をちゃんと見ている人にとっては同じ出方だと退屈かなと思いますけど、初めて見る人のためにも、あんまりひねりすぎてもいけないと思って、その辺のバランスも考えています。まあ今回はちょっとひねってますね。とはいえ、いつでも変わらない人が、そこにいる方がいいと思っているので、本来の魅力を忘れないようにしたいとは思っています。○■俳優に引っ張られることも…――古沢さんは、キャラクターの履歴書をあまり書かないそうですが、このシリーズに関しても書いていないそうですね。書かないのは、何が本当かわからないようにしたいということがあるんです。今回は、ちょっと彼らの過去というものが垣間見えますけど、その過去もいずれひっくり返せたらいいなと思っています。――今回、瀬戸康史さんの役が印象的でした。瀬戸さんというと、『ルパンの娘』にも出られているので、こういうフィクションにすごく馴染む感じがあったんですが、意識はされましたか?キャストは決めずに書いたんです。最終的に瀬戸さんがやってくれることになって、あ、ぴったりだなって思いました。当初はもう少し年齢を上の設定で書いてたんです。でも、若くて才能があって鼻持ちならないキャラクターというのもいいなと思い直して、台詞のニュアンスとかも多少変えたんです。そこをまた瀬戸さんが魅力的にやってくださってぴったりでした。――シリーズが進むと、ご自身が書かれたキャラクターが、勝手に動き出すというか、俳優さんを通してまた変化していきますよね。なるべく意識しないように、俳優さんに引っ張られないように、最初に描いたイメージを維持して書くようにはしてるんですけど、五十嵐とかね、どんどん最初のイメージと変わってきちゃったんで、小手(伸也)さんのせいで(笑)。リチャードも、当初は超一流で、悪事にも手を染めるキャラクターというのがあったんですけど、今回、本来の姿に近づいたというか、渋くはなったかな。ボクちゃんなんかは、今回はちゃんとボクちゃんっぽさが表現できたのかと思います。――今回も見ている方としては、気持ちよく驚かされました。でも、そこにあんまり重きを置きたくないということがあって。お客さんを騙せるかどうかのゲームになるように一応は頑張ってやっているけれど、騙すか騙されないかって構造的な面白さなので、そこもありつつ、そうじゃないところにちゃんとテーマを持たせられたらいいな、と。そういうものを感じ取ってもらえたら嬉しいですね。だからこそ、書くのが難しいんでしょうね。○■大河ドラマ執筆とも違いはない――現在は2023年の大河ドラマ『どうする家康』の執筆中かと思います。こうした「コンフィデンスマンJP」のシリーズと大河ドラマというものは、やっぱり違うものですか?別のものですね。まあ作品は全部違うから、大河が特別ってことではなくて、気持ちとしてはいつも通りでやっています。でも、量に関しては大変ですよね。気が遠くなるときもあります。作品によって、すぐに書けちゃうこともあるし、この映画みたいにすごく時間がかかるときもあります。「コンフィデンスマンJP」シリーズに関しては、毎回、書き直しをたくさん重ねてできあがっています。たくさんの人が関わっていて、みんなが納得するものが目標なので、そういう台本を作るためにねばるのは当然のことだと思っています。――ちなみに、脚本家さん同士って連絡をとりあったりするんですか?こう、書く大変さを分かち合ったりとか…。たまにメールするくらいですね。「あれを見ました。面白かったです」ということを送ったりとか。この作品に関しては、プロデューサーの成河(広明)さんと、田中亮監督と相談しながら作っているという感じが大きいです。自分でなんとかしなきゃいけないところもあるんですけど……。――最後に、この映画を見られる方に、今回の見どころについて教えてください。今回は今までにやっていない新しい形にチャレンジしています。ちょっと乱暴なくらいに“はてな”がいっぱいあって、話がどんどん進んでいくんだけど、見ていくと、その“はてな”のひとつひとつが解消されていって、また新たに“はてな”が出てくるような構造になっています。混乱するかもしれないけれど、そこを楽しんでしてもらいたいですね。こういう暗いことも多い時代だからこそ、明るい気持ちになってもらいたいと思います。■古沢良太1973年8月6日生まれ、神奈川県出身。『アシ!』(02年)で第2回テレビ朝日21世紀新人シナリオ大賞を受賞しデビュー。『ALWAYS 三丁目の夕日』(05年)で第29回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『探偵はBARにいる』(11)年で第35回アカデミー賞優秀脚本賞を受賞。近年の主な作品に「コンフィデンスマンJP」シリーズ(18年~)、『大河ドラマ どうする家康』(23年)など。
2022年01月11日水谷豊が監督、世界的指揮者・西本智実が音楽監督を務める『太陽とボレロ』の製作が決定し、2022年に公開されることが分かった。初監督作『TAP‐THE LAST SHOW‐』(2017年)で夢みる若者の青春群像とショービジネスの光と影を、脚本も手掛けた監督第2作『轢き逃げ最高の最悪な日』(2019年)では不幸な事故が露わにする人間の心の奥底を描き切った水谷豊。監督3作目となる本作『太陽とボレロ』では、オーケストラを舞台にした人間ドラマを「洒脱なエンタテインメント作品」として紡ぎ出す。ある地方都市の市民交響楽団を中心に「音楽を愛する人々」と「音楽の素晴らしさ」を描いていく本作は、脚本制作の段階から本物のオーケストラの魅力を映画に取り込みたいと構想していたという。一方の西本はグローバルで多様な活動を行いながら、昨年は慶應義塾大学SFC研究所上席所員に就任。国内おいても書籍出版やメディア出演、行政と組んでのプロジェクト等を通して音楽の魅力を幅広い年代の人々に届ける文化活動にも精力的だ。互いに活動と作品をリスペクトしていた両者は、水谷監督が西本のコンサートに訪れたことから出会い、クラシックについて話を交わすうちに本作中で奏でられる『ボレロ』の指揮演奏をオファーしたという。作品のテーマと監督の思いに共鳴した西本智実は自身初となる映画音楽監督をも快諾し、自身が結成したイルミナートフィルハーモニーオーケストラの参加も決定。撮影は2021年5月から6月にかけて長野ロケ、都内ロケで行われるという。事前のPCR検査の徹底等、現場内での新型コロナウィルス感染症対策に万全を期した撮影になるもようだ。水谷豊・コメント西本さんと出会ったことにより、より深いクラシックの世界の人間ドラマを描くことができたと思います。そして、話をしていく中で、映画音楽の指揮演奏に加え、なんと音楽監督も引き受けて頂けることになりました。運命のように出会えて、お仕事をご一緒できることに、今、とても嬉しく興奮しています。ヨーロッパなど多くの国々ではクラシックを生活の一部のように楽しんでいます。この映画も西本さんとともに「クラシックを楽しめる映画」にしたいと思っています。西本智実・コメント『熱中時代』の北野広大先生は、実際私自身の人生に影響を与えて下さった先生でもありました。このようなリクエストをいただき、人生には思いがけない不思議なご縁というものがあるんだなとつくづく思います。劇中の楽曲は、映画のタイトルである『太陽とボレロ』から、同じリズムで貫く強い繋がりをラヴェル作曲『ボレロ』で、その他は背景のディテールと共通する楽曲を幾つか提案し、話し合いの中、クラシック作品を選曲しました。これから作曲していく音楽もありますので、水谷さんの世界に耳を澄ませていきたいと思います。『太陽とボレロ』2022年全国公開
2021年04月14日2023年放送の大河ドラマは、松本潤主演×脚本・古沢良太タッグの「どうする家康」に決定。松本さんのコメント映像も公開された。吉沢亮主演第60作「青天を衝け」、小栗旬主演第61作「鎌倉殿の13人」に続く第62作「どうする家康」は、『ALWAYS 三丁目の夕日』「リーガル・ハイ」「デート~恋とはどんなものかしら~」「コンフィデンスマンJP」の古沢さんが、誰もが知る徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代(のちの家康)は、今川家の人質としてひっそりと生涯を終えると思っていた。しかし、三河武士の熱意に動かされ、弱小国の主あるじとして生きる運命を受け入れ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する、乱世に飛び込む。待っていたのは死ぬか生きるか大ピンチで――。1週間の始まりにふさわしい、夢と希望にあふれたハラハラドキドキ、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメントだ。主演の松本さんが演じるのは、徳川家康。今回のオファーに驚きと喜び、不安を同時に感じたという松本さんは「初めにこの話を聞いたのは昨年の11月。嵐として2020年いっぱいまでは走り切りたいと思ってた僕は、これだけの大きな事を決めることはできないと思い、結論を待っていただきました。スタッフの皆さんには本当に感謝しています。そして年が明けてから今一度考えました。嵐という船を一度降りて、新たな冒険の先を見つけようとしている僕にとってこんなに大きな挑戦はありません。また次に、心血を注いでみんなとモノづくりができるなら、この大きな挑戦をしてみたい」と思いを語る。また「古沢さんの考える家康像はとても斬新です。今までとは違う新たな家康を一緒に作っていけたらと思っています。そして乱世に振り回されながら、必死に生き抜き戦国の世を平定させた人物を熱く演じられたらと思います」と意気込んだ。脚本を担当する古沢さんは「主演の松本 潤さんは、華やかさと親しみやすさを持ち合わせ、私の描きたい主人公像『ナイーブで頼りないプリンス』にまさにピッタリ。彼と一緒に、毎週ハラハラドキドキ泣いて笑ってともに駆け抜ける一年間をぜひお楽しみに!」とコメントを寄せている。第62作大河ドラマ「どうする家康」は2023年放送予定。(cinemacafe.net)
2021年01月19日『コンフィデンスマンJP』シリーズの脚本家・古沢良太氏が19日、自身のTwitterで、18日に亡くなった俳優・三浦春馬さんへの感謝をつづった。18日に映画『コンフィデンスマンJP ロマンス編』が放送されたのを受け、三浦さんが演じたジェシーについて言及。「思えばジェシーの配役、Pは苦労されてました。僕がかなりナサケナイ役にしてしまったし。三浦さんがやってくださることになり、完成品を観た僕の感想は、こんなに魅力的なキャラを書いた覚えはない、でした。才能ある俳優とはこういうものかと」と驚いたことを回想した。さらに、「当初台本ではジェシーは赤星に怒鳴られて終わりだったのをボコボコに蹴られた方がいいのではと提案してくださったのも三浦さんでした。おかげで人気キャラになり、新作でも大活躍。今後も計画していることがありました」と打ち明け、「僕にできることは作品世界で活躍させ続けることなのかなと今は思っています。感謝」と思いをコメントした。
2020年07月20日グラビアアイドルの西本ヒカルが、最新イメージDVD『初めてのグラビア』(発売中 4,180円税込 発売元:竹書房)をリリースした。同DVDがグラビアデビューとなる西本ヒカルは、熊本県出身の20歳。剣道と10年間続けてきたバレーボールで鍛え抜いた抜群のスタイルを、セクシーな衣装や水着姿などで披露している。スリーサイズは上からB87・W63・H84。学生時代はバレーボールと剣道をしていたというスポーツウーマンだ。冒頭では初段の腕前を持つ剣道を披露しているが、シーンが進むにつれて際どい水着姿にもなっており、随所で見せる胸の谷間がセクシーさを感じさせる。初めてのDVDということで全体的に爽やかな印象も、ベッドの上では背中を見せるなど大胆なシーンにも挑戦。女優志望なだけに様々な表情も見せており、西本の魅力が詰まった1枚となっている。
2020年06月08日あらゆる色にすっと馴染んでコーディネートしやすいグレーのアイテムは、ファッションだけでなくインテリアでも重宝。シンプルで洗練された表情の、大人顔アイテムをピックアップ。ドイツのニットブランドによる涼しげなペーパーバッグ。ペーパー素材のクロシェバッグは、ショッパーをイメージしたくったりフォルムで装いの抜け感ポイントに。ハンドルは手持ちも肩掛けもできる長さで、使い勝手も優秀。¥16,500(KARAKORAM ACCESSORIES/ドワネル TEL:03・3470・5007)“織り”にこだわるファブリックブランドから。ラグやブランケットが人気の『loomer』が作るスリッパは、リネン100%でからりとした質感が気持ちいい。底面にはビブラムソールを貼っていて、滑りにくいのも高ポイント。¥6,800(loomer/アルファ PR TEL:03・5413・3546)マーカーでは珍しい、シックなスモークグレー。ペン先の窓から文字が見え、きれいなラインを引ける「プロパス・ウインドウ」シリーズから。薄いグレーは文字を邪魔せず目立たせることができ、何かと使える!¥100(三菱鉛筆/三菱鉛筆 お客様相談室 TEL:0120・321433)キャンドルのような趣のある光を演出。持ち運びできる充電式で、最長24時間点灯可能なワイヤレスランプ。ロンドンデザインミュージアムのレストランのためにデザインされたもので、つるんとしたフォルムが愛らしい。¥34,800(FLOS/リビング・モティーフ TEL:03・3587・2784)ユーモアが詰まった、コンクリートのお菓子!?手のひらにのるコンクリートのかたまりは、お菓子の型を用いて作られたオブジェ。日常の見慣れたモノをモチーフにした制作活動を行う、作家の西本良太さんによるもので、どこか優しいムードが漂う。¥4,000(HOEK TEL:03・6805・0146)※『anan』2020年4月15日号より。写真・多田 寛スタイリスト・野崎未菜美文・間宮寧子(by anan編集部)
2020年04月08日1月25日(土)、千葉・松戸・森のホール21を皮切りに、藤井フミヤと指揮者・西本智実のコラボレーションによる3年ぶりのオーケストラ公演(1/25~3/8全7公演)が開幕する。指揮の西本はヴァチカン国際音楽祭に7年連続招聘されるなど世界約30カ国で活躍。「billboard classics PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 藤井フミヤ meets 西本智実」の公演・チケット情報二人のタッグも4度目となる本公演では、「TRUE LOVE」や「Another Orion」など揺るぎない名曲はもちろん、「フラワー」「Tonight」など最新アルバム『フジイロック』収録曲まで、新旧作品からいま伝えたい名曲群がセレクトされている。また藤井は新しいチャレンジとしてオペラアリアの名曲に挑戦、来場者のみが聴くことのできる嬉しいサプライズも準備されている。公演に先立って行われたリハーサルでは3年ぶりとは思えない、息のあったところを見せたふたり。藤井は「西本さんが指揮するオーケストラの演奏で歌えると思うと胸がざわめきます。西本さんと私の心がシンクロナイズした音楽が、皆様の心に響くように歌いたいと思います。」と語った。ポップスとクラシックスの融合に挑戦する“藤井フミヤ×西本智実”の新しい世界の幕が上がる。●公演情報「billboard classics PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2020 藤井フミヤ meets 西本智実」※1/25、2/9、2/13公演は機材席開放による追加販売が決定【千葉】1月25日(土)松戸・森のホール21大ホール開演17:00 (完売※)【東京】2月5日(水)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (残席僅少)【大阪】2月9日(日)フェスティバルホール開演16:00 (完売※)【東京】2月13日(木)Bunkamuraオーチャードホール開演18:30 (完売※)【東京】3月3日(火)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (残席僅少)【東京】3月4日(水)東京芸術劇場 コンサートホール開演18:30 (完売)【西宮】3月8日(日)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール開演16:00 (完売)出演:藤井フミヤ指揮:西本智実管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ(松戸、東京)/日本センチュリー交響楽団(大阪、兵庫)チケット10,800円(税込・全席指定)※特製プログラム付き ※未就学児入場不可
2020年01月23日日本で3度目の上演となるオフブロードウェイ・ミュージカル『bare』が1月30日(木)に開幕する。出演者の安井一真、田村良太、茜屋日海夏に話を聞いた。【チケット情報はこちら】カトリックの全寮制寄宿舎高校を舞台に、青少年の性とアイデンティティへの葛藤、ドラッグへの誘惑を衝撃的に描いた本作は、2000年にロサンゼルスで初演され、最優秀ミュージカル賞、最優秀作曲賞を受賞、オフブロードウェイに進出後、世界中で上演される人気作。日本では2014年に原田優一の演出で初演され、16年の再演に続き、今回も原田が演出を手掛ける。取材時は、歌稽古から芝居の稽古に切り替わるタイミング。現在の心境を、ミュージカル初挑戦の安井は「歌稽古が新鮮でした。僕は音楽グループに所属しているので歌は歌ってきたのですが、お芝居で歌う難しさを実感しているところです」と明かす。初演から出演してる田村は「この作品は『レ・ミゼラブル』などと同じ“ポップオペラ”で、やり取りを全て歌で表現する。だから歌の量も膨大なのですが、そこが楽しいです。今回は音楽が日本語として聞きやすく変化していて、より感情を乗せやすくなりました」。茜屋も初めてのミュージカルだが「以前、歌のレッスンで今回演じるアイヴィの楽曲を歌ったことがあって。その時は、お話も知らなかったのに気持ちが揺さぶられたのを覚えています。私自身、共感する部分もたくさんあるこの作品が、開幕してどう受け取ってもらえるのか楽しみです」とそれぞれ語る。本作で描かれる作品の舞台は、今の日本にも似た環境。LGBTQなどへの認識は進むものの偏見がなくなったとは言えず、ドラッグの存在も決して無視できない状況だ。田村は「前回からの4年で日本も変わり、この作品の受け取り方も変わるんじゃないか思います。だからこそ今、この作品がどう届くのか楽しみです。ただ僕は、このお話のメインはやっぱり高校生たちの悩みや心のやり取りだと思っていて。そこは普遍的なものなので、誰でも感情移入しやすいんじゃないかな」と語る。演出を手掛ける原田について安井は「僕自身は初めましてなのですが、共通の友人が多くて、作品に出演が発表されたときにすぐにその友人たちから『愛のある方だよ!』と連絡がきました。だから今回ご一緒できることが楽しみです。愛に触れたいなと思います」。茜屋が「すごく悩みそうだけど、悩んだぶんだけよくなるって田村さんもおっしゃっていたので、たくさん悩もうと思います!」と話す本作は、1月30日(木)から2月9日(日)まで、東京・草月ホールにて。取材・文:中川實穗
2020年01月22日箸、スプーン、フォーク。実は、口内に入れるカトラリーは口当たりの感触次第で、料理の美味しさを左右することをご存知ですか? カトラリーにザラつきがあれば、口の中には不快感が広がり、滑らかであればあるほど、食材の味が美味しく変わるそうです。なので、料理の美味しさを存分に味わいたいなら、ぜひカトラリーにこだわってください。 ただの棒? いいえ、これが美味しさの秘密です!木工をはじめ、樹脂やアクリル材、コンクリート、紙など、さまざまな素材で制作活動を行う木工作家・西本良太。彼の手がける作品の中で、とりわけユニークなキッチンツールが、この木の棒です。一見、ただの棒ですが、アイスの棒を忠実に再現し、とてもなめらかな口当たりに仕上げています。素材の木はメープルとチェリーの2種。1点ずつ丁寧に削り出して、アイスの棒なのにただただ美しい。 ジャムや調味料をすくったり、マドラーとして使うのも良し。でも、こんな美しい棒なのだから、やっぱりアイスを作りたくなりますね! お客様が来たとき、これを添えてアイスクリームを出すのも洒落ています。 このアイテムを扱うライフスタイルショップ『HOEK(フーク)』のオーナー曰く、「デザインは小さな頃から馴染みのあるアイスの棒なので、何でもないと言えば何でもないのですが、この何でもない存在をとても綺麗に作る独特な視点に惹かれます」とのこと。確かに、アイスの棒を製作する独自の発想に心惹かれます。 アイスの棒(約 W12 × D1 × H0.5cm)¥540/HOEK 薄すぎず、厚すぎず。絶妙な0.5cmの厚みとまろやかなカーブがポイント。自宅に数本揃えておくだけで、さまざまなシチュエーションに対応してくれます。何気ない自宅のティータイムというのは、こういったユニークな存在ひとつで、素敵なひとときに変わるのではないでしょうか。 HOEK:kimyongduckstyling:Rina Taruyamatext:Tokiko Nitta
2019年02月03日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回は女優の西本まりんさんです。容姿に悩む“マスク女子”を好演。素顔はキュートなムードメーカー。ドラマ『中学聖日記』でコンプレックスがゆえに常にマスクをしている女子生徒を演じた西本さん。「マスク?と最初は思ったけど、私も容姿で気にしちゃうことがあるから、入り込みやすかったです。学校の夏休み初日から撮影が始まって。暑くて熱い、いつもと違う夏の思い出ができました」。素顔の西本さんは、とにかく明るくて元気な高校生。「クラスでは完全おちゃらけポジションで“静かにして”って言われることも(笑)。最近モーニング娘。さんにハマっていて、家で歌って踊ってます!一眼レフを買って友達を撮りまくり♪修学旅行先のハワイにて。友達がかわいくてシャッターが止まらなかった!ジャージャー麺にハマっています。週1で作っています。改良を重ねてどんどんおいしくなっていく(笑)。靴を集めるのが好き。最近の一軍はコレ!特に『ドクターマーチン』がお気に入り。シンプルなデザインが好みです。にしもと・まりん2002年生まれ。小学6年生の時にスカウトされデビュー。出演作に映画『そうして私たちはプールに金魚を、』など。1月26日公開の映画『デイアンドナイト』に出演。※『anan』2019年1月16日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子(by anan編集部)
2019年01月09日2012年に指揮者の西本智実によって結成されたイルミナートフィルハーモニーオーケストラ(以下IPO)。彼らは、ヴァチカン国際音楽祭から名誉パートナーを授与されたり、東アジアの作曲家と連携して委嘱作品にも熱心に取り組んだりと、世界に向けて発信しながら斬新な活躍を繰り広げてきた。そしてこの度、今年12月から来年1月にかけて、日本のオーケストラでは初となる中国主要7都市を巡る招聘8公演を開催。それに先立ち、国内でも12月11日(火)に東京・Bunkamura オーチャードホールで記念公演が行われることになり、西本に聴きどころや意気込みを聞いた。【チケット情報はこちら】中国側のリクエストで選ばれた演目は、チャイコフスキーの大序曲『1812年』や、リムスキー=コルサコフの交響組曲『シェヘラザード』など、すべてロシアの作品だ。「中国を代表する演奏家はロシア系の教育を受けた方が多いので、その影響かもしれません。今回の演目は、いずれも壮大で色彩感あふれる作品。私の恩師はリムスキー=コルサコフの孫弟子、チャイコフスキーは音楽院の先輩にあたります。『1812年』にはナポレオンのロシア遠征の歴史絵巻が描かれ、『シェヘラザード』は海洋のシルクロードやイスラムの要素を孕んでいます」西本は、日本オケの初中国コンサートツアーを率いる心境や意気込みを次のように語る。「大変光栄なことです!私たちの国際的で新しい取り組みの数々、それにオペラやバレエ作品が得意なこともよくご存知で、様々な可能性を感じてくださっている。今後もそのリクエストにどんどん応えていきたいと思っています」西本とIPOのこれまでの中国との関わりを尋ねると、「IPOが中国へ行くのは初めてですが、私はこの国で4回指揮しています(中国国家響を2回、それに上海響と香港フィルを1回ずつ)。中でも、今年6月に北京大劇院で指揮した中国国家響&合唱団との公演は、中国や外国メディアがニュース配信。その期待の大きさを感じ、私たちが担う芸術の可能性に向けてまい進して参りたいと感じました」IPOの結成以来の理念である「芸術・文化でアジアをひとつに」「音楽と科学の共有」「教育プログラム」。それらの考えは今回のツアーにも反映されている。「今回の演目の中には、アジアの文化や現在のこの地域が抱える問題点も含まれています。それをリクエストしてきた中国の皆さんは、私たちがどう演奏するのかに大変な興味を抱いてくださっているので、より文化的会話がなされ、新たな関係性が生まれることを期待しています」そして最後に、来場者に向けて以下のようなメッセージを贈ってくれた。「遠い世界でなく、今このアジアで始まっている事象を、中国へ旅立つ前に、同じ時代を生きる日本の皆様にも問いかけながら演奏したいと思っています。ちょうどヴァチカンから帰国したばかりで、中国へ旅立つ直前の公演になるので、“生きている音楽”を皆様に捧げたいと願っています」取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年12月03日建具専門ネットストア「戸戸(こと)」には、創り手のこだわりが伝わる個性的なインテリア・アイテムがたくさんそろっています。今回はドライバー1本で取り付けができる「木のつまみ」をご紹介します。引き出しや建具のつまみを取り換えるだけのプチDIYに、ぜひチャレンジしてみてください!■ 無垢材ならではの手触りが楽しめる「木のつまみ」つまみは毎日手で触れるところですから、実は手触りがとても大切なんです。例えば金属のつまみだったら、冬場はひやりと冷たい感覚がしますが、木のつまみはオールシーズンいつ触れてもやさしい温かみが返ってきます。建具専門ネットストア「戸戸(こと)」の「木のつまみ」は、タモ、ウォルナット(現在は在庫切れ)、チェリーの3種類。すっきりとしたスマートなデザインで、飾らない美しさを備えています。タモ材は通常販売しているものですが、チェリーは数量限定品です。チェリーはほんのり赤みを帯びて、木目のグラデーションが楽しめます。高級木材を使用しているので、見た目の印象が良く、手触りにも違いがでますよ。■ 注目の木工作家が手作業で仕上げた作品木のつまみの製作者は、注目の木工作家・西本良太さん。素材と向き合い、丁寧に手作業で一つ一つの作品を仕上げていきます。木のつまみも、大きな無垢材から切り出して作っています。木目の味わいを大切にしながら時間をかけて表面を磨いていき、最後にヤスリ掛けを行ってようやく完成。職人が心をこめて作った木のつまみは、シンプルながら唯一無二の風格が伴います。■ 木のつまみでインテリアに統一感をそれぞれに購入した家具を部屋に並べると、表情がバラバラで雑然とした印象になってしまいがち。そんなとき、棚や机の引き出し、吊り戸棚、戸など、部屋のつまみをすべて同じつまみに替えると、部屋に統一感が出せます。インテリアをきれいにまとめるには、“引き算”が大事とよく言われますが、木のつまみはシンプルで潔く、引き算コーディネートにもぴったりです。取り付けはドライバーを使ってネジで留めるだけなので、DIYに慣れていない人でも簡単にできますよ。丸タイプ、角タイプ、縦長タイプと形にもバリエーションがあり、場所によって使い分けるのも良さそうです。建具専門ネットストア「戸戸(こと)」■木のつまみ■価格:特大サイズ¥2,376/個、大サイズ¥1,620/個、ミニサイズ¥1,188~/個、■素材:タモ無垢材、ウォルナット無垢材、チェリー無垢材、蜜蝋ワックス仕上げ■用途:開き戸、引き戸、折れ戸、家具扉、各種つまみ
2018年11月13日ナナミカ(nanamica)が絵本作家の牛窪良太とコラボレーション。「One Ocean, All Lands SUMMER 2018」コレクションが、2018年7月21日(土)より全国のナナミカ直営店で発売される。ナナミカがタッグを組んだ絵本作家の牛窪良太は、度々ナナミカのTシャツグラフィックを手掛けている人物。ナナミカファンには馴染みのアーティストである。テーマは“海の好きなオジサン”。自由でリラックスした海のイメージを、男性のモチーフを使って表現している。ユーモアあふれる3人の“海のオジサン”は、Tシャツやバッグなどにプリント。ループフィール クールマックス素材のTシャツや、キャンバス地のトートバッグなどに、ネイビーやブルーなどクラシカルな色使いで描かれた。オジサンのイラストは、コーディネートの良いアクセントになるだろう。なお、今回のコラボレーションアイテムを購入した方には、先着で“海のオジサン”ステッカーをプレゼントされる。【詳細】「ONE OCEAN, ALL LANDS SUMMER 2018」発売日:2018年7月21日(土)販売店舗:ナナミカ 代官山、マウンテン、神戸、福岡<アイテム例>・COOLMAX Graphic Tee:8,500円+税・H/S Graphic Tee:6,800円+税・OOAL Shoulder Bag:3,700円+税・Velvet Cap:8,200円+税【問い合わせ先】ナナミカ代官山店TEL:03-5728-6550
2018年07月20日木工作家・西本良太の個展「アウトライン」が、5月26日から6月12日まで、福井県越前市にあるセレクトショップ「アタウ(ataW)」にて開催される。木工を中心に、塩ビ管や樹脂、コンクリート、紙など様々な素材を用いて制作活動を行う西本良太。これまでに、21_21 DESIGN SIGHTで行われた「単位展」(2015)、恵比寿のgallery deux poissonsで行われた「塩ビ管とアイスキャンディー」(2014)などで作品を発表してきた。木の塊から削り出して生まれた、“溶けない”アイスキャンディーをはじめ、プリンやカットりんご、ポテトチップス、だるまといった物たちは、日常で見慣れたシルエットでも彼の視点を介すことで新たな輪郭を纏う。アイスキャンディー福井県の鯖江市河和田は古くから越前漆器の産地として栄えている地区。本展が開催される「アタウ」は、関坂與平商店として1701年に創業した株式会社関坂漆器が運営するショップで、オリジナルグラスや漆器、木地工房「ろくろ舎」、陶器のタナカマナブなど福井県産の商品をはじめ、スイスのBIG-GAMEや寺山紀彦によるstudio noteなどのデザインプロダクト、国内外の日用品、洋服、 音楽CDなどをセレクトし販売している。本展「アウトライン」 では、西本にとって初の試みとなる漆を使用した新作を発表。河和田地区の漆職人に協力を得て、木の塊から、ネジやグラス、見慣れたあるおもちゃといった既製品まで、素材の異なる様々な物に漆を塗った作品を制作した。日常の見慣れた物はこっくりとした漆を纏い、これまで見えていなかった物本来の輪郭を現すとともに伝統工芸の新しい魅力に気づかせてくれる。そのほか、漆の作品以外にも機能性を備えた日用品、機能のない物まで様々な作品が展示・販売されるとのこと。また、会期中の5月27日には、作家の西本も在店予定。ataW【イベント情報】西本良太「アウトライン」 会期:5月26日〜6月12日会場:ataW住所:福井県越前市赤坂町3-22-1時間:11:00〜18:00休廊日:5月30日、31日、6月6日、7日
2018年05月15日指揮者・西本智実が芸術監督を務めるイルミナートフィル&イルミナートバレエが、2014年の『白鳥の湖』、2016年の『くるみ割り人形』に続く3作目の全幕バレエとして『ロミオとジュリエット』に挑む。「音楽・バレエ・言語」の融合の試みとして2010年に初演したコンサート形式の『ロメオとジュリエッタ』を軸に、新たな演出・振付によるグランド・バレエを生み出すという。【チケット情報はこちら】西本は今回、指揮および演出を手がけるにあたり、こう意気込む。「2008年にスイスのダボス会議に招待されて参加した際、会議を通じて、150年前と今とに共通する“地図”のようなものを感じました。それ以降、私が制作するオペラやバレエでは常に、“今は何をすべきか”という問いかけを入れています。ですから『ロミオとジュリエット』では、平和を持続させることの難しさが重要なテーマのひとつ。なぜこの悲劇が生まれたのか、悲劇を未然に防ぐことはできたのではないかといったことを、遠い国の昔の話ではなくリアルな世界として感じていただける舞台にしたいと考えています」作曲のプロコフィエフは、西本とは縁の深いロシアの作曲家。彼がリムスキー=コルサコフに管弦楽法を学んだサンクトペテルブルク音楽院指揮科に西本は留学し、リムスキー=コルサコフの孫弟子にあたるイリヤ・ムーシンに学んでいる。「音楽院図書館には学生時代のプロコフィエフの写真が掲げられていて、とても美しい顔立ちなのですよ。彼は『ロミオとジュリエット』の中で、若者ふたりの性急でピュアな愛を、どこまでも上昇・飛躍するかのように巧みに転調しながら描き、また、ふたりの命を事切れさせる『運命の女神』などは素晴らしい不協和音で表現しています。音域で言えば音響的な振り幅がとても広く、弱音から突然の強音、めまぐるしい転調に、演奏者である私の感覚も揺さぶられながら指揮しています」イルミナートフィル&バレエの公演では、作品の既存のイメージに留まらない新しい解釈が見られるのも特長だ。「私が演出するバレエでは、音楽とバレエを有機的に融合させるため、楽曲分析した音楽から台本を作り直し、それを基に振り付けしていきます。さらにこの舞台では、必要最小限で言葉を字幕に表示します。ロミオと出会ったジュリエットは間もなく14歳という年頃。彼らの恋が、愛となり、そして死を迎えるまで、たった5日間の出来事ですが、そのジュリエットを、人生の全てを集約した象徴的な存在として演出しています。舞台には虚構もありますが、映像と違って全て生で表現します。命の煌めきや燃焼を、出演者総力をあげて表しています。2日間しか上演しない舞台です。ぜひ一緒に感じ合いましょう」公演は9月9日(土)・10(日)、東京・新国立劇場オペラパレスにて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2017年08月31日「私自身はずっとこの道を見てきました。この共演はとても大きなことなのです」11月に実現するエルサレム交響楽団との初舞台について、西本智実はその特別な思いを強調した。日本公演に先立つ11月12日には、エルサレム響の本拠地ヘンリー・クラウン・シンフォニーホールを訪れ初の共演を行う。西本智実(指揮)/エルサレム交響楽団 チケット情報「師匠をはじめ、多くのユダヤ系の名音楽家から、私は大きな影響を受けてきました。今まで約30か国で指揮しましたが、その音楽の旅の中でイスラエルは常に“道しるべ”のような存在でした。そして今回ついに、初めてこの国を訪れ、イスラエルを代表するオーケストラとの共演が叶います」会場の近くには有名な世界遺産「岩のドーム」がそびえ立つ。首都エルサレムは、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教全ての聖地としても知られている。「ここは宗教的にも独特の場所で、その多様な影響をしっかり体験してくるつもりです。現地で感じる空気とか、風とか、そういった言葉にできないものを持ち帰って、日本で聴く人にもイスラエルへの旅を想像していただけるような演奏にしたいです」記念すべき出会いに選ばれた作品は、マーラーの交響曲第5番。彼女が愛して止まない楽曲であると同時に、ユダヤ人マーラーはエルサレム響にとっても特別な存在である。「お互いにとって本当に大切な作品。彼らの持ってる演奏上の“語法”の中で、ある部分では共有したり、逆に化学反応を起こしたりなど、予想を超える体験になりそうでとても楽しみです」今回の日本ツアーも、西本の強い意向で、全10公演のメイン曲は本作のみという。それだけマーラーへの思いは強い。「マーラーの作品については、歌がない場面でも歌曲的というか、“無言歌”のようにも感じます。第5番の有名なアダージェット(第4楽章)は特に隠れたテキストを感じますね」「ただ、綺麗だけでは片付けられないのもマーラー。とにかく感情の振り幅がものすごい。演奏者も心して取り組まないと、精神的にも肉体的にも参ってしまうほどです」「音楽というものは、演奏家だけでは完成せず、聴く人の中に届いて最終完成します。ぜひご来場いただき、一緒に音楽を作り上げましょう」超名曲ドヴォルザークのチェロ協奏曲や、映画「ベニスに死す」のテーマ曲「アダージェット」でおなじみのマーラー第5交響曲など超豪華プログラムの今公演は11月29日(火)東京芸術劇場 コンサートホールにて開催。
2016年10月20日秋の始まりを彩るイベント「もみじ市2016」が、9月17日、18日に東京都調布市の多摩川河川敷にて開催される。「もみじ市2016」は、陶芸家、布作家、イラストレーター、エッセイスト、カフェなど個性豊かな“ものづくりびと”たちが力を合わせて作り上げる“大人の文化祭”。06年に第1回を開催して以来、毎年異なるテーマのもとに実施されており、一昨年は“100人の個展”、昨年は“紅白”をテーマに開催された。10周年となる今年のテーマは“FLOWER”。109組の作り手と14名の事務局スタッフが一丸となり来場者をワクワクさせるような表現にチャレンジする。会場では、クラフト作家による陶芸や木工、ガラス、布作品や焼き菓子、パン屋による飲食を販売する他、手芸ワークショップや子供のための絵本の読み聞かせも実施。テント映画館やアーティストによるライブも行われる予定だ。また、10周年に相応しく10種類のDMが毎週月曜日に週替わりで、手紙舎を始めとする各地のショップで配布される。(10枚目は全9種類を集め人へ当日会場にてプレゼント)DMのイラストはイイダ傘店が担当した。「もみじ市2016」の出店者は、甲斐みのり、ニシワキタダシ、ivory+安藤由紀、西本良太といった作家やイラストレーターからイイダ傘店、仁平古家具店、エジプト塩の家族ユニット「エジポや」、日光珈琲、パンと器 yukkaya、カオリーヌ菓子店のショップなど。【イベント情報】「もみじ市2016」会場:多摩川河川敷住所:東京都調布市会期:9月17日、18日時間:17日は10:30~16:30、18日は10:00~16:00入場無料
2016年08月01日世界約30か国で指揮者として活躍する西本智実。2012年にイルミナートフィルハーモニーオーケストラを結成し、13年にはイルミナートバレエもスタート。14年および15年に西本の演出・指揮でバレエ『白鳥の湖』を上演した。そして今年、チャイコフスキーのバレエ『くるみ割り人形』で再び演出と指揮を手がける。公演チケット情報「イルミナートの『くるみ割り人形』では、音楽もバレエも全て、総合芸術として有機的に結びついた舞台を目指します」と語る西本。『くるみ割り人形』といえば、クリスマスに醜いくるみ割り人形をもらったドイツの少女マリーが夜中、くるみ割り人形と敵対する鼠を退治し、王子の姿に戻ったくるみ割り人形に案内されて雪の国やおとぎの国を巡るという物語が一般的。西本はその流れを踏まえつつ、細部に様々な工夫を施すという。「この作品は、ドイツの作家E.T.A.ホフマンの原作に、フランスの作家A.デュマ・ペールが翻案を施したものですが、現行のバレエでは抜け落ちてしまっているエピソードも多いのです。たとえば原作では、ドロッセルマイヤーが世界各国を回り、旅先でみつけたくるみを割ると、中から漢字が出てくるという記述があるので、今回、そういったエピソードも演出に織り込んで創っています。おとぎの国で展開する各国の踊りにしても、なぜその国の踊りが登場するのか、それは一体何を表しているのかを、提示する事で“もう1つの世界”を見ていただきたい」西本は『くるみ割り人形』の世界に現代との共通点を見出している。「原作が書かれたのは、フランス革命後、ヨーロッパの価値観が大きく変化した時代。グローバリゼーションと言われ、価値観が多様化する現代に重なります。マリーはこちらの世界では内向的に映りますが、その感受性や誠実さによって、別の価値観を持つ世界の人達から選ばれていきます。私はこの作品を通じて“もう1つの世界”というチャンスが誰にでも起こり得るということも表現したい。絵画と違って音楽は瞬間を留めることはできませんが、ご覧になった方が、幕が降りてからも舞台を思考の中で巻き戻し、思考の窓を広げていけるような仕掛けを、舞台上で幾つも創るつもりです」マリーの旅は、西本自身の指揮者としての活動とも重なる。「チャイコフスキーの音楽を指揮すると、自分が今、何時代のどこの国にいるのかわからなくなることがあります。チャイコフスキーも通った劇場で指揮者をしていたころは特にそうでした。ロシアのサンクトぺテルブルクの冬はとても寒いので、窓は全て二重窓になっているのですが、真冬になると二枚目のガラスの向こう側がすっかり凍ってぼやけて見えます。しかしよく見ると雪の結晶が結合し、大きな雪の結晶の模様が浮き上がるのです!この光景はとても幻想的なんですよ。チャイコフスキーと同じ情景を見た者として、その美しい世界を、斜幕なども用いながら表現したいと思っています」公演は8月16日(火)大阪・フェスティバルホール、30日(火)・31日(水)、東京・新国立劇場 オペラパレスにて。取材・文:高橋彩子
2016年07月06日2015年11月22日(日)、横浜ブルク13にて劇場版『Fw:ハマトラ』の舞台挨拶が行なわれ、主人公・ナイス役の逢坂良太とその相棒・ムラサキ役の羽多野渉が登壇。作中の舞台にもなっている横浜にて本作の魅力はもちろん、同時上映されたSDアニメーション『ミニはま』について語った。TVアニメ『ハマトラ』は、2014年1月から『ハマトラ THE ANIMATION』、同年7月より『Re:ハマトラ』として2クールにわたいテレビ東京ほかにて放送。横浜を舞台とした特殊能力保持者が巻き起こす新感覚クライムサスペンスで、ノンストップで繰り広げられるアクションと、個性豊かなキャラクターで人気を博した。また、主人公のナイスを逢坂良太、その相棒ムラサキを羽多野渉、さらに、加藤英美里、神谷浩史、福山潤、中村悠一などの豪華キャストが集結したことでも注目を集めた。司会からの呼びこみでステージに登壇した逢坂と羽多野。登壇早々に羽多野は満席の客席に向けて「ハマトラが帰ってきたぞーーー!」と、聖地・横浜で大きく宣言する。新宿での舞台挨拶を終えてからの来場となったが、横浜までの移動時間はノンストップで話し続けていたとのことで、まさに作中のコンビはキャストでも健在であることが証明された。早速、総集編となる本作が公開されたことについて逢坂が「アート目線で語られているなと思いました……(笑)」と話すと、羽多野さんも「僕もなんとなく気づいていたんですけど……」と同じ意見だったことを告白。しかし逢坂さん曰く、アート目線だと別の物語にも見えるから新たな発見があるとも語り、ファンを大きくうなずかせた。また、作中の登場人物がSDキャラになって学園で好き放題する『ミニはま』の話題では、アフレコの際に逢坂が、「Re:ハマトラ」のナイスを引きずっていたため「もう少しコミカルにお願いします」と言われた収録秘話を明かし、羽多野は、登場するキャラクターにムラサキ以外のツッコミキャラクターが居ないため大変だと笑いながら話した。ここで2人に「はまとら学園のこんな先生はイヤだ!」という質問が投げかけられると、羽多野は"モモカ"とのことで、言っていることが難しくて直接的に教えてくれなさそうと回答。一方で逢坂は"はじめちゃんがいない"と、斜め上の回答で会場内の全員を驚かせる。そして「なんで『はまとら学園』には、はじめちゃんが生徒としていないのか! 猫の姿も可愛いけど!」と、ナイスにも負けないはじめへの愛を熱弁した。そして、今回上映された『Fw:ハマトラ』と『ミニはま』のパッケージ化が早くも決定し、2016年2月26日(金)に同時発売されるというファンには嬉しい発表もありつつ、2人による白熱した『ハマトラ』トークも、いよいよエンディングの時間へ。最後にファンへ向けて感謝のメッセージが送られ、横浜での舞台挨拶は締めくくられた。■逢坂良太ここまで『ハマトラ』という作品が長く続けてこられたのも皆さんのおかげですし、これから先もずっと続いてほしいと思うコンテンツだなと思います。ぜひこれから応援よろしくおねがいします。■羽多野渉多くの個性的なキャラクターが数多く登場する本作ですけど、僕はまだまだ続いてほしいなと思います。また聖地・横浜で舞台挨拶ができたことも非常に嬉しく思いました。ぜひこれからも応援よろしくお願いします。『Fw:ハマトラ』は、『ハマトラ THE ANIMATION』『Re:ハマトラ』からなる総集編と、完全オリジナルSDアニメ『劇場版 ミニはま』2本立てで、11月14日(土)より、新宿バルト9ほかにて2週間限定公開中。上映館などの詳細は『Fw:ハマトラ』公式サイトをチェックしてほしい。(C)カフェノーウェア/ハマトラ製作委員会
2015年11月22日狂言師の野村萬斎が、TVドラマ『相棒』や『リーガル・ハイ』などで知られる人気脚本家・古沢良太氏のオリジナル書き下ろし映画『スキャナー記憶のカケラをよむ男』(2016年GW公開)で現代劇に初挑戦することが27日、明らかになった。野村が演じるのは、残留思念を読み取る特殊能力を持つ主人公・仙石和彦。かつてはその能力を使い、マイティーズというコンビで日本中を湧かせたものの、その能力の代償に精神をすり減らしてコンビは解散。マンションの管理人として人目を避けた生活を送る中、一人の女子高生から行方不明になったある女性を探してほしいという依頼があり、コンビ復活をもくろむ芸能事務所社長の策略で渋々協力するも、予想だにしない事件へと巻き込まれていく。映画では、仙石の相方・丸山を雨上がり決死隊の宮迫博之が演じる。今作が現代劇デビューとなる野村は、「僕は狂言師なので、どうしても腹から声を出してしまいます。今回は現代劇ですし、そんなに大きな声を出さないでと監督に言われていますので、なるべく自然にしゃべることを心がけています」とコメント。また、宮迫とコンビを組むことについては、「僕も漫才師になったような不思議な気分です(笑)」と楽しんでいる模様で、「狂言もセリフ術ですが、今回セリフの応酬で魅せる部分もあるこの作品の中で話芸を培われた宮迫さんと一緒にやると非常にテンポ感が出ます。分かりやすく言えば楽しいキャッチボール。お互いが楽しんでいて、それを人が見て楽しい。そんなコンビネーションになっていると思います」と期待をのぞかせた。一方の宮迫は、「本来、映像のお仕事に限らず、ある程度の緊張を持って仕事に臨むんですけど、今回は芸人ということもあって今の所、ほぼフラットです(笑)」と役柄に違和感はない。野村とはこれが初共演だが、「とにかく初対面の感じがしなかった。不思議と、何の違和感もなくリズムよくできたんです」と相性のよさを明かした。さらに、野村と一緒に芝居に入ってからは「発声のレベルが全然違う」ことを発見したようで、「(萬斎さんの)役柄的には(発声を)抑えないといけないので、監督さんから注意されることもあるんですが、その時の発声が全てこっちのおなかに響いてくるから、すげ~なと!(笑)。あのおなかに響く発声はどうやってるんだろう?などと思いながら、ご一緒しています」とコメントを寄せた。古沢氏は野村の役どころについて「主演の萬斎さんは普通の人っていうよりは、普通じゃない人…"変人"をある説得力を持って演じられる人であるだろうと思っています。なので何かしらの特殊な能力を持った人間でいこうと決めていました。色んなアイデアはありましたが、新しいヒーロー像がいいと思っていて、正攻法で事件を解決するプロットの中に今までに無いような主人公、探偵像を作りたいと思いました」と説明。宮迫が演じる丸山については、「お笑い芸人なので、本職の方がやってくれると説得力があります。バカなことも言うけれど、いかんせん仙石がもっと変人なので、ビシバシ、突っ込んでいかなきゃならない。その両方を器用にできる方がいいと思っていたので、宮迫さんは本当に理想的」と絶賛している。本作のメガホンをとるのは、『デスノート』(2006年)、『デスノート the Last name』(2006年)の金子修介監督。TVドラマ『相棒』Pre Season~season5など人気シリーズを手がけてきた須藤泰司氏が企画を務める。須藤氏と古沢氏がコンビを組んだ映画『探偵はBARにいる』(2011年)は、第35回日本アカデミー賞で優秀脚本賞を受賞した。本作について古沢氏は、「『相棒』→『ゴンゾウ』→『探偵はBARにいる』と事件ものの面白さを学び、面白さを知りました。それらの仕事を通じて学んだものの、自分なりの最新型がこの作品です。現時点での集大成でもあると思います」と語っている。映画は7月15日にクランクイン。クランクアップは8月末を予定している。(C)2016「スキャナー」製作委員会
2015年07月29日西本智実とイルミナートフィルハーモニーオーケストラによるオーチャードホール第2回定期演奏会が、5月6日(水・休)に東京・オーチャードホールにて開催される。公演に関連し、指揮者の西本智実と、クラシックイベント「爆クラ!」(※)を主宰するなどクラシックに造詣の深い著述家の湯山玲子によるトークショーが開かれた。「西本智実指揮イルミナートフィル オーチャードホール第2回定期演奏会」のチケット情報※「爆クラ!」…爆音クラシックの略。毎回テーマに合わせて選曲されたクラシック音楽を爆音で聴き、多彩なゲストとともにトークをするイベント。今回の定期演奏会のテーマは「イタリア」。演奏プログラムは、ロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲と、レスピーギのローマ三部作「ローマの祭り」「ローマの噴水」「ローマの松」が予定されており、トークショーでは特にレスピーギのローマ三部作に焦点をあて、その魅力が語られた。初めてレスピーギを“爆音”で聞いたときに椅子から転げ落ちるほど感動したと話す湯山は「私にとってレスピーギは、クラシックファンでなければ知らないような名曲をたくさんもっている作曲家ナンバーワン」と紹介。19世紀末から20世紀初頭にかけてイタリアで活躍したレスピーギについて、当時の時代背景やクラシック史上の位置づけなども交えながら「ロマン主義から現代音楽の間をつなぐような音楽家」と解説した。その音楽の魅力について西本は「多調といって、いろんな調を一緒にだすのが特徴的。とても映像的な音楽で、たとえば映画『ゴッドファーザー』で血生臭いことが行われているそのすぐ横でお祭りをしていたりするような、全然ちがうテーマだったりメロディやリズムを、同時にだしてくるんです。いろんな要素が同時に存在するのに、それぞれがぶつからず、不思議な感覚になる。いろんな空間を同時に感じられます」と紹介。湯山も同意し、さらに「映像に慣れている私たちにはとても馴染みやすく、たとえばグーグルアースみたいに、大きな視点からカメラがガッと寄ってきて、一気に美女の顔が大写しになる、みたいなダイナミズムもある」と加えた。特に三部作の中でも“祭り”については「後半にかけては、楽しくて楽しくて。いろんな曲があっちでもこっちでも聞こえる。音の映画みたい」(西本)、「“祭り”は、自分をかっこよく見せようというひとではやれない。大きい心がないとできない曲ですよね」(湯山)と、演奏への期待をふくらませた。最後に西本は「ローマ3部作を3曲まとめて聞ける機会は意外とない。豪華すぎて。生でしか味わえない良さがありますので、いろんな空間を音で作っていく生の製作現場にぜひいらしてください」と締めくくった。公演は5月6日(水・祝)、オーチャードホールにて開催。チケットぴあでは、西本智実自身がセレクトしたイタリアンのスペシャルメニューがセットになったお食事付チケットも好評発売中。
2015年04月28日25周年を迎えたBunkamuraオーチャードホールと国際的に活躍する指揮者の西本智実が、今秋より新たなコンサート・シリーズをスタートさせる。「西本智実 イルミナートフィル オーチャードホール定期演奏会」の公演情報記念すべき第1回目のコンサート・プログラムは、カール・オルフ作曲『カルミナ・ブラーナ』。ソプラノ、テノール、バリトン、混声合唱、少年合唱、大編成オーケストラを要する大規模カンタータだが、本公演では、音楽だけでなく、映像と字幕も駆使した“新総合芸術”として上演する。映像台本は西本智実、ヴィジュアル化は映像デザイナーの大野一興が手がける。プログラムの選曲について、西本智実は「いまの時代に即したもの。作品を通じて今伝えたいこと」を特に重視したという。「『カルミナ・ブラーナ』が作曲された当時(19世紀前半)と似た空気が、現代にもあると思います。歌詞の内容は、まるで教会の落書き帳のような感じ。古いイタリア語やドイツ語が用いられ、世俗的なものから、運命や宿命を感じるものまで、バラエティ豊かに描かれています。初めて聴かれる人だと、字幕だけで歌詞を全て理解するのは難しいかもしれませんが、そういう部分については、映像を用いて表現することにしました。出来れば、西洋の音楽ということを超えた、いまの時代にも即した普遍的な何かを感じてもらえればと思っています」映像を手がけるデザイナーの大野一興は「西本さんは、異なる時代、文化に点在する色々なものに、鋭い感覚でアプローチできる方。彼女が書いた映像台本をそのままトレースするのではなく、どうすれば思い描く祝祭的な舞台を表現できるかが大事だと思っています」と意気込みを述べた。コンサートの前半には、西本智実自らが作曲する新曲「天の岩戸伝説<ヘブライからの風>」が初披露される。「カルミナ・ブラーナの前に、短い序曲を入れたいという要望があったのですが、なかなか合う作品が見当たらない。そうした時、カルミナの冒頭の歌詞「おお運命の女神よ」から、ふと『天の岩戸』を連想したのがきっかけになりました。私は以前よりヘブライ研究をしていたこともあり、どんどんイメージが膨らんで、最終的には自分で作ることになりました」現在作曲中の新曲は10分程度になる予定。最後の音は『カルミナ・ブラーナ』の最初の音と同音にすることで、プログラムに一体感をもたせたいという。西本智実 イルミナートフィル オーチャードホール定期演奏会は、11月14日(金)にBunkamuraオーチャードホールで開催される。チケットは発売中。
2014年10月03日国際派女流指揮者の西本智実がプロデュースする「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の結成記念公演が、11月2日・3日に上野恩賜公園 野外ステージで行われた。「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の公演情報イルミナートフィルハーモニーオーケストラは、受賞歴を多く持つソリストや国内外の室内楽グループ、オーケストラ首席経験者のほかで編成。その活動の底流にあるのは、既成概念に縛られない自由さだ。オーケストラコンサートだけでなく、オペラ、バレエやその他のエンターテインメントとのコラボレーションを企画。特定の拠点は定めず、国内外を問わない「国境を越えたオーケストラ」を目指す。デビュー公演や9月から各地を巡ってきたツアーの成功を経て、今回開催された結成記念公演。ヨーロッパに比べて湿気の多い日本では避けられがちな野外で敢行されたオーケストラ演奏会からは、新たな船出と挑戦に込めた思いがうかがえる。「日常に音は溢れていますが、意識をしないと聴こえてきません。今日は野外だからこそ聴こえてくる風や木々のせせらぎの音、そして風とともに音楽が流れて変化していくさまなど、自然を通じて色々な“音”を楽しんでください」とコンサート冒頭で挨拶した西本智実。華麗な棒さばきで、チャイコフスキーの「眠りの森の美女」より「ガーランド・ワルツ」、メンデルスゾーンの「序曲 フィンガルの洞窟」、ビゼーの「アルルの女」第1組曲より「メヌエット」と第2組曲より「ファランドール」、ムソルグスキーの「禿げ山の一夜」、スメタナの交響詩「わが祖国」より「モルダウ」を指揮。新生の楽団だからこその瑞々しさ、音響条件の悪い野外だからこそ出来る大胆かつダイナミックな演奏を推し進めた。今回の趣向で注目となったのは、インタラクティブアーティストの松尾高弘とのコラボレーションによるステージ演出だ。ステージ上および後方のアーチ部分に、演奏曲のイメージに合わせて制作された映像を投影。極彩色からモノトーンまで、会場を包み込んだ色と光の美しさには、思わず観客席からためいきがもれるほど。また、各楽曲のイメージに合わせて西本智実が創作した詩を、司会進行のフリーアナウンサー・永井美奈子が朗読。光と音と詩が織りなす幻想的なひとときにとなった。そして最後のアンコール曲、ヨハン・シュトラウス2世のワルツ「雷鳴と稲妻」では、観客席も総立ちとなり、音楽に合わせた手拍子、足拍子が会場全体に響き渡る大団円へ。熱烈なスタンディングオベーションで幕を閉じた。西本智実率いる「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の次回公演は、11月24日(土)・25日(日)にオリンパスホール八王子で行われるオペラ「蝶々夫人」。チケットは発売中。
2012年11月09日国際的に活躍中の指揮者・西本智実がプロデュースする新生オーケストラ「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」が、11月に結成記念コンサートを開催する。「西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」の公演情報西本智実は、ロシア国立交響楽団首席客演指揮者、サンクトペテルブルク国立歌劇場首席客演指揮者をロシア人以外で初めて歴任。英国ロイヤルフィルやモナコのモンテカルロフィル、リンツブルックナー管など、ヨーロッパでの活動を広げつつ、カーネギーホールにてアメリカンシンフォニーオーケストラを指揮するなどアメリカにも進出。国内では、2011年よりオリンパスホール八王子のエグゼクティブプロデューサーを務めるほか、今年9月に日本フィルのミュージックパートナー就任を控えている。今回、西本智実プロデュースのもと、新たに誕生したイルミナートフィルのコンセプトは「エンターテインメント性に富んだオーケストラ」。国際交流事業への参加、チャリティコンサートなどの社会貢献、途上国への演奏家の派遣、寺、神社、能楽堂を舞台にした和と洋の融合など、多彩な活動を視野にいれているという。精鋭の演奏家たちが集い、コンパクトながら柔軟性のあるオーケストラを目指す。9月からのツアー公演に続き、11月に上野恩賜公園 野外ステージでの結成記念コンサートも決定。インタラクティブアーティスト・松尾高弘とのコラボで、光のインスタレーションとオーケストラの音色が融合する幻想的なステージを披露。五感全てで感じる新しいスタイルのコンサートとなりそうだ。「西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ結成記念コンサート」は、11月2日(金)・3日(土・祝)に上野恩賜公園 野外ステージ(東京都)にて開催。チケットの一般発売は8月20日(月)10時より開始となる。■西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラ結成記念コンサート11月2日(金) 18:00開演上野恩賜公園 野外ステージ11月3日(土) 17:00開演上野恩賜公園 野外ステージ[演奏予定曲]メンデルスゾーン:序曲「フィンガルの洞窟」チャイコフスキー:眠りの森の美女」より「ガーランドワルツ」ムソルグスキー:「禿げ山の一夜」他
2012年08月17日日本フィルハーモニー交響楽団は、国際的に活躍中の指揮者・西本智実をミュージック・パートナーに迎えることを発表した。契約期間は2012年9月より2年間。「西本智実指揮 日本フィル」の公演情報大阪出身の指揮者・西本智実は、これまでにロシア国立交響楽団首席客演指揮者、サンクトペテルブルク国立歌劇場首席客演指揮者などを歴任(共にロシア人以外では初)。また近年では、欧州やアメリカへも活動の場を広げるなど、国際的に活躍中だ。また、2007年よりダボス会議を主催する世界経済フォーラムのヤンググローバルリーダーに選ばれ、2012年にはハーバード大学院(ケネディスクール)派遣メンバーに選出。国内においては、2011年よりオリンパスホール八王子のエグゼクティブプロデューサーも務めている。日本フィルとは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」全曲をレコーディング(キングレコード)。また映像とコラボレートした同楽曲のコンサートを開催するなど、意欲的な活動を展開している。西本智実と日本フィルの今後の共演は、7月5日(木)のサントリーホール公演、同6日(金)の大宮ソニックシティ公演など(チケットはいずれも発売中)。9月のミュージックパートナー就任以降の活動については「オーケストラ界に新風を吹き込む企画」を鋭意検討中とのこと。今後の動向に注目が集まる。
2012年04月10日2010年4月に開館したコンサートホール、オリンパスホール八王子。その開館1周年を記念して、同ホール・エグゼクティヴ・プロデューサーの西本智実がプロデュースする公演「ロメオとジュリエッタ」が6月に行われる。西本智実プロデュース「ロメオとジュリエッタ」の公演情報本公演は、2010年の初演版をさらに改訂したもの。プロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエッタ」に、シェイクスピアの戯曲を題材に新作した字幕、バレエダンサーのマイム表現を融合。オーケストラの音楽、シェイクスピアの言葉、そしてダンサーによる身体表現の3要素を組み合わせ、西本智実が新たなドラマを作り上げる。オリンパスホール八王子開館1周年記念・西本智実プロデュース「ロメオとジュリエッタ」は、6月2日(土)に開催。チケットの一般発売は3月17日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを3月14日(水)11時まで受付中。
2012年03月09日