映画『星守る犬』の完成記者会見が5月9日(月)、都内で開催され、主演の西田敏行に玉山鉄二、川島海荷、中村獅童、岸本加世子、藤竜也に滝本智行監督、原作漫画を手がけた村上たかしが出席。西田さんらは作品への思いと共に、物語にも登場し、先日の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地方への思いを明かした。“泣ける漫画”として話題を呼んだ同名コミックを映画化した本作。全てを失った男性と彼が世話をする秋田犬の、東京から北海道へと向かう旅路とその悲しい結末、2人の足跡をたどる青年と家出少女の姿が綴られ、孤独死や熟年離婚、無縁社会といった現代社会の抱える様々な事象を絡めつつ、人と人のつながりが描き出される。自身、被災地である福島県郡山市の出身である西田さんは「図らずも震災前の東北が記録された作品となり、美しい三陸やいわきの海が映っており感慨もひとしおです。いわきの海岸は子供の頃に僕も泳いだ海でして、思い出がたくさんあります。いつになったらここに子供たちの歓声が戻るのかと思うと切ない」と悲痛な面持ちで語った。東松島の撮影に参加されたエキストラの方の中に、津波で亡くなった方がいることを明かし「この作品の持つ意味を感じていただけたら…」と言葉をつなぎ、さらに「家族の前で涙を見せまいと歯を食いしばっていらっしゃるお父さんがいらっしゃると思いますが、この映画にかこつけて、泣いてみてはいかがでしょうか?」と語りかけた。様々な苦悩を抱え、西田さん演じる“おとうさん”と離婚を決意する妻を演じた岸本さんは「離婚した瞬間からどんどんキレイになっていく役ということで、女は強いな、と感じました」と語る。岸本さんによると、監督は自身の実体験を基に演技指導をしたとか。別れを切り出される側となった西田さんは「『もう限界』と言われたとき戦慄が走りました」と語り、大きなため息をついた。ちなみに、2人の共演は「私が海荷ちゃんくらいのときに出演した『西遊記』以来」(岸本さん)とのこと。藤さんは、玉山さんの祖父の役だが意外にも(?)「いい年して、おじいちゃんの役は初めて」(藤さん)。今年70歳を迎える藤さんだが、初挑戦に顔をほころばせた。獅童さんはおとうさんと犬のハッピーが旅の途中で出会う、コンビニの店長を演じた。「撮影の前日に現地入りし、旅館の部屋に入ったらパンツ一丁で寝てる人がいて、玉山鉄二さんだった。僕は違う部屋で寝ました」と玉山さんとのとんだエピソードを暴露。「思い出深いひと夏になった」と笑顔でふり返った。その玉山さんは、俳優として西田さんに憧れていたそう。直接の共演シーンはないが、一緒に撮影は行っており、「夜は大先輩に飲みに誘っていただきました」とニヤリ。北海道から南下しながらの西田さんとの撮影の旅の中を「旅番組のようだった」と語り「立ち食いそばやおいしいお魚を食べたり、2人で民謡酒場に入って踊ってた」などなど、楽しい思い出を明かしてくれた。原作には登場しない映画オリジナルの役柄を演じた川島さんは「不安と緊張はありましたが、(自身が演じた)ユキはひたむきに夢を追いかける少女で、負けず嫌いなところは似ていると思いました」と語る。川島さんも撮影で、今回の震災で被災地となった東北の街を巡ったが「いわきではオフの日に、電車に乗って映画を観に行ったり温泉に行ったりしました。いまは悲しい気持ちでいっぱいです。一日でも早い復興を願っており、私もできる限り応援したい」と改めて思いを語った。『星守る犬』は6月11日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:星守る犬 2011年6月11日より全国東宝系にて公開© 「星守る犬」製作委員会■関連記事:川島海荷と中村蒼が難病のカップル役で共演!ラブシーンはどちらがリード?泣ける!31万部突破の漫画「星守る犬」が西田敏行主演で映画化
2011年05月09日大泉洋が“地元”を舞台に、松田龍平と大暴れ!これまでにない探偵映画、バディムービーとして注目を集める『探偵はBARにいる』の特報映像が到着。大泉さんと松田さんの活躍はもちろん、“謎の女”として革のコートを羽織った小雪の姿も!東直己の手による「探偵」シリーズの第2作にあたる「バーにかかってきた電話」(ハヤカワ文庫刊)を映画化した本作。“コンドウキョウコ”と名乗る謎の女から「ある男に会い、彼にひとつ質問してほしい」というごく簡単な依頼を受けた探偵(大泉さん)だったが、ここから彼は何者かに命を狙われるハメに。高田と共に事件の背景を探る探偵だったが、浮かび上がってきたのは2つの事件。そこには救いようのない愛が…。探偵が手を縛られたまま巨大な穴に落とされ、雪で埋められる、という過酷なファーストシーンで撮影が開始されたという本作。これまでに、大泉さんと松田さんが敵の本拠地に殴り込みをかける激しいアクションシーンの一端などが紹介されてきたが、今回の特報は探偵の根城とも言える「BAR KELLER OHATA」のシーンからスタート!最近では見かけない黒電話で「パジャマ?」、「何色よ?」、「いやらしいね」と実のなさそうな話に花を咲かせ、名刺を差し出し「何かあったらここに電話してくれ」と決める探偵。毛皮を着こんだ事件のカギを握る“謎の美女”役の小雪さんに、西田敏行演じる、シャンパングラスを持った白いスーツの“大物実業家”と役者は揃った?頼りの“相棒”・高田(松田さん)はボーっとしつつも空手の達人。この特報でもスノーモービルを操り「乗れ」と気のない一言。とぼけた調子で探偵をサポートする。この実力派俳優陣が織りなす“空気感”だけでも必見。さてさて、物語はどこへ向かうのか――?アジア最北の大歓楽街ススキノを舞台に男たちの欲望、女たちの想いが入り乱れる。『探偵はBARにいる』は9月10日(土)より全国にて公開。※こちらの特報映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:探偵はBARにいる 2011年9月、全国にて公開© 2011「探偵はBARにいる」製作委員会■関連記事:大泉洋&松田龍平の探偵コンビの壮絶アクションシーンの撮影現場に潜入!イメージはルパンと次元?大泉洋と松田龍平が『探偵はBARにいる』で探偵コンビ!
2011年05月02日女優、竹内結子が『20世紀少年』シリーズや『BECK』などヒット作を手がけてきた堤幸彦監督とタッグを組み、小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画に出演することが決定した。タイトルはそのまま通り『はやぶさ/HAYABUSA』。製作を『タイタニック』、『アバター』などを壮大なスケールで描いた作品の数々を送りだしてきた、20世紀フォックス映画が手がけることも明らかになった。2003年5月9日、小惑星「イトカワ」に向けて打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ」が7年の月日を経て、数々の困難を越え、昨年地球に帰還したのは記憶が新しいところ。太陽系誕生の謎を解く手がかりとなる小惑星のサンプルを持ち帰るという、NASAでさえも成し遂げなかった快挙を果たし、人々に多くの感動をもたらした。本作ではこの一大プロジェクトの7年間にわたる挑戦と苦闘の日々を、事実に基づき描き出す。竹内さんが演じるのは宇宙科学研究所(現・JAXA)のスタッフとしてこの偉業の一端を担い、自らの生き方も見つめなおす役どころ。「7年越しのはやぶさの帰還が多くの人に感動をもたらしたように、この作品もいまの日本の夢や希望となれたら嬉しいです」と今後の意気込みを露にした。そして彼女を研究スタッフ兼広報要員としてスカウトする上司役に、西田敏行の起用が決定。西田さんは、はやぶさが成し遂げた偉業が映画化されることについて「震災と原発事故による日本のマイナス・イメージが広まっていますが、この映画で改めて『はやぶさ』の快挙、世界に誇る日本の科学技術を知ってもらいたい。昨年のあの感動をもう一度思い出してもらい、日本に誇りとプライドを取り戻したい」と目標を掲げる。メガホンを取る堤監督は「はやぶさのニュースは久々に聞く明るい話題でした。大震災で大変厳しい状況の中、この映画が少しでも日本のみなさまに自信と力を与えられれば嬉しいです」とコメントを寄せている。これまで数多くのハリウッド大作を送りだしてきた20世紀フォックスだが、今回は作品により一層リアリティを出すべく、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の全面協力を得て、製作に挑む。はやぶさが命賭けで持ち帰ったカプセルが着陸したオーストラリアのウーメラ砂漠など、海外での撮影も予定。海外配給も視野にいれた、まさに壮大なプロジェクトになりそうだ。撮影は既に4月13日にクランクインし、5月下旬にクランクアップを予定。ちなみに今年ははやぶさ“イヤー”とも言えるぐらい、はやぶさを題材にした映画が目白押し。東映配給の『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』(仮題)では、はやぶさのプロジェクトチームと家族の感動のドラマが描かれる。こちらの詳細はまだ明かされていないが、日本を代表する豪華俳優陣が集結するとのこと。また、最新VFXを駆使し「はやぶさ」しか見たことのない深宇宙をスクリーンで再現、と期待が高まる1本でもある。また松竹は『おかえり、はやぶさ』(仮題)というタイトルで3D実写映画化。監督は『鴨川ホルモー』や『釣りバカ日誌』シリーズの本木克英。脚本は「ナースのお仕事」、『陰日向に咲く』の女流脚本家・金子ありさが担当する。これに対し、角川映画はフルCGドキュメンタリーで勝負!タイトルは『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』。先日行われた第52回科学技術映画祭で、文部科学大臣賞を受賞した本作は、今後、東日本大震災の被災地で、モバイルプラネタリウムを使用し無償上映を行うことも決定している。それぞれ異なる視点やテイストで“はやぶさ”の起こした奇跡を描いた映画の数々。不安に揺れるいま、日本に再びあの感動を伝えていく。『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』は5月14日(土)より公開、『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日(土)より全国にて公開、『おかえり、はやぶさ』は2011年、公開、『小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還−』は2012年、公開。※『はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH』の無償上映についてはこちらから詳細をご覧いただけます。■関連作品:おかえり、はやぶさ (仮題) 2011年、公開小惑星探査機 はやぶさ −遥かなる帰還− (仮題) 2012年、公開はやぶさHAYABUSA BACK TO THE EARTH 2011年5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて公開© 有限会社ライブ©「はやぶさ」大型映像制作委員会はやぶさ/HAYABUSA 2011年10月1日より全国にて公開© 2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ
2011年05月02日NHKの中で異彩を放つ人気コント番組「サラリーマンNEO」が『劇場版サラリーマンNEO』として映画化されることが決定!さらに、小池徹平がこの劇場版に“新入社員”として参戦することも明らかになった。2004年に単発の実験的番組として開始された「サラリーマンNEO」だが、NHKらしからぬコント中心のコメディ番組として瞬く間に人気を呼び、2006年からレギュラー化。沢村一樹が当たり役の“色香恋次郎”として男の色気で次々と女性を魅了し、問題を解決していく“セクスィー部長”をはじめ、シュールなコントが絶大な支持を集め、2007年・2008年と2年連続で国際エミー賞にノミネートされる快挙も成し遂げた。もはやサラリーマンの定番ともなった、この異色のコント番組がついに映画化!かつての植木等主演の『無責任』シリーズや、西田敏行の代表作『釣りバカ日誌』シリーズのように、日本のサラリーマンに笑いと活力を授けるべくスクリーンに進出することに。オリジナル番組の世界観そのままに、ドラマ的ストーリーを加えてスケールアップした劇場版では、新入社員である小池さんとクセのある課長・生瀬勝久が、どうにも噛み合わない上司と部下のやり取りを展開。業界5位のビール会社NEOビールに入社した新入社員が、老け顔の同期・早川と共に理不尽な課長、5年も契約が取れない営業の川上らが揃う営業一課に配属されるのだが…。もちろん、沢村さんらオリジナルのメンバーも出演。個性的なキャラクターたちがスクリーンを所狭しと駆け回る。小池さんは「この作品で、みなさんに笑ってもらえるよう、少しでも元気になってもらえるよう、全力で取り組みたいと思っています。この気持ちが伝わる素敵な映画だと思うので、ひとつひとつ、一日一日を頑張ります」と熱い意気込みを語る。また、本作のプロデューサーからは、「日本の元気はサラリーマン・OLの元気から始まる。不景気や就職氷河期など我々が働く環境は決して楽とは言えません。そんな全ての働く人たちへの応援歌になれば良いと思い『劇場版サラリーマンNEO』を企画し準備を進めてきました。その最中に今回の大災害が発生しました。日本が置かれた状況はより厳しくなり、大きな悲しみを抱えることになりました。ただ、我々はいつまでも立ち止まっている訳にはいきません。『日本が元気を取り戻すには、まずサラリーマン・OLが元気にならなければ!!』との思いで制作を進めております。多くの方にせめてこの映画を観ている間だけでも、笑って少しだけ幸せな気持ちになって頂けたら幸甚です」と本作に懸ける思いを明かしてくれた。小池さんと言えば、ブラック会社(問題企業)に入社し、追いつめられつつも成長していく主人公のサラリーマンを演じた『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』で、スクリーンで強烈な印象を残したが、本作ではどんなサラリーマン姿を見せてくれるのか?生瀬さんとの強烈であろう掛け合いにも注目!『劇場版サラリーマンNEO』は11月、全国にて公開。■関連作品:劇場版サラリーマンNEO 2011年11月、全国にて公開© 2011「劇場版サラリーマンNEO」製作委員会
2011年04月13日昨夏、発売されるやいなや各メディアで取り上げられ称賛を呼び、31万部超を売り上げるベストセラーとなった村上たかしによる人気コミック「星守る犬」(双葉社刊)が西田敏行主演で映画化されることが決定!今月中旬、40万本のひまわりが咲き乱れる北海道・名寄市で撮影が開始された。山中に放置された自転車から中年男性とその飼い犬の死体が発見される。男性の遺体が死後半年を経過しているのに対し、犬の方は1か月しか経っていないという検視結果が出る。この時間差が意味するものは何か?身元不明の遺体を引き取る市役所の福祉課の青年が調べ始める。物語は数年前へと遡り、その中年男性“おとうさん”と犬のハッピーの旅路が少しずつ明らかになっていく。失業に離婚、一家離散の果て、おとうさんはハッピーと共にあてのない旅へ。やがて旅は終点を迎え…。おとうさんを演じる西田さんは、撮影の初日、本作について「原作を読んで、無償の愛を注いでくれる犬(ハッピー)と旅をして、人生の終着点に向かっていく話ですが、寂しさ、切なさ、愛おしさで、漫画なのに泣いてしまいました。この“おとうさん”という役は、ごく平均的な中年・老人像なので、コメディと違いアドリブのやりようがなく、没個性というか、逆に至難の業で、最近の自分にはユニークな役でやりがいがあり、クリエティブな気持ちを触発されました。ご覧の通り、ハッピーとも、もう心が通じ合ってるでしょ!」とハッピー役の秋田犬(オス・2歳)とじゃれ合いつつ、熱い思いを語ってくれた。自らの過去への思いを重ね合わせながらおとうさんとハッピーの旅路をたどる市役所福祉課の青年・奥津を玉山鉄二が演じるほか、ひょんなことから奥津と出会い、旅に同行するダンサーを志す少女・有希に川島海荷が扮する。ほかに、余貴美子、岸本加世子、藤竜也、三浦友和など実力派俳優陣が脇をしっかりと固める。撮影は8月末まで名寄市、石狩市など北海道で行われ、その後、青森県弘前、岩手県遠野、宮城県東松島、福島県いわきと、劇中のお父さんの旅路とは逆回りで進められ、都内スタジオでの撮影を経て、12月中旬に再び北海道で冬編のパートのロケが行われてクランクアップとなる予定。クランクインの地・名寄は瀧本智行監督が、全国5か所をめぐって最後に見つけ「ひまわり畑が一番、原作のイメージに近かった」とロケ地に決めた。撮影時期にあわせて例年よりも遅めに種がまかれ、隣りには奥津の家のロケセットが1か月をかけて丸ごと建てられた。8月12日、見事に咲いた40万本ものひまわりに囲まれてクランクインとなった。ちなみに、タイトルの“星守る犬”とは、犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らないものを求めること(ひと)を意味するという。かなわない夢を見るのは無駄で不幸なことなのか?その答えをおとうさんとハッピーが教えてくれる。『星守る犬』は2011年夏、全国東宝系公開予定。■関連作品:星守る犬 2011年夏、全国東宝系公開予定
2010年08月23日人気脚本家、宮藤官九郎が手掛ける7月期TBS系ドラマ「うぬぼれ刑事」の制作現場会見が6月29日(火)、横浜市青葉区の緑山スタジオで行われ、主演する人気グループTOKIOの長瀬智也、共演の生田斗真、ヒロイン役の中島美嘉らが出席した。クドカンが刑事ドラマにオリジナルで初挑戦。長瀬さん扮する超恋愛体質で、容疑者に毎回、恋をして「結婚してくれるなら逮捕しない」とプロポーズしてはフラれる“うぬぼれ刑事”と、彼を取り巻く個性的なうぬぼれ男たちのおかしな毎日を描く、サスペンスあり恋愛ありのコメディ。長瀬さんと連続ドラマ初共演を果たす生田さんは、うぬぼれ刑事の行きつけのバーに集う男5人組“うぬぼれ5”のひとり、うぬぼれ俳優・本城役で「僕はすっごいヘタクソな田村正和さんみたいな芝居をしています」。同じくうぬぼれ5のひとりでうぬぼれカメラマン役のお笑いコンビ「おぎやはぎ」の矢作兼は「衣裳合わせで、女にモテたい男が着そうな服をいろいろ着せてもらったんですけど、ほとんど僕の私服みたいだった。台詞も僕が言ったことあるんだけど、みたいなのばっかり。僕、うぬぼれてました、スミマセン」となぜか反省。関係者と取材陣の笑いを誘った。宮藤さんは、うぬぼれをテーマにしたことについて「最近、最初から『どうせ俺なんて…』っていう人が多いけど、うぬぼれていた方が楽しいと思うし、見ていてもうぬぼれている人の方が面白い。楽しいものが作りたいなぁと思って」と説明。西田敏行の「リスクの大きいドラマですけど、成功したら我々に素晴らしい喜びが返ってくる」という言葉に、肩を揺らして笑っていた。「うぬぼれ刑事」は7月9日(金)より放送開始(金曜22:00〜放送/初回は15分拡大)。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:人間失格 2010年2月20日より角川シネマ新宿ほか全国にて公開■関連記事:ベルリン“銀”の快挙の寺島しのぶ、大阪で会見「ヤッター!」生田斗真歓喜の涙「幸せです」初主演映画『人間失格』初日前夜に舞台挨拶『人間失格』荒戸監督インタビュー「生田斗真?50年に一人だね、モノが違うのさ」押切もえ、いまもだめんず好き!?「太宰大好き。守ってあげたい」生田斗真との絡みに豪華女優陣から黄色い声、続々? 『人間失格』完成披露
2010年06月29日お笑い芸人、カンニング竹山が6月12日(土)、東京・新宿区のシネマスクエアとうきゅうで行われた、主演映画『ねこタクシー』の初日舞台挨拶に、共演の鶴田真由、山下リオ、亀井亨監督と共に出席した。奇しくも隣の映画館、新宿ミラノでは約1時間後に北野武監督が最新作の初日舞台挨拶を行う予定とあって、竹山さんは鑑賞前の、満場立ち見の観客を見渡しつつ、開口一番「隣の映画館では間もなく武さんが舞台挨拶をされるのに、なぜみなさん、『ねこタクシー』に来たんですか! 俺だったら『アウトレイジ』を観に行きますよ」となぜかキレキャラモード。「僕の気持ちとしては、一刻も早く『アウトレイジ』を観に行きたい」と北野監督へのリスペクトをにじませ、観客の笑いを誘った。同作は、甲斐性なしで妻子からも愛想を尽かされている中年タクシー運転手(竹山さん)が偶然出会ったマイペースな野良猫・御子神さんを乗せて“ねこタクシー”を開業したことから、行き詰っていた人生を変化させていく姿を描くハートフルドラマ。サプライズゲストで御子神役の三毛猫、ミースケが登場。竹山さんは手慣れた様子で抱っこすると「出会ったのは去年9月ですが、それ以来、馬券が当たりまくり。福猫ってやつです」と愛おしそうにナデナデ。「芝居も上手くて、『龍馬伝』とかにも出ているので、僕は猫界の香川照之、もしくは猫界の西田敏行と呼んでいます」と紹介。会場の笑いを誘った。締めでも竹山さんは「幸せな気持ちになれる映画。観終わった後も1日、新宿の街を楽しんで」と呼びかけつつ、「もしくは『アウトレイジ』を観に行ってください」。他作品のタイトルを3連呼し、観客を笑わせていた。。『ねこタクシー』はシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開中。■関連作品:ねこタクシー 2010年6月12日よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて公開© 2010「ねこタクシー」製作委員会アウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010『アウトレイジ』製作委員会■関連記事:苦情続出のキャスト陣に北野監督毒っ気回答連発北野武監督インタビューキタノはいかにして加瀬亮を“ヤクザ”に仕立て上げたのか?モナもシビれた!北野監督作『アウトレイジ』女性座談会ランキング企画!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5社長になってほしい俳優といえば?【カンヌレポート 最終回】バルデム受賞にペネロペ涙!最高賞はタイ作品
2010年06月12日モーガン・フリーマン&マット・デイモンがそれぞれオスカー主演男優賞、助演男優賞にノミネート、興行面でも決して公開規模が大きいとは言えない中で公開以来ベスト10位以内をキープ。何より、鑑賞後の満足度では格段に高い評価を与えられており、しっかりとその存在感を示している、クリント・イーストウッド監督作『インビクタス/負けざる者たち』。「感動した」という声とあわせて多く聞かれるのが、映画に対して抱いていたイメージが「観る前と観た後で印象が大きく変わった」という声。こうした“生”の声を伝えるべく、このたび、映画を鑑賞した学生による座談会を開催!都内の学生8名が、イーストウッドが伝えようとしたメッセージ、映画が教えてくれたことなどについて、自身の経験を絡めつつ熱い言葉を交わした。学年やクラスも異なる、19歳から22歳の学生で構成されたこちらの座談会。みな、緊張や恥ずかしさもあってなかなか自分の意見や感想が出せないのでは?というこちらの予想を裏切る形で、様々な視点からの意見が次々と飛び出す。まず劇中、黒人と白人の境界を取り払おうと奮闘するネルソン・マンデラの信念、戦う姿勢について男子学生のひとりは、マンデラが自らのボディガードに黒人だけでなく白人を加えるように要請し、「私たちも変わらなくてはいけない」と語るシーンを挙げ「“相手に理解を求める前に自分が理解する”というメッセージを感じた」と語った。これにうなずきつつ、別の男子学生はマンデラを“赦しの人”と称し「いまの日本の政治家にマンデラの姿を見てほしい!いまの日本の政治は揚げ足取りばかりだったり、社会全体が次のチャンスを与えようとしない。でもマンデラは“赦し”で国に発展をもたらした。もちろん赦しと言うことは簡単でも、実際に実行するのはすごく難しいんだけど、これからの世界における一つのキーワードだと思う」と訴えた。また、出席者の中には現在、就職活動中の学生もおり、彼らは仕事について、将来についてなど考える上で、自分の状況に置き換えつつ映画から力をもらった、と口を揃えた。就職氷河期と伝えられるが、ある女学生は「絶対にあきらめない、ということを教えてもらった。マンデラの言葉や映画の中の素晴らしいセリフを自分と重ねてしまいました。これって普段の生活の中でも活きる言葉だな、と」とふり返る。すでに就活を終えたという別の女子学生も「マンデラは、黒人と白人の混ざった職場を作ろうとするときでも、ラグビーチームをまとめようとするときでも、一人だけ別の意見を持っていたとしても信念を曲げない。無理矢理押し通すのでもなく、諭しながら自分の意見を分かってもらおうとする姿勢には衝撃を受けました。自分だったらこんなに強い信念を持ち続けられるかな?って」と真摯な表情で語った。そしてもう一つ、学生たちの口から多く語られたのが、スポーツの持つ力について。映画ではマンデラとM・デイモン演じるフランソワ・ピナール(南アフリカ・ラグビー代表チームのキャプテン)が協力し、黒人と白人の混合チームがワールドカップを席巻していく姿が描かれる。前出の男子学生は「ラグビーの試合の“ノーサイド(※試合終了を指す言葉で、敵と味方の区別がないということを意味する)”と物語の中での黒人と白人のノーサイドがぴったり重なった」とその感動を口にした。ほかの学生たちもこれまでに学校の部活などを経験してきており、そこでの経験と映画が重なったという。6年間陸上に打ち込んだという女子学生は「映画の中の物語の方がすごいけど…」と前置きしつつ「選手が付いていく指導者は、尊敬できる人、そして自分を信頼してくれる人。もちろん、最初は周囲の誰のことも信じられないんだけど、もっとも大切な日々の練習を積み重ねる中で徐々に変わっていく。それが映画の中のラグビーチームと同じでだなと思いました」と語った。ほかの学生たちからも、弱かったチームを引っ張りあげたという苦労や充実感、一度は瓦解寸前になりながらもう一度チームが一つになったという経験、応援する側としてチームが一体になっていく瞬間を実感した体験などが口々に語られた。ちなみに、南アフリカでは今年6月にサッカーのワールドカップが開催されるが、それぞれの学生に書いてもらったアンケートでも「これまでとは違った見方ができそう」、「映画で、白人の代表的スポーツ・ラグビーと黒人の代表的スポーツ・サッカーという分かれ方が描かれていたが、(映画で描かれる)1995年から15年経って、今回サッカーがどのように受け止められるのか興味深い」といった感想が相次いだ。座談会での学生たちの感想や意見を通して感じられたのは、まさにこの映画が示す“多様性”。性別や年齢、立場などが異なるひとりひとりの観客に多様な視点を提供し、考えさせてくれるということを改めて示した座談会だった。3月7日(現地時間)にはアカデミー賞が発表されるが、M・フリーマン、M・デイモンがもし、受賞を果たした際にどのようなメッセージを世界に向けて投げかけるのかも気になるところだ。『インビクタス/負けざる者たち』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。モーガン・フリーマン&マット・デイモン インタビュー特集:2010アカデミー賞■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:【読者レビューをウォッチ】『アバター』旋風に負けず、邦画勢に高ポイント続々M・フリーマン×M・デイモン『インビクタス』インタビュー信頼と尊敬の到達点バッシングにも“不屈”内藤大助「ネルソン・マンデラと比べれば俺なんかまだまだ」驚愕の高得点!女性が感じたイーストウッド最新作『インビクタス』の魅力西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」
2010年02月25日クリント・イーストウッド監督の記念すべき30作目となる『インビクタス/負けざる者たち』が先日より公開されているが、ヒットを記念して2月11日(木・祝)に、前WBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助を招いての舞台挨拶が行われた。劇中でモーガン・フリーマンが演じたネルソン・マンデラが、27年におよぶ投獄生活を終え、釈放されたのが奇しくも20年前(1990年)の2月11日。つい先日、不屈の精神で再起を誓い、現役続行を表明した内藤さんはこの記念すべき日に映画に因んで南アフリカ共和国のラグビーチーム“スプリングボクス”のユニホームTシャツで登場した。映画について内藤さんは「面白かったです。最後には感動しました。あきらめずに最後までチーム一丸となって頑張っている姿は、自分に当てはまる部分があります。現役続行を決意しましたが、また辛い思いをするのかなと思ったりもします。でも、ネルソン・マンデラと比べれば、俺なんかまだまだです。この作品を観て勇気づけられました」と自身と重ねつつ感想を語った。内藤さんが現役続行を決める中で、逆に大相撲界では横綱・朝青龍が引退。“品格”という言葉がクローズアップされたが、内藤さんの意見はというと…。「常識ってやはりあると思うし、大事だと思います。あんまり変なことを言ったり行動してはだめだと思うよ。俺も負けてから週刊誌に叩かれている。(内藤さんが)『ギャラ、ギャラ』って言っているって。全然言ってないんですけどね」とコメントし、これには会場は大爆笑。最後に内藤さんは「感動したい人、最近感動していない人に、観てもらいたい!」と力強く呼びかけ、舞台挨拶は幕を閉じた。『インビクタス/負けざる者たち』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:驚愕の高得点!女性が感じたイーストウッド最新作『インビクタス』の魅力西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」『インビクタス』の前に…イーストウッド『グラン・トリノ』で圧巻の日本国内10冠今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦世界を変えた、真実の感動作『インビクタス/負けざる者たち』女性限定独占試写会に30組60名様ご招待
2010年02月12日もうすでにシネマカフェ読者のみなさんはご存知でしょうが、先日アカデミー賞のノミネーションが発表されましたね。その中で、今年ブレイクしそうな女優の一人で私が注目しているのが、『プレシャス』で主演女優賞にノミネートされた新鋭、ガボレイ・シディビーです。写真はご覧になっている方も多いと思いますが、本作で彼女はマライア・キャリー、レニー・クラヴィッツらの大御所、そして助演女優賞にノミネートされたモニークというキャストの中で主演を張っています。みなさんは彼女についてどれくらい知っていますか?ここでガボレイの育ったバックグラウンドを少し見てみましょう。彼女自身は、母親のアリス・タン・リドリーによれば、女優になるなど夢にも思っていなかったようで、実はガボレイよりも先に、母親が映画出演のオファーを受けていたそうです。4年前、アリスは主人公“プレシャス”の母親役で出演を打診されていたそうなのですが、教師であり母親であるがゆえに心苦しいものがあり、アリスはこれを断ったそうです。しかし、彼女はこの原作小説「Push」を娘に託し、それからギャビー(ガボレイの愛称)の友人たちが彼女を出演させようと応援するようになったのです。その後の展開はみなさんご存知の通りですが、ガボレイはいまや見事な演技力で世界中にその名を知らしめることになりましたが、一方で、18年間家族を養うため、週3回ニューヨークの地下鉄タイムズスクエア駅で歌を歌ってきた母親のアリスは、以前と変わらず歌い続けているようです。彼女は言います、「私の娘はオスカー候補になるかもしれませんが、私の名前はギャビーの給料とは関係ありませんから」と。それゆえ、アリスは変わらず最大限の努力をし続けるのです。さて、次の話題はヒットメイカー、マイケル・ベイの新作について。どうやら、早ければ5月には『トランスフォーマー』の最新作の製作に着手するそうですよ。ミーガン・フォックスファンにとっては嬉しい情報ですね!全米での劇場公開は2011年の夏になる予定です。また、新作ニュースでは、ブラッド・ピットとマット・デイモンが、2006年に公開された人気アニメ第2弾『ハッピー・フィート2』で共演することで合意したとのこと。3D映画として、2011年の11月18日に全米公開される本作には、ほかにもロビン・ウィリアムズとイライジャ・ウッドが声優として参加します。そして最後に、『パイレーツ・オブ・カリビアン』最新作、『Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides』(原題)がいよいよ製作の前段階に入りました。第4作目となる本作の撮影は、今夏オアフ島とカウアイ島で始まるそうで、こちらも2011年には公開されるそうです。注目の作品がたくさんあって困ってしまいますね!(text:Lisle Wilkerson)■関連作品:プレシャス 2010年GW、全国にて公開© PUSH PICTURES, LLC 第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:日本でも大台『アバター』国内興収100億円突破!『タイタニック』より32日早くアカデミー賞ドキュメンタリー部門米食糧市場の実態描く『Food, Inc.』など候補に日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」
2010年02月12日全世界歴代興行収入新記録樹立、さらにアカデミー賞で9部門ノミネートと昨年末の公開以来、大きな話題を呼んできた『アバター』の日本国内での興行収入が大台の100億円を突破した。週ごとの興行収入ランキングでは公開以来、7週連続で1位をキープしてきた本作だが、公開後50日でついに興収100億円を突破。ちなみに、日本国内における洋画歴代興行収入1位の『タイタニック』が100億円を突破するのに要した日数は82日で、本作はそれよりも1か月以上も早く100億円に到達したことになり、『タイタニック』の持つ国内洋画興行記録262億円の更新も現実味を帯びてきた。日本国内での興行収入100億円突破は、2008年公開の『崖の上のポニョ』以来。洋画に限って言えば2007年公開の『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』以来となる。全世界興行収入では、2月10日現在、22億1,000万ドル(約1,989億円)を記録しており、今後、アカデミー賞における作品賞を含む複数部門での受賞も大いに期待でき、まだまだ数字を伸ばしそう。日本国内で、洋画の低迷が叫ばれて久しいが、本作にはそんな傾向など関係なし!一体どこまで伸ばすのか?『アバター』はTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開中。■関連作品:アバター 2009年12月23日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox. All rights reserved第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:アカデミー賞ドキュメンタリー部門米食糧市場の実態描く『Food, Inc.』など候補に日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞田丸麻紀が明かす、ホラーの現場の意外な真実?「プレミア・ナビ」収録現場公開毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」
2010年02月11日2000年代初頭に発生したBSE問題や遺伝子組み換え食品をめぐる問題などに端を発し、最近では自然食ブームなど、食の安全が叫ばれて久しいが、映画界でも然り。近年、日本で劇場公開されている映画でも、『ファーストフード・ネイション』や『未来の食卓』、『キング・コーン』など知られざる食と人、そして市場の繋がりに注目した作品が数多く世に送り出されている。そんな中、アメリカの国産食糧市場の実態に追ったドキュメンタリー『Food, Inc.』(原題)が第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞にノミネートを果たした。本作で初メガホンをとるのは、アメリカでTVプロデューサーとして活躍するロバート・ケナー。『ファーストフード・ネイション』の原作者、エリック・シュローサーや、アメリカの“肥満”事情に注目し全米で大ベストセラーになった「雑食動物のジレンマ 上──ある4つの食事の自然史」の著者、マイケル・ポーランら食事情のエキスパートとタッグを組み、企業への取材を敢行している。そこから見えてくるのは、普段私たちが口にしているものがどのようにして生産され、消費者の元に届けられているのか――。食の市場を司る企業の実態、人間都合で歪められた食の事情、突き詰めれば人間の健康に関わる問題へと発展するこの状況に警鐘を鳴らしている。オスカー同部門には、『Food, Inc.』のほかに『ビルマVJ 消された革命』(写真)など社会派ドキュメンタリー4作品が候補入り。いずれも世相を映し出す作品とあって、受賞のゆくえが気になるところ。アカデミー賞授賞式は3月7日(現地時間)開催。第82回アカデミー賞特集■関連作品:第82回アカデミー賞 [アワード]ビルマVJ 消された革命 2010年5月、シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開© 2008 Magic Hour FilmsFood, Inc. (原題)■関連記事:日本人初!『コララインとボタンの魔女』アニメ界のアカデミー賞で美術賞受賞毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」アカデミー賞候補が決定!キャメロンVSビグローの元夫婦が最多9部門で対決ファーギーVSテイラー女優としても大活躍の歌姫がグラミー賞でガチンコ対決!
2010年02月09日ダークな世界観とユニークなキャラクターが世界中で愛されている『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督が手がける新たなファンタジー『コララインとボタンの魔女 3D』。2月7日に発表されたアニメ界のアカデミー賞と称される第37回アニー賞において、本作のコンセプト・アートを担当したイラストレーターの上杉忠弘が日本人として初の最優秀美術賞を受賞する快挙を果たした。元々、風景やキャラクター、都会の風景など独特の色彩と質感で描くことで海外でも高く評価されている上杉さん。本作では、愛らしい主人公・コララインを始めとするキャラクターから建物、すべてのコンセプトを具体的なビジュアルに落とし込んだ上杉さんのイラストを元に、監督が映像のイマジネーションを膨らましていったという点で、上杉さんは非常に重要な役割を担っている。同授賞式に出席した上杉さんは、この快挙を受け「まさか自分が受賞すると思っていなく、お客さん気分で楽しんでいたので、名前を呼ばれた瞬間は頭が真っ白になりました。監督からもおめでとう、おめでとうと何度も言ってもらえて、とても嬉しい気持ちでいっぱいです」とコメント。スピーチでは、英語で「ありがとうございました、非常にハッピーです」と挨拶し、「自分はアメリカの50、60年代のアニメーションに影響を受けてこの仕事をしています。なので、ここアメリカでこういった名誉ある賞を受けられて光栄です」と喜びを表したという。また、同映画賞で本作は『プリンセスと魔法のキス』に並び最多3部門、最優秀美術賞、最優秀音楽賞、最優秀キャラクター・デザイン賞を受賞。3D技術と、昔ながらの手作りの手法で緻密に創り上げられた、ストップモーション・アニメとして高い評価を受けた。3月に発表されるアカデミー賞のアニメ作品部門にもノミネートされているとあって、さらなる受賞に期待がかかる。また、上杉さんは2月8日(月)に帰国、10日(水)に行われる本作のプレミア試写会に登壇する予定。『コララインとボタンの魔女 3D』は2月19日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開。■関連作品:コララインとボタンの魔女 2010年2月19日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© Focus features and other respective production studio and distributors.第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:毎年恒例、オスカーに対抗して“最低映画”を選出するラジー賞も候補を発表!西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」アカデミー賞候補が決定!キャメロンVSビグローの元夫婦が最多9部門で対決ファーギーVSテイラー女優としても大活躍の歌姫がグラミー賞でガチンコ対決!賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着
2010年02月08日質の高い作品をコンスタントに発表し続け、御年79歳を迎えてもなお映画への情熱が尽きることのないクリント・イーストウッド。彼の最新作『インビクタス/負けざる者たち』がついに公開を迎えた。前作『グラン・トリノ』に対し、“最高傑作”との声も多く聞かれたが、続くこの『インビクタス』に対しても前作を凌ぐ高評価が寄せられている。シネマカフェでは映画の公開を前に、女性限定の試写会を開催したが、そこでのアンケートの結果を大発表!女性の目から見た本作の魅力とは――?アパルトヘイト撤廃後の南アフリカ共和国を舞台に、白人と黒人の真の融和、経済格差の是正などを目指したネルソン・マンデラ大統領と同国のラグビー代表チームのキャプテン、フランソワ・ピエナールの挑戦を描いた本作。まずは映画の感想について。相当数の参加者の答えに「感動」という言葉が見られる。実話の持つ重み、スポーツがもたらす影響の大きさ、そして主人公たちのリーダーシップに対し絶賛の声が寄せられた。また、マンデラ役のモーガン・フリーマンには「そっくりで驚きました」(27歳/会社員)、「本人と見間違うほどでした」(26歳/会社員)という驚嘆の声が、そしてマット・デイモンに対しても「これまでにあまりない役柄でしたがハマり役でした」(38歳/事務員)、「正統派のかっこいい役柄で素敵でした!」(27歳/会社員)など多くの人々が高評価。マットに関しては、鍛え上げた肉体、そしてラグビーの場面のリアリティなど役作りに対しても惜しみない称賛の声が届いた。先に発表されたアカデミー賞のノミネーションで、モーガンは主演男優賞、マットは助演男優賞の候補に名を連ねた。W受賞なるかも楽しみなところ!劇中、南アフリカで開催されたラグビーのワールドカップの様子が描かれる。アンケート項目の「ラグビーのルールは知っていたか?」という質問に対し、「知らなかった」「少しだけ知っていた」が大半を占めており、単なるスポーツ映画ではなく、スポーツに詳しくない女性が観ても楽しめる映画だということがうかがえる。実際、鑑賞前と鑑賞後の印象の違いを尋ねた項目では「単なるラグビーの話だと思っていたが、スポーツが人生に通じていた」(38歳/会社員)という声も。同じ項目で鑑賞前の印象として「差別をテーマにした映画」、「マンデラの伝記的映画」などやや重くとっつきにくい内容を予想していた人が多かったようだが、鑑賞後は「ゆるし、心の広さを描いた深い作品」、「(マンデラだけでなく南アフリカの)4,200万人の物語」とかなり印象が変わったという感想が多く見られた。ちなみに、参加者の採点(100点満点)の平均点は何と89点とかなりの高評価!先述の感想以外に「心にグッとくる“言葉”がたくさんある映画」、「人間関係に悩んだとき、誰かを許せなくなったとき、人の素晴らしさを再確認したいときに観るとよい」、「勇気づけられた」など特定のテーマについてだけでなく、自分自身に置き換えての感動を語る熱い声が多く寄せられた。あなたはこの映画から何を受け止め、どんな答えを導き出す?『インビクタス/負けざる者たち』は丸の内ピカデリーほか全国にて公開中。■関連作品:チェンジリング 2009年2月20日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2008 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.■関連記事:西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」『インビクタス』の前に…イーストウッド『グラン・トリノ』で圧巻の日本国内10冠C・イーストウッド奮戦!そして映画ファンが選ぶ2009年ベストムービーは…?今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦世界を変えた、真実の感動作『インビクタス/負けざる者たち』女性限定独占試写会に30組60名様ご招待
2010年02月05日俳優の西田敏行が2月3日(水)、東京・シネマート六本木で映画『インビクタス/負けざる者たち』のイベントに出席し、日本時間で前夜に発表された第82回アカデミー賞ノミネーションで、本作で主演男優賞にノミネートされたモーガン・フリーマンを祝福し「絶対獲る!」とエールを送った。同作は、クリント・イーストウッドの監督第30作で1995年、南アフリカ大統領のネルソン・マンデラ(モーガン・フリーマン)が同国ラグビー代表チーム主将のフランソワ・ピナール(マット・デイモン)と力を合わせ、ラグビーを通じ国をひとつにした実話の映画化。モーガンは2004年に『ミリオンダラー・ベイビー』で助演男優賞を獲得しているが、主演男優賞は受賞すれば3度目のノミネートで初受賞。マットも同作で助演男優賞にノミネートされた。イーストウッドの大ファンとして写真家の浅井愼平と共にゲストで来場した西田さんは「モーガンは大好きな俳優のひとり。大好きな浅井さんと同じ1937年生まれで、僕は47年生まれ。10コ違う先輩が熱い仕事をしてくださっている、世の中に対し切り拓いてくださっていると思うと、希望が持てる」と敬意を表し「受賞?絶対獲る!」と握りこぶし。さらに「マットは俺の教えた通り、よくやっているなって」と観客を笑わせた。一方、浅井さんは同作を「まっすぐで純で熱いものを持った人たちが世界を変えると改めて感じさせてくれた」と激賞。「僕はこの国のいろいろと困難な状況がある中、かなり絶望していてこのままではいけないと思っている。衆参両院の議員が正装してこの映画を観たら、卒倒するのでは?人としてや志の深さの違いに」と辛口交じり。西田さんも「イーストウッドはここ最近の作品を観ていると、アメリカとしての落とし前の付け方を体現している。沖縄の基地問題も任せたらいい結果をもたらしてくれるんじゃないかと。イーストウッドの勇気と正義を貫こうとする志に敬意を表し、イーストウッドありがとう!」と軽妙な口調ながら真摯に語った。『インビクタス/負けざる者たち』は2月5日(金)より丸の内ピカデリーほかにて全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.第82回アカデミー賞 [アワード]■関連記事:『インビクタス』の前に…イーストウッド『グラン・トリノ』で圧巻の日本国内10冠アカデミー賞候補が決定!キャメロンVSビグローの元夫婦が最多9部門で対決ファーギーVSテイラー女優としても大活躍の歌姫がグラミー賞でガチンコ対決!賞レースのダークホース『ハート・ロッカー』のココがすごい!最新予告編到着K・ビグローが全米監督協会賞で女性監督初の快挙!会場にはブランジェリーナも
2010年02月03日アカデミー賞ノミネーションで、主演男優賞&助演男優賞候補にモーガン・フリーマンとマット・デイモンをそれぞれ送り込んだ『インビクタス/負けざる者たち』。本作は、メガホンを握ったクリント・イーストウッドにとって記念すべき監督30作目となる作品だが、その1本前の監督作品で彼の俳優引退作となるのでは?ともささやかれる作品であり、同時にこれまでの監督作の中で最高の興行収入を記録しているのが、日本でも昨年公開された『グラン・トリノ』である。先日、発表されたブルーリボン賞の外国映画部門でこの『グラン・トリノ』がグランプリを受賞したが、この受賞で本作は日本国内で10冠達成という偉業を達成した。頑固な老人とアジア系の青年との交流を描き、イーストウッドの出演作&監督作の中で最高傑作との声も数多く聞かれる本作。報知映画賞に毎日映画コンクール、キネマ旬報、今回のブルーリボン賞などこの1年で発表された日本国内の映画賞の外国語映画賞をほぼ総なめにした形だ。国内映画賞ではどうしても日本の作品や俳優陣に注目が集まりがちで、これらの受賞歴が大きく報じられることはあまりなかったが、積もり積もっての10冠はお見事。改めて俳優、そして監督イーストウッドのすごさを見せ付ける結果となった。さて、前作が偉大な作品となればなるほど次作に期待と注目が集まり、かつ前作を超えるのがより困難になるのは当然のこと。だが、まもなく日本でも公開を迎える先述の最新作『インビクタス/負けざる者たち』への評価もすこぶる高い。白人と黒人の間の差別や経済格差が色濃く残る1995年当時の南アフリカを舞台に、ネルソン・マンデラ大統領と同国のラグビー代表チームのキャプテン、フランソワ・ピエナールの2人の挑戦を描いた本作。映画を観た国内の著名人からも絶賛の声が上がっている。「社長 島耕作」の著者として知られる漫画家の弘兼憲史氏は「ゴールを指し示すこと。マンデラとピナール、2つのリーダーシップを見事に描いた感動傑作」と称賛。スポーツ・ジャーナリストとして幅広く活躍する二宮清純氏は「人類愛を背負って戦う者は強い。マンデラにとって、国民にとってこの勝利はギフト」とのコメントを寄せている。『グラン・トリノ』は当然のように、3月に授賞式が行われる日本アカデミー賞でも優秀外国作品賞の一つに選ばれており、11冠目も射程範囲内。そして、新作『インビクタス/負けざる者たち』は偉大なる前作を超えられるのか?公開は2月5日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて。■関連作品:インビクタス/負けざる者たち 2010年2月5日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.グラン・トリノ 2009年4月25日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2009 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:西田敏行、モーガン・フリーマンの主演男優賞ノミネート祝福「絶対獲る!」C・イーストウッド奮戦!そして映画ファンが選ぶ2009年ベストムービーは…?今年は洋画復権?『アバター』に続け!大物監督話題作が続々公開2010年前半戦世界を変えた、真実の感動作『インビクタス/負けざる者たち』女性限定独占試写会に30組60名様ご招待オスカーの各俳優賞ノミネーションを占う、全米映画俳優組合賞候補が発表!
2010年02月03日西田敏行、三國連太郎が12月26日(土)、東京・丸の内ピカデリー1で行われた、主演を務める国民的人気シリーズ最終作『釣りバカ日誌20 ファイナル』の初日舞台挨拶で異例のカーテンコールに立ち号泣。投げキッスと「愛してるよー!」のメッセージをファンに贈った。同シリーズレギュラーの浅田美代子、今作キャストの吹石一恵、塚本高史、朝原雄三監督と舞台挨拶を終えて退場したが、客席から沸き起こった「ハーマーちゃん!」「スーさん!」の大コールを受けて2人で再登場。西田さんは「映画の舞台挨拶でカーテンコールが掛かるなんて前代未聞。みんな、愛しているよー」と大粒の涙。三國さんも涙を拭いつつ「これからも映画を愛してやってください」と呼びかけ。2度目の退場時にも止まない声援に西田さんは投げキッスを3回贈り、満面の笑顔で応えた。挨拶を終えた西田さんは「今日は泣くまいと思ったのですが、三國さんの横顔を見ていたら感極まりました」とポツリ。今後も1〜2年に1回ぐらいは?と続編に関する取材陣の問いに「どうなんでしょう?今回の作品をたくさんのお客様に観ていただき、たくさんの声が上に『釣りバカ』と届けば立ち上がらないわけにはまいりますまい、と思うかもしれませんが、いま、予定はありませんね」と飄々と語ってみせた。同シリーズは、作・やまさき十三、画・北見けんいちによる同名漫画を原作に、一流会社「鈴木建設」の会長のスーさんこと鈴木一之助(三國さん)と同社の平社員で釣りの名人、ハマちゃんこと浜崎伝助(西田さん)の珍道中と様々な人々との交流を描く物語。1988年公開の第1作から、スペシャル版を含め今回の『ファイナル』まで全22作で終止符を打つ。『ファイナル』では、不況下で大型受注に成功したご褒美の釣り休暇でスーさんと北海道を訪れたハマちゃんが、スーさんの親友の孫娘(吹石さん)と同棲中の牧場の跡取り息子(塚本さん)のためにひと肌脱ぐ物語。ハマちゃんの愛妻役を演じてきた浅田さんは「涙がこみ上げて、ちゃんと舞台挨拶ができませんでした」と照れ笑い。塚本さんは「いつも緊張しないのに今日は緊張してしまって…1作目から観られている人たちも来ていたわけで、ホームのようでアウェイだった。でも、そういう人たちにも僕の演技を観てもらえた。役者になってよかった」と感激をかみしめ、吹石さんは「こんな舞台挨拶は初めてで鳥肌が立ちました。ドラマも好きですが映画はカメラの向こうにこんなに温かいお客さんがいる。いいですね」としみじみ話していた。『釣りバカ日誌20 ファイナル』は全国にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:釣りバカ日誌20 ファイナル 2009年12月26日より全国にて公開■関連記事:ハマちゃん&スーさんサンタ来場、感涙メッセージとボヤキ節で特集上映スタートハマちゃん「釣り竿を納めたい」 『釣りバカ日誌20 ファイナル』大感謝パーティ国民的シリーズ『釣りバカ日誌』が遂に終焉…ハマちゃん&スーさんの胸中は?
2009年12月26日エミネム主演の『8 Mile』、『シン・シティ』などに出演し、今年1月には、西田敏行との共演で、日本でラーメン屋修業をするヒロインを演じた『ラーメンガール』が公開されたブリタニー・マーフィが20日朝(現地時間)、ロサンゼルスの自宅で倒れ、死去した。32歳だった。数日前から体調不良を訴えていたブリタニーが自宅の浴室で意識を失い倒れているのを同日午前8時頃に母親が発見、夫で脚本家のサイモン・モンジャックの通報でシダーズ・サイナイ医療センターに救急搬送されたが、午前10時4分に死亡が確認された。自然死と見られているが、詳しい死因は不明でロサンゼルス市警が捜査にあたり、一両日中に検死が行われるという。ブリタニーのパブリシストは「この悲しみのときに、家族はみなさんの愛とサポートに感謝しつつ、プライバシーの尊重を願っています」と声明を発表した。『ジャスト・マリッジ』(’03)で共演し、一時期交際していたアシュトン・カッチャーは、Twitter上で「今日、世界は小さな太陽の光を失った」と哀悼の意を表した。また、西田敏行も産経新聞紙上で「『ラーメンガール』でご一緒させていただき、本当に素晴らしい感性をお持ちだなと感じました。ハリウッドでもっともっと大きく成長していくと信じていました」とコメントを発表。「撮影中は、ぼくに全面的に信頼を寄せてくれていて、『あなたと出会えてよかった』と言っていたことが忘れられません。最後に固くハグして別れたときの温もりがまだ身体に残っています」とブリタニーの人柄が偲ばれる思い出を語った。(text:Yuki Tominaga)写真は今年1月、ビバリー・ヒルズで行われた『2ROOMS トゥー・ルームス』のプレミアにて。© Retna UK/AFLOブリタニー・マーフィ 『シン・シティ』インタビュー■関連作品:ラーメンガール 2009年1月17日よりテアトル新宿にて公開© 2008 Digitalsite Corp./Media 8 Entertainment■関連記事:日本生まれ、ハリウッド風味の一杯のラーメンが元気をくれる『ラーメンガール』一杯のラーメンが運命を変える!『ラーメンガール』試写会に5組10名様ご招待
2009年12月21日国民的人気シリーズ『釣りバカ日誌』旧作特集上映が12月5日(土)、東京・東劇でスタートし主演コンビの西田敏行と三國連太郎がサンタクロースに扮しクリスマスツリー点灯式を行った。同シリーズ完結作『釣りバカ日誌20 ファイナル』の同26日(土)公開を記念したハマサンタ(西田さん)&スーサンタ(三國さん)からのファンに向けた“プレゼント”上映で、西田さんは「役者生活43年の半分以上の22年間、ハマちゃんスーさんでやってきましてひとつ大仕事を終えた充実感と爽快感があります。これもみなさんが愛してくださった賜物。浜崎伝助エキスが体内に充満していたのも来年から抜いていく訳ですが、抜け切る自信がない。来年から誰に焦点を当てていったら…」とファンに感謝の弁を述べながらも、しょんぼり。それでも、事前の旧作人気投票で1位がシリーズ第1作、2位が第6作と司会者から発表されると「みなさん、お目が高い。なかなかクオリティが高いものを選んでますね」とおどけてみせ、観客を笑わせた。ハマちゃんのトークににこやかな表情を浮かべる三國さんは「22歳のとき、戦時中で戦地でいやいや鉄砲を担いで前線に立ちましたが、終戦を迎えた年と同じような忘れられない感動をいま、いっぱい感じています」としみじみ。ツリー点灯式では点灯ボタンを西田さんの手と重ねて押したが、しばらく手を重ねたまま。「三國さん、愛してくれているんだナ」と語る西田さんに「いや、すぐ離したかったんだけどね」とテレていた。一方で西田さんは最新作について「ぜひ、映画館で。『テレビで観たよ』って言われるとやんなっちちゃう。やめてくださいね。未曾有の不況ですが(同作の鑑賞料金は一般)1,000円ですから」とぼやき節でPR。三國さんも「大きな感動は映画館だけですから」と口を揃えた。特集上映は25日(金)まで東劇にて。『釣りバカ日誌20 ファイナル』は12月26日(土)より全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:釣りバカ日誌20 ファイナル 2009年12月26日より全国にて公開■関連記事:ハマちゃん「釣り竿を納めたい」 『釣りバカ日誌20 ファイナル』大感謝パーティ国民的シリーズ『釣りバカ日誌』が遂に終焉…ハマちゃん&スーさんの胸中は?
2009年12月05日22年続いた人気映画シリーズの最終作『釣りバカ日誌20 ファイナル』の公開記念大感謝パーティが11月4日(水)、東京・ホテルニューオータニで行われ、主演コンビの西田敏行がシリーズに別れを告げ、三國連太郎は西田さんとの再タッグを願った。人気漫画を原作に、一流企業の万年ヒラ社員で釣りの名人、ハマちゃん(西田さん)と、同社会長でハマちゃんの釣り弟子、スーさん(三國さん)のコンビが、日本各地の釣りの名所で騒動を繰り広げる人情喜劇。昭和63年に『男はつらいよ』シリーズの併映作品としてスタートし、ほぼ1年に1本のペースで製作されてきた。最終作の名所ロケは6月に北海道の道東地方で行われた。約40人集まった歴代キャスト陣を前に、西田さんは「この旅で鉾というか、釣り竿を納めたいと思います」としみじみ。「寂しい感情もありますが、惜しまれながら終わるのがいいという美意識もある。この辺りかな、と思う」と感極まったような表情。この日がちょうど62回目の誕生日で、同シリーズのロケ地をイチゴで示した日本列島を描いた巨大ケーキで祝福されると「誕生日ではあるなーと薄々思っていたけどこんな形で祝ってくださるとは思いませんでした。今日はハマちゃんの22回目の誕生日と理解しています」と会場を和ませた。一方の三國さんは「つい最近こけたんです」と“転倒事故”を突如告白。左頬を指して「こことここにヒビが…」と言うと、西田さんは「86歳でランニングしてこけたんです。ダメでしょう?」と飄々とした調子で茶化す始末。関係者によると、三國さんは10月23日(金)、静岡県沼津市の別荘内で転倒。高齢のため大事をとって東京・慈恵医大へ3日間、検査入院したが骨折などはなく打ち身ですんだという。三國さんは挨拶で「成田反対闘争で初めて西田さんとお会いして…」。すかさず西田さんが「三國さんがおしゃっているのは、(初共演した)『襤褸の旗』という独立プロの映画の現場の話でして、(主演の)三國さんが田中正造で、私が農民の一人を演じました」と解説。三國さんは西田さんに「私の不用意な俳優生活で刺激になった俳優さんです。こんなにリズム感のいい人が、世の中にいるんだと感動しました。ただちょっとのんべいなのが気がかりですが、乗り越えて次世代を代表する俳優になると思っています」と太鼓判。スーさん役との別れについて聞かれても「成田からご一緒している俳優さんで、私が役者をしている間は永遠にご一緒したい」とラブコールを送り続けた。パーティには、ハマちゃんの愛妻・みち子さん役の浅田美代子らも出席。浅田さんは「私生活では結婚は必要ないと思うくらいハマちゃんに愛され、幸せでした」と笑顔を見せ、写真撮影の際、取材陣から求められ、何度も西田さんの頬にチュッとキス。ほかに本作キャストの吹石一恵、塚本高史、歴代マドンナ代表の名取裕子らが「心に残るシリーズ」と声を揃えていた。『釣りバカ日誌20ファイナル』は12月26日(土)より全国にて公開。■関連作品:釣りバカ日誌20 ファイナル 2009年12月26日より全国にて公開■関連記事:国民的シリーズ『釣りバカ日誌』が遂に終焉…ハマちゃん&スーさんの胸中は?
2009年11月04日戦国時代を舞台にした壮大な築城スペクタクル、『火天の城』が9月12日(土)に公開初日を迎え、キャストの西田敏行、椎名桔平、福田沙紀、主題家を歌う中孝介、そして田中光敏監督が舞台挨拶に揃った。製作費15億円。同時期に公開される『TAJOMARU』や『カムイ外伝』といった時代劇に比べると、若手イケメンスターの華やかさには欠けるものの、スケール感とベテラン俳優陣が織り成す人間ドラマが注目を集め、ヒットスタートを切った。物語の主人公であり、織田信長から安土城築城を任された宮大工・岡部又右衛門を演じる西田さん。「今日はいろんなところで公開がありますが、よくぞこの映画を選んでいただきました。ありがとうございます。劇場に来て誰もいなかったらどうしよう、と考えて朝ブルブル震えていました」と胸の内を明かしながら満席の客席を見回し、安堵の笑みを浮かべた。「いままで出演した中でも、最も好きな作品のひとつになりました」と初日を迎えた感動をゆっくり話し、「子供の頃、『七人の侍』が公開されたとき、母親と一緒に福島県の劇場へ、初日に行きました。立ち見で、母は3時間、私を肩車して観せてくれました。今年で三回忌を迎えましたけれども、今日お客様を見て、そのときに感動が想起されてとっても嬉しいです」と思い出のエピソードを語ってくれた。その岡部又右衛門の娘役を演じるのが若手女優の福田さん。「とりあえず嬉しい!」と興奮を表し、「わらじは初挑戦だったんですが、『なんて走りづらいんだろう』と思いました(笑)。坂とか、じゃり道とか、本当に走るシーンが多くて。でも時代劇ならではのことをいろいろと経験させてもらいました」と3か月の撮影が、今後にもつながる貴重な経験だった、と撮影をふり返った。「織田信長をやれる俳優が何人いるんだろう、って思いながら、なかなか出来ない役で…。映画で信長を演じることは僕の長年の夢のひとつでした」と話すのは、織田信長をクールに演じた椎名さん。「自分なりの信長を演じてみたいと思いながら、先輩である西田さんのお腹…いや、胸を借りて頑張りました(笑)」。「勇ましい信長像は“戦”がある方が演じやすいですが、今回、戦がない中で信長を演じなければまらない。お茶のシーンでどうの信長を出せるか?」と信長を演じる難しさを明かしつつ、「こういう映画がなきゃいけないと思われる映画」と自信をのぞかせた。キャスト以外に、椎名さんも絶賛する歌声を持ち、主題歌「空が空」を本のために書き下ろした中孝介さんも舞台挨拶に登壇。この曲のミュージックビデオの撮影を安土城跡で行ったそう。「城が建ったということを想像しただけで、ゾクっとした。人間って凄いな、現代人はいろいろなものに頼りすぎだな、ということを考えました」。劇場の前では小雨が降る中、全員で鏡開きが行われ、ヒット祈願も行われた。近年、時代劇の大ヒットが少なくなってきた中、いままでにない時代劇として、どこまで観客層を広げることが出来るか、期待がかかる。『火天の城』は全国東映系にて公開中。特集『火天の城』「火天系男子に一目惚れ」■関連作品:火天の城 2009年9月12日より全国東映系にて公開© 2009「火天の城」製作委員会■関連記事:30年ぶりの共演!歴史超大作『火天の城』夫婦演じる西田敏行×大竹しのぶ対談時代は火天系!『火天の城』鑑賞券&エコ箸&プレスセットを5組10名様プレゼント前代未聞の城造り――歴史スペクタクル『火天の城』試写会に30組60名様をご招待西田敏行「戦国時代にあるまじき体型」と反省、次長課長・河本は史上最高の秀吉と自信
2009年09月12日織田信長を知らない日本人はいない。けれど、岡部又右衛門を知る人はそう多くはないだろう。岡部又右衛門とは“神の手を持つ”宮大工の名前。信長が天下統一の先駆的象徴として建てた安土城の築城を任された人物だ。『火天の城』はその又右衛門ら宮大工たちが安土城を完成させるまでを描いた壮大な時代劇。そこで、又右衛門役の西田敏行、妻・田鶴役の大竹しのぶの両名に、15億円かけて作られた歴史大作の魅力について語ってもらった。「お金」も「命」もかけた超大作「戦国時代を描いているにもかかわらず、戦のシーンはまったく出てこないんです。織田信長という絶対的な存在をお屋形様とする熱田に生まれた男(又右衛門)が、安土城築城というとてつもないオファーを受ける。この映画は、それをやってみようという男と、やらせてみようと思う女(妻)の物語。戦乱の時代でありながらも壮大な城を造ろうした人々に、俳優として興味を抱きました」と語るのは西田さん。約40年にわたり役者業を真摯に続けてきた彼と、宮大工の仕事に誇りを持ち、信長に向かって唯一「ノー」と言って許された又右衛門──時代は違えど“職人”という立場としては共通する部分があったという。そして、そんな夫を常に笑顔で見守り続ける妻の田鶴を演じた大竹さんも、日本を代表する女優のひとり。優しさ、寛大さ、温かさを持った女性を、自然な佇まいで、けれど存在感たっぷりに演じている。「私の演じた田鶴は“女人が笑わぬ家は日の昇らぬ家”という父の教えを守り、旦那さんが仕事をしやすいように送り出す。現代では受け入れられなくなりつつある女性像ですが、女性の支えがあってこそ社会は成り立っていると思うんですよね。今回の役を通じて、改めて主婦って本当にすごい仕事だなと思いましたから。仕事をすれば評価も収入も名誉も手に入るけれど、主婦にはそれがない。でも、愛をもらえる。田鶴は愛を強く信じている女性なんです」。役柄同様に、大竹さんは「周りに気遣いをさせない、プレッシャーを与えない素晴らしい女優だ」と西田さん。30年ぶりの共演を存分に楽しめたのはもちろん「気持ちのいい現場だった」と、ほほ笑む。大竹さんも「役者同士が尊敬し合えないと、奥の奥にある感情が伝わらない。西田さんとの共演は本当に心地よかった」。役者としてやり甲斐に満ちた現場だったと明かす。また、CGに頼るのではなくオープンセットで撮影が行われたことも、俳優たちの気持ちを盛り上げた。美術を手掛けるのは、日本の時代劇映画の美術では右に出るものはいない、日本映画の黄金期を支えてきた巨匠・西岡善信。安土城建築現場を再現したセットの威力はどれほどのものだったのか。「多少のCGは使っていますが、あくまでも補佐的です。たとえば、西岡さんが作ってくれた又右衛門の家に田鶴がいる景色を見て──こいつ(又右衛門)はやっぱりいい職人なんだ!と確信できた。それくらい説得力のあるセットでしたね。それから、少し前に公開した『劔岳点の記』に出演している香川(照之)くんに『出演を迷っている…』と相談されたことがあって、『金をかける映画は多くても、命をかける映画はそう滅多にない。やってみたらどうか?』と助言したんです。それが木村大作監督にも届いていたみたいで、『いま、金をかけた映画撮っているらしいじゃん』と言われて…。確かに、『火天の城』は巨額を投じた作品ではあるけれど、実は僕も命をかけているんですけどね(笑)」。この愛嬌も俳優・西田敏行が愛されているゆえんだろう。山歩きのシーンは心臓バクバク本作は豪華絢爛な安土城築城の物語であり、安土の山まるごとひとつが城となっていくさまは想像以上に迫力がある。だが、その映像が活きるのは宮大工とその妻と家族、彼らのドラマがあってこそ。敵味方を越えた職人同士の絆もドラマティックだ。そして、西田さんが「命をかけた」というシーンは、天下一の檜を守り続ける木曾檜の匠・緒形直人の演じる大庄屋甚兵衛とのシーンだという。現在、日本には樹齢二千年の檜はなく、巨木を求めて森を歩く撮影は台湾の山奥で行われた。「僕、歩くのが大嫌いでね。心臓がバクバク言い出すと、“あっ、心臓そんなに強くなかったんだ!大丈夫かな…?”って(笑)。でも、又右衛門と甚兵衛はそれぞれお屋形様は違っても、ものを作りたいという想い、木を愛する想いは同じ。だから、緒形くんとの芝居もやり甲斐がありました」。そんなふうに仕事に情熱を注ぐ男たちの姿、彼らを支える女性たちの姿に観客は心打たれることだろう。“草食系男子”などという造語が作られてしまう現代に必要なのは、信念、真面目さ、男気を兼ね備えた又右衛門をはじめとする男たち──“火天系男子”なのかもしれない。この『火天の城』には、たまらなく格好いい男と、たまらなく魅力的な女が描かれている。(text:Rie Shintani/photo:Hirarock)特集『火天の城』「火天系男子に一目惚れ」■関連作品:火天の城 2009年9月12日より全国東映系にて公開© 2009「火天の城」製作委員会■関連記事:時代は火天系!『火天の城』鑑賞券&エコ箸&プレスセットを5組10名様プレゼント前代未聞の城造り――歴史スペクタクル『火天の城』試写会に30組60名様をご招待西田敏行「戦国時代にあるまじき体型」と反省、次長課長・河本は史上最高の秀吉と自信
2009年09月04日織田信長が天下統一のための礎として琵琶湖のほとりに築かせた安土城。現在の貨幣に換算して総制作費1,000億円以上を投入し、100万人以上の大工・職人らが動員された、この伝説の築城を巡るドラマを描いた『火天の城』が、9月12日(土)より公開を迎える。8月5日(水)、本作の完成記者会見が行われ、主演の西田敏行をはじめ、大竹しのぶ、椎名桔平、福田沙紀、寺島進、河本準一(次長課長)、そして田中光敏監督が出席した。監督とキャスト陣は、着物姿で登場!「素晴らしい作品が出来たと自負しています。絶対に、映画館で観ていただかなくてはならないと思っています」と力強く語る西田さんは、安土城築城の総棟梁を務める宮大工の岡部又右衛門を演じた。お腹のあたりをさすりつつ「ちょっとこのへんが戦国時代にあるまじき体型ですが(苦笑)」とおどけつつも「人々が互いを信じ合って作り上げていく力は、現代の重機を超えるパワーがあると感じました」と充実した表情で語った。又右衛門の娘・凛を演じた福田さんは「完成した作品のエンドロールで(スタッフ・キャスト陣の)ひとりひとりの名前を見て、言葉にならずに涙があふれました。ひとつの映画を作るという部分が、みんなで城を作るということと重なり、父(又衛門)に付いていくという思いと、現場で監督や西田さんに付いていくという思いは同じでした」と語った。寺島さんは、又右衛門率いる岡部一門の若頭・平次に扮したが「3か月ほど京都で仕事をしましたが、あの辺りにはおいしいお店が多く、みんなで鍋をつついてチームワークを強めました。男は一本突き進むものですが、それを支える女性の心、本当の強さを感じました」と思いを語った。念願かなって本作で信長を演じた椎名さんは「この映画では合戦シーンがないですが、その中でどのように信長を演じられるかが自分の課題でした。様々な小説を読むたびに違う信長像が頭の中に芽生えてきましたが、監督と話しながら信長の魅力を探っていきました。新しい文化を採り入れる一面と彼が抱えていた孤独、絶えず持っていた緊張感を出しました。いままでと違う信長像が画面に映っていれば嬉しいです」と語った。信長の部下でのちの天下人・秀吉に扮したのは、自称“大ヒット請負人”の河本さん。「芸人としてはまだまだ若手ですが、そのレベルで秀吉を演じたのは僕が初めてだと思いますし、一番良い秀吉を演じたと思います」と自信満々。とは言うものの「ほとんど次長課長の河本でやらせてもらいました」とのこと。会見では、レポーターとして会場に来ていた落語家の林家三平さんから『火天の城』に因んだネタを迫られ「『火天の城』とかけて、ベートーベンと解く。その心は…大工(第九)が大事!」と語り会場からは拍手がわき起こった。キャスト陣からは、現代の草食系と呼ばれる男子と劇中の男たちを対比するコメントが出たが、河本さんは「いまはどうしても女性の方が優勢で、うちの家庭でもそうですが(笑)、奥さんにも観てもらって(夫婦の関係は)こうあるべきだ!ということを考えてほしい」と訴えた。河本さんにとっては理想の妻(?)、又右衛門を支える田鶴を演じた大竹さんは「夫を見て座っているだけで幸せ、という場面がありまして、演じながら幸せを感じてました」とニッコリ。「(現代のように)便利になれば、仕事は早いかもしれませんが無駄なものがなくなってしまう。本当は、その無駄の中に大切なものが詰まってるんじゃないかと思います。あの時代の職人の技が、現代にどれだけ伝えられているのか?彼らの心がいまどきの草食系男子にどれぐらい伝わるのか?と考えています」と語った。また、大竹さんは京都での撮影が相当気に入ったようで「長いことこの仕事をしてきて、東映の京都撮影所は初めてでしたが、水戸黄門がいたりしてすごく楽しかったです!」と声を弾ませた。田中監督は「道具ではなく、人の力、思いが歴史を動かす」と語り「スケールの大きさと共に、人間ドラマにフォーカスを当てて撮りました」と自信のほどをうかがわせた。また、会見の最後には歌手の中孝介が登場し、この日のために作られた、安土城の7分の1の特製模型を背景に主題歌「空が空」を熱唱し喝采を浴びた。『火天の城』は9月12日(土)より全国にて公開。■関連作品:火天の城 2009年9月12日より全国東映系にて公開© 2009「火天の城」製作委員会
2009年08月05日