ハワイ州観光局、マウイ島西部 山火事救援金の受付開始ハワイ州観光局 日本支局(所在地:東京都千代田区 局長:ミツエ・ヴァーレイ)は、マウイ島西部の山火事災害に対する心配の声や支援方法について多くの方々から問い合わせをいただいていることを受けて、被災者の方々、地域の一日も早い復旧、復興を支援するための「マウイ島西部 山火事救援金」受付サイトを開設し、8月17日(木)より日本円で救援金受付を開始しました。寄せられた救援金は、ハワイ州やマウイ郡が推奨するハワイコミュニティ財団が設立した「マウイストロング基金」に全額送金されます。マウイストロング基金は、山火事で壊滅的な被害を受けたマウイ島西部の救済と復興活動に重点を置き、避難所、食料支援、経済的支援などコミュニティがその時に必要とする支援を迅速に行う非営利団体に対し、活動資金を分配する役割を担っています。ハワイコミュニティ財団は、寄せられた救援金の手数料を徴収せず、全額を地域社会のために使用します。ラハイナの町をはじめとしたマウイ島西部の救済と復興活動への皆様の温かいご支援をよろしくお願いいたします。【マウイ島西部 山火事救援金】受付期間:2023年8月17日(木)〜受付金額:1,000円〜受付対象:個人、法人決済方法:クレジットカード受付サイト: ※法人・団体からの救援金受付につきましては、銀行振込でお受けできる場合がございますので、メールにてお問合せください。 donation@htjapan.jp ハワイコミュニティ財団についてハワイコミュニティ財団は、ハワイのコミュニティが繁栄する、公平で活力に満ちた社会を創造することを使命に掲げ、105年以上にわたりフィランソロピー機関として社会貢献活動を行なっています。ハワイ全域で活動する同財団は、300以上の奨学金基金を含む1,000以上の基金を管理しています。2022年は、個人、企業、組織によって設立された1,100以上の基金を管理し、コミュニティに8700万ドル以上の助成金を配布しました。また、地域社会の問題や非営利団体の動向に関する情報源としての役割も担っています。 マウイ島西部の状況について現地時間の2023年8月8日(水)に発生したとみられるマウイ島西部の山火事により、ラハイナが壊滅的な被害を受け、これまでに多くの死傷者が確認されています。まだ被害の全容が把握できていないため、最新状況につきましては下記サイトをご確認ください。 ※ マウイ島西部以外のマウイ島、オアフ島、ハワイ島、カウアイ島、ラナイ島など他のハワイ諸島への旅行には現時点で影響はありません。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月17日現代的解釈を盛り込み、マカロニ・ウエスタンの傑作『続・荒野の用心棒』を原案に描いた壮大な西部劇ドラマ「ジャンゴザ・シリーズ」。この度、狂信的なリーダーを演じたノオミ・ラパスが本作について語るインタビュー映像が解禁された。本作は、南北戦争からまもない荒野の理想郷を舞台に、家族を失った男ジャンゴが直面する“因縁”と“宿命”を描く西部劇。「マカロニ・ウエスタン」の愛称で日本でも親しまれたイタリア製西部劇の傑作映画『続・荒野の用心棒』を原案に、人種、ジェンダー、LGBTQなどの現代的なテーマを盛り込み、新解釈でTVドラマ化した。この度解禁されたインタビュー映像では、白人が支配する町「エルムデール」の指導者エリザベスを演じたノオミ・ラパスが、作品の魅力を語る。エリザベスは、主人公ジャンゴ(マティアス・スーナールツ)が流れ着いた、身の置き場のない者たちの理想郷「ニュー・バビロン」を敵視し、町を開いたリーダーであるジョン(ニコラス・ピノック)とサラ(リサ・ヴィカリ)に対し、異様なまでの執念を燃やす女性という、強烈な役どころだ。ラパスは冒頭、「農場育ちだから西部劇はやりたかった」と西部劇への憧れを明かす。自身が演じたエリザベスについて、「エリザベスは象徴的。“傷心を抱えた悪役(ヴィラン)”タイプで、狂おしいほどロマンチック」と紹介し、「かつて愛する人に心を捧げて裏切られた。そのせいで彼女はどん底に陥り狂信的になってしまった。いわば闇の器」と、“闇”へと堕ちてしまったエリザベスの過去への理解を見せた。また、エリザベスと息子との関係についても、「息子に対しても二律背反的な愛情を抱いている。愛しているけど接し方が分からない」と、エリザベスの心の内に寄り添う。信仰の名のもとに殺人すら辞さない悪役であるエリザベスが「本当に大好きなキャラクター」だと笑顔で語るラパス。「キャリアの中で最も素晴らしく大好きになった。すぐに恋に落ちた」と自身の役柄と作品へ愛を送っている。多角的な視点で各キャラクターを掘り下げ、悪役にも人間としての奥行を持たせているのは、ラパスやスーナールツを筆頭に“オールヨーロッパ”のキャスト&スタッフが集結し、「西部劇」に新風を吹かせた「ジャンゴザ・シリーズ」ならではの特長といえる。従来の西部劇ではあまり観ることのなかった新たな女性像として、街の住民を率いて荒野を駆け回り、敵対する者には容赦のない、強烈かつ非情な制裁を下すリーダー・エリザベスの姿を本編では楽しむことができる。なお、「BS10スターチャンネル」では6月6日(火)より本作を独占日本初放送。6月3日(土)13時からは吹替版第1話が先行無料放送される。吹替版第1話の無料放送は、BS放送の視聴環境があれば、サービス未加入でも視聴が可能となっている。<「ジャンゴ ザ・シリーズ」配信・放送情報/全10話>配信スターチャンネルEX【字幕版・吹替版】独占配信中(毎週月曜更新)。放送スターチャンネル【STAR1字幕版】6月6日(火)より毎週火曜23時~ほかにて放送※6月3日(土)13時~吹替版第1話無料放送【STAR3吹替版】6月8日(木)より毎週木曜22時~ほかにて放送(text:cinemacafe.net)
2023年05月30日マカロニ・ウエスタンの傑作映画『続・荒野の用心棒』(原題:Django/1966年)を原案に、これまでの西部劇とはひと味違う現代的観点から描いた海外ドラマ「ジャンゴ ザ・シリーズ」が「スターチャンネルEX」にて放送中。監督を務めたイタリア出身のフランチェスカ・コメンチーニが、本作を作り上げたきっかけや、現代にリメイクした意義について語った。西部劇に魅せられ「このシリーズで新しい挑戦をしたい」フランチェスカ監督は1970年代、友達と映画館に入り浸っていたそうで、「私の心は西部の大草原を駆け抜けていたのです。そうして私は(映画監督の)レオーネ、コルブッチ、(映画音楽家の)モリコーネといった巨匠の作品と共に成長しました。彼らの作品が時に私を守り、時に救いをもたらしてくれたのです。無秩序さ、反抗心、孤独や命の輝きを感じさせてくれたのも彼らでした」と、西部劇に対して並々ならぬ思い入れがあったことを明かす。本作は、監督も名前を挙げたセルジオ・コルブッチ監督、フランコ・ネロ主演の伝説的作品で、クエンティン・タランティーノ監督が『ジャンゴ 繋がれざる者』でオマージュを捧げた『続・荒野の用心棒』をリメイク。ジャンゴことジュリアン・ライト(マティアス・スーナルツ)を主人公に、人種問題以外にもLGBTQのキャラクターの登場や、権力者としての女性、有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)といったジェンダー問題など、現代的なテーマを盛り込んでいる点がこれまでの西部劇とは一線を画し、大きな見どころとなっている。「『ジャンゴ ザ・シリーズ』は、“不敬”と“自由”という西部劇の伝統を継承しつつも、これまでにないマカロニ・ウエスタンになりました。私はこのシリーズで新しい挑戦をしたいと考えました」と監督は言い、「この中で、西部を舞台に豊かで輝かしい家族の物語を描く、というアイデアはまず一番に挙げられる革新的な要素であり、イタリアらしいアイデンティティもあると思いました」と続ける。さらに「この男らしさを象徴するようなジャンルに女性の視点を取り入れることは非常に重要なことだと確信もしていました」と付け加える。「このシリーズは父親の姿を描いていますが、そこにあるのは贖罪を求める親としては失格の父親の姿です。これは父権的で男性主体である西部劇のスタイルに対する挑戦でした。西部劇における男性の描き方を変えていくことが、家族とは本当のところ何なのか?家族の絆とは一体何でできているのか?果たして家族とは一体どんな救済や天罰をもたらすのか?など、どんな家族の物語を描くことも可能にしていくのです」という。舞台となるのは、多様な人々を受け入れるユートピア劇中で主な舞台となるのは、黒人のリーダー、ジョン・エリス(ニコラス・ピノック)が築いた自由と平等の町“ニュー・バビロン”。「マイノリティや西部劇のジャンルから除外されているテーマについて、私は複数の物語を考えていました。それが、辺境の地に築いた“ニュー・バビロン”という町にあらゆる問題を乗り越えて多様な人々を受け入れるユートピアを作り上げようとする人々の苦悩の物語となっているのです」と監督は解説する。「このシリーズには私がマカロニ・ウエスタンから学んだ素晴らしい教訓が描かれています。遥か彼方の荒野を通して、現代の政治的社会的問題を浮かび上がらせたいと思いました」と監督。『荒野のガンマン』や『ワイルドパンチ』などで知られるサム・ペキンパー監督をはじめ、「特にロバート・アルトマン監督『ギャンブラー』を参考にしました」と言い、「男女が平等に並んだタイトル(原題『McCabe and Mrs. Miller』)からしてまさに素晴らしい作品でした」とウォーレン・ベイティとジュリー・クリスティの共演で知られる名作を挙げた。そして、「現代の変化とそこから生じる問題を捉えたフェミニズムかつ現代的で心理的な西部劇です――個人的には少し70年代っぽく、夢があり、楽しさがあり、やがて恐怖に打ち勝つ物語になっています」と、本作について語っている。<「ジャンゴ ザ・シリーズ」配信・放送情報/全10話>配信スターチャンネルEX【字幕版・吹替版】は毎週月曜、同時配信中(以降週1話ずつ更新)。放送スターチャンネル【STAR1字幕版】6月6日(火)より毎週火曜23時~ほかにて放送※6月3日(土)13時~吹替版第1話無料放送【STAR3吹替版】6月8日 (木)より毎週木曜22時~ほかにて放送(text:cinemacafe.net)
2023年05月17日本年度アカデミー賞で作品賞含む9部門ノミネートされているNetflix映画『西部戦線異状なし』のメイキング特別映像が公開された。アカデミー賞での多数ノミネートに加え、英国アカデミー賞で最多14ノミネート獲得し7部門にて受賞、ゴールデングローブ賞でも最優秀非英語映画賞ノミネートという高評価を獲得し話題を集めている本作。“絶望”と“恐怖”に溢れた第一次世界大戦の西部戦線で戦う若きドイツ軍兵士の心情と体験をリアルに描き出す人間ドラマだ。この度、Netflixにて『西部戦線異状なし:制作の舞台裏』として2月20日より独占配信されている作品が、アカデミー賞受賞の期待を込め、NetflixJapan公式YouTubeにて全編公開された。映像では、メイキングやインタビュー映像などの撮影風景が記録され、リアリティを徹底的に追求した制作のこだわりが語られている。緊張感に包まれた本編映像の一部とともに、監督を務めるエドワード・ベルガー(『パトリック・メルローズ』『ぼくらの家路』)による緻密な撮影手法が次々と明かされていく本映像。ベルガー監督は「今作のチームは本当に優秀だった。すばらしいメンバーに恵まれて幸運だよ。最高の顔ぶれが集まった、あのメンバーを超える制作陣はない」と、思い描く映像を高いレベルで形にしていく制作陣を絶賛。また、「どう撮影するべきか技術的な悩みもあった。こんなの撮れるのかと恐怖すら覚えた。映像化できるのか不安だった」、「(塹壕での撮影について)撮影可能だと確信できるまで信じられないほど長い期間を要した」など、リアリティにこだわり抜いた故の苦労もふり返った。撮影監督のジェームズ・フレンドも、「戦争当時も塹壕は人であふれていたはず。撮影中も100人以上がごった返していた。(美術担当は)塹壕を拡張したんだ。(撮影に合わせて)大きすぎず小さすぎず、的確なサイズにね。史上最高のセットだったと思う。撮影に携われて光栄だ」と、作品の出来栄えに自信を覗かせている。また、映像のクオリティを底上げしているのは、撮影技術や美術だけではない。兵士を演じるキャストたちは撮影に向けて特別な訓練を受けたそうで、主人公のパウルを演じるフェリックス・カメラーは「ぬかるみで転ばなかったのは訓練のおかげだよ。爆破シーンでの身のこなし方も覚えた。40キロの荷物を背負って200メートルを20回走った。途中で体が言うことを聞かなくなった...満身創痍だよ」と、兵士さながらの徹底した訓練について解説。さらに映像では、特殊効果や衣装、サウンドトラックなど様々な角度から制作陣の思いが語られている。Netflix映画『西部戦線異状なし』は独占配信中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-西部戦線異状なし
2023年03月03日英国アカデミー賞(BAFTA賞)のノミネーションが発表された。ドイツ映画の『西部戦線異状なし』が最多14ノミネート、『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10ノミネートと続く。英国アカデミー賞授賞式は2月19日、ロンドンのサウスバンク・センター内ロイヤル・フェスティバル・ホールで開催される。司会はリチャード・E・グラント。主なノミネーションは以下の通り。■作品賞『西部戦線異状なし』『イニシェリン島の精霊』『エルヴィス』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『TAR/ター』■主演女優賞ダニエル・デッドワイラー『Till』エマ・トンプソン『Good Luck to You, Leo Grande』ケイト・ブランシェット『TAR/ター』ヴィオラ・デイヴィス『The Woman King』アナ・デ・アルマス『ブロンド』ミシェル・ヨー『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』■主演男優賞コリン・ファレル『イニシェリン島の精霊』ダリル・マコーマック『Good Luck to You, Leo Grande』ポール・メスカル『Aftersun』オースティン・バトラー『エルヴィス』ブレンダン・フレイザー『ザ・ホエール』ビル・ナイ『生きる LIVING』■助演女優賞ホン・チャウ『ザ・ホエール』アンジェラ・バセット『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』ケリー・コンドン『イニシェリン島の精霊』ジェイミー・リー・カーティス『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』ドリー・デ・レオン『逆転のトライアングル』キャリー・マリガン『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』■助演男優賞アルブレヒト・シュッフ『西部戦線異状なし』マイケル・ウォード『エンパイア・オブ・ライト』ブレンダン・グリーソン『イニシェリン島の精霊』バリー・コーガン『イニシェリン島の精霊』キー・ホイ・クァン『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』エディ・レッドメイン『グッド・ナース』■監督賞エドワード・ベルガー『西部戦線異状なし』パク・チャヌク『別れる決心』トッド・フィールド『TAR/ター』ジーナ・プリンス=バイスウッド『The Woman King』ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』マーティン・マクドナー『イニシェリン島の精霊』■脚本賞『イニシェリン島の精霊』『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『フェイブルマンズ』『TAR/ター』『逆転のトライアングル』■脚色賞『西部戦線異状なし』『生きる LIVING』『The Quiet Girl』『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』『ザ・ホエール』■アニメ賞『ギレルモ・デル・トロのピノッキオ』『Marcel the Shell With Shoes On』『長ぐつをはいたネコと9つの命』『私ときどきレッサーパンダ』(賀来比呂美)
2023年01月20日作・演出の蓬莱竜太が、西部劇に現代の問題を映し出す『広島ジャンゴ2022』。お尋ね者のガンマンを演じる天海祐希、その愛馬に扮する鈴木亮平は、そこでどう奮闘していくのか。役者として、そしてひとりの人間として、描かれるテーマについて語ってくれた。工場のパートタイマー×シフト担当が西部劇の凄腕ガンマン×愛馬に──『広島ジャンゴ2022』は、広島の牡蠣工場から西部劇へと展開していくユニークな作品です。それぞれの役柄から教えていただけますでしょうか。鈴木では、まずは僕からわかりやすく説明しますと(笑)。僕は広島の牡蠣工場で、従業員のシフトを組んでいる木村という役を演じます。そして、天海さんが演じられるのが、そこに新しく入ってきたシングルマザーのパートタイマーの山本さんで、彼女が残業もしない、みんなとの飲み会にも参加しないということで、中間管理職として会社と山本さんの板挟みになっているんです。ところが、ある日目覚めたら、西部劇の世界に入っていて、山本さんはジャンゴという流れ者の凄腕ガンマンになっており、僕はジャンゴの馬のディカプリオになっているという流れになっています。天海ありがとうございます。鈴木さんが説明してくださった通りで、ひとりの人間を山本とジャンゴで表現できるのが、すごく面白いなと思っているんですけど。どちらも、背負っているものや自分の気持ちをしゃべらない寡黙な感じで、どちらも、その理由が後々わかっていき、そのすべてを鈴木さんの演じる木村さんとディカプリオが目撃していくので。彼がそこでどう振る舞い、何に気づいていくのかというところは、おそらくお客様の目線と同じではないかなという気がしています。鈴木そうですね。木村は独身の男性で、女性であり、シングルペアレントである山本さんが背負っているものに、最初はまったく想像が及んでいないんです。そんな鈍感で無知な青年が、西部劇の世界に行って翻弄されて、戸惑いながらもいろいろなことを目撃していき、木村がストーリーを回していくことにもなるので、きちんとリアリティを持って、緩急をつけつつ、お客様に楽しんでいただけるように伝えられたらなと思っているところです。あと、今回は歌があるのが心配で、さっきも天海さんに相談していたんですけど(笑)。気持ちが伝わればいいということと、木村が歌っているのであって僕が歌うわけじゃないから大丈夫だということを言っていただきました。天海そうです、そうです。物語の中にちゃんと入っていればいいと思うんです。それに、鈴木さんは何でもできるので大丈夫。私自身も、いつも傍らに鈴木さんの木村ディカプリオがいてくれると思うと、安心してできるなと思っていて。今回の役は、皆さんに想像していただくいつもの私とはちょっと違って、山本もジャンゴも、外から見ると強いけれども、内側にはものすごく葛藤があって、強くならざるを得なかった理由もあるので。誠実に生きなければいけないなと思っているんです。お互い、イメージとは違うキャラクターが見られるのが楽しみ――天海さんはいつものイメージとは違う役とのことですが、鈴木さんは天海さんの、そして天海さんは鈴木さんの役についてどんなところが楽しみですか。鈴木今回の天海さんは、あまり拝見したことがない感じになる気がしていて。山本もジャンゴも実は繊細で脆く壊れやすくて、そういう面を見せるシーンが魅力的になるだろうなと思うので。お客様も楽しみにしていただきたいなと、生意気ですが思っています。天海そういう意味では、鈴木さんも今回の役は、多くの方が持っているイメージとは違いますよね。容姿を含めてスケール感があるので、自分から行動を起こす、引っ張っていくといった能動的な役が多かったと思うんですけど、今回は、翻弄されるという受動的な役ですから。鈴木さんの中にも必ずある繊細さで、木村がどう成長していくのかを、すごく丁寧に探求し、お芝居で表現してくださるのではないかなと楽しみにしています。鈴木蓬莱さんは、前回ご一緒した『渦が森団地の眠れない子たち』でもあまり色のない役をくださったんですが、今回も強くも弱くもないひとりの人間を演じられるのがすごくうれしくて。燃えますね。天海蓬莱さんは、一色ではない人間のいろいろな面を丁寧に描いてくださるので、私たちも、また別の面を引き出していただけるのではないかと思っています。──蓬莱さんの作品には、鈴木さんが2度目、天海さんは初めての参加になりますが、どんな印象をお持ちですか。鈴木僕は『渦が森団地──』でご一緒する前から蓬莱さんの作品のファンで、何を観に行っても面白くて、心に刺さるものがある。それを帰ってから反芻するところまで含めて楽しめるのが、いつもいいなと思っています。天海私も何度か拝見していて、私が観た作品は、ごくごく穏やかな日常が描かれる中、ちょっとしたきっかけで世界が変わり、歯車が狂い始め、人間の深層心理が浮き彫りになっていく様子が描かれていて、なんて鋭いところを衝かれるんだろうと感じました。それでいて、ちょっとした幸せがあり、安らぎがあり、希望がある。今回もまさしくそんな世界が描かれていくのではないかと思っています。鈴木物語の発端は、職場の飲み会には行かなくてはならないのか、という本当にありがちな問題なんですよね。でもそこからどんどん、労働環境とか同調圧力とかDVとか、現代の諸問題が浮き上がってきて、どうすればちょっとでも良くなるのかなと木村が一歩踏み出していく。観てくださる方もそれぞれに、自分の生活の中で一歩踏み出してみようと思える何かがあるんじゃないかなと思います。天海現代の問題を全部、登場人物それぞれに振り分けているような気もしますよね。だから、自分と似た人が必ずいて、それぞれが時代や環境とどう闘い、折り合いをつけていくのか、興味を持って観ていただけると思いますし。家族や友人との小さな諍いに見えたり、国家間の争いに見えたりもするので。蓬莱さんの脚本に改めて驚愕しますね。鈴木天海さんのおっしゃるように、小さいけど大きな話が、演劇でしかできない世界があると思います。それを余すところなくお伝えできればなと思っています。自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたら──ちなみに、おふたりはそれぞれ、理不尽な問題にぶつかったとき、どんなふうに乗り越えられていますか。天海自分が変わることでその問題がいい方向に変わりそうであれば、まず自分を変えます。問題を起こしている人を変えようとしても難しいので、その人に対する態度を自分が変えることでいいほうに転がるんだったら、そのくらいは柔軟にやればいいかなと。年々固くはなりますけど(笑)。鈴木僕はまず、相手の立場になって考えてみます。自分の中で一度理解しようとしたうえで、じゃあ相手が変わるにはどうしたらいいかなと考える。でも、天海さんがおっしゃったように人を変えるのってすごく難しいことだから、見込みがないなと思ったら、もうそこから離れます。勇気を持って。天海私は、でも、自分ではなく、誰かが困ってつらい思いをしているのを見ると、けっこう言っちゃうんですよね(笑)。周りの人にも自分の考え方が間違えていないか確認して、冷静に判断してから、「あなた間違ってますよ」って話しに行く。年齢が上がってきたからよけいにできることではあるんですけど、「それは良くないですよね」って言っちゃいます。鈴木さすがですね。──もしかしたら、「こんなときどうするか」というような話をしながら稽古が進むのかもしれないなと思ったりもしますが、稽古にはどんなふうに臨みたいと思われていますか。天海舞台の稽古の醍醐味は、みんなで一緒にご飯を食べたりお酒を飲んだりしながらコミュニケーションを取っていくことにあると思うんです。ぐちゃぐちゃしゃべりながら、「ここのシーンはこう思う」「いや違う」なんてちょっとぶつかったりするのも素敵なところで。今はそれがなかなかできない状況になりましたけど、稽古場ででき得る限りのコミュニケーションを取りつつ、お互いのお芝居を見て、自分たち自身が心を動かされながら、稽古していけたらいいなと思いますね。やっぱり稽古場でぶつけ合うしかないですもんね。そうしてたくさん恥をかいて、怪我をして、いろいろ打たれながら自分が強くなっていく。それは舞台の稽古場じゃないとできないことだと思っています。鈴木そうですね。そういう意味では、蓬莱さんの稽古場は、恥をかきやすい形を作ってくださるんです。上手くいかなくてもみんなが受け入れてくれて、平和な空気の中で進んでいくので、いろいろ試せる。だから、そこで皆さんがどういうお芝居をされて、それによって自分のお芝居がどう変わっていくかというのが、やっぱり楽しみですね。選択肢が増えたからこそ際立つ“1回限り”であることの魅力──コロナ禍の今舞台に立つことには、どんな思いを持っていらっしゃるでしょうか。天海この2年、直に人と会えることは当たり前じゃなかったんだと気づき、劇場で知らない人たちと一緒にひとつのものを観て、同じ時間と空間と感動を分け合えることのありがたさをひしひしと感じたと思うんです。だから今回も、皆さんの目の前で演じられることの貴重さと幸せを感じながら、精一杯やるだけだなと思っています。そして、蓬莱さんの脚本に詰まっているものをどう受け止めていただけるか。それが楽しみですね。鈴木僕も、最近舞台を観に行って拍手をしながら、「この舞台良かったよね」っていう思いをみんなで共有できる幸せを感じたんですけど、それって本当にその場でしか味わえないものなんですよね。見逃し配信など今そこにいなくても楽しめるものが増えている時代で、その場に行かないと感じられない、1回限りであるという、このライブのエンタテインメントの魅力は、より際立ってくると思っています。天海だからこそ、熱量を感じていただける舞台にしたいですね。鈴木はい。ただ「面白かった!」でもいいですし、いろいろなことを感じていただけたらうれしいです。取材・文:大内弓子撮影:源賀津己
2022年02月24日世界的ラッパーであるジェイ・Zがプロデューサーをつとめた西部劇『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』が11月3日(水)よりNetflixにて独占配信される。この度、予告編とキービジュアルが解禁された。自分の縄張りで暴れる者には情け容赦なく銃を抜く荒くれ者のナット・ラヴ(ジョナサン・メジャース)は、20年前に両親を殺害した憎き仇であり、街の平穏を脅かす悪党たちの親玉であるルーファス・バック(イドリス・エルバ)が間もなく釈放されることを知る。ルーファスを見つけ出し復讐を果たそうとするナットだが、街に戻ったルーファスが従えるのは“裏切り者”の異名を持つトルーディス・スミス(レジーナ・キング)をはじめとする、荒野では負け知らずのつわものたち。強大な敵へ立ち向かうために、ナットはかつてのギャング仲間たちに声をかけ、元恋人のメアリー(ザジー・ビーツ)と、ナットの腹心である短気な男ビル、そして早撃ち自慢のお調子者ジムが集う。クセ者ぞろいの仲間たちは少し頼りなさげだが、ルーファスの悪行に終止符を打つための士気は十分。そして迎えた運命の日。お互いに向けて放たれた銃弾に倒れるのはナットか、それともルーファスか?荒野の決闘の場にて復讐は果たされるのか?グラミー賞への最多ノミネート記録を持ち、ラッパーとしてヒップホップ界の頂点に君臨するジェイ・Zがプロデューサーとなり、監督のジェームズ・サミュエルと共にオリジナルサウンドも手掛ける本作。荒野の西部に生きる荒くれ者たちの復讐劇を熱くて軽快なラップとビートに乗せて描き、これまでにないスタイルの西部劇を作り上げた。解禁となった予告編では、古き良き往年の西部劇らしさはそのままに、ノリのよいリズムが刻まれる軽快な音楽に乗せて、荒くれ者たちの命を賭けた決闘が痛快なテンポで映し出されていく。トルーディスの手荒な手引きによって、銃弾が飛び交うさなかを堂々と通り抜け、世に解き放たれるルーファス。さらに巨大で凶悪な仇を迎え撃つナットと仲間たちが撃ち鳴らす銃弾のリズムに合わせるように場面は切り変わり、荒くれ者たちの命を懸けた決闘とドラマに期待が高まる映像となっている。出演は『ザ・ファイブ・ブラッズ』の演技が高く評価され、「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」で第73回エミー賞主演男優賞にノミネートと、注目が集まっているジョナサン・メジャース、「刑事ジョン・ルーサー」でゴールデン・グローブ賞主演男優賞を受賞し、多数の作品に出演するイドリス・エルバ、『ビール・ストリートの恋人たち』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したレジーナ・キング、『デッドプール2』『ジョーカー』のザジー・ビーツ、『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされたキース・スタンフィールドをはじめとする実力派が名を連ねている。西部劇の新たな歴史の幕開けを告げる作品として今年の賞レースでも注目されており、日本でも10月より一部劇場にて公開も予定されている。『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール:報復の荒野』は11月3日(水)よりNetflixにて独占配信開始。(text:cinemacafe.net)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年09月29日セドリック シャルリエ(CÉDRIC CHARLIER)が、フランス・パリで発表した2020年春夏コレクション。アメリカ西部への旅今シーズンのインスピレーション源になったのは、アメリカ・アリゾナ州、ユタ州へのロードトリップ。壮大な風景、燃えるような夕日、乾燥した山々、透き通った空などをコレクションピースに投影した。ランウェイには大地を連想させるブラウンのスカートや、青い空を彷彿とさせるブルーのワンピース、夕日のようなオレンジ色のセットアップなどが登場する。「マカロニ・ウェスタン」の要素を加えて1960年代から70年代にイタリアで制作された西部劇を意味する「マカロニ・ウェスタン」映画の要素を織り交ぜているのも特徴。長いフリンジをあしらったノースリーブニットやデニムスカート、ハーネス風のレザーアクセサリー、ウェスタン調のシューズが目を惹く。フェミニンなスカラップフェミニンなムードをもたらすスカラップレースも、今季を象徴するディテールの1つ。スカートには裾に、ブラウスには胸元から袖にかけてフリルを重ねるように配し、ウェスタン調にロマンティックな雰囲気をプラスした。サテンとデニムをミックスメインマテリアルは、エレガントな光沢を纏ったサテンとカジュアルな印象のデニム。ペイズリー柄を用いたサテン地のスカートや、細かなプリーツを入れたデニムアウターなどを投入し、異なる魅力の素材をミックスしたスタイルをコレクション全体で楽しんでいる。
2019年10月11日6月13日、テレビドラマ「西部警察」(テレビ朝日系)の放映開始40周年記念としてDVDボックスの発売が発表された。DVDボックスは数量限定で10月14日に発売予定。DVD以外にも“現金輸送 ジュラルミン風ケース”などドラマを彷彿させる特典がつく。Twitter上では《密かに資金調達しようかと思うぐらい欲しい》《正直、欲しい》《ヤバい買ってしまいたい》と垂涎の声があがっている。西部警察といえば、1979年から1982年にかけて放送された全236話に及ぶ石原プロの代表作。「東京のコンクリートジャングルの中に花を咲かせる」と意気込んだ故・石原裕次郎さんの渾身の作品でもある。放送当時は前例のない過激な爆破シーンや銃撃戦、カースタントなどが注目を浴びた。実際に営業しているレストランの爆破や本物の煙突を倒すといった“規格外”な演出もあったが、過激な撮影できたのはロケ地の住民による協力があったからだった。石原が大動脈瘤の大手術から復帰した際、「ドラマでお世話になった方々に感謝の気持ちを伝えたい」と“お礼参り”を切望。その感謝の気持ちとして、ドラマの続編撮影が「全国縦断ロケ」として日本各地で行われた。そんなエピソードもあるいっぽう、発売されるDVDボックスの価格は付属特典つきで12万円(税込み)だ《高いなあ》《うーん、12万、…手、手が出せん》《これ欲しい…ただ値段が》と高額な価格設定に悲痛な声もあがっていた。
2019年06月14日名優にして巨匠クリント・イーストウッドが西部劇にオマージュを捧げ、1993年にアカデミー賞9部門ノミネート、最優秀作品賞ほか4部門に輝いた名作『許されざる者』が日本映画として生まれ変わる!『フラガール』、『悪人』の李相日監督が自ら持ち込んだ企画を実現、国際派俳優・渡辺謙を主演に迎えて同名映画にて日本時代劇を制作することが決定した。『荒野の用心棒』に代表されるマカロニ・ウエスタンで一時代を築いたイーストウッドが自らの師にオマージュを捧げるために作り上げた“最後の西部劇”『許されざる者』。銃を捨て、幼い子供たちと密かに暮らしていた老ガンマンが、賞金稼ぎのために再び銃を取る姿を描き、当時無冠であった彼は4冠を獲得した。本作に感銘を受けた李監督は、昨年配給元であるワーナー・ブラザーズに日本版の企画を持ち込み、半年後に本国後より許可が下りてすぐに執筆を開始。今年6月に製作の最終決定が下りた。自身初の時代劇として挑む本作では、幕府崩壊後の明治時代初期、北海道を舞台に、江戸幕府側の残党・釜田十兵衛が再び刀を取り戦いに身を投じる姿を描く。黒澤明監督の名作『用心棒』を西部劇に変えた『荒野の用心棒』、さらにそれにオマージュを捧げた三池崇史監督の『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と、相思相愛の関係にある時代劇と西部劇。その決定打となる今回の一大プロジェクトにふさわしい主演キャストに抜擢されたのが、『硫黄島からの手紙』でイーストウッド監督とタッグを組んだ経験のある渡辺さん。オリジナル版でイーストウッドが演じた役を渡辺さんが演じるほか、相棒モーガン・フリーマンの役に柄本明、そしてジーン・ハックマンの役に佐藤浩市という日本映画界を代表する演技派3人が揃った。この映画化決定に、当のイーストウッド監督からは「『硫黄島からの手紙』で濃密な仕事をした私の良き友人である渡辺謙氏と李相日監督が、このたび、日本の『許されざる者』製作にあたり、タッグを組むと聞いて大変光栄に思います」と喜びのコメント。巨匠から背中を押される形となった李監督は、「自分は正しいと疑いなく胸を張る人間よりも、迷いや贖罪を抱え、正しくありたいと葛藤する人間に寄り添えるもの…、そんな映画を目指していければ、と考えています。西部劇の傑作と言われるオリジナル作品。そして何よりも、尊敬してやまないクリント・イーストウッドという類まれな映画人に立ち向かえる機会を得られたことに、興奮と喜びはもちろん、怖れすら抱かざるを得ません」と並々ならぬ喜びを表す。そして、大役に抜擢された渡辺さんは「映画界での父とも思っているクリントの代表作をリメイクするのは、大きな挑戦になります。李監督と共に北海道の大地と格闘しながら、僕たちなりの『許されざる者』を積み上げていきたいと思っています」と力強い意気込みを寄せている。本作の撮影は、9月中旬より11月下旬まで全編北海道ロケで行われ、2013年秋に公開予定。ウエスタンにインスパイアされた映画魂を、どのように日本映画として蘇らせるのか?続報を待ちたい。『許されざる者』は2013年秋、全国にて公開。「許されざる者」Blu−ray価格:2,500円(税込)「許されざる者」DVD価格:1,500円(税込)発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売中■関連作品:許されざる者 (2013) 2013年秋、全国にて公開
2012年08月20日