いまや介護は誰でも避けては通れない問題。平成27年の厚生労働省の調査では、85歳以上の60.3%は介護が必要な状態であることがわかっています。家族の介護には多額の費用が発生しますが、それだけでなく、介護する側が仕事を辞めたり、休職したりせねばならず、収入が減ってしまうこともあります。このような状態で徐々に家計が圧迫され、「介護破産」に陥るケースも近年増えているといいます。収入が減っても住宅ローンなどは払い続けなくてはならないため、事前にきちんと資金計画をしていないと、後で取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。そこで目を通しておきたいのが、『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本』(太田差惠子著、翔泳社)。介護が必要になった場合の施設の選び方から、かかるお金、契約についてまでが具体的に説明されています。今回は本書のなかから、施設入居を計画する際に知っておくべきポイントをご紹介します。■1:親が「100歳になるまで」を想定して計画する高齢者施設に入居するにあたって必要な費用は、大きく分けて「入居一時金(前払金)」「月々必要な料金(居住費・食費・サービス費など)」「その他の費用(医療費・生活用品・小遣いなど)」「予備費」となります。入居一時金は無料~1億円、月額費用は5~40万円と施設によってかなり幅があるため、「いくらかかるか」というより「いくらかけられるのか」という視点で検討していく必要があります。資金計画を立てる際は、親が100歳まで生きると想定して計算します。入居一時金などのまとまったお金は貯蓄から、月々の支払いは年金などの収入から支払うのが基本です。たとえば、1,000万円貯蓄があるAさん(80歳)の場合、一時金200万円、緊急の出費に備えた予備費を200万円とすると残りは600万円になります。100歳まであと20年間生きるとすると、年間で使えるお金は30万円で、月額にすると25,000円。毎月10万円の年金があるとすると、12万5,000円までは支払えるということになります。まずは早い段階で、親の貯蓄と毎月の収入を把握しましょう。資産状況がわからないまま施設探しをすると、あとあとやりくりができなくなってしまう恐れがあります。■2:月額利用料の他にかかる費用にも注意する特別養護老人ホームや老人保険施設など、介護保険で入れる「介護保険施設」では、おむつ代や食事用エプロン代など細かなものまで介護費に含まれています。しかし、介護付き有料老人ホームなどの民間施設の場合、おむつ代は原則有料。持ち込みをした場合でも廃棄料金が必要になる施設もあります。通院への付き添いや買い物代行なども費用がかかります。また、民間施設入居中に病院に入院する場合、食費以外は継続して支払わなくてはいけません。このような状況になると「施設費用」と「入院費用」が二重にかかり、厳しい状況になります。そのため、あらかじめ予備費をとっておかなくてはいけません。■3:利用料金に合ったサービスかどうか確認する民間施設の利用料金を大きく左右するのは、「立地」「設備」「人件費」の3つ。一般不動産と同様、立地条件のよいところは施設料金も高くなる傾向があります。建物についても新築は割高で、中古物件をリノベーションした施設は割安になっています。共用施設の広さや豪華さも注意したいところです。また、人員体制も確認しましょう。国の指定基準は要介護者3名に対して職員1名となっていますが、民間施設では2.5:1や2:1となっているところもあります。また、介護職員よりも看護職員の方が人件費が高くなるため、看護師が24時間体制で常駐する施設では利用料金が高くなります。比較検討する際は、なにが必要でなにが必要ではないのかをしっかり見極めることが大切です。■4:自分自身も年金生活になる可能性を想定する親の貯蓄や年金で費用が十分にまかなえない場合、子からの支援が必要になることもあります。しかし、現在は働いていて収入が十分にある人でも、将来は年金生活になるということを意識しておかなくてはいけません。自分自身が介護される身になった、もしくは先に自分が亡くなってしまった場合は次の世代に大きな負担をかけることになってしまいます。親の支援をする場合は、子の生活設計も考え、できる範囲で行うことが大切です。■5:「共倒れ」になる前に生活保護も視野に入れる介護疲れで、共倒れ寸前のような状態になると「お金はあとでなんとかなるはず」と考えて、とにかく施設入居の契約をしてしまう人がいます。しかしこれは危険。途中で経済状況が厳しくなり、施設を退去しなくてはならない事態に追い込まれることもあります。それを回避するには、まず担当のケアマネージャーに相談し、在宅のままショートステイを連続30日間利用する、3ヶ月間老人保健施設に入居してもらうなど一時的に親と離れ、冷静に考える期間をもうけましょう。親の経済状況がかなりひっ迫している場合は、親に生活保護を申請することも一案です。施設の月額利用料を生活保護の「生活扶助」「住宅扶助」で賄える可能性があります。実際生活保護を受けながら、住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅で生活している例も珍しくありません。*介護にかかる費用は施設によって大きく異なるので、資料などを取り寄せてしっかりと比較検討することが大切。親が元気なうちはまだまだ大丈夫と思いがちですが、元気なうちだからこそ、しっかりと話し合っておきたいですね。(文/平野鞠) 【参考】※太田差惠子(2016)『高齢者施設 お金・選び方・入居の流れがわかる本』翔泳社※介護や支援が必要な人の割合はどれくらい?-公益財団法人 生命保険文化センター
2016年08月02日いま、多くの人が親の老後に不安を感じている時代。実際、オウチーノ総研が20~49歳までの男女741人に「親の介護について考えているか、不安はあるか」アンケート調査したところ、不安を感じている人は81.0%もいるとの結果が出ています。なかでも親の認知症介護は、誰にとっても他人事では片づけられない問題ですよね。だからこそ参考にしたいのが、きょうご紹介する『医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得』(工藤広伸著、廣済堂出版)です。著者は、介護ブログ「40歳からの遠距離介護」で生計を立てながら、家族の介護をしているという人物。40歳のとき、祖母(要介護3)が子宮頚がんで余命半年と宣告されたことを契機に介護離職。現在も、認知症が発覚した母(要介護1)とのダブル介護を行っているのだそうです。つまり本書では、そんな経験から得た認知症介護のノウハウを明かしているわけです。本書によると、介護には「魔の3大ロック」といわれるものがあるのだとか。身体を拘束する「フィジカルロック」、薬で抑えつける「ドラッグロック」、言葉で圧力をかける「スピーチロック」がそれ。その一方、著者を含めた介護者も、実はいろいろなものに「ロック」されているのだといいます。■介護の魔の3大ロック(1)マネーロックまずは「マネーロック」。住宅、教育ローンなど固定された支出が多くなり、金銭的に身動きが取れない状態を指した、著者の造語。というのも認知症介護をしていると、想定外の手術、施設への入所、リフォーム費用など、突然の出費が多いものなのだそうです。(2)タイムロック次にタイムロック。本来の意味は「時計錠」ですが、これも著者の造語。勤務時間がキッチリ決まっていて、通勤時間も2時間かかるなど、日常が「自由度のないタイムスケジュールになってしまっている状態」を指すものです。「認知症の人が徘徊して警察に呼ばれてしまった」「下の世話に1時間以上かかってしまった」「デイサービスに行きたくないといいだした」など、介護をしていると予想外のトラブルが発生することになります。そんなとき、仕事に行けなくなってしまったりしたら、そのフラストレーションを認知症患者本人にぶつけてしまうことになったりもするとか。つまり、それはタイムロックが原因だということ。ちなみに著者の場合は、祝業をフリーランスにしたため、タイムロックはほとんどないのだといいます。お母さんの妄想に30分以上つきあうこともあるそうですが、イライラしていないので気持ちに余裕があるのだそうです。それは、とても大切なことであるはず。つまり介護をするにあたっては、なんらかのかたちでタイムロックから自分を解き放つことが必要なのでしょう。(3)常識ロックそして最後は常識ロック。これは介護者が、「まわりのみんながそうしている」という意識から、自らをロックしてしまうことを指すのだといいます。少しわかりにくいかもしれませんが、「みんなすべて自分の手で介護している。他人に頼るなんてもってのほか」という“常識”にとらわれすぎている介護者が、本当に多いというのです。もしかしたら、日本では家事も育児もすべて自分でやる人が多いという現実が、介護にも影響しているのかもしれない。著者はそう分析しています。また、崩れつつあるとはいえ、「介護は女性がするのが当たり前」という幻想もいまだ根強いのだとか。しかし、介護をアウトソーシングしてなにがいけないのでしょうか?そんな疑問を投げかけている著者も、週2回のデイサービス、ゴミ捨てなどの訪問介護、週1回の訪問リハビリ、隔週での訪問看護など、アウトソーシングをしているといいます。■自分の手で解除しようまた、「介護でタイムロックされている人は大変な思いをしているから偉い」と尊敬され、自分の時間をつくり出そうとしている人は尊敬されないというのも不思議な話だと著者。たしかに私たちは苦労を尊敬の対象にしがちですが、そういうものではないはずです。だからこそ、そういった「常識ロック」を自分の手で解除すべきだと著者は主張します。そうすれば、介護の幅が広がり、孤独からも解放されるというのです。アウトソーシングしていると親戚から文句をいわれることもあるでしょうが、大切なのは「介護者が主体的であること」だからです。見るべき方向は「世間やみんな」ではなく、認知症の人ご本人、そして介護者自身。認知症の人ご本人には「介助」が、介護者には「ロックの解除」が必要だといいます。*当然のことながら、介護には、つらく苦しいものというイメージがあります。たしかに、それは事実なのでしょう。しかし本書の魅力は、著者がそういった被害者意識とは別の場所にいることです。「わたし自身、認知症介護は4年目に突入しました。もちろん、悩みはあります。しかし、思ったほど悩みは深くなく、『しれっと』介護ができています。『しれっと』とは、何ごともないかのような状態のことです」(「はじめに」より)この記述からもわかるとおり、決して悲観的ではないのです。だからこそ本書を読んでみれば、絶望的なものとして語られがちな認知症介護を、もう少し広い視野で眺めることができるようになるはずです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※工藤広伸(2016)『医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得』廣済堂出版
2016年07月17日テレビや雑誌などでおなじみの、男性が喜ぶ「さしすせそ」は実践している方も多いのではないでしょうか?「さすがですね〜!」「知らなかった〜!」「すごいですね」「センスいいですね」「そうなんですかぁ!」基本的には、男性は褒められるのがとっても大好き。この5つのキーワードをうまく会話に盛り込めば、聞き上手の愛され女子になれること間違いなし!さらに忘れてはいけないのが、男性はとってもナイーブで傷つきやすいということ。いくら親しくなっても、男性の気持ちが冷めてしまうような言葉って意外とたくさんあるんです。そこで今回は、男性を傷つけてしまう「親しくなってからが要注意!男性に言ってはいけない”さしすせそ”」をご紹介してまいります!さ…「さっきも言ったよね?」基本的に、男性は目の前の事に夢中になる傾向にあります。男性が何かをしている最中に話しかけても、どこか上の空なのは仕方のない事です。そんな時、彼があなたの話を聞いていない事にイライラしてこう言いたくなるのはとてもよく分かりますが 「理不尽な怒りをぶつけられた」と思うのが男心。もし彼が何かに夢中になっている時には、大切な話やお願い事をするのは少し待ったほうが良いかもしれません。し…「知ってるよ」男性の多くは見栄っ張りで自慢したい生き物です。そして、ひそかに「人よりも優位に立ちたい」と思っています。自分の持つ知識を女性に披露した時に、目をキラキラさせて「知らなかった〜!」なんて言われたら、 それだけで気分が良くなってトークに花が咲く単純な習性を持っています。そんな時、女性の口から「知ってるよ」なんて言葉が出てきたら、一気にテンションダウンして、場の空気をどんよりとさせてしまうかも。たとえ知っている話題でも、前にどこかで聞いたことがある話題でも、初めて聞いたフリをするのも優しさのひとつです。す…「すぐに○○するよね」これは男性に限った事ではないかもしれませんが、人から何か指摘されるのは、あまり気持ちのいいものではありませんね。特に、男性は基本的にプライドが高いので「恥をかかされた」と思い不機嫌になってしまう場合があります。例えば、ちょっとした衝突があった場合に「すぐに怒るよね」「すぐに寝ようとするよね」というような追い討ちをかけては、彼も意固地になって大喧嘩に発展してしまう可能性も大です。彼の欠点が目についてイライラした時こそ一呼吸ついて、衝動的に言葉を発しないほうが良いですね。せ…「センス悪いよね」自分の好きな男性には、できればいつもオシャレで居て欲しいものです。記念日などの特別な日には素敵なプレゼントを贈られたいし、ロマンチックなデートをするのが憧れという女性も多いのではないでしょうか?しかし、男性は以外にも自分のファッションに無頓着だったり、女性を喜ばせるプレゼントやデートスポットに疎いものです。そんな中、清潔感を重視して選んだ服装や、一生懸命考えたデートプランやプレゼントにダメ出しをされたり「無いわ…」という表情をされたりしては 自分を全否定されたような気持ちになり、あなたに対して「高飛車な女」という印象を抱いてしまうかもしれません。ここは大きな心で、彼の精一杯に対して笑顔で応えるのがベターです。それとなく自分の好みを伝えて、彼をプロデュースするのも面白いですね。そ…「そんなことも出来ないの?」女性の前では頼れる男でありたい!と思うのが男心。なんでも卒なくこなし、カッコいい自分をアピールするチャンスを狙っている男性も多いはず。しかし、どんな人にでも苦手分野があり、そこには触れられたくないのは男性ならより強く思っているでしょう。自分が苦手だと思う事を目の前で簡単にやってのけてしまう女性に対しては尊敬の気持ちも抱くけど、やっぱり自分をふがいないと思ってしまうんです。もし彼の苦手分野に気付いてしまっても、指摘したり茶化したりするのはNG。あえて気付かないフリをしてあげたり、褒めて伸ばすのも思いやりですね。男性は単純なようで、実はとっても繊細です。親しくなって気心が知れると、ついサバサバと接してしまいたくなるかもしれませんが、親しき仲にも礼儀あり。男性のプライドを傷つけてしまわないように、大きな心で接してあげるのも女性ならではの優しさですね。
2016年06月30日コンドームは間違った付け方をしていると破れてしまうことがあります。また、きちんとつけていても様々な原因で破れることがあります。コンドームはどのような場合に破れてしまうのか…10の理由を紹介します。袋から出すときに傷がついたコンドームを取り出すとき、きちんと端に寄せていますか。 中央にコンドームがあるまま乱暴に袋を破ると、その勢いでコンドームに傷がついてしまうことがあります。 また袋から取り出すときも、乱暴に扱うと傷つけてしまう可能性があります。コンドームはとても薄いゴムでできていますので、丁寧に扱うようにしてください。装着中に爪で傷をつけてしまったペニスにコンドームを付けるとき、無意識のうちに爪を立てていませんか。 また、彼にコンドームを付けてあげるときネイルについているラインストーンなどをひっかけてはいませんか。 コンドームは、爪で傷つけられることで破れることもあります。男性の爪が伸びたままでの性行為は女性の膣内を傷つける原因にもなるので、セックスの前にしっかりと爪を切ってもらいましょう。女性が十分に濡れていない膣内が濡れていない状態で挿入すると、乾いた膣とゴムとの摩擦でコンドームが破れてしまうことがあります。 濡れていないままのセックスは膣内を傷つける原因にもなるので、女性がしっかりと濡れてから挿入するようにしてください。濡れにくい体質の人は、ローションを使うというのもおすすめです。精液だまりから空気を抜いていないコンドームの先端には射精した精液をためるための“精液だまり”があります。 コンドームを付けるとき人差し指と親指を使い、この部分の空気を抜いておきましょう。 精液だまりに空気が入ったまま付けると、途中で破れてしまう可能性があります。財布やポケットで保管しているコンドームを財布の中に入れている人はいませんか。 財布やポケットなど摩擦の多い場所で保管していると、傷がついてしまい破れやすくなってしまうことがあります。 持ち歩くときは専用のハードケースに入れるなどして、摩擦の少ない場所で保管するようにしてください。使用期限が過ぎているコンドームには使用期限があります。 タイヤや髪の毛のゴム、輪ゴムなどを想像すると分かりやすいと思うのですが、ゴムは時間の経過とともに劣化してきます。 そのため使用期限が過ぎたものを使っていると、品質の劣化によって破れてしまうことがあるのです。サイズがあっていない男性のペニスのサイズは人それぞれです。そのためコンドームにも「サイズ」が存在します。 サイズがあっていないものを使っていると、それが原因で破れてしまうことがあるのです。 大きすぎても小さすぎてもいけません。 必ず彼のジャストサイズのものを選ぶようにしましょう。フェラチオで使ったコンドームで挿入フェラチオのときにコンドームを使うのは性病予防のために大変効果的です。 しかし、このときコンドームに歯が当たって傷がつくと、そこから破れてしまうことがあります。 挿入するときは新しいコンドームを使うようにしてください。2枚重ねで使用している避妊や性病予防のために2重でコンドームを使う人がいますが、これはむしろ逆効果。 コンドーム同士が摩擦で破れてしまうことがあります。効果が2倍どころか通常以下です。 必ず1つずつ使うようにしましょう。外国製の怪しいコンドーム外国製のものには有り得ないほどの格安価格のものがあります。 しかし、外国製の怪しいコンドームはあまりおすすめできません。 コンドームはあなたの体を守ってくれる大切な“ナイト”です。 信頼できる製品を使ってください。 ちなみに、日本のコンドームの品質は世界一とも言われています。以上のように、コンドームは様々な原因によって破れてしまいます。 ここで紹介した破れる原因と予防法はぜひ覚えておいてくださいね。情報提供元:Rucora[ルコラ]
2016年06月03日「猫系女子」と言えば愛され女子の代表格ですよね。男を虜にし、黙っていても尽くされる。憧れる女子も多いのではないでしょうか?そんな「猫系女子」、一歩間違えるととんだ勘違い女になってしまうから要注意!今日はホンモノの猫系女子についてご説明してみましょう。自分のペースを崩さない「猫系」と言われる女性の一番の特徴は男性の思い通りにならないところ。恋愛中も自分のペースを崩さないところが、自由気ままで媚びない猫に例えられる所以です。では「ペースを崩さない」とは、具体的にどんなことなのでしょう?ペースを崩さない為の核となるのが「優先順位」を見失わないことです。勉強、仕事、友達など、恋愛に夢中で疎かになってしまうことありませんか?猫系女子はどんなに彼氏が好きでも、それらを見失うことはありません。彼女が忙しく思うように会えなかったり、自分以外に大切なものが沢山ある場合、男性はフラれやしないかヒヤヒヤしてしまいます。その結果、男性から率先して尽くしてくれるのです。くれぐれも、「ペースを崩さない」を約束を破ったり音信不通になることと勘違いしないように。それはただの自己中ワガママ女です。甘え上手猫系女子の特徴には「甘え上手」も挙げられます。この「甘え方」も猫系ならではのポイントがあるんです。まず、猫系女子は基本的に甘えません。普段甘えないからこそ、甘えられた時、男性はなんでもしてあげたくなるんです。男性は守ってあげたい!頼られたい!という一種の使命感のような気持ちを持っています。普段は甘えてくることのない猫系女子といると、そんな「頼られたい欲求」に飢えていますよね。その為、甘えられることに優越感すら感じてしまうのです。甘える行為は精神面でも金銭面でも、どんなことだってOK。くれぐれも、常に彼氏に身も心も甘えきった依存系女子と間違えないように気をつけましょう!「ありがとう」を忘れないホンモノの猫系女子になる為に欠かせないのがこれ。尽くされることに慣れるとそれが当たり前になります。それと同時に感謝の気持ちを忘れてしまっては、スグに捨てられてしまうのがオチです。尽くす側を経験したことがある女性なら「ありがとう」の一言の威力をきっと分かっているはずです。この一言で全てが報われますよね。それは男性も同じなんです。感謝の気持ちを表すことはどんなご褒美よりも男性の尽くしたい精神を刺激します。「男性を振り回す」ことと「男性に対して傲慢になる」ことはまったくの別物。くれぐれも、お姫様気取りのイタい女にならないように内面までしっかり猫系女子に変身しましょう。猫系女子と勘違い女子、違いは歴然ですね。自分らしくハッピーに生きることが尽くされ猫系女子の近道ですよ〜!
2016年05月24日最近、「親の介護のため仕事を辞めざるをえなくなり、生活が苦しい」とか、「両親の介護費用のために貯蓄が減ってしまった」という話を聞くことがあります。自分たちの介護にかかるお金の準備をするより先に、両親の介護にかかるお金が心配だという方も少なくないでしょう。しかし実際問題として、介護の費用はどのくらいかかるのでしょうか?今回はみなさんの気になる疑問を解明していきたいと思います。■公的介護保険から保障を受けられる!公益財団法人 生命保険文化センターが、「年代別人口に占める要支援・要介護認定者の割合」というデータを発表しています。これによると、日本人が老後の介護状態になる確率は、80~84歳では29.9%、85歳以上で60.3%。確率は75歳をすぎたあたりから急速に上がりはじめます。平均寿命が女性86.41歳、男性79.94歳(2012年)という世界一の長寿国に生まれ育った私たち。人生の最終コーナーのあたりで、どうしても介護状態になる確率が高くなるようです。介護にかかる費用については、国の公的介護保険が導入されたため、介護保険の対象サービスを受けた場合の自己負担は1割で済むようになりました(2015年8月より一定収入以上の方は2割)。つまり居宅サービスを例にとると、もっとも多く介護サービスを受けることができる要介護5の人でも、自己負担の上限金額は36,065円というわけです。さらに、健康保険の高額療養費制度と同様介護保険にも「高額介護サービス費」という制度があり、一般世帯の場合であれば、37,200円を上限としてそれ以上自己負担が増えないようになっています。ただ、介護の状態や環境によっては、支給限度を超えたサービスが必要になる場合もあり、それは全額実費となってしまいます。すると、次に気になるのは実費がいくらになるのか、ですよね?これについては、同じく公益財団法人 生命保険文化センターの「介護保険からの給付と自己負担額(1ヶ月分)」にある介護費用例からイメージできるようになっています。あくまで例ですが、月額サービスの利用合計金額が277,070円(訪問看護40,700円、訪問介護85,360円、デイケア100,360円、ショートステイ25,650円、福祉用具貸与25,000円)で、要介護度別の支給限度額(本事例は要介護3)が269,310円。つまり、277,070円から269,310円をひくと7,760円になるので、7,760円の自己負担があるということになります。■本当に毎月25万円以上もかかるのかこう見てみると、「それほど介護費用がかかるのか?」という疑問が生まれますよね。介護の話になると「施設に入れば毎月25万円以上はかかる」というような話をよく聞きます。しかし、これは「有料老人ホーム」に入所した場合なのです。同じ施設でも「特別養護老人ホーム」であればこんなに費用はかかりません。ただし東京をはじめ各地とも、「特別養護老人ホーム」は定員がいっぱい。順番待ちも相当な人数です。つまり、ここに介護の問題があるわけです。「介護が必要な両親がいる。でも費用の安い施設は定員がいっぱいで入れない。かといって高額な有料老人ホームに入れることはできない。結果、自宅で介護をせざるをえない」こんな図式なのです。自宅で介護となれば、働き方にも制限が出る場合があります。そのため収入が減り、生活苦という悪循環に陥るのです。近年は、10万円台で入所できる有料老人ホームも増えてきました。10万円台であれば、両親の年金を考慮すると多少の負担で預けられるかもしれません。親の年金受給額を早めに把握し、有料老人ホームの情報にもアンテナを張っておくことお勧めします。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※介護や支援が必要な人の割合はどれくらい?-公益財団法人 生命保険文化センター※介護保険制度の改正について-神奈川県ホームページ※実際にかかる介護費用はどれくらい?-公益財団法人 生命保険文化センター
2016年04月27日日本は世界一の長寿国ですが、75歳以上の要介護率は約4割といわれているそうです。つまり、健康なまま長生きするのは簡単なことではないのです。誰もが将来寝たきりになることなく、元気でいたいと願うもの。それを叶えるために読んでほしいのが、『50代から始める ドクター白澤流「寝たきり」にならない5つの習慣』(日本実業出版社)です。著者の白澤卓二氏は、医学博士であり、30年間長寿を研究する人物。「死ぬまで元気な人には共通点がある」と主張する著者は、それを5つの習慣「油」「運動」「睡眠」「生きがい」「糖質」に分類。その考え方を軸に、本書では寝たきりにならない生活習慣をわかりやすく解説しています。決して難しいことではなく、気軽に実践できることばかりです。■将来の健康度が簡単にわかる15の質問みなさんは健康でいられる自信がありますか?まずは、ご自身の将来の健康度をチェックしてみましょう。以下の15個の質問のなかに当てはまるものがあるか、たしかめてみてください。(1)今日一日の計画がうまく立てられないときがある(2)すでにストックしてあるものをまた買ってしまう(3)自分のミスなのに、相手を怒鳴りつけてしまう(4)同じことを何度も質問していると指摘されたことがある(5)わからないことがあると自分で解決しようとせず、人を頼ってしまう(6)次になにをするつもりだったか忘れることがある(7)果物を毎日食べない(8)白いごはんを食べないと食事をした気がしない(9)パンを食べるときはマーガリンを塗る(10)歯の状態がよくなく、硬いものなどは食べにくい(11)手を胸の前で組み、片足で椅子から立ち上がれない(12)片足立ちで靴下をはけない(13)片足だけで一分間立っていられない(14)段差がない場所でもつまずく(15)主に車を使い、家や会社のなかしか歩かない1~6が認知症のチェック項目、7~10が生活習慣病のチェック項目、11~15が筋肉量の減少を示す「サルコペニア」のチェック項目だそうです。当てはまる数の多いグループは要注意とのこと。また5つ以上チェックがつけば、寝たきりの予備軍になるといいます。とはいえ1つでも当てはまる項目があれば、生活習慣を改めた方がいいかもしれません。ところで本書には、寝たきりにならないために、積極的に摂りたいものも紹介されています。■ココナッツオイル・コーヒーで老化防止たとえばココナッツオイル。少し前からブームになっていますが、買ったものの少し使って放置したまま……なんていう人も少なくないのでは?第一章『20歳若く見える人の「油」の習慣』のなかで、著者は老化防止の万能ドリンクとして「ココナッツオイル・コーヒー」を勧めています。ココナッツオイルには中鎖脂肪酸が多く含まれ、認知症状の改善に効果的なのだとか。また糖質に対する欲求や食欲を抑える性質もあり、ダイエット効果もあるというのです。そんなココナッツオイルを入れたコーヒーのつくり方は簡単。カップ1杯のホットコーヒーに大さじ1杯程度のココナッツオイルを入れて、よく溶かすだけ。ミキサーなどで撹拌すれば、カフェオレのようなクリーミーなコーヒーになるといいます。面倒だという人は、スプーンで混ぜて飲んでもよいそうです。ただし油が表面に浮くため、若干飲みにくいと感じる人もいるかもしれません。また、飲むタイミングも大切。食事のときよりも、食前にとったほうがココナッツオイルの効果は高まるそうです。ベストなのが、食事の3時間前のタイミング!そしてコーヒーが苦手な人なら、ホットの紅茶やココアに替えてもOK。■りんごを皮ごと食べて肥満&がん予防!ほかにも第五章の『長寿回路のスイッチを入れる「糖質」の習慣』で、著者は優秀な食材としてりんごを勧めています。厚生労働省が推進するプロジェクト「健康21」では、1日200gの果物を食べることを目標としています。しかし、日本人の平均摂取量は115gほどだとか。果物は高いし、皮をむいたりする作業が面倒という人も少なくないでしょう。でもりんごなら皮ごとかじりついて食べられますよね。しかも、りんごの皮にはポリフェノールがたくさん含まれています。りんごに含まれるポリフェノールの一種であるプロシアニジン類は脂肪の蓄積を制限し、がん細胞を自死させる働きを持っているというのです。つまり毎日りんごを食べることで、太りすぎを防止でき、がんになりにくい可能性があるということ。これは積極的に摂りたいですね。*本書には、寝たきりにならないための日常生活のコツと工夫がたくさん紹介されています。ずっと元気で過ごしたいなら、ぜひ手にとって参考にしてみてください。ご自身の生活習慣を見直すきっかけになるかもしれませんよ。(文/椎名恵麻) 【参考】※白澤卓二(2016)『50代から始める ドクター白澤流「寝たきり」にならない5つの習慣』日本実業出版社
2016年03月23日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。介護保険を利用したいが、具体的にどのようなことから始めれば良いのか分からない、という人は少なくありません。極端なことを言ってしまえば、 何も分からない状況であっても市役所の“介護保険を担当してくれる窓口” に相談をすれば、手順を教えてくれます。この窓口を見つけることができなければ、市役所の総合受付に尋ねればすぐに場所を教えてくれるはずです。できるだけスムーズに手続きをしておきたい人は、少し詳細を知っておくと便利です。●介護保険を申請する手順申請→調査→一次判定→二次判定市役所の介護保険担当窓口に申請をすれば、そこで申請自体は終わりになります。そもそも申請に必要な書類がわからないという場合、書類が欲しいということを窓口で伝えれば必要な書類を手に入れることは可能です。※年齢、状態によって必要な書類は変わってきますが、1から全て説明をしないと書類をもらえないことはなく、年齢、申請をしようとする理由などを説明できれば、適した書類を受け取ることは可能です。必要になる書類として要介護・要支援認定申請書というものがありますが、ここには、主治医の氏名や医療機関などを記入していきます。ここで、「主治医なんかいない、どうすればいいの……?」と大きな疑問を感じてしまう人がいるかもしれません。介護保険を利用していく場合には、主治医の診断が必要になりますが、いない場合には市町村が決める主治医に診断をしてもらい、氏名を記入してもらうため、あらためて主治医を見つけていく必要はありません 。この後、調査、判定があるのですが、自分で行動を起こしていくのは、ほとんどの場合“申請”までとなります。意外と感じてしまうかもしれませんが、調査から判定に関しては、専門家が進めていくことがほとんどです。----------ただ、最後に注意しておきたいのが“判定結果に納得できない場合”です。この場合には、再度自分で、あるいは被保険者になる人の関係者が行動を起こしていく必要があります。納得できない場合には、不服申し立てができることを知っておくと良いでしょう。【参考リンク】・サービス利用までの流れ | 厚生労働省()●ライター/yoshi
2016年03月11日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。介護保険を利用していくときの基本になる存在として、“ケアプラン”があります。これは介護保険を利用する人の状況を調査し、綿密に決めていくものであり、サービスの利用範囲を決めていくもの になります。基本的にケアマネージャーが作成をしていきますが、実はケアプランは個人で作ってしまうこともできます。ただこの場合、サービス利用料や単価についての知識が必要であり、それらを調べながら作成をするため専門知識がないとなかなか難しいのが現実です。個人で作れるメリットとしては、ケアプランの内容を全て把握できる、風通しの良い介護保険を利用することができる、などがあります。●要支援と要介護でのケアプラン要支援というのは、比較的症状が安定していて身体的状況もそれなりに良い状態であり、介護状態になってしまうことを予防する意味 も持っています。このような支援のケアプランは、地域包括センターと連携をして作っていきます。要介護の人の場合、施設を利用する場合には施設のケアマネージャーなどとプランを作っていくことになり、在宅サービスの場合には居宅介護支援事業者と契約をしてケアプランを作成していきます。●ケアプランは介護を必要とする人のためのもの要注意点として、最後に説明をしておきます。ケアプラン作成のときに起きてしまいがちな問題としては、“ケアプランがただのスケジュールのようになってしまう”ということです。これは分かりやすく言ってしまうと、支援をする人のためのスケジュールということになります。介護を必要とする人、またはその家族の意見や状態がうまく反映されていない状況のケアプランは、作成されても十分な支援を受けることができない ことにつながります。具体的に言ってしまうと、介護内容が具体的になっておらず、曖昧なもの、または不可能なものなどです。必ず内容をケアマネージャーの人に説明してもらい、家族や介護を必要とする人が納得できるケアプランを作ってもらう必要があります。介護保険のサービスに関するトラブルとして、ケアプランの内容に関するトラブルというのは決して少なくありません。【参考リンク】・地域包括支援センターの手引きについて | 厚生労働省()●ライター/yoshi
2016年03月09日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。介護保険制度というのは社会的にも定着してきている現代ですが、「そもそも介護保険制度って何なのか」ということがよくわからない人もいると思います。高齢者が増えてきている日本においては、 非常に重要な制度であることは理解しておくといいでしょう。介護保険制度を理解していく上で重要になるのが、“保険者 ”“被保険者 ”“制度を利用したサービス ”になります。保険者は、主に国や市町村と考えておいて問題はありません。被保険者は、第1号保険者(65歳以上の人)、第2号保険者(40歳以上65歳未満の医療保険加入者)になります。制度を利用したサービスというのは、特定の介護施設や介護サービスなどになります。被保険者と保険者の関係は、被保険者から保険者に向けての保険料の支払いや介護保険の申請になり、保険者から被保険者に向けて保険証の交付や申請に対する認定ということになります。被保険者と制度を利用したサービスの関係は、サービスの提供と利用料の支払いになります。そして保険者と制度を利用したサービスの関係性は、保険者から介護報酬の支払いを受けるという関係になります。この3つの関係が成り立つことで、介護保険制度は社会的に機能していることになります。●介護保険制度の複雑な面は“制度によるサービス”が影響介護保険制度を利用していく場合、被保険者と保険者の関係というのはわかりやすいことが多いのですが、“制度によるサービス”に対して理解が難しくなってしまうことがあります。それは、“制度によるサービス”に関する施設やサービスが多種多様にあり、似たような名前になってしまっていることが多いからです。これを理解していくためには、ある程度、専門的な知識が必要になります。“制度によるサービス”で迷ってしまった場合、頼りになるのがケアマネージャーであり、このケアマネージャーを探したいと思った場合、市区町村の窓口 に相談をするか、地域包括支援センター という場所に相談をすることになります。【参考リンク】・介護保険制度の概要 | 厚生労働省()●ライター/yoshi
2016年03月08日【パパからのご相談】40代男性です。80歳の母親がケガで入院し、要介護認定を受けました。退院する際には数十万円の医療費の支払いが待っています。また、転院ないし転所して最低限のリハビリをしてから帰って来ることになります。その費用だって数十万円はかかります。私は勤めは持っていますが非正規職なので数十万円という金額はあまりにも重いです。しかもきょうだいもおらず、母の年金額も微々たるものです。これから支払うことになる入院費・入所費や介護にかかる費用のことを考えると絶望的になります。どうしたらいいのでしょうか。●A. 一人で悩まず、ケアマネジャーに相談しましょう。こんにちは。エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。ご相談ありがとうございます。ご相談者様、同じような問題で頭を抱えているのはご相談者様だけではありません。筆者だってそうですし、日本中に同じ問題で悩んでいる人が数えきれないくらい存在しています。けっして一人で悩まず、まずは専門家に相談してみましょう。ケアマネジャー(略称ケアマネ=介護支援専門員)という有資格者が、お住まいの地域の包括支援センターいますので、まずは相談してください。家庭の経済的な現況を相談すれば、いろいろと教えてくれるはずです。ケアマネさんがくださる情報を取捨選択するのはご相談者様自身ですが、意思決定に必要な有益な情報をもらえることだけは、間違いありません。●公的介護施設の平均月額費用もちろん、リハビリ病院ないし施設に入るためのお金が全くない場合は、お母様を在宅でサポートするしかないのかもしれません。ただその場合でも、ケアプランニングの専門家であるケアマネジャーの人に相談すれば、より費用対効果の高い案 を考えてもらえます。お母様がご不自由な体でもある程度自力で日常生活を送るのに必要な備品代や人的支援の費用として月々数万円程度はかかるかと思いますが、それに関してもケアマネジャーが何らかの情報を持っている可能性があります。数か月間でも体系的なリハビリを行える病院ないし施設に入るためのお金が何とかなるのであれば、今、投資のつもりでリハビリに資金を投じることは間違いなく“生きた使い方” になるはずです。ちなみに公的介護施設の平均月額費用は、おおまかに言うと次のような金額になります。●介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)月額5~15万円。原則、要介護3~5の、常時介護が必要で居宅での生活が困難な人が入所して、日常生活上の支援や介護が受けられます。●介護老人保健施設(老人保健施設)月額5~15万円。要介護1~5の、状態が安定している人が、在宅復帰できるよう、リハビリテーションを中心としたケアを行います。●介護療養型医療施設(療養病床等)月額7~17万円。要介護1~5の、急性期の治療を終え、長期の療養を必要とする人のための医療施設です。----------『これらの公的施設は比較的安い値段で利用できることもあり人気が高いことから、入所まで数年待ち という場合も多いので、より詳しい情報をケアマネージャー経由で収集されるといいでしょう』(40代女性/都内民間総合病院勤務・ソーシャルワーカー)●専門家でなければわからない情報もあり、絶望は禁物認知症高齢者グループホーム(平均月額12~18万円)や有料老人ホーム(平均月額10~30万円)、サービス付き高齢者向け住宅(平均月額10~15万円)といった、いわゆる“民間施設”の場合はどうでしょうか。ケースバイケースではありますが公的施設よりは総じて割高 で、「保証金」や「入所一時金」も必要となる場合がほとんどなので、ご相談者様にご紹介すべきような選択肢にはなりえないかもしれません。ただ、いずれにしてもご相談者様一人で抱え込まずに専門職の人と相談されることを強くお奨めいたします。自治体によりますが、収入が少ない人向けの補助の制度 が用意されている場合もあります。そのような情報も、専門家でなければわからないことが多いのです。ご相談者様自身もおっしゃっているように、非正規のお勤めの収入で今回の出費は本当におつらいこと、お察しいたします。人ごとではありません。それでも、真面目に納税してきているご相談者様であれば、ケアマネジャーの人の知恵と知識を借りれば何らかの道が見つかる可能性は高いです。そのことだけは忘れずに、希望を捨てないでください。●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)
2016年03月08日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。今回は介護保険の保険料について紹介をしていきます。介護保険は制度的にも知名度的にも大変有名になりました。介護保険を利用することで、通常負担しなければいけない費用を、1割負担にすることができるなど、大きなメリットがあります。しかし、意外と関心を持たれることが少ない部分として、保険料があります。保険料はどのようなものになっているのか、介護保険はどのような財源になっているのかということを知っておく必要はあります。●介護保険の財源介護保険は、国、都道府県、市区町村などの負担が50%、保険者による保険料が50%を占めることになります。そのため、直接保険料として意識をするのは、保険者による保険料50% になります。保険者には、第1号保険者と、第2号保険者がおり、それぞれ条件や保険料が異なります。非常に分かりやすく言ってしまうと、第1号保険者は65歳以上の人が対象になり、保険料は所得や年金の受給額によって変わってきます。第2号保険者は、40歳以上65歳未満の人で、特定の疾患などを抱えている人が対象になります。第2号保険者の場合、国民健康保険による保険料の支払い、または医療保険ごとによって決められた、利率と給与などによって額が決まってきます。●保険料は住んでいる市町村によって変わってくるため確認が必須保険料というのは、所得などが絡んでくるため、支払う金額は人によって変わってきます。また、市町村などの規定の影響も受けることになるため、できれば無関心でいるよりもしっかりと保険料を把握しておいたほうが良いです。第1号保険者の場合、年金の受給額が一定以下である場合、自分で市役所のほうに納めていく必要が出てきます(通常は自動的に差し引かれることがほとんどです)。自分で納める場合に、金額について疑問を感じた場合、市役所などに確認を取ってみると良いでしょう 。保険料についての詳細を知ることができるはずです。【参考リンク】・「介護保険」の基礎知識 | 知るぽると(金融広報中央委員会)()●ライター/yoshi
2016年03月05日こんにちは。医療カウンセラーのyoshiです。介護用品を利用しようと思い、情報を集めたものの、いざ利用しようとしたときに、誰かに相談をしたいと思うことはないでしょうか。そのときに、誰に相談をすれば良いのかというのが、いまいちよく分からないものです。介護用品の情報は見つけられても、相談についての情報が見つからない場合はあるものです。●まずはリハビリの専門職に介護用品について相談する場合、介護保険を利用していればケアマネージャーを通せば良いのですが、利用していない場合、リハビリの専門職に相談をしてみましょう。リハビリ科のある病院 などであれば、受付をしていることもあります。また、より気軽に相談できる場所としては、“福祉機器展示コーナー”があります。地域の展示コーナーなどを利用すれば、介護用品についての相談を受け付けてくれる場合や、そこから専門機関につなげていくことができる場合もあります。また展示コーナーということで、どのような福祉機器があるのかを知ることができるので、用具に対する理解を深めることもできます。●より手軽に相談をしていきたい場合より手軽に、確実に相談をしていきたい場合、介護用品を扱っている、レンタルなどを行っている会社に相談をする方法があります。レンタル業などを行っている会社であれば、ほぼ必ず相談も受けつけているものです。ただ、この際、多種多様な会社があるため、どの会社を利用していくのかをよく検討していく必要はあります。・身体機能 などを考慮して、用具を選んでいきたい場合には「リハビリ職への相談」・どのような用具 があるのかを知りつつ気軽に相談をしたい場合には「福祉機器展示コーナー」・レンタルや、介護保険 を利用していきたいと思っている場合には「介護用品を扱っている会社」を選択していくと良いでしょう。上記のどこか1つで相談することで、他の2つと効率よくつながっていくこともあるため、一番相談したいことは何であるのかを考えて、相談をすると良いです。【参考リンク】・はじめての福祉機器の選び方・使い方 | 保健福祉広報協会()●ライター/yoshi
2016年03月04日博報堂新しい大人文化研究所はこのほど、介護予防や健康維持に関する調査結果を明らかにした。調査は3月20日~22日にかけて1都3県、中小都市(※)に住む40~60代男女を対象に実施し、2,700件の有効回答を得た。「健康を維持し今の暮らしを保ちたい」ということについてどのように考えているか尋ねたところ、トータルで91.1%が「あてはまる」もしくは「ややあてはまる」と回答した。60代は95.6% 、50代は90.5% 、40代は87.3%で、年齢が高いほどその気持ちは強くなっている。男女別でみると、男性に比べ女性のほうが健康維持欲求は高い傾向にあることもわかった。現在、介護が必要な家族がいるか尋ねたところ、17.7%が「いる」と回答した。「自分が介護に携わっている」は7.0%となっている。年代別でみると、要介護家族のいる割合は、40代では10.4%だが、50・60代では約20%にまで上昇した。特に「自分が介護に携わっている」割合は女性の60代で9.8%、50代では12.2%と男性の60代・50代の倍近くになっている。続いて、家族の介護による負担感や大変さを、どの程度感じているか尋ねた。五大負担(精神的負担、時間的拘束、肉体的負担、金銭的負担、情報の不足)別で答えてもらったところ、最も負担が大きいのは精神的負担の73.6%だった。年代別にみると、40代・50代が高く78%台となっている。自身が「要介護状態」にならないために、具体的に予防策を実践しているか尋ねたところ、60代の83.2%が「行っている」と回答した。どのようなことを心掛けたり、実際に行ったりしているか聞くと、1位は「定期健診」(50.3%)、2位は「適度な運動」(48.1%)、3位は「散歩など」(45.6%)だった。また認知症を意識してか、4位には「手先や指を動かす」(35.2%)、5位には「新聞や本を読んで頭を使う」(33.8%)という回答も入っている。※1都3県(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)、中小都市(首都圏、熊本市・岡山市以外の政令指定都市および岩手県・宮城県・福島県を除く)
2015年11月18日富士通マーケティングはこのほど、「仕事と介護の両立」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査はインターネット上で9月18~21日の期間に行われ、家族を介護している30歳以上の会社員200名から回答を得た。はじめに、現在介護をしている形態について質問したところ、「在宅型」が76.5%と「施設型」(23.5%)を超える結果となった。また、介護保険や介護サービスに関する情報収集に関しては、「自治体の窓口を訪れて」(35.5%)が最も多くなった。次いで、「自治体からのお知らせを見て」(32.0%)、「自治体のホームページを見て」(29.5%)が続き、自治体から情報収集する項目が上位となった。次に、介護休業制度の利用状況について調査した。結果は、「利用した」と答えた人が11.5%にとどまったうえ、19.0%が「会社に制度があるのかわからない」と回答。同社は「職場の支援制度についての認識不足も読み取れる」と分析している。さらに、仕事と介護の両立で困ったり大変に思ったりすることについて聞いてみると、結果は1位が「精神的疲労」(60.5%)となった。2位が「留守中に介護する人の様子や状態が心配」(55.0%)、3位が「経済的負担」(51.0%)となるなど複数の悩みを抱えていることがわかる。最後に、将来自分が介護を受けるときのために備えておきたいと思うことをあげてもらったところ、76.0%の人が「介護にかかる費用」と答えた。次いで、「生活費のための貯蓄」(63.5%)と答えた人も6割以上いて、お金に関わる項目が上位に入っている。同社は介護休業制度について、「分割取得できる法改正と、介護休暇を取得しやすい環境づくりが必要ではないだろうか」とコメントしている。
2015年10月27日富士通マーケティングは22日、「仕事と介護の両立」に関する調査結果を発表した。対象は、家族を介護している30歳以上の会社員200名。期間は、9月18日~21日。○介護企業制度、介護をする会社員の9割が「現在利用していない」介護企業制度の利用状況を聞いたところ、「会社に制度がないので利用していない」(31.5%)が最多となった。以降、「会社に制度があるか、利用していない」(30.0%)、「会社に制度があるのかわからない」(19.0%)と続き、現在利用していない割合は合計88.5%となった。「会社に制度はあるが、利用していない」と回答した人に理由を聞いたところ、33.3%で「今後、現在より休業が必要な状況が来るかもしれないから」が最多となった。次いで、「仕事が忙しく休めないから」(26.7%)、「休業すると今後のキャリアに影響があると感じるから」(10.0%)だった。「仕事と介護を両立する中で困ったり、大変に思うこと」を聞くと、1位は「精神的疲労」(60.5%)だった。次いで、2位は「留守中に介護する人の様子や状態が心配」(55.0%)、3位は「経済的負担」(51.0%)という結果となった。「在宅型」と「施設型」で介護をしている人で比較したところ、「在宅型」では、「身体的疲労」の割合が高くなり、「施設型」においては、「施設での介護の実態が見えないこと」の割合が高くなった。
2015年10月25日介護事業および保育事業を展開するベネッセスタイルケアは10月24・25日、「ベネッセの介護展2015」を愛知県名古屋市の今池ガスビル内で開催する。「ベネッセの介護展2015」は、老後の病気や暮らしについて学べるイベント。名古屋第二赤十字病院・心臓血管外科の田嶋一喜部長が、心臓病について講演するなど、さまざまなセミナーが開かれる。また同イベントには介護業界に関わる企業も参加していて、展示ブースでは介護用品の体験や相談も可能。世界初の感情認識パーソナルロボット「Pepper」も登場し、そのソフト開発について知ることができる。さらに、企業が行うミニ講座では、腰痛・肩こり・頭痛に効くツボ治療や、シニアのお化粧のコツなどが学べる。開催時間は10~18時となっている。
2015年10月23日「介護医療保険(以下、「介護保険」)」とは、民間の保険会社が取り扱う介護に備える保険です。公的介護保険は、要介護状態により介護サービスを受ける「現物給付」です。介護サービスを受けた場合には、一定の費用が自己負担になります。民間の介護保険は、要介護状態になった場合に「一時金」や「年金」等のかたちで現金が支払われる「現金給付」です。この点が、公的な介護保険と民間の介護保険の違いです。保険金が支払われる状態とは介護保険では、被保険者が要介護状態になった時に保険金が給付されますが、保険金給付の対象となる要介護状態の基準は保険会社により異なり、以下の2つに分類されます。(1)公的介護保険制度に連動するタイプ公的介護保険の要介護度は、要支援は1と2、要介護度は1~5まであります。いずれも数字が大きいほど重度の支援・介護が必要になります。保険金給付の基準が公的介護保険の要介護度に連動している場合、商品によって「要介護度2以上」、「要介護度3以上」などと決められています。(2)保険会社独自の基準があるタイプ保険会社独自の基準を設けているタイプもあります。この場合、保険会社が決めた所定の要介護状態になったとき保険金が支払われます。保険金の受け取り方法介護保険の保険金は、前述のように「一時金」や「年金」で受け取れます。年金の受け取り方も、一生涯受け取れるものや、10年間など一定期間のものがあります。どちらの受け取り方がよいか考えるには、どこで介護を受けるか?ということで判断するのも一つの方法です。それは、在宅で介護を受けたい場合は一時金で保険金を受け取り、リフォーム等に活用し、施設で介護を受けたい場合は年金で受け取り、毎月の施設利用料に充てる、というような活用法ができるからです。介護にかかる費用というのは、人それぞれです。介護してくれる身内の方がいる人もいればいない人もいます。まず、どこで誰に介護をしてもらうかを、自分なりに想定することから始めましょう。その想定により、かかる費用と預貯金を考慮して民間の介護保険を検討しましょう。そうすることで、保険金額に設定がより適切なものになります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年10月08日損保ジャパンは2日、「ワタミの介護」の完全子会社化について、同社親会社であるワタミとの合意に至ったことを発表した。○介護サービス市場の拡大を見据えワタミの介護は、外食チェーン大手であるワタミの子会社。2015年3月末時点では、首都圏を中心に111カ所の介護付有料老人ホームを運営している。損保ジャパン日本興亜は、高齢化に伴う介護サービス市場の拡大を見据え、2012年より介護関連企業のグループ会社化や資本・業務提携を実施。今回のワタミの介護買収により、介護サービス事業への本格参入を目指す。同社は「グループが有する広範なネットワークやグループ事業を通じて培った経営資源やノウハウを生かして、介護事業における、より高い『安心・安全・健康』に資する新たなビジネスモデルの構築を目指し、様々な介護ニーズに対応するサービスを総合的に提供する」としている。株式の譲渡日は12月1日、取得株式数は6万4,429株で価額は210億円(見込み)。
2015年10月05日大同生命保険(以下大同生命)はこのたび、10月1日より、経営者・個人事業主の人などが要介護状態になった場合の収入の減少にそなえる個人向け新商品「収入リリーフ[無配当介護収入保障保険(無解約払戻金型)]」、介護施設への入居などによる介護費用の負担にそなえる「介護リリーフ[無配当終身介護保障保険]」を発売すると発表した。あわせて、新商品の付帯サービスとして、介護全般についての相談受付や介護施設の紹介など、介護を総合的にサポートする新サービス「介護コンシェル」の提供を開始するとしている。○介護にかかる「経済的な負担」および「肉体的・精神的な負担」を解決するこの「介護保障商品」と「介護サービス」を一体的に届けることにより、介護にかかる「経済的な負担」および「肉体的・精神的な負担」を解決するためのトータルサポートを提供する。大同生命はこれまで、企業市場に特化し、「企業保障」の提供に注力してきたという。このたびの新商品発売を契機に、「企業保障」の提供を通じて接点を有する経営者自身への「個人保障の提供」を新たなコアビジネスとして本格展開し、経営者個人が抱えるリスクも含めてさまざまなリスクから「企業・事業をお守りする」という理念のもと、「法人・個人のトータル保障のお届け」に一層力を入れて取組んでいくとしている。また、「介護コンシェル」を委託するインターネットインフィニティーとの包括的な業務提携および同社への出資を行い、経営者などが抱えるさまざまな介護の負担解決に向けて、更なる協働を検討していくとしている。高齢化などに伴い、公的介護保険制度の要介護認定者数は増加傾向にある。(2013年度末時点で約422万人)。また、生命保険文化センターの調査によれば、将来への不安として「介護への不安」を挙げる人も多くいるという。そこで、介護による「経済的な負担」への不安を解決するために、介護保障商品を開発したとしている。○収入リリーフ(商品名:無配当介護収入保障保険(無解約払戻金型))の商品概要主な特長被保険者が死亡・高度障がい状態または要介護状態となった場合に必要となる、以後の本人・家族の生活資金を合理的に保障する支払事由はわかりやすい「公的連動」(公的介護保険制度の要介護認定に連動した保障)と所定の「当社基準」のいずれかに該当した場合保険期間満了まで各年金の支払事由に該当しなかった場合、健康祝金を支払う
2015年09月09日もしも両親に介護が必要になったら、介護費用は大丈夫ですか?いま、親の介護のために会社を辞めたり、住宅ローンの支払いが苦しくなったりする「介護貧乏」が急増しているのだとか。「うちの両親はまだまだ元気」と思っていても、ある日突然降りかかってくるのが介護問題。今回は、他人事といっていられない介護とお金の現実を調べてみました。■介護保険制度を利用しても金額が追いつかない!介護保険制度とは、市町村や特別区(東京23区)が運営主体になっている保険制度。65歳以上の人が介護や支援が必要になったとき、介護保険を適用し、状態に応じて入浴や食事、身支度などのサービスが「自己負担1割で」受けられるというものです。そのためには要支援1~2、要介護1~5までの7段階のうち、どの段階に該当するかの「要介護認定」を受ける必要があります。たとえば「要介護1」は、立ち上がりや歩行は不安定で部分的な介護が必要ではあるけれど、排泄や食事はだいたい1人でできる状態。「要介護2」は立ち上がりや歩行に支えが必要なうえ、排泄や入浴などにも介助や見守りが必要な状態。当然月額利用の限度額も異なり、要介護1の上限額は月50,030円、要介護2は104,730になります。生活全般に全面介護が必要な要介護5になると月360,650円に。「お金的な支援ってけっこう充実しているじゃん」と思った人は要注意。なぜなら、この金額が追いつかないのが介護の現実なのです。■在宅介護の自己負担平均はなんと月69,000円!家計経済研究所が2011年、親を在宅で介護している人を対象に行った調査では、月の平均介護費用は37,000円!(介護保険制度を利用し自己負担で支払った金額)そして、医療費や介護用品代など介護サービス以外の費用は32,000円。つまり、合計で月々69,000円もの出費があることが判明したのです。高額になっていく理由は、介護保険の上限額を超えると全額自己負担になるから。その月平均はなんと24,000円……!ほとんどの人が介護保険の上限額を使い切り、自腹で介護サービスを利用していることが明らかになっています。こんな状態が3年、5年と長引けば大変な負担に……。蓄えていたお金も底をつき、月収や親の年金だけでは生活自体が成り立たなくなる「介護貧乏」に追い込まれてしまう危険性もあるのです。■特別養護老人ホームの入居には数百万もかかる「孫の世話をしつつ余生をおくる」という老後像は昔の話。いまでは親のほうが施設を望むケースが増えているのだとか。公益財団法人 生命保険文化センターによる「生活保障に関する調査」(2013年度速報版)では、約6割の人が施設介護を望むという結果に。そこで気になるのが費用と順番待ちです。代表的な常時介護施設、特別養護老人ホームの費用は月30,000~130,000円程度と比較的リーズナブル。しかしその反面、100人単位の順番待ちも珍しくありません。受け入れ条件も、「要介護3以上」と厳しいのが特徴です。有料老人ホームは、建っている場所やサービス内容により1ヶ月の利用料は200,000円~400,000円、さらに数百万円から数千万円の入居一時金がかかるところもあります。認知症がある場合は、スタッフと共同生活するグループホームも選択肢のひとつ。費用は月額120,000~250,000円で入居金が必要な場合も。高額だけれど比較的待たずに入所できるようです。施設介護のよいところは、親の介護のために会社を退社せずに済んだり、仕事を休んで社内の評価を落とさずに済むこと。身を削り、心も体もくたくたになることは、両親とも望んでいないはずです。「がんばらない介護」は、ベターな選択なのかもしれません。ちなみに厚生労働省の調査によると、要介護認定を受け始める平均年齢は75歳。損害保険会社などの介護保障保険等に加入できる年齢であれば、いまのうちに加入しておくのも手です。いつ訪れるかわからないことだけに、金銭面での備えを早めにつくり、介護貧乏になるのを防ぎましょう。(文/渋谷ふみ)【参考】※公益財団法人 家計経済研究所※公益財団法人 生命保険文化センター
2015年08月26日トレンド総研はこのほど、20~60代の男女500名を対象に実施した「介護と生活」に関する調査結果を明らかにした。調査期間は8月6日~10日。自分の家族の介護をした経験、または、今後家族の介護をする可能性はあるか尋ねたところ、51%が「介護に関わった経験がなく、今後も介護に関わる可能性はないと思っている」と回答した。2人に1人は、介護は"人ごと"と感じていることがわかる。一方、「自分が中心となって介護をしていた経験がある」は9%、「介護の補助をしていた経験がある」は14%だった。また、33%は今後、自分が中心となって介護したり、補助したりする可能性があると回答している。自分の親が要介護状態になったとき、誰が中心となって介護をすると思うか(したか)聞くと、56%が「自分」と回答した。「自分の配偶者」と回答した人は、女性がわずか2%だったのに対して、男性は17%だった。自分の親の介護にかかる費用の総額のイメージを聞くと、「見当がつかない」(44%)が半数弱を占めた。具体的な金額としては、22%が「100万円~500万円未満」、11%が「500万円~1,000万円未満」と回答している。自分の親の介護費用として、現在貯金をしているか尋ねると、85%が「していない」と回答した。「介護」には費用がかかると思っているにもかかわらず、ほとんどが自分では費用を準備できていないことが分かる。交際中に自分が家族の介護をしていたら、恋人との結婚をためらうと思うか尋ねたところ、66%が「そう思う」と回答した。交際中に恋人が家族の介護をしていたら、恋人との結婚をためらうと思うかという問いでも、57%が「そう思う」と答えている。いずれの場合も、結婚をためらうという回答が多く、「介護」が結婚に踏み切れない要因になり得ることが明らかになった。
2015年08月24日カシオ計算機は29日、Androidスマートフォン向けの無料アプリとして、介護のコミュニケーションを促進する介護情報シェアツール「DaisyCircle」(デイジーサークル)を発表した。7月7日からGoogle Playにて公開する。アプリ自体は無料だが、サービス利用は有料となる見込み。2015年7月7日から同年12月31日まで、利用料無料のトライアルサービスを実施する。また、iPhone向けのDaisyCircleアプリも提供される予定だ。DaisyCircleは、親と離れた場所で暮らしている家族と、親の介護を行う介護スタッフのコミュニケーションツール。家族はいつでも、介護スタッフの書き込みや投稿画像を閲覧して介護状況を確認できる。介護を受ける人物ごとに、サークル(グループ)作成・サークル員の招待などを介護サービス事業者が行う。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)感覚のシンプルな操作性ながら、専用ツールならではの優れた安全性を備えたとしている。主な機能として、介護の見える化を促進する「フィード」、確実な連絡手段「メッセージ」がある。前者は、介護を受けている人物に関係する全員が参加する、画像の貼り付けも可能な電子掲示板。訪問介護スタッフ、デイサービス(通所介護)スタッフ、ケアマネジャー(介護支援専門員)の三者と、介護を受けている人物の家族による、日常的な情報共有を実現する。これによって介護の見える化を促進し、関係者の一体感を高める。家族の近況写真を、介護スタッフを通じて親に知らせるといった使い方も可能。後者の「メッセージ」は、相手を特定して文字で連絡できるツール。連絡する相手は、サークル内の一名でも複数名でも自由に選べる。
2015年06月29日保険ショップ「保険クリニック」はこのほど、20歳~60歳までの男女を対象に実施した「介護に関するアンケート」の結果を明らかにした。調査期間は2014年10月1日~10月3日で、有効回答者数は500名。自分は介護を受けることになると思うか尋ねたところ、46.2%が「なると思う」、53.8%が「なると思わない」と回答した。年代別に見ると、40歳~60歳では約50%、20歳~39歳でも約43%が「なると思う」と回答しており、若い世代でも介護は自分に身近な問題として捉えているようだ。自分や家族に介護が必要になった場合の心配なことは何か聞くと、最も多い回答は「お金」だった。そこで、介護資金の準備はしているか尋ねたところ、90.2%が「していない」と答えた。多くの人が介護の心配は「お金」と答えているにもかかわらず、実際に介護資金の準備をしている人は1割にも満たないことがわかった。介護経験の有無について尋ねたところ、現在介護している人は5.0%、介護経験がある人が16.2%だった。年代別に見ると40歳~60歳までが多く、現在介護している人は8.0%、介護経験者は18.4%で、3.7人に1人が介護経験を持つことが明らかとなった。介護をしていて困ったことを聞くと、最も多い回答は「自分が自由にできる時間がない」、次いで「介護にかかる費用の確保」、「先の見通しが立たない」だった。「精神的ストレス」「自分の休息ができない」という回答も寄せられている。生命保険文化センターの調査(平成24年度生命保険に関する全国実態調査)によると、介護期間は平均56.5カ月(4年9カ月)。1カ月当たりの平均介護費用は7.7万円だった。この結果からも、介護には時間と費用がかかることがわかる。
2015年05月19日損保ジャパン日本興亜ホールディングス(SOMPOホールディングス)はこのたび、大手介護事業者であるメッセージと両社の経営資源活用を通じた介護サービスおよび介護関連サービス等の提供と拡大を目的とする資本・業務提携契約を3月9日付で締結したと発表した。SOMPOホールディングスは、顧客の安心・安全・健康に資する最高品質のサービスの提供をグループ経営理念とし、保険を基盤として幅広い事業分野への積極的な拡大を図っている。介護分野においては、「超高齢社会」の到来により表面化するさまざまな社会的課題や新たなニーズに応えるべく、これまで培ったノウハウや資源を活かした新たなサービスの創造を目指し、取組みを加速している。一方、メッセージは、1997年の設立以来「たとえ介護が必要になっても高齢者自身が住みたいと望む場所(住まい)で、自分らしい暮らしを続けられる環境の提供」に取り組み、サービス付き高齢者向け住宅や介護付有料老人ホーム等の「住まいの提供」、定期巡回・随時対応サービスや訪問介護等の「在宅介護サービス」など、高齢化社会におけるさまざまな時代のニーズに対応した介護の複合サービスを展開している。両社はこのたび、SOMPOホールディングスが有する広範なネットワークおよび高い信用力とメッセージが有する介護事業における高品質のサービス力・ノウハウの融合を通じ、超高齢社会が抱えるさまざまな課題や介護ニーズの変化に対応するサービスを総合的に提供し、高齢者とそのご家族が暮らしに安心・安全を感じられる、世界に誇れる豊かな高齢化社会の実現をともに目指すため、資本・業務提携契約の締結に至ったとしている。資本・業務提携契約の締結に伴い、9日付でSOMPOホールディングスの子会社損害保険ジャパン日本興亜は、メッセージ創業者である橋本俊明氏から、同社普通株式703,500株(発行済株式総数の3.5%)を取得することについて合意したという。○メッセージの概要商号:株式会社メッセージ本社所在地:岡山県岡山市南区西市522番地1代表者の役職・氏名: 代表取締役会長橋本俊明氏、代表取締役社長古江博氏事業内容:有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅・グループホームの運営、居宅サービス事業など創業年月:1997年5月資本金:39億2,516万円発行済株式総数:20,080,000株SOMPOホールディングスおよびメッセージは今後、介護サービスや介護関連サービスの提供拡大、ひとり暮らしの高齢者に対応した「在宅老人ホーム」サービスの普及・拡大、介護離職問題に対応した相談・コンサルティングサービス等の開発、高齢化社会に対応した新たな保険商品など、幅広い事業領域における協力を検討・協議していくとしている。SOMPOホールディングスは、メッセージとともに介護・ヘルスケア分野における顧客の安心・安全・健康に資する最高品質のサービスを提供し、社会に貢献していくとしている。
2015年03月11日2015年8月、一定以上の所得がある高齢者が、介護保険サービスを利用したときの自己負担割合が1割から2割に引き上げられます。理由は、いわゆる「団塊の世代」(昭和22(1947)~24(1949)年に生まれた人)が高齢期に達することで、要支援・要介護認定者が急増し、介護保険制度の存続が危ぶまれるからです。2014年9月末の要支援・要介護者は約598万人で、5年前に比べて約120万人も増えています。世界に類を見ないスピードで少子高齢化が進む日本で、介護問題にどう向き合えばいいのでしょうか。介護保険制度改正の概要と介護費用データなどをもとに、介護への備えについてお話します。施行以来の大幅改正 2015年介護保険制度改正のポイント介護保険制度は2000年4月に施行されて以来、3度の改正を経てきました。2025年には団塊の世代が75歳以上になるため、高齢化が急速に進むことから、それを見据えて今回大幅な改正を実施するとして、注目を集めています。改正のポイントは大きく5つあります。2015年 介護保険制度改正ポイント一定以上の所得のある利用者の自己負担割合を1割から2割に引き上げ(2015年8月から)特別養護老人ホームの入居基準を要介護1以上から、原則として要介護3以上に変更(2015年4月から)介護保険施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護療養型医療施設)入居者のうち、低所得者向けの「食費・居住費の補助」適用基準の引き下げ(2015年8月から)要支援1・2向け介護予防サービスの一部を市町村に移管(2015年4月~3年かけて)低所得者の介護保険料負担軽減(平成27年4月1日より)大きな目玉は介護サービスを利用したときの利用者負担の改正です。一律1割負担から、一定の所得以上の人は2割負担に変わります(ただし、「高額介護サービス費」制度があるため、見直し対象全員の負担が2倍になるわけではありません)。一定以上の所得とは「年間の合計所得金額が160万円以上」になる見込みです。65歳以上で収入が年金のみであれば、年金収入280万円以上の人が該当します。年金収入には、企業年金や確定拠出年金から支払われる年金(公的年金等控除の対象となるもの。遺族年金、障害年金)も含まれる見込みです。一定以上の所得者に該当する場合は、これまで払っていた利用料の2倍の金額になるわけですが、無制限に負担が増えるわけではありません。先ほども述べた高額介護サービス費があるからです。この制度は、その月(月初~月末)の利用者負担(1割または2割負担分=区分ごとの自己負担限度額の範囲の利用料)が一定額を超えた場合に超過分が払い戻されるものです。介護保険サービスでは、要介護者等が、自宅に手すりを取付ける等の住宅改修するときや福祉用具の購入するときの、支払額の9割(支給限度額の9割が上限)が支給されますが、高額介護サービス費には、住宅改修費や福祉用具の購入費、特別養護老人ホームなどの介護施設での食費の標準負担額など、対象にならないものもあります。しかし、利用者の所得に応じた負担となるように工夫されています。2015年1月20日現在の高額介護サービス費による1カ月あたりの自己負担限度額は次の表の通りです(2015年8月以降は住民税課税世帯の区分が細分化され、公的医療保険の自己負担割合が3割の現役並みの所得のある高齢者については、自己負担限度額が4万4,000円になる予定です)。高額介護サービス費の自己負担限度額(1カ月あたり)資料:厚生労働省 老健局総務課「公的介護保険制度の現状と今後の役割」をもとに執筆者作成介護保険は健康保険に似ています。要介護・要支援に認定されても、現金給付が受けられるわけではなく、介護が必要になったときに低額の自己負担でサービスが利用できる制度です。ただし、1割または2割負担で利用できる介護サービスは要介護・要支援状態区分によって上限額が設定されています。在宅サービス費の支給限度額(1カ月あたり)資料:(公財)生命保険文化センターホームページ「在宅サービスの支給限度額と利用のめやす(平成26年4月現在)」をもとに執筆者作成自分に介護が必要になったときにお世話をしてくれる家族がいるか、どんな介護サービスを利用するかによって介護の経済的負担は違います。たとえば、若年性認知症の妻を、働きながら1人で在宅介護を続けているAさんは、介護保険サービスを利用しています。しかし、Aさんの勤務中はデイサービスで過ごすため、1割負担の範囲を超えた利用となっています。一方、両親と同居しながら父親の介護をしていたBさんは、夫婦ともに会社員ですが、母親が家にいて父親の日常の世話ができるので、介護費用は毎月1~2万円程度ですんでいるようです。介護が必要になったときにどこで暮らしたいか介護が必要になったとき、サポートしてくれそうな人はいるか介護への備えは、まずは、この2つの質問を自分自身に問いかけることから始めましょう。おのずとどんな備えが必要かがみえてくると思います。介護の経済的負担に備えるためには家族に介護が必要になったとき、「肉体的」「精神的」「経済的」な負担がかかります。これらをゼロにすることはできませんが、事前に備えておくことで、3つの負担を軽くすることができます。備えには次のような方法があります。1つは、介護人脈を築いておくことです。介護が必要なときに、どこに相談に行けばいいのか、そうなったときに介護の一部を頼める相手をたくさん作っておくことで介護の負担を軽くすることができるかもしれません。主婦のDさんは親や自分に何かあったときに備えて、近所の介護施設でボランティア活動を始めました。親に介護が必要になったときにどんなサポートをすればいいかを身に付けられるから、というのがきっかけでしたが、親はもちろん、自分に何かあったときの介護生活もイメージでき、想定外だったと笑っていました。もう1つは、経済的な備えをしておくことです。資産にゆとりがあれば、お金を払って介護保険の対象外のサービスをプロに任せることができます。特に、誰の世話にもなりたくないなら、介護施設への入所を意識した資金計画を立てることが重要になります。介護に備える手段の1つに、民間の介護保険があります。所定の要介護状態に該当した場合に、年金もしくは一時金が支払われる保険です。公的介護保険の要支援・要介護認定に連動しているものが主流ですが、どの要介護状態区分から支給されるかは保険商品によって異なります。民間の介護保険で介護に備える場合はどの要介護状態区分に該当したら給付が受けられるのかを必ず確認しましょう。介護のお金はいくらかかるか、なかなか予想することはできません。長生きすることがリスクにならないよう、若いうちから、資金にゆとりがあるときに介護保険等を使って対策をとっておきましょう。ただ、心配だからと貯蓄が乏しくなるほど保険に入ることのないように気をつけてくださいね。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年02月17日あなたの家庭では両親の介護をしていませんか?介護疲れの中年女性の間には、睡眠不足に悩まされている人が多いのだとか。でも、ぐっすり眠れない理由は肉体的に疲れているからだけではないらしいのです。介護疲れで女性の寝不足は加速仕事と介護の両立は難しいといわれています。法律上、年間最大93日まで介護休暇を取得することが認められていますが、実際の利用者の割合は東京都で1割未満。利用率の低さは、周囲の理解が進んでいないからという声もあります。働きながら両親の介護をしている人のなかには、自分も体調を崩してしまったという人もいます。特に、介護疲れによる体調悪化は女性に多いといいます。独立行政法人労働政策研究・研修機構によると、男性27.3%に対して、女性は47.9%が不調を感じているそうです。実は、介護は不眠に関する病気の原因になるものだという意見も。具体的な理由をみてみましょう。介護による寝不足の原因は精神的ストレス介護疲れをした人は、精神生理性不眠症や概日リズム睡眠障害などを引き起こすケースが少なくないようです。実は、その理由はおむつ交換や痰の吸引など、深夜に起きて介護を行うことに対する肉体的負担だけではないのです。塩見利明著『眠れないあなたに睡眠科による不眠の医療』によると、介護における最大の精神的負担は「孤独感」なのだとか。周囲の人から、介護の大変さへの理解が得られないストレスによって、睡眠に関する病気を発症しやすくなるのだそうです。また、両親の介護を行う年代の女性は、更年期障害や空の巣症候群など、不眠に悩まされやすい年代だといわれています。介護からくる寝不足を解消するには、周囲の協力が欠かせません。家族は、行動を手伝うだけでなく、優しい言葉を掛けてあげるようにしましょう。ぐっすり眠れば介護疲れも乗り切れる!介護疲れでぐっすり眠れないというあなた。よく眠れない原因は、家族に相談できずに一人で介護を抱えてしまっているからかもしれません。さらに、短時間で質の低い睡眠を続けていることから、体調不良になりやすいのです。なんとなく眠りが浅いと感じたとき、良い眠りのポイントは、体の負担だけでなくストレス解消を意識すること。そのためには、夫がお休みの日は介護を交代してもらう、デイケア等を利用するなど、介護の方法を工夫してみましょう。また、家族と相談するだけでも、心がスッキリするかもしれません。心身ともに負担を軽減すればぐっすり眠れるようになるはず。良い睡眠サイクルで介護疲れを乗り切りましょう!Photo by Ulrich Joho
2015年01月26日もし自分の家族に何かあったら、その時みなさんはどうしますか?実は、30代後半の女性にとって、家族の介護のことは身近な問題です。いざというときのために、今から少しずつ知っておきたい介護のことを紹介したいと思います。30代女子でも多数!! なめてはいけない30代での介護経験30代で家族の介護なんて、まだまだ現実味がない人は多いと思います。でも親世代に限らず、家庭の事情によっては祖父母世代の介護をすることになる場合もあるでしょう。総務省が平成24年に行った調査では、40歳未満女性の実に30万人以上が在宅介護をしていることがわかりました。この数字は決して他人事ではないレベル。いつ自分がその立場になってもおかしくありません。親世代の晩婚化や少子化の影響で、アラサー世代も介護を担う可能性が高くなっているようです。そこで実際にアラサーで介護を経験したという編集部のN女史に、介護をすることになったときに覚えておきたいポイントを伺いました。30代介護経験者が語る「介護に潰されないための心構え」その1. 一人で抱え込まないN女史いわく、一番大切なことは「一人で抱え込まない」ことだそう。でもアラサー世代には介護の問題を共有できる友人がいる人は多くはありません。そのため介護の辛さを一人で溜め込んでしまう傾向があるのだとか。N女史の場合は、介護の悩みを抱える人たちが集うサイトなどを利用したそうです。身近に相談できる人がいなくても、こうしたサイトを利用することで同じような悩みを抱えた仲間に出会うことができます。たとえ介護の状態は改善しなくても、誰かにわかってもらうことで心が楽になることがポイント。その2.割り切ることも必要高齢者の介護は、若いときの病気とは違い、どんなにケアをしても快方に向かうとは限りません。N女史の場合、被介護人である祖母は認知症で、介護しているN女史のことすら忘れてしまうこともあったのだとか。「せっかく介護しているのに、何のためにやっているのかわからなくなりました」と。しかし、そういう病気なのだと割り切って介護に臨むことにしたそう。割り切るにあたりN女史は、次のように考えたと言います。「生きていくれているだけでも十分と思う」「小さい頃から育ててくれた恩返しと思うことにした」大切な家族だからこそ介護をしているのに、肝心の被介護人にはそのことすら伝わっていないというのは辛いことです。そんなときにも、介護コミュニティサイトは役立ったそうです。その3.自分にもリフレッシュタイムを設ける介護が長引く中では「もう無理だ」と思う瞬間もあったと言うN女史。そんな時は、在宅介護サービスを利用して、ひとりきりになる時間を作っていたそう。介護中は被介護人への配慮から、自分が楽しむことに罪悪感を感じる人は多いと言います。しかし、いくら介護中でも全ての時間を介護だけに使っていては、自分の心が壊れてしまいます。介護中は外の世界と遮断されやすいので、意識して外に出て、リフレッシュタイムを作るようにしたいものです。辛い時こそ、思い出を蘇らせて!介護が辛い理由は、回復の見通しのない病状や長い拘束時間、体力的な疲労、など様々あると思います。そんな辛い時は、昔元気だった時にくれた手紙などを読み返していたと言います。元気な時の様子や、優しくしてもらったことを思い出すことで、かけがえのない家族であることを再認識して介護に臨んだのでしょう。だからといって、介護の辛さが吹っ飛ぶわけではありませんが、できるだけ長く被介護人に対して愛情を注ぎたいという気持ちを感じました。介護者が、人生を楽しむために必要なこと紹介したのは、介護する側の心構えとでもいう内容です。でも「自分は一人じゃない」ということに、追い詰められた当事者は気づくことが難しいことも事実。また心構えだけでも、介護の問題は解決できません。昨年、NHKのクローズアップ現代で放送された「介護で閉ざされる未来」では、介護によって就職や結婚を諦めざるを得ない状況に追い込まれた若者が紹介されました。放送後、番組に寄せられたコメントには、同じように介護のために人生に希望を見出せない人たちのリアルな声が寄せられていました。先の見えない介護生活に、恋愛も結婚も、出産も諦めたというコメントも。アラサーでこんな苦しみを抱えた女性がいるということを、わたしは知りませんでした。番組では国によるシステム作りの重要性などが語られていますが、高齢化が進む日本では誰にも起こり得ることとして、多くの人が関心を持つことも大切ではないでしょうか。どんな問題も無関心が一番の敵。少し周りに目を向けてみようかな、コラムを書きながら、わたしもそう思った一人です。
2015年01月25日森永乳業グループのクリニコは15日、介護食「やわらか亭」シリーズより「やわらか亭ステーキ丼」を発売した。○介護食「やわらか亭」に、"驚きのやわらかさ"のステーキが登場「やわらか亭」は、国産の米をやわらかく炊き上げたごはんを、1膳分(160g)ずつカップに入れた介護食シリーズ。温めなくて食べることができ、温める場合は500Wの電子レンジで約1分。ユニバーサルデザインフード区分2の「歯ぐきでつぶせる」かたさとした。ステーキ丼のみ、区分1の「容易にかめる」かたさとなっている。同商品は、牛の1枚肉をやわらかく加工したステーキ(インジェクション加工肉)をまるごと使い、やわらかいごはんをセットした丼。1,000食限定の発売。味わいは和風ソースを使用し、さっぱり食べやすく仕上げたという。内容量250gで、カロリーは187kcal。通信販売限定で、価格は1ケース(6食セット)が3,304円(送料・税込)。
2014年07月21日ワタミの介護は5月1日、介護付有料老人ホーム(一般型特定施設入居者生活介護・申請予定)「レストヴィラ羽田」を開設する。○"子供たちと触れあえる"老人ホーム同施設は、中小製造会社や住宅がひろがる下町情緒豊かな場所に立地している。1階には、同社初の事業所内保育所があり、一緒にアクティビティを行うなど子供たちと触れあうことができる。各階には、冬にこたつを設置し、入居者同士でお茶を飲みながらテレビを楽しめる「お茶の間」スペースや、LPレコードが流れる喫茶室で読書、おしゃべりなどが楽しめる「昭和喫茶」スペースなど、ホームでの生活を楽しめる空間を用意するという。事業所内保育所を設置することは、同社の「子育て支援制度」の一つでもあり、"産前-出産-職場復帰"まで、安心して働くことができるようスタッフを応援する取り組みとのこと。所在地は、東京都大田区東糀谷5-19-18。鉄筋コンクリート造地上5階建で、居室総数100室、定員数100名(全室個室)。協力医療機関は、医療法人社団 至高会 たかせクリニックと田園二子クリニック。詳細は、同施設Webページを参照のこと。
2014年03月24日