子供にいろいろなことを教えるだけではなく、時には子供から教わることもあるのが、子育てのいいところの1つです。親として教えていたことを、子供がちゃんと理解して、行動に移してくれた時の喜びは、この上ないものでしょう。羊の目。(hitsujinome)さんが公開した、子育てにまつわる創作漫画が話題になっています。『卒園式』ある日、息子の卒園式に出席した、母親。合唱する我が子の姿を見て、それまでの日々を思い出し、ほろっときてしまったようです。すると、息子が母親のもとへと駆け寄ってきて…。退場する列から1人離れて、母親のもとへと駆け寄った息子は、合唱の出来について尋ねました。しかし、ほかの子供たちを待たせてはいけないと、母親は息子に対して、列に戻るよう伝えます。「まだまだ子供なんだから…」と、ひと息ついた母親は、膝の上に置いてあったハンカチに気が付きました。実は以前、ハンカチを持ち歩くのが好きではなかった息子に、「周りで誰かが泣いていた時に、ハンカチを渡して、寄り添ってあげてほしい」と伝えていたのです。そのことを思い出しながら、息子が置いていったハンカチで、涙をぬぐう母親なのでした。【ネットの声】・なんだよー泣けちゃうじゃないか!私もハンカチが欲しいな。・ハンカチを持つ理由を素敵な言葉で伝えたお母さんと、ちゃんと覚えていた息子くん。なんていい親子なんだ…。・ほかの人には分からないようにそっと置いておくのが、お母さんに教わった「寄り添う」ということそのもので、素敵すぎる。「相手に寄り添う」というのは、励ましの言葉をかけることだけではありません。たとえば、母親にハンカチを渡した息子のように、さりげない行動で相手に思いやりを示すこともできます。心がぽかぽかと温かくなるのと同時に、大切なことを教わったような気がしますね。[文・構成/grape編集部]
2023年05月08日各自治体の子育て支援課などが運営している『子育て支援センター』。0歳の乳児から未就学児を対象とし、子供たちの遊び場や親同士が地域で交流できる場、子育ての相談ができる場を提供しています。8か月になる男の子を育てる、やきいも(@yakiimo_mattya)さんは、子育て支援センターでの出来事をTwitterに投稿。その内容に、吹き出す人が相次ぎました。ダンスの時間にあった出来事子育て支援センターでは、常駐する保育士職員の指導の下で、親子で体操やダンスなど身体を動かす『触れ合い遊び』をすることがあります。やきいもさんが、親子ダンスの時間に参加した時のこと。赤ちゃんを抱っこした親たちが音楽に合わせて踊る中、保育士が「さぁ次はジャンプだよ!高く跳べるかな?」と声をかけたそうです。そこで、やきいもさんは息子さんを抱えて渾身のジャンプ!しかし、着地を決めた後、周りを見渡すと…。「周りのママたちは、ニコニコしながら赤ちゃんを『たかいたか~い』してました」※写真はイメージ支援センターで赤ちゃんと一緒に踊る時間がありまして、保育士さんが「さぁ次はジャンプだよ!高く跳べるかな〜?」って言ったの。だから息子を抱えて渾身のジャンプきめたら、周りのママ達はニコニコしながら赤ちゃんをたかいたか〜いしてました。この時の私の気持ちを50文字以内で述べよ。— やきいも☺︎8m (@yakiimo_mattya) February 8, 2023 跳ぶのは、赤ちゃんだけだった…!保育士はおそらく、抱っこされている赤ちゃんに向けて声をかけていたのでしょう。しかし、言葉通り素直に受け取ったやきいもさんは、1人大きくジャンプをしてしまったのだとか。その時の様子を想像すると、思わずクスッとしてしまいますね!「身体は跳んだけど、心は穴を掘って埋まりたくなりました」とこの時の心境をつづっていた、やきいもさん。しかし、投稿には「このお母さん、好きだわ~」「全力でダンスするなんて、間違いなく素敵なママ」「かわいくて笑った!私もやってしまいそう」など好意的な声や共感のコメントが相次いで寄せられていました。ちなみに、やきいもさんがジャンプをした際、息子さんは楽しそうにはしゃいでいたそうです。我が子に喜んでもらえたのなら、ちょっぴり恥ずかしくてもジャンプをしたかいがあったといえますね![文・構成/grape編集部]
2023年02月15日無邪気な幼い子供は、いろいろな人に挨拶をするのが大好き。きっと、『挨拶』というものを覚えたてであることに加えて、反応がくるのが嬉しいのでしょう。それは大人も同様で、幼い子供が挨拶を返してくれると、自然と笑顔になれるものです。子供のひと言に、親と交通誘導員が固まった理由は…ある日、えぽ(@aiuepo615)さんは、2歳になる長女を連れ外を歩いていました。そんな中、長女に笑顔で声をかけたのは、仕事中の交通誘導員。彼は、えぽさんの長女に「バイバイ」と別れの挨拶をしたのですが…。ほっこりからの気まずい #育児漫画 #やわらか育児 pic.twitter.com/rvGRhPIsSC — えぽ2児のママ (@aiuepo615) February 1, 2023 大人と幼い子供による、心温まる平和な日常のひとコマ。しかし、その場の空気は、長女のひと言によって予想外の方向に!きっと長女は『挨拶は大切なもの』と教わったはず。だからこそ、「どうして大人同士では挨拶をしないの?」という素朴な疑問が湧いたのでしょう。純粋な子供によって、『初対面の大人同士が「バイバイ」と親しげな別れの挨拶を交わす』というちょっぴりシュールな光景が生まれたのでした…。かわいらしくもシュールで笑いがこみ上げる、えぽさんの体験談。漫画を読んだ人たちの笑いのツボを刺激したようです!・自分も同じ経験がある!「一緒にバイバイしよう」ってごまかしました…。・気まずくて大笑いした。そうだね、挨拶は大事だもんね…!・このお母さんの立場だったら「お、おう…」ってなっちゃいそう。えぽさんを含む多くの大人を「確かに、大人だって挨拶は大事だ…!」と再認識させてくれた、長女の言動。時に大人は、純粋な子供から大切なことを教わりますね…![文・構成/grape編集部]
2023年02月06日職場や学校などの場所を問わず、不意に普段のクセが出てしまった経験はありますか。つい足を組んで座ったり、飲み物を飲んだ後で声が出てしまったり、人によってさまざまでしょう。1人で買い物をしていると?しばひろ(@hirokokokoron)さんがTwitterに投稿したエピソードをご紹介します。フランス人のパートナーであるガイックさんと、2人の間に生まれた赤ちゃんとフランスで生活している、しばひろさん。ある日、1人で買い物に出かけていた時に、普段している行動がつい出てしまったそうです。それは…。落ち着かない人になってる pic.twitter.com/SNMKkbuXBS — しばひろ (@hirokokokoron) January 22, 2023 しばひろさんが無意識にやってしまったのは、我が子をあやすように身体を揺らす動き!諸説ありますが、赤ちゃんはお腹にいた時の感覚を覚えているため、抱っこして身体を揺らすと眠りやすいといわれています。日々赤ちゃんをあやしている、しばひろさんは、赤ちゃんを抱っこしていない状態でもつい同様の行動を取ってしまったのでしょう。しばひろさんの体験談には、子供をもつ親から共感の声が続出。「赤ちゃんくらいの重さの荷物を持つとつい揺れちゃう」「あるある」「スーパーで並んでいる時もやっちゃうわ」などの声が集まりました。みなさんの身近に、立って揺れている人がいたら、幼い子供を育てているがゆえの行動なのかもしれませんよ![文・構成/grape編集部]
2023年01月23日幼い子供は何をするかがまったく予想できない上に、まだ身体が弱いため、身近な大人が守ってあげなくてはなりません。それゆえ、幼い子供を育てる親たちの生活は自然と子供が中心になり、気付けば周囲でさまざまな変化が起こるのです…。出産の『自宅ビフォーアフター』に共感の嵐!2021年の年末に第1子を出産した、ゆづ(@yuzu_m1228)さんも、親になったことで生活が大きく変化したのを実感しているのだとか。中でも視覚的に分かりやすい変化をTwitterに投稿したところ、全国の子育て経験者から共感する声が相次ぎました。その変化とは、家のリビング。ゆづさんの家庭に子供が加わったことにより、一体どのような変化を遂げたのでしょうか。早速、『出産をする前』と『出産後』を比較した、2枚の写真をご覧ください!これが出産前と出産後の差よ pic.twitter.com/vTSzF0Qzq2 — ゆづ☺︎1y(修正11m) (@yuzu_m1228) January 20, 2023 モデルルームのようにオシャレだった部屋が、一気に生活感のあるものに!以前から、自宅のインテリアに凝っていたゆづさん。しかし、幼い子供と暮らすにあたって、オシャレな部屋を維持するのは困難なものです。子供にとって危険な物をどかし、侵入防止柵を設置。そして、子育てに追われることによって、部屋にはさまざまな子育てグッズが増えていきます。こうして世の中の親は、気付けば自宅のインテリアまで子供中心になっていくのです…!ゆづさんの『ビフォーアフター』には多くの共感が集まり、その変わりように驚く声が相次いでいます。・違いすぎて「さすがに違う部屋ですよね?」って思ったけど、マジのビフォーアフターなのか…!驚愕。・泣くほど分かる!いくらキレイにしようと思っても、気付けば『アフター』の状態になる…。・『ビフォー』のお部屋もオシャレで素敵だけど、『アフター』の部屋のほうが和んで好き。子供が生まれる前はきれい好きだったという、ゆづさん。しかし、我が子が部屋を散らかしても「たくさん遊んでね!」というほほ笑ましい気持ちになったといいます。愛しい子供たちは、生活習慣や部屋のインテリアだけでなく、親の心にもさまざまな影響を与えているのですね![文・構成/grape編集部]
2023年01月23日悲しいことに、いつの時代も人間が他人を加害する攻撃的な行為はなくなりません。全国各地の教育現場で問題になるいじめも、その1つ。子供はまだ善悪の判別や感情のコントロールが下手なため、そういった問題が起こりやすいのでしょう。漫画家の、ぬこー様ちゃん(@nukosama)さんも、小学1年生の頃、いじめのターゲットにされた1人。上級生たちに理不尽な暴力を受け続け、耐えられなくなった日のエピソードを描き、Twitterに投稿しました。平成元年のいじめ解決法がこちらです pic.twitter.com/lqujIOJc3C — ぬこー様ちゃん@さらば岡山 (@nukosama) January 5, 2023 助けを求めた先の両親から飛び出たのは「泣いて反応をするお前が悪い」「まずは耐えろ」という言葉。いじめは、相手の反応を見て楽しむ傾向があるといわれています。だからこそ投稿者さんの両親は、あえて心を鬼にすることにしたのかもしれません。結果的にはそれでいじめが収まったものの、当時を振り返り「本当は、あの時助けてほしかった」と想いを明かした、投稿者さん。また、子育てに関係する読者に向けて「この方法はたまたま自分に合っていただけなので、絶対にマネしないでね。今の時代に合わない方法です」と呼びかけています。時代は移り変わり、「強い心身があれば、どんな苦境も乗り越えられるはずだ」という考えの『根性論』が問題視されるようになった昨今。漫画に描かれた『ぬこー様ちゃん家流のいじめ解決法』に、さまざまな意見が寄せられました。・昭和世代なので「やられたらやり返せ」がいじめの解決法だったな…。・胸が痛い…。ひと昔前は「いじめられるなんて情けない」って考えだったよね。・考えさせられるエピソードだなあ。自分の子供がもしいじめられたら、どうするのがいいんだろう。漫画を通して、多くの人がいじめとの向かい方や、周囲の人の対応について考えさせられたようです。いじめの状況はそれぞれ異なるため、はっきりと「正しい」といえる解決法はないのでしょう。しかし、誰もが根性で乗り越えられるわけではありません。傷付いている子供を守るには何が最善策なのか…子供の気持ちを受け止めた上で、大人はそれをしっかりと考える必要があります。[文・構成/grape編集部]
2023年01月06日どんな物事であっても、先輩の体験談は参考になるものですよね。先輩たちが経験した苦しいことやつらかったことを聞いておけば、事前にその対処法を考えたり、心構えをしたりすることができるでしょう。『新米ママさんに教えたい育児の危険』4歳の息子さんを育てている、ぽこたろー(@pokotaroooooo)さんは、先輩としてこれから親になる人へ、こんな言葉を贈りたいそうです。「夜間のご武運を祈ります」一体、どういうことなのでしょうか。こちらの漫画をご覧ください!夜間のご武運を祈ります。 #イラスト #育児 #あるある #子育て #漫画 #主婦 #思ってたんとちがう育児 #ママ #育児漫画 #4コマ漫画 #4歳 #寝かしつけ #新米ママ #寝相 pic.twitter.com/ToLPwoKF6q — ぽこたろー✩育児垢 (@pokotaroooooo) September 18, 2022 ぽこたろーさんによると、眠っている間に、子供から攻撃を受けることがあるというのです!もちろん、息子さんはわざとぽこたろーさんを攻撃しているわけではないでしょう。しかし、かかと落としをされたり、頬を叩かれたりするのはとても痛そう…。この投稿には、子育てをしたことがある人々から、共感の声が寄せられています。・これ、分かるわー。地味にしんどいですよね。危ないから離れても、いつのまにかそばに来てまた攻撃されます。・我が子も同じです!私は最近、顔面にかかと落としをされてトラウマになりました…。・息子は1歳ですが、突き刺さってくるの、とても分かります!なんなんでしょうね、あれは!・私は昔、寝ている時に我が子に頭突きをされました…。歯科医師には「あと2回頭突きされたら、前歯が折れるよ」といわれましたよ。我が子とともに眠るならば、夜間の子供からの攻撃は、避けようがないかもしれません…。「夜間のご武運を祈ります」という、ぽこたろーさんの言葉の意味が分かりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年09月19日多くの人が直面する親の介護問題。時間だけではなく、お金までかかったらたまったものではない。親の介護のコツは親のお金で行うこと。専門家が解説するーー。「“人生100年時代”といわれています。親の介護期間が長くなれば、そのぶん介護費用の負担も増加します。子どもが親の介護で苦しまないためにも、原則“親の介護は親のお金を使う”と決めておくことです。そうすれば、介護破綻を防ぐことにつながります」こう語るのは、『親の介護で自滅しない選択』(日本経済新聞出版)の著者で、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子さん。「2021年度 生命保険に関する全国実態調査」(生命保険文化センター)によると、在宅介護にかかる自己負担額は、月平均で4万8,000円。施設介護の場合だと、月平均12万2,000円もかかるという。また、同調査における介護期間の平均は5年1カ月。全体の17.6%の人が「10年以上」介護をしているというから、長期化のリスクにも備えなければならない。「親の介護費用を過度に負担したことで、子どもの教育費などにも影響を及ぼし、夫婦関係がギクシャクしてしまうケースも少なくありません」(太田さん・以下同)そこで太田さんに、世話をする子どもが損をせずに、親のお金で介護費を確保するための5ステップを指南してもらった。【1】親の財産を把握する「介護費用というのは、“いくらかかるかではなく、いくらかけられるか”が大事。そのためには、親の懐ろ事情を事前に知っておくことがとても重要となってきます」(太田さん・以下同)そもそも、親がどれだけお金を持っているか。ほとんどの子どもは知らないという。「親の年金額、預貯金、株、不動産、どのような保険に加入しているか、さらに借金の有無などを知っておくことで、どんな介護ができるか見えてきます」別居している子どもの場合、親が住民税課税世帯か非課税世帯なのかさえ、把握していないケースが多いそうだ。「もし非課税世帯であれば、医療費や介護費などの負担が軽減されます。ぜひ、親が元気なうちに財産の状況を聞いておきたいですね」しかし、普段からコミュニケーションが取れている親子なら聞きやすいが、そうでない親子も多い。子どもから突然お金のことを聞かれたら、怒りだしたり、戸惑ったりする親もいるだろう。「保険の話をきっかけにするのが有効です。たとえば、“私、〇〇という保険に入ったんだけど、お父さん(お母さん)はどんな保険に入っているの?”と聞いてみる。自分の情報を開示しながら、話を切り出せば、会話がスムーズになります。話の流れで、徐々に年金や預貯金の話に広げていく」また、親の確定申告を代わりにやることで、通帳や保険内容などをチェックすることもできる。もちろん、親に介護のことが心配だからと伝えて、ダイレクトに聞いてみるのも手だ。月々の年金額も含めた親の懐ろ事情が把握できたら、月にどれだけ介護に対してお金を使えるか、見えてくる。【2】代理人カードを作る要介護状態になれば、親は気軽に銀行に行けなくなるだろう。買い物や公共料金の支払いなど、日々の細かい支払いを肩代わりしているうちに、大きな負担になってしまうことも。「年金が振り込まれる親の口座のキャッシュカードをもう1枚作りましょう。これは本人以外の親族でもお金を引き出せる『代理人カード』と呼ばれるもので、多くの金融機関が対応しています。ただし、口座名義人が申請して作るものなので、親と相談したうえで、親が元気なうちに金融機関に同行して作っておきましょう」親のために使うお金は、親の口座から引き出したもので払おう。【3】「預かり金」の活用を検討する親からまとまったお金を預けてもらう方法もある。「たとえば、親の定期預金500万円を解約して、将来介護費用として使用するための“預かり金”として、新たに子ども名義の口座を作ります。その際、親子間で“覚書”を交わす。預かり金であれば、贈与税はかかりません。介護が始まったら、その口座から費用を出金する。親が亡くなった時点で残金があれば、そのお金は相続財産となります」相続や税金のトラブルを防ぐためにも、介護にかかった費用の明細と領収書は必ず残しておこう。【4】任意後見人契約を検討する本人に代わって財産管理や介護契約などを行うことができる「成年後見制度」というものがある。「この制度は、裁判所が後見人を選任する『法定後見』と、本人(親)が成年後見人を指名して契約する『任意後見』に分類されます。後者の『任意後見』は本人の意思によって決めることができるので、親が子どもを指名できます」親が元気なうちに、任意後見契約を結んでおけば、将来的に認知症になってからの財産管理や契約などをスムーズに行える。一方、「法定後見」の場合は、親の判断能力が低下したときに、成年後見人が必要と感じた親族らが申し立てを行って、裁判所が後見人を選任する。「必ずしも配偶者や子どもが後見人になれるわけではなく、面識のない弁護士や司法書士といった第三者がなるケースが多いようです」親の口座から介護費用を引き出したい場合でも、第三者の後見人にいちいちお願いして判断を仰がないといけなくなるという……。【5】地域包括支援センターに事前に話を聞く最後は、親が要介護になっても慌てないための情報収集!「はじめて介護をすることになると、不安や疑問、わからないことだらけです。各自治体には高齢者とその家族が気軽に無料で相談できる『地域包括支援センター』を設置しています。事前に親の住む地域にあるセンターに連絡して、親が要介護になったら“どんな介護サービスを利用できるか”“費用の軽減制度は?”など、介護に関するさまざまな情報をリサーチしておく。そうするといざ介護となっても慌てずに準備できます」長期化する介護期間を乗り切るためにも、親の介護は親のお金で賄う時代なのである。
2022年05月20日悲しいことですが、「子育て中、他者から嫌なことをされた」という母親は少なくありません。幼い子供を連れた母親を『抵抗しない弱者』とみなして嫌がらせをする人や、よかれと思ってか口出しをしてくる人が、世の中には存在しているのです。サイミ(@sa1m1_ma)さんも、そういった経験で嫌な思いをしてきた1人。しかし、ある日を境に生活が一変したといいます。その理由は、見た目の変化でした。育児していて感じたことを漫画にしました。やっぱり見た目だな!! #育児漫画 #育児絵日記 pic.twitter.com/ZchrlT0K2t — サイミ (@sa1m1_ma) May 9, 2022 以前はロングヘアで、スカートを履いていたという、サイミさん。その頃は、初対面の人から嫌がらせを受けたり、子育てに口出しをする人に遭遇したりと、苦労をしていたといいます。しかし、髪の毛を切ってショートカットにし、パンツスタイルになってから生活は一変!いわゆる『厄介な人』たちは近寄ってこなくなったのです!「靴下を履かせないなんて、かわいそう」といってくる人を除いて…。投稿は子育て経験者を中心に拡散され、「本当にこれ!」「自分もそうだった」「『靴下履かせろマン』は、どこにでも出没するよね」といった共感の声が多数寄せられました。おとなしそうに見えると、さらに『弱者』とみなされやすいのかもしれません。厄介な人に遭遇しやすい人は、イメチェンをしてみてはいかがでしょうか![文・構成/grape編集部]
2022年05月10日社会は人とのつながりで成り立っているため、学校や仕事場での交流や、友人関係、恋人など、いろいろな人間関係が構築されます。子供の頃は、趣味が合う人や性格の相性がいい人との交流が中心ですが、大人になるとそうはいきません。立場上、接点が少なくても会話をする必要が生じるなど、人間関係の難しさを実感する機会が増えるものです。『ママ友』との距離感を変えたら…8歳と4歳の娘さんを育てる母親の、ようみん(@imoyamayoumin)さんが悩んでいたのは、『ママ友』の人間関係。幼い子供がいると、幼稚園の送迎や行事でほかの親と顔を合わせる機会が多いため、自然とママ友の輪が広がります。しかし、ママ友関係の一番の接点は子供。趣味や性格が合うわけではないため、人間関係に悩む人は少なくありません。『ママ友付き合い』を変えた結果…?(4/4)それぞれが良好な関係でいれたらいいかな、と。私は無理して付き合うより今の程よく離れている距離感が楽なのでこのまま卒園まで過ごしていきたいな~と思っています。 #育児漫画 #育児絵日記 #エッセイ漫画 #漫画が読めるハッシュタグ pic.twitter.com/FLhxEGaAqT — ようみん。 (@imoyamayoumin) March 29, 2022 きっと、ママ友関係に限らず、複数人で会話をしている時に、なかなか切り上げられず困った経験のある人はいるでしょう。ママ友関係が疲労の原因の1つになってしまい、心身ともに負担になっていたという、ようみんさん。次女の幼稚園入園をきっかけに、勇気を出して『会話に加わらず、あいさつだけをしてその場から去る』という方法をとることにしたのです。ようみんさんだけでなく、子供を育てる多くの親が持っている、親同士の交流。漫画を読んだ人からは、いろいろな声が寄せられました。・めっちゃ分かる。自分が疲れない、ほどほどな距離感が一番!・こんなに長々と話す人たちもいるんだなあ…。苦手な人はきついよね。・本当にこれ!しんどかったから、さっと帰って輪から抜けるようにしてた。ようみんさんがいうように、ストレス発散をする方法も、人付き合いについての考え方も、人によって異なります。無理をするよりも、ほどよい距離感を保ちながら人間関係を構築するのが最適といえるでしょう。[文・構成/grape編集部]
2022年03月30日夫や1歳半になる息子さんとの日常を漫画で描いている、えぴこ(@epico428)さん。少し早めの『イヤイヤ期』なのか、息子さんはここ最近、食事を拒否するようになったといいます。子供の『イヤイヤ期』は自我が芽生えた証拠であり、反抗をする具体的な理由はないのだとか。お腹が減っている状態でも食べようとしない息子さんを前に、えぴこさん夫婦は…。食いしんボーイ息子の最近のごはんの様子 #育児漫画 #育児絵日記 pic.twitter.com/hv1zJItUoQ — えぴこ (@epico428) November 28, 2021 親が食べるふりをすると、息子さんは「人に取られるくらいなら…俺が食べる!!」という勢いで食べ物を奪うのだとか!いくら意地を張っていても、大好きな食べ物を取られるのは我慢ならないのでしょう。しかし、そんな息子さんも心に余裕が出てきたのか、「食べたいんですよね?どうぞ…」というように食べ物を差し出してくれるようになったそうです。いや、結構です…!子供の愛らしい反応に、漫画を読んだ人からは「かわいくて笑った」「我が家もやる!反応があるある…」といった声が上がっています。親にとっては『魔のイヤイヤ期』ですが、きっと子供は『イヤイヤ』を経て、いろいろなことを学んでいくのでしょう…![文・構成/grape編集部]
2021年12月22日■前回のあらすじ内緒でトカゲを飼ったことを咎めた隆志の母だったが、隆志の父から「子どもの知りたい欲求を摘み取ってはいけない」と言われる。そして母も隆志の思いを理解し、「応援する」と言い…。 >>1話目を見る お母さんが僕のことをわかってくれたように、僕も知らなくてはいけないことがあると、お父さんが教えてくれました。好きなものを家族にわかってもらえない悲しさと、わかってもらえたときのうれしさを知って、僕も家族の好きなことを応援できる人になりたいなと思いました。僕は、これからも昆虫や爬虫類の勉強を続けていきます。僕が将来どんな大人になっているかはわからないけれど、でもきっと何かに夢中になっている時間は、これからの僕にとって役立つと信じています。※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月13日■前回のあらすじキレイなトカゲを発見した隆志は、母へのプレゼントにしようと内緒で飼うことに。しかしそれが母から見つかり虫を逃がすように言われてしまう。そして母も子どもの好きなものが苦手であることに苦しんでいて…。 >>1話目を見る 泣きながら眠ってしまっていた僕は、お母さんの扉を叩く音と声で目が覚めました。お父さんとお母さんのやり取りを見て、やっとお母さんは僕のことをわかってくれたと思いました。でも、僕が知らなくてはいけないもうひとつ大切なことがあったのです…!次回に続く(全6話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月12日■前回のあらすじ小4の隆志は、昆虫を飼いたいけれど、虫嫌いな母はなかなか許可をくれず…。そんなとき父から「真剣に向き合っているなら諦めるな」と言われる。そこで自分の好きを認めてもらうために猛勉強を開始することに…。 >>1話目を見る お父さんと話したあの日から、僕は真剣に昆虫や爬虫類の勉強をするようになりました。お母さんは僕が昆虫や爬虫類のことを勉強することは応援してくれたけど、悩んでいたようです。それから少しして、僕はいつものように森の入り口の近くで虫を探していたのですが…。僕は悲しさと、わかってくれない悔しさで机の上で泣いたまま、眠ってしまいました。お母さんの苦しみも知らずに…。次回に続く(全6話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月11日■前回のあらすじ森で見つけた昆虫を飼いたい小学生の隆志。しかし虫嫌いな隆志の母は大反対。隆志の父が「生き物を飼うことでいろんな知識を吸収できる」と母に話し、しぶしぶOKが出たのですが…。 >>1話目を見る 虫に興味をもった僕は、次々に飼育したい昆虫、爬虫類などが見つかり、お母さんにお願いするのですが…。そう決意したこの日から、僕は本気で勉強を始めました。お母さんに僕の真剣さを知ってほしかったし、何よりも僕は虫たちについてもっといろいろなことを知りたかったからです。だけど、ある事件が起きて…!次回に続く(全6話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月10日■前回のあらすじ父の転勤で、郊外へ引っ越してきた小4の隆志。しかし家の中にも昆虫が入ってきて、家族は四苦八苦。そんなある日、父に連れられて、父と森の奥へと向かったのだが…。 >>1話目を見る こうしてカブトムシを飼うことを許された僕はお父さんと一緒に飼育に必要なものをすぐに買いそろえました。そしてこの日から僕は昆虫に目覚めたのですが、お母さんは僕の気持ちを全然わかってくれなくて…。次回に続く(全6話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月09日僕は隆志、小学4年生です。お父さん・お母さん・妹の智子の4人家族です。お父さんのお仕事のカンケイで、僕たち家族はよく引越しをします。ある日、お父さんとお母さんがまた引越しの話をしていて…。こうして僕たち家族は、東京のマンションから田舎のおうちに引越すことになったのですが…。この引越しは、僕にとって特別なものになったのです。そこで僕は運命の出会いを果たしたのですが、あわせて家族を巻き込んだトラブルが発生してしまったのです…。次回に続く(全6話)毎日15時更新!※この漫画は実話を元に編集しています脚本・上坂シュウ/イラスト・ ますまゆ
2021年12月08日中学卒業と同時に母親から「整形しましょう」と言われたグラハム子さん(作中はハム子)の半生を綴った 『親に整形させられた私が、母になる』 が、11月19日に最終回を迎えました。読者の方からも次々と「同じような体験をして苦しんでいる」「どうやって克服したの?」「親との付き合いはどうしてるの?」「幸せになれたの?」とコメントが寄せられました。大反響となった本作の執筆を終えたばかりのグラハム子さんにインタビューさせていただきました。現在の心境や現在のお母さんとの関係など裏話をお伝えいたします!≫未読の方はこちらから! 『親に整形させられた私が、母になる』 「あなたのために」よくこの言葉を使う母。そんな母が中学を卒業した春に、「整形しましょう」と言いだす。教育熱心で、何でも良いものを与えてくれる母。「母は私のためを思ってやってくれているのだから」と、不満に思ってしまう自分が悪く思えてしまい…。■特別企画!グラハム子さんインタビュー―― 連載を終えて今の感想や長かった連載についてどう思っていますか?最後まで描き上げることができて、今はホッとした気持ちが大きいです。最後まで読んでくださった皆さま、この話を描くにあたり支えてくださったウーマンエキサイト担当さま、本当にどうもありがとうございました!―― お母さんとの関係については、連載の中で「絶縁するか許すか」という話がありました。記事の中でベストなグレーを見つけたとあります。現在のお母さんとの関係はいかがですか?けっして仲良くはないし、かといって悪くもないです。年に1、2回数時間程度しか会わないので、会う時は「苦手だけど恩もある以前の上司と、久しぶりの再会」的な(笑)。仕事のような感覚です。会っている最中は穏便に過ごします。でもやっぱり心が疲れるので、行く前か行った後は自分にご褒美をあげます。欲しいものを買ったり、ちょっと良いレストランに行ったり。「それなら会わなきゃ良いのに…」と思う方もいるかもしれませんが、私的に絶縁はまた別のストレスを感じてしまうんですよね。今のところ、この付き合い方が私にはまあまあ合ってるのだと思っています。でも未来はもしかしたら変わっているのかもしれません。「絶対にこの関係性だ!」と決めつけすぎず、自分の成長に合わせてしなやかに変わっていくのだろうと思っています。心は通じ合わないけれど、私にとってはたった1人の大切な母です。―― 実母に育てられた自分の人生と、母になった自分の人生、どちらも経験した上で、グラハム子さんにとって「母親とは」どんな存在ですか?私にとって実母は「過去に最重要人物だった人」です。ただ、今はもう最重要人物ではありません。きっと今我が子たちにとって私は最重要人物なのだと思います。―― 「『子どものため』と言いながら私自身の承認欲求を子どもで満たそうとしてしまっているかもしれない」といった親視点のコメントが寄せられました。親になってあらためて抱える葛藤などがあれば教えてください子どもで満たそうとする───そんな感じだと思います。親自身が満たされておらず、歪んでいるからこそ、子どもを使ってしまうんだと思います。また、それには時代背景もある気がします。私の母が生きた昭和の時代は今よりも「世間的が何よりも大切」「良い学校に行き安定した職に就くことが幸せ」という時代だったのだと思います。そんな要素が複合的に絡み合い、このような子育てになったのではないでしょうか。私も親になり、子育てで悩んだり葛藤したりすることはあります。ただ、いつも『親と子は別の人間』『子どもの人生は子ども自身が築いていくもの』と心に刻んでいます。―― 「読みながら共感するところが多くて涙が止まらない」といったコメントが数多く寄せられています。親との関係で苦しんでいる方に向けて、グラハム子さんが伝えたいことはありますか?苦しいですよね…。ただ、自分の苦しみが親との関係にあることがわかっているなら、もう大丈夫なんじゃないかなと思います。あとは自分なりの方法で前に進めば、きっと良い方向に進んでいくはずです。大丈夫です。この話が読んでくださった方の何かのきっかけになったり、心の支えや浄化になってくれたのだとしたら、それはとても嬉しいです。―― グラハム子さんにとってコミックエッセイとはどんな存在ですか?人生ではじめてコレだ! とピンと来て、人と比べずに夢中になれたのが「コミックエッセイを描くこと」でした。28歳の時でした。出会えて良かったです。生きる上での活力となりましたし、夢中になれる経験は大切だと実体験できました。現在は自分とコミック(仕事)との心地良い距離を掴めて、楽しんで描けています。―― 読者の方から「ハム子さんは、今幸せになっていますか?」というコメントが寄せられています。そんな読者の方に向けてメッセージをお願いいたします。そんなコメントが…! ありがとうございます。じつはこの話はリアルタイムではなく、少し前の話なんです。漫画中に出てくる長男は現在小学生になりました。下の子も産まれ、いま幼稚園児です。幸せです。毎日穏やかに過ごしています。普段はギャグ漫画(『美淑女戦隊 オバサンジャー 困った姑・夫を浄化する!?』KADOKAWA)なども描いていたりもするので、他の作品もぜひぜひ。私が人生を楽しんでいるのが伝わるかもしれません。私が生きてきた過去は、もう私を傷つけるものではありません。私の心を大きく広げるものとなりました。【グラハム子さんのその他の作品はコチラ】▼困った姑・夫を浄化する!? 美淑女戦隊オバサンジャー
2021年11月19日■前回までのあらすじ「私の人格を否定しないで」と願い続けたが、母にはそういう生き方しかできなかったと気づくハム子。ようやく母を恨む苦しみから解放される。そして「息子にはやりたいことをやらせてあげたい」と、息子が希望する習い事を始めたが…。■もしかしたら私はお母さんと同じことを息子にしてる?「母のように、子どもに親の希望を押し付ける子育ては絶対にしたくない」そう思っていたにも関わらず、自分も当たり前のように子に希望を押しつけてしまったことに気づきました。しかも、母とまったく同じで「これが子どものためになるだろう」とすら思ってしまったのです。そんな自分が恐ろしくなりました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年10月08日■前回までのあらすじ母にとって「その子らしさは潰すべきもの」で、子育てとは「自分の理想通りの子を育て上げる」ことだとハッキリ気づいてしまい…。■母と私のハッピーエンドとは…?私は今まで、「母に受け入れてもらう」ことに執着しすぎていた…と、このとき気付きました。それ以外には、幸せになる道はないとすら考えるほどに。それはまるで、母が「頭も容姿も良く、良い職に就かなければ幸せになれない」と言っているのとそっくり同じことだったのです。人生、幸せになれる方法がひとつしかないわけがない。幸せになる方法はたくさんある。A案がダメだったらB案にすればいい。B案もダメだったらまた新たな案を考えて、実行してみればいい。自分の望むものが、すべて得られるわけではない。自分の心に折り合いをつけて生きていく…。そんな当たり前のことが、ストンと自分の中に落ちていくことを感じました。そして、これ以来生きるのがとても楽しくなっていきました。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月02日■前回までのあらすじ結婚式前の整形を勧める母に自分の気持ちはまったく通じない。かすかな希望も打ち砕かれ、母にとって私の気持ちは「どうでもいいもの」だとあらためて思い知らされるのだった…。■「いらない個性」は親が潰すもの…? 母から離れた私がこのとき考えていた子育てとは、『子どもの人格を尊重しながら育てること』。しかし母にとっての子育てとは、『親の理想どおりの子を育てること』。母にとっては、私がもっとも苦しんできた『自分らしい心を喪失させること』が、正しい教育方法だったということです。私にとっての正しさと、母にとっての正しさは、まったく異なっている。こんな母と私では、きっと最初から分かり合えるはずがなかった…そうハッキリと気づいたのでした。→次回に続く※この物語は私の経験を基に、一部編集しています。
2021年07月01日こんにちは! イラストレーターのにわゆりです。コロナ禍の影響で、卒園式、入学式は今までとは違った簡単なものになってしまい、少し……いやかなり、残念な気持ちでいっぱいですが、それでも始まる新生活!気持ちを切り替えて新年度をスタートしていきましょう! みなさん、頑張りましょ~!わが家のモンキーズも二人とも小学生になり、生活スタイルが大幅に変わりました。なんといっても朝の時間! 今までは登校、登園の時間が1時間もずれていたので起床してから送り出すまでが長かったー!兄弟で同じ環境というのは安心だし、お迎えバスの時間も気にせず時間に余裕ができますね!しかし! 生活は楽になりましたが、小学校に入って私の頭を悩ませるもの、それは役員決め!以前、 幼稚園の役員になったという記事 を書かせていただきましたが、小学校は幼稚園とは違い「必ず1回はやる」という決まりがあります(学校によっては2回やるところも……!)。基本的には、代表委員、校外委員、成人委員、広報委員、指名委員などがあり(学校によって異なる)、わが家は兄弟2人なので、どれかを2回やらなければいけません……。なので幼稚園のときのように、やりたくなければ沈黙を貫く……というわけにもいかず、とにかく早い者勝ちなのです。低学年は特に、役員を早く終わらせたいママたちの争奪戦……!ちなみに委員にならない場合でも、お手伝いを必ず1つやらなくてはいけません。かーちゃんは運良く昨年度に校外委員をやることができ、さらにコロナ禍真っただ中だったので、集まりは最初だけで、基本はLINEのやりとりと少しのお仕事で済みました。キーちゃんの幼稚園の役員、モン太の小学校の役員……と立て続けに業務をこなし、やっと終わったのに、今度はまたキーちゃんの番……。小学校生活は役員問題が終わらなければ安心できない~!ちなみに委員の中にある「指名委員」の役割は次年度の本部役員の選出ですが、決まらないとひとりずつ電話をかけて候補者を募るという……。気がめいってしまいそうになるほど大変な役割!小学校の役割は、幼稚園よりも複雑で昔から変わらない部分も多く、考えるだけでどんより……。ただこのコロナ禍でプリントや欠席連絡などもスマホで完結できるようにはなってきたので、この調子で少しずつ変わっていってほしいなぁと思うかーちゃんです。みなさんの学校の委員活動はどうですか?
2021年04月10日夫に子どもを預けて、たまには一人でゆっくりおでかけしたいですよね。でも、家に帰ると子どもがあざを作っていたり、ひざをすりむいていたり…。理由を聞くと「大したことないよ。目を離した隙にちょっと…」と苦笑いする夫。でも、笑ってすませられることではないこともあります。東京消防庁発表の 「救急搬送データからみる日常生活事故の実態」 によると、5歳以下の子どもが事故に合う場所は約7割が家の中。つまり、ほとんどの場合は親と一緒の時に起こっており、そのうち約10人に1人の割合で入院が必要な中等症以上となっています。どうして、親がそばにいながら、子どもの事故は起こってしまうのでしょうか? その理由を紐解いていきましょう。■子どもの事故、実は「親の脳タイプ」が原因になっていることも?一般的には、切り替えがうまく、複数の異なる作業を同時進行できるのがマルチタスク悩。一方、「今、目の前のこと」を最重要と捉えて打ち込む傾向がある方は、シングルタスク悩といわれ、他の作業を同時進行で進めることは苦手なようです。どちらの悩タイプなのか、見分け方としては「1日1回以上はやり忘れがある」かどうかで判断します。例えば、ゴミ当番なのに出し忘れた、頼まれた買い物をし忘れた、郵送物を出し忘れたなど些細なことで構いません。やり忘れて落ち込むことが1日1回以上あり、それが続く人は、シングルタスク悩の傾向が強いといえるでしょう。家事育児は、さまざまなことを同時進行で進めないといけないことが多いため、マルチタスクだといえます。小さいお子さんのいるご家庭なら、夕方はまるで戦争のような忙しさ。たとえば、子どもをあやしながら夕食の下ごしらえをして、早めに子どもと一緒にお風呂に入った後は、子どもの支度をしつつ自分も身支度を整え、夫の帰宅に合わせて夕食の仕上げをし、食器を洗いつつ洗濯機を回し、子どもを寝かしつけながら翌朝の朝ごはんのメニューを考え…。こういった家事育児をこなしつつ、子どもに危険が及ばないよう常に目配りをする必要があります。そのほかにも、入浴後、必ずお風呂のふたが閉まっているか確認している、料理の後、使った包丁はすぐしまっている、包装ビニールはふた付きのゴミ箱にすぐ捨てているという方がどれくらいいるでしょうか。これらはすべて、子どもが重篤なケガをする原因となるものばかりです。目の前のことをこなすだけが家事育児ではありません。それをする(もしくは、しない)ことで、その後どういったことが起こるかを想像しながら同時進行で進めるマルチタスク処理能力が求められます。子育てでは、「まさか◯◯するとは思わなかった」「ちょっと目を離しただけなんだ」という言い訳は通用しません。自分がどちらの悩タイプの傾向があるのかをまずは把握することが大切です。■コロナ禍で子どもの事故が起こりやすくなっている?まだまだ収まる兆しの見えない新型コロナウイルスの流行が、子どもの事故を誘発する可能性があります。毎日出社していたのがリモートワークに変わり、慣れないオンライン会議を重ね、家族がすぐそばにいる環境で仕事をするなど、まったく新しい形態で働くことが求められている方は多いでしょう。しかし、シングルタスク脳タイプは、仕事とプライベートを切り離すのが難しく、頭の切り替えができない人が多いようです。また、いつもとは違うルーティンで仕事をするのも向いていません。たとえば、別室で仕事をしていても、家族の気配に気が散ったり、子どもの声が気になってオンライン会議に集中できないなどで、いつもより仕事の効率が落ちて焦ってしまうケースは少なくないようです。一方、家で仕事をするようになってお互いに気をつかう反面、大人が常にいる安心感もあるでしょう。そのため夫婦間で、「すぐ戻ってくるから買い物の間、子どもを見てて」「今日の保育園のお迎えをお願いできる?」とついつい頼みごとも多くなります。互いに「わかった」と安請け合いしがちですが、マルチタスク脳と違い、シングルタスク脳は集中しがちです。目の前の仕事で頭がいっぱいになり、子どものことをきれいさっぱり忘れてしまうことがあります。実際、仕事に集中するあまり娘さんの保育園のお迎えを忘れてしまい、夜8時頃、保育園からかかってきた電話で初めて思い出した、というケースもあります。このように、シングルタスク脳の方は、仕事をこなしながら子どもに目を配ることが苦手で、仕事に集中すると子どもの存在を頭から消してしまうため、「ちょっと目を離した隙に…」「そんなことをするとは思わなかった」という事故が起きてしまうのです。コロナ禍によるリモートワークの増加で、これまでは「シングルタスク脳のうっかり」ですんでいたことが、子どもの事故につながりやすくなっているといえます。■安心して子育てをするための事故防止と対策では、シングルタスク脳は子育てができないかと、いうとそうではありません。マルチタスクをこなすのは苦手であることを自覚し、対策を立てれば事故を予防することができます。シングルタスク脳の傾向がある方は、うっかりを防ぐために以下の2つを意識することが重要です。・時間を短いスパンで意識すること・育児のルーティンを習慣化することシングルタスク脳は、仕事に集中しすぎる傾向にあるため、短いスパンで時間管理をしたり、子どもに関わる用事を思い出す必要があります。そこで、スマホや時計のタイマー機能を上手に活用して、音や振動で子ども関連の用事を思い出すようにするといいでしょう。また、子どもに関することを、いつものルーティンと結びつけて習慣化することも大切です。例えば、子どもを保育園へ連れて行く時に忘れ物が多いようなら、出かける時にいつも持ち歩くスマホや家の鍵と子どもの荷物を一緒に置いておくといいでしょう。また、パソコンや掛け時計など、必ず定期的に見るところに、子ども関連で忘れてはいけないことをメモして貼っておくのもおすすめです。例えば、脱衣所の時計の横に「お風呂のふたは閉めた?」と張り紙をしておけば、必ずふたを閉めるようになり、目を離した隙に子どもがお風呂でおぼれる心配もなくなります。自分は、シングルタスク脳タイプとマルチタスク脳、どちらのタイプなのかを見極め、シングルタスク脳の傾向が強い方はぜひ上記の対策を試してみてください。続けていくことでコロナ禍の新しい生活様式や、子育てが習慣化し、「うっかり事故」を予防できるでしょう。 エキサイトお悩み相談室で佐藤先生に相談する
2021年01月30日あなたの親は、あなたをどんな風に育てましたか?親が無意識に子どもに求めた生き方を、私たちは時として「呪い」として深く刻み込んでいます。そのひとつが「あなたならできる」という期待の言葉。でも、できるという期待は裏側に「できない私はダメ」というプレッシャーが含まれています。その言葉の呪い、どうやって解いていけばよいのでしょうか。文・おおしまりえ【おおしまりえの恋愛道場】vol. 83「あなたならできる」親からの呪いを抜け出すために知りたいこと「あなたならできる」親からそんな言葉をかけられた経験はありませんか。現在放送中のテレビドラマ『私の家政婦ナギサさん』が話題になっていますが、人気の秘密のひとつが、母親から主人公にかけられた言葉の呪いだといわれています。あなたならできるというフレーズには、一見すると相手への信頼とポジティブな期待を感じますが、当人からするとそうでもないことも…。例えばここ一番に「あなたならできる」と言われたら、頑張ろうという前向きな気持ちになるものですが、日常的に「あなたならできる」を刷り込まれていると、逆にできない自分を激しく責めてしまうことになります。そして悲しいことに、親の声がけのほとんどは後者であることが多いのです。親からの信頼と見せかけた過剰な期待は、子どもからすると良くないプレッシャーにしかなりません。では親からの呪いの言葉で自分が染まりきっている方はどうしていけば良いのでしょう。大切なのは「できる
2020年08月20日■ 前回 までのあらすじ<母が語る物語>高校入学した娘が私のことを「厳しすぎる」と反抗する。しかし親は子どもの言いなりではなく、我慢や忍耐が大切だと考える私は…■わが子を成功ルートに乗せたい■他人が建前しか言ってくれないなら親は…高校の部活は、人生で初めて「自分で選んだ」と思えるものでした。しかし、母は3年間、結局最後まで応援してはくれませんでした。【母の意に反して自分の希望をとおす=母にずっと不快な思いをさせていまう】ということを学びました。逆に、今までは【自分の意に反しているけれども、母の意見に従う=母は喜んでくれる】でした。母の気持ちを殺すか、自分の気持ちを殺すか。どちらもつらいものでした。本当なら、自分の選んだものを母にも応援してもらいたい。もしくは、母の選んだものを自分が心から好きになりたい。でも、それはどちらも無理で、お互いが気持ちよく過ごせる環境はこの世に無いということを学びました。どちらかの意見を尊重すれば、どちらかは苦痛を強いられる。それだったら、女手1つで育ててくれた母に苦痛を与えたくない。自分が我慢するべきだったんだ…。部活を自分で選んだことは、私の中で初めてのチャレンジでした。でもそのチャレンジをしたせいで、そんな「自分の気持ちは殺すべき」という考えがより強まっていきました。文:著者(グラハム子)■グラハム子side STORY→次回は8月27日(木)更新予定です。※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。
2020年08月14日「実家が好きで結婚したい気持ちが出てきません」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。ひとりっ子で実家暮らしだという、30歳のトピ主さん。母親がお見合い話を持ってきたそうですが、結婚の意欲が湧かず、親やペットと離れることをためらってしまうそうです。お見合い相手に会う前からとても憂鬱になっている……とのことで、今後についての助言を求めています。「変化」は怖くて当然。だけど、必ず学びやプラス面もある投稿には、「このお見合いを逃したら一生独身かもしれない」「親はどうしたって自分より早く死ぬ」「子供も欲しいから早く結婚した方がいいと自覚はあります」という記述も。結婚をすること自体には、トピ主さんも納得していることがうかがえます。しかしながら現状では前向きになれず、「親に依存している事」に自覚がある、という自己分析も。自分を守ってくれる存在や好きなものに囲まれ、幸せに居心地よく暮らしている今の環境を変えたくない……という心境なのだろうと想像します。居心地のいい環境にいるのに、わざわざ見ず知らずの男性と結婚するなんて、確かに「怖いこと」ですよね。結婚によって、窮屈で居心地の悪い環境や不幸せな状況になってしまう可能性もゼロではない。いわんや今回のようにお相手の人間性もわからない中では、「気が進まない」「結婚が怖い」と感じるのは当然だと思います。しかし、変化には必ず、何かしらのプラス面や学びもあります。今とはまた違う種類の楽しさや幸せを感じられる可能性もありますし、伴侶となるお相手、子どもの存在や義家族、新しい知り合いなど、ご両親以外にも“好きな人”が増えるかもしれません。もちろん、人間関係や子育ての苦労が増える可能性もありますが、「物事の良い面を見よう」という意識を持ち、「新しい挑戦を楽しもう、変化に“賭けて”みよう」という気持ちを持つことが、一歩を踏み出す大きな助けになると思います。何より、今はまだお相手に会ってもいない状態。お見合いには、「良い結婚ができそうな相性かどうか、お互いに見極めるための機会だ」「『会ってみて自分がどう感じるか』を大切にしよう」といった意識で臨んでみてはいかがでしょうか。相手に対して気に入る部分があれば、結婚に対しても大なり小なり、前向きな気持ちが芽生えてくるでしょうし、その方にピンとこなくても、「ではどんな人がいいのか」という自分の希望が今より明確になってくると思います。家族の「支え」は、バトンタッチする時期が来るからトピ主さんにとって、ご両親の存在はとても大きいようですね。「子離れの安心感をあげよう」「孫の顔を見せてあげたい」なんて気持ちをモチベーションにお見合いや婚活を頑張ってみるのもひとつですが、親の望むように生きる……という生き方には、少々危うい部分があるのも事実です。どんなに気丈な人でも、老いていくなかでは気弱になったり、判断力が鈍ったり、覇気を失ったりする場面も出てきます。トピ主さんのご両親も、高校時代、病気になった娘を助けてくれたような「頼もしい親」で永遠にあり続けてくれるわけではない。気力や体力が弱ってくれば、今度は大人になった自分のほうが両親を支える……という場面も出てくることでしょう。そのときに自分自身や自分たち夫婦で物事を判断したり、行動したりできるようになっていないと、家族全体が支えを失った不安定な状態になってしまう可能性もあります。「大切な親のことも一緒に考えてくれる、頼もしいパートナーを探そう」なんて気持ちを結婚のモチベーションにしてみるのも一案です。「渋々、結婚する」以外の選択肢も。自分の望む人生を考えてみようあるいは、自分自身に目を向け、「大好きな親の支えにも将来なれるような生活力・精神力を身につけよう」と努力してみる道もあります。もしお見合い相手に会ってみても結婚に前向きになれないようであれば、そういった選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。一緒になりたいと思えるパートナーを自分で探してみる道もありますし、あるいは、結婚の有無に関わらず「自立する」という道もあります。ひとり暮らしをしてみる、仕事で一人前になるなど、精神・生活ともに自立した状態になると、親との関係性や結婚に対する意識にも自然に変化が生まれてくることでしょう。そうして外の世界を見てみることで、「実家以外でも自分で居心地のいい場所を作れる」といった人生への自信や、「自分の家族を持ってみたい」という意欲が芽生える可能性もありますし、逆に「私はやっぱり実家が好き、ここで親の面倒を見ていこう」と決意をすることもあるかもしれません。結婚は相手あってのことではありますが、「どういう人生を歩むか」は自分自身で決められる部分も多分にあります。どの道を選んでも、その選択なりの大変さはあるでしょうが、どんな大変さなら自分は乗り越えられそうか、長い目で見て自分がどんな人生を送りたいか……について、この機会にじっくり考えてみるのも一案です。「結婚して実家を出る」「実家にいる」「ひとり暮らしをしてみる」など、考えられる選択肢のプラス面とマイナス面を紙に書き出し、比較検討してみるのもおすすめです。そうすることで、現状や先々のことを冷静に捉えられ、自分の気持ちもクリアになってくることが期待できます。「私はこうしよう」という自分の意志を持って、前向きな決断ができるといいですね。応援しています。(外山ゆひら)
2020年06月15日感染症の流行により、緊急事態宣言の対象地域が全国に拡大されました。そんな中、子どもたちの休校期間が続いているという家庭も多いことでしょう。そうなると、どうやって自宅で学びに取り組ませるか、大きな課題になってきます。今回は、休校中の子どもたちの学習方法について、考えてみたいと思います。■学習方法は家庭によって異なる現状アンケートでは、休校中の学習方法について聞きました。その結果、「市販の学習ドリル」と答えた人が26.9%でもっとも多く、続く「学校の教材での復習」、「通信教材」もそれぞれ20%以上となりました。休校中の学習方法については、どうやらその内容にばらつきがあるようです。Q.休校中の学習方法は?市販の学習ドリル 26.9%学校の教材での復習 23.1%通信教材 20.4%その他 12.4%塾に行く 7.9%塾の課題 5.6%一般公開のデジタル教材 3.1%家庭教師 0.7%※調査期間:2020年4月1日~4月15日■親の在宅の有無、勉強習慣…親たちの悲痛の声パパやママたちからは、子どもの学習に関する悲痛の声がたくさん寄せられていました。「真剣にやったら、親の睡眠時間を削るしかないです。3月は前の学年で終わらなかった分を教え、4月からは漢字、算数、英語をやっています。仕事も看護師できつくなっているなか、倒れそうですね」(神奈川県 40代女性)「新小学1年生なので、 親も子も不慣れです。学校からの課題も量も少なく、あまり習慣化しません」(東京都 40代女性)「学校側が『永遠に休みとでも思っているのか』ってくらい、やる気がないです。学校が始まって、やっていた子との差が広がってしまうのではないかと心配しています」(神奈川県 50代女性)「休校は致し方ないけれど、家に保護者がいるかいないかで、学習格差が出ると思うとせつない。両親ともに在宅勤務は無理だし、勉強を見る時間が確保できない。ひとり留守番だとテレビとゲームの日々なんだろうなぁ」(神奈川県 40代女性)そのほかには、寄せられた意見としては次のようなものがあります。●通信教育はお金がかかって家計が苦しい●家では兄弟がいて集中できない想定外の事態になって、パパやママたちが日々悩みながら子どもたちの学習と向き合っていることがわかります。その現状からは、切迫感が伝わってきます。■学校による学習格差が大きいアンケートでは、全体の約23%が「学校の教材での復習」と答えていました。この回答について、パパやママたちから寄せられた声をみてみると、どうやら学校によってオンライン授業の有無や、課題の多少はさまざまなよう。その内容や対応の違いによって、親たちが子どもたちの学習に対して抱く感情も異なっていました。「新小3の母です。3月の休校から、学校からの課題や宿題は一切なく、丸投げ。突然の休校対応で先生方も大変かと思いますが、せめて、課題や宿題を出して欲しかったです」(神奈川県 40代女性)「新中学3年生ですが、先生が大量の宿題を用意しているため、他の学習まで手が回りません。授業数が足りなかった家庭科のエコバッグ作りや、体育からは1日30分の運動。何を行ったか毎日記入して、親のサイン。朝から晩まで机から離れられません」(神奈川県 40代女性)「中学生の子は学校からの宿題や塾で配布されたプリント、映像授業を受けてます。高校生の子は学校専用のアプリを入学式のときに登録してきて、毎日担任の先生とやり取りをしています。アプリを通じて各教科の先生からドッサリ課題が出され、画像で提出しています」(神奈川県 40代女性)「うちは学校から1人1台タブレット端末が貸与され、ルンルンで学習しています」(神奈川県 30代女性)パソコンやタブレット端末などを利用したICT教育を推進している学校と、そうでない学校との間に、少しずつ乖離ができているようにも思えます。また、学校から課題が出なくて不安な気持ちを抱く人がいる一方で、課題が多すぎて困っている人もいるのが印象的でした。筆者も小学2年生の子どもがいるのですが、小学校でもらってきた課題はプリント数枚程度のみで、2〜3日で終わらせてしまいました。休校期間の長さからすると、あきらかに課題は足りていません。また4月に入ってからは、前の学年の復習と今学年の予習のどちらをすればいいのかわからず、子ども自身もやる気をなくしていて、親子で戸惑う日々です。先生方もこの事態への対応でできる範囲で努力されているのだろうと思います。また先生方が動きたくても多くの課題が残っているという報道も目にします。しかしこれほど長い期間での休校に対して、いまだ対策が取れていない地域や学校も多く、親の焦る気持ちも深まっているように思います。■休校中の学習について見えてきた課題とはここまで、休校によって学校で学習できない現状についてのコメントを見てきましたが、そのなかでは次のような課題が見えてきました。●子どもがひとりで家にいる場合の学習サポートする人材の不在●家での学習習慣が身についていない子どもへの対策●きょうだいや赤ちゃんがいるなどで家庭で勉強する環境が未整備●オンライン学習をするための費用負担●学校から出される課題量のバランス●オンライン学習や双方向Web授業の実施の有無こういった状況のなか、家庭で実施している学習について引き続きコメントを見ていきます。■塾、家庭教師、通信教育…学習のさまざまな選択肢アンケートの結果によると、学校の課題以外に、何らかの学習方法を行っている人は6割を超える結果になりました。それぞれに、何をどのような基準で選んでいるのでしょうか。「塾が配信授業に切り替えたので、家で受けて出された課題を週1回提出に行っています」(千葉県 40代女性)「普段来ていただいている家庭教師にオンラインでお願いしています」(神奈川県 40代女性)「いままで時間がなくてできなかった苦手な作文をじっくり、国語の読解は、一学年戻りやり直し。得意な算数は難易度の高い問題に取り組むなど、本人のレベルにあった勉強をしている」(千葉県 40代女性)「塾の先生が発信しているYouTubeで子供に合った学習法を見つけながら家庭学習をしています。板書を写すのに、途中止めながらノートに記憶する事ができるのが良いと思います」(東京都 40代女性)そのほかには、●ネットで調べた問題をコピーしてやっている●100均のドリルを買ってやらせている●九九の動画を見せているといったコメントも寄せられていました。休校が始まる前から利用している塾や家庭教師をそのまま利用し続ける人や、あらたに動画やプリントを利用し始める人など、さまざまな選択肢があるようです。子どもの性格や、家庭環境によって、それぞれ試行錯誤していることが伝わってきます。また、1日の中でどのように学習に取り組めばいいか、コメントが寄せられていました。「学校と同じ時間にチャイムが鳴るようにアラームをセットし、白紙の時間割を用意して、終わる度に何を何ページ学習したかを書き込ませています。勉強に気持ちが向かない日は、私の趣味でもあるミシンを教えています」(埼玉県 30代女性)「早めの起床、早朝ランニングを毎日行い、午前と午後で時間割を作ってみたりして、子どもが飽きないように日々を過ごしています」(神奈川県 50代女性)時間割を作ったり、早寝早起きをしたりと、学校がなくなって崩れがちな子どもたちの生活リズムを整えるための努力をしている人もいるようです。■今だからこそ身につけたい学習以外のスキルまた、パパやママからは、休校中だからこそ学習以外のことに取り組ませたいという声も寄せられていました。▼今だから身につけたいスキルその1、家事力「勉強より生活力をつける方を優先的に考えてます。母子家庭のため、3人の子どもに家事をたたきこみ、(子どもたちのなかから)リーダーを立てて運動プログラムをこなさせています。当番表も全員で作成して、なんだかんだ楽しんでいます。そうすると、自然と空いた時間に勉強してるみたいで『今日はこんなこと知れた』報告があり、母はうれしい」(大阪府 40代女性)「学習はなかなか進んでやりません。なので、掃除や洗濯物干しをきちんと教えて、ちょい家事をやってもらっています。家事をやりたくない日は『勉強するわ』ってなります」(東京都 30代女性)▼今だから身につけたいスキルその2、プログラミング「iPadの無料アプリで勉強しています。思考力系や、プログラミングも無料で良いものがたくさんあります」(神奈川県 30代女性)「プログラミングとかタイピングとか。いつもなら学校、塾の往復で平日終わってしまうので、こんなときはパソコンに慣れる時期と思って」(岩手県 30代女性)▼今だから身につけたいスキルその3、幅広い知識「貧困国のドキュメンタリーとか旅番組をみせました。東大生の人生観みたいなのもおもしろかったみたい。学校で習わない世界の常識とか知るいい機会かなと」(神奈川県 40代女性)「オンライン英会話を始めました。1日25分間のコースを、毎朝決まった時間に受講しているようです」(神奈川県 50代女性)「うちでは毎日、新聞の記事の中から一つ選んで要約をさせています。感染症の話題も含めて、科学関連や歴史、政治経済などのなかから、本人の興味のある記事を自由に選ばせています。前提や背景、専門用語がわからないと理解しにくい記事があるようで、そのときは教えたり、一緒に調べたりしています」(神奈川県 40代男性)▼今だから身につけたいスキルその4、読書「読書に勝るものはない! ジャンルは問わずなんでも読むことが重要だ!」(埼玉県 40代男性)「非常にストレスのある生活が続いていますが、今だからできる事を考えるのもいいかと思います。子どもたちにはあらためて、『本を読もう!』と声をかけています」(神奈川県 50代女性)「学習」というと、どうしてもドリルや課題など、机に向かって行うものだというイメージがあります。しかし、子どもにとってみれば、どんなことでもその子の力になっていくのだと、あらためて気づかされます。■休校中の親はどんな心持ちでいるべきかそれでは、休校中の家庭では、親はどのような心持ちでいればいいのでしょうか?▼休校中の親の関わり方その1、子どもと一緒「同じ問題を娘と一緒に解き、交換して丸つけをする学習タイムを設けています。時間をはかったり、丸つけが終わってから『ここが難しかったねー』とか『こうやって考えるとわかりやすいよ~』などと話をしながら、間違えた所の復習をしています。仕事から帰宅してからの30分~1時間程ですが、こんな時だからこそ一緒に何かに取り組んだり、たくさん話をしたりできるんだと、前向きに考え乗り越えています」(千葉県 30代女性)「私と主人が学習内容に関わることで、少しやる気になるのかなぁと感じています。どんなことを学んでいるのか見せてもらって、できているところをほめたり、わからない箇所を教えたり、アドバイスしたりしています」(茨城県 40代女性)▼休校中の親の関わり方その2、子どもを見守る「わが家は普段から、試験前でも『勉強しなさい』と言わない教育スタイルです。起床時間と就寝時間だけは決めてますが、毎日の学習時間はとくに決めていません。学校再開後に困るのは本人なので、子どもの成長を見守りたいと思います」(千葉県 40代女性)「『ここでがんばった人は、この先の人生でも自分で生き抜いて行ける力がつくね。くじけずにがんばれ~!』って応援しています」(神奈川県 50代女性)「長い長い春休み。学校が始まったら確実に重圧がかかるので、今のうちに充電してもよかろうと静観している」(神奈川県 50代女性)▼休校中の親の関わり方その3、楽しく取り組める工夫「なかなかやらないのでスタンプラリー形式にしてみました! 今のところがんばっています」(神奈川県 40代女性)「ワンパターンじゃ飽きるので、学校のワークだったり、塾の課題だったり、日によってメニューを変えながら何とかやってます。子どもに毎朝『今日どうしたい?』って聞いて、意思を尊重しつつ、ご褒美のバリエーションも増やしたりして、無理なくできるように工夫しています」(神奈川県 40代女性)普段どおりの生活が送れずに、ストレスがたまってきているパパやママも増えてきているでしょう。在宅勤務できずに子どもとの時間がなかなか取れないという人や、在宅で子どもをみながら仕事をしなければならないという人、仕事をしていないがゆえに逃げ場がなくて悩んでいる人。その事情はそれぞれ異なるにせよ、いつもと違った生活を一生懸命送っているのは、どの家庭も同じだと思います。休校が続くなか、少しでも子どもたちにより良い学習環境を整えてあげたいと考えているパパやママが、努力をしていることが、コメントから伝わってきました。筆者自身も、先の見えない毎日の中、子どもがいる環境で思うように仕事が進められないストレスを感じることが多々あります。休校中の小学生と、自粛要請を受けて休園中の保育園児が二人いる状態ではなかなか仕事が進められず、この先、収入が減少してしまうのではないか、仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖感もたびたび襲ってきます。そんなとき、子どもに目を向けてみると、なんだかいつもより生き生きとした表情が少なくなっていることに気づかされ、何よりもストレスを感じているのは、友だちと過ごす当たり前の日常が失われてしまった子ども自身なのではないかと考えさせられることも。親が少しでも心持ちを安定させて、子どもと一緒に時間を過ごしたり、楽しむことこそが、休校中の子どもの支えになるのではないかと考えさせられます。最後に、このようなコメントも寄せられていました。「ニュースを一緒に観てこれから先の事について話し合ったり、ご飯の作り方や洗濯の仕方を教えています。近くに頼れる親戚もいないので、万が一私が感染して入院になっても、子どもたちだけで生活できるように心掛けています。世間では『勉強、勉強』って言われていますけど、今は生き抜く力を養う時だと思います」(東京都 40代女性)口に出しては言えないけれど、心の中で「もし親が感染したら…」と考えているパパママは多いことでしょう。「生き抜く力」は家事力だけではなく、困難なときに負けない心を養うことでもあると思います。子ども自身が困難に立ち向かえるようにするためにも、いまは家庭という基地でのびのび過ごせる環境を作ってあげることも必要な気もします。今回の全世界を襲った感染症が一日も早く終息することを願いつつ、あらためて子どもの心と体の健康を保ちながら、学習の支援ができる方法や親の関わりについて考えてみてはいかがでしょうか。Q.休校中の学習方法は?アンケート回答数: 7131件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2020年05月01日子どもは親の目が届かないところで、SNSやインターネットを使いこなしているもの。実際にNTTドコモが13歳~18歳の現役中高生に行った「SNS利用について」の調査では、親世代に思いもよらぬ、驚きの結果が……!スマホと共に成長し、「インターネットはキケン」という意識が薄れつつある現代の中高生世代。この調査では、子どもたちが被害者になるだけではなく、加害者になりかねないようなSNSの使い方が見えてきました。■何気ない行動がリスクの種に!▼警戒心が薄いゆえ、SNSのキケンな使い方もまずSNS投稿についてあてはまるものを質問したところ、個人情報の特定につながるような顔写真・制服姿の投稿をしていることが明らかに。特に全体の約半数の42%が「SNSに顔や制服のうつった写真・動画を投稿したことがある」と回答しており、多くの中高生が個人情報流出への危機感がないまま、SNS投稿をしていることがわかります。さらに、投稿したことがある人の割合を見ると、中学生は45%、高校生は38%という結果に。高校生よりもSNS歴が短くて慣れていないと考えられる中学生のほうが、リスクにつながる投稿を行っている割合が高いことが分かっています。それだけでなく、SNSでつながった人と実際に会うケースも多く、37%の人が「友人がSNSでつながった人と実際に会った」という話を聞いたことがあることが分かりました。「同じ趣味を持つ仲間だと思って会ったら、まったく違う人が現れた」……なんてケースを想像するだけで、恐ろしいですよね。中高生はSNSへの警戒心が大人よりも低いゆえに、個人情報につながる情報を投稿してしまったり、リスクを深く考えずにSNS上で交友関係を築いてしまったりしているといえそうです。▼あわやトラブルに!?約3割が「SNSで他者への批判コメントを発信」また、ちょっとしたきっかけから、加害者になってしまうリスクもあります。「自分自身のSNS 投稿・コメント」についての質問では、約3割がSNSで他者を批判したことがある」という結果に。中高生自身がSNSで批判コメントをして、誹謗中傷などの加害者となるリスクもあると言えそうです。▼子どもが取るトラブル解決法、「親」よりも「ネット検索」が1位にさらに、トラブルのリスクにさらされながらも、なかなか親に相談できる環境にない子どもも多いようです。ネットショッピング・フリマアプリでの売買など、金銭が発生するやりとりでは、大人と同じ土俵で取引することになるため、詐欺やトラブルに巻き込まれる可能性は否定できません。90%とほとんどの中高生が「インターネット上で買い物をしたことがある」と回答した一方で、うち半数以上の約6割の中高生が、インターネット上で買い物をするときに親に相談や共有を「いつもしていない」、もしくは「しないこともある」と答えています。そして、もし自分がトラブルに遭った際にまず行うこととしても、「親に相談する」は55%にとどまっており、「ネットで調べる」が76%と最多となる結果に。この行動を受けてさらに調査すると、トラブルに巻き込まれた時に気軽に相談できる相手が「身近にいない」と回答した人が4人に1人という状況に。身近に相談できる人が「いない」中高生たちが多く、インターネットに頼りがちな様子がうかがえます。ネット上の不正確な情報をもとに、自分でトラブルを解決しようとしてしまう可能性もあるため、注意が必要そうですね。▼トラブルに遭ったら?専門家が語る“親子の関係づくりの重要性”これらの結果を受けてITジャーナリストの鈴木朋子さんは、普段から親子でネットの使い方について話しやすい雰囲気づくりをすることが大切だとしています。鈴木朋子さんITの知見と2人の娘の子育て経験を活かし、子どもの安全なIT活用をサポートする「スマホ安全アドバイザー」として活動中。中高生はネットやスマホの使い方には長けていますが、社会の常識はまだ培われていない年齢です。ネット詐欺は少しずつ姿を変え、多くのトラブルを生んでいます。ネットマナーに関しては、学校での指導に任せるだけでなく、親が子どもと話し合うことが大切です。また、ネットは悪い人とも簡単に繋がってしまう危険性があります。早めに相談があれば対応できたケースでも、親に心配をかけたくないと考えて打ち明けてくれないことがあります。普段からスマホやネットに関してオープンに話せる雰囲気作りが大切です。 子どものネット利用状況をなるべくキャッチし、トラブルになる前に、普段からSNSなどについて会話をすることが大切です。また、親に相談しづらいケースを考えると、第三者へ相談できる環境を整えることも重要と言えそうです。[調査概要]調査名:「中高生のスマートフォン事情」に関する調査調査対象:13歳~18歳 中高生200名 スマートフォンを所有している方 調査期間:2020年2月7日~2月10日調査方法:インターネット調査■万が一のために、サポートサービスを活用しようそこで活用したいのが、ドコモならではの手厚い対応が魅力の 『ネットトラブルあんしんサポート』 。トラブルの予防・相談から、被害を受けたときの対応まで、ワンストップで対応・補償してくれるサービスです。月額500円(税抜)で、専門スタッフへの電話相談、最新のトラブル事例のチェック、不正利用補償を利用することができます。▼1.専門スタッフへの電話相談が無料家族や友人には言いにくいことでも、第三者であれば、相談がしやすいこともあるかもしれません。このサービスの最大のポイントである「電話相談」では、トラブルや困りごとがあったときに、対処方法を専門スタッフへ相談することができます。なんでもインターネットで調べられる時代だからこそ、小さなことでも直接会話ができるのは安心できますよね。▼2.最大100万円まで不正利用を補償 「不正決済補償」では、QRコードやクレジットカードなどのキャッシュレス決済において、万が一不正利用の被害に遭った場合、最大100万円を補償。不正決済などの金銭トラブルも多いなか、決済事業者の補償範囲を超えたサポートを受けることができます。▼3.ネットトラブル事例集で事前学習も「うちの子は大丈夫」と思わずに、トラブルに遭った場合に慌てないように親子で知識を持っておくことも大切です。「ネットトラブル事例集」では、高額請求・ネット詐欺・SNSトラブル等、カテゴリごとに様々なトラブル事例新着記事のお知らせ通知が届きます。※専用アプリの利用が必要最新の情報を取り入れて、常にトラブルへのアンテナを張りましょう。▼1,000ポイントがもれなくもらえる!2020年3月31日までのお申込みで、dポイントがもれなく1,000ポイント分もらえるキャンペーンも開催されているので、要チェックです。 キャンペーンについてチェックする! ■親子でトラブルの芽を意識しようネットトラブルは、意外にも身近に潜んでいます。我が子が被害を受けるだけでなく、ちょっとしたことから、加害者になってしまうかも……。親ができることとして、このようなサービスを積極的に取り入れてあげることで、子どももトラブルの芽を意識でき、インターネットの使い方も変わりそうですね。『ネットトラブルあんしんサポート』は、初回31日間は無料で利用できるので、下のリンクから詳細をぜひチェックしてみてください。 『ネットトラブルあんしんサポート』詳細 (文:ソーシャルトレンドニュース編集部)■提供NTTドコモ
2020年03月19日■ 前回 までのあらすじ過食嘔吐がやめられず病院の受診を決意。そして母も娘の異変に気が付いていた。しかし精神科や心療内科への受診は強く拒絶されてしまう…。》 「お母さん、私精神科に行きたい」打ち明けても私の異変に目を背ける母 ■私の悩みがいつの間にか説教に変わっていく…■親が子どもの人生を支配する連鎖に巻き込まれていく母は私が反抗すると、「子どもはまだ未熟だから、親が決めてあげるのは当然のことだ」「自分自身も親にそう育てられた」と、よく言っていました。おそらく母は心からそう思っていたのでしょう。親が子どもを支配することが愛情だと信じ込んでいるのです。【世代間連鎖】という言葉があります。自分がされた子育てを、そのまま自分の子にもして…と、連鎖していく。母は何の悪気もなく、ただ自分が育ててもらった通りの方法で子育てをしているだけなのです。「子を支配する親」の問題は、それが悪いという概念がないから厄介です。なぜならその親自身も、さらにその親世代から同じ支配を受けている場合があるからです───※この物語は私の経験を基に、一部フィクションもまざっております。※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、適切な時期に医療機関に受診することをお勧めします。
2020年03月13日夫の言動や態度につらい思いをしたり、夫の自分への態度とそのほかの人への態度に大きな差(自分がひどく扱われている)を感じる…。最近、メディアや生活の中でも見聞きする機会が増えてきた「モラルハラスメント」(略してモラハラ)。「私は夫にモラハラを受けているのかも?」、「どうすれば平穏な毎日を送れる?」。そんな悩みについて、モラハラカウンセラーのJoeさんにお話を伺います。Joeさんは、書籍 『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 でモラハラを受けていても、その相手と離婚できない人のためにメソッドを紹介しています。Joe(ジョー)さんモラハラ対策カウンセラー。1976年、典型的なモラルハラスメントの関係にある家庭に生まれる。自身の経験から、モラハラをする人、被害を受ける人の心理を学び、モラハラで苦しむ人にアドバイスを始める。現在は、ブログや講演会などでメソッドを伝えている。ブログ: 離れられない『モラハラ』『身近な人からの攻撃』対処の超裏技! ■うちの夫はモラハラですか?モラハラの認知が広がってきているとはいえ、「自分がモラハラを受けている」ことに気付いていない人も実は多いのではないでしょうか。【モラハラとは】暴力ではなく、言葉や態度によって精神的に人を傷つけるハラスメントであり、「マインドコントロールを伴う支配」とも定義づけられ、夫婦や恋人関係はもちろん、職場でも起こるもの。無視される、暴言を吐かれる、何をやっても自分が悪いと責められるなどの行為。Joeさんによると、「程度はグラデーションのように濃淡があり、被害を受けている人が自分でモラハラに気付くのは難しい」といいます。では「モラハラ」と判断するにはどうすればいいのでしょうか。Joeさんはモラハラ被害者の傾向として、「自分以外の誰かが不当な扱いをされていたら、それを『不条理だ』と判断できるのに、自分のこととなると、その判断ができなくなる」と言います。そこで、Joeさんは簡単なチェック法を教えてくれました。<「モラハラ夫」チェック法>□「自分の友だちがその夫から、今の私とまったく同じ扱いをされていたら、どう感じるか?」これによって「今のあなたが夫に対して、どのように反応するべきかの感覚がつかめる」と言います。■モラハラをするタイプとは?では、どんな人がモラハラをする体質を持っているのでしょうか。Joeさんによると、モラハラ体質の人には、「攻撃欲の強いタイプ」と「攻撃欲と支配欲が強いタイプ」があるといいます。●攻撃欲の強いタイプ単なる八つ当たり型。相手に対する嫉妬心や説明のつかない不快感、差別意識などによって、ただムカつくから攻撃するタイプ。相手を「有害」とみなし、自分を被害者に仕立てあげて攻撃する。●攻撃欲が強く、なおかつ支配欲も強いタイプ攻撃によって相手を支配下に置きたいから、攻撃してくるタイプ。「自分は誰かにずっと一緒にいてもらえるような存在ではない」と心のどこかで思っており、多くが自信、自己肯定感に乏しい人と言える。さらに、Joeさんにモラハラ体質の人の行動パターンを具体的な例で教えてもらいました。<モラハラ体質の行動パターン(例)>□悪意のある冗談から始まり、日に日に態度が横柄になっていき、エスカレートしていく行為が止まる兆しがない□その人の、妻に対する言動に「容赦のなさ」がある□家の中での冷酷さと、家の外での外面の良さに、極端に差がある(外の人の目に映るときだけ、急に家庭的でやさしい夫を演じる)□その人の価値観が、「強・弱・勝・負・得・損」だけで構成されているなど「モラハラ夫は最初から相手を攻撃するわけではなく、徐々にエスカレートしていき、結婚後にその攻撃が本格化することも多いんです」(Joeさん)。家庭を一緒に築くパートナーとして信頼し結婚した相手なのに、結婚後に豹変(ひょうへん)されたら…、途方に暮れてしまいそうです。■モラハラ体質はどこで生まれる?カウンセリングで数多くのモラハラケースを見てきたJoeさん。その経験から、「もちろん全員に言えることではない」としながらも、モラハラする側、そして被害者に、ある共通の傾向が感じられると言います。それは、「幼少期に養育者から“肯定されなかった経験”」。とくにモラハラ体質の人は親に認められなかったり、いじめられたりといった壮絶なつらい出来事から逃げるために、自分の尊厳を投げ出した経験がある人が多いという印象があるのだとか。「たとえば、子どもはケガをすると『痛い』と泣きますね。そこで親は『痛かったね』とフィードバックします。そしてそれを何度も積み重ねて、自分の受ける感覚がわかるようになり、それと同時に『自分は受け止めてもらえる人間なんだな』と自信がついて、人格や自尊心ができていくんですよね。しかし、親自身もそう育てられた経験がなかったり、ストレスに弱かったりすると、子どもが泣くと『私を苦しめたいのか?』という風になってしまいます。すると、子どもは『自分は親を苦しめるような人間なんだ』と思ってしまうんです」。つまり、「幼少期の“受け止められなかった経験”が自己肯定感を持てない人間を育てることになり、精神的に満たされない気持ちが攻撃に向かわせる」とJoeさんは言います。また、典型的なモラハラ体質の人には「自分がない人が多い」と言います。「自分という核がないから、やることに限度がないのだ」と。■モラハラ被害に遭いやすいタイプはいる?一方、被害者はどうなのか。これまでのカウンセリングで見てきた感想としては、「モラハラされる妻にも、育ち方から受けた影響が出やすいと感じているそうです。「子どもは養育者とのやり取りから“愛”を覚えていくものです。しかし、たとえば養育者が、自分に尽くしてきたときだけ子どもを褒めたり、かわいがったりするような場合だと、その子どもは『愛っていうのは自分が尽くした分だけ分配されるものなんだ』と思ってしまうんです」(Joeさん)このようにして育った子どもは、自分を受け入れてくれる相手のために、その人の「一部」のような気持ちで尽くしてしまう。これがモラハラ体質の人の攻撃欲を刺激し、攻撃された側は「もっと努力しなければ」と頑張ってしまうのだとか。なんて不条理なサイクルなのでしょうか。でも、たとえどんな生い立ちを持っていても、モラハラしていい理由にはなりません。次回は、今すぐ実践できる「戦わずに、相手の攻撃をなくす方法」をご紹介します。離婚できない夫との関係を、変えるのにはどうしたらいいのか? Joeさんの言葉から探っていきます。■今回お話をうかがったJoeさんの著書 『離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本』 (Joe/SBクリエイティブ ¥1,430(税込))モラルハラスメントを受け苦しんでいるけれど、“離れられない”または“離婚できない”人に向けて、自分の平和を取り戻すメソッドを紹介。シチュエーションに合わせた表情やしゃべり方、心の持ち方まで、具体的ですぐ実行できるメソッドが並ぶ。 【同じテーマの連載はこちら】 モラハラ夫図鑑 この連載の全話を見る >>
2020年02月25日