小さな子どもって、かわいい言い間違いをたくさんしますよね。一生懸命話そうとするその様子は、その時期だけの貴重な家族の思い出にもなります。しかし、間違いは間違いとしてきちんと直した方がいいという考えもあり、どのように対応すればいいのか、悩ましいところ。今回は、子どもの言い間違いへの対処方法を考えてみたいと思います。■「正しい言葉を教えたい」とする人が圧倒的に多い結果にアンケート結果によると、「正す」もしくは、「さりげなく正しい言葉で言い直す」として、子どもに正しい言葉を教えるとする意見が合わせて約87%で大半を占めるという結果が出ました。一方で「正さない」という意見は10.7%と、少数派のようです。 Q.小さい子どもの言い間違い、正す?さりげなく正しい言葉で言い直す 50.3%正す 36.9%正さない 10.7%その他 2.1%■ついほほ笑んでしまう! かわいい子どもたちの言い間違い寄せられたコメントの中には、思わず笑顔がこぼれてしまうような子どもたちのかわいらしい言い間違いがたくさんありました。「“ダメ”が“まめ”」(愛知県 40代女性)「“蚊に刺された”が“カニにさされた”、“パトカー”が“パコカー”。小さい頃だからこそ、かわいさを感じていいと思います」(茨城県 30代女性)「“テレビ”が“テベリ”、“さかな”は“かさな”に。もっと動画を撮っておけばよかったです」(東京都 40代女性)「“わがまま”が“わがまが”、“ヘリコプター”が“ヘコボイター”、“ブロッコリー”が“ころぼっこり”に。何度も練習するんだけど、言えないところがまたかわいくて!」(北海道 30代女性)「“靴下”が“つくした”に、“違う”は“ちだう”に。勝手に正しく言えるようになってしまう! ああ、もう言えるようになっちゃったのかと、寂しくうれしく思っています」(千葉県 30代女性)生活の中で使われている家電や食べ物、道具などのなかで、少し言いにくい言葉が多くあげられていました。「“ダメ”が“まめ”」というコメントからは、「まめ!」と怒って言う子どもの様子が思い浮かび、ついほほ笑んでしまいますね。思わず、「うちもあるある」と思うような言葉も多かったのではないでしょうか。■言い間違いを直さない親の思いとは間違いとはわかっていても10.7%の親は「正さない」と答えました。その理由とは一体何なのでしょうか。「言い間違いはその年齢のころ特有のものだと思うので、かわいいからそのままにしています。大きくなるにつれて、自然に直るものだと思います」(愛媛県 30代女性)「小さいうちはかわいくて正せません。大きくなると、きちんと話せるようになりますから。言い間違いをしていたかわいいときを一緒に過ごした日々が懐かしいです」(神奈川県 40代女性)「かわいい言い間違い、いつの間にか周りの言葉を覚えて直ってしまうので、かわいいその時を大切に微笑ましく見守りたい」(東京都 40代女性)「とてもおもしろくてかわいいので、以来家族みんなで言い方をそのまま真似して楽しんでいました。いまでもそのまま普通に使っています」(千葉県 50代女性)たしかに言い間違いをするのは一時期だけのことなので、「正さない」という気持ちはよくわかります。筆者の次男は2歳のころ、歌の中に出てくる“ホップステップジャンプ”が言えず、“おしてんじゃん”と歌っていました。あまりにもかわいくてなかなか直すことができず、何度も歌わせていたことを思い出します。ただ、筆者の場合、あまりに何度も歌わせて笑ってしまっていたら、本人がすねてしまい…。バカにしたり、何度もやりすぎたりするのは、相手を傷つけることもあると反省しました。■「子どもが恥ずかしい思いをする前に正したい」親の気持ち「正す」と回答した36.9%の人たちから寄せられたコメントによると、子どものことを考えて教育的な観点からしっかりと教えてあげたいという気持ちが伝わってきました。「かわいいときはいいけれど、人前で恥ずかしい思いをする前に教えてあげたい」(愛媛県 40代男性)「教えますね。だってそれは親しかわからない言葉で、周りには通じないから。わが子はまだ4歳ですがもう赤ちゃんじゃないし、コミュニティを広げるためには“通じる言葉”でなくてはならないと思います」(宮城県 20代女性)「主人がずっと言い間違いに気づかず、私が指摘したら怒って話にならず、他人に指摘されて初めて理解。それから子どもにはちゃんと教えようって思った」(三重県 40代女性)“通じる言葉”というコメントの裏にあるのは、「子どもの将来を思いやる親の姿」。のちのち子どもたちが困らないためには、早いうちから正しい言葉を教えたいという考えは、厳しいというよりも親からの贈り物のひとつなのかもしれません。さらに、なかにはある一定の年齢になってからは「正す」という意見も多く集まっていました。「下の子は2歳。いまは言い間違いはかわいいので直しませんが、上の子は小1なので直します。音読の宿題もあるし、間違ったまま大きくなってほしくない」(北海道 40代女性)「小1の娘ですが、言い間違いは全力で直します! 保育園まではそこまで直さなかったですが、今後は本気で間違えて覚えてしまっても困るので」(東京都 20代女性)「小学生になったら言い間違いは正す」というコメントが複数見られました。国語の授業が始まることもあり、小学生になったら正しい日本語を身に着けてほしいと思う親が多いようです。■楽しくお話するためのポイントは、「さりげなさ」回答者の約半数は、子どもを傷つけないように「さりげなく正しい言葉で言い直す」という意見でした。「正す」まではいかずとも、正しい言葉を覚えられるように、教えてあげたいという思いがあるようですね。「おうむ返しで間違っているところを正しい言い方で伝える」(埼玉県 30代女性)「話したい気持ちを妨げないように、何げなく直してあげるようにしています」(徳島県40代女性)「きちんと言えていないのがかわいいのですが、言葉として間違えて覚えてしまうと困るので、『ちゃんと言えてないよ。○○だよ』。難しいけれどちゃんと言えるようになったら『すごいね』と正していました」(千葉県 40代女性)「無理に直さなくても自然に覚えていくので、正しい言葉で言い直してあげるようにしています。“間違っている”と指摘してしまうと、なんだかかわいそうになってしまうので、楽しくお話しできたらいいのではないでしょうか」(茨城県 30代女性)小さな子どもたちは、覚えたての言葉を使っておしゃべりをしたい気持ちでいっぱいですよね。話し始めた時期に“話したい気持ちを妨げない”ことは重要なポイントのひとつという気がします。また、多くの親が実践しているのは、“楽しくお話する”ことを大切にすること。子どもたちがおしゃべりで人とやり取りすることの楽しさを、まずは実感できるようにサポートすることも親の役割なのかもしれませんね。■耳があまり聞こえていないといった可能性も…言い間違いは珍しいことではありませんが、あまりに何度も繰り返す、なかなか治らないという場合、言語障がいや耳の不調が見つかったという人もいました。「間違いを言い直さないでいたら、滲出性中耳炎であまり耳が聞こえていないことがわかりました」(東京都 40代女性)「うちの子たちは、もともと“さ行”と“た行”が話しづらくて、上の子は吃音(きつおん)がありました。訂正することがストレスになるので、言葉の教室に通わせて、吃音以外は直しました」(鹿児島県 30代女性)「うちの娘は言語療法を受けていましたが、あんまり神経質にしていると子どもがどもるようになることもあるそうです。言語は時間をかけて直すことはできますが、どもりは直らないこともあると小児科医の先生に聞いたことがあります」(愛媛県 40代女性)もしも子どもの言い間違いで気になることや不安がある場合には、言語聴覚士がいる施設や小児耳鼻科などに一度受診してみてもいいかもしれません。ただの言い間違いにも、もしかしたら子どもたちが抱えている問題が表れている場合もあるので、注意してあげましょう。子どもが見たこと、思ったことを一生懸命話そうとしてくれる姿は、とても愛おしいものです。その「自分の気持ちを話したい」芽を摘み取らないようにするためには、まずはその話に耳を傾けることが何よりも大切な気がします。子どもの言い間違いを直す、直さないは、各家庭ごとの方針によって異なるでしょう。父母によって意見が異なっていると、子どもが混乱する可能性もあるので、夫婦でも「わが家はどうするか?」を一度話しておいてもいいかもしれません。また言い間違いを直す場合にも、できるだけ親が大らかな気持ちで接することも必要となってくるでしょう。「かわいいな」とほっこりしつつも、気長に子どもの言葉学習に付き合ってあげたいですね。【参考】日本言語聴覚士協会のホームページ: Q. 小さい子どもの言い間違い、正す?アンケート回答数:4376件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年12月16日自分は常に「好き」って言ってるのに、彼は全くと言っていいほど「好き」と言ってくれない。自分が好きって言った時くらい、「俺も」とか言えばいいのに……。かたくなに好きといわない彼の心情には、大きく分けてふたつあります。さて自分の彼はどっちのつもりで「好き」と言ってくれないのでしょうか?■ 1、好きって言葉に責任があると思っている「好き」と言わない女性なら、こんな時「素直じゃない」と言われてしまいますが、実は男性でも好きな気持ちを素直に言葉に出せない時があります。男性は素直じゃないからこそ、彼女が「好き」といわざるを得ない時に、彼女に「好き?」と聞いてきます。たとえばキスの後、彼女がいまこの瞬間絶対に、自分の事を好きだという確信が持てた時に聞いてくるのです。もちろん彼女が「好き」と答えたあと、彼氏の方に聞いてみるとその時は「好き」と言ってくれるでしょう。でもまたすぐに、自分のことを好きかどうか聞いたら言ってくれない。このタイプは付き合いはじめの頃は、悩みますが付き合いが長くなるにつれ「好き」という言葉が自然に出てくるようになります。それも無理に聞き出すものではなく、相手があなたに好きと本心で伝えたい時にしか言ってくれません。■ 初めから「好き」と繰り返す男は逆に注意女性はどちらかというと、常に好きと言われて安心したいですよね。でも男性は「好き」という言葉は「あなたのすべてを受け止める」という意味を持っている、と思っています。言葉一つに責任があるからこそ、なかなか「好き」って言えないのです。あなたの見た目も、感情的な部分も気持ちもすべて自分が受け止められると思ってからでないと口に出せないみたいです。聞かれたから好きというのは、男性にとって「言わされた感」があり非常に嫌なんだとか。はじめから「好き」って何度も言ってくる男性は、言葉を軽く見てるということに。一緒にいて気分はいいかもしれませんが、逆に注意が必要なんですよ。■ 2、「好き」は態度で示したい言葉よりも、自分の行動や態度、二人の間に流れる空気感が何よりも大事だと思っているのが男性。逆に、女性は言葉を貰いたいのですがこのタイプと長く付き合って行くには、このタイプの意見である空気感を何よりも大事にした方が良さそうです。「好き」といわれたら、それで安心してしまってそれ以上の努力はしなくなってしまうという、男女というよりは人間のコアに迫っているような感覚なのかも知れません。わかってるだろというタイプは、時間や距離感、二人の間に流れるいい空気感を蓄積してきたいタイプなので、言葉よりも彼との関係を良くする事に力を入れた方が良さそう。逆にあなたの方も「好き」っていわずにちょっと意地悪してみたいですよね。■ 言葉ではなく彼の愛情を確認するには・・・「絶対にあなたの嫌がる事をしない」ということです。これって簡単なようで、相手の事を本当によく見てよく話を聞いてないとできませんから、わかりやすい言葉の愛情表現よりもずっとずっと深い意味があるんですよ。そしてこういう男性は、女性にも同じように「絶対に俺の嫌がることをしない」という対応を求めています。■ まとめたまにしか言って貰えないからこそ、彼からの「好き」という言葉って本当に嬉しいですよね。もっともっと彼に好きっていわれるように、いつも前向きな努力をしたいものです。(只野あさみ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年10月02日デートは、あなたと彼だけの特別な時間。街を歩き、食事をし、2人の愛を育む。中でも別れ際のひと言は、彼の頭をあなたのことでいっぱいにする大チャンス!うまくいけば、「この子とずっと一緒にいたいな」と思わせることができますよ。では、別れ際に彼を繋ぎとめるひと言とは、どのようなものがあるのでしょうか。■ ■1:「まだ一緒にいたかったな」いろいろと言葉を並べるよりも、あなたの「まだ一緒にいたい」という素直な気持ちをシンプルに伝えてみましょう。思ったことをそのまま彼に伝えることで、彼の気持ちもグッとあなたに引き寄せることができますよ。また、このひと言は初デートの別れ際よりも、何度かデートを重ねた頃に言うのがポイント。「そろそろ次のステップに進んでも良いかな」というタイミングを見計らっている彼にあなたの言葉が伝われば、きゅんきゅんすること間違いなしです。■ ■2:「次、いつ会える?」デートの帰り道、次に会える予定を聞くというのも、相手をドキッとさせるのに効果的です。「もしかして、今回のデートで最後なのでは…」と不安に思っているのは男女共同じ。そのため、「また会ってくれる?」という意味を込めた「次、いつ会える?」のひと言。この時、少し不安そうな顔で言うことで、あなたの好意がより相手に伝わりやすくなりますよ。ただし、次のデート日をいつにするかどうかを別れ際で必死に決めようとするのはスマートではありません。彼が「いつ会えるかな~」と悩んでいるときには、「じゃあ、また連絡してね!」と逆に明るく言ってさっと別れるのがオススメ。次のデート日を決めたいのか、そこまで強い想いではないのか…どっちなの?と、男性を悩ませることも必要ですよ。■ ■3:「とっても楽しかった!」男性はその日のデートプランや会話など、女性にどう思われているのかとても気にしています。それは、一度「つまらない」と思われてしまうと、その後会ってもらえなくなると不安に感じているから。そのため、別れ際に「楽しかった」のひと言があるだけで嬉しく、また一緒に楽しい時間を過ごしたいと考えるのです。次もデートに誘って欲しいというときには、笑顔で「とっても楽しかった!ありがとう!」と伝えてみてください。きっと喜んでもらえますよ。■ ■4:「今日がこのまま終わらなければいいのに…」デートも終わり、もうすぐ別れの時間。そんなときに「今日はこのまま終わらなければいいのに…」なんて言われてしまうと、その女性の健気さに、男性は思わずあなたを抱きしめてしまいそうになります。このひと言には、帰りたくない、寂しい、もっと一緒にいたいなど、さまざまな意味が込められていますよね。あなたのその切ない表情に、彼の方があなたを帰したくなくなってしまうかもしれません。■ ■5:「お泊まりしちゃおっか」いくら別れ際だとは言え、寂しがったり駄々をこねたりするのが恥ずかしい、女の子らしいことを言うのは苦手だという人は、冗談交じりで軽く「お泊まり」と言ってしまうのがオススメ。真面目に「お泊まりしない?」と言うのは本気度が高すぎて男性が引いてしまう可能性があるため、あくまで冗談交じりに言うのがポイントです。本気とも冗談ともとれる雰囲気で「お泊まりしちゃう?」なんて聞かれたら、いろいろな想像をした男性の方がドギマギ!もしお泊まりせずに解散になったとしても、その後の頭の中はあなたのことでいっぱいになるに違いないでしょう。■ おわりにいかがでしたか?デートの別れ際に言うひと言は、今後の2人の関係に深く関わってきます。可愛く見せるのか、切なく見せるのか、はたまた天真爛漫に見せるのかはあなた次第。ただし、「まだ一緒にいたいって思ってるでしょ?」のように、上から目線で言ってしまうのは逆効果。男性は常に優勢でいたいと感じている人が多いため、偉そうにしている女性に対してあまり魅力を感じないのです。自分の存在を彼の頭に叩き込むためには、注意深く言葉を選びましょう。(きえお/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2018年05月30日しっかり歩けるようになってきて、おしっこの間隔もあいてくるようになり、お話も片言ながらできるようになってきたら、おむつをはずすタイミングです。春から夏は、洗濯物が乾きやすく、もし失敗しても洗いものを億劫に感じず、子どもも寒く感じないことなどから、トイレトレーニングにピッタリの時期だといわれています。暖かくなってきた今の時期、徐々にトイレトレーニングに挑戦してみませんか?■暖かい時期にトイレトレーニングを始める3つのメリットトイレトレーニング。これまでおむつをはいて過ごしてきた子どもが、ついにトイレデビューをすることを指します。暖かくなってきた今の時期は、トイレトレーニングを始めるチャンスです。まずはこの時期に始めるメリットをチェックしておきましょう。【メリット1】服を脱ぐのに抵抗が少ない季節おむつをはずすためには、おしっこやうんちの時にトイレへ行って、ズボンやパンツを脱がなければなりません。寒い冬の時期だと、子どもが脱ぐのを嫌がってしまって困った…というケースも見られます。でも、暖かくなってくるこの時期なら、パンツやズボンを脱ぐのにも抵抗がない子はほとんど。タイミングを見てトイレに連れていき、慣れるまでは下の服を全部脱いで座らせてみましょう。【メリット2】薄着だから脱ぎ着がラク冬は厚手の服を何枚も着ていますが、暖かくなってくると薄着になりますよね。冬に比べ、衣服の脱ぎ着がしやすいのもポイントです。サッと脱いでサッと履ける服になるこの時期は、外出先のトイレでもグッとラクになると感じるでしょう。【3】失敗しても負担軽く安心失敗した時の洗濯物の量も、冬と春~夏では大きく違います。早く乾くというメリットはあちこちで言われていますが、私の場合、早く乾くことよりも洗濯する衣類の枚数自体が少なくてすむことのほうがありがたかったです。さらに、冬の間は家の中に毛足の長いラグやコタツが出ていますよね。そういう時期とトイレトレーニングが重なると「どこでおもらしされるか」とヒヤヒヤしていました。しかし、暖かい時期はそういう心配もないので安心です。 ■この3つができたらトイレトレーニングに挑戦!暖かくなってトイレトレーニングにぴったりな時期になったとしても、子どもの心と体の準備ができていなければ、うまくいくものもうまくいきません。おむつを卒業する準備が整ったとわかる合図は、次の3つ。お子さんはいかがですか?・しっかり歩けるようになったヨタヨタっと歩く練習を経て、しっかりとひとり歩きができるようになったというのも、ひとつの合図。歩けるようになったということは、それだけ脳も発達しているということです。よく耳にする「歩けるようになったらおむつはずし」というのは、実は科学的に証明された発達段階のひとつなんですよ。・おしっこ感覚が2時間以上あく目安のひとつとなるのが、お昼寝の時間。おむつを替えた状態で寝て、お昼寝後もおむつがぬれていない、というのが何回も続けば、トイレトレーニング開始の合図です。お昼寝から起きた時にトイレへ連れていってうまくできれば成功体験にもなります。・自分の気持ちを言葉にできるトイレに行けるようになるためには、「おしっこ」「うんち」をしたくなった時、言葉で伝えられなければいけません。自分の気持ちを言葉にできる力はとても大切。あとは、「おしっこをしたい」「うんちをしたい」という感覚を覚えて伝えられるようになれば、トイレトレーニングの準備は完璧です。おむつを取り替える毎日を過ごしていると「本当にトイレでするようになるの?」と疑いたくなりますが、みんなちゃんとトイレでできるようになります。まずは安心して、ママパパはどっかり構えていましょう!トイレトレーニングの最大のポイントは、ママが思いつめて怖い顔をするのではなく、成功した時の喜びを子どもと分かち合えること。「失敗するのが当たり前」くらいの気楽な気持ちで、できるだけ心に余裕をもち取り組んであげてくださいね。 ※掲載した写真を一部変更しました。2018年5月4日0時
2018年05月03日人気インスタグラマー、鈴木し乃さんの書下ろしコミック。早い子だと言葉がでるようになる2歳。赤ちゃん語録は、聞いていて面白いものもたくさん。2歳児の思いはママに伝わっているのかな? ママ、ママ!とノンストップに呼ぶ2歳児2歳くらいって「用があってもなくてもママを呼ぶよ! 甘えたい気持ちに理由なんてないぜ! とにかくわたしだけを見て! いっぱい抱っこして! ずっと抱っこしてて!」という赤ちゃんぽい態度が、言葉をともなって露骨に表れる最後の時期なのかな~?と、娘と息子を見ていると感じます。(5才の息子はもうあまりベタベタしてこないので…あくまでうちのこの場合ですが)娘の「呼んではみたものの特に用事はないので、とりあえず好きって言っておくか」には、可能な限り応えます。
2018年03月26日愛らしい兄妹イラストで日々を綴る人気インスタグラマー、鈴木し乃さんの書下ろしコミック。二人目のおしゃべりは早いと言いますが、女の子は特におませさん(いや、しっかりしてる子)が多いのかも。妹のおしゃべりが達者な件一人目も二人目も、愛情はたっぷり二人分に増量!しかし…「おしゃべり」に限らず二人目になると、その瞬間瞬間は大いに感動しているのだが、どうしても印象は薄れがち(ごめん)。
2018年01月22日不妊治療は終わりの見えないトンネルのように思えた、という中村こてつさん。体外受精を始める決心をしたものの、一旦治療は2か月のお休みに入ります。中村こてつさんの2005-8年の体験記です。不妊治療中ものすごくよく言われた言葉2ヶ月間の治療休み。自分で思っていたより治療へのストレスはあったらしく、何も考えなくてよい心から穏やかな日々に懐かしささえ感じました。しかし、そんな穏やかな日々は数日で、お休み中も生理が始まりそうな気配を感じると、なんだかイライラ…少しのことでムッとなり、その後急に悲しくなってポロリと涙…。子どもを持つと意識して治療を始めてから、生理前に自分の感情が不安定になることはもう自分ではどうしようもないのでした。 不妊治療をしていると人に話すと、何人もの人から言われた言葉があります。その人の友達や知人は「治療をやめたら自然にできたらしい」と。そのたびに思いました。でたーーーっ!「治療やめたら自然妊娠」説~っ、と(笑)。きっとその人は、励まし・応援の意味でその話をしてくれたのだと思います。たしかに、不妊の大敵と言われるストレスから解放されて、実際に妊娠された方もいるのでしょう。けれども不妊の理由も特定されて、ほぼほぼ自然妊娠は無理とされている私には、その言葉にパワーをもらうことはないのでした。へぇ、そうなんだ。と言うしかありませんでした。…けれども、いざ自分が治療を休むと決めたとき、心の中に蘇る「治療やめたら自然妊娠」説(笑)。ぜ~んぜんっ、期待してないしぃぃ…可能性はゼロじゃないけどさぁ~…。…そして…生理。落ち込む。というのを2回繰り返して、私の休息は幕を閉じました。人生、そう上手くはいきません。いよいよ体外受精をはじめます。(※私が長男を妊娠するために不妊治療をしていたのは、2005年11月~2008年10月のことです。また、この体験記に記載された症状や治療法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。)
2017年11月15日飲み会、合コン、サークルなどなど、出会いの場ってなんだかいつもワクワクしますよね。直接的に恋愛に繋がらなくとも、友達が増えたり、次の出会いの場に繋がったり。出来るのであれば、帰り道でみんなが「あ〜楽しかったな」という気持ちで終えたい。でも時々、場を盛り上げたりもするけど、あまりに自由な言動でクラッシャーになるタイプの人も居て、いきなり微妙な空気にさせたり、不快な気持ちにさせてしまったりすることも。自分がそうならないためにも、出会いの場で言ってはいけない、例え言いたくなっても避けた方が良い地雷ワードをお伝えしたいと思います。 ■ ①「こないだの方が楽しかったね」直接に言わなくても、遠回しに過去の飲み会や合コンのことと比べる発言はアウトです。遠回しに言っていても、わかる人はわかります。過去は過去、今は今なので、たとえ自分の好みの人がいなくても、盛り上がりに欠けていても、わざわざ話に出す必要はありません・・! ■ ②居ない人の悪口出会いの場で、愚痴を言ったり、その場に居ない人の悪口を言うのも、その場の空気が悪くなるだけ。普段から愚痴を言いやすい人や、ストレスの溜まっている人、お酒を飲んで気持ちが緩んでしまう人は気を付けましょう!その場にその人と友達、知り合いが居る可能性もあるので・・・ ■ ③モテる自慢・モテないネタせっかくの新たな出会いの場なのに、さり気なく「こないだ表参道でナンパされて〜」とか自分のモテる自慢をしたり、「私、○○だからほんとモテなくて・・・」と返しに困ることは避けた方が良いですね。モテ自慢を自分から言うのは女性側から白い目で見られることに繋がったり、モテないネタもネタにして盛り上げた方がいいのか、下手に触れて自分が地雷を踏んでしまったら嫌だと思うので・・・ ■ ④身体のこと自分のこともだし、その場にいるメンバーのことも、ですね。身長、体格、顔、髪型、服装などなど。例え何か思ったことがあったとしても、それこそどこに地雷があるかわかりません。自分のことをネタにして場が盛り上げようとしても、引かれてしまう可能性があるので、気を付けましょう! ■ ⑤ネガティブ返しうっかりやってしまいそうな人も居るかもしれませんが、男性の仕事の話とかに「でもそれってさ〜」とか、「もしかしたら、そうじゃないかもしれないよ?」とか、ネガティブな返しをしてばいかりいると、その場をどんどん盛り下げてしまいます。思ったことをすぐ口に出したり、注意深かったり、思想がネガティブ気味な人は要注意です。 ■ 気持ちの切り換えせっかくの出会いの場ですから!新たな人との会話で、過去のことを話すぎるのも気を付けた方が良いかもしれませんね。例えその先があるとしても、無いとしても、自分から嫌な空気にしてしまわないように、日頃から言動に注意してみましょう。(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2017年10月23日合コン・お見合いパーティなどで「いいな!」と思ってもすぐに時間オーバーになって、そのままそこでお別れってパターン、多くないですか? そんなの悲しすぎです。気になる彼とのその後も進展させる、とっておきの言葉がありますのでご紹介していきますね。 ■ もっとあなたの事知りたいな「もっと知りたい」という言葉は、男性の自尊心をとってもくすぐります。充実した男であればあるほど、「知りたい」と言われれば自分のことを言いたくなりますからね。こんな言葉を言われると、常に自信満々な男であれば、すぐに自分の事を知ってもらいたくなるでしょう。同じような言葉で「今度教えて」もあります。 ■ 私も好き何かを注文する時でも、彼の趣味についてでも彼が話してくれたことについて、「私も好き」と、言う時に少し甘えてスローなテンポで言ってみましょう。「私も好き」という言葉は同調でもありますが、そんな意味はないはずなのに、甘えて言われるとまるで自分に言われたような気になってしまい、あなたのことが気になるきっかけになります。きっかけさえ作れば後は最後のキメ台詞へ! ■ せっかく会えたのに時間が終わってしまう時、残念そうにこんな言葉を言われたら必ず印象に残ります。付き合っていても、「せっかく会えたのに」という言葉には、もっと一緒にいたいのに……という思いが見えてくるのがわかりますよね。最後に印象付けるにはこの言葉を言っておくと、合コンが終わった後に彼が声をかけてくれるかも知れませんよ。次につながるように、あまり自分のことは話さないようにしておくと、彼はあなたのことをもっと知りたくなりますよ。 ■ おわりに突拍子も無くいきなり「せっかく会えたのに……」と言われても次へはつながりにくいですが、自尊心をくすぐり、ドキッとさせた後、更に印象付けて次へつながるように仕向けることでかなり気を引けますよ。(南マドカ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2017年10月23日ある日。仲良く遊んでいた夫と三男。大好きな父ちゃんに遊んでもらってニコニコ顔の三男に、チュッとキスをした夫。なんとも微笑ましい光景だな~と見守っていたら、三男、なぜか夫からスッと離れ、『ちたないからやめて。』と笑顔で言い放ちました(笑)。突然の残酷なセリフに驚きを隠せない夫。『汚くないし!!』『ちたないよ!!』めげずにキスしようとする夫と逃げる三男。二人のやり取りが面白かったです(笑)
2017年10月10日個人差はありますが、赤ちゃんがしゃべりだすのは1歳前後だといわれています。そのころになると、いつ、どのような言葉を発してくれるか楽しみですよね。そこでママたちに、「わが子が初めて発した言葉」を聞いてみました!■定番だけど夫婦のトラブル源に!?定番はやっぱり「パパ」と「ママ」。初めての言葉に選ばれたらうれしいものですが、トラブルもあるようで…。・「ママと呼んでくれたときは、これまでの育児が報われた気がした。夫はその瞬間に立ち会えなかっただけでなく、パパでないことに落ち込んでいた」(32歳・10ヶ月のママ)・「うちの子もママだったけど、私だけでなく夫を見ても『ママ』、車を見ても『ママ』…。言葉を覚えてくれてうれしい反面、ちょっとがっかりしちゃったかも」(28歳・1歳児のママ)・「ママという言葉を聞いてよろんだのもつかの間、夫が対抗して『パパだよ~』と懸命に言葉を教えていた」(30歳・2歳児のママ)・「ママを期待していたらパパだったので、夫に八つ当たりしてしまった」(31歳・4歳児のママ)ママもパパも、自分を先に呼んでほしい! と思うのは当然かもしれません。だからこそ、ちょっとしたケンカになることもあるようですが、それもわが子への愛があふれているからこそ!?■興味のある言葉から覚えるもの?生活に密着した「擬音」系のワードも目立ちます。・「うちの子はもうすぐ2歳になるかな、というときにやっとしゃべれるようになって。そのときに発した言葉は『フーフー』。食事のときにスープなんかを冷ますときに私がこういうからだと思うけど、ただの食いしん坊なのかも…」(28歳・2歳児のママ)・「犬を飼っているからか、『ワンワン』がファーストワードに。まったく吠えない犬なのに、どこで覚えたんだろう?」(31歳・小学3年生のママ)・「うちは『ブーブー』でした。といっても、車やブタの鳴き声のような感じではなく、ブザーというか、ブーイングというか…。気に入ってるのか、しばらく大声で叫んでいたので戸惑った」(30歳・4歳児のママ)・「うちは『ニャー』。猫は飼っていないけど、猫の絵本をよく読んであげていたからかも」(37歳・小学1年生のママ)・「息子が初めて覚えたのは『パン』。母乳だけでなく離乳食もよく食べる子だから、食に関する言葉から覚えたのかな? といっても、食べるパンだけでなく、食事全般を『パン』として覚えていたみたい」(41歳・小学5年生のママ)擬音は短い上に、「音」としても子どもが覚えやすいからかもしれません。教えたつもりがなくても覚えてしまうことがあるので気をつけましょう。■なぜその言葉を覚えたのか…最後は、「なぜその言葉なの!?」と、ママたちが首をかしげてしまったエピソードをご紹介。よほど印象的だったのでしょうか?・「いきなり『きょー』と叫びだした娘。何事かと思ったけど、とくに問題はなかったみたい。しゃべれるのがうれしいのか、しばらく『きょーきょー』といっていた。会話ができるようになってから聞いてみたけど、まったく覚えていなかった」(39歳・3歳児のママ)・「『ひゃーす』と意味不明な言葉を発した娘。もしかしたら夫との会話のせいかも。『お願いしゃーす』とかふざけていたので」(31歳・2歳児のママ)・「うちは『しょえー』だった。もしかしたら『しぇー』なのかもしれないけど、どっちにしても意味がわからない」(40歳・小学4年生のママ)意味不明なワードがずらり。その真意を知りたくなりますが、じつは違う言葉を発しようとしてたものの、うまくしゃべれなかっただけかもしれませんね。たとえ謎の言葉だとしても、わが子が初めてしゃべった瞬間はかけがえのない思い出になります。その一瞬を聞き逃さないよう、一緒の時間を大切にしていきたいですね。
2017年03月25日「たとえ無一文になっても、自分はいつでもお金を生み出すことができる自信がある」と語るのは、『大人女子のお金レッスン』(五丈凛華著、フォレスト出版)の著者。和菓子職人から料理教室運営会社の営業に転職し、独自のマーケティング理論を確立して年間売り上げ全国1位を獲得したという人物です。独立後は、起業家育成コンサルタントとして、500人に対し500 種類の起業モデルを提供し、独立をサポートしているのだとか。つまり本書では、著者が15年におよぶ経験によって培った知恵や知識を明かしているわけです。■5年後にリッチになれる人となれない人「想像してみてください。5年後のあなたはなにをしていますか?」著者はよく、この質問をクライアントにするそうです。そんなとき、男性よりも女性のほうがはるかに早く答えることができ、しかも、その描写はリアルなのだといいます。「白い高級タワーマンションで夜景を見ながら、優雅にワインを飲んでいます」というような感じで、想像しているときも、とても楽しそうなのだそうです。ところが、現実に戻ったとき「落差」に直面し、大きなダメージを受けてしまうのも、イマジネーション力が高い女性ならではの特徴。年収1,000万円を夢見ていても、現実は300万円だったとき、「やっぱり私には無理」と簡単に結論を出してしまうことが往々にしてあるというのです。特に、夢に描く自分ははっきりしていても、資金・環境・時間などの「現実的な制約」が立ちはだかったときに夢を諦めてしまいがち。たとえば天然酵母パンのお店を開きたくて、味にも自信はあるのだけれど、場所がそもそも人のあまり通らない田舎で、しかも資金が足りない……というようなケースです。イマジネーションの世界では空を飛ぶこともできるけれど、現実の世界では、道をまっすぐ歩いているだけでも石ころや電柱に当たってしまうもの。■魔法のフレーズ「じゃあ、どうする?」しかし、ここで著者は真っ当な指摘をしています。つまり、「現実とは“制約”があって当たり前」だということ。起業とは、制約がある現実と向き合っていくこと。だとすれば、それをクリアできさえすれば、夢はどんどん実現していくというわけです。とはいっても、想像力あふれる女性の思考は、理想と現実のギャップに耐え切れず「やっぱり無理」とフリーズしてしまいがち。しかし、そんなときにオススメの「魔法のフレーズ」があると著者はいいます。しかも、それは驚くほどシンプル。なにしろ、「じゃあ、どうする?」だというのですから。試しに、自分に対してこう問いかけてみましょう。「お金はいまより欲しいけれど、方法がない。じゃあ、どうする?」たったこれだけのことを考えるだけで、なんらかの映像が頭に浮かんだのではないでしょうか?「会社で役職についている姿」「起業するためにセミナーに参加している姿」など、不思議とポジティブな映像が“答え”として出てくるものだというのです。■イマジネーション力をプラスに活用する女性がビジネスをするときに、思わぬところで足を引っぱるのが「イマジネーション力」なのだと著者は指摘します。なぜならイマジネーション力は、ネガティブなことすら存分に映像化してしまうから。しかし、「じゃあ、どうする?」と前向きな言葉を投げかけることによって、その力を“別の方法”を探し当てるために使えばいいということ。たとえば、先ほどの天然酵母パンのお店の件、「田舎だし、お店を開く資金もない」という状況下で「じゃあ、どうする?」と考えてみれば、「お店を開かずに、通信販売をする」というアイデアに行き着くことも可能であるわけです。■シンデレラは超ポジティブ思考だった?ところで、どん底から成功への階段を一気に駆け上がることを「シンデレラ・ストーリー」といいますが、このことについて著者が興味深いことを書いています。本当のシンデレラは、普段から超ポジティブ思考だったのではないかと推測しているのです。義理の姉たちにいじめられながらも、前向きに生きてきたからこそ、舞踏会で王子様に見初められたのではないかということ。そして、こうも記しています。「じゃあ、どうする?」は、魔法使いのおばあさんが見すぼらしいシンデレラをお姫様に変身させた魔法の呪文「ビビディ・バビディ・ブー」と同じ、夢を現実にする力を備えたフレーズだと。だからこそ、理想と現実の狭間で夢を諦めそうになったら、「じゃあ、どうする?」と自分を前向きにする魔法の呪文をかけるべきだといいます。そうすれば、現実でなにをすればいいかがわかるようになり、「リッチな5年後」が近づいてくるというのです。*実際に「月給13万円」の現実から抜け出してきた人だからこそ、著者の言葉には強い説得力を感じるはず。いまよりお金を稼ぎたいという女性は、ぜひ読んでみてください。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※五丈凛華(2016)『大人女子のお金レッスン』フォレスト出版
2016年08月02日現在、世界には約7,000もの言語が存在しているそうです。なかには、説明すればなんとかニュアンスは伝わるけれど、それ以外の言葉では表せないような言葉もあるのでしょう。創元社から今年4月に発行された『翻訳できない世界のことば』は、著者のエラ・フランシス・サンダースさんが世界から集めた52の「翻訳できない」言葉のコレクション。ユニークなイラストもエラさんによるもの。この素敵な本について、著者のエラさんにお話をうかがうことができたので魅力をご紹介します。■ほかの言葉に翻訳できない言葉の魅力とはまず、どのようにして52の言葉たちを集めたのかをお聞きしたところ、「普遍的なおもしろさ」を基準にしたと教えていただきました。「本で知ったり、人から聞いたり、インターネットなどでふと目にした言葉を集めてリストにしたんです。200種のなかから、普遍的なおもしろさがあるかどうかを考えて厳選しました。それから、言葉にあったイラストが描けるかどうかもポイントでしたね」確かに、イラストがあるだけで言葉の意味の伝わりやすさが変わりますよね。それでは、これらの言葉のなかで特に「翻訳できない」言葉にはどんなものがあるのでしょうか。「この本にはイラストがついているので、その言葉がどんなふうに、どんなシチュエーションで使われるのかはわかりやすいと思います。ただ、スウェーデン語のfika(フィーカ)は、ニュアンスを伝えるのが難しい言葉です。スウェーデン人にとってはこれがなくてははじまらないくらいの、しきたりみたいなもの。本には書かなかったのですが、fikaは別にコーヒーがなくてもいいし、ひとりでもいいし、日常のなかの束の間の休息も、カフェで本を読んでいても、fikaです。もちろん、fikaにコーヒーはぴったりですけどね」また、ドイツ語でぬるいシャワーを意味する言葉warmduscher(ヴァルムドゥーシャー)については、どちらかといえばよくない言葉なんだそうです。「これは、“少々弱虫で、自分の領域から決して出ようとしない人”のことをいいます。平坦ですが、意味深長な罵りの言葉です」こんなにおもしろい言葉を翻訳できないなんて、なんだかちょっともったいないような気もしますよね。■実は日本人がなにげなく使う言葉が魅力的とはいえ、私たち日本人にもっとも親しみがあるのはやっぱり日本語です。そこで、エラさんに日本語のイメージについてうかがってみました。「とても美しく、詩的で、歴史的なルーツを内包している言語だと思います。まだ数えるくらいしか日本語の言葉や概念(たとえば、間など)を知らないのですが、いつかもう少し学んでみたいと思っています」ちなみに、本書に載っている数ある言葉のなかからお気に入りの言葉をお聞きしたところ、なんと日本語の「Boketto(ぼけっと)」がダントツでお気に入りだとのことでした。なにをするでもなく、ぼんやりとしているさまを表すものですが、日本人がなにげなく使っている言葉に、イギリス人のエラさんが惹かれるのはうれしい驚きでした。本書には、他にもいくつかの日本語が紹介されています。ですが、どんな言葉が載っているのかは、お楽しみということにしておきます。■ほかの言葉に翻訳できない言葉が消滅中!じつは、世界では2,500もの言語が消滅の危機に瀕しているといわれています。本書のなかでも、イディッシュ語やヤガン語、ゲール語といったあたりは危険なカテゴリーに入ります。その言葉でしか表しきれないニュアンスを持つ言葉が消えゆく運命にあるとしたら、それはとても大きな損失なのではないでしょうか。たとえば、チリのティエラ・デル・フエゴの近辺にくらす原住民の話すヤガン語には、こんな素敵な言葉があるそうです。「Mamihlapinatapai(マミラピンアタパイ)」・・・同じことを望んだり考えたりしている2人の間で、なにもいわずにお互い了解していること(2人とも言葉にしたいと思っていない)なにごとも言葉や論理に頼る現代社会においては、この言葉の意味する行為はむしろ洗練されているとさえ感じます。お互いへの揺るぎない信頼がなくては成立しない言葉ともいえるかもしれません。*一部の言語が消滅の危機にあると知って、「もし日本語がなくなってしまうのであれば、自分はどんな言葉を残したいだろうか」なんてことを考えてしまいました。エラさんの素敵なイラストと共に言葉の説明がついている本書は、すでにアメリカでベストセラーになっており、世界七か国語に翻訳もされています。自分のなかにたしかにある、だけど言葉にならない想いにぴったりはまる言葉が、もしかしたら外国語のなかからみつかるかもしれません。(文/石渡紀美) 【取材協力】※エラ・フランシス・サンダース・・・20代の著者、イラストレーター。さまざまな国に住んだことがあり、一番最近ではモロッコ、イギリス、スイスなど。フリーでスタイリッシュなイラストレーションの仕事をしながら、本を作りたいと思っている。質問も受け付け中。 【参考】※エラ・フランシス・サンダース(2016)『翻訳できない世界のことば』創元社※世界の言語の百科事典Ethnologue※UNESCO Atlas of the World’s Languages in Danger
2016年07月20日仕事でもプライベートでも人間関係の悩みはつきないもの。働く人の“休みたい”を全力で応援するメディア『WB(ダブルビー)』が行った調査では、30代女性の25%が「新年度、一番憂鬱なこと」として「人間関係」を挙げています。この年代は仕事以外にも、ママ友など人付き合いが広がるもの。そのため、新年度が始まってから2ヶ月過ぎた今も、色々な場面でストレスを抱えている人は多いでしょう。しかし、そんなときにネガティブな言葉を使ったり、マイナス思考に陥ったりしていると運まで悪くなってしまうので要注意!『ゲッターズ飯田の運命を変える言葉』(ゲッターズ飯田著、ポプラ社)は、占い師のゲッターズ飯田氏が集めた「いい言葉」が500個おさめられています。いい言葉はいい運を引き寄せ、いい言葉を発する人のところには人が集まるもの。今回は本書の中から人付き合いにまつわる「いい言葉」をご紹介します。■1:人に合わせる楽しさを知りましょう「人に合わせると疲れる」と言う人は視野が狭い人。他の人と一緒にいるからこそ、経験したことのないことができたり、知らない場所を訪れたりすることができるのです。自分のテリトリーの中だけで生きていてもドキドキやワクワクは生まれません。「自分」ばかりを主張するのではなく、一緒にいる人と過ごす時間を楽しみましょう。■2:他人が自分のために使ってくれた時間は命である誰にとっても時間は限りがあります。そして、過ぎてしまえば決して取り返すことのできない、命のようなものなのです。そんな大切な時間を自分のために使ってくれる人がいるなら、その人のことを大切にしましょう。その人はあなたのために命を削ってくれているのです。■3:与えるから与えてもらえるいつも誰かから「もらうこと」「与えられること」ばかりを考えていませんか。それではいつまでたっても幸せになることはありません。他人に与えたり、教えたり、託すことができたときにはじめて、一歩前に進み、生活が変わり始めるのです。小さなことでも、周りの誰かのために行動を起こせば、いずれ自分にも返ってくるはずです。■4:感謝できないことは恥ずかしいことである失敗や挫折は決して恥ずかしいことではありません。本当に恥ずかしいのは、自分に協力してくれた人や助けてくれた人、育ててくれた人への感謝の気持ちを持てないこと。今の自分がいるのは誰かのおかげ。そんな気持ちで周りの人に接してみましょう。■5:「得した」と思ったら感謝しましょう他人が自分のために時間を使ってくれたことや頑張ってくれたことを「得した」と思う人には不運が訪れます。自分だけが得をするように生きるのは、恥ずかしいことです。誰かにしてもらったことは感謝し、「恩を返そう」と思って行動することで幸運がやってくるのです。■6:好きな人の価値観は楽しめばいいだけどんなに長く付き合っていても、全てにおいて価値観が合う人などいません。だから無理に相手に合わせたり、相手に自分の価値観を押し付けたりするのはやめましょう。わからないことや理解できないことがあるからこそお互いの刺激になるもの。相手の価値観を否定せず、楽しむ努力を続けましょう。■7:愛されたいなら自分が成長すること「好きな人に好かれない」と感じるときこそ、自分のレベルを上げるとき。ただ嘆いているだけでは愛されることはありません。そして楽しそうに生きること。日々笑顔で生きている人は自然と愛されるものなのです。■8:相手を許せたときに運は一気に上がる「許せない」と思った相手を許す努力をしましょう。また、何でも自分のせいにしてしまう人は、自分のことを許しましょう。こだわりから解放されて心にゆとりができたとき、運は集まってくるのです。■9:日々「ありがとう」と言う人に幸運は集まる親しい人ほど、自分が何かしてもらうことが当たり前のようになっていませんか。他人からの親切に心から「ありがとう」を伝えること。そして、相手に「ありがとう」と言われるようなことをすること。もし感謝されなかったとしても、相手のためを思って行動することが幸運を呼び込む鍵となるのです。■10:他人を尊敬できないと運も味方しないあなたの周りの人は、必ずあなたの持っていない良い部分を持っているはず。だから、相手のよいところを素直に認め、尊敬する心を持ちましょう。そうすることで自分も周りも幸せになれるのです。*ゲッターズ飯田氏によると、運は「私は運がいい」と言っている人のところに集まるものだそうです。人付き合いにおいても、不満ばかり言っている人ではなく、ポジティブな言葉を発する人のところに、いい出会いが生まれるのではないでしょうか。本書は500個もの言葉が掲載されているので、毎日パッと開いたページの言葉を実践してみるのもおすすめです。(文/平野鞠) 【参考】※ゲッターズ飯田(2015)『ゲッターズ飯田の運命を変える言葉』ポプラ社※ママ友、上司…働き盛りの30代は憂鬱だらけ!? -WB(ダブルビー)
2016年06月21日「思考が現実化する」というフレーズ、最近、よく耳にしませんか?それって、いったいどういうことなのでしょうか。「そんなことはうまくいっている人の話であって、自分には縁がない」と思っている人も少なくないはず。「ひとり言セラピー」の第一人者、あな田さゆりさんはいいます。「現実をつくっているのはあなたの内側に存在する『ひとり言』なのだ」と。そして、ひとり言の質を変えることによって、現実が変わっていくというのです。このたび、あな田さんの本、『読むだけで人生が変わる ひとり言セラピー』が、かんき出版から発売になりました。ユニークなネーミングも気になる、ひとり言セラピーについて、あな田さんに直々にお聞きしてきました。■まずはひとり言に気づくことが大切人は1日に5万語もひとり言を発しているといいます。まずその数に驚きますが、そもそもひとり言とはなんなのでしょうか。なんとなく、「ひとりでブツブツ言っている」イメージが浮かびますが、ここでの定義は少し違います。「ひとり言とは自分との対話」なのだそうです。「私たちは普段、他人と話すとき、発する言葉についてすごく意識しています。誰でも、相手に気を使ったり、失礼がないように気をつけたりしますよね。ところが、ひとり言をいっているときって、本当に無意識なんです。ですから、まず自分の心のなかにあるひとり言に気づくことが大切です」なにせ1日に5万語ですから、ほとんどの人はひとり言にいちいち耳を傾けていません。「では、どうやったら気づけるのでしょうか?」とお聞きしたところ、あな田さんは笑って、「ひとり言セラピーという言葉を知って、自分の心のなかに意識が向きませんでした? 」と逆に質問されました。そして、たしかにその通りなのです。意識を内面に向けることで、だんだんひとり言が聞けるようになるということなのですね。「ひとり言に気づくというのは、自分が本当はどう思っているのか、本当はどうしたいのかに意識を向けるということなんです。けれど、ほとんどの人が自分のひとり言を無視しているんですよね、周りとうまくやっていくために」■外側にしか軸をおかないのは危険!私たちは、生まれてから成人するまで、社会性を身につけていくための教育やしつけを受けてきています。それは生きて行くうえで大切なことでもありますが、行き過ぎると、組織や社会といった外側にしか軸をおかなくなり、内側に自分だけの軸を持つことができなくなるそうです。こんな例をお聞きしました。あな田さんが女性ばかりのセミナーで話をした際、「このなかにやせたい人はいますか?」と聞いてみたところ、見るからにやせている人も含めてほぼ全員が手を挙げたそうです。ところが、「では、いまの日本社会でモテる基準がぽっちゃりしていることになったら、それでもやせたいですか?」と聞いたところ、みなさん、黙ってしまったとか。自分の基準を育てずに、知らないうちに、社会の基準やキャリアに合わせた生き方をしている人は多い、とあな田さんは指摘します。「資格を取ったり、結婚できるかどうかにこだわったりすることも、同じです。だから、苦しくなるんですよ」■私達は自分をもっと大切にするべき「ひとり言に耳を傾けることは、自分を大切にすること」だとあな田さん。ひとり言のなかには暴言やネガティブな言葉もあります。「人は、いっていることと思っていることとが必ずしも一致するとは限りません。たとえば、“やっておきます”といっていても、心のなかで“おまえがやれよ”と思っていたりしますよね。そのとき、心のなかに出てきた言葉こそがひとり言なのです」どんなにネガティブな言葉でも、ドロドロしていても、すべて自分なのだと認めてあげることが大事だということでしょう。また、たいていの人は自分にとても厳しいのだそうです。「自分に対する態度や声がけは、そのまま他人への態度に投影されます。自分を自分の最愛の人として扱っていますか」たしかに、人が失敗して落ち込んでいたら励ましの言葉をかけられるのに、自分の失敗には“私ってダメだな~”と自分を責める言葉が出てきてしまいます。「自分を大切にしたらまわりに迷惑がかかると思っている人が多いですが、それは思い込みに過ぎません」*あな田さんの話は具体的で、自分とどう向き合えば心が楽になるか、とてもわかりやすく伝わってきました。それはひとえに、彼女自身が“3人の子どもがいながら、無収入で離婚”という人生最大のピンチを逆転させてきた経験の持ち主だからかもしれません。「人は他人を直接的に幸せにすることはできないんです。でも、自分が幸せになることで、その幸せが自分という器からあふれて、他人を幸せにすることはできるんです。ひとり言を聴く方法を学ぶことで、うまくいかなかったことがうまくいきはじめたり、身近な人との関係もよくなったりしますよ」『読むだけで人生が変わる ひとり言セラピー』、この本を開くことで、そのきっかけを手にする人が、きっとたくさんいるはずです。(文/石渡紀美) 【取材協力】※あな田さゆり・・・一般社団法人 ひとり言セラピー協会代表理事。元キャビンアテンダント。結婚退職後、子どものアトピーをきっかけに自然療法、各種セラピー、心理学、スピリチュアルなどに興味を持ち勉強し始める。2013年3月に一般社団法人 ひとり言セラピー協会を設立。現在は講座や個人セラピー、ブログなどを通じて「自分の生きたい人生を自由に生きるためのひとり言の使い方」を伝えている。Facebookページの「いいね!」数は1万5,000を超え、絶大な信頼を得ている。 【参考】※一般社団法人 ひとり言セラピー協会※あな田さゆり(2016)『読むだけで人生が変わる ひとり言セラピー』かんき出版
2016年06月05日2013年にハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーが、がん対策のひとつとして、自らの乳房と卵巣の摘出手術をしたことが話題になりました。彼女の選択については賛否両論ありましたが、がんへの恐怖はセレブであっても同じなのですね。2011年の国立がん研究センターによる統計によると、生涯でがんにかかる確率(累積罹患リスク)は、男性は62%、女性は46%です。つまり俗にいわれる「日本人の2人に1人はがんになる」というのは、決しておおげさな数字ではないということがわかります。実際にがんで死亡するのは圧倒的に60代以降ですが、それでも「万が一」を考えて、若いうちからがん保険などに加入する人は少なくありません。事実、20代だと5人に1人、30代になると5人に2人ががん保険・がん特約(全生保)に加入しているというデータがあります。しかし、そこまで備えても、本当にがんになったときに平静でいられる人はごくわずかなのではないでしょうか。おそらくほとんどの人が、「なぜ自分ががんに?」と事実をすぐには受け入れられないことでしょう。がん患者にクスリではなく、言葉を処方する「がん哲学外来」という社団法人団体があります。そこからうまれた「がん哲学外来メディカル・カフェ」は、2008年以来、またたく間に全国に広まり、いまや90ヶ所にものぼるといいます。がん哲学外来の理事長を務める樋野興夫先生に、処方される言葉について、また、メディカル・カフェというローカルな場の持つ力についてお聞きしてきました。■うつ的症状がでたときはどうすればいいのかがんと宣告されて、初めから笑っていられる人など、まずいないでしょう。それどころか、笑いが消えてなくなる人がほとんどではないでしょうか。実際、がん患者の3割にうつ的症状があるといわれるそうです。樋野先生はいいます。「そんなときは、1時間、部屋に閉じこもって深刻に考え込むといいんです」「その心は?」とお聞きすると、「人間は、1時間以上は深刻に考えられない生物なんです。1時間もすると、部屋を出て、ちょっとお茶でも飲もうかという気分になるんです。中途半端に悩むから、一日中悩むことになる」とのこと。これは、普通の悩みにも効き目がありそうですね。■クオリティ・オブ・デスという新しい価値観2008年以来、3,000人以上の患者さん・ご家族に言葉を処方してきた樋野先生。十人十色の患者さんに、それぞれに合った言葉をどのように選んでいるのでしょうか。「頭の引き出しのなかにある、若いときに読んで感銘を受けた言葉や自分が心得としている言葉をポンポンいっているだけ」だそうです。「患者さんの風貌や顔をみていると、『この人にはこういう言葉がいい』という発想が出てくるんです」そんな樋野先生が患者さんに贈る言葉は、ときにドキッとするものもあります。「あなたには死ぬという仕事が残されている」こんなことをいわれると、初めはショックを受ける人がほとんどですよね。「いまの日本で死は日常から切り離されています。クオリティ・オブ・ライフはあっても、日本にはまだ死の質を高めるという意味のクオリティ・オブ・デスはまだないのです」その観点からすると、「死は悪いものではない」という考えなのでしょうか、とお聞きしたところ、「悪いものというよりは、仕方のないもの、不条理なもの」というお答えが返ってきました。ただ、患者さんが若かったり、子どもがまだ小さかったりした場合、なかなかそう割り切れるものではないと思います。その点をもう少しお聞きすると、「それはもう不条理だから、なんのために生まれてきたのか、考えるしかないのです。自分の人生を残された人へのプレゼントとして生き切るという意味で、死ぬという仕事と言っているのです」と教えていただきました。がんはそれに向き合うきっかけに過ぎない、ということなのですね。■心の痛みに対応するには傾聴だけでは不十分メディカル・カフェでは、言葉についで、「対話」を大切にしています。病院や、ときには家庭でさえも得られない「対話」を求めて、患者さんはカフェに集います。樋野先生によると、対話とは、たんなるおしゃべりではなく「心と心のコミュニケーション」。対話は、最近注目されるようになった「傾聴」ともまた異なるそうです。「傾聴は話を聴くことが中心で、聴き手が話す割合は全体の二割程度」であり、「心の痛みに対応するには傾聴だけでは不十分」と樋野先生は考えます。カフェでは、他人の意見の否定や非難はしない、カフェで知った情報は他言しないなどの決まりがあるので、患者さんの尊厳やプライバシーは守られます。病院でも、家庭でも埋められない、医療や心の隙間をうめる仕組みとしてのメディカル・カフェは、その必要性のためか、いま全国でどんどんその数が増えているそうです。カフェの運営には医療事業者をはじめ、多数のボランティアが関わり、がん患者以外にも、がんを克服した人や、がん患者の家族も訪れることも少なくありません。*がん哲学外来で実際に処方されてきた言葉をあつめた『あなたはそこにいるだけで価値ある存在』が、先月KADOKAWAから出版されました。一読して、がん患者でなくとも、心に響く言葉ばかりだと思いました。どう生きるか、またどう死ぬかを見つめるのに、早すぎることはありません。どうぞ手にとってみてください。(文/石渡紀美) 【取材協力】※樋野興夫・・・1954年、島根県出身。順天堂大学医学部病理・腫瘍学教授、医学博士。米国アインシュタイン医科大学肝臓研究センター、米国フォックスチェイスがんセンター、癌研究所実験病理部長などを経て、現職。一般社団法人「がん哲学外来」理事長。癌研究会学術賞、高松宮妃癌研究基金学術賞、第一回「新渡戸・南原賞」などを受章。『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)、『がん哲学外来へようこそ』(新潮新書)、『いい覚悟で生きる』(小学館)、『見上げれば、必ずどこかに青空が』(ビジネス社)など、著書多数。 【参考】※樋野興夫(2016)『あなたはそこにいるだけで価値ある存在』KADOKAWA※一般社団法人 がん哲学外来※最新がん統計-国立研究開発法人 国立がん研究センターがん対策情報センター※平成25年度「生活保障に関する調査」-公益財団法人 生命保険文化センター
2016年05月14日何もかもうまくいかない、なんて自分はダメな人間なんだろう……と落ち込むことはありませんか?毎日を楽しく過ごせればよいですが、誰でも仕事で失敗するとき、人間関係で悩むときがあるでしょう。そのときにネガティブなことばかり考えていては、苦しみがずっと続いてしまいますよね。心を強くしたい、もっと頑張りたいと思ったときに、読んでほしいのが『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』(セブン&アイ出版)です。著者は、日本唯一のメンタリストとして多数のテレビ番組に出演するDaiGoさん。本書は、21万人のフォロワーを持つ著者が、Twitterの中でつぶやいてきた「自分の心理をコントロールし、人生をより充実させるための言葉」を書籍化したもの。きょうは本書の300の言葉の中から抜粋した、数字に関する言葉を紹介したいと思います。■1:10人の人がいれば、2人には嫌われ、2人には好かれ、残り6人はどちらでもない人になる知り合う人みんなに好かれようとする人はいませんか?人に嫌われたくないと思うのは当然のことかもしれません。しかし「嫌われる人ばかりに気をとられて、人生の時間を無駄にしないように気をつけよう」と著者はアドバイスします。大切なのは、自分を好いてくれる人を探して、その人と付き合うことなのです。■2:遺伝子レベルで考えれば、あなたがあなたとして生まれる確率は300兆分の1生まれてきたことは奇跡であり、この世にいるだけであなたは貴重な存在なわけです。だからこそ、300兆分の1の個性を活かした仕事や趣味を楽しみ、徹底的に自分らしく生きましょう。世間の目を気にする必要はないのです。■3:運がいい人は就職や転職などのキャリア選択において、運の悪い人に比べて約20%も直感に頼った決断をする職業を選ぶとき、あなたはどのように決めていますか?著者は「自分の直感を信じて決めよう」といいます。自分の直感を信じることができた人が、成功を掴み取るとのこと。人生がどうなるかは、自分次第というわけです。■4:ひとつの自信が1000の自信に溢れる行動をつくり出してくれるどんなに才能が溢れる人だとしても、全てのことに自信がある人はいないもの。たったひとつでも、自信が持てるものを作ることが大切なのです。■5:自分の望む6割ぐらいを満たしてくれるなら、貴重な人材だと考える相手に期待し過ぎてしまう人がいます。しかし自分のことは棚にあげ、他人に多くを望むから、人間関係に疲れてしまうのです。自分の望む6割を満たしてくれたのなら、貴重な人材だと考えてみましょう。最初は6割でも、今後成長する可能性もあるのですから。■6:仕事への対価の80%は経験と学びによって得られる会社の文句や不満ばかりを言っている人はいませんか?そのようなことに時間を使うなら、どうやって会社を利用するかを考えましょう。例えば、会社の名刺を使って人脈を作ったり、特殊なスキルを身につけたり。対価が給料だけだと思っている人は、損をしているのです。■7:寝る前の40分間はどうしても覚えたいこと、その日やったことをサッと復習する一度は覚えたと思っても、すぐに忘れてしまうことってありますよね。人間の記憶の定着には、覚えてから寝るまでに余計な情報が入らないことが重要とのこと。寝る前の40分間を使うことで、面白いほど記憶が定着するそうです。■8:最初の5回は覚えるためにすると割り切ってやる教わったことは忘れやすいため、教わったらすぐに試すべきなのだとか。最初の5回は覚えるためと行うことで、自然と教わったことを身につける習慣がつくといいます。■9:人はわずか2秒で物事を判断する「迷ったら最初の直感を信じよう」と著者はいいます。人の脳は驚くほど高い情報処理能力を持っており、2秒で物事を判断するというのです。そして、その直感を働かせるには、自分を信じることが一番大切になるのだとか。■10:歳をとることをポジティブに考えると、寿命は平均7.6年も延びる歳を重ねるのが怖い、嫌だという人がいます。しかし歳を取ることをポジティブに考えれば、寿命は平均で7.6年延びることがわかっているそうです。また健康のために食事や酒、タバコなどを節制しても、寿命は4年未満しか延びないとのこと。つまり、メンタルの持ちようが人の健康と人生を左右するわけです。*言葉には大きな力があります。本書には、心を強くする300もの言葉が紹介されています。著者は「抱えている問題や、抱いている夢を頭にイメージしてから読んでみてください」と勧めています。悩んでいるとき、心がもやもやするときに、ページをめくれば、あなたにぴったりの言葉が見つかるはず。また本書に登場する、著者の可愛い愛猫「ぬこ様」にも癒されますよ。ぜひ手にとって、一度きりの人生をより楽しく生きるためのヒントを探してみましょう。(文/椎名恵麻) 【参考】※メンタリスト DaiGo(2016)『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』セブン&アイ出版
2016年04月30日「いまの仕事が、自分の天職!」と、いい切れる人はどのくらいいるでしょう?AIDEM 人と仕事研究所が平成20年に行なった調査によると、「現在の仕事を天職だといえるか」という質問に対し、「天職だといえる」と答えた人が22.9%だったそうです。でも、仮に1日8時間働くとしたら、仕事の時間は1日の1/3を占める計算になります。だったら、強みを生かして自分らしく楽しくお仕事したいですよね。今回ご登場いただくヴィーナスプロデューサーの天野令子さんは、自分が好きなことでやり甲斐を感じながら、経験も強みも全部活かせて人の役にたつことができる、そんな天職を見つけるアドバイスを得意としています。■自分らしさを大事にしただけで収入4倍!もともとはオーラソーマなどのセッションで心身の悩みを解決に導くセラピストとして活動し、自らセラピストの養成もしていた天野さん。これまでに10,000名を超える男女が天野さんに癒され、109名のセラピストを世に送り出してきました。2013年からは、天野さんオリジナルの天職発見メソッドであるヴィーナスセッションをスタート。わずか2年の間に約350人がこのセッションを受け、自分らしさを大事にしながら働く楽しさを見つけ出しています。「セッションを受けてくれた方のなかにはそののち起業された方もいますし、もともと自営業だったけれど業績が改善されたという報告も多く受けています。自分らしさとはなにかを見つめなおし、無理して売り込みをするのをやめたところ、収入が4倍になったという女性もいるんですよ。もちろん会社勤めの人もいらっしゃいますが、自分の天性がわかるので以前より生き生きと働いている方が多いようですね」(天野さん)■人もお金も自然に集まる5つの魔法の言葉そんな天野さんが、セッションの際に伝えている、魔法の言葉を公開してくださいました。それは、日常生活のあらゆる場面でカンタンに使える、たった5つの言葉です。「これらの言葉を使う習慣をつけるだけで、人もお金もなぜか集まって、いろんな人が応援してくれるようになるというものです」(天野さん)その言葉とは――(1)「大丈夫!」(2)「できるよ!」(3)「すごーーーい!」(4)「さすがーーー!」(5)「やったね!」ちょっと拍子抜けしてしまいそうに、簡単な言葉ばかりのようですが……。「これ、とても簡単で、しかもカジュアルな言葉ばかりですが、すべてに共通点があります。それは“応援する言葉”だということです。応援する言葉を使う習慣を身につけるようにすると、自然と、あなた自身も周りから愛され、応援される人になれてしまうんですよ」(天野さん)相手を応援する言葉をまずは自分が発信していくことで、自分のまわりに「応援するエネルギー」が集まってくるのだとか。■自分に投げかけるとからだもこころも喜ぶポイントは、これらの言葉を他人に対してだけでなく、自分に対しても投げかけること。自信があろうがなかろうが、どんなときも、この5つの浴びせかけるようにすると効果的なのだそうです。「はじめこそ、気恥ずかしく思うかもしれませんが、からだやこころは素直に喜ぶんです。ですから、不安なとき、『大丈夫かな?』って思ったときほど、すかさず、『大丈夫!』『できるよ!』っていってみましょう。からだも潜在意識も理屈はどうでもいいんです。これを習慣づけていれば、なにも考えなくても自然と『大丈夫』という言葉が思い浮かぶようになってきます。その感覚を、自分・他人の分け隔てなく降り注ぎましょう。そうやって応援できる人が生み出す波動は、あなたの周りに気持ちのいい空気を招きます。だから、お金も人も集まるようになるんです」(天野さん)*たしかに、応援してくれる人のことは応援したくなるという気持ち、理解できます。先ほどの収入が4倍になったという女性も、この習慣を身につけてから売り込まなくても仕事の依頼が絶えなくなり、ぐんぐん売り上げが上がったそうです。応援する人が応援される。そのスタンスが、幸せな循環を生むのかもしれません。(文/宮本ゆみ子) 【取材協力】※天野令子・・・“私の天職”発見をサポートするヴィーナスプロデューサー。山梨県在住。「女性が自分の仕事でしあわせに売り上げを伸ばすためには、家庭やプライベートが整っていることが大切」との持論のもと、自分らしく働きたい女性や自分の仕事を持つ女性の内面を整え、自分の特性を活かし、自分ならではのサービスの構築することで経営を安定させ、さらなる飛躍を目指すための具体的な方策のヒントを与えている。 【参考】※「わたしの天職」が見つかる!天野令子のヴィーナスセッション:山梨・東京※天職に関するアンケート調査-AIDEM 人と仕事研究所
2016年03月12日きょうは3月11日。いうまでもなく、多くの人々に衝撃を与えた東日本大震災から5年目にあたる日です。5年前の現在と同じ時刻に、なにをしていたか、どんな不安を心に抱えていたかなどを鮮明におぼえている方も少なくないと思います。あの日を境にいろんなことが変化しました。なかには思い出したくないこともあるはずですが、いいことがあったとすれば、人の心の温かさを共有できたことではないだろうかと感じています。多くの人が「当たり前のこと」として、困った人がいれば手を差し伸べ、助けられた人は素直に「ありがとう」と口に出し、感謝の気持ちを表すことができた。そんな気持ちを共有できたということには、とても大きな意味があるように思えるのです。そこできょうはひとつの区切りという意味も込め、『ありがとう ~Thank you~』(寺井広樹著、世界中に笑顔を広げるアーティストRIEイラスト、あさ出版)という書籍をご紹介したいと思います。■「ありがとう」の気持ちを伝える39の言葉著者は、能動的に涙を流す時間を設けることによって心のデトックスを図ろうということを目的とした「涙活プロデューサー」。直木賞作家、志茂田景樹氏との「天国ポスト」、川嶋あいを筆頭とするアーティストへの詩の提供など、幅広く活動している人物です。イラストを手がけるRIEさんは、ボルネオ島のある村で、貧しくとも笑顔を忘れない少女と出会ったことから「人の心の豊かさ、温かさを世界中に広げたい」と感じるようになり、絵を描き続けているという人物。つまり本書は「涙活」のコンセプトに基づき、「ありがとう」の気持ちを伝える39のメッセージを集め、それらを日本語と英語で表記。ソフトでやさしい質感をもつイラストとともに紹介しているというわけです。このなかから、6つのメッセージをご紹介しましょう。■6つのシンプルな「ありがとう」メッセージ(1)生きること、生きていくこと今日、こんな言葉に出会いました“生きるというのは、人に何かをもらうこと。生きていくというのは、それを返していくこと”Today, according to a quote;“Life is getting something from others.To live means giving it back to others.”(2)雨の匂いも風の音も雨の匂いも風の音もあの頃と違っているけれど……星たちは今日も変わらず輝いているThe smell of the rain and the sound of the wind do change,But the stars brightness will always stay the same.(3)「ごめんね」よりも「ごめんね」と言われるよりも「ありがとう」と言われたほうが何倍もうれしいSaying “Thank you” makes me happierThan saying “I’m sorry”.(4)今日があるから今日があるから明日がある許し許されて現在(いま)があるToday makes tomorrow.To forgive and being forgiven makes the present.(5)どんな日も晴れの日も、曇りの日も、雨の日も、雪の日も、嵐の日も、流れ星がたくさん降る日も、あなたが大切であることは変わらない。On sunny days, cloudy days, rainy days, snowy days,Stormy days, and nights with many shooting stars,You are always important.(6)本当に大事なこと本当に大事なことはいつだってあとから気づきますPeople only realize what is importantwhen it is too late.*このようにメッセージはどれもシンプルなので、絵本のように気軽にページをめくることができるはず。感謝の気持ちを再確認するためにも、手にとってみてはいかがでしょうか?(文/書評家・印南敦史) 【参考】※寺井広樹(2016)『ありがとう ~Thank you~』あさ出版
2016年03月11日マインドフルネスとは、自分の気持ちや体の状態を把握するための行為もしくは精神状態のこと。瞑想に似ており、効果的なストレス対処法として欧米でその効果が高く評価されています。そんなマインドフルネスの観点から「怖れ」との対峙法を説いているのが、きょうご紹介する『怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~』(ティク・ナット・ハン著、島田啓介訳、サンガ)。著者は、ベトナム出身の禅僧、人権運動家、学者、詩人。また、ダライ・ラマ14世と並んで20世紀から平和活動に従事する代表的な仏教者で、マインドフルネスについて多くの著作を持つ作家でもあります。■人は「怖れの種」をまっすぐ見つめると変わる私たちは、過去に起こった出来事に心を縛られ、これから先のことに不安を抱いてしまうもの。しかし、怖れから逃避したりせずに「怖れの種」をまっすぐに見つめれば、そこから変容がはじまると著者は主張しています。そして変容をうながす強力な方法のひとつが、「5つの確認」の実践。息をゆっくりと吸って吐きながら、それぞれのフレーズを心のなかで唱えてみると、自分のなかにある怖れの性質とその根源を深く見つめるための味方になってくれるというのです。ではまず、その5つの確認を見てみましょう。(1)私は歳をとる。老いからは逃れられない。(2)私は病気になる。病気からは逃れられない。(3)私はやがて死ぬ。死からは逃れられない。(4)いま大切にしているものや愛する人々はすべて変わりゆく。別離からは逃れられない。(5)私は体、言葉、心による行為の結果を受け継ぐ。私の行為だけが継続していく。ひとつひとつの項目を深く見つめつつ、気づきを向けつつ息を吸い、息を吐く。そうして自分を力づけながら、怖れに取り組んでいくというのがその手法。各項目を見ていきましょう。■心のなかで唱えると怖れが減る5つのフレーズ(1)私は歳をとる。老いからは逃れられない。私たちが確実に歳をとっていくのは、普遍的で避けようのない事実。しかしほとんどの人はそれを認めずに、なんらかのかたちでその事実を否定して生きているもの。しかし心の奥底では、それが本当だとわけってもいます。ところが、不安に満ちた考えを抑圧したところで、それは闇のなかでくすぶり続けるだけ。だからこそ、私たちはこれを単なる理屈ではなく、現実に起こっていることとして、真実として受け入れなければならないと著者はいいます。5つの確認は表面的な描写ではなく、自ら直接体験しなければならない真実を理解するためのよい機会だということ。(2)私は病気になる。病気からは逃れられない。たとえいま健康であったとしても、いつかやがて自分も病気にかかるときがやってきます。いますぐにその真実を見つめようとしない限り、あるとき突然それが降りかかったとき、対処のしようがなくなるもの。そこで、いまこの時点で、「体がある限り、必ずいつかは病気になる」ということを自覚しなければならないという考え方。それを知れば健康ゆえの傲慢さから抜け出すことができ、そこから正しい行動(正業)の道が開ける。すると自らの時間とエネルギーを最大限に生かして必要なことを行い、身心を傷めるような無意味な行動にうつつを抜かすことはなくなるというのです。いわば、すべきことがはっきりするということです。(3)私はやがて死ぬ。死からは逃れられない。死は私たちが向き合うべきリアリティであるだけに、潜在意識は常にそれを忘れようとするもの。しかし、自分がいつかは死ぬというリアリティに本当に向き合ったとき、人は馬鹿げた行動で自分を苦しめたり、永遠に生きるという幻想にしがみついたりはしなくなるといいます。自分の死という事実を深く見つめれば、自らのエネルギーを、自分自身と世界を変容させ癒すための実践に注ぐことができるようになるのです。(4)いま大切にしているものや愛する人々はすべて変わりゆく。別離からは逃れられない。死ぬときに携えていけるものはなく、いま大切にしているものはすべて、明日にはなくなるかもしれません。ブッダは「いつでも手放せる心構えを持つべきだ」と説いているそうですが、それは別離からは離れられないものだという考えがあるから。私たちはいつでも、手放すための準備ができていなければならないということです。(5)私は体、言葉、心による行為の結果を受け継ぐ。私の行為だけが継続していく。第5の確認が教えるのは、私たちの死後にも続いていく唯一のことは、カルマ(業)と呼ばれる、思い、言葉、行動だけであるということ。カルマは私たちが依って立つ基盤で、むしろ唯一の基盤こそがカルマなのだとか。健全なものであれ不健全なものであれ、どんな行為からも私たちはその事実を受け取るべきだということ。*マインドフルネスに詳しくなかったとしても、無理なく取り入れるアイデア満載。怖れを少なくしていくためにも、目を通してみる価値はあるかもしれません。(文/書評家・印南敦史) 【参考】※ティク・ナット・ハン(2015)『怖れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~』サンガ
2016年03月10日