あなたの親御さんは認知症になると思いますか?2025年には65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると推計されており、まったく他人事ではないことがわかります[*1]。実際、「親の介護・認知症に関する意識調査 」(朝日生命保険相互会社)によると約5割の方が「親は認知症になると思う」と回答しており、自分事として意識する方が多くなってきているようです。そこで今回は同調査をもとに、子育て世代を含む25~59歳の人は親が認知症になった場合のことをどう考えているのかをお伝えします。[*1]認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)~認知症高齢者等にやさしい地域づくりに向けて~(概要)親が認知症になったら何が心配?Q.もしも親御様が認知症になったら、どんなことが心配ですか?(複数回答)朝日生命保険相互会社「親の介護・認知症に関する意識調査」より親が認知症になったら心配だと思うことは、「誰かに迷惑をかけてしまうのではないか」が最も多く59.1%とおよそ6割に上りました。次いで「自分に介護の肉体的・精神的負担がかかるのではないか」が55.0%、「徘徊してしまうのではないか」が54.7%とほぼ同数で並んでいます。これら上位3つはいずれも半数以上の人が選んでおり、さまざまな心配があるなかでも他人への迷惑や自身への負担は、特に多くの人が気になる点のようです。親の介護に自分は携わると思うか?Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身の介護への携わり方について現時点でのお考えに最も近いものをお選びください。朝日生命保険相互会社「親の介護・認知症に関する意識調査」より親の認知症介護に対する関わり方を聞いた結果は、「主体的に携わると思う」が最も多く35.1%、次いで「主体的ではないが多少携わると思う」が31.9%となっており、あわせて67.0%の方が介護へ携わる意思を持っていることがわかります。一方で「わからない」と回答した方が15.7%と、親の介護や認知症のことをまだあまり考えていない人も一定数見られました。親の介護で望ましいのは在宅?施設入居?Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、どのような介護生活が望ましいと思いますか。朝日生命保険相互会社「親の介護・認知症に関する意識調査」より介護が必要になった場合、在宅で介護するのか施設に入居してもらうのか、といった選択も生じます。どのような介護生活が望ましいかを聞いたところ、「在宅であなた以外の方が中心となり介護をし、あなたは可能な範囲でサポートする」が最も多く34.0%、僅差で「介護施設に入居してもらう」が33.0%でした。さらに「在宅であなたが中心となり介護する」が24.8%と続いています。在宅介護を希望する人が65.9%にのぼりますが、実際に在宅介護ができそうなのかについては、今のうちからしっかり確認しておく必要があるでしょう。ちなみに年代別にみると40代と50代で「介護施設に入居してもらう」という回答が多く、それぞれ36.6%、36.9%になりました。親の介護は仕事に影響すると思うか?Q.親御様が認知症になり介護が必要になった場合、ご自身のお仕事・働き方への影響はどの程度あると思いますか。朝日生命保険相互会社「親の介護・認知症に関する意識調査」より自身の仕事への影響については、「多少影響はあるかもしれないが、大きな変化はないと思う」が最も多く38.6%でした。「特に影響・変化はないと思う」が20.4%で続きます。したがって、自身の仕事への影響がない、または少ないと考える人が約6割に上ることがわかりました。まとめ高齢になればどんな人にも認知症を発症する可能性があります。自分の親も例外ではありません。認知症が進行すると介護も必要になってくるので、早いうちに情報を集めておくと安心でしょう。また、親自身の考えも聞いておくといいですね。(マイナビ子育て編集部)画像はイメージです<調査概要>親の介護・認知症に関する意識調査 /朝日生命保険相互会社■調査期間:2022年9月30日(金)~10月5日(水)■調査方法:インターネット調査■調査エリア:全国■対象者:25~59歳の男女2,319名(男性1,160名・女性1,159名)<関連記事>✅子どもを車内に置き去りにした経験のある人は2割、防止対策をしていない人は8割に上る【置き去り事故の実態】✅10人に1人が遭遇する新手の詐欺とは?危険なのはSNSでのあの行為!今や3秒で声のクローンが作成される✅男性の約6割が「全額」、女性の約4割が「一定額」を充てているものとは?
2023年11月05日同居をしていた義母が転んであばら骨を骨折してしまいました。それを機に、義母の認知症が悪化していき……。そんな私のお話です。転倒を機に認知症が悪化転倒してあばら骨を骨折した義母は自宅で安静にするしかなく、寝込むようになってしまいました。すると、みるみるうちに認知症が悪化……。常に見張っていないといけない状況にご飯を食べてすぐに「ご飯を食べてない! 早く持ってこい!」と怒り始めたり、排泄をトイレでできなくなり、手で触ったりするようになりました。目を離すとどこかに行ってしまうし、何をするのかわからず、常に見張ってケアをしないといけない状況になりました。自分が倒れそうに…まだ穏やかな性格ならともかく、元々きつい性格の上、認知症でさらに気性が荒く感情のコントロールもできなくなり、本当に私が倒れそうでした。まとめ「介護疲れ」という言葉を知ってはいましたが、実際に体験してみてその言葉を実感しました。私のように心身ともに健康な人でも、精神的にやられてしまうものだと感じます。私の場合は義母だったので、さらに気をつかいながらケアもしないといけないので、自分のことは何もできず、ただただ地獄のようなつらさを感じています。(30代女性)※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年11月03日冬を代表する魚の「ブリ」が、温暖化の影響で取れる海域が変わってきて、この秋は北海道沖で豊漁になっているという。「食料品の値段が上がって、家計のやりくりに頭を抱えているという主婦の方も多いと思います。これからの季節、体にもお財布にもやさしいブリはおすすめです」そう語るのは、管理栄養士の伊達友美さん。伊達さんは、食事カウンセラーとして32年にわたり食改善のアドバイスを行っている。伊達さんが注目しているのは、ブリの栄養価の高さだという。■「ブリ」は単体でもこんなに栄養豊富!【タンパク質】アミノ酸が豊富で、切り身を一切れ食べれば1食に必要なタンパク質の約2倍を取れる。タウリンも豊富なので疲労回復にも。【DHA・EPA】いずれもオメガ3脂肪酸で、DHAは脳の働きをよくし、EPAは血液をサラサラにする。【ビタミンA】目や皮膚の粘膜を健康に保ち、抵抗力を高める働きがある。【ビタミンD】脂に溶けるタイプのビタミンなので、ブリの脂を一緒に取ると吸収がいい。カルシウムの吸収を助け、骨の健康に役立つ。【ビタミンE】脂に溶けるタイプのビタミンで、ブリの脂を一緒に取ると吸収がいい。抗酸化作用があり、血行を促すので、冷えの改善や美肌に役立つ。【ビタミンB群】糖質、脂質、タンパク質の代謝に必要。【カリウム】余分な塩分を排出させ、むくみの改善に役立つ。【鉄と銅】鉄分は銅と一緒に取ることで造血作用が促進される。貧血対策に。【ヨウ素】エネルギー代謝に必要で、体脂肪の燃焼をサポートする。「寒さに耐えようと脂をため込むので、寒い地域で獲れる天然のブリは脂が乗っています。とにかく栄養素が豊富で、1切れ(200グラム)程度食べるだけで、1食に必要なタンパク質の約2倍を補えます。このほかにも、エネルギーの代謝を助けるビタミンB群、抗酸化作用があり免疫力を高めるビタミンC、カルシウムの吸収を助けるビタミンDといったビタミン類や、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルが豊富です。注目したいのは青魚の脂に含まれるオメガ3脂肪酸のDHA・EPAです。特にブリにはDHAがたくさん含まれているのです」(伊達さん)全国の自治体では、認知症予防の一環としてDHA・EPAを取るために「青魚を食べること」を推奨する動きが出てきている。なぜDHA・EPAが脳にいいのか?脳神経外科医で「おくむらメモリークリニック」(岐阜県岐南町)の奥村歩院長に聞いてみた。「DHAは脳の構成成分そのもので、神経細胞や神経細胞同士をつなぐシナプスも不飽和脂肪酸で作られています。EPAは血管を拡張させて血行を促進する働きがあります。つまり、DHAは脳を活性化させて、EPAは脳内の血流を促すので、2つの成分が両輪となって脳の健康を維持するのに役立っているのです。ただし、人の体内で作ることができないので、食べ物から取る必要があります。脳には『認知予備力』という働きがあります。若いうちは魚をあまり食べなくても、脳の働きを維持する力が備わっています。中高年以降は認知予備力が低下するので、食べ物で脳の成分であるオメガ3脂肪酸などの不飽和脂肪酸を補う必要が出てくるのです」アメリカのシカゴで65歳以上を対象に1993年から2012年まで続いた調査では、魚を摂取した地域の人は摂取しない地域の人と比べてアルツハイマー型認知症の発症リスクが70%低下する、といった結果もある。厚生労働省がまとめた「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、DHA・EPAを取る目安は、50~69歳の女性で1日1.9グラムとされている。「毎日食べ続けるのは大変なので、私のクリニックでは、患者さんに『1週間に2回、ブリの照り焼きを食べるように』と勧めています。DHA・EPAを取ることで認知予備力が高まり、認知症の予防にもつながるのです」(奥村院長)■食べ合わせで認知症予防効果がさらにアップおいしいとはいえ、毎回“ブリの照り焼き”は飽きる、という人のために、伊達さんはブリと野菜などをアレンジしたレシピを勧めている。「青魚特有の臭みが苦手という人は、鍋料理などでお肉の代わりにブリと野菜を一緒に煮込んだり、香りの強い野菜をトッピングするだけで食べやすくなります」(伊達さん・以下同)伊達さんに教えてもらった食べ方は次の組み合わせ。【食べ方1】定番の+大根は消化促進で相性よしブリと大根を煮込む定番の「ブリ大根」は、脂とタンパク質が豊富なブリの消化を大根の酵素が助けるので相性バツグン!「ブリが煮崩れしてしまう、大根に味が染みないなど、調理が難しいといった話も聞きます。大根は下ゆでして、ブリの身はサッと煮るなど工夫しましょう」皮にはコラーゲンが、血合いには鉄分などの栄養素がたっぷり含まれているので捨てないように。【食べ方2】刺身に+青ねぎで動脈硬化予防最も調理が簡単なのは、生の刺身に青ねぎをかけて食べること。青ねぎの辛味成分の硫化アリルがブリの臭みを消してくれる。「私はお刺身を買ってきて、しゃぶしゃぶにして食べます。ポン酢などのつけダレには、おろしにんにくや刻んだ青ねぎ、にらなどをトッピングします。青ねぎと組み合わせると血液がサラサラになり、動脈硬化などの予防にも役立つといわれています」【食べ方3】青魚特有の臭い消しには+青じそが優秀ブリの臭みを抑えるためには、青じそなどの香りの強い野菜も効果的という。「青じそはβカロテン、ビタミンKが豊富なので、ブリに含まれるビタミン類との相乗効果で抗酸化作用がアップします。これからの季節はお鍋がいいですね。ブリ鍋など、お肉の代わりにブリを入れてみてください」【食べ方4】煮込みに+パクチーでアンチエイジング効果鍋で煮込むときのトッピングに、香りの強い野菜を使うのなら、「パクチーもおすすめ」という。「パクチーの香りがブリの臭みを消してくれます。また、パクチーにも、βカロテン、ビタミンCが豊富なので、アンチエイジング効果があります」茎の部分にも栄養が含まれているので、細かく刻んで食べよう。【食べ方5】鍋をするなら+トマトで美肌効果もアップ鍋料理は素材ひとつで、ブリを変幻自在においしくできる。そのひとつがトマト。価格が高くなってきているのでトマト缶でもいい。「ブリ鍋をするならトマトも具材に足してみましょう。臭みが消えるのと、トマトのリコピンにはお肌の大敵である活性酸素の働きを抑える作用があります。夏の紫外線による肌のダメージを回復させるなど美肌効果も期待できます」【食べ方6】カレーにブリ投入で血糖値改善&美肌効果もちろんカレーに肉の代わりにブリを入れてもいい。「ウコンに含まれるポリフェノールのクルクミンが胃腸や肝臓のサポートをして疲れや肌のくすみを改善する美肌効果もあります。ここでもブリを煮込みすぎると煮崩れすることがあるので、最後にサッと煮るようにするとうまく仕上がります」【食べ方7】ブリミンチ餃子は+キャベツとにらで血液サラサラにブリをミンチにして「つみれ」にしてから冷凍すれば1週間程度は保存ができる。「ブリをミンチにして刻んだキャベツとにらで餃子のあんにすると、キャベツの消化酵素とにらのアリシンで、血液をサラサラにする効果があります。お弁当のおかずにもなるのでとても便利ですよ」ブリのアレンジレシピで、脳と体の健康をキープしよう。
2023年11月03日全国的に寒さが一気に訪れ、秋が色濃くなり始めた。寒くなると、血圧のコントロールが難しくなり、脳梗塞や心筋梗塞といった血管の疾患が起こりやすくなる。こうした疾患の予防につながる優秀な食材があると、都立駒込病院、前脳神経外科部長の篠浦伸禎先生は言う。「脳疾患は、血管が急激に収縮し、脳の血管が破れたり詰まったりして起こりやすくなるのですが、それを防ぐために私が患者さんにおすすめしているのは、にんにく油なんです」“にんにく油”とは、その名のとおり、にんにくをオリーブオイルに漬け込んだもので、脳をはじめとしたさまざまな疾患や症状に効果を表してくれるのだという。免疫力が低下しがちなこれからの季節にぴったりなものだ。「にんにくは5000年以上の歴史のあるスーパーフードで、昔から疲労回復、滋養強壮、抗酸化作用、抗菌作用など、薬レベルの高い効果を発揮しています。オリーブオイルも抗酸化作用が強く、血管を強くする働きがあり、この二つを組み合わせることで、相乗効果でさまざまな健康へのメリットがあるので、手術を行う患者さんにもにんにく油をおすすめしているんですよ」(篠浦先生、以下同)にんにくにはアリシンという特有のニオイのもとにもなる化合物が含まれており、血管の健康を向上させるなど、さまざまな働きをしてくれる。ところが、アリシンは変化しやすい成分のため、調理するたびに新たにすりおろす必要がある。「このアリシン、実はすりおろして油に漬けることでアホエンという安定した成分に変わります。アホエンには、血小板凝集抑制作用、抗菌作用、抗腫瘍作用のほか、あらゆる生活習慣病にも効果があります。さらに、認知症や物忘れの改善、脳卒中予防、高血圧改善、コレステロール値改善、がん予防、免疫システムの強化、自律神経の調整、関節炎改善など、さまざまな健康効果があるのです」特に、脳に対する働きが顕著で、脳外科医の篠浦先生が患者さんにもおすすめするほど。にんにく油が脳の血流を促進して脳神経の活動が活発になり、記憶力アップにもつながる。「アホエンにはアルツハイマー型認知症の原因となるアセチルコリンエステラーゼやアミロイドβという物質の働きを阻害することがわかっています」ほかにもアホエンには、発がんの原因となる細胞の突然変異を抑える、がん抑制効果や、カビや細菌に対する殺菌作用が高いため、ウイルス抑制作用や、抗体を作る免疫力アップの働きもあることがわかっている。実際に篠浦先生も、15年前に患者さんからにんにく油を教えてもらって以来、取り続けているのだそう。「もらったにんにく油をスプーン1杯分飲んでみたところ、すぐに体がぽかぽかと熱くなって、これはいいと感じました。それ以来、自分で作って飲んだりして、私自身、その効果を実感しています」にんにく油は誰でも簡単に作れるところもポイントです。にんにく3かけをすりおろして室温に2時間ほど置き、オリーブオイルに漬け込んで1週間程度置く。その後、茶こしでにんにくを濾して、密閉容器に入れるだけ。すりおろして2時間放置することで、アホエンがより多く産生される。さらに室温のオイルに5〜7日間にんにくを漬け込んだ後が、もっとも多くアホエンが抽出できるそうだ。濾して不純物を取り除き、冷暗所で保存すれば1カ月程度は持つという。ちなみに、にんにくのニオイの成分が必要不可欠なため、無臭にんにくでは効果がみられない。にんにく油を取る目安量は、1日大さじ1杯程度。直接飲んでもよいが、にんにくのニオイが強く感じられる場合は、みそ汁やスープに入れたり、サラダ、麺類にかけるなど、料理のアレンジに使うことで、味の変化を楽しみながらにんにく油の恩恵が受けられる。「にんにく油のよいところは、おいしく健康効果もあるうえ、コストパフォーマンスに優れている点です。誰でも手軽に入手できて、簡単に作れる最高の健康食材です」こんなに優れもののにんにく油だが、やはり大切なのは、継続して取り続けることだそう。「どんなによいものでも、効果を感じるには、継続が必要。1週間は続けてみてください」手軽に手作りできるにんにく油で、健康な体と脳を保とう。【にんにく油の作り方】(1)エキストラバージンオリーブオイル150mlとにんにく3かけを用意する。(2)にんにくをすりおろし、室温に2時間ほど置く。(3)オリーブオイルを容器に入れ(2)を入れる。室温で5〜7日間置く。(4)茶こしでにんにくを濾せばできあがり。
2023年11月01日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、看護師さんから言われたように、もうひとりでは通院が難しい状態になっていました。しかし、自分が認知症であることは頑として認めようとせず、認知症の薬が処方されているだけで怒り、勝手に病院を変えようとするなど、見ていないところで何をするかわかりません……。自分たちのサポートだけでは厳しく…あーちゃんの認知症が進んでいくにつれて、悩みの種となっていたのが「どこまでまわりに話しておくか」ということ。今後ご迷惑をかけるかもしれない人には、伝えておかないといけないとは思いつつ、ウワサ話のように知れ渡るのは避けたいところ……。一応、実父と同居してはいるものの、こちらは頼れそうにない状況で……!?実父と同居してはいるものの、夫婦仲は悪く何度も別居。さらに離婚調停も経験しています。そんなこともあり、こちらは頼れそうにない状況です……。あーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっていて……。メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。あーちゃんは、夫(つまり私の実父)である「たんたん」と同居しています。しかし、夫婦仲は悪く何度も別居をしているし、離婚調停も経験しています。たんたんは、経歴だけは立派で社会的地位もそれなりにありましたが、家庭での振舞いはとても褒められたものではありませんでした。ただ、関係性はどうであっても、離婚せずに一緒に暮らしている以上、あーちゃんの付き添いや投薬管理は配偶者であるたんたんにやってほしいところです。とはいえ、これまでのことを考えると、たんたんはあーちゃんのお金を狙っているだけで面倒をちゃんと見るとは思えず、やはり姉妹で協力しなくてはいけないのかと思うのです。最近のあーちゃんは、病院での注射が週1になっていることも忘れるし、薬が足りているかどうかもわからなくなっているし、メールのやりとりもかみ合わず、こまめな連絡だけでは限界を感じ始めています。医師からも、介護認定を受けて訪問看護で投薬管理をしてもらうほうがいいという提案をされ、また考えることが増えたのでした……。--------------同居している夫がいるのに頼れないというのはつらいですよね。でも、訪問介護での投薬管理という新たな選択肢が出てきて、ワフウフさん姉妹の負担もすこし軽くなるかもしれません。それぞれ自分たちの生活もあると思うので、プロのサポートもうまく活用できるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年10月31日同居をしている姑が認知症になり、おかしな言動が増え始めました。私が耐えきれずに夫に相談すると……。そんな私のお話です。この言動は病気だから?元々姑とは良い関係性ではなかった私。とはいえ、夫よりも姑といる時間が長いので、姑の言動をよく把握していました。そんなある日、姑の異変に気付いて……。姑の異変を感じつつも、「この私に向けられた敵意は本気なのか?」「それとも認知症なのか?」というようなことが増え、夫に相談していました。なかなか認めようとしない夫夫は、「認知症じゃないでしょ?」という気持ちが強く、私が姑から受けたひどい言動を報告しても、「お前が嫌いだからってオーバーに言ってるだけだろ!」と何度も否定されました。夫に対する腹立たしさが…しかし、認知症らしき症状が進行するにつれ、日時を間違えたりご飯食べたのに食べてないと言われたり、夜中のトイレの失敗も増えたりして……。さすがに夫も認めざるを得ない状態になりました。いくら認知症になったとはいえ、姑からは本当にひどい言動を受けました。また、それをなかなか認めず、私を疑い続けた夫に本当に腹が立ちました。まとめ自分の親に対する愚痴や老化の話を子どもの立場としては聞きたくないかもしれませんが、これが紛れもない現実であることを受け入れ、夫にもっと早い段階から理解と協力をしてもらいたかったです。私だって人間なので、正直本当につらくて生きた心地がしませんでした。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/山田のあウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2023年10月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、数分前のことも覚えていられなくなっていて、言うこともコロコロ変わってしまうような状態です。ひとりでの通院も難しいため、投薬管理と通院は姉妹で手分けしながらサポートするように。どこまで報告しておくべきか…どうしても自分が認知症だと受け入れたくないあーちゃんは、ついに認知症の薬を処方する病院はもう通わないと言いだし、近所のクリニックへ足を運んでいました。しかし、持病も見てもらっていることも考えると、転院は得策ではないと説得。すると「この病院をやめるなんて考えたこともない」と言ったのでした……。今、私たち家族が悩んでいることは、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて……。どこもおかしくないのに、どうして認知症の薬が出ているのかと納得できない様子のあーちゃん。先生が必要だと診断したからだと答えると「それって私が認知症ってことじゃない!」と怒りだしました。私たちも、どうやって答えればいいのか回答に悩んでしまいます。しかし、さらに悩んでいるのが、まわりの人たちにどれくらい現状を報告すべきか、ということです。ひとまず、今後ご迷惑をおかけすることがあるかもしれない学生時代からの友人には連絡しました。昔から群れるのを嫌っていたあーちゃんは、同性から嫌われやすいタイプでもあったので、ご近所で仲良くしている人は数人です。しかし、この仲良しの方の中には、あーちゃんを嫌う集団とも仲良くしている方がいて、ご近所中にあーちゃんが認知症だと知れ渡ってしまうキッカケになりかねないので、そこは慎重に判断すべきところです。ダンスの先生や他の古いお友だちなど、言っておくべきだとは思うけれど「今」ではないと感じる方には、どんなタイミングで伝えるべきなのか……。初めてのことで何もわからずにいました。--------------親の交友関係までしっかり把握している、という人はあまり多くはないのではないでしょうか。しかし、もし親にもしものことがあったら……と考えると、最低でも定期的に会っている人については、知っておいたほうが安心かもしれません。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年10月30日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんに認知症と思われるような症状が出て、脳ドックを受けさせたのですが、そこまで心配するような結果ではなくホッとしていた矢先……。母ひとりで通院している病院の看護師さんから、通院には付き添いが必要だと言われてしまったのでした。検査結果とは異なり、そこまで楽観視できる状況ではなくなっていました。通院スケジュールもこなせない母あーちゃんの通院スケジュールは、3週間おきに検査&診察、それ以外の週は注射のみというシンプルなもの。しかし、ワフウフさんの姉がちゃんと注射に行ったのか確認の電話を入れると「もうあの病院には行くのやめたの!」と言われてビックリ。もう近所にある別のクリニックの予約も入れていて……!?母・あーちゃんの通院スケジュール。3週間おきに検査&診察があり、それ以外の週は注射のみなのですが……。今度は母が突然、「膀胱炎っぽいのよ」と言いだしました。自分は何も問題ないと信じているあーちゃん。どうやら認知症の薬が処方されているのが気に入らないようで、勝手に近所の病院に変えようとしていました。結局、別の日に予約を取り直して注射は受けられました。しかし、今度は「膀胱炎っぽい」と言いだします。そこで尿検査もしてみたのですが、原因はよくわかりませんでした。そして、待ち時間の合間合間で、10年以上通い続けた病院は変えないほうがいいと説得に努めましたが……。「この病院をやめるなんて、考えたこともないわよ!」と笑顔でひと言。えぇぇぇ……? 自分がすごい剣幕で病院を変えようとしていたこと、忘れちゃったのですか……?--------------悪気がないというのは理解していても、こんなふうにたったひと言で振り回されてしまうと、家族も気苦労が絶えませんね。ひとりで抱え込まずに家族で協力しながら、辛抱強く寄り添っていきたいものですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/菊池大和先生(医療法人ONEきくち総合診療クリニック理事長・院長)地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年10月29日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんの様子がおかしいと感じ、脳ドックに連れて行ったところ、実は少し前から持病の糖尿病を診てもらっている病院で認知症の薬が処方されていたことが判明。しかし、あーちゃん自身はどんな薬が出ていて、自分が服用しているのかどうかもわからない状態となっていました。姉妹で話し合い、投薬管理を含めて、今まで以上にまめに様子を見ることに。数分前の会話すら覚えていられない状態糖尿病の病院で院長先生と話し、処方されている薬について詳しく知ることができました。だいたい状況がわかったので、しばらく様子見……と思っていましたが、看護師さんから「もうひとりでの通院は難しい」と言われてしまい、忙しい時間の合間を縫って付き添いをすることに。当時、私の息子が遠方の学校に通っていた上に、運動部で朝練もあったため、始発で学校に行くことも多々ありました。出発までにお弁当の用意が必要になるので、必然と私も早朝から動き出さなくてはなりませんでした。山のような「やることリスト」をこなし、あーちゃんの病院に付き添います。駅まで爆走することもしばしば……。そして、頑張ってたどり着いても「わざわざ来てくれなくても大丈夫」とあーちゃんから言われ、そこからは「どこがおかしいの?」の無限ループに突入……というのがいつものパターン。なかなかしんどいです。そして診察を待っている間に話していても、先週・先々週どころか数分前の会話すら覚えておらず、また同じ話の繰り返しで、同じところで怒ったり悲しんだりしています。薬を服用していてもこんな状態でした。--------------普段の生活だけでも忙しいのに、そこに通院の付き添いが加わると、本当に分刻みで動くような状態ですよね。何とか時間をやりくりして駆け付けているのに、来なくていいと言われてしまうのはつらいところ。本人には悪気がないこともわかっている分、気持ちのコントロールが難しいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年10月28日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんは、自分がどんな薬を処方されているのか、そしてちゃんと服用しているのか、自分では把握できない状態になっているようです。しかし、自分自身では今までと何も変わっていないと思っていて……。いろいろと詳しい事情が判明脳ドックへ行き、あーちゃんの脳の状態と普段から処方されている薬の詳細が判明。しかし、逆にそれが心配を大きくしたため、数日後に控えた糖尿病でかかっている病院の受診に付き添うことに。そこで、さらに詳しい状況がわかったのでした。あーちゃんは病院への付き添いを拒否しましたが、心配だからと押し切ってなんとか突破。突然やって来た娘たちに担当の院長先生も驚いた様子でしたが、とても丁寧に対応してくれました。そこでわかったことは、あーちゃんがインスリン注射を断ったことや、認知症の検査をしたときに家族の連絡先を頑として教えなかったことなど……。知らなかったとはいえ、あーちゃんの失礼をお詫びすると、院長先生は「お上品だけど、頑固ですもんね」と。おっしゃる通りです……!ひと通り状況がわかり、しばらくはこれで様子見かと勝手に思っていたのですが、あーちゃんがひとりでインスリン注射をしに行った日、看護師さんから姉に連絡が入りました。それは、もうひとりでの受診は難しいから付き添いが必要だというものでした……。--------------これまでは病院に付き添ったり服用する薬を共有する必要はなかったかもしれませんが、あーちゃんの置かれている状況を把握するには良い機会だったのかもしれませんね。特に糖尿病という持病がある以上、投薬管理は必須。一緒に受診できてホッとしたのではないでしょうか。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。ウーマンカレンダー/介護カレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年10月27日鼻ほじりが原因で、アルツハイマー型認知症になるという研究結果があるんです。そう話すのは、岡山大学病院高度救命救急センター長で、『ウソみたいな人体の話を大学の先生に解説してもらいました。』(秀和システム)の著者の中尾篤典先生。豪・グリフィス大学の研究チームによって行われたマウスを使った実験ではあるが、人間にも起こりうるのだという。「その研究では、肺炎クラミジア菌をマウスの鼻孔に塗り付けたところ、マウスの嗅神経を伝って脳に侵入し、鼻粘膜に感染してから24~72時間以内に脳への感染が起こっています。しかも、肺炎クラミジアに感染したマウスの脳細胞は『アミロイドβ』という成分を放出し、脳組織に沈着させ始めました。このアミロイドβはアルツハイマー型認知症の原因の一つと考えられていて、タンパク質の塊のようなものです。この物質が神経細胞の外側に沈着すると、神経細胞が壊れていくといわれています」(中尾先生、以下同)認知症の約半数を占めるアルツハイマー型認知症に、感染症が関わっている可能性は以前から指摘されてきたという。患者の脳にヘルペスウイルスや真菌、肺炎クラミジア感染症が高確率で見られたとする報告が上がっているのだ。「脳にはバリアがあって、病原微生物がそう簡単に脳に到達できないようになっています。ところが、鼻粘膜につながる嗅神経は、血液脳関門という、いわゆる脳と外界とのフィルターを迂回して、脳につながっているとされます。つまり鼻粘膜は脳への“バイパス”。脳に直通で通り抜けることができる絶好の近道なんです」脳内に到達しにくい薬を、鼻から投与できるという利点もある半面、ウイルスが脳に簡単に入ってしまう。人間でも鼻をほじるクセのある人は、脳に感染させやすいという。「実は、新型コロナウイルスについても同様で、鼻をほじるとコロナ感染を3.8倍高めるという研究結果もあります。しかも後遺症のひとつであるブレインフォグは、脳の中に霧がかかったようになる症状で、認知機能の低下を起こします。この後遺症が出るのは、コロナウイルスが鼻粘膜を通って直接脳の中枢神経に侵入したからではという説もあります。鼻粘膜を介して直接脳にウイルスが入るのは、非常に危ないことなのです」空気が乾燥する冬は、鼻をこすったり、鼻をかんだりする機会も増える。「無理に鼻毛を抜く、強く鼻をかむことは避けましょう。爪は短く切っておき、あまり鼻の穴に指を突っ込まないことが肝心です」何げない習慣が認知症リスクと関係するのは、鼻ほじりだけではない。「よく耳かきをする人は、耳あかを詰まらせているかもしれません。耳あかが鼓膜に付着したり、耳の穴から鼓膜までの外耳道を塞いだりすると聞こえにくくなり、その結果、認知症のリスクが高まる恐れがあるんです」そう教えてくれるのは、名古屋大学耳鼻咽喉科の曾根三千彦先生。外耳道は長さ3CMほどで、耳の穴付近の3分の1は、軟骨部で皮脂腺を持つ。奥は骨からできているため、皮膚が1mm以下と薄く、少しの刺激で傷つきやすく、傷みやすい部位だ。「耳あかというのは、皮脂腺などから出た汗や皮脂などの分泌物と古くなって剝がれた皮膚が混じったもの。ですから、耳あかは外耳道の内側1cmほどの部分で作られ、耳の奥にはありません。また、軟骨部には耳毛が生えていて、汚れが入らないように防いだり、新陳代謝を繰り返しながら、少しずつ外へ動かしたりして、耳あかを自然に体外に排出するような仕組みになっているんです」(曾根先生、以下同)そこに綿棒などを突っ込むと、耳の手前にあった耳あかを奥に押し込んでしまう。「厄介なのは、耳かきをする人ほど、大きな塊が奥に入ってしまい、外耳道をふさぐ『耳垢栓塞』になりやすいことなんです」耳がこもっているような感じや、聞こえにくいなどの症状がある人は、耳あかが奥にたまっている可能性があるという。「耳かきが習慣化している人や、“奥のほうまでやらないとスッキリしない”という人はやりすぎている場合が多いんです。ちょっとした拍子に外耳道を傷つけて炎症を起こし、耳垂れが出てくるなど感染症を起こす『外耳炎』を引き起こしがちです」さらに、“カビ”が生えることも。「耳の中は、高温多湿になりやすくカビが生えやすい環境です。外耳炎が長引くと、カビによる感染で、強いかゆみや難聴を引き起こす『外耳道真菌症』になることもよくあります。繁殖したカビが鼓膜を覆ったり、カビが皮膚に深く入り込んでしまったりすると、完治まで数カ月もかかるため、聴力が衰えたまま生活することになります」恐ろしいのが、聴力が落ちてくると認知症のリスクが高まるというさまざまな研究結果だ。米・ジョンズ・ホプキンズ大学の研究では、軽度の難聴でも認知症発症のリスクは健常者の2倍、中等度で3倍、重度難聴ではおよそ5倍に上がると発表している。「ほかの研究結果でも、聴力が下がると、記憶力に深く関わる脳の『海馬』部分の容積が減少してくることがわかっています。因果関係はまだ明らかではありませんが、聞き取る機能が衰えてくると、“聞く努力”をすることで、脳に負担がかかります。聞くことに脳を使うため、ほかの動作ができなくなったり、記憶力が低下したりして、認知症の一因になると考えられています」認知症リスクを高めないためにも、耳鼻咽喉科を受診するのが望ましいと曾根先生。「よく耳を触ってしまう、頻繁に耳かきをする人は、症状がなくても耳の中をチェックしてもらいましょう。奥に詰まった耳あかを取るだけでも聴力が改善します。自宅でのケアは、週1回程度、細いベビー用の綿棒を軽く濡らし、耳の中1cm程度の壁を優しく拭き取るように掃除すれば十分です」耳かきや鼻ほじりという認知症につながる何げない習慣に気を付けよう。
2023年10月25日親が年齢を重ねるにつれ、長生きしてくれるありがたさを感じるとともに、介護のことを考え始める…という人もいるのではないでしょうか。体力的な衰えもありますが、認知症などによって、日常のコミュニケーションが難しくなってしまうことも。そう聞くと、大変なイメージを抱いてしまうものでしょう。しかし、中には『奇跡』のようなエピソードもあるようです。たっつん(@tattsun_cw)さんが、スタッフの経験談をX(Twitter)に投稿し、話題になっています。寝たきりな認知症の人に、話しかけ続けたら…あるスタッフが、寝たきりでひと言も話さなくなった認知症の人に、ほかの人よりもよく話しかけていたそう。たっつんさんによると、認知症の人に話しかけることで脳に刺激が与えられ、認知症の進行を遅らせることができるともいわれているようです。そこで、たっつんさんは「返事もない人に、どうしてそんなに話しかけるの?」と、あえて聞いてみることにしたのだとか。すると、スタッフは自身の実体験を話し始めました。「あるおばあさんにずっと話しかけていたら、ある日『はい!』って返事をしてくれました。それが嬉しくてもっと続けていたら、だんだん会話できるようになって、最終的には自分でご飯を食べられるほど改善したんですよ」※写真はイメージ認知症の進行を遅らせるどころか、症状が大幅に改善したという、驚きのエピソード…!このような体験をしたからこそ、スタッフは「またそうなってくれる人がいるかも」と思って、認知症の人に積極的に話しかけるのだといいます。自分よりもひと回り近く若いスタッフに対し、かっこよさと憧れを感じた、たっつんさんなのでした。【ネットの声】・スタッフさんの温かさを感じます!相手を見て、可能性を信じて対応しているというのが、とても伝わってきました。・「返事ができなくても、耳は聞こえている」と聞いたことがあって、昏睡状態だった患者さんにずっと話しかけていたら、ある日突然目覚めたんです。最終的には自分で歩いて退院されました。・介護を続けていると、たまに『奇跡』のような、生命の強さを感じる場面に出会います。・叔父が同じような状態だったのですが、叔母が毎日ずーっと話しかけていて、改善してきました。たとえ認知症を患っても、根本的には人と人とのコミュニケーションが大事なようです。介護にとどまらず、身近で大切な人とは、少しずつ会話を重ねたくなりますね。[文・構成/grape編集部]
2023年10月13日「認知症は発症すると回復が難しいため、予防・早期発見がとても大事です。食事や生活習慣を見直すことで、発症リスクが下がるという研究データも出てきました。“悪い習慣”を続けていたら、直ちに改めるようにしましょう」そう語るのは、『認知症になる48の悪い習慣−ぼけずに楽しく長生きする方法−』(ワニブックス)の著者で、東京国際大学医療健康学部の岩瀬利郎准教授だ。特に、質のよい睡眠が認知症を防ぐための第一歩なのだという。秋の夜長を前に、就寝前にやりがちな脳に負担をかける習慣を教えてもらった。まずは食習慣から見ていこう。【コーヒーを飲む】アルツハイマー型認知症は、アミロイドβというタンパク質が脳内にたまり、脳が萎縮することで記憶障害が引き起こされる。「よい睡眠には脳内のアミロイドβを排出させる効果がありますが、睡眠不足や中途覚醒などで熟睡できずにいると、アミロイドβがたまりやすくなるといわれています。コーヒーに含まれるカフェインには覚醒作用があるため、睡眠を妨げます。少なくとも就寝時間の5時間前、できれば15時以降は飲まないようにしましょう」(岩瀬准教授、以下同)夕食後に緑茶を飲む人も、玉露はコーヒーよりもカフェインが多く含まれているので注意したい。【寝酒をする】寝つきをよくするためにお酒を飲むという人も多いが、これも睡眠の質の低下を招く。「夜にお酒を飲むと、寝ている間に体からアルコールは抜けていきますが、その反動で眠りが浅くなります。同時に利尿作用があるので夜中に何度もトイレに起きるのもよくありません」お酒を楽しむのであれば、節度を守りつつ、就寝の3時間以内には飲まないようにしたい。【炭水化物を取りすぎる】食後の血糖値を急激に上昇させる食品は、肥満や糖尿病などの生活習慣病、また心臓疾患のリスクを高める。「糖尿病の人は認知症の発症リスクが高まるというデータもあります。特に夕食では血糖値の急上昇を招くごはんやパンなど炭水化物を控えめにして、食事は野菜から食べはじめるなど、血糖値が急上昇しないよう工夫しましょう」【水を飲みすぎる】今年の夏は記録的な猛暑で、熱中症予防のために水を飲む量が増えたがーー。「寝る1時間前までにコップ1杯程度の水を飲むと熱中症予防になりますが、コップ2杯以上の水を飲むと夜中にトイレのために起きてしまい、睡眠の質を下げてしまいます」熱中症対策のための水分補給は大切だが、取りすぎには気をつけよう。食事面以外でも脳を疲れさせるNG項目がある。【スマホを操作する】スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライトは睡眠を促すホルモンのメラトニンの分泌を妨げるので、寝る前に浴びると睡眠の質の低下を招く。「すると、アミロイドβが脳に蓄積されやすくなってしまいます」就寝前は音楽を聴くなどして脳をリラックスさせたい。【イヤホンを使う】家族に遠慮せずに音楽鑑賞や動画視聴をするために、室内でもイヤホンをつける人はいるだろう。注意したいのは、イヤホンで大きな音量を聴き続けると難聴になりやすくなるということ。「近年の研究で、軽度の難聴の人の認知症リスクはそうでない人の2倍、中等度では3倍という統計があります。日常的にイヤホンを使用している人は、少しずつ使わない生活にシフトしましょう」【熱いお湯につかる】入浴は1日の疲れを取り、リラックス効果が期待できるが、お湯の温度には要注意。「42度を超えるような熱めのお湯に入ると交感神経が活発になって興奮状態になるため、睡眠の妨げになります。上昇した体温を元に戻し、深い睡眠を促すためにも、入浴はぬるめのお湯で、就寝の2〜3時間前までに済ませましょう」【重たい掛け布団を使う】「布団の重さで寝返りが打ちにくくなるのはよくありません。軽くて保湿性や吸湿性に優れた羊毛、羽毛布団など、自分に合った寝具を選びたいですね」おやすみ前の何げない習慣が、脳への負担をみるみる蓄積させてしまうことに。思い当たる項目はさっそく今晩から改めよう。
2023年10月09日年齢とともに不安になってくるのが“脳の衰え”。認知症になる人は増え続け、2025年には65歳以上の5人に1人、約700万人が認知症になると推計されている。「まだ自分は大丈夫」と思っている人も多いと思うが、日常生活に支障をきたすほどではないものの、記憶力や注意力などの認知機能に低下が見られる状態をMCI(軽度認知障害)といい、認知症の一歩手前とされる。MCIの人も現在約400万人いるといわれ、MCIの時期に何もしないで放置すると1年で10%、4年で40%が認知症に移行するという報告もある。「MCIになると必ず認知症になるというわけではありません。対策を講じることで正常な状態に戻る可能性もあります。いつまでも元気で過ごすためにも、早期発見をして予防と治療に結びつけることが大切です」そう語るのは、認知症予防専門の「ひろかわクリニック」(京都府宇治市)の広川慶裕院長だ。■耳周辺の筋肉をゆるめ脳の健康をキープどんな治療法があるのだろうか。広川院長は、台風など気圧の変化で起きる気象病をはじめ、自律神経が乱れたときに行うと症状が緩和されるという「耳マッサージ」が、「認知症の予防にも効果がある」と提唱する。「認知症を予防するために私のクリニックでは、食事や運動、生活習慣の改善などさまざまなことを行います。そのうちのひとつに『耳マッサージ』があり、患者さんには毎日行ってもらっています。アルツハイマー型認知症の場合は、特に海馬の周辺の血流が落ちてきます。耳マッサージで脳に血流を促すと、細胞に酸素と栄養が行き渡るようになるので、脳の機能が回復してくるのです。個人差はありますが、早い人では毎日の耳マッサージを行ってから、2~3週間で効果が出てきたケースもあります」(広川院長・以下同)海外の研究でも、耳のツボを押すなど耳を刺激することで脳への血流を促すと、徘徊やうつ、怒りっぽくなる、暴力をふるうなど、認知症に伴って現れる行動、心理状況(BPSD)が改善するといった報告もある。「中医学でも、耳には体全体につながる12の経絡が集まっています。経絡とは気やエネルギーの通り道で、そこを押して刺激を与えることで、全身の臓器が活性化してくると考えられています。頭がスッキリして、記憶力自体が改善する可能性がありますので、スキマ時間にいつでもどこでも簡単にできる『耳マッサージ』を覚えておくと便利ですよ」やり方は簡単。全部手順どおりにやる必要もなく、1日1~3分くらいの時間でOK。寝起きなど頭がぼんやりしているときにやると効果絶大で、逆に寝る前などはやらないほうがいいという。■認知症予防に効果!「耳マッサージ」4【1】耳折りまずは、「耳折り」から。最初に「耳折り」を行うと、一気に血流がアップして覚醒するので、両手を使って両耳でやってみよう。「手の小指側を使い、耳をギョーザの形のように前側に折ります。次に手の親指側で耳を上から下に押さえて上側の耳を折り、最後にもう一度手の小指側で耳たぶを下から上に折ります。それぞれ3~5秒程度静止させます。耳全体が刺激され、血流が促されます」【2】耳もみ次に「耳もみ」を。耳にはツボが集中していて、押すと不調が改善するといわれている。「外側の上部には自律神経、耳たぶには疲れ目、耳の前方の突起部分『耳珠(じじゅ)』には鼻炎やホルモンにかかわるツボがあります。耳の外側上部から耳たぶにかけて指で押していきましょう。痛みを感じる部分があったら、そのツボの内臓にあたる部分が弱っているというシグナルです」【3】耳ひっぱり3番目は「耳ひっぱり」を。親指と人さし指で耳をつまみ、両耳を外側に向かってひっぱり、数秒間キープして勢いよく離す。耳をひっぱると、耳と頭の間にすき間ができて、「蝶形骨(ちょうけいこつ)」が自由になる。「神経の通りがよくなるとともに、血流もよくなり、こりや疲れが解消されるといわれています」そのあと、耳を上方向、下方向に順にひっぱりパッと離す、を繰り返しトライしよう。【4】耳まわし最後は「耳まわし」だ。親指と人さし指で耳をつかみ、外側にひっぱり、数秒間キープしたら、上から下へ向かってぐるぐる回す。しばらく回したら、次は下から上へ、逆方向に何度か回す。耳周辺の筋肉をゆるめることで、首や肩こり、頭痛、不眠が解消されるという。不眠は認知症のリスクを高めるひとつなので、耳マッサージは習慣化させたいところ。「血流を促すため最初に『耳折り』を行ったほうがいいのですが、基本、順番や時間は適当でもかまいません。長続きの秘訣は気楽にやることなので、一つでもいいので耳マッサージを毎日続けましょう」脳の健康と若さをキープするためにも、毎日トライしよう。
2023年10月04日「9月25日に厚労省が認知症の進行を遅らせる効果のある国内初のアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』(エーザイと米バイオジェンの共同開発)を正式に承認し年内にも日本の医療現場で使えるようになる見込みだと報じられました。このように認知症を取り巻く環境は刻々と変化しており、認知症保険の選び方もそれに応じて変わってくると思います」こう話すのは「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(徳間書店)の共同監修などでおなじみの“保険のプロ”長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)だ。この保険は、認知症に特化したもので、認知症と診断されると給付金が受け取れるもの。一部には、正常な状態と認知症の間にある軽度認知障害(MCI)を保障する商品もある。「厚労省によると、日本国内における認知症患者数は2020年の600万人から25年には730万人、高齢者の5人に1人が認知症になると推測され、深刻さを増しています。そうした背景もあり、認知症保険はいま注目の保険。それだけに大手を含め多くの保険会社の商品があり、それぞれに保障内容や保険料が異なるため、選び方がむずかしくなっているのが現実です」また今回のアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』は症状の進行を抑えるもので治すものではない。まだ認知症は治る病気ではないのだ。そうしたことをふまえて今回、長尾さんが認知症保険選びのポイントとあげるのは次の3つだ。(1)保険料が安い「現在の物価高で家計が苦しい現状では、月々の保険料負担をいかに抑えるかは重要な視点です。高齢者の5人に1人という数字は重いですが、裏を返せば5人に4人はならないとも言えます。それを考えると貯蓄で足りない分を保険で補うことで診断一時金として100万円程度を基準になるべく保険料の安い商品を選びましょう」(2)親を対象にして加入できるかどうか「じつは認知症介護で実際に介護する側の子供の負担が大きいという現実があります。もし自分の親が心配という場合、自分の親を対象に加入できる商品があります。この商品に親が入っていると、介護になって施設に入るときの初期費用にも役立ちます。また認知症治療費用の一部にすることができます。アルツハイマー病治療薬『レカネマブ』が承認され、認知症治療に展望が開けてきたいま、これも将来を考えた大切な備えだと思います」(3)軽度認知障害(MCI)と診断されたときに給付金が出る「認知症保険は、認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)についても保障している商品が増えてきました。MCIの段階で治療すると健常者に戻る可能性があるからです。認知症の早期発見、早期の治療がとても重要です。MCIの給付金で早期治療の動機付けになってほしいという意味もあります」新しく承認されるアルツハイマー病治療薬『レカネマブ』の対象は、軽度認知症MCIである。今後は、認知症の早期発見・早期治療がより一層重要になってくる。今後、認知症保険も、よりMCIに対応する保障やサービスが充実してくることを期待したい。
2023年09月29日「厚労省によると、日本国内における認知症患者数は2020年の600万人から25年には730万人、高齢者の5人に1人が認知症になると推測され、深刻さを増しています。そうした背景もあり、認知症保険はいま注目の保険。それだけに大手を含め多くの保険会社の商品があり、それぞれに保障内容や保険料が異なるため、選び方がむずかしくなっているのが現実ですこう話すのは「NEWよい保険・悪い保険2023年版」(徳間書店)の共同監修などでおなじみの“保険のプロ”長尾義弘さん(ファイナンシャルプランナー)だ。この保険は、認知症に特化したもので、認知症と診断されると給付金が受け取れるもの。一部には、正常な状態と認知症の間にある軽度認知障害(MCI)を保障する商品もある。長尾さんが各社の商品を厳選比較。いま入るべき最新の認知症保険ベスト3は下記の通りだ。第1位朝日生命「人生100年時代の認知症保険」大きな特徴は、本人だけではなく、配偶者や親も加入することができるという保険。保障内容はシンプルで、認知症介護一時金と認知症診断一時金。認知症介護一時金は、認知症と診断されて、かつ要介護1になったとき。認知症診断一時金は認知症と診断されたときというのが要件だが、月々の保険料が割安なのもポイント。告知も3項目だけの緩和型で入りやすい。■保険料60歳男性:1120円60歳女性:1274円保険金額の例:認知症介護一時金=100万円、認知症診断一時金=10万円、保険期間・保険料払込期間=終身第2位太陽生命「ひまわり認知症予防保険」(スマ保険)特徴は、2年に1回、予防給付金が受け取れること。認知症では、早期発見がもっとも重要。この予防給付金は、認知症の検査を受診する動機付けにもなる保険。ちなみに契約者が「MCIスクリーニング検査プラス」を受診すると当検査を提供するMCBI社より2000円のQUOカードがもらえるサービスもある。認知症により所定の状態が180日継続した場合も受け取れる認知症治療給付金もプラスすることができる。告知は緩和型なので入りやすい。■保険料60歳男性:3394円60歳女性:4370円保険金額の例:認知症診断保険金=100万円、予防給付金=1万円、死亡保険金=25万円、保険期間・保険料払込期間=終身第3位SOMPOひまわり生命「笑顔をまもる認知症保険」特徴は、軽度認知症と診断確定をした場合に、5%の軽度認知症一時金を受け取ることができる。たとえば、認知症一時金100万円の契約は、軽度認知症一時金で5万円、認知症一時金で95万円になる。また、骨折した場合でも「骨折給付金」が出る。災害死亡給付金は、骨折給付金の10倍が出る。告知は緩和型なので入りやすい。■保険料60歳男性:3430円60歳女性:4335円保険金額の例:認知症一時金=100万円、軽度認知症=5万円、骨折=1回につき5万円、災害死亡=50万円、保険期間・保険料払込期間=終身「第1位の朝日生命『人生100年時代の認知症保険』は保険金の支払要件が認知症と診断されたときと少し厳しいですが、本人だけではなく、配偶者や親も保険に加入することができ、なにより月々の保険料の割安感が決め手でした。認知症の検査を受診する動機付けにもなる予防給付金がついている太陽生命『ひまわり認知症予防保険』、軽度認知症と診断確定をした場合に、5%の軽度認知症一時金を受け取ることができるSOMPOひまわり生命『笑顔をまもる認知症保険』もぜひ検討してみてください」なお、現在加入している医療保険やがん保険にも「指定代理請求特約」をつけておくことが大切と長尾さん。「この特約は家族などが本人に代わって保険金を請求できるようにした特約で、無料でつけることができるもの。認知症と診断され、給付金を受け取る際、すでに意思表示がむずかしくなっているケースが想定されますので、この特約で、あらかじめ指定代理請求人を指定しておくことで、スムーズに給付金などを請求することができます」
2023年09月29日公益社団法人日本理学療法士協会(会長:斉藤 秀之)は、「2023 職場における腰痛予防宣言!」と題して、本会会員が自らの職場等で腰痛予防に取り組む事業を、厚生労働省のご後援のもと、2023年10月2日(月)から実施します。「2023 職場における腰痛予防宣言!」ポスター■「職場における腰痛予防宣言!」について日本における業務上疾病(新型コロナウイルス感染症除く)で最も多いのは腰痛です。特に保健衛生業では業務上疾病のうち約8割を腰痛が占めています。腰痛は従業員の休職・退職を招くことから、従業員の健康上の問題だけではなく、労働人材確保や労働生産性の観点で経営者にとっても深刻な問題となっています。このような状況の中、本会は2020年度から厚生労働省のご後援のもと、理学療法士の専門性を活かし、本会会員が自らの所属施設における腰痛予防に貢献することを目的として、「職場における腰痛予防宣言!」と題するキャンペーンを開始しました。昨年度は全国144施設、総勢7,370名の多職種に対して腰痛予防の取り組みが実施され、本事業は着実に全国的な活動へと広がりつつあります。そこで、今年度は第14次労働災害防止計画に「労働災害防止に理学療法士の活用」が明記されたことを踏まえ、腰痛予防の活動を本会会員の所属施設だけでなく外部施設においても実施できるようにいたしました。本事業をきっかけに、医療・介護現場にとどまらず、労働者の腰痛予防などの安全衛生に理学療法士も取組み、労働者の健康に寄与できたら幸いです。■開催概要主催: 公益社団法人日本理学療法士協会後援: 厚生労働省期間: 2023年10月2日(月)~2024年2月29日(木)詳細: ■事業内容本会会員の理学療法士が、所属施設内で3つのMission(腰痛予防啓発ポスターの貼付・腰痛予防講習会の開催・腰痛リスク見積りと改善提案)に取り組みます。全てのMissionを完遂した施設は、理学療法士が所属しない外部施設から腰痛予防の活動依頼に応じる“Champion stage”へ進みます。本会ホームページに依頼窓口を任意掲載いたします。■主催団体概要団体名: 公益社団法人日本理学療法士協会代表者: 会長 斉藤 秀之(さいとう ひでゆき)所在地: 〒106-0032 東京都港区六本木七丁目11番10号設立 : 1966年7月17日URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日皆さんは、家族の健康に気を配っていますか? 今回は、母が入院することになってしまったエピソードを紹介します。母の異変ある日、実家の母の体調が悪いと、叔父から電話がかかってきました。母は認知症の疑いもあるとのことで、飛行機で私の住んでいる所に来てもらい、一緒に病院に行くことにしました。久しぶりに会う母は元気がなく、疲れた様子。一晩私の家に泊まってもらったのですが、そこで事件が起きました。夜中にトイレの場所がわからなくなり、お漏らしをしてしまったのです。どんどん悪化する母…次の日病院に行き、母は入院して経過観察することに。1ヶ月ほど入院した後、認知症だと診断されました。退院した日に、母に「入院長かったでしょ?」と聞くと「えっ、私はどのくらい入院してたの?」と言ってきたのです。本人は2、3日程度にしか思っていなかったそう。改めて病気の恐ろしさがわかりました。(40代/女性)家族の入院は家族が入院することになると心配ですよね。突然のことに慌ててしまうかもしれませんが、家族が過ごしやすいようにしてあげられたらいいですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(lamire編集部)
2023年09月13日年齢を重ねると、嗅覚も衰えていく。それは視力や聴力と同じだ。中には、「嗅覚障害」に悩まされる人もいる。嗅覚障害になると、食物の腐敗やガス、煙などの悪臭にも気づかなくなるため危険だ。また、嗅覚の衰えは脳の認知機能と深く関わりがあり、認知症の前兆の1つともいわれている。ところで、私たちがにおいを感じるメカニズムはどのようなものだろう。東京大学大学院医学研究科外科専攻感覚・運動機能講座耳鼻咽喉科学分野准教授の近藤健二先生はこう話す。「においを感じるのは鼻の穴の奥の鼻腔の天井部分。ここに分布している嗅細胞がにおい成分をキャッチしています。そして、その嗅細胞が受けた情報を脳に伝達することで、私たちはにおいを感じることができるわけです」嗅覚障害は、このようなメカニズムのどこかに異常が起こることで現れる。「嗅覚障害は、主に3つに大別されます。1.気導性嗅覚障害…ポリープや副鼻腔炎などで、空気の通り道がふさがれて、吸った空気が嗅細胞まで届かない。2.嗅神経性嗅覚障害…有毒ガスの吸引、ウイルス感染、加齢などが原因で嗅細胞が劣化して起こる。3.中枢性嗅覚障害…脳挫傷やアルツハイマー型認知症の進行などが原因で、脳の神経細胞が脱落して起こる。このうち、気導性嗅覚障害は、薬や外科的治療で除去し、空気の通り道を確保すれば嗅覚は元に戻ります。しかし、嗅神経性嗅覚障害と中枢性嗅覚障害は、トラブルのある神経が回復しなければ衰えた嗅覚が改善することはありません」(近藤先生、以下同)けれども、鼻腔の天井にある嗅細胞と、中枢神経の障害は、どちらも嗅覚トレーニング(嗅覚刺激療法)を行えば回復が望める、と近藤先生は語る。「目の視神経や耳の聴神経は一度死滅すれば回復はできません。ですが、嗅細胞は新陳代謝により再生するのです。嗅細胞が再生され、嗅覚をよみがえらせることで、脳が活性化され、認知症の進行をくいとめたり、予防をする効果があると考えられています」■東大病院では数百人がアロマを使って嗅覚トレーニングを試しているそこで重要になるのが、においをかぐこと。ドイツのドレスデン大学耳鼻咽喉科の研究グループが、嗅神経性嗅覚障害の患者さん56人を2グループに分け、片方に1日2回12週間、嗅覚トレーニングを行ったところ、このグループの7割が改善したというデータが出ている。「東大病院では、すでに数百人の患者さんがアロマオイルを使った嗅覚トレーニングを試しています」東大式のアロマを使った嗅覚トレーニングとは、どのようなものだろう。「花や果実、スパイスなどのアロマオイルをかぎ、鼻腔の嗅細胞を刺激する治療法で、自宅でもできます。まず、4種類のアロマオイル、密閉ボトル(50ml)4本、直径2㎝大の綿球(丸めた脱脂綿でもOK)4個を用意。アロマオイルは、『バラ』『レモン』『ユーカリ』『クローブ』を用います。この4種類の香りが、世界標準の組み合わせです」密閉ボトルに綿球を入れ、アロマオイルを各ボトルに1mlずつ垂らしてフタをする。準備ができたら、バラ→レモン→ユーカリ→クローブの順に、それぞれの香りを10秒間かいで、10秒間休み、次の香りに移る。それを5分繰り返す。「嗅細胞の再生を促すには強い香りの刺激が必要です。密閉ボトルを使い、ボトル内に香りが充満したところで開け、それをかぐことで強い刺激が与えられます」かぐときは、バラならバラと、香りを具体的にイメージすると効果的なのだとか。嗅覚トレーニングは1日2回行う。朝と夕方がおすすめで、12時間ほど間隔を空けるのがコツだ。なお、高価な100%天然精油でなくとも100円ショップのアロマオイルでも、嗅覚トレーニングなら、においをかぐという意味では効果がある、と近藤先生はいう。「欧州で行われた研究によると、香りの種類を増やすと効果がさらに高まると報告されています。4種のアロマオイルだけでなく、さまざまな香りをかいでみてください。私は患者さんに日常の中でも多様なにおいをかぐことを推奨しています。たとえば、コーヒーやカレー粉、せっけん、香水、食材などです」その効果が表れるまで、数カ月から1年以上はかかるというが、効果が出始めると一気に回復することが多いとか。さらに、「嗅覚トレーニングは、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの後遺症に現れる嗅覚障害にも、顕著に効果を示します」と、近藤先生。嗅覚の衰えが気になるなら、ぜひ一度トライしてほしい。
2023年08月23日東京歯科大学市川総合病院(千葉県市川市)では、“米ぬか成分によるアルツハイマー型認知症への治療効果”を確かめるため、臨床試験への参加を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の方を募集しています。現在、参加定員320名のうち40名のお申込みがあり、残り280名となっております。研究の流れ【ポイント】●国民病ともいえる認知症、その中でも約6割を占めるアルツハイマー病の治療法は未だ確立されておらず、症状進行を薬で予防しているのが現状。また新たな新薬も開発されて話題になっているものの(疾患修飾薬)も、その効果は現状満足できるレベルにあるとは、まだ言えない。●近年、アルツハイマー病は、“脳の糖尿病”とも称されるように、これまで信じられてきた病理とは異なる、栄養学的な見地からの理解も進み、新たな予防・治療アプローチが注目されてきている。●特に、米ぬか成分による栄養療法が、アルツハイマー病に効果を持つ可能性が期待されている。●動物実験では、既にアルツハイマー病の原因物質とされる「脳のアミロイドベータ蓄積が、米ぬか成分を食べることで5-7割減少」とも報告され、実地でも一部の認知症の方には草の根では広がりを見せつつある一方で、厳密な医学的検証試験は行われておらず、認知症患者での研究が待たれていた。●本研究は、世界初の試みとして、米ぬか成分の治療効果の検証のため、ランダム化比較での臨床試験への参加協力を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の方を320名募集する。●米ぬか成分はサプリメントとして服用可能で、参加者には約1年間、3ヶ月に1回程度、通院していただく。●この研究によって、米ぬか成分による認知症の予防・治療効果が証明され、安心・安全・安価で医学的根拠に基づいた『食の力』という治療選択の確立を目指す。【研究の目的】65歳以上の認知症の人の数は2025年には高齢者の約5人に1人である約700万人になると予測されています。国民病ともいえる認知症ですが、その中でも約6割を占めるアルツハイマー病の治療法は未だ確立されておらず、症状進行を薬で予防しているのが現状です。従来とは作用機序の異なる新たな治療薬(疾患修飾薬など)も必死に開発が進められていますが、その効果は限定的で、また費用対効果からもその使用に賛否が分かれるなど、未だ満足できるレベルにあるとは言えません。近年、アルツハイマー病は、“脳の糖尿病”や“3型糖尿病”とも称され、脳の栄養学的な異常として、従来とは一線を画す、新たな病理の存在が示唆されています。その中でも、米ぬかに多く含まれているポリフェノールの一種である「フェルラ酸」による栄養療法は、脳のアンチエイジングともいうべき抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖尿病作用が知られており、脳神経細胞の保護効果を通じて、アルツハイマー病の予防や進行を遅らせる可能性が期待されています。既に、動物実験では、この米ぬか成分を摂取したマウスは、摂取しないマウスと比べ、アルツハイマー病の原因物質と考えられている脳内の「アミロイドベータ」が59%~73%減少したと報告されており、人間を対象とした研究でも、認知症予備軍であるグレーゾーンの軽度認知障害に対しての効果が証明されています。一方で、この米ぬか成分が、認知症の患者そのものに本当に効果があるのかについては、信頼のおける臨床試験では証明されておらず、研究が待たれていました。こうした背景を踏まえ、本研究では、世界初の試みとして米ぬか成分のアルツハイマー型認知症への治療効果を検証します。効果検証のため、臨床試験への参加を希望する65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症の患者さん320名を募集します。米ぬか成分は、サプリメントとして服用可能となっています。研究期間は約1年間で、参加者にはその間、初診および3ヶ月に1回程度(5回)の全6回、通院していただきます。そのうちの開始時・半年後・1年後には、1回1時間半程度の専門家による心理検査等で、丁寧に認知症の状態が評価されます。また、アルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドベータ」の脳内の蓄積度合いを血液検査でも評価します。これは、自費で行うと数十万円かかることの多い高額な脳画像検査に匹敵する、高い診断精度(94.9%)が研究でも近年示唆されている血液検査で、臨床試験の参加者はこの血液検査が無料で受けられます。本研究では、米ぬか成分による認知症の予防・治療効果が証明され、認知症の当事者やご家族に、薬以外の選択である安心・安全・安価な『食の力』による治療が、選択肢としてもたらされることを目指しています。実は近年、最先端の医学研究では先進国での高齢者における認知症の発症確率が低下しているという事実はご存知でしょうか?例えば、米国では65歳以上の認知症発症確率は約10年前と比べて24%の減少が示され、その理由として食生活も含めた「生活習慣(病)の改善」が大きいと考えられ、世界最大の医療研究機関である米国国立衛生研究所(NIH)でも、認知症予防としてその改善を提唱しています。既に認知症への栄養学的なアプローチは、眉唾の民間療法などではなく、次世代の認知症治療開発における大きな希望の星とさえ言えるのです。特に、米文化を伝統の中心に持つ私たち日本人は、世界で最も米の恩恵にあずかってきた国民と言っても過言ではありません。そんな米ぬかの成分に、アルツハイマー病に立ち向かう大きな力が秘められていることを証明するという試みは、瑞穂の国に生まれ育った私たち日本人こそが率先して行うべき研究であると確信すると共に、本研究を進めることで、「医食同源」によるアルツハイマー病の予防・治療の効果というエビデンスが示されることを、心より強く願っており、みなさまのご協力をぜひお待ちしております。関心をお持ちいただけるようでしたら、下記、ウェブサイトをご覧ください。URL: 〇主任研究者(宗 未来)は、「アロマセラピーによる高齢者の認知機能改善」の効果証明などで、日本精神神経学会学術総会の優秀発表賞を、これまで3度にわたって受賞した精神科専門医です。〇本研究は、認定臨床研究審査委員会の審査・承認を受けた後、東京歯科大学市川総合病院の病院長の許諾を得て、厚生労働大臣に研究に関する実施計画を提出した上で実施されています(臨床研究実施計画番号:jRCTs031220615)。【臨床試験概要】実施機関: 東京歯科大学市川総合病院対象 : 抗認知症薬ドネペジル5mg1錠を内服している、65~85歳の軽度のアルツハイマー型認知症患者(軽度とは、自分一人で服を選んで着替えられ、自発的に入浴(シャワー)も可能な方)(その他の条件等は以下、URLをご参照ください)募集 : 2023年4月1日から試験期間: 48週(約1年間)来院回数: 全6回(初回+3ヶ月に1回のペースで計5回来院)方法 : ランダム比較試験(RCT)(被験食品群=米ぬか成分とドネペジル5mgの併用、プラセボ群=プラセボとドネペジル5mgの併用)目標人数: 320名(被験食品群:160名 プラセボ群:160名)URL : *ランダム化比較試験(RCT):抽選で効果の期待される米ぬか成分のサプリメントか、プラセボかのいずれかのグループに振り分けられ、毎日摂取していただきます。研究期間中はどちらを摂取しているかは伏せられていますが、1年後にどちらのグループであったかは伝えられます。この研究では、軽症のアルツハイマー型認知症に対して「標準的な薬物療法であるドネペジル塩酸塩5mg1錠の内服に加えて、米ぬか成分配合食品であるサプリメントを毎日服用(被験食品群)」、もしくは「標準的な薬物療法であるドネペジル塩酸塩5mg1錠に加えて、プラセボを毎日服用(プラセボ群)」のどちらかの群に割り付けられます。この研究に参加いただくことになりましたら、そのいずれかを48週間服用していただきます。研究参加者は、初回・半年後・さらに1年後の計3回、認知機能の精密な評価のための神経心理検査やアルツハイマー型認知症の予後を予測することが知られている嗅覚検査などが実施されます。また、アルツハイマー病の原因物質と考えられている脳内アミロイドベータの蓄積具合を評価するための血液検査も研究開始の前後の2回、実施されます。【申込方法】研究の参加条件などの詳細を知りたい方は、下記のURLにアクセスしてください。二次元バーコードをスキャンしてもアクセスできます。参加を希望される方は、概要をお読みいただいた上で、アンケートにお答えください(所要時間約5分)。内容を確認した後、事務局より連絡させていただきます。URL: 二次元バーコード【その他】●健康保険の取り扱いについてこの研究で用いる試験食品、研究のための血液検査(バイオマーカー)、研究に必要な検査等の費用負担はありません。ただし、併用薬であるドネペジルの薬剤費や通常診療の範疇としてなされる採血や心電図といった検査費用については、参加者の健康保険を用いて行われますので、自己負担となります。●最近、物忘れの悪化は認めるが、「医療機関で認知症という診断・治療はまだ受けていない」という方現在、通院治療のない方でも、物忘れが目立ってきて心配されている場合には、東京歯科大学市川総合病院の認知症外来で通常診療を受けていただき、条件に該当する場合はその延長で研究に参加いただくことができます(研究参加は、辞退しても不利益はありません)。お気軽にお問い合わせください。●既に、他の医療機関で軽度のアルツハイマー型認知症と診断され、ドネペジル5mg1錠を内服中という方現在、他院に通院中の方は、主治医からの許諾と、主治医からの診療情報提供書(紹介状)が必要になります。主治医とよくご相談の上で、お申込みいただけますと幸いです。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月17日私の母は、3人兄弟の末っ子。ひとり地元に残り結婚し、3人の子どもを出産して育ててきました。しかし、同じ町に住む祖母が認知症を患い始めたことで、急きょ介護問題が母に訪れて生活は一変。老老介護の祖父を助けるためにも、働きながら祖父母宅に通い夕食を届ける日々。そして、どんどん進行する祖母の症状に翻弄(ほんろう)されながら感じた、前もって知っておきたかったこととは……。★関連記事:育児に仕事、それに介護まで…思うように働けなくなった私を襲った仕事復帰の難しさ変わり始めた母の生活3人兄弟の末っ子である私の母は、地元で父と結婚。兄、姉、私の3人の子どもの母となり、家族5人、マイホームで穏やかに暮らしていました。やがて兄が巣立ち、母が52歳のころ、姉と私と父の4人は仕事や学校、部活でそれぞれ慌ただしくも楽しい生活を送っていました。 そんな中、祖母が認知症を患い始めたことで、母に突然介護問題が訪れました。母の兄弟である叔父と叔母は、高校卒業後に田舎を出てからはずっと都会で暮らしているため、祖父母を近くで支えられるのは母だけ。これまで家事を一切してこなかった祖父を助けるためにも、仕事終わりに実家へ通っては掃除や夕食の準備を手伝う、母の慌ただしい日々が始まりました。認知症になった祖母は…男尊女卑が当たり前だった田舎で結婚した祖母は、結婚を機に、祖父の両親や兄弟と一緒に祖父の実家で生活するようになりました。祖母自身も働きながら、大人数の食事作りや洗濯などの家事をこなし、自分の趣味も楽しみつつ休む暇なくあれこれ活動していました。多忙な生活を送ってきた祖母のてきぱきとした身のこなしは、子育てを終え、祖父と2人暮らしになってからも相変わらず。家事や畑仕事に加えて、日本舞踊や和太鼓、グラウンド・ゴルフなどの趣味にも打ち込み、自宅を訪れる友人や孫、親戚をいつも温かく迎え入れていました。しかし、認知症を患い始めるとこれまでの活力が急減。あれほど動いていた祖母は立ち上がる気力すらなくなり、日中も寝てばかりいるようになりました。怒りっぽくなってささいなことにもいら立っているといった症状にも悩まされ、隣でサポートする祖父は困り果てていました。そして、祖母の認知症の症状はどんどん悪化し、生活が困難と認められて施設へ入所することになりました。介護が始まる前に知っておきたかったこと介護について右も左もわからずひとりで苦労した母は、介護が必要になる前に知っておきたかったと悔やまれることがいくつかあったそうです。まずは、介護が必要になったときの相談先について。誰を頼ったらいいのか、どのような状況であれば介護施設を利用できるのかなど考えることが山積みで、何をどうしたらいいのかもわからず、不安で孤独な思いをしたようです。しかし、市役所の相談窓口を訪れてからは、必要な情報をどんどん得ることができ、つらい気持ちや悩みを少しずつ解決していけたのだそう。そのため、介護について不安なことがある場合の相談窓口について、事前に知っておくべきだったと言っていました。次に、祖母の貴重品やお薬手帳などの保管場所を把握しておくこと。祖母の介護認定や施設入所のための申請には、多くの手続きが必要でした。各種手続きには、通帳や印鑑、身分証明書などが必要になります。そんなときに、祖母の貴重品類がどこにあるのかもわからず苦労したといいます。そのため、貴重品の保管場所だけでも、祖母が元気な内から共有してもらっておくべきだったと悔やんでいました。最後は認知症になる前に、掃除や荷物の整理を一緒に進めておくべきだということです。家の片付けは、母ひとりで苦労した大きな要因でもありました。認知症の症状が進むにつれて、祖母は部屋の片付けや掃除に手が回らなくなっていたのです。母が夕飯を届けたときのわずかな時間の中で片付けや掃除を進めようとするも、症状の影響で怒りっぽくなっている祖母は、部屋の中のものを触られることを嫌がり、ただの片付けなのに作業は難航しました。さらに、祖母宅はお盆やお正月には親戚中が集った場所でした。大量にある食器類や布団、未開封の贈答品など、とにかく品数が多いため、整理するのもひと苦労だったそう。だからこそ母は、「自分の母親が元気な内から実家の荷物の整理を手伝っておいたほうがいいと知っていたら、こんなに苦労しなかったのに」と後悔していました。まとめいざ母親を介護するとなったとき、症状が進む悲しみと恐怖を抱えながら、誰にどう相談したらいいのかもわからず不安に感じ、とても苦しい思いをした母。もっと早く知っていたら、母だけでなく、祖母や祖父、私たち子どもも、必要以上に心細い思いや大変な思いをせずに過ごせたはずだといいます。母が身を持って体感したことをしっかりと聞かせてもらったからこそ、両親が元気な内からできることがあるのだと私自身も気付かされました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/駒形依子先生(こまがた医院院長)2007年東京女子医科大学卒業後、米沢市立病院、東京女子医科大学病院産婦人科、同院東洋医学研究所を経て、2018年1月こまがた医院開業。2021年9月より介護付有料老人ホームの嘱託医兼代表取締役専務に就任し現在に至る。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『子宮筋腫は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力(KADOKAWA)』『自律神経を逆手にとって子宮を元気にする本(PHP研究所)』がある。イラスト/山口がたこ著者/RIka.航空業界に勤めた後、3人の子どもをのびのび育てるべく田舎にUターン。子どもたちと一緒に、実家の採れたて野菜でピザを作ることに夢中なライターです。
2023年08月14日認知症患者に便秘が多いという研究データから、便秘が認知症につながるという新たな知見が発表された。便秘により腸内が炎症を起こすと、脳の炎症、つまりは認知症のリスクが高まるという。“中年期以降の排便の回数と便の硬さが認知症リスクと関係する”国立がん研究センターを中心に行われている多目的コホート研究(あるグループを追跡して病気の発生などの健康状態を調べる研究)からの研究結果が6月29日、海外のジャーナル、『Public Health』誌オンライン版に掲載された。これは’00年と’03年に、秋田県、長野県、茨城県、沖縄県、高知県の5つの保健所管内の50~79歳の住民男女約4万2千人から得られたアンケートの追跡調査から、排便習慣と認知症の関連を調べた研究である。調査対象者のうち、1千889人の男性、2千685人の女性が要介護認定情報より認知症との診断を受けていることを確認し、今回の研究はそのデータを解析したものだ。それによると、男女ともに便の頻度が少ない人ほど、また、便が硬い人ほど認知症のリスクが高いことがわかった。令和元年の国民生活基礎調査によると、日本人女性の約44%が便秘に悩まされており、さらに65歳以上の場合、約72%の女性が便秘の悩みを抱えているという。この数字を見ると、今回の結果は衝撃的ともいえる。この研究の責任者で、国立がん研究センターがん対策研究所コホート研究部部長の澤田典絵さんは、今回の研究の背景について、次のように話す。「以前から認知症の患者さんに便秘症状が多いことは知られていましたが、排便習慣が将来の認知症(特にアルツハイマー型認知症)のリスクと関係しているのかといった研究はありませんでした。今回の研究は、その点に着目したものです」その結果がグラフである。「『排便の回数が1日に1回の人』を1(基準)とした場合、頻度が少なくなるほど認知症のリスクが高くなっており、女性の場合、週3回未満の人のリスクは1.29倍になります。便の硬さについても解析をしたところ、『便の硬さが普通』を1とすると、便が硬くなるほど認知症のリスクが上がり、『特に硬い』では1.84倍となることがわかりました」(澤田さん、以下同)日ごろのお通じの悩みが、まさか認知症のリスクと関係があるとは恐ろしい限りだ。では、どのように腸が脳に作用するのだろうか。 「腸と脳とは“脳腸相関”といって、腸内細菌叢が互いの機能に影響を及ぼすことが報告されています。特に便の腸管での通過時間の遅延が関係するようです。便が長時間、腸内にとどまっていると、腸内細菌の代謝産物である短鎖脂肪酸が減少し、腸壁が薄くなります。それが酸化ストレスを引き起こし、また、全身性の炎症を発生させます。これが、排便習慣が認知症のリスクと関係する一つの理由と考えられています」腸内細菌が脳の迷走神経(脳神経のなかで唯一、脳から腹部にまで達し、複雑で長い走行をする神経)に影響を及ぼし、さまざまなストレスを伝えることも報告されている。排便と認知症リスクに相関があることがわかると、やはり排便を習慣化させる重要性は無視できない。それには生活習慣の見直しが大切だ。特に前述のように、女性は若い世代から便秘に悩まされる傾向があり、さらに高齢になるほど便秘傾向の人が増える。腸の動きが不活発になったり、便を押し出す力が低下したりすることに加え、水分摂取量が減少したりと、体内機能の衰え以外にも生活習慣上のさまざまな理由がある。予防策としては、生活リズムを整えた規則正しい生活、ウオーキングなど日々の適度な運動、バランスのよい食事を取ることが重要だ。1日3食を規則正しく食べることにより、生活リズムが整い、自律神経も整う。特に朝食を取ることは胃腸を刺激し、排便を促すことにもつながるので、ぜひ習慣づけよう。また、日々の食事には、食物繊維をしっかり取り入れること。豆類、きのこ類、根菜類などの野菜に豊富に含まれる不溶性食物繊維、ワカメなどの海藻類に多く含まれる水溶性食物繊維の両方をしっかり取ることで、腸内細菌叢にもよい影響を及ぼし、便通が促進される。そして、つい忘れがちだが、水分をしっかり取ることも心がけよう。便がやわらかくなることに直結するからだ。それでも便秘が続いたり、不調を繰り返す場合は医療機関へ行って、適切な処置を受けよう。早めの受診で、腸から起こるさまざまな不調に対処し、長期的な健康も守ろう。
2023年08月10日運動機能の低下よりも早く、先に現れる老化の重要なサインが、噛む力・飲み込む力の低下、話すのに必要な口周りの筋肉の衰えなど、口腔機能が低下する「オーラルフレイル」だ。「フレイル」とは、一般社団法人日本老年医学会が提唱している「虚弱(frailty)」のこと。「口腔機能が低下すると、生きるために必要な『食べる』ことにも支障がでます。コロナ禍で人と会わなくなり、滑舌が悪くなり、むせる人も増えています。今こそ、口腔機能のケアが必要です。誰でもどこでも言える『あいうえお』を用いた滑舌トレーニングで、口の周りの筋肉を鍛えてオーラルフレイル予防をしましょう」そう教えてくれたのは、テレビ局アナウンサーの経験を活かし、現在、健康ボイストレーナーとして活躍中の赤間裕子さん。著書『1日1回「あいうえお」ボケないための滑舌トレーニング』が話題となった。コロナ禍で、多くの人の口腔機能の低下が懸念されることを痛感した赤間さんは、歯科医監修の元、口腔機能の衰えに悩むシニア世代に向けた、『1日3分でむせ予防! 60歳からの滑舌レッスン」』を9月2日に出す予定だ。「口周りの筋肉が衰えると、噛めないものが増えて食事が楽しくなくなってしまいます。また滑舌が悪くなり、話すのも億劫に。社会参加など人との交流が減っていくことから、オーラルフレイルが進むと認知症にもなりやすいといわれます。そのためには、意識的に声を出し口の周りの筋肉を動かして滑舌をよくすることが必要です。とにかく、毎日声を出すことで、口腔機能のトレーニングになります。1日3分でOK!『あいうえお滑舌トレーニング』で、オーラルフレイル対策と認知症予防をしましょう」■まず声を出すときの基本、腹式呼吸を身につけよう「のどに負担をかけずに、お腹から声を出すことで腹筋も鍛えられ、ダイエットにもつながります。血行もよくなり便秘や冷え性の改善にもつながりますよ」【1】両足は肩幅の広さに開き、背筋を伸ばしてまっすぐに立つ。【2】片手をお腹に軽く添えて、口から息を「ふ~」とゆっくり吐き出す。このときお腹が凹むのを意識して、もう吐けないくらいまで。【3】口をとじて、鼻から息を静かにゆっくり吸う。お腹が膨らむのを意識しよう。このとき肩や腕があがらないように気をつけて。【4】2の「吐く」→3の「吸う」を、1回5秒を目安に3回繰り返す。■準備の腹式呼吸が終わったら、いよいよ「あいうえお滑舌トレーニング」「まず心がけるのは、母音の『あ・い・う・え・お』の口をしっかりと正しく開けること。表情筋が動いて顔の筋トレにもなります」【あ】指が2~3本入るくらいに縦に大きく開けます。舌は下げておいて。【い】小指が1本口に縦に入る程度に、左右横に開きます。口角は耳の方に寄せるイメージで。【う】唇をすぼめて、少し前に突き出して、小さな丸をつくります。【え】唇を左右に引くように、指が1本入るように開きます。舌先はやや上向き。【お】唇と頬に少し力を入れて頬がやや凹むように楯に開けます。上記の口の開き方を覚えたら、いよいよ「あいうえお滑舌トレーニング」実践編!「最初は、『あ・い・う・え・お』~『わ・い・う・え・を』まで五十音を1音ずつ、口の開け方を意識して、区切って声に出していきましょう。続けて、『あいうえお、かきくけこ……(略)わいうえを』まで、五十音をなめらかに声に出していきましょう。これを1日1回、ぜひ続けてください」1日3分。肩の力を抜いて笑顔で楽しみながら、オーラルフレイル対策で認知症予防をしよう!
2023年08月05日全国各地で35℃を超える厳しい暑さが続いている、2023年8月現在。熱中症をはじめ、体調を崩す人が多く、救急車の出動も増えているといいます。消防局からの重要なお知らせ名古屋市消防局はSNSのアカウントで、あるお知らせを投稿。その内容に反響が寄せられました。名古屋市消防局によると、相次ぐ救急出動により、隊員が休憩時間を確保できない状況が発生しているとのこと。熱中症予防と体力回復のために、救急車がコンビニエンスストアに立ち寄り、飲み物などを購入する場合があるとして理解を求めました。【重要なお知らせ】連続的な救急出動により、救急隊員が休憩時間を確保できない状況が発生しています。隊員の熱中症予防と体力回復のため、救急車がコンビニなどに立ち寄り、飲料水を購入する場合があります。出動態勢は維持し、指令があれば迅速に出動します。ご理解とご協力をお願いします。 pic.twitter.com/0elEJ2o59U — 名古屋市消防局【公式】 (@NagoyaShobo) August 2, 2023 名古屋市内では、同年に入り、6月末までの救急隊の出動件数が約7万2千件と過去最高のペースで増加しており、夏休みのシーズンはさらに加速するおそれがあります。市民が熱中症対策を行うのはもちろんのこと、現場に出動する救急隊員も適度に休憩し、水分補給や栄養を摂取することが不可欠です。投稿には多くの応援や労いのコメントが寄せられていました。・当たり前のことです。何の遠慮も要りません。どんどん利用をしてください。・理解を求めなければいけないなんて…。隊員が倒れてしまったら終わりなんだから。・全国の救急隊は遠慮なくコンビニに寄って!飲み物だけでなくアイスも食べて涼んで!消防局に「なぜ救急隊がコンビニに寄るのか」といったクレームが寄せられることがあるため、こうした『お知らせ』をしなければならないのかもしれません。暑さの中で、休憩を取る時間もないほど懸命に人々の命を救っている、救急隊員。コンビニやスーパーに寄っている姿を見かけたら、感謝の気持ちを持ってエールを送りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2023年08月03日脱水症や熱中症対策として、フレーバーも機能もさまざまなドリンクが発売中。シーンごとに上手に使い分けて、日々効果的な水分補給を!水分、塩分、ミネラル摂取にうってつけ。脱水症・熱中症対策ドリンクいろいろ。汗でどんどん失われていく体内の水分。補給しないと、脱水によって血液の循環が悪くなり、体温調節に悪影響が出て、熱中症リスクも高まる。「日常生活では、喉が渇いたと感じる前に、ミネラルウォーターや麦茶などを摂取。一気に摂ると、尿によって排出されやすくなるので、こまめに少しずつがポイントです。大量の汗をかくスポーツ時は1プレーごとなど、ジョギングやウォーキングなら信号で足を止めるたびに飲むくらいがちょうどいいでしょう。水分と同時に塩分も摂れるドリンクもおすすめです」(医師・久手堅司先生)汗をかくことに抵抗を感じて、水分を摂らないのはNG。「汗をかくことは体温調節に必須。また乳製品を摂っている人のほうが汗をかきやすいというデータが。飲むヨーグルトを日常的に摂るのもよいでしょう」【夏フレーバードリンク】塩分やミネラルをおいしくチャージ。季節にぴったりのフルーツフレーバーから、体にやさしいトマトジュースや甘酒など、夏ならではのドリンクが勢ぞろい!【森永製菓】冷やし甘酒酒粕のコクと米麹のやさしい甘さを活かした、冷やしておいしい甘酒。熱中症対策に欠かせないナトリウムが含まれている。隠し味の黒みつなどから、エネルギーとなる糖分も補給できる。190g¥135*編集部調べ(森永製菓お客様相談室 TEL:0120・560・162)【アキュアメイド】塩&柑橘“和製グレープフルーツ”とも呼ばれる愛媛県産の河内晩柑の果汁を使用。さっぱりとした甘さが特徴。後味には、伯方の塩の苦みをほのかに感じられる。アキュアの自販機などで販売。500ml¥160(アキュアメイド)【キリン】世界のKitchenから ソルティライチ旬の果物を塩漬けにして、氷と自家製シロップで作るタイのデザート“ローイゲーオ”がヒントに。沖縄の海水を使い、伝統の平釜製法で作った塩が、手摘みライチのおいしさを引き出す。500ml¥177(キリンビバレッジお客様相談室 TEL:0120・595・955)【伊藤園】冷梅ナトリウム量と、1800mgのクエン酸が含まれた清涼飲料水。梅の名産地・和歌山県産の南高梅の果汁を使用。アウトドアやスポーツシーンで、冷凍して持っていくのにもぴったりで、冷たさをキープ。500g¥172(伊藤園お客様相談室 TEL:0800・100・1100)【ダイドードリンコ】さらっと。トマトトマト果汁30%のエキスを使い、トマトのコクが感じられながらもフルーティでさらっとした口当たりで飲みやすい味わい。熱中症対策になる食塩量と、トマト1個分のリコピンが含まれる。350g¥151(ダイドードリンコお客様相談室 TEL:0120・559・552)【アサヒ飲料】カルピス THE RICH北海道産乳原料をリッチに使ったカルピスに、焦がし砂糖をプラスした上質な濃さがポイント。熱中症対策に対応する食塩量が含まれているので、暑い時もこの贅沢なドリンクでほっと一息ついて。490ml¥173(アサヒ飲料お客様相談室 TEL:0120・328・124)【タブレット】「水しかない!」時の優れもの。軽くて持ち運びがラクなタブレット。水しかない状況でも手軽に塩分を補給できるので、上手に活用しよう。【カバヤ食品】塩分チャージ タブレッツ1粒当たり食塩相当量0.11g、カリウム15.7mgを配合。クエン酸も171mg含まれているので、長時間の運動にも。日本学校保健会推薦商品。スポーツドリンク味の他、塩レモン味も。81g(個包装込み)オープン価格(カバヤ食品お客様相談室 TEL:0120・24・0141)【無印良品】ソルティタブレット グレープフルーツ今年4月から、無印良品の塩分補給アイテムの新作として加わったソルティタブレット。酸味と苦みが効いて、さっぱりとしたグレープフルーツ味のタブレットに、塩をプラス。食べやすく、1粒ごと個包装されている。50g¥190(無印良品 銀座 TEL:03・3538・1311)【水分補給ドリンク】炎天下での外出や作業のお供にも。糖質やカロリーオフの商品も続々登場中。大量に汗をかくシーンや、炎天下では、汗で失われた成分を効率的に補給できるドリンクを選んで。【日本コカ・コーラ】アクエリアス NEWATER(ニューウォーター)水分吸収のメカニズムから見直した新商品。水分やミネラルを効果的に浸透させるためアミノ酸を使用、糖質&カロリーゼロを実現。優れた水分補給が可能に。500ml¥176*編集部調べ(日本コカ・コーラお客様相談室 TEL:0120・308・509)【赤穂化成】熱中対策水 レモン味赤穂の天塩や、海洋深層水ミネラルで汗に近い成分を調整。失った塩分や水分を補給でき、体内のイオンバランスをキープ。マグネシウムも120mg配合。カロリーゼロ。500ml¥173(赤穂化成株式会社お客様相談室 TEL:0120・40・4139)【サントリー】グリーン ダ・カ・ラ白ぶどう、レモン、トマト、みかん、シークワーサー、ゆず、塩の7種類の素材が1本に。汗で失われるカリウムの量を増やし、補給感アップ。日本健康スポーツ連盟推薦。600ml¥162(サントリーお客様センター TEL:0120・139・320)【経口補水液】水と電解質を速やかに吸収!医学的知見から、水、電解質、糖質がバランスよく配合された経口補水液。水と電解質を吸収するスピードが速いので、軽度から中等度の脱水症や、脱水を伴う熱中症時などの対処に。【大塚製薬工場】経口補水液オーエスワンスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く、水と電解質を素早く吸収するために糖濃度が低い組成の、軽度から中等度の脱水症に適した飲料。高血圧や腎機能が低下している人は、飲む前にお医者さんに相談を。500ml¥216(大塚製薬工場 TEL:0120・872・873)久手堅 司先生せたがや内科・神経内科クリニック院長。気圧予報を踏まえた体調管理アプリ「頭痛ーる」を監修。著書に『気象病ハンドブック 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)など。※『anan』2023年8月2日号より。取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月30日重度になると命の危険さえある脱水症&熱中症。体温調節を担う汗との付き合い方、こまめな水分補給や外出時の服装&アイテム選びなど、どの対策も欠かせない!1、日頃から暑さに体を慣らし、汗をかきやすい体に。運動が苦手な人は、シャワーで済ませず、湯船に浸かり、汗をかくようにしよう。38~41°Cのお湯に首まで浸かり、15分ほど入り、じんわり汗を出して。長すぎると血圧が下がるので注意を。汗をかくのは体内の温度調整にとって大切なポイント。気温や湿度が上がりすぎない時間帯を選び、週4~5回、30分ほどウォーキングやジョギングを2週間ほど続けると汗をかきやすい体質に。2、エアコンを工夫して、温度と湿度をキープ。温度設定は28°Cを上回らないように、真夏は夜も切らないで。ただ、25°Cを下回ると、体が冷えすぎるので注意を。エアコンの風に直接当たるのも、体温が奪われて不調の原因に。風向きを工夫して。湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体から熱を放出する力が弱まってしまうので、温度だけでなく湿度対策も重要。適切な湿度は40~60%。65%を超えると、熱中症リスクが高まる。3、物理的に直射日光をあびない格好を。差すと日陰ができ、暑さをやわらげてくれる日傘は、できるだけ遮熱&遮光機能の高いものを選んで。ただ、紫外線対策としては、地面からの照り返しなどがあるので、日焼け止めの併用を。真夏の外出時は、できる限り帽子をかぶって、直射日光が頭に当たるのを阻止!紫外線を反射する、通気性の高い素材で、つばの広いものがおすすめ。時々脱いで、汗を蒸発させて。服は綿や麻などの自然素材の他、通気・吸湿性に優れたものを選んで。屋外イベントやアウトドアなどで長時間外にいる時は、通気性の高い長袖で、強烈な日差しから肌を守るのも一手。4、汗をこまめに拭き体温をコントロール。汗をかきっぱなしにしていると逆に体を冷やす原因に。ハンカチやタオルなどで軽く抑えて拭き取って。汗拭きシートは、含まれるアルコールの気化熱によって、涼しく感じられる効果も。5、“ちょこちょこ”水分を摂るクセをつける。屋外でアルコールを飲む機会も増える夏。利尿作用が非常に強く、脱水状態になりやすい。ビールなら飲んだ量と同量、ハードリカーであれば、倍の量の水を一緒に飲むのを忘れずに。涼しい室内にいて、汗をかいていなくても、体内の水分は常に奪われている。喉の渇きを感じた時以外に、1時間に1~2口ずつ、水分を摂るクセをつけ、トータルで1日1~2L飲むように。コーヒーに含まれるカフェインは利尿作用があるので、脱水症予防のための水分補給には不向き。お茶ではミネラルが豊富でカフェインレスの麦茶がいいが、濃すぎなければ緑茶も問題なし。※『anan』2023年8月2日号より。イラスト・たきたて玄米取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月30日高温多湿の日本の夏で、脱水症や熱中症になってしまう人が年々増加中。脱水症や熱中症って一体どんなもの?しっかり学んで対策しよう!誰もがかかるリスクあり。対策&処置はぬかりなく!気象庁によると、8月の気温は全国的に平年より高く、厳しい暑さとなる見込み。9月の気温も平年より高い所が多くなるそうで、脱水症や熱中症の対策がますます重要に!「これだけ蒸し暑い環境下では、体力に自信がある健康な大人も含めて、誰がどこでなってもおかしくない状態。自分だけは大丈夫という油断は禁物です。特に、以前、熱中症になったことがある人は、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えが上手くいかず汗をかきにくいなど、熱を放出しにくい体質の可能性があります。入念な対策を」と、気象病や自律神経に詳しい医師の久手堅司先生。脱水症も熱中症も、放っておくと危険な状態に陥ることも…。「脱水症なら口や皮膚の乾き、熱中症ならめまいや筋肉のしびれなど、初期のサインは意外と気づきにくいもの。なんとなくこのくらいなら大丈夫…と放置した結果、あっという間に症状が進むことも。室内でも不調をキャッチしたら、素早く処置を」【脱水症】汗をかかなくても、無意識の内に体内の水分は抜けていくと心得て。脱水症とは、体内の水分が足りず、日常生活や生命活動に支障をきたしている状態。汗をかくと水分とともにミネラルも抜けて、だるさを感じてくる。「体内の水分は、排泄や汗以外にも、皮膚や呼気などから気づかないうちに蒸発していきます。その量は、成人では900~1000mlにも及びます。夏は気づかないうちに軽い脱水になっていることも多いので、渇きを感じる前から水分補給するクセをつけましょう」CHECK・喉が渇いている。・唾液が出ず、口がパサパサしている。・体がだるく、脈が速くなっている。・尿の色が濃く、少量しか出ない。もしなってしまったら…【ACTION1】水分と塩分を速やかに補う。【ACTION2】湿度が低く、涼しい場所に移動。【ACTION3】吐き気や下痢などを起こし、体調が回復しない場合は医療機関へ。喉やくちびる、皮膚に乾きを感じたら、何はともあれまずは水分の補給を。夏場の脱水は、発汗によって水分とともにミネラルも奪われるので、何も入っていない真水よりも、ナトリウムやカリウムが入ったスポーツドリンクや、水分吸収が早い経口補水液がおすすめ。めまいやふらつきなどの不調を感じたら、水分補給後に涼しい場所で安静に。“ペットボトルのふたを自分で開けられない”“水分を補給し、涼しい場所で安静にしていても、だるさや吐き気などの症状がやわらがない”といった時は、迷わず医療機関へ。【熱中症】体温調節ができなくなり熱っぽく感じたら要注意。体温の調節機能が上手く働かなくなり、体内に熱がこもって、さまざまな症状が出る熱中症。「私たちの体は、汗によって体温調節を行っており、サラサラした汗がかける状態が理想的。しかし、高温多湿の環境によって、汗では対処しきれなくなり、体に熱がこもってきた感じがして、立ちくらみやこむら返り、頭痛などさまざまな症状が現れます。炎天下の屋外でなく、家の中でじっとしていてもなってしまうことがあります」CHECK・体に熱がこもっている感じがする。・頭痛やめまいがある。・大量に汗をかいている。・意識が混濁している。もしなってしまったら…【ACTION1】横になり、襟を開いたり熱を逃がしながら、安静にする。【ACTION2】水分と塩分を速やかに補給。それでも回復しない時は、医療機関へ。熱中症らしき人を見かけたら?・呼びかけに応えない場合、救急車を。・意識があれば、屋内や日陰に避難。症状や重症度にかかわらず、熱中症が疑われる時は、風通しのいい日陰や、クーラーのきいている室内など、涼しい場所へ移動しよう。さらに服や下着をゆるめ、濡らしたタオルや氷、保冷剤などで体を冷やすのが基本の処置。水分を補給し、安静にして、それでも症状が回復しない場合は病院へ。もし熱中症と疑われる人がいて、呼びかけに応じないなど意識がはっきりしない場合は救急車を呼ぼう。また、水分を自力で摂取できない状態の人に無理に飲ませるのは、気道に流れ込む可能性があるのでNG。医療機関で点滴などの処置を受けて。久手堅 司先生せたがや内科・神経内科クリニック院長。気圧予報を踏まえた体調管理アプリ「頭痛ーる」を監修。著書に『気象病ハンドブック 低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)など。※『anan』2023年8月2日号より。イラスト・たきたて玄米取材、文・小泉咲子(by anan編集部)
2023年07月29日看護師でありシングルマザーでもある、まゆんさんの体験を描いたマンガを紹介します。今回は認知症の患者さんのお話です。申し送り時に「時々暴言暴力があるので気を付けてください」と伝えられていた患者さんの元を訪れると……。★前の話眼鏡が吹き飛ぶほどのビンタをされてこんにちは。自閉症スペクトラムの息子を持つ、シングルマザーのまゆんです。看護師にとって患者さんの入退院は日常茶飯事で、その中に認知症の方がいることもままあります。なので「帰る!」と言う笹野さんにもいつも通り接していました。すると、眼鏡が吹っ飛ぶほど強烈なビンタが……。驚きながらも笹野さんを刺激しないように気をそらすと、興奮することなく落ち着いてくれました。その後、ベッドの中から「ありがとう」の声が聞こえてきました。認知症だからといって暴言や暴力が許されるわけではありません。でも好きで病気になるわけでもないし……複雑な気持ちになりました。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。著者/まゆん(41歳)自閉症スペクトラムの息子をもつシングルマザー。看護師として日々働いている。Instagram:@mayun4311
2023年07月29日2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。エェコさんのお父さんは職場で倒れ、治療と検査を終えてリハビリ院に入院することに。入院から1カ月が経過し、お父さんの現状や今後について医師から話を聞くことになりました。お父さんの病状は入院時と変化なし。退院後は施設への入居を考えることになり……。★前の話え? 父は認知症じゃないの?リハビリ院でのリハビリを始めてから1カ月が経過したものの、病状は良くも悪くもならず入院時と変わっていないようでした。しかし、体は元気ということでエェコさんはひと安心。元々、退院後はひとり暮らしを予定していたお父さんでしたが、独居は難しいとの判断が。施設を探していることを伝えると、医師からは意外な答えが返ってきました。父は「高次脳機能障害」という病気でした。短期の記憶が保てない=忘れっぽくなると思っていた私は勝手に認知症だと思っていたのですが……どうやらまったく別物だったよう。素人の私にもわかるように説明してもらったのでざっくりとした話だとは思うのですが、「高次脳機能障害」は脳が損傷する病気なのだとか。私は父のことを認知症だと思っていたので、認知症高齢者グループホームなど認知症患者向けの施設なども見ていたのですが……認知症ではない父が入居できるはずがありませんでした。先生との面談後、父と少しだけ面会したのですが発言以外は調子が良さそうな様子でした。会話は毎日電話でしている内容と同じで、病気が回復していないことを実感させられました。このとき、父が倒れてからまだ2カ月しかたっていなかったのですが、記憶以外は本当にいつも通りの父でなんだか不思議な気持ちになってしまいました。--------------当時はコロナ禍で差し入れや面会について制限があった中、なんとお父さんに会えることになったエェコさん。毎日電話で話をしているとはいえ、直接会えるとなると気持ちも違いますよね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/窪田徹矢先生(くぼたクリニック松戸五香院長)獨協医科大学医学部卒業。千葉医療センター、成田赤十字病院で研修を積み、国保松戸市立病院泌尿器科に勤務。その後千葉西総合病院泌尿器科にて医長、部長を歴任。2017年、くぼたクリニック松戸五香を開業。日本泌尿器科学会専門医・指導医。専門医である泌尿器科および皮膚のトラブル、生活習慣病を含めた内科まで幅広く診察。メディア出演も多数あり、医者YouTuberとしての情報発信もおこなっている。著者/エェコ2児のヲタママ。「ヲタママだっていーじゃない!」というブログを運営中。育児コミックエッセイ連載やweb広告漫画を執筆している。
2023年07月29日猛暑日が続くこの時期。屋外でスマホを使っていると、驚くほど熱くなっていることがありますよ。実はそれ「スマホの熱中症」かもしれません。外部と本体内部からの過熱が原因にスマホが熱を持っていて、動きもおかしい。ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)が運営するWebマガジンによると、こういったスマホの熱中症は、スマホの置かれた場所や使い方によって加熱されることが大きな原因です。例えば直射日光に当たったり、ストーブの火のそばに置かれたりといった外からの過熱と、充電のし過ぎや電力消費の多いアプリの使用などの本体からの過熱が主な原因となるのだそう。またスマホの熱中症が悪化した場合は、フリーズや動作不良、変形のほか、電池の容量が少なくなったり、保存前のデータが消えてしまうこともあるのだとか。このようにスマホが暑さにやられてしまうと大変です。スマホの熱中症は季節問わず起こる可能性がありますが、屋外での利用や炎天下の車内への放置など、夏はより気を付けないといけないシーンが多いといえるでしょう。そこで、炎天下でスマホを使用する時の注意点をご紹介しましょう。屋外で使う時に知っておきたいポイントソフトバンクが同サイトで紹介していた、炎天下でのスマホの注意点がこちらです。・充電しながらの長時間利用は避ける・Bluetoothなど(使っていない場合)オフにする・画面の輝度を下げる・使っていないアプリを終了する特に、アプリのゲームや動画再生などはスマホへの負荷が高いので要注意です。ソフトバンクニュースーより引用これらの注意点を守ることで、スマホの熱中症を予防し、スマホのパフォーマンスやバッテリー寿命を保つことができます。夏のおでかけやアウトドアでのスマホの利用は便利ですが、注意を怠らずに使用することが大切です。大事なスマホをより長く使っていくために、暑い日は熱中症にならないよう気を付けて使用しましょう。[文・構成/grape編集部]
2023年07月26日