この記事では赤ちゃんの絵本の読み聞かせについて、医師監修のもとマンガで解説します。スキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。最初は身近なモチーフの絵本から入り、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップなど大切な役割を果たします。でも、赤ちゃんが低月齢のころは絵本を読んであげても意味がわからないので、効果がないと思っている人もいるかもしれません。そこで今回は読み聞かせを開始する時期やコツについて解説します。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせするのはいつから?個人差はあるものの、赤ちゃんが言葉を覚え出すのは1歳前後とされています。このころから、赤ちゃんは短い単語を使って感情表現をするようになり、1歳半ごろから赤ちゃんは語彙を増やしていき、短い文章を作って話し始めるのが一般的です。そうなると簡単な絵本の内容も理解できるようになります。「言葉を覚えさせる」「お話を楽しんでもらう」という意味では、1歳半を目安にして読み聞かせをするのが効果的です。 しかし、基本的には生まれてすぐからでも読み聞かせには意味があります。赤ちゃんは文字を理解しませんが、耳で音を聞くこと、絵を見ることなどを楽しみます。また、読み聞かせには学習以外の効果も多くあります。たとえば、読み聞かせは赤ちゃんと親のコミュニケーションの場です。親からやさしく語りかけることで赤ちゃんは安らぎを覚えますし、親も赤ちゃんへの愛情を確認できる時間となります。さらに、毎日寝る前に読み聞かせを習慣にすると睡眠の儀式となり、生活リズムも整いやすくなるでしょう。本が身近な存在となって、将来的に読書が好きになるかもしれません。絵本に興味があれば、言葉がわかるようになったころの読み聞かせもより楽しめるでしょう。このようなことから、赤ちゃんが絵本の内容をわからない時期でも、読み聞かせを始めることは有意義といえます。 先ほどお伝えしたとおり0歳児で言葉や物語は追えなくても、音や絵の印象だけなら楽しむことができるので、抑揚をつけたり、「にこにこ」などの擬態語などが含まれた絵本を読み聞かせたりして、一緒に楽しみましょう。親と一緒にいろいろな絵が移り変わる時間を過ごすのは、大切なスキンシップになります。まずは図書館や本屋さんで赤ちゃんに見せてみて反応が良いものを選んでもよいでしょう。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせする効果は?絵本の読み聞かせのメリットとしてはまず、「情緒の安定」が挙げられます。赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても親が読む声をずっと聞いていて、感覚的に気持ちのいい時間を過ごせます。優れた絵本は優れた文章で書かれているため、親の読む声も耳触りがよくなります。安心感のある時間をたくさん持つことで赤ちゃんの情緒は安定していきます。また、成長したときに感情表現が豊かで、他者への共感能力が高くなりやすいでしょう。 次に、「好奇心の芽生え」も重要なポイントです。家族に囲まれた日常ではなく、まったく知らない世界を赤ちゃんは絵本でのぞきます。その結果、赤ちゃんは好奇心が刺激され、キャラクターや世界観などを「もっと知りたい」と思うようになります。こうした感情は、成長したときの学習意欲や向上心へとつながり、芸術的な視点を養ううえでも大切な機会となります。 そして、「親子のきずなの再確認」も読み聞かせでできます。絵本は親から子に物語を読み聞かせることで、テレビではできないコミュニケーションが生まれます。同じ物語でも、親が工夫して読み上げれば、そのたびに赤ちゃんは違う感想をもつはずです。赤ちゃんは絵本の内容こそ覚えていなくても親から愛情を注がれた記憶は残っていくので、良好な親子関係を築く礎ができていきます。 赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方のポイント読み聞かせするうえでのポイントは、赤ちゃんに「感想を求めない」ことです。赤ちゃんは絵本を読んでいる間、素直に楽しんでくれているはずです。しかし、感想を聞くのは意見の強要になってしまう恐れがあり、赤ちゃんはストレスを覚えてしまいがちです。場合によっては、絵本そのものへの嫌悪感につながりかねません。 読み聞かせが終わったら、「おもしろかったね」と声をかける程度で十分です。もしも赤ちゃんが気に入ってくれたなら、感想を求めなくても笑顔になったり、繰り返し読んでほしがったりといった反応があるでしょう。 「赤ちゃんと触れ合いながら読む」ことも大切です。読み聞かせはスキンシップの時間でもあるので、ひざに乗せたり、隣に寝たりしておこなうのが理想的です。こうした習慣を続けると、赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても「お母さんやお父さんと触れ合える時間」だと思ってくれるようになります。そして、読み聞かせの時間が好きになり、将来的には本そのものに興味を持ってくれます。また、親子が仲良くなるためにも欠かせない時間になるでしょう。 月齢別のおすすめ絵本低月齢の赤ちゃんなら、「にこにこ」「わんわん」「ぶーぶー」など、言葉が繰り返されて心地よいリズムの感じられる絵本がよいでしょう。まだ視力が十分に発達していないことから、はっきりした色づかいや形が描かれている絵本の方がより楽しめると言われています。 生後10カ月ごろになると、赤ちゃんは絵本を玩具のように捉えて楽しむことができるようになります。しかし、この時点ではまだ物語までは追えません。赤ちゃんにとって身近なものをモチーフにしたシンプルな絵本を読み聞かせるのがぴったりです。 たとえば、野菜や果物などの「食べ物」の絵本は、赤ちゃんが見たことがある絵が多く、親しみをもって見ることができます。また、乗り物の絵本も愛されやすいジャンルです。電車や車を絵本で知った赤ちゃんは、実際に自分が乗る立場になったときに感動を覚えてくれます。知的好奇心を育むうえでも、適した絵本といえるでしょう。 1歳を超えたあたりから、赤ちゃんは簡単な物語にも反応できるようになっていきます。身近なテーマを好むのは変わらないものの、リズム感やユーモアをともなったフレーズが載っている絵本をおもしろがってくれるでしょう。さらに、音が流れる仕様になっていたり、歌が出てきたりする絵本も人気です。これらの絵本はリラックス効果があるだけではなく、音感を養うこともできます。そして、1歳半ごろからは知育絵本を取り入れるのも効果的です。ごはんや着替えといった生活習慣を楽しみながら学べる絵本によってマナーを教えてあげるのもいいですね。 注意点としては、絵本選びが親の自己満足にならないことです。優先するべきは赤ちゃんの好みであり、苦手な本を無理に読まされても赤ちゃんは心から楽しめず、読み聞かせという行為そのものが苦痛に変わっていくかもしれません。赤ちゃんの好きなジャンルを意識して本を選びましょう。 まとめスキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。赤ちゃんが生まれたら、積極的に読み聞かせをおこないましょう。赤ちゃんが読んで共感できる内容は時期によって変わっていきます。最初は絵の印象や音を楽しめるものから始めて、10カ月ごろになったら身近なモチーフの絵本も取り入れつつ、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。 作画/はたこ監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
2022年04月30日夜になっても、なかなか寝てくれない生後10カ月の娘。私自身、読書好きだったこともあり、かつて私の母に読んでもらったことがある絵本を、自分の娘に読み聞かせることにしました。私も大好きだった『おつきさまこんばんは』、友人が出産祝いにくれた『だるまさんが』など、好みの本を読み聞かせると、娘はにこにこと笑ってくれます。ですが、少しでも目を離すと、娘は絵本を引っ張ったり、破ろうとしたりしてしまいました。大好きな読み聞かせが苦痛に絵本を読むことは苦にならなかったのですが、寝かしつけのたびに娘から本を守ることに対し、私はストレスを感じるようになりました。「まだ0歳児。絵本なんて、いくらでも破ったらいいよ」と、寛大な気持ちでいられたらよかったものの……もともと本が好きだったこともあり、物を大切に扱いたいという気持ちが自分の中に大きく、どうしても破れてしまった絵本を見ることがつらかったのです。 とはいえ、絵本を読み聞かせると娘の機嫌は良く、寝つきもよかったため、読み聞かせでの寝かしつけ自体は続けたいのにな……と私は悩んでしまいました。 実家で愚痴をこぼしたことがきっかけで久しぶりに、娘と2人で私の実家に顔を出したときのこと。たまたま仕事が休みだった父がいて、「元気か? 孫は最近どうなんだ?」と話しかけてきました。父は、子育てとは無縁の仕事人間でしたが、孫はかわいいようです。 こんな話をしてもな、とも思いつつも、「最近、娘が寝るときに絵本を読んでいるんだけど、何冊もビリビリに破られちゃって困っているんだよね」と少し愚痴っぽく話をしました。そのあと、母がごちそうを用意してくれており、そのままみんなで昼食に。娘に離乳食を食べさせることに必死になっていた私は、父に愚痴をこぼしたことなど、すっかり忘れていたのです。 届いたのは不器用なやさしさ実家に顔を出した日から2日後、私宛に荷物が届きました。差出人は実父。母からお米などの救援物資が届くことはあるものの、父から荷物が届くことは初めてでした。開けてみると、福音館書店の0.1.2えほん『ごぶごぶ ごぼごぼ』。 カラフルな色合いと、さまざまな形が出てくる楽しい絵本です。慌てて父にメールをすると「もうすぐ1歳の誕生日だからな」と。厚紙絵本なので、娘が投げようが、かじろうが、舐めようが大丈夫。不器用な父のやさしさを感じました。 絵本について調べていくなかで、動画やスマートフォンアプリなど、探せば紙の絵本以外にも、さまざまな絵本の楽しみ方があることにも気がつきました。父からもらった絵本がきっかけとなり、自分の中にある「こうあるべき」という考えを柔軟に変えていくことが、子育てには必要なことなのだと改めて感じた体験でした。 監修/助産師 松田玲子著者:西垣かおり7歳女児のママ。元転勤族の妻で、子どもは1人だが、3度の保活経験あり。縁もゆかりもない街で戸惑いながらも、初めての子育てを楽しんだエピソード中心に執筆中。
2022年04月17日忙しい中でも大切にしたいのが、子どもと密着しながらコミニュケーションをとれる絵本の読み聞かせの時間。わが家は寝る前に、寝室の電気をつけてベッドで絵本の読み聞かせをしているのですが、毎回面倒だったのが読み終えたあと電気を消しに行くこと。手元で電気のON/OFFができて、程よい明るさで絵本を照らしてくれるライトを探していたところ見つけたのが、MARNA(マーナ)から発売された「えほんライト」でした。可愛い形に、子どもがいても安心して使えるライトは、わが家の読み聞かせ時間に欠かせない相棒に。今日はそんな「えほんライト」をご紹介します。子どもが触っても安心!読み聞かせに心地いい明るさのライト星の形をした可愛らしい「えほんライト」は、ぬいぐるみの首回りにベルトで取り付けることができるライト。部屋の電気をつけなくても絵本を読むことができ、子どもを寝かしつけるのに心地いい明るさになるよう設計されています。人が落ち着いて眠るのに快適な暗さは、30ルクス以下がいいのだとか。「えほんライト」の明るさは10〜30ルクスと、就寝前の絵本の読み聞かせにちょうどいい暗さなんです。LEDライトなので、つけっぱなしにしても熱くならず◎。表面は柔らかいシリコンでできており、割れて怪我をする心配もありません。イタズラ好きの2歳の次男にも安心して触らせることができます。コードレスでライトの裏面に電源ボタンがついているから、読み聞かせが終わったあともベッドから出ることなく電気を消せるようになって、うれしい!やさしい灯りで、しっかり絵本を照らしてくれる19時半になったらベッドに入るのが、わが家のルーティン。この時間になったら部屋の電気を消して、読み聞かせのはじまりです。「えほんライト」は小さいながらも、絵本を読むのにはちょうどいい、オレンジ色のやさしい灯り具合。絵本の真っ正面にライトを持ってくると、絵本全体を照らしてくれます。部屋の電気をつけた状態で絵本を読んでいるときは、なかなか集中して聞けなかった次男が、「えほんライト」を取り入れてからはじーっと絵を見て話を聞けるようになるという、うれしい効果が!この程よい灯りが、絵本の中に引き込まれる秘密なのかな?と思っています。寝室の電気をつけているときは、次男に絵本を読み聞かせしている隣で、自分の好きな本や図鑑を読んでいた小1長男。「えほんライト」にしてからは、明るさが30ルクスまでというのもあり、近くのものしか照らすことができません。そのおかげで自然と絵本を読みはじめると長男も隣にくっついてきて、静かに話に聞き入っていました。長男は一人で本を読めるようになって、もう読み聞かせは必要ないかな?と思っていましたが、本当はまだまだ本を読んでもらいたかったんだろうな、と反省。改めて、読み聞かせは子どもとの大事なコミュニケーションの時間なのだと、「えほんライト」が気づかせてくれたのでした。読み終えたあとは電源を消して、絵本の余韻に浸りながらおやすみなさい。子どもたちとぬくぬくしながら、朝まで一緒に寝てしまう日が増えたのはここだけの話。。子どもが大切にしているぬいぐるみにつけたり、読み聞かせをするすぐ側に置いておけて、読み終えたあともベッドから出ることなく電源を消せる「えほんライト」。やさしい灯りで、物語の中に親子共々引き込まれ、あたたかな気持ちでそのまま眠ることができます。親子の大切なコミュニケーションの一つである読み聞かせ時間に、おすすめしたいアイテムです。 【ご紹介したアイテム】寝る前に絵本を読み聞かせの時間を優しく照らしてくれる絵本のためのLEDライト。可愛らしい星形で、ぬいぐるみにも取り付けることができます。⇒ マーナ えほんライト/MARNA/LEDライト/授乳ライト/おやすみライト 中村綾子30代、主婦。賃貸アパートに夫と男の子兄弟の4人暮らし。転勤族なので身軽に暮らしたいと思いつつ、暮らしに役立つ便利アイテム好き。
2021年11月30日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:マンガ家・イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2021年09月11日「更迭」ってなんて読む…?見たことがある漢字でも、いざ読むとなると出てこないこともしばしば…!今回はそんな漢字の中から、大人なら知っておきたいものをピックアップ。いくつ読めるかトライしてみて♪(1)「目映い」「めばい」と読みたくなった人もいるであろうこの「目映い」という漢字。これは「まばゆい」と読みますよ。言葉自体は普段から聞く機会が多い!なんて人もいるのではないでしょうか。「光が強すぎてまぶしい」「光り輝くように美しい」などの意味があります。「目映い」は、「眩い」という漢字を使っても同じ読みと意味になりますよ。(2)「縱んば」「縱んば」は「たてんば」ではありません。よく見ると「縦」とは少し漢字も異なっているんです…!これは「よしんば」と読みますよ。よしんばなんて聞いたことがない!そんな人もいるかもしれませんね。これは「仮にそうであったとしても」などの意味で使われることが多い言葉。「縱んば違ったとしても問題はない」という使い方をしますよ。(3)「蝕む」「蝕む」はなんと読むと思いますか?この漢字は「むしばむ」と読みます。「だんだんと侵したり食い込んだりして悪くする」という意味がありますよ。意味は理解できている人が多いのではないでしょうか。よく「病に蝕まれたからだ」なんて言ったりしますよね。会話では理解ができる言葉でも、漢字になるとまったく分かりません…!(4)「更迭」最初にチラっとご紹介した「更迭」ですが、読み方は分かりましたか?これは「さらそう」ではありません。正しくは「こうてつ」と読みます。更迭とは、その役目の人が変わること、または変えることを意味しています。大臣や官僚などの高い地位にいる人が役職を交代するときに聞く機会があるのではないでしょうか。よくニュースなどで耳にする!という人もいるかもしれません。大人なら知っておきたい漢字、きちんと読めた?今回紹介したのは「目映い=まばゆい」「縱んば=よしんば」「蝕む=むしばむ」「更迭=こうてつ」という漢字でした。どれも社会人なら読めるようにしておきたい漢字ばかりなので、ぜひ覚えてくださいね。"
2021年06月28日みなさんは、「拱く」の読み方が分かりますか?わからない人は要チェック♪今回ご紹介する難読漢字は、大人なら知っておきたいものを集めました。「拱く」を読むことができた人も、ほかの3つを読むことができるかチェックしてみてくださいね。(1)「仄聞」「仄聞」は、「そくぶん」と読むのが正解です!「仄聞(そくぶん)」とは、”ちらっと聞くこと”や”うわさに聞くこと”という意味になります。主に人から聞いたことに対して使われることが多いです。たとえば、うわさで聞いたことを話題に出すときの、「うわさで聞いたところによると」という言い回しがありますよね。そのときに、「仄聞(そくぶん)したところによると」という使い方ができます。(2)「科白」「科白」は、「せりふ」と読むのが正解です!「科白(せりふ)」とは、”劇などの登場人物が発する言葉のこと”で、劇などで役者が声に出している言葉や、漫画などでふきだしに書かれている文字を指します。現代では「セリフ」とカタカナで表記することが多く、漢字でも「台詞(せりふ)」が使われていることが多いです。「科白」と「台詞」のふたつの漢字表記は、どちらも中国語が由来になっています。(3)「参差」「参差」は、「しんし」と読むのが正解です!「参差(しんし)」とは、”高さや長さが異なってそろわないこと”や、”互いに入り混じるさま”という意味になります。現代ではあまり使われることがない言葉で、昭和初期頃までの小説などを読んでいると、「参差(しんし)」という言葉に出会うことがあるかもしれません。(4)「拱く」「拱く」は、「こまねく」と読むのが正解です!「拱く(こまねく)」とは、”腕組みをする”ことや、”何もしないで傍観する”ことです。もともとは「拱く」と書いて「こまぬく」と読む言葉で、これが音変化したのが「こまねく」です。どちらも同じ意味で使うことができる言葉です。読める漢字はありましたか?今回ご紹介した漢字はどれも難しいものばかりでしたが、大人なら覚えておきたい漢字を集めています。読むことができなかった漢字は、これを機に覚えてみてくださいね。意味も一緒にチェックすることで、難読漢字でも覚えやすくなりますよ。"
2021年06月24日第三子の長女が幼稚園に入園すると同時に、幼稚園の保護者有志による読み聞かせボランティアを始めました。下の子のお世話や家事で心に余裕がなく、上の子どもたちにやさしい言葉をかけてあげられず自己嫌悪に陥ることが多かった私。読み聞かせボランティアを通して長女に喜んでもらえただけでなく、社会貢献もできた経験をお伝えします。 家で絵本を読む練習下の子の授乳や家事などで心に余裕がなかった私は、寝る前に子どもたちに絵本を読んであげる習慣がありませんでした。しかし、読み聞かせの経験豊富な先輩ママに、家でも子どもたちに絵本を読むようにすすめられました。 それをきっかけに、子どもたちが寝る前に絵本を読んであげるように。大勢の子どもたちの前で読むための練習を兼ねているので、感情を込めて大きな声で読むと、小学生の兄たちも一緒に目を輝かせて聞いてくれました。 家で手遊びや素話も練習読み聞かせボランティアでは、絵本と絵本の間に手遊びをおこないます。私が手遊びを担当するときには、家で子どもたちを相手に練習。子どもたちの前で披露すると喜んで一緒に覚えてくれ、良い時間になりました。さらに、ボランティアを通じて素話を学ぶことに。素話とは、絵本などのビジュアル教材なしでお話を語ることです。 絵本や手遊び以上に事前の準備が必要となり、何度も子どもたちに覚えたお話を聞いてもらいました。子どもたちの想像力を刺激することもさることながら、喜んで聞いてくれることが何より私の励みに。子どもたちは、話しながら寝落ちする私を起こし、「続きは?」と催促してくれました。 幼稚園にママが来てくれる自宅で子どもたちを相手に練習したあとは、いよいよ本番。大勢の園児たちの前で練習した成果を披露します。幼稚園の保育時間にママたちが登場すると園児たちは大喜び。お友だちからも、「〇〇ちゃんのママだ〜!」と声が上がります。私がみんなの前で絵本を読んで笑いが起きると、少し恥ずかしそうにしながらもうれしそうな長女。 一緒に連れて行っている下の子が泣いたりぐずったりした場合は、仲間のママたちがフォローしてくれるので安心。長女と園児たちの笑顔を見られて、私が充実感に満たされます。 大変でしたが、絵本や手遊びなどを取り入れたことで家庭内で穏やかな時間が増え、私自身も社会貢献できたと感じることが子育ての息抜きになりました。何より、子どもたちが家庭で絵本や昔話に触れることで想像力が養われ、情緒が安定したように感じました。現在では三女が幼稚園に通っているので、読み聞かせボランティアはこれからも無理のない範囲で続けていこうと思っています。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように! 監修/助産師REIKO著者:藤原ナオミ3男4女の母。ハワイ留学中に学生結婚。育児の合間を縫って英検1級・TOEIC970取得。ハワイ州にある観光施設のマーケティングを担当し、翻訳やPRに携わる。自身の体験をもとに、子育てに関する体験談を執筆中。
2021年05月13日こんにちは、かたくりこです。わが家の姉妹・長女こむぎ(4歳)と次女きなこ(2歳)の日常をお届けする「こむぎときなこ」の、第28回です。今回はわが家の「読み聞かせ」についてのエピソードです。わたしは最初こそ「毎日読み聞かせをするぞ!」と意気込んでいたものの、夜はヘトヘトで余裕がなくて、あんまり読み聞かせをしていなかったんです。でも最近になって、ようやく余裕がでてきたので、毎晩寝る前に読み聞かせをすることにしました。最初はひとり1冊だったのですが、そのうちひとり2冊持ってくるようになり、そして3冊持ってくるようになり…と、だんだん増えていきました。長編を数冊持ってこられた日には、読み聞かせに1時間近くかかり、わたしのノドもガラガラに!体力的にもきついので、ひとり2冊まで・合計4冊以内におさめることにしました。これを毎晩続けるのって、かなりのハードワークですよね。ずっと続けていらっしゃる方は、めちゃくちゃすごい!
2021年03月11日原作出版75周年を迎えた「きかんしゃトーマス」シリーズの劇場版最新作『映画 きかんしゃトーマス おいでよ! 未来の発明ショー!』の読み聞かせイベントが8日、都内で開催され、賀来賢人と後藤淳平(ジャルジャル)が出席。2児の父でもある賀来が「いま寝る前は絵本を3つ、読む習慣がある。冒険ものやワクワクしたものが好きみたいです」と子どもとのコミュニケーションについて語った。未来の発明ショーのために、世界中の発明家たちがソドー島に大集合。トーマスがショーを盛り上げようと奮闘する中、思わぬ大騒動が巻き起こる様を描く。賀来が、日本から来た世界最速の超特急・ケンジ役を。後藤が、悪だくみに巻き込まれながらも本当はみんなの役に立ちたいと願う機関車・サニー役を演じている。賀来は「ケンジというキャラクターは、嫌なところがない。『明るくてポジティブで嫌味のない男を演じてほしい』という指示があった。曇りのないような好青年を意識して演じました」と役作りについて語り、「今まで演じた中で、一番の好青年です」と胸を張っていた。一方の後藤は「サニーは純粋で、周りに流されやすい。頑張ろうと思った結果、迷惑をかけてしまうことがある。まっさらな気持ち、声で演じました」と演じたキャラクターに愛情をにじませていた。この日は、2人がオンライン招待された親子連れに向けて『映画きかんしゃトーマス』の絵本の読み聞かせを披露することに。賀来、後藤も「緊張します」と固くなりながらも、優しく温かな語り口で子どもたちに物語を届け、子どもたちからも「2人の声がよかったです」「楽しかった」と感想が上がっていた。賀来は「うれしい」と目尻を下げ、「最初は緊張していましたが、読んでいるうちにリズムができて、世界観に入れた。楽しかったです」と喜びつつ、「想像力豊かな時間を作ることができる」と読み聞かせ習慣のメリットを語っていた。また親子からのQ&Aに答える一幕も。母親からの悩みとして「絵本を読むときに、噛んでしまいます。滑舌をよく読むため気をつけていることは?」との質問が上がると、賀来は「ゆっくり読むといいのかな。焦りすぎちゃうと、どんどん口が回らなくなってしまう。セリフの部分に関しては、本意気でやること。照れずに」、後藤は「噛んでしまうのは別に悪いことではないと思う。すごく感情的に読んでいるフリをしながら、噛んでいる部分をごまかせたら(いい)。気持ちが大事です!」とアドバイスしていた。『映画 きかんしゃトーマス おいでよ! 未来の発明ショー!』は3月26日より公開。
2021年03月08日わが家では、子どもたちが選んだ本を寝る前の時間に読み聞かせてきました。第1子は小学3年生になるころまで続け、現在幼稚園児の第2子は今も継続中です。育児書などでは「読み聞かせは良いことだ」と書かれることが多いですが、10年近く続けてきたわが家なりに感じたことをお伝えします。 夜のルーティンにすると寝つきがスムーズ日中も子どもに「読んで」と言われれば時間の許す限り絵本を読み聞かせていましたが、わが家では特に寝る前の時間に布団の中で読んでいました。読む本を選ぶのは子どもたちで、第1子のときは「1冊だけ」としていましたが、第2子には甘くなり上限5冊としています。 読み終わったらすぐに部屋の電気はオフに。外出先や移動中でも本さえあれば「寝る時間」と認識しやすいようで、旅行などで環境が変わっても就寝リズムを一定に保つことが容易でした。 今だけの親子の時間を楽しむ親の体調が悪かったり忙しかったりすると、正直「今夜は勘弁して」と思う日も。そんな日はほとんど文字のない絵本を一緒に眺めるだけのときもあります。親が「読まなくては」と義務感を感じるのではなく、寝る前のひとときを一緒に過ごすためにしていること、と割り切っています。 絵本はとっくに卒業した第1子にはさすがに読み聞かせはしませんが、私が弟に読んでいると「その本、私も好きだったなあ」「今日は私が読んであげる」と言ってくれることも。これもまたかけがえのない親子の時間だと思っています。 将来本好きになるかは微妙なところ「小さいころから読み聞かせをしていると小学生になって読書家になる?」とママ友に聞かれたことがあります。第1子は現在小6ですが、残念ながらあてはまらないようです。読書自体は苦痛ではないようですが、放っておいても自分からどんどん読むというほどではありません。 第2子はまだ5歳なのでこの先はわかりませんが、第1子の同時期と違い何冊でも読んでほしがる様子からすると本好きなのかもしれません。「読み聞かせをしているから」というよりも本人の気質による、というのが率直な実感です。 「やり続けよう」と思って続けてきたわけではなく、気がついたらずっと続いていたわが家の読み聞かせ。継続の秘訣はきっと、この「ゆるさ」にあるのかもしれません。いつかくる卒業の日まで、親子で楽しんでいけたらと思っています。 監修/助産師REIKO著者:川木みさ7歳差の1男1女を子育て中。英検1級、児童英語指導者TEYL取得。海外サイトの翻訳や子育て体験談の執筆活動中。
2021年02月07日新国立劇場12月演劇公演『ピーター&ザ・スターキャッチャー』に出演する入野自由による絵本読み聞かせ動画が12月24日のクリスマスイブに公開された。『ピーター&ザ・スターキャッチャー』は、劇作家リック・エリスが小説『ピーターと星の守護団』を戯曲化した音楽劇。ある孤児の少年が海賊たちと冒険を繰り広げ、大人にならない“永遠の少年”ピーター・パンになるまでを描いた前日譚だ。ノゾエ征爾を演出に迎えた、日本初演が12月10日(木)~27日(日)に新国立劇場にて上演されている。そんな『ピーター&ザ・スターキャッチャー』から主人公の少年を演じる入野が、絵本『ピーターパンとウェンディ』を読み聞かせる動画が公開された。誰もが知る物語を、美しい絵本で贈る。この動画は1月31日(日)までの期間限定配信となっているので、ぜひ本日のクリスマスや年末年始に家族と一緒に視聴してほしい。◆入野自由の絵本読み聞かせ【ギャラリープロジェクト】絵本読み聞かせ配信:12月24日(木)~1月31日(日)新国立劇場 公式YouTubeチャンネルにて公開(無料)読む絵本:『ピーターパンとウェンディ』読み手:入野自由【公演概要】『ピーター&ザ・スターキャッチャー』上演期間:12月10日(木)~27日(日)会場:新国立劇場 小劇場<地方公演>●2021年1月9日(土)・10日(日)14:00 / 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール●2021年1月13日(水)18:00 / サンポートホール高松 大ホール●2021年1月17日(日)13:00 / 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール●2021年1月24日(日)13:00 / 北九州芸術劇場 中ホール●2021年1月30日(土)・31日(日)14:00 / 水戸芸術館 ACM劇場公演詳細:
2020年12月25日絵本専門士が伝えたい!10年後に生きる読み聞かせの力「本が好きになる」「文字に早く親しむ」ことは、読み聞かせの魅力のひとつ。でも、親子で楽しむ読み聞かせの時間は他にも大事な力を秘めていると、絵本専門士の近藤さんは言います。「いい絵本の選び方が分からない」というママこそ、今回の特集は必見です!イラスト/杉浦さやかあんふぁんママに聞きましたわが子には「本好きになってほしい」半面、ママは読書が苦手、または好きでも苦手でもないと答えた人が約半数。読み聞かせをする理由には「ママ自身も絵本が好きだから」「親子のスキンシップの一つだから」という回答もありました。※2020年9/2〜10/7あんふぁんWebアンケート。※有効回答数1135近藤麻智子さん絵本専門士として、大人向けの絵本セラピー®のワークショップや親子向けイベントを主宰。絵本を通じた子どもとの関わり方やお薦め絵本を雑誌・講演会・セミナーで紹介している。4歳と0歳の男の子のママ。フリーアナウンサー。「生きる力」のヒントが絵本には詰まっています「絵本の読み聞かせで育つ力は、大きく3つある」と絵本専門士の近藤さん。ひとつ目は「想像力」。絵をじっくり見ることで子どもたちはお話に没頭し、物語の世界を生きられます。2つ目は「コミュニケーション力」。親子でやりとりしながら絵本を楽しむことで、会話力が自然と育ちます。3つ目は「自己肯定感」。ママやパパが時間をかけて向き合ってくれることで「自分は愛されているな」と実感し、親子の絆も育まれます。これらは子どもたちが10年後・20年後の将来を生き抜くために必要とされる「生きる力」に直結するものです。もちろん、文字に早く親しんだり知識が付いたりすることも絵本の魅力のひとつですが、それはあくまで「副産物」。「でもママたちを見ていると、お勉強的な側面を重視するあまり、読み聞かせの時間がしんどくなっていないか、少し心配です」無理せず楽しく!絵本選びのプロセス1.図書館で絵本を10冊借りてみるまずは、値段も内容も気にせず手に取れる図書館へ。数冊は子どもに選ばせてみましょう。「文字が多くて読むのが大変そう」「内容が簡単過ぎる」など、子どもの選書へのマイナスワードは口に出さず、絵本を選ぶことが楽しいと思える雰囲気作りを。2.もう一回借りたい本を聞く返却期限が来たら「この中に、また読みたい本はあるかな?」と聞き、貸出予約が入っていなければ延長したり、もう一度借りたりしましょう。もう一度読みたい本を聞くことで、「動物が出てくる話が好きなのかな」「この作者の絵が好きなのかも」と、わが子の興味・関心が分かります。3.何度も借りた本は購入する繰り返し読み、物語の世界を旅して楽しんだ本の中には、子どもたちの居場所が出来上がっています。いつでも手に取れるよう書店で購入することをお勧めします。「自分だけのお気に入りの本」は、大きくなってからも子どもたちを支えてくれる宝物になります。どれが「いい絵本」か知っているのは子ども自身ママたちからよく聞くのは「ネットでレビューの高い絵本を買ったのに、うちの子はまったく興味がないんです」というお悩み。情報があふれる現代では、どこかに「これを選べば正解」という絵本が存在するのではと思ってしまいがちですよね。しかしどの子にとっても「いい」絵本というものは存在しません。なぜならおままごとが好きな子、昆虫が好きな子、絵を眺めるのが好きな子というように、何に一番興味を持っているかはその子によって違うからです。上にまとめたのは、近藤さんが4歳の息子の絵本を選ぶときのプロセス。「この方法は手間も時間もかかります。でも結果的にはわが子の興味を知る良い機会になり、お気に入りの一冊に出合える可能性も高くなります。図書館や書店に親しみを持つ意味でも、大切にしたい過程です」。今のその子にとっての「いい絵本」は、子ども自身が知っているもの。親子で何度も読み返したくなる絵本に出合えることを願っています。2020年度のあんふぁんは、「幼児期の子どもが“今持っている力“を見つけて育てることが将来を生き抜く力になる」と捉え、「見つけようコドモノチカラ」をテーマにさまざまな情報を発信しています。絵本専門士・近藤さんがセレクト!冬のおうち時間に読みたい絵本9選読者アンケートの「読み聞かせをする理由」の上位3項目に合わせて、近藤さんにお薦めの絵本を選んでもらいました。「本が好きな子に育ってほしい=親子のコミュニケーションを楽しめる絵本」「文字に親しんでほしい=言葉遊びの絵本」「寝かし付けの習慣に=おやすみなさいの絵本」というセレクトです。ママ・パパからのクリスマスプレゼントにもいかが。【年少】親子のコミュニケーション絵本ヨガ 森のくるるん作:近藤麻智子長谷部真奈見絵:齋藤槙(そうえん社)りすのくるるんと一緒に親子で変身森で出会った生き物とハグをすると相手の姿に変身!ヘビになっておうちに帰ると…?「子どもがハグしてほしいときに、この絵本を持ってきます」というママも。巻末のポーズ集を参考に親子ヨガにも挑戦してみて。【年中】親子のコミュニケーションねえ、どれがいい?作・絵:ジョン・バーニンガム訳:まつかわまゆみ(評論社)次々と繰り出される究極の選択肢!「お城で食事、気球で朝ごはん、川でおやつ」「ヘビに巻かれる、ワニに食べられる、サイの下敷き」…。夢のあるものからイヤなものまで選択肢の連続。親子で、家族みんなで、何度でもファンタジーの世界を味わえます。【年長】親子のコミュニケーション質問絵本作・絵:五味太郎(ブロンズ新社)読む度に新鮮な「正解のない」絵本年長さんには、想像力をさらに働かせて会話が楽しめるこの絵本を。「この中で一番早くに結婚しそうな女の子は誰?」などの質問を通じて親子の会話が弾みます。わが子やママ自身の本音や意外な一面にも気づけるかも。【年少】言葉遊びしりとりのだいすきなおうさま作:中村翔子絵:はたこうしろう(鈴木出版)しりとりに困った家来たちの作戦は?身の周りの物や食事のメニュー、何でもしりとりの順に並んでいないと気が済まない王様。困った家来たちはついに逆襲します。しりとりは語彙(ごい)が増える頃にオススメの言葉遊び。年少のわが子もお気に入りの絵本です。【年中】言葉遊びあいうえおのき作・絵:レオ・レオ二訳:谷川俊太郎(好学社)力を合わせた文字たちがつづったのは…あいうえおの木で暮らす文字が嵐で吹き飛ばされてしまいます。虫たちが教えてくれたのは飛ばされないよう言葉を作り、メッセージをつづること。文字から言葉、そして文章へ。平和への願いも込められた奥深い一冊。【年長】言葉遊びことばのこばこ作・絵:和田誠(瑞雲舎)18のユニークな言葉遊び回文や濁音遊び、数え歌などが詰まった大型絵本。ユーモアあふれる軽妙なイラストが、子どもはもちろん、大人の創造力も刺激します。おうち時間が充実するアイデアいっぱいの小箱を、親子で開いてみませんか?【年少】おやすみなさいおやすみ、ぼく作:アンドリュー・ダッド絵:エマ・クエイ訳:落合恵子(クレヨンハウス)体に「おやすみ」を、入眠の習慣に「おやすみ、ぼくのあしさん」。足、膝、おなか、おしり…と、オランウータンの男の子が体のあちこちにおやすみを伝えていきます。子どもの体を優しくなでながら読むと、より温かい安心感に包まれます。【年中】おやすみなさいねむい ねむい ちいさな ライオン作:マーガレット・ワイズ・ブラウン写真:イーラ訳:ふしみみさを(徳間書店)ライオンのかわいいあくびをまねっこ冒険に出かけたライオンの子ども。でもだんだん眠たくなってきて…。「フワーン、フワワーーン、ワーーーン」と愛らしいあくびをまねすると、一緒に眠たくなってきます。モノクロ写真も寝入る前の静かな時間にぴったり。【年長】おやすみなさいぼくのふとんはうみでできている作・絵:ミロコマチコ(あかね書房)もしもこのふとんが〇〇だったら…海のふとん、猫のふとん、パンのふとん…。いろいろなふとんが出てくる不思議な夢と、幸せな目覚めが繰り返す物語。「〇〇ちゃんならどんなふとんがいい?」と声を掛け、眠る時間を楽しみに過ごしてくださいね。あんふぁん読者の読み聞かせのお悩み Q&AQ. 読み聞かせは何歳までするべき?A. 幼児期の子どもは「声の文化」に生きています。言葉を声で聞き絵をじっくり見ることで、想像力を膨らませているのです。自分の目で文字を追うのではその経験は得られません。平仮名が読めるようになっても求められる限りは続けてほしいですね。Q. 図鑑にしか興味がないのですが…A. 図鑑に興味を持てるのは、ストーリーがないにも関わらず想像力を働かせている証拠です。図鑑に出てきた動物や乗り物が登場する物語を選ぶのも良いですが、お話に興味を持つかどうかはその子によってまちまち。子どもの個性と受け止め、まずは一緒に楽しんで。Q. 質問でさえぎられて読み聞かせが進みませんA. 「この先に答えが出てくるかもよ?」などの声かけで、次のページをめくりたくさせるのもひとつの手。ただ、最後まで読み終えることが読み聞かせの目的ではありません。質問ばかりで1ページしか進まない日があっても大丈夫。親子の会話を楽しんでくださいね。Q. 読み聞かせ中なのに別の遊びを始めますA. 実は「背中で聞いている」場合があるので「本に興味がないんだ」と諦めず、ママが最後まで楽しく読む姿を見せてみては。加えて、離れた先でどんな遊びをしているかに注目を。電車ごっこをしていたら次回は電車のお話を読むなど、絵本選びのヒントにして。
2020年12月05日娘が生後6カ月ごろのこと。お昼寝も夜も、娘の寝かしつけには絵本を読んであげることが多々ありました。あお向けになった娘の脇に私は添い寝の形になり、絵本を読んで聞かせます。その読み聞かせで経験した、あわや大怪我に繋がるヒヤリなエピソードを紹介します。 読み聞かせで心地よく入眠娘は生後3カ月ごろまでは抱っこで眠ることが好きでしたが、徐々に抱っこだと不快になってきたようで、横になって添い寝をすることで安心して眠りにつくようになりました。 生後6カ月ごろになると、絵本を読み聞かせると興味を持って喜んで見てくれて、読んでいるうちに次第にウトウトするように。最終的には指しゃぶりをして気持ちよく眠るのでした。 私がウトウトしてしまい…ある日のお昼寝のとき読み聞かせをしてあげていたところ、私のほうが先に眠気がきてしまいました。ウトウトしては眠気を振り払って読んでいましたが、ついに気が遠のいてしまいました。その拍子に、持っていた絵本を落としてしまったのです。 あお向けで添い寝の状態だったので、絵本が落ちたのは私と娘の顔の上! 顔に絵本が当たった衝撃でハッと目覚めた私は、娘の目のあたりに絵本の角が当たってしまったことに気づき、大慌て! 急いで目の中が傷ついていないか確認しました。 急いで眼科へ目の中を見てみましたが、傷ついているかどうかよくわかりませんでした。娘は絵本が当たったときは少し泣いたもののすぐに泣き止み、痛がる様子もありませんでしたが、後々になって炎症を起こさないか、私は最悪のことも考えて心配になってきたのです。そこで近くの眼科に行ってみることにしました。 眼科は娘にとって初めての経験。痛い思いをさせてしまわないかと親の私のほうが不安でドキドキでしたが、診察室に入って事情を説明すると医師が「そういうこともあるよね」と笑い飛ばしてくれたので、安心して診察を受けられました。結果は特に目の中が傷ついているということもなく、薬ももらわず帰ってくることができました。 読み聞かせのとき、私は少々疲れていたのかもしれません。しかし、ついウトウト……では済まされない大事故に繋がるような出来事。私は、気を付けなければと肝に銘じたのです。眼科は私自身もあまりかかったことがなかったのでドキドキしましたが、心配なときにすぐに診てもらうことで安心できてよかったなと感じました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:斎藤ますみ1児の母。保育士として働く傍ら、自身の出産・子育て経験をもとに、妊娠・出産・育児に関する記事を中心に執筆している。 イラスト制作者:イラストレーター うちここ年子男児を育てる2児の母。家族で過ごす日常や思い出をInstagram(@uchikoko20)やブログ「うちここ日記」で描いてます。
2020年10月20日こんにちは、ユウコトリトリです。保育園児から中学生まで、3人の子どもを子育て中です。今回のテーマは「おやすみ前の読み聞かせ」。 子どもとの大切なコミュニケーションタイムであり、同時に睡魔との戦いでもあります……。しかし、睡魔に打ち勝ち子どもが眠りにつけば、自由時間が待っている! ……とは言え、なかなか上手くいかないんですけどね。 あまりにも文字数が多い本は、時々飛ばし読みを試みるのですが、何故か高確率でバレます。心を読まれているのでしょうか……。 著者:イラストレーター ユウコトリトリ2007年、2011年、2015年生まれの騒がしい三姉弟を子育て中のワーママ。Instagramにて、育児あるあるや日常の小ネタをカエル漫画でゆるっと更新中!
2020年08月09日小学校に入り勉強が始まると、よく耳にするのが「文章題が解けない」という悩み。文字の読み書きや計算は得意でも、文章を読解する力が足りずに文章題でつまずいてしまうことがよくあるようです。この春1年生になった友人のお子さんも同じような悩みを抱えていました。数が大好きで常に数のことを考えているような男の子。小学校に入ったら勉強楽しみだねと話していたのですが、上記の問題に直面している様子。なぜそのようなつまずきが起こるのか。そして解決法はあるのでしょうか。今回は、ベネッセお茶の水ゼミナールの現役国語講師 秋元暁哉さんに解決方法について話を聞きました。計算をする時に数字を“記号”としてとらえている「読み書き計算」は得意なのに、文章題になった途端に解けなくなる原因について聞いてみると、「計算と文章題を切り離して考える人が多いのですが、計算はあくまでも、文章題を解くためのツールです。文章題になると解けない理由は、計算をする時に数字を“記号”としてしかとらえていないことが原因のひとつ。数字の並びに反射的に反応しているので、その計算がどのような成り立ちなのかわかっていない可能性があります」とのこと。そのため、『2+3=5』という計算ができても、『バスに2人のお客さんが乗っています。次のバス停でさらに3人乗ってきました。今、バスに乗っている人数は何人ですか?』と問われると固まってしまうのだそう。これは、『2人と3人があわさって5人』という具体的なイメージを計算に落とし込むことができていないから。そこで大切になるのが、「文章を映像化する力」なのだそう。文章の映像化に必要なのは「音読」では、低学年の子ども達が、文章を映像化する力を育むためには、何が必要なのでしょうか?「僕は「音読」がとても効果的だと思っています。文字を目で追っているだけだと、読んでいるうちに問題の意図がわからなくなりがちです。声に出すことで耳からも情報が入ってくるので、文章を映像のようにイメージしやすくなります。これが、教科に関わらず問題を読んで解く時には必須です」。「音読」のメリットと効果についてまた、「音読」には3つの効果があると言います。その効果とは、1.つまずきに気づき、脳の可視化ができる問題を声に出して読ませることで、本人がどこでつまずいているかが分かります。例えば、「ぼく は(wa) ○○」という文章を「ぼくは(bokuha) ◯◯」と読んでいるとします。これは「てにをは」がきちんと理解できていないことが分かりますよね。語彙力不足、文章の成り立ちを理解できていない、文章を具体的にイメージできていない、などどこで引っかかっているのかが見えてきます。つまり、お子さんの「脳の可視化」ができるのです。わが子が何でつまずいているのかがわからない時はまず問題を音読させてみましょう。大切なのは、音読している間はきちんと聞いてあげること。ただ読ませるだけではいけません。2.集中力を起動させる文章を声に出して読むと、読むことに集中せざるを得なくなります。声に出すというのは、つまり身体を使うということ。目で追うだけでなく、口を使って読み、耳からも情報が入ります。身体を使うことで自然と脳が集中してくれます。そうすることで我に返り、自然と問題の意図やどこで間違っていたか気づけることがあります。3.文章の映像化・身体化ができる先述した通り、音読は身体を使って文章を読む行為。視覚・聴覚の2つで文章を捉えることで、文字の羅列を絵にして再現しやすくなります。身体を使って理解することで、どのようなストーリーなのかが手に取るようにわかるようになるのです。音読できるようになるために必要なのが「読み聞かせ」ただし、音読はだれでもすぐにできるようになるわけではないのだそう。何も読んでもらったことがない子どもに、いきなり音読をしろと言っても効果的ではないので、ステップ順に取り組むことで、「音読」が力を発揮できるとのこと。STEP0:絵本の読み聞かせSTEP1:音読をしてあげるSTEP2:音読をさせるつまり、まず最初にするべきことは、「読み聞かせ」なのだそうです。「絵本の読み聞かせ」の大切さ絵本の読み聞かせは、絵に対してのシチュエーション説明なので、子どもは絵を見ながら聞こえてくる文章でストーリーを理解します。これがまさに文章の映像化の第一歩なのだそう。赤ちゃん期は三原色を使った絵と音だけの絵本ですが、次にストーリーのある絵本を読むようになります。その文章も対象年齢を追うごとに複雑になっていき、次第に絵が少なくなり児童文学へと進んでいきます。その過程をたどることで、文章だけで具体的な映像を想像できるようになるとのこと。今までしてなくても大丈夫。これからが大切絵本の読み聞かせの重要性が分かると、今まであまり読み聞かせに力を入れてこなかった場合、手遅れでは…と気になりますよね。しかし、「そんなことはありません。今から読んであげればいいと思います」とのこと。「読み聞かせを始める時期は思い立ったらで大丈夫です。今、小学生以上で子どもが絵本に抵抗を示したら、児童文学や『ハリーポッター』のようなファンタジー小説の読み聞かせもよいと思います。それを繰り返していけば、自然と自分で読めるようになりますよ」。ただし、一番よくないのは、一方的に「本を読みなさい!」とひとりで読ませようとすること。大切なのは、「親子で一緒に読むこと」だそうです。「音読」は体験すべき必須過程秋元さんの話を聞いて、「音読」は、子どもが文章をイメージして理解するのにとても効果的なことが分かりました。それが、文章題を読み解く力につながるんですね。最後に音読やその前提である読み聞かせにに最適な書籍はあるか聞いたところ、なんでもよいそうです。一番は興味を持ってくれるもの。例えば、漫画でもOK!とにかく読んでいて反応するかどうかが大切。極端に言うと映画やアニメでも、ストーリーに反応するお子さんであれば必ず読めるようになるとのことでした。私もわが子が文章題を読み解く力を身につけられるように、読み聞かせや音読に力を入れていきたいと思います。<文・写真:ライター秋音ゆう>
2020年07月16日こんにちは!甥&姪大好きおばバカ平八です。今回は「子どもが答えやすい絵本の感想の聞き方」についてのお話です。わが家の甥と姪は絵本が大好き!子どもたちが退屈した時にはサッと絵本を出せば大体なんとかなるので、絵本はもう必須アイテム。外出を控えるようになってからも、図書館はうちにとって救世主です。そんなわが家では絵本の読み聞かせが日々の習慣となっているのですが、最近絵本を読んだ後の甥の“感想”に少し変化が現れました。「面白かった本」だけでなく「興味のない本」についても話をするようになったのです。それまで、「大好きな本」に関しては何度も読み聞かせのリクエストがあるのでわかりやすかったのですが、「それなりに面白かった本」と「興味のない本」については何もアクションがなかったため、傍から見ても区別がつきませんでした。甥は冒険活劇が好きですが、日常を題材にしたお話も嫌いではないようです。姪用に借りた低年齢向けの絵本にも興味のあるものとないものがあるようで、普通に読み聞かせた反応を見ただけでは甥の好みは把握できませんでした。甥の場合は答えるのが面倒なのか、質問とは関係のない謎の回答を返すことも多く…。読み聞かせ後に大人からあれこれと突っ込んで感想を聞くのも、子どもが絵本の余韻に浸れないためNGと聞いたことがあります。それでも、なんとなくで良いから読んだ本がどのくらい面白かったのか聞いてみたい!甥の負担にならない方法で感想を引き出せないものか。そこで考えついた感想の聞き方は…。5段階評価で聞いてみることにしました!甥にはこのやり方が合っていたらしく、質問に答えやすいようです。回答は大体「1」「3」「5」のどれかですが、絵本を読んだ甥が「面白かった」のか「普通」だったのか「つまらない」と感じたのか、ある程度の好みを把握することができます。何度か聞いてみると、意外な本を面白いと感じていたり、好きそうだと思っていた本が案外そうでもないということに気付けました。絵本は不思議な内容やぶっ飛んだ内容のものも多く、それに対し「甥はどう感じたのか」気になった時に聞くのも面白いです。甥の機嫌や状態によっては5段階評価すらうっとおしく感じるようなので、毎回は聞けませんが、甥の考えを知る手段として活用してみようと思います!
2020年06月02日製作総指揮・原作・脚本を務める「キングコング」西野亮廣が、『映画 えんとつ町のプペル』の映画完成前に、映画本編全てを読み聞かせるオンラインイベントが開催されることが分かった。現在、「日本中の子ども達に映画をプレゼントしたい!」という思いからクラウドファンディング企画が進行中。本作の前売券を全国各地にある子どもに関連する団体へプレゼントできるもので、第1弾では13,319人のサポーターから、3200万円の支援金が集まった(2月26日~4月26日)。そして今回、クラウドファンディング企画第2弾が始動。そのリターンとして、本編完成前に全物語を大公開。西野さんが、絵本と違う映画オリジナルの物語を、映画完成前に全て解禁。自宅の寝室からオンラインで読み聞かせる。今回の企画について西野さんは「多くの表現者は、いわゆる『ネタバレ』というものを嫌いますが、『えんとつ町のプペル』という作品は、絵本にしても、個展にしても、ミュージカルにしても、お客さんと一緒に作って、お客さんと一緒に育ってきた背景があります。そんな中、『映画 えんとつ町のプペル』だけ『完成をお楽しみに』としてしまうのは、一本筋が通っていないなぁと思いまして、『ストーリーを先に知りたい人』は知れる環境をご用意させていただきました」と説明している。さらに、5月29日からサイン入りシナリオ本がペアチケットとセットでリターンとして登場する。『映画 えんとつ町のプペル』は12月、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2020年05月29日編集部:学研キッズネット編集部読めばしぜんにからだが動く!20万部を突破した、家庭でも園でも大人気の「パンダたいそう」シリーズ(講談社)に、待望の新刊『パンダ オリンピックたいそう』が登場!読み聞かせ2歳から、ひとり読み4歳から。みんなこぞって真似しちゃう絵本“子どもがしぜんに体操しはじめる絵本”として、保育園や幼稚園、子どもイベントの読み聞かせなどで大好評のパンダたいそうシリーズ。愛嬌たっぷりのパンダがポーズをとれば、みんなこぞってまねっこしてしまうという驚きの絵本なのです。このかわいいパンダを生み出した絵本作家のいりやまさとしさんは、2人のお子さんを子育て中のお父さん。パンダの微妙な表情やポーズにもこだわり、実際に子どもたちが楽しくかわいく体を動かせるようにアイデアを練っています。そしてこのたび、新刊のオリンピックバージョンが登場!重量挙げ、アーチェリーなど、オリンピックならではの選りすぐり8種目の選手になりきります。しかも、シリーズのなかでもその運動量はピカイチ!一冊まるごと上手にたいそうできれば、金メダルもさらに輝くはず!おうち時間に楽しく運動して、体も心もぴかぴかに!初版限定“なりきり ぴかぴか 金メダル”発売を記念して、パンダたいそうオリジナルの“なりきり ぴかぴか 金メダル”を同梱しました。かわいいパンダのイラストが立体的に浮き出た直径9cmのメダルで、型から外してお好みのリボンなどを通せば憧れの“金メダル授与ごっこ”も楽しめます!(※メダルは厚紙でできています。写真のリボンは付いていません。)●遊んだ後や、お食事前は、手指もぴかぴかに!園やご家庭でご自由にお使いいただける「パンダたいそう てあらいポスター」を、2020年3月2日にSNSで配信したところ、日本国内だけでなく、台湾・韓国・イタリア・ベトナムから翻訳して使用したいとのオファーがあり、たちまち外国語版もできあがりました。世界中の子どもたちの毎日の手洗いタイムが、楽しい時間となりますように。【パンダたいそう特設サイト】【書誌情報】『パンダ オリンピックたいそう』初回限定特典「なりきり ぴかぴか 金メダル」付き作:いりやまさとし定価:本体1000円(税別)ページ:36サイズ:A12取判(206mm×206mm)▼購入はこちらから【パンダたいそうシリーズ好評発売中!】■いりやまさとし東京都生まれ。 キャラクターデザイン、グリーティングカードのデザイナーを経て、フリーのイラストレーターになる。おもな作品に、「ぴよちゃん」シリーズ(学研)、『おやすみなさいの おと』『ころころパンダ』『ゆらゆらパンダ』(講談社)など。■「学研キッズネットFor Parents」のニュース一覧はコチラ■学研キッズネット編集部(がっけんきっずねっと)『学研キッズネット』は、1996年にオープンした小・中学生のためのWebメディアです。学研の子ども向け書籍や雑誌の編集ノウハウを活かし、子どもたちが安全に楽しめるサイトとして運営しています。子どもたちのしあわせのために、家族のしあわせのために、有益な情報やサービスをお届けできるよう、いつも精一杯がんばっています。すくすく伸びる子どもたちのために
2020年05月29日俳優の高橋克典が公式YouTubeチャンネル「高橋克典の絵本読み聞かせ」を開設し、15日に最初の読み聞かせ動画を投稿した。高橋は、「いかがお過ごしですか?」とあいさつし、「コロナ疲れのお子さんたちのために、そしてまた、がんばって生きているのに本なんて読んでもらうことのなくなってしまった大人の皆さんの癒やしにして頂いていいんですけども(笑)、以前から好きだった絵本の読み聞かせ、あるいは本の朗読をして皆さんにひとときホッコリした時間を持っていただけたらと思い、遅ればせながら立ち上げさせて頂きました」と開設の経緯を説明。読み聞かせ初投稿となる1作目は、アニメ映画や舞台などでも人々に親しまれてきた名作『あらしのよるに』(刊行:講談社 作:木村裕一 絵:あべ弘士)。「以前からお付き合いさせて頂いております、『あらしのよるに』という作品が大変有名な木村裕一先生に打ち明けたところ、ご許可をいただくことができまして、この場を持つことができるようになりました」と報告し、「木村先生、スタッフの皆さま、出版社の皆さま、誠にありがとうございます」と感謝の言葉を伝えた。『あらしのよるに』の読み聞かせ動画は8月13日までの期間限定で、「55歳高橋克典が読む絵本の読み聞かせ。うまくいくといいんですが、やってみたいと思います。楽しんでいただけたら幸いです」と呼び掛けた高橋。インスタグラムには早速、「感激しました」「凄い迫力」「効果音も入って素晴らしい出来上がり」と絶賛のコメントが寄せられている。
2020年05月16日私には2歳と6歳の娘がいます。読解力、想像力、集中力アップのため、できれば読書好きな子に育ってほしいと思い、小さいころから読み聞かせには力を入れてきました。理想としては子ども部屋に大きな絵本棚を置き、本屋で好きな絵本をいくらでも買ってあげたいのですが、なんせ絵本は結構高い! そんな訳で、わが家は3つの節約術を実践して、たくさんの絵本を読んでいます。 図書館で借りる図書館で絵本を借りるというのは誰でも思いつく、節約術だと思います。わが家では月に1回ぐらい上限いっぱいの絵本を借りています。図書館は無料で良いのですが、なかなか人気の絵本を借りられないのが難点。 どうしても借りたい絵本があるときは予約しますが、いつ借りられるかわからないのでお手軽ではありません。でも、たくさんの絵本が借りられ、たまに思いがけずすごく良い絵本に巡りあえることもあります。 フリマアプリで絵本を買う子どもが幼稚園で読んでもらって気に入った絵本や話題になっている絵本は、フリマアプリ(メルカリ)で買うことが多いです。人気で状態が良い絵本はそこまで安くはないのですが、それでも新品の8割ぐらいの値段で購入することができます。 さらに同じ出品者さんからまとめて買うとお買い得。もちろんわが家も絵本を買うだけではなく、対象年齢がすぎてしまった状態の良い絵本は売ってお金にしています。ブックオフなどの古本屋で購入することもありますが、「この絵本が欲しい」という場合はフリマアプリのほうが探しやすくてラクです。 絵本ナビを利用する「絵本ナビ」とは、絵本や児童書に特化した日本最大級の情報サイトです。絵本ナビでは絵本を購入したり絵本の口コミを読めたりするだけではなく、会員登録をすると、一部の絵本が1回全ページ試し読みできます。全ページ試し読みできる作品の数はなんと2,000冊以上! 私は絵本ナビを利用して、名作や最近話題の絵本を子どもたちに読んであげています。また、絵本ナビでは、絵本のレビューを書いて掲載されると20ポイントもらうことができ、1ポイントは1円として絵本の購入に利用可能。絵本が無料でゲットできると思うと筆も進み、私は平均して月500ポイントは貯めています。現在、3,000ポイント貯まったので、絵本を3冊ほど買ってあげる予定です。 小さいうちから絵本にたくさん触れさせ、読書好きの子に育ってくれたらうれしいと思っています。お金をあまりかけずに、たくさんの絵本を読むために図書館、フリマアプリ、絵本ナビを駆使していますが、節約になる以外にも家が絵本であふれかえらずにすむという利点もあります。 ※本記事の内容は、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が出される以前の体験談です。緊急事態宣言の発令中は不要不急の外出の自粛が求められています。 著者:小川恵子5歳と1歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。
2020年05月10日子どもに絵本を読んであげるとき、「どうせだったら、うまく読んであげよう」と考える人もいるはずです。でも、「絵本スタイリスト®」であり、絵本の読み聞かせのプロでもある景山聖子さんは、「うまく読もうとしなくていい」と語ります。その理由はどんなものでしょうか。子どもの年齢別のおすすめ絵本と併せて、読み聞かせのコツを教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカット)子どもの年齢に合った絵本を「プロ」に選んでもらう絵本の読み聞かせをする前に、なによりも子どもの発達段階に合った絵本を選ぶことが大切になります。というのも、絵本はそれぞれ対象年齢を考えて学習効果などなんらかのメリットがあるようにつくられているからです。なかには、まだ1歳くらいの赤ちゃんに、「4〜5歳向け」の絵本を読んで反応が悪いからといって、「うちの子は絵本が嫌いだ」なんて思うような人もいるようですが、発達段階に合っていない本を読み聞かせしているのですから反応が悪いのは当然です。ただ、むかしの絵本には「○歳向け」というふうな表示がありましたが、じつはいまの絵本にはその表示が減ってきています。では、どうやって絵本を選べばいいのでしょうか?それはとても簡単なこと。「絵本のプロ」に教えてもらえばいいのです。図書館に行けば、「0〜1歳向け」「2〜3歳向け」というふうに、絵本の棚がわけられていることもあります。そういう分類をリストにして配布している図書館もありますから、それらを参考に選べばいいわけです。あるいは、まさに絵本のプロである図書館の司書さんに話を聞いてもいいでしょう。きっと、それぞれのお子さんに合った絵本を紹介してもらえるはずです。ストーリーではなくコミュニケーションが大切では、子どもの年齢に合った読み聞かせのコツと、わたしがおすすめする絵本を紹介していきましょう。まずは0〜1歳の子どもへの読み聞かせについて。この時期の子どもは、親との親密なコミュニケーションによって親子の絆を築いていく時期にあたります。もちろん、まだストーリーは理解できません。ですから、重要となるのは絵本のストーリーなどではなく、親子のコミュニケーション。この年齢の子どもを対象とした絵本には、親子でコミュニケーションが取りやすいように、擬音語や擬態語がただ並んでいるだけというような内容が多いものです。わたしがおすすめするのは、『じゃあじゃあびりびり』(偕成社)。それこそ、擬音語や擬態語が並んでいるだけです。それらを子どもの目をしっかり見て、大げさに抑揚をつけるなど面白おかしく読んであげてください。そうすることで、子どもは「お父さん、お母さんと過ごす時間は楽しい」「絵本は楽しい」と感じ、ゆくゆくは読書に親しんでくれる子どもに成長してくれるでしょう。続いて、2〜3歳の場合です。この時期の子どもは、日常生活にとても強い興味を示します。大人がやっていることに興味を持って自分でもやりたがりますが、内容によっては危険が伴うこともあり、なんでも経験させるわけにはいきません。ですから、絵本のなかでいろいろな日常を経験させてあげましょう。雨などの天候や食べ物など、日常が描かれているものが最適です。わたしのおすすめは『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド)。それこそおいしそうな食べ物がたくさん描かれていますし、内容として助け合いの大切さを学べるというメリットもあります。4〜5歳向けの絵本は「栄養価が高い絵本」の宝庫それから、4〜5歳の子どもを対象にした絵本は、まさに良書の宝庫です。4〜5歳向けの絵本には、「栄養価が高い絵本」と呼ばれるようなロングセラーの絵本がたくさんあるのです。この時期の子どもは、比較的長いストーリーもしっかり理解できるようになることがその要因でしょう。それぞれに個性的なストーリーを持っているバリエーション豊かな絵本がたくさんあります。それらを通じて、さまざまな「体験」をさせてあげることが、子どもの人格を豊かにしていくために大切です(インタビュー第1回参照)。わたしがおすすめするのは『ラチとらいおん』(福音館書店)。内容は、泣き虫だった男の子が、ある日出会ったライオンに特訓してもらって少しずつ強く成長していくというもの。成長の真っ最中にある子どもの心に大いに響く内容です。最後が、6〜7歳の子どもを対象とした絵本について。この時期の子どもは、心が急激に成長しています。そのため、それまでならお父さんやお母さんになんでもいえたのに、「これはいっちゃいけない」「これはいったら恥ずかしい」といった気持ちや悩みが出てきているものです。そこで、そういう子どもの心に寄り添って癒やしてくれるような内容の絵本を与えるのがいいでしょう。わたしからは、『びゅんびゅんごまがまわったら』(童心社)をおすすめしておきます。この絵本では、開かれた小学校生活のシーンが繰り広げられ、親しめる校長先生が登場し、「大人を信じてなんでも話してみたら?」というメッセージもあります。子どもの心が温かくなり、大人は寄り添ってくれる存在として映ることで、悩みが生まれはじめる子どもの心を自然と癒しやてくれることでしょう。「うまく読もう」なんて思わなくていい最後に、全般的な絵本の読み聞かせのコツについてアドバイスしておきましょう。まず、子どもはまだ理解力が成長している途中にありますから、とにかくゆっくり読むということが大切です。大人からすれば、ゆっくりだと感じるスピードをもう1段階遅くするくらいがちょうどいいでしょう。また、読み終わったあとに「どう思った?」と感想を聞くことは絶対に避けましょう。子どもは、絵本を通じて描かれている絵の前後を空想のなかで動かしています。そうして、想像力や集中力、感受性を育んでいるのです。その作業は、絵本を読み終えたあとも子どものなかで続いています。でも、そこで「どう思った?」と聞かれると、その大切な作業を止めてしまうことになってしまう。それから、うまく読もうとすることもNGです。読み聞かせは親の発表会ではありません。絵本は子どもとのコミュニケーションの道具だというふうに考え、子どもの興味がどこに向いているかというところをいちばんに考えてください。子どもがどんどんページをめくりたがるならそうさせればいいし、逆にひとつのページに興味を持って立ち止まったら飽きるまで見せてあげればいい。絵本の内容から親子の会話が盛り上がったら、そのまま絵本を読むことをやめても構いません。そのことが、親子の絆を深め、子どもに「絵本は楽しい」と感じさせ、読書や勉強に対する興味を持たせることにもつながるのです。『子育ての悩みには“絵本”が効く!! ママが楽になる絵本レシピ31』景山聖子 著/小学館(2018)■ 絵本スタイリスト®・景山聖子さん インタビュー記事一覧第1回:「絵本の読み聞かせ」から、子どもが学ぶもの。そして、親が手に入れるもの。第2回:「勉強が勉強でなくなる」のが絵本の魅力! でも「勉強のつもり」で読み聞かせてはダメ第3回:「上手に読んであげて、感想を聞く」のは絶対に避けて。絵本の読み聞かせの鉄則です第4回:「もっと頑張らなきゃ」と自己嫌悪に陥りがちな母親たちに、励ましをくれる絵本の存在(※近日公開)■景山聖子さん連載『絵本よみきかせコーチング』記事一覧【プロフィール】景山聖子(かげやま・せいこ)群馬県出身。絵本スタイリスト®。群馬テレビアナウンサーを経て上京し、TBS、テレビ朝日、日本テレビ等で報道番組などのリポーターを務めたのち、ナレーターへ転身。NHKラジオの朗読番組『私の本棚』などを担当する。一児の母となると同時に、絵本の世界に魅せられ、2013年に(社)JAPAN絵本よみきかせ協会を設立し、代表理事に就任。ボランティア認定資格講座には全国から人が集まり、公共施設やカルチャーなどの「よみきかせ講師」も多数育成。現在は、絵本を介しての子育てに関する講演活動を行うほか、パナソニック読み聞かせ機能搭載ライトのアドバイザーやカルピス読み聞かせ隊のサポーターに就任。アカチャンホンポ・ピジョン保育士の全国社員研修なども担当。NHK総合テレビで絵本の朗読も行う。園や小学校での絵本の読み聞かせも続け、絵本の持つ力を広めるために精力的に活動している。主な著書に、『今日から使える読み聞かせテクニック』(ヤマハミュージックメディア)、(『子育ての悩みには“絵本”が効く!! ママが楽になる絵本レシピ31』(小学館)、『子どもが夢中になる 絵本の読み聞かせ方』(廣済堂出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年04月21日家庭教育の一環として、「絵本の読み聞かせ」を重視しているみなさんも多いでしょう。「絵本スタイリスト®」である景山聖子さんは、絵本の読み聞かせのメリットとして、「子どもの人格を豊かにしてくれる」ことを挙げます。その一方で、「子どもの学力、とくに国語力の向上にも役立つ」といいます。その理由を教えてもらいました。構成/岩川悟取材・文/清家茂樹写真/石塚雅人(インタビューカット)文科省のお墨付き!絵本の読み聞かせで学力は上がるわたし自身は、絵本の読み聞かせのメリットというと「子どもの人格形成に好影響を与える」ことを第一に挙げますが(インタビュー第1回参照)、絵本の読み聞かせは、子どもの学力向上にも大いに好影響を与えます。このことには、文部科学省の調査データがエビデンスを与えてくれます。文部科学省の調査では、小学生と中学生の親を対象に、子どもが幼い頃に積極的に絵本の読み聞かせをしたかどうかをアンケートしました。そして、「積極的に絵本の読み聞かせをした」と答えた親の子どもと、そうではない親の子どもでは、前者のほうが小学生、中学生ともに国語と算数(数学)の試験成績で大きく上回ったのです。あるいは、2015年にKUMONが現役東大生100人を対象に行ったアンケート調査では、「子どもの頃に親にしてもらって感謝している教育」として、じつに40人が「絵本の読み聞かせ」を挙げました。これは、選択肢のなかの堂々1位。それだけ、その後の学力の伸びに絵本の読み聞かせが役立ったと東大生自身が考えていることがわかります。また、4人の子どもを東大に合格させたとして有名な、佐藤ママこと佐藤亮子さんも、さまざまなところで絵本の読み聞かせの有用性を語っているひとりです。佐藤ママによると、なんと子どもが3歳になるまでに1万冊の絵本の読み聞かせをしたのだといいます。勉強を勉強ととらえさせず親しませる絵本の働き先の文部科学省の調査では、幼い頃に絵本の読み聞かせをたくさんしてもらった子どもは、そうではない子どもに比べて、国語、算数(数学)ともに試験成績がよかったことがわかりました。そのうち国語力に絵本の読み聞かせが与える影響が非常に大きいのではないかと、わたしは自分の体験から考えています。ひとつ、ここでわたしのエピソードを紹介しましょう。ある小学校で絵本の読み聞かせを依頼されたときのことです。私が主宰するよみきかせ協会のボランティアのみなさんで行ったのですが、読み聞かせの対象は1、2年生の子どもたち。学校からは「1、2年生は俳句の勉強をまだしていないので、俳句の絵本は使わないでください」といわれていました。でも、わたしはあえて松尾芭蕉の『おくのほそ道』(ほるぷ出版)という俳句を題材にした絵本をある方に読んでいただきました(笑)。なぜなら、とってもいい絵本である他、読み聞かせをお願いした人が俳句好きで、その読み聞かせが楽しさで満ちあふれていたからです。その絵本では、事あるごとに「そこで一句!」という決まり文句が出てきます。そのときに、子どもたち全員で行うジェスチャー加えることで一体感をつくりました。すると、そのリズムや繰り返しが楽しかったのでしょう。子どもたちは自分でも知らないうちに俳句になじみ、最終的には「自分で俳句を詠みたい」という子も出てきたほどでした。これは、絵本というツールを使って、「勉強」という意識ではなく、「楽しいこと」という意識で俳句に触れることができたからでしょう。さらには、しばらく時間がたってから、その小学校の校長先生から電話を頂きました。その内容は、「あの読み聞かせのおかげで俳句に対するファーストインプレッションがすごくよかったせいか、子どもたちが実際に俳句の授業を受けるときにもとても楽しんで、かつすごい集中力を発揮して勉強してくれた」というお礼でした。絵本には、勉強を勉強としてとらえさせずに親しませるという働きがあります。それこそ、俳句など子どもにとってちょっとなじみがないような国語の単元に事前に触れさせるには最適なツールといえるのではないでしょうか。親が「勉強のつもり」で読み聞かせするのはNG!もちろん、絵本には子どもの語彙力を高めるという力もあります。絵本のいいところは、もちろん絵があるところ。子どもが昔話の絵本を読んでいて、「かやぶき屋根」という言葉がわからなかったとしましょう。でも、すぐそばにはかやぶき屋根の絵が描かれてある。そうして、出てくる言葉が具体的にどういうものなのかをその場で学べるわけです。文字が羅列されているだけの本ではこうはいきませんよね。あるいは、絵本に親しむことよって、文章の書き手のメッセージを推測する力を高められることも考えられます。中学受験をするような子どもは、いわゆる論説文もきっちり読み解く力が求められます。絵本をはじめとした本にあまり親しむことなく、いきなり難しい論説文を読み解くのはかなりハードルが高いことでしょう。でも、幼い頃から絵本に親しみ、児童書なども含めて読書をする習慣がついていたらどうでしょうか?その子は、小さいときからさまざまな文章のパターンを自分のなかにデータベースとして蓄積しています。そのため、論説文を読み解くにも、「あ、あのパターンの文章だな」というふうに、文章の構成や重要なことが書かれているであろう部分を推測することができる。そうして、難しい論説文も容易に読み解くことができるのです。ただ、みなさんに注意してほしいのは、絵本の読み聞かせが子どもの学力、とくに国語力を高めるために有効だからといって、「勉強のつもり」で読み聞かせをすることは避けてほしいということ。子どもはとっても敏感で、親がなにを考えているのかをしっかり感じ取れますから、親が「勉強のつもり」で読み聞かせをしようとすると、子どもはそのことを感じ取り、絵本が嫌いになり、勉強嫌いになってしまいかねません。絵本の読み聞かせが子どもの国語力を高めることはたしかですが、「子どもの国語力を高めたい」と思うのなら、その思いはいったん置いて、子どもと過ごす時間をただ楽しんでください。その姿勢が、最終的には子どもの国語力を伸ばしてくれるはずです。『子育ての悩みには“絵本”が効く!! ママが楽になる絵本レシピ31』景山聖子 著/小学館(2018)■ 絵本スタイリスト®・景山聖子さん インタビュー記事一覧第1回:「絵本の読み聞かせ」から、子どもが学ぶもの。そして、親が手に入れるもの。第2回:「勉強が勉強でなくなる」のが絵本の魅力! でも「勉強のつもり」で読み聞かせてはダメ第3回:「上手に読んであげて、感想を聞く」のは絶対に避けて。絵本の読み聞かせの鉄則です(※近日公開)第4回:「もっと頑張らなきゃ」と自己嫌悪に陥りがちな母親たちに、励ましをくれる絵本の存在(※近日公開)■景山聖子さん連載『絵本よみきかせコーチング』記事一覧【プロフィール】景山聖子(かげやま・せいこ)群馬県出身。絵本スタイリスト®。群馬テレビアナウンサーを経て上京し、TBS、テレビ朝日、日本テレビ等で報道番組などのリポーターを務めたのち、ナレーターへ転身。NHKラジオの朗読番組『私の本棚』などを担当する。一児の母となると同時に、絵本の世界に魅せられ、2013年に(社)JAPAN絵本よみきかせ協会を設立し、代表理事に就任。ボランティア認定資格講座には全国から人が集まり、公共施設やカルチャーなどの「よみきかせ講師」も多数育成。現在は、絵本を介しての子育てに関する講演活動を行うほか、パナソニック読み聞かせ機能搭載ライトのアドバイザーやカルピス読み聞かせ隊のサポーターに就任。アカチャンホンポ・ピジョン保育士の全国社員研修なども担当。NHK総合テレビで絵本の朗読も行う。園や小学校での絵本の読み聞かせも続け、絵本の持つ力を広めるために精力的に活動している。主な著書に、『今日から使える読み聞かせテクニック』(ヤマハミュージックメディア)、(『子育ての悩みには“絵本”が効く!! ママが楽になる絵本レシピ31』(小学館)、『子どもが夢中になる 絵本の読み聞かせ方』(廣済堂出版)がある。【ライタープロフィール】清家茂樹(せいけ・しげき)1975年生まれ、愛媛県出身。出版社勤務を経て2012年に独立し、編集プロダクション・株式会社ESSを設立。ジャンルを問わずさまざまな雑誌・書籍の編集に携わる。
2020年04月18日家で過ごす時間が増えている今、ご自宅で絵本や本を読んでくれるといいなと思っているパパママも多いと思います。しかし、「本に興味を持たない」、「集中して聞いてくれない」などと悩む声も。そこで今回は、現役保育士てぃ先生に編集部が質問! 子どもと絵本を楽しむコツについて教えてもらいました。てぃ先生関東の保育園に勤める男性保育士。ちょっと笑えて、可愛らしい子どもの日常をつぶやいたTwitterが好評を博し、フォロワー数は49万人を超える。現在は保育士の専門性を生かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディアなどで発信中。Twitter: @_HappyBoy Youtube: 本が苦手な子に、少しでも興味をもってもらうには?―「本が苦手な子」に興味をもってもらうには、どんな工夫をすると良いですか?「しばらく飾っておく」という方法です。子どもの目に入るところに絵本を飾っておくと興味を示してくるんです。それだけで本を楽しむための効果的な“導入”になります。てぃ先生:その他にも「何回かに分けて読む」のもテクニックです。特に長めの絵本の場合、何回かに分けるといいと思います。例えば、「続きはお昼寝のあとね」なんて約束をしながら、分割して読み進めれば、集中力が持たない子でも最後までお話を楽しめると思います。「親子で絵本を楽しむコツ」を知りたい!―家庭で「本を読む時間」を増やすには、どんな方法が有効ですか?3つのポイントがあると思います。まずは、「親が読書をすること」「その子の年齢や発達段階に合わせた本を選ぶこと」「とにかくゆっくり読むこと」です。てぃ先生:「親が読書をすること」について、大人がやっていないことを子どもに習慣づけるのは難しいですし、「大好きなパパ・ママが興味を持っているもの」には、子どもも自然に関心を持つもの。読書している姿を見せると良いと思います。「その子の年齢や発達段階に合わせた本を選ぶこと」も大切です。2歳でも3歳用の本が合う子もいますし、逆に年長さんが3歳用の本を読んでも全く問題はありません。「難しい」と思うと興味を持たないので、その子が今楽しめる本を選んであげてください。最後に、読み聞かせの際には「とにかくゆっくり読むこと」。大人のスピードで進めると、想像が広がらないまま終わってしまいがちです。子どもの頭の中で絵本のキャラクターが動いていることもあるので、読むスピードは大人が思う半分以下でOK。ページをめくる際も、ゆっくり“タメ”を作りながら進めるのがおすすめです。1ページ1ページ、大切に読んであげてください。保育園での「読み聞かせ」にはどんな工夫が?―保育園では、どんなタイミングで読み聞かせをされますか?園では主に、2つの狙いで絵本を読む時間をつくります。ひとつは純粋に“楽しみ”として、もうひとつは、物事の“導入”として活用しています。てぃ先生:遊びのなかで子どもからリクエストをもらって読むこともあれば、お昼寝の前後や、教室の空気を落ち着かせたいときにも絵本をよく使います。導入としては、例えば先にひなまつりに関する絵本を読んで興味を喚起させてから、ひなまつり行事の準備を始める…といった具合に絵本を活用しています。行事そのものの理解ができないと、子どもの気持ちも付いてこないことがあります。また読み聞かせをする際には、手遊びから入ったり、擬音が多い本を選んだりすることが多いですね。歌や振付、体操などが付いている絵本もよく使います。先生たちで事前にピアノ伴奏やダンスを練習しておき、一緒に身体を動かしながら歌ったり、踊ったりしながらだと、より楽しい時間にできます。てぃ先生おすすめの「歌って踊れる」絵本― 家でも身体を動かしながら楽しめる、おすすめの絵本はありますか?最近の絵本でいえば、『ベジベジベジベジ・ベジタブル!』という本はどうでしょうか。本格的な歌が3つも入っていて、どれもキャッチーなメロディ。歌詞も覚えやすくて良いと思います。自然と体が動くようなメロディなので、ジャンプしたりクルクル回ったり子どもが好きそうな動きを、ご家庭で自由に振り付けするのも楽しめると思います。てぃ先生:有名アニメキャラクターの声も務める、高山みなみさんのナレーション付き動画(DVD)も付いているので、本が苦手な子には、まずDVDで目と耳から理解して、導入にすると良いと思います。アクセントの付け方ひとつとっても「さすがプロ」というクオリティで、私もとても引き込まれました。またこの本は、食育にも使えると思いますね。「ご飯を残すと、もったいないよ」なんて言ってもなかなか理解してもらいにくいですが、「(本に登場する)ナッス君やジャンガ君が悲しむよ」と言えば、子どもたちの心にもすんなり届くのではないでしょうか。ママのお悩みも解決?!「歌って踊れる」絵本『ベジベジベジベジ・ベジタブル!』てぃ先生もおすすめの『ベジベジベジベジ・ベジタブル!』は、歌って踊って楽しめる新感覚の絵本。オリジナル主題歌3曲に加え、本編のナレーション付き動画や実写ミュージックビデオも収録されているので、絵本、音楽、そして映像と、いろいろな形で楽しめる作品になっています。「自分と違う特徴を持つ相手と仲良くすること」や野菜の廃棄処分など、社会的なテーマもありますし、子どもにとっても身近な「食」や「お友達」のことを考えるきっかけにも繋げられる絵本です。保育園から小学校低学年の子どもまで十分に楽しめる内容なので、きょうだいやお友達と一緒に、室内で思いきりからだを動かしながら、楽しんでみてはいかがでしょうか? ベジベジベジベジ・ベジタブル!詳細はこちらから [PR] ©2020 Oort
2020年03月27日自分が小さい頃に大好きだった絵本、覚えていますか? 子どもの絵本を選ぶ時、ついつい自分が大好きだった絵本を手にとってしまう、そんなママも多いはずです。「いつかはその絵本が孫に……!」そんな嬉しい想像も広がります。今回より、素敵なママが自分の子どもに受け継いだ名作絵本を紹介する不定期連載がスタート。第1回目は、ブックディレクターの旦那さん、愛娘・なまこちゃん、愛猫・サバ美ちゃんと4人のほんわかした日常に多くのファンを魅了するミュージシャン・坂本美雨さん。坂本美雨さんがわが子へ受け継いだ名作絵本をエピソードとともにご紹介します。昔と今をつなぐ、素敵なエピソードに心温まるはず。坂本美雨さんが受け継いだ、名作絵本たち (左から) 『11ぴきのねこ』(馬場のぼる著/こぐま社)、 『アンジュール』(ガブリエル・バンサン/BL出版)、 『わたしのワンピース』(にしまきかやこ/こぐま社)“坂本美雨さん、それぞれの名作絵本について教えてください”名作絵本_01『11ぴきのねこ』(馬場のぼる)1967年に第1作が発表され、50年以上に渡って受け継がれる名作シリーズ。とらねこ大将と10ぴきのねこの仲間たちが巻き起こす、予測不可能で愉快な冒険物語。好奇心旺盛で、ちょっぴりずる賢い。けれど、なぜか憎めない11匹のねこは世代を超えて愛されている。1967年4月初版。「母が馬場のぼるさんが好きで、家に何冊もありました。馬場のぼるさんが母と同じ青森出身というのも、母にとっては親近感があったのかもしれません。好奇心旺盛で、いたずら好き。ねこたちがどんどん表情豊かに見えてきて大好きな一冊になりました。娘に読み聞かせると、「なんでだよ〜!」とツッコミを入れながら(笑)とても楽しそうでした。私は『11ぴきのねこふくろのなか』が好きだったので、これから一緒にシリーズを読み進めていきたいと思います」(坂本美雨さん)名作絵本_02『アンジュール』(ガブリエル・バンサン)ベルギーの作家・ガブリエル・バンサンによる、白黒のデッサンのみで構成された“字のない”絵本。ある日突然、車の窓から投げ捨てられてしまった一匹の犬を巡る物語。絵本を手に取る人の想像力を強く刺激する不朽の名作。1986年5月初版。「絵本に言葉がないので、読み聞かせをされたわけではなく、当時はなにげなく手に取ってめくっていたのがきっかけです。最初は悲しいというよりも、「どうして置いて行かれてしまったのかわからない」。まだそういうことが起こるという現実すら知らなかったので、とにかく「なんで?」と思っていた気がします。大人になって改めて読んでみると、国の文化の違いなど色んなことを考えさせられました。例えば、今でもヨーロッパでは長いバケーションの前には捨てペットが増える、とか。今は娘の目に触れるところにはありますが、実はまだ読んでないんです。基本は自分で興味を持つものを選んで持ってくるので、それまで待とうと思っています」(坂本美雨さん)名作絵本_03『わたしのワンピース』(にしまきかやこ)ウサギさんが真っ白な布から手づくりしたワンピースを巡る、ファンタジー絵本。お花畑を散歩すると、ワンピースが花模様に。雨が降ると水玉模様に……次々変わるワンピースの模様が、読んでいる全ての女の子の心を躍らせます。1969年12月初版。「小さい頃、ページをめくるごとにワクワクしました。シッターさんがお裁縫が得意だったので、「こんな風につくってほしいな~」と思っていたら、この柄の布でカバンか何かを手づくりしてくれたような、おぼろげな記憶ですがそんな思い出もあります。娘はちょうどプリンセスに目覚め、ワンピースにトキメいている時期なので、彼女が着ている花柄のワンピースを「絵本のみたいだね!」と言うと、とても喜びます。ワンピースって、心模様なんだな~と感じます。周りの綺麗なものや感情に素直に染められていく、柔らかい心を持っていたいなと、絵本を通じて思いました」(坂本美雨さん)“坂本美雨さん、「読み聞かせ」について教えてください!”Q1.絵本を選ぶ時に大切にしていることがあれば教えてください。「感動させようとしていたり、教育的ではないこと。長新太さんなど、奇想天外で不条理さを楽しめるものが好きです!」(坂本美雨さん)Q2.読み聞かせをする時に大切にしていることがあれば教えてください。「こだわりというわけではありませんが、よくやるのは、お話だけではなくて、絵の細かい部分やおはなしと関係ないところを聞いたり、話を脱線させたりします」(坂本美雨さん)Q3.現在、なまこちゃんはどんな絵本が好きですか?『ムッシュムニエルをごしょうかいします』(佐々木マキ/絵本館)『キャベツくんとブタヤマさん』(長新太/文研出版)教えてくれたひとミュージシャン・坂本美雨さん1980年生まれのシンガー。音楽家の両親のもとで育ち、10代をニューヨークで過ごす。16歳で音楽家としてデビュー以降、音楽活動をメインにラジオのパーソナリティや執筆活動など多方面で活躍中。2015年に愛娘・まなこちゃんを出産。ブックディレクターの旦那さん、なまこちゃん、愛猫サバ美ちゃんとの家族の何気ない日常を綴るInstagramも人気。Instagram:@miu_sakamoto/Chiharu Fukutomi(BOOK)
2020年02月12日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!甥&姪大好きおばバカ平八です。今回は1歳児が「難しい絵本を読みたい(けど飽きる)問題」についてのお話です。わが家の子どもたちは(甥&姪)絵本が好きで、毎日読み聞かせをしています。近所に図書館があるのをこれ幸いと通いまくっており、職員さんに顔を覚えられるくらいの図書館ヘビーユーザーです。兄妹で年齢が離れているので、甥には3〜5歳向けの物語のある絵本、姪には0歳〜2歳向けのリズム感のある絵本と、それぞれの好みに合いそうなものを選んで読んでいます。 そんな風に絵本を分けていたのですが、ある時から姪がお兄ちゃん用に借りた3〜5歳向けの絵本を読みたがるようになりました。 1歳の姪には流石に内容が難しいのでは…?一応読んでみましたが、やっぱり長い文章部分で飽きてしまいます。 かといって絵だけをパラパラと見せても、文章を読むように促されます。 1度読めば興味を失うだろうと思いきや、何度も何度も同じ絵本を渡してきて…。 一体全体どうすれば満足してくれるのか!?同じような攻防を繰り返した末、私がたどり着いた読み方は…。 1ページに10行みっちり文章が書いてあろうと、1〜2文に超要約して読みます。しっかりお話を伝えるというよりは、姪が絵本を楽しむための補助のつもりです。ザックリとした読み方ですが姪は満足しているようで読める本の幅が広がりました。絵本を読む時に「ちゃんと全部読まなくちゃ」と構えてしまうと、読み聞かせが辛くなってしまうので、自分も楽しめる範囲で読むようにしています。こんなゆるい読み方でも、読まないよりは読んだ方が興味が広がるきっかけになればと期待しつつ…楽しく読み聞かせを続けたいと思います〜!
2020年01月26日私は小学校で読み聞かせのボランティアを15年やっているのですが…教室に3クラスくらい集まりますので、結構な人数になります。集まってしばらくはザワザワと落ち着かない子どもたち。こちらの話なんて聞いてくれません…。大声で怒鳴って静かにさせるほどの声量は持ち合わせていないし、ボランティアという立場からもその方法は違うな~と思っていました。そこで私がとった方法は…これ本当に効果ありました!子どもたちが注目し始めたな~と思ったら、皆の顔を見て小声ですが口をはっきり動かすと聞きとりにくくても自ら「聞こう!」としてくれるんです。聞こうとしてる子が増えるにつれてこちらの声も少しずつ大きくしていきます。そうすると子どもたちが落ち着いてお話を聞き始めてくれるのです。怒鳴って静かにさせるという方法は、子どもによっては怒鳴られたことで気持ちがざわざわして絵本に集中できない時間になってしまうかもしれません。自分から聞く姿勢になった子どもたちを褒めることを忘れずに続けるうちに、この方法を使わなくてもボランティアが前に立っただけで静かにできるようになりました。そして、この方法、実は日々の子育てでも結構使えるんです!楽しくてもケンカしてても興奮状態であることに変わりありません。子どものケンカを止めるには、こちらがさらに大声を出して制しないといけない瞬間もあると思うのですが、小声での話しかけもわりと有効でした。耳には入るけどハッキリ聞こえないくらいの音量で話しかけると、一瞬注意がこちらに向きます。そこでちょっと内緒の話っぽく話すと…コソコソ話って気になりますよね。そういう心理もあるのかもしれません。子どもがケンカして怒っていたらママは穏やかに話しかける楽しくて興奮していたなら落ち着いたトーンで話してみるもちろんこの手が使えないときもあると思いますが、叱らなくていい大したことないことで興奮してるようだったら、一度この方法試してみてはいかがでしょう。
2019年12月16日こんにちは、保育士の中田馨です。ママたちに相談を受けることの一つに、絵本のことがあります。「先生、絵本はいつから読んだらいいの?」「勝手にめくって“読む”ことをしないけど、まだ早いのかな?」など、さまざまな質問をもらいます。絵本を読んであげたいという思いはあるけれど、赤ちゃんの様子を見ているとなかなかそれを実践することができないようです。 今回は、いつから絵本を取り入れればいいか、どんな絵本を与えればいいのかなどをお話します。 絵本をなめるだけでも大丈夫?絵本を読み始めるのは「〇カ月からが良い」という決まりはありません。なめたりする時期もありますが、それでOK。絵本は親子のコミュニケーションツールの1つです。なめるからと言って「早すぎる」と判断する必要はありません。 なめて困るなら、多少なめても大丈夫な素材の絵本を選んでみてください。また、絵本を読んでも赤ちゃんの反応が薄いと感じるママもいます。でも、決して反応が薄いわけではありません。ママの声を通して、読まれる絵本に徐々に興味を向け始めると思います。繰り返し絵本を読んであげましょう。 どんどんめくっていってもいい?ママがお話を読んでいるのに、どんどんページをめくる赤ちゃんもいます。「まだよ」とページを戻すと、まためくる。こんなことを繰り返していると、ビリビリッと絵本が破けてしまうなんてこともありますね。 赤ちゃんが絵本をどんどんめくっているときは、どんな気持ちなんでしょうか。赤ちゃん目線に立ってみると、「わ、これ楽しい! 感触がおもしろい!」なんて思っているかもしれません。絵が次々と出てきて、興奮しているのかもしれません。よく見ると、どんどんめくりつつも、いつも同じページをジーッと見ている子もいます。そんな姿を発見すると「ああ、この子はこのページが好きなんだ」ということが分かりますね。絵本をどんどんめくる時期は多くの子にあります。「うちの子、集中力がないのかしら」なんて心配はしなくて大丈夫です。 月齢と絵本の選び方絵本を選ぶときに大切にしてほしいのが、絵本をしつけのツールにしないこと。これを読めば「数字を覚えられる」とか「本好きになる」とか「友だちの気持ちが分かるようになる」などです。 絵本は親子のスキンシップの時間でもあります。親の隠れた思いはそっと横に置いて、純粋に絵本を楽しみましょう。では、各月齢の絵本の選び方です。基本的には、ママの好きな絵本でOKです。●生後3~4カ月ごろ音が表現されているシンプルな絵本がおすすめです。ママが声色を変え、間をとりながら読めたら、なお最高!●生後5~7カ月ごろ音のリズムがある絵本、言葉が繰り返されているシンプルな絵本がおすすめです。●生後8~11カ月ごろあいさつやいないいないばあなどの普段ママとしている題材、食べ物や車など身近なモノが出てくる絵本がおすすめです。1歳前後になると、少しずつ簡単な物語性のある絵本が読めるようになってきます。 1歳過ぎて幼児期になっていくと「同じ絵本ばかり読んでいるけど大丈夫?」と思うこともあるかもしれません。でも、子どもにはお気に入りの絵本があり、飽きずにずっと読むこともあります。同じ絵本を読みながら、今の赤ちゃんの興味をどんどん広げてあげましょう。また、3~4カ月向けの絵本を1歳になって読むのはダメなのかというと、そうではありません。絵本は何歳になっても読み続けることができます。ただ、低月齢の赤ちゃんに長い物語の絵本を読むのは少し違うかなと思います。 いつ、何冊、絵本を読めばいい?絵本を読む時間(タイミング)や数に決まりはありません。遊んでいるとき、お出かけの移動中、寝る前などママがゆったりと読める時間に絵本タイムを取り入れましょう。保育所では、遊びスペースに落ち着いて読める雰囲気の絵本コーナーを作り、好きな時間に読めるようにしています。また、お昼寝の前は1冊読んでから「さあ、布団に行こう」と言うと、「絵本の次はお布団」と習慣がつき生活がスムーズになります。 親に絵本を読んでもらう時間は特別な時間です。私は大人になった今も、温かい思い出として残っています。絵本は気軽にできる親子のコミュニケーション。そんな今だけの幸せな時間をママも楽しんでくださいね。 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2019年12月06日子育て中の家庭では日常的に、子どもに絵本の読み聞かせをしているのではないでしょうか。日刊Sumaiライターの平野直子さんも幼稚園に通う子どもに朝と夜の2回、読み聞かせをしているそうです。子どもが幼稚園の年長になり、絵本以外の児童文学も少しずつ読むようになってきたとか。絵本選びに悩むようになってきたのを機に平野さんは「ブッククラブ」に入会。それが子どもと祖父母との絆を深めることにもなったといいます。どういうことなのでしょうか。■ 絵本選びで迷ったらブッククラブに入会しよう!世の中にはたくさんの子ども向けの良書があります。2週間に1度のペースで親子で読む本を図書館で借りていますが、どうしても母親の好みに偏りが出てきているな、と感じることが多くなりました。私と子どもは別人格だし、私の好みで本を選んでいいものか、と悩むようになりました。そんな時に声をかけてくれたのは母でした。母が見せてくれたのは、新聞の切り抜きです。そこにはブッククラブについての記事がありました。「絵本を読むのが好きっていうから、あなたたちにプレゼントしようかと思って」と申し出てくれました。ご存知ですか?ブッククラブって。Nori / PIXTA(ピクスタ)元々は読書愛好家の任意団体のことをいいます。アメリカで発達して日本でも以前流行したそうですが、有料でブッククラブの会員になるとその団体のオススメ本を毎月送ってくれるというシステム。各地に図書館ができたり、ネットの発達などでブッククラブの活動は下火になっていきましたが、今でも活発なのが絵本のブッククラブです。きっと、私のように子どもにどんな絵本を選んであげるのがいいのか迷っているママがたくさんいると思います。図書館はたくさんの絵本や児童書があって、どこから手をつけていいか分からない。選択肢がありすぎるのも贅沢な悩みです。毎月通っていると気に入った作家本や、好みのイラストの本ばかりを選んでしまいがちですよね。■ 会社によってサービス内容はさまざまブッククラブという絵本の定期購読サービスは、いろいろな会社が行っています。「福音館書店」などの出版社が自社の絵本を毎月配本しているものもあれば、実店舗も持つ「クレヨンハウス」など、子どもの本の専門店が独自の視点で選んだ本を発送しているものもあります。ウェブ上で絵本の情報を発信している「子育てナビゲーション」もブッククラブを運営。また、店長さんがひとりひとりの年齢や好みに応じて選書してくれる「メリーゴーランドKYOTO」などもあります。私がざっと調べただけでも、10社以上のサービスを見つけることができました。絵本選びにも各社特色があるみたいです。定番絵本が得意なところ、自社の新刊を毎月発送してくれるところ、サイエンス分野に特化した絵本や英語の絵本を配本してくれるサービスなどもあります。■ 「親のための本」を送ってくれるサービスも!我が家は「童話館」のブッククラブを両親からプレゼントしてもらっています。月に1冊のコースと2冊のコースがあります。絵本によって価格は異なりますが1冊1300円(税別)〜くらいです。両親の金銭的な負担も、月で割るとそれほど感じないそうです。私が童話館に決めた理由は主に3点です。超個人的意見ですが……。1.バランスが良い自社のみならず、約25社の出版社から絵本を選んでおり、定番から復刻版絵本まで幅広いセレクトが頼もしい。2.絵本の差し替えができるすでに持っている絵本は、他の本に差し替えることができます。本がダブることがないので安心。3.大人の本も送ってくれる年に1〜4冊、子どもの本と一緒に「親のための本」を送ってくれるのです!読書が趣味の私には嬉しいサービスです。実はこれが決め手だったりして。離れて暮らす両親から届く絵本のプレゼントは、思っていた以上にワクワクできる素敵なものでした。毎月、両親に親子で感謝を伝えることができるし、絵本のあらすじや感想などをまだ稚拙ながらも頑張って説明しようとする我が子と、それを受け止めようと懸命に耳をすませる両親の姿から、孫と祖父母の絆がより強まった気がします。出産祝いとしても人気のブッククラブ。機会があれば私も誰かにプレゼントしたいと思ってます。
2019年11月08日赤ちゃんが生後間もない“ねんねの時期”は、どのように接したらいいのか、おもちゃは何がいいのかなど悩みがちでした。試しに絵本を読んでみるけれど反応はいまいち……。それでもめげすに読み続けていたら、思わぬ成長があったのです! 読み聞かせがつらい! まずは親が楽しめる工夫を赤ちゃん向けの絵本は、イラストのみのものやオノマトペ(物・人・動物などが発する音や声、動きなどを音で象徴的に表した語)中心のものが多く、読んでいる私のほうが退屈してしまうという悩みがありました。 そこで、絵本にこだわることをやめて、時には自分の好きな雑誌や小説を読み上げるなど、まずは自分が楽しめる工夫をしてみました。そのおかげか、読み聞かせにも慣れ、絵本の時間が苦にならなくなりました。 数冊購入後、図書館利用へ赤ちゃんが生後3カ月のころから、絵本を4,5冊ほど買って、それらをローテーションで読み聞かせていました。その後、赤ちゃんが絵本に慣れたころからは図書館で借りるようにしました。たくさんの絵本を買えたらいいのですが、狭いマンション住まいでの収納やコストを考えると、厳しいものがあります。図書館で借りればコストはかからず、なによりいろいろな絵本をお試しでき、赤ちゃんも絵本の内容に飽きることなく楽しめたように思います。 絵本が大好きになり、成長に変化も!1歳を過ぎた現在では、1日に10冊以上読むほど絵本が大好きになりました。絵本で見た動作をまねしたり、読み聞かせから覚えた言葉を発したり。時々「どこでそれを覚えたの?」というものもありました。最初は絵本の読み聞かせの効果に半信半疑でしたが、わが子の成長を見て、あのときの自分の声が届いていたんだ! と、すごくうれしくなりました。 絵本は言葉から生活習慣まで、多くのことを学ばせてくれます。親子ともに成長に応じ、いろいろな本と触れ合うことも楽しみの1つだと感じました。著者:しまのさくら一女の母で夫と3人暮らし。出産を機に勤めていた会社を退職。現在は育児のかたわら、データ入力の仕事や妊娠・出産・育児に関する記事を執筆している。
2019年10月31日絵本の読み聞かせは、赤ちゃんとのコミュニケーションやスキンシップなど大切な役割を果たします。でも、赤ちゃんが低月齢のころは絵本を読んであげても意味がわからないので、効果がないと思っている人もいるかもしれません。そこで今回は読み聞かせを開始する時期やコツについて解説します。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせするのはいつから?個人差はあるものの、赤ちゃんが言葉を覚え出すのは1歳前後とされています。このころから、赤ちゃんは短い単語を使って感情表現をするようになり、1歳半ごろから赤ちゃんは語彙を増やしていき、短い文章を作って話し始めるのが一般的です。そうなると簡単な絵本の内容も理解できるようになります。「言葉を覚えさせる」「お話を楽しんでもらう」という意味では、1歳半を目安にして読み聞かせをするのが効果的です。 ただし、「1歳半にならないと読み聞かせは無意味」というわけではありません。読み聞かせには学習以外の効果も多くあります。たとえば、読み聞かせは赤ちゃんと親のコミュニケーションの場です。親からやさしく語りかけることで赤ちゃんは安らぎを覚えます。また、親も赤ちゃんへの愛情を確認できる時間となります。また、本を身近な存在として認識させることで、将来的な読書への抵抗感を少なくすることもできます。言葉がわかるようになっても、絵本そのものを嫌いでは読み聞かせはおこなえません。赤ちゃんが絵本の内容をわからない時期でも、読み聞かせは積極的におこないましょう。 読み聞かせを始める時期には特に「いつから」という制限はありません。0歳児に対しても、簡単な内容の絵本を読み聞かせる意味はあります。また、0歳児は言葉や物語は追えなくても絵の印象だけなら楽しむことができます。絵本にはユニークな表現もたくさんあるので、音で絵本を記憶していく赤ちゃんも少なくありません。親と一緒にいろいろな絵が移り変わる時間を過ごすのは、大切なスキンシップになります。まずは図書館や本屋に一緒に行って、赤ちゃんが好きそうなものを探してみると良いでしょう。 赤ちゃんに絵本を読み聞かせする効果は?絵本の読み聞かせのメリットとしてはまず、「情緒の安定」が挙げられます。赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても親が読む声をずっと聞いていて、感覚的に気持ちのいい時間を過ごせます。優れた絵本は優れた文章で書かれているため、親の読む声も耳触りがよくなります。安心感のある時間をたくさん持つことで赤ちゃんの情緒は安定していきます。また、成長したときに感情表現が豊かで、他者への共感能力が高くなりやすいでしょう。 次に、「好奇心の芽生え」も重要なポイントです。家族に囲まれた日常ではなく、まったく知らない世界を赤ちゃんは絵本でのぞきます。その結果、赤ちゃんは好奇心が刺激され、キャラクターや世界観などを「もっと知りたい」と思うようになります。こうした感情は、成長したときの学習意欲や向上心へとつながり、芸術的な視点を養ううえでも大切な機会となります。 そして、「親子のきずなの再確認」も読み聞かせでできます。絵本は親から子に物語を読み聞かせることで、テレビではできないコミュニケーションが生まれます。同じ物語でも、親が工夫して読み上げれば、そのたびに赤ちゃんは違う感想をもつはずです。赤ちゃんは絵本の内容こそ覚えていなくても親から愛情を注がれた記憶は残っていくので、良好な親子関係を築く礎ができていきます。 赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方のポイント読み聞かせするうえでのポイントは、赤ちゃんに「感想を求めない」ことです。赤ちゃんは絵本を読んでいる間、素直に楽しんでくれているはずです。しかし、感想を聞くのは意見の強要になってしまう恐れがあり、赤ちゃんはストレスを覚えてしまいがちです。場合によっては、絵本そのものへの嫌悪感につながりかねません。 読み聞かせが終わったら、「おもしろかったね」と声をかける程度で十分です。もしも赤ちゃんが気に入ってくれたなら、感想を求めなくても笑顔になったり、繰り返し読んでほしがったりといった反応があるでしょう。 「赤ちゃんと触れ合いながら読む」ことも大切です。読み聞かせはスキンシップの時間でもあるので、ひざに乗せたり、隣に寝たりしておこなうのが理想的です。こうした習慣を続けると、赤ちゃんは絵本の内容がわかっていなくても「お母さんやお父さんと触れ合える時間」だと思ってくれるようになります。そして、読み聞かせの時間が好きになり、将来的には本そのものに興味を持ってくれます。また、親子が仲良くなるためにも欠かせない時間になるでしょう。 月齢別のおすすめ絵本生後10カ月ほどで、赤ちゃんは絵本を玩具のように捉えて楽しむことができるようになります。しかし、この時点ではまだ物語までは追えません。赤ちゃんにとって身近なものをモチーフにしたシンプルな絵本を読み聞かせるのがぴったりです。 たとえば、野菜や果物などの「食べ物」の絵本は、赤ちゃんが見たことがある絵が多く、親しみをもって見ることができます。また、乗り物の絵本も愛されやすいジャンルです。電車や車を絵本で知った赤ちゃんは、実際に自分が乗る立場になったときに感動を覚えてくれます。知的好奇心を育むうえでも、適した絵本といえるでしょう。 1歳を超えたあたりから、赤ちゃんは簡単な物語にも反応できるようになっていきます。身近なテーマを好むのは変わらないものの、リズム感やユーモアをともなったフレーズが載っている絵本をおもしろがってくれるでしょう。さらに、音が流れる仕様になっていたり、歌が出てきたりする絵本も人気です。これらの絵本はリラックス効果があるだけではなく、音感を養うこともできます。そして、1歳半ごろからは知育絵本を取り入れるのも効果的です。ごはんや着替えといった生活習慣を楽しみながら学べる絵本によってマナーを教えてあげるのもいいですね。 注意点としては、絵本選びが親の自己満足にならないことです。優先するべきは赤ちゃんの好みであり、苦手な本を無理に読まされても赤ちゃんは心から楽しめず、読み聞かせという行為そのものが苦痛に変わっていくかもしれません。赤ちゃんの好きなジャンルを意識して本を選びましょう。 まとめスキンシップとしても、教育としても絵本の読み聞かせには効果があります。10カ月経ったころから赤ちゃんは言葉を習得し始めるので、そのあたりを目安に読み聞かせを始めてみましょう。また、赤ちゃんが読んでいて共感できる内容は時期によって変わっていきます。最初は身近なモチーフの絵本から入り、徐々に物語のある絵本に変えていくといいでしょう。 ■参考・厚生労働省「お母さんと子どものコミュニケーションのために」・文部科学省「絵本で子育てを楽しく」 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医
2019年10月08日