子どもへの読み聞かせは、いつ頃まで続ければよいのでしょうか。読み聞かせによって得られる効果をチェックして、読み聞かせを続ける期間を考えるヒントにしましょう。上手な読み聞かせのコツや、おすすめの本についても紹介します!読み聞かせで期待できる効果読み聞かせは、子どもにさまざまなよい影響をもたらすものといわれています。しかし、日々読み聞かせを実践しているママの中には、その具体的な効果についてよく分からないという人が少なくありません。読み聞かせの効果をより高めるためにも、まずは読み聞かせで期待できる効果についてしっかりと確認していきましょう!自然な学力の向上読み聞かせには、子どもの学力を自然な形で向上させる効果があるとされています。絵本を通じ、子どもはたくさんの新しい言葉を覚えます。語彙力の向上は読解力の向上につながるため、国語力はもちろんのこと、さまざまな教科で学ぶ上で役立つ基礎学力も鍛えられるでしょう。また、人の脳には、多角的に情報を取り込むことで、その内容をより強く記憶するという特徴があります。『文字』『絵』『読んでもらう声』など、複数の感覚を同時に刺激できる読み聞かせは、子どもの『学び』のベース作りに大きく役立ってくれるでしょう。想像力・感性が豊かに読み聞かせを続けることで期待できる効果の1つに、『子どもの想像力・感性を豊かにする』というものがあります。絵本を読み聞かせてもらう中で、子どもはその場面を頭の中で想像し、まるで自分がその世界の住人であるかのようにたくさんの感情を味わいます。日常生活ではあまり感じる機会のないさまざまな感情に触れることで、子どもの感性は強く刺激され、豊かな内面が育まれていくのです。「人の痛みの分かる、思いやりのある子になってほしい」そう考える親にとって、絵本の読み聞かせはぜひ実践したい習慣といえそうですね!親子間のコミュニケーションにも何かと忙しい日々の中で、思うように子どもと触れ合えないことに焦りや不安を感じているママは少なくないのではないでしょうか。絵本の読み聞かせは、そんな親子のコミュニケーションを充実させるツールとしても役立ちます。子どもにとって、読み聞かせの時間は、ただ絵本を読んでもらうだけの時間ではありません。大好きなママを独占し、愛されていることを実感できる『心を満たすための時間』でもあるのです。なかなかゆっくり向き合う時間の取れない親子こそ、コミュニケーションの手段としてぜひ積極的に読み聞かせを取り入れていきましょう!いつからいつまでするものなの?子どもが少しずつ文字を理解できるようになってくると、「読み聞かせはいつまで続けるものなんだろう?」という疑問が自然に湧いてくるものです。読み聞かせに適した時期を改めて確認していきましょう!赤ちゃんの頃からスタートしてもOK読み聞かせを始めるのに適した時期には諸説ありますが、基本的には赤ちゃんの頃からスタートしてOKです。ママ・パパの中には、「まだ言葉の意味も分からない、目もよく見えない赤ちゃんに読み聞かせをしてもあまり意味がないのでは?」と考える人もいるでしょう。しかし、たとえ言葉の意味が分からず、絵もよく見えていなかったとしても、赤ちゃんの耳には読み聞かせをしてくれる優しいママ・パパの声が届いています。赤ちゃんの頃はコミュニケーション手段として、やがてコミュニケーション+学力や内面の豊かさを育む手段として、そのときどきによって得られるものが変わるのも読み聞かせならではのメリットなのかもしれませんね。卒業は1人読みを始めてから読み聞かせを卒業する時期は、子どもが1人読みを始めたタイミングを目安にするのがおすすめです。ただし、子どもが1人読みを始めたからといって、一方的に読み聞かせをやめてしまうのはおすすめできません。子どもが読み聞かせに求めるものは、『朗読者』ではなく『親とのコミュニケーション』です。子ども自身が求めてこなくなるまでは、ぜひ前向きに続けてあげたいものですね!楽しんでもらえる読み方のコツとは「子どもに読み聞かせを楽しんでもらいたいけれど、上手に読むコツが分からない…」そんな悩みを持つ人もいるでしょう。読み聞かせの時間をより充実したものにできるよう、子どもに楽しんでもらえる読み方のコツを2つ紹介します!控えめな抑揚と間を大切に子どもへ読み聞かせをする際は、『控えめな抑揚』と『間』を意識しましょう。よくある誤解として『抑揚を付ければ付けるほどよい』というものがありますが、実はこれは正しくありません。読み聞かせを通じて、子どもは驚くほどの想像力を働かせています。大人による意識的な抑揚は、そんな子どもの想像力を妨げる障害となってしまう可能性があるのです。たとえ抑揚は控えめでも、文節やページをめくる際の『間』を意識することで、子どもをワクワクさせたり、好奇心を刺激したりすることは十分可能です。『控えめな抑揚』と『間』を上手に組み合わせながら、どこまでも自由で刺激的な想像の世界を子どもにプレゼントしてあげましょう!オーバーな表現・アドリブは基本的にNG読み聞かせをする際に、ついつい声色や身振りでオーバーな表現をしたり、アドリブを加えたりしてしまうという人は多いのではないでしょうか。しかし、こうした行為は基本的にNGです。子どもへのサービス精神からとはいえ、親のアクションが際立ってしまうと、子どもはそちらに気を取られてしまい、本の内容に集中できません。また、本というのは、プロの作家が推敲に推敲を重ねた文章の集合体です。そんな言葉の結晶ともいうべき物語を子どもにじっくり味わってもらうためにも、オーバーな表現やアドリブはできる限り控えてあげたいものですね。昔話? 童話? 読み聞かせにおすすめの絵本では、実際におすすめの絵本にはどのような物があるのでしょうか。たくさんの親子に愛読されている人気作品を3つ紹介します!いない いない ばあベストセラーとして知られる『いない いない ばあ』は、かわいいキャラクターとのいないいないばあ遊びを楽しめることで子どもに大人気の絵本です。絵と言葉のリズムがメインのため、生まれて初めての読み聞かせ用としてもおすすめですよ!まだ言葉の分からない小さな赤ちゃんとのコミュニケーションにピッタリの絵本といえるでしょう。商品名: いない いない ばあ価格: \756(税込) いない いない ばあ 詳細はこちら 公式HP: 商品ページ 三びきのやぎのがらがらどん物語に対する理解力が身に付いてきた4歳ごろからの読み聞かせには、ノルウェーの昔話をもとにした『三びきのやぎのがらがらどん』がおすすめです。絵本内に登場する化け物『トロル』は、子どもにとって恐怖心をかきたてられるキャラクターですが、そんなトロルに立ち向かうヤギの勇気と驚きの結末は、好奇心旺盛な子ども心を鷲づかみにしてくれますよ!子どもの表情の変化を楽しみながら、何度も読み聞かせてあげたい絵本といえるでしょう。商品名: 三びきのやぎのがらがらどん価格: \1,296(税込) 三びきのやぎのがらがらどん 詳細はこちら 公式HP: 商品ページ しろくまちゃんのほっとけーき『しろくまちゃんのほっとけーき』は、カラフルな色彩と、ホットケーキが焼けていく過程の詳しい描写が特徴的な人気の絵本です。『しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作り、こぐまちゃんと食べて、片付けをする』というシンプルなストーリー展開で、文字の読めない時期の子どももスムーズに物語の世界に入っていけますよ。読み聞かせの後、絵本を真似て子どもと一緒にホットケーキを作ってみるのもおすすめです!商品名: しろくまちゃんのほっとけーき価格: \864(税込) しろくまちゃんのほっとけーき 詳細はこちら 公式HP: 商品ページ 読み聞かせの時間を大切にしてみよう子どもへの本の読み聞かせには、『自然な学力の向上』『想像力・感性が豊かになる』『親子間のコミュニケーションが深まる』などの効果があるといわれています。子どもの想像力を引き出すような読み聞かせ方を意識することで、より一層子どもを楽しませられる読み聞かせができるでしょう。読み聞かせを卒業するタイミングは、『1人読みができるようになったら』が基本ですが、これはあくまでも目安です。読み聞かせは、子どもにとって大好きなママ・パパと触れ合える特別な時間です。たとえ十分に1人読みができるようになったとしても、子ども自身が望む限り続けてあげられるとよいですね。子どもの学力や情緒を育てながら親子のきずなも深められる…そんな読み聞かせの時間をぜひ大切にしていきましょう!
2019年09月26日読書の秋ですね。読み聞かせしていますか?私は妊娠中、「読み聞かせは1日1冊、できれば月に100冊読むと本好きな賢い子どもに育つ」という情報を仕入れたのですが、いざ出産し、子育てとなると、体力的にムリでした。「今日は疲れているからまた明日ね!」が口ぐせになっていったのです。子どもの時の特別感私は子どもの頃、祖母と離れて暮らしていて、たまに会えるのを楽しみにしていました。一番の楽しみは、きょうだいが交代で祖母と同じ布団で寝るイベント。祖母は布団の中で孫に怪談を読み聞かせるのです。雑誌の切り抜きを孫のために持ってきて、「のっぺらぼう」「肉づきの面」などメジャーなものから、民間伝承のマイナーなものまで、内容はいつも怪談でした。怖いはずなのに、聞きたいと思わせる魅力があり、祖母が来るのが待ち遠しかったです。祖母が亡くなり、大人になった今でも「言わねばよかった、通らねばよかった」という祖母の怪談のセリフを覚えています。ある日、子ども達に絵本の読み聞かせをしたところ、下の子がそっぽを向いていることに気がつきました。私は疲れているのを押して、読み聞かせをしているのに、どういうことかとイライラしたのですが、ふと、幼い頃の体験を思い出したのです。祖母は長旅で疲れていただろうに、そんなことは感じさせないくらい情趣豊かに読み聞かせをしてくれました。その声量や話の進め方はまるで女優。そこで私も祖母を目指すことにしたのです。ママは女優になって、登場人物になりきる読み聞かせは、ママと子ども達の大事な時間。文字面だけをたどっていても、子どもの心はつかめない。それならば、私は絵本の登場人物になりきろう!と決意したのです。最初に選んだのは、子どもが好きな「おしりたんてい」。本だけでなく、子ども達はTV放映も楽しみにしています。子どもがテレビを見ている時間は、ママの家事が片づく時間でもありますが、たまにはと、家事の手を止めて一緒に観ました。おしりたんていはしっとりした話し方、愛犬のブラウンは高い声、マルチーズ署長は高くてしゃがれた声。練習する時間はないので、その夜、一発本番で、イメージのまま声色を変えて読み聞かせをしたところ…。びっくりするほどの食いつきでした。2人の目が本をしっかり見つめているのです。「コアラちゃんはもっと高い、かわいい声だよ」と長女の冷静なツッコミが入りましたが、子どもたちの集中力が見違えるように変わりました。声色を変えた以外にも、間(ま)の取り方も工夫しました。おしりたんていにはクイズも入っているのですが、TVを見るとシンキングタイムが取ってありました。それまで何となく読み進めていたのを、おしりたんていの声で「〜でしょう?」と聞いてから、子どもの答えを待つようにしたことで、一方的に読むだけでなく、聴衆参加型の読み聞かせに変貌しました。新しい読み聞かせから2年、小学生になった長女私が「女優」になっての読み聞かせをはじめて2年ほどがたちました。長女は小学生になり、重いランドセルを背負って長い通学路を通っています。それにも関わらず、うれしそうに図書室の本を借りて帰る日々。図書館は私に連れて行ってもらわないと行けない距離なので、気軽に通える小学校の図書室は娘にとって天国のようです。ある日ふと、娘の国語のノートをのぞいたところ、本を読むことが好きなことについて書かれていました。「ほんをよむと、じぶんもほんのなかにはいったきがするからです」という感想を読んだ時に、これまでの読み聞かせの時間が実を結んだ気がしてうれしくなりました。本を自分で読むのも好きだし、ママに読んでもらうのも好きな長女。これからもママは女優になって、読み聞かせの時間を楽しもうと思います。<文・写真:ライターふたえにじ>
2019年09月20日0歳の赤ちゃんに読み聞かせをするべきかどうか、ためらっている人は多いのではないでしょうか。0歳児に読み聞かせをするメリットや実践する際のポイントを知り、読み聞かせの必要性を考えるヒントにしましょう。おすすめの絵本の選び方も紹介します!0歳の赤ちゃんにも読み聞かせは必要?0歳の赤ちゃんというと、字が読めないのはもちろんのこと、多くの場合言葉や絵の意味も理解できませんよね。しかし、たとえ絵本の内容そのものは理解できなかったとしても、0歳児に絵本を読み聞かせるのは決して無意味なことではありません。まずは、0歳の赤ちゃんに絵本を読み聞かせることで期待できるメリットから確認していきましょう!見るより聞くことがポイント0歳の赤ちゃんの場合、読み聞かせは『見る』よりも『聞く』ことがポイントです。生まれて間もない0歳児は、絵本に描かれた絵や言葉の意味を理解できません。絵本そのものを見て楽しむというよりは、読み聞かせをしてくれる人の『声』を聞くことがメインになります。この時期の赤ちゃんは、まるで音楽を聞くかのように読み聞かせの声の『大きさ』『抑揚』『高さ』『速さ』を楽しんでいます。無理に絵本の内容を理解させようとするのではなく、子守歌を歌うようなスタンスで赤ちゃんと一緒に楽しめるとよいですね!親子の時間を大切にできる0歳の赤ちゃんへの読み聞かせには、『親子の時間を大切にできる』というメリットもあります。言葉や文字の意味を理解できない0歳の赤ちゃんにとって、読み聞かせは『お話を読んでもらう時間』ではありません。『好きな人の声や体温を感じながら、触れ合いを楽しむ時間』なのです。乳児から幼児にかけての時期に親との親密な関係を築いていた人は、思春期以降の共感性や社会性が高い傾向にあるといわれています。読み聞かせを通じ、親子の絆を深めていけるとよいですね!読み聞かせ方のポイント赤ちゃんに読み聞かせをする際は、どのような点に注意をすればよいのでしょうか。具体的なポイントを3つ紹介します!赤ちゃんの反応を見ながら読む赤ちゃんに読み聞かせをするにあたり、まず意識したいのが『赤ちゃんの反応を見ながら読む』という点です。0歳の赤ちゃんは、そもそも絵本がどのような物なのかを知りません。当然ながら、『前から読む』『1ページずつ順番にめくる』といった基本的なルールも理解していないのです。そんな赤ちゃんに、「お話を最初から最後までしっかり聞かせてあげよう」と考えても、残念ながらなかなかうまくいかないでしょう。正しい読み方にこだわらず、赤ちゃんが笑ったり、声をあげたりしたポイントに注目しながら「○○だね」「きれいだね」など声をかけてみましょう。たとえ順番がバラバラでも、最後まで読み切れなくても、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切ですよ!読むときの姿勢も意識して赤ちゃんに絵本の読み聞かせをするときは、赤ちゃんと触れ合える『姿勢』も意識するとよいでしょう。先述の通り、赤ちゃんにとって読み聞かせは『好きな人の声や体温を感じながら、触れ合いを楽しむ時間』です。より濃密な触れ合いを体感できるよう、『ねんね』の赤ちゃんなら隣で横になって、『お座り』の赤ちゃんなら膝に乗せるなど、赤ちゃんの月齢に合わせて密着できる姿勢を選ぶのがおすすめです。絵本を読み聞かせながら、同時に守られている安心感を赤ちゃんに与えてあげられるとよいですね!絵本をおもちゃにしても焦らない『絵本をおもちゃにしても焦らない』というのも、0歳の赤ちゃんに絵本を読み聞かせる際のポイントです。好奇心旺盛な赤ちゃんは、興味を引かれた物があると何でも手を出したくなるものです。それが絵本の場合、読み手にお構いなしにページをめくろうとしたり、破ってしまったりといったこともあるでしょう。親としてはつい止めたくなりますが、ここで焦る必要はありません。知らない物に興味を抱き、触れたいと感じるのは赤ちゃんの成長に必要な過程です。ある程度の汚れや破損は仕方ないと割り切って、赤ちゃんの好奇心に付き合ってあげられるとよいですね!夢中になれる絵本の選び方では、赤ちゃんが興味を持つ絵本はどのように選べばよいのでしょうか。特に覚えておきたい選び方のコツをチェックしていきましょう!カラフルな色使いとはっきりしたデザイン赤ちゃんに読み聞かせる絵本を選ぶなら、『カラフルな色使い』『はっきりしたデザイン』を重視するとよいでしょう。生まれた直後の赤ちゃんの視力は、一般的に0.01~0.02程度といわれています。その後、生後6カ月で0.1程度、1歳でようやく0.2程度になるのです。そんな赤ちゃんの視力を考慮すると、絵本はやはり目に留まりやすいカラフルなデザインが必要です。たくさんの絵本の中でも、一際目立つタイプの物を選ぶようにすると赤ちゃんにも興味を持ってもらいやすくなるでしょう。商品名: しましまぐるぐる (いっしょにあそぼ) 0~2歳児向け 絵本価格: ¥950(税込) しましまぐるぐる (いっしょにあそぼ) 詳細はこちら 音が出る物、言葉のリズム『音が出る物』『言葉のリズム』など、耳に入る刺激に注目するのも赤ちゃんへの絵本選びのポイントです。『聞く』ことを重視する時期の赤ちゃんは、音が鳴る仕掛けがされている絵本や、文章に擬音語が多く使われている絵本を好む傾向にあります。物語の内容というよりも、音の楽しさや口に出したときの文章のリズムを重視するのがおすすめですよ!商品名: 脳科学からうまれた あなぽこえほん (音のでる知育絵本)価格: ¥1,674(税込) 脳科学からうまれた あなぽこえほん 詳細はこちら 布絵本など安全な物を0歳の赤ちゃんに絵本を選ぶなら、『安全性』についても忘れずにチェックしておきましょう。この時期の赤ちゃんが絵本の読み聞かせをされる際に見られがちな行動として、『舐める』『破る』『落とす』があります。これらの行動は、絵本の材質によっては重大な事故を招いてしまいかねないものです。万が一の事態を考慮して、布製の絵本など、安心して遊べる絵本を用意してあげましょう。商品名: エリック・カール はらぺこあおむし どこでもソフトブック価格: ¥2,160(税込) はらぺこあおむし どこでもソフトブック 詳細はこちら ママもカラフルな絵本の世界を楽しんで「言葉も知らない赤ちゃんに読み聞かせをしても…」そう考える人は多いでしょうが、だからといって、決して早すぎるということはありません。たとえ言葉や文字の意味が分からなかったとしても、大好きなママ・パパの体温と声に包まれる読み聞かせは、赤ちゃんにとってとても楽しい時間です。無理に物語を理解させようとするのではなく、親子の触れ合いの一種として気軽に日常に取り入れましょう。デザインや音・リズムなど、赤ちゃんが興味を持ちやすいポイントもチェックして、カラフルな絵本の世界を親子一緒に楽しめるとよいですね!
2019年09月19日「戦争はどうしてするの?」、「平和ってなに?」と子どもに聞かれたら、どう答えますか?知っているようで知らない、説明できるようで、きちんとした説明ができない難しい問題。夏休みは終戦記念日があり、広島と長崎の平和セレモニーが行われるなど、“平和”について考えるよいチャンス。この機会に親子で“平和と戦争”がテーマの絵本を開いてみませんか。平和と戦争、何が違うのだろう?「へいわとせんそう」たにかわしゅんたろうぶんNoritake え(ブロンズ新社)導入は、まずこの1冊から。谷川俊太郎さんの短い文章に、Noritakeさんのモノクロのシンプルな絵。「へいわのボク、せんそうのボク」、「へいわのかぞく、せんそうのかぞく」、見開きに対比の絵が描かれています。文と絵のシンプルさゆえに、何度か読み返すうちにおのずと違いはどこだろう? と意識しはじめます。後半の「みかたのかお、てきのかお」、「みかたのあさ、てきのあさ」、「みかたのあかちゃん、てきのあかちゃん」はどちらも同じ絵です。人はみな同じ世界に生きている、敵も味方も本来は同じ人間だよと教えてくれる絵本でした。戦争って、具体的にどんなこと?わたしの「やめて」文・自由と平和のための京大有志の会声明書【こども語訳】絵・塚本 やすし(朝日新聞出版)戦争って何だろう?を考えるきっかけに、この本はいかがでしょう。『せんそうは「ぼくがころされないようにさきにころすんだ」というだれかのいいわけではじまります』この文章にドキッとした私。日頃、あえて触れない部分をはっきりと表現しています。戦争は人間の体だけではなく、精神にも深い傷を負わせること、また生きる場所や考える自由まで奪ってしまうことが分かりやすく、鋭く伝わってきます。『せんそうははじまるとだれにもとめられません』という衝撃的なフレーズや、最後に描かれた子どもたちが『やめて』と叫ぶ絵からも、“戦争は絶対にダメ”という強いメッセージが。最初の青い地球の絵と、最後の子どもたちの絵は、どちらも守らなければならない大切なもの。私たち大人が日頃からしっかりと考え、ダメなことはダメと伝えることも大切だと考えさせられる本でした。忘れてはならない、原爆投下のことも「ピカドンたけやぶ」はらみちを作・絵(岩崎書店)地元の図書館で見つけた、少し古びた絵本。出版されたのは1983年と書いてあります。もしかすると娘たちは“ピカドン”が何のことか分からないかもしれないと思い、手に取りました。実話を元に描かれた本で、竹やぶに残った防空壕からお話が始まります。戦争を経験した竹やぶが擬人化され、原爆投下後に防空壕に逃げた人々、死んでいく人々、生き残った人々の様子を、お母さんのように包み込みながら見ています。『たけやぶはかなしくてかなしくてこえをふりしぼりなきつづけました。そのなみだがまっくろいあめになりました』竹やぶの涙が黒い雨で表現され、見ていると大きくて深い悲しみがあふれてきます。最近は戦争のリアルな表現が避けられがちですが、この本はリアルさも残しながら表現はやさしい。しっかりと子どもに伝わる内容になっています。出版社によると売り切れで再販の予定はないようですが、図書館で検索すれば見つかるかもしれません。平和ってどんなことだろう?イメージしてみよう「へいわってどんなこと?」浜田桂子(童心社)「おなかが空いたらご飯が食べられ、みんなと一緒に勉強ができ、みんなの前で大好きな歌を歌える、思いきり遊べて、ぐっすり眠れる」今の私たちには当たり前すぎて、そうでないことをイメージすることすらできないかもしれません。実際に戦争や紛争の渦中にいる人たちは、この普通の生活がままならない。絵本を見てから、娘たちに「キャンプで水や電気を使わないこととは違うんだよ。家族が殺され、毎日の生活が不安と恐怖でいっぱいなんだよ」と話し、親子でイメージしてみることにしました。ちょうど少し前にテレビ番組で、レバノンの難民の生活を見たり、祖父から疎開の話しを聞いたことがあったので、「同じ子どもなのに、かわいそう…」と小2の娘。イメージしてみることも大切だなと思いました。最後に書かれた「ぼくがうまれてよかったっていうこと」「きみがうまれてよかったっていうこと」「そしてね、きみとぼくは友だちになれるっていうこと」というメッセージが胸に響きます。祖父から学童疎開について話を聞いている子どもたち私たちにできること、それは戦争を知り、平和とはどういうことかを知ること。同じ地球にある他の国や他民族の人たちを知り、友達になること。それが戦争をしない道に繋がっていくのです。戦争経験者世代が少なくなった今、今度は私たち親世代が伝える番です。親も子どもと一緒に学び、各家庭で平和を考えることからスタートしたいですね。<文・写真:ライター林未香>=======読者限定RIZAPトライアルモニター募集中!「シェイプアッププログラム」を4万9800円(4回・税別)でお試し。さらにモニター謝礼として1万円のキャッシュバック!さらにモニター終了者から抽選でクオカード3000円分を100人にプレゼント。さらに本コースへの入会金5万円無料。店舗により受け入れ制限がかかる場合が想定されますのでお早めにお申し込みください。申し込みはこちら ⇒申し込み〆切:2019年8月31日(土)・
2019年08月01日夏休みに突入しましたね。子供と触れ合う時間も増えますが、大人も仕事に少なからず支障がでてきませんか? 特に自営業の我が家はね…。子供って絵本大好き。特に気に入った本は何度も何度も繰り返し読んでと言ってきます。さすがにそろそろ仕事に戻りたいパパン。ここで手短に済ませようと悪知恵が膨らみます。最初から最後まで、あらすじだけを読み上げ、わずか数秒で終わらせる大作戦。適当に切り上げて終わらせるつもりでしたが…アリッサにはなぜか大ウケ。結果、アリッサの関心が止まらなくなりました(汗)。最後はネタも尽きて、「むかしむかし、またむかし…」と、寝落ちするまで言い続けましたとさ。めでたし、めでたし…。
2019年07月26日「子どもに英語で絵本を読んであげたいけど、私が英語がわからなくて…」、「どんな本を選んだらいいですか?」私は2歳~小学生が通う英語教室を主宰していますが、教室に通う子どもの保護者から、子ども向けの英語の絵本についての相談をよく受けます。確かに幼児期の絵本選び、それが英語ともなると親の英語力も問われるため、悩みますよね。そんなパパやママに私の教室で大人気の「笑える!楽しい!飽きない!」と3拍子そろった絵本を紹介します。その絵本の名前は…Brand New Readers(ブランド・ニュー・リーダーズ、以下、BNR)シリーズです。1冊8ページのショートストーリーが、10冊で1セットになってボックスに入っています。息子は2歳の時にお友達からBNRシリーズのブルーセットをプレゼントされました。カラフルなイラストがひとめで気に入り、ボックスを引っ張り出してきては、私に「よんでー」とリクエストしていました。ストーリーが単純明快!BRNシリーズのすべての絵本は、とにかくカラフルでキャラクターがかわいく、そして、ストーリーが単純明快。最後に必ずくすっと笑えるオチがあり、そのオチがイラストと読み手の声のトーンだけでも理解できるので、英語がわからない子どもでも楽しめます。2歳児クラスや3歳~4歳児クラス、4歳~6歳児クラスの子どもはレッスン中すぐに飽きてしまうことも多いもの。でも、この絵本を取り出すと、さっと集まってきて、絵本の前の場所取りがはじまります。実は未就学児のクラスだけでなく、小学生低学年クラスの子どもたちもこの絵本が大好き。オチが楽しいのか、みんな同じリアクションでケタケタ笑いながら、楽しんでくれています。シンプルなセンテンスが繰り返される文章は1ページに1文のみのシンプルな構成。同じ単語が繰り返し使われることも多く、リズミカルで韻(いん)をふんでいるものもあり、耳にすっと入ってくるのもポイントです。難しい単語が使われることもないので、英語に自信がないパパやママも気負うことなく、子どもに読み聞かせをすることができます。読み聞かせからひとり読みまで長く使える!単純なストーリーを毎日1冊ずつ、繰り返し読み聞かせていると、子どもたちはあっという間に文章を覚えてしまいます。そして、アルファベットやフォニックスがわかるようになると、自分で文章を読めるようになります。息子の例を挙げると、毎日読み聞かせていたこともあり、小学校1年生の終わりごろには、ほとんどのストーリーを自分で読めるようになりました。小学校4年生になる今でも、たまに引っ張り出してきては、懐かしそうにページをめくっています。ちなみにセットには読み終えたらシールを貼ることができるポスターと10冊分のシール、10冊すべてを読み終えたときの修了書、自分でも絵本を書くことができる真っ白の冊子が入っていて、子どものやる気を応援する仕組みも。息子が約8年間、この絵本シリーズに親しんできているように、幼児期から長く使えるのも魅力です。失敗から学ぶ英語の絵本を選ぶ2つのポイントわが家には私の趣味で選んだたくさんの英語の絵本がありますが、どんなにステキな絵本でもストーリーが長いと、英語初心者の子どものアンテナには引っかかりません。英語の絵本を選ぶ第1のポイントはストーリーが短く、イラストが多めでとにかくわかりやすいこと。第2のポイントは子どもの「好き」に関連した絵本を選ぶこと。その点でもBRNシリーズは1ボックスに10冊入っているので、子どもに「これ!」と思わせるタイトルが必ず見つかるはずです。教室に子どもを通わせる保護者からは「英語好きの主人がはまって読み聞かせしている」「子どもにリクエストされて全シリーズ購入してしまった」なんて話も。大人も子どもも最後にくすっと笑えるBRNシリーズ、おすすめです。<参考商品><文・写真:ライター稲井華子>
2019年06月26日絵本の読み聞かせには教育効果があるということは、多くの方がご存じでしょう。しかし、読み聞かせの方法によって、伸びる能力の種類が変わるということは、あまり知られていないかもしれません。今回は、読み聞かせの方法別の教育効果や、読み聞かせのさまざまなコツについて紹介します。読み聞かせには親子ともにメリットあり人気ゲーム「脳トレ」の監修を担当した、東北大学・川島隆太教授の脳科学研究グループは、山形県長井市と共同で読み聞かせに関する研究を行ないました。約40組の幼児とその家族に読み聞かせをしてもらったところ、平均で約5歳3カ月相当であった子どもたちの語彙力が、8週間後には平均で約5歳9か月となり、8週間で約半年分語彙力が伸びたそうです。また、子どもの問題行動が減り、不安や抑うつ状態が減少したともいいます。さらには、読み聞かせの時間が長いほど、母親が育児中に感じるストレスが減っているという結果も出たのだそう。特に、子どもが言うことを聞かない、落ち着きがないといった際に感じるストレスが減少したそうです。これは、読み聞かせそのものが母親のストレス軽減につながったのではなく、読み聞かせを続けて子どもの問題行動が減ったことによって、母親がそれまで感じていたストレスの減少につながったと考えられています。読み聞かせには、親子ともにメリットがあるといえるでしょう。読み方を変えるとさらなるメリットが!さまざまなメリットがある読み聞かせですが、読み方を変えることで伸びる能力がそれぞれ違います。具体的には以下の通りです。・一音一音ハッキリ読む→集中力が上がる教育環境設定コンサルタントの松永暢史さんが推奨している、絵本に書かれた一字一字のすべてをハッキリ発音する読み方です。抑揚をつけたりせず、ゆっくり淡々と読み聞かせます。一音一音ハッキリ読むことで「今までじっと聞いていられなかった子どもが、じっと聞いている」という報告があったと松永さんはいいます。口をしっかりと動かしながら、母音を正しく発音して読み聞かせることで、子どもにとってより聞きとりやすくなるのでしょう。・感情を込めて読む→感受性が高まる絵本スタイリスト®の景山聖子さんは、感情を込める読み方について以下のように解説しています。子どもには、読み手の「自然な感情」が伝わります。その人の想いや生き様が、読み聞かせに如実に反映されるのです。(中略)感情を込めて行う読み聞かせは、子どもたちに様々な想いを伝えることで、子どもの感受性を豊かにします。(StudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの「感受性」と「想像力」。絵本の読み聞かせ方を変えるだけで、その両方が同時に育つ?)例えば、読み手が「『頑張ることの重要性』を伝えたい」と思いながら読み聞かせをすると、子どもが「頑張ることって大切なんだな」と気づくことにつながります。無理に感情を込めようとするのではなく、絵本のストーリーに沿って感じたままに読み聞かせをすれば充分です。・棒読みをする→想像力が高まるこちらも、絵本スタイリスト®の景山聖子さんが紹介しているメリットです。景山さんの絵本講座の参加者の方に、棒読みで読み聞かせをしてもらったところ、子どもたちは「絵が可愛い」「私ならこうする」など、絵本の内容から想像したことを感想として述べてくれたのだそう。読み聞かせにまつわるQ&A続いて、読み聞かせにまつわるさまざま疑問について解説していきます。Q. 子どもが毎回同じ本ばかり選ぶけど、どうすればいい?A. 子どもがお気に入りの本ばかり繰り返し読みたがったら、飽きるまで読んであげましょう。東京大学大学院教育学研究科の針生悦子教授は「子どもが同じ絵本を繰り返し読みたがるのを不思議に思われるかもしれませんが、大人が流行の歌を何度も聞きたくなるのと同じです」と述べており、同じ本を繰り返し読むことを肯定しています。親としては「色々な本を読んだほうが刺激になるのでは?」と思いがちですが、同じ本を何回も読むのは、まだその本についての探求心や好奇心があるということなのです。 Q. 子どもが読み聞かせの途中で質問ばかりしてきて、読み進められないときは?A. 読み聞かせの途中に質問攻めにあうと、つい「最後までしっかり聞いて!」と言ってしまいそうになりますよね。しかし、教育評論家の親野智可等先生によると、そんなときは子どもの質問にしっかり答えてあげることが重要とのこと。子どもが疑問に感じたページを一緒に読み返すのもおすすめです。大切なのは、本を最後まで読むことよりも、子どもに読み聞かせは楽しいと思ってもらうことです。 Q. 絵本よりも図鑑を好んで、読み聞かせの時間が作れないときは?A. 読み聞かせというとどうしても絵本のイメージが強いですが、子どもが好むものを一緒に共有することが大切です。教育評論家の親野智可等先生は、読み聞かせの本について「子ども本人が『おもしろい、楽しい』と感じる本を優先し、大人が読ませたい本もときどき入れるくらいでちょうどいい」とおっしゃっています。そのため、図鑑が好きな子どもであれば、無理に読み聞かせをせずに、一緒に図鑑を眺めて楽しむのもよいでしょう。図鑑の内容について子どもと話し合ったりするのも、好きなものを共有するという意味で有効です。 ***読み聞かせには、子どもはもちろん、親にもうれしいメリットがあり、読み方次第でさまざまな効果が期待できます。親子で読み聞かせの時間を楽しみましょう。文/田口るい(参考)東洋経済オンライン|「本の読み聞かせ」が親子共に効果絶大な根拠ベネッセ教育情報サイト|読み聞かせで気をつけること[教えて!親野先生]StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「読み聞かせ」でなぜ学力が上がるのか?絵本がもたらす ”驚きの効果”StudyHackerこどもまなび☆ラボ|「心の脳」に直接働きかける読み聞かせ。語彙を豊かにし、学力向上につながる読み方とはStudyHackerこどもまなび☆ラボ|子どもの「感受性」と「想像力」。絵本の読み聞かせ方を変えるだけで、その両方が同時に育つ?すくコム|絵本の読み聞かせは同じ本を繰り返すより、いろんな本を読み聞かせる方がいい?
2019年06月23日こんにちは、ユキミです。3歳の息子ユキタと、息子に日々振り回されている母の日常をお送りしています。皆さんは我が子へ絵本の読み聞かせってしていますか?読み聞かせっていっても、大体いつ頃から始めればいいの?なんて疑問も多いことかと思います。ちなみに我が家、息子がとにかく…・寝ない・抱っこしていないと(肌が触れていないと)泣く・床に置けないの3拍子だったので、昼夜問わずとにかく抱っこしかすることがありませんでした…。抱っこで部屋中をウロウロ。息子との生活も段々日常になってきた産後2か月頃 部屋の徘徊にもほとほと飽きがきたなぁ…ふと思い立って絵本を読んでみました。息子に初めて読んだ本は松谷みよ子さんの「いないいないばあ」 以外にもジッと絵を見つめて好反応。息子の反応が嬉しかった&抱っこ以外に仕事ができた私は、この時期からとにかく絵本を読みまくりました。ノンタンシリーズや、14匹シリーズなどなど 私自身も絵本が大好きだったので、自分が小さい頃読んでいた絵本をちょくちょく本屋さんに行って買い集める日々。息子に読んでいると、幼い頃に口ずさん台詞や大好きだった場面、私も懐かしい気持ちになりとても楽しかったです。しかし、そんな親子の楽しい絵本ライフも息子が1歳前になった時、ある問題が…!!息子が絵本を…かじる!!そして、やぶく…!!や、やめてぇぇぇぇぇ!!! と絵本を救出するも、もちろん本人に悪いことをしている自覚は全くなく…。息子に何度も 「本はかじらない」 「本はやぶかない」 と言い聞かせるも、全く効果なし…。絵本を修復する我が家のセロテープの消費量だけうなぎ上りでした。この頃はとにかく何でも口に入れていましたし、まだ手指の力のコントロールが上手くなかったことを覚えています…。(離乳食のパンとか握りつぶされてました)そこで!これなら多少口に入れてもなんとか形は保たれてるし、紙が分厚いのでやぶくこともない。それに子供が紙で手を切ってしまう心配もなし!1歳前後は 「紙が分厚い」 ことを優先に、図鑑やちょっとした仕掛け絵本などを選んで読んでいました。そしてこの頃から時々自分で本を出して読む(主に図鑑)という習慣が見られるようになりました!そして3歳現在今はまだ、ほとんどの絵本を私が選んで買うことが多いのですが、いつか息子が自分で選んだ本を母に進めてくれる日が来るのかなぁ。そんな日を楽しみに今日も親子で絵本を読みます♡●ライター/ユキミ(イラストライター)
2019年05月31日「気軽に専門家に質問ができて、さらに返信も早い」とママから日々感謝の声が寄せられているベビーカレンダーの人気コンテンツ【助産師に相談】の掲示板。その中から特に注目をあつめた質問の内容を一部抜粋してご紹介します。今回は、絵本の読み聞かせに関するご相談です。 Q.毎日読み聞かせをしなかったせいでしょうか?生後11カ月の女の子を育てています。最初のころは、本の読み聞かせをしていました。ですが、子育て支援センターに行ったり、最近は暖かいので公園に行ったりしていて、車でお昼寝、帰ったら夕方でバタバタとしているともう寝る時間です。寝るときは授乳をしているため、ここ数カ月、絵本の読み聞かせをあまりしてあげられていません。夫に読んでもらいたいのですが、夫は国語や活字が苦手で絵本も読んでくれません。そんななか、1~2週間に1回、なるべく読み聞かせをするようにしましたが、娘は本を触るか、他の遊びをするなどしています。やはり、最初から毎日読み聞かせをしていなかったからでしょうか? 今からだと遅いでしょうか? 私も夫も国語が苦手なので、少し心配しています。 在本祐子助産師からの回答絵本は、さまざまな語彙を学ぶだけでなく、いろいろな情緒を感じることができるためとても素晴らしい遊びの1つです。 ですが、絵本好きになるか、延いては大人になっていく過程て読書が好きになるかどうか、あるいは国語力が強くなるか否かに関しては、乳児期の絵本の読み聞かせが強く関連していると明らかに示されているわけではありませんので、絵本の読み聞かせを義務にしなくてよいですよ。ママさんが楽しみながら絵本の読み聞かせをなさることができれば大丈夫です。 また、今の時期は集中して絵本を長時間見ていられるお子さんは多くはありません。この時期には、物語よりも、絵がはっきり鮮やかで、瞬間的に目を引くもののほうがいいかもしれませんね。また同じ本を何度も何度も読み返すほうが馴染みやすいと思いますよ。※参考:ベビーカレンダー「助産師に相談」コーナー※診断や具体的な治療については医師の指示にしたがってください じっと見つめることは集中力を育てる最初の一歩まだ月齢の低い赤ちゃんが何かをじっと見つめていることありますよね。瞬きも少なくじっと見ている様子を見ていると「何を見ているんだろう?」と思いませんか? この、じっと見つめている姿は、ぜひ大切にしてあげてください。 このときにママとパパにしてほしい遊びは、赤ちゃんが見つめているものに対して「かわいいね」「素敵だね」「きれいだね」と声をかけ、触れるものだったら触ってみて「柔らかいね」「あったかいね」など言うこと。赤ちゃんが見ているものに、ママたちも興味や関心を示すと、赤ちゃんは見ることが楽しくなり観察を始めます。 この「見る姿」が、集中力を育てる最初の一歩になるのです。 赤ちゃんが好きなものを「見る」親としては「この絵本がいいよ」と誰かに言われると、赤ちゃんに読んであげたいと思います。ただ、必ずしも赤ちゃんが大人の与えるものに興味を示すとは限りません。私自身も経験があります。良かれと思って買った絵本に興味を示してくれなかったこと。 まず、赤ちゃんによって「興味を持つ時期」は違います。絵本に興味を持つ子もいれば、おもちゃが良い子もいます。最初は「赤ちゃんが興味を示してみているもの」、つまり赤ちゃんが好きなものを見せて遊びましょう。 おもちゃでも絵本でもOKです。絵本の場合、必ず全部のページを見るのではなく、同じページばっかり見ていることもあります。それでOKなんです。※参考:ニュース(ママネタ)「保育士が教えます!赤ちゃんの好奇心を育てる『見る』遊び」【執筆・監修:一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事・中田家庭保育所施設長保育士中田馨】 ベビーカレンダーは、妊娠や育児のお悩みを抱えたママさんの強い味方でありたいと思っています。自分だけではどうしても解決できなかったとき、不安で仕方がないときは本物の助産師や管理栄養士がリアルタイムでお悩みや質問にお答えする『助産師に相談』『管理栄養士に相談』の掲示板をぜひご活用ください!
2019年04月28日今月の人Illustration:Hidemi Ito女優水野美紀さん1974年、三重県出身。1987年にデビュー。以降、ドラマ『踊る大捜査線』シリーズをはじめ、映画、ドラマ、CMなど数多くに出演。最近では舞台の台本やエッセイの執筆を手がけるなど、活動の幅をますます広げている。2016年に俳優でイラストレーターの唐橋充さんと結婚、2017年に第1子を出産した。現在、AERA dot.にて、育児に奮闘する日々を綴ったエッセイ『子育て奮闘記「余力ゼロで生きてます」』を連載中(毎週木曜日更新)。最新出演作は、NHKドラマ10『ミストレス~女たちの秘密〜』(4月19日放送開始、毎週金曜22時~)、WOWOW連続ドラマW『坂の途中の家』(4月27日放送開始、毎週土曜22時~)。人生で大切なことを優しく教えてくれる感動のファンタジー『100万回生きたねこ』作・絵:佐野洋子¥1400/講談社100万回も死んで、100万回も生きた猫がいました。これまでの飼い主は王様、船乗り、手品使い、泥棒、おばあさん、女の子……100万人のひとがその猫をかわいがり、猫が死んだとき泣きました。あるとき、猫は初めてノラ猫になりました。どんなめす猫も、猫のおよめさんになりたがりましたが、猫は相手にしませんでした。誰よりも自分が大好きだった猫は、やがて一匹の白く美しい猫に出会って――。愛と命の尊さを描く不朽の名作。「100万回も生まれ変わって、いろんな人生を生きてきた猫が主人公。この猫は自分のことが一番好きで、泣いたこともない。そもそも死ぬことが平気なんだから、怖いものなんて何もないんですよね。そんな彼が白い猫と出会ったことで、大きく変わっていくんです。猫が初めて声をあげて泣く場面は本当にせつなかったですね。大切な人と出会って、たった1回きりの人生を大事に生きることに意味があるんだよって、教えてくれるお話です」親になって初めて知った、自分よりも大事に思える存在がいるという感覚「子どもの頃に読んで夢中になった絵本って、大人になっても、ずーっと記憶に残っているものですよね」と語る女優の水野美紀さんは、自他ともに認める本好き。現在、1歳9ヵ月になるお子さんが、もう少し大きくなって、ストーリー性のある絵本を一緒に楽しめるようになる日を心待ちにしている。「大人になってから改めて読んで、グッときた絵本といえば『100万回生きたねこ』です。子どものときは、猫が生まれ変わるたびに、いろんな国で、いろんな人生を送るっていうところにすごくワクワクしていました。それでいて、悲しいお話だなぁっていうイメージがあって。それが今、私も結婚して、子どもが生まれて……この主人公の猫の気持ちがすごく分かるんですよ。自分よりも大事に思える存在がいる、っていう思いが実感として。小さな子は、この絵本をどのように読むんでしょうね。ワクワクしたり、悲しかったりするだけじゃなく、もしかしたら、お父さんとお母さんは、自身よりも、子どもである自分のことを大事に思ってくれているのかな……って何となく感じるのかもしれませんね」家の近くにあった絵本専門店で過ごしたキラキラした時間の思い出小学校5年生まで三重県四日市市に住んでいた水野さんが、今も懐かしく思い出すのが、当時の家の近くにあった、子どもの本専門店「メリーゴーランド」だ。絵本を中心に、さまざまなジャンルの子どもの本を扱っているほか、おもちゃや雑貨も販売している。「家から車で5分くらいの場所にあったので、親にしょっちゅう連れて行ってもらっていました。お店では、いろんな絵本を読んで、おもちゃで遊んで、気に入ったものがあったら買ってもらって。お店の内装もすごくおしゃれで、かわいかったなぁ。店内の雰囲気とか、たくさんの絵本がどんなふうに棚に並んでいたかとか、よく覚えていますもん」取材中、ネットで調べてみると、お店が現在も営業中であることが判明!ワークショップなどのイベントも定期的に開催されていて、水野さんが行っていた四日市市のお店のほかに、京都店がオープンしていることも分かった。「わー!今も営業しているなんて嬉しいです!今度は子どもを連れて、また行きたいですね。京都店だったら、京都で仕事があったときに行けるかな。私、小学生の頃、図書室の本を読破しちゃうくらい、めちゃくちゃ本が好きだったんですけど、私が本好きになったきっかけは、このお店と出会ったおかげだと思います。考えてみれば、本が好きっていうことは、物語の中の人物を演じる今の女優の仕事にもつながることですよね。そういう意味では、メリーゴーランドで絵本を読んでいた、あの至福の時間は、私にとって原体験といえるかもしれないです」絵本の世界で、いろんなことを疑似体験することで心が強くなる今、水野さんの自宅には、絵本がたくさんある。その多くは、お子さんのためというより、もともと絵本が好きだった水野さんとご主人がそれぞれ買い集めていたものだ。「主人はイラストレーターなので、仕事の資料として絵本を山ほど持っていたんですよね。子どもには絵本を毎日たくさん読んであげたいなぁと思っています。私のほうがやる気満々(笑)。たまに主人と役を割り振って読んでみるのもいいかなって(笑)。今、子どもが寝る前によく読み聞かせしているのは、出産後に主人の父からもらった『あかちゃんとあそぶ絵本』という全4冊の絵本セット。二つ折りになったページを開くと、夜が明けて、太陽が出るとか、子どもがアッと驚くようなしかけがあって楽しいです。うちの子はその中でも『あけてみたいな』という一冊が気に入っていますね」水野さん自身がそうであったように、絵本は、その子が将来、本好きになるきっかけにもなる。そして物語を読んで得たものは、決して空想の世界だけにとどまらない。「私は大人になったいまも、ファンタジーの要素がある話が好きなんです。それもやっぱり、子どもの頃に絵本にいっぱい触れていたことが影響しているのかもしれない。本の世界にひたって、いろんなことを疑似体験すると、何より心が強くなると思うんですよ。たとえば、童話の『青い鳥』を読めば、チルチルとミチルに自分を投影しながら、幸せの青い鳥を探すための冒険の旅に出て、最後は自分たちの部屋の鳥かごの中に青い羽を見つけることができる。主人公と一緒に大変な経験をした後に、感動と達成感が味わえるんです。そういうことの積み重ねって、きっと実生活にも反映されてくるはず。子どもながらに『大丈夫!チャレンジしてみよう!』っていう勇気が生まれると思います」【 水野美紀さん、これもオススメ 】思いやったり、ケンカしたり……リアルに描く“友達”という距離感『ふたりは ともだち』作:アーノルド・ローベル訳:三木卓¥950/文化出版局いつも友達の “がまくん” を思いやる心優しい “かえるくん” と、わがままいっぱいで甘えん坊だけど、放っておけない可愛らしさがある “かえるくん”。性格は全然違うけれど、一緒にいると、しっくりはまる凸凹コンビの日常。仲良しの “がまくん” と “かえるくん” を主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。最後のお話「おてがみ」は小学生の教科書に採用されています。読み聞かせにもぴったりなローベルの傑作です。「単純明快な仲良しのお友達同士の話じゃないところが、おもしろいなぁと思います。ときにはケンカしたり、ちょっとすねてみたり、わがまま言ったりしながら、それでもずっと仲がいいお友達だという関係性が、何だかリアルに感じるんですよね。子どもながらに、相手の気持ちを思いやるって、どういうことなのかと考えさせられました。個人的には “がまくん” が水着を着た姿を恥ずかしがる『すいえい』のエピソードがかわいくて好き(笑)」カラフルで鮮やかな美しい絵の力ずっと眺めていたくなる世界観『はらぺこあおむし』作:エリック・カール訳:もりひさし¥1200/偕成社世界中で愛され続けている絵本作家エリック・カールの代表作。日曜日の朝、卵からかえった小さなあおむし。月曜日にはリンゴ、火曜日には梨……もりもり食べ続けて大きくなったあおむしは、やがてさなぎになり、何日も眠った後、最後は美しい蝶へと変身します。ページに穴の開いた仕掛け絵本で、まだ物語を理解できない赤ちゃんも穴に指を入れて楽しめるのが魅力。レギュラー版のほか、ボードブック、ミニ版などさまざまなタイプがあります。「エリック・カールの絵本は、絵のタッチがすごく素敵で、小さい頃からずっと覚えています。あおむしから蝶に成長するまでのストーリーだけでなく、食べるということもテーマのひとつ。はじめの頃はイチゴやオレンジといったフルーツを食べていたあおむしが、途中でケーキとかアイスとかサラミとか、ジャンクっぽい食べ物もいっぱい食べて。結局、おなかを壊しちゃうんだけれど、緑の葉っぱを食べて回復するという展開もいいんです(笑)」作ってみたいし、食べてみたい!大きな黄色いカステラのインパクト『ぐりとぐら』作:中川李枝子絵:大村百合子¥900/福音館書店お料理することと食べることが何より好きな野ねずみのぐりとぐらは、森で大きな卵を見つけました。目玉焼きにしようか、卵焼きにしようか考えたすえ、カステラを作ることにしました。でも、卵があまりにも大きくて運べません。そこでフライパンを持ってきて、その場で料理することにしました。カステラが焼けるにおいにつられて、森じゅうの動物たちも集まってきます……。子どもたちの人気者ぐりとぐらが初登場した記念すべき絵本。「『ぐりとぐら』といえば、大きなカステラですよね!おいしそう~って思わずにはいられないビジュアル・イメージ。お料理って、日常にある身近な題材なので、すごく親近感を持って楽しめるお話です。小さな子どもにとって、大きな卵を割るとか、大きなフライパンで大きなカステラを焼くとか、大きいものに取り組むのも、ワクワクするんですよね。どんな味だったんだろうなぁって想像しながら、お料理に興味を持った記憶があります」Illustration:Hidemi ItoText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年04月26日育児五番勝負はママに軍配、パパママが子どもに望むのは「夜になったらすぐ寝付くこと」パナソニック株式会社は、20~40代で、共働きで育児を分担して行っているパパママ 500名を対象に、育児に関する調査を実施した。その結果、パパママ間の育児負担の差や、課題が「子どもの寝かしつけ」であることが判明した。「食事の世話」「オムツの交換・トイレトレーニング」「入浴の世話」「絵本の読み聞かせ」「遊び相手・話し相手になる」の5項目について、主にパパママのどちらが担当しているかを聞いた。すると、「入浴の世話」だけがパパの担当で、それ以外はママの担当となっている家庭が大半を占めることが判明した。続いて、共働きならではの悩みについて調査したところ、子どもに望むこと第1位は「夜になったらすぐ寝ついてくれること」(53%)で過半数を超えた。子どもがなかなか寝付かなかったため、翌日の仕事に支障が出て困った経験があるという人も52%を超えた。「ずっとぐずっているので私が寝不足になり、仕事で凡ミスを繰り返した」(49 歳・ママ)という声が上がり、共働きのパパママの悩みの深刻さを感じさせる結果となった。読み聞かせ照明も悩みの種子どもの寝つきを良くする手段の1つとして「絵本の読み聞かせ」がある。しかし読み聞かせ時の環境が課題だと感じているパパママも多い。読み聞かせの時に87%が天井の証明を使用しているが、「明るすぎる」「暗すぎる」と感じている人の割合は46%に達している。「読み聞かせ向きの明るさに調整できるシーリングライト」については「気になる」(66%)という人が7割近くもいることが分かった。専門科が語る、読み聞かせをすることのメリットとあかりの条件一般社団法人JAPAN絵本よみきかせ協会代表理事景山聖子さんに、子どもの寝つきを良くする絵本の読み聞かせや、読み聞かせにあった照明について話をうかがった。絵本の読み聞かせは、「物語を通して子どもに人生のリハーサルをさせてあげられる」「親子の信頼関係が深まる」「語彙力や想像力が養われ、学力向上につながる」という3つのメリットがあるという。そのうえで、どんなあかりがふさわしいかという問いに対し、景山さんはこう答えた。「今回の調査では、読み聞かせのあかりに課題を感じている親御さんが多かったようですね。夜の読み聞かせで、大切なあかりの条件は2つです。1つは『親も子もリラックスできてお話の世界に深く入り込めること』。もう1つは、『子どもが自然に早く眠りにつけること』。ですから、絵本がしっかりと読めるように暗すぎず、子どもが寝つきやすいよう明るすぎずが大切です。この条件をみたす『あかり』の下での読み聞かせは、絆という宝物を親子に残します」シーリングライト「HH-CD1071A・HH-CD0871A」で読み聞かせに適した明るさに!パナソニックのシーリングライト「HH-CD1071A・HH-CD0871A」は、絵本の読み聞かせに最適な「くつろぎモード」を搭載。絵本の絵や文字が見やすく、明るすぎない照度約20ルクス、2700ケルビンの電球色に設定できる。 子供の気分を落ち着かせ入眠しやすい環境を整えるあかりは、睡眠導入にもなる絵本の読み聞かせにおすすめだ。照明が作るくつろぎの光の中でのスキンシップと読み聞かせは、子どもにとって生涯忘れられない大切な思い出になる。寝室の照明を変え、子どもに快適な眠りと幸せな記憶をプレゼントしよう。【参考】※シーリングライト「HH-CD1071A・HH-CD0871A」※「読み聞かせのあかり」特別ページ
2019年04月08日今月の人。Illustration:Hidemi Ito憲法学者木村草太さん1980年神奈川県生まれ。2003年、東京大学法学部卒業、同年、同大学大学院法学政治学研究科助手に就任。現在、首都大学東京法学部教授。専門は憲法学。首都大学東京の法科大学院での講義をまとめた『憲法の急所――権利論を組み立てる』(羽鳥書店)は「東大生協で最も売れている本」と話題を集めた。立憲主義を重視する立場から、各種メディアで積極的に発言を続ける。著書に『自衛隊と憲法―これからの改憲論議のために』(晶文社)、『子どもの人権をまもるために』(晶文社)、『AI時代の憲法論人工知能に人権はあるか』(毎日新聞出版)など。子どもを決してなめない、という作者の姿勢がうれしかった色彩豊かなファンタジーの世界『クレヨン王国の十二か月』作:福永令三絵:三木由記子¥650/講談社大みそかの夜、ユカが目を覚ますと、12本のクレヨンたちが会議を開いていました。クレヨン王国の王様が「王妃の悪いくせがなおるまでは帰らない」と言って、ゆくえをくらましてしまったのです。おどろいた王妃はユカと一緒に、王様を探す不思議な旅に出かけます――。続編が47冊を超えるベストセラー人気シリーズの第1作。1997〜99年にはシリーズのうち数作を原作として『夢のクレヨン王国』のタイトルでテレビアニメ版も放送された。「子どもの頃に好きだった、講談社青い鳥文庫から出ている『クレヨン王国』シリーズ。今は娘も読んでいます。このシリーズの特徴は、作者が子どもをなめていないというところですね。ワクワクするファンタジーでありながら、意外と凄惨な場面もけっこう出てきますから。でもそれは、読んだ子どもたちはちゃんと理解してくれるはずだ、と作者が信じて書いているということ。自分が子どもの頃に読んでいて、嬉しかった記憶がありますね」おもしろいシリーズを見つけたら1巻から順にどんどん読んでいくお母様が図書館司書だったということもあり、「字を覚えたての幼い頃から、近所の図書館に通っては、気になる本を片っぱしから読んでいった」と振り返る憲法学者の木村草太さん。そんな木村さんに似たのか、現在小学5年生の娘さんも “本の虫” で、絵本は早々に卒業し、保育園に入るころにはすでに児童書を夢中になって読んでいたという。この本はまだこの年齢の子どもには難しいのでは……などと大人はつい考えてしまいがちだが、木村さんは「子どもをなめないということが大事だと思います」と話す。それを子どもの頃に実感させてくれた本が『クレヨン王国』シリーズだった。作者は1956年に文藝春秋のオール新人杯(現 讀物新人賞)を受賞し、成人向け小説の作家として活躍していた福永令三さん。児童文学である本シリーズも上質なエンターテインメント性に満ちている。Illustration:Kashiwai「心に残る印象的な場面がたくさんあります。たとえば、『クレヨン王国月のたまごPART4』で登場人物のカメレオン総理が暗殺されそうになるエピソード。総理が乗るヘリコプターに爆弾を仕掛けられて、パラシュートで脱出するんですけど、そのとき、総理が操縦士に『君のパラシュートと交換しよう』と言って交換するんですよ。で、その後、操縦士のパラシュートが開かないという……。すごい描写だなと思いました。子どもにしてみたら、ギョッとしますよね。でも、確かに暗殺者なら、そこまでやるなと思って。これが政治的暗殺なんだと。その場面を読んだとき、作者が読者である子どもたちのことを信頼してくれていると感じました」アラン・リーの美しい挿画が物語の情景を浮かび上がらせる外国作品で、木村さんが小学生のときに熱中して読んでいた本といえば、J.R.R.トールキンの壮大なファンタジー『指輪物語』。映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』3部作も大ヒットし、刊行から60年以上経った今なお、世界中で愛されている名作だ。「『指輪物語』は、いろいろなバージョンの本が出ていますが、全3巻のカラー版は表紙装画だけでなく、中にもアラン・リーさんの挿画がたくさん入っているんです。このアランさんの絵が本当にすばらしい。以前、ニューヨークに旅行したときに、バーンズ・アンド・ノーブルという書店で、箱入りのカラー版を見つけて、衝動的に大人買いしてしまいました(笑)。この絵だけでも、子どもに見せたいと思うくらい気に入りましたね。実は映画化されると聞いたときは、アランさんが描いた世界がどこまで実写化できるのかなぁと、大変懐疑的だったんですよ。でも、監督はアランさんを映画のコンセプト・アート・デザイナーとして招請しましたよね。映画を観たら、挿画のイメージどおりだったので驚きました」スリリングなストーリー、描写の細密さなど、多くの魅力がある『指輪物語』の中でも、特に木村さんが惹かれるのは “多様性” というテーマ。「人間はデコボコである、ということですね。『指輪物語』は登場人物全員が何かしらの欠点を持っていて、さまざまな種族、キャラクターたちが、それぞれの欠点と長所を生かして協力していくという姿が描かれている。そこが大変すばらしいなと思って読んでいます。なので、この解釈が正しいかどうかは微妙なんですが……私自身はこの本を通して、人間には欠点があっても、長所がしっかりしていればいいんだ、というふうに理解しました。大人になっても繰り返し読んでいて、そのたびに、常にそこに戻ってくる感じがします」この本を読みたい!と子どもが思うタイミングが訪れるのを待つことわが子を本好きにしたい、と思っている親は多いだろう。そのために、読み聞かせをたくさんしたり、子どもの視線に入るように本棚に絵本をたくさん揃えてみたり……。しかし、それでも子どもがなかなか本に興味を示さなかった場合は、どうすればよいのだろうか?「本が好きになるかどうかというのは、本人の資質だと思いますよ。好きになる本も子どもによって違いますし、たとえ名著でも合わないものは合わないし。娘は小さい頃から、時間があれば本ばかり読んでいて、母親に『もうやめなさい』って叱られるくらいの本好きですが、現在、年長の下の息子は、去年くらいまでは本に全然興味を示さなかったんです。本人が読みたがらなかったから、絵本の読み聞かせも娘に比べると少なかったですね。でも、そんな息子も、ひらがなが読めるようになったとたんに本をたくさん読むようになりました。今は絵本というより、『小さなおばけ』シリーズなどの児童書をよく読んでいます。『読みたくない』という子に無理やり読ませようとしても、本は読めないと思うんですよね。本は降ってくるものなので。なんかこう無性に『今日はたこ焼きが食べたいなぁ』みたいな気分と一緒なんです(笑)。子ども本人が『この本を読みたい』って思う、ベストなタイミングが来るはず。で、親はそれを待つということが大事だと思います」しいて言えば、親ができるのは “そのタイミング” が来たときを見逃さず、その瞬間、即、子どもが本にアクセスできるように準備しておくこと。「地元のどこに大きな図書館があるのかを確認して、本を読みたくなったときに、ここに来れば本を探せるということを伝えておく。そして、子どもが『これを読みたい!』と言ったときに連れて行ってあげる。あとは、子どもがたまたま読んでおもしろかった本がシリーズものだったら、お父さん、お母さんが調べて、1作目から揃えてあげるとか。シリーズものは、子どもが芋づる式にどんどん本を読むきっかけになりますよ。うちの息子のように、これまで読んでいなくても、急に本好きになることはよくあるので。あとはもう本当に、親がその子を信じるしかない、と思いますね」【 木村草太さん、これもオススメ 】魅力的なキャラクターが活躍する大人気ロングセラー・シリーズ『スパゲッティがたべたいようアッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけシリーズ1』絵作:角野栄子絵:佐々木洋子¥900/ポプラ社アッチはレストランの屋根裏に住んでいる小さなおばけの男の子。“レストランヒバリ” のコックさんを務める食いしんぼうの彼は、ちょっと変わっているけれど、とびきりおいしい料理を作って、お客さんに提供しています。2018年に国際アンデルセン賞・作家賞を受賞した角野栄子さんのライフワークとして、毎年新刊が発表される『アッチ・コッチ・ソッチの小さなおばけ』シリーズ。今年は40周年記念の各種イベントも予定されている。Illustration:Kashiwai「下の息子がすごく好きなシリーズです。1作目からダーッと読んでいって、今出ている本はぜんぶ読み終わっています。『おばけのソッチラーメンをどうぞ』や『おばけのアッチのゲームのえほん』も印象に残っていますね。シリーズを通して主人公のアッチがいつも一生懸命なところがいいんでしょうね。角野栄子さんらしい自由な発想で、ストーリーの展開が読めないのも魅力。あと、アッチはおばけですから、“いもむしグラタン” とか、名前だけ聞くと、それどうなんだろう!?って思うようなユニークなメニューがたくさん出てくるのもおもしろいですね(笑)」フィクション世界がリアルになる『指輪物語』ファンのための地図『指輪物語 フロドの旅――「旅の仲間」のたどった道』著:バーバラ・ストレイチー訳:伊藤盡¥1800/評論社『指輪物語』著:J.R.R.トールキン訳:瀬田貞二/田中明子装画&挿画:アラン・リーカラー版全3巻各¥7800/評論社(『指輪物語』は他に、A5新装版 全7巻 各¥2200、 文庫版 全10巻 1~9巻各¥700、10巻¥900があります)『指輪物語』に登場する9人の旅の仲間がたどった道筋を、詳細な地図で再現した副読本。熱烈な『指輪物語』のファンだったバーバラ・ストレイチーが、作者トールキンの手になる地図とは別に、より詳しい地図作りに挑戦した。地図には、フロドたちが敵から身を隠した場所、食事をした場所、野宿をした場所にいたるまでを記載。日本語版では巻末に地図索引があるほか、訳者によって、旅の行程についても日を追って詳しく解説されている。「私はフィクションの世界の地図がすごく好きで、小説に地図がついていると、それだけで嬉しくなっちゃうところがあります(笑)。『指輪物語』は本編にも地図がたくさん載っているのですが、この本の地図は登場人物たちがどう歩いて行ったのかが明確に分かるほど、きちんと描かれているんですね。彼らがどこに、どうやって行って、そこで何が起きたかを、さらに具体的に想像することができる。物語の世界が非常に生き生きとするんです」Illustration:Hidemi Ito/KashiwaiText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年03月11日今月の人。Illustration:Hidemi Ito音楽家/文筆家寺尾紗穂さん1981年、東京都生まれ。大学時代に結成したバンド“Thousands Birdies’ Legs”でボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年、ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム『御身』を発表。大林宣彦監督作品『転校生 さよならあなた』、安藤桃子監督作品『0.5ミリ』(安藤サクラ主演)の主題歌を担当したほか、CM、エッセイの分野でも活躍中。2010年よりビッグイシューサポートライブ『りんりんふぇす』を主催。2019年まで10年続けることを目標に取り組んでいる。2017年に最新アルバム『たよりないもののために』を発表。坂口恭平バンドや、あだち麗三郎、伊賀航と組んだトリオバンド“冬にわかれて”でも活動中。著書に『男装のエトランゼ 評伝 川島芳子』(文春新書)、『愛し、日々』(天然文庫)、『原発労働者』(講談社現代新書)、『南洋と私』(リトルモア)、『あのころのパラオをさがして 日本統治下の南洋を生きた人々』(集英社)、『彗星の孤独』(スタンド・ブックス)など。2018年より朝日新聞書評委員。主人公が悪いヤツという設定が好き!さんざん悪いことをしても、最後には受け止めてくれる存在がいる幸せ『あくたれラルフ』作:ジャック・ガントス絵:ニコール・ルーベル訳:いしいももこ¥1500/童話館出版セイラが飼っているネコのラルフは、とてもあくたれ。毎日いろいろな悪さをしては、セイラだけじゃなく、お父さんやお母さんもこまらせています。それでも、セイラはラルフが大好き。そんなある日、家族みんなでサーカスを観に行きました。しかし、そこでも、あくたれのかぎりをつくしたラルフは、とうとうサーカスに置き去りにされることに……。「主人公のラルフがめちゃくちゃ悪さをするところが、おもしろいんですよね。子どもなら、ちょっとやってみたいことを好き放題やっているので、見ていて気持ちいい(笑)。小さい頃に読んだときは、絵のカラフルな感じにすごく惹かれました。特に好きなのは、ゴミ捨て場で一夜を過ごしたラルフが“なまごみねつ”にかかってしまったシーン。“なまごみねつ” っていうネーミングが絶妙で、うちの子どもたちも、ここで必ず笑っていました(笑)「大きな愛を持ちなさい」という温かいメッセージをもらえる絵本ミュージシャンとして、また原発労働者や日本統治時代の南洋諸島を知るために取材し本を書く作家として、ジャンルやテーマを越え、自由に表現活動を続けている寺尾紗穂さん。いわゆる表舞台には出てこない人たち、ひとりひとりの多様な声に耳を傾けてきた彼女のスタンスは、実は子どもの頃から変わっていない。「もともと主役にはあんまり興味がなくて。学芸会でも、幼稚園のときの『オズの魔法使い』では、西の悪い魔女役でしたし、小学2年生のときは山姥の役をやっているんです。どちらも自分から立候補して(笑)」物語でも、どこか社会になじめないような、風変わりなところのあるキャラクターに惹かれてしまう。そんな寺尾さんにとって、子どもの頃から家で読んでいた『あくたれラルフ』は、まさに好みの絵本だった。主人公のネコが、とにかく悪さばかりする悪いヤツなのだ。「世の中には『悪いことをしていたら、悪い結果になって当たり前だよ』という話が多く語られていると思うんですけど、この話は逆なんです。とにかくラルフの飼い主である女の子、セイラの愛が大きいんですよね。いい子だから好きというのではなく、ラルフがどんなに悪さをしても『大好き』と言ってくれる。セイラだけじゃなく、一度はラルフのことを『サーカスに置いていく』と言ったパパも『おまえがいなくてさびしかったよ』と言って、家に迎え入れてくれる。悪いことばっかりしていた人でも、ハッピーエンドになれるんだよ、っていう救いがあるんです。ラルフみたいな感じの子って、今だと、じっとしていられないとか、ちょっと発達障害っぽい子に通ずる部分があると思うんです。でもそれって、当人の問題って距離をとるのではなくて、まわりがどう接するかが大事なんですよね。また、大人になって読めば『社会から一度はずれちゃった人をどうするのか?』という問題ともつながっている話だと感じられる。この絵本からは『すごく大きな愛を持ちなさい』って言われている気がします」絵本に出てくる歌を歌う場面はピアノを弾きながら、実際に歌って現在、小5、小3、小2の三姉妹のお母さんでもある寺尾さん。お子さんたちがもっと小さい頃は、たいてい3人一緒に、絵本の読み聞かせをしていた。最近は絵本を読み聞かせる機会はだいぶ少なくなったものの、一番下のお子さんは、今もたまに「読んで」と言って、寝る前に絵本を持ってくることがある。「絵本って、歌を歌うシーンがけっこうありますよね。たとえば『ぐるんぱのようちえん』だと、幼稚園を開いたぐるんぱが、ピアノを弾いて歌う場面が出てくるんですが、その歌詞の部分は、私も自分で歌にしていました。メロディもなんとなく定まってきて。子どもたちからも『あれ歌って』とリクエストされて、歌っていましたね。Illustration:Kashiwai以前、隠岐諸島の海士町の図書館で開いたライブでは、長い歌詞が出てくる『だれをのせるの、ユニコーン?』という絵本の読み聞かせをしたこともありました。図書館のスタッフの方に朗読をしてもらって、エレクトリックピアノがあったので、歌の部分はピアノでBGMをつけて、私が歌って。もともと娘たちに作って歌ってあげていた作品でした。音楽って記憶に残るので、うちの子どもたちが大人になっても、私が作ったメロディは何となく覚えているんじゃないかなと思いますね」深みのある色調の美しい絵の世界母が読んでくれた時間も良き思い出寺尾さん自身が小さい頃、お母さんに読んでもらった思い出の絵本は『ラ・タ・タ・タム− ちいさな機関車のふしぎな物語 − 』。ヨーロッパの名画をしのばせるような美しい絵は、子どもから大人まで、読むものの心に静かに訴えかける力を秘めている。「この絵本の英語版を母が持っていたんです。それで、物語の流れを私に教えつつ、母なりに訳しながら読んでくれたんですね。文字のない見開きページの場面は、色の感じも、不思議な風景もすごく印象に残っていて。大人になってから、ふと思い出して、母に『あの絵って、なんの絵本だったっけ?』って聞いたくらい。母に『この絵本よ』ってその絵本をもらって、今度は私が子どもたちに読んでいました」母から娘へ、そしてまたその子どもたちへ。三世代にわたって、読み継がれていく大切な絵本は、母と子の絆を自然に結びつけてくれる存在だ。「絵本は親子で読むものですよね。絵本を子どもに贈るっていうのは、ただ物をあげて終わりではない。自分が読んであげる、その一緒に過ごす “時間” を含めて与えることだなと、あるとき気づいたんです。親と子どもで、一緒の時間が生まれるきっかけ。子どもへのプレゼントとして、それはなかなかいいものだなと思っています」【寺尾紗穂さん、これもオススメ】画集のような感覚で味わえる丹念に描きこまれた幻想的な絵『ラ・タ・タ・タム−ちいさな機関車のふしぎな物語−』文:ペーター・ニクル絵:ビネッテ・シュレーダー訳:矢川澄子¥1800/岩波書店機関車が大好きな発明家のチッポケ・マチアスは、ある日、ちいさな白い機関車を完成させました。しかし、ちいさな機関車を気に入った工場長は、自宅の庭園に飾るために、マチアスから機関車を取り上げてしまいます。がっかりして町を出て行ったマチアス。彼の後を追って、ちいさな機関車のふしぎな旅が始まります――。ドイツ人の絵本作家ビネッテ・シュレーダーが絵を、彼女の夫である法律家のペーター・ニクルが物語を書いた絵本。「絵がとてもきれいなので、小さい頃はストーリーよりも、画集みたいな感覚でよく見ていました。ずっと記憶に残るような印象的な風景の絵がいくつもあって、その世界に入り込むという感じですね。色調が美しい幻想的な絵で、ユーモラスなのに、ちょっと怖さも感じられる。ちいさな機関車が工場長の家から逃げ出して、山をぐるぐるとまわりながら越えて走っていくシーンでは、ずっと続く線路を迷路みたいに指で追うのも好きでした」自分を生かせる場所が必ずある!じんわり勇気をもらえる一冊『ぐるんぱのようちえん』作:西内ミナミ絵:堀内誠一¥900/福音館書店ぐるんぱはひとりぼっちの大きなゾウです。ビスケット屋さん、靴屋さん、ピアノ工場、自動車工場……。ぐるんぱは、いろいろな仕事場で一生懸命に働きますが、いつも作るものが大きすぎて失敗ばかり。そんなとき、ぐるんぱは、子どもがたくさんいるお母さんに出会います。子どもたちの世話を頼まれたぐるんぱが開いた幼稚園は、子どもたちを喜ばせ、大成功するのでした。時代を超えて愛され続ける、初版1966年のロングセラー絵本。「ひとりぼっちで、さびしくて、ちょっとのけ者にされていたゾウの主人公が、働きに出て修業をする。自分の体が大きすぎるせいで、行く先々でズレたものを作っちゃうんですが、『それを生かせる場所があるんだよ』というメッセージが伝わってくるお話です。私は食いしん坊だったので、一番好きなページは、ぐるんぱが大きなビスケットを作る場面。ぐるんぱが開いた幼稚園に行って、このビスケットを食べたいなと思っていました(笑)」自分を受け入れて生きていくこと斬新なテーマに取り組んだ意欲作Illustration:Kashiwaiひとりぼっちのおおかみが「け」という、含みのある台詞をつぶやきながら、仲間を探して町をさまよっています。「おれに似た子はいないかな?」。うさぎ、やぎ、ぶた、しか……いろいろな動物たちがいますが、どこへ行っても、おおかみは満足することができません。仲間に入りたいようで、入りたくないのです。とうとう、おばけがたくさんいる墓場までやってきたおおかみですが、はたして仲間を見つけることができるのでしょうか?『やっぱりおおかみ』作・絵:佐々木マキ¥900/福音館書店「これも居場所探しの話ですね。最後におおかみが、自分は乗らないまま、気球をつないでいた綱をはずして、気球を空に放すんです。気球は別世界に連れて行ってくれるかもしれない乗り物ですよね。つまり現実逃避しない、自分はここで生きていくという意思表示であって。究極ですよね、この悟りは。子どもの頃は絵柄に惹かれていましたが、大人になって読み返すと、すごく深いことを描いていると気づかされる。大事な絵本ですね」Illustration:Hidemi Ito/KashiwaiText:Keiko IshizukaConposition:Shiho Kodama
2019年01月31日子どもへの絵本の読み聞かせ、していますか?「小さいころに比べて、読む本の数が減ってしまった」というママもいるかもしれませんね。しかし数をこなすことよりも、子どもと絵本を一緒に分かち合う「いっしょ読み」の姿勢が大切なのだそうです。絵本との付き合い方を、「いっしょ読み」の視点から探っていきましょう。お話を聞いたのは:秋田喜代美さん東京大学大学院教育学研究科教授。教育心理学・発達心理学専攻。発達心理の観点から、子どもと絵本の関わりについてさまざまな研究を行っている。『絵本で子育て』(岩崎書店、共著)など、著書多数。「いっしょ読み」とは絵本の本来の役割を表した言葉「子どもに絵本を読んでも、最後まで集中して聞いてくれない」「途中で『これなぁに?』と質問されると、話が脱線してしまう」。ママたちからはこうした悩みをよく聞きます。「読み聞かせ」という言葉のイメージから、「しっかり読んで聞かせなきゃ」と思うのでしょう。でも、本来絵本の役割は「聞かせる」ことではなく、絵や言葉、世界観を「一緒に分かち合う」ことにあります。図書館司書など読み聞かせに携わる人の中には「絵本を読むとき、ママの視線の7割は子どもの表情に注いでほしい。話を追うのは残りの3割でいい」と言う人もいます。幼児期はどうしても「やめなさい」という禁止の言葉と、「やりなさい」という要請の言葉が多くなりがち。でも絵本を読む時は、「◯◯ちゃんも、この絵本に出てくるくまさんみたいにブランコが大好きだよね」と話したり、笑い合ったり、うなずき合ったりする時間が自然と増えます。親子で同じものに目線を向けて楽しめるという役割に注目し、本来の絵本との向き合い方を表現したのが「いっしょ読み」という言葉なのです。あんふぁん読者アンケートからQ.お子さんは絵本をどのように読んでいますか?(複数回答)Q.読み聞かせをしているかたにお聞きします。どのくらいの頻度で読み聞かせをしていますか?アンケート実施期間:2018年7月4日~8月8日、有効回答数1228人「いっしょ読み」の体験が子どもの一生を支えてくれる読者アンケートでは8割以上の人が「親が読み聞かせをしている」と答えていますね。たいへん素晴らしい回答率です。一方、少し気になるのは、年齢が上がるにつれて一緒に絵本を読む頻度が減っていること。幼児が一人で読むと、字を追うのに集中してお話の世界を想像する余裕がなくなります。小学校低学年くらいまでは親と読む時間を大切にしましょう。幼児期から中学生の時期までの間に「忘れられない絵本」との出合いがある人は、大人になっても読書好きだという調査もあります。いっしょ読みの体験は、その子の一生を支えるのです。もう一つ大切にしてほしいのは、最後まで通して読むことにこだわり過ぎないこと。「子どもが絵に気を取られて話に集中してくれない」という悩みをよく聞きますが、そもそも「絵に言葉がついている」のが絵本。小説の挿絵とは違います。子どもの興味が絵に向かっているなら、その世界を丁寧に味わって。学びに向かう力も「いっしょ読み」の中で育まれる絵本を通して育まれる、代表的な力を紹介しましょう。■01.語彙力同じ「ピンク」でも、「薄桃色」「桜色」など多様な表現に出合うことで、物に対しての認識も深まります。■02.想像力挑戦や葛藤、友達とのけんかや仲直りのシーンを通じて、相手の気持ちを想像できます。■03.体験を秩序立てて語る力過去の出来事やその時の自分の気持ちの語り方は、絵本を通して自然と身に付きます。ただし、これらの力を身に付けさせようとして無理強いしたのでは意味がありません。まずは絵本の時間を楽しいものにすること。親子が安心して寄り添う空間の中で、学びの力も育まれていくのです。「いっしょ読み」に大切な3カ条1. 子どもの表情を見るのが7割、話を追うのが3割2. 小学校低学年まではいっしょ読みをする3. 最後まで通して読むことよりも子どもの興味を大切にするうまくいかない!こんなときどうする?絵本のいっしょ読みQ&Aあんふぁん読者に「読み聞かせで悩んでいること」をアンケートで聞いたところ、ママたちの愛情と、熱意のほどが感じられる回答が集まりました。その中でも、特に多かったお悩みに秋田さんが答えます。Q.子どもに読み聞かせるとき抑揚をつけるのが苦手です。登場人物の個性が出るように声色で特徴を出したり、臨場感を出したりしたいけど、どうもニガテ…。(北海道・年長ママ)A.あまりオーバーだと逆効果の場合もありますママ自身は淡々と読んでいるつもりでも、自然と抑揚はついているもの。たとえ淡々とした語り口でも想像力を広げられる力が子どもにとっては大切ですし、オーバーに抑揚をつけ過ぎると想像の世界を邪魔してしまう場合も。抑揚を気にするよりも、お子さんの表情を見てからページをめくることや、言葉のリズムをかみしめながら読むことを大切にしてほしいと思います。Q.きょうだいで好みの本や読むスピードが合いません。お兄ちゃんのレベルに合わせると妹が飽きて邪魔が入り、妹に合わせるとお兄ちゃんが退屈してしまいます。(千葉県・年中ママ)A.上の子には読む係のお手伝いをさせても1日おきに交代でもいいので、どちらかの好みに偏るのではなく、それぞれに合った絵本を読んでください。下の子に読んであげるときは、上の子に読んでもらってもいいですね。「さすがお兄ちゃん、すごいねぇ」と労いの一言も忘れずに。パパにお願いできるなら分担して読んでもらいましょう。子どもと遊ぶのが苦手というパパにこそ、絵本は「読むだけ」なのでおすすめです。Q.そもそも絵本に興味がなく途中で集中が切れてしまいます。4歳ごろまでは絵本が大好きだったのに、最近はまるで興味なし。どうすればまた興味を持ってもらえる?(大阪府・年長ママ)A.焦らなくて大丈夫。そのうち絵本に興味が出ますもしかするとママの選ぶ本とお子さんの好きな本が違うのかもしれないので、試しに図書館でお子さんに絵本を選ばせてみてもいいですね。絵本そのものに興味がない子もいますが、焦らなくて大丈夫。例えば虫の好きなお子さんなら、飼い方や生態について知りたいと思えば自然と絵本を手に取るでしょう。好きな遊びに打ち込むことが、絵本とのいい出合いができる近道です。Q.何回も同じ話を読まされます。違う話に変えた方がいい?1冊につき3回は繰り返し読んでいます。親としてはいろいろなジャンルの本に触れてほしいのですが…。(東京都・年少ママ)A.読んでもらった数だけ物語との出合いがあります同じ話でも子どもは毎回違うところに興味を向けているので、できればその気持ちを大事にしてほしいですね。ママの方が「もう勘弁して!」というときは、パパやおじいちゃん、おばあちゃんに読み手をお願いしてはどうでしょうか。パパはアクションを付けながら読む、おじいちゃんはゆっくりしたテンポで読むなど、読み手の数だけバリエーションが増えるのも絵本の魅力です。お友達への「おすすめ体験」も子どもにとっての宝物に私の知っているある園では、ひとりずつ自分の好きな本を家から持ってくるという取り組みをしています。読み聞かせの時間、先生が「今日は◯◯くんがおすすめしてくれた絵本を読みます」と言って、みんなの前で読んでくれるのです。自分の本が読み上げられた子はとてもうれしそう。自分の好きな絵本の世界をお友達と分かち合うという経験は、子どもたちの体験をさらに豊かにしてくれると思います。読者おすすめの絵本も紹介年齢別 絵本選びのコツどんな絵本を選べば良いかは、読書経験やその子の興味にも左右されますが、基本的な年齢別の絵本選びのコツを秋田さんに聞きました。読者から挙がった「わが子が大好きな絵本」も参考にしてくださいね。年少【繰り返しが多い】 【あまり長くない】 【生活習慣がテーマ】物語の先を予測できるようになるので、同じ展開が繰り返される話がおすすめ。また、食事や着替えなどの身近なテーマの話も楽しめます。読者の人気No1: しろくまちゃんのほっとけーき(こぐま社)ホットケーキを作る12工程がイラストに。「ぷつぷつ」「ふくふく」など言葉のリズムも楽しめます。ほかにもこんな本が人気!●くれよんのくろくん(童心社)●ねられん ねられん かぼちゃのこ(福音館書店)●だるまさんが(ブロンズ新社)●ねずみくんのチョッキ(ポプラ社)年中【起承転結がある】 【ファンタジーもの】 【昔話】文字に興味を持つ子も増える年齢。起承転結のある長めの話も楽しめます。物語があまり好きではない子は、科学がテーマの絵本や図鑑を選んでみて。読者の人気No1:ぜったいに おしちゃダメ?(サンクチュアリ出版)絶対に押しちゃダメなボタン。つい誘惑に負けて押してみると…?何度でも繰り返し読みたくなる絵本です。ほかにもこんな本が人気!●はじめてのおつかい(福音館書店)●はらぺこあおむし(偕成社)●バムとケロシリーズ(文溪堂)●パンダ銭湯(絵本館)年長【シリーズもの】 【少し字が多い話】 【科学的なテーマ】シリーズものや、複数の話が収録された昔話がおすすめ。ただし、あまり字が多い本を選び過ぎず、絵本の世界をたっぷり楽しんでください。読者の人気No1:おしりたんてい(ポプラ社)子どもの心をぐっとつかむ、おしりたんていのビジュアル。物語があまり好きではない子でも、きっと最後まで読み終えるはず。ほかにもこんな本が人気!●100かいだてのいえ(偕成社)●かいけつゾロリシリーズ(ポプラ社)●ノラネコぐんだんシリーズ(白泉社)●ミッケ!シリーズ(小学館)illustrationSHIBATA Keiko
2018年11月08日絵本を読んでほしい時…お子さんはどういう風に渡してきますか?普通はこうですよね…?息子も5割は普通なのですが残り5割をこれから紹介します!まずはよくあるこれは股にためておいて結局読まないパターンが多いですね次にチャレンジ精神の塊ですねこれも置くだけ置いて読まないですねどんどん行きましょう母を呼んだだけっていうね!そして一番多いのがコレ!頭の時もあるよ!(見た目ほど強くは刺しません)ちなみに絵本をぶっ刺すムギのピークは1歳で、2歳になってからは少なくなりました。そして…今でもたま~にやりますが私にぶっ刺し防御というスキルが身につきました
2018年09月29日子どもを本好きにしたい!…と思いつつも、どうしたらいいかわからない、というママたちの悩みを聞くことがあります。実際、子どもたちは本の中に無限の世界を見いだすものですが、それができるようになるまでは「本なんてつまらない」と言う子どもが大半です。図書館司書の資格を持つ筆者の家庭では、2週間に1度、24冊の本を図書館から借り、2人の子どもが楽しく回し読みをしています。そんな筆者の家庭や、筆者の周囲の家庭で実践し、子どもが実際に本好きになった方法をご紹介します。1.家に本を散らかしておくママとしては、家の中は常にきれいに片づけておかなくてはならない、と思ってしまいがちですが、実は散らかっていたほうがよいこともあります。その一例が、本の散らかしです。筆者が以前、本好きにしたいという5歳の女の子のママにおすすめしたのが、子どもの動く範囲に絵本を散らかしておくこと。絵本は読む時だけ本棚から取り出し、読み終えたら片づけるのですが、寝る前に読み聞かせをするためにママが出す以外は出番がないのが悩みでした。そこで、子どもがよく行く場所や遊ぶ部屋に、絵本を出しておくようにおすすめしました。ソファに置いておいたり、床に出しておいたり。すると子どもはソファに座ったときに、そこに絵本があり、なにかヘンテコな絵が書かれているワケですから、ついつい開いてみて、自分で読んだり、「読んでー」と言ってみたり。いつの間にか、本は面白いということを知ります。わが家でも、図書館から借りてきた本は、常にリビングの床に100均のカゴを置き、その中に並べています。ことあるごとにすぐ出して読むほかにも、毎晩、大人より早く夕食を食べ終わり、デザートまでの間を読書タイムにしているようです。2.「まだ読んではダメよ」作戦「読みなさいよ」と言われて渡されたものと、「読んではダメよ」と言われて隠されたもの。子どもはどちらに興味を持つと思いますか?答えは「読んではダメよ」と言われたもの。「ミルナの禁」とか「見るなのタブー」と名前がついているくらいで、とにかく見てはいけないと言われたものほど見たいのは人間の習性とでも言うべきものなのでしょう。「絶対押すな」と言われて押すのと同じです。筆者に本の相談をしてきた、8歳の男の子を持つママには、子どものいかにも好きそうな本を買ってきて、表紙を見せて、しかも「読んではダメよ」と言ってリビングに置いておくよう、おすすめしたことがあります。表紙にわかりやすく、昆虫や忍者の絵が描いてあるものをあえて選び、それをリビングに置いたのを見せて「これはママの本でちょっと難しいから、ここに置いた本は見ちゃダメよ」と言っておく。すると、結局気になって、ママがいないのを見計らってチラチラ読んでしまうのが子どもです。そのうち、同じ場所に違う本が増えていればそれも読んでしまいますし、いつの間にか読むということに抵抗感がなくなっているので、新しい本を見つけ、自分で読めるようにもなったそうです。3.読書するママの姿を見せる子どもを本好きにしたい時、もうひとつ覚えておきたいことがあります。それは、「ママが本を読まなければ、子どももなかなか読まない」ということです。本好きのママは、家で本を大切にしていますし、日ごろから本は面白い、本はすばらしいというアピールを子どもに対して行っているので、子どもは影響されやすくなります。反対に、ママが本を読まないと、子どもは「ママは読んでないのに」「きっとつまらないから、読まないんだろう」などと感じ取り、本に興味を持ちにくくなってしまうのです。もし、今から子どもを本好きにしたい…と考えるなら、遅すぎることはありません。ママが目の前で、雑誌やマンガではない本を読み、夢中になっている姿を見せてあげてください。同時に子どもが読みやすい本、興味を持ちそうな本を買ったり、図書館を利用してみてはいかがでしょうか。4.子どもの興味を最優先に文字が読めないころからの読み聞かせは、子どもを本好きにする基本的な方法のひとつです。筆者も子どもが小さいころから読み聞かせをしていましたが、周囲のママから「どうしたらいいかな?」と相談を受けた時には、必ず読み聞かせを推奨しています。特に子どもが小さいころには、短い絵本を選ぶことが欠かせません。絵と言葉から、子どもは頭の中でアニメーションのように絵本の世界を想像することを覚えます。これができるようになると、徐々に本が大きく、長くなっていっても、無限の想像力を働かせて物語を楽しめるし、物語以外の本も読めるようになります。全国の図書館で読み聞かせが行われるのは、この想像力を育むことが目的です。ごく小さい頃には、子どもは自然にお気に入りの本を選定し、ママにその本ばかり何度も読んでくれるようせがむことがよくあります。そんな時、子どもは、同じものを繰り返し見聞きすることで、楽しみながら想像力を育んでいるのです。ママは飽きてしまいますが、何度でもその本を読んであげましょう。やがて文字が読めるようになると、自分で好きな本を自然に読み出すことがほとんどです。一方、子どもが本に触れないままで成長すると、本を読む時に使う想像力が未発達なので、文字は読めてもストーリーが頭に入ってこずに面白さを感じられない…といったことが起こります。そんな時は、子どもがすでに興味を持っている分野の本を選び、ゆっくり読み聞かせてみましょう。たとえばアニメで子どもが見ている物語が本になったものや、戦隊モノ、電車などの乗り物、お姫さまのおはなしなど。ヘンテコなものも、子どもは大好きです。最初は短い絵本から始めるのもコツですよ。<文・写真:フリーランス記者あん茉莉安>
2018年08月30日毎晩、寝る前に絵本を読んでいるご家庭は多いのではないでしょうか? お話を聞きながら、眠りについてくれたら…というのがママの理想。ムスメちゃんは寝る前に何度もの絵本アンコールをするので、とっても読書好きだと思ったいたあかりさんだったのですが…。ムスメとうそ毎晩、寝る前は絵本タイムです。お風呂上がってお茶飲ませたら、ドライヤーして絵本読んで歯を磨いて、またちょっと絵本読んで就寝といった感じです。この日も最後の絵本タイムを終えたところだったのですが…「次で最後ね」と言うとすかさず「うん!」という気持ち良い返事が返って来るのですが、終わろうとするとすかさずアンコールが始まります。「絵本を読みたがってくれるのは良いことかな」とお付き合いするのですが、何冊読んでもアンコールが止む気配がありません。「やれやれ、なんて読書好きなのかしら」と思いきや…よく見ると読んでる間こっそり絵本と一緒に持ち込んだぬいぐるみでおままごとが始まってたりします。さながら授業中サボってる学生のようです。さては寝たくないだけだな…!?また絵本を取りに走り出そうとするムスメの首根っこを捕まえてもう終わりだと言うと、案の定じだんだを踏んで抗議してきたので「じゃーうんって言ったのウソだったの?」と追及してみると…「ウソだったヨ!!」と即答。す…清々しい…!結局その日は暴れるムスメをひととおりくすぐり倒して、みんなで眠ったのでした。
2018年08月26日最近どんな絵本を子どもと楽しみましたか?子どもの成長は本当に著しいですね。昨日できなかったことが今日はできるようになっていたり…。興味の幅も日々変化しています。そんな中、「子どもへの絵本の読み聞かせ、楽しんでいます!」というママも多いかと思います。絵本を間にした親子の時間、いいですよね。でも、最近読んだ絵本、今子どもが大好きな絵本、すぐに答えられますか?1年前に好きだった絵本、何度も何度も読んでいた絵本、覚えていますか?そこで、絵本専門士である筆者がおすすめしたいのが、「絵本記録」です。わが家の絵本記録はフツーのノートでしたわが家では、小さいころからいろいろ絵本を読み、それをノートに記していました。普通の大学ノートに、絵本のタイトル、作者、出版社、概要、子どもの反応などをランダムに書き綴っています。[caption id="attachment_646267" align="aligncenter" ]新聞で参考になりそうな絵本記事なんかも挟んでありました[caption id="attachment_646265" align="aligncenter" ]まあ、汚い字で書きなぐっていますが、例えば「パパ、お月さまとって!」(偕成社)の欄。.........〇〇(長女の名前)は、「おおきくおおきくおおきくなーれ」というところが大スキ!!月を見ると「おつきさま、手とどかないね」「パパにとってもらおうか」と言っている。.........すでに小6の娘ですが、これを読むと、あの小さくってかわいかったころを思い出します。そして、この記録を娘に見せると、「えー、私めっちゃかわいいやん」と。そして、「読もう!読んでみよう!」と「パパ、お月さまとって!」をを出してきて読んでいました。記録方法はいろいろ。ママの好みで、手書きもデジタルも!私は普通のノートに、私が思うままにメモしていましたが、今は便利なツールがいっぱい出ています。例えば私の住む京都市では、京都市図書館が、2014年から「乳幼児保護者用読書ノート」というものを作って、無料配布しています。こちらは、図書館に行って、「ください」と言うともらえますし、8か月健診でもらえる「ブックスタート」セットの中にも入っています。[caption id="attachment_646266" align="aligncenter" ]実際、「京都市図書館乳幼児保護者用読書ノート」を活用して記録を残している、3歳ひさと君ママに感想を聞いてみました。「記憶は薄れていくので、時間が経ち読み返してみて、こんなふうに読んでいたなとか、この本が好きだったなと思い返せること。年齢が小さい時は、1冊の絵本を、大切に読んでいたので、1冊1冊に私自身も思い入れがあり、記録に残しておくのは、とても良い思い出のひとつになると思います。そして、大きくなった時に、息子に見せてあげたいなと思っています」とのことでした。私個人としては、手書きのメモとして書いたまんま、とういうのが味があっていいな、と思っています。が、最近は便利なツールがたーくさん!手書きは苦手!ノートを管理するのは大変。そんなママには、スマホアプリがおすすめです。読書記録ができるアプリはたくさんありますが、私のオススメは、乳幼児の絵本読み聞かせに特化した公文教育研究会の「mi:te[ミーテ]」です。絵本のバーコードを読み取るだけで表紙画像もあわせてデータが記録され、それに加えて子どもの様子なども書きこめます。きょうだいがいればそれぞれに記録することもできますし、子どものその時の様子も残すことができます。絵本選びに悩んだら、オススメ絵本の紹介などもあります。絵本記録が親子の思い出になる「絵本を読んであげるといい」と聞くし、子どもも好きだから読むけれど、しばらくして振り返ってみたら何を読んだのか覚えていないというママも多いかもしれません。子どもに絵本を読んだその空間・その時間は、親子にとってすごくステキな時間。その親子の時間を写真や日記を残すように、忘れないように記録しておくこと、その絵本を読んだ記録はまさに育児記録であり子どもの成長記録でもあるんですね。大きくなった時、絵本記録を一緒に見ながら、「小さい時こんな絵本読んでたんだよ」「そうそうこの絵本好きだったな」「この絵本読んだらいつもこんなこと言ってたわ」などと親子で話せるようになりたいな、と思っています。京都市図書館「乳幼児保護者用読書ノート」公文教育研究会 mi:te[ミーテ]
2018年08月22日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「読み聞かせのお悩み8つを解決! ママも絵本を楽しむコツは?」 で、読み聞かせに関するアンケートを実施しました。アンケートの結果からは、ママたちが読み聞かせを重要視していること、少しでも楽しく、子どものためになるような読み聞かせをしたいと思っていることがわかりました。■毎日読み聞かせをしているママは半数以上読み聞かせは子どもにとって大きな利益をもたらすと言われています。だからこそ、多くのママが“読み聞かせをしてあげたい”“読み聞かせをしなきゃ”と思うようです。今回のアンケートの結果では、じつに55%のママが「毎日読み聞かせをしている」と回答。さらに、読み聞かせに対する悩みや疑問が集まり、ママたちの読み聞かせに対する真剣度の高さが浮き彫りになりました。Q. 子どもに読み聞かせをする頻度をお知らせください毎日している 55%週に数回程度 27%月に数回程度 15%していない 3%その他 0%■抑揚をつけるのはNG?今回のアンケートのコメント欄で1番目立ったのが「読み聞かせをする際、抑揚をつけるのはダメなのか?」という悩みでした。読み聞かせのときに、「抑揚をつけずに読んだ方が子どもの想像力がふくらむのでよい」ということをときどき耳にします。たしかに登場人物によって声色を変えて読むのは固定概念(小さいうさぎは高い声、こわそうなライオンは低い声、など)を与えてしまいそうな気がします。でも、たとえば楽しい気持ちの場面などで、たんたんと読んでいるのはなんとなくつまらない気がして、日によって同じ本でも読み方を変えるときがあります。子どもが喜ぶのはどのような読み方なのか、日々悩んでいます。「子どもが喜ぶ読み方は?」「子どもにとって良い方法は?」。そんなコメントからは、ママたちが絵本で子どもを楽しませようという気持ちが伝わってきます。読み聞かせに関して、育児書やインターネットを見ると、「単調な読み方のほうが想像力を育む」「オーバーすぎる読み方だと、子どもが絵本の世界に入りにくい」「抑揚をつけるとママの表情や発声だけが記憶に残り、物語の内容が残らない」などと書いてあることがあります。たしかに、そのようなマイナスの要素もあると思います。でも、抑揚をつけることで、子どもの「楽しい!」という気持ちがアップして“思い出に残る読み聞かせ”になれば、それはステキなことなのではないでしょうか。抑揚をつけたらダメと決めつけず、淡々と読む絵本、オーバーに読んで子どもたちと思い切り笑いあう絵本と分けてもいいですし、そのときによって1冊の絵本を読み分けてもいいと思います。ちゅいママさんが言うように「読み聞かせに正解はない」。抑揚をつけて読むことが好きなママ、淡々と読むほうが好きなママと、“読む人=ママ”の気持ちも大切にしないと、読み聞かせが続かないと思います。子どもの反応を見て、ママが読みたいように読むのが1番ではないでしょうか。■落ち着いて聞かないときはどうする?「絵本は好きだけど、最初から最後まで順番に読むことができない」というエピソード。じつは、これとてもよく耳にするエピソードなんですよね。子どもにとっては、物語よりも目の前にある「この絵を見たい!」という欲求の方が強くなってしまうのでしょうか。ただママとしては、「ストーリーを追って聞く力を育てたい」と思ってしまうものですよね。ページをめくるのが楽しくて読んでいても、進みすぎたり戻ったりします。そんなときは元のページに戻してから続きを読めばいいのか、話の内容なんて関係なしに子どもが開いたところから読めばいいのか迷います。「読んで~」と持って来たのを読んでいると、集中せずまた次の絵本を開いたり、持って来たり…。絵本は好きなようなので読んであげたいのですが、聞かずにキョロキョロそわそわ次の本を探されると、モチベーションが下がり面倒くさく感じてしまいます。ページを飛ばされたり、絵本を変えられてしまうと、「一体なんの話だった?」とママも混乱しますし、そもそも「読み聞かせにならない!」なんて思ってしまいますよね。でも、子どもって基本は興味を持つものが出てきたら、それに飛びつく瞬発力に優れた生き物。いまはストーリーを読むことより、めくる感触を楽しむことや、気に入った絵をじっくり見ることが、その子にとっては大切な時間なのだと思って好きにさせてあげることも、“心の栄養”になるのではないでしょうか。■兄弟によって読みたい本が違う!夜寝る前に行う読み聞かせの時間のママは、少し疲れ気味。できれば、ママ自身もゆったりした気持ちで1日の終わりの子どもとの触れ合い時間を楽しく過ごしたいと思っているのではないでしょうか。しかしそんなときに勃発するのが兄弟によって読んで欲しい本が違うという争い。一人ずつ本を選んだ場合、読む順番でもめる。本の好みが違ったり、年齢によって理解できたりする本が違う。下の子に合わせてしまうので、上の子には物足りないかなと思うことがある。四歳の兄は絵本が大好きで毎日、寝る前読み聞かせをしますが、10ヶ月の赤ちゃんが邪魔をしてしまって…。兄や私にちょっかいを出してきて、こちらがほっとくと泣き出す感じです。赤ちゃんは「だるまさん」シリーズ、飛び出す系の仕掛絵本なら興味を持って見てくれますが、兄にはもうおもしろくはないので「違う本にして」と言われてしまいます。二人とも楽しめる絵本があれば知りたいです。上の子と下の子で読んであげたい本が違うのですが、別々に読み聞かせる時間もありません。でも、上の子に合わせちゃダメかなという気もします。ちゅいママさんはちゃんと3人にそれぞれ読んであげていてすばらしいお母さんだと思います。上の子、下の子、それぞれのことを想い、頭を悩ませているママの様子が目に浮かびますね。しかし、兄弟ひとり一人に平等に読み聞かせをするというのは至難の業。それぞれ1冊ずつ選ぶ、交互に好きな本を選ぶなどをルールを設けてもいいかもしれません。どちらかに我慢させてしまっているなと感じたら、たとえば休日に多くセレクトできるなど、少し特別感あるルールを作ってしまうというのはどうでしょう。また、上の子どもが文字を読めるようになったら、下の子どもに本を読み聞かせてあげるという方法も! 上の子にとっては読む勉強、下の子にとってもママとは違った読み聞かせで、楽しく過ごせるでしょう。また年齢とは異なる絵本を読んだことで、その子なりの新たな発見につながる可能性も。必ずしも対象年齢にとらわれず、上の子が選んだ本を下の子にも一緒に読ませてみたり、下の子に合わせた絵本を上の子も一緒に読ませてみたりすることが、子どもの興味が広げるキッカケになるかもしれません。■年齢が上がってくると一冊が長くなる!子どもの成長にしたがって、読む絵本は変わっていきます。内容の濃いもの、お勉強色が強いもの、子どもの想像力に任せるような構成のものなど。そして、それに従い文字数も増えていきます。そうなるとつまりは、1冊読むのに時間がかかるように。そんな読む絵本の長さについての悩みもアンケートでは集まりました。年齢があがってくると文字数が増えて、1冊を読むのに時間がかかります。それでも下の子と同じ冊数を読んで欲しがるので、時には声がガラガラになります(笑)。最近では長い話のものが増えて、1冊全部読むのが大変になってきています。いつ頃から「ここまでね、続きはまた明日」ができるようになりますか? それはしない方がいいですか?たとえ読み聞かせの時間を大事に思っていたとしても、そのために寝る時間が遅くなってしまうのはママとしては不本意ですよね。そんなときは、子どもに「つづき」の楽しさを教えてあげましょう。「『つづき』があるから明日はもっと楽しみだね」とお話ししながら、「あのあとクマさんはどうなるのかな?」「おばあさんは何を作るんだろうね?」と一緒に空想しながら眠りについてもいいかもしれません。成長と共に読む絵本はもっと長くなっていくと思いますから、一度そのような習慣をつけると、ママも少し気が楽になるのではないでしょうか。■絵本を“読む”だけではないプラスの作用があるそのほかにも、「“あと一冊! あと一冊!”と、読み聞かせがエンドレスになってしまう」や、読み聞かせをする際の部屋の明かるさ、絵本のチョイスについてなど、ママたちが日々思いを巡らせていることがわかりました。また、読み聞かせに対して、こんな位置づけをしているママも。私も、絵本が大好きなので、毎日読むようにしています。それが仲直りの時間になったり、上の子の唯一の構ってあげられる時間になったりするからです。おかげで、上の子は絵本が大好きで、最近は自分で読むのも挑戦し始めています。ただ絵本を読むだけでなく、読み聞かせには親子にとってたくさんのプラス作用があります。たとえば、今日どんな絵本を選んだかでその子の気分が伝わってきたり、今どんなことに興味が向かっているのか、さらには性格や個性といったものもわかってくる可能性があります。ここまでいうと大げさかもしれませんが、その子を知るキッカケや、子育てのヒントになることもあるかもしれませんね。■大事なのは、楽しく続けること選ぶ本や好むページは子どもによってそれぞれ違いますし、そのときそのとき、その親子によって読み聞かせのスタイルがあっていいはず。必ずしも1ページ目から最後まで順番どおりに読まなくてもいい。ママが全部読まず、子どもが読むページがあってもいい。兄弟一緒に聞かなくてもいいし、もちろん一緒でもいい。ただ、忙しいママにとって、毎晩ゆったりと余裕を持って読み聞かせの時間を取れるとは限らないはず。そんなときは「なし」でもいいのではないでしょうか。今回集まったエピソードのなかには、疲れてしまったときは「子どもにお願いする」というママも。「読んで読んでー」と言われ寝る前に10冊読んだ事もありました。でも私がヘトヘトな日は、子どもに「読んでー」とお願いします。まだ字が読めませんが、自分の知っている単語を持ち出し絵を見て一生懸命説明してくれる姿がカワイイです。あまり読んだこともないのに気に入ったフレーズはすぐ暗記してる事にもビックリさせられます。なんともかわいらしいエピソードですね! これもまた、読み聞かせが生んだプラスの作用と言えそうです。子どもが絵本から得る感動や発見を一緒に共有できるのは、小さいうちだけ。ちゅいママさんが言うように、「無理せず、楽しく、ゆる~~く。読まない日があってもOK」。気負わず、楽しく続けていきたいですね。Q. 読み聞かせについてお悩みがあれば教えてください回答数:32(アンケート集計期間:2018/6/28~2018/7/1)
2018年07月12日息子(兄)が胎児のころから胎教として読み聞かせをしていた私。いつの間にか「一緒に楽しむ」から「やらなくてはいけないこと」になっていたようで、義務的に読んでいたみたいです。そりゃ娘(妹)もつまらなくてゴロゴロしちゃうよね…!( ノД`)すると…元・演劇部だった事もあり、話に抑揚をつけて読んだら食いつきが違う!次の日から娘のほうから「読んで」と絵本を持ってくるようになりました。うれしい!!私も久々に演技して(大昔、声優にも憧れていた)楽しかったし、青春の日々がよみがえってきたように爽やか~な気持ちになりました。親が楽しくしていると、子どもも楽しくなりますよね。今でも娘は「寝る前の読み聞かせタイム」が楽しみで仕方ないようです。…余談ですが、後日幼稚園で読み聞かせ当番に当たっちゃって、いつものノリで絵本を読んだら、ママ友や先生に「なきりさん、気持ちが入ってましたね~!!」って言われてうれし恥ずかしでした。(;^ω^)
2018年07月06日わたし、絵本を集めるのが好きで、子どもが生まれてから借りるより買う派でせっせと集めているんです。育児で誇れるものは何もないけれど、読み聞かせを欠かさずやってきたことだけは私の唯一続けてきたことだと自負しています。実は絵本好きが高じて図書館司書資格も持っています(学生時代にアルバイトで図書館で働いたことがあるぐらいなので、名ばかりですが一応大学で資格を取得しました)。先日、おススメの絵本についての記事をブログの方にアップしたところ、意外にも反響がありまして、読み聞かせにまつわる質問をたくさんいただきました。せっかくだから同じように疑問を抱いてる方もいらっしゃるかもしれないので、今回ウーマンエキサイトさんのほうで質問に答えていきたいと思います。あくまで私個人の経験にしかすぎませんが、何かの参考にしていただければ幸いです。■お悩み1. 何歳から読めばいい?絵本の読み聞かせをし始める年齢といえば、おそらく一番スタンダードな年齢は生後5・6か月頃ではないでしょうか。今はブックファースト事業と称して市町村から絵本が配られますが、だいたい生後5・6か月頃が一番多いと思います。私もちょうどその頃に読み聞かせを始めましたが、はっきり言って、最初の頃はだいたい無表情&無反応です。しーーーんですよ、しーーーーん。1人小芝居状態になりますがそのうち興味を示す時が来るようになりますので心折れずにいてください(笑)逆に「小さい頃から読み聞かせをしていなくて子どもも4歳、5歳になってしまいました。今から始めても遅いですよね?」といった質問もありました。大丈夫だと思いますよ。遅すぎるなんて事はないと思います。 むしろ、4歳は絵本の黄金期と呼ばれていて、ストーリーのあるお話も楽しめるようになる年齢ですし、本を選ぶ楽しさも湧いてくる頃です。遅すぎるということは決してありませんので、いつからでも読んであげてください。ちなみに私が親に初めてちゃんと読み聞かせをしてもらったのは5歳頃です。■お悩み2. 全然聞いてくれない!「絵本をなめたり、破いたり、投げたり、何度注意してもやめません」「絵本で遊んでばかりで読み聞かせどころではありません」はい。私なら、読み聞かせは諦めて、絵本を一度隠してしまいます。たぶん、今は絵本を読むものだとは認識していないと思うので、もう少し大きくなるまでいったん絵本を収納しておきます。長男は赤ちゃんの頃から絵本を読んでもらうことが好きで集中してずっと聞いてる子だったのですが、次男は全く興味を示さず、1歳になっても2歳になっても3歳になってもちっとも聞きませんでした。なので私も次男には無理に読み聞かせはしていません。でも5歳になってようやく絵本の楽しさに気づいたらしく、読んで読んでと持ってくるようになりました。きっとその子その子で興味を示し始めるタイミングがあると思うので、その時まで大事に取っておくのも手かもしれません。 ■お悩み3. 読み聞かせが苦痛…今度はお母さん自身の問題で「絵本の読み聞かせがどうしても苦手です。どうしたらいいですか?」という質問。 別に読まなくてもいいと思いますよ! 苦手なものはしょうがないです。イライラしながら読むぐらいなら読まないほうがいいとさえ思います。お母さんとはいえ人間ですからそりゃ得意不得意ありますって! 私の場合は、母親にほとんど読み聞かせしてもらった経験がありませんが、人格的に歪んで成長してるわけでもありませんし、ちゃんと育ってます!私は絵本の読み聞かせは心の栄養だと思っていますが、読み聞かせをしなかったからといって栄養失調になるわけではないとも思っています。 子どもって案外たくましいので、読んでほしい! とおもったら読んでくれそうな人を見つけてきます(私の子どもの頃はゆるかったので、図書館の司書さんに「読んで~~」と言って読んでもらったりしていました。お仕事中なのに読んでくれてた司書のおばちゃんに感謝です)。また、早くから自分で本を読むようになったのでそれはそれでよかったと思っています。■お悩み4. 読んでいるのに話しかけられるありますよねー。読んでる最中に、いろいろと話しかけてきてその質問に今答えてあげるべきか、最後まで読んでしまうべきかって考えちゃいますよね。私も、読んでる最中に話しかけられるのが苦手なんです。流れがぷつぷつ途切れるというか、リズムが狂うというか…。 本当は子どもの目に留まった絵や、発見を一緒に共有してあげればいいのでしょうが私は「あとで」と言って一気にザァァァっと読んでしまう事が多いです。お話はお話として最後まで聞いて、何か聞きたいことやママに見てもらいたいものがあれば読み終わってから言ってもらうスタイルにしています。それでも途中でなんだかんだ喋りかけてきますが、聞こえないフリして通し読みしています。たぶん、何が正解って答えはないと思うので、お母さんが読みやすいように読むのが一番だと思います。 ■お悩み5. 絵本の表紙はどうしてる?絵本の表紙は…容赦なく捨ててます!表紙を捨てるってもったいないような気がするのですが、表紙があると読みにくいし、テープで貼り付けても結局ズレてくるし、思い切って捨ててます。絵本のいいところは表紙をはがしても同じ表紙が印刷されているところなんです。■お悩み6. 小学生になっても買い続ける?たしかに。絵本は何度も同じ本を読み聞かせをすることが多いので、ある意味元が取れるのですが、小学生の本となるとたいてい一回読んだらおしまいになることが多いです。小説でもそうですよね? 一度読んだ小説を最初っから何度も読み返す人って少ないと思います。それでも、我が家は基本的に購入しています。一度しか読まなくても。ただ全冊買うことは無理なので、もちろん図書館と併用はしています。 本人の中で「これは買いたい」「これは借りるだけでいい」という線引きをしているようなので本人の意向に従って買ったり借りたりしています。■お悩み7. どうやって読んだらいいかわからない…「図鑑や、どう読んだらいいか分からない本を持ってきて困ります」あ~~~、わかります。いや、それ、読み聞かせする本じゃないから…みたいなの持ってきたりしますよね。私の場合は、一度何かしら読んでやらないと引き下がらないのでとりあえず読みます。図鑑ならば、どれか1か所選んでもらって(虫ならどれか1匹の虫、といったように)そこだけ読みます。もっと! もっと! と言ってきたら…面倒臭い時には「自分で見てー」と言ったり、「違う本にしてーー」と頼んだり…基本ゆる~~くその場その場で流しています。個人的には擬音で書かれている絵本を読むのが苦手なのですが、結果的にその手の本は我が家には少ないです。やはり読み手の読みやすさみたいなものも絵本選びに加味されがちなので、おのずと選書が偏ってくるのも致し方ないことかもしれません。■お悩み8. 子どもに絵本を選ばせる?めっちゃわかります(笑)これはそのシチュエーションによって変わってくるのですが、まず、同じ本ばかりを「読んで」と言って持ってくる場合には同じ本でも何度も読んであげます。読んでる方は「またこれかよー」って思うのですが、本人的には同じ話・同じ結末でも楽しいらしく、飽きるまで読みます。しかし、本屋さんなどで子どもに選ばせると、毎回似たような絵本を選んでくることが多いです。特に三男は本屋に連れていくと毎回のりものの本を選んできます。でも、もう家に同じようなものがありますし、買いたくありません(笑)なので、似たような本を買って欲しがる時には親の権限で買う・買わないを決めて私が読んであげたい本、私が「気に入るんじゃないかな?」と思った本を選びます。私の主観ですが、自分で選んだ本だから気に入って読む…ってことはあまり関係ないように思います。 自分で選んだのりものの本でも1回読んだら飽きてますし、逆に親が勝手に選んできた本でも気に入って何度も読むこともあります。子どもの興味を広げるためにもソムリエになったつもりで「こんなのはどうですか?」とおススメしつつ、「あ、こういうの喜ぶんだ」と発見したり「あれ?全然ウケない」と気づいたりしながら読んでいくのもまた楽しみのひとつだと思います。いずれにせよ、無理せず、楽しく、ゆる~~く、面倒臭い日には読まなくっても全然オッケー! 長く続けていくことが大事だと思っています。 読み聞かせは心の栄養。一緒に楽しみましょう。
2018年06月28日幼少時の「読み聞かせ」が大切だということはよく聞くけれど、正しくできているのかよくわからない、子どもが集中して聞いてくれない、など悩みを抱えているママも多いのではないでしょうか。読み聞かせとは、ただ本を読んであげるということだけではなく、本選びや読み方も大切なポイント。そこで、小学校で読み聞かせのボランティア活動をしている筆者が、子どもがもっと本を好きになる、読み聞かせの方法やコツを紹介します。読み聞かせの絵本を選ぶときのポイント・筋立てがはっきりしている本を選ぶ話の内容をある程度理解できる幼児期は、見る本ではなく、起承転結が楽しめるようなストーリー性のある本を選ぶようにしましょう。絵を見ながら聞いて、物語を自分で想像していくということが大切なポイントになります。・読む人が好きだと思う本を選ぶ絵本を読む人が、内容をちゃんと理解して面白い!と思うものを選ばないと、その気持ちは声に出てしまいます。好きな本は読む人も、聞く人も楽しい気持ちにさせてくれます。・ロングセラーの本を選ぶ絵本選びに迷ってしまったら、ロングセラーの本を選んでみるのもおすすめ。本の一番最後のページには、最初にその本が出版された年が書いてあります。長年愛されて増刷されている本は、名作ばかりです。・子どもの成長に合わせた本を選ぶよく絵本には、対象年齢が記載されているものがありますが、それはあくまでも目安として受け取りましょう。簡単な内容の絵本から読んでいき、様子をみてください。読み聞かせのあとに子どもに感想を聞くことで、お話を楽しんでいたのか、内容を理解できていたのかがわかります。子どもが絵本に夢中になってくれる読み聞かせの方法どんなにいい本を選んでも、読み聞かせ方によっては子どもが集中して聞いてくれないことも。子どもが夢中になって聞いてくれるような、読み聞かせのコツをつかんでおきましょう。・読み聞かせモードに切り替える普段の家遊びの延長で読み聞かせを始めてしまうと、子どもがしっかり集中して話を聞くことができません。「さあ、絵本の読み聞かせを始めるよ!」というように、しっかり切り替えをすることで、子どもが話を聞く体制を整える準備ができます。・物語の内容にあわせて声のトーンを変えるただ読むだけではなく、感情を入れて物語の内容に合わせて声のトーンを変えることで、聞いている子どもがグッと物語の中に引き込まれていきます。そのためには、読み聞かせをする前に、読む人がその本の内容をしっかり把握しておくことが必要です。・子どもが絵をしっかり見られるペースで進めていく子どもは、お話とともに絵を見ながら物語を想像していきます。言葉が少ない絵本でも、読み終わったらすぐ次のページに進めるのではなく、ゆっくりページをめくっていきましょう。そして読み終わったときも、余韻が残るようにゆっくりと本を閉じてください。親子で一緒に絵本の読み聞かせを楽しもういかがでしたか。絵本の読み聞かせは、教育としてだけではなく、親子の絆を深めるきっかけにもなります。次に読む本を子どもと一緒に選ぶのが楽しみになりそうですね!いつも読んでいる本でも、読む人、読み方によって違う本に感じることもあります。たまには、図書館などで開催されている、読み聞かせ会に親子で参加してみるのもいいですね。絵本の読み聞かせは、子どもが小学生になって字が読めるようになっても続けてあげたいもの。曜日や時間を決めて、家庭で絵本の読み聞かせをする日を決めてみてはいかがでしょうか。<文:フリーランスライターやまさきけいこ>
2018年06月10日絵本が大好きな長男と次男。私も昔から絵本が好きなので読み聞かせは大歓迎なのですが、たまに読み聞かせには向いてない本を本棚から持ってきます。はっきりと「つまる!!」と言われました。(※「つまらなくない」の意)仕方がないので引き続き目次ページを読み進めていたのですが、案の定2人で違う遊びを始めたのでした…。
2018年05月23日読書は想像力や読解力などが身につくことから、小さなころから読む習慣をつけると良いとされています。実際に小学校などでは、子どもたちにたくさん本を読ませる取り組みをしている学校も多いようです。そこで、子どもが月にどれくらいの本を読んでいるか聞いてみました。Q.子どもの読書、月に何冊?1.読まない 28.4%2.〜2冊 34.7%3.〜5冊 17.9%4.〜8冊 5.0%5.9冊以上 14.1%一番多かったのは、子どもの読書は月に1〜2冊という結果となりました。次に多かったのは、読まないの28.4%。3冊以上読んでいるという人は37%ということで、意外とたくさん読んでいるお子さんもいるようです。大人の方が読んでいないかもしれませんね。■読み聞かせで読書習慣を身につけよう親がとくに言わなくても、本を読む習慣ができていたり、本を読むことが大好きな子もたくさんいるようです。小学校1年生くらいまでは、親の読み聞かせがベースとなります。この時期から読書の習慣がつくといいですね。「保育園に通う4歳です。家に帰ってからゆっくり遊ぶ時間はあまりないので、せめて寝る前の絵本は毎日。図書館で新しい絵本を借りて楽しんでいます」(大阪府 40代女性)「1年生。まだ自分ではなかなか読めませんが、寝る時に読んであげています」(埼玉県 40代女性)「学校で『家読』と題して、家で読書をする習慣がありますが、今まで買った本すべてが戦国武将の本です。歴史に関しては、すごい知識の持ち主になりつつあります。暇な時には読んでいるので、読む力はなかなかのものです」(栃木県 40代男性)「西村京太郎の鉄道トリックを、時刻表と路線図を照らし合わせながら読んでいます」(三重県 40代女性)「勉強はできないが、本は好きらしく、しょっちゅう図書館に行っていると担任の先生に聞いて驚いた。とくに生き物と偉人の伝記が好きらしく、たまにびっくりするような豆知識を教えてくれます」(神奈川県 40代女性)「小4の娘が本が大好きで、学校からも借りまくって読んでいて、いったい月に何冊読んでいるのかもわかりませんが、かなり読んでいます」(北海道 40代女性)■ほっといたら0冊という子どもも一方で、何も言わなければまったく読まないという子どもも。その理由として多いのが、やはりゲーム。小学校高学年ごろから、本よりもゲームやマンガにスライドしていく子どもが多いようです。ゲームもマンガもダメではないけど、読書も続けてほしいのが親心。「読まないな〜。宿題の音読程度。あとは夏休みの宿題くらい」(神奈川県 40代女性)「息子は小4ですが、1〜2年のときはよく本を読んでいたんですが、今は本よりゲームばかりやっています」(千葉県 50代女性)「小さいころは『本買って!』とねだっていた息子ですが、今は高校1年。読む本と言ったらジャンプだけです。昔買った本は本棚で眠っています。いつか孫に読んであげたいと思います」(神奈川県 40代女性)「本当に残念なことに、まったく誰一人として本を読みません。マンガすら興味ありません。困ります」(北海道 40代女性)「学校で借りてくる図書の本のみ。私も活字を読むのが苦手なので、もっと読みなさい! とは言えない」(千葉県 40代女性)■本が好きな親の子は本好きになる!?親が雑誌やマンガばかり読んでいるとすれば、子どもだけに本を読めというのは難しいかも。まずは、本を読むことが楽しいことなのだというイメージや体験が必要ではないでしょうか。新学期のスタートも兼ねて、お休みの日などは親子で読書タイムをもうけるのもいいかもしれませんね。「親が雑誌しか読まない姿を見ている子は、それ以外の文庫本などを読む習慣はつきませんよね」(茨城県 40代男性)「読ませなきゃとは思っているのですが、なかなか読ませてないです。子どもが自主的に読むようになるには、親が本を読んで楽しいと思わせないとダメですよね。親子で読書始めます」(三重県 30代女性)「両親ともに読書好きなので、子どもたちも本が大好きです」(神奈川県 40代女性)Q.子どもの読書、月に何冊?アンケート回答数:4672件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2018年05月02日お気に入りの絵本をもって「ママこれ読んで!」と、トコトコ駆け寄ってくる。微笑ましい日常のワンシーンですが、内心、「またこれか…」と感じたことはありませんか?ほかにもたくさん絵本はあるし、登場人物もストーリーも、そして結末も知っているはずなのに、繰り返し同じ本をもってくる。「子どもが読んでほしいと言うから」とは思いつつ、ママ自身はちょっぴり飽きている…そんな経験をしたことのあるママは多いのではないでしょうか。そこで、同じ絵本を読んでも、毎回新鮮に感じられそうな4つの工夫を紹介します!1●登場人物を変える同じ登場人物、同じストーリー、同じ結末…。この中のどれかひとつを変えるだけで、ちょっぴり新鮮に感じられそう。ストーリーを変えるのは、なかなか難しいかもしれませんが、登場人物なら簡単。主人公を子どもの名前にしたり、ママやパパ、おじいちゃん、おばあちゃんを登場させたり、お友だちと一緒に冒険に出る設定にしたり、身近な人に置き換えるだけで、これまでとはまたひと味違った物語になりますよ。2●キャラクターに合わせて声色を変えるたとえば『桃太郎』には、主人公の桃太郎のほか、おじいちゃんとおばあちゃん、鬼、一緒に鬼退治に行くサル・イヌ・キジが登場しますよね。このように、たくさんの登場人物が出てくるお話なら、ずっと同じ声で読むだけではなく、そのキャラクターに合わせた声や話し方で物語を進めるといつもよりも臨場感のある読み聞かせになります。また、ネット上には、たくさんのキャラクターを演じ分けることで、ママの頭の体操にもなるという意見もありました!3●家族で劇をするママやパパが絵本を読んで、子どもが聞いているというのが一般的ですが、家族みんなで劇のようにしてみるとみんなで楽しめます。発表会のように立ち位置を決めるなど体を動かして演じなくても、それぞれ担当を決めてセリフを言うだけで◎。あえてパパをお姫様役にするなどすれば、きっと楽しい時間になるはず!4●大げさにするストーリーや登場人物は変えずにいつもと違う雰囲気にするなら、「大げさに読んでみる」というのもおすすめ。本来は「ガシャン」くらいの音でも、「ドンガラガッシャーン!」と激しくしてみたり、勝手にBGMを付け加えたり、意外と大げさに表現できるところはあるので、ぜひ“大げさポイント”を探してみてくださいね。せっかくなら、子どもに楽しんでもらえたほうがママやパパも“やりがい”を感じられますよね。今回紹介した“4つの工夫”は、寝る前には不向きかもしれませんが、日中の読み聞かせにはピッタリ!読み聞かせがマンネリ化してきたなぁ…と感じたら、ぜひ一度お試しあれ♪(文・三軒茶屋すみ子/考務店)
2018年04月15日食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋ですねぇ。今日は、うちの真逆な兄弟への絵本の読み聞かせ術(術というほどのものではない…)をお伝えしたいと思います。■絵本好きの長男、全く興味のない次男わが家の長男は生まれた時からおっとりで、絵本を読んでもらうのが赤ちゃんの頃から大好きでした。私に限らず、読み聞かせ会などに行っても、周りの子たちが動き回る中、1人じっと座って読み聞かせに聞き入っているので、お友達からも羨ましがられたものでした。そんな長男のおかげで、毎晩寝る前に絵本を読むのもとても穏やかな入眠儀式になっていて、それが当たり前だと思って4年間漫然と読み聞かせていたところ…。同じように赤ちゃんの頃から見せてみても、次男はびっくりするほど絵本に興味を示さない!!■次男を絵本好きにするために試行錯誤本棚から絵本を投げ落とす、ページをひたすらめくりまくる、カバーをビリビリにやぶる…。それが、絵本を使った彼なりの遊び方です(涙)。でも、2人同時に寝かすためには、できれば一緒に絵本を楽しんでほしい。次男に「絵本を読むって楽しい!」ということを知ってほしい。そんな母のエゴにより、次男を絵本好きにさせるための試行錯誤が始まりました。結果としては、どれも正解でした。じっと動かずに絵を見ながら読み聞かせる母の声を聞くだけ、というのが苦手な次男(というかそれが普通ですよね)には、「真似しやすい音」「体験型」そして「動きがある」ということが楽しめるポイントだったようです。特に大げさに声の抑揚をつけたり絵本を動かしたりすると、キャッキャと喜んで、今では暇を見つけると自分でお気に入りの絵本を出してきて、ごにょごにょ言いながら眺めるほど絵本が好きになりました!!そして今や…。好きな絵本をいち早く取って母の膝を占領するのが目的みたいになってきたので、1人一冊ずつ好きな絵本を読んだ後、2人を無理やり膝に座らせて、大小の仲良しなクマが出てくる『かぼちゃひこうせんぷっくらこ』という絵本を、2人の名前に言い換えて読んでいます。すると不思議と、ムギュムギュになって座りながら仲良く最後まで聞いていられるし、その後も穏やかに眠りにつけるようになりました。無理に絵本を好きにさせる必要はありませんが、もし絵本嫌いな子に、楽しんでもらいたいなぁと思われる方は、よかったら試してみてくださいね。
2017年10月24日こんにちは、きたあかりです。ムスメと絵本の初めての出会いは、生後1ヶ月のころ。まだ目の焦点も曖昧だったムスメに、添い寝して一方的に語りかけるスタイルでした。最初は絵本を読むこと自体がなんだか気恥ずかしくて、定期的に中年男性ボイスを交えたり絵本をグリグリ動かしたり、ハイテンションに読み聞かせていました。ムスメも「どうしたんだろこの人…」くらいに思っていたかもしれません。それでも絵本って、自分が読んでもらった時のことを思い出したり、大人向けの本にはない奇想天外さがあったりして面白いんですよね。何よりムスメの反応の変化で成長が分かるのが嬉しかったです。最初は宙を眺めていても、次第に絵を目で追うようになり、笑うようになり、拳で感想を語るようになり…絵本を奪い取るようになり、折り、曲げ、かじるようになり…。今思うと、リビングに絵本を置いてたのが良くなかったです。一応上にものを置いたり手に取りにくい所に置いたりと防御策も取ってはいたのですが、完全にいたちごっこでことごとく突破されていました。 そしてある日、ついに恐れていた事態がおこります。デストロイ欲旺盛なムスメも、一応何かしてはいけないことをやっちゃった感は感じ取っていたみたいです。しばし散り散りになったページを無言で眺めたのち、そ…っと寄せ集めていました。まさか初めてのパズルが絵本になるとは…。 その後もしばらく破る以外の破壊工作は続きましたが、一歳になった頃ついに1人でも絵本を読むようになりました。ああ、あんなにひたすらかじってた絵本が…! 歯がためじゃなく! 読む対象になってる…! うん…よく見たらちょいちょいかじってるけど…でも読んでるー!今では絵本読むよー、と本を見せて呼ぶとぱぁっと笑顔になり、小走りで近付いてきてヤンキー座りした上で聴いてくれるようになりました。(三回に一回くらい)先のページのセリフを言ったり、読んでる最中に次のページをめくったりしてくれます。乱暴されて日に日にボロボロになっていく絵本ですが、私もムスメもいつも楽しませてもらっています。
2017年08月27日子どもの好き嫌いに悩んでいる… そんなママ、少なくないですよね。でも、無理やり「食べなさい!」というのは気がひけるし、だからといって食べ残しを黙認するのもなんだかモヤモヤ…。「がんばって自分から嫌いなものを食べてほしい」それがママの本音ではないでしょうか。今回は子どもの嫌いな食べ物の代表格「野菜」をテーマに夏が旬の夏野菜を中心にした絵本を選んでみました。■ピーマンマンの いただきますって いえるかな作:さくら ともこ/絵:中村 景児/出版社:PHP研究所 「ピーマンマンの いただきますって いえるかな」 マントをはおった主人公のピーマンマンは、みんなのヒーロー。でも、お菓子ばかり食べているせいでいつもの力が出せません。好きなものだけ食べているのは、実は体によくない。そんなことが絵本を通して理解できる一冊です。お菓子っておいしいですよね。でもお菓子だけじゃ元気に過ごせません。絵本のなかには好きなものしか食べないピーマンマンがやせ細ってミイラのようになるシーンもあり、印象深く感じる子も。「なぜ好き嫌いをしてはいけないのか」をわかりやすく知ることができる絵本です。■ジャッキーのトマトづくり絵:あだち なみ/文:あいはら ひろゆき/出版社:ブロンズ新社 「ジャッキーのトマトづくり」 愛らしいルックスの人気キャラクター、ジャッキー。いつもはいたずら好きなところばかりが目立ちますが、今回はトマトを育てようと畑しごとに挑戦! 一生けんめいトマトと向き合う姿にキュンとしてしまいます。タネをうえると小さな芽がぴょこん。ここから空にむかってどんどん葉をしげらせ、大きくなっていくトマト。でも突然、嵐がおそってきて…。はたして、ジャッキーのトマトは大丈夫でしょうか? 心をこめてつくった野菜は「いただきます」と、感謝の気持ちが自然に生まれます。読めば「僕も(私も)育ててみたい!」と、子どもの食育にもつながる野菜絵本です。■つやっつや なす作:いわさ ゆうこ/出版社:童心社 「つやっつや なす」 なすには紫以外に白いものや、変わった形のものがあること。どうやってつくられるのかという疑問や意外な親戚の存在など、とにかくなすに関する知識がぎっしりつまったのがこちらの絵本です。印象的なのは、写真のように本物に忠実に再現されたなすの描写! みずみずしくハリがあり、色つやの良さを感じさせるものだけでなく、変色してでこぼこしたものなど、まるでお店に並んだものを見ているようなリアルさがあります。でも、どれもおいしそう…。あまり好きじゃないというお子さんも、なす博士になった気分になれる一冊。■なつやさいの なつやすみ作:林 木林/絵:柿田ゆかり/出版社:ひかりのくに 「なつやさいの なつやすみ」 まちにまった、夏休み。畑でプールにいく相談をし始めたのはナス、オクラ、トウモロコシ、プチトマト、ゴーヤ、キュウリといった野菜たちです。次々にとびだす「だじゃれ」の言葉遊びと「すごく楽しいんだろうなあ」と感じさせるワクワクした表情がとても魅力的! 今では季節に関係なく野菜を手に入れることが簡単になり、旬の食材を感じにくくなりました。でもこの絵本を読めば「夏野菜」がどんな野菜なのかを知ることができます。最後に完成する野菜たっぷりのカレーライス。野菜たちのだじゃれで楽しんだあとなら「食べてみたい!」といってくれるかもしれません。■やさいぺたぺたかくれんぼ作:松田 奈那子/出版社:アリス館 「やさいぺたぺたかくれんぼ」 切った野菜に絵の具をつけてスタンプにし、紙にポン。野菜の切り口スタンプでつくるイラストを楽しめるのがこちらの絵本です。このスタンプは、いったいどんな野菜…? と謎解き気分で野菜に親しむことができます。毎日料理で使っている野菜も、いざスタンプを目にすると意外とわからなかったりとママも楽しめる内容。さかなやのりもの、人の顔などいろんなものに変身する野菜スタンプに興味をもち、自由研究のテーマにするお子さんも多いようです。子どものやる気ならぬ「食べる気」をひきだすような絵本をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。わが息子は小学生になってからだいぶ好き嫌いが減りましたが、それでもトマトとピーマンだけは食べれません。嫌いを好きに変えられなくても、せめて「普通」に食べてもらえるようなキッカケづくりは大事かもしれませんね。
2017年07月22日ひとつのストーリーの中で喜怒哀楽を感じたり、さまざまな “体験” をすることができる「絵本」。あなたのお気に入りの絵本はありますか?気になるあの人のおすすめの絵本、子育てについてインタビューします!■タレント 関根麻里 さんプロフィール1984年、東京都出身。インターナショナルスクールからアメリカのエマーソン大学に進学。飛び級し、優秀な成績にて首席で卒業。大学卒業後、芸能活動を本格的に開始。明るく元気なキャラクターと英語が堪能な語学力とマルチな才能でバラエティ、ラジオ、ナレーション、舞台などで活躍中。2015年女児を出産。1児のママ。父はタレントの関根勤さん。Instagram: @marisekine HP: (浅井企画)■子どもの頃は「おふざけ」が大好きな活発少女―― 麻里さんといえば「元気で明るい」という印象があるのですが、小さい頃はどんなお子さんだったのでしょうか? 関根麻里(以下:関根):元気で活発な子どもでしたね。おふざけが大好きで、父としつこく遊んでは母に「落ち着いて!」とよく言われていました。 ―― 想像通りのとても楽しい親子関係ですね(笑) 関根:なんだかんだいつもふざけていました。よく「かえるのうた」を父と一緒に歌ったのですが、父が「合唱しよう!」というと、私はわざとずらしてうたい出し、父が「輪唱しよう!」というと、わざと一緒に歌い出したりして。―― 一方で、図書館に足繁く通う「絵本大好き少女」だったとお聞きしました。絵本にまつわる想い出はありますか? 関根:いろいろな絵本を読みました。図書館で絵本や紙芝居も借りていました。寝る前には、父や母に昔話などをよく読んでもらいました。私がふざけて自分の手を絵本の文字の上に重ねると、父が「すると、そこに手がありました……って、ちょっと! お話と関係ないじゃない!」などとツッコミを入れながら、脱線しつつ楽しく読んでもらいました。 ―― その中でも、印象に残っている絵本やお話はありますか?関根: 『もちのまと』 という絵本です。余るくらいのお米を収穫できる村があって、だんだん稲を大切にしなくなり、最後には餅を作って的にして矢で射てしまうんです。そうすると、その餅が白鳥になって飛び去り、やがてその村や長者は滅びてしまったというというお話です。お米を粗末にしてはいけないという大切な教訓を学べる話なのですが、これを読むと、なぜか途中で眠くなってしまい、最後まで読むのに何日もかかかりました。それ以来『もちのまと』というキーワードを聞くだけで、反応して笑っちゃいます(笑)好きな絵本はたくさんあるんですが、その中から挙げると、加古里子さんの 「だるまちゃんとてんぐちゃん」 シリーズは、いろいろな種類の道具が出てきて、絵を観察するのがおもしろくて好きでした。―― 麻里さんは語学がお得意ですが、絵本を通じて外国語にも触れていたのでしょうか。 関根:英語の絵本は、学校の図書館で毎日借りて読んでいました。あと、当時はカセットテープ付きの本を借りて、音楽と絵本を楽しんでいました。とても気に入った英語の歌の本は、図書館で借りて全ページをコピーして、色を塗って楽しんでいたほどです。 ――絵本が大好きだったという麻里さんですが、いまはもうすぐ2歳になる娘さんと図書館のおはなし会にも行かれるとか。 関根:季節にあった絵本や、大型絵本、紙芝居やエプロンシアターなど、さまざまな種類の絵本やお話に触れることができるので、おはなし会にはよく参加します!図書館にお出かけして、お嬢さんと一緒に色々な絵本に触れているという麻里さん。ご自身の少女時代、そして、大人になった今もたくさんの絵本を読んでいるという絵本ツウです。 ■関根麻里さんの「おすすめ絵本」3冊麻里さんが普段からお子さんに読み聞かせている絵本の中から、お気に入りの3冊を教えていただきました。▼1:『だるまさん』シリーズ今、娘が好きなのが、かがくいひろしさんの『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』 です。体を横に揺らしながら、娘と一緒に読んでます。娘は「手」「目」「毛」をこの絵本から覚えました。『だるまさんと』の中に「いちごさんとペコッ、メロンさんとギュー」という場面が出てくるのですが、ペコッ、ギューと読みながら、一緒にやってます。(麻里さん) 『だるまさんシリーズ「が・の・と」(3点セット) 』 作・絵: かがくい ひろし出版社: ブロンズ新社こんな絵本:ページをめくると......あらら、びっくり! 大わらい! さて、おつぎは......? 0歳の赤ちゃんから大人まで、ページをめくるたびわらいの渦に引きこまれる、とびきりゆかいな「だるまさん」シリーズ。(ブロンズ新社サイトより)▼2:『Dr. Seussシリーズ The Cat in the Hat』子どもの頃、英語の本は、Dr. Seussの本をたくさん読みました。おサルやゾウなど動物たちが登場することが多いのですが、言葉のリズムとコミカルな絵がとても面白いです! (麻里さん) 『Dr. Seussシリーズ The Cat in the Hat』 作・絵: Dr.Seuss出版社: Random House Books for Young Readersこんな絵本:楽しいストーリーとライムの効いたリズム感あふれる文章が、アメリカでも大人気。全61ページ、220語の重要単語を使った文章でつくられた子どもはもちろん大人でも楽しめる英語絵本。▼3:『キャベツがたべたいのです』図書館のおはなし会で、この本に衝撃を受けました! ストーリーの展開がシュールで、私は声を出して笑ってしまいました。大人も楽しめる絵本だと思います。(麻里さん) 『キャベツがたべたいのです』 作・絵:シゲタ サヤカ出版社:教育画劇こんな本:忘れたくても忘れられないあの味をもう一度! チョウチョたちが、たどりついたのは一軒の親切な八百屋さん。果たして彼らの願いはかなうのでしょうか?!めくるめく展開、面白さいっぱいの絵本。(教育画劇サイトより) ■尊敬する母のような「母」になりたい ―― 子育てをする日々で「大切にしていること」とは何でしょうか? 関根:娘が生まれて、生活が子ども中心になり、なんでも娘のことを第一に考えるようになりました。そんな中で、家族みんなが毎日元気に楽しく過ごすことが大切だと実感しています。―― ご自身が母という立場となり、お父様やお母様との関係に変化はありましたか? 関根:そうですね、父との間で変わったことは、呼び方くらいです。「じいじ」と呼ぶようになりました。父は孫にデレデレで、すでに娘にコントロールされているんです。じいじは、なんでも言うことを聞いてくれると見抜かれてます(笑) 尊敬する母は、私の目標ですね。どんな時でも支えてくれる、私もそんな「母」になりたいです。娘ともお互いに尊敬しあえる関係が作れたらいいなと思います。■「育児」は「育自」! 子育てから自分も学ぶ麻里さんは、「育児」は「育自」でもあると、助産師さんに教えてもらったのだと言います。日々の子育ての中で、いまそのことを強く実感しているのだとか。 最近娘さんは、何かをすると必ず「できたー!」とうれしそうに言い、でんぐり返しをひとりでした時も「できたー!」と言って、何度も繰り返してやっていた、という可愛らしいエピソードも教えてくれました。 子育てをしながら日々経験すること、その中で気がつくことのすべてが学びだという麻里さん。さらに素敵な女性へと変化する麻里さんに注目です。
2017年07月12日彼氏や気になる男性に体重を聞かれたことはありますか?サバを読むべきか、悩んでしまう女性も少なくないようです。今回は、男性に体重を聞かれたときの答え方についてお話します。答えづらいことを聞いてくる理由答えたくない質問をされて困ったり、ムカついたという経験を持つ女性は少なくありません。相手が質問をしてくるときには、ただ気になったから聞いただけの場合と、困らせたくてわざと答えにくいことを聞く場合があるようです。ただ気になったから聞いたという場合は、女性に年齢や体重を聞くなんて失礼という感覚を持ち合わせていないタイプか、失礼なのは百も承知だけど、俺になら答えてくれるだろうと思っているタイプと考えられます。もちろん関係性にもよりますが、正直に答えても、サバを読んでもOKです。女性の見た目だけで体重を当てられる男性はほとんどいませんし、目の前で測らない限り本当のことなんてバレません。でも、相手がどういうつもりで聞いてきたのか分からないときは、どう返せば良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。3つの答え方・The 定番何と言っても1番オーソドックスな答え方は、「内緒」「秘密」ですね。普通の感覚をも持つ人がこの答えを聞けば、あ、答えたくないのか、と分かります。それでもしつこく聞いてくる人は、KYかSのどちらかだと考えられます。「想像にお任せします」と答えたり、適当に流している雰囲気を醸し出すのもオススメ。例えば、自分「何キロだと思う?」相手「○○キロくらいかなぁ?」自分「じゃぁそれくらいってことで!」など。もしそれでもしつこく聞いてくるなら、ハッキリと「教えたくない」「言いたくない」と伝えるか、適当に理想の体重でも答えておきましょう。そもそも、嫌がる人に対してそんなにしつこく聞いてくるような相手なら、付き合い方を考えた方が良さそう。・意表をついた答え方答えたくないけど楽しい雰囲気も壊したくないときは、思わずそんなワケないだろ!と突っ込みたくなるような答え方もオススメです。「35キロ」「この前ついに100キロに到達した」「それを知ったら3日以内に死ぬけど、それでも聞きたい?」などなど。・質問返し逆にそっちは何キロなの?と聞いて、話をそらすのも手です。この場合は、聞いた体重からどんどん話を展開させていく必要があります。相手が「○○キロ」と答えたら、「えっ?前より痩せた?」「なにかダイエットとかしてるの?」など話を振って、相手に再び聞き返すスキを与えないようにしましょう。これは、他の答えにくいことを聞かれた場合にも使えます。失礼な質問をしてくる人にはこのような答え方をして相手の本意を探りましょう。
2017年05月01日