今月4日に東京・日本武道館で行われた卒業セレモニーをもってアイドルグループ・乃木坂46のメンバーとしての活動を終了した若月佑美が10日、都内で行われた「NEWS AWARDS 2018」表彰式に出席。2018年を彩る“話題の人”をLINE NEWSが表彰する同賞で文化部門に選出された福田雄一監督の代理として登場した。また、アイドル部門を受賞した乃木坂46の齋藤飛鳥も出席し、若月と齋藤が同じステージに立った。若月は、西森博之氏の青春不良コメディーを福田雄一氏の脚本・監督で映像化した日本テレビ系ドラマ『今日から俺は!!』(毎週日曜22:30~)に出演中。スケバンの川崎明美を熱演している。表彰式で若月は、卒業後の心境の変化を聞かれ、「最近まで全然感じてなかったんですけど、今日感じました。齋藤飛鳥ちゃんがいて、元乃木坂46の私が同じステージに。しかも楽屋が別で、もうグループの人じゃなくて1人として頑張っていかなきゃいけないんだなということを感じました」と打ち明けた。そして、「乃木坂46を卒業して初めて公の場に出るのが代理人という不思議なポジションからのスタートだったんですが、それが自分らしい」と笑い、「いつかは代理ではなく自分の名前で賞をいただけるような女優さんになれるように必死に頑張っていきたいと思います」と成長を誓った。一方、齋藤は「今年、乃木坂46は若月をはじめ卒業していくメンバーが少し多かったので、寂しい思いもありつつ、旅立っていくメンバーの背中を見て、残っている私たちがもっと頑張らなきゃなという思いにもなったので、力を抜きつつ楽しみながら来年も頑張っていけたらと思っています」と語った。福田監督、齋藤のほか、実業家・政治家部門は前澤友作氏、アーティスト部門はDA PUMP、アスリート部門は槙野智章、芸人部門は野性爆弾のくっきー、俳優・女優部門は浜辺美波が受賞。浜辺はスケジュールの都合で表彰式は欠席した。
2018年12月10日アイドルグループ・乃木坂46の若月佑美(24)の卒業セレモニーが4日、東京・九段下の日本武道館で開催された。冒頭、「若月ロボット起動します! 武道館いくぞ!」という力強い声とともにロボットダンスで登場した若月。1曲目「狼に口笛を」で始まり、続けて「音が出ないギター」を披露した。ステージにはソファーが用意され、曲間にくつろぎながらトークを展開。「卒業コンサート」ではなく「卒業セレモニー」にした理由について、若月は「せっかくやるんだったらライブで曲披露だけじゃなくて、ネタ? 私キャラ渋滞起きてるじゃない? 7年間でいろんなキャラクターがついてきちゃって、それも込み込みで私らしくやれたらいいかなと思って。しょっぱなからロボットダンスを…」と説明した。そして、「卒業前にやっておきたい曲BEST5」と題して、若月がやりたい曲を5位から順に披露。5位「まあいいか?」では、仲の良い桜井玲香との“れかつき”コンビで沸かせ、「7年間ありがとう。幸せになれよ」「絶対後悔させてやるんだから!」と別れの展開に会場から笑いが。4位は、秋元真夏、桜井玲香、中田花奈との女子校カルテットによる「告白の順番」、3位は、若様軍団による「失恋お掃除人」を披露。若様軍団の山下美月、梅沢美波、坂口珠美それぞれに言葉をかけ、「3人の一ファンとして推させていただきます」と約束した。2位の「低体温のキス」では男前キャラで会場を魅了し、曲が終わると「この曲で“男前”卒業します。だって女の子だもん」と宣言。1位では、西野七瀬と桜井と共に「Rewindあの日」を歌い上げた。途中、若月が聞きたい曲を「箸休め曲」として、2期生のユニット曲「ボーダー」をリクエスト。2期生のメンバーは、いつも気にかけてくれているという若月への感謝の思いを伝え、若月も「幸せでした。あとで動画もいただきますので」と2期生のパフォーマンスに大満足だった。終盤は、「ガールズルール」、「ロマンティックいか焼き」、「制服のマネキン」、「帰り道は遠回りしたくなる」を続けて披露し、本編は終了した。その後、黒い大人ドレスに身を包んだ若月が1人で登場し、ファンに向けた手紙を披露。「初期の頃から将来の夢を聞かれて、『誰かの人生にいい影響を与えられる人になる』と答えてきました。少しでも叶っていたら私の7年間すべてが報われます」と思いを伝え、「ファンの方最高! メンバー最高! スタッフさんも最高! つまり乃木坂って最高!」と熱く語った。アンコール1曲目「失いたくないから」では、桜井や秋元らメンバーが号泣。曲の最後に、若月がメンバー一人一人に「ありがとう」と感謝の言葉を伝えながら花を手渡しするサプライズも。そして、最後は「ダンケシェーン」で盛り上がり、「やっぱ乃木坂だな!」とお決まりのフレーズも披露した。「もう思い残すことはありません。全部全部やらせていただきました。本当に本当に幸せなアイドル人生でした。これからは一人の若月佑美として頑張っていきます」と晴れやかな表情であいさつした若月。メンバーが去り際に「やっぱ若月だな!」と言葉をかけると、「やばい、今ので泣きそうになっちゃう」と目を潤ませたが、最後は笑顔で「ありがとうございました!」と感謝の言葉で締めくくった。○乃木坂46若月佑美 卒業セレモニー セットリストM1.狼に口笛をM2.音が出ないギターM3.まあいいか?M4.告白の順番M5.ボーダーM6.失恋お掃除人M7.低体温のキスM8.Rewindあの日M9.会いたかったかもしれないM10.ガールズルールM11.ロマンティックいか焼きM12.制服のマネキンM13.帰り道は遠回りしたくなるEN1.失いたくないからEN2.ダンケシェーン若月は1994年6月27日生まれ、24歳。静岡県出身。2011年8月に1期生として乃木坂46に加入し、2012年8月に発売した3rdシングル「走れ!Bicycle」で選抜入りを果たしてから最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで20作連続選抜メンバーとしてグループをけん引してきた。また、舞台など女優業も数多く経験し、現在放送中の日本テレビ系ドラマ『今日から俺は!!』では川崎明美役を熱演。グラフィックデザインも長けており、「二科展」では2012年から6年連続で入選している。卒業に関しては、10月1日にブログで「乃木坂46で頂いたものを糧に次の夢に向かおうと思います」と発表していた。写真:オフィシャル提供
2018年12月05日アイドルグループ・乃木坂46の若月佑美(24)の卒業セレモニーが4日、東京・九段下の日本武道館で開催された。本記事では、本編終了後に披露した手紙とあいさつ全文を紹介する。最後なので、みなさんにお手紙を書いてきたので読ませていただきたいと思います。今日で最後なので、くさいし、寒いセリフを真顔でしれっと言う私をどうか温かく見守ってください。(手紙の読み上げスタート)初期の頃から将来の夢を聞かれてずっと答えていたものがあります。それは女優さんとか職業についてじゃなくて、「誰かの人生にいい影響を与えられる人になる」っていう不思議な夢です。けっこう本気でいろいろなところで言っていたので知っている方もいらっしゃるかもしれませんが、それが私の知らないどこかだったらなお素敵だなと思って今日までやってきました。家族や友人、担任の先生、習い事の先生とか、近しい人から影響をもらうというのは人生でも多々ある状況なんですけど、逆に直接的に会ったことがない人から何か影響をもらうことって、その人が選択して受け取らないとできないんじゃないかなと思っていました。しかもその影響を与える側ってなるとほんの一握りで、これが少しでも叶っていたら、私の7年間すべてが報われます。悩んでもがき苦しんだ日々もあったけど、そんなものなんてパッてなくなっちゃいます。こんな私でも人の役に立てるんじゃん、誰かの助けになれるんじゃんって、自分が大嫌いだったので、「影響をもらったよ」ってひと言だけですごいうれしくなります。だから私はみんなに「『ありがとう』を言ってくれてありがとう」って伝えたいです。みんなが私の原動力でした。不器用で空回りばっかで、技術も武器も持ち合わせてなくて、一本線ばかり引いちゃう性格で、感性も変わっている、最後まで女の子っぽくないし、もはや正直アイドルっぽくもなかったと思います。でも応援してくれるみんながいたから、そんな私でも楽しくアイドルができたし、どこまででも頑張ろうと思いました。ファンの方最高! メンバーも最高! スタッフさんも最高! つまり乃木坂って最高! こんなアイドルを愛してくれてありがとうございました。乃木坂46若月佑美(手紙の読み上げ終了)私はメンバーが大好きでした! 乃木坂46が大好きでした! みんなのことを失いたくありません。それでは聞いてください。「失いたくないから」(アンコール1曲目「失いたくないから」披露。最後に、若月がメンバー一人一人に「ありがとう」と感謝の言葉を伝えながら花を手渡し。その後、アンコール2曲目「ダンケシェーン」を披露)(「ダンケシェーン」の最後に決めゼリフ披露)やっぱ乃木坂だな!お花をサプライズで渡してみようかなと思いまして、スタッフさんにお願いして。「最後まで与える人になりたいんです」って言って。ごめんね、みんなにも黙っていて。最後の最後までみんなとすごく楽しい時間を過ごせて幸せでした。まさか笑顔で終われるなんて思ってなくて、大号泣すると思ってたんですけど、こうやって笑顔で終われたのも、みなさんがすごく応援してくださって、盛り上がってくださって、メンバーが助けてくれて、スタッフのみなさんが協力してくれて、今日こうやって笑顔で終わることができたなと思っています。もう思い残すことはありません。全部全部やらせていただきました。本当に本当に幸せなアイドル人生でした。これからは一人の若月佑美として頑張っていきます。今日は本当にありがとうございました!(メンバーが去り際に「やっぱ若月だな!」と若月に言葉をかけ、会場は大盛り上がり)ありがとう。やばい。今ので泣きそうになっちゃう。ありがとう。(メンバーが去って1人に)「帰り道は遠回りしたくなる」の曲にあるように、強くなりたい、強くなって外に出る姿をみんなに見せたい。後輩もいるし、とか。昨日も4期生がお披露目されました。新しい風が乃木坂46に入ってきました。私は卒業するけど、まだまだ乃木坂46はかっこいいメンバーばっかりですし、推しがいのあるメンバーばっかりです。ぜひこれからも乃木坂46のことをよろしくお願いします! 7年間本当にありがとうございました。若月とても幸せでした!(去り際に地声で)ありがとうございました!○乃木坂46若月佑美 卒業セレモニー セットリストM1.狼に口笛をM2.音が出ないギターM3.まあいいか?M4.告白の順番M5.ボーダーM6.失恋お掃除人M7.低体温のキスM8.Rewindあの日M9.会いたかったかもしれないM10.ガールズルールM11.ロマンティックいか焼きM12.制服のマネキンM13.帰り道は遠回りしたくなるEN1.失いたくないからEN2.ダンケシェーン若月は1994年6月27日生まれ、24歳。静岡県出身。2011年8月に1期生として乃木坂46に加入し、2012年8月に発売した3rdシングル「走れ!Bicycle」で選抜入りを果たしてから最新シングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで20作連続選抜メンバーとしてグループをけん引してきた。また、舞台など女優業も数多く経験し、現在放送中の日本テレビ系ドラマ『今日から俺は!!』では川崎明美役を熱演。グラフィックデザインも長けており、「二科展」では2012年から6年連続で入選している。卒業に関しては、10月1日にブログで「乃木坂46で頂いたものを糧に次の夢に向かおうと思います」と発表していた。写真:オフィシャル提供
2018年12月05日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。ボジョレー・ヌーボーも解禁となりワインを楽しむ機会の多い季節ですね。【シネマの時間】第47回は、フランス・ブルゴーニュのワイナリーを舞台に、10年ぶりに再開した3兄弟の人生を描いた珠玉のヒューマンドラマ。映画『おかえり、ブルゴーニュへ』をお送りします!『スパニッシュ・アパートメント』(01)、『ロシアン・ドールズ』(05)、『ニューヨークの巴里夫』(13)からなる〝青春三部作″の完結から4年。現代フランスを代表する人気監督セドリック・クラピッシュによる話題の最新作。四季折々の美しい自然を背景に、ブドウの栽培や収穫、破砕や発酵〜熟成といった一連のワイン醸造過程も見どころで、3兄弟のワインへの情熱も感動的です。仏原題『Ce qui nous lie』の意味は、「私たちを結ぶもの」。映画を観終わった後には、芳醇な余韻に浸りながらフランス・ブルゴーニュへ思いを馳せ、自分のルーツや子どもの頃のことを語り合ったり、ワインをとにかく呑みたくなる映画です。是非、映画館でお楽しみください!11月17日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!■映画『おかえり、ブルゴーニュへ』あらすじー故郷フランス・ブルゴーニュのワイナリーを継ぐため、10年ぶりに再会した3兄弟のヒューマンドラマ。ワインの世界的名産地フランス・ブルゴーニュにあるドメーヌの長男ジャン(ピオ・マルマイ)は、10年前、世界を旅するために故郷を飛び出し、家族のもとを去りました。その間、家族とは音信不通でしたが、父親が末期の状態であることを知り、10年ぶりに故郷ブルゴーニュへと戻ってきます。家業を受け継ぐ妹のジュリエット(アナ・ジラルド)と、別のドメーヌの婿養子となった弟のジェレミー(フランソワ・シビル)との久々の再会。しかし、回復することなく父親は亡くなってしまいます。残されたブドウ畑や自宅の相続をめぐってさまざまな課題が出てくるなか、父親が亡くなってから初めてのブドウの収穫時期を迎えます。3人は自分たちなりのワインを作り出そうと協力し合いますが、一方で、それぞれが互いには打ち明けられない悩みや問題を抱えていました……。10年ぶりに故郷へ戻った長男ジャンは、妻との離婚問題を抱えており、家業を次ぐ長女ジュリエットはワイン作りの才能を持ちながらも働き方に悩んでいました。また、末っ子のジェレミーは別のドメーヌの婿養子となり舅問題にぶつかっています。見渡すかぎりの葡萄畑、遮りもののないどこまでも広がる大空、風にそよぐ木々。ブドウ栽培〜ブドウの収穫〜破砕や発酵〜熟成までのワイン醸造過程と、ブルゴーニュの美しい四季を丸1年かけてじっくりと映し出した本作。あふれる自然とめぐるめく季節の中で10年ぶりに再会した3兄弟のワイン造りの情熱と、それぞれが迎える人生の岐路を、共感と郷愁を持って情感たっぷりに丁寧に重ね合わせて描いています。■ブルゴーニュワインについての豆知識ブルゴーニュは、フランス南西部のボルドーと並び賞される、フランス東部の内陸に広がる世界で最も有名なワイン産地です。比較的冷涼な大陸性気候で、乾燥しがちであること、そして1日の寒暖差があることから、ピノ・ノワールやシャルドネなどのブドウ品種の栽培に適し、2015年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。世界的に有名な高級ワインとして知られるロマネ・コンティなどの魅力的な赤ワインを生産するほか、白ワインの女王・シャルドネの故郷であり、シャブリで有名な地域です。ワインの醸造における違いは、ボルドーが数種類のブドウ品種をブレンドするのに対して、ブルゴーニュでは単一品種で醸造する点です。赤ワインなら主に黒く紫身を帯びた果皮が特徴的なピノ・ノワール、白ワインなら果皮が緑色の白ワイン用ブドウ品種の代表格シャルドネが用いられます。最高級ワインだけでなく手頃な価格のものもあり、日本でも人気のボジョレー・ヌーボーもまた、ブルゴーニュ地方のワインです。■ドメーヌとは?映画では、ドメーヌであるワイナリーを継ぐため、10年ぶりに再会した3兄弟の物語が描かれています。ドメーヌとは、ブルゴーニュ地方のワイン生産者を表す用語。自分のブドウ畑を所有し、栽培からワインの醸造までをすべて行うワイン生産者のことです。そのため、一般的に家族経営の小中規模のワイナリーが中心です。自らの畑のテロワール(土壌)を知り尽くしているため、丁寧にブドウを栽培し、それぞれの土地の影響を受けた味わいの個性的なワインを造ります。ただし、その年のブドウの良し悪しによってはワインの品質が変わりますし、醸造技術も反映されるため、ワインの出来にはドメーヌ間で優劣の差があります。有名なドメーヌとして挙げられるのは、ロマネ・コンティ社です。なお、ブルゴーニュワインの出自は、主にブドウの仕入れ方法の違いにより「ドメーヌ」と「ネゴシアン」のふたつに分かれます。ネゴシアンとは、ワイン業者という意味で、ブドウ農家から買い入れたブドウやワインを使用して、ワインの醸造・熟成・販売を手がける酒商のことです。映画『おかえり、ブルゴーニュへ』作品紹介映画『おかえり、ブルゴーニュへ』は、11月17日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、 YE BISU GARDEN CINEMAほか全国順次ロードショー!公式サイト:原題:Ce qui nous lie監督:セドリック・クラピッシュ脚本:セドリック・クラピッシュ、サンティアゴ・アミゴレーナ撮影:アレクシ・カビルシーヌ美術:マリー・シェミナル衣装:アン・ショット編集:アン=ソフィー・ビオン音楽:ロイク・デュリー、クリストフ・ディスコ・ミンク日本語字幕:加藤リツ子製作年:2017年製作国:フランス上映時間:113分/カラー映倫区分:PG12後援:ユニフランス配給:キノフィルムズ/木下グループ©2016 - CE QUI ME MEUT - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA映画『おかえり、ブルゴーニュへ』キャストピオ・マルマイ=ジャンアナ・ジラルド=ジュリエットフランソワ・シビル=ジェレミージャン・マルク・ルロ=マルセルマリア・バルベリデ=アリシア【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年11月14日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。映画の魅力に美しい映像美がありますが、【シネマの時間】第43回は、詩的で幻想的な映像美に包まれた恋愛ファンタジー映画『エンジェル、見えない恋人』をお送りします。姿の見えない少年”エンジェル”と盲目の少女”マドレーヌ”。世界の片隅で出会ったふたりの、とびきりピュアで切ない小さな恋の物語。やがて美しく成長したマドレーヌは、目の手術することを決心し視力を回復するのですが……。製作を務めるのは、『神様メール』『トト・ザ・ヒーロー』などで知られるベルギーの名匠ジャコ・ヴァン・ドルマル監督。彼が長年の友人でもあるハリー・クレファン監督とタッグを組み、『ぼくのエリ200歳の少女』や『シザーハンズ』に続く切なくも愛おしいラブロマンスを創り上げました。木漏れ日の柔らかな自然光、エンジェルとマドレーヌが交じり合うメロウで官能的な描写など、極力CGに頼らず、クラシックな実写の特殊効果を駆使し、夢物語のような世界観をもたらしています。”ふたりにだけ、見える愛がある――”「大切なものは目に見えない」(『星の王子さま』)という名言がありますが、ちょっとそんな物語も思い出しました。日々いろいろな情報が溢れていますが、本当に大切なものは見失わないようにしたいですね。そのためにも素晴らしいもの美しいものに触れる大切さを感じています。ぜひ、秋のひとときに映画館でお楽しみください!10月13日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかロードショー。■映画『エンジェル、見えない恋人』あらすじー目に見えない存在として生まれた少年と盲目の少女の愛の物語。「エンジェル、お前が生まれる前の話よ。パパはマジシャンだった。得意技は姿を消すイリュージョン。パパとママは愛し合っていたの」マジシャンの恋人が謎の失踪をして、心を病んでしまったルイーズ。施設に入居した彼女が生んだ息子のエンジェルは、不思議な特異体質を持っていました。誰の目にも、彼の姿が見えないのです。世間との接触を一切絶ち、懸命に息子を育てるルイーズ。ルイーズの深い愛情に包まれて、エンジェルは優しい男の子に育っていきました。そんなある日。エンジェルはふと施設の窓から近所の屋敷を覗き見ます。初めて見る外の世界の人の姿。彼はそこにいた女の子のことが気になります。まもなく勝手に施設を抜け出し、近所の屋敷に向かうエンジェル。木漏れ日の中、盲目の少女マドレーヌは庭でブランコに乗っていました。「こんにちは、はじめまして」「……ぼくのことが見えるの?」「見えないけど、声と匂いがするから」エンジェルの秘密に気がつかないマドレーヌ。次第にふたりは心惹かれ合っていきます。姿が見えない男の子と、目が見えない女の子の幸せな日々。声や匂い、気配や息遣い、体が触れ合った感触、そして相手への想いが凝縮されたシンプルな言葉や魂で、互いの存在を求め合うのでした。やがて美しく成長したマドレーヌは、目の手術をしようと決心し、視力を回復するのですが……。■映画『エンジェル、見えない恋人』作品紹介映画『エンジェル、見えない恋人』は、10月13日(土)より全国ロードショー!公式サイト:原題:Mon ange監督:ハリー・クレフェン製作:ジャコ・バン・ドルマル、オリビエ・ローサン、ダニエル・マルケ脚本:ハリー・クレフェン、トマ・グンジグ撮影:ジュリエット・バン・ドルマル衣装:ブリット・アンジェ編集:マティアス・ベレス音楽:ジョージ・アレクサンダー・バン・ダム製作年:2016年製作国:ベルギー上映時間:79分映倫区分:PG12配給:アルバトロス・フィルム©2016 Mon Ange, All Rights Reserved.■映画『エンジェル、見えない恋人』キャストフルール・ジフリエ=マドレーヌエリナ・レーベンソン=ルイーズマヤ・ドリー=マドレーヌ(10代)ハンナ・ブードロー=マドレーヌ(幼少期)フランソワ・バンサンテッリ=エンジェルの父ゴーティエ・バトゥー=エンジェルの声(成人)レオ・ロルレアック=エンジェルの声(10代)ジュール・マイニー=エンジェルの声(幼少期)【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年10月17日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。【シネマの時間】第40回は、世界16の国と地域でサプライズ大ヒットを記録し、そのうち、中国・香港・台湾・ベトナム・マレーシア・ブルネイ・マカオ・フィリピンではタイ映画史上歴代興収第1位の座につきアジアを席捲した話題の映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』をお送りします。タイ・アカデミー賞とよばれる第27回スパンナホン賞で監督賞、主演女優賞、主演男優賞をはじめとした史上最多12部門を受賞した本作は、米批評家サイトRotten Tomatoesでも堂々の92%FRESHを記録。ひとりの天才少女をリーダーに、高校生の犯罪チームが頭脳と度胸だけを武器に世界を股にかけたカンニング・プロジェクトを仕掛ける第一級のクライム・エンタテインメントです。物語の背景になっているのは、近年発展目覚ましいアジア各国で深刻な社会問題となっている熾烈な受験戦争と格差社会。中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフに、カンニングをスタイリッシュ、かつスリリングに描き、“まるで高校生版『オーシャンズ11』だ!”(米ヴァラエティ紙)などと世界各国のメディアで絶賛されています。ヒロインの女子高生リンを演じるのは、モデル出身で今回が映画初出演となるチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。クールビューティーの9頭身のルックスで、映画公開後人気が爆発し、インスタグラムのフォロワーは約40万人、さらに2017年のアジアン・フィルム・アワードで最優秀新人賞を獲得し、今アジアで最も注目されている女優のひとりとなりました。リンを筆頭にした高校生たちが、あの手、この手のカンニング・テクニックを披露するのも見どころのひとつ。クライマックスに用意された28分に及ぶ史上最大のカンニング・シーンに、観る者は釘付けになるでしょう。監督・脚本は、長編デビュー作『Countdown』が第86回米アカデミー賞外国語映画賞タイ代表に選ばれ、2作目となる本作がメガヒット、一躍時の人となった37歳の俊英ナタウット・プーンピリヤ。今回、光栄なことにそのナタウット・プーンピリヤ監督にお会いして、映画撮影の裏話やタイの社会事情、監督イチオシの見どころなどを直接伺って参りました。映画を観る前にどうぞご覧くださいね!■映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』ナタウット・プーンピリヤ監督インタビューーー映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』タイのアカデミー賞(第27回スパンナホン賞)で監督賞、主演女優賞、主演男優賞など史上最多12部門を受賞、おめでとうございます。鑑賞させていただきましたが、カンニングというテーマを興味深くスタイリッシュでスリリングに展開しとても面白かったです!この映画は、どのような経緯で生まれたのですか?ありがとうございます。まずプロデューサーから「時差を使ったカンニングをテーマに映画を撮らないか?」と言われたときにすごく面白いと思いました。子どもの頃からアクション映画やスパイ映画を見るのが好きだったので、カンニングをテーマにアクション・スパイ映画風に製作しようと挑戦したのです。ーーなるほど。アクション・スパイ映画が参考になってるんですね。カンニングを仕掛ける天才的な高校生を主人公にスリル満点で最初から最後までハラハラドキドキし通しでした。一方で、アジア各国で深刻な社会問題となっている熾烈な受験戦争や格差社会がリアルに描き出され、近年日本でも問題になっており、考えさせられました。監督自身は、そのような社会の現状をどのようにお考えですか?格差社会は確かに大きな問題があると思いますが、双方が理解し合うという落としどころはあるでしょうね。学歴社会については、本来は皆が等しくチャンスがあるはずなのに、やはり教育においても格差があって、本当は受けるべき教育を受けれない子どもがいるという事実があります。確かに受験戦争のような経験も受験のチャンスがある人にはあって、ない人がいるという現実は問題ですね。ーーカンニングについては、実際に中国で起こったカンニング事件がモチーフだそうですが、本当にこんなことがあるなんてすごいですね。そのニュースを聞いたときに、すごくびっくりしたのですが、時差を使ってカンニングをしたという事実しか知らなかったので、監督として詳細を詰めたりテーマを決めたりして製作しました。ーーピアノの手の動きでのカンニングは、監督のアイデアですか?あれは、脚本チームの誰かが考えたのですが、ビジュアル的に(観客に)興味を持ってもらえるようなやり方、リンのキャラクターを際立たせるやり方にしました。ーー映画でもあのシーンは見どころですね。今回、数々の賞を受賞、世界各国で大ヒットされて、いよいよ日本で公開となりますが、今のお気持ちをお聞かせください。こんなに世界各国で絶賛されるとは思ってなかったです。スタッフやキャストにただただ感謝しています。ーー監督自身も監督賞を受賞したり、一躍脚光を浴び、どこが特に評価されているのだと思いますか?やはり、映画は自分ひとりで撮るのではなくチームワークが大切だと思うので、皆に感謝したいです。例えば、脚本も僕以外のふたりもできる人たちだし、プロデューサーも常にアドバイスをくれました。監督としては、多分一番疲れが少ないんじゃないかと思っています(笑)。あと役者さんが、伝えたいことを魅力的に伝えてくれているので、本当にいろいろな褒め言葉をもらったら、皆に伝えたいと思っています。ーー皆さん演技がとても素晴らしくて、ヒロインの女子高校生リンを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンなどは映画初出演だそうですが、クールビューティーに見事に演じ上げていてぴったりの配役ですね。キャスティングはどのように決められたのですか?この4人を学生を選ぶために2〜3カ月かけて100人以上のオーディションをしました。一番は、キャラクターが合っている人物ということで選んだのですが、撮影の2〜3カ月前から、ワークショップを開催してワークティングコーチに演技指導をしてもらい、誰がどんな弱点があるのかなど鍛えてもらいました。ーーしっかりとした準備期間を経て、素晴らしいチームワークになりましたね。やっぱり2時間、映画を引っ張っていけるような魅力のある人が必要だったからです。ーー本作は、クライム・エンターテイメントとしても、友情やほんのり恋心も描いて青春ドラマの側面もあり、社会問題にも切り込んで、そこは脚本を描く段階で最初から考えて製作されたのですか?はい。そこは、最初から意図していたことなんですが、やっぱりバランスをとるのがすごく難しくて、脚本を何度も何度も推敲して1年半かかりました。ーー監督自身のプロフィールを見ると、タイのシーナカリンウィロート大学の芸術学部演劇・舞台演出専攻にて修士号を取得、短編映画を撮りながら、ワコール、ブラザーといった有名企業のテレビCM監督として活動。その後、ニューヨーク・ブルックリンにあるプラットインスティテュートで、グラフィック・デザインを学ばれるなど、学生の頃から優秀で映画監督の道を順調に歩まれていますが、子どもの頃はどんなお子さんだったのですか?映画が好きな、いたって普通の子どもでした。毎回、映画を撮り終わったときに思うのですが、自分は映画監督の道を選んで本当に良かったと、続けてきて良かったと思います。確かに映画を撮ると疲れるのですが、このようにたくさんの人に観てもらえることで、その疲れが報われるような気がしますし、とても幸せな気持ちになります。ーー子どもの頃から映画が好きだったのは、家庭環境によるところですか?そうです。実は、親戚の家がレンタルビデオ屋をやっていて、それで子どもの頃から映画をいろいろと観てたんですよね。最初は、楽しみだけで観てたんですけれども、映画を観ることで普段日常では経験できない2時間を過ごせるのは素晴らしいと思って、本当に映画を観ることが好きでした。ーー素敵ですね。この映画で監督が特にオススメする見どころを教えてください。タイの若者文化と日本の若者文化は違いますが、映画を観ることで新しい世界を知ることができると思うんです。映画を観て、なぜこの人たちはカンニングをしなきゃいけなかったのか考えるきっかけとなり、カンニングをしたことのない日本人にもその理由を少なからずわかってもらえるかもしれない。とにかく楽しく観られる映画になっているので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。ーー日本でもカンニングはやはり問題になっています。日本ではこれからまさに受験シーズンで、ちょうどタイムリーな話題になる映画だと思います。リンの台詞で「私たちは生まれついての負犬。人より努力しないとダメなの。明日から世界は私たちの思いのまま」という映画を象徴するシーンがあって印象的だったのですが、最後に映画の中で監督自身が特に好きなシーンはどこですか?ありがとうございます。高校生の4人の若者はミッションを果たそうとがんばっているのですが、僕が特に好きなのはリンと父親のシーンで、父親というのは、この映画の心臓になる部分なんです。父親にタネートさんという演技の上手い役者さんに演じてもらえたのは本当に良かった。父と娘の場面を見せることで映画に重みが増しました。ーーそうですね。良いお父さんで私も好きな場面です。どんなときでも見守っていてくれて、心温まるシーンですよね。本日は貴重なお時間をありがとうございました。映画のご盛況、監督の今後のご活躍を心よりお祈りしております!■ナタウット・プーンピリヤ監督のプロフィールナタウット・プーンピリヤ( Nattawut Poonpiriya )1981年3月24日、バンコク生まれ。タイのシーナカリンウィロート大学の芸術学部演劇・舞台演出専攻にて修士号を取得後、短編映画を撮りながら、ワコール、ブラザーといった有名企業のテレビCM監督として3年ほどタイ国内で活動。その後、ニューヨーク・ブルックリンにあるプラットインスティテュートにグラフィック・デザインを学びに渡米。2011年にタイに戻り、再びテレビCMそしてMVの監督としても、数々の作品を手がけるようになり注目を浴びます。2012年、長編監督1作目の『Countdown』(12・未)が公開され、タイ・アカデミー賞と呼ばれるスパンナホン賞で最優秀脚本賞、編集賞、主演男優賞を受賞、さらに第86回米アカデミー賞外国語映画賞のタイ代表に選出。その後も精力的に映画作りを続け『The Library』『Present Perfect』という短編作品を相次いで公開。そんな折に、本作のプロデューサーであるジラ・マリクンとワンリディー・ポンシティサックから、カンニング事件をモチーフにして映画を作らないかと話を持ちかけられます。この提案を面白がったプーンピリヤ監督は、1年以上をかけて脚本を執筆し本作を制作。2017年5月に本国で公開、タイ国内映画として2017年年間興行収入第1位を記録。さらに、第27回スパンナホン賞では最優秀監督賞をはじめ、史上最多12部門で受賞、またカナダのファンタジア映画祭で監督賞を受賞するなど国内外の映画賞を多数受賞。これから世界的な活躍が、ますます期待される注目の監督です。■映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』あらすじーー高校生の”犯罪チーム”が仕掛けた史上最大の頭脳ゲーム!タイ・バンコク。小学生の頃からずっと成績はオールA、さらに中学時代は首席と天才的な頭脳を持つ女子高生リン。教師である父親との父子家庭で、決して裕福とは言えない生活を送っているリンでしたが、その明晰な頭脳を見込まれ、晴れて国内有数の進学校に特待奨学生として転入を果たします。転入初日にリンは、勉強はできないけれど天真爛漫な明るい性格で、女優を目指しているグレースと友達になり、勉強を教えることに。しかし中間テストの本番、グレースは教えたはずの問題も解けない始末。見かねたリンは、試験の最中にある方法でグレースを助けます。リンのおかげで見事に成績が上がったグレースは大喜び。リンを彼氏の御曹司バットの家での祝賀会に誘います。グレースから紙面の話を聞き、自らも良い成績を簡単に手に入れたいと考えていたバットは、リンにあるビジネスを持ちかけます。それは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに代金を支払うというもの。“リン先生”の元には、瞬く間に学生たちが殺到しました。リンが編み出したのは、“ピアノレッスン”方式。指の動きを暗号化して多くの生徒を高得点に導いたリンは、クラスメートから賞賛され、報酬も貯まっていきます。しかし、学校が誇るもうひとりの天才・生真面目なバンクとの出会いが、波乱の種に。そのビジネスの集大成として、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」を舞台に、最後の、最大のトリックを仕掛けようとするリンたちは、バンクを仲間に引き入れようとするのですが……。■映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』作品紹介映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』は、2018年9月22日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー!公式HP:原題:Chalard Games Goeng監督:ナタウット・プーンピリヤ脚本:ナタウット・プーンピリヤ、タニーダ・ハンタウィーワッタナー、ワスドーン・ピヤロンナエグゼクティブプロデューサー:ジーナ・オーソットシン、ブッサバー・ダーオルアン、バイブーン・ダムロンチャイタムプロデューサー:ジラ・マリクン、ワンリディー・ポンシティサック、スウィモン・デーチャスピナンチェンチョニー・スントーンサラトゥン、ウィーラチャイ・ヤイクァヲン撮影:パクラオ・ジランクーンクム編集:チョンラシット・ウバ二キッド音楽:フアランポン・リディム、ウィチャヤー・ワタナサッププロダクションデザイン:ベッチャラー・ルートガイ衣装デザイン:ペアレット・ウォンガラム美術:ターンタップ・ルアンターラー製作年:2017年製作国:タイ上映時間:130分字幕翻訳:小田代和子監修:高杉美和提供:マクザム配給:ザジフィルムズ/マクザム後援:タイ王国大使館、タイ国政府観光庁©GDH 559 CO., LTD. All rights reserved.■映画『バッド・ジーニアス危険な天才たち』キャストチュティモン・ジョンジャルーンスックジン=リンチャーノン・サンティナトーンクン=バンクティーラドン・スパパンピンヨー=パットイッサヤー・ホースワン=グレースタネート・ワラークンヌクロ=リンの父【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年09月20日10月スタートの賀来賢人主演ドラマ「今日から俺は!!」の出演者によるリレーブログで、本日9月12日に橋本環奈が更新。「乃木坂46」若月佑美とのヤンキー座り2ショットを公開した。本作は、累計4000万部を超える西森博之のヤンキーギャグ漫画を、『銀魂』シリーズでお馴染みの福田雄一監督が実写化。“金髪パーマ”三橋貴志役を賀来さん、その相棒の“トンガリ頭”伊藤真司役を伊藤健太郎が演じ“最強ツッパリコンビ”を結成するほか、清野菜名、橋本さん、太賀、矢本悠馬、鈴木伸之、磯村勇斗、若月さん、柾木玲弥ら若手が大集結。ドラマオフィシャルブログは、撮影期間中に出演者が撮影した写真とともに、ドラマ撮影裏話などを出演者が“リレー形式”で伝えていくもので、2日、主演の賀来さんからスタートした。そして本日ブログを更新したのは、三橋の相棒・伊藤真司の彼女で元ヤンキー・早川京子役の橋本さん。「クランクイーーーン!私は人見知りしないタイプ。」と題したブログでは、「ばばん!!!京子と明美のヤンキー座り!!本日、スケバンコンビ結成です。いぇい!」と、衣装の制服を着てヤンキー座りをしている橋本さんと、京子を慕うスケバン・川崎明美役の若月さんの2ショットを公開し、クランクインを報告。ファンからは「お美しいスケバンコンビ」「ヤンキー座りキマッてる~」「かわいい~すき~」「キターッ 環奈ちゃんと若月さんのコンビ良いです」と“スケバンコンビ”写真を絶賛。続けて、撮影現場での様子について「え、前から知り合いだったの?って周りの方から言われる程、初日から二人でマシンガントークしてます」と明かし、早くも仲良しになったそう。さらに2ショットだけでなく、「監督と健太郎くんと若とPさんの5人でランチへ」と、福田監督を含めたランチタイムの写真も公開している。「今日から俺は!!」は10月14日より毎週土曜日22時30分~日本テレビ系にて放送。(cinemacafe.net)
2018年09月12日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。ベストセラー小説を原作にした映画は多いですが、映画を観たあと原作小説を読むのも楽しいですね。【シネマの時間】第38回は、”ティーンエイジノワールとして、マーク・トウェインやJ.D.サリンジャーと並ぶ傑作” と絶賛されたアメリカの新進作家サム・マイソンによるベストセラーノベル『November Criminals』を映画化した話題の『クリミナル・タウン』をピックアップ!メガホンを取ったのは、『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』『ヒッチコック』で高い評価を受けた実力派のサーシャ・ガバシ監督が演出を手がけ、どこまでもクールな視点で、アメリカの首都=犯罪の首都と化したワシントンD.C.の光と陰の実態を10代の甘酸っぱい青春と共に巧みに描き出しています。主人公アディソン役は、ハリウッド『ベイビー・ドライバー』で大ブレイクを果たしたアンセル・エルゴートがナイーブで傷つきやすく真っ直ぐな主人公を、ヒロインのフィービー役は、『(500)日のサマー』『ヒューゴの不思議な発明』などで、若手トップ女優の地位を確立したクロエ・グレース・モレッツが魅力的に演じています。さらに、アメリカワシントンD.C.の学園生活の様子やそれぞれの親子関係も繊細に丁寧に描かれ、愛する我が子がさまざまな問題に遭遇したときの親としてのあり方なども大変興味深く、老若男女どの世代の方々が観ても楽しめる映画です。ハリウッドの最旬キャストで贈る衝撃のクライム・サスペンス・青春映画。ぜひ、映画館でお楽しみください!■映画『クリミナル・タウン』あらすじーーワシントンを舞台に事件の真相解明に挑む高校生の姿を描くクライムサスペンス!政治の街ワシントンD.C.は、上流中産階級の人々が暮らすアメリカのシンボルタウンであると同時に、殺人件数・襲撃、強盗件数がトップとされる犯罪の街。そのワシントンD.C.にある公立高校の卒業を控えたアディソン・シャクト(アンセル・エルゴート)は、趣味は読書とデヴィッド・ボウイを聞くこと、VHSでビデオ日記をつけるといった父とふたり暮らしの高校生。その日、幼馴染のフィービー(クロエ・グレース)から、「大学に進学する前に心許せる相手に処女を捨てたいの」と爆弾発言され、初めてふたりで親密な時間を過ごすのですが、その直後に親友である優等生のケビンが、バイト先のコーヒーショップで銃殺されたという知らせを聞きます。警察とメディアは「チンピラの黒人少年が麻薬を巡るギャング同士の抗争に巻き込まれたのだろう」と、早々に調査を終結しようとします。しかし、アディソンはあの文学好きの優等生のケビンが、チンピラと言われ麻薬に関わって殺されたなんて信じられない……と納得がいきません。優等生のケビンが、なぜ殺されなければならなかったのか?親友の名誉を取り戻すためアディソンは、校内や各所に「事件の目撃情報求む」と、張り紙をしたりとフィービーと共に犯人捜しに乗り出します。しかし、証言を取り合おうとしない警察や、大学への推薦状を餌に操作を牽制する学校、「深入りするな」と脅しをかけてくる同級生など、なぜか街中が目を背ける雰囲気に。ひるまずに捜査を続けるふたりは、ケビンのバイト仲間、担当したカウンセラー、両親などに会いますが、肝心の両親が「息子は、この街に殺された……」と口をつぐむのでした。まるで街全体がこの事件をなかったかのように処理するさまに違和感を拭えないふたり。食い違う人物像、不可解な行動。危険を感じたフィービーが、調査を止めようと訴えるのをよそに、アディソンは事件の核心へと近づいていきます。しかしそれは、ワシントンD.C.の巨大な闇を突く、最も危険な捜査だったのです。やがて明かされる残酷な真実とは……!?ワシントンD.C.に根強く存在する格差と人種差別、高校生たちの間に広がるドラッグなど、今日のアメリカの10代の青春と絡めて鮮やかに社会問題を浮き彫りにしています。映画『クリミナル・タウン』作品紹介映画『クリミナル・タウン』は、2018年8月25日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!公式HP:監督:サーシャ・ガバシ原作:サム・マンソン「クリミナル・タウン」(ハヤカワ文庫2018年7月5日発売)原題:November Criminals脚本:スティーブン・ナイト、サーシャ・ガバシ製作総指揮:アンガス・サザーランド、タンニャ・タワージョ、マリンディ・フィックル製作:ベス・オニール、エリカ・オールド、アラ・ケシシアン、ビル・ジョンソン、ジム・セイベル、マーク・ビエンストック撮影:ミハイ・マライメア・Jr.美術:カート・ビーチ衣装:ジュリー・ワイス編集:マーティン・ペンサ音楽:デビッド・ノーランド音楽監修:ローラ・カッツ字幕翻訳:牧野琴子製作国:アメリカ製作年:2017年映倫区分:G上映時間:86分配給:ギャガ・プラス© 2016 NOVEMBER CRIMINALS HOLDINGS, LLC映画『クリミナル・タウン』キャストアンセル・エルゴート=アディソンクロエ・グレース・モレッツ=フィービーデヴィッド・ストラザーン=テオ・シャクトキャサリン・キーナー=フィオナ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年08月28日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。暑い日が続いていますが、元気でお過ごしですか?読者の皆さんはカレー好きな方も多いと思いますが、最近、私はカレー好きが高じてお店を食べ歩くだけでなく、家でも身体に良いスパイスがたっぷり入ったインドのスパイスカレーをよく作ります。カレー好きは、師匠の”安西水丸”譲りですが、夏こそカレーでパワーアップですね!クミン・ターメリック・レッドペッパー・コリアンダーと基本の4スパイスを覚えれば、比較的簡単に作れるのでオススメですよ。さて、「シネマの時間」第35回は、そんなカレー発祥の地、インドの激動の歴史を描いたヒューマンドラマ 映画『英国総督最後の家』をご紹介します!イギリスによって1858年から統治され、1947年まで続いたイギリス領インド帝国。第二次世界大戦によって国力が疲弊したイギリスは、約200年に渡る植民地支配を終えることにしましたが、当時インドでは少数派のムスリムと多数派のヒンドゥー教徒の間で宗教対立による暴動が多発していました。イギリス返還のために最後のイギリス総督に就任したマウントバッテン卿とその家族は、デリーの壮麗なる総督官邸にやってきますが、独立後に統一インドを望む国民会議派と分離してパキスタンを建国したいムスリム連盟派、どちらの案を採用するか混迷を極めます。果たしてインドにとって最善の道はどのように導かれたのでしょうか?1947年、英国領インド最後の6カ月、真実の物語!祖父母が分離独立の大きな影響を受けたという、ケニア出身のグリンダ・チャーダ監督がメガホンをとり、激動の時代に翻ろうされた人々を鮮やかに描き出し心に迫ります。知ってるようで知らなかった、インド。歴史や背景を知ることで、スパイスカレーの味もより深みが増すというものでしょう。ぜひ、映画館でお楽しみいただければ幸いです!■映画『英国総督最後の家』あらすじー1947年英国による植民地支配から独立までの激動のインドを描いた感動のヒューマンドラマ!1947年、第二次世界大戦で国力が疲弊したイギリスは、植民地インドを去ると決定。主権譲渡のため任命された新総督マウントバッテン卿(ヒュー・ボネヴィル)は、妻エドウィナ(ジリアン・アンダーソン)と娘とともにデリーの総督の屋敷にやってきます。マウントバッテン卿は、最後の総督として解放後のインドのために真摯に任務を遂行しますが、妻エドウィナもまた夫以上にインドの人々の平安を願っていました。非識字率が92%であること、子どもの半数が5歳前に死ぬこと……インドの現状に心を痛め、力を尽くします。500人ものヒンズー教徒、イスラム、シーク教徒の使用人を抱える大邸宅の2階では連日連夜、政治家たちがインド独立の議論を行い、世界に多大な影響を与える歴史的な決断がなされようとしていました。インド全土では暴動が起きていました。ヒンドゥー教徒とシク教徒は、イギリスからの独立後は統一インドを望み、一方ムスリム連盟は分離とパキスタン建国を望んで対立しています。統一インドか分離か、総督は最善の道を探るため、ヒンドゥー教徒多数からなる国民会議派のネルーやガンディー、イスラム教徒を代表するムスリム連盟のジンナーと話し合います。一方、新総督のもとで働くインド人青年ジート(マニッシュ・ダヤル)と令嬢の秘書アーリア(フマー・クレシー)は互いに惹かれ合っていましたが、宗派が違う上に、アーリアには幼いときに決められた婚約者がいました。ついにマウントバッテン卿は分離を決意、イギリス政府の賛同を得ます。インドを分断し、パキスタンに新しい国を作り出すという、人類史上最も大きな移民政策を打ち出したのでした。人々は、自分の国をどちらにするか選ばねばなりません。アーリアは、父とともに婚約者のアースフィスの実家があるラホールへ行くことに。彼女はジートを愛していましたが、失明している父の幸せを一番に道を選んだのでした。国境線を引く作業は困難を極め、ラドクルフは参謀長のイズメイに相談します。イズメイは2年前、チャーチルが首相時代に書いた機密文書を渡すのですが……!■奇跡的なキャスティングによる俳優陣が結集!映画『英国総督最後の家』では、見事な脚本と演出をさらに輝かせるために名優たちが結集!最後の総督であるマウントバッテン卿を演じるのは、『ノッティングヒルの恋人』や『パディントン』などで知られる人気俳優ヒュー・ボネヴィル。その妻、インドへの深い愛情を示すエドウィナ役は、世界中で大ヒットしたアメリカのテレビドラマ『Xーファイル』『ハンニバル』のジリアン・アンダーソンが演じています。総督の従者になるジート役は、『マダム・マロニーと魔法のスパイス』で高い評価を得たマニーシュ・ダヤール。ジートが恋に落ちるアーリアには、『魔女伝説』などインドで人気上昇中の女優フマー・クレイシーが、オーディションにより抜擢され、とても魅力的な演技を見せます。監督・脚本は、世界中で大ヒットした『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダ。自身の祖父母も分離独立の際に大移動してきたことを知り、監督自身のファミリー・ヒストリーが重なる、感動の人間ドラマ・歴史物語として見事に創り上げ、心が揺さぶられます。■映画『英国総督最後の家』作品紹介2018年8月11日(土・祝)より新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー公式サイト:eikokusotoku.jp原題:Viceroy’s House監督・脚本:グリンダ・チャ―ダ(『ベッカムに恋して』)脚本:ポール・マエダ・バージェス、モイラ・パフィーニ製作:ディパック・ナヤール音楽:A・R・ラフマーン撮影:ベン・スミサードB.S.C美術:ローレンス・ドーマン衣装:キース・マッテン編集:ヴァレリオ・ボネッリ、ヴィクトリア・ボイネルヘアメイク:ジャクリーン・ファウラー制作年:2017年制作国:イギリス上映時間:106分/5.1ch/カラー(一部モノクロ)日本語字幕:チオキ真理配給:キノフィルムズ/木下グループ© PATHE PRODUCTIONS LIMITED, RELIANCE BIG ENTERTAINMENT(US) INC., BRITISH BROADCASTING CORPORATION, THE BRITISH FILM INSTITUTE AND BEND IT FILMS LIMITED, 2016■映画『英国総督最後の家』キャストヒュー・ボネビル=マウントバッテン卿ジリアン・アンダーソン=エドウィナ・マウントバッテンマニシュ・ダヤル=ジート・クマールフマー・クレイシー=アーリアマイケル・ガンボン=ヘイスティングス・イズメイダンビール・ガニー=ジャワーハルラール・ネルーオム・プリ=アーリアの父ニーラジ・カビ=マハートマ・ガンディーサイモン・キャロウ=シリル・ラドクリフデビッド・ヘイマン=エワートデンジル・スミス=ムハンマド・アリー・ジンナーリリー・トラバース=パメラ・マウントバッテンジャズ・ディオール=トゥリープ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年07月30日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。読者の皆さんの中には、「仕事、家事、育児で自分の時間がなかなかない」という方も多いと思いますが、【シネマの時間】第34回では、そんな人にこそ観てほしい ”人生のリフレッシュムービー” 映画『ターリーと私の秘密の時間』をお贈りします。本作は、「私、人に頼れないの」と自分で何事も完璧にこなそうとする3人の子どもの母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆を描くミステリアスなヒューマンドラマ。プロデューサーで脚本家のディアプロ・コディが、実際に3人目の子どもを出産した頃の体験から生まれたアイデアだそうで、『 JUNO/ジュノ』『マイレージ・マイライフ』の名匠ジェイソン・ライトマンに監督を依頼。子育て真っ最中の家族の日常が痛いほどリアルに描かれ、かつタリーの謎も絡めてドラマティックに展開し、観る者の心に深い余韻を残します。タリーとの絆を深めていくうちに輝きを取り戻していくマーロ役には、『モンスター』でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞し、『アトミック・ブロンド』や『マッドマックス怒りのデス・ロード』など、数々の出演作を大ヒットに導いてきたシャーリーズ・セロン。今回、美貌を封印し体重を18キロ増やして役作りに挑み、がんばりすぎて疲れている女性たちに魂の声を届け、その心に優しく寄り添い魅力的です。マーロの救世主となるベビーシッター・タリー役には、『ブラック・ビューティー』『ブレードランナー2049』のマッケンジー・デイヴィス。タリーは、年上のマーロにタメグチでファッションやメイクもイマドキ女子ですが、仕事ぶりはパーフェクト、「あなたの人生をケアしたいの」とマーロの悩みも聞き、見事に解決してくれるのです。自由奔放なタリーと不思議な絆を深めていくうちに、マーロも本来の輝きを取り戻していくのですが、タリーは何があっても夜開け前に姿を消し、自分の身の上は決して語りません。はたして彼女は、昼間は何をしているのか?マーロの前に現れた本当の目的とは……?最近では、家事や育児に協力的な男性も増え頼もしく感じてますが、男性にもぜひ観ていただきたい映画です。8月17日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー!つかの間のリフレッシュにどうぞお楽しみください。■映画『タリーと私の秘密の時間』あらすじーー"人に頼れない"3人の子どもの母親マーロと、彼女の元に現れた夜だけのベビーシッター・タリーの不思議な絆もうすぐ3人目の子どもが生まれるマーロ(シャーリーズ・セロン)は、大忙しの毎日を送っています。娘のサラ(リア・フランクランド)は手がかかりませんが、息子のジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)は情緒が不安定。今日も姉弟が通う小学校の校長に呼び出され、ジョナをサポートする専属教師を自分で雇ってほしいとまで言われてしまいます。夫のドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいのですが、家事も育児も妻に任せっきりで、マーロもそれが当たり前だと思っていました。ある日、事業で成功して贅沢な暮らしを送るマーロの兄のクレイグ(マーク・デュプラス)が、出産祝いに夜専門のベビーシッターを手配してくれると提案します。見知らぬ人に赤ん坊を預けることに抵抗と罪悪感のあるマーロは断りますが、クレイグは妹に強引にシッターの電話番号を渡すのでした。無事に女の子を出産したマーロでしたが、家事は膨大に増えるばかり。さらに、再び校長に呼び出され、ジョナには違う学校へ行ってもらうと言われ、遂に感情が爆発し、校長を怒鳴りつけてしまいます。帰宅したマーロは、もはや限界と夜間のベビーシッターを頼みます。22時半に現れたタリー(マッケンジー・デイヴィス)と名乗る若い女性を見て、唖然とするマーロ。おへその見えるTシャツにジーンズのファッション、いきなりタメグチのイマドキの女の子だったのです。しかし、戸惑うマーロにタリーは、「私を頼って」と自信たっぷりに宣言し、2階でゆっくり眠るようにと促すのでした。翌朝目覚めると、タリーの姿はすでになく、代わりに8年間まったく掃除していなかった1階のリビングとキッチンが、ピカピカになっていました。マーロは夫に、「彼女は何もかも完璧。なんだか、世界が明るくなった」と、久しぶりに晴れ晴れとした顔で微笑むのでした。それからというもの、タリーは“完璧”に家事や育児を手伝ってくれます。さらに、「人生の全部をケアしなきゃ」と、昔話や愚痴を聞いてくれ、悩みごとの相談にまで乗ってくれ、いつしかふたりは信頼関係を結んでいくのです。けれども、タリーは何があっても夜明け前に姿を消し、昼間は何をしているかなど自分のことは一切語らないのでした……。■映画『タリーと私の秘密の時間』作品紹介映画『タリーと私の秘密の時間』は、8月17日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー!公式HP:Tully.JP監督/製作:ジェイソン・ライトマン原作:Tully/レイティング製作:メイソン・ノビック、ディアブロ・コーディ、シャーリーズ・セロン、ベス・コノ、A・J・ディックス、ヘレン・エスタブルック、ジェイソン・ライトマン製作総指揮:ジェイソン・クロス、アンディ・ポラック、ポール・テニソン、デイル・ウェルズ、スタン・トーマス、ロン・マクレオド、ジェイソン・ブルーメンフェルド脚本/脚本:ディアブロ・コディ撮影:エリック・スティールバーグ編集:ステファン・グルーブ美術:アナスタシア・マサロ衣装デザイナー:アイーシャ・リー音楽:ロブ・シモンセン音楽監修:トリシア・ハローラン日本語字幕:中沢志乃製作国:アメリカ配給:キノフィルムズ上映時間:95分映倫区分:G© 2017 TULLY PRODUCTIONS.LLC.ALL RIGHTS RESERVED.■映画『タリーと私の秘密の時間』キャストシャーリーズ・セロン=マーロマッケンジー・デイヴィス=タリーマーク・デュプラス=クレイグロン・リビングストン=ドリューアッシャー・マイルズ・フォーリカ=ジョナリア・フランクランド=サラ【シネマの時間】アートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年07月19日こんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。16歳の頃、あなたはどんな毎日を過ごしていましたか?【シネマの時間】第30回は、イタリアの地方都市ウーディネを舞台に16歳の高校生3人の恋と友情をビタースイートに描き、本国イタリアでスマッシュヒット!ヨーロッパ各国の映画祭で多数の観客賞を受賞した話題作!映画『最初で最後のキス』をご紹介致します。SNSでのイジメ、LGBT、親子関係、デートレイプ、少年犯罪など現代の若者が抱える問題に鋭く切り込み、友情、恋、絆、青春の煌めきや残酷さなど日本の若者たちにも共通する多くの出来事を、レディ・ガガなどのポップな音楽にリズミカルに乗せて、イタリアらしいカラフルでファンタジックな映像で描いています。イタリア本土では、監督と俳優たちが全国各地の高校を訪ねてティーチイン上映会を行い、実に3万人の学生が本作を鑑賞し、「リアルな自分たちが描かれている」「両親に観て自分たちの考えを知ってほしい」といった感想や意見交換が持たれたそう。観るものは、主人公の3人の高校生のみならず取り巻く大人たちそれぞれの立場によって共感し、痛みを共有し、心からエールを送らずにいられないでしょう。もし無知ゆえの残酷さというものがあるのなら、この映画を鑑賞することで、あって欲しくない現実を未然に防ぎ、幸せな未来への手助けになるのではないか、そんなことを思わせてくれる映画です。監督は『ミラノ、愛に生きる』『あしたのパスタはアルデンテ』の脚本を務めたイヴァン・コトロネーオ。アメリカで実際に起きたラリー・キング殺人事件に衝撃を受け、自ら小説『UN BACIO』を執筆し、共同で脚本を手がけ監督も務めました。ぜひこの機会に映画館でご覧ください!映画『最初で最後のキス』あらすじー不器用な僕らが誰よりも輝いていた日々。16歳のスターを夢見る同性愛の孤児ロレンツォは、愛情深い里親に引き取られ、トリノの施設から北イタリアの地方都市ウーデネにやってきます。翌朝、義母と一緒に新しい高校に行ったロレンツオは、義母が帰るやいなや上着を脱ぎ捨て、お気に入りのカラフルなファッションとパフォーマンスで堂々と学校に入っていくものの、瞬く間に浮いた存在に。隣の席になった少女ブルーは、心ない噂から“尻軽女”とレッテルを張られていますが、そんなロレンツオと意気投合。帰り道、ロレンツォは、「ゲイなんだ」と伝えますが、ブルーは、「ゲイの知り合いは初めてよ」と自然に受け入れ友達になります。一方で、ロレンツオは、兄を亡くして心に闇を抱え、クラスで誰とも口をきかないアントニオという男子が気になり始めます。バスケ部のアントニオは、バスケットボールは得意ですが、みんなから「とろい」とバカにされていました。アントニオは、密かにブルーに恋心を抱いていますが話しかけることもできません。息子ひとりを亡くしたアントニオの両親は、そんな彼を必要以上に気にかけ、過保護に守ろうとしていました。ある日、ロレンツォはブルーと相談し、アントニオを食事に誘います。お洒落をしてレストランに出かけ楽しく語らい、ウィンドウショッピングに羽目を外し、仲良くなります。若者らしくふざけて他愛のないお喋りに花を咲かせ、友情を育んでいく幸せな3人の時間。しかし、なおもひどいサイトを立ち上げ、彼らをしつこく疎外しようとする生徒たちの存在がいて……。■映画『最初で最後のキス』作品紹介6月2日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー公式ホームページ:onekiss-movie.jp原題:Un Bacio監督・原案・脚本:イヴァン・コトロネーオ原案・脚本:モニカ・ラメッタ撮影監督:ルカ・ピガッツィ製作:ニコラ・ジュリアーノ、フランチェスカ・チーマ、カルロッタ・カローリ編集:イラリア・フライオーリー美術監督:イヴァナ・ガルジューロ衣装:ロッサノ・マルキ音楽:ジャンルカ・コスタマーニャ振付:ルカ・トマシーニ字幕:山田香苗制作年:2016年制作国:イタリア/イタリア語上映時間: 106分/カラー/シネマスコープ配給:ミモザフィルムズ/日本イタリア映画社提供:日本イタリア映画社後援:イタリア大使館/イタリア文化会館©︎2016 Indigo Film – Titanus映画『最初で最後のキス』キャストリマウ・グリッロ・リッツベルガー=ロレンツォバレンティーナ・ロマーニ=ブルーレオナルド・パッザッリ=アントニオトマ・トラバッチ=レナトスージー・ラウテ=ステファニアデニス・ファゾーロ=サントロ先生アレッサンドロ・スペルドゥーティ=マッシモジョルジョ・マルケージ=ダビデシモネッタ・ソルダー=ニナアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美©︎YUMIMOROTO
2018年05月31日©︎YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。今回ご紹介するのは、アカデミー賞外国語映画賞、カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した『ブリキの太鼓』などで知られる78歳のドイツの名匠フォルカー・シュレンドルフ監督が「どうしても撮りたかった」と手がけた大人のラブストーリー映画『男と女、モントーク岬で』をピックアップ。アンディー・ウォーホールの邸宅があったことでも知られる海岸線の美しいロングアイランドのモントーク岬やあの"モントーク岬灯台"も美しく映し出され、印象的です。( "モントーク岬灯台" は、ニューヨーク州最古の灯台で、灯台好きとしてはこれを見られただけで嬉しかった)主人公のマックスには、『アベンジャーズ』などの映画でハリウッドでも幅広く活躍するスウェーデンの名優ステラン・スカルスガルドが演じ、『東ベルリンから来た女』のニーナ・ホスら実力派俳優たちが共演している話題作。5月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー公開です!■映画『男と女、モントーク岬で』あらすじーニューヨークを舞台に大人の愛の物語ベストセラー作家のマックスは、新作のプロモーションのためにベルリンからニューヨークを訪れます。17年前、マックスはこの街でレベッカという女性と出会い、激しい恋に落ちたことがありました。けれども、小説のネタを求めて旅するうちにいつしか音信も途絶えてしまったふたり。人生の折り返し地点になり過去を振り返った彼は、現在事実婚の妻がいながらもレベッカこそが夢の女性だったと彼女との日々を小説に綴ってついに出版。そんなある日、彼はその小説を携えレベッカと再会を果たすのです。再び会ったレベッカは、変わらず美しく弁護士として立派に自立していました。しかし、別れてから何があったのか、今も独りなのか、レベッカは、ニューヨークで弁護士として成功したこと以外は何ひとつ語ろうとしません。失意のマックスが、ニューヨークを発つ3日前、レベッカからようやく「ロングアイランドのモントーク岬へ出かけよう」と誘いが舞い込みます。そこは、ふたりが恋人同士だった頃、訪れた思い出の場所でした。はたして彼女の真意は?そして語られない過去の秘密とは?物語は、マックスの情熱から幕を開け、ときめきが交差する思い出の地へのショートトリップへと展開するのですが……。あなたには、忘れられない恋がありますか?あの手を離さなければ、どんな人生だった?もう一度、やり直せるとしたら?78歳の名匠フォルカー・シュレンドルフ監督がどうしても描きたかった、大人の愛の行方をぜひお楽しみください。■映画『男と女、モントーク岬で』作品紹介5/26(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー!公式ホームページ:原題:Return to Montauk監督:フォルカー・シュレンドルフ脚本:トルム・コビーン、フォルカー・シュレンドルフプロデューサー:レジナ・ツイーグラー、フォルカー・シュレンドルフ、フランシス・ボーフルー、ステファン・パルテノイ、シドニー・デュマ、コーナー・バリー共同プロデューサー:ティル・シュヴァイガー製作総指揮:ハートムート・コーラー撮影:ジェローム・アルメーラ編集:エルベ・シュネイ美術:セバスティアン・ソウクブ音楽:トーマス・バトレット日本語字幕:吉川美奈子制作年:2017年制作国:ドイツ・フランス・アイルランド合作上映時間: 106分映倫区分:G配給:アルバトロス・フィルム©2017 Ziegler Film GmbH & Co. KG, Volksfilm GmbH, Pyramide Productions,Savage Productions Ltd, Gaumont S.A., ARTE France Cinema, WDR, BR, ARTE,Barefoot Films GmbH, Senator Film Produktion■映画『男と女、モントーク岬で』キャストステラン・スカルスガルド=マックス・ゾーンニーナ・ホス=レベッカスザンネ・ウォルフ=クラライシ・ラボルト=リンジーブロナー・ギャラガー=レイチェルニエル・アレストリュプ=ウォルターアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2018年04月30日©YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。先日、韓国で開催された障害者スポーツの祭典、第12回冬季パラリンピック平昌(ピョンチャン)大会は、アルペンスキーやスノボーなど10日間に渡る熱戦が繰り広げられ、素晴らしかったですね。2020年に東京で開催される夏季パラリンピックにも期待が高まります。【シネマの時間】第25回は、そんな興奮覚めやらぬ韓国を舞台にした話題の感動作、映画『タクシー運転手約束は海を越えて』をお送りします。1980年5月、韓国現代史上最大の悲劇となった光州事件。あの日、戒厳令下の厳しい言論統制をくぐり抜け唯一、広州を取材し、全世界に5.18の実情を伝えた実在の人物、ドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーターと彼を乗せた勇敢なタクシー運転手キム・サボクが目にした心揺さぶられる真実の物語。この映画を鑑賞後、私も伝えるという仕事を生業としている者として、多くの人にこの映画の素晴らしさを伝えたいとバトンを渡されたように感じました。第90回米アカデミー賞外国語映画賞 韓国代表出品の快挙!また第54回大鐘賞、第38回青龍映画賞、第26回釜山映画賞など、韓国主要映画賞を総なめにした話題作がついに日本公開です!■ソン・ガンホ X トーマス・クレッチマンの名優達が豪華共演!映画『タクシー運転手』は、光州事件の実情を伝え、韓国の民主化に寄与した功労者として2003年、第2回ソン・ゴノ言論賞を受賞したドイツ人記者ユルゲン・ヒルツペーターが演説した一言から始まりました。「自分の目で真実を見て伝えたいだけだった。勇敢な韓国人タクシー運転手キム・サボク氏と献身的な広州の若者たちがいなければ、このドキュメンタリー『岐路に立った大韓民国』を撮ることはできなかった」本作は、ドキュメンタリー『岐路に立つ大韓民国』から戒厳令による厳重な言論統制を突き抜けて唯一光州を取材して全世界に5.18の惨状を知らせたユルゲン・ヒンツペーターと、彼を乗せたソウルの平凡な市民でありタクシー運転手であるキム・サボクというふたりの実在の人物をモチーフに制作。11歳になる娘を男手一つで育てるタクシー運転手に『シュリ』『王の運命』『義兄弟』などで知られる韓国映画界きっての名優ソン・ガンホ。ドイツ人記者に『戦場のピアニスト』『キング・コング』などに出演、ドイツのベテラン俳優トーマス・クレッチマン。他、演技派ユ・ヘジン、若手実力派リュ・ジュンヨルと豪華キャストが集結。『義兄弟』『高地戦』のチャン・フン監督がメガホンをとり、平凡なタクシー運転手と外国人記者、そして光州で出会う人々が危険な状況に負けず、最後まで自分の信念を貫き通した“あの日”をドラマチックな感動で描き出しました。■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』 あらすじーー韓国現代史に語り継がれる”あの日”に隠されたもうひとつの真実の物語。1980年5月、ソウルのシングルファーザーのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は「通行禁止時間までに光州に行ったら大金を支払う」という言葉につられて、そこで何が起こっているのかも知らないままドイツ人記者ピーターを乗せて一路、光州を目指します。当時ピーターは、日本特派員として仕事をしていましたが、韓国の状況を聞いて躊躇することなく「ニュースがあるところならどこにでも行く」とカメラ片手に取材に韓国に降り立ったのでした。何としても生活のためにもタクシー代を受け取りたいマンソプは、機転を利かせて検問を切り抜け、時間ぎりぎりで光州に入ります。しかしピーターとマンソプの目の前には予期していなかった恐ろしい光景が。“危険だからソウルに戻ろう”とマンソプはピーターに忠告しますが、ピーターは耳を貸さず大学生のジェシクとファン運転手の助けを借り、取材撮影を始めるのでした。しかし状況は、緊迫し徐々に悪化。マンソプはひとりで留守番させている11歳の娘が気になってたまらないのですが……。■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』作品紹介2018年4月21日(土)より、シネマート新宿ほか全国ロードショー!公式サイト:原題:택시운전사監督:チャン・フン脚本:オム・ユナ撮影:コ・ナクソン編集:サラ・グリーンウッド音楽:チョン・ヨンウク衣装デザイン:チョ・サンギョン、チェ・ヨンサン美術:チョ・ファソン、チョン・イジンエグゼグティブ・プロデューサー:ユ・ジョンフンプロデューサー:パク・ウンギョン共同プロデューサー:チェ・キソプ協力プロデューサー:ソン・ガンホ制作年:2017年制作国:韓国上映時間:137分/カラーシネスコ/5.1ch/レイティング配給:クロックワークス提供:クロックワークス・博報堂DYミュージック&ピクチャーズ© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.■映画『タクシー運転手約束は海を越えて』キャストソン・ガンホ=キム・マンソプトーマス・クレッチマン=ユルゲン・ピンツペーター(ピーター)ユ・へジン=ファン・テスルリュ・ジョンヨル=ク・ジェシクアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2018年03月26日©YUMIMOROTOこんにちは。アートディレクターの諸戸佑美です。カナダの小さな港町で、美しい季節の風景や動物たちを心の赴くまま、色鮮やかに描き続けた素朴派画家のモード・ルイスをご存知でしょうか?その観るものを魅了する牧歌的で愛らしいフォークアートは、当時のアメリカ大統領ニクソンから依頼を受けたこともあったりと、小品でもオークションで500万円を超える人気を誇り、カナダで最も愛されている画家だと言われています。幼い頃から若年性関節リウマチを患い、体が不自由だったモードでしたが、彼女にとって”絵を描くこと”は、生き甲斐であり生きる術でした。そしてそんな彼女を不器用ながらも献身的にサポートしたのが、夫のエベレット。孤独だったふたりがどんな風に運命的な出会いを経て、どんな風に夫婦の絆と真実の愛を育んでいったのか……?「私は多くを望まないの。目の前に絵筆があればそれで幸せ」そして「あなたと暮らすのが私の幸せ」と言うモードの言葉が心に残ります。【シネマの時間】第23回は、”人生は美しい色であふれている” 映画『しあわせの絵の具愛を描く人 モード・ルイス』をご紹介します。■映画『しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス』STORYー絵を描きながらあなたと暮らすのが私の幸せカナダ東部の小さな港町で叔母と暮らすモードは、買い物中に見かけた家政婦募集の広告を貼り出したエベレットに興味を抱き、彼が暮らす町外れの小屋に押しかけます。子どもの頃から重いリウマチを患い、両親が他界した後は一族から厄介者扱いされてきたモードは、なんとか自立しようと思ったのでした。孤児院で育ち、学もなく、魚の行商を営む無骨なエベレット。電気も水道もなく、わずか4メートル四方の小さな家で慎ましく暮らすふたり。そんなふたりの同居生活はトラブルの連続で、揶揄するような噂も広まるのでした。ある日、魚の行商を営むエベレットの顧客であるサンドラがふたりの家を訪れます。ニューヨークから避暑に来ている彼女は、モードが壁に描いたニワトリの絵を見て一目で才能を見抜き、絵の創作を依頼します。そんな中、徐々に互いを認め合い、心を通わせていったモードとエベレットはついに結婚。絵の創作に集中するモードに代わり、エベレットが家事や営業を担当したりと優しくサポートするようになっていったのです。そしていつしかモードの絵の評判は広がり続け、やがてアメリカ合衆国大統領のニクソンから依頼が舞い込むまでに……!!カナダの女性画家モード・ルイスと彼女の夫の半生を、『ブルージャスミン』(2013)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた演技派サリー・ホーキンスと『6才のボクが、大人になるまで。』などでアカデミー賞ノミネート常連組のイーサン・ホークの共演で描いた話題のヒューマンドラマ。監督は、ホーキンス主演のTVドラマ『荊の城』を手がけたアシュリング・ウォルシュがメガホンをとっています。「人生は、美しい色であふれている」どんな境遇でも自分次第で一歩を踏み出せば、素晴らしい未来が待っていると感じさせてくれる愛の物語は、あなたにきっと夢と希望を与えてくれるでしょう。■カナダカナダ大使館高円宮記念ギャラリー「しあわせの絵の具愛を描く人 モード・ルイス」映画展も同時開催中!カナダの小さな港町で幼い頃から、重いリウマチを患いながらも自分らしく前向きに生き、季節の風景や動植物などのフォークアートを描き続けた画家モード・ルイス(1903~1970)。その生涯を描いた映画『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』の公開に伴い、東京・赤坂のカナダ大使館では展覧会が開催されています。劇中で実際に使用された小道具のほか、モードを演じたサリー・ホーキンスが描いた絵画も一堂に展示。モード役のサリーはもともと両親が絵本作家で美術の素養があり、本作のためにロンドンの素朴派画家の絵画教室に数カ月間通って撮影に臨み、モードが壁や窓に絵を描くシーンでは実際に彼女が描き、映画の見どころとなっています。会場ではこのほか、モードが実際に絵を描いたクッキー缶がノバスコシア美術館からお目見え。日本ではなかなか目にすることがない、実物を見ることができるまたとない機会となっています。どうぞ合わせてお楽しみくださいませ!会期:2018年2月1日~3月13日会場:カナダ大使館 高円宮記念ギャラリー住所:東京都港区赤坂7-3-38電話番号:03-5412-6304開館時間:10:00~17:30休館日:土、日※カナダ大使館入館には政府発行の写真付身分証明書の提示が必須。 入館の際に手荷物検査あり“Cape Islander Cove” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Chickadees” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Three Black Cats” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Snowball” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Winter Skiers” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Deer and Fawn in Winter” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“The Carriage Ride” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Summer Oxen” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.“Sunday Ride” by Maud Lewis. Courtesy of the Art Gallery of Nova Scotia, all rights reserved.■映画『しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス』作品紹介2018年3月3日(土)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマ、東劇ほか全国ロードショー!公式サイト: 公式Facebook:公式Twitter:原題・英題:MAUDIE監督:アシュリング・ウォルシュ脚本:シュリー・ホワイト撮影:ガイ・ゴッドフリープロダクション・デザイナー:ジョン・ハンド衣装デザイナー:トリシャ・バッカー音楽:マイケル・ティミンズ制作年:2016年制作国:カナダ・アイルランド日本語字幕:牧野琴子後援:カナダ大使館、アイルランド大使館上映時間:116分/英語/DCP/カラー配給:松竹©︎2016 Small Shack Productions Inc. / Painted House Films Inc. / Parallel Films (Maudie) Ltd.■映画『しあわせの絵の具愛を描く人モード・ルイス』キャストサリー・ホーキンス=モード・ルイスイーサン・ホーク=エベレット・ルイスカリ・マチェット=サンドラガブリエル・ローズ=アイダザカリー・ベネットビリー・マクレラン絵・文=諸戸佑美(アートディレクター・編集ライター・イラストレーター)
2018年02月21日©YUMIMOROTOこんにちは、アートディレクターの諸戸佑美です。お正月映画はもう何かご覧になられましたか?今年も一緒にたくさん素敵な映画に出会いたいですね。映画を通して、さまざまな世界をお伝えできれば幸いです。さて、2018年度最初におすすめする映画は、サリア・カハヴァッテの奇跡の実話を『白バラの祈りゾフィー・ショル、最期の日々』のマルク・ローテムント監督が映画化しドイツ全土で大ヒット!映画『5パーセントの奇跡嘘から始まる素敵な人生』をお送りします。先天性の病気で95%の視力を失った青年サリーの夢は、ミュンヘンにある最高級の5ツ星ホテルで一流のホテルマンになることでした。突然、どん底に突き落とされた彼に寄せられた周囲の助言は、「もう、夢は諦めろ。現実的になりなさい」というものばかり。果たして、無謀とも呼べる彼の夢は叶うのか、そして恋の行方は……?夢、挫折、友情、努力、恋愛……人生に大切なことがすべて詰まった、笑って泣けるハートフル・エンターテイメント!ぜひお楽しみください!■映画『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』あらすじー95%の視力を失った青年が、5ツ星ホテルで働くために"大芝居"を打つ!父母と美しい姉の4人家族、ドイツ人の母、スリランカ人の父の間に生まれたサリー。学校を卒業してからの彼の夢は、一流のホテルマンになることでした。ところが突然、目の前が“真っ暗”となる先天性の病気による網膜剥離になってしまいます。手術をしてなんとか保てたのは、なんとたった5パーセントの視力。父は心配して「障がい者の学校へ転入しろ」と言いますが、サリーは自分の夢を諦めたくありませんでした。「普通の学校を出て、一流ホテルで働きたい!」と宣言し、理解のある母と姉の協力を得て、障がい者であることを隠してホテルマンになるという、サリーの荒唐無稽、奇想天外な挑戦が始まります。残りの学校の試験を何とか丸暗記によって卒業したサリーは、早速ドイツのホテルに願書を送りまくります。しかし、現実は厳しく、視覚に障がいがあることを正直に申告した願書は、ことごとく突き返されてしまうのでした。そこで、苦肉の策ながらその事実を隠して、ついにミュンヘンの5つ星一流ホテルから“研修生”としてのチャンスを得るのでした。どんな苦難の道に立たされても、サリーは強い意志を持ち諦めなかったのです。優しく誠実なハンサムガイで、人一倍ホテルマンになることに情熱を燃やすサリーを支えたのは、周囲の人々の善意や友情でした。人事面接に遅れてやってきたマックスは、ホテルやレストランを経営する両親の放蕩息子で女ったらしですが、面接の際、サリーに助けられたことでふたりの間に友情が芽生え、いち早くサリーの障がいを見抜き協力を申し出ます。マックスのおかげで、ホテル内部の構造をすべて丸暗記することで、5パーセントの視力をカバーしながら行動するサリーですが、研修の難易度はどんどん上がっていきます。厳しい指導教官クラインシュミットが担当するバー研修は、サリーにとって最大の難関でした。リクエストされたカクテルをグラスに手際よく正確に用意しなければなりません。青ざめるサリーを心配そうに見守るマックス。そしてその夜、マックスの父親のレストランが閉まってから、彼と一緒に猛練習するサリーの姿がありました。目の前の相手もぼんやりとした光の集合体にしか見えない状況で、耳で、鼻で、触覚で、と視覚以外の感覚を総動員させてスキルを磨いていくのです。そんなある日、サリーは実家の農場で収穫した作物をホテルに納入しているシングルマザー、ラウラの話し声を聞いて好きになります。アフガニスタンから難を逃れてドイツにやってきた元外科医の皿洗いのハミドの協力のお陰で、ついにふたりは親しくなるのですが……。サリーは、自分が5パーセントの視力であることを彼女に言えないでいました。なんとかカクテル作りをマスターし始めるサリーのさらなる試練は、バーのグラス磨きでした。汚れを目で確認できないサリーは、何度もやり直しを命じられ、徹夜で作業をすることも。そんな矢先、彼の実家では父親が女を作って失踪してしまいます。慣れない仕事の緊張と過労、そして家族の崩壊という事件が押し寄せ、心身ともに限界に達してしまったサリーは、絶望的になりいつの間にかドラッグに手を出すように……。果たしてサリーは、研修を乗り切り、採用試験まで漕ぎつけられるのでしょうか?彼の未来は!?■魅力的な実力派俳優陣に心響く言葉の力”on the true story"という触れ込みの映画は数多くあるけれど、本作『5パーセントの奇跡』ほどその名がふさわしい映画は他にありません。こんな素晴らしい青年が本当に実在したんだという真実を多くの人に知ってもらいたい。また、劇中のサリーの独白で「以前、ブッタの本で読んだ。”幸福への道はない。道が幸福なのだ”」や「急ぐならひとりで行け。遠くへ行くのなら仲間と行け」など、心に響く言葉の力も見どころのひとつ。サリーは数々の困難に見舞われますが、いつも相手の話に耳を傾け、自分の気持ちを自分の言葉で伝えて周囲とのより良いコミュニケーションを育んでいくのです。主人公サリー役にドイツ若手俳優の中でも人気のコスティア・ウルマン!サリーを支える研修生仲間のマックス役に『僕らの家路』『ヒトラーへの285枚の葉書』のヤコブ・マッチェンツのほか、ヨハン・フォン・ビューロー、アンナ・マリア・ミューエらが脇を固めて見応え充分。健常者であれ障害者であれ、夢を持つすべての人々に贈る、笑って泣いて元気になる人生の応援歌です。■映画『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』作品紹介2018年1月13日(土)より新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町ほか全国ロードショー!公式ホームページ原作:MEIN BLIND DATE MIT DEM LEBEN(サリヤ・カハワッテ著)原題:Mein Blind Date mit dem Leben監督:マルク・ローテムント製作総指揮:アンヤ・フォーリンガー製作:ヨウコ・ヒグチ-ツィツマン、ターニャ・ツィーグラー共同製作:ステファン・ガートナー、イザベル・ハンド、ロドルフ・ブエット、カッレ・フリッツ音楽:ミヒャエル・ゲルトライヒ、ジャン=クリストフ・リッター撮影:ベルンハルト・ヤスパー編集:チャールズ・ラドミラルキャスティング:ステファニー・ペールマン美術:クリスチャン・アイゼレアート・ディレクション:マイキー・アルソフ舞台装飾:ガブリエラ・アウゾーニオ衣装:ラモナ・クリムコウスキーメイク:シャーロット・チャンキャサリーナ・デ・マロトキ音響:フランク・ハイドブリンクサウンド・デザイナー:アレクサンドル・ザール音響効果:チャンギス・シャロック製作国:ドイツ製作年:2017年映倫区分:PG-12配給:キノフィルムズ/木下グループ上映時間:111分© ZIEGLER FILM GMBH & CO. KG, SEVENPICTURES FILM GMBH, STUDIOCANAL FILM GMBH■映画『5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜』キャストコスティア・ウルマン=サリヤヤコブ・マッチェンツ=マックスアンナ・マリア・ミューエ=ラウラヨハン・フォン・ビューロー=クラインシュミットニラム・ファルーク=シーラアレクサンダー・ヘルト=フリートキダ・コドル・ラマダン=ハミド絵・文=諸戸佑美(アートディレクター・編集ライター・イラストレーター)
2018年01月13日アイドルグループ、モーニング娘。’16の石田亜佑美が11日、東京・新宿の福家書店 新宿サブナード店で写真集『It’s my turn』(発売中 3,000円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。デビューから今年で5年目を迎え、モーニング娘。’16の中心メンバーとして活躍している石田亜佑美。2年ぶりの発売となった同写真集は、彼女にとって通算3冊目となるもので、海外ロケのグァムと出身地の仙台で撮影された。グァムでは水着など様々な衣装で元気いっぱいにはしゃいだかと思えば、大人な大胆ショットにもチャレンジ。また、思い出の地でもある仙台ではリラックスした素顔が見られる。夏を思わせる白ベースのワンピースで登場した石田は「今19歳なので、ラスト10代の石田亜佑美を残していただきました。10代最後ですので、元気いっぱいにはしゃいでいる姿と20歳を想像させる大人っぽい石田を楽しんでいただけると思います」と写真集を説明。お気に入り写真については「青葉城から見つめた横顔」だそうで、「自信の横顔を見ていただける1枚です。最近『1,000人に1人』とか『岡山の逸材』とか言われてますが、この1枚は『宮城県の奇跡』と言われるぐらい自信があります!」とアピールした。また、ファンが気になる水着姿について「私もそんなにナイスボディーではないんですが、カメラマンさんには背中からお尻にかけて褒めていただきました。後ろ姿は自信を持っています。それに道重さゆみさんの背中からお尻のカーブが好きだったので、角度も取り入れて表現できたと思っています」と胸を張った。モーニング娘。のOBでもある新垣里沙が、6月に俳優の小谷嘉一と結婚すると発表したが、それについて石田は「詳しいことは聞いていません」としつつ、「新垣さんは一緒にモー娘。として活動していたので、身近な方がご結婚されて『取られた!』と思いますね(笑)」と笑わせながら「私たち10期メンバーは喧嘩が絶えなかったんですが、それを新垣さんがまとめてくれました。きっといいお母さんになると思うし、お子さんを見るのを楽しみにしています」と祝福していた。
2016年07月12日