異能の音楽家同士の、優雅で贅沢で、シュールで不思議な共演ふたたび。かつて『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』『暴虐のからくり人形楽団』の2枚のアルバムを共作した、谷山浩子とROLLYによる共演ライブが決まりました。Shibuya duo MUSIC EXCHANGEの20周年記念公演の一環として開催される「duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子」は、4月25日(木)、19時開演。久々の共演に向けて盛り上がるふたりによる、出会いのきっかけ、楽曲の分析、創作の秘密、ライブの意気込み等々、いつまでも尽きないトークをどうぞご覧あれ。――おふたりの初共演は、2008年ですね。そもそものきっかけは?谷山浩子(以下、谷山)私が毎年やっている『猫森集会』というコンサートがあって、毎回ゲストをどうするか?という会議があるんです。その時に、レコーディング・ディレクターと、当時のマネージャーが、毎回「ROLLYさんはどうですか?」と言ってくるんですよ。それで私は、本当に申し訳ないけれど、『笑っていいとも』に出ていたギターも弾ける芸人さん?みたいな認識だったので、お呼びしたとして、向こうも私も何をしていいかわからなくて、困るんじゃないか?と思ったんですね。しかもイメージとして、声が大きくて圧が強いという、私のとても苦手なタイプの人を想像してしまったので、何回も却下したんですけど。2018年猫森集会写真ROLLYはっはっは。谷山音楽を調べもせずに、イメージだけで。でも何回却下しても、毎年言ってくるんですよ。ここまでふたりが言うんだったら何かあるのかな?と思って、世田谷パブリックシアターでやっていた舞台を観に行ったんです。『三文オペラ』を。ROLLYそれはお目が高い。私は、客席に現れて、いきなり暴漢に襲われて、すっ裸にされて、娼婦のジェニーになるという、そういう役でした。谷山女性の役で歌を歌って、とても妖艶な感じで、「おおー!」と思って。終わって、楽屋にご挨拶に行って、ノックをしたら、ドアがそーっと開いて、顔が半分出て来て。その時に思ったんですけど、拾ってきたばっかりの野良猫みたいな(笑)。警戒心と、ちょっと興味と、みたいな感じの、内気な人が現れて、その時の風情を見て、“何かできるかも”と思ったんです。そのあと、曲を聴いてもらったんですよね。ROLLY僕には姉がふたりいるんですが、二番目の姉が谷山浩子さんを大好きだったんです。オルガンを弾きながら、♪ねこの森には帰れない、と歌っていたのを、横で聴いていました。その後、クイーンの「キラー・クイーン」や「マイ・ベスト・フレンド」を聴いて、クイーンというのは谷山浩子さんみたいな音楽だなと、思ったことがあるんですよ。2018年猫森集会写真――言われてみれば。リズムの弾み方が、似ているような。ROLLYピアノがね、手のひらに卵がはさまる感じの、気品のある弾き方で。それで、この曲はクイーンのギタリスト、ブライアン・メイっぽく弾いたら合うんじゃないだろうか?と思って、家で弾いているうちに、どんどん面白くなってしまった。最初は、「谷山さんの完成された素晴らしい音楽に、一体自分が何をすべきだろうか?」と、思い悩んだんです。失礼なことになってはいけないと思っていたんですが、あの、アレみたいなもんですね、スペインのどこかの教会の、歴史的な肖像画の修復を、地元のおばあちゃんが描いて台無しにしたみたいな話で(笑)。谷山さんが作られた音楽の世界に、僕がいたずら書きをするというコンセプトで、“ここに髭の生えた変な小僧が立ってるぞ”“ここに人形が覗いてるぞ”って、やっているうちに面白くなってしまった。それを、谷山さんに聴いていただいたんです。谷山びっくりしました。「ねこの森には帰れない」は、デビューアルバムに入っている曲で、船山基紀さんがアレンジしてくださって、そのイメージでずっと固定されていたんです。チューブラー・ベルズがカンカン鳴ったりする、ちょっと可愛らしい感じだったのが、すごくかっこよくなって、違う曲に聴こえたんです。今までいろんな人にギターで入ってもらったけど、こんな弾き方をする人は初めてでした。すごいコーディネート力だなと思いました。ROLLY一度、いたずら書きの手法がわかったら、どんなものにでもいたずらできるようになっちゃった。それを、ライブという形でお客様の前で発表して、さらに2枚のアルバムにもなって、そしてとうとう、お客様を洗脳することに成功したんです。どうやら(笑)。谷山そうなんですよ。だから、ROLLYさんのいないところで「さよならDINO」とか、「KARA-KURI-DOLL ~Wendy Dewのありふれた失恋~」とかを歌うと、「ROLLYさんの声が聴こえる」ってアンケートに書かれる(笑)。ROLLYいなくても聴こえてくる、それはミュージシャン冥利に尽きます。僕もたまに、あのアルバムたちを聴きます。すべての曲が好きですけど、中でも「さよならDINO」は忘れられない、思い出のある曲ですね。2018年猫森集会写真谷山エンディングで、「リボンの騎士」のテーマを弾いてくれたんですよね。ちょうど、コードがハマったので。「リボンの騎士」、大好きだったので、「うわぁー!」と思いました。ROLLY僕が、谷山浩子さんと演奏していると聞くと、みなさん「え?」って驚かれるんですよ。でもね、やってみてわかったことは、すごく手塚治虫風と言いますか、SFで乙女ちっくで、冒険があって、その世界観は非常に気持ち悪くて、ほかのアーティストの方には決してない世界なので。僕は、「あたしの恋人」という曲を聞いた時に、「これは羽根がふたつある飛行機で、たぶん恋人は曲芸飛行をやる人で、ヒューヒュー!アイラブユー!って、拍手喝采で」と思いました。それが、ある日のこと、ヒュー、スポーン!と落ちて、ぼーっと燃えて、死ねばよかったのにね……死ななかった。そして今、あたしの横にいて、汗びっしょりでうなされているわけです。手も足もなくて、目も鼻も、穴が開いてるだけで、四角い箱が置いてあって、首で……。谷山なんか、前よりも妄想が育ってます。2018年猫森集会写真ROLLY『ジョニーは戦場へ行った』ですね。そういうふうに感じたんです。僕は、谷山さんのどの曲を聴いても、必ずそういうものが浮かびます。「あやつり人形」は、安部公房の『砂の女』のラストシーンに近いですね。あやつり人形は、悪い男に操られて生きているんですが、最後に男がいなくなって、逃げてもいいんです。もう操る紐もないのに、ひとりでずっと踊り続けている。『砂の女』のラストも、砂の底に閉じ込められた男が、逃げられるのに、もう少しここにいてみようと思ってしまう。60年代とか、子供の頃に見た映画の後味の悪さと、美しさと、現代の音楽に忘れ去られたロマンと、すべてがありますね。谷山浩子さんの歌には。谷山ありがとうございます。ROLLY谷山さんの発想の素晴らしさというのは、“よもやそんな変なことが起きるとは”というもので、「たんぽぽ食べて」もそうですが、すべての曲がそうですね。だから特別なんです。谷山言ってたもんね。ROLLYさんは、“LINEの既読がつかない”とか、そういう歌詞が嫌いだって(笑)。普通のラブソングみたいな歌詞だからって。ROLLYはっはっは。谷山この間、海外ドラマの『glee/グリー』をちょっとだけ見たんですけど、歌がいっぱい出てくるドラマなんですが、“LINEの既読がつかない”的な歌詞ばっかりで。これ、わざとやってるのかな?と思うぐらい。ROLLY既読がつかないという現象に対して、もっと違う切り込み方ができるはずなんですけどね。でもね、違う切り込み方をすると、お客さんがついてこれない。谷山ごく一部の人しか、いいと思ってくれないのは確かですよね。2018年猫森集会写真ROLLYでも、作っている本人は、最高にイケてるものを作っているつもりなので、最高にイケてるわけです。谷山さんは本当に、日本を代表する特殊音楽家だと思います。そして、どんな曲を歌っても谷山さんの楽曲にしてしまう、その声。そして、それを盛り上げる石井AQさん。AQさんは、『サイボーグ009』に出てくる赤ちゃんの、001のようです。谷山似てるよね(笑)。私も思ったことがある。ROLLY漫画っぽいけど、全部が好きな感じ。僕は谷山さんのカプセル怪獣なんです。『ウルトラセブン』のモロボシダンのように、使いたい時だけひょいと出してくれたら、いつ何時でもやりますよと、そのように言っています。谷山私、ギターのことはわからないんですが、今までも、全然違うアプローチのほうに行く人はいたんです。ちょっと前衛っぽい感じとか。でもROLLYさんは、ポップの王道なんだけど、「この曲がこういうふうになるんだ!」と、すごく意外な演奏をしてくれて、さっきコーディネート力と言いましたけど、たぶんそれだと思います。だからね、うれしいんですよ、一緒にやっていて。ROLLY先日、谷山さんに、『浩子の宅録』というアルバムを送っていただいた時に、これにもいたずら書きをしようと思って……。谷山「春のさけび」という曲に、ギターと声がついて戻ってきたんです。何もお願いしていないのに。ROLLYそれをラジオ (YouTubeチャンネル「谷山浩子のSORAMIMIラジオ」)でかけてくださった結果、お客様が気に入ってくださって、その結果、今回久しぶりにこのふたりでのライブが実現したと。谷山え、そうなんですか?ROLLYわからないです(笑)。でも僕はいつでもやりますよと。僕はとても、谷山さんのやってらっしゃることにシンパシーを感じるし、できる限り参加したいと、常にうずうずしていたという話です。2018年猫森集会写真――おふたりの、久々の共演ライブ「duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子」は、4月25日(木)、duo MUSIC EXCHANGE にて。タイトル通りに、duoの20周年記念公演の一環として、今回のライブが実現しました。谷山20周年おめでとうございます。長く続けていらして、素晴らしいと思います。これからも頑張ってください。呼んでください。ROLLYduo MUSIC EXCHANGEを応援してくださるあなたへ。私、ROLLYも、ずいぶんとお世話になりました。20周年おめでとうございます。20年と言わず、30年、40年、50年、60年、そして100年を目指して、お互い頑張りましょう。――最後に、ファンの方々へ、意気込みや抱負を、ぜひ。谷山ええと、まだなんにも決まってないです(笑)。ROLLYもちろん、お客様が聴きたい曲もあるでしょうし、ローリング・ストーンズで言うところの「サティスファクション」のように、絶対やらなきゃいけない曲というのはあるわけですが。ここで「意気込みは?」と問われて、「今回は全曲新曲で」と言われたら、お客様も困りますよね。谷山それはちょっとね(笑)。まだ聴いたことのない人は、ROLLYさんのギターをぜひ聴いてほしいなと思います。私にとって、理想のギタリストです。ROLLYありがたいです。谷山アレンジは、けっこう変わると思います。ふたりだけなので。ROLLYたとえば、(原曲が)ゴージャスなアレンジのものを、この研ぎ澄まされた2名だけでやる時に、物足りないんじゃないか?と、ついつい思いがちなんですが。頑張って分厚くしようと思わずに、シンプルなピアノとエレキギターでやった方が、物事の芯の部分が見えてくる感じもあるかもしれませんね。僕はギターシンセサイザーを取り付けてますんで、けっこう幅広くできるんですけど、幅広くしなくても、2名の歌声と、ピアノとギターだけでも十分に、物語の本質は伝わるんじゃないか?と思います。そうであってほしいなと思います。2018年猫森集会写真Text:宮本英夫Live Photo:能美潤一郎ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>duo 20th Anniversary Live ROLLY & 谷山浩子2024年4月25日(木) 18:15開場 / 19:00開演会場:Shibuya duo MUSIC EXCHANGE出演:ROLLY / 谷山浩子料金:前売7,000円(税込)※入場時ドリンク代が必要★ぴあアプリ先行実施中。詳細は こちら()<アルバム情報>『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』発売中『ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団』ジャケット【収録曲】01. ROLLY&谷山浩子のからくり人形楽団02. パラソル天動説03. 公爵夫人の子守唄04. ハートのジャックが有罪であることの証拠の歌05. さよならDINO06. 素晴らしき紅マグロの世界07. ねむの花咲けばジャックはせつない08. Elfin09. KARA-KURI-DOLL ~Wendy Dewのありふれた失恋~10. 第2の夢・骨の駅11. 第5の夢・そっくり人形展覧会12. ヤマハ発動機社歌13. あたしの恋人14. ねこの森には帰れない15. 哀しみのからくり人形楽団16. カズオくんと不思議なオルゴール購入リンク:『暴虐のからくり人形楽団』発売中『暴虐のからくり人形楽団』ジャケット【収録曲】01. ウミガメスープ02. ハサミトギを追いかけて03. 意味なしアリス04. 人魚は歩けない05. 手品師の心臓06. 歯ぎしりがとまらない07. KARA-KURI-BOY08. 楽園のリンゴ売り09. しっぽのきもち10. からくり人形楽団ソレントへ11. ある楽団員の回想12. 王国13. あやつり人形14. キャンディーヌ15. 不眠の力購入リンク:関連リンク谷山浩子 公式サイト: 公式サイト:
2024年02月01日谷山浩子が、デビュー50周年記念ベストアルバム『ネコとコバン』を4月27日にリリースすることが決定した。東京生まれ横浜育ちの谷山は、1972年にシングル『銀河系はやっぱりまわってる』、アルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』をキングレコードからリリースするなど早くからその才能を発揮。現在までに40作品以上のオリジナルアルバムを発売しており、独自の高い音楽性は根強いファンを獲得している。これまでにも谷山は『白と黒』『花とゆめ』といったベストアルバムを発売してきたが、今回も谷山本人セレクトによる納得の選曲となっている。CD2枚組となる今作の収録曲は主に2000年以降に発表してきた楽曲が中心となっており、DISCネコとDISCコバンのコンセプトに合わせてオールタイムで構成。DISCネコには、文字通りネコにまつわる楽曲や、かわいらしい小動物が登場する曲をメインに収録。そしてDISCコバンには宝物のような輝きを放つ谷山の人気曲が収められており、個性あふれる優れた目線で描かれた谷山ならではの味わい深い歌詞の楽曲が多数収められる。また50周年を記念するにふさわしい新曲も収録される予定だ。併せて、今作のジャケット写真が公開された。ジャケットにはこれまでのベストアルバムと同様に、ファンにはお馴染みの谷山の公式キャラクター“のこちゃん”が登場。アルバムのタイトルや作品のコンセプトに合わせたねこ目、ねこ耳の“のこちゃん”がコバンを持った非常にインパクトのあるイラストになっている。左から『白と黒』『花とゆめ』『ネコとコバン』ジャケットデザイン谷山は、アルバムの発売から2日後の4月29日に東京・東京国際フォーラム ホールCで活動50周年記念コンサート『谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~』を開催する。チケットは2月27日までプレリザーブ先行を受け付けている。■谷山浩子 コメント2枚組ベストアルバムの第2弾『花とゆめ』を作った10年前から「次に出すならタイトルは『ネコとコバン』」と密かに心に決めていました。デビュー50周年を迎える今年、やっとそれが実現しました。とても嬉しいです。振り返ってみれば、第1弾『白と黒』には「1枚目が白曲(明るい・素直・前向き)2枚目が黒曲(暗い・不思議・シュール)」という、タイトルとリンクした明確なコンセプトがありました。第2弾『花とゆめ』ではそれが若干あいまいになりました。「花のように優しいvs.夢のようにディープ……的な?」くらいのちょっと自信のない感じ。今回の第3弾『ネコとコバン』はそこからさらに一歩進んで(と言っていいのか)「1枚目はネコっぽい、2枚目めはネコっぽくない」。つまりタイトルのコバンは全く内容に関係なしということになりました。コバンっぽい曲なんてないし。「猫に小判」からの単なる思いつきだし(その思いつきを10年もあたためていたわけですが)。1枚目と2枚目の雰囲気の違いは前回よりさらに際立っていると思います。1枚目は「かわいい」成分の含有量が高く、2枚目は「怪しい・妖しい」系でほとんどの曲が短調です。『白と黒』『花とゆめ』そして今回の『ネコとコバン』の収録曲合わせて100曲あまり、これで谷山浩子の代表的な曲は大体まとめられたのではないかと思っています。時間の関係で泣く泣く外した曲もあるのですが、100曲でも「まとめた」と言うには多い曲数ですよね。今回も全ての曲に自分で解説を書きました。コレクションとして、プレゼントとして、ぜひ買ってやってください。書いたばかりのピカピカの新曲も入ってます。<リリース情報>『谷山浩子ベスト ネコとコバン』2022年4月27日(水) リリース形態:CD2枚組価格:税込3,850円『谷山浩子ベスト ネコとコバン』ジャケット【収録内容】■DISCネコ・花さかニャンコ・猫のみた夢・ねこねこでんわ・ジリスジュリス・ウミガメスープほか■DISCコバン・手品師の心臓・三日月の女神・アトカタモナイノ国・きれいな石の恋人・無限マトリョーシカほかAmazon購入リンク:商品紹介ページ:特典情報:<コンサート情報>谷山浩子デビュー50周年記念コンサート~5人でオールリクエスト~4月29日(金・祝) 東京国際フォーラム ホールC開場 16:30 / 開演 17:30■プレリザーブ先行受付期間:2月17日(木) 21:00~2月27日(日) 23:59受付URL:関連リンクオフィシャルHP:::スタッフTwitter:
2022年02月25日2020年9月12日、歌手の谷山浩子さんのウェブサイトが更新。谷山さんが検査で乳がんと診断されたことを、所属事務所の株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスが公表しました。1977年に『河のほとりに』でプロデビューして以来、歌手や作曲家として幅広く活躍してきた谷山さん。『恋するニワトリ』や『まっくら森の歌』は音楽番組『みんなのうた』(NHK)で多くの人に親しまれています。谷山さんの病気について、所属事務所はこのようにコメントを発表しました。いつも谷山浩子を応援していただきありがとうございます。谷山浩子は、先日行った検査で乳がんと診断され、9月から治療を開始いたしました。そのため、2021年春ごろまでのコンサートの開催を見送らせていただきます。それ以降に関しては、今後の治療の経過を見ながら準備を進めて参ります。谷山浩子のコンサートを楽しみにお待ちいただいている皆さま、関係者の皆さまには多大なご心配とご迷惑をおかけして申し訳ございません。どうかしばらくの間、温かく見守っていただきますようお願い申し上げます。谷山浩子オフィシャルウェブサイトーより引用谷山さんの身体を第一に考え、当面の間コンサートなどのイベントは行わない予定とのこと。また、谷山さんはこのようにコメントしています。スタッフからもお知らせしましたように、先日乳がんが判明しました。しばらくはコンサートをお休みして治療に専念し、来年の復帰を目指したいと思ってます。くよくよ悩むのも、「がんばるぞ!」と力みすぎるのも、病気を治すのにはよくないと聞きました。だからリラックスして前向きに、治療に臨みます。コンサートを楽しみにしてくださっていた皆さまには、本当に申し訳ありません! もうしばらく、待っていてくださいね。谷山浩子オフィシャルウェブサイトーより引用この情報は谷山さんのTwitterアカウントでも発信され、多くの人から「回復を祈っています」「ゆっくり休んでくださいね」といった声が寄せられています。優しい歌声と楽曲で、幅広い世代の人を癒してきた谷山さん。1日でも早く回復し、再び谷山さんの歌声がステージで披露されることを祈ります。[文・構成/grape編集部]
2020年09月12日谷山浩子が9月17日(土)・18日(日)・19日(月・祝)・21日(水)・22日(木・祝)・24日(土)・25日(日)に東京・全労済ホール/スペース・ゼロでコンサート「猫森集会2016」を開催する。【チケット情報はこちら】同コンサートは2002年より毎年秋に開催。360度客席に囲まれたステージ設計と、ゲストを迎えた特別プログラムが特徴。15回目となる今回は、17日(土)・19日(月・祝)公演に渡辺等、18日(木)公演に分島花音、21日(水)・22日(木・祝)に斎藤ネコ、24日(土)・25日(日)公演に新居昭乃がゲスト出演する。谷山浩子は1972年にアルバム『静かでいいな~谷山浩子15の世界~』でデビューしたシンガーソングライター。NHK『みんなのうた』『おかあさんといっしょ』やスタジオのジブリ映画『ゲド戦記』『コクリコ坂から』への楽曲提供で知られる。チケットは7月24日(日)午前10時より一般発売開始。なお、一般発売に先駆けて、現在先行抽選プレリザーブを実施中。受付は7月18日(月・祝)午前11時まで。■「谷山浩子・猫森集会2016 ~ Season 15 ~」【Aプログラム】ゲスト:渡辺等~等くん船長と音楽の不思議を巡る旅~9月17日(土)開場18:30 / 開演19:009月19日(月・祝)開場 17:00 / 開演17:30【Bプログラム】ゲスト:分島花音~花音と浩子のへんてこカノン~9月18日(日)開場17:00 / 開演17:30【Cプログラム】ゲスト:斎藤ネコ~なんとかなるなるトリオのオールリクエストライブ~9月21日(水)開場18:30 / 開演19:009月22日(木・祝)開場17:00 / 開演17:30【Dプログラム】ゲスト:新居昭乃~昭乃と浩子の秘密すぎる花園~9月24日(土)開場17:00 / 開演17:309月25日(日)開場17:00 / 開演17:30会場:全労済ホール/スペース・ゼロ(東京都)出演:谷山浩子、石井AQ (Syn.他)料金:前売り6,800円(全席指定)
2016年07月05日●大学教育改革を、いま見つめ直すベネッセホールディングスは9日、「大学での学びと成長に関するふりかえり調査」の発表会を行った。同調査の対象は、23~34歳、40~55歳の日本の短期大学、四年制大学、六年制大学を卒業した1万9,833名。2015年3月12日~13日、5月1日~8日に実施された。○2020年大学入試改革に向けて、「大学教育」を調査今回の調査を行った「ベネッセ教育総合研究所」は、社内のシンクタンクとして35年の歴史を持ち、これまで子供の教育に関する研究成果を400本以上世の中に発信している。今回同所は、大学時代の学び、及びその後の成長をテーマに調査した。1990年代以降の大学は、世界的潮流であるユニバーサル化、市場化、グローバル化、日本独自の少子化、長引く景気の低迷、規制緩和といった要因を背景に、様々な制度・組織改革を実施してきたという。ベネッセ教育総合研究所の所長 谷山和成氏は、調査実施の背景について「2020年に向けて、かつてない大学教育改革の『大学入試改革』が進んでいる。そこで大学生の教育を改めて見つめ直すため、1990年以降の大学教育改革がどうなったのか、この先どのように大学改革を見ていけばいいのか、明らかにするために行った」と語った。同調査では、「大学教育」と「学びの充実」や「成長実感」、卒業後の「自己効力感」がどのように関連するのかを調べた。調査対象は、教育改善の動きが本格化する前に大学教育を受けた層(40~55歳)と、教育改善の動きが本格化した時代に大学教育を受けた層(23~34歳)の2つの世代とした。●学生の"成長実感"の裏にあるもの○大学教育は、学生の"成長実感"につながっているのか調査を担当した、ベネッセ教育総合研究所 高等教育研究室 研究員の松本留奈氏が今回の結果を発表した。大学時代全体を通しての成長を聞いたところ、実感したと回答した割合は、23~34歳で、「とても実感した」(19.6%)、「まあ実感した」(57.9%)の合計77.5%となった。一方、40~55歳では、「とても実感した」(19.6%)、「まあ実感した」(57.9%)を合わせた72.5%が「実感した」となり、23~34歳が5.0pt上回った。これを受け、松本氏は「大学改革前後で、多少成長実感が高まっていることがわかります」と解説した。○"主体的な学び"が、成長実感を促す?大学教育を通した学びの機会を示す6項目に関して、「よくあった」「たまにあった」を合わせて「あった」と回答した割合を世代間で比較した。結果、最多項目となったのは「少人数で学ぶ」。40~55歳は75.1%、23~34歳は85.7%となり、10.6ptの差があった。「研究テーマの選択において、自主性が尊重される」では、40~55歳は、75.1%だったのに対し、23~34歳は83.4%で8.3ptアップ。「教員と学生とで双方向のやりとりがある」では、40~55歳は75.1%、23~34歳で8.2ptのびていた。大学時代の主体的な学びが「多い群」と「少ない群」に分け、大学時代全体を通しての成長を実感した(「とても実感した」「まあ実感した」の合計)割合で比較した。卒業生全体において、主体的な学びが「多い群」の成長実感の割合は93.2%だったのに対し、「少ない群」は73.4%で19.8pt差となった。世代別にみると、23~34歳は「多い群」が93.0%に対し、「少ない群」が75.7%と17.3pt差に。一方、40~55歳は「多い群」が93.7%、「少ない群」が70.7%と23.0ptの差をつけた。●大学教育のこれからとは○学びの重要性に気付くのは、卒業後!?大学教育に対して、現在の考えに近いほうを選んでもらった結果を、2012年に大学生4,911名を対象に行った調査の結果とあわせて世代間で比較した。授業について、「単位をとるのが難しくても、自分の興味のある授業がよい」と回答したのは、2012年の在学生では45.2%だったが、23~34歳の卒業生は70.6%、40~55歳の卒業生は79.3%となった。また、「学生が自分で調べて発表する演習形式の授業が多いほうがよい」と回答した割合は、2012年の在学生は16.7%、23~34歳の卒業生は42.8%、40~55歳の卒業生は54.2%だった。「在学中はどうしても楽な方向に流れ受け身の姿勢を取ってしまいがちですが、主体的学びの重要性は、卒業後社会に出て時間が経てば経つほど身にしみてわかるという結果だと考えます。これこそが現代の大学教育の課題です。このギャップを解消していくためには、学生自身が在学中に学びの価値を理解し積極的に学習することが大事だと考えます。」と松本氏。○これからの大学教育、"教室外"がポイント?今回の調査の結果から、学生が主体的学びの価値を理解し、積極的に学びに向かう姿勢を持てるような支援の必要性が浮き彫りとなった。同社は、大学教育改革によって、より充実する学びの機会を余すことなく享受するには、学生自身の意識改革が必要だと指摘した。課題に対し、大学ではどのような取り組みをしていけば良いのか。同調査で監修を務めた、追手門学院大学 学長補佐・アサーティブ研究センター長池田輝政氏は、「大学が提供できるのは、教室内または教室外での学びの支援です。教室内での学びは、大学は理論を実践するものが多く、学生の6割~7割は、そういった学びばかり経験しています。学びをより豊かにするには、学生が課外で色々な経験をするが大事です。大学側としても、教室内と教室外での学びの経験値を重ねていく支援が必要だと考えます。それは教員だけでなく、大学全体が支援しなければいけないと思います」と語った。
2015年09月25日東京大学(東大)とベネッセホールディングスは6月4日、2014年1月に立ち上げた「子供の生活と学び」の実態の解明に向けた共同研究プロジェクトの第1回調査を2015年7月に実施すると発表した。同調査は、小学1年生から高校3年生までの親子約2万1000組に対し、10年程度の長期にわたり、追跡調査を行い、その結果から、子供の生活や学習の状況、保護者の子育ての様子などにより、子供の成長がどのように変わるのかを明らかにしようというもの(毎年、小学1年生が補充されていく予定)。調査の内容については、子供(小学4年生~高校3年生)に向けては、日頃の生活(生活時間、生活習慣、遊び、ICTの利用状況、学校生活)、人間関係(親子関係、友だち関係)、学習(学習実態、学習習慣、受験、勉強についての意識)、意識・価値観(悩み、社会観、職業観)、身につけている力などとなっており、保護者に向けては、子供への働きかけ(子育て・しつけの実態、家庭のルール、親子の会話)、子育て・教育に関する意識(教育方針、教育観、子供に対する希望、将来像、受験)、教育費(習い事、学習塾)、保護者自身の生活(仕事や生活の状況)などとなっている。プロジェクトの代表者は、東京大学社会科学研究所の石田浩 教授ならびにベネッセ教育総合研究所の谷山和成 所長となっており、研究結果については東京大学社会科学研究所とベネッセ教育総合研究所にて広く公表する予定としているほか、元データについては東京大学社会科学研究のデータアーカイブ(SSJDA)に寄託し、研究・教育目的で公開を行う予定だとしている。なお、第1回目の調査結果については2016年2月に公表される予定だという。
2015年06月05日