年末に向け忙しい季節ですが、疲れている時は、ビールやシャンパンなどのシュワっとしたのど越しが気分をリフレッシュしてくれますね。炭酸は、浸透力が高く、血行を促すなどの健康、美容効果だけでなく、お掃除にも活用できます。忙しくても心身と共にお部屋も美しくありたいですね。この時期におススメな炭酸の活用法をご紹介します。炭酸水(砂糖などの入っていないもの)クリスマス会や忘年会などで、飲食する機会が増えて、体重のコントロールが難しい時期です。過度に食べた後は、胃腸を少し休ませましょう。食前に炭酸水を飲むと、食べ過ぎを防ぐ事ができ、食事中に炭酸水を飲むと、ミネラルの吸収を良くする作用があります。ダイエット中の方は、空腹時に飲むとお腹が満たされるので、気を紛らわす事が出来ます。天然の炭酸水は、ミネラルを含み、飲み応えがあるのでさらにおススメです。*炭酸は、酸性で飲み過ぎると身体に支障を与える事があります。適量を心がけましょう。炭酸バス疲れている時こそ、お風呂につかって、身体を温め心身共にリフレッシュしましょう。美容院などでは、炭酸泉を取り入れている所が増えていますが、毛穴の汚れをしっかり落とし、血行が良くなるので髪の毛がサラサラになり、美容効果を実感できます。炭酸を作る器械などもありますが、炭酸は、重曹とクエン酸で簡単に出来るんですよ。炭酸バスで身体を温めリフレッシュし、乾燥した肌を美肌に導きましょう。炭酸バスの作り方重曹大さじ1.5杯、クエン酸大さじ1.5杯を加え良く混ぜるだけ。お好みで、塩、クレイ、ハーブ、アロマオイル(最大5滴まで)を加えても良いでしょう。(水をスプレーで少しずつ加減しながら加え、丸めればバスボムになります。)出来たものをお風呂に入れ、入浴します。おすすめのハーブ&アロマオイルリラックスしたい時や夜の入浴⇒ぬるめのお湯でラベンダー、サンダルウッド、オレンジなどリフレッシュしたい時や朝の入浴⇒熱めのお湯でローズマリー、ペパーミント、レモンなど*アロマは、乳幼児は避けた方が良いでしょう。お肌が弱い方は、刺激の強いものや、柑橘系のエッセンシャルオイルを控えた方が良いでしょう。妊娠中やアレルギーの方は、配慮が必要なエッセンシャルオイルがあります。メーカーによって香りや質が異なるので、専門化に聞きながら使用されると良いでしょう。*持病のある方は、医師にご相談しましょう。*重曹やクエン酸は、食用グレードのものを使用しましょう。*クレイは金属を腐食させる働きがあります。金属の道具や容器、ペースメーカ―などを使用している方、アクセサリーを着用しての入浴、自動循環式の浴槽での使用は避けましょう。掃除や消臭に・ 窓ふきに炭酸水をスプレー容器に入れ、窓にスプレーをしてクロスで拭き取れば、洗剤なしても綺麗になります。炭酸が抜けていても使用出来ます。・ 排水溝の掃除重曹を排水溝に振り入れ、50度ぐらいに温めたクエン酸水か酢を流し込みます。重曹が泡立ってきたら栓があれば、栓をしめて30分ほど放置し、熱湯で洗い流します。配水管の汚れと臭いを防ぐナチュラルクリーニングです。
2016年12月16日【ご相談】自営業夫婦です。貯蓄がまったくできずに悩んでいます。夫と私は別々の個人事業を営んでいます。もうすぐ3人目の子どもが生まれますが、貯蓄がまったくできていません。最低でも毎月5万円貯蓄するには、どうしたらいいでしょう。神奈川県在住 高野 真美さん (仮名)【回答】毎月決まった金額を貯蓄したいお気持ちはわかりますが、まずは収入の範囲内で生活できるように収支のバランスを整えましょう。借入金やローンの返済が終わったら、それまでの返済分を貯蓄に回し、将来に備えましょう。(ファイナンシャルプランナー 中垣 香代子からのアドバイス)一生懸命子育てと仕事を両立させているのに、思い描くような豊かな暮らしにならないのですね。借入金やローンの返済がある間は、貯蓄よりも、少し暮らしのサイズダウンをして、今以上に借入金を増やさないよう借入金やローンの返済も含めて、収入の範囲内で生活することを目指しましょう。それができれば、借入金やローン返済後は、返済にあてていた金額を将来のための貯蓄にまわすことができるようになります。現在の家計状況を拝見すると、毎月の収入475,000円に対し、毎月の支出が561,000円と、86,000円の赤字になっています。まずはこの状況を脱しましょう。家計の見直しをする際、最初にメスを入れるのは、一度の見直しで効果の大きい「固定費」です。固定費で節約できる費目を一つずつ見ていきましょう。○水道光熱費1カ月の水道光熱費が30,000円。これは筆者宅のピーク時とほぼ同じ金額です。電気代は電力自由化により、電気事業者を選べるようになりました。比較サイトなどもありますので、価格が下がる事業者がないか調べてみてください。また、事業者を変えなくても、契約プランを生活に合ったものに変えることで節約できる場合もあります。筆者宅は日中はあまり電気を使わないため夜間の料金が安いプランに変え、洗濯機、食洗機、炊飯器などはタイマーを利用して安い時間帯に動かすようにしました。また、お風呂も家族が続けて入るようにし追い焚きを減らしたところ、水道光熱費が2割ほど減りました。ぜひお試しください。○保険料万一に備えることは、とても大切ですが、現在の生活を立て直すことを第一に見直しをしてみました。ご年齢が不明でしたので、ご夫妻ともに38歳として試算いたしました。まず、現在加入されている生命保険は、払い済みにして今後の保険料の支払いをなくした上で、今まで支払った保険料に見合う保障を生涯にわたり確保します。万一のときに、お給料のように毎月保険金が給付される収入保障保険を、遺族基礎年金の金額を考慮し、月額給付金額をご主人さま15万円、奥さま20万円にして加入すると、保険料は2人で約8,000円。次に医療保険は、入院給付日額5,000円にがん診断一時金75万円、先進医療特約を付加したプランの場合、4人で月額保険料が約9,000円になります。また、自営業は働けない期間は収入が途絶えてしまいます。そこを補うため、所得補償保険を月額給付金額15万円で加入すると、保険料は2人で約4,000円。保険料の合計は約21,000円になり、約24,000円の節約が可能になります。○保育料教育費の85,000円はおそらく保育料だと推測されますが、認可保育所の場合、保育料は市民税の所得割額で決まります。保育料は市町村によって異なりますが、ここでは横浜市を例として試算しますと、高野さまの現在の住民税は1カ月3万円ですから年間では36万円ですね。この金額から算出した利用料算定の基になる市民税額は約20万円になります。横浜市の「平成28年度保育料表」によると、満3歳以上のお子さまお二人の保育料は39,900円になります。市民税額による保育料の切り替えは9月から(お子さまが2歳から3歳になることによる保育料の見直しは4月から)ですので、今後は45,100円程度下がることが見込めそうです。保育料や認可保育所の状況については自治体によって異なりますので、一度お住まいの自治体に問い合わせしてみてはいかがでしょうか。次に「やりくり費」の代表、食費を見直しましょう。○食費男子中高校生が2人(うち1人は運動部)いた頃の筆者宅の食費より多くかかっています。筆者宅の食費削減策を紹介させていただきます。(1)献立を1週間分考える(昼食やお弁当も含めて)(2)(1)の献立に基づき、1週間分まとめ買いをする(3)買ってきた食材の下ごしらえをしておく食事作りがあまり得意ではない筆者ですが、(1)~(3)のことをすることにより、毎日の献立を考える時間が節約できたことにより仕事の時間が増やせた。献立を考えた上での買い物なので、「安いから買っておこう」「とりあえず買っておこう」がなくなり、本当に必要な物だけ買うようになったため食費が節約できた。下ごしらえをまとめてしているので、毎日の食事の準備に費やす時間と光熱費が節約できた。献立を1週間分考えておくことにより、お弁当を欠かさず作るようになったため、昼食代が激減した。ほんの少しやり方を変えただけで、食費を3割削減することができました。光熱費に続き、ぜひ試していただきたい方法です。以上の見直しをすることで、家計の状況はどのように変わるでしょう。収入の範囲で生活できるようになりますね。さらに、借入金やローンの返済が終了したら、返済にあてていた金額がまるまる残ります。まずは将来のために先取り貯蓄しましょう。今の苦しい時期を乗り越えた後には、毎月5万円以上貯蓄できる日々が待っていますよ。コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年08月09日【ご相談】毎月赤字で貯蓄できません。頑張っているのに、何がいけないのでしょうか?なかなか貯蓄まで手が回りません。切り詰めてやっているつもりですが、どこか改善するところがあれば、教えていただけると助かります。三重県在住 小川 裕子さん (仮名)【回答】貯蓄の王道は先取り貯蓄です。やりくりの前に固定費を見直して削減し、お金との付き合い方を変えましょう。ストレスなく貯まる家計をつくることができます。(ファイナンシャルプランナー 橋本 絵美からのアドバイス)育ち盛りのお子さま2人を育てながらパートもやりくりも頑張っている小川さま、毎日があっという間に過ぎていることでしょう。なかなか貯蓄まで手が回らないというお気持ち、わかります。お金と上手に付き合って、貯まる家計をつくりましょう。ポイント1「使う」と「貯める」の順序を変える貯蓄まで手が回らない!とのことですが、お金が貯まらない理由が実はここにあります。小川さまはお金を「使う」のと「貯める」のとでは、「使う」方が先になっているようです。先にお金を「使う」と、「貯める」分が残るかどうかわかりません。ですが、先に「貯める」と必ず貯まります。当たり前のようですが、その当たり前が貯蓄の王道なのです。給料が入ったらまず「貯める」、そして残りを「使う」ように順序を変えましょう。今は自動車もローンで購入されていますし、他にもローンがおありのようですが、今後ローンで何かを購入するのはやめましょう。住宅以外でローンを組まなければいけないような支出はするべきではありません。必要だと思っても、一括で購入できる資金がない時点で「購入すべきではない」と判断し、お金が貯まってから購入するようにしましょう。ポイント2「貯める」目的、金額、保管場所を決めるまず「貯める」目的をはっきりさせましょう。小川さまはお子さまが2人いらっしゃるので、教育資金を準備する必要があるのではないでしょうか。小中高は月々の収入から賄うのがベストですが、大学進学のための費用を月々の収入から賄うのは大変なことです。国公立大学へ進学し、自宅から通学する場合でも、平均で入学費用(※)として81.9万円、さらに在学費用として毎年93.9万円かかります(日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査結果」平成27年度より)。自宅外通学をしたり私立大学に通うと、さらに費用がかかることになります。大学進学にかかる費用を全て貯蓄しておくのは難しいかもしれませんが、最低でも入学費用の82万円程度は準備しておいた方がよいでしょう。大学入学までの期間は、ご長男の場合あと13年ですので、毎年7万円(月々約6,000円弱)貯蓄していくことで91万円貯まります。ご次男の場合はあと17年ですので、毎年5万円(月々約4,000円強)貯蓄していくことで85万円貯まります。まずはお2人の大学進学の資金として、毎月1万円を貯めるところから始めましょう。※「受験費用」、「学校納付金(入学金、寄付金、学校債など、入学時に学校に支払った費用)」、「入学しなかった学校への納付金」をあわせた費用。目的と金額がはっきりしたら、貯蓄の保管場所を決めます。給料と同じ口座に入れておくと使ってしまう可能性が高いですので、学資保険等の貯蓄型の保険を利用して貯蓄することをおススメします。貯蓄型保険に加入して払込方法を口座振替にしておくと、自動的に引き落としされるので強制的に貯蓄をしていくことができます。解約するには手続きが必要なため、手間がかかることが流用への抑止力にもなります。ボーナスについても手取りの4分の1は予備費として先に貯蓄しておくようにしましょう。こちらも貯蓄専用口座を設け、現在の貯蓄300万円と合わせて、今後大きな家具、家電の買い替え、引越し等環境の変化や経済状況の変化等、何かあったときの備えとして蓄えておきましょう。ポイント3変動費のやりくりではなく固定費を削減する現在の使い方で改善すべき点を考えてみましょう。月々の支出は固定費とやりくりが可能な変動費とに分けることができます。節約というと変動費にあたる食費や日用品費を減らしたくなるかもしれませんが、貯蓄まで手がまわらない状態で、ここばかり目をむけて節約すべきではありません。まず改善すべきは固定費です。切り詰めているのに貯蓄ができないのは固定費が大き過ぎるせいです。固定費の削減は手続きが少々手間かもしれません。ですが、一度手続きをしてしまえばずっと削減でき、その分貯蓄に回せますから、まずは固定費を見直しましょう。見直しの対象としてまず挙げられるのは通信費です。月22,000円ということは、内訳は自宅のネット回線、固定電話とスマートフォン2台といったところでしょうか。今お使いのスマートフォンによっては、端末をそのまま利用して格安スマホに乗り換えることができます。格安スマホなら、2台で「基本料金3,000円程度+通話料」などに抑えることが可能な場合があります。解約違約金が1台につき1万円程度かかったとしても、2~3カ月で元がとれます。なお、そのままの端末では格安スマホを利用することができないこともあります。その場合は新しく端末を準備する必要があります。また、パソコンやタブレットを利用する際にはスマートフォンのテザリング機能を利用することにして、自宅のネット回線、固定電話の解約も検討しましょう。ただし、テザリングができない端末もありますので、事前にご確認ください。仮に現在の端末のまま格安スマホに変更し、自宅のパソコンやタブレットはスマートフォンのテザリング機能で使用することにしてネット回線は解約、固定電話も解約したとすると、通信費は現在の2万2,000円から6,000円程度とすることも可能ですので、約16,000円も節約できます。次に自動車関連費です。自動車の利用頻度はどれくらいでしょうか?お住まいの地域によって自動車は足代わりで必須ということもあるでしょう。ですが、週末に利用するのみという利用状況であれば、自動車を持たない暮らしをしてみるのはいかがでしょうか?筆者の実家は田舎にあり、自動車は一人一台必須ですので、自動車が必要な暮らしもわかります。ですが、筆者自身は子どもが4人いますが、自動車を持たず、電動自転車を愛用しています。お子さまを乗せられる電動自転車の場合、機種にもよりますが、初期費用は15万円ほどです。その後の駐輪場代、電気代を考えても自動車とは比べ物にならないくらい安いです。また、最近はカーシェアリングも充実していますし、どうしても必要なときだけタクシーを利用するという方法もあります。現在自動車にかかっている費用(月53,000円)ほど、果たしてタクシーを利用するかどうか、考えてみてください。自動車関連費の節約はかなり効果が大きいです。また、支出全体のなかの大きな費用としては住居費が挙げられます。現在、自動車関連費と自動車ローン、住居費を合算すると、9万円+2万2,000円+3万1,000円で14万3,000円かかっています。自動車と住居をトータルで考えてコストが削減できる暮らしを考えてみてください。例えば、自動車を持ち続ける代わりに家賃の安い郊外へ住み替える。または、少し家賃が上がっても便利な場所に住み替えて自動車を手放す。このように両方を併せて考えた上で削減しましょう。住み替えには引越し代や敷金・礼金がかかりますので、大幅に家賃を下げられる可能性のあるUR賃貸住宅(旧公団住宅)等の利用も検討されてはいかがでしょうか。現在の大家さんに家賃交渉をしてみるのも一案です。コスト削減のために住み替えを検討中と伝えれば、値下げに応じてくれることもあります。まとめまずは毎月の先取り貯蓄を始めましょう。そして固定費(通信費、自動車関連費、住居費)については費用を抑えられる方法に至急変更しましょう。極論を申し上げますと、先取り貯蓄をしていれば残りは使ってしまっても構わないのです。ただしローンは絶対に×。欲しいもの、または必要だと思うものであっても、ローンで購入するのではなく、「貯まってから買う」を徹底してくださいね。これで家族4人が豊かに楽しく暮らせる家計が実現できるはずです。コラム執筆者プロフィール 橋本 絵美(はしもと えみ)2級ファイナンシャルプランニング技能士/お片付けプランナー子ども10人の幸せ大家族を目指す、現在4人の子どもを持つママ ファイナンシャルプランナー。「子ども=お金がかかる」という考え方ではなく、子どもは宝であり、ママたちが安心してもう一人子どもを生めるようにサポートしたいという思いから、ファイナンシャルプランナーとなる。お金とモノとの付き合い方を考え、お片付けプランナーとしても活動中。家族が笑顔になれる家計のやりくりとお片付けのアドバイスを行っている。明日から使える節約コラムやママ向けセミナーも好評。慶應義塾大学商学部卒業。ハピママlabo代表コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年06月07日家計を上手にやり繰りするうえで気になる、毎月の貯金額。給料のうち、いくらを貯金にまわせばいいのか知りたい人も多いのではないでしょうか。貯金の目安は目的に応じて異なりますが、今回は「目的に関係なく、毎月決まった額を貯蓄するための目安」についてご紹介したいと思います。■「余ったら貯金」はNGよくありがちな「余ったら貯金する」という考えですが、これはあまり好ましくありません。貯蓄上手は、貯金する分は口座から引き出さず、もしくは貯蓄専用の口座に移し、預金したままの状態にします。こうしておくことで毎月一定額が貯金され、貯金分のお金には手をつけないでおくことができます。貯金分を「もともと無かったもの」として考え、差し引いた金額でやり繰りできるというわけですね。■貯金は給料の○%が目安では、その目安はいくらでしょうか。毎月貯金する額は、家族構成に応じて変わってきますし、共働きなのか専業主婦なのかによっても異なります。 ●ケース1 共働き夫婦で子どもがいない場合・・・給料の20%~30%が目安●ケース2 共働き夫婦で子どもがいる場合・・・給料の15%~20%が目安●ケース3 専業主婦で子どもがいない場合・・・給料の15%が目安●ケース4 専業主婦で子どもがいる場合・・・給料の10%が目安 「え、こんなに?」と高い比率に感じる方もいるでしょう。でも、やり繰りに慣れてくれば自然と一定額を貯める感覚が身についてきます。そのためには、「余ったら貯金」という考えを捨て、先に決まった額を給料から差し引いて手をつけず口座に残しておくことが重要なのです。家賃や水道光熱費、携帯代金といった固定費の見直し、食費や雑費などのやり繰りは、妻としての腕の見せどころでもあるでしょう。あまり節約しすぎて家族に苦痛を強いるのは好ましくありませんが、家計簿を見直せば「無駄な出費」が見えてくるはずです。「塵(ちり)も積もれば山となる」の精神で、やり繰り上手&貯蓄上手を目指しましょう。まずは、毎月の給料から一定額を貯金する習慣を心がけてみてはいかがでしょうか。「備えあれば憂いなし」です。いつ、どのタイミングで急な出費が必要になるかなんて誰にもわからないこと。今のうちから貯金に対する意識を高めておきたいですね。
2016年04月21日真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 節約よりも確実にお金が貯まる方法 の続きです。「貯蓄体質になるためには、これまでの家計管理の視点を変えなければなりません」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんが考える、貯蓄体質になるためのコツとは?■「自分の軸」を持つのが貯蓄の早道同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。貯蓄体質になるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です」と、横山さんは言う。自分の軸を作り上げるためにも、ぜひとも知っておいて欲しいことがある。それは、「お金の使い方には3つのタイプがある」ということだ。■「消」「浪」「投」で使い方をイメージ3つのタイプとは、以下の表の3つをいう。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」と覚えると、覚えやすい。お金を使うときには、この3つのどれに当たるのかを考えながら使うようにしてみよう。●お金の使い方の3つのタイプ(1)消費生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など(2)浪費生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など(3)投資将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋) ■「いくら使ったか?」より、「何に使ったか?」が大切まずは表を参考にして、家計の支出をあなたなりに「消費」「浪費」「投資」に3つに分けてみよう。なかには同じ項目内であっても、内容が分かれることもあるだろう。たとえば、携帯電話代は、生活や仕事に使っている部分は「消費」だが、過度なゲームの課金や電子書籍の購入は「浪費」。食費も基本部分は「消費」だが、料理をするのが面倒だという気持ちでする外食は「浪費」。こんなふうに同じ項目でも、複数に分かれてもいい。「これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへと繋がります。要するに、『いくら使ったか?』より、『何に使ったか?』が大事なのです」(横山さん)■新しいモノサシで、今までの自分を疑う次に、「消費」「浪費」「投資」の割合を適切に把握するため、3種類の内訳が支出全体の中でどれだけの割合を占めているかを計算してみよう。その計算方法は以下の通りだ。各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計たとえば、手取り収入が21万円で、消費が16万5,000円だった場合、16万5,000円÷21万円=0.785…。つまり、毎月の支出のうち78.5%が消費となっている計算となる。横山さんが現場で、「お金とのつき合い方が上手だなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の目安は以下の通り。●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安消費 : 70%浪費 : 5%投資 : 25%(出典:「年収200万円からの貯金生活宣言」より抜粋)「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人は今までの自分の常識を疑い始めます。そして、お金の使い方の中身に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)お金の使い方の中身に意識を向けられるようになったら、貯蓄力を始める準備をしよう。次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」の【準備編】です。■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書 年収200万円からの貯金生活宣言 (横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
2016年04月16日貯蓄は、どのくらいしておくのが理想的なのでしょうか?気になるところですが、実は貯蓄は「納税準備預金」「目的別預金」「純預金」の3つに分けて管理しなければいけないのです。■1:毎年支払う税金関係のために「納税準備預金」を管理するまず、「納税準備預金」をご存知でしょうか?会社においては一般的かもしれませんが、家計では聞きなれない言葉ですよね。家計における納税準備預金とは、1年に1回・2年に1回くらいの割合で必ず支払わなくてはいけないお金のこと。たとえばいい例が、自動車税や車検代です。また住宅を購入したなら固定資産税が、自動車保険等を年払いしているなら自動車保険などもこれに入ります。悲しいことに自動車税や固定資産税は、3月や4月あたりの春先にまとめてやってきます。人間とは不思議なもので、毎年同じ時期にほぼ同じ金額が請求されるにもかかわらず、「わ~、また来た!」「もう来た!」「こんなに来た!」と焦ってしまいます。でも金額も時期も決まっていて、必ず払わなくてはいけないものなのですから、日ごろから準備しておけばいいのです。■2:いずれ買い替えるもののために「目的別預金」を管理する次に準備しておきたいのは「目的別預金」です。使う目的が明確な貯蓄ですが、金額が大きなものを購入の目的としているので、場合によっては5年、10年かかることもあります。代表格は自動車で、買い替え費用は300万円。11年に一度買い換える場合、月々2~3万円ずつ貯蓄しなければならないことになります。それから、意外な盲点が「家電預金」。たいていの場合、結婚10年目くらいになると、大物家電が毎年ひとつずつ壊れていきますオーディオプレイヤーからはじまり、テレビ、洗濯機、冷蔵庫というように。しかし、家電の値段はバカになりません。まして買い換えるとなると、少しでもいいものが欲しくなるもの。そこで、毎月5千円ずつでも家電のための預金をしておくことをおススメしているのです。他には、旅行積立などを目的別預金として貯蓄している家庭もあります。ポイントは、お金に名前をつけてあげること。お金は、名前をつけておくと、そのとおりに出て行こうとする性質があるからです。つまり、衝動買いが少なくなるのです。特に男性は、自動車や家電などについて「欲しい」とスイッチが入ってしまうと、なかなかスイッチをOFFに戻すことができません。しかし予算化することで、欲しいスイッチが入っても、待つことができる状態をつくっていけるわけです。■3:教育費・老後・いざという時のために「純預金」を管理する最後は純預金、名前のとおり「純粋な預金」です。つまり、使う予定がない貯蓄が純預金なのです。貯蓄とは、そもそも使うあてのないものを指すのですから、これこそが貯蓄だといってもいいでしょう。ただし、「使っていいとき」が人生に3度だけあります1つ目が、教育費のピークの年。子どもが大学に通う数年間は、多くの家庭で、収入より支出が上回る赤字家計になります。この教育費の増加に伴う赤字を解消するために、純預金をあてるわけです。2つ目は老後。収入がなくなった老後のために、貯めてきた純預金を取り崩していきます。そもそも純預金自体、老後のために準備している貯蓄の意味合いが大きいのです。3つ目が、危機的状況に陥った場合。「会社が倒産した」「家族が大きな病気を患った」「自動車が突然壊れてしまった」など、突発的に危機的状況が訪れた場合はこの純預金を使います。ですから純預金を、「生活防衛資金」と呼ぶ専門家もいるほど。人生においては、この生活防衛資金の多さが、リスクを減らす最大のポイントになってくるのです。ではどのくらいの割合で、この純預金をしていけばいいのでしょうか?目安は、年収の約15%。年収500万円の場合はなら、約75万円です。こうして金額で見てみると、できそうな気がしませんか?問題は、この15%の貯蓄をいかにコツコツと続けていくか。一般的な例としてよくお話しするのですが、ご主人年収500万円、奥さんパートで年収100万円の場合、夫婦で合計600万円の収入です。600万円の15%は90万円ですから、奥さんの収入を手つかずで残せば、簡単に15%の純預金はまかなえる計算になります。90万円をコツコツ20年貯めれば、1,800万円。30年貯めれば2700万円にもなるのです。納税準備預金も、目的別預金も、そして純預金も、大事なのは「いかに計画的に貯蓄するか」ということ。もちろん、15%の純預金を実現できたら理想的ですが、子育て真っ最中の場合は現実的に難しくもあります。そこで当面のスタート段階では、目的別預金と純預金の合計で15%の貯蓄ができることを目標にしましょう。たとえば、「ご主人の年収で支出面はやりくりできるようにしておき、奥さんの収入は全額貯蓄回す」という家計をつくるわけです。逆にいえば、奥さんがパートに出かけられない間は、貯蓄を増やすことができないかもしれません。そういう時期もありますから、焦って神経質になりすぎるのもよくないということです。(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝) 【参考】※岡崎充輝(2015)『20代・30代で知っておきたい これからかかるお金で困らない本』日本実業出版社
2016年03月23日日本能率協会グループは3月15日、貯蓄と仕事などについての意識調査の結果を発表した。調査は2015年12月28日~1月26日、全国のビジネスパーソン1,000人を対象にインターネットで行われた。○何歳まで働いていたい?何歳まで働きたいか聞いたところ、全体では「51~60歳」と「61~65歳」がともに29.8%と最も多く、次いで「66~70歳」(16.3%)、「70歳以上」(10.1%)となり、過半数の人が60歳以降も働きたいと考えていた。性別でみると、60歳以降も働きたいと考えている人は男性が58.1%、女性が53.9%と、60歳以降も働きたいという意識に男女差はほとんどみられない。年代別でみると、60代の24.1%が「70歳以上」と回答する一方、20代、30代では、「40歳まで」と回答した人がそれぞれ28.3%、15.1%となり、年代別でギャップがみられる。○定年までに貯められそうな世帯貯蓄は?定年までに貯めたい世帯貯蓄額は、回答の多い順に「2,000万~3,000万円未満」(15.5%)、「1,000万~2,000万円未満」(15.3%)、「1億円以上」(12.5%)。貯められそうな貯蓄額は、回答の多い順に「1,000万~2,000万円未満」(17.3%)、「500万~1,000万円未満」(15.4%)、「100万~500万円未満」(14.3%)だった。希望では1,000万円~3,000万円が合わせて約3割とボリュームゾーンになっているのに対し、実際の予想では1,000万円未満が合わせて4割を超えるなど、希望と現実では大きなギャップが見られる。
2016年03月16日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。そして、1000万円貯蓄を達成した人たちに共通して言えることがあるとしたら、彼らは絶対的に"おうちごはん"派です。なぜなら、外食は手間と時間がかからずに便利な分、割高だということを知っているからです。外食三昧ではお金は貯まりません。"おうちごはん"は、1000万円貯蓄達成への黄金道なのです。○まだまだある"おうちごはん"を楽&ラクにする調味料・たれ・ソース前々回の連載で「注目の調味料・たれ・ソース(1)」を掲載しました。今回はその第2弾。"おうちごはん"を楽&ラクにするには、使える調味料、たれ、ソースはマストです。ふつうのスーパーでも、ナショナルブランドはもちろん、プライベートブランドも合わせて種類が豊富ですが、ひと味も、ふた味を違うユニークな商品と出会いたければ、コストコとカルディがオススメです。○肉の下味つけにも使える「和風たまねぎドレッシング」まずご紹介したいのが、コストコで売っている「和風たまねぎドレッシング」。コストコ用に開発されたレシピで作られたドレッシングで、玉ねぎの産地にこだわり、北海道産玉ねぎ100%使用。醤油ベースの和風ドレッシングなのですが、これが使えるヤツなんです。普通にサラダのドレッシングとして使っても、おいしさは間違いなし。オススメの使い方がお肉の下味つけ。これで鶏肉に下味をつけてソテーすれば、簡単にチキンの照り焼きが作れます。醤油ベースで、玉ねぎがたっぷり入っていて甘みがあるので、これだけで味が決まるんです。醤油、酒、みりんを加える必要なしです。豚肉の生姜焼きや鶏のから揚げの下味にも応用できます。○かけるだけで冷や奴がバージョンアップする「もへじ 梅しそのたれ(紀州南高梅使用)」紀州南高梅の果肉が入った、かつおと昆布のだしが利いたたれ。和風だしのうま味がしっかりして、かけるだけで料亭の味になります。定番の冷や奴にかけると、お醤油をかけたときとは全然違う新鮮な味に。サラダドレッシングとしても使えますし、春雨サラダ、おひたし、豚しゃぶのつけだれにも。たこのお刺身とあえると、梅だれ味の和風カルパッチョになります。白身魚のホイル焼きのソースにしてもよし。「もへじ」では、このほかにも、こだわりの商品を多数揃えているので、同社のホームページをぜひ1度チェックしてみてください。○ジェノベーゼパスタが即完成する「ア プティア バジルペースト」原材料は、バジル、ひまわり油、チーズ、カシューナッツ、食塩、じゃがいも、松の実、エクストラ・ヴァージン・オリーブ油、砂糖、乾燥パセリ、にんにくなど。これだけの食材がこの1ビンに入っているという優れモノです。しかも、バジルが全体の4割を占めるというバジルたっぷり感。フレッシュなバジルの風味にチーズのコクが利いたバジルペーストで、そのままパスタにからめるだけで、おうちで簡単に「パスタジェノベーゼ」が完成。パンに挟んだり、野菜スティックのディップにしてもオシャレな味です。「もへじ 梅しそのたれ(紀州南高梅使用)」と「ア プティア バジルペースト」は「カルディコーヒーファーム」で販売しているほか、ネット通販でも購入できます。<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年11月23日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。そして、1000万円貯蓄を達成した人たちに共通して言えることがあるとしたら、彼らは絶対的に"おうちごはん"派です。なぜなら、外食は手間と時間がかからずに便利な分、割高だということを知っているからです。外食三昧ではお金は貯まりません。"おうちごはん"は、1000万円貯蓄達成への黄金道なのです。○"ちょっといいレトルト"がおうちごはんをゴージャスにする"外食エンゲル係数"の高い家計は、お金は貯まりません。家で自炊する"おうちごはん"こそが、1000万円達成への近道なのです。でも、前回の「食費やりくりのトレンド」で書いたように、最近の"おうちごはん"は、以前のようにひたすら食費を切り詰めるというのではなく、多少割高でも、プチリッチ食材を取り入れたり、レトルト食品を使って手間をかけないのがトレンドです。それでも、外食するよりはずっと安上がりですし、家で手軽にご馳走気分が味わえます。そこで、オススメなのが、にしき食品のレトルトブランドの、「にしきや」シリーズです。○「にしきや」のこだわりは、ハンパない!何がきっかけだったかは忘れてしまいましたが、「にしきや」シリーズに出会ったときの感動は忘れられません。それまでは、レトルト食品を使うのは、たいてい、料理を作るのが面倒なときや、忙しくてパパッと食事を済ませたいときなので、"手抜き"の後ろめたさや、「カラダにあまりよくないんじゃないかな~」という思いがありました。しかし、「にしきや」のレトルト食品は、こんな後ろめたさや引け目を一気に吹き飛ばします。温めるだけなので、手抜きは、手抜きなのですが、「ここまで本格的な味なら、手抜きだろうが、なんだろうがいいじゃない!」と堂々と胸を張れます。「カラダによくないかも……」なんて、とんでもない。厳選した素材やスパイスの味を引き出すために、「にしきや」のすべての商品が化学調味料、香料、着色料が無添加。使用する食材にもとことんこだわっています。地元、宮城県の農家で栽培している「カレーリーフ」や、蔵王の麓にあるチーズ工場と一緒に作った「インドチーズ」、沖縄産の塩、雪の中で栽培することで糖分が増してフルーツのような甘さを持った"ふかうら雪人参"など、食材を徹底的に厳選して、納得したものだけを全国から取り寄せています。これだけ、こだわればおいしくないわけがありません。「にしきや」は、「おいしくて体にいいレトルト」を実現したと言っていいでしょう。○にしき食品はレトルト食品ひと筋。カレーだけでも57種類の品揃え「にしきや」の商品を開発しているのは、宮城県岩沼市にある「にしき食品」という会社。ほかの加工食品には目もくれず、レトルト食品ひと筋の会社で、カレーのほかにも、インド料理、韓国料理、シチュー、パスタソースなどがありますが、まずオススメなのがカレー。にしき食品の社員が本場インドに行き、一流レストランから家庭料理、あげくはファーストフードまで毎食がカレーという日々を送った結果、ついに修得した技術が結集しています。種類が豊富なのも特徴です。個人的にオススメなのは、生姜と炒め玉ねぎの甘みのバランスがいい「ジンジャーポークカレー」、トマトのほどよい酸味と牛肉のうま味を活かしたスパイシーな「トマトビーフカレー」、ゆずの香りがさわやかな「ゆずキーマカレー」、レモンのさわやかな風味と生クリームのまろやかさが特徴の「レモンクリームチキンカレー」。どれも、これまでのレトルト食品のイメージを一新する"レトルト食品の革命"といってもいい出来栄えです。さて、話を「おうちごはんで1000万円達成!」の本題に戻しましょう。1000万円を貯めるために、外食せずに、おうちでごはんを作っていても、ときには作るのが面倒になったり、レストランの味が食べたくなったりするものです。そんなときの助っ人が「にしきや」のレトルトカレー。ごはんさえ炊けば、おうちでご馳走カレーが味わえます。通販でも購入できますので、1度試してみてはいかがでしょうか?<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年10月24日結婚や出産、さらにはマイホーム購入を検討……と、将来に向けてお金が大きく動き出す30代。だからこそ、同年代の他の家庭の貯蓄額が気になる人も少なくないのではないでしょうか。ここでは、30代ファミリー層の平均的な貯蓄やその割合について、データをもとに確認をしてみましょう。○30歳代ファミリーの預貯金平均額は370万円30代は前述の通り大きな出費が続く世代です。なかなかお金を貯蓄に回せないという家庭も多いようです。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(2014年)」によると、ファミリー世帯が保有している預貯金の平均金額は948万円。保険や株式、投資信託などの預貯金以外の金融資産を含めると平均保有額は1,753万円とより多くなります。30歳代ファミリーでは預貯金の平均額は370万円、その他金融資産を含めると656万円と全体の4割にも届きません。その他金融資産のうち、最も大きいのが生命保険で135万円。次いで株式が51万円、財形貯蓄が33万円、個人年金保険が22万円と続きます。43.5%の家庭が「1年前と比べて金融資産の保有残高が増えた」と答えていますが、その理由として「定期的な収入が増えた」が最も多く、給料などの収入アップを貯蓄に回せた模様です。しかしながら増えた割合は1.6割で、大幅アップとはいかないよう。逆に「1年前と比べて金融資産の保有残高が減った」という家庭は23.1%という結果になっており、増えた家庭より少ないものの、減った割合は3.6割と、増加割合より減少割合の方が大きいのがわかります。減少理由はやはり「土地・住宅購入費用として支出」「耐久消費財(自動車・家具・家電等)の購入」「定期的な収入減少のため預貯金の取り崩し」、そして「子供の教育費用」が上位を占めています。この年代は借入金も多く、平均では1,609万円。平均年間返済額は40万円なので、1カ月当たり約3万4,000円がローン返済のための支出です。一方、この年代が貯蓄に回しているのは年間手取り収入の13%。30歳代の平均年間手取り収入(税引き後)が449万円なので、年間58万3,700円、1カ月当たりでは約4万8,000円を貯蓄に回していることになります。30歳代が考える金融資産目標金額は平均して1,812万円。貯蓄目的はトップは「子どもの教育資金」。「病気や不時の災害への備え」および「老後の生活資金」を抜いての1位です。ローン返済があるうちは目標達成も厳しく感じられますが、貯蓄方法を工夫することも必要でしょう。例えば、給与天引き、自動引き落とし可能な財形貯蓄や投資信託などの「先取り貯蓄」を増やす、ボーナスをまるごと貯蓄に回す、児童手当には手をつけず全額貯蓄することなどがおススメです。小学校入学から中学卒業までの期間、児童手当を全額貯蓄するだけで、子供1人当たり108万円(2015年現在)貯金できることになりますよ。※画像は本文と関係ありません。○著者プロフィール武田明日香エフピーウーマン所属ファイナンシャル・プランナー南山大学経済学部卒業後、大手印刷会社に入社。2010年に、法人営業の仕事をしながら自己啓発のためにファイナンシャルプランナーの資格を取得。「女性がライフステージで選択を迫られたときに、諦めではなく自ら選択できるための支援がしたい」という想いから、2013年にファイナンシャルプランナーに転身。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく!トラベル!」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「webR25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)
2015年08月18日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○貯まる人には共通点があるお金を上手に貯めている人を、20年以上取材してきてわかったのは、彼らには共通点があるということです。なかには子どものころからお小遣い帳をつけ、お小遣いやお年玉を自分名義の通帳に貯金して、預金残高が殖えていくのを眺めては「ニンマリ! していた」という、天性の貯め上手さんもいますが、大半の人は「あればあるだけ使っていた」のが、挫折を繰り返しながらも貯まる人に成長していった人たちです。その紆余曲折のストーリーは人それぞれですが、たどり着いた「貯めるためにすること」には多くの共通点があります。今回は、その中から、貯め上手さんが実践している、1000万円貯めるためにやっていることをいくつかご紹介します。(1)お財布に入れる金額を決める週末のお楽しみのために毎週金曜日とか、仕事が始まる週のはじめの月曜日など曜日を決めて、決まった金額をお財布に入れます。特別な買い物や予定がない限り、その金額で1週間やりくりするので、自然と週予算が守れる仕組みに。手持ちのお金が足りなくなって、ATMで慌ててお金を下ろし、時間外手数料を払うことはありません。(2)早起きして"朝活"する貯まる人は朝型です。早起きして朝食やお弁当を作り、ついでに夕食の下ごしらえをパパッと済ませます。下ごしらえがしてあると思うと、ムダな外食も防止できます。遅刻しそうになって、タクシーを使うこともありません。朝早く起きるので、夜更かしすることもなく、光熱費節約にも。(3)貯める目標を"ビジュアル化"するお金を貯める目標があっても、世の中、ムダ遣いへの誘惑は多いもの。そこで、今年の夏休みにハワイ旅行に行く、あこがれのブランドバックを買う……などの貯める目標をイメージできる写真をスケジュール帳などに貼り、常に目にして貯めるモチベーションをアップします。(4)カードを限定してポイントを集中的に貯める貯め下手さんも、ポイント集めにはかなり熱心なのですが、貯めっぱなしの人が多いようです。クレジットカードやショップのポイントカードをたくさん持っているので、管理しきれずにショップカードがポイントの有効期限が切れたり。その点、貯め上手さんは、クレジットカードはメイン1枚とサブの2枚が基準。カードを限定しているので、ポイントが効率的に貯まっていきます。また、お財布を定期的にチェックして、過去1年間、利用しなかったショップのカードは処分します。手持ちのカードを限定しているので管理が行き届き、ポイントが期限切れになることもありません。(5)ポイントを使って"錬金"する「どうせお金を使うなら、お得に使いたい」と、電気代やガス代などをカード払いにしている人も多く、特に大きな買い物をカード払いにしなくても、ポイントが貯まっていきます。貯め上手さんは、貯めたポイントは、たとえば商品券などに交換して、必ず使います。「お金を使う→ポイントGET→金券に換える」ことを、最近では"ポイント錬金術"と呼ぶことも。(6)固定費を見直すこれまでにも繰り返し書いてきましたが、保険料やスマホプランの基本料金などの固定費は1回見直すだけで節約効果大。ただ見直しはちょっと面倒なので、ズルズルと放置している人は少なくありません。その1回の面倒をクリアできるか、できないかが、貯まる人と貯まらない人の分かれ目なのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月10日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○ひとり暮らしなら、貯蓄は月収の1割が目安この連載の第2回で「まずは1カ月の出費を書き出してみる」というテーマを取り上げました。月収-貯蓄-毎月の決まった出費=今月使えるお金というのが、家計の流れを把握する基本の「き」。要は、「貯蓄」、「毎月の決まった出費」、「今月使えるお金」の3つの合計額が、「月収」内に収まっていればいいのですが、これをうまく収めるにはバランスが肝心。家計管理の初心者さんが、行き当たりばったりで予算配分すると、足りなくなるものが出てきて、やりくりに行き詰ります。まずは、一般的な予算配分の例を見てみしましょう。ひとり暮らしの場合の予算配分の例(金額は手取り月収25万円の場合)貯蓄 : 10% 2万5000円住居費 : 30% 7万5000円水道・光熱費 : 5% 1万2500円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 18% 4万5000円おしゃれ費 : 12% 3万円交際費など : 10% 2万5000円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 2% 5000円パーセンテージは月収に占める割合で、金額は月収が25万円の場合ですが、自分の月収に合わせて金額を算出してみてください。ひとり暮らしの場合は、どうしても住居費が占める割合が大きくなってしまいます。水道光熱費や食費も、全額、自分の給与から払うことになるので、その分、他の費目にまわせるお金が少なくなります。住居費が家計に与える影響が大きいということは、住居費を抑えれば、家計がラクになるということ。住居費は3割までに抑えるというのが一般的で、分相応な家賃のところに住むのがオススメです。○実家暮らし時代に油断は禁物。ここが1000万円貯蓄の勝負どころ実家暮らしの場合貯蓄 : 30% 7万5000円実家に入れるお金 : 12% 3万円通信費 : 5% 1万2500円保険料 : 3% 7500円食費・昼食代など必要な外食費・日用品費 : 10% 2万5000円おしゃれ費 : 20% 5万円交際費など : 12% 3万円習い事代 : 5% 1万2500円予備費 : 3% 7500円実家暮らしの場合、住居費や水道光熱費がかからないので、その分、貯蓄を増やします。食費など日常的に必要になるものも、家族と共有するものが多くなるので、自分で負担する金額が少なくて済みます。貯蓄を3割確保したとしても、おしゃれ費や交際費などのお楽しみに使えるお金は、一人暮らしよりも多くなります。それをいいことに、ムダ使いしていては、お金は貯まりません。実は、1000万円貯蓄を早く達成するには、この独身・実家暮らしの期間にどれだけ貯められたかが、大きく影響するのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年07月02日6月も終わりに近づき、夏のボーナスの使い道を考えているという人も中にはいるのではないだろうか。今回はマイナビニュース会員400名に、「在住者・出身者の貯蓄が多そうなイメージがある都道府県」を聞いてみた。Q.在住者・出身者の貯蓄が多そうなイメージがある都道府県を選んでください1位 東京都 39.2%2位 富山県 9.5%3位 愛知県 8.5%4位 大阪府 7.5%5位 北海道 6.8%Q.その理由を教えてください■東京都・「都会だから、稼いでる人が多そう。セレブも多そう」(22歳女性 / 埼玉県出身 / 医療・福祉 / 事務系専門職)・「都会でいい暮らしをしていそうなため」(28歳男性 / 埼玉県出身 / 運輸・倉庫 / 事務系専門職)・「大きな会社が多いし、投資にも積極的な人が多そう」(34歳女性 / 神奈川県出身 / 医療・福祉 / 秘書・アシスタント職)・「アルバイトの時給にしても、ダントツで高いので」(36歳男性 / 大阪府出身 / 機械・精密機器 / 営業職)・「物価や税金は高めかもしれないが、その分収入も多いので貯蓄も多そう」(32歳女性 / 東京都出身 / 学校・教育関連 / 専門職)・「ビジネスと政治の中心地であり、また金持ちも多く居るから。外れ値としては地方にも資産家は居るものだが、全国的に見て外れ値ばかりの場所を考えると至極当然」(21歳男性 / 大阪府出身 / ホテル・旅行・アミューズメント / 営業職)・「特に世田谷区ではベンツのGクラスなど1,000万円以上する地元ではほとんど見かけない超高額外車を見ることも珍しくない」(26歳男性 / 千葉県出身 / その他)■富山県・「一軒家が多いので」(33歳女性 / 愛知県出身 / 食品・飲料 / 事務系専門職)・「日本で一番一戸建てを作っている県と言われているから」(33歳女性 / 愛知県出身 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)・「堅実で働き者が多いと思う。家も大きいし」(33歳女性 / 富山県出身 / 団体・公益法人・官公庁 / 事務系専門職)・「倹約しながら家計をうまくやっていそう」(21歳女性 / 神奈川県出身 / 自動車関連 / 秘書・アシスタント職)・「共働きが多いし田舎だから物価が安そう」(31歳女性 / 埼玉県出身 / 機械・精密機器 / 事務系専門職)・「3世帯が一緒に暮らす率が高かった気がするので、貯金ができそう」(24歳男性 / 愛媛県出身 / 学校・教育関連 / その他)・「何かのテレビで、北陸の人は貯め上手、その中でも一番は富山と聞いたことがあるから」(27歳女性 / 京都出身府出身 / 団体・公益法人・官公庁 / その他)・「大家族で三階建ての自宅に住み、地元に勤務。食材は自宅の畑、田んぼで調達。ガソリン代くらいしか、あまりお金を使うことがない」(50歳以上男性 / 広島県出身 / 情報・IT / 技術職)■愛知県・「貯金好きな県民だから」(36歳女性 / 愛知県出身 / 小売店 / 販売職・サービス系)・「東京ほど賃貸であちこちをうろうろする人がいなさそうだし、大阪ほどお金を使ってしまう人もいなさそうだから」(30歳女性 / 神奈川県出身 / 通信 / 事務系専門職)・「名古屋に本社を持つ会社に勤める知人の話から、日頃から何に対しても節約などを行なっていると聞いているため」(30歳女性 / 埼玉県出身 / 情報・IT / 事務系専門職)・「豪華な結婚式を行う文化がある為、普段より貯めていそうだから」(43歳男性 / 東京都出身 / 機械・精密機器 / 技術職)・「結婚費用がかさむから」(30歳女性 / 大阪府出身 / 商社・卸 / 事務系専門職)■大阪府・「節約家が多いと聞くし、物価が安そう」(30歳女性 / 東京都出身 / 小売店 / 事務系専門職)・「商売人が多そうなので」(49歳男性 / 山口県出身 / 医療・福祉 / 専門職)・「値切るイメージがあるから、たくさん節約できてそう」(23歳女性 / 愛知県出身 / 農林・水産 / 営業職)・「お金にケチそうなイメージがあるから貯めこんでそう」(35歳男性 / 北海道出身 / 情報・IT / 技術職)・「大阪の人は一般的にケチといわれるが、それはお金に関してシビアということの裏返しだと思うので、ため込んでいるというイメージがある」(30歳男性 / 兵庫県出身 / その他)■北海道・「あまりお金を使う場面が少なそうだから」(32歳女性 / 大阪府出身 / 学校・教育関連 / 事務系専門職)・「冬の光熱費に備えて貯めてそう」(42歳女性 / 大阪府出身 / 不動産 / 事務系専門職)・「見栄っ張りが少なそうで穏やかなイメージがあるから」(31歳男性 / 熊本県出身 / 食品・飲料 / 技術職)・「ところによっては家賃が低そうだし、遊ぶところの少なさそうなので、貯蓄額が多いと思います」(31歳男性 / 福岡県出身 / マスコミ・広告 / クリエイティブ職)・「北海道の友達がすごい貯金を貯めていたので」(30歳女性 / 東京都出身 / 金融・証券 / 営業職)・「広大な大地で大量に作物を育てて得たお金を、使う場所が無さそうだから」(32歳男性 / 岐阜県出身 / ソフトウェア / 技術職))■総評在住者や出身者の貯蓄が多そうな都道府県、群を抜いた得票率で1位となったのは「東京都」(39.2%)だった。「都会だから、稼いでる人が多そう」「都会でいい暮らしをしていそう」「大きな会社が多いし、投資にも積極的な人が多そう」など、日本経済の中心地としてのイメージがやはり大きいようだ。2位は「富山県」(9.5%)となった。「一軒家が多いので」「日本で一番一戸建てを作っている県と言われているから」など、持ち家の多いイメージがあるようだ。「堅実で働き者が多いと思う」「北陸の人は貯め上手、その中でも一番は富山と聞いたことがある」など、節約・貯金上手という意見も多く見られた。3位には「愛知県」(8.5%)がランクイン。「貯金好きな県民だから」といった意見が多く見られたほか、「豪華な結婚式を行う文化がある為、普段より貯めていそう」「結婚費用がかさむから」など、イベントに多くの費用をかけるために普段は貯金をしていそう、というコメントも。4位の「大阪府」(7.5%)はやはり商人のイメージが強いようで、「商売人が多そうなので」「値切るイメージがあるから」などのコメントが多く寄せられた。「大阪の人は一般的にケチといわれるが、それはお金に関してシビアということの裏返しだと思う」という意見も。5位は「北海道」(6.8%)。「あまりお金を使う場面が少なそうだから」「遊ぶところも少なそう」「広大な大地で大量に作物を育てて得たお金を、使う場所が無さそうだから」など、散財の機会が少ないのでは、という意見が多数挙げられた。また、「見栄っ張りが少なそうで穏やかなイメージがあるから」という声も見られた。もちろん、貯蓄が各世帯や個人の問題であることは言うまでもないが、住む場所によって左右される部分も多少はあるのかもしれない。調査時期: 2015年6月9日~2015年6月11日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 400名調査方法: インターネットログイン式アンケート※画像と本文は関係ありません。当記事で掲載している意見はあくまで個人的なものであり、県民性や地域性には個人差があります
2015年06月27日総務省は19日、2014年の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」(2人以上の世帯、平均結果速報)を発表した。それによると、1世帯当たりの貯蓄残高は前年比59万円(3.4%)増の1,798万円となり、比較可能な2002年以降で最高となった。増加は2年連続。貯蓄保有世帯の中央値は同29万円増の1,052万円だった。勤労者世帯(2人以上の世帯に占める割合51.5%)の貯蓄残高は同46万円(3.7%)増の1,290万円。貯蓄保有世帯の中央値は同6万円増の741万円だった。貯蓄残高別の世帯分布を見ると、平均値(1,798万円)を下回る世帯が約3分の2に当たる67.6%(前年68.0%)に上った。また、貯蓄残高が100万円未満の世帯は、全体では同0.3ポイント増の10.3%、勤労者世帯では同0.4ポイント増の12.4%となった。貯蓄の種類については、定期性預貯金が758万円(構成比42.2%)、通貨性預貯金が380万円(同21.1%)、「生命保険など」が371万円(同20.6%)、有価証券が251万円(同14.0%)、金融機関外が37万円(同2.1%)。うち有価証券は2年連続で増加した一方、「生命保険など」は減少した。負債の状況を見ると、1世帯当たりの負債残高は同10万円(2.0%)増の509万円と、3年連続の増加。負債保有世帯の割合は37.8%で、前年より0.9ポイント低下した。
2015年05月20日お金を貯めるための最初の第一歩は積立貯蓄です。無駄遣いしているわけではないのにお金が貯まらない、毎月生活がギリギリで貯める余裕がないという人は、あれこれ考えずにまずは自動積立を始めましょう。○これなら確実! 貯蓄の第一歩は自動積立からスタート銀行などの自動積立は、毎月指定した日に指定金額が自動的に普通預金口座から引き落とされるので、意志が弱くても強制的にお金が貯まる強力な仕組みを持った貯蓄商品。上手に利用するコツは、お給料が振り込まれる口座に積立をセットすること。そして積立実行日はお給料日の翌日にすること。この2点を守れば、お金を使う前に貯蓄を先取りでき、引き落とし日に残高が足りなかったということを避けられます。毎月の最低積立金額は、5000円以上や1万円以上としている銀行が多いですが、ゆうちょ銀行のように1000円以上と少額から始められる銀行もあります。○ちょっと無理して捻出できる額を積立額の目安に余裕がほとんどなかったり、定期的な収入が確保できていないという人には、数千円からはじめるというのもアリですが、あまり少ない金額ではじめても貯まるのに時間がかかりすぎてしまい、継続の意欲がそがれるので注意が必要です。もちろん、お給料が手取りで20万円なのに早く貯めたいからと毎月10万円ずつ積み立てようと思ってもそれは現実的ではありません。今の収支状況を見直してみて、ちょっと無理をするぐらいのさじ加減がちょうどいい積立額です。毎月赤字ぎりぎりの生活をしているなら、無駄な支出はないかチェックしてみて、まずは1万円の積立額を捻出することからはじめてみるといいでしょう。1万円積み立てられれば1年間で12万円貯まります。これに弾みをつけてさらに積立額を増やしていくことで貯蓄のスピードも上がっていくはずです。○お給料が振り込まれる口座にセット! 手間を省くのが継続のカギ自動積立は銀行などの窓口や郵送で申し込むのが基本。自宅のパソコンで何でも済ませてしまうという人にとっては、ソニー銀行など一部のネット銀行をのぞいて手続きにちょっと手間がかかるのが難点です。ただ、一度手続きをしてしまえば、あとは忘れていても自動的にお金が貯まっていくので、面倒くさがらずに手続きをしましょう。はじめるからには少しでも有利な商品を選びたいと思う人もいるかもしれませんが、積立の場合は基本的に金利を気にしなくてOK。それよりも利便性が優先です。お金が入ってくる口座にセットしないと積立のためのお金を自分で移すという手間がひとつ増えることに。それによって長期的に継続が難しくなることもあるので、お給料や定期収入が振り込まれる口座にセットするのが鉄則です。積み立てたお金は定期預金などで運用されますが、現在のようにどこへ預け換えてもわずかな金利しか付かない状況では、あれこれ預けかえることを考えなくて大丈夫。50万円ぐらいのお金が貯まったら、積み立ては継続しながら、たまったお金をもっと有利な商品に預けかえることを考えていい時期です。ネット銀行など同じ定期預金でも金利が高めの商品もあるので、新たな明け先を検討するといいでしょう。それまでは資産を効率よく増やしていくための元手をつくることに徹して、積立額を少しでも多く捻出することに努めてください。<著者プロフィール>ファイナンシャルプランナー 堀内玲子証券会社勤務後、編集製作会社で女性誌、マネー関連書などの編集を経て1993年に独立。1996年ファイナンシャルプランナー資格を取得。FPとして金融・マネー記事などの執筆活動を中心に、セミナー講師、家計相談などを行う。著書に「あなたの虎の子資産倍増計画」(PHP研究所・共著)「年代別ライフスタイル別生命保険のマル得見直し教室」(大和出版)など。
2015年05月15日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○1カ月に使えるお金の額を知る知り合いの女性に、銀行口座の残高不足でクレジットカードの支払いができず、カード会社からちょくちょく通知がくる人がいます。彼女としては、毎月、給料が振り込まれる口座からカード払い分が引き落とされるようにしているので、残高不足になることはないと思っているのです。しかし、残高不足の連絡が入ります。そのたびに、定期預金を解約して支払いに回し、せっかくボーナスを定期預金にしたのに、水の泡です。こうした"自転車操業"で、なんとかカードが使用停止になったり、ブラックリストに載ったりすることもなく、乗り切っているというわけです。さて、彼女が自転車操業に陥る原因はどこにあるのでしょうか? それは、1カ月に自分が使えるお金の金額を把握していないことにあります。だから、「支出>月収」になってしまうのです。そこでまず、1カ月に使えるお金の金額を知ることにしました。月収―貯蓄―毎月の決まった出費=今月使えるお金です。「月収=自由に使えるお金」ではありません。彼女が見落としているのが、「毎月の決まった出費」。これは家賃、水道光熱費、通信費、保険料、習い事代など、毎月必ず出ていくお金です。月収から、まず先取り貯蓄を差し引き、さらに「毎月の決まった出費」を引いた残りが「今月使えるお金」です。彼女の場合、その金額は8万円。思っていたより自由に使えるお金が少ないことに、ちょっとショックを受けていました。でもそれが肝心。彼女は、初めて自分が"身の丈に合わないお金の使い方"をしている現実を知ったのです。○削れる出費を見つけ出す「今月使えるお金」がわかったら、その金額内に出費を抑えて"身の丈に合った暮らし"をする必要があります。それには、まず1カ月の出費の内容を知ることから始めましょう。1カ月間、レシートを集めるレシートを食費や日用品費などの生活費、外食・交際費、ヘアサロン・ネイルサロン・エステなどの美容費、洋服・バッグ・靴などのおしゃれ費、雑誌・CDなど趣味費などに分類するそれぞれの合計額を算出する……という手順です。そして、この合計額を「今月使えるお金」の金額内に収めます。オーバーする場合は、洋服はセールを狙って、ボーナスでまとめ買いする、毎月、買っている雑誌を減らす、飲み会の回数を減らすなど削れる出費を見つけます。出費合計=「今月使えるお金」にすれば、赤字になることもなく、カード会社から残高不足の連絡が入ることもなく、さらに貯蓄もできるというわけです。<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月13日私はかれこれ20年近く、家計のやりくりの取材をしてきました。その中には、貯蓄が1000万円以上ある人も、少なくありませんでした。その人たちが、とりわけ収入が多いというわけではありません。年収300万円台(手取り)というケースもたくさんありました。また、お金を使わないケチケチ生活をして、ギスギス暮らしているわけでもありません。要するに、お金のやりくりが上手なのです。ということは、そのやりくりの仕方を真似すれば、誰でも1000万円貯めることが可能というわけです。ぜひ今日から真似してみてください。○「余ったら預金しよう」では一生貯まらない1000万円貯蓄を達成できた人で「先取り貯蓄」をしていない人は、まずいないと断言できます。少なくとも、私がお会いした人たちは、皆さん、先取り貯蓄をしていました。「毎月、預金できたらいいな~」とか「余ったら預金しよう!」と思うものですが、「今月こそ少しは預金できそう」というときに飲み会に誘われたり、たまたま入ったショップで欲しい物を見つけて衝動買いしたり、あるいは風邪をひいた病院代がかかったり……とお金はなかなか余らないものです。その結果、「今月も預金できなかった」ということに。この"負のスパイラル"から抜け出すのが「先取り貯蓄」なのです。「余ったら」ではなく、先に貯蓄を確保するというわけです。先取り貯蓄は、あれこれ考える必要がなく、手間のかからない方法で貯めるのがいちばん。「毎月決まった金額」を給料天引きや自動引き落としで"自動的&強制的"に貯めるのがオススメです。勤務先に「財形貯蓄」や「社内預金」の制度がある場合は、ぜひ利用しましょう。そのような制度がない人は、銀行やゆうちょ銀行などの金融機関の「自動積立定期預金」などを利用します。これは、給料が振り込まれる口座から、毎月、お金が自動的に積立口座に移るというもので、積立金額と積立日を自由に決められます。積立日を給料日やその翌日に設定すれば、給料天引きと同じように"自動的&強制的"に貯めることができます。○「あればあるだけ使ってしまう」人ほど先取りで貯められるこれまで「毎月、給料日前は口座残高がほぼ0円。スッカラカン!」という人は、先取りで預金すると、月の途中で足りなくなるでは……と不安に思うものですが、実は、こういう人ほど先取り貯蓄が向いているのです。というのは、たとえ給料日前に残高が0円になっても、赤字にもならず、クレジットカードでキャッシングすることもなく乗り切っているからです。つまり、「あればあるだけ使ってしまう人」=「なければないで、なんとかなる人」というわけ。先取り貯蓄分は最初からなかったものと考えれば、残りのお金できっとやりくりできるはずです。1カ月の貯蓄は月収の1割が目安。手取りが20万円なら2万円、25万円なら2万5000円が目安です。足りなくなるのが心配なら、最初は無理をせずに、5000円からでも、1万円からでも始めましょう。5000円を先取りしても、1カ月をラクにクリアできたら、翌月から1万円、さらに2万円と少しずつ増やしていけばいいのです。大事なことは、"貯蓄習慣"を身につけることにあります。1000万円も、もとをただせば小さなお金の積み重ね。貯め続けてさえいれば、必ず到達できるゴールなのです。(※写真画像は本文とは関係ありません)<著者プロフィール>村越克子フリーランスライター。学習院大学文学部心理学科卒業。編集会社を経て、フリーに。主婦を読者対象とした生活情報誌を中心に執筆。家計のやりくりに奮闘する全国の主婦を取材し、節約に関する記事を数多く手がける。執筆協力に『綱渡り生活から抜けられない人のための絶対! 貯める方法』永岡書店など。
2015年05月11日「予定通りに貯蓄できない原因はコレ!」 では、貯蓄額が増えて行かない原因を知り、対策も学んだ。今回は、月々の積立額を確実に捻出できるよう、支出を効果的に見直す方法を学び、本気の貯蓄に迫ろう。引き続き、『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■支出を種類別に考える月々の貯蓄額を捻出するためは、支出を効果的に見直すことが不可欠。その際に支出を、「固定支出」、「変動支出」、「その他の支出」の3本柱に分けて考えてみると、見直しやすくなる。固定支出とは、家賃や住宅ローン、こづかいのように毎月支払う金額が決まっている支出。変動支出は、電気代や通信費のように毎月支払う金額が異なる支出を指す。そのほか、レジャー費など楽しみに使う支出があり、それぞれを分けて見直すことが大切なのだ。■毎月の支出の種類■固定の見直しで節約効果アップ! 「上記3つの支出の中でも、割合が大きい固定支出を見直すと、節約効果が高くなります」と、畠中さん。では、固定をどんなふうに見直していくとよいのか、具体的に見ていこう。■家賃は手取り月収の25~27%に支出の中でいちばん大きい割合を占める住居費。家賃は掛け捨てになるため、手取り月収の25~27%が基本だ。もし超えている場合は、更新時期などに、引っ越しを含めた固定支出削減の方法を検討しよう。住宅ローンに関しては、月の負担だけに注目して負担割合を減らすと返済期間が長くなり、総返済額も多くなる可能性があるので注意が必要だ。■保険は手取り月収の6~8%に! 保険は選び方次第で、大きな節約になる! 毎月の保険料は、死亡保障を掛け捨て型の保険、医療保障を保険料固定の終身タイプの医療保険を選択し、手取り月収の6~8%に収まるようにしたいもの。死亡保障はネット生保を選んで、医療保障と合わせて5%前後にすることも可能だ。■夫婦のこづかいは手取りの10%こづかい額は夫婦の話し合いで決められる費目。まずは、今の金額が手取り月収の何%に当たるか計算し、10%を超えていたら、見直そう。なぜ、こづかいの見直しが必要かといえば、しわ寄せがどうしても貯蓄額や生活費にいってしまうからだ。減らした場合、ボーナスからのこづかい額を増やすなどの調整をするのは〇。■習い事代は手取り月収の5%早期教育や習い事にお金をかける家庭が増えているが、そのために教育資金用の貯蓄が不足してしまうことも。習い事は手取り月収の5%以下を目安にしよう。子どもが小さい時期はお金の貯め時。自治体などが主催している教室に参加するなど、習い事にお金をかけない工夫をし、その分、将来の教育資金を増やしていくことも大切だ。月収に対しての目安数字を教えてもらうことで、なかなかメスをいれづらかった固定費の見直しにも着手できるはず。今年こそ、さまざまな技を駆使して「本気の貯蓄」を頑張ろう! 本気で貯蓄をしようと思ったら…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月17日「確実にお金が貯まる貯蓄術」 では、貯まる鉄則は先取り貯蓄にあることを学んだ。今回は、毎月貯蓄をしているはずなのに貯蓄額が増えて行かない原因と対策について、「覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)」をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■貯蓄が増えない原因は、特別支出にアリ「毎月、貯蓄をしているのに、貯蓄額が増えて行かないどころか減っているという場合、多くの原因は『特別支出』にあります」と、畠中さん。特別支出とは、毎月はかからないけれど、年に何度か必要になる大きな支出のこと。貯蓄やボーナスから無意識のうちに使っている家庭が多く、きちんと把握して準備しておかないと、せっかく貯めた貯蓄を一気に減らしてしまうことに。まずは、どんなものが特別支出になるのかを知っておこう。■こんなものが特別支出畠中さんに特別支出の例をあげてもらった。項目ごとに、ひとつひとつ目で追っていくと、「ああ、コレね」「思い当たる!」「ある、ある」という支出が多いことに驚くはず。こういう支出の積み重ねが、貯まらない原因となっているのだ。■年間の特別支出計画表を作成する年に何度かまとまって出ていく特別支出。このお金をきちんと管理しておかないと、貯蓄が増えない原因となってしまう。特別支出を、かかるたびに用意するのではなく、あらかじめ予算立てしておけば、貯蓄を予想外に使うこともなくなるはず。まずは上記の表を参考に、下の年間の特別支出計画表を書き出してみよう。予定や金額がハッキリわからないという人は、大まかにでも良いので見積もり金額を入れてみて。編集部注:特別支出計画表のPDFファイルも用意しました。ダウンロードは こちら から。■特別支出の準備方法特別支出に備える方法は、大きく分けると「月収から積み立てる」か「ボーナスから取りおく」かの2つ。毎月積み立てる場合は、手取り月収から先取り貯蓄と特別支出の積立額を引いた残りが生活費となる。◆毎月の家計から積み立てる1年間の特別支出予定額 ÷ 12 = 毎月の積立額◆ボーナスから取り置く1年間の特別支出予定額 ÷ 2 = 1回のボーナスで取りおく額特別支出についてもっと知りたい人は…●お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第2回 確実にお金が貯まる貯蓄術
2015年01月13日「あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 」 では、我が家の目標とすべき貯蓄額を把握した。今回は、確実にお金が貯まる貯蓄術について、『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』(扶桑社)をもとに、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子先生にお話を伺います。■「先取り貯蓄」でしっかり貯める「確実にお金を貯めるには、給与が入ってから生活費として使う前に取り分ける『先取り貯蓄』が鉄則です。お金は、残ったら貯めようと思っても貯まりません」と、畠中先生。勤務先に制度があれば財形などの天引き貯蓄で、なければ積立型の預貯金を利用しよう。先取りする貯蓄額は、手取り月収の1割が目安だ。■「1割上乗せ貯蓄」で貯蓄力を鍛えるお金をもっとハイスピードで貯めたい! そんな人は、お金を増やすために投資商品の運用を考える前に、少しでも月々の貯蓄額を増やすことが大切だ。「そこでおすすめなのが、『1割上乗せ貯蓄』です。これは、ひと月1万円を積み立てている人なら、1万1,000円に、2万円を積み立てている人は2 万2,000円にと、1割ずつ積立額を増やす方法。1万円単位で貯蓄額を増やすのは難しくても、1,000円単位なら毎月のやりくりにも大きな影響は出ません。少しずつ利息もつき、リスクのない状態でお金はしっかり貯まっていきます」(畠中さん談)。【1割上乗せ貯蓄は、こんなに差がでる!】◆毎月2万円を貯蓄1年後 24万円+利息10年後 240万円+利息◆毎月2万2,000円を貯蓄1年後 26万4,000円+利息10年後 264万円+利息毎月2,000円違うだけで、24万円の差!■「プール貯蓄」「ストック貯蓄の違いを理解する貯蓄がカタチになってきたら、ひとつ覚えておきたいことがある。それは、貯蓄には「プール貯蓄」と「ストック貯蓄」の2種類の貯蓄があるということ。プール貯蓄とは、年払い用の保険料や税金など、近いうちに使うために取り置くお金のこと。ストック貯蓄とは、教育資金や住宅資金など、将来のために貯めるお金だ。ある程度、貯蓄が貯まってきたら、貯蓄を2つに分けて管理し、「プール」で余ったお金を回して、「ストック」を増やしていこう。 「ストック貯蓄」を利率の高い預け先に預け替えするのも〇。確実にお金が貯まる貯蓄パターンはわかった次回は、「予定通りに貯蓄できない原因はコレ!」です。確実にお金が貯まる貯蓄術をもっと知りたい! と思ったら…お金オンチさんでも安心。いちばんやさしいお金の入門書 『覚えておきたい! お金と節約の基本88(別冊エッセ)』 (扶桑社)定価:1,000円(税別) 【連載:貯まる家計の作り方特集】・ 第1回 あなたの家の「貯蓄力」をズバリ診断 ・ 第3回 予定通りに貯蓄できない原因はコレ!
2015年01月10日ソフトブレーン・フィールドは14日、主婦を対象に実施した「貯蓄」に関する意識調査の結果を発表した。それによると、貯蓄の目的は「老後の資金」が6割強を占めることがわかった。同調査は、2014年10月22日~28日にインターネット上で行われ、20代以上の既婚女性1,039人から有効回答を得た。まず、貯蓄の使い道について尋ねたところ、「老後の資金」が62.9%でトップ。次いで「子供の教育費」が55.0%、「緊急・災害時のため」が30.8%となった。「老後の資金」について準備しておきたい(準備した)金額を聞くと、「1000万円~2000万円未満」が30.1%で最多。以下、「2000万円~5000万円未満」が26.7%、「500万~1000万円未満」が23.4%、「500万円未満」が11.7%、「5000万円以上」が8.1%と続いた。準備状況については、「準備していないが、今後する予定」が60.5%、「準備している(準備した)」が37.2%、「準備しておらず、今後もする予定はない」が2.2%。準備を始める時期については、これから準備を始める人では「40代から」と「50代から」の合計が84.1%。一方、既に準備をしている(した)人では「30代から」が40.6%で最も多く、「20代から」も17.6%いた。現在の貯蓄額を夫が知っているかどうかについて尋ねると、「知っている」が41.6%、「貯めていることは知っているが金額は知らない」が36.2%、「知らない」が22.2%となり、6割弱の夫が貯蓄額を把握していないことがわかった。
2014年11月14日ライフネット生命保険は5日、「フリーランスの働き方とお金に関する調査」の結果を発表した。それによると、フリーランスの方が正社員より平均貯蓄額が高いことがわかった。同調査は、2014年10月20日~21日の期間にインターネット上で行われ、20~49歳のフリーランス・正社員1,000人から有効回答を得た。フリーランスに、現在の仕事環境について、会社員と比べて得だと思うことを聞くと、「好きなことを仕事にできる」が47.4%でトップ。以下、「好きな時間に仕事ができる」が44.4%、「好きな服装で仕事ができる」が38.2%と続いた。反対に会社員と比べて不安だと思うこととしては、「収入が安定しづらい」が70.8%で最も多かった。貯蓄額を尋ねたところ、フリーランスの平均額は431万円、正社員の平均額は359万円と、フリーランスの方が高いことが判明。フリーランスの貯蓄額の詳細を見ると、「3,000万円以上」の割合が3.6%と、正社員(1.6%)の2倍以上となったほか、「1,000万円以上」の割合は約10人に1人に当たる12.2%と、こちらも正社員(9.4%)を上回った。一方、フリーランスの5人に1人となる22.2%は「貯蓄額が0円」で、正社員(18.4%)と比べて貯蓄額の多い人と少ない人の差が大きいことがわかった。保険加入率を見ると、死亡保険や医療保険ではフリーランスの方が正社員に比べて低い結果に。保険に加入しない理由については、フリーランス、正社員ともに「お金に余裕がない(保険料が支払えない)から」が最も多かった。
2014年11月07日産休・育休中、子育てに専念できるのはうれしいが、その間の家計が心配……という人も少なくないだろう。以前、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太さんに、出産前に目標としておきたい貯蓄額について解説していただき、「手取り給与の6カ月分~1年分」と教えていただいた。今回は、既に育休に入っている方やこれから育休に入ろうとしている方であまり貯蓄がない場合、また育休中に少しでも節約したいと思われる方向けに、育休中にできる節約術について伊藤さんに教えていただく。○まずは出費の洗い出しを産休前に貯蓄しておきたい額は「手取り給与の6カ月分~1年分」としましたが、すでに産休・育休に入っていて貯蓄額が少ない方は、育休中を何とか乗り切る必要があります。そのためのポイントは大きく2つ。まず、水道光熱費や通信費、生命保険料などの固定費に無駄があれば削ることです。育休中は多少時間に余裕はできると思いますので、こうした毎月かかる固定費に無理がないかどうかを確認してみましょう。まずは一度、1カ月にかかる費用を洗い出すことです。その中で金額の大きいものから、削れないかどうかを見るべきといえます。そしてもう一つのポイントは、仕事をしていなければかからないであろう費用をカットすることです。仕事をしていると、時間もない、面倒だということで、外食費やクリーニング代がかさんだりしていると思います。もしそうした費用がかかっている場合には、月に数万円浮く可能性も十分あるといえます。こうしたコストカットにより、収入が減った分とまではいかないと思いますが、ある程度無駄は削れることでしょう。それでも生活費が足りない場合には、身内から援助してもらう、お金を借りるといった方法があります。例えば、東京都内の中央労働金庫、各信用組合などにおいては、「すくすく・ささえ」という子育てや介護と仕事を両立する人を支援するための融資制度があります。融資限度は100万円、金利も1.5%(平成26年4月1日現在)と低いため、こうした融資を利用するのも場合によってはよいかもしれません。そして最後に、これら以外に重要視していただきたいことは、夫婦で育児を行うことではないでしょうか。育休中に限ったことではありませんが、どちらかがやるのではなく、一緒にやる。当たり前のようでなかなか難しいことだと思いますが、夫婦円満のためにもお互いに役割分担を決め、楽しい家族生活を送ることが何よりも生活をやりくりする大きな手段だと思います。
2014年10月01日2014年1月にNISA(ニーサ)制度が導入されましたね。それをきっかけに投資をスタートしたという方もいるのではないでしょうか。さかのぼると2000年くらいから、国は「貯蓄から投資へ」という言葉をスローガン的に掲げてきたわけですが、ここへきてやっと具体的な動きが出てきました。今回はこの「貯蓄から投資へ」を国が推奨する理由について整理してみたいと思います。考えられる理由は、おもに以下の3つです。■1.預貯金では「殖やせない」時代になったかつて、高度経済成長期からバブル期にかけての日本の預貯金の金利は、今では考えられないほど高い水準でした。平成2年前後の定期預金の金利には5%を越えているものもあったほどです。そんな環境ではわざわざリスクをとって運用する必要もありません。その後バブルがはじけ、預貯金では「殖やす」効果がなくなりました。中には、「ちゃんと貯めているから、別に大きく殖えなくてもいい」という方もいるかもしれません。たしかに、近い将来使うお金は預貯金で堅実に貯めるのがおすすめです。けれども、もっと先の「老後」に備えるお金は、 前回の記事 にも書きましたが、預貯金だとインフレに対応できない可能性があります。■2.将来の生活を国や企業に頼れない時代になった少子高齢化の影響で年金の受給額が下がったり、受給開始年齢が遅れたりする中、将来の生活費を年金だけに頼ることが難しくなりました。さらに、企業の退職金も団塊世代の定年退職によって積立金が大幅に減少してしまったため、今後は退職金もあてにならない時代になりそうです。■3.経済成長のために家計の金融資産の有効活用を期待している日本の家計が保有する金融資産のうち、預貯金が占める割合は半数以上と、他国と比べ、突出して高くなっています(下グラフ参照)。家計に占める現金・預金の国際比較(グラフ: 政府広報オンラインより )この預貯金に代表される家計の資産を、私たちが直接企業に投資することで経済が成長する、国はそれを期待しているのです。つまり「貯蓄から投資へ」という言葉には「不況や少子高齢化で今までみたいに手厚く国民の面倒を見られなくなったから、後は自己責任・自助努力で頑張ってくださいね。取り組んでくれた人にはNISAなどの税制優遇をしてあげますよ」という国からのメッセージが隠されているわけです。とはいえ、投資をするのが初めてというのが、いきなりNISAをスタートさせるのは考えもの。元本保証がない分、しっかりした方針を持たずに始めると不安になったり、かえって損をしたりする可能性も高まります。まずは今後のライフイベントを整理した上で、すぐに取り崩す可能性がない将来のための備え部分から、無理のない額でスタートしましょう。
2014年09月22日新しい年に心機一転、「今年こそ貯金するぞ!」と思ったら、それを実行するための計画を立てましょう。貯蓄計画はただ漠然と立ててはダメ。実現可能な計画で、しっかりコツコツ貯めていきましょう。■まずは目標を設定毎月のお給料の中から余った分を貯金しよう、と思っていても、なかなかうまくはいかないものです。きちんと貯めよう! と思うなら、まずは目標額を設定しましょう。目標額を決めるときには、無理のない範囲で始めることが大切です。いきなり「1年で100万円」と目標を決めても、1年で100円貯めるには月に8万円以上を貯金に回さなければいけません。それまで貯金習慣のなかった人には少しハードルが高いですよね。貯金目標は、一人暮らしの人なら収入の1~3割、実家住まいの人なら収入の3~4割を目安にしましょう。実際に始めてみて余裕があるようなら、徐々に貯金額を増やしていけばいいのです。■無理なく毎月貯めるコツ目標額が決まったら、毎月いくら貯金に回せばいいのかが分かります。確実に貯めるためには、お給料を引き出す前に貯金に回す、先取り貯金がおすすめ。職場に財形貯蓄制度がある場合はぜひ利用してみてください。また、銀行の自動積立定期預金でも、同様の先取り貯金ができます。毎月一定額を自動で積み立てていくことができるため、手間やストレスなく、確実にお金を貯めることができます。先取り貯金をして残ったお金が、その月の生活費ということになります。でも、貯金分が減っているため、それまでと同じ使い方をしていては次の給料日が来る前に生活費がなくなってしまいます。目標額達成のためには、月々のやりくりにも一工夫が必要です。まず、生活費の中から、家賃や光熱費、携帯代などの固定費を別に分けておきましょう。冠婚葬祭など出費の予定があるときは、その分も別に。そして残りのお金を週の数で割り、その金額で1週間過ごすようにするのです。週ごとの生活費を決めることによって、月の初めに使いすぎて給料日前にお金が足りなくなる、という事態を防ぐことができます。■貯蓄達成のために日常生活で気をつけることついうっかりの使いすぎを防ぐためには、財布の中に必要以上のお金を入れないことです。週の予算を7日で割るか、その日の予定に合わせて金額を調整して1日の予算を決め、それ以上の金額は持ち歩かないようにしましょう。突然の出費にはクレジットカードで対応。または、もしものための予備として、1万円ほど財布の別ポケットに入れておくのもよいでしょう。はじめのうちは「ちょっとキツイ」と思っていても、慣れるにつれてやりくりにも余裕が出てくるはず。これまでなかなか貯金ができなかった人も、目標額を達成したときには、きっと貯め体質に変わっていますよ。
2014年01月12日日頃の買い物をクレジットカードで済ませている人は多いのではないでしょうか。ポイントサービスや支払いのスムーズさなど、とても便利なクレジットカードですが、使い方を間違えると知らないうちに赤字になってしまうことも。カードは賢く付き合えば、貯蓄や節約にも役立ちます。上手にカードを利用して、自分のお金をしっかり管理しましょう。 ■自分のクレジットカードを把握しよう手軽だからとカード払いをして、忘れたころに届く明細書を見て慌てた経験のある人も多いのでは?まずは自分が普段どこでどのくらいカードを利用しているのかを把握することが大切です。現在保有しているクレジットカードの締め日と支払日は、忘れずに確認しておきましょう。また、それ以外にも、<持っているクレジットカードの枚数>普段使っていないカードがお財布の中に眠っていませんか?<年会費>初年度年会費無料であっても、2年目以降の会費が高いものもあるので要チェックです。<ポイント還元率と交換方法>たまったポイントは、商品やマイルとの交換や、割引サービス、キャッシュバックなど、さまざまな交換方法があります。などは、しっかりと確認しておくことが必要です。■カードの使い過ぎを防ぐ方法とは持っているカードの内容を把握したら、次に、月々どれくらいの額を使っているかをまとめてみましょう。ポイントは、カード払いの分も現金と同じように月の支出として扱うこと。たとえ引き落とし日が先であっても、カード払い分と現金の支出が、1ヵ月の収入範囲内におさまるようにしましょう。カードを使った日に金額を記録して、家計簿のように現金支出とあわせて管理するのが理想ですが、それが難しい場合でも、毎月の利用明細表は必ずチェックするようにしてください。使い過ぎを防ぐには、カードについてのマイルールを決めておくのもおすすめです。例えば「カードは月2万円まで」「固定費のみカード払い」などとあらかじめ決めておくことで、ついうっかり使い過ぎる、という事態を避けることができます。■クレジットカードは、メインとサブの2枚に絞るたくさんのカードを持っていても、実は使っていないものがあったり、年会費だけを無駄に払っていたり、ということになりがちです。普段使うカードは2枚までが理想。明細チェックの煩わしさもなくなり、カード払いを集約することで効率よくポイントをためることができます。自分のライフスタイルに合わせて、よく行くお店や交通機関などのカードをメインにするとよいでしょう。タイプの違う2枚のカードを持っていれば、普段の支払いの中でさらにポイントがたまりやすくなります。また、ポイント還元率でカードを選ぶのも一つの方法です。ポイントは有効期限があるものもあるので、確認してみてくださいね。
2013年03月06日総務省はこのほど、2人以上の世帯に関する貯蓄・負債の保有状況の実態を調べた「2011年 家計調査年報(貯蓄・負債編)」を発表した。同調査は、施設などの世帯および学生の単身世帯を除いた全国の2人以上の世帯を対象に行われ、8,076世帯から有効回答を得た。それによると、1世帯当たりの平均貯蓄現在高は1,664万円で、前年の1,657万円と比べて0.4%増加。中央値(金額の低い世帯から高い世帯へと順に並べ、ちょうど中央に当たる世帯の値)は、前年の995万円から4万円減の991万円だった。一方、平均年間収入は612万円で前年の616万円より0.6%減少。また、貯蓄年収比(貯蓄現在高の年間収入に対する比)は、前年比2.9ポイント増の271.9%だった。貯蓄現在高階級別の世帯分布を見た場合、平均値(1,664万円)を下回る世帯が全体の約3分の2となる67.9%を占めた。最も多かったのは貯蓄現在高「500万円未満」の世帯で32.8%。このうち、貯蓄現在高が最も少ない「100万円未満」の世帯は11.2%に上ることが分かった。世帯主の職業別に貯蓄現在高を見た場合、勤労者世帯では官公職員の世帯が1,602万円でトップ。一方、勤労者以外の世帯では法人経営者の世帯が最多で3,244万円だった。貯蓄現在高階級別に貯蓄の種類別割合を見てみると、貯蓄現在高が少ない世帯ほど通貨性預貯金の割合が高くなる傾向にあったのに対し、貯蓄現在高が多い世帯ほど定期性預貯金および有価証券の割合が高くなっていることが判明。例えば、年間収入が「200万円以上400万円未満」の層では、通貨性預貯金が35.6%、有価証券が2.4%となった一方、「2,000万円以上3,000万円未満」の層では、通貨性預貯金が18.5%、有価証券が9.4%となった。次に、負債の状況について調べたところ、1世帯当たりの平均負債現在高は462万円で、前年の489万円から5.5%減少。負債年収比(負債現在高の年間収入に対する比)は、前年比3.9ポイント減の75.5%だった。負債保有世帯の割合は、前年比1.8ポイント減の38.2%。負債保有世帯の平均負債現在高は1,207万円で、前年の1,223万円から16万円減少した。中央値は888万円。また、負債現在高階級別の世帯分布を見た場合、負債保有世帯の平均値(1,207万円)を下回る世帯が58.5%に上り、負債現在高の低い階級に偏っていることが明らかになった。負債保有世帯における世帯主の職業別に負債現在高を見ると、勤労者世帯では官公職員の世帯が最も多く1,354万円。一方、勤労者以外の世帯では個人経営者の世帯が1,664万円で最多となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月01日みずほ銀行は10日より、みずほ信託銀行の資産運用商品である実績配当型の金銭信託「貯蓄の達人」の取り扱い店舗を本支店全店および一部の出張所へ拡大すると発表した。「貯蓄の達人」は、同行の一部店舗において2010年12月より取り扱っており、その累計販売金額はすでに1300億円に達していて顧客にも好評だという。このたびの取り扱い店舗拡充により、より多くの顧客の幅広い運用ニーズにみずほグループとして応えていくとしている。個人専用の信託商品信託期間は「1年」「2年」「5年」の3種類申し込みは1契約につき10万円以上1円単位主に自動車ローンやショッピングクレジット債権、住宅リフォーム資金の貸付金、住宅ローンなどを裏付資産とした信託受益権などに投資する実績配当型の金銭信託。安全性と収益性のバランスを重視した運用を行い、安定的な予定配当の実現を目指すファンドの運用資産の平均的な信用力を示す目安として、株式会社格付投資情報センター(R&I)よりファンド信用格付け「Afc(シングルエーエフシー)」を取得。(2012年7月31日現在)申込時には予定配当率を表示。信託期間中は、市場金利に変動があった場合でも予定配当率の見直しは行わない同商品には、顧客が負担する費用・手数料、また商品性に伴うリスクがある。費用・手数料については添付資料で、詳しい商品内容については商品説明書(目論見書)および目論見書補完書面などでそれぞれ確認。みずほは今後もグループ一体となって提供する総合金融サービスを通じて、より多くの顧客の利便性向上に努めていくとしている。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月15日ヘッジファンド証券株式会社は5月29日から31日の期間、夏のボーナス時期に向けた「お金にまつわる意識調査」を実施した。調査の結果、夏のボーナスの使い道は「貯蓄」と回答した人が80.8%と、景気を反映した「守り」の姿が多いことが明らかとなった。調査は、調査機関「株式会社ドゥ・ハウス」協力のもと、Webモニターによるアンケートという形で実施。夏のボーナスが支給されるという20代~60代の男女を対象に、5月29日~5月31日に行い、473の有効サンプルが得られた。まず「夏のボーナスについての使い道は?」という質問に対し80.8%が「貯蓄」と回答。その理由については「将来の年金不安に備えるため」、「老後の生活費に備えるため」、「失業や収入減に備えるため」などが多く挙げられた。ボーナスの使い道の第2位は「レジャー費」で38.9%。「生活費の補てん」は32.3%、「ローンの返済」は21.4%だった。また、16.5%の人は、「金融商品(株式投資など)」の購入に充てると回答しており、その理由は「将来の年金不安に備えるため」、「老後の生活費に備えるため」が多かった。夏のボーナスで取引を行う金融商品については、「国内株式(現物取引)」が60.3%でトップ。「株式投資信託」も根強い人気で30.8%、「FX(外国為替証拠金取引)」は23.1%だった。また、2012年はロンドンオリンピックが開催されるが、その経済効果を狙って「金融商品を購入したいと思うか」と質問したところ、「購入したい」と回答した人は26.0%。購入したい金融商品は「国内株式(現物取引)」が60.2%、「株式投資信託」が29.3%、「外貨預金」が18.7%と、夏のボーナスの投資先とは異なる結果となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年06月07日総務省は15日、2011年の家計調査報告(2人以上の世帯)を発表した。それによると、1世帯あたりの平均貯蓄は1,664万円で、前年の1,657万円と比べて0.4%の増加となった。このうち、勤労者世帯の平均貯蓄は1,233万円で、前年の1,244万円から0.9%減少した。貯蓄現在高階級別の世帯分布を見た場合、平均貯蓄額の1,664万円を下回る世帯が67.9%と約3分の2を占め、貯蓄現在高の低い階級に偏っている。貯蓄現在高が最も少ない100万円未満の階級が、二人以上の世帯に占める割合は11.2%となっており、前年(11.3%)に比べ0.1ポイント低下した。また、貯蓄保有世帯全体を二分する中央値(金額の低い世帯から高い世帯へと順に並べ、ちょうど中央に当たる世帯の値)は991万円(前年995万円)となっている。二人以上の世帯の貯蓄現在高階級別の世帯割合については、「500万円未満」の世帯が最も多く32.8%(2007年30.7%)で、これらの世帯の貯蓄全体における貯蓄額の割合は3.8%(同3.7%)。次に多かったのは「1,000~2,000万円未満」の20.7%(同21.5%)で、貯蓄全体の17.6%(同17.7%)となった。「500~1,000万円」は19.3%(2007年19.9%)で、貯蓄全体の8.4%(同8.4%)、「2,000~4,000万円」は17.1%(同17.5%)で、貯蓄全体の28.7%(同28.8%)、「4,000万円以上」は10.2%(同10.5%)で、貯蓄全体の41.5%(同41.4%)だった。世帯主の世代別に見ると、世帯主が60歳以上の世帯では貯蓄現在高が高い階級へも広がっていることが判明。また、世帯主が60歳以上の世帯に限った場合、貯蓄額2,500万円以上の世帯は32.3%と、全体の約3分の1に上ることが分かった。これは、2人以上の世帯全体における貯蓄額2,500万円以上の世帯の割合21.0%と比べて、1.5倍に相当する。貯蓄の種類別内訳は、「普通銀行など(定期性預貯金)」が最も多く29.9%(前年29.3%)。次いで、「生命保険など」が23.2%(同22.9%)、「普通銀行など(通貨性預貯金)」が14.7%(同14.3%)、「郵便貯金銀行(定期性預貯金)」が13.1%(同13.4%)、「有価証券」が12.6%(同12.9%)、「郵便貯金銀行(通貨性預貯金)」が4.4%(同4.4%)となった。通貨性預貯金は2006年以降、増加傾向にあるが、有価証券は2008年をピークに減少している。また、貯蓄現在高が少ない世帯ほど通貨性預貯金の割合が高い傾向にあり、貯蓄現在高が多い世帯ほど、定期性預貯金や有価証券の割合が高くなっていることも明らかになった。貯蓄現在高の年間収入に対する比は271.9%。貯蓄年収比は2010年以降上昇しており、1958年の70.0%と比べると、半世紀の間に3.9倍に増加したことが分かった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月16日