憂鬱な時期を、体質別養生で快適に。中医学や養生法に詳しい櫻井大典さんによる「Daily(デイリー)養生」。今回のテーマは「赤ら顔」です。長引く赤みは、「心(しん)」の不調のサイン。風邪をひいたわけでもないのに顔が赤い、緊張すると赤くなる。外気温の低さも手伝ってか、冬に近づくと増えてくる悩みが「赤ら顔」です。中医学では診断の際、舌やその人の全体の雰囲気など、目に見えるものから状態を推しはかる「望診(ぼうしん)」をよく行いますが、顔色もその判断材料のひとつ。体の中に溜まった熱がにきびのように吹き出て赤くなることもありますが、全体的に赤っぽい感じが続く場合は、別の原因があると考えます。顔の赤みが引かないときにまず疑うのは「心」のトラブル。心は血を循環させるポンプの役割を持つ一方で、精神を司る場所でもあります。ここに不具合が生じると、動悸やのぼせなど循環器の不調が起きるほか、「心火(しんか)」といって、余分な熱がこもった状態になることも。こうなると生じてくるのが不安や不眠、イライラなどです。赤みに加えてそうした不調がある場合は、心をいたわる養生が必要です。不要なものを減らす、「引き算」の養生を。気を増やすには「補気(ほき)」、血を養うには「補血(ほけつ)」の食材を摂っていたわる方法もありますが、心の場合、大切なのは“引き算”の養生。まずは、過剰な熱を生む脂っこいものや味の濃いものを多く口にしていないか、食生活を見直してください。とくに顔が赤い上にくすんで見える場合は、血がどろどろになる「お血(けつ)」も併せ持っている可能性が大。脂肪分や塩分の摂りすぎには、ことさら気をつけたいものです。そして、心に負担をかけるストレスも、減らしたいもののひとつ。とりわけ緊張で顔が赤くなるという人は、「心」とともに「肝(かん)」のトラブルも隠れていることが考えられます。この場合は深呼吸やストレッチのほか、みかんなど香りの良い食べ物が緩和に有効。プレゼンなど緊張することが想定される場面では、こうした工夫で早めに手を打っておくとよいでしょう。ちなみに顔が黄色っぽいときは、暴飲暴食によって胃腸が弱っているサイン。しばらくは温かくさっぱりとした食事を心がけてください。目の下にクマがあったりして何となく黒っぽく感じるなら、「腎(じん)」が弱っているしるし。腰から下をしっかり温めましょう。顔色は自分の状態を知る大事な手がかり。いつもと違うと気づいたら、食生活が偏っていないか、無理をしていないか、振り返ってみてくださいね。さくらい・だいすけ漢方専門家、国際中医専門員。完全予約制の漢方相談処「成城漢方たまり」で相談を行う。『体をおいしくととのえる! 食べる漢方』(小社刊)ほか、監修書、著書多数。※『anan』2020年11月25日号より。イラスト・momokoharada文・新田草子(by anan編集部)
2020年11月21日お肌が赤くなる原因って何?出典:byBirthそもそもお顔が赤くなる、赤ら顔の原因とは何でしょうか。赤ら顔は、生まれつきのものや日々の間違ったケア方法、加齢など様々な原因で起こります。そこで、主な赤ら顔の原因を解説します。原因1. ニキビの炎症赤ニキビができると、ニキビの周辺が赤くなります。赤ニキビは、炎症が起きている状態なので、血管が拡張して赤く見えます。通常の健康なお肌の状態であれば、ニキビが治れば炎症もおさまるので同時に赤みも消えていきます。しかし、ニキビが治る頃にまた新しいニキビができる状態のお肌では、炎症が治らず、ずっと炎症によりお肌が赤い状態が続いてしまいます。この炎症が続いた状態を放置していると、真皮や皮下組織に色素沈着が起こり、結果として赤ら顔になってしまいます。原因2. 脂漏性皮膚炎皮脂の分泌が多くなり、お肌に余分な皮脂が溜まってしまうと、空気に触れることで酸化していきます。その酸化した皮脂と皮膚の常在菌が反応すると、炎症が起きて皮膚が赤くなってしまいます。鼻や鼻の周りに起きやすい症状です。原因3. 皮膚が薄いこと皮膚の真皮には、毛細血管が沢山張り巡らされています。皮膚の一番外側にある表皮が薄い人は、真皮にある毛細血管が透けて見えてしまいます。特に、鼻や頬の皮膚は薄いので赤く見えてしまいます。原因4. 気温や体質寒暖差によって顔が赤くなります。これは、皮膚の毛細血管が外気温にあわせて拡張・伸縮することが原因です。この寒暖差が激しい場合、皮膚の温度を下げないように拡張していた毛細血管は、拡張したままになります。これが、寒暖差によって赤ら顔になる理由です。生まれつき、毛細血管が多い人や血管が拡張している人もいます。原因5. アルコール・香辛料・薬の摂取毛細血管が広がりやすい作用のあるアルコールや香辛料を過剰に摂取することで、血液の流れが悪くなり滞りやすくなります。アトピーの方のステロイド外用薬が原因で血流が悪くなり、赤みがでることもあります。治療が難しい?!赤ら顔のケア方法を解説!出典:byBirth赤ら顔は、原因が様々の為、治療が難しいです。赤ら顔が気になる場合は、まずは皮膚科を受診すると良いでしょう。赤ら顔は、すぐに治ることはまれなので、根気よく長期にわたりケアをしていくことが必要です。食生活やスキンケア方法の見直しが必要になります。皮膚科を受診して医師と相談の上、治療することが一番の近道ですが、一般的な赤ら顔の治療方法をご紹介します。食生活を見直すアルコールや香辛料、カフェインなどの刺激物は、赤ら顔の原因となるので控えましょう。スキンケア方法を見直す特に洗顔方法を見直しましょう。洗顔を頻繁に行っていたり、ゴシゴシと皮膚に負担のかかる洗い方をしていたりすると、赤ら顔が悪化してしまいます。洗顔料や化粧品は、なるべく皮膚に負担のかからない刺激の少ないものに変えましょう。皮膚の炎症を抑える為に、ビタミンC誘導体が配合された化粧水が効果的です。漢方薬を服用する寒暖差や、アルコールが原因で赤ら顔になる人は、血の流れがよくなる漢方薬を服用すると効果が期待できることもあります。しかし、服用する際は、必ず医師に相談しましょう。光治療・レーザー治療美容皮膚科などで皮膚に光やレーザーを照射することで、毛細血管の縮小をする治療方法があります。フラッシュやレーザーが、色素沈着や皮膚の表面に見えている色素を破壊するので、即効性のある治療法です。硬化療法血管に硬化剤を注射し、弾性包帯で圧迫することで血管の内側をくっつけて線維化させる治療方法です。太い血管で行われることが多い治療です。肌質によって赤ら顔が悪化する?!出典:byBirth赤ら顔になりやすい人の特徴は、皮膚が薄いことです。鼻の周りや、頬が赤くなっていたり、気温の変化で赤くなる人は注意が必要です。皮膚が薄いことで赤ら顔が悪化します。洗顔をする時に、泡ではなく手でこすっていたり、マッサージを頻繁に行っている方は、要注意です。また、スキンケアでピーリング剤配合のものを頻繁に使っていませんか。皮膚の角質層は、わずか0.02ミリほどしかないので、簡単に削れてしまいます。削っているという実感がなくても、日々の何気ない習慣がお肌に負担をかけています。スキンケア方法を今一度見直してみましょう。化粧品を見直して赤ら顔を一気に解決!出典:byBirthスキンケア方法を見直すことで、赤ら顔が少し良くなることもあります。赤ら顔の原因となる皮膚の炎症を抑える為には、ビタミンC誘導体が含まれている化粧水が有効です。ビタミンC誘導体は、クリームに配合されているものもありますが、化粧水に入っているものの方がお肌に吸収しやすいと言われています。赤ら顔は、お肌トラブルが原因である場合が非常に多いです。まずは、お肌トラブルを解決することから始めましょう。今使っている化粧水の中に、お肌にあわない成分が含まれている可能性があります。まずは、お肌を守るために最低限のシンプルな化粧品での保湿と紫外線ケアを徹底し、お肌トラブルを改善しましょう。化粧品を見直すことで、あなたの赤ら顔も解決するかもしれません。
2020年08月14日チークもしていないのに顔全体が真っ赤!初対面の人からは必ず「顔赤いけどどうしたの?」と聞かれてばかり……。「赤ら顔」だと、何をするにしても他人の自然ばかり気にして、外出するのも一苦労ですよね。赤ら顔を少しでも抑えるためには原因を知り、正しい対処法を学ぶ必要があります。そこで今回は『生まれつきだからって諦めてない?赤ら顔の原因と正しい対処法』をご紹介いたします。■赤ら顔の原因「赤ら顔」といっても個人によって原因が異なります。一般的にいわれているのは皮膚が薄いことによって、毛細血管が密集している状態が赤くみえてしまうケースです。あるいは、気温の上がり下がりに追いつこうと毛細血管が拡大・縮小を続けていくうちに拡張したままの状態で元に戻らなくなってしまう場合もあります。また、ニキビが何ヵ所かできるとその周辺が炎症によって赤みを帯びます。すでにできているニキビが治らないうちに別のニキビができてしまうと、いつになってもお肌が休めない状態に。結果として、遠くから見たときに肌全体が赤くなっているように見えてしまいます。他にもアルコールや香辛料、薬などを摂取することも赤ら顔の原因といわれています。■食生活を見直す普段のストレスを「食べること」でごまかしている人も多いはず。しかし、暴飲暴食は肌荒れの原因となり、赤ら顔の症状も引き起こしかねません。赤ら顔対策としては、まずニキビができているなら完治させること、そしてこれ以上、肌トラブルが起きないように、スキンケアを徹底するのはもちろんのこと、バランスのとれた食生活を送る必要があります。脂っこいものを控えるだけでなく、塩分の多いものも出来る限り摂取しないようにしましょう。お肌のためにも、そしてお疲れ気味の胃腸のためにも、消化のいいものを選んで食べましょう♪■正しい洗顔方法を身につける赤ら顔の場合、お肌に刺激を与え過ぎないことも大切。汚れや古い角質を落とそうとゴシゴシ洗う人もいますが、これでは肌荒れを自ら引き起こしているようなもの。洗顔するときは、洗顔フォームを少量のせ、泡立てた後、優しくなでる程度でOK。ピーリングも頻繁にやりすぎると、本来、お肌にとって必要な角質も一緒に落ちてしまうので逆効果なんです。保湿ばかりに気をとられて、洗顔方法についてはあまり気にされない方も多いのでは。お肌に負担をかけないためにも正しい洗顔方法を行いましょう!いかがでしたか?赤ら顔だからといって何もかも諦めていてはもったいないですよ。本格的に治したいなら、普段の生活習慣を改善するだけでなく、きちんと皮膚科を受診しましょう。ストレスもお肌にとっては大敵なので、定期的に発散するように工夫してみてくださいね♪
2015年08月04日すっぴん肌の状態で赤みがかっている肌、赤ら顔。季節的に乾燥しているという要因もありますが、一般的に多いのは、皮膚が薄いために毛細血管が透けて、赤ら顔になるケースです。そんな赤ら顔の人にとって、最大の悩みはベースメイク!「赤みを消したいけれど、厚塗りはしたくない!」「赤みを完全にカバーしつつ、すっぴん肌に見せられたらいいな・・・」赤みをファンデーションでカバーしようとすると、どうしても厚く塗らなければなりません。そこで、赤ら顔のあなたでもすっぴん風の肌に見せられるテクニックを教えます。もちろん、赤みはバッチリカバーするのでそこら辺はご安心を!■赤ら顔が持っておきたいベースメイクアイテム用意するのは2つ!一つ目は、カラーコントロール下地。色味はイエローを選んで下さい。その理由は…イエローは赤みを打ち消してくれる色だからです。※赤みが強い人はグリーンをイエローに少量混ぜると良いでしょう。二つ目はファンデーション。下地と同じく、イエローよりの色味を選んで下さい。今持っているものでも大丈夫ですが、「赤みをキレイに消したい!」願望が強いのなら、新しいファンデーションGETをオススメします。■赤みをカバーするベースメイクの作り方1)下地をつける時は、赤みの強いところから塗ります。下地もファンデーションも同じですが、一番初めに色をつけたところが一番濃くなると覚えておきましょう!※赤みが気にならない箇所は下地をつけなくても大丈夫です。2)ファンデーションを赤みの気になるところに塗ります。赤みが気にならない箇所は普段使いしているファンデーションを使うと全体の肌馴染みが良くなります。重要なポイントは、ベースメイクをこの2ステップだけで終えること。「赤みが気になるから・・・」と言って、更に重ね付けしてしまうと、すっぴん風に見えなくなってしまいます!この2ステップだけではテカリが気になる、そんな人はパウダリーファンデーションを。乾燥が気になる人はリキッドファンデーションを選べば、ナチュラルなベースメイクの完成です。赤ら顔だけでなく、ニキビ跡が気になる人にも使えるこのテクニック。是非、ナチュラルメイクが主流の今、試してみる価値あり!
2015年02月02日