瀟洒な一戸建ての2階には大きなベランダがあり、駐車場の奥には芝生の庭が広がっている。「以前は、子供たちの楽しそうな声も聞こえてきたんですけどね……」(近所の住人)いまは楽しそうな声どころか、人の気配も消えている。この家にはかつて、碇利恵容疑者(39)や5歳で命を絶たれた翔士郎くんが暮らしていた。福岡県篠栗町、人口3万ほどのこの町がにわかに注目を集めたのは、3月2日、碇容疑者と赤堀恵美子容疑者(48)が保護責任者遺棄致死容疑で逮捕されてからだ。2人は子供が同じ幼稚園に通う保護者同士として知り合った。両容疑者を知るAさんはこう語る。「利恵さんは、3人のお子さんたちのいいお母さんでした。お友達が家に遊びに来ると、みんなを優しく見守っていて……。利恵さんのご主人も子煩悩で、夏になると庭にプールを出してあげたり、本当に絵に描いたような幸せな一家だったんです」そんな家族の運命が狂い始めたのが5年前の’16年4月。「利恵さんと赤堀さんの2番目のお子さんたちが幼稚園に入園したんです。でも赤堀さんは以前に幼稚園とトラブルになったこともあって、彼女と友達になろうとするママはいませんでした。そんな様子をかわいそうに思ったのか、利恵さんが自分のママ友グループに誘ってあげたんです」当時、碇容疑者はAさんにこう語っていたという。「赤堀さんに声をかけてみたんだけど、話してみたらけっこう面白い人だったよ」だが2人が急速に距離を縮めていくうちに、どんどんグループから仲間が減っていった。その理由についてAさんが続ける。「赤堀さんは悪口を言うことも、ウソをつくことも平気な人でした。5年ほど前の保護者の親睦会でのことです。赤堀さんは“ゆうな”と名乗り、『こう見えても30歳です』と言っていました。でも今回の報道で、本名は恵美子で年齢も48歳だったと知って、あきれてしまいました。サバ読みどころか名前も全然違うじゃないですか。赤堀さんと付き合うようになってから、利恵さんの言うこともおかしくなっていきました。『赤堀さんから聞いたんだけど、あの人、本当は腹黒いらしいよ』とか、『赤堀さんが言ってたけど、あの人、すぐキレるから気をつけたほうがいいよ』とか……。彼女から何か吹き込まれたのか、1年後には私のことも無視するようになったんです」赤堀容疑者は、次第に碇容疑者をコントロールできるようになっていったというが、それはママ友同士の人間関係を使った狡猾な手口によってだった。「『あなたの子供が、ほかの子に砂を投げて、トラブルになっているけど、私が示談にしてあげる』などと、’18年春ごろから金銭を要求するようになったのです。その後、赤堀容疑者は孤立させた碇容疑者に対し、共通のママ友の1人を“暴力団と関係のある人物”に仕立て上げます。『ボスが監視カメラで見張っている』『ボスが食べすぎだと言っている』などと言って、食事を制限するようになったわけですが、狭い人間関係をうまく利用していたようです」(全国紙・社会部記者)’19年5月、赤堀容疑者は碇容疑者を離婚させることに成功しているが、それにもママ友の存在を利用していた。別の知人Bさんによれば、「『ご主人が○○さん(※ママ友)と浮気している』と、信じ込ませたんです。もちろん浮気相手に仕立て上げられた女性は怒って、警察にも相談したそうです」■知人を愕然とさせた碇容疑者の変わり果てた姿一戸建てを出て、夫と離婚した碇容疑者と3人の子供たちに待っていたのは非道な搾取だった。前出のAさんはそのころに碇容疑者を見かけたことがあったという。「以前はきれいに髪を染めていたのに、美容院にも行っていないようでした。それにガリガリに痩せていて別人のようになっていたんです。また無視されるのではないかと怖くて、声をかけることもできませんでしたが……」Aさんは、その変わり果てた姿を思い出したのか声を詰まらせた。また、前出の社会部記者は、「“夫に慰謝料を請求する裁判に勝つためには、質素な暮らしをしなくてはいけない”と、貯金どころか生活保護費や児童扶養手当もむしり取られていたのです。食べ物を買うお金すら残してもらえず、一家は赤堀容疑者からときおり差し入れられる、少量の米やパン、菓子類などを分け合って生きていました。逆らうとそれすらも許されません。翔士郎くんは10日間水しか飲めないこともあったそうです」’20年4月に翔士郎くんが亡くなったとき、体重は10kgほど。平均的な5歳児の半分にすぎなかった。だが信じがたいことに翔士郎くんの餓死後も、赤堀容疑者はまったく反省しなかったのだ。翔士郎くんのための葬儀代、車を売った代金、碇容疑者が消費者金融から借りた数百万円……、赤堀容疑者が搾り取った額は、’18年春から’20年6月までの約27カ月で、なんと1,200万円にもなるという。碇容疑者一家が痩せ衰えていくなか、“寄生”していた赤堀容疑者は優雅な生活を送っていた。「赤堀夫妻はパチンコ店でよく見かけていたよ。夫婦で入れ代わり立ち代わり来ていたみたいだね」(赤堀家の知人)「赤堀さんには2人の娘さんがいるのですが、バレエやピアノを習わせていると、言っていました」(前出のAさん)碇容疑者が自分がだまされていることを知ったのは、翔士郎くん逝去の2カ月後のこと。保護責任者遺棄致死容疑に先んじて、詐欺や窃盗の疑いでも逮捕されている赤堀容疑者はいまだ容疑を否認しているという。“あのときあの女に声をかけていなければ……”。わが子を失った碇容疑者はこの先どれほど、後悔の自問を繰り返していくことになるのだろうか。「女性自身」2021年3月23日・30日合併号 掲載
2021年03月10日赤堀雅秋が1年ぶりに手がける新作のテーマは、「8050問題」。母親の死後から引きこもりになった弟とその兄、老齢の父親、さらにNPO法人の相談員たちが紡ぎ出す、濃密な人間ドラマだ。そこで作、演出、出演の3役を兼ねる赤堀と、長男役の三宅弘城に話を聞いた。M&Oplaysプロデュース「白昼夢」の公演・チケット情報20年来のつき合いながら、赤堀作品に三宅が参加するのは今回が初。三宅は「念願の赤堀作品」と切り出し、「赤堀さんの書く世界と、演出する空気感がものすごく好きで。正直、赤堀さんの作品ならなんでもいいくらい(笑)。俳優としてはナイロン(100℃)で共演したことがあるんですが、すごく真面目ですし、赤堀さんが出て来ると途端に場が生々しくなる。そういうのを体験して、ますます一緒にやりたいと思うようになりました」と、全幅の信頼を寄せる。赤堀に三宅の俳優としての魅力を聞くと、「ご本人を前に恥ずかしいな」と照れつつも、「常に前向きで、少しでも面白くするために常に何かを打破しようとしている。すごく尊敬している俳優さんです」と、こちらも信頼の強さを伺わせた。キャストは5人のみ。長男を三宅、次男を荒川良々、父親を風間杜夫、NPO法人のスタッフを赤堀と吉岡里帆が演じる。この顔ぶれを見て赤堀は、「いいキャストだと思いますよ」としみじみ。「ちゃんと舞台の上で反応し合える人たちだと思うので、その化学変化みたいなものが楽しめるのではないかと思います」と、期待を膨らませる。三宅も「皆さん一緒になって作っていってくれる、チーム感のあるカンパニーになりそうですよね。こちらも気を抜いていられないなと思います」と、背筋を伸ばす。赤堀作品に関して、風間、荒川はすでに経験済みだが、異色なのは吉岡。ドラマ『あさが来た』で共演経験のある三宅は、「『私、小手先で出来ないんです』って言うくらい、すごく体当たりで熱い子」と当時を振り返ると、赤堀は「じゃなきゃ出ないですよね、このメンツで」とニヤリ。さらに「ほんわかしたイメージがありますけど、せっかくならグロテスクな部分も引き出せたら面白いかも」と、気になる言葉も飛び出した。現段階での物語の設定は前出の通りだが、実際どうなるかは赤堀のみぞ知るところ。当の本人は「僕が一番知りたいですけどね」と笑うも、最後にこう語る。「変な手触りの芝居になればいいなと思います。抽象的な言い方ではありますけど、この5人で、等分で、混沌とすればいいんじゃないかなと思いますね」。取材・文:野上瑠美子撮影:源賀津己
2021年02月16日赤堀雅秋が作・演出を務めた、M&Oplaysプロデュース『白昼夢』が2021年3月20日(土・祝)から4月11日(日)、本多劇場で上演される。劇作家・演出家としてだけでなく映画監督、俳優と多彩な顔を持つ赤堀雅秋。今作は彼の1年ぶりの新作であり、『流山ブルーバード』(2017)に続く、M&Oplaysとのコラボ第2弾作品だ。出演は、赤堀作品には初参加の三宅弘城、吉岡里帆、赤堀作品には欠かせない俳優・荒川良々、風間杜夫、そして赤堀本人。実力派キャストで何気ない日常に潜む人間の痛みや悲しみや可笑しみを独特の目線で描き、他人の日常を覗き見しているような劇空間を作り出す。ストーリーは現代社会に取り残された人々のもがきと再生の物語だ。高橋家の家主・高橋清(風間杜夫)は、妻を亡くし、次男の稔(荒川良々)とふたり暮らし、稔は長年引きこもっていて、家庭内での暴力も絶えない。清は、長年のその暴力に耐え続けてきたが、いよいよ臨界点を超えそうだった。長男の昭(三宅弘城)は、ずっと弟のことを心配し、たびたび実家に顔を出すが、いよいよNPO法人の相談室に駆け込み、現状を吐露。それからある日、訪ねて来たNPO法人の若林(赤堀雅秋)と石川美紀(吉岡里帆)、長男の昭も加わった話し合いがもたれるが、清は外部の人間に現状を話すことを拒む。途方に暮れる昭だが、そこは百戦錬磨の若林が薄ら笑みを浮かべながら優しくリード。その若林も微妙に胡散くさく、石川に至っては腕に無数のリストカットの跡が。そして5人の交流によって不毛で終わりのない物語が始まる。彼らは希望の灯を見出すことができるのか。<作 / 演出:赤堀雅秋・コメント>考えたら1年ぶりの舞台ですが、何だか随分舞台から遠ざかった心持ちです。だから物凄い期待感と不安が入り混じった複雑な状態です。大好きな本多劇場で、大好きな役者たちと濃密な物作りが出来る幸せを噛みしめたい所存でございます。こんな時世ですが、安易に希望を撒き散らすことなく、かといって諦念に酔いしれることなく、それでも生きて行く、そういう物語でありたいと思います。喜劇のつもりです。謙虚に、人間や人生を肯定したいのです。よろしくお願い致します。■公演情報M&Oplaysプロデュース『白昼夢』2021年3月20日(土・祝)~4月11日(日)上演会場:本多劇場作・演出:赤堀雅秋出演:三宅弘城、吉岡里帆、荒川良々、赤堀雅秋、風間杜夫公式サイト:
2020年12月01日今年、25周年を迎える人気バラエティ番組『快傑えみちゃんねる』でメインMCを務める上沼恵美子(65)が、番組内でかわいがっていたキングコング・梶原雄太(39)を降板させた、という騒動が持ち上がった。その後、スタッフとも折り合いが悪くなり、先日、とうとう番組を終わらせてしまった上沼。世間では「勝手すぎる」「悪いのは梶原。上沼さんが可哀想」と賛否両論が飛び交っている。キョーレツな毒舌ながら関西では圧倒的なカリスマ性を持ち、大阪のおかん達からも絶大なる支持を受けている上沼。彼女の胸の内やいかに?「ポイントは上がり眉と目尻のシワ、小さい鼻とほうれい線のほくろ、真っすぐな唇です」そう語るのは、いま、最も当たると言われる占い師・ラブちゃんこと、Love Me Do。最新著書『1秒で分かる!人相術』(光文社刊)でも、今までにないユニークな角度からの鑑定が注目されている彼が、上沼恵美子の顔相を見定める!「仕事運を表すほうれい線の左右に、ほくろがあります。右側のほくろが特に大きめですが、仕事に関して、神経質なほどに完璧主義者だと思います。“毒舌も仕事のため、その人のため”と思って言っているのではないでしょうか。使命とすら感じているかもしれません」■上がり眉=毒舌キャラは天職!「上がり眉の人は、攻撃性があり、人を責めるような発言をしてしまいがちです。上に向かって入っている目尻のシワは、カリスマラインと言って、人々を惹きつけるカリスマ性を持っていますが、そのカリスマ性が人を攻撃するパワーになってしまうのでしょうか」また、正義感が強い相が出ている上沼。これが裏目に出やすい相でもあるという。「唇がまっすぐな人は、正義感が強いのですが、あくまでも自分にとっての正義感。よく『私はこう思うねん』と発言しているのは、自分の意見を押し付けになってしまい、他人にとっては“ありがた迷惑”になってしまうこともあります。また、首のシワがくっきり出ているので、タイミングが人とはズレてしまう傾向があります。自分では良かれ、と思って言うことが、相手には『今、なぜそれを?』ということになったり、本当に伝えたいことが伝わりにくい相なんです」■嫌われない最強の鼻ただ、上沼を擁護する意見も根強い。キツい発言をしても嫌われない理由は、鼻と頬にあった。「小さい鼻でだんご鼻、どちらも万人から好かれる相。両方持っているので人気運はかなり持っています。頬も丸く出ているので、何かやらかしても憎めない愛嬌の持ち主です」今回、25年続けてきた番組を急きょ終了させてしまったが、今後への期待はあごに出ているという。「あごが意外とシャープなので、刺激や変化が好きなタイプ。長年やってきた番組を終わらせて、また新たな面白いものを作ろう、という意欲があるのではないでしょうか。生まれ持ったカリスマ性、人気運などを生かして、あっと驚くようなことをしてくれる予感がします」【PROFILE】Love Me Do(ラブちゃん)占い師、風水師、占星術家。東洋、西洋の占術に精通し、『有吉ジャポン』(TBS系)、『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)などテレビ・ラジオ出演多数。最新著書『1秒で分かる!人相術』が光文社より発売中。
2020年07月31日7月24日、上沼恵美子(65)の『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が最終回を迎えた。20年ぶりに出演した小堺一機(64)をゲストに迎え、上沼は冒頭から笑いを連発。「ちょっと私、芸風変えようと思って(中略)すぐ『ガラが悪い』といわれて……」としんみり語る場面はあったものの、ほぼいつもどおりの展開。上沼による挨拶などもなかった。だが終了時に「今回の放送で最終回になります」というナレーションが流れると、上沼の名前でこんな短い文章が映し出された。《25年間という長きにわたって「快傑えみちゃんねる」を1,000回を超えて続けることができたのは支えてくださった視聴者の皆さまのおかげです。本当にありがとうございました》“西の女帝”といわれる上沼の看板番組としては、あまりにもあっけない最後だった――。発端は、7月2日に一部週刊誌が伝えたカジサックことキングコングの梶原雄太(39)への“パワハラ騒動”にさかのぼる。「梶原さんは、’15年から『快傑えみちゃんねる』にレギュラー出演していました。しかし上沼さんは6月26日放送回の収録中に突然、『イラついてんねん、君に!』などと罵倒したそうです。そして3日後には『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)で『梶原くんは東京からの行ったり来たりがしんどいということで』と、一方的に降板を報告したのです」(番組関係者)一部では『快傑えみちゃんねる』で構成作家を務めていた上沼さんの次男が関係していると報じられた。上沼も週刊誌の直撃に対して「息子も責任とって番組を離れます」と明かしていたが、それが今回の番組終了の決定打になったようだ。「上沼さんの次男は気に入らないと、すぐに『二度とお前は使わない』とパワハラめいたメールを送ってくるといわれていました。そのせいで、芸人からの評判はよくありません。放送作家としての仕事も、上沼さんの番組でしか聞いたことがありませんでした。いっぽう、上沼さんはもともと800回あたりで『快傑えみちゃんねる』を降りたかったらしいんです。でも息子に仕事をあげたいという一心で、ずっと続けていました。その次男が番組を離れてしまったため、もう続けるモチベーションが維持できなくなってしまったようです」(芸能関係者)“爽快”とは程遠い幕引きとなってしまった――。「女性自身」2020年8月11日号 掲載
2020年07月29日7月24日、上沼恵美子(65)の冠番組『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が25年間の歴史に幕を閉じた。テロップ1枚で、感謝のメッセージが映し出された最終回。セレモニーもなく、1,056回も続いた長寿番組には似つかわしい簡素な締めくくりだった。関西テレビは21日、「番組として一定の役割を果たすことができたと考え、番組を終了いたします」と発表。その急な幕引きは、世間から注目を集めた。だが司会を務める上沼からは、最終回でもその理由を語られることはなかった。「レギュラー出演者だったキングコングの梶原雄太さん(39)は、『えみちゃんねる』と『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)を6月いっぱいで降板。梶原さんが“礼節”を欠いたことが、上沼さんの逆鱗に触れたそうです。その後、上沼さんは『悪いところがあったら言ってほしい』と局側に相談。現場の意見を聞いた上沼さんが逆上して、『辞めてやる』と啖呵を切ったと報じられました」(テレビ局関係者)“打ち切り騒動”の真相に注目が集まるなか、上沼は27日放送の『こころ晴天』でその胸中を明かした。日頃ネットを見ないという上沼は、「何が起こっているか知らなかった」と告白。『えみちゃんねる』が終了したことについて、「関西テレビと上沼がケンカしている」と報じられたことを全否定した。打ち切りになった経緯について、新型コロナウイルスの影響で「観客を呼べない」「ソーシャルディスタンスを取る必要がある」「ゲストの数が減った」と強調した。自ら「コロナ鬱」と公言するなど、コロナ禍で気持ちが塞いでいたという上沼。当初、局側から「9月までお願いしたい」と頼まれていたことを明かした。しかし上沼の“豪快なトーク”が売りの番組であるため、上沼自身が「元気いっぱいで士気が上がらないと成立しない」と引き際を判断したという。改めて「コロナ禍・25年の節目・(自分の)エンジンがかからなかった」ことが、一連の波紋を呼んだ原因だったと釈明。またライフワークとして25年も続けられたことに、「関西テレビに感謝しています」と何度も繰り返していた。また結婚44年目となる、元関西テレビ役員だった夫の助言も後押しとなったようだ。コロナ禍での放送回を観ていた夫から「普通の話し合いになっている」と指摘され、ショックを受けたという上沼。続けて「至近距離でのやりとりがないとフリートークはやりにくいだろう。卒業時期だな」と、決定打を放たれたことも明かした。「ご主人は、上沼さんが出演する番組を全てチェックしています。強気に見える上沼さんですが、ご主人には従順。上沼さんは専業主婦になるため、一度芸能界を引退しています。ですが次第にフラストレーションを感じ、『自分の時間が欲しい』と復帰。その条件として、“泊りの仕事はしない” “西は姫路・東は京都までしか行かない”といったご主人優先の約束事を交わしていました。いっぽう仕事を続けながらもご主人に尽くしていた上沼さんですが、定年退職したご主人の言動にストレスを感じて体調不良に。18年から別居していますが、『おかげで夫婦仲は良好になった』と喜んでいました。メディアでご主人の不満を披露していますが、同じ業界を知る先輩としても信頼を寄せているのでしょう」(芸能関係者)
2020年07月27日7月22日、上沼恵美子(65)が司会を務める『快傑えみちゃんねる』(関西テレビ)が24日で終了すると報じられた。95年から放送開始された長寿番組が、幕を閉じることとなった。各メディアによると、関西テレビは「番組として一定の役割を果たすことができたと考え、番組を終了いたします」と発表。新型コロナウイルス影響で、視聴者をスタジオに招いて収録する“トークショー”のスタイルを維持するのが難しくなったという。また上沼は、「1,000回を超えて続けることができたのは、支えてくださった視聴者の皆さまのおかげです」とコメントしたという。いっぽうスポニチは同日、レギュラー出演者だったキングコング・梶原雄太(39)に対する上沼の“パワハラ発言”が発端と報じている。「梶原さんは6月いっぱいで、上沼さんとレギュラーで共演していた『えみちゃんねる』と『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)を降板。上沼さんが収録中に、梶原さんを厳しく批判したことが原因だと報じられました。上沼さんはラジオでその理由を、『(梶原が)東京と大阪を行き来するのが大変だから』と説明するも、梶原さんはTwitterで否定。自身の毒舌キャラについて上沼さんは『収録中は営業時間だから演じている』と語っていましたが、舞台裏でも“毒舌”ぶりは変わらなかったようです」(テレビ局関係者)記事によると、上沼は梶原の降板後に「番組を良くしたい」と局側に相談。現場スタッフ達の意見を聞いた上沼は、「そこまで言われるなら辞める」と啖呵を切ったという。また長年共にしたマネージャーが、5月末に辞めていたとも報じられている。“強気な素顔”が報じられる上沼だが、4月13日以降、局側の配慮で『こころ晴天』の出演を6月1日まで見合わせていた。そして復帰後は、情緒不安定を思わせるような発言が相次いでいた。6月8日放送の『こころ晴天』で、コロナ禍でのリモート収録が「やりづらい」と苦言。もしバラエティ番組で定着したら、「私は引退する、絶対」と断言した。6月13日放送の『コロナとラジオ~今こそ、“いつも”を守るために』(ABCラジオ)では、「あの時こんなことあったなぁと、思えるよう本当になりたい。けど、終わりのベルがならない」と憤りを見せていた。また7月20日の『こころ晴天』でも、「いやな世の中になったな、改めて。何にもできないじゃない。コロナ鬱ってあるけど、ちょっと私もそうやな。今」と暗いトーンで語るなど、ネットでは、そんな上沼を心配する声が上がっている。《上沼恵美子、ラジオ面白いからラジオは続けて欲しい。 最近、もう引退しないととか、コロナ鬱気味とかよく言ってるから心配》《上沼恵美子大丈夫かな?心配になる》《上沼さんちょっと心のバランスを崩してる状態なのかな》「上沼さんは、旧知の仲である岡江久美子さん(享年63)が亡くなったことに意気消沈。直後に予定されていた、『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)の収録を取り止めました。上沼さんはテレビとラジオを生きがいとしており、今後も第一線で健闘する気でいました。それだけに収束を願う気持ちは強く、大阪府に1,000万円寄付するほど。ですが、『第2波が恐ろしい』ともこぼしていました。再び感染拡大しつつある今、精神的ダメージを受けているのかもしれません」(芸能界関係者)
2020年07月22日新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の流行を受けて、多くの企業で在宅勤務が導入されました。家で夫婦一緒に過ごす時間が増えるにつれ、ストレスを溜めてしまう人も多いようです。お笑いタレントの上沼恵美子さんは、2020年5月17日放送の情報バラエティ番組『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ系)に出演。妻の不満を代弁した発言が反響を呼んでいます。在宅時間の増えた夫への愚痴番組では、ステイホーム中ならではの夫婦の悩みや愚痴を紹介。寄せられた声に上沼さんがコメントをしています。ある女性は、休校中に子供の面倒をずっとみなければならないことへの愚痴をこぼしたところ、夫から「一緒にいるだけで幸せだろ」といわれたとのこと。上沼さんはこの夫の発言に対し「何目線でいうとんねん」とぴしゃり。子育てを妻にばかり押し付ける慣習に怒りの声を上げました。生まれた時からお乳やって3時間ごとに起こされて、そんでこんなこと(コロナウイルス)が起こって、幸せだろうって。何目線でいうとんねん、偉そうに。あなたの子供でもあるやんか。おかしなもので産んだ人間が育てなあかん、面倒みなあかん、ご飯作らなあかんって決めすぎやねん。「どれだけの苦労とストレスやろ」と(夫は)思ってあげなあかんわ。上沼・高田のクギズケ!ーより引用また、ある男性の「外飲みができなくなり、家では妻からのプレッシャーで酒を楽しめない」という悩みに対しては「飲むな!」と一喝。自分勝手な夫側の発言を一蹴しました。飲みすぎやねん今まで!なわのれんじゃ、赤ちょうちんやいうて、仕事の帰りに一服置いて帰ってきて、あんたそれが楽しかったんやんか、幸せだったんやんか。そんなん奥さんには今までなかったんやで。それを「家ではおいしないねん」て。どの口が言うとんじゃ。裂いたろか。上沼・高田のクギズケ!ーより引用ネット上では放送を見た人たちから共感のコメントが多数寄せられています。・最高すぎる。全部ド正論で笑う。・拍手しながら見てしまった。ステイホームでも絶好調ですね!・男性の愚痴がしょうもなくて笑った。・一緒に見ていた夫に「そうなんだ…本当にごめんなさい」と謝られた。上沼さんの切れ味抜群なツッコミに、スッキリした気持ちになった人もいることでしょう。同じ空間に長く一緒にいるからこそ、夫婦は互いに思いやりの気持ちを持つことが大事ですね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月21日2月23日に放送された『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)で、司会を務める上沼恵美子(64)の発言が注目を集めている。番組では男性が育児休暇を取得するも、育児に協力しないという“とるだけ育休”が特集された。育休を取得した男性3人のうち、1人が育児に費やした時間は1日2時間以下だという。「女性の活躍推進のため、積水ハウスや三菱UFJ銀行といった企業は男性にも育休取得を義務化しました。さらに1月に小泉進次郎環境相(38)が育休宣言したことで、以前よりも注目を集めています。しかし男性の取得率は6.16%と増加傾向にあるものの、浸透率はまだまだ低いのが現状です」(社会部記者)育児経験のあるコメンテーターの宮崎謙介(39)は、「男性が手伝えるのはミルクをあげたり、おむつを替えたりと限られている。その分、家事を手伝わないといけない」とコメント。上沼は宮崎の意見に「その通り!」と賛同した。上沼は「育休=自分の休み」と考えている男性に向けて、「奥さんのために消えてあげて」「夫の昼ご飯作るのもしんどいんや」と“上沼節”で熱弁。さらに出産についても、「女性がどんな気持ちで子どもを産んでいるか。その都度、生きるか死ぬかの出産やで。そこから育児が始まるんです」と語った。23歳で出産したという上沼は、自身の経験を踏まえて「育休というものをもっと重く考えて頂きたい。(夫が)子供を連れて出かけるなどして、子供に懐いてもらってはじめて育休だと思う。育休は妻を休ませるためのもの」と言い切った。視聴者からは賛同の声が次々と上がっている。《言葉はキツいけど、いいこと言ってると思う。育休とは名ばかりで、育児に参加しない人が多すぎる》《その通り!休んで育児を本気でするならいいけど、仕事増やすなら働いてと思う!!育休取って「昼ごはん何?」とか絶対言う人は育休取ったらダメ》《家事と育児全般を安心して任せられるのであれば育休取得は賛成よ》
2020年02月24日タレントの上沼恵美子(64)が1月6日、『上沼恵美子のこころ晴天』(ABCラジオ)に出演。昨年放送された『第70回NHK紅白歌合戦』について苦言を呈した。今回、紅白にゲスト審査員として登場した上沼。94年、95年には司会を務めたこともあった。そんな上沼は昨年の紅白について「私の知っている紅白歌合戦ではなかった」とバッサリ。続けて「NHKホールにいるお客さんを無視し過ぎ」とコメントした。さらに「緊張感ゼロだった」とも回想。この2~3年は紅白を見ていなかったという。それだけに、久しぶりに参加したことで感じたことが多かったようだ。上沼の知っている紅白とは「緊迫感に満ち溢れたもの」だという。上沼は紅白が「歌のお祭り」になってしまい、 “年末の風物詩”という情緒が感じられなかったとコメント。最後に「あれは紅白歌合戦ではない。歌謡祭です。これは考えた方がいいですよ」とNHKに“現場の声”を呼び掛けた。この上沼の発言にネットでは上沼に賛同の声が上がっている。《さすが上沼さん!歯に衣着せぬド正論だな》《そうそう。全曲生バンドで本気の歌合戦を見てみたい》《番組に出演した人がきちんと問題提起できるのはいいことだ》また徳光和夫(78)も、4日放送の『徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー』(ニッポン放送)冒頭で紅白を批評。徳光も上沼と同じように「原点を失っている」と嘆き、「じっくりと歌を聴かせる番組に回帰して」と発言していた。いっぽうで、こんな意見も上がっている。《歌手が吐きそうになるほど緊張して、その緊張がこっちにまで伝わってくるような紅白がもう求められてないってことじゃないのかなぁ、確かにそこまでして絞りだされる声っていうのは人の心を動かすんだと思うけど》《まあ、でしょうね。上沼さんの意見はとてもわかるけれど、紅白歌合戦の形自体が時代に合わなくなってるんだと思う。だからあんなごちゃごちゃした内容になってしまったんだろうな》《紅白歌合戦も変革の時かもしれませんね。昔はどこの家も紅白を見てるのが普通だったのに、今はどこの家も紅白を見ないのが普通になった気がします。好きな番組だからこそ、今一度ガツンと面白くなってほしいですね》出演者が後出しで次々と発表されたことや、紅白出場枠と企画枠があいまいな点も指摘された昨年の紅白歌合戦。果たして、今年の紅白は上沼のような意見が活かされるのだろうか。
2020年01月07日12月22日に開催された「M-1グランプリ2019」(ABC・テレビ朝日系)。初出場で優勝を果たしたミルクボーイに大きな注目が集まったが、審査員・上沼恵美子(64)も負けず劣らず話題を呼んだ。昨年開催された「M-1グランプリ2018」の直後、スーパーマラドーナ・武智(41)がインスタライブを配信。その際、とろサーモン・久保田かずのぶ(40)は「自分目線の自分の感情だけで審査せんといてください」「お前だろわかるだろ、一番右側のな!」と上沼を揶揄。すると武智も「右のオバハンにはみんなうんざりですよ」「更年期障害かって思いますよね」と暴言を吐いた。すると今年の「M-1」のオープニングで司会の今田耕司(53)から「今年もありがとうございます!来ていただいて」と声をかけられた上沼は、会場から大きな拍手が送られるなかで「更年期障害を乗り越えまして」とコメント。スタジオが笑いに包まれると、「将来が決まるわけですから、それを私たちが担ってるわけですから」と告白。出演芸人に気を使いながらも「いつも真剣にやってるのに、いらんこと言うなよ!」と画面に向かって啖呵を切った。さらに歌がモチーフとなったネタを披露したニューヨークの審査後、「たった4分のネタの中で歌だけで、あれだけ引っ張っていくっていうのはすごい」と絶賛。しかし「歌は難しいから……」「あら、こんなところにこんなものが」と、おもむろに自身のCD「時のしおり」を宣伝。「Amazonでずっと1位でございます」「よろしく!」と呼びかけた。その奔放ぶりにネットでは《自分のCD宣伝しないでほしい》《ちっとも面白くなかったし場がしらけた》といった声が。そのいっぽうで《「審査員という立場にも関わらずCDの宣伝をする大御所」というボケ。大御所であそこまで爪痕残そうとする姿勢は拍手ですね。批判を恐れてない》と感嘆する声も上がっている。さらにはからし蓮根の審査中に突如、和牛に怒り出した上沼。和牛に対して「このステージは僕のもの、リサイタル!みたいな」「緊張感のない、そういうぞんざいなものを感じました」とコメント。さらに「大御所みたいな出方して」と揶揄。和牛がチャンピオンになるよう期待してきたと明かし、“敗者復活”で決勝に挑戦した和牛に対して「決勝まで残りくさらんかった!それが腹立つ」と非難。そして「いいぞー!頑張れー!」とからし蓮根にエールを送った後に「私は寝る!」といい、“上沼劇場”の幕を下ろした。Twitterでは上沼のコメントに《私情挟み過ぎで見ててあまり良い気しなかったな》《なんで好きな芸人を上げるために和牛を落とす必要があるの?》と否定的な声が上がっている。いっぽうで、こんな声も上がっている。《こなれたようにやってる和牛思い出して、何度も出てるだろうけどM1は和牛の庭じゃない、漫才師が目指す最高峰の舞台だって言いたかったのかなって思った。M1リスペクトを感じたよ》《上手さじゃなく、一生懸命かける熱量が何より大事だと思う》批判をものともせず自身のスタイルを貫く姿勢に、《上沼無双乱舞》《傍若無人上沼無双》といった声も放送中に上がっていた上沼。「M-1」で審査を務めるたびに注目を集めており、やはり外せない存在なのかもしれない。
2019年12月24日俳優・田中哲司と大森南朋、そして映画監督、俳優としての顔も持つ作・演出の赤堀雅秋。この3人による演劇ユニットの最新作『神の子』が、本日12月15日に東京・本多劇場にて開幕する。「しがらみにとらわれず、真摯に舞台を創る場」を求めた3人の思いが初めて実現したのが、2016年上演の『同じ夢』。郊外の精肉店を舞台にしたこの作品に手ごたえを感じ、「また次やりたいね」と交わしてから約4年。第2弾となる今回は、3人のほか、長澤まさみ、でんでん、江口のりこ、石橋静河ら存在感が際立つ面々が加わっての上演だ。警備員として働く池田(大森南朋)、五十嵐(田中哲司)、土井(でんでん)は、行きつけのスナック、趣味のパチンコと常に一緒にいる。3人そろって独身で貧乏。目的も展望もない生活にウンザリしつつも、抜け出すほどのヤル気はなく、漠然とした不安の中でただ日々をやり過ごしていた。ある日、池田に若くきれいな田畑(長澤まさみ)と斎藤(石橋静河)というふたりの女が声をかけてくる。彼女らの誘いを受け、池田は街頭でのゴミ拾いボランティアに参加することに。呆れるほど単調な日常の中に小さな変化が兆す。田畑との出会いにほのかな夢を見る池田。それは、男たちにとって幸か不幸か……。生きることに不器用な人間たちの閉塞感を、独特のユーモアも絡ませた会話であぶり出す赤堀。今作でも「底辺にいる人たちがうごめいている現代の無常観を表現したい」と話す。赤堀が描く世界に真正面から向き合うキャスト陣が、どんな表情を見せてくれるのか。濃厚で沁みる物語をしっかりと受け止めたい。コムレイドプロデュース 『神の子』は、12月30日(月)まで本多劇場、1月7日(火)から9日(木)まで愛知県産業労働センター ウインクあいち、1月13日(月)に福岡国際会議場 メインホール、1月16日(木)に広島JMSアステールプラザ 大ホール、1月18日(土)・19日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、1月23日(木)に長野・サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール、1月26日(日)に静岡・浜松市浜北文化センター 大ホールにて上演。文:伊藤由紀子
2019年12月15日俳優の向井理が10日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで行われた主演舞台『美しく青く』の初日前会見に、作・演出の赤堀雅秋、共演の田中麗奈とともに出席した。劇作家・演出家・俳優の赤堀雅秋が作・演出を手掛ける本作は、震災から数年が経った集落が舞台。それぞれの日常を取り戻そうとするも、繰り返される獣害に悩まされる自警団の男たちやそのまわりの人々の姿を通して、人間の不毛な営みと日常の愛おしさを独自の視点から描く。向井は「稽古期間は長かったわけではないですけど、濃密な稽古期間を経験できました」と手応え。「明日本番ということで変に気合いが入りすぎないように、自分がコントロールできないくらいにならないように、心を整えて明日を迎えられたらと思います」と意気込みを語った。向井が演じるのは、猿害対策に奔走する自警団のリーダー・青木保で、その妻・直子を田中が演じる。向井は自身の役どころについて「一生懸命生きている人」「逃げたりするのも人間の側面。そういう誰にでもある衝動を抱えながらちゃんと生きている普通の人」と説明し、見どころを聞かれると「猿が出てきます」と一番のポイントに挙げて笑った。また、赤堀との初タッグについて「すごく細かいですけど、思っていたより優しいです。ガンガン演出はされるんですけど、丁寧で、そんなビビることもなく、キャッチボールしやすい人」と印象を語り、「その通りだなと思うことが多くて、もっともっと違う視点でお芝居を構築していかないといけないなと思いました」と刺激を受けているようだ。舞台『美しく青く』は、7月11~28日に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン、8月1~3日に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。
2019年07月10日中村獅童念願の企画、オフシアター歌舞伎『女殺油地獄』が、ついに5月11日(土)、その幕を開ける。歌舞伎では初となる倉庫と新宿歌舞伎町での公演。演出の赤堀雅秋とともに、創作真っ只中の稽古場で話を聞いた。【チケット情報はこちら】『女殺油地獄』といえば、これまで数々の名優によって演じられてきた近松門左衛門の傑作。借金で首が回らなくなった放蕩息子の与兵衛が、金欲しさがゆえに親身にしていたお吉を殺めてしまう。獅童は「今起きてもおかしくない事件」と表し、「赤堀さんは日常を切り抜くのが非常に上手な演出家さん。これも殺しは殺しですが、どこかその人たちの日常というか、気づいたら殺人鬼になってしまったような……。そういった日常を淡々と見せていければと思っているんです」と続ける。赤堀も「表現する場所が演劇だろうが、映画だろうが、今回であれば歌舞伎だろうが、僕がやっているのはただ単に人間を見せていく、目の当たりにしていただくということだけ」と、歌舞伎の現場でも普段と変わらぬ姿勢を貫く。さらに「だからものすごく地味だと思いますよ」と笑い、確かに稽古風景を見ても、派手な仕掛けやアクションは皆無。ただ通行人役の俳優に対しても、「エキストラみたいな芝居をしないで」と声をかけるなど、すべての登場人物を生きた人間へと変化させていく。注目の共演者には、大人計画の荒川良々が歌舞伎に初参加。荒川と歌舞伎の相性について、「めちゃくちゃいいと思いますよ」と赤堀も太鼓判を押す。「ただ古典と言われるものも、もとは歌舞伎俳優さんがゼロからつくり出したものですよね。その点、荒川くんもまず“荒川くん”という素材がそこにあって、彼がお客さんに対して何をやったら1番面白いかをゼロから考えていく。そのつくり方は歌舞伎であろうが、普段とまったく変わらないと思います」獅童にとって荒川は長年の友であり、待望の歌舞伎初共演。荒川の稽古場での様子について、「全然違和感がないんですよ。白稲荷法印というインチキ祈祷師の役で、もちろんひとつの型はあるんですが、それをあの人が自分なりの捉え方で演じた時のインパクトがものすごくて!」と驚きを隠せない。さらに赤堀も「だからこれを機に、普段歌舞伎を観ない人にむしろ来て欲しいですね。こんなに面白いものだとか、こんなにゾクゾクするほどカッコいいものだとか。僕らが歌舞伎の入り口になれたら、それはすごく嬉しいことだと思います」と期待を寄せた。公演は5月11日(土)から17日(金)まで、東京・天王洲アイル 寺田倉庫、5月22日(水)から29日まで(水)東京・歌舞伎町 新宿FACEで上演。チケットは発売中。取材・文:野上瑠美子
2019年04月26日12月2日に放送された『M‐1グランプリ2018』(テレビ朝日系)で審査員を務めた上沼恵美子(63)。率直な講評で会場を沸かせていた上沼だが、それに不満を抱いたとろサーモンの久保田かずのぶ(39)とスーパーマラドーナの武智正剛(40)が打ち上げの様子をSNSで中継し猛批判。「右のおばはん更年期障害かと思いますよね」など女性蔑視ともとれる発言も飛び出し、一大騒動に。さらに、上沼は自身のラジオ番組で「こんな年寄りが座って、偉そうにしてる場合じゃない」と審査員の引退を示唆。一部報道では上沼が2人に対して激怒しているとも報じられていた。果たして、“西の女帝”は今何を思うのか――。真相を確かめるべく本誌は、大阪にある上沼の自宅へと向かった。12月5日の夕方、買い物から戻ってきた上沼。本誌記者が直撃したところ、彼女はゆっくりと重い口を開いた。――久保田さんと武智さんの発言についてどう思われますか?「なんか言ってたそうですね。でも全然詳しく知らないんです」――動画については?「見てないんです。ごめんなさいね。パソコンには疎いもんで……」――2人が直接上沼さんに謝罪をしたいと言っている話もあるようなんですが。「いいって。そんなことする必要ないです」そう語る上沼の口ぶりは意外にも穏やか。さらに、驚きの一言が飛び出した。「私思うんです。お酒を飲んでくだをまくことなんてのはよくあること。だからね、天下取ったらいいんですよ。彼らがダウンタウンのようになったら何言おうが失言になりませんからね。頑張って、日本一の漫才師になってほしいと思います」上沼が口にしたのは怒りではなく、2人への激励だったのだ。そして自らの、“引退宣言”についても真相を語り始めた。――今回の騒動が原因で審査員を引退されるんですか?「それは違います。私ももう年寄り。だから審査するよりは、出場者として出たいと冗談で言っただけです(笑)」――では、来年の続投も期待していいのでしょうか?「それは、来年にならないとわかりません。ただ、毎年松本人志さん(55)が強く誘ってくださるんです。なので毎年お受けしています」続けて、一部で『好き嫌いで決めているのでは?』と批判を受けていた自身の審査についてもこう語り始める。「実は、(好き嫌いで審査していると)受け取られた部分については失言かなと反省しているんです。特にミキに『決勝に残ってほしい!』と言ってしまったのは、私情が絡んでいました。そこは反省しています。でもね、漫才はちゃんと審査したつもりです。得点に好きとか嫌いとかは、いっさい入れておりません!私は漫才だけを見てちゃんと審査した自信があります。だって皆さん頑張っているんですもの。人生がこれで変わるわけですから」そんな上沼だが、次の質問には思わず表情を曇らせた。――武智さんが上沼さんのことを「更年期障害」と批判していたのですが……「そうなんや……それは無礼やな!更年期障害というのは40代でやってきます。私はもう63歳なので、ないです。更年期障害なら、(あれだけ大変な)審査員は務まりません!」直撃のなかで、唯一顔をしかめて怒りを見せた上沼。それには“ある理由”があった。「上沼さんは今年3月、自身の番組で“夫源病”と診断されたことを告白しています。夫の存在がストレスになり、妻の心身に不調が現れるという状態のこと。更年期障害の中年女性が不調になる原因の1つにも、夫の存在があるといわれています。上沼さんもご主人の定年とお母さまの死が重なった3年ほど前から、不調を訴えはじめていました。フラフラすることも多く、周囲にも『しんどい……』と語っていたそうです。そうした経験をした彼女だからこそ“更年期おばはん”発言はさすがに見過ごせなかったのでしょう」(上沼の知人)それでも最終的には、後輩の失言にも“許し”を与えた上沼。この流れなら、自身の冠番組である『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ)に2人が出演する日も近いのでは?記者がそう聞いてみると、「いや~、その気はまったくないです(笑)」そう言って記者を笑わせた上沼。“西の女帝”の素顔はどこまでも悠然としたものだった――。
2018年12月11日上沼恵美子(63)が12月3日に出演したラジオ番組「上沼恵美子のこころ晴天」(ABCラジオ)で、M-1の審査員を引退すると宣言した。2日に開催された「M-1グランプリ2018」(テレビ朝日系)の決勝戦を回想し、「私みたいな、こんな年寄りがね、ポンっと座って偉そうにしている場合ではないんですよ」とコメントした上沼。さらに「だからもう、私は引退します」と発言した。上沼といえば近年M-1では公開説教が名物となっており、激怒されるコンビのことを“上沼枠”と呼ぶことも。特に昨年、「よう決勝残ったな!」と言わせしめたマヂカルラブリーは大きな話題を呼んだ。いっぽう本年はそのクセのある芸風から「上沼枠か?」と多くが予想していたトム・ブラウンを、上沼は「大熱演。感動しました」と激賞。拍手までしていたことから《日本国民「トム・ブラウンの漫才で上沼恵美子がにこやか……!?」》《上沼恵美子????どうした????みんなの期待を裏切るなよう!!!!!!トムブラウンを叱ってやってくれよう!!!!去年のマヂカルラブリーが報われへんやないかぁぁあ!!!!!!!!》と驚きの声が上がっていたばかりだった。その口ぶりが常に話題の的となってきた上沼の引退宣言。Twitterでは惜しむ声が上がっている。《え、上沼恵美子M-1の審査員辞めちゃうの? いるからドラマがあるのに》《批判多いみたいやけど 割と普通に評価してる思うんだがな》《強烈な審査員が居なくなるのは寂しいね。上沼恵美子さんみたいな枠は絶対必要だと思うな。機械が審査してるんじゃないんだから、それも楽しむぐらいじゃないと》また上沼の代わりに《博多華丸・大吉先生を呼んで欲しい》《吉田豪がM-1の審査員になったら面白いと思う》《前のM-1歴代チャンピオンで審査かなあ》といった声も上がっているが――。それもまた、来年のお楽しみになりそうだ。
2018年12月03日タレントの上沼恵美子が、3日に放送されたABCラジオ『上沼恵美子のこころ晴天』(毎週月曜 12:00~)に出演し、長年務めてきた『M-1グランプリ』の審査員を「引退します」と話した。上沼は「ありがたい光栄な話やと思うんですよ」と感謝を述べ、「前半はだれましたよね。よく残ってきたなっていう漫才が続きましたよね」としつつも、「最後に行けば行くほど盛り上がっていきました」と振り返った。最年少で優勝した霜降り明星を「20代2人にして、成し遂げたという感動ですよ。『M-1』が若くなったという意味では本当にうれしいです」と評した。また、最終決戦において、自身は和牛に投票したことについて「和牛は完成度が高い。いとし・こいしさんかと思いました」と明かし、「勉強になった。私は良いもんを見させてもらったなと思った。霜降り明星のはじけたのと、和牛の名人芸と」と絶賛した。そして「私みたいな年寄りがあんな所に座って偉そうにしてる場合じゃないんですよ。だから私は引退します、審査員を」と宣言。「むしろ(出場者として)出たいですね」と話すと、「そっち? そっちやったんすか」とツッコまれていた。
2018年12月03日上沼恵美子(63)が結婚41年目の夫と別居状態にあると7月25日発売の女性セブンが報じている。同誌によると上沼は趣味に夢中で家事も一切しない夫の存在がストレスとなり、近年は体調を崩しがちだったという。今年3月には「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)で、夫の言動が大きなストレスとなり不調となる「夫源病」と診断されたと告白していた。たびたび夫との関係についてテレビで愚痴を漏らしていた上沼だが、実際は心のSOSが出るほど参っていたようだ。そんな彼女に、ネットでは《上沼さんがメンタルやられるなんて信じられない》《姑にも尽くし主婦業もきちんとこなしてきて世の中に笑いも届けてしまう上沼さんには、どうか楽しく穏やかに暮らしてもらいたい》と同情の声が上がっていた。また別居報道によって、こんな“意外な期待”も膨らんでいた。「もともと歯に衣着せぬ発言で評判の上沼さんですが、今回の件で繊細な一面が明らかとなりました。これまで関西での活動を守り続けてきた彼女ですが、夫と距離を置く意味でも『今こそ関東進出を!』と待望論が浮上しています」(芸能関係者)関西では絶大な人気を誇る上沼。東京で第二の人生を……となるだろうか。
2018年07月26日漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2017」の決勝が12月3日に都内で開催されたが、審査員を務めた上沼恵美子(62)の言動が話題となっている。 上沼は審査員7名すべてが80点台を出し最下位となったマヂカルラブリーについて、司会の今田耕司(51)からコメントを求められた際に「ごめん、聞かないで」と下を向いて考え込んだ。さらに審査員という立場について「好感度上げたかったら、いい点数をあげればいいが、本気で(決勝の舞台に)呼んでるんで、本気で言ってます」とシビアにならざるを得ない心境を吐露。 マヂカルラブリーの2人が「こちらも本気でやってるんですが……」と反論すると、「本気でやってるっちゅうねん、こっちも!」と大激怒。「一生懸命やってるのは分かるけど、好みじゃない。よう決勝残ったなと思って」と続けた。 そんな辛口コメントに視聴者からは≪怖い≫≪ムキになりすぎじゃない?≫といった“言い過ぎ”と捉える声が浮上。だがいっぽうでは≪愛があるから厳しいんやで≫≪正直俺もおなじ意見≫など、上沼に同調する意見もあった。 その辛口コメントから“西の女帝”とも言われる上沼。しかし彼女自身も、これまでストイックな芸能生活を送ってきている。結婚ののち一度引退したものの、長男の出産後に復帰。以降、家庭との両立を目標に仕事をしてきた。仕事で多忙を極めるなかでも家事や二人の息子の子育てといった主婦業にも一切手を抜かず、姑の介護にも最後まで寄り添っている。 8月に放送された「快傑えみちゃんねる」(関西テレビ)では仕事と主婦業の二足の草鞋について「一番楽なのは仕事。視聴率を上げるのは自分の力。自分が汗をかけばいい」「子供は産んだらおしまいじゃない。そこから(が大変)」と告白。芸人であっても母であっても常に全力を尽くしてきたからこその、シビアな一面を覗かせていた。 マヂカルラブリーは「来年は上沼さんを笑わす一年にする!」と豪語している。だが、そのハードルはことのほか高そうだ。
2017年12月04日6月28日付けの松居一代(60)のブログで話題となった上沼恵美子(62)。 松居はブログ中で名前こそ明かしていないものの、昨年2月にテレビ番組で“火野正平(68)とモーテルから出てきた”と報じられたことに法的措置を取ったと明かしていた。その番組で揶揄したのが、上沼ではないかと囁かれているのだ。 「上沼さんといえば、番組ゲストに対する“えり好み”が激しいことで知られています。でも彼女は関西を代表する女性司会者。その意向は絶対なので、誰も逆らえないんです」(テレビ局関係者) ただし実際にはキャスティングに直接口を出しているわけではない。収録中や収録後の上沼の言動をスタッフが“忖度”し、出演可否を決めているというのだ。 「上沼さんへの楽屋あいさつも、スタッフが気を使い過ぎるあまり自由に行けません。スタッフが決めたタイミングで行かないといけないため、楽屋前に行列ができることもあるほどです。ベテランの出演者まで並ばされていたこともあって、驚きました」(番組関係者) さらに上沼の番組では、他の番組にはない“暗黙のルール”があるという。 「“ゲストは上沼さんのために必ずお土産を買って行かなければならない”というものです。しかも番組中で渡すのではなく、あくまで裏側で渡すためのものです。だいたいはお菓子や軽くつまめるものですが、なかには高級バッグを“献上”している人もいました」(前出・番組関係者) 圧倒的なトーク力とユーモアを持ち“西の女帝”とも言われている上沼だが、周りの過剰な忖度ぶりで“裸の女王様”にならないことを願うばかりだ。
2017年07月08日赤堀雅秋が作・演出を手掛ける最新作舞台、M&Oplaysプロデュース「流山ブルーバード」が、12月8日(金)より東京・本多劇場にて上演、来年より島根、大阪ほかにて上演されることが決定した。本舞台は、『葛城事件』の脚本・監督や、舞台「世界」の作・演出などを手掛け、人間の根底にある無様さや滑稽さをあぶり出し、残酷さや狂気までも丁寧に描いて独特の世界観で見るものに迫る赤堀氏の書き下ろし作品。あるさびれた地方都市を舞台に、いまにも社会からこぼれ落ちそうな4人の若者と、彼らを取り巻く冴えない大人たちによる青春群像劇が描かれる。社会からこぼれ落ちそうな若者たちには、『森山中教習所』「Nのために」など映画やドラマ舞台などで活躍する賀来賢人を中心に、「恋仲」「仰げば尊し」の太賀、「侠飯~おとこめし~」『深夜食堂』の柄本時生、来年公開予定の『曇天に笑う』に出演が決定している若葉竜也という多彩なジャンルで活躍する実力派若手俳優が集結。さらに、皆川猿時や小野ゆり子、平田敦子など個性的な大人たちが脇を固め、一筋縄ではいかないキャスト陣が、無骨で繊細な赤堀ワールドに挑む。なお、前売りチケットは10月上旬より発売を予定している。M&Oplaysプロデュース「流山ブルーバード」は12月8日(金)~27日(水)東京・本多劇場にて上演。※ほか2018年に島根、大阪、広島、静岡、大田区(東京)にて上演(cinemacafe.net)
2017年05月19日赤堀雅秋作・演出の舞台『世界』が1月11日(水)、東京・シアターコクーンで幕を開ける。同劇場では第3弾となる今作で、赤堀が目指すのは、市井の人々の暮らしから、この“世界”のあり様を見せることだ。自身の劇団や映画で追求してきた繊細で生々しい空気感が、シアターコクーンという空間にどう立ち上がるのか。稽古も仕上げに入っている赤堀に聞いた。舞台『世界』チケット情報物語は、とある地方都市で町工場を営む家族の父親がその妻から突然離婚届を突きつけられたところから始まる。大きな事件が起こるわけではないが、夫婦の離婚問題を軸に家族とその町の人々の事情がじわじわと見えてくる。「シアターコクーンにおいて、これほどどうでもいい台詞が羅列していることは、史上初めてじゃないかと思うんですけど(笑)。それぐらい今回の作品は、市井の人々の卑近な描写の連続になっていて。そこから何か、今の世界の空気とか、漂う雰囲気みたいなものが透けて見える作品になればいいなと目論んでいるんです。もちろん、劇作家や演出家は、現在の空気をどう掴み取ってどう表出するかということが仕事だと思うので、何も特別なことではないんですが。ただ、些細なドラマを丁寧に紡いでいくことが自分の作家性だと思うので、今回はそこに地に足を着けて取り組んでいきたいと思っているんです」。登場するのもまさに卑近な人物たちだ。風間杜夫が演じる父親は「終始最低な男」。大倉孝二が演じる息子は、「ずるくてだらしないしおれた中年」。早乙女太一が演じる従業員は「ゲスな若者」で、これが初舞台の広瀬アリスが演じるのは「無自覚な悪意を持つ風俗嬢」である。「舞台でも映像でも、僕が役者さんに求めるのは、本当にその人物として佇んでもらいたいということだけ」という赤堀の演出のもと、いずれの役者も、赤堀の世界でしか出せない感情を見せることになるだろう。タイトルの『世界』は、「大仰でバカバカしい感じが面白いと思ってつけた」のだと赤堀は言う。「自分の根っこが高尚ではないので高尚なものは描けない。コアな演劇ファンというよりは、地元の友人とか、演劇的素養のない人に向けて、どういう想像力が喚起できるかっていうことが、自分のやるべきことじゃないかと思っているんです。むしろ、そういう人に届かなかったら作ってる意味がないんじゃないかなと」。高みからは見えない世界を描く。赤堀のそんな強みが全開する舞台になるはずだ。公演は1月11日(水)から28日(土)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演後、2月4日(土)・5日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールでも上演する。チケットは発売中。取材・文:大内弓子
2017年01月06日タレントの上沼恵美子が司会を務める関西テレビのバラエティ番組『快傑えみちゃんねる』(毎週金曜19:00~19:57 ※関西ローカル)が、きょう18日の放送で900回を迎え、ハワイロケを敢行する。同番組は1995年7月10日にスタートして22年目に入り、女性メイン司会で、現在もゴールデン帯に関西で放送されている民放バラエティ番組としては最長記録(関西テレビ調べ)。これまでの全899回の平均視聴率は12.9%(ビデオリサーチ調べ・関西地区)という人気番組で、上沼は「奇跡の900回だと思います。これから先、どこまで走れるかわかりませんが、このメンバーでまだまだ頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」と感激の様子だ。そこで、今回の900回スペシャルは、上沼、太平サブロー、梶原雄太のレギュラー陣に加え、花田虎上と仁科克基を迎えて、ハワイの上沼家別荘でぶっちゃけトークを展開。「正直勘弁してほしいと思っている共演者」や「今年話題になった芸能人のスキャンダル」のほか、「こんな新婚旅行はイヤだ!?」をテーマに、エピソードを明かしていく。さらに、上沼行きつけのチャイニーズレストランや、注目スポット「ワードセンター」なども訪れ、ハワイの最新情報もレポートする。
2016年11月18日いま注目の劇作家・演出家、赤堀雅秋によるシアターコクーン第3弾「世界」が来年1月より上演されることが決定。本公演にて女優・広瀬アリスが初舞台を踏むことも分かった。劇作家、脚本家、演出家そして俳優でもある赤堀さん。赤堀監督第2作となった三浦友和主演の映画『葛城事件』はヘビーな内容でありながら公開前から話題を集めていた。そして、赤堀雅秋×シアターコクーン第3弾となる今回。初登場となった2014年の「殺風景」では、実際の凄惨な殺人事件を描き、家族と土地の歴史と因縁をじりじりと炙り出してみせた。続く昨年の「大逆走」では一転、オフビートな笑いを提供。ダメな男たちと不思議な女たちの一夜の大暴走を抽象的な空間のなかに描き、新境地を開拓していた。今回上演される「世界」は、地方都市で町工場を営む家族を中心に描き出される街、工場、そして家族。逃れられないミニマムな人間関係。様々な波紋が広がるなか、日々の営みは続いていく。繊細で丁寧な人間の描写、陰影あるキャラクター造形、そして溢れだす生々しい感情…。これぞ赤堀ワールド! と満を持して真骨頂をみせる舞台となるにちがいない。またキャストには、先日発表された単独主演作『L -エル-』が話題となり、本作品が初舞台となる広瀬さん。赤堀作品に初参加となる演劇界の重鎮・風間杜夫。3作品連続の登場となる、赤堀ワールドになくてはならない存在である大倉孝二。そして、久しぶりのストレートプレイになる早乙女太一。劇団公演にも客演して赤堀ワールドを体感済みの鈴木砂羽。そのほか、青木さやか、高畑裕太、梅沢昌代、福田転球が出演。さらに役者としての赤堀さんも重要な役どころで登場予定とのこと。誰がどんな役で登場するのか? ベテラン組のなかで広瀬さんがどう熱演するのか? 多彩な顔ぶれでの書下ろし新作に期待が膨らむ。なお、本公演のチケットは10月29日(土)より一斉発売となる。舞台「世界」は2017年1月11日(水)~Bunkamuraシアターコクーン(東京)、2月4日(土)、5日(日)森ノ宮ピロティホール(大阪)にて上演。(cinemacafe.net)
2016年08月12日俳優・新井浩文が18日、都内で行われた映画『葛城事件』(6月18日公開)の初日舞台あいさつに、三浦友和、若葉竜也、田中麗奈、赤堀雅秋監督とともに登場した。同作は、劇団THE SHAMPOO HATの赤堀が監督・脚本を務め、2013年に上演された舞台を映画化した作品。抑圧的な父親(三浦)によって長男(新井)はリストラ&孤立、妻(南果歩)は精神を病み、次男(若葉)は無差別殺傷事件を起こして死刑囚になるという、壮絶な家族の物語を描く。舞台版にも出演した新井は、役者としても活躍する赤堀監督に「俳優としては正直、うちの方が上なんです」と断言。しかし、「監督としてはすごく好きですよ。脚本も好きだし、演出も好きだし、カット割りも好きだし」とラブコールを送った。また、キャスト陣で飲みに行った際に、酔っ払った赤堀監督が「やべえ、今三浦友和と飲んでる」と何回もつぶやいていたことを暴露。新井が「何言ってんだこのおっさん!」と愛情を込めて突っ込むと、赤堀監督も「もうやめよう……」とたじたじになっていたが、新井は「そういう可愛らしい部分がたくさんある、人間的な人です」とフォローのコメントで締めくくった。三浦は映画『64‐ロクヨン‐後編』(6月11日公開)にも出演しているが「『64』は全国323館、『葛城事件』は全国13館」での上映と発言すると、会場は驚きに包まれた。三浦は、館数の違いに触れつつ「それでも映画としてみなさんに見ていただけて、同じ土俵に上がっています。『64』も好きですし、この映画にも愛情を持っているんです。だから、ミニシアター系と呼ばれる映画を、みなさんのお力で発展させていただきたい」と、観客にメッセージをおくった。
2016年06月18日2月5日、東京・シアタートラムで赤堀雅秋作・演出の新作『同じ夢』が開幕した。舞台『同じ夢』チケット情報喫煙者の肩身が狭くなり続けている昨今。会社や店でも、喫煙可能な場所はどんどん減っている。この作品の中では、タバコを吸わない家主の取り決めで喫煙していいのは台所の換気扇の下だけだ。登場人物たちは代わる代わるここでタバコを吸う。その姿はまるで己の人生に休符を与えているかのようだ。ステージには古びた一軒家の台所と居間のセットが。物語は、印象的な赤い照明のなか、光石研演じる昭雄が黙々と掃除機をかけているシーンから始まる。ここは千葉のパッとしない商店街にある精肉店の自宅部分。二代目の昭雄は真面目に働くが、先代の頃からいる従業員(赤堀)や昭雄の飲み仲間で文房具屋の秀樹(田中哲司)は台所でダラダラとだべっている。今日は昭雄の妻の命日。10年前、交通事故で亡くなったのだ。その時妻と接触したトラックに乗っていた田所(大森南朋)は今年も線香をあげに来る。昭雄や、昭雄の娘の靖子(木下あかり)にはもう、田所を恨んでいる様子は見られない。そこへ寝たきりの昭雄の父を介護しに、ヘルパーの高橋(麻生久美子)がやってくる……。近所に新しいマンションが建ってもさほど活気が戻るわけでもない商店街。そんななか、痴呆の始まった親を抱え、もてあます男たち。何かを諦めたように介護の仕事をこなすシングルマザー……。なんとも言えない閉塞感の漂うなかで、彼らは延々、なんでもない会話を続ける。赤堀の作品に登場する人物たちは、目標に向かって進んでいるわけでも、停滞する日常から脱しようとあがくわけでもない。ただ置かれた現状の中で毎日息をしている。それぞれの鬱屈を抱えながらも、決してそれを明確に見せることもない。『同じ夢』では、観客はそんな人々のある日の日常を覗くだけ、とも言える。だがたった2時間で、この見栄も向上心もない人々が、愛おしくてたまらなくなる。どうしようもない人の粗野とも見えるふるまいが、気持ちを少し救いさえする。赤堀は今作で表現したものが「僕の原点であり、20年前から変わらず目指すべきところ」と語っている。確かにその通りだが、光石や田中をはじめとした手練れの役者たちによってこの作品はさらに研ぎ澄まされ、赤堀の集大成とも言える作品になっているように見える。ちょっとした会話、ほんのわずかな間に静かに心を揺さぶられる、ぜいたくな舞台だ。東京公演は2月21日(日)まで。その後、長野、茨城、愛知、兵庫、広島、福岡を巡演。取材・文:釣木文恵
2016年02月08日昨年に続き、シアターコクーンでの赤堀雅秋新作書き下ろし第二弾『大逆走』が決定。主演の北村一輝に高まる期待を聞いた。舞台『大逆走』チケット情報――5年ぶりの舞台に加え、劇作・演出の赤堀さんとは初めての創作です。北村赤堀さんが自作戯曲を初めてご自身で監督・映画化した『その夜の侍』(2012年)を観て、とても感銘を受けました。僕も仕事をしたことがある俳優さんたちも出ていて、彼らが本気でぶつかり、作品を楽しんでいるのが伝わってくる。カットやアングルなど「どう見せようか」という意図や思惑以前に、(胸を拳で叩きながら)ココに確かな「熱」があると感じました。もうひとつ、赤堀さんがシアターコクーン初進出した作品『殺風景』も映像で拝見して、これも良かったです。出演する俳優が、一般的なイメージや良いとされるところ以外の顔をちゃんと見せている。しかもプログラム読んだら、赤堀さんについて俳優たちがボロカスに書いていたんですよね(笑)。「ああ、この人は信じられる」と思いました。――実際に話された赤堀さんの印象は?北村まだ、お互いを知るほどの話は何もできていません。でも好きとか嫌いに関係なく、一緒に戦える人じゃないかな、と。僕ら俳優にとって意見を言い合ったり、対立することがあっても、ものをつくる過程でならばすべてワクワクする出来事。そういう時間を共有できる人だと思います。――舞台と映像では、演技や気持ちのうえで変わるところはありますか?北村技術的なこと、2階席の奥までせりふをいかに届かせるかなどは考えますが、根本にある気持ちや心構えに違いはないと思っています。ただ、やはり生身の大勢の観客の前に立つことに恐怖は感じますね。舞台の場合いつも以上に準備し、ベストな状態で臨みたいと切実に思います。最悪の場合は「前の人にかぶって自分を見えないようにする」という、奥の手もがありますし(笑)。――北村さんが見えないのは、観客には非常に残念なことです……。北村(笑)とにかく舞台は緊張しますね。それは自分の中に、「北村一輝という俳優をどう見せるか」という余計な意識があるからで、そんな気持ちが起きないほど全力で作品を生きられるのが最高の状態。だから、この公演では緊張しないのも目標のひとつですね。赤堀さんと彼の作品世界が持つ、計算など一切ない不器用さと、その奥にわだかまる「熱」。それらはきっと僕を作品のなかに深く引き込み、つまらない自我を忘れさせてくれると思います。公演は10月9日(金)から25日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーン、10月29日(木)から11月1日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。東京公演は先行抽選プレリザーブを受付中。取材・文/尾上そら
2015年07月13日河原雅彦が演出、劇団THE SHAMPOO HATの赤堀雅秋が脚本を手がける『阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ』が9月21日、東京・本多劇場にて開幕した。ふたりがタッグを組むのは今回が初めて。初日にさきがけて、同日昼に公開舞台稽古が行われた。『阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ』チケット情報植原卓也や橋本淳をはじめとした若手俳優のほか、劇団拙者ムニエルの看板俳優・加藤啓や、映画『SR サイタマノラッパー』で主演を務めた駒木根隆介、劇団、本谷有希子でおなじみの吉本菜穂子、劇団猫のホテルの市川しんぺー、真面目な風貌にユーモアあふれる台詞回しで舞台やTVで活躍する伊藤正之といった、個性豊かなキャストが顔を揃えるのも見どころのひとつ。物語はとある田舎の村が舞台。祖父の代から続く金物屋を継いで暮らしている小峰春彦(橋本)は、わけあって入院している。入院中、春彦は不思議な夢をみるようになる。そんな折、村では連続通り魔事件が発生。ベテラン刑事の高橋国男(市川)は部下の石井秀樹(植原)とともに捜査にあたるが、手がかりといえば現場に残されたネジだけ。なかなか犯人をみつけることができず事件は長期化。そんなある日、万引き常習犯として捕まった池田翼(駒木)は「犯人を知っている」と言いだし、奇妙なことを話し始める。タイトルの『阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ』はことわざで「愚か者がだらしなく伸ばしている鼻毛は、トンボを繋ぐことができるほど長く、大変愚かである」という意味。登場人物たちは、普通に生活しているのに全員何かが狂っている。その狂っている様子に一瞬、面食らってしまうものの、どこか共感してしまうのは、その狂気の中に、誰しもがうっすら感じている現代人の習性のようなものが重なって見えるからだろう。正義感はあるが自分の責任には尻込みしてしまう男、前に進むために考えるのを止めた男、思っていることを言えなくてつい変なことを口走ってしまう女、自分の権利を声高に主張する若者。人間のばかばかしくも哀しい業の深さを描き出す、まさに赤堀ワールド全開の一作だ。クロスワードパズルが象徴的に登場するように、さまざまなヒントが見え隠れし、それをつなぎ合わせていくことで全体像が見えてくる。心の深い部分を見せられるがゆえに直視したくはないけれど、見逃してしまったドラマがあったのではと、もう一度、その世界に潜りたくなる。そんな好奇心が駆り立てられる作品に仕上がっている。公演は本多劇場にて9月30日(日)まで。チケット発売中。文:大林計隆
2012年09月24日