「夫婦2人家族なのに、自宅の6人掛けテーブルも、なぜか隣同士に座る私たちでした。トッちゃんは、いつも横にいたんです……」夫・赤木俊夫さん(享年54)との幸せな歳月を昨日のことのように振り返るのは、妻の雅子さん(50)。目尻を下げ、思い出したようにこんなエピソードも明かす。「夫は使い古した下着で靴を磨くんです。それをリビングに2週間も置きっぱなしにしたことがあって。私はそれが、どうしてもイヤで“プチどっきり”のつもりで鞄にこっそり忍ばせたんです」俊夫さんは、職場からメールで一言「もう!」。それがちっともケンカにならず、笑いに変わる、仲むつまじい夫婦だった。そんな、ささやかな幸せにあふれた23年間にわたる結婚生活は、突然終わりを迎える。財務省近畿財務局職員だった俊夫さん。’18年3月7日、学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強制させられたことを苦に、自ら命を絶った。雅子さんは、昨年3月に、国と佐川宣寿元財務省理財局長(63)を相手に損害賠償を求め提訴。誰のどんな指示があったために、俊夫さんが死に至ったのか、その真実を明らかにしたいとの思いからだ。そこで真相解明の糸口となっていたのが、赤木ファイルである。雅子さんは、これまで国にファイルの開示を求めていたが、国はその存否さえ明らかにしてこなかった。しかし今回、6月23日に大阪地裁で行われた第4回口頭弁論にあたり、ついにその赤木ファイルが裁判資料として提出され、ついに内容が公開されたのだ。全518ページの膨大な赤木ファイルは、まさに俊夫さんが命を懸けて残した「国の改ざんの記録」。そして、決してやりたくない改ざんをやってしまった俊夫さんの悲痛な心の叫びでもある。■的中した雅子さんの懸念この日の弁論の最後に、雅子さんは背筋を伸ばし思いを述べた。「赤木ファイルを見て、手書きの文字が夫の字だとすぐにわかりました。夫が苦しい立場に追い込まれながら、赤木ファイルを作ってメモを残してくれたのだと思うと、涙が出そうになりました」雅子さんの知らなかった事実もたくさん記載されていたという。「夫が、具体的な説明もなしに、改ざんに反対をしても、一方的に改ざんを指示されて苦しんでいたことが、わかりました」当時の俊夫さんの様子を、雅子さんはこう語っていた。「’17年に問題が発覚してからは、次第に夫から笑顔が消え、心療内科に通うようになりました。テレビで森友問題のニュースが流れても、何も聞けませんでした」いつも隣にいて、どんな話題も笑いに変わる夫婦だったのに、会話が極端に減ってしまったという。ファイルの開示により、ようやく当時の夫の心の内を知ることができたが、まだ納得できないところがあると雅子さんは語る。この日に公開されたファイルは、所々が黒く塗りつぶされている。その部分はほとんどが、財務省理財局や近畿財務局の職員名と思われる箇所。約400カ所もの“黒塗り”は、改ざんが「誰からの指示」だったのかを隠し続けているのだ。雅子さんはこの裁判の前に、「黒塗りだけはやめてほしい」と本誌に不安を漏らしていたが、その懸念が的中する形となった。さらに、麻生太郎財務大臣(80)はファイルが証拠として提出された際「再調査は考えていない」と即座に発言。国は幕引きを図ろうとしているようにみえる。なぜ国は、この事件を一刻も早く「なかったこと」にしようとしているのか。裁判後の夕刻、疲れた表情ながらも、雅子さんは本誌に決意を語ってくれた。「トッちゃんの、つらかった思いは、私が受け取りました。すべての黒塗りがなくなり、真相が明らかになるまで、最後までやり抜きます」
2021年06月29日学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題。改ざんの経緯を明らかにするカギとなっていたのが、当時改ざんを強制されたことを苦に自死した赤木俊夫さん(享年54)が残した「赤木ファイル」だった。妻の雅子さん(50)は昨年3月に、国と佐川宣寿元財務省理財局長(63)を相手に損害賠償を求め提訴。事件の真相解明をもとめ、ファイルの公開を要求してきたが、国はその存否さえ明らかにしてこなかった。しかし今回、6月23日に大阪地裁で行われた第4回口頭弁論にあたり、ついにその赤木ファイルが裁判資料として提出され、内容が公開となった。雅子さんが裁判後の夕刻、疲れた表情ながらも、本誌に心境を語ってくれた。「やっぱり、赤木ファイルには、“その名前”の記載があったんだなと思いました。それを隠したかったから、1年3カ月も国は出さなかったのかもしれない……」雅子さんが開口一番に言った「その名前」とは、安倍晋三前首相の妻・昭恵氏のことだ。そもそも、俊夫さんが財務本省からの指示で改ざんを強いられるきっかけとなったのは、’17年2月17日の国会における、安倍前首相の次の発言だと考えられている。「私や妻が(森友学園の問題に)関係しているということになれば、間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」■「安倍さんは国会議員をまだされていますね」しかし、実際は「安倍昭恵総理夫人」の文字が森友学園に関する公文書に存在。そのため、その文言を消すために、この発言の直後から改ざんが始まったとみられていたのだ。今回の赤木ファイルの公開で、確かに総理の発言の直後から、改ざんが始まったことが明らかになった。《当該文書を確認していたところ……現時点で削除した方が良いと思われる箇所があります。当該箇所をマーキングしておきました》この改ざん指示の文章は、同年2月26日に財務省理財局係長から俊夫さんを含む近畿財務局職員7人に宛てられたメールの一部。そして《当該文書》には、次の部分がマーキングされていた。《打合せの際「……安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」との発言あり(森友学園籠池理事長と夫人が現地の前で並んで映っている写真を提示)》その安倍前首相に、雅子さんはいま、こんな言葉を投げかける。「実際、安倍さんの名前と昭恵さんの名前が、赤木ファイルに出てきました。でもいま、安倍さんは国会議員をまだされていますね。あの国会での発言後、夫は改ざんを指示されたんです。『関係している』ことは明らかですよね。いま、何と答えるのか、安倍さんに直接、聞いてみたいです」そして、裁判は今後も続く。「理不尽なパワハラはどんな職業でも起こりうるし、いまもどこかで苦しんでいる人がいる。裁判を通して『やってはいけないことはやってはいけない』と伝えたい」最後に、雅子さんは言い切った。「トッちゃん(編集部注・俊夫さん)の、つらかった思いは、私が受け取りました。すべての黒塗りがなくなり、真相が明らかになるまで、最後までやり抜きます」
2021年06月29日「やっと、一歩、進んだ感じがします」どんよりとした雲のあいだから、ときおり陽光がのぞく日曜日の午後、本誌編集部を訪れた赤木雅子さんは、やや明るい声で言った。’18年3月7日、森友学園事件にまつわる公文書の改ざんを強制させられたことを苦に、財務省近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(享年54)が、自ら命を絶った。23年間連れ添った妻・雅子さんは、財務省による改ざん事件の真相を解明するため、昨年3月に国などを相手に提訴。俊夫さんが改ざんの経緯を記したとされる“赤木ファイル”の公開を求めていた。国は、これまでファイルの有無について解答を拒んできた。しかし一転、5月6日にファイルがあることを認め、次回6月23日の弁論で、裁判資料として提出するというのだ。「それまでずっと、存在について尋ねても『探索作業中』と言われていました。あることは間違いないのに、あるともないとも明言せずに、逃げてきたんです。今回、公開が決まったことについて、弁護士の先生も『珍しいことですよ』とおっしゃっていました。おそらく世論の後押しのおかげだろうと」しかし、この公開を「まだ手放しでは喜ぶことはできない」と雅子さん。国や自治体、公的機関などが資料を開示する場合、都合の悪い部分や人物名を“事件と無関係”“公人ではない”などとして黒く塗りつぶすことが多いためだ。いわゆる“黒塗り”である。■国は黒塗りで何を隠したいのか?今回も国は「メールに記載されたパスワードや、裁判に関連しない第三者の個人情報などが含まれている」ことを理由に、資料の一部をマスキングするという。元NHK記者で森友事件に詳しいジャーナリストの相澤冬樹さんはこう指摘する。「赤木ファイルの資料の中には印刷されたメールが含まれています。おそらく俊夫さんが受け取っていたメールには『誰々がここを消せと言っている』という内容が含まれているはずです。もしそこに『安部昭恵』『首相夫人』などというワードがあったら、実際は当事者なのに、国は『第三者』という理屈で消してしまおうと考えるでしょう。生前、財務省の決裁文書から昭恵夫人にかかわる部分を消したとされる俊夫さんですが、誰の指示もないのに消すはずはありません。もし資料に記載がないというのなら、意図的に抜いている可能性が高いのです」一方で雅子さんは「この裁判資料のマスキングを指示されることによって、また公務員の誰かが苦しめられるのでは」と憂慮する。夫の俊夫さんが自責の念に苛まれた改ざん作業の中には、マスキングの作業も含まれていたのだ――。「夫の手帳には’17年2月26日から始まった改ざん作業についての記録が残されています。その中の3月7日ごろに『PDF、マスキング』というメモが残っているんです。マスキングをする人がいれば、その人も“真実を隠す”行為に手を染めることになってしまう。夫はそれを苦に命を絶ったのです。その再発だけは防いでほしい。それだけはやめてほしい」“赤木ファイル”の公開は今月23日。裁判への関心がより高まることで、マスキングされる部分が少しでも減るようにとの思いから、雅子さんはこの取材を受けたのだ。「夫が残した資料は、改ざんがどのように行われたかの経緯です。そこに登場する名前は、裁判に関係しないなんてことはないでしょう。私が知りたいのは真実です。だれが何を指示したがために、夫が資料を改ざんすることになったのか、それを明らかにしたいのです」
2021年06月14日「入院はしていましたが、頭はしっかりしていて、亡くなる前日まで家族と会話をしていました」涙声で語るのは、赤木春恵さん(享年94)の孫で俳優の野杁俊希さん(29)。『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)の姑役で親しまれた赤木さんが東京都府中市の病院で逝去したのは11月29日のこと。1カ月ほど前から徐々に体力が低下し、最期は眠るように旅立ったという。生前の赤木さんが“私の宝物”と呼んでいた俊希さんは言う。「祖母は最近、こんな言葉をかけてくれていました。『あせらないで、お芝居も人生も、あせってもいいことはないから。そして、何があってもくじけないでね』。亡くなる直前まで何回も言ってくれたのですが、祖母と同じように役者の道を歩んでいる僕へ、先輩として遺してくれた言葉なのだと思います」赤木さんの長女・野杁泉さんによれば、10月31日に赤木さんが「いま、みっちゃんが“あやちゃん”って来たの」と語ったという。赤木さんの本名は小田章子、そしてソウルメイトとも呼んでいた森光子さん(享年92)は村上美津。2人は本名で呼び合っていた。「母は『みっちゃんと潮を噴き上げる魚の話をしたの』と、言っていました。森光子さんとはハワイでホエールウォッチングをしたこともあるそうで、夢の中のことだと思いますが、その思い出話を2人でしたというのです」(泉さん)赤木さんが森さんと出会ったのは’40年、慰問団(※戦地の兵士たちを慰問するための演芸派遣団)のトラックの上だったという。赤木さんは本誌に2人の友情についても語っていた。《森さんとは、目を見ただけでお互いの心と心が通い合う。私にとって森さんは、この世に二人といない“心の友”です》(本誌’11年10月11日号)夢での語らいは、旅立ちが近づいてきた赤木さんのために、天国からソウルメイトの森さんが訪れたということなのかもしれない。赤木さんの葬儀・告別式は12月4日に営まれた。葬儀委員長を務めたプロデューサーの石井ふく子さん(92)は言う。「生前、赤木さんからは“私の葬儀は取り仕切ってね”と言われていたのです。赤木さんの“夢”ではハワイのお話も出たそうですが、赤木さんも森さんもハワイがお好きで。私も、よくお2人を現地でお見かけしました。共演舞台の休憩時間にはお2人でずっと話し込んでいましたし、舞台終了後にはいつも手をつないで、食事に出かけていましたね。12年に森さんが逝去された後は、赤木さんはベッドサイドに、2人で撮った写真を飾っていました」天国で赤木さんは、迎えに来てくれた森さんと、思い出話に花を咲かせていることだろう。
2018年12月06日赤木春恵さんが11月29日、心不全のために亡くなった。94歳だった。赤木さんといえば、90年から続くドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(TBS系)シリーズの姑・キミ役が有名。泉ピン子(71)演じる嫁・五月を振り回す役柄で、その強烈なキャラクターをお茶の間に届けた。いっぽう本来の赤木さんは、キミとは真逆のおっとりとした優しい性格。そのため当初キミを演じることに抵抗があったと、01年9月本誌に明かしていた。「あまりに自分の性格とキミが違いすぎるんですよ。イヤだな、こんなセリフは言いたくないな、みたいな連続でした。最近はようやく割り切って“これはお仕事だから”と思うようにしていますが、でも絶えず自分のなかでは葛藤があります」あるとき、キミの孫娘が「大学へ行きたい」というシーンがあった。「女の子は嫁に行くんだから大学になんか行く必要はない」と赤木さんは返すはずだったが、そのセリフだけどうしても覚えることができなかったという。カンペを使うことで、なんとか演じきることができたようだが――。「こんなことは長い女優生活で初めてのことだったので、心配になってお医者さんに診てもらったんです。そしたら、ボケたんじゃなくて“拒絶反応”みたいなものが出たんだろうって。自分でもわからない心の底のところで、どうしても言いたくないと思っているセリフだったらしいんです(笑)」絶えずキミを演じることに葛藤していたという赤木さん。「渡る世間」シリーズを卒業したのち、11年10月本誌にこう語っていた。「これからは、寡黙で優しいお母さん、おばあちゃんの役ができたらいいなと思います。亡くなるときに『赤木春恵という人は、いい人だった』と思われて死にたいですからね(笑)」赤木さんの大らかな優しさに、「渡る世間」シリーズの脚本家・橋田壽賀子(93)も感謝しているようだ。各スポーツ紙によると橋田は、赤木さんの訃報を受け「赤木さんの優しい人柄に接したおかげで、彼女の役を深く掘り下げて書くことができました」とコメント。続けて「優しさと厳しさと同時に表現できるけうな女優さんです。もうこんな女優さんは出てこないと思います」(原文ママ)と、その死を惜しんだという。赤木さんの優しさは、これからもみんなの胸に刻まれ続けることだろう――。
2018年11月29日エディターであり古書店&ギャラリーを営みながら、1歳半の男の子を育てている赤木真弓さん。 <前編>赤木さんの「やさしさのヒミツ」 に続いて<後編>では、息子の温くんのために愛をこめて選んだという、こだわりの「子育てアイテム」をご紹介します。赤木真弓さん / 息子さん:温(おん)くん(1歳半)ライター、編集者。横浜のショップ「greenpoint books & things」店主。旅好きユニット「auk(オーク)」としても、雑誌の記事や本作りを行っている。著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事』(誠文堂新光社)、共著に『ブルックリン・ネイバーフッド』、『オランダ・ショート・トリップ』(ともにスペースシャワーネットワーク)ほか。 やさしいママのモノ選び:手づくりや、素朴で安心素材のおもちゃを選ぶ赤木さん夫婦のお部屋にいると、なぜかついついリラックスしてしまいます。足場板を使ったフローリング、ヴィンテージの家具、蚤の市で見つけた置物など、ひとつひとつに二人の“好き”が感じられるからでしょうか。「新品より、味のあるものが好きなんです。アーティストの友人が作った手作りのモノや絵画など、ここにあるのは趣味で選んだものばかり。子どもができてからは、おもちゃも増えましたが、やっぱり手作りのものを与えて、その感覚を伝えたいと思うんです」赤木さんが子どものために作ったというお手玉は、あずきを布で包んだオリジナルのもの。手にした時の感触も、心地よいおもちゃです。「木の積み木は友人からの贈り物。minä perhonenのデザインで、色使いが気に入っています。積み木は子どもの脳の刺激にもよいと言われていますが、ナチュラルな素材ややさしい色彩の感触は、子どもの五感にもよい刺激になるのではと思います。いつか、子どもがもう少し大きくなったら、一緒に美術館にいって、いい刺激をたくさん吸収して欲しいんです」 やさしいママのモノ選び:「せいろとホーローバット」でつくるシンプルなおやつとごはん温くんのご飯は、野菜中心のヘルシーごはん。「せいろを使って、ごはんも野菜も全部蒸して作ります。おかゆもすべて一緒に作れるので、せいろは重宝しています。蒸した野菜は軽く塩をふってオリーブオイルをかけるだけ」 野菜好きの温くんは、お皿一杯の野菜も、ぱくぱく平らげてしまいます。お菓子も、できる限り手作りにしたいと心がけているそう。「最近、よく作るのはホーローバットを使った簡単デザート。バターを使わずに作るホーローバットのショートブレッドなどは、子どもも大好きです。味付けはきび糖と塩だけのシンプルなものですが、全粒粉を使っているので噛みごたえもあります。他にプリン、アイスなど、ホーローバットで簡単に作れるんです」赤木さんが食べ物にこだわるには理由があります。「子どもの健康を考えたら、やっぱりカラダにやさしい食べ物を手作りするのが一番。味覚は子どものうちに育つといいます。工夫次第で簡単に作れますから、仕事しながらでも手作りご飯にはこだわっています」 やさしいママのモノ選び:使うほど好きになる、自然派の「ヤシノミ洗剤」シリーズお子さんの五感を大切にしたり、肌にやさしい自然素材を選んだりと、「やさしさ」にこだわってモノ選びをしている赤木さんに、“人と地球にやさしい” 「ヤシノミ洗剤」シリーズ3点を体験してもらいました。「今まで、自然派洗剤ってあまりきれいに落ちないんじゃないかと心配していましたが、ヤシノミ洗剤は泡立ちがよく、食器もきれいに洗浄できますね。片手でワンプッシュで使えるのも、使いやすいです。キッチンに置いても絵になるボトルデザイン。コレだったら継続して使いたいなと思いますね」子どもたちの集う本屋さんを夢見て「子どもと一緒に過ごすことで、仕事の価値観も変わってきました」という赤木さん。これまでは自分の好みで、本も、雑貨も選んできたけれど、子どもができてからは、「子どもに喜んでもらえるもの」というものの見方をするようになったそう。「子どもがもう少し大きくなったら、私のお店、greenpoint books & thingsも変わっていくと思います。近所の人たちが集う商店街にある本屋ですから、いつか子どもたちが学校帰りに『ただいま』『遊びに来たよ』と立ち寄ってお店にくるようになったら、嬉しいですね。子どものうちにいろんな本を見て、刺激を受けて、視野を広げてくれるようになって欲しいと願っています」取材/文:東ミチヨ 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年08月30日「やさしいママのヒミツ」第一回目は、エディターであり古書店&ギャラリーを営みながら、1歳半の男の子を育てている赤木真弓さんです。赤木真弓さん / 息子さん:温(おん)くん(1歳半)ライター、編集者。横浜のショップ「greenpoint books & things」店主。旅好きユニット「auk(オーク)」としても、雑誌の記事や本作りを行っている。著書に『ラトビア、リトアニア、エストニアに伝わる温かな手仕事』(誠文堂新光社)、共著に『ブルックリン・ネイバーフッド』、『オランダ・ショート・トリップ』(ともにスペースシャワーネットワーク)ほか。 悩みながらもたどり着いた自分らしい子育て、愛を込めて選んだわが子のための厳選アイテムとは? <前編>では、赤木さんの「やさしさのヒミツ」に迫ります。■「絵本」がつなぐ、ママと子どもの大切な時間ひだまりで、ほっこり。子どもと一緒に絵本を読みながら過ごす赤木さん。使い古されたテーブルや、木の温もりがやさしい家具、雑貨など、まるで外国のカフェみたいな和み空間は、書店オーナーの赤木さんならでは。「子どもの頃から本が好きでした。いつか自分の店を持ちたいと思っていましたが、ご縁があり、今は横浜の商店街でギャラリーを併設した書店を営んでいます」昔ながらのお店が今も立ち並ぶ商店街、山元町商店街で、国内外の古書と雑貨を扱うお店「greenpoint books & things」を経営する赤木さん。パリの古本屋さんみたいなお店の感性は、お家のインテリアやキッチンにも生かされています。■おやすみ前の「絵本遊び」で、仕事の疲れも癒される「子どもが生まれる前から、絵本が好きだったんです。絵本ならではの独特の色彩感覚や、シンプルな物語は、眺めているだけでも楽しいですよね。でも子どもが生まれてからは、『どんな本だったら喜んでくれるかな?』と選ぶ基準が変わりました。息子は、気に入った本があると、自分から『ママ、読んで』と言わんばかりにカゴから絵本を持ってきてリクエストするんです。まだ文字は読めない年齢ですが、そのときどきに好きな本があるみたいで」うちの猫、どれ? の問いに大はしゃぎしながら、絵本の猫を指さす1歳半の温(おん)くん。猫の絵本はお気に入りのひとつです。「お風呂上がりの、お休み前のちょっとした時間が絵本タイムなんですが、それは息子とコミュニケーションを楽しむ大切な時間。仕事の疲れも癒されます」そんな温くんとの大切な時間に寄り添うのが、やさしい肌触りのベビー服やタオル。「子どもの洋服やタオルに限らず、家族のお洗濯にはできるだけ肌にやさしい洗剤を使いたいと思っていたんです。だから、植物性で余計なものが入っていないヤシノミの洗濯用洗剤と柔軟剤は、発売された時から気になっていました。洗濯用洗剤は、一般的な洗剤となんら遜色ない洗浄力で不満はありませんし、特に気にいったのは柔軟剤です」「ヤシノミ柔軟剤でふっくら仕上げたベビー服やタオルは、無香料でナチュラルな感触が心地よく感じられます。うちには息子のほかに猫もいますので、香料のない柔軟剤をずっと探していたんです。今までの柔軟剤は、香りが強いものばかりで、子どもの洗濯には使えませんでしたから。これは余計な添加物が入っていないので、子どもの肌に触れても安心ですね。子どもにも動物にもやさしい点が、気に入っています」 ■自分の時間を作ると、子どもにやさしくなれる仕事をしながら子育てする赤木さんにとって、温くんと一緒に過ごす時間は、大切な時間。朝8時半に保育園に送り出したあと、9時から4時まで家事、仕事をこなし、夜の5時から8時半までは子どもの時間。一緒にご飯をたべたり、お風呂に入ったり、遊んだり。「以前は子育てに一生懸命になって、子どもとずっと一緒に過ごしていましたが、保育園に預けるようになってから、私自身、変わりました。いくらかわいい子どもとはいえ、ずっと一緒にいると、イライラしたり、疲れたりってありますよね。でも少し離れることで、愛おしい存在に思えて、少々のわがままも受け入れてあげようという心の余裕が生まれました。だっこしたり、愛情を注げるのも今のうちですしね」自分の時間をつくることで、子どもにもやさしくなれる。それが赤木さん流のやさしいママの秘密。「仕事をしたり、映画を見たり、友人とお茶したり。そういう何気ない自分の時間が、心の余裕となって、子育ても変わるということに気づきました」 ■「本」から学ぶ、 “都合のいい” 子育てそんな心の余裕を学んだのも、本から。「いくつもの育児本を読みましたが、本が言ってることはそれぞれ。だから自分にとって都合の良さそうなものだけを選んで、参考にしました」赤木さんが最近よく読んでいる本は、次の4冊。『子どもはみんな問題児』(新潮社)ぐりとぐらの作者、中川李枝子さんの書いた本。「そうか、子どもってみんなこうなんだ!」とおおらかな気持ちになれる本です。『毎日続くお母さん仕事』(後藤由紀子著/SBクリエイティブ)「静岡県・沼津市で雑貨店『hal』を営む、後藤さん流の家事や子育て術。まだ仕事と子育ての両立が上手くいかない私にとって、無理せず、頑張りすぎないという姿勢がとても参考になります。小学6年生まで抱っこして、愛情を注いでいたというエピソードは、私も真似したいと思います」ほかにも『チョッちゃんはもうじき100歳』(黒柳朝、黒柳徹子 著 / 主婦と生活社)、『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』(藤田ゆみ 著 / アノニマスタジオ)などもおススメだそう。子育てに決まりはなく十人十色、自分らしいやり方を試行錯誤しながら楽しむ心の余裕があれば、働くママもいきいき暮らせそうですね。<後編>では、赤木さんが温くんのために愛をこめて選んだ「子育てアイテム」をご紹介します。 ※今回ご紹介した書籍・ 『ねこ ねこ こねこ』 ・ 『こねこのぴっち』 ・ 『ねこが いっぱい』 ・ 『子どもはみんな問題児』 ・ 『毎日続くお母さん仕事』 ・ 『チョッちゃんはもうじき100歳』 ・ 『子どもと一緒にスローに暮らすおかあさんの本』 取材/文:東ミチヨ 撮影:林ひろし[PR]サラヤ株式会社 【やさしいママのひみつ 一覧】
2016年08月29日持ち運び簡単な便利グッズを発明タイムマシンやロボットなど、マンガやアニメの世界には夢のような発明品を開発しているキャラが多数います。そこで女性561名に「実在していてほしい!!発明家・科学者キャラ」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.実在していてほしい!!発明家・科学者キャラは?(複数回答)1位阿笠博士『名探偵コナン』30.8%2位お茶の水博士『鉄腕アトム』25.1%3位ブルマ『DRAGON BALL』22.1%4位則巻千兵衛『Dr.スランプ』16.6%5位木手英一『キテレツ大百科』14.8%■番外編:この発明家・科学者キャラに実在していてほしい!!・ミス・ローレライ『SMガールズ セイバーマリオネットJ』:「美しくて賢く、完ぺきな女性だと思う」(28歳/学校・教育関連/販売職・サービス系)・赤木リツコ『新世紀エヴァンゲリオン』:「何でも可能にしてくれそう」(31歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・キュービック・G『ファイ・ブレイン 神のパズル』:「キューちゃんかわいい!実在していてほしい!」(26歳/生保・損保/専門職)・はかせ『日常』:「突拍子もないアイデアで常識を変えてほしい」(24歳/生保・損保/販売職・サービス系)・野山野白梅『エア・ギア』:「科学を純粋に愛しているから」(23歳/不動産/営業職)■阿笠博士に実在していてほしい!!・「便利なグッズを作ってくれそう。知恵もありそうだし、いざというときに頼りになる」(24歳/小売店/販売職・サービス系)・「面白い発明をたくさんしていて、子どもたちの味方というところもすてき」(25歳/情報・IT/事務系専門職)・「発明品を使って探偵ごっこをしてみたい。日常生活にも役立ちそう」(26歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)・「周りにバレない、面白くて役立つアイテムを発明してくれそう」(24歳/学校・教育関連/その他)・「ちょうネクタイ型変声機やキック力増強シューズを実際に使用してみたい」(26歳/印刷・紙パルプ/営業職)(評)腕時計型麻酔銃や犯人追跡メガネは、チカンにあったときなどに使えそうですね。■お茶の水博士に実在していてほしい!!・「ロボットを作ってほしい。人手の足りない介護業界で活躍したり、どうにも解決できない問題を解決したりしてほしい」(31歳/情報・IT/クリエイティブ職)・「優しいので、悪いことのために発明はしないから」(33歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)・「人類に役立つ発明を多くしてくれそうだから」(26歳/ソフトウェア/技術職)・「世界を変えてくれそうな気がする」(24歳/自動車関連/事務系専門職)・「優しくて、発明品がまともなので」(37歳/自動車関連/技術職)(評)アトムの製作者として誤解している人も多いようですが、実は生みの親は天馬博士。お茶の水博士は育ての親です。■ブルマに実在していてほしい!!・「製品のデザインもかっこいいし、とても便利そうなものが多いので」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「この世の中をなんとかしてくれるのはこの人だと思った」(29歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・「ホイポイカプセルは今でも現実にできるのを期待しています」(31歳/アパレル・繊維/クリエイティブ職)・「気軽に面白いものを発明してくれそうだし、話し掛けやすそうだから」(30歳/学校・教育関連/技術職)・「便利な発明品が多く、欲しい商品がたくさんある」(31歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)(評)タイムマシンやミクロバンドを完成させたブルマ。カプセルコーポレーションを継ぎ会長の職に就きました。■則巻千兵衛に実在していてほしい!!・「アラレちゃんを作り出すのは大変そうだし、素晴らしいと思うから」(44歳/建設・土木/事務系専門職)・「いろんなくだらないものを発明していそうだけど、アラレちゃんが出てくるなら見てみたい!」(29歳/電機/技術職)・「何だかんだすごい発明をいっぱいしている」(32歳/情報・IT/販売職・サービス系)(評)発明品を使ってパンツを見ようとするおちゃめな一面を持つ自称天才科学博士ですが、アラレちゃんを作った腕があれば、すごいものを開発してくれそうです。■木手英一に実在していてほしい!!・「小学生であんなものを作るなんて天才!困ったときに頼れそう」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・「とても実用的なものが多いし、人のためになるものばかりだから」(27歳/商社・卸/事務系専門職)(評)時間を止めたり、過去を写し出すカメラを開発する技術力は小学生とは思えないレベルの高さ!(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年3月30日~4月4日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性561名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】現実に「あったらいいな」と思うアニメ・マンガのロボット【ランキング女性編】いざというときに使える!?防犯グッズになりそうなマンガ・アニメに出てくる武器【ランキング女性編】これぞ名作!!タツノコプロ作品完全版(画像などあり)を見る
2012年06月29日