またも静岡県の川勝平太知事(75)の“失言”が注目を集めている。リニアの工事をめぐり県内での着工許可を認めず、“リニアを妨害している”として知名度の高い川勝知事だが、失言問題でも度々注目を集めている。最新の“失言”は、4月1日の静岡県庁での新規採用職員向けの訓示でのこと。川勝知事は「県庁はシンクタンクだ。毎日毎日、野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと発言。「うそ偽りを言わないことが大切。言葉遣いが大切です」と心構えを述べた後のこの発言は、“職業差別”とも捉えられかねず、批判が殺到している。今回の失言に伴い蒸し返されているのが、過去の失言の嵐だ。‘13年9月には学力調査で県の小6国語Aが全国最低だったことを受けて「教師の授業が最低だということ」と発言。’19年12月には、県議との面談で県の複合施設整備の構想に反対する県議について「県議会にはヤクザもいる、ゴロツキもいる」と発言していたことが発覚し、後に「不適切だった」と陳謝し全面撤回した。’20年10月にも定例会見で、菅義偉元首相の日本学術会議の任命拒否問題について「首相の教養のレベルが図らずしも露見した」「学問をされた人ではない。単位のために大学を出られた」と述べ批判を浴びた。当初「大切なのは学歴ではなく学問」であるとし発言は訂正しなかったものの、後に事実誤認の部分については謝罪した。‘21年6月には知事選中の集会で、女子大生について「顔のきれいな子は賢いことを言わないときれいに見えない」などと容姿と学力を結びつけるような発言をし、後に「すべて撤回ですね」と釈明。そして、’21年10月の参院補選の応援演説で、対立候補の地盤だった御殿場市について、「あちらはコシヒカリしかない」「飯だけ食って、それで農業だと思っている」と発言し猛批判を浴びた。県はこの発言を受け、11月に辞職勧告決議を可決したが、川勝知事は辞職を否定し、12月分の給与などを返上するとした。しかし、’23年7月にこの返上予定だった給与が返上されていなかったことが発覚。批判が再燃し、自民会派の議員が知事不信任決議案を提出するも否決された。この際、川勝知事は「今度、間違えるようなことをしてひとさまに迷惑をかけた時は辞職する」と述べ続投への理解を求めていた。だが川勝知事の舌禍は収まらない。今年3月に磐田市を拠点とするサッカー女子チームが県庁を表敬訪問した際に「磐田というところは文化が高い。浜松よりもともと高かったと発言。“地域差別だ”として物議を醸したものの、「歴史的事実」だとして撤回はしなかった。『読売新聞』よると、静岡県は新年度から、川勝知事の言動把握や危機管理などで適切な対応ができるよう補佐する部長級の新ポストを創設する方向で調整に入ったという。県の努力も虚しく新年度初日からやらかしてしまった川勝知事。SNS上では批判や呆れ返る声が上がっている。《職業差別どころではないリニアの件といい静岡県民キレよう》《このひと、他人を見下す系の失言多くないか?野菜売る方、牛の世話をする方、それぞれプロフェッショナル。県庁職員だけが知性高いわけではない》《静岡県庁は川勝知事が失言しないようにする係を作ります!部長級のえらい人です!→着任初日の朝イチで川勝知事がまた差別発言しちゃいました!》《もうリニアが霞む舌禍の数々》
2024年04月02日SHOWMAN’S(代表:貞方 祥)主催、『リニアダッシュ! RE POLE POSITION』が2023年11月24日 (金) ~2023年11月26日 (日)にR’s アートコート(東京都新宿区大久保1丁目9-10 労音大久保会館)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 公式X(旧Twitter) 『リニアダッシュ!』シリーズ 2021年の初演ストーリーに新たなエピソードを加えた改訂版を上演!超電導リニアの時速500kmで走るフォーミュラカーレースのドライバーを目指す少女たちの物語。舞台公演を中心に朗読劇やボイスドラマCDなど継続的に活動、メディアミックス展開を準備中のプロジェクトです。11月2日(木)小田急が運営するXR施設NEUU XR Communication Hubにて顔合わせを行いました。『リニアダッシュ!』シリーズでは、コンテンツのバーチャル化を向けた活動のため、NEUUと連携しています。今回の読み合わせではキャストが勢ぞろいして本読みを実施し、それぞれの配役のイメージを確認しました。■あらすじ超電導リニアの時速500kmで走るフォーミュラカーレースのドライバーを目指す少女たちの物語。マグネ レーシング カップ(マグカップ)と呼ばれているレースは、サーキットコース上を宙に浮いて走るリニアモーターシステムを搭載したフォーミュラカーで競い合う。物語の主人公は eスポーツ日本チャンピオンの少女・鈴鹿コウ。ゲームセンターでは注目の的。そんな鈴鹿のもとに超難関といわれるドライバー新人訓練校LFCアカデミーへの合格通知が届く。入学した鈴鹿と親友の十勝こはく、そして富士スミレたちはプロレーサーを目指し訓練に挑む。(左から)新田ほのか・豊川久仁・花澤美紅出演者コメント【メインキャストインタビュー公開中】 (鈴鹿コウ役:豊川久仁、富士スミレ役:花澤美紅、十勝こはく役:新田ほのか)今回は主人公を支える大人の役のキャストからコメントをもらいました。恵比寿教官役/町田恵理子『リニアダッシュ!』舞台版がついにスタートしました。私はこの作品には朗読劇/レギュラーライブからの参加なので今回周りのみんなの表情を受けてお芝居できる事が何よりも楽しみです。この作品の色を残しつつ、また今までとは違う良い変化が起きるかも。何色にも輝く『リニアダッシュ!』をみなさんにお届けしたいと思います。それぞれのゴールへと走り抜ける私たちをレースの観客の気持ちで応援していただけると嬉しいです。阿讃監督役/澤田美紀今回初めて『リニアダッシュ!』に出演する阿讃監督役の澤田美紀です。初めての本読みが終わってこれから始まっていくのかとワクワクした気持ちでいっぱいです!かっこよく、そして冷静に物事を観てこの舞台にきちんと存在できたらなと思います。少しでも多くの皆様にこの舞台が届いて欲しいです。袖ヶ浦香椎役/清水梨夏「みんなが憧れる袖ヶ浦香椎先輩」という女性は、私にとっても憧れの人であってほしいという気持ちがあります。彼女を演じる上で、誰もが彼女のことを大好きでいてもらえるように誰よりも彼女を愛して板の上に立ちたいです。筑波ピーノ役/髙橋麻里前回の舞台、レギュラーライブから引き続き、筑波ピーノ役を担当させていただきます髙橋麻里です。今回の舞台では新たなキャストも迎え、このメンバーでしか作れない『リニアダッシュ!』の世界観が今から私自身も楽しみです。個性的なキャラクターがたくさん登場するので、ぜひ推しを見つけてみてくださいね!公演概要『リニアダッシュ! RE POLE POSITION』公演期間:2023年11月24日 (金) ~2023年11月26日 (日)会場:R’s アートコート(東京都新宿区大久保1丁目9-10 労音大久保会館)■出演者【LFCアカデミー】鈴鹿コウ:豊川久仁富士スミレ:花澤美紅十勝こはく:新田ほのか茂木一透:工藤ひなき菅生藍:野田怜奈英田蛍:葉月小陽音彫曜:高城祐花恵比寿教官:町田恵理子【カーネリアン】阿讃監督:澤田美紀袖ヶ浦香椎:清水梨夏筑波ピーノ:髙橋麻里【パラソルレジェンズ】セナ:杉尾優香ニキ:森楓サト:北島ららピケ:杉田真帆【チーム夜露死古】月光の夜叉:尾川楓露羅:大原わかな撫死古:井上悠【メカニック】ジョヴァン:伊吹咲希ボイド:上杉夏穂セイバー:古賀楓アンドレ:もりしまりおアイバシィ:Yui Uchiyama■スタッフ原作:SHOWMAN’S脚本・演出:貞方祥音楽:榎本英彦振付:KOKO project映像:坂内友樹(ビッグバンバン)主催:SHOWMAN’S■公演スケジュール2023年11月24日(金)〜26日(日)3日間全5公演11月24日(金)19:0011月25日(土)13:00/18:0011月26日(日)12:00/17:00■チケット料金S席:8,800円A席:6,600円(全席指定・税込)【S席特典:LFCアカデミー学生証をプレゼント/7種ランダム】<カンフェティ限定>1,000円割引!A席 6,600円 → カンフェティA席 5,600円!(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月09日JR東海バスがJR東海 リニア・鉄道館にてイベントを開催します!リニア・鉄道館では重要文化財である国鉄バス第1号を展示しており、2023年3月8日から企画展(国鉄バス第1号車のすべて)が開催されます。同企画展に合わせ、リニア・鉄道館にてJR東海バスのイベントを行います!イベントの情報は以下のとおりです。開催日時:5月13日(土)・14日(日)各日10:30~、11:45~、13:45~、15:00~、16:45~所要時間:約60分(各回)内容:「2階建てバスと綱引き対決」・「2階建てバスの試乗会」参加方法:館内のイベント広場にて受付(先着順:各回29名)※小学生以下のお子様とその保護者様が対象です。綱引きにご参加いただけるのはお子様のみとなります。※参加費:無料(イベントに参加するにはリニア・鉄道館への入場が必要です。)使用車両:Inter City-DD(スウェーデン スカニア社製)※車両は変更となる場合がございます。その他:イベントを開催していない時間帯は、自由に車内をご覧いただけます。当日は館内のイベント広場にてJR東海バスグッズを販売します。(新商品あり)館内の詳細はリニア・鉄道館HPをご覧ください。 Inter City-DD綱引き(※イメージ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月01日2027年開業予定のリニア中央新幹線。時速500キロというスピードで、品川~名古屋を最速40分、品川~新大阪間を最速67分でつなぐと言われています(品川~新大阪は最短2037年開業予定)。大人も子どもも、その日まで期待が高まりますね。わが家のように、鉄道好きの子どもがいるお宅ならなおさらのことでしょう。そんな子鉄が憧れる超電導リニアに、筆者家族一同で体験乗車してきました!今回は乗車に至った流れと、その体験談をお伝えします。抽選で当たれば誰でも体験できる!超電導リニアの体験乗車をJR東海で募集していることを知ったのは2016年のこと。2014年から応募が始まり、年に数回に分けて募集をしているようです。うちの子鉄のために、筆者も応募すること3回。見事2017年の秋に当選し、当時6歳だった息子は大喜びです。場所は“山梨県立リニア見学センター”。体験乗車は夕方だったため、リニア見学センターに併設されている“どきどきリニア館”でそのときを待ちます。“どきどきリニア館”も見どころ満載!“どきどきリニア館”は、超電導リニアについて楽しく学べる施設で、実際にリニアが走行している様子を見ることもできます。リニアの体験乗車とは関係なく、入館料を支払えば入ることが可能です。館内に入ってすぐ、大きなリニアがお出迎えです。試験車両として使われていた実物で、その姿は迫力満点!リニア開発の歴史では、歴代リニアの模型を見ることができます。小さな子どもでも楽しめるのが、ミニリニア。実際に磁力で浮上し、磁力走行を体験することができます。小学生以上であれば、超電導のしくみが装置を使って体験できるスペースが楽しめそうです!ちなみにわが家の子鉄がはまったのが、リニアのジオラマ。本物の街の模型のなかでリニアが走る様子は大人が見ても面白いものでした。ジオラマと同じ3階フロアにあるリニアシアターでは、時速500キロの走行を映像や振動で体感ができ、見学ラウンジでは外を走る超電導リニアの走行試験を見ることができます。短い距離をリニアが走り抜けるため、その姿を目撃できるのはわずか2~3秒!そのほか、超伝導体の特性がわかる実験は大人でも食い入るように見つめる人が多数。“リニアどきどき館”にはキッズコーナーもあるため、子どもが飽きてしまったり、乳児がいるご家庭でも安心です。いよいよリニア体験!時間がきたらリニア体験会場へ向かいます。待合室で乗車の説明を聞き、リニアに搭乗。リニアの中は普通の新幹線とさほど変わりありません。約40kmの区間を往復走行、30分ほどの乗車です。リニアは磁力で浮上して走行します。実際に動き出してみると…想像していた以上に走る音が大きく、スピードを上げてほどなくして浮き上がる感じは飛行機の離陸に似ていました。乗車中はその速度がわかるように、何km地点を走っているか、どれほどのスピードが出ているかを画面で表示してくれます。すぐに時速は320kmを突破。現行している新幹線は320kmが最高時速ですから、この時点で新幹線と同じ速さ、こののちに時速500kmをマークします。リニアはほとんどがトンネルのため、風景を楽しむといったことは期待できません。夕方でお疲れの時間のため、当時3歳の娘は走行中に眠ってしまいました…。乗車時間の30分はあっという間に終了。乗ったリニアと記念撮影をしてその場を後にしました。子鉄はもちろん、親も楽しめた1日でした!息子は初めてのリニアに「すごかったね!」と興奮気味ではありましたが、山梨に向かうまでに乗った特急列車の“かいじ”の初体験も嬉しかったようで、子鉄にとってはリニアも在来線もあまり変わらなかったのかも…?(笑)でも、どちらも特別なこととして心に刻まれたようです。今すぐ申し込もう!2019年第1回リニアの体験乗車応募は2月4日(月)まで。募集案内にもあるように、週末や早い時間の体験乗車は応募が殺到するようですので、それを避けて応募すれば当選確率が上がりそうです。筆者も平日の夕方を狙って当たりました。興味のある方はぜひ応募してみてくださいね!【参考】
2019年01月28日リニアテクノロジーは3月17日、デュアル・フィードの大電力テレコムおよびデータコム・ボード向けのダイオードORコントローラ「LTC4371」の販売を開始したと発表した。同製品は冗長電源間でシームレスな切り替えを行い、パワー・ショットキー・ダイオードおよび関連するヒートシンクをNチャネルMOSFETに置き換えることで、電力損失、電圧降下を低減。落雷によるサージ、負荷の切り替え、電源の短絡時に発生する±300Vもしくはそれを超える電圧トランジェントに耐えるようにされている。シャント安定化電源を内蔵し、暗電流が350μAで、高インピーダンスのドレイン・ピンを備えているので、大きな値の外付け抵抗を使って、このような高電圧トランジェントが発生した場合にデバイスの電流を安全に制限することができるとしている。また、外付けのトランジェント電圧サプレッサが不要なので、コストと基板面積を節減することができる。さらに、理想ダイオードMOSFETの順方向電圧降下を15mVという低い値に制御して、大電流アプリケーションでの電力損失を最小限に抑えるほか、リニア・サーボ技法により、DC逆電流を防ぐとともに、電源切り替え時のスムーズな電流転送を実現している。加えて、入力電源の短絡時は、2Aの強力なゲート・ターンオフ電流によってトランジェントの逆電流を最小限に抑え、5mAの強力なゲート・プルアップ電流により、MOSFETを高速でオンできるためAC整流アプリケーションが可能となる。50Aや100Aの大電流アプリケーションで複数のMOSFETを並列接続する際は、大きなゲート電流によって十分な駆動を行う。内蔵のシャント・レギュレータにより動作電圧範囲が数百ボルトに広がり、最低4.5Vの電源電圧により-5Vおよび-12Vの低電圧OR接続アプリケーションも対応可能となっている。LTC4371は0℃~70℃のコマーシャル温度範囲と-40℃~85℃のインダストリアル温度範囲で仕様が規定されており、10ピンMSOPパッケージと3mm x 3mmDFNプラスチック・パッケージで供給される。1000個時の参考単価は2.50ドルからとなっている。
2016年03月17日リニアテクノロジーは1月13日、高電圧、低ノイズ、低ドロップアウト電圧のリニアレギュレータ「LT3066」を販売開始したと発表した。同製品は最大500mAの出力電流を供給することができ、最大負荷時のドロップアウト電圧は300mV。SHDNピンが“L”に駆動されるか入力電圧がオフになると、出力電圧を放電するNMOSプルダウン回路を内蔵している。また入力電圧範囲は1.8V~45Vで、出力電圧を0.6V~19Vの範囲で調整可能。REF/BYPピンに接続された1個のコンデンサにより、10Hz~100kHzの帯域幅で25μVRMSという低ノイズ動作とリファレンスソフトスタート機能を実現し、ターンオン時の出力電圧のオーバーシュートを防止することができる。出力電圧の許容誤差は、入力、負荷、温度の全範囲にわたって±2%の高精度を維持。INFILTピンに1個のコンデンサを接続することにより、PSRRが20kHz~1MHz の周波数で15dB~20dB改善され、1MHzでのPSRRは60dBに達する。
2016年01月13日オリンパスは1月6日、Bluetooth機能を内蔵し、ハイレゾ録音に対応したリニアPCMレコーダー「LS-P2」を発表した。発売は1月22日。価格はオープンで、推定市場価格は税別20,000円前後。LS-P2は、ICレコーダーとして初めてBluetoothに対応した製品。スピーカーやヘッドホンなどとワイヤレス接続が可能なだけでなく、Androidアプリ「Olympus Audio Controller BT」を使用することで、スマートフォンからリモート操作を行える。内蔵マイクは、指向性マイク×2に、無指向性マイク×1を加えた「TRESMIC(トレスミック)」マイクシステム。10段階のズームマイクモードも搭載している。録音形式はリニアPCMとMP3で、リニアPCMでは96kHz/24bitまでのハイレゾ録音が可能。内蔵メモリは8GBで、microSDカードスロット(32GBまで対応)も装備している。電源は単4形電池×1で、アルカリ乾電池とNi-MHが使用できる。アルカリ乾電池を使用した場合、最長で約39時間の連続録音が可能だ。本体サイズはW39.6×D14.4×H108.9mmで、質量は75g(電池含む)。
2016年01月06日タカラトミーは2日、東京・新宿の芸能花伝舎にて2016年1月末に発売される「リニアライナー専用ストレートレール」「リニアライナー専用カーブレール」の発売イベントを開催し、全長50mを越えるロングコースを用いたスピード検証を行った。タカラトミーから今年9月に発売された「リニアライナー 超電導リニアL0系スペシャルセット」(35,000円/税別)は、4両編成で超電導リニアL0系を再現し、世界初となる磁力で浮上・走行できる玩具として大きな話題を呼んだ。実際のリニアライナーの約90分の1サイズ(W251×D32×H26mm)で、スケールスピード時速は500kmを越えるという。また、高速磁気センサーや音声アナウンス機能などを搭載した「コントロールステーション」をレール上に配置することで、周回ごとのスピードがディスプレーに表示され、発車アナウンスや通過した際に「時速500キロ到達」といったアナウンスが流れる。2016年1月末発売が発表された拡張用レールは、直線タイプの「リニアライナー専用ストレートレール」(2本入り、2,000円/税別)、曲線タイプの「リニアライナー専用カーブレール」(4本入り、4,000円/税別)の2種類。イベントでは、この拡張用レールをつなぎ合わせ、全長50mのロングコースを作成し、最高時速が何kmに到達するかチャレンジを行った。「おもちゃショー2015」では、全長22mのレールを設置して走行させたところ、スケールスピードは900km超を記録。これまでの検証からも、コースを伸長するほどリニアライナーの速度が増すことも分かっており、イベント史上初のスピードを目指すこととなった。50mのロングコースでのスピード検証の結果、なんとスケール速度は時速1,000kmを突破。さらに最高時速1126kmも確認された。なお、スケール速度は、リニアライナー車両を実際の車両と同じサイズに縮尺換算した場合の速度で、1,000kmでは約11km、1,126kmでは約12.5kmの時速となる。元は小学校だったという芸能花伝舎の体育館には、全長50mのコースに加え、日本列島を模したコースも設置された。日本列島コースは、青色LEDによるライトアップを施し、さらにコース中央にはクリスマスツリーが飾られていた。さらにタカラトミーのスタッフによるピアノの生演奏も披露。ひと足早いクリスマス気分を味わうことができた。なお、全長50mコースと日本列島コースは、それぞれ20万円近くのストレート/カーブレールが使用されており、さらにコントロールステーションを複数設置したことで、再現するには50万円ほどかかるようだ。そのほか、6歳のYoutuberとして知られる「がっちゃん」とリニアライナーとの周回対決なども行われ(結果はがっちゃんが圧勝した)、ライトアップとがっちゃんの全力疾走に大きな拍手が送られる中、イベントは終了した。
2015年12月03日石狩超電導・直流送電システム技術研究組合は9月24日、経済産業省から受託した「高温超電導技術を用いた高効率送電システムの実証事業」において、さくらインターネットの太陽光発電所から石狩データセンターへの超電導直流送電を開始したと発表した。超電導送電はその効率性から次世代送電技術として期待されているといい、今回の送電開始は、世界でもトップレベルにあるという日本の超電導技術の実用化を加速させるために世界に先駆けて実証するものとしている。送電元は出力200kWの太陽光発電所であり、さくらインターネットが建設したもの。直流で発電した電力は交流電力に変換せず、超電導送電で石狩データセンターへそのまま送電するとのこと。データセンター内では、直流で動作するサーバに直接給電する。交流・直流の変換ロスが無いことに加えて、 超電導により送電路のロスも低減できるため、送電効率を更なる向上が期待できるという。なお、同組合は、超電導直流送電及びその関連技術に関する試験研究を共同で行うため、千代田化工建設・住友電気工業・中部大学・さくらインターネットが2014年1月に設立した、技術研究組合法に基づく非営利共益法人。
2015年09月25日ティアックは、リニアPCMレコーダーDR-07MKIIの日本語メニュー対応版「DR-07MKIIJ」を、同社TASCAMブランドで販売する。発売時期は2015年9月下旬。価格はオープンプライス。同製品は、対象にあわせてマイクのセッティングを選べるA-B/X-Y両方式に対応した可動式ステレオコンデンサーマイクを装備した、コンパクトなボディーのリニアPCMレコーダー。マイクユニットは一般的な映画館の音量105dB SPLの10倍に相当する125dB SPLに耐える高耐音圧タイプを採用する。また、再生機能も充実しており、ループ再生や音程を変えずに再生速度を可変する再生速度可変(VSA)機能を搭載。さらに、ミュージシャン向けの機能として、音に響きを与えるリバーブエフェクト、既存音源に新たな録音を重ねるオーバーダビング機能も装備され、日本語メニュー表示への対応も行われた。なお、従来のDR-07MKIIユーザーは、最新ファームウェアに無償でアップデートすることで日本語メニュー表示が可能になるとのことだ。
2015年09月17日日立製作所の子会社である日立メディコは9月11日、超電導MRI装置の冷凍機の故障とその原因を事前に検知する新たな保守サービス「Sentinel Analytics」の提供を10月1日から開始すると発表した。同社では従来、IoTシステムである「Sentinelカスタマーサポート」を利用し、装置の各種センサーデータに閾値を設定した上で超電導MRI装置の冷凍機の状態監視を行っていた。しかし、閾値判定では故障予兆の把握が数日前になり、故障発生後に交換修理を行う事後保全となる場合があり、MRI装置を使用できないため検査が実施できなかったほか、緊急修理による保全コストが増加していたという。同サービスは、故障発生の数ヵ月前に故障の予兆を検知できるため冷凍機が故障する前に計画的に部品の修理・交換が可能で、故障を回避する予知保全を実現できる。例えば、技術者の経験・ノウハウに基づくデータ分析では検知が難しかった微量な液体ヘリウムの減少を、いち早く検知することができ、故障予兆診断が可能となる。同サービスを試験的に導入した結果、導入前に比べてMRI装置が故障により使用できない時間(ダウンタイム)を16.3%低減した。また、同サービスは日立製作所の「Global e-Service on TWX-21 故障予兆診断サービス」と「Pentaho」の2つの診断アルゴリズムを活用。Global e-Service on TWX-21 故障予兆診断サービスは独自のクラスター分析技術に基づく診断アルゴリズムを活用し、機器の異常状態を早期に検知することができ、機械学習技術を応用して機器ごとの正常状態のセンサーデータを学習させ、個別に診断。装置の特性や設置場所の違いによる使用状況の差異などを加味した診断が可能で、故障の予兆を検知できる。Pentahoは2006年からサービスを開始しているSentinelカスタマーサポートの長年の運用で蓄積したビッグデータを活用して分析し、各種故障原因をパターン認識により検知。なお、Sentinel Analyticsは日立メディコが利用するサーバのソフトウェア更新のみで導入できるため、超電導MRI装置でSentinelカスタマーサポートを利用している顧客であれば、標準でSentinel Analyticsの故障予兆診断サービスが適用されるという。
2015年09月13日ティアックは9月9日、TASCAMブランドのリニアPCMレコーダー「DR-07MKIIJ」を発表した。発売は9月下旬。価格はオープンで、推定市場価格は17,000円前後(税別)。2011年4月に発売し、生産終了となったリニアPCMレコーダー「DR-07MKII」の新モデル。今回新たに発売するDR-07MKIIJでは、これまで英語だったメニュー表示を日本語に変更している。主な機能はDR-07MKIIと共通。96kHz/24bitのハイレゾ音質によるリニアPCM録音が可能。録音対象に合わせてマイクのセッティングを選べる可動式ステレオコンデンサーマイクを装備している。マイクユニットは125dB SPLの録音が可能な高耐音圧タイプで、たとえばロックバンドのコンサートにおいても歪まずに録音できる。入力レベル設定を自動化できるピークリダクション機能を搭載し、過大な入力音を感知すると自動で入力レベルを下げて調整する。DR-07MKIIでは2GBのmicroSDカードが付属していたが、DR-07MKIIJでは4GBのmicroSDHCカードが付属する。また、生産終了したDR-07MKIIも、今後のファームウェアアップデートで日本語メニューに対応する予定だ。
2015年09月10日リニアテクノロジーは7月21日、都内にて「第2回ダスト・コンソーシアム」を開催し、同社が展開するダスト・ネットワークスの無線通信技術の最新情報を公開した。同社ダスト・エバンジェリストで、ダスト・コンソーシアム事務局長も務める小林純一氏は、普及しつつあるIoTに触れ、「ダストのスターターキットの日本での販売推移を見ると、2013年7月の販売開始から毎月増加傾向を示しており、今後、その勢いは加速度的に増していく」との見方をしめした。また、コンソーシアムへの参加企業・団体数もハードウェアやシステム・インテグレータを中心に増加しており、今後も参加数が増加することが見込まれることを強調した。さらに同氏は、ダスト・ネットワークスの技術の強みは大きく3つあると説明。1つ目はシンプルであるという点。2つ目はレジリエント(強靭さ)。そして3つ目がWi-Fiなどの従来の無線技術で培われてきた暗号技術を利用可能である点で、ここまでのHype Curveを示すと、EMERSONでの採用などを介し、2011年にLinear Technologyによる買収を底に、今後、IoTやM2Mの現実化の要求に対し、そうした技術が活用されることとなり、それをけん引するのがダスト・コンソーシアムだとした。また、同じくダスト・コンソーシアム事務局の水谷章成氏は、より多くの場所で、より簡単にダスト・ネットワークスを活用してもらうことを目的とした次世代製品のロードマップを提示し、高温度Hグレード品(-55℃~+105℃)の「LTC5800HWR-xxx」を2015年11月頃を目安に量産出荷を開始する計画だとしたほか、SmartMesh IPネットワークでのワイヤレス・ノード(モート)として機能する「LTC5800」および、パワーアンプ、ローノイズアンプ、DC/DCコンバータ、RFフィルターなどを搭載し、ノード間の通信距離を延長できるマイクロモジュール「LTM5850」の開発も進んでおり、2015年末頃の発売を計画していることを明らかにした。さらに、ソフトウェアとして、「WirelessHART 7.4」に対応したファームウェア「SmartMesh WirelessHART Motes」のアップデートもHART Communications Foundation(HCF)の承認の後(2015年第3四半期末頃を予定)、実施される予定だとしたほか、長期的には、SmartMesh IPのネットワークをより高次な自由度とスケーラビリティを提供することを目指しており、接続数も現状の最大100個を無限大にする計画で、2016年には数百から数千レベルに拡張予定とし、ネットワークスピードの増加と、レイテンシの低減も併せて実現していきたいとした。なお同氏は最後にプロトコルの進化として、ネットワークメンバー外からのデータの送信を実現する「SmartMesh IPブリンク通信」の開発も進めており、近いうちに実用化できる可能性があるともしており、ダストネットワークスの活用範囲がより広がっていくことを強調していた。
2015年07月22日リニアテクノロジーは6月16日、1個または直列接続された2個のスーパーキャパシタの充電でアクティブ・バランス調整を行う、入力電流を設定可能な双方向昇降圧スーパーキャパシタ・チャージャ「LTC3110」の販売を開始したと発表した。同製品は独自の低ノイズ昇降圧トポロジーにより2個の独立したスイッチング・レギュレータの役割を果たすことから、サイズ、コスト、開発の複雑さなどを低減することが可能。また、バックアップ・モードと充電モードの2つの動作モードがありバックアップ・モードでは、スーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーによって、1.71V~5.25Vのシステム電圧VSYSを維持するほか、スーパーキャパシタ蓄電入力VCAPは実際の動作範囲が5.5V~0.1Vと広いため、スーパーキャパシタに蓄えられたエネルギーを実質的にすべて利用することが可能だ。さらに主電源システムがアクティブな充電モードでは、自律的に、もしくは、ユーザ・コマンドを介して電力の流れる方向を反転させ、安定化されたシステム電圧を使ってスーパーキャパシタの充電とバランス調整を実施するほか、充電モードの平均入力電流制限を±2%の精度で最大2Aまでプログラム可能なため、コンデンサの再充電時間を最短にしながらシステム電源への過負荷を防ぐことが可能となっている。加えて、入力電流制限と最大コンデンサ電圧を抵抗で設定することが可能なほか、平均入力電流は0.125A~2Aの設定範囲で高精度に制御可能。ピンで選択可能なBurst Mode動作により軽負荷時の効率改善が可能で、暗電流をスタンバイ時で40μA、シャットダウン時で1μA未満に減少させることが可能である。なお、同製品は熱特性が改善された小型24ピンTSSOPパッケージおよび4mm×4mm QFNパッケージで供給されており、EグレードとIグレードは-40℃~+125℃、高信頼性のHグレードは-40℃~+150℃の動作温度範囲で仕様が規定されている。1000個時の参考価格はEグレードで4.45ドルからとなっており、同社の国内販売代理店各社経由にて入手が可能だという。
2015年06月16日タカラトミーは、世界初となる磁力浮上と磁力走行の両方を実現した"浮いて走る"ミニチュアリニアモーターカー『リニアライナー 超電導リニアLO系スペシャルセット』を、2015年9月に発売することを発表した。価格は35,000円(税別)。『リニアライナー』は、これまでのレールトイでは成しえなかった磁力浮上、磁力走行を同時に実現した"浮いて走る"夢のリニアモーターカー。タカラトミーが独自開発した「高速磁気センサー」技術(現在特許出願中)によって実現し、車両に搭載した磁石およびコイルと、レールに取り付けられた磁石との反発によって非接触で浮上・走行するという。また、回転式モーターや車輪、ギアといった通常駆動に必要な一切の要素は排除している。磁力浮上の仕組みは、レールに取り付けられた帯状の磁石と、各車両底部の四隅に搭載した4つの磁石が反発することで約2mm車体が浮上する。一方の磁力走行は、車両一両一両すべてに「高速磁気センサー」と「推進用コイル」を搭載され、これによりレール上の磁石を感知し、コイルに電流が流れて磁界が発生。すると、レールと車両の磁石同士の反発で推進力が発生して車両が前進し、コイルを電磁石化させるタイミングを車両自身で切り替えながら推進していく。本商品には、速度感知センサーも搭載されており、周回ごとのスケールスピードをモニターに表示。中央レバーで車両の停車、発車がコントロールできるほか、音声アナウンス機能を搭載されており「間もなく列車が発車いたします」「時速500㎞到達」など、停車、発車、走行スピードなどの状況に連動してアナウンスが流れるという。専用ケーブルで車両を充電し、30分の充電で20分の走行が可能となっている。車両デザインは、JR東海の「超電導リニアL0系」がモチーフ。情景は、山梨リニア実験線に架かる小形山架道橋やトンネル緩衝工をベースにして制作されている。トンネルでは、緩衝工にある微気圧波を低減するための多孔板(細かく開いた穴)も再現されている。車両は4両編成で、幅251mm、高さ26mm、奥行き32mm。タカラトミーは、1959年から鉄道玩具『プラレール』、1976年から鉄道模型『TOMIX(トミックス)」などでこれまで常に鉄道のトレンドを商品化し、鉄道玩具分野でのパイオニアとも言えるメーカー。同社では、鉄道の最新版「リニアモーターカー」を商品化するべく、実際に「磁石で浮いて磁石で走る」車両の実現を目指して約2年前から開発がスタートしていたという。本商品から、少年の頃から"夢の乗り物"「リニアモーターカー」への憧れを持っているシニア層を中心に、あらゆる層が楽しめる、これまでにない新しいレールトイとして提案していく。商品価格は35,000円(税別)で、2015年9月より全国の玩具専門店、百貨店・量販店等の玩具売場、インターネット、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで発売する。JR 東海承認済 (C) TOMY
2015年05月26日タカラトミーは5月26日、「リニアライナー 超電導リニアLO系スペシャルセット」を2015年9月に発売すると発表した。同製品は磁力浮上、磁力走行を同時に行い「浮いて走る」ことができる。これは、同社が開発した「高速磁気センサー」技術によって実現したもので、回転式モーターや車輪、ギアといった通常駆動に必要な要素を排除し、車両に搭載した磁石およびコイルと、レールに取り付けられた磁石との反発によって非接触で浮上・走行する。車輪と地面の摩擦がなくなったことで高速走行が可能となり、2027年の開業を予定しているリニア新幹線の営業速度500kmを、スケールスピードを達成した。また、周回ごとのスケールスピードを表示したり、音声アナウンスを発する「コントロールステーション」を使って車両の操作を行う仕組みとなっている。価格は3万5000円(税別)で、対象年齢は8歳以上。
2015年05月26日物質・材料研究機構(NIMS)は5月18日、東京工業大学の細野秀雄 教授らとともに、超電導物質の探索に関して、超電導特性を示さなかった「失敗例」を含む共同研究の結果をオープンアクセスアクセス誌「Science and Technology of Advanced Materials」公開した。通常の研究論文では成功例のみ報告されるため、別の研究で同じ失敗が繰り返される可能性がある。今回の発表には、新たに発見された超電導体とともに、超電導が認められなかった約700種の物質を含む1000種のリストが収録されている。発表に至った背景には「世界中で無駄な努力を避け、超電導分野の研究を推進したい」という研究チームの総意があったという。研究チームの細野教授は「これはおそらく、検討したが超電導を示さなかった物質のリストを含む初の論文です。超電導の研究者にとって貴重なデータとなるはずです」とコメントしている。
2015年05月19日東海旅客鉄道(JR東海)は4月21日、山梨リニア実験線で行われた走行試験で有人走行で最高速度となる603km/hを記録したと発表した。同試験では、600km/h以上の速度で10.8秒、1.8kmを走ったという。1997年に走行試験が開始されたリニア新幹線は、1999年4月14日に当時のギネス記録となる552km/hを記録。その後、2003年12月2日に581km/h、2015年4月16日に590km/hと着実に記録を伸ばし、ついに600km/hを突破した。2027年の開業を目指しているリニア新幹線は、営業時は最高速度500km/hで運用される。車両に搭載した超電導磁石と、地上に取り付けられたコイルとの間の磁力によって非接触で走行するため、500km/hという超高速走行が可能となる。
2015年04月21日鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は4月15日、クボテック、古河電気工業、ミラプロおよび山梨県企業局と開発を進めてきた次世代の大容量蓄電システムとして期待される「超電導フライホイール蓄電システム」の実証機を完成させ、試運転を開始したと発表した。フライホイール蓄電システムは、装置内部の円盤(フライホイール)を回転させることで電力を運動エネルギーとして蓄え、必要に応じて回転力を再び電力に変換するシステム。今回開発された実証機は鉄道総研が考案した高温超電導コイルと高温超電導バルク体で構成される「超電導磁気軸受」を用いることで、フライホイールを非接触で浮上させることで、大型のフライホイールを用いても損失が少なく、長期間の安定した運用を可能にしたものとなっている。実証機の性能としては、出力300kW、蓄電容量100kWhで、内蔵したCFRP製フライホイール(直径2m、重量4t)を最高6000回展/分で超電導磁気軸受により回転支持する仕組みを採用している。この超電導磁気軸受は、回転軸側、軸受け側の両方に超電導材を用いており、これによりコンパクトながら大荷重を支えることを可能としたという。なお鉄道総研では、今回の開発にかかる成果の詳細について、5月27日より開催される予定の「第91回 低温工学・超電導学会研究発表会」にて発表を行う予定だとしている。
2015年04月16日TANAKAホールディングは4月6日、田中貴金属グループの製造事業を展開する田中貴金属工業が、2015年4月から、イットリウム系超電導線材用の銅配向金属基板の専用生産ラインを構築し、量産体制を確立したことを発表した。今回の取り組みは、同社が中部電力、鹿児島大学との共同開発により2008年よりサンプル出荷を行ってきた超電導線材の「銅配向金属基板」の、製造設備条件の最適化を図ることで長尺基板製造が可能になったことを受け、国内外の需要に迅速に対応することを目的に実施されたもの。これにより、長距離大容量送電系統の安定化が求められる送電ケーブルや、高磁場を必要とする磁気共鳴画像装置(MRI)、核磁気共鳴分析機器(NMR)、大型船舶のモーターなどの分野での活用が見込めるようになるという。なお田中貴金属工業では、2020年までに年間12億円の売り上げを目指すとしている。
2015年04月07日リニアテクノロジーは、30μVの最大入力オフセット電圧と0.01%まで60μsのセトリング時間を特長とする、低消費電力の3V~30Vデュアルオペンプ「LT6023」の販売を開始したと発表した。電源電流は最大20μAで、入力バイアス電流は最大3nA。-40℃~85℃と-40℃~125℃の動作温度範囲で使用が規定される。独自のスルーレート改善回路により、高速でクリーンな出力ステップ応答を低消費電力で実現。特別に設計された入力回路により、高インピーダンスを維持し、高速ステップに伴う電流スパイクを最小限に抑えるため、最大5Vの入力ステップに対応できる。これらにより、携帯型の高精度機器、多重化データ収集システム、DACバッファアプリケーションに適していると同社では説明する。MSOP-8および3mm×3mm DFNパッケージで提供される。1000個受注時の参考単価は1.85ドルから。なお、アンプがアクティブでないときに電源電流を3μA未満に提言するシャットダウンモードを備えた「LT6023-1」も販売。480μsのイネーブル時間と高速スルーレートにより、デューティサイクルアプリケーションにおいて電力効率の高い動作を実現する。
2015年03月24日リニアテクノロジーは、高入力電圧の絶縁型フライバックDC/DC コントローラ「LT3748」の軍需用MPグレードバージョン「LT3748MP」の販売を開始したと発表した。LT3748MPは-55℃~+150℃の動作温度範囲で仕様が規定され、高電圧ピン間の間隔を広げるために4本のピンを取り去ったMSOP-16パッケージで供給される。LT3748は出力電圧を1次側のフライバック信号から検出するので、帰還のためのオプトアイソレータや、3次巻線、信号トランスが不要で、絶縁型DC/DCコンバータの設計を簡素化できる。また、5V~100Vの入力電圧で動作し、外付けN チャネル・パワーMOSFETを駆動するため、車載、産業用、テレコム、データコムなどのさまざまなアプリケーションに適用可能だという。また、可変周波数電流モード制御スイッチング方式であるバウンダリモードで動作し、入力、負荷、温度の全範囲にわたり標準±5%のレギュレーションを実現。これにより、同等の連続導通モードの設計に比べて小型のトランスを使用できる。出力電圧は、2本の外付け抵抗とトランスの巻数比で容易に設定可能。IC給電用の内部低損失レギュレータ、プログラム可能なソフトスタート、低電圧ロックアウト、調整可能な電流制限、出力電圧の温度補償などを特長としており、多くのアプリケーションで既製トランスが使用できるほか、高い集積度とバウンダリモード動作により、従来難題だった絶縁電力供給に対する簡単で明快なソリューションを提供することが可能だ。なお、LT3748MPの1000個時の参考単価は9.25ドルからで、同社国内販売代理店経由で販売される。
2015年03月20日リニアテクノロジーは3月19日、産業用IoTに向けたSmartMesh IPソフトウェア開発キット「SmartMesh IPオンチップSDK」を発売した。同製品ではARM Cortex-M3上で、ワイヤレス・センサ・アプリケーションプログラムを直接実行することが可能となる。これにより単一のプロセッサでセンサ・インタフェースやエッジ・データ解析を可能とするため、ワイヤレス・センサ・ノード全体のコスト、実装面積、消費電力の低減につながる。また、リファレンスライブラリコードとサンプルソースコードによって、短期間でアプリケーションを開発することができ、6LoWPAN準拠のSmartMesh IPメッシュ・ネットワーク・スタックによって、超低消費電力で 99.999%以上のネットワーク信頼性を提供するとしている。SDKはTC5800-IPM(システムオンチップ)とLTP5901/2-IPM(PCB モジュール)と共に提供され、SmartMesh IPネットワーク・スタックとそのアプリケーションを同時に安定して実行できるように設計されているとのこと。オンチップSDKはSmartMesh IP製品ラインの一部として現在提供中だ。
2015年03月19日ティアックは、楽曲制作から本格的な録音まで対応できる、24bit/96kHz対応リニアPCMレコーダー「DR-40」に新たな機能を追加した「DR-40 VERSION2」を発表した。発売時期は1月下旬。価格はオープン。全国の楽器店等を通じて販売される。同製品は、2011年に発売されたリニアPCMレコーダー「DR-40」に新機能を追加し、よりさまざまな録音対象をカバーできるようにしたもの。近年需要の増えている、デジタル一眼レフカメラ、ビデオカメラ撮影時の音声録音用に、動画撮影向けの機能としてオートトーン機能が搭載されている。また、同社が2014年10月に発売したリニアPCMレコーダー「DR-22WL/DR-44WL」と同様の自動化機能を搭載。さらに、マーク位置で自動分割するオートディバイド機能、指定時間ごとにファイル更新するタイムトラックインクリメント機能が追加されている。そのほか、通常の2トラックステレオ録音に加え4トラックモードを搭載しており、録音時のバックアップとして低いレベルの録音が同時に行えるデュアルレコーディング、非破壊オーバーダビング、内蔵マイクと外部入力の同時録音などさまざまな活用が可能となっている。また、入力音のピークを検出し最適な録音レベルを自動的に設定するピークリダクション機能、音程をそのままに再生速度を可変するVSA機能、楽器録音に便利なリバーブなどの機能を搭載し、クイックメニューによる直感的な操作を実現しているとのこと。 なお、駆動時間は、単3形電池3本を内蔵することにより20時間以上の長時間駆動を実現。また、オプションの「BP-6AA」を使用することによりさらなる長時間駆動も可能ということだ。なお、旧バージョンの「DR-40」に関しては、製品ページで無償公開が予定されている、ファームウェアV2.00へアップデートすることで、同様の機能を利用することができるようになるとのこと。
2015年01月14日2027年に開業予定のリニア中央新幹線。 東京・品川~名古屋間を最速40分で結ぶJRの新線で、国土交通省が10月17日にJR東海の工事実施計画を認可し、2015年にも着工する。南山大学理工学部の三浦英俊教授はこのほど、「“都市間の流動の解析」”考える“リニア中央新幹線開通の意義”」に関する見解を示した。三浦教授は、“オペレーションズ・リサーチ”と呼ばれる、問題解決のための方法を研究する学問が専門。オペレーションズ・リサーチは、工場の生産システムや新製品の開発など企業における問題や、病院の配置や交通問題など社会的問題への応用も広がっており、その1つが“都市間の交通流動解析”だ。統計調査から交通機関や移動目的別の解析が可能で、統計データを利用して将来のリニア中央新幹線および航空路線の需要予測を行っている。“ロジットモデル”と呼ばれる統計学的な計算式に基づき、三浦教授がこのほど行った分析によると、品川―名古屋間を結ぶリニア中央新幹線の利用者は、関東・中部・近畿だけで年間2,300万人の予測。また、東京-名古屋間は航空利用者がほとんどいないことから、リニア新線が大阪へ延伸しない限り、航空への影響は少ないと予想する。一方、リニアがより多くの利用者を獲得するためには、公共交通機関利用者だけでなく、自家用車利用者を取り込むことが重要と解説した。自動車交通渋滞や鉄道の混雑など交通問題は、都市の宿命とも言える長年の課題。三浦教授は「こうした問題に対応するため、GPSや道路交通履歴データといった新しい技術を活用した問題解決が今後の課題」としている。
2014年12月15日昨今、急速に盛り上がりをみせているハイレゾブーム。それと共に、オーディオマニアだけでなく、一般ユーザーにまでその人気を広げているのが、リニアPCMレコーダーと呼ばれる高音質な録音デバイスです。時代の流行を反映し、メーカー各社からさまざまなリニアPCMレコーダーがリリースされる中、高品位オーディオ機器の老舗ブランド"TASCAM"から登場した最新リニアPCMレコーダー「DR-44WL」は、現場の音楽制作に寄り添ったユニークな機能により、ひときわ異彩を放っています。同機種は、PGAやショックマウント機構など新機構を備えた高音質回路を持つ4トラックのリニアPCMレコーダーで、本体に搭載されたX-Y方式ステレオマイクステレオコンデンサーマイクでの録音に加え、XLR/TRS外部入力端子を活用することでより高度な録音にも手軽に対応可能。さらに、スマートフォンに専用の無料アプリをインストールするだけで、Wi-Fi経由で遠隔操作、遠隔モニタリングが行え、本体に手を触れずに本格的なレコーディングを楽しめるなど、非常にユニークかつ実用的な機能も備えています。今回は、そんな話題のDR-44WLを、新進気鋭のブルース・ギタリスト&ボーカリストである大久保初夏さんに試奏していただき、その魅力やサウンド、使い勝手などについて語っていただきました。大久保さんは、幼いころからドラマーとして音楽に触れ、中学生のころにはギターを始めるなど、若くして豊富な音楽知識と演奏経験を持つ注目の若手アーティスト。姉妹で結成されたBLUES SISTERS from RESPECTを経て、現在はSHOKA OKUBO BLUES PROJECTというバンドで活動中。普段からバンドサウンドを中心に"生の音"に触れる機会の多い大久保さんですが、DR-44WLにどのような印象をお持ちになったのでしょうか。気になるその評価をお届けします。――今回は、スタジオにてDR-44WLを実際に触っていただいたわけですが、デザイン面からの第一印象はいかがですか?まず、リニアPCMレコーダー自体、本格的に試すのが初めてでした。デザイン面の第一印象は、マイクや全体のルックスから、録音機材として高性能なのだろうなと感じました。周りのアーティストの方々が使われているハンディータイプの録音機材というと、もう少し小ぶりな、ボイスレコーダー的なものが多かったので。――大久保さんは、普段の作曲にもボイスレコーダーのようなものを使用されていますか?はい、単体のボイスレコーダーではありませんが、浮かんだメロディーやフレーズなどを録音しておくために、iPhone対応のレコーダーアプリなどを活用しています。また、その録音した素材をモチーフとして本格的に作曲を行ったり、音楽制作アプリでリズム等と組み合わせたり、楽曲のラフなイメージを作り上げています。――iPhone用のレコーダーアプリと、今回試奏していただいDR-44WLを比較しての感想などをお聞かせください。やはり、サウンドのクオリティーだと思います。iPhoneで録音したサウンドは、音量が足りなかったり、こもったような音になってしまうことも多くて、そのまま録音素材を生かして作曲するといったことは難しいのですが、DR-44WLで録音した素材なら、そのまま本格的な作曲に流用しても良いほど高音質なものになっていました。――DR-44WLの音質について高く評価しているとのことですが、具体的にそのサウンドの印象を教えてください。私の好きなブルースなどの楽曲では、特にライブ感やグルーブ感といったものが非常に大切になんです。それを生み出すためには、楽器を演奏者が奏でる際に発生するノイズや、その場の空気感といったものも重要になってきます。DR-44WLで録ったサウンドには、楽器の音はもちろんのこと、そういった演奏空間そのものを録音したかのようなリアリティーがあり、とても気に入りました。――録音した素材は、その後の本格的な作曲にも生かされるとのことでしたが、DR-44WLで録音を行った場合は、作曲の工程にも影響があると思われますか?工程に大きな変化はないかと思いますが、効率はかなり上がりそうです。というのも、これまでは作曲するにあたって、メロディーを歌い直したり、ギターを録り直したりというような作業があったのですが、それらを一切することなく、録音素材をそのまま作曲の工程に持ち込むことができるようになるためです。しかも、音声ファイルは、Wi-Fi経由でスマートフォンやパソコンにワイヤレスで転送可能なので、録音データの取り扱いもスムーズにできて便利です。――Wi-Fiへの対応や専用アプリ「TASCAM DR CONTROL」によるリモート操作は、DR-44WLの非常にユニークな機能だと思いますが、どのようなシチュエーションで活用してみたいですか?私自身がスマホ世代ということもあり、すべてがスマホ1台で済んでしまうといった感覚になじんでいるので、専用アプリから簡単にリモート操作や録音設定の変更などが行えるのは、とても自然で親しみを覚えました。特にリモート操作は、ライブ録音の際、本体に手が届くかどうかという操作上の都合を気にせず、最良のマイクポジションにレコーダーを設置できるようになるのでとても良いですね。ステージ上などからレコーディング操作を試してみたいです。アプリからメーター表示の確認もできるので、録音作業に使うにあたって安心感があります。――アプリで録音したデータはSoundCloudにも直接アップロード可能となっているのが大きな特徴ですが、こちらについての利用シーンは何か想定されていますか?それほどPCの扱いに精通しているわけではないので、詳細なコメントはできないのですが、Facebookページのタイムラインに、ライブ音源を終演後すぐに表示させられるのはとても素敵ですね。個人的な希望としては、アプリから音源を直接アップロードできるSNSがもっと増えてくると嬉しいです。――今回の試奏では、DR-44WLのもうひとつの特徴でもある「4トラックのマルチレコーディング機能を使った録音」にも挑戦していただきましたが、感触はいかがでしたか?思ったよりもずっと簡単に、マルチトラックでのレコーディングが行えることに驚かされました。録音したいトラックを選んで録音ボタンを押すだけと、従来のステレオレコーディングとほぼ変わらない操作なので、機械のあまり得意でない私でも操作に迷うことはなさそうです。――マルチトラックレコーディングの試奏では、大久保さんがご自身でギター、ボーカル、さらにリズムを録音し、疑似的にセッションを再現されていましたね。実際に自分のイメージ通りのリズムをリアルタイムに演奏し、録音できるというのはメリットが大きいです。特に、バンドメンバーやアレンジャーさんなどに、自分の思い描く楽曲イメージをより具体的に伝えたい場合などに重宝しそうですね。また、DR-44WLはマイクだけでなく外部入力端子を使っての録音もできるので、ドラムは本体内蔵マイクで空気感を生かしつつ、ボーカルマイクとギターアンプからのサウンドはラインインプットして録音する……というレコーディング環境を1台で実現してくれるのはとても魅力的です。――最後に、DR-44WLの総評をいただけますでしょうか?正直なところ、今回試奏させていただくまで、リニアPCMレコーダーという言葉だけは知っていたものの、あまり具体的なイメージを持っていませんでした(笑) ですが、実際に触れてみて、単に高品質なサウンドを録るだけでなく、それを作曲や音楽制作、さらにはSNSなどを通じた楽曲発表に生かすための機能がたくさん含まれていて、その頼もしさを実感できました。先ほどまでの私と同じように、まだリニアPCMレコーダーに触れたことがないという方々には、ぜひ一度体験してみてほしいと思います!――ありがとうございました。大久保初夏(おおくぼしょか)1991 年 千葉県出身。ギタリスト/ヴォーカリスト。2009 年、高校生で P-Vine Records よりCD デビュー。2012年には実妹とメンフィス録音のアルバム「MEMPHIS BOUND」を発表。2013年から始めたトリオバンド「SHOKA OKUBO BLUES PROJECT」は、FUJI ROCK FESTIVAL ‘14 など、数多くのステージで活動中。
2014年12月10日ティアックは、カメラ用リニアPCMレコーダー/ミキサー「DR-70D」、「DR-60DMKII」および、DR-70D専用アクセサリーパッケージ「AK-DR70C」を、同社TASCAMブランドより発表した。発売時期は11月下旬。価格はいずれもオープンプライス。「DR-70D」は、ステレオ内蔵マイクと4つのXLR入力を備えた、カメラユーザーのためのオーディオレコーダー。丈夫でコンパクトな筐体は、カメラの上下どちらにも装着が可能で、ステレオマイクを搭載したことで単体でも手軽に録音が行える。カメラの音声とDR-70Dで収録した音声の位置合わせの基準となるスレートトーンを記録する機能や、DR-70D内でミックスされた後の音声をカメラへ出力するためのCAMERA OUT端子を装備するなど、カメラでの動画撮影に特化した仕様を数多く装備している。DR-70Dでの録音に便利なアクセサリーパッケージ「AK-DR70C」も同時発売予定だ。また、「DR-60DMKII」は、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラの動画撮影時に使用することで、より高音質な動画撮影を可能にするミキサー統合型の4トラックリニアPCMレコーダー。録音開始時に自動的にスレートトーンを録音するオートトーン機能をはじめ、動画用の音声収録に最適な機能を搭載。カメラ取り付け時の軽量化を考慮したプラスチック製のボディーは、底面の三脚穴、天面の三脚ネジアダプターにより、三脚とカメラの間に設置することができる構造となっている。ショットガンマイクによるシンプルなモノラル録音から、ショットガンマイクと臨場感を演出するアンビエンスマイクとを組み合わせた高度なマルチトラック録音まで、さまざまなシチュエーションに対応する5つの動作モードを備えている。
2014年11月18日リニアテクノロジーは10月17日、2011年12月に買収をしたDust Networks(ダスト・ネットワークス)のワイヤレスセンサネットワーク(WSN)製品「SmartMesh」の国内での普及と深堀を目指したコンソーシアム「ダスト・コンソーシアム」を設立したと発表した。SmartMeshテクノロジーは、業界標準規格であるIEEE 802.15.4(IPでは802.15.4/E)に準拠しており、同社では将来にわたってセンサネットワークの導入が想定されるエネルギー、鉄道、道路、建築、土木、運送、医療、農業、酪農、製造などの分野への適用を目指してる。今回のコンソーシアム設立は、同技術を活用してセンサネットワークビジネスを展開していきたいと考えているソフトウェアベンダ、機器ベンダ、インテグレータ、監視サービスプロバイダなどを対象に、情報交換や技術交流を図り、最終的なビジネスへの展開へと発展させることを目的として行われるもの。リニアテクノロジー代表取締役社長の望月靖志氏は、SmartMeshの最大の特徴は「切れない」という点と、「低消費電力」という点とし、国内でも産業インフラやエネルギーマネジメントなどの状態監視分野から興味を示してもらっており、設立準備を進めてきたこの1カ月あまりで130社以上の会員企業がすでに存在するという。同社が掲げる「無線で確実につなぐ技術により、誰でも簡単にしようできることを目指す。多くの技術を組み合わせた複合技術によるシステムを構築するため業界の壁をとりのぞき、新しいビジネスを提供する」という趣旨に賛同した企業が参加できるということで、センサメーカーやハードウェアベンダのほか、ソリューションベンダなどの幅広い企業が同技術に興味を示し、そうした企業から技術をビジネスに活用したいという要望を受けて、同コンソーシアムが設立されたとする。また、同社ダスト・エバンジェリストで同コンソーシアムの事務局長も務める小林純一氏は、「ダストに注力するのは、日本の抱えているさまざまな問題、設備やインフラの老朽化、人材不足、農業の国際化などの社会問題を解決する上で鍵となる技術であるため」とし、同技術が産業用のワイヤレスセンサネットワークに必要な5個の特性(「接続信頼性」「長期電池駆動」「長期安定性」「セキュリティ」「設置の容易さ=工数の削減」)をすべて兼ね備えている稀有な無線技術であり、その接続性は99.999%+でデータの欠損を抑えることが可能なレベルにあるという。ただし、その仕様が36パケット/秒、90バイト/パケット、屋内50m/ホップ、屋外100m/ホップ(最大32ホップ)、約1秒の遅延/ホップ、ネットワーク最適化、というものであるため、「少量データを中距離で転送遅延をあまり気にしないで、かつノードを固定配置して使える分野」には向くものの、動画の送信などの大容量のデータ送信や、リアルタイム性の高いもの、ノードが高速移動するもの、といった分野にはあまり適さないとする。なお、同コンソーシアムは今後も賛同企業を募集しつつ半年に一度程度の頻度でカンファレンスなどを開催していく予定のほか、高頻度でメンバー企業同士の交流を深める場の提供などを行っていきたいとしている。
2014年10月17日Texas Instruments(TI)は10月16日、高電圧LEDストリングの電流安定化回路を簡素化する450Vリニアコントローラ「TPS92410」を発表した。同製品は、マルチプライヤ回路や、調整可能な位相調光検出回路の他、アナログ調光入力や駆動回路の保護機能を内蔵しており、オフラインAC電源や通常のDC電源で動作するダウンライト、各種照明機器、電灯などの設計を簡素化する。具体的には、入力電圧範囲が9.5V~450Vと広く、高電圧LEDストリングのスタンドアロン型電流安定化回路として動作する。また、同社のフローティングスイッチ「TPS92411」との組み合わせにより、AC電源によるリニア直接駆動アプリケーションへの給電にも使用できるのに加え、ドライバとLED回路の保護機能や、インダクタフリーで低電流リップルLED照明ソリューションを提供する。そして、LEDシャットオフ機能付きのアナログ調光入力ピンも備えており、超低消費電力マイコン「MSP430F5172」や、SimpleLink ZigBeeワイヤレスマイコン「CC2530」を使って、マイコン搭載のインテリジェント照明機器で光度の調整機能を簡単に実現できるという。なお、パッケージは13ピンSOIC。価格は1000個受注時で0.65ドル。すでに販売を開始している。また、120Vの「TPS92410EVM-001」と230Vの「TPS92410EVM-002」の照明エンジン評価モジュールは99ドルで販売されている。
2014年10月17日JR東海は22日、山梨県都留市の山梨リニア実験線車両基地にて、営業線仕様の超電導リニア新型車両「L0(エル・ゼロ)系」を初公開した。同社は首都圏と中京圏、近畿圏を結ぶ新たな高速鉄道として、超電導リニアによる中央新幹線計画の実現(第1局面は東京都から愛知県名古屋市まで)に取り組んでいる。中央新幹線の概略ルートにも含まれる山梨リニア実験線では、先行区間(18.4km)の設備更新工事と延伸区間(24.4km)の工事を実施。2013年末までの走行試験開始を目標としている。L0系は延伸後の新実験線(42.8km)を走行する車両として製作が進められ、完成したばかりの先頭車両がこのほど公開された。先頭車は滑らかな形状で、これまでの試験結果を踏まえ、先頭長は15mに。居住性向上のために角型の車体断面となり、東海道新幹線のイメージを踏襲したカラーリングとなった。白色の塗装範囲を増やして軽快さを、青色の塗装の配列で躍動感を演出している。今後、L0系は2013年度中に先頭車2両、中間車3両の計5両が完成する予定となっている。加えて2015年度までに、9両(先頭車2両、中間車9両)が順次投入される。新実験線では最長12編成とするなど、計14両をさまざまに組み合わせ、営業線へ向けた最終的な走行を実施。実用技術として完成した超電導リニア技術のブラッシュアップと、営業線の建設・運営・保守のコストダウンに取り組むという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月24日