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『世界の一流は「休日」に何をしているのか』著者・越川慎司インタビュー|心身をリフレッシュし、自己効力感が高まる「休日改革」を実践するためのメソッド株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ケ谷4丁目9番7号、代表取締役:山下征孝)は、同社が運営する「話題の本.com」( にて2024年12月18日(水)、著書『世界の一流は「休日」に何をしているのか』を刊行した、株式会社クロスリバー代表取締役・越川慎司氏のインタビュー記事を公開しました。著者インタビュー『世界の一流は「休日」に何をしているのか』著者・越川慎司インタビュー|心身をリフレッシュし、自己効力感が高まる「休日改革」を実践するためのメソッド休日はきちんと休んでいるのに、仕事の疲れが抜けない。こうした悩みを抱えている方におすすめの書籍が、『世界の一流は「休日」に何をしているのか』です。自らの体験をもとに、株式会社クロスリバーを創業した著者の越川慎司氏が、心身のリフレッシュを図り、仕事のパフォーマンスを高めるための「正しい休み方改革」の実践法を紹介。世界水準のエリートであるエグゼクティブに共通する休日の過ごし方をヒントに、自ら実験して導き出した「休日改革」について、越川氏に伺いました。インタビュー記事はこちらから : インタビュー記事一部をご紹介日本人はなぜ休んでも疲れているのかーー『世界の一流が「休日」に何をしているのか』が刊行されたきっかけをお聞かせください。2019年に働き方改革関連法が順次施行され、日本のビジネスパーソンの労働環境は様変わりしています。しかしながら、現実的には、残業が制限されたことによって限られた時間内で成果を残さなければならず、人々にかかる精神的なプレッシャーは増長していると思われます。さらに、日本の労働人口が減少する中、一人ひとりの果たす役割が大きくなったのにも関わらず、頑張りが評価されないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。私自身もかつて多忙な生活を送る中で心と身体のバランスを崩し、二度も仕事を休まざるを得ない状況に陥りました。この経験をもとに、弊社では「働く時間以外を充実させたら平日の稼働時間内における生産性は上がるのか」という仮説を立てて、調査を実施。自分自身も「休み方改革」を実践した結果、生産性が上がることを実感することができたのです。私が本書を執筆した一番の目的は、働き方改革の先にある「正しい休み方」の実践法をお伝えすることで、心身のバランスを整え、ワークとライフの両方の充実を図っていただくことにあります。世界の最前線で活躍する一流のビジネスパーソンの休日の過ごし方をお伝えすると共に、今すぐ実践できる「休日改革」のための具体的なアクションを紹介します。インタビュー記事全文はこちらから : 『世界の一流は「休日」に何をしているのか』(越川慎司 [著]/クロスメディア・パブリッシング(インプレス))世界の一流が休日に必ずすること、絶対しないこと年収が上がる「週末2日間」の過ごし方日本のビジネスパーソンは、休日を「休息」の時間と考えて、身体を休めたり、ストレスの発散を心がけていますが、必ずしも思い通りにはなっていません。休みが明けても、疲れは依然として残ったままで、ストレスも解消されていない……と感じている人がたくさんいると思います。一方、世界水準のエリートであるエグゼクティブの休日の過ごし方には、大きな共通点があります。彼らは、休日を「何もしない時間」と考えるのではなく、「積極的にエネルギーをチャージする時間」(休養)と「知的エネルギーを蓄える時間」(教養)と位置づけているのです。彼らは休日を休息のための時間ではなく、仕事で成果を上げるための「原動力」と考えています。筆者が注目したのは、彼らがそれを「楽しんでやっている」ことです。仕事を成功に導くための準備というと、多くの人が「苦行」や「修行」を連想してウンザリした気持ちになると思いますが、筆者が在籍したマイクロソフトのエリートたちは、スポーツや趣味を楽しみ、休日を満喫することで、自己再生とエネルギー・チャージという二つの目的を実現していたのです。世界の一流の休み方を知って、休日の解像度を上げることは、これまでとは違った視点で自分の休み方を見つめ直すきっかけになります。「こんな考え方もあるんだな」という新たな気づきが、あなたの休日を充実させて、毎日の生活にメリハリを与えてくれることになるのです。書籍情報はこちら : 著者越川 慎司株式会社クロスリバー代表取締役。国内外の通信会社に勤務した後、2005年にマイクロソフト米国本社に入社。業務執行役員としてPowerPointやExcelなどの事業責任者を歴任する。2017年に株式会社クロスリバーを設立。世界各地に分散したメンバーが週休3日・リモートワーク・複業(専業禁止)をしながら800社以上の働き方改革を支援。オンライン講演・講座の講師を年間300件以上、Pivotやフジテレビなどメディア出演多数。著作累計31冊、最新作『世界の一流は「休日」に何をしているのか』は発売1か月で重版5刷となり最もヒットしている。インタビュー記事はこちら : お問い合わせ本記事に関する問い合わせはこちら株式会社幻冬舎ゴールドオンライン〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目30番1号ベネッセビル2階TEL:03-5411-6270URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年12月18日『海辺の生と死』『アレノ』など、街に生きる人々の生と性を独自の視線で捉えてきた越川道夫監督の最新作『さいはて』。夜の街で出会った虚ろな女性と秘密を抱える塾講師の幻想的かつノスタルジックな逃避行を描いた本作で、人生に絶望した40歳の男性・トウドウを演じた中島歩が、撮影の思い出や主人公のモモを演じた北澤響の印象、越川監督との映画作りなどを語ったインタビューが届いた。「現場で生まれるインスピレーションを大切にしています」『さいはて』――トウドウのキャラクターにはどのような印象を受けましたか?中島かなり複雑な過去のある人間なので、演じるのはなかなか難しい役だと思いました。優しい人というよりも、優しすぎちゃった人という印象です。――越川監督と役作りについてどのような話をしましたか?中島どういう役にしようというよりも、どういう芝居をしていくのかを話し、共有していきました。現場で生まれるものを大切にして、北澤さんと僕の間で出てくるものを共有し、積み重ねていきました。僕はどんな役であっても事前に固めるってことはあまりしません。「この人はどんなふうに伝えるんだろう」みたいなことを考え、どんな些細なことであっても現場で生まれるインスピレーションを大切にするようにしています。越川監督からも現場で生まれるものを大切にして、それを撮りたいという気持ちが伝わってきたので、「だよね?」という感じで作っていきました。――越川監督にはどのような印象を持っていましたか?中島作品を拝見し、俳優への尊敬と愛がものすごく強い方だと思っていました。実際に「俳優がよく撮れればいい」と常に口にしていましたし、撮影中も出来上がった作品からも、役者のプライオリティの高さが感じられます。何でそれを感じるのかというと、具体的には編集やカメラの位置になるのかな。一緒に映画を作る中で、俳優部への言葉からも尊敬と愛を常に感じることができました。中島歩――公開決定イベント(2022年12月22日実施)では「体力的にかなり大変だった」とおっしゃっていましたが……。中島かなり疲れました(笑)。7日間の撮影で、相模湖、九十九里などたくさんのロケ地を訪れました。一番大変だったのは海に入るシーンです。6月でしたが体の芯から冷えました。人生で一番、お風呂のお湯のありがたみを感じた瞬間だったかもしれません。「お湯って素晴らしい!」って思うくらいに、ありがたかったです。「北澤響さんは最初から最後までまっすぐな人」『さいはて』――モモ役の北澤さんの印象を教えてください。中島割とフィジカルな芝居が多い現場でした。リハでは言葉だけでやることもあるので、表現は限られてきます。フィジカルな芝居の撮影では、現場で有機的というのかな、豊かになっていく印象を受けました。表情、表現がどんどん引き出されるというか溢れ出てくると言うか。越川監督からも「できるじゃん!」なんて声が飛んでいたくらいです。最初は「まっすぐな人」という印象が強かったけれど、撮影が進むに連れていろいろな魅力を発見した気がします。『さいはて』――公開決定イベントでは、越川監督と中島さんが北澤さんについて「まっすぐな人」と声を揃える場面もありました。中島まっすぐな人という印象は最初から最後まで変わらなかったし、久しぶりに会ってもやっぱりまっすぐでした(笑)。全振りの人です。迷いがないというかな。僕も不器用なので、まっすぐにしかできない彼女の不器用さがよく分かります。そして、とにかく元気な人です。僕は撮影を振り返ると、大変、疲れたという言葉を使っちゃうほど、消耗した感覚があるけれど、北澤さんはずっと元気でした。自信をつけていくことで、どんどん元気になっていったのかもしれません。「こんなふうにやっていいんだ」みたいな自信がついていくのが、隣で見ていて手に取るようにわかりました。俳優って「本当にこの役は自分でいいのかな?」という迷いがあったりするもので。以前、イギリスの演出家と仕事をしたときに、アントニオ・バンデラスだってそんな風に言うことがあるんだよと教えてもらって。アントニオ・バンデラスにあるなら、僕にあってもおかしくないし、「分かる!」って思って少し気も楽になりました。その演出家に「ちゃんと自分に許可を出しなさい」と言われたのですが、今回の北澤さんはまさにそれを体現しているようでした。中島歩――北澤さんの自信や変化を感じたシーンの撮影エピソードを教えてください。中島海に入った後にホテルに行くシーンは印象に残っています。渋谷のホテルに1日中閉じ込められて撮影した大変なシーンのひとつです(笑)。北澤さんはいつものようにフルスイングで、弱まることなく体当たりしてきました。血のついた足にキスをした後、抱き寄せてまたキスをするのですが、これは台本になかった芝居。現場で何かが生まれたらいいなという監督の思惑が形になったシーンです。疲れたけれど、充実した時間でしたし、僕にとってもお芝居をやっていく上で、何か新しいフェーズが見えた感じもしました。感情の起伏が激しい役や作品は、たまにやらないとダメだなとも思いました。限界突破みたいなことを経験できることもありますから。でも、これだけ消耗するのは“たまに”でいいですけどね。『さいはて』――ぶつかり合いという印象が強いモモとトウドウ。ふたりが出会うシーンは、振り返ると静かな入り口だった気がします。中島あのバー、すごく素敵ですよね。今回の映画はロケーションがめちゃくちゃ素晴らしいと思います。時計の音や置いてある本など、外国の方には相当エキゾチックに映るんじゃないかな。実は、僕も個人的に行ったことのあるバーだったので、撮影はちょっとテンションが上がりました。――本作の見どころとメッセージをお願いします。中島監督、俳優の“本気”が映っている作品です。僕のおすすめは音。全方位の音が拾えるマイクをカメラの脇にポンと置く方法を採用しています。音楽はアーティストでもある宇波拓さんがやっているだけあって、音のこだわりを感じていただけるはずです。映画館で音を堪能して欲しい作品です。死にたいふたりが本気で生きている姿が訴えるものを感じ取っていただければうれしいです。取材:タナカシノブ『さいはて』()5月6日(土)公開(C)2023 キングレコード
2023年05月02日映像制作/配給/イベント企画などを手がけるイーアヘルツ株式会社は、「越川道夫監督特集映画祭」を2022年12月19日(月)から4日間、渋谷ユーロライブにて開催いたします。越川道夫監督特集映画祭チラシ長年プロデューサーとして、監督として、日本映画界を支えてきた越川ですが、2021年2月に白内障が発覚。「このままではあと1年で失明する」との宣告を受け、手術で人工水晶体を入れました。「見える景色が全く違う。今までとはきっと同じようには作れない」「声小さき者」の誰にも聞かれぬ声に耳をすまし、そこにしかない言葉をすくい上げるべく、越川が生と死の狭間で撮り続けてきた作品群。誰もがコロナ禍により、生と死を見つめ直さざるをえない時期を経た今だからこそ、これらの作品たちの声はなおさら届くはずです。連日、越川作品には欠かせない俳優陣がトークゲストとして登壇予定となっています。越川道夫監督特集映画祭ラインナップ【監督のコメント】<越川道夫(監督)>昨年2月に、放っておけば1年で失明と宣告され眼の手術を受けました。私の作品を集めたレトロスペクティヴとは面映いのですが、『水いらずの星』を撮了し、ひとつの区切りという意味では良い機会なのかもしれません。今回、『背中』を除く全ての作品が、手術前の作品となります。もしあの時眼の病気が見つからなければ、こうしてお目にかかることもないわけですから。このような機会をいただいたことに感謝したいと思います。ぜひご覧ください。【トークゲスト】12月19日(月) 女優:山田キヌヲさん12月20日(火) 俳優:斉藤陽一郎さん12月21日(水) 俳優:川瀬陽太さん12月22日(木) シークレットゲスト※トークゲストは予告なく変更する場合がございます。【映画祭スケジュール】12月19日(月)開場:12:05開映:12:15 『愛の小さな歴史 誰でもない恋人たちの風景vol.1』※上映後 越川監督+山田キヌヲさん(女優) トークイベントあり12月20日(火)開場 :09:45午前回:10:05 『アレノ』午後回:11:40 『あざみさんのこと 誰でもない恋人たちの風景vol.2』※午後回上映後 越川監督+斉藤陽一郎さん(俳優) トークイベントあり12月21日(水)開場 :9:45午前回:9:55 『アレノ』午後回:11:30 『海辺の生と死』※午後回上映後 越川監督+川瀬陽太さん(俳優) トークイベントあり12月22日(木)開場 :9:45午前回:9:55 『アララト』午後回:12:15 『背中』※午後回上映前 越川監督+シークレットゲスト トークイベントあり【問い合わせ】企画・主催 : イーアヘルツ株式会社メール : contact@ktproductiongroup.com 映画祭ウェブサイト: ※チケット販売は電子チケットのみの取り扱いとなります。ご注意ください。※チケット販売は12月8日午後12時から開始となります。チケット購入・映画祭最新情報はこちら↓映画祭情報二次元コード 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月07日梅田誠弘と河野知美がW主演し、岸田國士戯曲賞受賞作家・松田正隆の戯曲を、越川道夫監督が映画化した『水いらずの星』。この度、撮影がクランクアップを迎え、23年初冬の公開が決定していることがわかりました。あわせて、現場スチール1点と本編スチール2点、監督・主演二人のコメントが到着しました。現場スチールも到着! (C)2022 松田正隆/屋号河野知美映画製作団体『水いらずの星』は、死期の迫った夫とその妻の物語です。時代の流れで、造船所の仕事を諦め長崎・佐世保のビデオ屋でバイトをしている男は、ある日余命が僅かだと宣告される。そんな時浮かんだのは6年前他の男と出ていった妻の顔だった。瀬戸内海を渡り、訪れた雨の香川・坂出。しかし、再会した妻は独り、男の想像を遥かに超えた傷だらけの時を過ごしていたのだった。逃げる女と追いかける男。生きているのか死んでいるのかわからない二人がたどり着く安泰の地とは…。梅田は『由宇子の天秤』(21)の、妊娠した女子高生の父親役で第35回高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞。河野は『ザ・ミソジニー』(22)の女優役で怪演を見せ、本作同様「古山知美」名義でプロデュースも手掛けています。自主映画界で活躍を重ねてきた二人が、『海辺の生と死』(17)や『夕陽のあと』(19)で知られる越川と初めてタッグを組みました。梅田と河野は今回、クランクインの半年前からリハーサルを積み、撮影に臨んだといいます。登場人物はほぼ「男」と「女」の二人だけ。濃密かつ壮絶な二人芝居に、河野は「クランクアップ後、永遠の恋人を失ったような。そんな感情になりました」、梅田は「間違いなく僕と河野さんにとって特別な作品となったと感じています」とそれぞれコメントしています。上澤友香撮り下ろしの写真 (C)2022 松田正隆/屋号河野知美映画製作団体22年7月に開設された公式InstagramやTwitterでは、写真家・上澤友香による撮り下ろしの写真を、「男と女二人の、6年前から映画本編に至るまでの物語」として毎日更新。公開3ヶ月ほど前からの情報解禁が常である中、自主映画という強みを活かし、1年前から情報を世に出していくという前代未聞の宣伝戦略も話題となっています。本編スチール(1) (C)2022 松田正隆/屋号河野知美映画製作団体本編スチール(2) (C)2022 松田正隆/屋号河野知美映画製作団体更に12月19日から4日間、渋谷ユーロライブにて、越川の特集映画祭も開催予定。長年プロデューサーとして、監督として、日本映画界を支えてきた越川の珠玉の監督作品を一挙上映します。『水いらずの星』は、現在編集中。監督・脚本を越川、主演を梅田と河野が務め、撮影監督には『夜明け』(18)の高野大樹を迎えています。監督、主演二人のコメント全文は、以下の通りです。【越川道夫(監督)】さまざまに格闘した撮影であったと思います。とりわけ、松田正隆さんの戯曲を、ほぼそのまま映画にするという試みは、無謀にも思え、見えない向こう岸に向けて、とにかく飛ぶような決意が必要でした。スタッフ、キャストと共に、まずは乗り切った、という言葉しか今は出てきません。これから編集に向けて、この映像の断片が、どう一本の映画として、立体的に立ち上がり、紡がれていくか、その作業を私は楽しみにしています。【梅田誠弘(男役)】『水いらずの星』を作られた松田正隆さんは台詞が役者にとり憑くと言われていました。リハーサルや本番で演技を重ねていくうちに自分ではない何か別のものにコントロールされているような感覚になったのを覚えています。そして越川監督が、自分達の意志とは別に水の様に流れていくキャラクターに土手を作って流れを導いたり、あえて氾濫させたりしながら男と女の世界をつくり上げてくださいました。このコメントでは伝えきれませんが、間違いなく僕と河野さんにとって特別な作品となったと感じています。『水いらずの星』どうぞお楽しみに!【河野知美(女役)】クランクアップ後、永遠の恋人を失ったような。そんな感情になりました。大袈裟かもしれませんが、越川監督も、梅田誠弘さんも、私にとっては出逢うべくして出逢った運命の人だったのかもしれません。そして、『水いらずの星』という作品も。男の胸に顔をうずめながら覗き込んだ先は大きく、静かに漂う海でした。もう少しこの余韻に浸りながら、前に進みます。どうか、この作品が多くの方に届きますように。23年公開の暁には是非劇場でご鑑賞ください。【クレジット】タイトル :水いらずの星監督 :越川道夫『アレノ』『海辺の生と死』『背中』原作 :松田正隆『紙屋悦子の青春』『海と日傘』『夏の砂の上』主演 :梅田誠弘『由宇子の天秤』『鬼が笑う』『かぞくへ』河野知美『ザ・ミソジニー』『truth~姦しき弔いの果て~』撮影 :高野大樹『夜明け』プロデューサー:古山知美企画・製作 :屋号 河野知美 映画製作団体制作協力 :有限会社スローラーナー/ウッディ株式会社配給 :株式会社フルモテルモ/Ihr HERz株式会社■Twitter : ■Instagram: ※「高野大樹」の「高」の字は正確には「はしごだか」です。(C)2022 松田正隆/屋号河野知美映画製作団体 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月24日星野道夫の展覧会「悠久の時を旅する」が、東京・恵比寿の東京都写真美術館にて2022年11月19日(土)から2023年1月22日(日)まで開催される。星野道夫、24年間の撮影の軌跡星野道夫は、極北の大地アラスカを拠点に活動し、自然と動物、美しい文章で人々を魅了している写真家。「自然と人との関わり」を追い求め数々の写真を残し、取材中に事故で亡くなってから25年を経てもなお、多くの人々から愛されている。展覧会「悠久の時を旅する」では、20歳の時に初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる直前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島までの写真を展示するほか、貴重な資料を交えながら、旅の途中で急逝した星野道夫の足跡を辿る。対談や講演会などの関連イベントもまた、期間中は関連イベントも開催。星野道夫事務所代表の星野直子と第40回土門拳賞を受賞した写真家大竹英洋による対談イベント「アラスカとの出会いを通して」と、星野直子による記念講演会「悠久の時を旅する 星野道夫が見続けた風景をたどって」が東京都写真美術館1階ホールにて行われる。さらに、星野道夫に多大な影響を受けてきた音楽家haruka nakamuraによるピアノ演奏イベントも。写真の投影と共に即興的なピアノ演奏、そしてスペシャルゲストの本田慶一郎による星野道夫の言葉の朗読を楽しめる。【詳細】星野道夫「悠久の時を旅する」開催期間:2022年11月19日(土)~2023年1月22日(日)場所:東京都写真美術館 地下1階展示室住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内時間:10:00~18:00(木・金は20:00まで)※入館は閉館時間30分前まで休館日:毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始(12月29日(木)~1月1日(日)、1月4日(水))※12月28日(水)、1月2日(月)、1月3日(火)は臨時開館観覧料:一般 1,000円(800円)、学生 800円(640円)、中高生・65歳以上 600円(480円)※()内は東京都写真美術館の映画観賞券提示者、各種カード会員、目黒区在住者(住まいの住所が分かるものをチケット販売カウンターにて提示)割引。※小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者とその介護者(2名まで)は無料。※各種割引の併用は不可。※事業は諸搬の事情により変更する場合あり。※会場混雑時には入場を待つ場合あり。※オンラインによる日時指定予約を推奨。■対談イベント「アラスカとの出会いを通して」開催日:2022年11月20日(日)時間:14:00~15:30開場:13:30~会場:東京都写真美術館1階ホール定員:160名(要事前申込)料金:無料■記念講演会「悠久の時を旅する 星野道夫が見続けた風景をたどって」開催日:2022年12月3日(土)、2023年1月7日(土)時間:各日 14:00~15:30開場:13:30~会場:東京都写真美術館1階ホール定員:170名(要事前申込)料金:無料※応募者多数の場合は抽選。※申込は一人に付き1回のみ。重複して各イベントへの申込は不可。※グループ(2名以上)での応募不可。※イベント参加には本展の観覧券が必要。※イベントは状況により中止の場合あり。※メディア取材や広報用SNS撮影で参加者の顔が映り込む可能性あり。【関連イベントへの申込方法】2022年11月20日(日)、12月3日(土)、2023年1月7日(土)に開催されるイベントへの参加には、「往復はがき」または「WEBフォーム」からの申込が必要。詳しくは星野道夫公式サイトまたはクレヴィスホームページを要確認。応募締切り:2022年10月31日(月)17:00まで■旅をする音楽 星野道夫×haruka nakamura supported by PLAY EARTH KIDSTM開催日:2022年12月27日(火)時間:①15:00~16:00 ②18:30~19:30開場:①14:30~ ②18:00~会場:東京都写真美術館1階ホール定員:190名(要事前申込)料金:4,800円※展覧会の招待券付き。発売日:11月21日(月)10:00~※定員に達し次第申込受付を終了。※イベントは状況により中止になる場合あり。※メディア取材や広報用SNS撮影で参加者の顔が映り込む可能性あり。※詳細はharuka nakamuraオフィシャルサイトを要確認。
2022年10月21日フルモテルモ配給作品 映画『水いらずの星』の制作が2022年7月に決定した。制作決定に伴い、作品タイトルと監督及び主演の発表、イメージ写真が解禁された。『アレノ』『海辺の生と死』の越川 道夫監督が、海の底で息を潜め漂うように生きる元夫婦が6年ぶりの再会をきっかけに、取り戻せぬ時を虚実の混ざった言葉で紡いでいく、脚本家・松田 正隆の戯曲『水いらずの星』を映画化することが決定しました。主演は、『由宇子の天秤』の梅田 誠弘と『ザ・ミソジニー』の河野 知美。スタッフ、キャストのコメントと併せて、写真家 上澤 友香(うえさわ ゆか)による、本作のイメージ写真も解禁されました。このイメージ写真は、映画『水いらずの星』で描かれる世界から遡ること6年、男と女が幸せに暮らしていた時代から映画へと辿りつくまでの物語を想定して撮影されたビジュアルです。今後、本作の公式Twitter、インスタグラム(■Twitter: @Mizuirazu_movie ■Instagram: mizuirazu_movie )にて映画公開まで随時アップされ、『水いらずの星』という作品を、時代を超えて写真でも映画でも楽しめる贅沢な内容となっています。ヘアメイクは西村 桜子(にしむら さくらこ)が担当。映画『水いらずの星』は、2023年公開予定です。水いらずの星_1Instagram: Twitter : <STORY>時代の流れで、造船所の仕事を諦め佐世保のビデオ屋でバイトをしている男は、ある日余命が僅かだと宣告される。そんな時浮かんだのは6年前他の男と出ていった妻の顔だった。瀬戸内海を渡り、訪れた雨の坂出。しかし、再会した妻は独り、男の想像を遥かに越えた傷だらけの時を過ごしていたのだった。逃げる女と追いかける男。生きているのか死んでいるのかわからない二人がたどり着く安泰の地とは...。■監督&原作&主演プロフィール/コメント全文<監督:越川 道夫(こしかわ みちお)>監督:越川 道夫1965年生まれ、静岡県出身。助監督、劇場勤務、演劇活動、配給会社シネマ・キャッツ勤務を経て1997年に映画製作・配給会社スローラーナーを設立。ラース・フォン・トリアー監督『イディオッツ』(98)、アレクサンドル・ソクーロフ監督『太陽』(05)などの話題作の宣伝・配給を手がける。また、数多くの映画賞を受賞した熊切 和嘉監督『海炭市叙景』(10)、ヤン・ヨンヒ監督『かぞくのくに』(12)などをプロデュース。2015年、『アレノ』で劇場長編映画監督デビュー。『アレノ』は東京国際映画祭に正式招待されたほか、第30回高崎映画祭で最優秀主演女優賞とホリゾント賞をW受賞。2017年には『海辺の生と死』、『月子』、『二十六夜待ち』の3本の監督作品が公開。『海辺の生と死』で第27回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞。2020年には『あざみさんのこと』、2021年には『アララト』が公開された。<コメント>私が壁ノ花団の演劇『水いらずの星』を見たのは、2016年のことでしょうか。松田 正隆さんの戯曲、水沼 健さんの演出の二人芝居。出演されていたのは金替 康博さんと内田 淳子さんです。金替さんと内田さんには、それぞれ私が制作したり監督した映画で縁がありました。逃げる女、彼女の前にふらりとあらわれた元夫、降り続く雨、天窓から差し込む白い光、スプーンの上の義眼、点滅する赤いランプ、水没する世界。見終わって、いつまでも続く演劇の余韻に耐えかねて、私は内田さんに戯曲をねだりました。それ以来、コピーした松田さんの戯曲を繰り返し読み、作品を妄想したものでした。河野 知美さんから一緒に映画をと誘いうけ、思いついたのがこの『水いらずの星』です。コピーを渡すと、すぐに声に出して読み始め、涙を流していた河野さんの姿を覚えています。相手役は梅田 誠弘さん。作者である松田 正隆さんに、基本的にこの戯曲のままで、と言いました。なぜなら、私はこの作品が好きなのですから。映画化はまだ始まったばかりです。<原作:松田 正隆(まつだ まさたか)>原作:松田 正隆1962年生まれ、長崎県出身。劇作家・演出家。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。マレビトの会代表。『坂の上の家』で第1回OMS戯曲賞大賞、『海と日傘』で第40回岸田國士戯曲賞、『月の岬』で第5回読売演劇大賞最優秀作品賞を、『夏の砂の上』で第50回読売文学賞戯曲・シナリオ賞を受賞。主な作品にフェスティバル・トーキョー2018参加作品『福島を上演する』2020年ロームシアター京都レパートリーの創造『シーサイドタウン』など。<コメント>『水いらずの星』は、2000年に羊団という演劇集団に書き下ろした戯曲です。それまで書いてきた写実的な日常の劇からなんとか離脱したい思いがありました。たとえ登場人物に霊的な存在を構想したとしても、台詞を書きその言葉が俳優にとり憑けばむしろ身体があらわになるということを演劇の面白さとして自覚した契機になりました。タイトルは昔読んだサルトルの「水いらず」と太陽に一番近い惑星をイメージしていたように思います。この度、映画化されるということを聞いて驚いています。この戯曲がどのような跳躍を遂げてスクリーンによみがえるのか、今から楽しみでなりません。<男役:梅田 誠弘(うめだ まさひろ)>男役:梅田 誠弘1983年生まれ。鳥取県出身。22歳から俳優活動を開始。小劇場での出演を重ね、自身でユニットを結成しプロデュース公演等も行った。31歳の時に春本 雄二郎監督初長編作品『かぞくへ』(18)のオーディションを受け、準主演の洋人役として出演を果たす。以降『獣道』(19年/内田 英治監督)などに出演。『由宇子の天秤』(21/春本 雄二郎監督)にて今年の高崎映画祭最優秀新進俳優賞を受賞し高い評価を得る。現在公開中の『鬼が笑う』(22/三野 龍一監督)では中国人労働者を熱演。このほか話題作『PLAN75』(22年/早川 千絵監督)やSKIPシティ国際Dシネマ映画祭コンペ作品『命の満ち欠け』(22/小関 翔太・岸 建太朗監督)に出演するなど、今後の更なる活動が期待される。<コメント>この作品に参加できることをとても光栄に思います。松田 正隆さんの『水いらずの星』の脚本を拝見させていただいたときとても強烈な作品であると感じました。生活を共にし、お互いの存在をぶつけ合いながら長い時間を過ごした2人の間にはとても濃い世界観ができあがるのだなと。そしてその2人の世界はこの世もあの世も超えて絡み合った想いとなってただただ漂い続けいくというような、そんな感覚を受けました。そんな作品を越川 道夫監督と作り上げていけることをとても嬉しく思います。河野 知美さんと力を合わせてしっかりと形にしていきたいと思います。<女役:河野 知美(こうの ともみ)>女役:河野 知美1981年生まれ。神奈川県出身。シンガーソングライターとして、渋谷で路上ライブをしているところをスカウトされる。その後、俳優へと転身。商業映画デビューを『星砂の島のちいさな天使マーメイドスマイル』(10/喜多 一郎監督)、で果たし、初主演作『父の愛人』(14/迫田 公介監督)にてアメリカのビバリーフィルムフィスティバルにてベストアクトレス賞を受賞。その特異な存在感で、日仏合作映画『サベージ・ナイト』(15/Kristof Sagna監督)やHBO MAX『TOKYO VICE』(22/マイケル・マン監督)で海外作品にも出演。俳優業の他、プロデューサーとしても映画製作に携わり、2022年には主演作『truth~姦しき弔いの果て~』(21/堤 幸彦監督)、『ザ・ミソジニー』(22/高橋 洋監督)が9月9日に公開。23年にも2本の映画公開が決定している。<コメント>越川監督に、河野と映画を作るなら松田 正隆さん原作『水いらずの星』だと思う。と言われ、台本を読み終えたとき、今までの自分をまるごと優しく抱きしめてもらえたような。大丈夫と言われたような感覚で、全身が震えたのを覚えています。名前のない「女」と「男」という役は、どんな事があっても強くたくましく生きる力があり、一方で愛する人の前では弱くはかない。愛されたいと切に願う「あなた」そのものだと思います。越川監督が掛ける橋を渡って、この二人の時間が不器用に絡まりながら、寄り添いながら流れ着くラストシーンに梅田 誠弘さんと、人間らしい愛らしさを持って泳ぎきることができれば幸いです。<写真家:上澤 友香(うえさわ ゆか)プロフィール>1989年長野県生まれ。三部 正博氏に師事後2015年に独立。主にファッションやカルチャーの分野を中心に雑誌や広告で活動中。クライアントワークの他にライフワークとして、「nascence」というプロジェクトを立ち上げ、誕生や喪失、母と娘の関係性をテーマに、展示に向けて作品を制作している。<ヘアメイク:西村 桜子(にしむら さくらこ)プロフィール>1991年神奈川県生まれ。国際文化理容美容専門学校卒業後、4年間のサロンワークを経てヘアメイクに。主にcm、映画、ドラマ、MVなどを中心に活動。更に活動の幅を広げるため、着付けを習得。リアルでストーリー性のあるもの、個々の個性を生かすメイクを心掛けている。【クレジット】タイトル : 水いらずの星監督 : 越川 道夫『アレノ』『海辺の生と死』『夕陽のあと』原作 : 松田 正隆『紙屋悦子の青春』『海と日傘』『夏の砂の上』主演 : 梅田 誠弘『由宇子の天秤』『鬼が笑う』『かぞくへ』河野 知美『truth~姦しき弔いの果て~』『ザ・ミソジニー』プロデューサー: 古山 知美企画・製作 : 屋号 河野知美 映画製作団体制作協力 : 有限会社スローラーナー/ウッディ株式会社配給 : フルモテルモ/Ihr HERz株式会社■Twitter : ■Instagram : (C)2022松田正隆/屋号 河野知美 映画製作団体 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年07月21日株式会社文藝春秋 電子書籍編集部では、3月4日(金)より、写真家・星野道夫さんのエッセイ『旅をする木』の電子書籍版を配信いたします。星野道夫さんが取材中の事故で急逝したのは1996年。愛情あふれるまなざしで撮影した北極圏の大自然や動物たちの写真と、読む人に直接語りかけてくるような穏やかで美しい文章は、死後25年以上を経た現在でも多くのファンを魅了しています。なかでも1995年に出版された本作『旅をする木』は、累計部数が37万部超、愛読書に挙げる人も多く、世界を旅する人々のあいだで読み継がれていることでも知られています。アラスカの大自然、動物たち、そこに暮らす人々との交流を描いた珠玉の33篇を、電子書籍でもぜひお楽しみください。■星野道夫事務所代表・星野直子さんから 電子書籍配信に際してのコメント『旅をする木』は1995年に単行本として刊行されてから26年間、多くの方々に読み継がれてきました。星野の作品を読んでくださっている方々にはもちろんですが、今まで手に取る機会のなかった方や、電子書籍化されたことで、作品と出会う方のお手元に届きますと大変嬉しく思います。■著者プロフィール星野道夫(ほしの・みちお)1952年千葉県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、アラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後、アラスカを生活の基盤にして撮影・執筆活動をする。86年アニマ賞、90年木村伊兵衛写真賞受賞。96年8月8日、カムチャツカ半島での取材中、ヒグマの事故により急逝。著書に「イニュニック〔生命〕アラスカの原野を旅する」「旅をする木」「ノーザンライツ」「長い旅の途上」、写真集に「Alaska 風のような物語」、「アークティック・オデッセイ 遥かなる極北の記憶」などがある。■書誌情報書名: 旅をする木著者: 星野道夫配信開始日:3月4日(金)価格:税込660円 ※電子書店によって異なる場合がございます。内容紹介:広大な大地と海に囲まれ、正確に季節がめぐるアラスカ。1978年に初めて降り立った時から、その美しくも厳しい自然と動物たちの生き様を写真に撮る日々。その中で出会ったアラスカ先住民族の人々や開拓時代にやってきた白人たちの生と死が隣り合わせの生活を、静かでかつ味わい深い言葉で綴る33篇を収録。販売電子書店:Kindleストア(Amazon)、Apple Books、楽天Kobo、Reader Store、紀伊國屋書店Kinoppy、BookLive!、honto、BOOK☆WALKER他、電子書籍を販売している主要書店※価格は上記電子書店にてご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月04日「写真展 星野道夫『悠久の時を旅する』」が、2022年1月8日~3月27日にかけて、神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)で開催される。星野は1952年、千葉県市川市生まれ。19歳のときに目にしたエスキモーの村の空撮写真に惹かれ、村長宛てに手紙を書く。20歳の夏休みにアラスカに約3カ月滞在し、帰国後に写真家を志す。そして慶応義塾大学を卒業後、動物写真家・田中光常氏の助手を2年間務め、1978年にアラスカ大学野生動物管理学部に入学。以後、アラスカの自然と人々をテーマに写真と文章で記録し発表し続けてきた。そして1996年8月、カムチャツカ半島で取材中にヒグマに襲われ急逝。本展では、アニマ賞・木村伊兵衛写真賞を受賞した彼による1000×2950㎜サイズの写真や資料展示など約100点を見ることが可能。星野が20歳の時に初めて足を踏み入れたアラスカの村の記録から、亡くなる前まで撮影していたロシアのカムチャツカ半島までの軌跡を辿る。さらに、20歳の時に初めてシシュマレフ村の村長に宛てて書いた手紙などの貴重な資料展示も。クリアファイルやポストカードなど、写真展でしか買えないグッズも販売。「みんなでつくる 野生動物ミニ写真展」の開催やフォトブースの設置もあるという。旅を終えることなく急逝した星野は何を見てきたのだろうか。未完の作品群から「自然と人との関わり」を追い続けた彼の旅に想いを馳せてほしい。公式サイト: ■展示情報「写真展 星野道夫『悠久の時を旅する』」2022年1月8日~3月27日10:00~17:00(最終入場16:30)※祝日を除く月曜休館会場:神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)3F企画展示室入場料:大人400円 / 高校生・20歳未満学生・65歳以上200円 / 小中学生100円 / 未就学児無料<関連イベント>上映会『地球交響曲第三番』2022年1月8日(土)14:00~16:30会場:5F映像ホール参加費:無料定員:WEB予約制(定員100名)※12月25日0時予約受付開始内容:何篇も生み出されているロングヒット作品『地球交響曲』。今回は星野道夫を含めた3名に焦点を当てた第三番を無料で上映。星野直子スライド&トーク「悠久の時を旅する星野道夫が見続けた風景をたどって」2022年2月23日(水・祝)14:00-15:30会場:2F プラザホール参加費:無料定員:WEB予約制(定員100名)※状況により、定員を変動する場合あり内容:星野直子氏(星野道夫事務所代表)が、星野道夫氏が見続けた風景を写真とともにたどっていきます。
2021年12月14日『アレノ』『海辺の生と死』の越川道夫監督作『愛の小さな歴史誰でもない恋人たちの風景vol.1』が10月19日(土)より公開決定。本作で初ヌードを披露した瀬戸かほと宇野祥平のラブシーンを写す場面カットが到着した。癒えない悲しみを抱え、人の間を漂うように生きてきたユリは、小さな古本屋にたどり着き、店主・トモさんの妻になる。トモさんは、亡くなった前の妻のことを毎日思い出す一方で、いまはユリがいない生活は考えられない。同じ頃、トモの幼なじみで父を亡くしたリュウタは、遺品の中にとある詩集を発見。ユリとリュウタはどうしようもなく惹かれ合い、求め合うが、それはユリがトモさんのもとを去ることを意味していた――。越川監督が新たに取り組む本作は、ある状況下に置かれた男女の濃密なひとときを切り取る“誰でもない恋人たちの風景”シリーズの第1弾作品。ドイツの詩人・ゲーテが晩年、若い人妻マリアンヌと恋人関係になり、のちに傑作「西東詩集」の核をなすことになる愛の詩を共作したエピソードから着想を得て、新たな愛の物語を作り上げた。主人公のユリを演じるのは、『orange -オレンジ-』で女優デビューし、唯一無二のアンニュイな存在感を放つ瀬戸かほ。2人の男と情を交わすヒロインを体当たりで演じ、本作で初ヌードを披露。瀬戸さんは「女優としてやっていけるのか悩んでいたときに、監督からこの作品をいただき挑戦したいと思いました。果たして自分は応えられるのか、不安でいっぱいだったのですが、監督をはじめとするみなさまのおかげで、そのときの私のすべてを出すことができました」と本作への出演経緯を語り、「撮り終えたあと、ユリからなかなか離れられなかったことを強く覚えています。このままお芝居をやっていこうと思えたきっかけの、大切な作品です」と自身にとっても特別な作品となったようだ。また、ユリの年上の夫・トモさんを『俳優 亀岡拓次』の宇野祥平。ユリが恋に落ちる夫の幼なじみ・ リュウタを、『クローズZERO』『新宿スワン』シリーズの深水元基。対照的な男を演じ、ヒロインの魅力を最大限に引き出す。越川監督が「ご覧いただくみなさんそれぞれの“愛の歴史”を反射するような映画になったのならば」と言うように、どこか共感できる男女の物語に期待したい。『愛の小さな歴史誰でもない恋人たちの風景vol.1』は10月19日(土)より新宿K’s cinemaほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2019年07月31日女優の満島ひかりが27日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われた第30回東京国際映画祭「Japan Now部門」上映作品『海辺の生と死』のトークイベントに、越川道夫監督とともに出席した。今年の東京国際映画祭では、「Japan Now銀幕のミューズたち」と題して、同世代の女優4人、安藤サクラ、蒼井優、満島ひかり、宮崎あおいの最新作やターニングポイントとなった作品などを上映。『海辺の生と死』は、『死の棘』などで知られる小説家・島尾敏雄と、その妻で同じく作家の島尾ミホの出会いを描いた恋物語で、ミホがモデルとなったヒロイン・大平トエを満島が演じた。満島は「20代の最後に、もう少し自分の中で眠っている何かを解放できる映画がないかなと考えていたときに越川さんから話をいただいた」と説明。「奄美大島の話。私の中に奄美大島の血があるので、普段とは違うようなことになるんじゃないかと思った」と明かし、「東京の話で東京弁で芝居しているとどこかウソっぽい。もともと方言の人なので膜をはっているところがあって、その膜を取り払えるんじゃないかと」と話した。実際に奄美大島で撮影を行い、「本人になっていく感じがした」という満島。「東京ではめげそうなときに『空を見ろ』とよく言われるけど、奄美に行くと全部が自然。いつも自然を味方にしてどうにかしている自分が、あまりに大きな自然の中に吸収されすぎちゃって、こんなことカメラの前でやっていいのだろうかという感性がどんどん出て来た」と振り返った。また、ドラマや映画の撮影では「できなくなると止まってしまう。立ち位置もどうしてもずっと守れない」と言い、「守ろうとすれば守れるんだけど、今起こっている衝動に従いたいっていう本能の方が先走っちゃうことがある」と告白。「監督の世界なのでコントロールされるのはいいんですが、自分で自分をコントロールしないといけないのは心苦しい」と補足した。そして、越川監督が本作について、すべて事前に決めるのではなく"積極的迷子"になって発見していくというやり方をしていたと言うと、満島は「私は音楽グループでデビューしているので振り付けを覚えるのが得意。この音程で歌わないといけないというのもあった。その英才教育を受けてきたからこそ、"積極的迷子"を恐れない。何もやっていない人だとただの迷子になっちゃうけど、自分自身の中ではそこがあるのかな」と自己分析した。満島は、アイドルグループ・Folder(後にFolder5)でデビュー。同グループが解散して女優に転向した。
2017年10月27日「2018トリンプ・イメージガール発表会」が24日、都内で行われ、26代目となる同イメージガールに決まった越川友貴が出席した。長い手足とくびれた抜群のプロモーションを持ち、レースクイーンやモーターショーなどでのスチールモデルとして活躍するほか、「ミス・スプラナショナル」2017年日本代表に選ばれた経歴を持つ越川は、選ばれた感想を聞かれると「合格の発表が来たときは驚きましたが、(トリンプの下着を)中学生から愛用していましたので、信じられない気持ちでいっぱいでした」と感無量な様子で語り、「今後は、そのような緊張感を持ちつつも、精一杯、皆様にハッピーを届けられるよう、自分自身、楽しんで参りたいと思います。下着を身に着けることで心が躍ることや、毎日が楽しくなるということを、私が実際にアウトプットして、たくさんの方に伝えて参りたいと思います」と意気込みを語った。また、発表会では、書道で"今年の自分"を一言で書き上げる企画も行われ、『美』と書いた越川は「今年は『ミス・スプラナショナル』の日本代表になり、またトリンプさんのイメージガールになることもでき、美しさと関わることが大変多くございましたので、その経験を生かして、美のパワーをたくさんの方に届けたいと思い、“美”という文字を選びました」と説明。達筆な文字を披露したが、書道を習っていた経験はないそうで「自宅で毎日、半紙1袋分を書いて練習しました」と今回のために努力したことを明かし、会見の場も初めてだったようで「(緊張で) 手が震えて、なるべく早く半紙に筆を付けたいと思って書いておりました(笑)」と告白して笑いを誘った。将来の夢を聞かれ「美容系の会社ができたらいいな」と目を輝かせた越川は、芸能界に興味はないのか尋ねられると、「ビューティーに精通するものがあるなと思うので、モデルに本格的に挑戦していきたいんですけれども、人前で話すようなタレント活動も経験してみたいです」とニッコリ。憧れの芸能人には篠原涼子を挙げ「ナチュラルで飾らない美しい方で、女性として憧れています」と話し、もし共演するならどんな番組で共演したいか質問されると「篠原涼子さんの部下(役)になりたいです。(自身は)『ちょっと抜けているね』ってよく言われるので、(部下役なら)篠原涼子さんにけっこう怒られるんじゃないかなと思います(笑)」と想像していた。なお、同発表会には2017トリンプ・イメージガールの松山亜耶と静麻波も出席した。
2017年10月25日満島ひかりが奄美大島を舞台に、4年ぶりの単独主演を務めた『海辺の生と死』。このほど、クライマックスの重要シーンの撮影後に監督と素直な気持ちを語らう、満島さんのメイキング映像がシネマカフェに到着した。傑作「死の棘」を世に放った小説家・島尾敏雄と、その妻・島尾ミホ。後年、互いに小説家である2人がそれぞれ執筆した鮮烈な出会いと恋の物語を原作に、奄美大島・加計呂麻島でのロケーションを敢行し、完全映画化を果たしたのが本作。島尾ミホをモデルにしたヒロイン・大平トエを演じるのは、TV、映画、舞台のみならず、最近、歌手活動も行う実力派・満島さん。さらに、トエの恋人で若き日の島尾敏雄がモデルの朔(さく)中尉を演じるのは、NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」でのヒロインの夫役も記憶に新しい永山絢斗。監督・脚本は、『かぞくのくに』(’12)など数多くの作品のプロデューサーとして活躍後、2015年『アレノ』に続き、監督2作目となる越川道夫。原作に記された、奄美の野生の景観と豊かな時間の流れを映画に取り込み、自然と神と人々が共存する島の異次元的な空気感を見事に表現した。このたび届いた映像は、クライマックスの海辺での重要な場面の撮影を終え、自分の素直な気持ちを越川監督に伝える、満島さんのすがすがしい表情が印象的なメイキング映像。本シーンは、物語終盤。日ごとに敵襲が激しくなり、沖縄は陥落、広島に新型の原子爆弾が落とされた後、ついに朔中尉(永山さん)の特攻艇が出撃する日がやってくる。トエ(満島さん)が最後にひと目、彼に会うため、逢瀬を重ねた海辺に駆けつけ、朔への思いを全身でぶつけるという重要な場面。海辺での一連のシーンをワンカットで撮影したため、7テイクも重ねる大変な現場だったという。撮影最終日に行われた、このシーンを終えて、越川監督が「トエの疾走感は出たと思う。全体を通して」と話すと、満島さんも楽しげに同意しつつ自らの心持ちを語り、「(東京に)帰って見てみたら、“あれ?”意外とそんなことない。あれは島の魔法だった、とかね」とも。夜明けまでかかった撮影を終え、きらきら光る海辺で交わされた言葉に、撮影の雰囲気や満島さんと越川監督の信頼関係が垣間見られる貴重なメイキング映像となっている。『海辺の生と死』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年08月06日満島ひかりが『夏の終り』以来、4年ぶりの単独主演作となった映画『海辺の生と死』の初日舞台挨拶が7月29日(土)、都内にて行われ、満島さんと、満島さん演じる大平トエと恋に落ちる朔中尉役の永山絢斗らが登壇した。充実した撮影をふり返った永山さんが、「スタッフさんが視界に入る機材を全部どけて、環境を整えてくださって撮影できたのでうれしかったです。すごく贅沢な経験をしたと思って、どの現場もできたらしてほしい」と本音をこぼすと、思わず満島さんも笑顔に。永山さんは「目に見える情報って、こんなにも違うんだと思いました」と、さらに熱く述べていた。『海辺の生と死』は、はかない恋の一瞬のきらめきを描いた恋愛映画。奄美群島・加計呂麻島で国民学校教員として働くトエ(満島さん)と、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)が出会い、お互いに好意を抱く。しかし、ときは太平洋戦争末期。敵襲はどんどん激しくなり、無情にも朔が出撃する日がやってきてしまう。日本文学の傑作「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻ミホというふたりの小説家がそれぞれ描いた恋の物語を原作に、奄美大島や加計呂麻島でロケーションも行われた本作。満島さんは、「奄美大島はポピュラーじゃないので、どれだけ宣伝しても沖縄みたいに流行らないらしいんです(笑)。けど、ヨーロッパ的なふわっとした風が流れている時間とか、かわいいところがいっぱいあり、女性の島だと思っていて。映せたらなと思いながらやっていました」と、自身のルーツでもある奄美大島の特徴を語った。共演した井之脇海が、満島さんが現地の子どもたちにもとても慕われていたというエピソードを明かした。「僕は、子どもたちからすごい蹴ったり殴ったりされていて(笑)。『何で俺だけ!?』と思ったら、男の子たちは本当にトエ先生(満島さん)のことを好きになっていて」と満島さんと接点のある役の井之脇さんが、子どもたちに嫉妬をされていたと話すと、満島さんは「そうです、そうです!海くん、蹴られていましたね、おかしかった」と、のほほんと微笑んでみせていた。さらに、この日は劇中で満島さんが披露している奄美の島唄の歌唱指導をした、奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵がスペシャルゲストとして登場。アカペラで歌声を披露すると、登壇陣も美声に聞き入っていた。そのほか、初日舞台挨拶には川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督が出席した。『海辺の生と死』は全国にて公開中。(cinamacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年07月29日女優の満島ひかり、俳優の永山絢斗が27日、都内で行われた映画『海辺の生と死』(7月29日公開)完成披露舞台あいさつに出席。約1年前に一部で熱愛が報じられた2人が、公の場で初めての2ショットを披露した。同映画は、「死の棘」などで知られる小説家・島尾敏雄と、その妻で同じく作家の島尾ミホの出会いを描いた恋物語。敏雄の作品「島の果て」と、ミホの「海辺の生と死」を主に原作とし、奄美大島・加計呂麻島で撮影を敢行した。ミホがモデルとなったヒロイン・大平トエを演じており、満島にとって『夏の終わり』以来、4年ぶりの単独主演作となった。永山は、トエの恋人で敏雄をモデルとした海軍特攻艇隊の隊長・朔(さく)中尉役を担当。私生活と役柄ともに"恋人役"となっている。「満島家は奄美の出身」という満島は、"故郷"での撮影を「ちょっと不思議でしたね。方言も歌も耳なじみがあった。私は13歳に上京したのですが、13歳からの生活をやり直しているようでした」と懐かしげに回想。また、ミホという役柄は「愛に生きた方だと思う」と分析し、「ずっと彼女の居場所は愛だけだったんじゃないか。私自身が同じようなところがあるので、近いなぁと思ったり」と語った。実在する人物を初めて演じたという永山は「なかなかもう少し深い所にいける努力ができるものだな」といい、「島のどこにでも敏雄さんの名前があって、ピースがたくさん落ちていたので助かりましたね」と振り返った。舞台あいさつ終了後、一部で破局危機が報じられていた永山と満島に交際についての質問が飛んだ。2人ともそれぞれ立ち止まり、永山は無言で笑顔。満島は手で"OKサイン"のような形を作り、永山と同じく笑顔を浮かべていた。そのほか井之脇海、川瀬陽太、津嘉山正種、越川道夫監督も登壇した。
2017年06月28日満島ひかりが4年ぶりに単独主演する映画『海辺の生と死』の舞台挨拶付き完成披露上映会が6月27日(火)、都内にて行われ、大平トエを演じた満島さんのほか、共演する永山絢斗らが登壇した。奄美大島で撮影し、現地の人や子どもたちとも交流したという満島さんは、「『好きな人のためにトエ先生は死ぬんですか?』と子どもたちに聞かれたので『そういう話だね』と言ったら、『ダメだよ、そんな男はやめなさい』って言われていました(笑)。永山くんのことじゃないですよ(笑)」と、相手役の永山さんについて触れ、登壇陣もにこやかに微笑んでいた。島尾敏雄と島尾の妻ミホというふたりの小説家が、それぞれ描いた鮮烈な出会いと恋のゆくえの原作を映画化した本作。昭和19年12月の奄美カゲロウ島にて、国民学校教員として働く大平トエ(満島さん)が、新しく駐屯してきた海軍特攻艇の隊長・朔中尉(永山さん)と出会い、互いに好意を抱くも、敵襲によって哀しい想いをするという物語。満島さんが演じた大平トエは、島尾敏雄さんによる小説「死の棘」では狂った妻や、狂気に満ちた女、とも表現されるような人物像。彼女について、満島さんは、「愛に生きた方だと思います。彼女の居場所は、ずっと愛だけだったんじゃないかなって『死の棘』を読んでも、演じていても思いました。私自身、同じようなところがあるので」と共鳴する思いを寄せた。実在の人物を演じたのが初めてだったという永山さんは、「島にはどこに行っても島尾さんの名前があって。たくさんのピースが落ちていたので、助かりました」と充実した撮影の様子を見せた。劇中では坊主頭も披露しており、越川道夫監督に「いつ(坊主に)したの?奄美に来る前にしていたよね?」と尋ねられると、永山さんは「台本がすごく文学的で、読んでいたら島に行かないと、東京にいてもわからないと思ったので、頭だけ丸めて入りました」と、さらりと答えた。すると、隣にいた津嘉山正種から、「今日、お会いしたときに気づきませんでした」と声をかけられ、さすがの永山さんも照れ笑いを浮かべていた。そのほか、完成披露上映会には、井之脇海、川瀬陽太も出席した。『海辺の生と死』は7月29日(土)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinamacafe.net)■関連作品:海辺の生と死 2017年7月、テアトル新宿ほか全国にて公開(C) 2017島尾ミホ/島尾敏雄/株式会社ユマニテ
2017年06月27日長編小説「死の棘」で知られる島尾敏雄と、自身も作家である妻・島尾ミホ、戦後文学史に残る伝説的夫婦を題材にした映画『海辺の生と死』で、満島ひかりが主演を務めることが分かった。時は1945年、太平洋戦争末期――。奄美群島、加計呂麻島(かけろまじま)。岬に囲まれた小さな集落は戦争の影に覆われていた。ある日、海軍特攻艇の部隊を率いる朔(さく)隊長が、新たに駐屯してくる。島の子どもたちに慕われ、隊員たちと酒を飲むより島唄を習いたがる…そんな彼を眩しそうに見つめる、国民学校教師のトエ。ある日、トエは朔からの手紙を受け取る。「今夜九時ごろ浜辺に来て下さい」。トエは、胸の高鳴りを抑えられなかった。体の中に宿った狂おしいほどの愛に戸惑う女。いつまでも下されない特攻の出撃命令を待ち、無為に日々を過ごす男。敵からも見離されたような静かな島は、ゆっくりと終戦を迎えようとしていた――。「私小説の極北」と評され、戦後文学の傑作として現在も多くの読者を惹きつけている「死の棘」の作家・島尾敏雄と妻・ミホ(いずれも故人)が、それぞれに出会いのエピソードを綴った小説「島の果て」と随筆集「海辺の生と死」を原作にした本作。2人が出会い、永遠に解くことのできない赤い糸で結ばれるまでの時間を描いた「死の棘」へと続く愛の物語となる。映画の舞台となるのは、透き通った青い海に囲まれ、緑濃い葉が生い茂り、圧倒的な生命力に満ちあふれる奄美群島内の加計呂間島。その美しさから“神の住む島”とも呼ばれる場所を舞台に、ミホの分身にあたる主人公トエを演じるのは、ドラマ「カルテット」が現在放送中、まもなく妻夫木聡と兄妹役を演じた『愚行録』の公開も控える満島さん。日本随一の演技力と圧倒的な存在感を併せ持つ彼女が、『夏の終り』以来、4年ぶりに単独主演を務める渾身作となる。主人公トエを演じるにあたり、満島さんは「この脚本と共に、私自身の本性を自らあばいてやろうと思いました。なんにせよ、一生抱えていかなきゃいけない作品になったと思います」と語り、並々なる気概を覗かせている。「私のルーツは奄美大島にあります」という満島さんは、沖縄育ちだが、祖母が奄美の生まれ。本作では島唄(奄美民謡)の歌唱にも挑戦し、「撮影中、楽しめたことも、できなくて悔しかったこともいっぱいあったけど、奄美のすごさを感じる日々でした」とふり返っている。劇中、満島さんが披露する島唄は、UAとの共作でも知られる奄美島唄の第一人者、朝崎郁恵が歌唱指導に当たった。満島さんのDNAに組み込まれた繊細な歌声は、奄美の美しい自然と共鳴し、観る者の心を揺さぶるに違いない。今年2017年は、島尾ミホの没後10年、島尾敏雄の生誕100年にあたる。関連書物から浮き彫りになる島尾夫婦がたどった生涯は、評論家や作家により「究極の夫婦愛」を描いたものと評され、とりわけ苛烈で劇的な人生を歩んだミホは「純粋無垢ゆえに狂気に至った聖女」と位置づけられている存在。ちなみに、傑作ノンフィクション「狂うひと―『死の棘』の妻・島尾ミホ―」を記した梯久美子が、本作の脚本の監修を務めている。この戦後文学史に残る伝説的夫婦の愛の物語でメガホンを取ったのは、安藤サクラ主演、ヤン・ヨンヒ監督『かぞくのくに』など数多くの作品のプロデューサーとして知られる越川道夫。2015年の『アレノ』に続き、本作が監督2作目となる。越川監督は、「満島さんは、島尾ミホさんをモデルにしたトエを演じ、彼女の戦時中の恋とその時代を、激しく狂おしいまでに駆け抜けていきました。ぼくたちは、島の人々を、島にしげる木々を、島の歌を、海を、満島さんが歌えばその歌声と呼び交すように鳴き始める鳥たちを愛し、彼らとともにこの映画を作りました」と語り、奄美の島で実現した本作に万感のコメントを寄せている。『海辺の生と死』は7月、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月01日アラスカの大自然や野生動物を撮った作品で人気の自然写真家・星野道夫による「星野道夫の100枚」展が、9月19日まで東京・南青山のTOBICHI2にて開催されている。松屋銀座からスタートし、現在全国を巡回中の星野道夫の没後20年大回顧展「星野道夫の旅」とはがらりと雰囲気を変えて開催される同展。会場には、同展のために製作した巨大ライトボックスが設置され、数ある作品の中から厳選した星野道夫の35mmフィルムが100枚並べられる。来場者はルーペを使い、作品と1対1で向き合いながら鑑賞ができるようになっている他、100作品のうち9作品は、プリント・額装の上で実際に購入することもできる。購入できる作品のラインアップは、「グリズリーの親子」や「北極海沿岸に、アザラシを求めてさまようホッキョクグマ」「雪解けのツンドラをさまようカリブー」「秋のツンドラに佇むカリブー」、「クジラの骨の遺跡とベーリング海に浮かぶ半月」など。価格はすべて税込5万4,000円(配送手数料別)となっている。また、カレンダーや一筆箋などのグッズの他、現在入手できる星野道夫の著作が数多く展開される。【イベント情報】「星野道夫の100枚」会場:TOBICHI2住所:東京都港区南青山4-28-26会期:9月8日から19日時間:11:00~19:00
2016年09月08日