こんにちは。料理研究家の越野美樹です。暑くなってくると、つるつるっといただける「麺」がおいしく感じられますね。今回は、お鍋ひとつでパスタからソースまで仕上がる「具だくさん豆乳カルボナーラ」をご紹介します。ひと鍋で作る「具だくさん豆乳カルボナーラ」は、オリーブオイルで具材を炒めてからそこにお水を入れて沸騰させ、さらにパスタを入れてゆでます。麺がやわらかくなったら、豆乳と調味料を加えればできあがり!夕方帰ってきてすぐ作れる、時短料理です。具材に野菜をたっぷり入れれば、野菜不足も解消できますよ。これ一品でお子さんも満足の夕飯に仕上がります。■「具だくさん豆乳カルボナーラ」の作り方調理時間 15分【材料】2人分パスタ 200gオリーブオイル 大さじ2塩 小さじ1/2にんにく 1片玉ねぎ 1ケ キャベツ 2枚豆もやし 30gゆでた青菜 30g塩 ひとつまみ水 400cc豆乳 200ccみそ 大さじ1 【作り方】1、にんにくは薄くスライス、玉ねぎは繊維に沿ってくし形切り、キャベツはザク切り、ゆでた青菜は小口切りにする。2、鍋にオリーブオイル大さじ1とにんにくを入れて弱火にかけ、香りが出たら玉ねぎと塩を加えて木べらなどで炒める。3、豆もやしとキャベツを加え、油が回ったら水を加えて中火にかける。4、沸騰したら半分に折ったパスタを入れ、弱火で煮る。5、豆乳とみそを加えて、温まったら火を止めて、ゆでた青菜とオリーブオイルを加える。弱めの火でゆでるので、普段のパスタよりも少し時間がかかります。プラス2、3分が目安ですが、豆乳を入れてからも火を入れることを考えて、アルデンテの加減を探ってみてくださいね。■アレンジ-1:帰りが遅いパパには「グラタン」にアレンジせっかくアルデンテに仕上がったのに、家族の帰りが遅いとがっかりしますよね。そんな時は、グラタンにアレンジしてみて。「具だくさん豆乳カルボナーラ」を耐熱皿に入れて、パン粉とオリーブオイルを加え、200℃のオーブンで20分焼くだけで完成します。今回は赤いショートパスタを使い、仕上がりにパセリをあしらってみました。たくさん作った翌日にもオススメです。■アレンジ-2:豆乳をトマトソースに変えてみる「具だくさん豆乳カルボナーラ」と同じ作り方、同じ具材のままで、トマトソースでも作ることができます。材料の豆乳をトマトピューレに変えるだけ。フレッシュトマトやトマト缶を使う場合は、【作り方】の3のタイミングで入れてくださいね。具材には旬の野菜をとり入れて、さまざまなアレンジを楽しんでみてください。■「ひと鍋パスタ」は災害時にも役に立つひと鍋で作るパスタは、時間だけでなく、お水やガスも節約できる一品です。この方法を覚えておくと、水や火を大切に使いたいアウトドアでのごはんや、災害時にも役に立ちます。鍋に入れるお水が少ないので、パスタを半分に折って入れること、火加減を弱めにするのがポイントです。火を使う時間をさらに短縮したい場合は、パスタをあらかじめ3倍の水に浸けておけば、ゆで時間は1、2分でOK。アルデンテのパスタというよりもラーメンのような食感になります。片づけもお鍋ひとつで完了する、具だくさんの「ひと鍋パスタ」は、働くママの味方となる一品です。ぜひお試しくださいね。
2017年06月17日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。今回は、納豆が苦手なお子さんにもオススメの簡単おかず、納豆の油揚げの詰め焼きをご紹介します。筆者の娘は納豆や長芋、めかぶなどのネバネバ系の食材が苦手。でも、ネバネバがなければ食べてくれます。例えば、長芋。とろろや千切りなどは、生では嫌がりますが、長芋ステーキなど火を入れて粘りをなくしたものは大好き。めかぶもスープの具にすれば食べてくれます。子どもが苦手だと思っている食材も、調理法を変えることで「大好物」に変えることもできるのです。今回ご紹介する「納豆の油揚げ詰め焼き」も、グリル焼きすることで納豆に軽く火が通り、あまり粘らなくなります。作り方も簡単で、油揚げに納豆などを詰めて焼くだけでOK。お子さんに詰めるのを手伝ってもらえば、あっという間に仕上がりますよ。■「納豆の油揚げ詰め焼き」の作り方調理時間 10分油揚げのカリカリした食感が楽しい、大豆の栄養がたっぷりのおそうざい。あらかじめグリルを強火で温めておき、納豆を詰めた油揚げを入れたら弱火にするのがコツです。<材料> 2人分納豆 2パック(100g)油揚げ 2枚長ねぎ 1本しょうゆ 小さじ1<作り方>1、長ネギは小口切りにする。2、器に納豆、きざんだ長ねぎ、しょうゆを入れて軽く混ぜる。3、油揚げを横半分に切り、2を詰めてようじで口をとめる。4、グリルに入れて、ごく弱火できつね色になるまで両面を焼く。焼きたての熱々をハフハフしながら食べると、納豆の匂いが気にならずにオススメです。レシピの 3 まで仕上げて冷蔵庫に入れておき、翌朝グリルで焼けばお弁当にも持っていけますよ。■ネバネバが気にならない納豆のアレンジ料理納豆のネバネバが苦手なお子さんに、粘りが和らぐ料理をいくつかご紹介します。・納豆入りチヂミやお好み焼きジャガイモを使ったチヂミや、小麦粉を使ったお好み焼きの生地に入れて焼く・納豆チャーハンチャーハンの具やご飯と一緒にフライパンで炒める・納豆オムレツ溶いた卵の中に入れ、オムレツの具にする・納豆揚げギョーザギョーザの皮で包んで揚げる・納豆のおとし揚げすりおろした山芋とかたくり粉の中に入れて揚げる。・納豆かき揚げ天ぷらの衣の中に入れて揚げる■“完全食品” ともいわれている納豆の魅力納豆はたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの5大栄養素がすべて含まれています。また、納豆キナーゼや大豆イソフラボン、大豆サポニンなどの機能性成分もたっぷり。食物繊維も豊富で、バランスが良い完全食品です。納豆は納豆菌により発酵しているので、他の大豆製品に比べても抜群に消化吸収が良いのも特長です。また、納豆には消化酵素も数多く含まれていて、「納豆めしに食あたりなし」と言うことわざがあるほどです。今、ごはん離れが叫ばれていますが、納豆はご飯と一緒に食べるとアミノ酸をバランスよくとることができます。10分で作れる時短おかず「納豆の油揚げ包み焼き」を、ぜひごはんのお供にお試しください。
2017年06月14日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。市販のおやつではなくて、たまには手作りしたい。でも、忙しくて作る暇がない。そんなママに、今回は3分で作れる「お麩ドーナッツ」をご紹介します。お麩は、小麦から炭水化物を洗い流してできたグルテンからできています。見た目は栄養がなさそうに見えますが、今回使う車麩には、100g中約30gの良質な植物性タンパク質が含まれています。お麩のタンパク質は消化がよく、ミネラルやビタミンB群なども豊富で、育ち盛りのお子さんにもおすすめです。お麩は製法によって生麩、焼き麩、揚げ麩などに分かれ、その数は100種類ほどあると言われています。写真上から時計回りに車麩、もち麩、おつゆ麩、あられ麩。形もいろいろですが、かたさもそれぞれ。もち麩には山芋が入っていてもっちりした食感です。今回は、焼麩の中でも、グルテンを棒に巻いて焼いた丸い輪の形をした車麩を使います。焼麩を買うときは、原料がグルテン(小麦タンパク)と小麦だけのものを選びましょう。重曹などが入っていないお麩は、伝統製法で作られていておいしさが違います。長期間保存もできるので、常にストックしておくと便利。今回は丸い形の車麩を使って、見た目も穴あきドーナッツのように仕上げました。車麩でなくても、手に入りやすい焼麩を使って同じように作れますよ。■「お麩ドーナッツ」の作り方調理時間 3分ドーナッツの材料をあれこれ用意しなくても、お麩さえあれば忙しい時にも手作りおやつがぱっと作れる! 甘さ控えめで、小さなお子さんにも安心のドーナッツです。<材料> 4ケ分車麩 4枚菜種油 大さじ2メープルシロップ 大さじ2きな粉 大さじ2<作り方>1、フライパンに油を入れて中火にかけ、車麩を入れて両面をきつね色になるまで焼く。2、ボウルにメープルシロップときな粉の半量を入れ、1にまぶす。3、器によそい、残りのきな粉をかける。お麩を揚げ焼きしたら、メープルシロップときな粉を混ぜるだけ! 簡単だけど、ドーナッツのような見た目と味わいが楽しめます。■お麩のおやつアレンジお麩と言えば、煮物やおみそ汁を連想されると思いますが、スナック感覚で食べることができます。いろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね。・フレンチトースト・ラスクのパンがわりに・カレースナック・豆乳とメープルシロップに浸して凍らせればアイス風・ピザの生地の代わりに・グラノーラの具として・水切りヨーグルトとココアと合わせてティラミス風・ぜんざいのお餅がわりにお麩を使ったおやつだけでも、こんなにたくさんのバリエーションが楽しめます。手軽に栄養をとれるお麩を使った簡単スイーツ、ぜひ楽しんでみてくださいね。
2017年06月12日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。だんだん暑くなってくると、台所に長時間立って火を使う料理がおっくうになってきますね。今回はこれからの時期にオススメ、トマトを切ってシラスと和えるだけで火を使わずに作れる簡単どんぶりをご紹介します。シラスは、いわしやうなぎ、あゆなどの稚魚。旬の時期には生で食べることもありますが、いたみやすく、鮮度が命です。シラスを塩ゆでしたものが釜揚げシラス、少しだけ干したものがシラス干し、さらに乾燥させたものがちりめんじゃこと呼ばれています。ほかに、板状に干した畳いわしという板のり状の製品もあります。シラスは頭から尻尾まで丸ごと食べることができる食材で、たんぱく質やカルシウムが豊富。シラス干しを100g食べれば、一日に必要なカルシウムを摂取することができます。成人女性(30~49歳)に必要なカルシウムの食事摂取基準は、一日550mg(厚生労働大臣が定める日本人の食事摂取基準 2015年版 より)ですが、シラス100gには520mgのカルシウムが含まれています。ただし、塩分も強いのでほどほどの量を、余分な塩分の排出を促してくれるカリウムを含むお野菜と一緒にいただくのがオススメです。カリウムを多く含む食材には、パセリや唐辛子などがありますが、なかなか大量に食べることはできないもの。そこで今回は、手軽に食べることができて、シラスとも相性の良いトマトを合わせてみました。トマトを切ってシラスと和えるだけ。ごはんさえあれば、5分でできる一品完結どんぶりです。ご飯が進むこと、うけあいですよ!■「トマトとシラスの簡単ヅケどんぶり」の作り方調理時間 5分<材料> 2人分ミニトマト 100gシラス 20gご飯 茶わん2杯分しょうゆ 小さじ1焼きのり 適量カブの葉の浅漬け 適量白すりごま 適量<作り方>1、ミニトマトを縦半分に切る。ボウルに入れ、しょうゆを加えて軽く和える。2、器にご飯、ちぎったのり、1のトマト、シラスをよそい、カブの葉の浅漬け、白すりごまをあしらう。今回は、筆者の娘が好きなミニトマトを使いましたが、普通の大きさのトマトでも作れます。うちの娘は普通のトマトをあまり好きではなく、またご飯に汁がかかるのが苦手。ミニトマトなら、おしょうゆにつけてもあまり汁が出ませんし、ご飯にのせたのりが程よく水分を吸ってくれるので、ごはんがべっちゃりとすることもありません。少しお酢を加えると、カルシウムの吸収がよくなります。お子さんが酸味が苦手でなければ、ぜひ試してみてくださいね。■「トマトとシラスのヅケ」のアレンジ例おしょうゆにつけたトマトとシラスの組みあわせは、どんな食材にも合います。その活用法をご紹介します。・「トマトとシラスの簡単ヅケどんぶり」を、お茶漬けに・豆腐の上にのせて変わり冷奴に崩した豆腐と和えたり、グリル焼きの厚揚げにのせてもおいしいです。・リーフレタスの上にのせて、サラダに・トーストやピザの上にのせて焼いて・オリーブオイルを加えてパスタと和えてそばやうどん、そうめんにもよく合います。・納豆と和えて・長芋やオクラなどのネバネバ野菜、キュウリなど味の薄い野菜と和えて・ワカメやもずく、めかぶなどの海藻と和えて・ジャガイモなどとグリル焼きに・冷製スープに浮かべて・ヨーグルトと和えて・オムレツにのせてこれからさまざまなトマトが出回る季節。おしょうゆにつけたトマトを使って、いろいろなアレンジを楽しんでみてくださいね。
2017年06月07日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。子どもの好きなものを作ると、ついお肉のおかずが多くなってしまう、というお悩みの声をよく聞きます。お肉料理が続いてしまってちょっと気になる時は、良質な植物性タンパク質がとれる大豆料理をとりいれてみましょう。今回はなんと15分で完成、ボリューム満点でご飯もすすむ「油揚げのしょうが焼き丼」をご紹介します。男の子もきっと大満足の一品です。■ご飯と一緒に食べたい大豆製品「畑のお肉」ともいわれている大豆には、タンパク質が豊富に含まれています。大豆はコレステロールがゼロなのも特徴です。油揚げは豆腐を切って油で揚げたもので、大豆に含まれる良質な栄養がそのままいただけます。古くから米や大豆などを食生活に取り入れ、世界の最長寿国になった日本。お米と一緒に大豆製品をいただくと、互いに不足しているアミノ酸を補い合ってバランスよく食べることができます。今回ご紹介する「油揚げのしょうが焼き丼」は、ご飯と油揚げとお野菜を一緒にいただける、一品完結丼。帰宅後パパッと15分で作ることができますよ!■「油揚げのしょうが焼き丼」の作り方調理時間 15分【材料】2人分炊いたご飯 1合分油揚げ 2枚 玉ねぎ 1ケ 水 200cc本みりん 大さじ1しょうゆ 大さじ2油 大さじ1おろししょうが 小さじ1青菜の浅漬け 適量紅しょうが 適量【作り方】1、玉ねぎは繊維に沿ってくし切りにする。油揚げは横半分に切る。2、鍋に油揚げと水、本みりん、しょうゆを入れて落し蓋をして中弱火にかけ、途中で裏返して5分ほど煮る。3、フライパンを熱して油を入れ、中弱火で玉ねぎを炒める。4、玉ねぎが透明になったら 2 を煮汁ごと加えて煮切る。おろししょうがを和える。5、丼ぶりに青菜の浅漬けを和えたご飯を盛り付けて、4 と紅しょうがを添える。ご飯に浅漬けを混ぜて紅しょうがを添えると、さっぱりといただけます。ボリュームおかずにお野菜もプラスでき一石二鳥。帰ってきて速攻、お子さんのおなかを満たすことができます。お弁当のおかずにもオススメです。■おいしいのは、伝統的な材料で作られた油揚げお豆腐や油揚げを選ぶときは、油と凝固剤に注目してみましょう。圧搾の菜種油を使っている油揚げは、油抜きの必要がありません。また、凝固剤は海水から塩ができる過程で生成される塩化マグネシウム(ニガリ)で固められているものを選びましょう。筆者は、消泡剤などの添加物が入っていないものを使っていますが、やはりおいしさが違うように感じています。■「油揚げ煮」 翌日はこうアレンジする!味をつけた油揚げは、リメイクが自在。・酢飯を詰めていなり寿司に・うどんにのせてきつねうどんに・刻んでネギと一緒に卵とじにして衣笠丼に・刻んでお野菜と和え物やサラダに・開いて中に豆腐とお野菜を詰めてグリル焼きに煮た油揚げは2、3日は日持ちするので、常備菜としてもオススメです。子どもも喜ぶがっつり満足おかず、ぜひお試しくださいね。
2017年05月25日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。今回は、ご飯を炊く時間がないピンチのときのお助けメニュー、10分で完成する「具だくさん豆乳汁ビーフン」をご紹介します。■乾物「ビーフン」は優秀なストック食材!日頃から災害に備えて食品をストックしてくりまわすことを「ローリングストック」と言います。災害用の加工食品を大量にストックしなくても、日々使う乾物を少し多めにストックしておけば、食品の無駄も軽減することができますよね。なかでも、ビーフンは、お湯で3分戻すだけで使えて時短料理にも大活躍する食材。忙しくて主食を作れない! という時のお助け食材です。ビーフンはお湯で戻してから炒めたり、サラダにしてもおいしくいただけますが、今回はひと鍋で作れる汁ビーフンをご紹介します。あさりや野菜がたっぷり入っているので、これ一品で栄養バランスも抜群。具材からもたっぷりとうま味が出るので、出汁いらずです。■「具だくさん豆乳汁ビーフン」の作り方調理時間 10分あさりから出た出汁と豆乳のコクが、野菜を食べやすくしてくれます。お子さんの野菜不足が気になる働くママにとって、ひと鍋で作れる手軽さも心強い、一品完結料理です。<材料> 2人分あさり 100gニンジン 1/2本キャベツ 2枚もやし 100gブロッコリー 2房コーン 30g水 400cc豆乳 200ccみそ 大さじ3こしょう 少々<作り方>1、あさりは洗って砂抜きをしておく。ニンジンは輪切り、キャベツはざく切りにする。※あさりはあらかじめ3%の塩分の塩水に一晩つけておくとすぐに作れます。2、鍋に水とあさり、ニンジン、キャベツ、もやし、ブロッコリー、コーンを入れて中火にかける。3、ボウルにビーフンを入れる。ビーフンがかぶるくらいの熱湯を入れ、3分たったらざるにあげる。4、あさりの殻が開き、ニンジンがやわらかくなったら、みそを豆乳でといて加える。5、お椀に 3 を入れ、汁が温まったら 4 をよそる。お好みでこしょうをふりいれる。この一品で主食にもスープにもなりますね。ちょっと野菜不足かな? と思ったらパパッと作ってみてください。また、10分ほどで完成するので、おなかがペコペコでもう待てない! というお子さんの胃袋もあっという間に満たしてくれるでしょう。もしも余裕があれば、輪切りのニンジンを型抜きしても。ちょっと手を加えることで、料理の見た目も楽しくなり、お子さんが野菜をしっかり食べてくれるかもしれませんね。■白身魚で「汁ビーフン」にアレンジしてみようあさりを白身魚に変えても同じように作れます。こちらは、豆乳を加えず、水だけでさっぱりとスープにしました。お魚に頭がついていると、より出汁が出やすいのでおすすめです。こちらの具には、大根、人参、ネギなどを使用。野菜室に入っている野菜をフル活用して作れます。赤、黄色、緑の野菜を意識すると、見た目も栄養バランスもよくなります。仕事から帰ってきてすぐに、残り野菜でパパッと作れる「具だくさん汁ビーフン」。忙しいママを応援する時短レシピです。ぜひお試しくださいね。
2017年05月18日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。今回は、旬を迎えたキャベツと白滝を使った、常備菜をご紹介します。毎日忙しいけど、野菜をたっぷり食べさせたい。そんな時、ささっと作れるのが「キャベツと白滝のペペロンチーノ」。キャベツは、千切りサラダなど“生”で食べようとするとあまり大量に食べることはできませんが、火を入れることでカサが減って、フライパンいっぱいのキャベツでも無理なくたっぷり食べることができます。古代から胃腸の調子を整える食材として知られていたキャベツ。最近では「抗酸化力が高く、免疫力を高めてくれる食材」とも言われています。一年中出回っているキャベツですが、春キャベツは巻きがゆるくてふんわりと弾力があります。強い歯ごたえが嫌いだというお子さんも、この時期のやわらかいキャベツなら喜んで食べてくれることも。今回のレシピでは、パスタの代わりに白滝を使って時間を短縮しています。白滝は噛みごたえもあるので、さらに満足度がアップします。忙しいママは、ついついお肉や炭水化物に偏りがちですが、白滝なら食物繊維も多くてとってもヘルシーですね。■「キャベツと白滝のペペロンチーノ」の作り方調理時間 10分たっぷりのお野菜とツルツル食べられる白滝の組み合わせ。オリーブオイルとニンニクのコクが決め手。野菜不足が気になるママにもうれしい常備菜です。<材料> 4人分キャベツ 6枚(300g)豆もやし 200g白滝(下ゆでする) 200gオリーブオイル 大さじ1ニンニク 1片タカの爪 1本塩 適量<作り方>1、キャベツはざく切りにする。ニンニクは薄切りにする。タカの爪は小口切りにする。2、フライパンにオリーブオイルとタカの爪、ニンニクを入れて弱火にかける。3、ニンニクの香りが出たら中強火にして豆もやし、キャベツ、白滝、塩を加えて炒める。キャベツは包丁で切ってもよいのですが、たまには手でちぎっても食感が変わっておいしいですよ。まず繊維に沿った方向に裂き、それから繊維に逆らってちぎるときれいにな形にそろいます。キッチンバサミで白滝を切れば、包丁なしで仕上がる手軽な時短料理に。キャベツの淡い緑と豆もやしの黄色が爽やかな印象の一品です。■「キャベツと白滝のペペロンチーノ」の食べ方アレンジ常備菜としていただくほか、これ一品を作っておけばいろいろな料理の具としても活用できます。・どんぶりにご飯をよそってのせれば、ペペロンチーノ丼に・白滝をうどんに変えれば、洋風焼うどんに・マヨネーズを加えてサンドウィッチの具に・すりおろしたジャガイモに入れて焼けば簡単チヂミに・お出汁を沸騰させたところに入れれば簡単スープに・ヨーグルトと和えてサラダ風に・春巻きやギョーザ、オムレツ、チャーハンの具として基本の「キャベツと白滝のペペロンチーノ」があれば、いろいろな料理に手軽にリメイクできます。そして、他の常備菜と一緒に詰め合わせると、お弁当がパッと明るくなるから不思議です。■春キャベツを上手に選んで日持ちさせるコツこの時期に出回っている春キャベツは、ふんわりと巻きがゆるいものを選ぶのがオススメです。新鮮さの目安となるのは、外葉が鮮やかなグリーンであること。外葉を剥がした状態のものは、しなびてきたものを取り去っていて古い証拠です。また、お尻にある芯の切り口が小さくてみずみずしいことも目安となります。切り口が太いものは、軸の部分が多いキャベツです。全体にツヤとハリがあるものを選びましょうキャベツは、丸ごと保存すると長持ちします。新聞紙で包んでからビニール袋に入れて野菜室に保存しましょう。芯からいたんでくるので、芯をくりぬいて水を含ませたキッチンペーパーを詰めるのがオススメです。ふんわりとやわらかい、今の時期ならではのキャベツ。常備菜を上手にくりまわして、毎日の野菜ライフを楽しみたいものですね。
2017年05月15日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。今回は、三種の神器と言われてジャガイモや玉ねぎとともにいつも台所にある、ニンジンのシンプルな常備菜をご紹介します。うちの娘も大好きなおかずで、ニンジンがたくさん手に入った時に必ずたっぷり仕込むのが、「ニンジンの“うに風”」です。ニンジンをメインに使って、甘さを最大限に引き出した一品です。作り方はとても簡単で、ニンジンを切って鍋に入れるだけ。メインを作っている間にお鍋が仕上げてくれます。パパッと作れるので、遅く帰った日の夕飯の一品としてもおすすめです。鮮やかなオレンジ色の副菜をさっと出せば、食卓が一気に華やかになります。■「ニンジンの“うに風”」の作り方ごまペーストのコクと香りがニンジンを包み込み、濃厚な味わい。冷蔵庫で2、3日は持つので、働くママにとって心強い常備菜です。レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野 美樹<材料> 4人分ニンジン 2本塩 小さじ1/2白ごまペースト 大さじ2<作り方>1、ニンジンの皮をピーラーでむいて(※)、小さめの乱切りにする。※皮が口に残ると食感がイマイチなので、ピーラーで薄く皮をむきましょう。彩りも明るく、舌触りがなめらかになります。2、鍋の底に広がるくらいの水を入れてニンジンを加え、塩をふりいれて中火にかける。沸騰したらふたをして弱火にする。3、10分ほどでニンジンがやわらかくなったらマッシャーでつぶし、ごまペーストを加える。4、再び中火にかけて水気を飛ばす。あえてニンジンをペースト状にせず、つぶつぶの食感が残っているのがまたおいしいので、マッシャーがなければ、木べらでつぶすでもOK。ゴマペーストのコクとニンジンの甘みがマッチしてまろやかに仕上がるので、ニンジン嫌いのお子さんも、きっとこれなら食べられますよ。■「ニンジンの“うに風”」のアレンジ例常備菜として作っておけば、和洋さまざまな料理に活用できます。その一部をご紹介しましょう。・寿司飯を作って握ったら上にのせてくるりとのりを巻けば、うにの軍艦巻き風に・ディップやサンドウィッチの具として・オリーブオイルとおしょうゆをプラスしてうどんやパスタに和えて・アルミカップに入れてトースターで焼いて翌日のお弁当のおかずに■しっかり選んで、「皮」も活用「ニンジンの“うに風”」はシンプルなお料理だけに、おいしいニンジンを使うのがコツです。なるべくオレンジ色が濃いものを選ぶと、栄養価も高いです。また、表面に傷がない新鮮なもの、先が細すぎないものを選ぶとニンジンの魅力がストレートに感じられますよ。普段、私は元気なお野菜を選んでいるので、皮をむかないことが多いのですが、今回のようにむいたニンジンの皮も、捨てずに活用することができます。皮と身の間は一番栄養がつまっていて、とてもおいしい部分なので、きんぴらやスープの具、かき揚げにしたり、みじん切りにして炊き込みごはんやチャーハンにすれば、皮のかたさも気になりません。一年中出回っていていますが、わりと湿気や乾燥にも弱い野菜です。これからのあたたかい季節はとくに、新聞紙で包んでからビニール袋に入れて野菜室で保存するのがオススメです。元気でおいしいニンジンがたくさん手に入ったら、乱切りにするだけであとはお鍋が仕上げてくれる時短料理です。ぜひ試してみてくださいね。
2017年04月18日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。だいぶ暖かくなってきて、南国の果物が食べたくなる日も出てきました。今回は、森のバターと言われるほどなめらかな舌触りが楽しめる、アボカドのお料理をご紹介します。アボカドは、そのままわさびじょうゆで食べてもよし、グリルやサラダなど、どんなお料理にしてもみんなの人気者ですね。アボカドは半分に切った瞬間から変色がはじまりますが、レモン汁をしぼると黒くなるのを防ぐことが知られています。今回は、レモンの代わりに梅干しを加えてみました。梅干しの酸味を加えることで、時間がたってもアボカドはフレッシュな緑色のまま。この爽やかなアボカドの梅和えを使った、ノンフライコロッケをご紹介します。揚げ物は準備と片付けが大変ですが、今回は油で揚げません。コロッケの具は、つぶしたアボカドに梅干しを合わせて丸め、そして、パン粉をオイルで炒めてまぶすだけ、プライパンひとつでできますよ。帰ってきて、子どもに揚げ物が食べたい! と言われた日に、メインにもなるから助けられる一品です。■「アボカドと梅干しのノンフライコロッケ」の作り方レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹【材料】2人分アボカド 1ケ梅干し 1粒パン粉 大さじ3オリーブオイル 大さじ1【作り方】1、アボカドは皮をむいて(※)、マッシャーかフォークでつぶし、ボウルに入れる。※下記にアボカドの詳しい切り方、むき方をご紹介しています2、梅干しを包丁でたたき、1に加えてよく混ぜる。一口大に丸める。3、フライパンにパン粉とオリーブオイルを入れてよく混ぜ、弱火できつね色になるまで炒める。4、2を3のフライパンでコロコロ転がし、パン粉をまぶす。梅干しの酸味と塩気で、さっぱりいただけるノンフライコロッケ。時間がたっても梅干しがアボカドの鮮やかな緑色を保ってくれるので、お弁当のおかずにもオススメです。できたてを食べたいときは、パン粉にオリーブオイルをまぶした後、オーブンやトースターで温めるとアツアツをいただけます。■失敗なし!アボカドの選び方アボカドを切ってみたら、まだ固かった! という失敗、ありませんか? 皮の色が薄いものは、まだ未熟な証拠。よく皮にシールがついていますが、シールと同じ色になったら食べごろと言われています。皮がまっ黒でシワシワだったり、ヘタが黒かったりとれているものは、逆に熟しすぎです。まだ熟していないアボカドを買ってきたら、しばらく常温で置いておくとやわらかくなります。温度が低めの冷蔵庫に入れると、常温に戻してもそれ以上追熟しなくなってしまうので、注意が必要です。■一度覚えると便利!アボカドの種と皮の処理の仕方種をとるときにアボカドの形が崩れてしまった経験はありませんか? アボカドは、ちょっとしたコツできれいに実を取り出せます。1、アボカドを縦半分に、種まで包丁を入れて一周させます。アボカドをねじれば簡単に半分に割れます。2、片側についている種に包丁を入れるか、スプーンですくうようにするとぽろっと種が取れます。3、皮と身の間に指を入れて、押し出すようにすると簡単に皮が剥けます。半分に切ったときに種が簡単にはがれないのは、まだ若いアボカドの証拠。今回のディップのようにクリーミーなお料理には使えないので、グリルで焼いたり天ぷらやフライにしたりしていただくのがオススメです。半分だけ使いたいときは、保存するアボカドの方に種をつけたまま、切り口にレモン汁などをまぶすと変色しにくいですよ。アボカドは一年を通して出まわっていますが、やっぱりこれから暖かくなる季節に食べたくなりますね。下ごしらえを覚えれば、アボカド料理が広がりますよ。お子さんと一緒に丸めて、パン粉をつける作業も楽しいので、ぜひお試しくださいね。
2017年04月11日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。だいぶお日様が高くなり、春のお野菜が出回ってきましたね。今回は、そんな春野菜のうまみをギュッと閉じ込めた「春野菜のオイル蒸し」をご紹介します。■苦手な野菜は「オイル蒸し」すると美味しくなる!「オイル蒸し」のよいところは、なんといっても野菜がたっぷり食べられること。たとえば、キャベツの千切りは2枚もあればお皿山盛りになってしまいますが、オイルを加えて蒸し煮することでカサがかなり減ります。野菜が持つ水分を利用して、ふたをして火を入れるから、少しのオイルで全体に火が通るのです。また、生野菜は体を冷やしやすい素材ですが、温野菜は体を温めながらいただくことができます。オリーブオイルを加えて火を入れることで、野菜特有の生臭み、青臭さのようなものも気にならなくなり、苦手な野菜も食べやすくなりますよ。野菜嫌いのお子さんにはもってこいの調理法です。つけあわせに生野菜や蒸し野菜もいいけど、油と合わせて蒸すことでビタミンが吸収されやすくなる「オイル蒸し」もレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。■「春野菜のオイル蒸し」の作り方調理時間 17分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹【材料】4人分キャベツ 4枚赤かぶ 1ケ にんじん 1/2本 しめじ 1/2房ふきのとう 8ケ 塩 小さじ1/2オリーブオイル 大さじ2「赤かぶ」→ トマト、パプリカ、紫キャベツ、ラディッシュ、赤たまねぎ など。「ふきのとう」→ ブロッコリー、インゲン、アボカド、アスパラガス など。「にんじん」→ カボチャ、サツマイモ、とうもろこし などでもOKです。【作り方】1、キャベツはザク切り、赤かぶはくし形切り、にんじんは輪切りにし、しめじは小房に分け、ふきのとうはガクをとる。2、鍋に1を広げていれ、塩とオリーブオイルを加える。3、中火にかけ、湯気がたったらふたをして弱火にし、15分ほど火を入れる。 4、再び中火にかけて水気を飛ばし、器によそる。■これがコツ! “野菜の臭み” を上手に逃すには?野菜をオリーブオイルで煮ることで、コクと香りが加わって甘く仕上がります。野菜の臭みを逃すコツは、ふたをする前に一度中火にかけて湯気を出すこと。この湯気と一緒に野菜の青臭さが飛んでくれるのです。そして、お塩は1ヶ所にのせるのではなく、まんべんなく振ることで野菜の水分を引き出してくれます。少々のオイルだけなのに焦げずに仕上がり、野菜の旨味がギュッと凝縮しますよ。今回はお野菜の食感を残す程度に火入れしていますが、もう少しくたっとした食感がお好みなら、20分ほど火を入れると、また違うお料理のように仕上がります。野菜は冷蔵庫にあるものでいいので、赤、黄色、白、緑、黒の5色の中から彩りよく選ぶと見た目も楽しくなります。ふきのとうの代わりにブロッコリー、インゲン、アボカド、アスパラガス。赤かぶの代わりにトマトやパプリカ、紫キャベツ、ラディッシュ、赤たまねぎなど、季節によってアレンジを楽しんでみてくださいね。■アレンジ広がる! 万能な作り置き「オイル蒸し」オイル蒸しはこのままいただいてもよいのですが、ひと手間加えるだけで、バリエーションが広がる万能な作り置きおかずでもあります。楊枝や竹串にさせばお弁当のおかずやパーティに彩りを添えてくれます。パスタやうどんをゆでて和え、桜えびなどを加えれば、ワンプレートのランチメニューに。ピザのトッピングや、ピタパンの具としてもおいしくいただけます。さらに、パン粉を加えてオーブンで焼けば簡単グリル焼きに、お酢を加えれば簡単マリネに。オイル蒸しにお出汁を加えて沸騰させれば簡単スープに、さらにアレンジすればシチューの具にも!2、3日冷蔵庫で日持ちするから常備菜としてもオススメです。野菜を切って、鍋に入れて火をかけるだけでできる「オイル蒸し」、ぜひお試しくださいね。
2017年04月04日