3歳の息子と買い物へ。カートから少し目を離した瞬間に……(※写真はイメージです)動き回るのが大好きな我が子が、3歳の頃の話です。その日は息子と一緒に、スーパーで買い物をしていました。おとなしくカートに座っているのは嫌いですが、座らせないとゆっくり商品を見られないので、無理矢理カートに乗せていました。しっかりベルトもして座らせていましたが、気になる商品があって一瞬目を離した時のことです。息子がくねくねと体を動かしてベルトをすり抜けてしまい、頭から地面に落ちそうに……!咄嗟に手を伸ばしたが間に合わない(※写真はイメージです)あっ!と思って急いで支えようとしましたが間に合わず、「終わった……」と血の気が引いたその瞬間です。その場にいた見知らぬ人が、息子をキャッチしてくれていたのです。本当に命びろいしました。子ども自身もびっくりして、怪我はありませんでしたが大泣きしてしまいました。「本当にありがとうございました」と急いでお礼を言いましたが、その人は「気にしなくていいよ。怪我がなくてよかった」とすっと去って行ってしまいました。当時はきちんとお礼を言えなかったので、感謝を伝えたい(※写真はイメージです)もし、あのまま頭から落ちていたらどうなっていたか、考えただけでも恐ろしいです。とっさに助けてもらったのに、子どもが泣き出してしまったので、居心地が悪い思いをさせてしまってすみませんでした。周りが見たら、あの方が泣かせたみたいに見えたかもしれません……。もっときちんとお礼をしたかったです。本当にありがとうございました。これからは目を離さないようにします。====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。エピソード募集中妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。投稿フォームはこちら
2024年04月02日ニュースなどで、子どもの転落に関するものをよく見かけますよね。実は子どもが動く場面が増えるにつれて、ヒヤリとする場面は増えていくのだそうです……。保育士の中田馨さんが、転落事故が起こりやすい状況と予防策をマンガで教えてくれました。 こんにちは。保育士の中田馨です。子どもの成長発達とともに気をつけなくてはいけないことに、高さのある所から落ちる「転落」があります。そこで今回は、転落事故を防ぐために保育所で行っている防止策とともに、家庭で子どもの安全な環境を考えていきたいと思います。 室内で起きやすい転落に関するヒヤリハット子どもの転落事故の特徴(消費者庁)には下記のようなものがあります。 ●子どもの発達段階によって事故が起こりやすい場所や状況が変わる ●頭部から落下しやすい(小さな子どもは体の大きさに比べて頭が大きく重心の位置が高いため) ●思わぬところに登ろうとしたり、いろいろな遊び方をする 子どもが生活する環境は、その時の子どもの発達状況によってその都度変えていく必要があります。「高いところから落ちる」というと、ハイハイや歩くことなどができ、活発に動き始めた子どものようなイメージがありますが決してそうではありません。 例えば、ねんねの時期の赤ちゃんの場合、「まだ動かない」と思い、ソファーや大人用のベッドに寝かしていたらクルリと寝返りをして落ちそうになった(落ちた)。ベビーベッドの柵をしていなくて落ちそうになった(落ちた)。ということもあります。 また、安全と思われがちな柵をしているベッドですが、つかまり立ちするようになるとベッドの中にある物を踏み台にしたり、ベッドの柵に足をかけてよじ登ろうとする子もいます。更に動くようになると、子どもの探索心はますます成長し、階段、玄関の段差、湯船、トイレ、本棚、椅子、机などを上ったり、のぞき込んだりして、ヒヤリとする場面が増えてきます。保育所で聞いた事例では、テレビ台に登ってテレビにつかまり立ちして、そのままテレビと一緒に後ろにひっくり返った!というお話もありました。 屋外で起きやすい転落に関するヒヤリハット乳児の場合、抱っこをしていて落としてしまう場合もあります。「え? どういうこと?」と思いますよね。私の保育所で過去あった事例です。お休みの日にお父さんが3カ月の赤ちゃんを抱っこしてスーパーに行きました。赤ちゃん、機嫌が悪かったようでのけぞりました。お父さん支えきれずに落としてしまいました。幸い、落ちたところが段ボールの上で、かすり傷ひとつなく無事だったのですが……。 また、「少しなら大丈夫だろう」と自転車に座らせたままそばを離れたら、自転車ごと倒れてしまったという話は、いまだに時々聞きます。その他にも、活動の幅が広がり、公園の遊具で遊べるようになってくると、遊具から落ちそうになる(落ちる)こともあります。 転落事故を防ぐベランダ対策「ベランダなどからの子どもの転落事故」。ニュースで見るたびに、何ともいえない気持ちになってしまいます。年齢の低い子どもは、「ここから落ちたらどうなる」というところまで考えることができません。目の前にある、興味や関心事に必死なのです。 では、ベランダや窓からの子どもの転落事故を無くすためにはどうすればよいでしょう? まずは、子どもひとりでベランダに出られないように、窓から顔を出せないようにすることが大切です。そのためには、子どもが今何をしているかの確認が必要です。そのうえで、下記のような予防策をとるとよいでしょう。 家庭でできる具体的な予防対策●窓のカギをかける。(私は自分の子育てのときは、必ずカギのロックをして更に補助錠をつけました) ●風通しするときは、子どもが出られない程度に開けて補助錠で窓が開かないようにする。 ●窓を開けている部屋では子どもだけで遊ばせない。 ●部屋を離れるときは、一時的であっても窓を閉める。 ●窓のそばに、踏み台になるような物を置かない。 ●ベランダには、踏み台になるような物を置かない。 また、「網戸をしているから安心」ではありません。網戸を押して網戸が外れて転落する恐れもあります。保育園で行っている転落予防策保育園では、「まさかそんなこと!」をするのが子どもだと思って、部屋や外遊びの環境づくりをするように心がけています。一例を紹介します。 ●トイレのドアに外カギをつける。(子どもの手が届かない場所) ●階段の前にベビーフェンスを設置する。 ●お風呂/洗面台のドアの前にベビーフェンスを設置する。 ●窓の前にベビーフェンスを設置する。 ●子どもが中に入っているときは、ベビーベッドの柵を必ず上まで上げる。 ●「机の上には乗らない、椅子の上に立たない、棚に登らない」などのルールを明確にし、子どもに伝え実践する。 ●ベビーカーのベルトは子どもの体格に合わせて取り付ける。 ●ベビーカーのベルトをすり抜けて立つ子はおんぶひもでおんぶする。 ●遊具で遊ぶときは、年齢にあった遊具で遊ばせる。必ず遊具のそばで保育者が見守る。 ●遊具で遊ぶときは、前で遊んでいる子が安定した場所に行くまで待たせる。 ●道路を歩いているときは保育者と手をつなぐ。階段などの高い段差がある場合ももちろん手をつなぐが、合わせて手すりを持つように促す。 保育園でおこなっている転落に関する予防策もお家で参考にできるものがあれば、実践してみてくださいね。 子どもが安全に生活するためには、「もしかすると、こうなるかもしれない」という、先を見据えた大人のちょっとした配慮が大切になります。今一度、子どもの生活環境を見直してみてくださいね。参考資料:消費者庁「子どもの転落事故に注意! - 落ちるまではあっという間です。事前の対策で事故防止を -」 作画/はたこ 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨
2024年03月25日広島県福山市の金属工場で、有害物質である「六価クロム」の槽に猫が転落した事件。猫はそのまま逃げたといい、同市は「異常の見られる猫を発見したら絶対に触らないで」と呼びかけている。「金属メッキを施すために同工場で使用されていた六価クロムは、触れたり吸い込んだりすると皮膚や粘膜に炎症が生じる可能性があります。11日午前7時ごろに工場内で猫と思われる足跡が発見され、10日午後9時半ごろに足跡を残して走り去っていく猫の姿が監視カメラ映像に収められていたそうです。猫は六価クロムの槽に落ちた後、這い上がって逃げたと見られています」(社会部記者)この事件がニュースサイトで報じられると、コメント欄に2000件近いコメントが。SNSでも様々な意見が上がるなど、世間の高い関心を集めた。《管理体制が緩すぎないか》《管理体制どうなってるの?》との声が上がるいっぽうで、特に目立ったのが猫を心配する声だ。《猫が可哀想…》《猫が心配ですそんな危険な場所に猫がはいれる状況をつくらないでください》《猫ちゃん。。 苦しんでなければいいのだけれど。。。》報道から一夜明けた12日、本誌は現在の状況などを同市の環境保全課に聞いた(以下、カッコ内は担当者)。担当者は原因について、「工場内に猫が勝手に入ってしまい、金属メッキ槽の上が暖かいから乗ってしまったんだと思います。メッキ槽の上には通常厚いシートが被せてあるのですが、端の方に乗ってしまいそのままずり落ちてしまったのではないかと言われています」と説明。現在の状況は、「住民への被害報告は特になく、猫の目撃情報も特に入っておりません」とのこと(12日13時現在)。なお市役所ではパトロールを行っているといい、担当者は「ゴミの収集に合わせて町内を巡回し、その際にそういった猫がいないかを見て回っております」と語った。またネットやSNSで「猫が可哀相」との声が上がっているように、同市にも苦情の電話が10件~20件ほど入っているという。担当者は「ご自身でも猫を飼われている方が多いようで、『事業者に対してこうした事故が起こらないような指導や対策を徹底してください』という風な意見が入っています」と明かした。
2024年03月12日京都府にある天橋立を一望できる展望台で「股のぞき」をしていた男性が山の斜面に転落し、ケガをする事故が発生した。各メディアによると、事件が起こったのは2月15日午後2時半ごろ。50代の男性が会社の同僚にふざけて体を押され、約15メートル下まで転落したという。男性は胸を強く打ったが、命に別状はないという。観光名所で起きた今回の事故。実はこの様子がライブカメラの映像に捉えられており、ネット上で注目を集めている。「YouTubeで閲覧できる天橋立傘松公園にあるライブカメラに事故の瞬間が捉えられていました。映像からは、男性が天橋立ではなく、背後にいる同僚たちを覗くように、”逆股のぞき”をしていることがわかります。かけよった同僚が男性のお尻を押したところバランスを崩して転落してしまったようです」(WEBメディア記者)現在YouTube上ではその様子を確認することはできない。しかし、この部分を切り取った動画がSNSで拡散されており、衝撃が広がっている。《こんなん怖すぎやろ 実際天橋立の股のぞきのとこ立ったことあるけどまあまあ怖かったな》《天橋立の事故、小走りで近づいて明らかに押しに行っとるの怖すぎ》《天橋立で股のぞき、したことあるよ 日本三景 転落の瞬間は怖すぎだろ…》
2024年02月16日よういちさんは、妻と息子のこもちちゃんの3人家族。こもちちゃんが1歳になってすぐのころ、ソファから転落したことがありました。夜、妻がドライヤーで髪を乾かしていたとき、こもちちゃんがソファの上から転落。すぐさま駆けつけたよういちさんが目にしたのは、泣きじゃくるこもちちゃんと今まで見たこともないほど動揺する妻の姿でした。さらに、こもちちゃんの顔にはおでこから眉間にかけて約10cmの切り傷が……! よういちさんは急いで病院に電話しますが、すでに病院は閉院していました。 母は強し…! 俺もしっかりしないと…!動揺する僕を見て、妻は突然何かを思い出したようです。 ※寝返り前の赤ちゃんであっても、ソファなどから落下する可能性があります。転落防止のため、すべての月齢において、短時間でもソファなどには寝かせないようにしてください。 妻は出産時にもらっていた、緊急時の対応法が書かれた書類を見つけ出します。そこには、夜間や休日の子どもの症状への対応を教えてくれたり、病院を紹介してくれたりする窓口「#8000」のことが書かれていました。よういちさんはすぐに電話をして、現在の状況を伝え、開いている病院はないかと質問します。そして、住んでいる場所から車で15分ほどの「南病院」を紹介してもらうことに。すでに閉院している可能性もあるので、念のため総合病院の住所や連絡先も教えてもらいました。 しかし、総合病院までは車で30分以上。最初に教えてもらった南病院がまだ開いていることを願うよういちさんなのでした。 妻の行動を見てようやく冷静さを取り戻したよういちさん。妻が#8000の書かれた用紙のことを思い出してくれて本当によかったですね。#8000(小児救急電話相談)は、全国で厚生労働省によっておこなわれている事業。小さな子どもが休日や夜間に急に発熱したり、嘔吐したりと対応に迷った際に、小児科医師や看護師に電話相談ができるようになっています。 普段かかりつけの病院が診察外の時間だと不安になりますが、緊急でも相談できる場所があるとかなり安心ですよね。 子どもの病気やケガは予測不可能に近く、焦ってしまうもの。緊急時のために病院や連絡先が記載された紙をわかるところに貼っておくなどするといいかもしれませんね。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター よういち
2023年12月26日よういちさんは、妻と息子のこもちちゃんの3人家族。こもちちゃんが1歳になってすぐのころ、ソファから転落したことがありました。 状況が理解できない…! どう行動したいいんだ…?僕がお風呂に入ろうとしたとき、突然事件が起こったのです……。 ※寝返り前の赤ちゃんであっても、ソファなどから落下する可能性があります。転落防止のため、すべての月齢において、短時間でもソファーなどには寝かせないようにしてください。 妻がドライヤーで髪を乾かしていたとき、こもちちゃんはソファの下にあるティッシュケースを気にしていました。そして、こもちちゃんはティッシュケースへ手を伸ばした拍子に「ドンッ」という音とともにソファから転落してしまったのです。 こもちちゃんが落ちたときの音と泣き声に驚き、リビングに戻るよういちさん。そこには、バラバラになったティッシュケースと泣きじゃくるこもちちゃんの姿と、今まで見たこともないほど動揺する妻の姿が。こもちちゃんのおでこから眉間にかけて約10cmの切り傷ができていて、よういちさんは急いで病院に電話しましたが、既に病院は閉院していました。 好奇心が出てきて動きが活発になってきたころの1歳児は、思わぬ行動をすることがありますよね。部屋の環境を整える際には、赤ちゃんの目線になって、赤ちゃんからはどのように部屋が見えているかを考えることが大切だそう。寝返り前の赤ちゃんであっても、ソファなどから落下する可能性があるため、転落防止のため短時間でもソファーなどには寝かせないようにする。周りに危険な物は置かない、目を離すときには安全な場所へ移動させるなどを考えて対策をとることが必要ですね。ただ今は、こもちちゃんのけがが軽傷で済むことを願うばかりです。 監修/助産師 松田玲子 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:マンガ家・イラストレーター よういち
2023年12月25日窓やベランダからの子供の転落事故は多い転落事故の防止策の例(※画像はイメージです)以前から時折、子供の転落事故のニュースを目や耳にすることがあります。子供というのは、前の日までできなかったことが次の日にはできるようになったり、大人が思いもよらないことをしたりするもの。さらに、小さな子供は頭が大きく重心の位置が高いため、頭から落下しやすいという特徴もあるのです。だから転落事故が多いんですね。消費者庁の消費者安全調査委員会によると、昨年末から今年5月末までに7人もの子供が転落事故で亡くなりました。また、東京消防庁の管内では平成30年から令和4年までで、 5歳以下の子供70人が、住宅等の窓やベランダから落ち、医療機関に救急搬送されたと報告されています。このように特に多いのが、自宅の窓やベランダから転落するという事故です。今年の春には、名古屋市内のマンションの7階から2歳のお子さん2人(双子)が転落死するという痛ましい事故がありました。この事故では両親が別の部屋にいるときに、子供たちが窓付近に置かれていた80cmの高さの棚によじ登って窓から転落したとみられています。消費者庁によると、転落事故は窓を開けたりベランダに出ることの多い夏を中心に、子供の中でも特に3〜4歳に多く、窓の開いた部屋で子供だけで遊んでいるときに発生しやすく、2階からの転落でさえ入院が必要になることが多いそうです。もちろん、どんな親でも、子供から一瞬足りとも目を離さないということはできません。ということは、事故が起こらないような工夫をしたり、習慣を身につける必要があるということです。窓やベランダ以外でも転落事故は起こり得る消費者庁では、窓・ベランダ等からの転落を防ぐために、以下のような対策の重要性を示しています。ぜひこの機会に、家の状況はどうかを確認してみてください。窓やベランダ周辺の環境づくり1.窓やベランダの手すり付近に足場になるようなものを置かないようにしましょう。特に、エアコンの室外機の置き場所は工夫しましょう。2.窓、網戸、ベランダの手すり等に劣化がないかを定期的に点検しましょう。3.窓を閉めていても、子どもが勝手に窓を開けないよう、窓や網戸には、子どもの手の届かない位置に補助錠を付けましょう。換気をする際も同様です。子どもの見守り・子どもの教育1.子どもだけを家に残して外出しないようにしましょう。2.窓を開けた部屋やベランダでは子どもだけで遊ばせないようにしましょう。3.窓枠や出窓に座って遊んだり、窓や網戸に寄りかかったりさせないようにしましょう。出典:消費者庁サイトよりまた、転落というのは、窓やベランダだけで起こるものではありません。自宅の階段、公園の遊具も要注意です。例えば、階段の上下にはベビーゲートをつけて勝手に上がったり降りたりできないようにするとか、公園で遊ぶときは年齢に応じた遊具を選び、必要に応じてそばで介助するなどの工夫をしましょう。そして、まだあまり自分で動けない子の場合は、保護者が転落させてしまわないよう注意が必要です。ベビーベッドの柵やベビーカー・ベビーチェアのベルトはすぐにきちんとしめる習慣をつける、抱っこ紐をつけた状態で下を向いたり物を拾ったりしない、クーファンなどに乗せて運ばないなど、意識するようにしましょう。このほか、こども家庭庁のサイトにある「こどもの事故防止ハンドブック」を読んでみてください。0〜6歳の子供に多い事故について、詳しくまとめてあります。きっと事故防止のために役立つと思いますよ!参照)消費者庁 窓やベランダからの子どもの転落事故に御注意ください!この記事の監修者小児科医森戸やすみ 先生小児科専門医/どうかん山こどもクリニック院長。一般小児科、NICU(新生児特定集中治療室)などを経て、現在は東京都谷中のどうかん山こどもクリニック院長。医療者と非医療者の架け橋となる記事や本の発表に意欲的に取り組んでいる。『子育てはだいたいで大丈夫 小児科医ママが今伝えたいこと! 』(内外出版社)、『祖父母手帳』(日本文芸社)など著書、監修多数。連載◆PRESIDENT Online/小児科医と考える「日本を子育てしやすい国にする方法」◆東京すくすく/森戸やすみのメディカルトーク◆月刊誌・母の友(福音館書店)/子どもの健康Q&A→記事一覧へこの記事の執筆者編集者・ライター大西まお出版社にて雑誌・PR誌・書籍の編集をしたのち、独立。現在は、WEB記事のライティングおよび編集、書籍の編集をしている。主な担当書に、森戸やすみ 著『小児科医ママの「育児の不安」解決BOOK』、名取宏 著『「ニセ医学」に騙されないために』など。特に子育て、教育、医療、エッセイなどの分野に関心がある。→記事一覧へ
2023年10月30日皆さんは、セレブな生活に憧れはありますか?今回は「セレブ生活から転落した女」を紹介します。イラスト:モナ・リザの戯言田舎でできた友人社長である夫とのセレブな生活を、SNSで自慢していた主人公。ある日、夫の会社が倒産し田舎へ引っ越すことになりました。承認欲求が強い主人公は、自慢ができなくなった倒産後の生活に不満ばかり。そんなとき、近所に都会出身の若い夫婦が引っ越してきたのです。夫婦の妻と友人になった主人公は、見下しつつもよくお茶をするようになりました。そして友人の家で、有名なブランドのせっけんを見つけると…。せっけんを盗んでしまった「1つもらったってバレないわよね!」と考え、せっけんを盗んだ主人公。主人公は、友人の家から盗んだものをSNSで自慢し、セレブ生活を偽ろうと思いついたのです。出典:モナ・リザの戯言そして友人が留守にする予定の日、さらに物を盗むため、こっそり家に忍び込みました。しかしその日、友人はたまたま体調を崩して外出をやめていたのです。そうとは知らずに家に入り込んだ主人公は、友人と鉢合わせることに。友人の悲鳴で警察がかけつけ、主人公は逮捕されてしまうのでした。嘘がバレて転落…SNSで見栄を張るために、盗みを働いた主人公。その犯罪行為ですべてを失ってしまった主人公のエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(CoordiSnap編集部)
2023年10月13日大人気マンガシリーズ、モナ・リザの戯言さんの『セレブ生活から転落した女』2話を紹介します。<<最初から読む!>>田舎の暮らしに不満を持つヒサメ。都会の暮らしに飢えたヒサメは、東京から若い夫婦が引っ越してくると聞いて…。2話セレブ生活から転落した女例の夫婦の家?ご挨拶芋っぽい女…!対照的な2人ヒサメはソラと時々お茶をセレブ時代の自慢話優越感に浸るヒサメソラの話には興味なしお手洗い借りてもいい?広くて立派だけど…引っ越してきたソラとお茶飲み友達になったヒサメ。かつて送っていたセレブ生活の思い出を語って、優越感に浸るのでした。(イラスト/@モナ・リザの戯言)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(CoordiSnap編集部)
2023年10月01日保育士の中田馨さんが、子ども転落事故について教えてくれました。最近ニュースでも子どもの転落に関するものをよく見かけます。室内や屋外で転落事故が起こりやすい状況を確認しておくとともに、予防策なども改めて見直してみましょう!こんにちは。保育士の中田馨です。子どもの成長発達とともに気をつけなくてはいけないことに、高さのある所から落ちる「転落」があります。そこで今回は、転落事故を防ぐために保育所で行っている防止策とともに、家庭で子どもの安全な環境を考えていきたいと思います。 室内で起きやすい転落に関するヒヤリハット子どもの転落事故の特徴(消費者庁)には下記のようなものがあります。 ●子どもの発達段階によって事故が起こりやすい場所や状況が変わる ●頭部から落下しやすい(小さな子どもは体の大きさに比べて頭が大きく重心の位置が高い) ●思わぬところに登ろうとしたり、いろいろな遊び方をする 子どもが生活する環境は、その時の子どもの発達状況によってその都度変えていく必要があります。「高いところから落ちる」というと、ハイハイや歩くことなどができ、活発に動き始めた子どものようなイメージがありますが決してそうではありません。例えば、ねんねの時期の赤ちゃんの場合、「まだ動かない」と思い、ソファーや大人用のベッドに寝かしていたらクルリと寝返りをして落ちそうになった(落ちた)。ベビーベッドの柵をしていなくて落ちそうになった(落ちた)。ということもあります。また、安全と思われがちな柵をしているベッドですが、つかまり立ちするようになるとベッドの中にある物を踏み台にしたり、ベッドの柵に足をかけてよじ登ろうとする子もいます。更に動くようになると、子どもの探索心はますます成長し、階段、玄関の段差、湯船、トイレ、本棚、椅子、机などを上ったり、のぞき込んだりして、ヒヤリとする場面が増えてきます。保育所で聞いた事例では、テレビ台に登ってテレビにつかまり立ちして、そのままテレビと一緒に後ろにひっくり返った!というお話もありました。 屋外で起きやすい転落に関するヒヤリハット乳児の場合、抱っこをしていて落としてしまう場合もあります。「え?どういうこと?」と思いますよね。私の保育所で過去あった事例です。お休みの日にお父さんが3カ月の赤ちゃんを抱っこしてスーパーに行きました。赤ちゃん、機嫌が悪かったようでのけぞりました。お父さん支えきれずに落としてしまいました。幸い、落ちたところが段ボールの上で、かすり傷ひとつなく無事だったのですが…。また、「少しなら大丈夫だろう」と自転車に座らせたままそばを離れたら、自転車ごと倒れてしまったという話は、いまだに時々聞きます。その他にも、活動の幅が広がり、公園の遊具で遊べるようになってくると、遊具から落ちそうになる(落ちる)こともあります。 転落事故を防ぐベランダ対策「ベランダなどからの子どもの転落事故」。ニュースで見るたびに、何ともいえない気持ちになってしまいます。年齢の低い子どもは、「ここから落ちたらどうなる」というところまで考えることができません。目の前にある、興味や関心事に必死なのです。では、ベランダや窓からの子どもの転落事故を無くすためにはどうすればよいでしょう?まずは、子ども一人でベランダに出られないように、窓から顔を出せないようにすることが大切です。そのためには、子どもが今何をしているかの確認が必要です。そのうえで、下記のような予防策をとるとよいでしょう。 家庭でできる具体的な予防対策●窓のカギをかける。(私は自分の子育ての時は、必ずカギのロックをして更に補助錠をつけました) ●風通しするときは、子どもがでられない程度に開けて補助錠で窓が開かないようにする。 ●窓を開けている部屋に子どもだけ遊ばせない。 ●部屋を離れる時は、一時的な時間であっても窓を閉める。 ●窓のそばに、踏み台になるようなものを置かない。 ●ベランダには、踏み台になるようなものを置かない。 また、「網戸をしているから安心」ではありません。網戸を押して網戸が外れて転落する恐れもあります。保育園で行っている転落予防策保育園では、「まさかそんなこと!」をするのが子どもだと思って、部屋や外遊びの環境づくりをするように心がけています。一例を紹介します。 ●トイレのドアに外カギをつける。(子どもの手が届かない場所) ●階段の前にベビーフェンスを設置する。 ●お風呂/洗面台のドアの前にベビーフェンスを設置する。 ●窓の前にベビーフェンスを設置する。 ●子どもが中に入っているときは、ベビーベッドの柵を必ず上まで上げる。 ●「机の上には乗らない、椅子の上に立たない、棚に登らない」などのルールを明確にし、子どもに伝え実践する。 ●ベビーカーのベルトは子どもの体格に合わせて取り付ける。 ●ベビーカーのベルトをすり抜けて立つ子はおんぶ紐でおんぶする。 ●遊具で遊ぶときは、年齢にあった遊具で遊ばせる。必ず遊具のそばで保育者が見守る。 ●遊具で遊ぶときは、前で遊んでいる子が安定した場所に行くまで待たせる。 ●道路を歩いているときは保育者と手をつなぐ。階段などの高い段差がある場合ももちろん手をつなぐが、合わせて手すりを持つように促す。 保育園で行っている転落に関する予防策もお家で参考にできるものがあれば、実践してみてくださいね。 子どもが安全に生活するためには、「もしかすると、こうなるかもしれない」という、先を見据えた大人のちょっとした配慮が大切になります。今一度、子どもの生活環境を見直してみてくださいね。 参考資料:消費者庁「子どもの転落事故に注意! - 落ちるまではあっという間です。事前の対策で事故防止を -」 著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。「中田馨 和の離乳食レシピ blog」では3000以上の離乳食レシピを掲載中。『いっぺんに作る 赤ちゃんと大人のごはん』(誠文堂新光社)も発売中!
2023年01月06日先週末、米カリフォルニア州サンタクラリタで、高速道路5号線を走る車から7歳の女の子が転落し、後続車に次々と轢かれて命を落とした。ABC7が伝えている。目撃者によると、少女は母親が運転する車の後部座席で遊んでいたという。チャイルドシートは装着しておらず、割れていた窓から転落したと見られている。カリフォルニア・ハイウェイ・パトロール(CHP)は、地元紙Antelope Valley Pressに対して、母親のヴェロンダ・グラドニーと交際相手のマイケル・ブランチを児童虐待の容疑で逮捕したとコメントした。事件は、グラドニーの後続車が「何かにぶつかったようだ」とCHPに通報したことから発覚。その“何か”は少女であり、不可抗力で少女を轢いてしまったドライバーたちは皆取り乱していたと、CHPのジョシュア・グリーンガード警部はAntelope Valley Pressの取材に対して語った。カリフォルニア州では、8歳未満の子どもはチャイルドシートに座らせることが義務づけられている。
2022年07月08日釣り人向けの安全性向上アイテムを企画販売するAWAKE JAPANは、海中転落時における海釣り用救助ロープ『スローバック』を世界初で発売し続けて参りました。新型コロナ感染症の拡大により、一定のソーシャルディスタンスを取りながら自然を満喫することができるアウトドア人気が増しているなか、釣りにおいてもビギナーが増加してきており、危険度の高い場面においても危険を察知できずに海中転落事故が発生するということが発生しております。そのようななか、一人でも多くの方を海中転落事故から救うために『スローバック』の販売拡大を決定致しました。スローバック■あらゆるシチュエーションを想定した安全性を担保した商品開発海釣りのなかでも特に過酷ともいわれるロックショアゲームにおいても十分な剛性が保たれるのか、どのタイミングで声がけをしてバックを投げ込むべきなのか、突然落ちた場合における咄嗟の判断に対応できるのかなど、様々な視点から試作開発しております。■開発、販売背景代表はリバーガイドを生業にて行っており、数々の実際のレスキューにてスローバックを使用していました。その経験からどんな人でも投げやすい(軽い)、ビクテム(要救助者)も掴みやすい。海釣りに適した剛性なども視野に入れて試作開発を繰り返し2019年に完成、販売を開始。口コミで徐々にSNSを中心に釣り人に広まり、現在では釣り人にも安全と安心の道具である事が認知され完売を繰り返し再販も4度目となっています。■商品の特徴* ロープは完全オリジナルフローティングロープ。水に浮き、軽く、キンク(よじれ)しにくく、握りやすいロープの太さを追求。ロープも編み方にこだわり、伸縮性(レスキューに適している)もあるロープが完成。素材やロープの内構造にもこだわり十分な強度も実現。ロープ破断強度テストでは平均543キロを達成(二重八の字結び)。* バック部にはナイロン生地を使用し、磯場などでも破けにくい剛性を実現。* ロープ素材によりバッグにはコンパクトにロープが20メートル収納されています。* スローバックを腰に付けれるベルトにはクイックリリースを採用。ロープが自分に絡まった際も瞬時に離脱し安全を確保できる機構になっています。■商品概要商品名 : スローバック種類 : スローバック腰ベルトセット、スローバック20メートルフローティングロープ20メートル8ミリ価格 : スローバック腰ベルトセット 税込み ¥10,450 -販売場所: 自社サイトのみURL : ■AWAKE JAPAN 概要商号 : AWAKE JAPAN代表者 : 関 真所在地 : 〒417-0801 静岡県富士市大淵2235-123設立 : 2019年1月11日事業内容: 釣具、アウトドア用品の製造開発、販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月22日現在4歳になる娘は、おしゃべりで世話好きの女の子です。娘の笑顔を見ていると、生後7カ月のころ、私の不注意でおむつ台から転落させた記憶が蘇ります。幸い何事もありませんでしたが、少しの油断で命にかかわる場合があると実感した出来事でした。 おむつ替えが大変な娘娘が生後7カ月のころ、近所のショッピングセンターへ行きました。そのころの娘は背中をずりずり擦りながら移動することが多く、じっとしている時間がないので、毎日のおむつ替えがとても大変。さらに、おむつ台という不特定多数の人が使用する場所がなんとなく不衛生に感じて、娘を寝かせたくないと思っていたので、短時間で帰れるところばかりに出かけ、外出先でおむつを替えることはあまりありませんでした。 しかしその日はそのショッピングセンターでの用事が長引いたため、おむつを替えてから帰ろうと思い、娘をおむつ台に寝かせ、ベルトは触りたくなかったのでしませんでした。落ちないかは心配でしたが、私が目を離さなければ大丈夫、と思っていたのです。 ほんの一瞬。その瞬間に転落!替えたおむつを捨てようとした際、ゴミ箱のフタの上に使用済みのおむつが乗っているのを見つけました。きちんと捨てない人がいるなんて嫌だな、と思って一瞬娘から目を離してしまいました。 そのとき、ドスンという大きな音が聞こえ、振り返ると娘が床に! 大泣きしている娘を抱き上げ声をかけましたが、内心はパニック状態! 「頭を打った? すぐに泣いたから平気? 床もコンクリートじゃないし……」など、必死に大丈夫と言い聞かせて自分を落ち着かせました。 娘はしばらく泣いていましたが、家に帰るころにはすっかりいつもの様子になり、授乳を終えて昼寝をし始めました。その間に私はネット検索。すぐに泣いたこと・嘔吐がなかったこと・床にはマットが敷いてあり固くなかったことなどから、ひとまずは大丈夫だと思ったのですが、やはり不安でいっぱいに……。娘がお昼寝から起きてから、かかりつけの小児科を受診しました。 「油断一秒・怪我一生」重い医師の言葉診察がひと通り終了すると、現状特に気になる点はなしということ。しかし、今症状がなくても1カ月後に出る場合もある、その際は脳外科のある病院へ行ってください、と言われました。 そして「『油断一秒・怪我一生』という言葉があるよ、目を離してはいけません」と言われ、診察は終了しました。帰り道、なんでこんなことになったのだろう、全部私のせいだ、という気持ちでいっぱいになり、涙が止まりませんでした。 とても長く感じた1カ月間その夜、娘の寝顔を見ながらひどい後悔に襲われました。「あのときベルトをしていれば……、もし娘が急変したら……、自分を責め続けても仕方ない……」。私の心の中にさまざまな気持ちが入り混じってよく眠ることができず、夜中に何度も娘の様子を確かめたことを覚えています。 娘のささいなしぐさも気になるようになり、事故を思い出しては涙する日々。医師から言われた1カ月が過ぎたころ、ようやく少し安心したのを覚えています。 娘は現在4歳になりますが、何事もなくスクスクと成長しています。あのとき、大事に至らなくて本当によかった、と思うとともに、少しの油断が大きな事故を招くことがあると感じるばかりです。そして「まあ大丈夫だろう」という思い込みがどれほど危険なのかということを実感する出来事でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO著者:佐野 彩4歳女児の母。結婚を機に退職し出産。地元から離れ、知り合いが誰もいない土地で子育て中。地域の情報を入手すべく、ママ友作りに奔走した経験あり。
2021年09月13日せっかく男性から「この子いいな」と思われていたのに、彼に送ったとあるLINEで一気に脈なしに転落してしまった。こんな経験がある人も、どうやらいるみたい。とても悲しいし、もったいないことですよね。思ったことや感じたことをすぐに送れる便利なツールだからこそ、そのままの気持ちを率直に書きすぎて送ってしまうと相手に引かれる原因になることがあります。「彼の脈なしに転落しちゃう、ダメなLINEの特徴」を参考にして、LINEの使い方をいま一度おさらいしてみましょう。■ 「酔ってる」ことを報告する「いいなと思ってた子から、いきなり酔ってまーす♡ってLINE来たことがあって……。そのテンションでいきなりLINEされてもこっちはついていけない。酔った勢いで連絡されても対応に困るし、迷惑です」(28歳/公務員)結論としては、LINEでの酔ったアピールはしないほうがいいです。いい感じの彼がいるときって、ついつい酔ったとき連絡したくなるもの。でも、それって男性としては迷惑と言う声もあります。あなたがもし相手から、酔ってます報告をされた場合を考えてみてください。なんて反応していいやらめんどくさいやらと、嬉しい気持ちにはなりませんよね。また、「酒癖が悪いのかな?」と疑われる場合も。酔っている勢いで男性に連絡をする女性を、あまりよく思わない男性も多いようです。男性は酔った勢いで色々な男性に連絡をする女性に対して、軽い印象を受けます。■ 長文での愚痴をいきなり言う「普段はひと言程度の量のやりとりがほとんどなのに、急に長文が送られてきたんですよ。しかも、仕事での愚痴でした。言いたいことは分かるし、誰かに言いたい気持ちも分かるけど、いきなり長文でのLINEで正直怖かったです。ストレス爆発したら、こんな感じなんだって」(26歳/企画職)感情が爆発したときに、LINEで急に長文を送ってしまっていませんか。自分の考えを一気に伝えたくなる気持ちも分かりますが、そんなLINEを急に受け取ったら、男性は怖いと感じるんだとか。愚痴を言いたくなったり、誰かになぐさめて欲しいときは誰だってありますよね。そんなときには「愚痴ってもいいかな?」と、LINEでワンクッション置くのがベターです。長文をいきなり送ったら引かれる、かと言って愚痴は聞いてもらいたい。そんなときはまず「愚痴りたいことがあるんだけどいいかな?」と前もってLINEを送っておくといいでしょう。いきなりの長文ではないというだけでも、男性に与える恐怖感は変わってきます。また、長文になりそうなら通話で話す方法も。長い文という「目に見える形」で愚痴LINEを送ってしまうくらいなら、電話をして話したほうがいい場合もあるでしょう。彼に時間がつくれないようなら、前述のように愚痴っていいかなLINEをしてみてください。もちろん、電話の前にもひと言LINEを入れるのが大事な気遣いですよ。■ 親のことを悪く言う「親とケンカしたとか、ジジイ、ババアって呼ぶとか。LINEで送られてきたときに一気に冷めました。そもそも親のことを悪く言うってどうなの?親のことはいつまでも大切にしてほしいし、ケンカしたってちゃんと仲直りしてほしいです。結婚とか考えたら向こうの親とも関わり合いが出てくると思うので、将来のことも考えてそういう子とは交際できないですね」(30歳/研究職)親と仲が良い人ばかりではありません。同居していてケンカをしたり、同居していなくても久々に連絡をとってなにかと意見が合わなかったりと、親とうまくいかないことだってあります。でも、そんなことをついLINEしてしまうのは危険です。もしも「今後付き合うとしたら」、そして「結婚することになったら」、そんな将来のことを考えたら親との関係性は、できれば良いものでありたいですよね。親とのケンカ話や不仲だという話は、男性からしたら一気に交際を考え直すキッカケになってしまう地雷トークとも言えます。将来に不安を与えてしまうようなLINEは、送らないほうが無難です。■ 印象のいいLINEを心がけて女性的には何も悪いことを言っている自覚がなくても、受けとる男性側にしてみれば「この子と付き合うのはやめたほうがいいな」と思ってしまうことがあります。脈ありから脈なしに転落なんてもったいないこと。順調に彼の彼女の座をゲットできるよう、印象のいいLINEを心がけてみてくださいね。(コンテンツハートKIE/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2021年05月10日ファストファッションブランドを経営し、業界トップにまで上り詰めたリチャード・マクリディの栄光と転落を描く映画『グリードファストファッション帝国の真実』の日本公開が決定した。ギリシャ・ミコノス島。ファストファッションのブランド経営で財を成したリチャード・マクリディの還暦を祝うため、リチャードの元妻サマンサ、息子のフィン、マクリディの母マーガレットを始めとする一家が集結し、パーティーの準備が進められていく。折しもイギリス当局から脱税疑惑や縫製工場の労働問題を追及されたリチャードは、ド派手にショーアップされたこのイベントでかつての威光を取り戻そうと目論む。しかし、湯水のように金を使い、傲慢に振る舞うリチャードと、家族や部下、伝記作家との間には不協和音が生じる…。『イン・ディス・ワールド』『グアンタナモ、僕達が見た真実』で国際問題を取り上げ、それぞれベルリン国際映画祭で金熊賞・銀熊賞を受賞したマイケル・ウィンターボトム監督が、今回はユーモアを織り交ぜながら、経済第一主義の社会への問題提起に挑戦。各国の企業が持続可能な開発(SDGs)を取り入れ始めている昨今において「資本主義の移り変わりと共に、グローバル化が世界をどう変えていったのか。例えばスリランカの縫製工場で働く女性たちや、イギリスのファストファッション業界の企業買収など。これらを架空の人物を通して見ることができるのがこの作品の良さだ」とウィンターボトム監督。イギリスらしい痛烈な風刺とウィットに富んだジョークをふんだんに散りばめた本作は、資本主義のタブーを大いに笑い飛ばしながら楽しめる快作となっている。主人公のリチャードのモデルは、昨年、破産申請をした「TOPSHOP」を始めとする複数のファストファッションブランドを保有していたアルカディア・グループのオーナー、フィリップ・グリーン卿。そんな人物を、イギリスのカリスマ的コメディ俳優スティーヴ・クーガンが、日焼けした肌に白く輝く歯…という富裕層特有の外見に近づけるために、肌を小麦色に塗り、付け歯を装着して臨んだ。ウィンターボトム監督作『24アワー・パーティ・ピープル』をきっかけに監督と交流を深め、本作で7度目のタッグとなるスティーヴのほか、リチャードに負けず劣らずお金に目がない元妻を『グランド・イリュージョン』のアイラ・フィッシャー。『24アワー・パーティ・ピープル』のシャーリー・ヘンダーソン。「セックス・エデュケーション」で注目を集めるエイサ・バターフィールドらが出演している。『グリードファストファッション帝国の真実』は6月、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2021年03月04日わが子が2歳になったばかりのお正月のこと。夕食のときにふざけていて、床から高さ30cmくらいの椅子から転落するという事故がありました。夜中まで泣いて眠らないので、異常を感じて救急病院を受診することにしました。椅子の上から転落年末年始の帰省から帰ってきて、家で夕飯を食べていたときのこと。ふざけて椅子の上で遊んでいたわが子が、バランスを崩して床の上に落ちました。 ワーッと大声で泣いたのでとりあえず安心し、一度は泣き止んだので朝まで様子を見るつもりでしたが、夜中に泣いて痛がるので救急病院を受診することに。 肘を抑えているので「もしかしたら落ちたときに肘を打ったのかも?」「こんなに痛がるのだから、骨が折れたのかも?」と、不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、休日で夫が一緒にいてくれたのが唯一の救いでした。 夜中の救急病院へお正月に加えて夜中だったので、救急病院はとても混んでいました。事故があったのか救急車で運ばれて来た人がいたらしく、待っている家族で待合室はいっぱい。さらに、具合が悪くて吐いている人もいて、「ここでノロウイルスやほかのウイルスをもらってしまったらどうしよう……」と、ビクビクしていました。 わが子は泣き疲れたのかぐったりしていて、それでも痛いのを思い出したように急に泣いたり、少し眠ったり、かわいそうで見ているのがつらかったです。 肘の骨にヒビが?やっとわが子の番になりホッとしたのもつかの間、先生が様子を見るために腕を曲げたり引っ張ったりするので、わが子は今までにないくらい大声で泣きわめき、吐いて、私も動揺してしまいました。 レントゲンも撮りましたが、「折れているかどうかよくわからない」とのこと。子どもの骨は小さくて、写らない部分もあるのだそうです。「もしかしたら、この部分が少し欠けているのかもしれませんが、ちょっと何とも言えません」と先生。念のためギプスを3カ月ほどつけ、週に1度通院し、特にひどくなることもなく完治しました。 治療なので仕方のないこととはいえ、小さな体に放射線を当てたりギプスで固定したり、「成長に影響があったらどうしよう」と心配でなりませんでした。医師から「心配ない」と説明があっても不安でした。また、あのとき目を離さなければ……と、とても後悔しました。結果的には大事にはならず、問題なく順調に成長しており、幸運だったと思います。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/やましたともこ監修/助産師REIKO著者:ライター 銀鏡あゆみ二児の母。生まれ育った町で、自身の父母・祖母・夫・子ども2人との大家族で暮らす。地元を中心に取材・撮影・執筆を行うライター。
2020年12月23日この子いいな、と思っていたのに送られてきたLINEで一気に脈ナシに転落……なんてこともあるようです。LINEって手軽に送れる反面、マイナス印象を与えてしまうきっかけにもなりがち。そこで今回、男性が気になる女性から送られてきて「ちょっとこれは……」と感じてしまったLINEをご紹介。早速見ていきましょう!■ 1.いきなり長文での愚痴……「聞いてよ感が怖い」感情が爆発したときに、LINEで急に長文を送ってしまったりしませんか?自分の考えを一気に伝えたくなる気持ちもわかりますが、そんなLINEを急に受け取ったら、男性は怖いと感じるんだとか。「普段は一言程度の量のやりとりがほとんど。なのにある夜急に長文が送られてきたんですよ。しかも、仕事での愚痴でした。言いたいことはわかるし、誰かに言いたい気持ちもわかるけど、いきなり長文でのLINEで正直怖かったです。ストレスが爆発したときこんな風になるのか……って」(26歳/IT)愚痴を言いたくなったり、誰かになぐさめて欲しいときは誰だってありますよね。そんなときには「愚痴ってもいいかな?」と、LINEでワンクッション置くのがベターです。長文をいきなり送りつけたら引かれるし、かといって愚痴は聞いてもらいたい。……そんな場合はまず「愚痴りたいことがあるんだけどいいかな?」と前もってLINEを送っておくと良いでしょう。いきなりの長文ではないというだけでも、男性に与える恐怖感は変わってきます。また、長文になりそうなら通話で話すなんて方法もあります。そもそも、長い文という「目に見える形」で愚痴LINEを送ってしまうくらいなら、電話をして話したほうが良いでしょう。彼に時間が作れないようなら、前述のように愚痴っていいかなLINEを!もちろん、電話の前にも一言LINEを入れるのが気遣いですよ。■ 2.酔ってます報告……「勢いで連絡されても迷惑」いい感じの彼がいるときって、ついつい酔ったとき連絡したくなるものです。でも、それって男子としては迷惑と言う声も。「いいなと思ってた子から、いきなり酔ってまーす♡ってLINE来たことがあって……。そのテンションでいきなりLINEされてもこっちはついていけない。酔った勢いで連絡されても対応に困るし、迷惑です」(26歳/公務員)酔ってます報告は、あなたがもしされた場合を考えてみてください。なんて反応していいやら、めんどくさいやら……嬉しい気持ちにはなりませんよね。また、「酒癖が悪いのかな?」と疑われる場合も。酔っている勢いで男子に連絡をする女性を、あまり良く思わない男性も多いよう。「酔ってるアピールを、俺以外の男にもしてそうだと思ってしまう」(24・広告代理店)男性は酔った勢いで色々な男性に連絡をする女性に対して、軽い印象を受けるよう。結論としては、LINEでの酔ったアピールはしない方が良いでしょう。■ 3.親とのケンカや不仲話……「将来が見えない」親と仲が良い人ばかりではありません。同居していてケンカをしたり、同居していなくても久々に連絡をとってなにかと意見が合わなかったり……と、親とうまくいかないことだってあります。でも、そんなことをついLINEしてしまうのは危険です!もしも「今後付き合うとしたら」、そしてその後に「結婚することになったら」?親との関係性は、できれば良いものでありたいですよね、それは男性も同じ気持ちです。「親とケンカしたとか、ジジイ、ババアって呼ぶとか。LINEで送られてきたときに一気に冷めました。そもそも親のことを悪く言うってどうなの?親のことはいつまでも大切にしてほしいし、ケンカしたってちゃんと仲直りしてほしいですし。将来、結婚とか考えたら親とも関わり合いが出てくると思うので、将来のことも考えてそういう子とは交際できないですね」(28歳/研究職)親とのケンカ話や不仲だという話は、男性からしたら一気に交際を考え直すキッカケになってしまう地雷トークともいえます。将来に不安を与えかねないようなLINEは送らないほうが無難です。■ おわりに女性的にはなにも悪いことを言っている自覚がなくても、受けとる男性側にしてみれば「この子と付き合うのはやめた方がいいな」と、思ってしまうことがあります。脈アリから脈ナシに転落なんてもったいないです!順調に彼の彼女の座をゲットできるよう、印象の良いLINEを心がけてみてくださいね。(コンテンツハートKIE/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2020年08月14日2020年5月21日、小学生の男の子が海に転落する事故が起きました。しかし、幸運にも男の子が転落したすぐ近くには海のエースがおり、見事な連携の結果、男の子は命に別状はないといいます。海上保安協会はこの出来事をTwitterに投稿。大きな反響が上がりました。見事な連携に驚きの声事故があった現場近くには、巡視船『えちぜん』が停泊していました。偶然、男の子が海に転落する瞬間を船から見た航海士補が「人が海に落ちた!」と叫び、声を聞いた訓練の準備中だった潜水士が助けに向かったといいます。また、車に乗っていた主任航海士も気付き、潜水士が来るまでのわずかな時間でも助けようとおぼれている男の子に自分の足につかまるよううながしました。その後、潜水士らが到着し、男の子を無事に保護。見事な連携の結果、4分程で救出できたそうです。【海保新聞】5月21日午前、基地に停泊中の巡視船「えちぜん」の付近で男子小学生(10)が岸壁から海中に転落した。たまたま駐車場にいた主任航海士が急行、瞬時の判断で岸壁にぶら下がり、右足につかまらせた。直後、訓練中の潜水班長らが海に飛び込み引き上げた。連携が奏功し小学生にけがはなかった pic.twitter.com/gFNzgXkLJk — (公財)海上保安協会【公式】 (@JCGF_umimaru) 2020年5月26日 男の子の母親は、ライフジャケットを着用させていなかったことを反省し、主任航海士の足を使った救出方法に驚いたとのこと。また、50歳近い主任航海士は、翌日筋肉痛に悩んだといいます。見事な救出劇と、主任航海士の後日話にたくさんのコメントが寄せられました。・やることがかっこいい!オチまでしっかりしている。・ものすごい機転ですね。ケガがなくてよかった。・さすが海上保安庁。とっさにできる行動が素晴らしい。・オチに笑った。連携がお見事。筋肉痛と引き換えに、男の子が無事に救出されてよかったですね。見事な連携ができたのも、日々の訓練のおかげでしょう。【お詫びと訂正2020年5月27日15時42分】記事中の写真に誤りがありました。訂正し、お詫び申し上げます。[文・構成/grape編集部]
2020年05月27日次男が1歳のときブランコから転落し、前歯が1本折れてしまう事故がありました。その後、半年近くワイヤーで折れた歯を固定していたのですが……。「いつ折れた歯が抜けてしまうのか?」と不安に思った、事故後のエピソードを紹介します。 ワイヤーが外れた!1歳のときに対象年齢外のブランコに乗せてしまい、転落、前歯が折れてしまった次男。その後、治療を受け折れた歯をワイヤーで固定することになり、定期的に歯医者に通い、レントゲンでチェックしてもらっていました。 幸いにも折れた歯はぐらつきがあるものの、普通の歯と変わらず食事もとることができ一安心でした。しかしある日、歯磨きをしているときに前歯に違和感が。よく見るとワイヤーの一部が浮いているように見えます。慌てて歯医者に連れて行くと、ワイヤーと歯を接着していた部分が一部取れてしまっているとのことでした。 接着をすべて外すことに 医師と話し、半年固定したからもう外したほうがよいということになり、ワイヤーを外すことになりました。あとは、折れた歯がどうなるかは自然に任せることになりました。 一度折れた歯はやはり抜けやすくなるようで、実際に次男の折れた歯を触ると、明らかに他の歯よりも揺れが大きいです。医師にはすぐに抜けるか、永久歯が生えるまで抜けないかはわからないと言われました。 改めて事故と向き合うことに事故後折れた歯は口内に取り付けられたので、ワイヤーこそあれ次男の見た目にそれほど変わりはありませんでした。しかし接着が外れた今は、いつ前歯が抜けてもおかしくない状態です。 前歯が完全になくなるという現実を突きつけられたようで、私は大変ショックを受けました。また、回避できたはずの事故に次男をあわせてしまった後悔も改めて強く感じました。 現在事故から10カ月経ち、歯は黄色く変色していますが、まだ抜けていません。歯磨きのときなどは揺れが気になりひやひやしてしまいます。特に最近は揺れが大きくなっているようで、いつ取れてしまうか心配でたまりません。できれば永久歯が生えるまで抜けないでほしいです。しかし、本来であれば事故のときに欠損していた歯が10カ月以上ももったのですから、幸運と思わなければいけないのかもしれません。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 著者:竹内優実5歳と2歳の男児を育児中。時短と節約が大好きなアラフォー母。簿記2級・MOSマスター・初級シスアド取得。パソコンを活かした育児グッズの作成が得意。夫は激務の為、ほぼ一人育児中。
2019年12月06日家の中でも外でも、どんな場所にいても、子どもたちが予想もできないような危険な行動をとることってありますよね。子どもたちが無事であればいいですが、時には命の危険を伴うような場合もあるため、親としては心配が尽きません。ウーマンエキサイトでも思いがけないヒヤリハットなトラブルに直面して救急対応を迫られた経験を、コミックライターのみなさんに教えてもらいました。》 トラブル発生! ケガ、病気、誤飲、転落…みんなのヒヤリハット体験 今回は、パパやママたちから寄せられた子どもたちの危ない行動についての体験談をもとに考えてみたいと思います。■95%が子どもの行動に肝を冷やした経験ありアンケートでは、子どもの行動に「危ない!」と肝を冷やした経験があるかどうか聞きました。その結果、「ある」と答えた人が95%となり、ほとんどの親は子どもの行動にヒヤッとしたことがあるとわかりました。Q.お子さまの行動、危ない!と肝を冷やした経験は?ある 95.0%ない 5.0%子どもの危ない行動は、時と場合によっては命の危険までもたらしてしまいます。2016年に消費者庁が行った人口動態調査によると、14歳以下の年齢別死亡原因で「不慮の事故」がいずれの年齢層でも4位以内に入っていました(※1)。9割以上の親が、子どもの危険な行動を経験しているという結果にもうなずけます。■危険1、つないだ手を振りほどき突然車道へまずは交通事故について見てみましょう。「保育園のお迎えに行った時、たまたま正門近くにいた子どもが道路の反対側にいた私を見つけて飛び出してしまい、他の子のお迎えに来た車にはねられそうになった。いまでも思い出すたびに胃の辺りが痛みます」(福島県 40代女性)「2歳ごろでした。手をつないで歩道を歩いていたところ、その手を振りほどき突然車道に飛び出しました。タクシーがちょうど走ってきていて、大声をあげて子どもを捕まえ、タクシーは急ブレーキ。まるでドラマのような緊迫シーンで、生きた心地がしませんでした」(神奈川県 40代女性)「幼稚園年長の時です。ペダルなしの子ども自転車で外出した帰り道、傾斜のある下り坂を思いっきりガーッと降りて行ってしまいました。『危ない!』と思った瞬間に、目の前でゴロンゴロンと転がる娘。転がり方が良かったのか、さいわい重傷にはならずにすみました」(埼玉県 30代女性)「自転車で遊びに行けるようになった頃、お友だちといるときに事故と隣り合わせのような乗り方をしていたのは本当に怖かったです」(埼玉県 30代女性)厚生労働省の調査によると、子どもの不慮の事故での死亡原因は、1歳児以上では交通事故が1位となっています(※1)。それを裏付けるような、ハラハラした子どもたちの行動を垣間見たようなエピソードばかりです。寄せられたエピソードでは、幼児では急な道路への飛び出し、小学生では自転車の乗り方などについてのコメントが多く見られました。飛び出しは、親が車の鍵を開けたり、買い物の会計を済ませようと、つないだ手を離した一瞬のすきに、発生してしまうことが多いようです。■危険2、トマトがのどに詰まった!乳幼児を中心にコメントが多く集まったのは、食べ物が気管に入ってしまう誤嚥、体に害のあるものを飲み込んでしまう誤飲に関する事例です。「4歳を過ぎていたからと油断して、通常の食事中にミニトマトや豚肉の炒め物を喉に詰まらせて焦った」(神奈川県 40代女性)「娘が、適応年齢の赤ちゃんウエハースを喉に引っ掛け、顔が真っ黒になって呼吸が止まる寸前に! 慌てて取り出し事なきを得たけど、私のトラウマになりそれからウエハースは、かなり大きくなるまで食べさせませんでした」(北海道 40代女性)「ハイハイができるようになった頃、食器棚の裏に置いていたゴキブリ退治用のホウ酸団子をいつのまにか舐めていた。救急病院で、『ホウ酸は毒性の強いものなので24時間点滴で体内から排出させましょう』と、一晩入院となりました」(千葉県 40代女性)「2歳ごろ、洗面所に置いた指輪を自分の指にはめたまま、布団に寝転んだ拍子に飲み込んでしまい、窒息しそうになってました。病院でレントゲンをとってお腹に指輪があることが確認され、5日後うんちに紛れて出てきました」(埼玉県 30代女性)そのほか、「子どもが頭痛薬をラムネだと思ってかじってしまった」という声もありました。乳幼児については、食事の際に注意していても、突然ものをのどに詰まらせてしまうこともありますよね。また、食べ物以外のものをのどに詰まらせて、窒息してしまうという悲しい事故が起きているのも事実です。筆者自身も、子どもが0歳のころに、うっかり落としたままになっていたパッケージのフィルムを子どもが口に入れてしまい、とても焦ったことがあります。フィルムがのどに張り付いて苦しそうに咳をする子どもの口に指を入れて、必死に取り出したことを思い出すと、今でも背中を汗が伝います。ちょっとした不注意から起こりがちなのが、誤嚥や誤飲なのかもしれません。また、乳児の窒息や喉突き事故についてのコメントも寄せられていました。「長男が生後1か月の時、頭の下に敷いていた小さい枕を自分で自分の顔に乗せていたことがあって、かなり焦りました。もう少し発見が遅かったら間違いなく息を引き取っていた…と考えただけで、本当に怖かったです」(東京都 40代女性)「歯ブラシを口に入れたまま転んだ。今思い出しても心臓ドキドキします」(千葉県 50代女性)東京消防庁によると、平成19年から5年間に5歳以下の乳幼児が歯みがき中に歯ブラシで受傷した事故により、229人もの子どもが救急搬送されているといます(※2)。子どもたちの身の回りの危機は本当にたくさんあるのだと、実感させられます。■危険3、覗き込んだ池に頭からポチャ!?さらに、海や川やプール、そして身近な自宅の風呂などで発生しがちな水の事故に関するヒヤリ体験も寄せられていました。「下の子が2歳くらいのときに、夫や兄とおたまじゃくしを見たくて池を覗き込んでて危ないなあと思った直後、頭から池ポチャした時は一瞬時が止まった」(宮崎県 40代女性)「3歳くらいの夏、足を入れるタイプの浮き輪でぷかぷか浮かせて、親は潜って遊んでいたとき、少し目を離した隙にいつの間にか逆さまになってしまっていて、慌てて海岸で足首を持って逆さにして水を吐き出させなんとか助かりました。本当に怖い思いをしました」(神奈川県 50代女性)「潮干狩りで目を逸らしたすきに、川の流れの強いところで溺れていたときですかね。 水の中でバタバタもせず目が見開いていた顔を見たときは…。抱きかかえたらすぐに泣いたので、人生で一番安堵しましたね」(三重県 40代男性)「お風呂入っているときに自分のシャンプー流してる最中つるっと滑って沈んでた。声が突然しなくなったからまさかと思ったけど、ほんのちょっと目が離れた隙が一番危ない。焦った」(山梨県 30代男性)夏を中心に、小さな子どもが命を落とす水の事故が毎年起きていて、ご紹介したコメントからも、その恐ろしさが伝わってきます。1歳児では、浴槽内での溺死が事故死の2位となっています(厚生労働省調べ)。海や川だけでなく、油断しがちな自宅のお風呂でも、子どもの事故は発生しうるのだと、あらためて気が引き締まります。■危険4、ベランダの柵によじ登っていた!建物や階段からの転落の危機にヒヤリとした体験談も集まっていました。「当時3歳と5歳ではロックされている鍵は開けられないだろうと思っていたら、2階のベッド脇にある窓が全開だったとき、心臓が一瞬止まりました」(神奈川県 40代女性)「マンションの4階、目を離したすきに2歳の娘がベランダの柵によじ登って布団干しのようにぶら下がっていた。今でもぞっとします」(神奈川県 40代女性)「子どもが2歳くらいの頃、家の2階から鉛筆と鉛筆削りを持ったまま転げ落ちきたことがあります。擦り傷で済みましたが、とにかく鉛筆が刺さらなくて良かったと今でも思い出すと恐ろしいです」(千葉県 40代女性)「近所の公園にある5段のジャングルジムで遊んでいた2歳の息子。私がちょっと目を離したら3段目のところで宙ぶらりんになっていて、冷や汗かきました」(千葉県 30代女性)そのほか、「『ママどこ?』と3歳の息子が2階のベランダの室外機に登り、下を覗いていた」という背筋の凍るような体験談も寄せられていました。3歳~4歳の子どもについては、活発に動き始める幼児期の子どもはとくに注意が必要そうです。■危険5、一瞬のスキをついていなくなる子どもたちまた、迷子についての体験談も、多く寄せられていました。「長女が2歳のとき、2人で公園に遊びに行ったのですが、私が1人でトイレに行って、戻ったら娘がいませんでした。 あわてて探しまくって、警察に電話するのを迷っていたら、駐車場の車の横からひょっこり出てきました。 『よかった~!』と、その場にへたり込んだのを覚えてます」(栃木県 50代男性)「遊園地のプールに行ったとき、3歳の三男が好き勝手にどんどん進んでいって、人混みで一瞬にして見えなくなり、家族みんなで探しました。ずいぶん離れたわが家のシートの所に1人でちょこんと座っていて、『なんて子だ!』と拍子抜けしたことが忘れられません!」(島根県 40代女性)「長男が2歳のとき、いつもよく行くスーパーでママ友と少し話をしていたらその隙に勝手におやつコーナーへ行っていました。私は血の気が引き必死に探していると、おやつを持ってギャンギャン泣きながら歩いてきました」(北海道 40代女性)「幼稚園の頃、電車の乗り換え駅で行方不明に。ケンカの最中だったのでふざけているのかと思っていたのですが、何分待っても出てこない! 1時間後、終点の駅で保護されていると連絡がありました。迎えに行くと休憩中の駅員さんたちと談笑。喜怒哀楽を濃厚に経験しました」(千葉県 50代女性)近所の公園やスーパー、レジャー施設や電車など、さまざまな場所で迷子は発生しているようです。子どもを見失って、ドキドキする気持ちは何とも言えないものがありますよね。筆者自身も、ショッピングモールで3歳の次男を一瞬の間に見失ったことがあります。いなくなったのは数分間のことでしたが、次男を見つけるまでの時間は長く永遠のように感じたことを覚えています。時に子どもの誘拐事件なども発生している現状を思うと、迷子といえどパパやママたちの心配は尽きません。■危険6、自宅で外出先で潜むさまざまな危険最後に、さまざまな子どもの危険な行動にまつわる体験談をご紹介します。<自宅に潜む危険>●ブロックが眉間にあたり傷に。目だったら失明したかも●鼻の中に子ども用の指輪が入っていて、耳鼻科で取ってもらった●ベランダで洗濯物を干していたら、子どもに内側から鍵をかけられた●包丁を握って笑って立っていた●カーテンタッセルに首をかけて遊んでいた●かき氷の機械に指を突っ込んでケガをした<外出先に潜む危険>●冬の下校時に深い用水路に落ちて、たまたま通りかかった人に助けてもらった●鉄板でヤケドした●エレベーターの戸袋に巻き込まれた●コンクリートの柵に頭を入れて抜けなくなった●車の窓を閉めようとしたら、子どもが窓から手を出していた生活のさまざまな場面において、子どもたちの行動に驚かされ、冷や冷やさせられているパパやママたちは多いようです。家の中でも、外でも、まさに親が油断するひまはなさそうですね。■子どもの危ない行動、親はどうすれば?それでは、親としては、子どもたちの危険な行動とどのように向きあえばいいのでしょうか。「突発的に走り出したときに対応するために、リードを使っていました。周りにどう思われようが何かあってからじゃ遅いし、誰も責任なんてとってくれるわけでもない。リード使うことにためらいはなかったです」(神奈川県 40代女性)「小さい頃からずっとハラハラしどおしで、休まる時がありません。『振り返れば奴はいない』の毎日。いまは中学生になりましたが、いまだに事故らないかとハラハラしています。息子のおかげで、多少のことでは動揺しなくなりました」(愛媛県 40代女性)「命に関わるようなことでないならば、少しくらいは痛い目をみることも必要かな、なんて思います。これ以上やったらケガをする…など、そのラインを知っておくことも大事なのかなと。それを学習する機会を奪っているような気がするので、過保護す過ぎるのも考えものですね」(佐賀県 40代女性)命の危険から子どもたちを守るために、ある程度干渉や対策が必要だという声が寄せられる一方、子どもがこの先危険から自分で身を守るためにはある程度経験も必要という意見も。子どもの年齢や性格によっても、親の助けが必要かどうか、答えは異なってくるとは思います。まずは子どもたちに命の危険がないことが最重要。そのうえで、「どういったことが危険なのか」「どこまですると危ないのか」をどう教えていくかも課題となってきそうです。このようなコメントも寄せられていました。「生まれた頃は、寝ていても息をしてるか気になり、寝返りをうつようになれば、何か口に入れないか、ハイハイをするようになれば、玄関や吐き出し窓からおちないかなど、成長に伴い肝を冷やすことはあると思います。自分が死ぬまで肝を冷やしっぱなしかも知れませんね」(埼玉県 50代女性)ここまで、子どもの危険な行動について、親から寄せられた体験談をもとに考えてきました。何よりも大切なのは、子どものたったひとつの命、それはどの親にも共通する思いでしょう。どんなに親が気を付けていても、一瞬の隙をついて起こってしまう事故。それを防ぐためには、今回の体験談などを踏まえて、日々の生活を振り返ってみることも大切なことのひとつではないかと思います。たしかに、命の危険にまでも及ぶような事故になってしまった場合、親の感じる後悔は想像もできません。「無事五体満足で生きてるのって奇跡」というコメントもありましたが、日々のあたり前の日常のなかで子どもを観察することも、事故予防にはつながりそうな気がします。子どもの特性、住んでいる環境などによってもヒヤッとすることは違ってくるでしょう。小さなヒヤリが起きてしまったとしても、原因と対策を考えていかれれば、少しでも悲しい事故は減らせると思いたいです。そしていつか子どもが身を守る術を自分で覚えて、考えて行動できる日が迎えられればうれしいですね。<子どもを事故から守るための参考サイト>●消費者庁: 子どもを事故から守る!!事故防止ハンドブック [PDF:8.4MB]●消費者庁: 子どもの窒息事故に注意! [PDF:501KB]●消費者庁: 子どもを自転車の事故から守ろう [PDF:599KB]●東京くらしWEB: 乳幼児の身の回りの製品事故防止ガイド (PDF:2,510KB) ●東京くらしWEB: 小学生の身の回りの事故防止ガイド (PDF:4,319KB)<参考サイト>※1、消費者庁: 子どもの事故の現状について ※2、消費者庁: 乳幼児の歯ブラシによる事故に注意! Q.お子さまの行動、危ない!と肝を冷やした経験は?アンケート回答数:7191件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2019年09月08日4人組バンド・SEKAI NO OWARIのFukaseが22日、自身のインスタグラムを更新し、21日にステージから転落するアクシデントが起きたことを明かした。SEKAI NO OWARIは21日~23日、埼玉県・さいたまスーパーアリーナ で全国ツアー「SEKAI NO OWARI TOUR 2019 『The Colors』」を開催している。Fukaseは「昨夜、ライブ中にステージから転落してしまうというハプニングがありました」としたが、「幸いな事に目立った外傷も無く、念のためCTとレントゲンを撮りましたがどちらも異常はありませんでした」と報告した。続けて、「心配をおかけした皆様、すいませんでした。今日もいつも通り全力でいくので、よろしくお願い致します」と呼びかけ、「これからもメンバー共々気を付けていきます」とつづった。ファンからは「本当に無事で良かった」「怪我が無くて良かったです」など、安堵する声が多数寄せられている。
2019年06月23日新年度が始まって、早いもので3ヶ月が過ぎてしまいましたね。お子さんたちは通園・通学にもすっかり慣れてきたことでしょう。そして気づけば、夏休みももう目前。子どもの行動範囲の広がりとともに、気になってくるのが「子どもの安全」のこと。子どもが犠牲になる痛ましい事件のニュースなどは、子どもを持つ親として他人事として見ることはできません。「マチコミ」ユーザーを対象に行った「子どもの安全に関するアンケート調査結果」(※)によると、「実際に子どもが不審者に遭遇したことがある」と回答したのは10人に1人、「子どもの居場所を把握したいと思う」と回答したのは、「常に思う」(43%)「たまに思う」(44%)を合わせて全体の87%という結果が出ています。まずは防犯ブザーを持たせるという保護者の方は多いと思いますが、いざというときに本当に鳴らせるのか、鳴らせたとしても誰かに気づいてもらえるのか…など不安は残りますよね。また、転落や水難事故といった防犯ブザーでは防げない災難も考えられます。かといって、行動範囲を制限しすぎるのも考えもの。そこで、こんなサービスをご存知でしょうか?■子どもと共に成長する、児童見守りサービス「みもり」ドリームエリア株式会社が提供する不審者情報配信ツール「マチコミ」の12年間にわたる膨大なデータと、利用者の声を分析して独自開発された児童見守り専用サービスです。子どもに持たせるのは、一見すると普通の防犯ブザーのような形状の「みもりGPS」。保護者がスマホにインストールする「みまもりアプリ」との連動によって、いろいろな機能で子どもを見守ることができます。なかでも、危険な場所に近づいた時に、代わりに注意してくれる音声機能は優れもの。保護者は「みもり」のスマホアプリで「危険な場所」を設定することができ、その場所に子どもが近づいてしまったら「みもり」が音声で警告を発してくれます。また、地域の方々が作成する独自の「危険データベース」も活用してくれるため、親が気づかない危険も「みもり」なら、地域の目をもって教えてくれるのです。お母さんが見守りたい行動範囲も設定できるので、そこから子どもが出てしまった時にも一声かけてくれます。旺盛な好奇心を満たすことと、危険から遠ざけること。どちらも両立できるのは嬉しいですね。しかし行動範囲内だからといって油断は禁物。子どもが普段と違う行動パターンを取った時にも「みもり」の出番。子どもに注意を促してくれます。なぜこんなことができるのでしょう? その仕組みは、AIとGPS。人工知能(AI)が子どもの行動を学習し、GPSからの位置情報をもとに、危険を判断してくれます。とはいえ、何か難しい設定をする必要はありません。ほかにも、・みまもりアプリからすぐ確認できる避難所マップ・通知エリアの設定による居場所通知・現在地や行動履歴の確認・ワンタッチで親への通知など、全部で9つもの機能を備えています。アプリとの連動によってわが子に特化した見守りをできる点が、今までの防犯アイテムとは一味違います。「あれ?いつもと違う」そんな親の勘の代わりをしてくれる、専属のボディガードのようですね。子どもの自立と安全のために、行動を制限せずに見守る親になる。そのために、最新テクノロジーの力を借りてみてはいかがでしょうか。 見守りサービス「みもり」 不審者情報配信ツール「マチコミ」の12年間のデータベースと、全国の施設や保護者の要望・意見を集約し開発された、児童見守りサービス「みもり」。AIが子どもの行動を学習し、危険を未然に防ぎます。(※)参考/子どもの安全に関するアンケート
2018年07月04日今の時期、ベランダで子どもと水遊びや家庭菜園を楽しむママも多いのではないでしょうか。でも、マンションの高層階になるほど怖いのが、ベランダからの子どもの転落事故です。気をつけているつもりでも、一瞬目を離したすきに子どもが1人でベランダに出てしまうことがあるかもしれません。万が一のことを考えて、事故を招く恐れのあるベランダの危険ポイントをチェックしておきましょう。■意外なものが子どもの「足場」に自宅のベランダを見渡してみると、意外とものが多いことに気づく人もいるのでは。転落防止のためにまず心がけたいのが、子どもが登れるような「足場」になるものを、ベランダに置かないことです。エアコンの室外機や踏み台、いす、ゴミ箱、自転車などは、すべて子どもの「足場」になりえます。高さが20~30cm程度のものでも、子どもが登って柵を乗り越えてしまう危険があるため、子どもが小さいうちはできるだけベランダにはものを置かないようにしましょう。ゴミ出しまでの“とりあえず置き”や、ゴミをまとめた袋なども要注意です。■子どもの頭がすり抜ける!? ベランダの柵に注意!一般的に、乳幼児の頭がすり抜ける幅の目安は約11cmといわれています。ベランダの柵の隙間が10cm以上あったら、子どもがすり抜ける危険があると考えて。また、ベランダの柵が横格子タイプの場合は、子どもが足をかけてよじ登ってしまう危険があります。3歳児の平均的な足の親指の厚みは1.2cmといわれており、たとえ小さな隙間でも足をかけて登ることができます。「隙間がないから大丈夫だろう」と過信せず、少しでも不安材料がある場合は、市販の落下防止シェードなどで対策をとりましょう。■ベランダ設置の室外機には、こんな対処法を子どもの転落事故を防ぐには、ベランダにものを置かないことが鉄則です。とはいえ、エアコンの室外機など、どうしてもベランダに設置しなければいけないものもあるでしょう。その場合は、柵からなるべく離した配置にしましょう。もし、ベランダが狭くて十分なスペースが取れない場合は、子どもが登りにくくするなどの対策を。例えば、室外機などの上へ斜めに板を置いたり、動物の侵入防止などに使われるトゲトゲのついたマットを敷くなどして、子どもを遠ざけるようにするのもいいでしょう。そのうえで、子どもが1人でベランダに出ることがないよう、ふだんからしっかりと気を配りましょう。ベランダの出入り口には、子どもの手が届かない高さに補助カギをかけておくと安心です。小さい子どもは、時に大人の想像以上の行動をとることがあります。事故防止対策に「やりすぎ」はありません。子どもには落下の危険がわからないので、保護者がしっかりと対策をとっておきたいですね。
2017年07月07日子どもの事故は未然にふせぎたいもの。外出中は危ない場所に近づかないよう、走って飛び出さないようわが子の行動に注意している人も、家の中では気がゆるんでしまうこともあります。小さな子どもをもつ保護者向けに行われたアンケートから、意外な結果がみえてきました。そこで明らかになった転落・転倒の多い事例と対策についてご紹介します。■1~2歳児の転落・転倒事例でダントツ多いのは?東京都の情報サイト「東京くらしWEB」がおこなった乳幼児を持つ保護者3,000人を対象にしたアンケート調査「 乳幼児の転落・転倒による危険 」で、乳幼児の転落・転倒の多い事例が明らかとなりました。実際に転落・転倒した、しそうになった年齢で最も多かったのは1~2歳のとき。なんと、全体の6割を記録しています。●製品等別 転落・転倒経験の有無 転落・転倒した製品としては、「乳幼児用でない椅子」「ソファ」が1位、2位にランクイン。椅子は「立ち上がる」動作で、ソファーは「遊んでいて」転落、転倒する事例が目立っているようです。■事故はこうして起きていた!具体的には日常のどんなシーンで転落、転倒の危険があるのでしょうか。体験者からの投稿によると、次のような事例が寄せられています。●椅子(乳幼児用でないもの)の主な事例・上の兄弟 2 人が椅子に座って、パソコンラックで YouTube を見て いたとき、2 歳の男の子も一緒に見たくて椅子の座面に立っていた。そ れでバランスを崩して腕から落下し骨折した。・ダイニングテーブルセットの回転する椅子が楽しく、ぐるぐる回っていたら椅子がぐらっと傾いた。・ハイチェアを買っていなかったので、椅子の上に子供用ローチェアを 置いて、その上に座らせていた。固定していなかったので目を離してい たら椅子の上のローチェアの上で飛び跳ねていて、ローチェアがだんだんずれていった様で、そこから落下した。出典:東京くらしWEB「 乳幼児の転落・転倒による危険(報告書) 」(PDF:1.06MB)また、ソファでは、ソファ自体で遊んでいるときに事故が起こったものが最多でした。●ソファの主な事例・娘が5歳の時、ソファに後ろ向きに座って遊んでいた。振り返ったときにバランスを崩し、前のリビングテーブルで口を打った。上と下の歯 で下唇を挟み、下唇の下を6針、口の中を2針縫った。 ・友人の子供(男の子・2 歳)を自宅で預かったとき、娘(5 歳)と一緒にソ ファの背もたれの部分に乗っては降りるという遊びをしていたとき、バキッという音とともに突然ソファの背もたれが後ろに倒れてケガをし そうになった。出典:東京くらしWEB「 乳幼児の転落・転倒による危険(報告書) 」(PDF:1.06MB) 椅子やソファでの事故は、不注意によるものが多くみられます。そこで次のような対策を検討してみましょう。<椅子やソファで事故が起こらないために実施したい対策>・椅子やソファでは遊ばせない・遊びだしたら注意する、・ソファの背もたれは、壁につける、・ソファーでは寝かせない・可能なら低いソファに買い替え、もしくはソファの下にコルクマットを敷く■知っておきたい意外な転落・転倒スポット●転落・転倒により医療機関の受診が多い製品等アンケートでは0~6歳までの転倒・転落経験、しそうになった経験について調査がおこなわれました。そのなかで、1歳児以降すべての回答に含まれていたのが「家の階段」です。調査によると家の階段から転落、転倒した際に医療機関を受診している人が多く、保護者自身も家の階段を「危ない場所」と認識している人が多くいました。じつは、私の息子も4歳のときに家の階段からすべりおちた経験があります。たった3段でしたが、大人の半分にも満たない小さな体には大きな衝撃があったようです。ケガこそありませんでしたが、横倒しになって全身で落ちてきたので、本当にヒヤッとした記憶があります。家の階段でおこる事故の状況としては「踏み外す」場合が最も多く、ついで「滑る」となっています。小さいなうちは子どもが1人で階段を使わないよう、ゲートをつける、子どもを抱っこしたまま階段を使用しない、などの対処が事故を未然に防いでくれるのではないかと思います。大人にとってはなんてことのない場所・場面も、小さな子どもにとっては大きなケガにつながる危険がひそんでいるかもしれません。転落・転倒は普段の日常のなかにあることを、意識しておきたいですね。<参考サイト>・東京くらしWEB ヒヤリ・ハット調査 「 乳幼児の転落・転倒による危険 」・東京くらしWEB ヒヤリ・ハットレポートNo.11「 乳幼児の転落・転倒 事故防止ガイド 」(PDF:4,825KB) ・東京くらしWEB 「 乳幼児の転落・転倒による危険(報告書) 」(PDF:1.06MB)
2017年03月24日正社員で働いているから自分を「中流」だと思っている方も、安心はしていられません。いま「中流」でも、やがて「下流」に転落してしまう恐れがあると、『「偽装中流」中間層からこぼれ落ちる人たち』(KKベストセラーズ)の著者・須田慎一朗氏が主張しているのです。須田氏は、数々のTV出演でおなじみの経済ジャーナリストですが、「人並みにがんばっていれば、誰もが報われた時代」はこの先やってこないと断言し、さらに「来る2020年はバラ色の未来ではない。むしろ2020年問題ともいうべき問題が山積している」といいます。2020年問題とはなんなのでしょうか?また、「中流」が「下流」に転落するとは、どういうことなのでしょうか?■銀行に相手にされない人は中流以下!かつて高度経済成長によって、日本には「一億総中流社会」が到来しました。マイホーム、そしてカラーテレビ、クーラー、カーの「3C」を所有することで中流意識を高めていったのです。そしてバブルが崩壊し、終身雇用や年功型賃金など日本型雇用システムが崩れ、格差が拡大して二極化が加速している現在も、中流意識の高さは変わっていないといいます。そこで著者は、どのような人が中流なのか検証しようとしますが、具体的な中流モデルは見つけられなかったといいます。銀行も「富裕層」というカテゴリーは設定しているものの、「中流層」はないというのです。銀行における富裕層とは、地主や企業のオーナー、医師などの資産家。それ以外は中間層でも、貧困層をも含めた「マス(大衆)」としか位置づけていないということ。住宅ローンを貸しつけした人を中流としていたのも過去の話で、90年代以降の超低金利時代になると、小口の顧客は銀行お荷物に。いわゆる中流相手に商売をしても、それでは儲からないというわけです。事実、メガバンクの行員はこういい放ったといいます。「いま、メガバンク各行に中流層だけを意識した商品はない。そういう意味では、われわれが相手にしない先というのが、中流、下流なんでしょうね」つまり「最近、銀行からなんの案内も来ないなぁ」と感じている方は、銀行からは相手にされず、中流以下と見られているということなのです。■年収400万~500万円が「中流」本書によれば、厚生労働省「国民生活基礎調査」に見られる2013年度の1世帯当たりの平均所得金額は528万9,000円で、中央値は415万円。年収400万~500万円が中流と考えられるわけですが、その数はわずか。大多数の世帯が中流に届かない所得水準で暮らし、いまや6人に1人が貧困だというのです。また、高齢者世帯の平均所得金額は300万5,000円と年々下がり、加えて生活保護受給世帯数は15年9月時点で162万9,598世帯と過去最多を更新しています。アベノミクスで景気回復の兆しが見えはじめたといわれますが、その裏では自治体の援助なしでは暮らしが立ち行かない貧困層が年々増加しています。それを押し上げているのが高齢者で、高齢者が下流へと転落する流れは加速しているといいます。さらに、最近の若者は「お金持ちなんかには絶対なれない」とはなから諦めている人も少なくないとか。「物を持つこと=豊か」という図式は価値観が多様化し、まったく成り立たなくなっています。とくに外食、車、国内旅行など、かつては中流ビジネスとして発展した産業は、消費の中核を担う若者の貧困化が原因で疲弊しているのが実状です。いまやひと握りの「上流」と、その他大勢の「下流」しかイメージできなくなっているというのです■「一億総活躍社会」のカラクリとは?下流化した「中流」層が増えている状況下で、安倍首相は2015年9月に経済政策「アベノミクス第2幕」を打ち出し、「新3本の矢」として3つの政策目標を掲げました。「GDP(国内総生産)600兆円の達成」「希望出生率1・8」「介護離職ゼロ」の3本です。これらを実現し、2020年に向けて「一億総活躍社会」を目指そうというのですが、著者はこの経済政策が問題であり、ゆくゆく2020年問題に発展すると予想します。いちばんの問題が、「GDP600兆円の達成」。現在、日本の名目GDPは約490兆円(2014年度)。2020年までの5年間にあと110兆円も増やすのは、毎年3%成長が続かない限り無理でしょう。しかし安倍政権は2020年の東京五輪に照準を合わせ、雇用を増やしてGDPを増やそうと躍起になっているというのです。「一人ひとりの日本人が活躍できる社会」と安倍首相がいう「一億総活躍社会」は、実は「これまで働いてこなかった女性、高齢者、障害者も含めて家族総動員で働かせることによって、世帯全体の収入を上げようしている」のだとか。つまり、いま働いている一人ひとりの賃上げはあきらめ、世帯で収入を上げるという方向に方針転換を図ったということ。子育てと仕事を両立できるようにし、介護離職ゼロを目指すというのです。家族ぐるみで働き「中流」の座を維持できたとしても、それは「偽装中流」でしかないでしょう。2020年問題が、「偽装中流」の人たちをも「下流」に落としかねないというのです。■五輪後の景気悪化が2020年問題に2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される年。現在は開催に向けてインフラ整備がはじまり、あらゆる場面で盛り上がっていますが、著者は東京五輪が終わったとたんに、日本は坂道を転がり落ちるような事態に陥る可能性が高いといいます。それが2020年問題だというわけで、人口減少、団塊世代の高齢化による介護関連費用と医療費の財政圧迫、介護離職ゼロを実現するため企業の人件費の増大、空き家問題、また一時的に大量雇用したツケが戻ってくるなど、さまざまな問題が山積。加えて五輪後は、それまでの巨額の財政負担が重石となり、反動による景気悪化が訪れるとも。「いつか景気がよくなるはず」などとお上の政策に期待して待っているだけでは、間違いなく期待外れに終わってしまうと著者。政策の中身を検証し、それが自分や家族にとってプラスなのかどうかを考え、生き方を導き出すことが大事だそうです。*とにもかくにも、政治も経済も無関心ではいけません。よく中身を検証し、自分なりに考え、どう暮らしていくかが大切なのです。「上流」と「下流」に大きく二極化しているのであれば、私たちはすでに「下流」に属しているのかもしれません。そのなかでどう生きていくのか、この4年で考えないといけないなと考えさせられる内容です。ぜひ、手に取ってみてください。(文/森美奈)【参考】※須田慎一朗(2015)『「偽装中流」中間層からこぼれ落ちる人たち』KKベストセラーズ
2016年02月02日NTT東日本関東病院とUBICは3月16日、医療における予測困難な有害事象の防止を目指して、人工知能を用いた転倒・転落の事前防止システムを共同で開発していることを明らかにした。同システムは、UBICが開発した人工知能が電子カルテを解析することで、入院患者の転倒・転落の予兆を察知し、未然にそうした事故を防ぐことを目的としたもの。NTT東日本関東病院では、一般病床の平均在院日数は10.6日で、そのおよそ半数が6日以内ということで、短期間の間でケアをする必要がありながらも、看護師が多忙なため状況の把握が難しいなどの課題があり、個々の患者の転倒・転落リスクを迅速に察知することに優れたソリューションが求められていたという。すでに2015年2月、同病院において共同研究を実施。転倒・転落の前兆行動が記載された患者の電子カルテを教師テータとして用い、1万6749件という患者が特定される個人情報を含まない大量のカルテに対して、患者ごとのリスクをスコア表示できることを確認し、実際に転倒・転落のリスクが高いと思われる患者のカルテを短時間でリスクが高い順に確認できることを示したという。同研究に用いられた人工知能「バーチャルデータサイエンティスト(VDS)」は、専門家の判断(暗黙知)を、暗黙知のまま学び、ビッグデータ解析を可能にするもので、今回の研究では、医療スタッフの知見を学び、電子カルテから院内の有害事象を予見することで、より質の高い患者ケア実現を支援することを可能にするという。今後は、NTT東日本関東病院としては、さらに効率よく重要な情報を選択することができるよう、院内での取り組みを行っていくとするほか、UBICとしては、医療分野の人工知能の活用に向け、専門家の暗黙知を用いて、さまざまな医療分野での利用を促進していきたいとしており、2015年度中に他要因も含めた大規模データに対する検証と予測ロジックの確定を行い、プロトタイプの開発・導入による実現場での運用を開始したいとしている。
2015年03月16日JR西日本はこのほど、ホームからの転落事故防止啓発の一環として、タレントの鉄拳さんによるパラパラ漫画の放映やポスター掲出を開始した。この漫画は、酒を飲んだ帰りの父親が上機嫌でホームの端を歩き、通り過ぎた列車に驚いてふと我に返る内容。飲酒機会の多い年末年始の転落等防止キャンペーンで使用するため、JR西日本が鉄拳さんに依頼して制作した。最後に、「お酒を飲んでも忘れないで。あなたを心配する人たちを。」のメッセージが現れる。2015年1月末頃まで、ポスターとして掲出するほか、駅頭ディスプレイや車内ディスプレイで放映。JR西日本「安全に関するお客様へのお願い」ページでも視聴できる。漫画を描いた鉄拳さんは、「お酒を飲まれたお客様の転落等防止キャンペーンに協力したいとの思いから、今回のパラパラ漫画を描きました。お酒を飲むことは決して悪いことではありませんが、ご家族のことも考えて、ホームを歩くときはご注意ください」とのコメントを発表している。
2014年11月25日JR西日本はこのほど行われた11月定例社長会見にて、ホーム上の安全対策の一環として、「昇降式ホーム柵」の導入を検討していることを明らかにした。ホームでの転落・接触事故の防止など、ホーム上の安全対策は鉄道事業者にとって大きな課題となっており、1日の利用者数10万人以上の駅において、可動式ホーム柵(ホームドア)を整備することが国土交通省の方針となっている。しかし、JR西日本の京阪神圏の路線をはじめ、同じ路線を異なる車両形式が走行するケースは多く、形式ごとに1両あたりのドアの数も異なることから、従来型の可動式ホーム柵の導入には困難も多かった。その解決策のひとつとして検討されることになったのが、「昇降式ホーム柵」だ。ドアではなくロープでホームからの転落防止を図るというもので、3扉車両・4扉車両のどちらにも対応できるという。通常はホームに設置されたポストと複数のロープで閉じられた構造だが、列車がホームへ進入し、停車すると、自動的にポストが上部へ伸び、同時にロープも列車のドアより高い位置まで上昇する。この伸縮式の設備により、ホームから転落するリスクが減り、安全確保に役立つ。列車の出発前にはポストとロープが下降し、乗務員が安全確認しやすいようにするとのこと。この設備については、グループ会社とともに技術的な検討を始めている。JR西日本では昨年度、ホームからの転落事故が6件、接触事故が8件発生。今年度上期も接触事故が7件起きた。同社は可動式ホーム柵のほか、新快速の通過駅を中心に線路のホーム柵を設置し、各ホームへ非常ボタンも数多く設置。転落検知マットやCPライン、内方線付きJIS規格点字ブロックの整備など、さまざまな安全対策を実施している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月16日【書評】『転落の記私が起こした詐欺事件、その罪と罰』(本間龍・著/飛鳥新社)【評者】中川淳一郎(編集者)この本は、2000年代前半、東証一部上場を控えていた広告代理店・博報堂の未公開株購入をちらつかせた詐欺事件当事者によるざんげの書である。「もうけに目がくらむとロクなことはない」という話と「簡単なもうけ話なんてもんは存在しない」、ということがよく分かるので、まじめに人生を送りつつも、「ラクに金もうけをできる方法がどこかにあるのでは……」と考えている方は読むと良い。多分読み進めていくと、その考えが一気に吹っ飛び、やはりまともに働こうと考えなおすか、同じ一攫千金でも宝くじを買って夢をみる程度にとどめるかになるだろう。ただ、この本を読んでもまだ「いや、ラクな話はあるはずだ……」と信じているようであれば、う~ん、なかなか重症かもしれません。この本のストーリーである、詐欺事件のあらましを説明しておくと、博報堂の営業マンだった著者が、得意先から960万円を回収できなかったことから始まる。得意先は「期をまたいだからもうダメ。請求しないお前が悪い」と言ってくる。本来博報堂の上司と得意先責任者とで話し合うべき状況にあったのだが、その時上り調子にいた著者は社内での立場が下がることを恐れ、自らのポケットマネーで960万円を支払うことを決意。ところがそんなカネがあるわけもなく、懇意にしていた人々に「博報堂の未公開株を買うことができる」とウソをささやくのである。未公開株は、上場時に10倍になるのはザラということもあるもので、懇意にしていた彼らの欲に付け込んだ著者は自分の貯金・300万円と合わせ960万円を振り込むことに成功。だが、そこから図にのった著者は、不倫による豪遊、借金返済のための闇金からの融資などを経て借金を膨れ上げてしまう。しかも、借金返済のアテにしていた博報堂の株価は2005年の上場時、原資の4倍程度にしかならなかった……。というのがストーリーの骨子。特筆すべきは、「博報堂が上場するのは知ってるよな。オレだったらお前らのために買ってあげられるよ。ついては今カネを出せ」という方便に20人もの人々が引っ掛かってしまったということである。まぁ~、未公開株の話ほどうさんくさいものはない。それはいくら博報堂のような知名度のある会社であろうとも同様のはずなのだ。単なる一社員が「未公開株を買える」と言う点を疑わなくてはいけないのに、人間というものはカネが絡むともはや正常な判断ができなくなるものなのかもしれない。もともとは「怒られたくないよう!」という臆病(おくびょう)な社畜精神から大事な人を次々とだまし、挙げ句のはてには家族からも見捨てられ、不倫相手からも借金をしては「手切れ金だ!」とばかりに返済不要と言われる、まさにダメ男を絵に描いたような著者なのだが、個々の判断箇所では「こりゃマズい」という感覚はあったようである。人間の判断というものは少しでも「これはマズい」と思った場合、それは往々にして正しい。その一方、「こりゃうまくいく!もうかる!」ということは誤りであることだらけ。エリート(笑)が転落していく様を見てメシウマ状態(他人の不幸でメシがうまい!と思う状態)になることを楽しむ本かと思いきや、実は『あなたの「こりゃマズい!」という判断は正しい!』(飛鳥新社)といった自己啓発書としても通用する本でもあった。また、「全編山場」のような本なので、読書中の気持ちの高揚感が途切れることなく一気に読める点も高ポイントである。で、私も博報堂出身で、著者とは同時期に同社にいたが(面識はない)、彼と同様に社員持ち株会に入っていた。2000年ごろから毎月3万円ずつ積み立て、未公開株を51万円分持っていたが、その株はどうなったか?2001年3月、退職の時に人事から「払った額で買い取る」と言われ、結局何ももうからなかったのですな、ガハハ!【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年02月16日