歌手で俳優の中山優馬が1日、都内で行われた主演舞台『それいゆ』の公開稽古に登場し、共演の金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、桜井日奈子、佐戸井けん太とともに取材に応じた。同作は、雑誌『少女の友』の挿絵で戦中・戦後の少女たちに夢を希望を贈り、今も愛され続けている画家・中原淳一が”美しく”生きる姿を描く。ドラマ『ガリレオ~season1~』『任侠ヘルパー』などを手がけた脚本家・古家和尚のオリジナル作で、関西テレビ放送の木村淳がプロデュース、演出を担当する。公開稽古には、ジャニーズ事務所の後輩が多く駆けつけた。中山は「同じ事務所の人間としても、切磋琢磨しながら、もっともっと上を目指していきたい」と目を輝かせ、「刺激しあうために見てもらうのは、すごくいいんじゃないかなと思います」と語った。そして、後輩たちに「負けへんで~」とメッセージを贈った。また、中山の先輩である辰巳は、稽古中に中山からの手紙を受け取ったことを明かした。中山演じる中原淳一が、辰巳演じる中原の弟子・桜木高志に書いたという設定となっており、台本の後日談を想像して書かれていたという。中山は「それ言うんだ」と驚いた様子を見せたが、辰巳は「優馬の作ってきたものを少しでも伝えたい」と笑顔に。中山は、手紙について「台本に書かれていない部分の大事さを教えていただいて、書かれる前の中原淳一の人生も過程として落とし込むという作業をみんなでやっていたので。その後、気持ちを忘れないようにしようと思った」と、背景を説明し、辰巳も嬉しそうにうなずいていた。
2016年06月01日俳優で歌手の中山優馬が2日、都内で行われた主演舞台『それいゆ』の制作発表に、共演の金井勇太、施鐘泰(JONTE)、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、桜井日奈子、佐戸井けん太とともに出席した。同作は、雑誌『少女の友』の挿絵で戦中・戦後の少女たちに夢を希望を贈り、今も愛され続けている画家・中原淳一の生きる姿を描く。ドラマ『ガリレオ~season1~』『任侠ヘルパー』などを手がけた脚本家・古家和尚のオリジナル作で、関西テレビ放送の木村淳がプロデュース、演出を担当する。「美しく生きる」という作品テーマにのっとり、中原淳一役を演じる中山は「見ての通り美しい人ばかり」とあいさつし、共演者は苦笑。2014年に「岡山美少女美人コンテスト」で美少女グランプリに輝き”岡山の奇跡”と呼ばれる桜井は、今作が女優初挑戦ということで、緊張した様子を見せた。「一瞬で淳一先生になってしまう中山さんに、本当に憧れています」と気持ちを伝えると、中山も「ありがとう」と優しく答え、周りからは「お兄ちゃん!」と声がかかった。また会見では、出演者が稽古時に行っているというトレーニングを披露。バスケ部出身の桜井の号令に合わせて全員で足を踏み鳴らし、ジャンプしながら頭の上で手を叩くハードな動きだが、桜井も開演まで「ビシバシやらせていただきます」と強気に答えた。アイドルユニット・ふぉ~ゆ~として情報番組『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』金曜レギュラーとしても活躍している辰巳は、初めてユニットを離れた舞台に立つということで、「ふぉ~ゆ~に返していけるように頑張りたい」と気合を入れた。「メンバーは桜井さんとの共演をうらやましがってるかも」と語る辰巳は、「(松崎)祐介」が一番うらやましがりそうだと名前をあげていた。
2016年05月02日『クィーン』でアカデミー賞を受賞し、英国女王からは“デイム”の称号を受けたヘレン・ミレン主演で“オーストリアのモナリザ”といわれる名画に秘められた真実の物語を描く『黄金のアデーレ名画の帰還』。このほど、実在の女性を演じたヘレンの役作りとともに、そんな彼女の熱演に共鳴を受けた各界の著名人からコメントが到着した。20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させる。アメリカに暮らす一人の女性がオーストリア“政府”を訴えたのだ。それは、何年も美術館に飾られている黄金に輝くクリムトの名画<アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像I>を「私に返してください」という驚きの要求だった――。ヘレンが演じたマリアは、94歳で亡くなるその日まで、悪しき因習を打破し、権力に立ち向かう不屈の精神を持ち続けた。劇中では、第二次世界大戦中、ナチスにその絵を含むすべてを略奪されてから30年後、決死の覚悟で立ち上がり、政府相手に立ち向かう彼女の姿とそれまでの波乱万丈な人生が描かれている。ヘレンは最初に脚本を読んだとき、「いままで全く知らず、読んだこともなかった物語にとても魅了されたわ。実話であり、一人の女性と一人の若い男性の不屈の精神についての素晴らしい物語よ。彼ら二人とも法律や美術についての専門的な知識を持ち合わせていたわけでもないのに、大きな挑戦をしたの。マリア・アルトマンは、彼女自身の過去や家族と関わるとても深くて感情的な理由があって名画返還の訴訟を引き起こしたの。だからこそ、とても美しい物語だと思ったわ」と語る。ヘレンがいう若い男性とは、ライアン・レイノルズが演じる駆けだしの弁護士ランディ・シェーンベルク。誰しもが“不可能”と決めつけてかかったこの裁判に、マリアとともに一世一代の闘いに挑んだ。ヘレンは、実在の人物を演じるにあたり、まずは髪の毛の色、目の色など外見にこだわり、目の色をこげ茶にするためにカラー・コンタクトレンズを使用したという。さらには「立ち姿や手振り身振り、声の出し方など、本人を特徴づける全ての要素が重要」とも語る。特にヘレンが最も重要だと話すのは、「外からは見えない心の内側」だという。「その人物の心の探求が一番重要だと思うわ。その人物がどういった人物かを発見することね。その作業と並行して、自分は“ある人物の肖像画を描く画家”であるかのような視点を育まなければならないわ。最終的に、自分は別の人物に完全になることはできないのだから。自分がなれるのは、ただ、自分の審美観を通して理解したその人物の化身にすぎないの。実在の人物を演じる際は、自分のことをそうやって肖像画を描く画家だと思うようにしているわ」と明かし、彼女の役作りの極意を本作になぞらえる。そんなオスカー賞女優が描き出したマリアには、各界の著名人から共鳴する声が到着している。あなたも、1人の女性が臨んだ“大切な挑戦”を劇場で確かめてみて。<著名人コメント>■佐伯チズ(美容家)“名画の帰還”。裁判の結果に思わず喜びの拍手をしていました。クリムトの名画、憂いを秘めた微笑み、黄金のドレスの貴婦人に、こんなに悲しく切ない“ナチス”の過去が隠されていたとは…。本物の絵を近くで見たくなりました。国を相手の裁判でも家族を思う絆、愛、自分を信じる強さで乗り越えた。過去にも負けない力、あきらめない心は本当に凄い!!絵画を見る目を変え、秘められた内なるものから人として生き方を教えられる素晴らしい映画です。■山田五郎(評論家)祖国とは、民族とは、言語とは、そして絵画とはいったい何なのか?人はなぜすべてを忘れ、あるいは忘れられないのか?痛切に考えさせられる作品だ。■高見恭子(タレント/文筆家)どんなに無理やりに強奪したとしても、気高い気品と誇りは誰にも奪えない。クリムトの美しい絵画のように。ヘレン・ミレンのエレガントなファッションも必見!■千住博(画家)アデーレの瞳は哀しくも美しい。そこに浮かぶのは、大戦をはさんで見つめ続けた宿世の光景だ。「黄金のアデーレ」からは翻弄された人々の生命の輝きがあふれている。■辰巳琢郎(俳優)人は必ず忘れ、いつか死にゆく。さればこそ、永遠の命をもつものに憧れる。また一つ、永遠を獲得した映画が誕生した!『黄金のアデーレ名画の帰還』は11月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月27日ネスレ日本は15日、「ネスカフェゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー」の新TVCM発表をネスカフェ原宿にて行った。当日には、フレンチの鉄人・坂井宏行シェフの手によるネスカフェの「コク深め」を使ったアイスカフェラテやデザートが、哀川翔さん、辰巳琢朗さん、青山有紀さんの美食家3人に振舞われた。○フレンチの鉄人・坂井宏行シェフも認めるコクネスレが発売する「ネスカフェ ゴールドブレンド コク深め ボトルコーヒー」は、ネスレ独自の「厳鮮アロマキープ製法」により、上品な香りを閉じ込めることで「コク」と「香り」、「淹れたて感」をアップさせている商品で、2015年3月1日から発売されている。同社 飲料事業本部液体飲料ビジネス部長 島川基氏は、商品のポイントを「“ブランドが大切にしてきた淹れたて感のある上品な香り”と“氷を入れてもミルクを入れても負けないしっかりとしたコク”の2点にこだわった」と話す。本来フレンチのレストランにアイスコーヒーやアイスカフェラテを置くことはまずないそうだが、この「コク深め」は、あのフレンチの鉄人・坂井宏行シェフにも認められ、坂井シェフのレストラン「ラ・ロシェル」で4月1日から提供されているという。坂井シェフがそのおいしさと魅力を語る「コク深め」の新TVCMは、4月18日より放送される。また「コク深め」のおいしさを全国に広げるべく、インスタグラムを使ったキャンペーンをはじめ、「コク深隊」による全国のオフィス訪問や「ネスカフェ原宿/三宮」での「コク深ラテ」体験など、さまざまなキャンペーンを展開していくという。○その深いコクに美食家らも太鼓判!この日のイベントで坂井シェフが「コク深ラテ」を提供する相手は、哀川翔さん、青山有紀さん、辰巳琢郎さんという、芸能界きっての美食家3人。3人とも普段からアイスカフェラテが大好きだと話す。坂井シェフは「『コク深め』で作るアイスカフェラテでのコーヒーとミルクのバランスは、59:41がベスト。『コクよい』ですよ。グラスもよく冷やし、氷を入れてコーヒーを注ぎ、ミルクはゆっくりと氷にあてるようにして注ぎいれると、キレイなマーブル模様になります」と、おいしいカフェラテの作り方をレクチャーした。ノーマルタイプのカフェラテを振舞われた哀川さんは「ミルクが多いんじゃない?って思ったんだけど、ぜんぜんそんなことないね。コクがしっかり立ってる。すごく美味いよ。これは箱買いですね」と絶賛。続いて、パッションフルーツのリキッドをミックスしたカフェラテを飲んだ青山さんは「コーヒーのコクがパッションフルーツやミルクに負けていない。コーヒーにしっかりとした土台があるから、こういう遊びができる。コーヒーのコクや旨みのあとに、爽やかな風味がして、とても夏らしい。お風呂のあとにゴクゴク飲みたい」とコメントした。最後に、ジンジャーを効かせたカフェラテをサーブされた辰巳さんは「コーヒーのもともとの苦味やコクがうまい具合にジンジャーと合わさって、いいバランスでエッジが立っている。おもしろいですね。すごく華やかですし、いいですね」と満足げに話した。美食家たちの感想を聞いた坂井シェフは「実は最初、足が震えてたんですけど、帰りはステップを踏んで帰れそうです。ぜひ、みなさんで家庭でも本格的な味を楽しんでいただけたら」と笑顔を見せた。○夏の定番になりそうなアイスカフェラテまた。イベント後には試飲会も行なわれた。早速、パッションフルーツのカフェラテを飲んでみると、コクはしっかりとしているが、味のキレがよくスッキリ。ミルクのまろやかさのあとにパッションフルーツの爽やかな香りがほどよく立ち上がり、とても夏らしい趣のコーヒーに仕上がっていた。また、ワイングラスで飲むことでしっかりとコーヒーの香りを感じることができ、通常のグラスなどで飲むよりもより豊かな飲み口になっている印象だ。さらに今回特別に開発されたデザートも試食できた。こちらは「コク深め」を使ったコーヒーのジュレの上に冷たいアイスが乗せられたスイーツ。こちらも「コク深め」ならではのしっかりとしたコクや渋みが、アイスの甘みとマッチしていた。「コク深め」のうれしいところは、ここまで本格的な味わいやアレンジが家庭でも十分に楽しめるところ。ぜひ、あなたも家庭や職場でおいしいアイスカフェラテやデザートにも挑戦して、心地よいひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。
2015年04月20日国内最大規模のクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭」2015年度の記者発表が、2月12日に東京国際フォーラムで行われた。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2015」のチケット情報1995年にフランス・ナントで生まれた「ラ・フォル・ジュルネ」は、世界中から2000名近くの演奏家が参加し、朝から晩まで複数の会場でコンサートを繰り広げる、まるでロックフェスのようなクラシック音楽祭だ。「クラシック音楽の大衆化」をコンセプトに、日本では2005年の初開催以降、ゴールデンウィークの風物詩として定着。連日、老若男女が気軽に楽しめる無料イベントが催され、多くの屋台が立ち並ぶさまは、まるでお祭り。2014年までの総来場者数は延べ640万人以上を突破し、いまや世界最大級の音楽祭に成長を遂げている。2015年の音楽祭テーマは、「PASSION(パシオン)恋と祈りといのちの音楽」。従来のラ・フォル・ジュルネといえば、特定の作曲家や時代などをテーマに掲げてきたが、今回はより普遍的なキーワードへとコンセプトを一新。魂の奥底から放たれる力強いものから、慎ましく抑えた佇まいの中に感じられるものまで、作曲家たちが音楽で表現してきた様々な<パシオン>を、多彩なプログラムとともに紹介する趣向だ。「ナントで20年、東京で10年、ラ・フォル・ジュルネを開催してきましたが、新たな進化を目指す時がきました。これまで作曲家や時代を軸にテーマを決めてきましたが、今回は趣向を変えて、5世紀に及ぶ音楽の歴史をある普遍的なテーマから紹介してみたら面白いのではと考えました。取り上げるのはルネッサンス、バロック、ロマン派、現代まで、約400曲の予定。プログラムの自由度が増したので、より冒険に満ち、インスピレーションに富んだ内容になりました。クラシックファンだけでなく、映画や文学のファンにもぜひ楽しんでもらえると思います」と同音楽祭アーティスティック・ディレクターのルネ・マルタンは自信をのぞかせる。また同音楽祭のアンバサダーを務める俳優・辰巳琢郎は「ワインもクラシック音楽も難しく捉えられがちですが、どちらもうんちくを語るより、たくさん飲んで、たくさん聴くのが一番! ラ・フォル・ジュルネのようなお祭りなら、自分の直感で色々な公演をつまみぐいしながら、良いとこどりのような感覚で楽しめますよ」と語った。「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン『熱狂の日』音楽祭2015『PASSIONS(パシオン)』恋と祈りといのちの音楽」は、5月2日(土)から4日(月・祝)まで、東京国際フォーラム、よみうりホール、大手町・丸の内・有楽町エリアで開催。チケットの一般発売は3月14日(土)10:00より開始となる。
2015年02月18日公開より8か月たった今も、ドキュメンタリー作品としては異例の全国82劇場(9月までの劇場数)で公開が続く『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』。このほど、世界14大映画祭のうち唯一の“美食映画部門”といえる「第61回サンセバスチャン国際映画祭 キュリナリー・シネマ部門」への正式出品が決定した。本作は、料理家・作家である辰巳芳子の台所仕事や、今では緩和医療の現場でも広く知られている嚥下障害の父親のために作った “いのちのスープ”と、スープを軸とした出会いや活動を収めたドキュメンタリー作品。制作にかかった歳月は、構想3年、撮影に1年以上。料理家“辰巳芳子”の生き方と言葉には、日本人が忘れてしまった、当たり前の暮らしの中にあった小さな幸福感を感じさせると、全国各地で感動を呼んでいる。メイン館となった東京都写真美術館ホールでは、昨年11月からの公開でドキュメンタリー映画としての興行収入ランキング歴代3位を記録。“希望を与える映画”として今年の1月からは東北地方でも公開され、以降も自然発生的に全国での公開劇場が増えている珠玉の作品だ。本作が出品される「キュリナリー・シネマ部門」とは、ベルリン国際映画祭と共同で2011年より設立した、“食”、“ガストロノミー”(食と文化・科学とのかかわり)をテーマとした映画を取り扱う部門。日本からは、料理評論家の服部幸應が国際アドバイザリー委員として携わっており、世界で初めての調理科学・食科学専門の4年生大学である「バスク・キュリナリー・センター」とのコラボレーションのもと、地元の一流レストラン・シェフが映画をオマージュした料理を開発。映画のチケットとレストランでの食事券をセットで販売をする、という世界の映画ファンと美食家たちが注目する、チケット入手の困難な人気部門となっている。当部門では過去に、東京・銀座の「すきやばし次郎」店主である、鮨職人・小野二郎氏をドキュメントした『二郎は鮨の夢を見る』(2013年2月)や、ミシュラン三ツ星レストランの代表格である、スペインのカタルーニャ地方にある「レストラン・エル・ブリ」の厨房に密着をしたドキュメンタリー『エル・ブリの秘密世界一予約のとれないレストラン』(2011年12月公開)なども上映されており、その後は世界公開へとつながる可能性も秘めた、いわば登竜門。この出品決定に併せて、初の日本人ゲストとして同部門へ、監督を務めた河邑厚徳も参加することが発表された。かつて日本の暮らしに、当たり前のようにあった“いのちのスープ”の優しさは、世界の美食家たちをも癒やしてくれるに違いない。『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』は全国にて公開中。第61回サンセバスチャン国際映画祭「キュリナリー・シネマ部門」開催期間:9月20日~9月28日(text:cinemacafe.net)■関連作品:天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ” 2012年11月3日より東京都写真美術館ホールほか全国にて公開(C) 2012天のしずく製作委員会
2013年07月22日11月3(土)、ある1本のドキュメンタリー映画が公開され、20代~30代の女性を中心にスマッシュヒットを記録している。作家にして料理家・辰巳芳子の“食”を構想に4年、撮影に1年半をかけて追いかけた映画『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』だ。脳梗塞による障害で食べることを楽しむことができなくなった父親への愛が生み出したのは、海や山の恵みを体が最も吸収しやすい状態にした“天のしずく(=スープ)”だった。その一滴には、口にした幼児から老いた人たちまで、生きる喜びと、与えられた命を輝かせる奇跡が溶け込んでいた。この丹念に作られたスープを通して、日本の食卓と自然を優しく美しい映像で描き上げる。本作で監督・脚本を務めたのは、元NHKドキュメンタリー番組ディレクター/エグゼクティブ・プロデューサーの河邑厚徳(かわむらあつのり)。精神世界、アート、現代史などをテーマに国内外の賞を数多く受賞し、高い評価を受けてきた、知の冒険を続ける映像ジャーナリストだ。ナレーションを、本作がドキュメンタリー作品のナレーション初挑戦となった谷原章介が務め、、ゆったりと語り聞かせてくれる。ミニシアター作品でありながら、公開から2週間たった現在も有楽町の劇場には平日の昼間から多くの女性たちが詰めかけ連日、満員御礼となっている本作。さらに、丁寧に素材の味を活かしながら“美味しく作る”ことと“愛する”ことを繋げて見せた本作は、様々な女性向けカルチャー雑誌でも取り上げられた。そして先日、辰巳さんが2002年に執筆した料理本「あなたのために―いのちを支えるスープ―」(文化出版社刊)が、発売から10年の歳月を経たいま、ECサイト「AMAZON」ランキングで上位に急浮上、さらに書店でも異例の大ヒットを記録している。改めて、日本の“食”文化に注目が集まるいま、もう一度あなたの食べること、愛すること、そして生きることを見つめ直してみては?『天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ”』は東京都写真美術館ホールほか全国にて公開中。■関連作品:天のしずく辰巳芳子“いのちのスープ” 2012年11月3日より東京都写真美術館ホールほか全国にて公開© 2012天のしずく製作委員会
2012年11月13日歌手の水前寺清子が12月13日(火)に開催する「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート」の記者会見を、11月15日都内にて行った。会見には水前寺清子をはじめ、俳優の辰巳琢郎、ヴォーカルグループAJIが出席。会見当日は今回のテーマ、作詞家・星野哲郎の命日でもあり、出席者は口々に星野の思い出を語った。星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサートのチケット情報星野哲郎は「三百六十五歩のマーチ」などで知られる、昭和を代表する作詞家で、水前寺清子の恩師。彼女の愛称「チータ」も星野が名付け親だという。水前寺は「私と星野先生が初めて出会ったのは、東京のコンクールに出場した時でした。その時の審査員の先生のひとりが星野先生で、2位になった私に声をかけて頂きました。そのコンクールの会場が(今回公演を行う)日比谷公会堂だったのです」と恩師との思い出を話した。さらに「今だからこそ、唄いたい歌がある」と語り、次のように続けた。「星野先生は、おっしゃいました『応援歌は幸せな時はいらない。みんなが大変な時にこそ必要だ』。3月11日の震災の後、星野先生の応援歌をみなさんが歌っているのを聴いて、先生はこういう時にこそ必要だとおっしゃっていたのだ、とあらためて感じました。そして、私自身も先生の歌を唄いたい、と強く思うようになりました」また、ゲスト出演する辰巳琢郎は舞台「星野哲郎物語“恋文”」で星野哲郎役を演じこともあり、その思いもひと一倍という。「実は星野先生とは生前にお会いしたことはありませんでした。しかし今年の6月に御園座で星野先生の役を演じるという“ご縁”をいただきました。そこで星野先生の素晴らしさに出逢いました。今回のコンサートで、私は歌いませんが、『朗読』という形で星野先生の作品にふたたび触れることができ、光栄に思っています」とその思いを語った。コンサートの第1部は水前寺清子の“歌”と辰巳琢郎の“朗読”で、星野哲郎作品の“詞”と“詩”の世界をお届け。続く第2部では、星野哲郎作品を安藤実親の指揮と、岡本章生とゲイスターズの伴奏で、今もこころに響く、星野哲郎の“応援歌”を水前寺清子の渾身の熱唱で楽しめる内容だという。「J:COMPRESENTS星野哲郎メモリアル水前寺清子コンサート~千里の道も一歩から~」12月13日(火)13:00/17:00日比谷公会堂チケット発売中
2011年11月17日