「無いものは作れ」をモットーに、造形作家として活動しているデゴチ(@degochi)さん。ある日、自宅の風呂場から家族の悲鳴が聞こえてきたといいます。何か一大事が起きていると思ったデゴチさんが、慌てて風呂場へ駆けつけると、家族からこんなことをいわれてしまいました。「お風呂のドア開けてこれがあったら、どう思うか分かる!?」風呂場で家族を心底驚かせたものの正体とは…X(Twitter)に投稿された、1枚をご覧ください。ホッキョクグマが仁王立ち!実は、デゴチさんは着ぐるみの製作やレンタルサービスを行っています。仕事で用意した、リアルなホッキョクグマの着ぐるみを洗濯し、風呂場で浴室乾燥をしていたのでしょう。暗い風呂のドアを開けて、突然ホッキョクグマが現れたら、思わず叫んでしまいますよね!ホラー映画に出てくるような写真を見た人からは、たくさんの反響が上がりました。・写真を見て絶叫!これはビビるでしょう。・外に干したらニュースになってしまう案件!・風呂場の入り口に『熊出没注意』のステッカーを貼っておかないと。腰を抜かしてしまいそうな光景に、多くの人がドキッとしたでしょう。家族から怒られたデゴチさんは、「驚かせてしまってごめんなさい」と平謝りするのでした。[文・構成/grape編集部]
2024年04月17日ヒーロー造形会社の有限会社エフツーゾーン( )では、プロレスマスク専用マネキン「オレ・カブリマス」を予約販売を開始します。※商品個数は一個です。プロレスマスクは付属致しません。プロレスマスクコレクターがマスクを飾る際、流通している子供サイズのヘッドマネキンに被せることが主流ですが、その際にマスクの輪郭がしっかりと表現されないとの声を受けて、有限会社エフツーゾーンではヒーロー造形技術を使いプロレスマスク専用マネキンを制作しました。プロレスコスチューム制作の第一人者KONDOU SHOES 代表 小栗修氏の監修のもとマスクが最大限に美しく見えるよう頭のサイズや輪郭、あごや鼻の形状はもとより、マスクをかぶった際の圧迫された耳の形状まで忠実に再現しておりマスクを飾るのはもちろん、マスク制作の土台としてもピッタリです。円形台座型で安定感にすぐれ30cmサイズのアクリルケースにも収納可能。マスクコレクター待望のプロレスマスク専用マネキン「オレ・カブリマス」をこのたび予約販売開始いたします。■商品概要・商品名 :プロレスマスク専用マネキン「オレ・カブリマス」・価格 :11,000円(税込)(送料・手数料別途)・商品サイズ:本体…H約26cm×W約17.3cm×D約23.8cm頭周り約58cm 首回り約40cm 顔の長さ約23.5cm・商品カラー:シルバー・商品材質 :硬質ウレタン樹脂・生産エリア:日本・予約期間 :2024年1月26日(金)~・商品お届け:2024年2月中旬より順次発送予定・発売元 :有限会社エフツーゾーン※商品個数は一個です。※画像はイメージです。実際の商品とは多少異なる場合があります。※プロレスマスクは付属致しません。ご予約はこちらから 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月26日写真と映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援することを目的として2002年に始まった東京都写真美術館の『日本の新進作家』展。将来性のある作家を紹介してきた同展の記念すべき第20回目となる展覧会が、10月27日(金)から2024年1月21日(日)まで開催される。今回は「見るまえに跳べ」をテーマに、不確かな時代を生き抜くための原動力を探る。21 世紀に入ってから、2001年のアメリカ同時多発テロ、2011年の東日本大震災、2020年に本格化した新型コロナウイルスの世界的感染拡大、そして2022年から今に続くロシアによるウクライナ侵攻など、日常を揺るがす大きな出来事が起こるなか、不安や迷い、そして深い孤独を感じずにはいられない人々のこわばった心をどう解きほぐすことができるのか。そう問いかける同展は、自らも孤独と向き合い、生きるための原動力の在処を写真作品によって示そうとする5人の作家を紹介するものだ。動物や昆虫、植物、オブジェやフィギュア、図版などを組み合わせたイマジネーション豊かな写真で独特の世界観を生み出す作家うつゆみこ。2016 年より、上野界隈に集まる人々を正面からとらえた〈路上〉シリーズを継続的に発表してきた淵上裕太(ふちかみ ゆうた)。新宿や横浜、大阪市西成区など、その街に通い詰めることでしか出会えない人々を独特の距離感で写した写真が強い存在感を放つ星玄人(ほし はると)。世界各国を旅し、幅広い分野で活動を展開しながら、写真、映像、インスタレーション、空間体験等によって表現の可能性を模索するビジュアルアーティスト夢無子(むむこ)。そして、真摯な眼差しで被写体の命と向き合い続け、2022年に出版された初の写真集『Helix』(出版・皆川明[minä perhonen] )も話題を呼んだ山上新平(やまがみ しんぺい)。5人それぞれに独自の手法をもつが、いずれも人とのつながりをたぐり寄せようとする作品によって観る者のかたくなな心を溶かし、人生の豊かさとは何かを思い出させてくれる力をもつ作家たちだという。前向きに歩む気持ちが込められた展覧会タイトル「見るまえに跳べ」も印象深い。<開催情報>『見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol. 20』会期:2023年10月27日(金)~2024年1月21日(日)会場:東京都写真美術館 3階展示室時間:10:00~18:00、木金は 20:00 まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合開館翌平日休)、12月29日(金)~1月1日(月・祝)料金:一般700円、大学560円、高中・65歳以上350円※1月2日(火)、3日(水)、21日(日)は無料公式サイト:
2023年10月19日成安造形大学(所在地:滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)は、2023年10月17日(火)にコミュニティスペース「結」をリニューアルオープンいたします。成安造形大学のキャンパス内に位置するコミュニティスペース「結」は、大きく開かれた窓から琵琶湖を一望する多目的スペースです。コミュニティスペース「結」学生、教職員によるイベントや展示の開催の他、学生有志による大学と地域の交流を育むことを目指したプロジェクト「YUI Lab(ゆいラボ)」の活動拠点にもなっています。プロジェクト「YUI Lab(ゆいラボ)」「YUI Lab(ゆいラボ)」活動情報は未来社会デザイン共創機構のブログページからご覧いただけます。 このたび、食とアートを通じた交流の場として「EAT MEET ART」をコンセプトに、コミュニティスペース「結」をリニューアルオープンいたします。リニューアルに際し、ブルーベリーフィールズ紀伊國屋によるカフェテリア、パン・焼き菓子工房を新たにオープンいたします。カフェテリア、パン・焼き菓子工房「結」は、滋賀県大津市伊香立に本店を構えるブルーベリーフィールズ紀伊國屋が運営しています。《ブルーベリーフィールズ紀伊國屋より》琵琶湖を一望する開放的な窓からの景色、緑がしきつめられたグラウンド、そして大学に関わる皆さまの熱い想いに囲まれて、カフェテリア、パン・焼き菓子工房「結」をオープンさせていただきます。限りある生命を明日につなぐ為の大切な食、そして生産者や作り手が見る豊かなものを、アーティストの作品に囲まれたこの場所からお届けします。カフェテリア「結」ブルーベリーフィールズ紀伊國屋HP また、施設内の一角に新設したアートエリアでは、大学が取り組む研究活動の最新情報や、学生や教職員による個性豊かな作品をご覧いただけます。木々の温もりを感じられる空間で、自然の恵みを味わえるお料理と学生たちの学びの実りをお楽しみください。●コミュニティスペース「結」案内2023(令和5)年10月17日よりカフェテリア、パン・焼き菓子工房をオープンします。<カフェテリア「結」>営業日 :火~土曜日定休日 :日曜日、月曜日、祝日(その他大学の休日に準ずる)※夏期・冬期に一定期間休業営業時間 :11:00~17:00(L.O 16:30)電話番号 :077-573-5539(直通)メニュー(一部):結 ART ランチ 1,200円~地元のお米や野菜を中心としたランチです。<パン・焼き菓子工房「結」>営業情報はカフェテリア「結」と同様メニュー(一部):ジャムたっぷりパンケーキ 単品700円(ドリンクセット1,000円)※パンのみのご購入も可能です。※価格は全て税込みカフェテリア「結」 ランチメニュー例パン・焼き菓子工房「結」 カフェメニュー例●各種リンクWEBページ(大学サイト内): Instagram : イベント開催情報、カフェテリア、パン・焼き菓子工房の情報を発信しています。●アクセス〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1<電車の場合>大阪駅からJR京都線・湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分「おごと温泉駅」下車、専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)※土曜日、日曜日、祝日はスクールバス運休スクールバス運行の時間帯以外は、江若交通の路線バス仰木の里線外廻り94系統(土曜・休日は97系統)をご利用ください。(路線バスは有料です)<お車の場合>湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月05日成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)では、大学開学30周年記念として、セイアンアーツアテンション16「Error of Reality」を2023年10月13日(金)から11月11日(土)の期間に開催いたします。「Error(エラー)」は一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。本展では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。『Error of Reality』メイン画像<成安造形大学開学30周年記念展覧会>2023 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション16「Error of Reality」会期 |2023年10月13日[金]~11月11日[土]11:00~17:00休館日|日・月曜日・祝日会場 |成安造形大学【キャンパスが美術館】入場 |無料主催 |成安造形大学、成安造形大学同窓会展覧会Webサイト: |展覧会概要今年のセイアンアーツアテンションでは、『Error of Reality』と題した展覧会を開催いたします。私たちの現実世界を捉える感性や認識に少しだけエラーを起こさせるような、現実と虚構の間を行き来する、ユニークでユーモアのある5組の作品を紹介していきます。私たちは現在、目の前にある現実世界をどのように認識し、感じているでしょうか。科学技術が発展し、インフラが整備され、生活水準は確かに向上しているように思えます。一方、自然災害、パンデミック、戦争など、過去に経験したことのあるあらゆる災害を、私たちは21世紀早々一つも防ぐことはできませんでした。日本では経済の低迷や少子高齢化など、先行きの見えない課題が山積し、生活の豊かさを実感する以上に、漫然とした不安や閉塞感を感じている人も多いのではないでしょうか。そうした中、本展では私たちの現実世界を捉える感性や認識の「エラー」の可能性について考えてみます。タイトルにある「エラー」という言葉はラテン語を語源とし、本来あるべき状態から逸脱したもの、というニュアンスを含んでいます。例えばコンピュータプログラミングの世界では、電子計算機を期待通りに動かすための記述(=プログラム)が、正しく記述されていない時に、エラーは発生します。エラーは一般に悪いもの、危機的なものと思われがちですが、本来は誤りの箇所を特定し、修正するためのヒントを示す役割を担っています。私たちの現実世界を捉える感性にも、そうした逸脱=エラーが垣間見える時があります。目の前に提示される様々な物事に対して、現実だと感じていたものがそうではなかったり、虚構だと感じていたものが現実であったり、そうした感性のエラーは時にトラブルの元にもなりますが、行き詰まりを見せる現実世界の感じ方を捉え直し、ネガティブな見方をポジティブに反転させる契機となることもあります。そこで本展覧会では、私たちが持つ現実世界への感性や認識にわずかなエラーを起こさせ、別の視点から世界を捉える想像力を駆動させる、ユニークでユーモアのある作品を紹介していきます。現実性と虚構性の間を絶妙なバランスで渡り歩くアーティストの表現に触れることで、私たちが持っている現実世界への常識をリセットし、日々の不安や閉塞感にわずかながらの風穴をあけ、目の前に広がる世界の見方をより楽しく、豊かにする契機となることを目指します。|出展作家■今村 遼佑|IMAMURA Ryosuke1982年 京都生まれ2007年 京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了 ■垣本 泰美|KAKIMOTO Hiromi1976年 大阪生まれ1999年 成安造形大学造形学部デザイン科写真専攻 卒業 ■虚構新聞社社主UK+本学在学生|Kyoko Shimbun UK+Students of Seian University虚構新聞社社主UK|Kyoko Shimbun UK最新の略歴2004年 虚構記事を配信するウェブサイト「虚構新聞」を設立2012年 第16回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門審査委員会推薦作品2021年 「朝日新聞 滋賀県面」『虚構新聞―特別編―』連載2022年 成安造形大学 客員教授虚構新聞 本学在学生|Students of Seian University2023年度「情報デザイン演習3」受講学生 ■谷平 博|TANIHIRA Hiroshi1982年 島根県生まれ 同県在住2005年 成安造形大学 造形学部 造形美術科 洋画クラス 卒業2007年 東京藝術大学 大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻 修了 ■平瀬 ミキ|HIRASE Miki1993年 埼玉県生まれ2017年 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科 卒業2019年 情報科学芸術大学院大学[IAMAS]メディア表現研究科メディア表現専攻 修了 |関連イベント■「Error of Reality」クロストーク今村 遼佑×垣本 泰美×虚構新聞社社主UK×谷平 博×平瀬 ミキ×保坂 健二朗日程|2023年11月2日[木]時間|19:00~20:30場所|成安造形大学 聚英館3階聚英ホール*事前申込不要 参加費無料成安造形大学の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、出展作家とともに展覧会についてお話しいただきます。詳細については【キャンパスが美術館】Webサイトをご覧ください。 ■「Error of Reality」ギャラリーツアー&レセプションギャラリーツアーでは、各会場を回りながら作家とギャラリートークを行います。また、ツアー後にはコミュニティスペース「結」にてレセプションを開催します。【ギャラリーツアー】日程|2023年10月14日[土]時間|14:00~集合|I棟1Fプレゼンテーションルーム内容|展覧会解説+ギャラリーツアー【レセプション】日程|2023年10月14日[土]時間|16:00~場所|コミュニティスペース「結」内容|出展作家、関係者との歓談<ギャラリーツアー&レセプションに関するお問い合わせ>成安造形大学 キャンパスが美術館TEL : 077-574-2118EMAIL: artcenter@seian.ac.jp |【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。キャンパス内に所在する複数のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀県ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。2011年春のVOL.0から、今回で17回を数えます。[*ATTENTION=注意、注目する]【キャンパスが美術館】Webサイト | X(旧Twitter)| @SEIANARTCENTERInstagram | @seian_art_center|ご来場について来学時の事前予約は不要です。ご来場の際には、会場入口で氏名の記入をお願いしています。また、マスク着用・手指消毒などは個人の判断にお任せします。[アクセス] ◎電車の場合=大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)※土曜日・日曜日はスクールバス運休または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車◎車の場合=湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月29日英一郎製磁の代表 福重英一郎は彫刻家であり、陶磁器家という二つの技術を合わせた独特の作品作りが特徴です。作家がつくるお手元供養分骨のミニお骨壷「さくら」「はなみずき」「わすれなぐさ」の3種が、ボディをより完璧な球体に近い形へ造形美を増して、2023年8月25日(金)にリニューアル販売いたします。お手元供養分骨のミニお骨壷 3種類◆洗練された容器部・ボディへ英一郎のお骨壷は基本的に半球状の蓋の部分に花の彫刻を施し、容器部(身、受け)を含めた全体的な形状は球形となっております。今回のリニューアルではボディを、磁器作品では再現が難しいとされる完璧な球体に近い形へ作り変え、作家が生み出す作品としての造形美を増しています。◆「さくら」「はなみずき」「わすれなぐさ」3種類の花はそれぞれ、花びらや葉、めしべのひとつひとつに至るまで、作家の手で手作りされています。英一郎のお骨壷にしかない繊細な美しさと、各花言葉に故人を想う気持ちを込め、作品を飾るようにお手元に置かれている方が多くいらっしゃいます。【さくら】日本人の象徴的な花でもある桜。花言葉は「精神の美」「優雅な女性」など。花弁の薄く軽やかなイメージを再現し、おしべめしべは一本一本丁寧に手作りをしております。さくら お手元供養分骨のミニお骨壷【はなみずき】歌でも知られる人気の樹木花です。花言葉は「永続性」「返礼」「私の想いを受けてください」など。軽やかな花弁の表情を再現し、おしべめしべは一本一本手作りをしております。はなみずき お手元供養分骨のミニお骨壷【わすれなぐさ】小さく可愛らしい花が群生します。花言葉は「私を忘れないで」。たくさんの花や葉はそれぞれ一つ一つのパーツでレイアウトされております。わすれなぐさ お手元供養分骨のミニお骨壷◆お骨壷づくりへの使命英一郎製磁が「お骨壷」を作り始めたのは9年前ほど。それは知人からの依頼で、若くして亡くなった親族のための「お骨壷」作陶です。「人が最後に入る“終のすみか”であり、残された家族の“想い”が入るのがお骨壷」というのが英一郎のお骨壷づくりへの想いであり、作家である自身に託された使命であると捉えています。◆作品仕様・詳細・販売等※作家の手作り品のため、サイズ・重さには多少の誤差の可能性あり【さくら】価格 :55,000円(税込)色 :ピンクサイズ:幅7×奥行8×高さ9.5cm重さ :145g【はなみずき】価格 :55,000円(税込)色 :白サイズ:幅6.5×奥行7×高さ8cm重さ :130g【わすれなぐさ】価格 :55,000円(税込)色 :青白磁サイズ:幅6×奥行6.5×高さ8cm重さ :130g【作品詳細紹介サイト】 さくら作陶風景◆英一郎製磁 代表・福重英一郎武蔵野美術大学彫刻科専攻ルーツは10代にわたり江戸時代より波佐見焼を生産してきた窯元「福幸製陶所(幸山陶苑)」。母は陶芸家・福重美和。彫刻的繊細な要素を無彩の白磁に施す作陶は英一郎独自の世界観がある。従来の焼き物のイメージにとらわれない作風を確立。【代表作品】□世界的ピアニスト 故園田高弘氏を顕彰する白磁製メモリアルレリーフ像を制作□日本音楽教育の先駆者 故園田清秀氏のブロンズレリーフ像を制作□脚本家 故市川森一氏 白磁彫刻骨壺制作□市川森一 脚本賞 トロフィー制作【英一郎製磁公式ホームページ】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月21日地上最速でプレミア配信がスタートした映画『ザ・フラッシュ』の造形美術監督を務めたピエール・ボハナのインタビューが公開された。DCシリーズでは『ダークナイト』、『ハリー・ポッター』シリーズでは魔法の杖や帚、クィディッチのスニッチなど、全シリーズのほとんどの小道具を手掛けたピエール。本作では、フラッシュスーツやバットスーツなどのデザイン監修や小道具制作に携わった。お気に入りの演出や、注目して見てほしいポイントを問われると、「現場ではバットフラッシュと呼んでいたんですが、バットスーツをDIYして作るフラッシュのスーツはかなり楽しかった!ダークフラッシュのスーツも楽しかったですよ。あれも僕らの手で作ったものですが、きちんと物語性のあるスーツで、パフォーマンス的にも満足しています。他にもいろいろありますが、小道具的にはバットウィングの内装。チームみんなで楽しく作業しました(笑)」とふり返る。フラッシュやバットマンの衣装でパワーアップされた部分については、「歴史を辿れば、『ジャスティス・リーグ』でのフラッシュのスーツはほとんど手作りです。それに対して、今回のフラッシュのスーツは、ウェイン・インダストリーズが製造しています。だから、その辺のエンジニアリング/工業的な複雑さを表現したいと考えました。また、フラッシュ自身の中にあるすべてのエネルギーに対し、スーツがどのように対応・反応するのか、というようなことを考慮したし、弾力性も感じさせたかった。これだけ高速で移動するのだから、摩擦などのことを考えると当然、普通の生地は使えないですよね。今回の、多層構造で、機敏に動けるスーツの外装は、そういったアイディアを視覚的に表現したものなんです」と回答。30年ぶりにマイケル・キートンがバットマンを演じている今作だが、カウルのフィッティング時のエピソードを明かしてくれた。「僕らはマイケルがちょっとでも首を動かせるように今回はかなり努力し、頑張っていたんです。というのも、彼の初期のスーツでは、明らかに首が完全に固定されていましたからね。横を向くにも体ごととか、肩を回さなければいけなかった。だから、最初の正式なフィッティングの時に、マイケルにカウルをかぶせながら『今回はかなり動かせるようにしました。』って話したんです」。しかし、「それは不要だな」と言われたそう。「『動かせない方がいい。ロボットみたいに固定された首じゃないと。あれが、僕が演じるバットマンのパフォーマンスだからね』って言われたんです。なので僕は『ああそうなんですね』って(笑)もちろん与えられた条件下で見事に演技をしてくれましたが、オリジナルのスーツでの制限が彼の演技をそこまで助けていたというのは興味深いですよね」と説明している。『ザ・フラッシュ』プレミア配信は7月28日(金)よりiTunes、Amazonプライム・ビデオ、TELASA、U-NEXTほかにて配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ザ・フラッシュ 2023年6月16日より全国にて公開© 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved © & TM DC
2023年07月28日古紙ダンボールを使用して、生き物の造形美や性質をユニークにとらえた立体作品を制作するダンボール造形作家の玉田多紀(たまだ・たき/1983-)。関東の公立美術館で初となる大個展が、6月24日(土)から9月10日(日)まで、神奈川県の平塚市美術館で開催される。SDGs(持続可能な開発目標)が社会のテーマになっている昨今、ダンボールはリサイクルが100%可能な優れた素材として注目を集めている。だが、多摩美術大学を卒業した玉田が、強度と柔軟性に優れたダンボールを素材として使い始めたのは、15年以上も前のことだ。ダンボールをそのまま使うのではなく、パルプにまで還元し、粘土のようにした上で造形する手法をとる彼女は、本来であれば捨てられていたであろう古紙ダンボールを作品として蘇らせ、そこに命を吹き込んできた。同展は、彼女がこの15年間で制作してきた、陸上や海中の様々な生き物の立体作品が約130点並ぶ賑やかな展観となる。同展の大きな魅力のひとつは、あかちゃんからお年寄りまで、幅広い世代が自由に楽しめることだ。見るだけでなく、体験しながら鑑賞できる作品づくりを心がけている玉田は、自身の子育ての経験から0歳児も参加できる仕掛けも考えているとか。今回も、カエルの立体作品の真似をしてカエルになりきったり、恐竜のタマゴの中に入ったりと、来場者が能動的に作品と関わる仕組みがあるそうだ。体験重視はまた、関連イベントにも反映されている。トークや事前申込み制のワークショップのほか、会場マップクイズや人気投票、ミニワークショップなど、ミニイベントが充実しているのもうれしいところだ。様々な生き物の姿をとらえてきた玉田だが、近年は、絶滅危惧種をモチーフとした生態系の環境問題にも目を向け、またジェンダーギャップなどの現代社会を象徴する問題を生き物の視点でとらえる取り組みも行なっているという。絶滅危惧種シリーズの最新作も展示される同展は、生き生きとした造形を美術作品として楽しむ場であると同時に、環境問題などに改めて目を向けるきっかけともなるだろう。<開催情報>『造形作家玉田多紀ダンボール物語』会期:2023年6月24日(土)〜2023年9月10日(日)会場:平塚市美術館時間: 9:30〜17:00(入場は16:30まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般700円、大高500円※土曜は高校無料公式サイト:
2023年06月13日「無いものは作れ」をモットーに、造形作家として活動しているデゴチ(@degochi)さん。2023年4月2日にTwitterに投稿した写真が「シュールだ」と話題になっています。今日は天気がよいので…「今日は天気がよいのでクマの洗濯日和です」そうコメントが添えられた写真には、思わず二度見してしまう光景が写し出されていました…。今日は天気が良いのでクマの洗濯日和です。 pic.twitter.com/sW1Zoju73e — デゴチ@MakerFaireKyoto 4/29出展 (@degochi) April 2, 2023 ホッキョクグマの毛皮…いや、着ぐるみが天日干しされている…!写っていたのは、ベランダに干されるリアルなホッキョクグマの着ぐるみ2頭!お腹に物干し竿を通されながら、どこかすがすがしい表情を浮かべる姿はシュールですね…。投稿者であるデゴチさんは、着ぐるみの製作や、レンタルサービスを行っています。こちらの写真は、自作の着ぐるみを洗濯した時のものなのでしょう。インパクトのある絵面に、Twitterでは「近所の人びっくりしそう」「どんなお家だよ!?」などのコメントが寄せられました。もしも近所の家のベランダに、リアルな着ぐるみが干してあったら、一体どんな人が住んでいるのか気になってしまいますよね。一見目を疑う光景ですが、デゴチさんの家の近所の人にとっては見慣れたものなのかもしれません…![文・構成/grape編集部]
2023年04月10日七宝・ガラス造形の長谷川淑子七宝工房(所在地:113-0021 東京都文京区本駒込6-5-5)は、2023年3月8日(水)~3月14日(火)に、「長谷川淑子アートワーク展 1978年~2023年」を大阪・阪神梅田本店8階ハローカルチャー2にて開催いたします。「長谷川淑子アートワーク展」詳細: 案内状【展示概要】過去60年、七宝焼をスタートとして独自の技法を追求し、ガラス造形作家として創作活動をする中で生まれた長谷川淑子のアート作品を時系列に展示いたします。昨今SDGs(持続可能な開発目標)という言葉を目にすることが多くなりましたが、今から30年前、地球環境破壊が問題視され始めた頃から、この問題に関心を持ってきました。今回の個展では、国連環境計画(UNEP)親善大使でもある歌手の加藤登紀子さんと一緒に作った持ち歩きの箸(Hashi in Bag) や、それをきっかけに制作した箸のインスタレーション、利休箸のボディジュエリー、リサイクルアートとして、飲料缶プルトップ、宇津救命丸の瓶、洗濯ばさみのチョーカーなど環境保護と遊び心をテーマにした作品も数多く展示いたします。【展示作品一部紹介】花箪笥■花箪笥日本の伝統的な美術工芸・漆と七宝を組み合わせ誕生した技法「うるしっぽう」で制作したミニ箪笥(たんす)。栄養と料理■栄養と料理伝統や世間一般の七宝のイメージから脱却すべく、シルクスクリーンを七宝に焼き込んだ「シルクスクリーン七宝」という技法を用い、食べ物をモチーフにした作品。持ち歩き箸■持ち歩き箸以前流行した「マイ箸」を先取りして1990年代に制作。箸頭に、シルクとパールの輝きを持つガラス技法「きらえくら(特許登録済)」を使用。草原の最後の輝き■草原の最後の輝き多数の箸が並ぶ基板を草原に見立て、独自のガラス技法(きらえくら)を使った雲から酸性雨が降る様子を描いたインスタレーション。酸性雨の影響で森や草原が減少してゆくのを心配する気持ちから生まれた。Save the Earth~ウルトラマンは地球を救えるか■Save the Earth~ウルトラマンは地球を救えるか「美しい青い地球がいつまでこの状態を保てるのだろうか?」「ウルトラマンのような救世主でも現れない限り難しいのだろうか?」と地球環境の将来を憂いながらもユーモアを交えて制作した作品。(左)利休箸アートウェア、(右)プルトップネックレス■(左)利休箸アートウェア、(右)プルトップネックレス昔は飲料缶のプルタブが切り離されていたため、道端に捨てれられ、環境問題になっていた。このような小さな、ともすれば見過ごされ捨てられてしまうものでも、集積して手を加えると、不思議と秘められた美しさを発揮することを発見し、ジュエリーに仕上げてみた。今まさに、知恵と工夫で、様々なものを再利用すべき時代がやってきている。【「長谷川淑子アートワーク展」概要】開催日時: 3月8日(水)~3月14日(火) 10:00~20:00 (最終日のみ17:00終了)会場 : 阪神梅田本店8階 ハローカルチャー2〒530-8224 大阪市北区梅田1丁目13番13号アクセス: JR大阪駅 徒歩2分、阪急「大阪梅田」駅 徒歩5分入場料 : 無料詳細URL : 【プロフィール】長谷川淑子(はせがわ・よしこ)大阪生まれ。京都教育大学西洋画科卒業。在学中より七宝を始める。1970年から現在まで、国内、国外(スイス、ドイツ、ウィーン、フランス、中国、ニューヨーク、L.A、ヒューストン、ツーソン、シカゴ、韓国、ミラノ等)で個展、グループ展多数開催。シルクスクリーン七宝、うるしっぽう(R)、ガラス胎七宝(ヴィトレマイユ(R))、きらえくら(R)など、独自の研究・開発を行い、アクセサリー、アート作品を制作している。長谷川淑子七宝工房主宰、七宝造形グループ「花白組」組長。著書に「七宝焼」「新しい七宝」「ガラス胎七宝」「七宝アクセサリー」他多数。URL: 【本プレスリリースに関するお問合せ先】長谷川淑子七宝工房TEL : (03) 5976-5481FAX : (03) 5976-5491Eメール: hello@yoshikohasegawa.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月16日3000年ほど前に古代中国で生み出され、その造形美と超絶技巧で今も人々を魅了する青銅器の数々。泉屋博古館の東京館リニューアルオープン記念展のパート4として、同館が誇る中国青銅器コレクションの名品が一堂に会する展覧会『不変/普遍の造形—住友コレクション中国青銅器名品選—』が、2023年1月14日(土) から2月26日(日) まで開催される。中国の青銅器文化の特徴は、神々に捧げる「まつり」のための器が発達したところにあるという。名前の読みは難しいが、肉入りスープを煮る鼎(てい)や、酒を温める爵(しゃく)、酒や香草の煮汁を入れる卣(ゆう)、動物型の酒器の犠尊(ぎそん)など、いずれも神々の宴のための器が、ときに完璧なフォルムで、あるいは愛らしい動物の姿をかたどって、装飾文様をふんだんに施してつくられている。同展の大きな特徴は、難解と思われがちなこうした青銅器の見方について、種類や用途、文様やモチーフ、鑑賞の歴史などの様々な角度から、丁寧な解説がほどこされていることだ。難解な理由のひとつは、動物や想像上の怪物、獣など器の表面を埋め尽くす精緻な文様の意味がわかりにくいことだろう。実はこの文様には、人間にとって危険であるがゆえに聖性を帯びたという「二面性」があるのだそうだ。さらに、実在の動物のパーツを様々に組み合わせることで生み出された、この世には存在しない「キメラ(異質同体)」的な動物文様もあるのだとか。同展は、この「二面性」と「キメラ」のふたつのキーワードから複雑な文様を読み解くことで、古代中国の人々の思想や信仰にふれると同時に、その豊かなイマジネーションの世界を楽しめる機会となっている。そのほか、青銅器の内側に鋳込まれた「金文(きんぶん)」の読み解きや、いったん廃れるも宋の時代にリバイバルを遂げた古代青銅器が中世の日本に及ぼした影響の紹介など、知識欲をそそる展観が続く。様々な読み解きをたどって会場を出る頃には、「中国青銅器は難解」という意識は払拭されているに違いない。なお、同展に合わせて、青銅器の3D計測データを用いたデジタルコンテンツの展示が初公開されるほか、入門書も刊行される。ハンディサイズの入門書は、鑑賞のお供にも最適だ。《饕餮文方罍(とうてつもんほうらい)》殷後期(前12-11世紀) 泉屋博古館蔵《饕餮文平底爵(とうてつもんへいていしゃく)》殷前期(前14世紀) 泉屋博古館蔵《金銀錯獣形尊(きんぎんさくじゅうけいそん)》北宋 (10-12世紀) 泉屋博古館蔵《鴟鴞尊(しきょうそん)》 殷後期(前13-12世紀) 泉屋博古館蔵《円渦文敦(えんかもんたい)》 戦国前期(前5世紀) 泉屋博古館蔵<開催情報>泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅳ『不変/普遍の造形―住友コレクション中国青銅器名品選―』会期:2023年1月14日(土)~2月26日(日)会場:泉屋博古館東京時間:11:00~18:00、金曜は19:00(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜料金:一般 1,000円/大高 600円公式サイト:
2022年12月19日成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)では、同窓会設立25周年記念として、セイアンアーツアテンション15『みちとゆくえ|うつろいのしかた』を10月18日(火)から11月12日(土)の期間に開催いたします。COVID-19が流行した3年の間、主に制限されたのは人の移動でした。移動に使われる「道」から、制限の中でも留まらなかったつながりを示す「みち」。本展覧会では「みち」をテーマに5組のアーティストの作品を紹介し、人や場所をつなぐ「みち」に見られる多様な感性や経験について再考していきます。『みちとゆくえ|うつろいのしかた』メイン画像同窓会設立25周年記念展覧会|2022 秋の芸術月間セイアンアーツアテンション15『みちとゆくえ|うつろいのしかた』会期 : 2022年10月18日[火]-11月12日[土](休館日/日・月曜日)時間 : 11:00~17:00会場 : 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1成安造形大学【キャンパスが美術館】入場 : 無料主催 : 成安造形大学・成安造形大学同窓会※【キャンパスが美術館】における大学と同窓会との連携事業の第五弾です。展覧会Webサイト: |展覧会概要COVID-19が流行した3年の間、主に制限されたのは人の移動でした。この制限により私たちの日常は大きな変化に直面することになり、今なおその影響は続いています。しかし、その最中においても人はネットワークによって繋がり、制限された感覚を補完しながら、新しい方法論を模索し続けています。細い道をたどってでも得たい、何かにつながりたいという欲求は、私たちの暮らしにおいて欠かせない感覚なのだと気付かされました。それは、移動によって生まれる出会いや触れ合いが、私たちにとって代替困難な体験であるということの証でもあります。場所と場所の合間には、「みち」があります。様々な営みが息づく場所が道の先にあるのなら、その場所へとつながり、元いた場所と混ざりだす、人々の営為を生み出すものが「みち」だと言えます。そこは思いも寄らないものたちを結びつけるダイナミズムに溢れています。道は過去から現在まで、人や商品、貨幣だけでなく、ことばや文化、それにともなう価値や時間までも、多種多様なものを乗せて変化を促す、流動的なプラットフォームとも言えるでしょう。そして「みち」は常にどこかへの途中であり、行き先までたどり着くひとつの仕方と考えることもできます。「みち」はただの「道」ではなく、何かにつながり、何かに触れ、何かと混ざり合う方法やプロセスとしても捉えることができるのではないでしょうか。「みち」は道であり、仕方でもあり、移ろいが生まれる場所でもあるのです。本展では、既存の「道」だけでなく、交差や交換が常に起こり続け、留まらず、変容する構造としての「みち」を読み解き、場所と場所、場所と人、人と人との多様な接触の仕方を提示し再考します。|出展作家■牛島 光太郎|USHIJIMA Koutarou2001年成安造形大学造形表現群造形美術科彫刻クラス卒業。言葉を用いた作品を制作。日本での活動に加えて、ドイツ、台湾、中国、ニューカレドニアなどで作品を発表。関西国際空港や百貨店の吹き抜け空間やショーウィンドウなど公共空間への大規模な作品設置の他、里山や市街地でのアートプロジェクトを実施。個展、グループ展、多数。2020年4月に著書『一枚物語 ちぐはぐな日々のはなし』(アリエスブックス)を出版。2020年8月に渋谷区宮下公園内ホテル「sequence MIYASHITA PARK」の客室(全224室)に作品を設置。牛島 光太郎《「みちの歩き方―路上の観察者たち」》2022/大分市美術館/撮影:たなか みのる■大村 大悟|OHMURA Daigo2007年成安造形大学造形学部造形美術科彫刻クラス卒業。「道具と身体」「建物と装飾」など関係性の中に生まれる物事の“意味”をテーマにした彫刻作品を制作している。近年は作家活動と並行して民具の調査・復刻製作や、特注什器の制作なども手がけている。実制作を通して様々な素材や技法の研究を行う一方、「原始的な道具作りのワークショップ」を不定期に開催。大村 大悟《subject and object》2021/32×45×30cm/大理石■下道 基行|SHITAMICHI Motoyuki2001年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。2003年東京綜合写真専門学校研究科中退。砲台や戦闘機の格納庫など日本各地に残る軍事施設跡を4年間かけて調査・撮影し、出版もされた「戦争のかたち」シリーズ(2001-2005)や、アメリカ・台湾・ロシア・韓国など日本の植民地時代の遺構として残る鳥居を撮影した代表的なシリーズ「torii」(2006-2012)など、旅やフィールドワークをベースにした制作活動で知られる。彼の作品は、風景のドキュメントでも、歴史的な事実のアーカイブでもない。生活のなかに埋没して忘却されかけている物語、あるいは些細すぎて明確には意識化されない日常的な物事を、写真やイベント、インタビューなどの手法によって編集することで顕在化させ、現代の私たちにとってもいまだ地続きの出来事として「再」提示するものである。2012年に開催された光州ビエンナーレでは新人賞を受賞。下道 基行「シリーズ《torii》より」2006-2012/タイプCプリント■タイルとホコラとツーリズム(谷本 研+中村 裕太)|Tiles, Small Shrine and Tourism(TANIMOTO Ken+NAKAMURA Yuta)「タイルとホコラとツーリズム」は、京都市内に点在する路傍祠のリサーチをきっかけに、美術家の谷本 研と中村 裕太が2014年より展開するプロジェクトです。ホコラにまつわる土着の信仰や人々の営みに向き合い、観光のまなざしと独自のユーモアを交えて作品を生み出してきました。近年は、東シナ海をとりまく島々をはじめ、沖縄や広島、北海道などへもフィールドを広げ、それぞれの風土に刺激を受けながら活動しています。今回の展示では「タイルとホコラとツーリズム」が通ってきた足取りをふりかえります。タイルとホコラとツーリズム(谷本 研+中村 裕太)「season3《白川道中膝栗毛》」2016/Gallery PARC/撮影:麥生田 兵吾■和田 ながら/わたしたちのフリーハンドなアトラス|WADA Nagara/Our Freehand Atlas京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年より京都を拠点に演出家として活動を始める。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2021年にはメディアアーティスト・やんツーとのコラボレーション『擬娩』にてKYOTO EXPERIMENTに参加。2019年より、既存の地図に振り付けられている身体をほぐし、世界を遊びなおすことをめざして、地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。セゾン文化財団2021-22年度セゾン・フェロー。和田 ながら/わたしたちのフリーハンドなアトラス《わたしたちのフリーハンドなアトラス》2019/京都芸術センター Co-program 2019/カテゴリーC(共同実験)|関連イベント■『みちとゆくえ|うつろいのしかた』クロストーク牛島 光太郎×大村 大悟×下道 基行×谷本 研×中村 裕太×和田 ながら×保坂 健二朗成安造形大学の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、出展作家とともに展覧会についてお話しいただきます。日程:2022年10月27日[木]時間:19:00~20:30<ゲストパネリストプロフィール>保坂 健二朗|HOSAKA Kenjiro2021年より滋賀県立美術館ディレクター(館長)就任。1976年茨城県生まれ。2000年慶應義塾大学大学院修士課程修了。2000年から2020年まで東京国立近代美術館に勤務。同館にて企画した主な展覧会に「エモーショナル・ドローイング」(2008)、「フランシス・ベーコン展」(2013)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(2016)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(2017)、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(2021)など。「Logical Emotion:Contemporary Art from Japan」(2014、ハウス・コンストルクティヴ美術館他)など国外での企画も行う。2021年より現職。主な著作に『アール・ブリュットアート 日本』(監修、平凡社、2013)など。『すばる』の連載など、芸術についての寄稿多数。■『みちとゆくえ|うつろいのしかた』ギャラリーツアー&レセプションギャラリーツアーでは、各会場を回りながら作家とギャラリートークを行います。また、ツアー後にはコミュニティスペース「結」にてレセプションを開催します。日程:2022年10月29日[土]時間:13:00~14:30(ギャラリーツアー)15:00~17:00(レセプション)詳細については【キャンパスが美術館】WEBサイトをご覧ください。 |【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープンしました。キャンパス内に点在する複数のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。[*ATTENTION=注意、注目する]【キャンパスが美術館】Webサイト: Twitter : @SEIANARTCENTERInstagram: @seian_art_center成安造形大学 Webサイト : |ご来場について来学時の事前予約は不要です。ただし、今後の新型コロナウイルス感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。[アクセス] ◎電車の場合大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)※日曜日はスクールバス運休または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車◎お車の場合湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分成安造形大学アクセスマップ(キャンパスマップ) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月17日成安造形大学(滋賀県大津市仰木の里東4-3-1)の学生主体の活動として、10月19日(水)~10月25日(火) 阪急うめだ本店10階『うめだスーク』中央街区にて、『ムダモルフォーゼプロジェクト』の作品展示販売会を開催いたします。ムダモルフォーゼ メインイメージ滋賀県唯一の芸術系大学である成安造形大学では、エイチ・ツー・オーリテイリング株式会社と本学による共創プロジェクト『ムダモルフォーゼプロジェクト』に取り組んできました。●『ムダモルフォーゼプロジェクト』とは?近年問題視されているアパレル業界の大量生産・大量廃棄に着目し、捨てられるはずだったモノに新たな価値を生み出す「アップサイクル」を推進すべく立ち上がったプロジェクトです。『無駄(廃棄物・不要物)を変身(メタモルフォーゼ)させ、新たな価値を生み出す』ことを目指し、有志学生たちによって『ムダモルフォーゼプロジェクト』と名付けられました。この度、本プロジェクトの成果展示も兼ねて、阪急うめだ本店10階『うめだスーク』中央街区にて、在学生や卒業生による、着物やネクタイ、ベルトなどの廃棄物を活用したアート作品の販売会を開催いたします。<展示販売会概要>・名称:無駄を新たな価値に導くプロジェクト ムダモルフォーゼ・主催:ムダモルフォーゼ運営委員会・協力:エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社、株式会社阪急阪神百貨店成安造形大学 未来社会デザイン共創機構・地域連携推進センター・日時:10月19日(水)~10月25日(火) 10:00~20:00(最終日は16:00まで)・場所:阪急うめだ本店10階『うめだスーク』中央街区ムダモルフォーゼ 作品ムダモルフォーゼ 制作風景1ムダモルフォーゼ 制作風景2商品の品質を保持するための販売期間を過ぎた衣類や織物の製織工程で排出される耳糸といった、これまで廃棄されてきた物を素材として利用し成安造形大学の在学生・卒業生が作品を制作しました。着物を使用したブックカバーやワンピース、紋紙やステンレスメッシュ(金属の織物)の製造過程で排出される線屑を使用したランプ、ビニールを使用したアクセサリーなど多種多様な作品が揃います。【素材提供】京都祭禮懸装品研究所株式会社川島織物セルコンアサダメッシュ株式会社エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社<その他のイベント情報>成安造形大学の学内ギャラリーにてプロジェクトプロセスをまとめた展示を開催予定です。詳細はムダモルフォーゼプロジェクトのSNSにて告知いたします。SNS(アカウント名 ムダモルフォーゼプロジェクト)【Twitter】 【Instagram】 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年10月17日「日本の懐かしい風景と逞しく生きる猫」という独自の作風で、現在1年に1度ほどのペースで個展を開催している女性造形作家りゅうざぶ(RYUZABU)。約1年ぶりの個展「りゅうざぶ個展2022 平穏な日々」を2022年11月1日(火)~11月7日(月)東京・京橋のアートギャラリー「メゾンドネコ」で開催が決定しました。ありきたりな日常が猫たちにとっては心地よい穏やかな日々である、という想いを込めた個展になります。粘土ほか様々な材料で作り上げられるりゅうざぶの作品ですが、11月の個展では、現在制作中のりゅうざぶの最新作含めた「懐かしい昭和の風景の中で逞しく生きる猫たち」「美しい箱庭の世界」を楽しむことができます。りゅうざぶ個展2022ポスター1997年より猫の立体制作を開始し、2000年より作品展・個展を開催。現在1年に1度ほどのペースで個展を開催している女性造形作家りゅうざぶ(RYUZABU)。「日本の懐かしい風景と逞しく生きる猫」という独自の作風で今まで作られた作品は約500作品。その全てが完売。作品の多くがA4の紙1枚ほどの大きさの作品が多いのですが、1作品作るのに1ヶ月以上かかる繊細で緻密な造形と、懐かしく暖かい作風で見た人が箱庭の中の世界を覗き込み、「自分の思い出の風景と愛猫を作って欲しい」とオーダーが殺到。現在は2年以上の待ち時間を頂いています。りゅうざぶ「のどかな朝に」(C)写真/山口規子りゅうざぶ「梅雨明け待ち」(C)写真/山口規子愛猫家からの人気は絶大で、本年2月22(にゃんにゃんにゃん)日・猫の日にBSテレ東が「BSキャッ東」としてオリジナルドラマ「かんばん猫」を放送した際に、第3話「猫と街のノスタルジア」で主演女優・小西桜子がりゅうざぶの作品をアート・ギャラリー「メゾンドネコ」で鑑賞しているシーンがオンエアされました(ドラマ「かんばん猫」。制作:BSテレ東/ポニーキャニオンエンタープライズ。Paraviにて全4話配信中!)。2月15日と16日に開催された「かんばん猫」放送記念「かんばん猫ミニ展示会」でもりゅうざぶの作品が展示されています。【番組名】「かんばん猫」【主演】小西桜子【制作】BSテレ東/ポニーキャニオンエンタープライズ Paraviにて全4話配信中!(C)「かんばん猫」製作委員会2022■りゅうざぶ個展2022 平穏な日々 情報アートギャラリーMaison de neko(メゾン ド ネコ)で、りゅうざぶの個展イベント開催が決定致しました。●開催日時:11月1日(火)から7日(月) 13:00~19:00祝日・日曜・最終日は17:00迄となります。●場所 :Maison de neko(メゾン ド ネコ)〒104-0031 東京都中央区京橋1-6-14 佐伯ビル2FJR東京駅南口より徒歩8分/地下鉄銀座線京橋駅6番出口より徒歩2分/都営浅草線宝町駅A6出口より徒歩2分。銀座一丁目駅、日本橋駅、JR神田駅から徒歩10分圏内。※イベント詳細はアートギャラリー公式HPで発表させて頂きます。 ※「りゅうざぶ個展2022 平穏な日々」予告編個展の情報、りゅうざぶの作品紹介、りゅうざぶ作品の製作工程を初めて映像で収録しています。▼YouTube・URL ■りゅうざぶ情報 メゾンドネコHP【HP】 ■りゅうざぶオフィシャルSNS【Twitter】 @ryuuzabu【Instagram】 ryuuzabu_staff■造形作家りゅうざぶ コメントみなさん、こんにちは。りゅうざぶです。今回、私の個展が11月に開催されることになりました。私の作品を見た方々から「作品を見たら元気になった」「見ているだけで楽しい気持ちになる」「この時代には生まれていなかったけれど何だか懐かしい気持ちになる」と言って頂くことが多く、本当に嬉しいです。私が造形作品を作り始めたきっかけは、我が家の愛猫の可愛らしさを形にしてみたいと思った事から。はじめは座布団に乗っている猫など簡単なものばかりでした。制作している内に、私が子供の頃の猫と言えば当たり前に中と外を行き来していて自由奔放な感じだった事を思い返し、外にいる事を許されなくなりつつある現代にせめて作品の中だけは平穏に伸び伸びと地を飛び回らせてあげたい!という想いと、その頃の風景が年々変わりつつある中で強く生きているもの達の変わらない姿にも想いが募り現在の作風となりました。私が作品を作るとき心がけていることは、ひとつめは、妥協しない事!です。自由に伸び伸びしている猫を表現する為にはまずそこに存在する風景が生き生きしていなければならない。桜などの木を表現するには来る日も来る日も花びらを作らねばならず、かなりの手間暇がかかり、完成するまでには相当な日数がかかります。途中で「この位でいいか」と思うことも多々あるが、あと少しの努力が作品から醸し出す生命力に繋がると感じています。妥協心を常に排除する強い心が必要なのです(まだまだ修行中ですが)。以前はひとつひとつの完成度より全体の完成に喜びを感じ、早く仕上げたいという焦りがありましたが、今は作りたい風景の中の生き物たちなどとじっくりと向き合えるようになった気がします。しかし・・・その為に作品数は全く伸びないことになりました。ふたつめは、常に作り手の私が楽しんで制作すること!どんな作品でも作り手が「ときめいて」いなければ作品が生きてこないのではないかと常々思います。ただ・・どんなにそう思っていてもやる気の出ない時はあるので、その切り替えなどはやはり修行中です。集中力をつける事や長時間座って制作する為にも体力は必要なので身体を鍛える事も挑戦しています。今回の「りゅうざぶ個展2022 平穏な日々」のテーマと見所は、どんな場所でも猫にとっては穏やかな時間が流れていて当たり前の日常なんだと感じていただける様な風景を作り込みました。りゅうざぶ作品には欠かせない紅葉や桜などの生き物たちや、猫も小さいながらも今まで以上に表情を感じて頂ける様に仕上げました。是非、11月1日(火)から7日(月)の「りゅうざぶ個展2022 平穏な日々」にお越しください。りゅうざぶ宣材写真(C)写真/山口規子りゅうざぶ「生気」(C)写真/山口規子りゅうざぶ「心弾む」(C)写真/山口規子りゅうざぶ「春麗」(C)写真/山口規子■りゅうざぶ RYUZABU プロフィール生まれ育ち現在も居住している長野県諏訪地域の現風景と、今は無くなってしまった景色の記憶を辿り作品に反映させています。そして当たり前に人間と共に生活していた猫たちにも想いを馳せて制作しています。1997年 :猫の立体制作開始2000年~:作品展・個展開催2006年 :八ヶ岳美術館にて個展・企画展・特別展開催。茅野市民館ギャラリーにて個展開催。現在 :1年に1度ほどのペースで個展を開催。■過去のりゅうざぶ個展・展示会抜粋(展示会会場:メゾンドネコ)●猫の贈り物展2021[The Special] 2021年12月16日(木)~12月22日(水)●りゅうざぶ個展2021~穏やかなりて~ 2021年12月4日(土)~12月12(日)●りゅうざぶ個展2019「躍動」~密かにたくましく~ 2019年12月6日(金)~12月15日(日)●りゅうざぶ作品展 【春夏秋冬】 2019年3月8日(金)~3月12日(火)●りゅうざぶ個展 いつもの風景 2018年10月19日(金)~10月28(日)●りゅうざぶ個展 四季折々 2018年10月13日(土)~10月17日(水) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月31日サンライズパブリッシング株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:西潟 洸徳、以下 サンライズパブリッシング)のプロデューサー・水野 俊哉の最新刊『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』を、2022年7月30日に秀和システムより発売いたしました。富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み「ビジネス書の著者になれば、本業のブランディングや集客に役立つ!」「出版は最高の自己投資になる!」確かに、それは事実です。でも、その一方でヒット率0.001%という厳しい世界なのも、出版業界の現実。本を出しさえすれば、誰でも成功できるわけではありません。実際には、出版をきっかけに富豪になった人がいる一方で、本を出しても上手にビジネスに結びつけられず貧乏なままの人もいます。【富豪作家とは】・締め切りなのに南の島でバカンス中。・自分専用の編集者、ライターがいる。・投資やビジネスで数千万円から数億円の売上がある。・本業で儲かっているから印税は別にいらない。・普段の足はテスラ、カイエン、マカン、ゲレンデなどの高級車。・本を書いたらさらに本業の収入が上がった。【貧乏作家とは】・締め切りに遅れがち。・担当編集者に頭が上がらない。・収入は良い時で平均的なサラリーマンくらい。・本を書くためにアルバイトなど他の仕事を掛け持ち中。・常に自転車か徒歩で移動。・夢はいつかはベストセラー作家に。あなたはどちらを目指しますか?13年間、作家・プロデューサーとしてビジネス書業界で活躍してきた著者が、富豪作家になる方法を教えます。▼目次富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み 概要第1章 富豪作家、貧乏作家とは?第2章 富豪作家は○○である第3章 出版で人生が変わっちゃった人・水野俊哉の「富豪作家への道」第4章 富豪作家の秘密、教えます第5章 現代の富豪作家列伝▼水野俊哉 出版記念ウェビナー概要本書の出版を記念して以下日時にウェビナーイベントを開催します。水野 俊哉本人が富豪作家の秘密について、書籍には書けなかったこともお話しします。・開催日時(1)8月28日(日) 15:00~17:00(2)9月7日(水) 17:00~19:00・お申し込みフォーム ・お問い合わせMAIL: sunrise.pub.office@gmail.com 水野 俊哉出版記念ウェビナー▼水野俊哉(みずの・としや)プロフィール水野 俊哉1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。複数の会社に出資するエンジェル投資家でもある。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社でクリニック経営者、オーナー経営者、不動産投資家などの出版及びプロモーションのアドバイスなどを行っており、その活動は「出版ブランディング×Web」のクロスメディア「パブリア」に詳しい。著書は、シリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)の他、『今すぐ本を出しなさい ビジネスを成長させる出版入門』『ベストセラーの値段 お金を払って出版する経営者たち』(秀和システム)など多数。●「出版ブランディング×Web」のクロスメディア パブリア ▼『富豪作家 貧乏作家 ビジネス書作家にお金が集まる仕組み』概要発行 :秀和システム著者 :水野 俊哉発売日:2022年7月30日仕様 :四六版 280ページISBN :9784798067209価格 :本体1,650円(税込)Amazon : 楽天ブックス: ▼サンライズパブリッシング 会社概要会社名 : サンライズパブリッシング株式会社代表者 : 代表取締役 西潟 洸徳所在地 : 東京都渋谷区道玄坂1-12-1 渋谷マークシティW22階URL : 事業内容: 富裕層向けコンサルティング、出版事業、文化人タレントプロデュース、各種WEBサイト運営 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月16日和洋女子大学(千葉県市川市、学長:岸田 宏司)では、服飾造形学科4年の堀田 美里さんが、「和洋ブランドプロジェクト」の一環で、ピッグスエードにレースをあしらった袴を制作し、3月18日(金)の卒業式で着装します。ピッグスエードとは、食肉用の豚の皮からできているレザー。牛のスエードよりも繊維が細かく、手触りが良い為、高級感があることが特徴です。起毛加工により豚革独特の毛穴模様が目立たなくなります。これまで捨てられていた豚の皮という素材を活用した、サステナブルファッションに値する、新しい袴が誕生しました。■「和洋ブランドプロジェクト」とは和洋ブランドプロジェクトは、学年の垣根を越え、座学だけでは味わえないものづくり・ブランドづくりを実体験できる服飾造形学科の学生主体のプロジェクトです。「医療従事者のためのユニフォーム企画・制作」や「テレビ番組出演者の衣装企画・制作」など様々なテーマでプロジェクトが動いています。レースとレザーの組み合わせによる新しい袴堀田さんは、「ピッグスエードという天然素材を使用したため、生地の歪みがなかなか取れなかった。また、素材に厚みと硬さがあるので、重ねて縫製することに技術を要した。通常の袴の縫製方法とは手順が異なり、自身で工夫を加えて仕上がりに向けて調整が必要だった」など制作で苦労した点を語ってくれました。制作のきっかけは、「和洋ブランド運営プロジェクト」。授業外で学年の垣根を越え、ものづくり・ブランドづくりを実体験する学生主体のプロジェクトへの参加をしたことです。堀田さんは、プロジェクトの一環で、千葉テレビ放送、朝の情報番組出演者の衣装の制作にピッグスエードを使用しました。その際、素材の面白さに惹かれ、自分が卒業式で着る袴を制作することになりました。制作に要した期間は2か月。材料費は2万円とのことです。袴の制作手順は、次の通りです。(1) 裁断(2) しるしを付ける(3) 裾の始末(4) 前後の襞山(ひだやま)をしるし通りに折る(5) 相引(あいびき:脇部分)を縫い合わせる(6) 笹襞(ささひだ)※をつくる(7) 前紐・後紐を裁断し、紐心を入れ、幅通りに折る(8) 紐付のしるしを付け、しるしに合わせて縫う※笹襞:笹の葉形のひだのこと。袴の前ひものつけ位置から、相引(あいびき)[=裾から脇明き止まりまでの高さ]の上までとったもので、不要の部分をたたみ込んで、さらに装飾化したもの。女袴は前後にとる。(きもの用語大全 有限会社 創美苑)仕上がった袴を、堀田さんは卒業式で着装します。自分自身の手によるサステナブルな袴の着心地はひとしおでしょう。今春からの、社会での活躍を和洋女子大学も応援しています。和洋女子大学 服飾造形学科のwebサイト 和洋女子大学 服飾造形学科 卒業制作データベースサイト ■大学概要学校名 : 和洋女子大学代表者 : 学長 岸田 宏司所在地 : 〒272-8533 千葉県市川市国府台2-3-1最寄り駅 : 京成本線 「国府台(こうのだい、和洋女子大学前)駅」下車 徒歩9分: JR市川駅 バス8分「真間山下(ままさんした)」下車 徒歩3分: JR松戸駅 バス20分「和洋女子大前」下車 徒歩1分アクセス詳細: 設立 : 1897年(2022年に125周年を迎えます)URL : 【人文学部】●日本文学文化学科日本文学専攻/書道専攻/文化芸術専攻●心理学科●こども発達学科【国際学部】●英語コミュニケーション学科●国際学科【家政学部】●服飾造形学科●健康栄養学科●家政福祉学科家政福祉コース/児童福祉コース【看護学部】●看護学科 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月10日新型コロナウイルスの流行により、今までの日常は大きく変化しました。こうした状況の中、私たちは生活を根底から見つめ直す必要に迫られています。成安造形大学【キャンパスが美術館】(所在地:滋賀県大津市)が企画するセイアンアーツアテンション14では、『Re:Home』と銘打ち、様々な作品やプロジェクトを通して、私たちの生活を支えている「家」のあり方を多面的に考察する展覧会を10月19日(火)~11月13日(土)の期間開催いたします。Re:Homeメイン画像学園創立100周年記念展覧会 2021秋の芸術月間セイアンアーツアテンション14『Re:Home』会期 : 令和3年10月19日(火)~11月13日(土)11:00~17:00休館日 : 日・月曜日(11月3日(水)は開館)主催 : 学校法人京都成安学園100周年記念事業成安造形大学【キャンパスが美術館】・成安造形大学同窓会会場 : 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1成安造形大学【キャンパスが美術館】各ギャラリー展覧会Webサイト: 【展覧会概要】1920年、本学の母体である京都成安学園の学祖瀬尾チカは、裁縫の技術修得を通して女性の自立を促し、社会で広く活躍できる人材の育成を目指しました。それは、近代化した社会の中で「家」という枠組みに捉われない、新しい女性像を提示するための挑戦でした。それから100年、現代の私たちは「家」をどのように捉えているでしょうか。多くの人にとっては家族のいる場所、生まれ育った場所、プライバシーが守られる場所、安息を得る場所といったものかもしれません。一方、視点を変えてみれば、それは家柄、核家族化、引きこもりといった言葉に連想される、人間関係の固定化や断絶を生み出す枠組みとして捉えられるかもしれません。そして、「ステイホーム」という言葉が一般化したように、2020年から世界中で猛威を振るい、今なお刻々と変化し続けている新型コロナウイルスは、私たちの生活を一変させ、全ての人に「家」とは何かを考えるきっかけを与えました。本展覧会タイトルの「Re:Home」には、本学園が歩んできた100年を振り返るだけではなく、大きな変化に直面している私たちが、改めて日常を見つめ直すための問いを込めています。本展では、住処、生活様式、家族の関係、地域コミュニティの可能性など、「家」に潜在する多様な価値観を取り上げ、然るべき作品を展示・構成することにより、新しい視点に出会うきっかけになることを目的としています。「家」について考えてみることは、これからの生き方を考える上で切実な問題であり、本学園にとっては、時代の枠組みから女性を開放しようとした瀬尾チカのビジョンを、現代の私たちがどのように引き継ぐことができるのかを考えるヒントとなるでしょう。展覧会を通じて、未来の可能性を共に考える場となりましたら幸いです。【出展作家】■AKI INOMATAアーティスト。1983年生まれ。2008年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修士課程修了。東京都在住。2017年アジアン・カルチュアル・カウンシルのグランティとして渡米。生きものとの関わりから生まれるもの、あるいはその関係性を提示している。ナント美術館(ナント)、十和田市現代美術館(青森)、北九州市立美術館(福岡)での個展のほか、2018年「タイビエンナーレ」(クラビ)、2019年「第22回ミラノ・トリエンナーレ」トリエンナーレデザイン美術館(ミラノ)、2021年「Broken Nature」MoMA(ニューヨーク)など国内外で展示。2020年「AKI INOMATA:Significant Otherness 生きものと私が出会うとき」(美術出版社)を刊行。■岩名 泰岳(Iwana Yasutake)画家。1987年三重県生まれ。旧島ヶ原村で育つ。2010年成安造形大学造形学部造形美術科洋画クラス卒業。2010-2012年デュッセルドルフ芸術アカデミー(ドイツ)で絵画を学ぶ。島ヶ原に帰郷して地元の仲間たちと2013年に地域文化集団<蜜ノ木>を結成。三重県伊賀市島ヶ原在住。郷里の自然や習俗、過疎化が進む共同体についての制作と実践を行う。主な展覧会に、2021年個展「みんなでこわしたもの」タグチファインアート(東京)、2020年「ステイミュージアム」三重県立美術館、2019年「いのち耕す場所-農業がひらくアートの未来」青森県立美術館、2018年「くずれる家」島ヶ原(三重)など。■ふなだ かよ(Funada Kayo)アーティスト。1979年京都府生まれ。2000年京都芸術短期大学染織テキスタイルクラス卒業。2002年成安造形大学ファイバーアートクラス卒業。2004年成安造形大学立体造形研究生修了。母と娘の関係性を日常からすくいとり、再考したり感じたことを形にしている。2009-11年、2013-20年、Oギャラリーeyes(大阪)にて個展開催。その他の主な展覧会に、 2018年「固体-液体の臨界点はまだ発見されていない」Space Willing N Dealing(ソウル)、2017年「モノと精神-日韓交流展」海岸通ギャラリーCASO(大阪)、2014年「ふなだかよ展」CAS(大阪)など。■松井 沙都子(Matsui Satoko)美術作家。1981年兵庫県生まれ、大阪府育ち。2004年京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業 。2006年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2017年博士(美術)(京都市立芸術大学)。主な展覧会に、2019年個展「ホーム・スイート・ホーム」MEDIA SHOP gallery 2(京都)、2018年個展「モデルハウス」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA、個展「抽象住宅-ワンルーム」ギャラリー恵風(京都)、2016年「TEMPEL/MATERIAL」大徳寺黄梅院(京都)、「幻想の質量」2kw gallery(大阪)、2015年個展「ブランクの住空間」Gallery PARC(京都)など。■成安造形大学・成安造形短期大学コスチュームデザインコースOB・OGfashion/textile/costume2021 ―成安の女性たちによる服飾―衣服は、人を環境から守る最小単位の「家」と捉えることもできます。服飾デザインが時代の中でどのように移り変わってきたかを俯瞰することは、「家」に対する捉え方を広げるヒントとなるのではないでしょうか。成安裁縫学校が設立されてから100年。様々に変容してきた生活衣類の素材と用途、製作技術と市場は、現在もめまぐるしく細分化され進化を続けています。本学園の歴史を振り返ると、1950年に成安女子短期大学に被服科が設置され、2002年には成安造形短期大学から成安造形大学のファッションデザインとして受け継がれました。その後テキスタイルアートが加わり、現在はコスチュームデザインとして、その都度時代を反映しながら変化を続けています。その中で、近年卒業し独自の繊維開発、 服飾創作、表現活動を続けている卒業生と教員に呼びかけ、改めて「家(ホーム)」での展示を通して現在と今後100年の可能性を考えます。【関連イベント】<オンライントークイベント>Re:Home クロストークAKI INOMATA×岩名 泰岳×ふなだ かよ×松井 沙都子×保坂 健二朗日程:2021年10月27日(水)時間:19:00-20:30キャンパスが美術館の招聘教授、滋賀県立美術館ディレクター(館長)である保坂 健二朗さんをお迎えし、4名の出展作家とクロストークを行います。本展覧会のテーマである家、Re:Homeというキーワードをもとに出展作家による作品解説、本展を鑑賞した所感等を交えてお話しいただきます。[ゲストパネリストプロフィール]■保坂 健二朗(Hosaka Kenjiro)2021年より滋賀県立美術館ディレクター(館長)就任。1976年茨城県生まれ。2000年慶應義塾大学大学院修士課程修了。2000年から2020年まで東京国立近代美術館に勤務。同館にて企画した主な展覧会に「エモーショナル・ドローイング」(2008)、「フランシス・ベーコン展」(2013)、「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」(2016)、「日本の家 1945年以降の建築と暮らし」(2017)、「隈研吾展 新しい公共性をつくるためのネコの5原則」(2021)など。「Logical Emotion:Contemporary Art from Japan」(2014、ハウス・コンストルクティヴ美術館他)など国外での企画も行う。2021年より現職。主な著作に『アール・ブリュットアート 日本』(監修、平凡社、2013)など。『すばる』の連載など、芸術についての寄稿多数。詳細はイベントWebページをご覧ください。 ●【キャンパスが美術館】とセイアンアーツアテンションについて【キャンパスが美術館】は、その名称の通り「芸術大学のキャンパス=美術館」という発想から生まれた回遊式美術館です。京都成安学園の創立90周年を記念して2010年10月にオープンしました。キャンパス内に点在する9のギャラリースペースで様々な展覧会をご覧いただけます。教育・研究の場および地域交流の場となることをコンセプトに、在学生・教職員・卒業生に発表の機会を提供し、また、国内外で活躍するアーティストの企画展を行い、幅広く表現活動を紹介しています。さらに滋賀ゆかりの企画展示を積極的に行い、芸術を通して地域の魅力を発信し地域交流の機会提供に努めています。毎年、現代において注目すべきテーマを設定した総合芸術祭「SEIAN ARTS ATTENTION*(セイアンアーツアテンション)」をキャンパス全体で開催しています。 [*ATTENTION=注意、注目する]「展示すること」は、「作品をつくること」と同じくらい重要な一つの表現活動です。「誰に、何を、どのようにみせるか」を考えるまなざしは、作品やみる人、それを取り巻く社会への批評性を内包しています。展示によって「みる側」は提示されたものについて思考を巡らし、それが「みせる側」や社会へと反響していく。その相関関係が生まれる瞬間こそ、誰もが芸術を通して社会を意識する契機にほかなりません。【キャンパスが美術館】は学生とともにその実験を繰り返しながら、地域と結びつき、試行錯誤を繰り返し成長していく「美術館」でありたいと考えています。【キャンパスが美術館】Webサイト: Twitter : @SEIANARTCENTERInstagram: @seian_art_center【ご来場について】[新型コロナウイルスへの対策]来学時の事前予約は不要です。ただし、今後の感染状況によっては事前予約が必要となる可能性がありますので、Webサイトをご確認の上、お越しください。ご来場の際には、会場入口での検温、氏名、連絡先の記入をお願いしています。また、マスク着用、手指消毒、入場制限など感染予防のご協力をお願いします。[アクセス]◎電車の場合=大阪駅からJR京都線/湖西線で46分/京都駅から湖西線で20分「おごと温泉駅」下車。専用バス停(滋賀銀行前)よりスクールバスで3分(無料)※日曜日はスクールバス運休(11月3日は運行)または「おごと温泉駅」から、路線バス(江若交通)97系統「成安造形大学前」下車◎車の場合=湖西道路 仰木雄琴I.C.より5分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年10月13日現代アートにおける、若手作家の登竜門的美術展『VOCA展』。今年は『VOCA展 2021 現代美術の展望-新しい平面の作家たち』として、2021年3月30日(火)まで、東京・上野の森美術館で開催されている。『VOCA展』が若手作家の登竜門と言われる理由は、40歳以下の作家を全国の美術館学芸員などが推薦し、その作家たちが平面作品の新作を発表する、という点だ。さらにユニークなのは、厚さ20cm以内であれば、絵画、写真、映像、インスタレーションなど、どんな平面作品でも出品可能ということ。これまでにやなぎみわ、蜷川実花、清川あさみ、山口晃などが、受賞者に名を連ねている。コロナ禍ながら、本年度は30組の作家が出品。5人の選考委員によってVOCA賞他が選出され、展覧会の前日には授賞式が行われた。登壇した作家は、VOCA賞を受賞した尾花賢一のほか、鄭梨愛、水戸部七絵、岡本秀、弓指寛治の5人。尾花は「自分が制作を進める上で、どんな場所で展示されるかが大きなモチベーション」と語り、まずは美術館のある上野という土地について調べることから始めたという。そして知った上野の明るさと暗がり、さらに過去と現在をもひとつの作品の中に存在させることで、観る者にさまざまなことを訴え、考えさせる。VOCA奨励賞受賞の鄭は、コロナ禍における制作を「大変厳しいものだった」と振り返る。「さらに今の情勢抜きでは制作出来なかった」と語る彼女の作品は、韓国から日本に渡ってきた祖父母の姿を5枚の布に写し出し、それらを重ねることで祖父母の生きてきた時間、さらには人間の死生観までも表現する。同賞受賞の水戸部は、「コロナ禍においてSNSに流れる世界のニュースを絵日記として描いた作品」と説明。絵の具を非常に厚く塗り重ねた重量感のある作品で、平面作品とは思えないほどの圧倒的なパワーを放つ。VOCA佳作賞を受賞したのは岡本と弓指のふたり。さらに岡本は大原美術館賞も受賞したが、「他の作品を見ると全然慢心していられない」と姿勢を正す。しかし襖とその先の世界という奥行きを平面で見せてしまうその作品は、本展の中でも唯一無二だ。弓指は、新型コロナをイメージし縫いつけたというジャケット姿で登壇。本人の明るいキャラクターは一瞬作品そのままにも思えるが、実はそこに描かれているのは、満蒙開拓民たちの悲しい歴史だ。タブーから目をそらさない、弓指の強い意志を印象づけた。現代アートの今後を知る上でも、見逃して欲しくない美術展である。取材・文:野上瑠美子
2021年03月12日「倉田さんは『等身大フィギュアをもらってほしいというファンの人がいて、仕方なくもらって飾っているだけ』と、押しつけられたかのように言いふらしていると複数の人から聞いたことがあります。営業利用がひどく、ますますエスカレートしそうなので事実は違うとSNSにアップしたのです」そう話すのは造形作家のAさん。倉田てつを(52)といえば、30年前の朝ドラ『君の名は』(NHK総合)の主役に選ばれ鈴木京香(52)と共演。「’87年に『仮面ライダーBLACK』、翌年『仮面ライダーBLACK RX』(毎日放送)と2年連続で主役を演じたことでも有名です。’08年には都内のステーキ店のオーナーにもなっています」(映像関係者)Aさんは彼に頼まれ、「商業利用しない」条件で’18年に仮面ライダーBLACKの等身大フィギュアを制作。だが、3年後の今もステーキ店に飾られたままだ。Aさんはフィギュア制作の経緯を今年2月、こうツイートした。《非公認の造形物でお金を頂く訳にはいかないので、丁度、お店の〇周年記念と言う事もあり“運送費だけは着払で…”という事にしてプレゼントとして贈らさしてもらいました》《「少しだけ店に置いたら直ぐ家に持って帰ります」と約束してくれたのですが》Aさんは本誌にこう続ける。「知人の紹介で’15年に彼のトークショーに伺ったとき『造形作家です』と名乗ると、いきなり『仮面ライダーBLACKの等身大フィギュアを作れますか』と依頼を受けました。そこで『作れますが、店に置くなどしたら営利目的になるからダメです。自宅に置いて個人で観賞するだけなら』と答えたのです」会うたびに「お願いします」と頭を下げる倉田にAさんはそのつど著作権のことを説明。彼からの「店には置かず、自宅に持ち帰ります。もうすでに設置スペースやケースまで準備してるんです」との言葉を信じ、精魂込めた等身大フィギュアを無償で提供。大作だけに制作に1年以上を要した。「開店10周年の記念日に『取材カメラが入るので間に合わせてほしい』と催促が頻繁に入るようになりました。このときも私は『フィギュアを撮影させては著作権違反になりますよ』と忠告しました。記念日だけ店に置くぐらいならまだ許せます。しかし、3年間ずっと店に置いたままなのです」要望はこれだけではなかった。「’19年1月に『弟の飲食店にも今度は仮面ライダーBLACK RXの実物大フィギュアを置きたいので作ってほしい。60万円で』と金額まで指定してきたのです。お金をもらって作るのは違法だとあれだけ口を酸っぱくして言ったのに、まったく理解していないことにあきれました」Aさんは当然断った。それ以降、倉田とは交流はないと話す。■商業利用で著作権侵害の可能性も2月13日、彼の店で開店13周年の記念イベントがあった。厨房から倉田が現れ客前で挨拶すると、すぐに厨房に戻り姿を消した。会計後、配られたステッカーにはAさんのフィギュアと一緒に映った倉田の写真が。この種のステッカーがオンラインショップでは500円で販売されているという。「本来はプライベート扱いのはずが、倉田さんの店の客集めにフィギュアが利用されているわけで、違法行為になります」(Aさん)倉田を古くから知るBさんは、「倉田氏は一時期、オンラインショップで仮面ライダーを意識した『Black Tシャツ』を1枚5千300円で販売。SNSでの炎上後は名前を“オリジナルTシャツI”に変更。現在は販売を休止しています」と嘆く。知的財産法に詳しい松本賢人弁護士は言う。「等身大フィギュアについては、その写真を使ってDVDやステッカーを作った時点で著作権を侵害する可能性が。罰則は10年以下の懲役、1千万円以下の罰金です。ライダーのロゴマークを勝手に使ったグッズを販売しているとすれば、商標登録や意匠登録をしていなければ著作権の問題になります」前出のBさんは訴える。「倉田氏は著作権に対する意識が低いんです。たとえばイベントに“仮面ライダー”と入れると、著作権使用料を東映に支払う必要があります。だが彼は『俺には東映は一切何も言ってこない。2年連続でライダーを演じたのは俺だけだ!』と言い張っていました」2月中旬、出勤前の彼に話を聞いたが、「あっ、ちょっと、事務所を通してもらっていいですか?」と爽やかに返答。改めて事務所に質問状を送ると、「ノーコメントとさせていただきます」との回答が返ってきた。前出のBさんは肩を落とす。「彼にいま役者としての仕事が少ないのも、やはり言動に問題があるからでは。実際私もずっと前から縁を切っています。少しは反省していただきたいのですが……」倉田の“ブラックな態度”が改善される日は来るのだろうか――。「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年02月24日作家・中山七里が唯一映像化を望まなかった(!?)小説「作家刑事毒島」がテレビ東京系にてドラマ化が決定。テレビ東京で初主演を務める佐々木蔵之介が、作家刑事に扮する。出版プロデューサーを名乗っていた百目鬼二郎(コトブキツカサ)という男が刺殺体で発見された。警視庁捜査一課の警部・麻生と犬養隼人と共に現場に来た新入り刑事・高千穂明日香は初めての事件現場に気合が入る。被害者の元勤め先の出版社で聞き込みをすると、新人賞の審査を巡り、百目鬼に「殺してやる」などと書かれた脅迫状が送られていたことが明らかに。そこで犬養が高千穂を向かわせたのは“出版業界にめっぽう強い”というある男のところ。それが売れっ子作家・毒島真理。実は元捜査一課の優秀な刑事だったという。高千穂は毒島の毒舌やこだわりに戸惑いながらも、事件の捜査を共に進めることに…。佐々木蔵之介が演じる主人公・毒島真理は、現役のベストセラー作家でありながら元捜査一課の刑事。その経歴を生かし、若手刑事を指導する刑事技能指導官という特殊な肩書を持つ男だ。刑事時代はえげつないほど饒舌に容疑者を追い込んでいき、落ちなかった犯人は一人もいないとの伝説を持っているとか。毒島は、新川優愛演じる新入り刑事の高千穂明日香と事実上バディを組み、出版業界で巻き起こる連続殺人事件の捜査に乗り出ていく。ほかにも、女流作家・羽衣サヤ役の遊井亮子、長年作家を目指す“ワナビ”只野英郎役に塚地武雅、高千穂の先輩刑事・犬養隼人役の徳重聡、そして高千穂・犬養の上司・麻生警部役の吹越満と実力派が脇を固める。<原作者・中山七里に一問一答>Q:作家刑事毒島シリーズがドラマ化されるにあたっての思いをお聞かせください。A:この原作だけは映像化されたくなかった(横溝正史か)。Q:毒島というキャラクターを佐々木蔵之介さんが演じることについての印象はいかがですか?A:虫も殺さないような善人面という設定なので、原作者として文句の付け所がありません。Q:作家業界の独特な世界が描かれていますが、リアルな部分もあるのでしょうか?A:殺人事件以外はほぼリアル、というか、かなり希釈しています。Q:ファンや視聴者へメッセージをお願いいたします。A:歪んだ性格の犯罪者と更に歪んだ性格の刑事の対決をお楽しみください。月曜プレミア8「作家刑事 毒島真理」は11月30日(月)20時~テレビ東京系にて放送。(cinemacafe.net)
2020年10月26日造形作家の岡﨑乾二郎(1955年生まれ)のこれまでの作品をたどるだけでなく、最新作や近年の活動も紹介する展覧会『岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ』が、豊田市美術館で11月23日(土)から2020年2月24日(月・祝)まで開催されている。レリーフ〈あかさかみつけ〉シリーズを発表した初個展以降、岡﨑乾二郎はジャンルや素材を超えた作品制作と発表を続けている。同時に岡﨑は、修景保存活動や教育活動、キュレーションや多分野をまたがる批評なども行ってきた。こうした一つに留まらない彼の活動を、豊田市美術館のほぼ全館である5室の空間を使い、約200点の作品で紹介する。会場には、絵画、彫刻、レリーフ、さらにはテキスタイル作品、タイル、ドローイング、ポンチ絵など、これまで制作した作品や新作が並び、岡﨑の多面的な活動をうかがい知ることができるだろう。「この世界は決して一元的なものではなく、たがいに相容れない固有性をもったばらばらな複数の世界から成る」という彼らしさを感じられる。さらに、岡﨑の著書『ルネサンス-経験の条件』で、明晰な分析を行った「ブランカッチ礼拝堂壁画」を、AR(拡張現実)の技術を用いて再現する。壁画と同じように、岡﨑の絵画やレリーフ自体が、さまざまな色や形からつくられていることが分かる。これほどまでに幅広いジャンルの作品を発表する作家は、他にはいないだろう。展覧会タイトルのカイソウは、いくつも意味を持つ。見るという行為にはカイソウ(回想)も含まれている。さらに展示室という空間のカイソウ(階層)、過去の作品から新作までという時間というカイソウ(階層)が混ざる。鑑賞者の感覚が絶えず刷新される展覧会である。【関連リンク】豊田市美術館( )《まだ早いが遅くなる》1986年綿布、絹大原美術館蔵《テウミンとたみをとむらってバツサイとつみをきりしは》2000年セラミック東京国立近代美術館蔵《ポンチ絵》2014年色鉛筆、紙個人蔵《タメになるってどういう意味?/狐の才気》2018年アクリル、カンヴァスBBar collection《Physiognomy》 2016年 インク、紙株式会社タグチプロジェクツ蔵
2019年11月28日距離も時間も虚実すら超えた世界を見せてくれる「本」。芥川賞作家の上田岳弘さんと、直木賞作家の島本理生さんが読んできた好きな海外文学作品と、その向こうに広がる世界を語り合います。海外文学を読み始めた頃。島本:小さい頃は海外の児童文学も読んでいましたが、大人向けの海外文学を読み始めたのは中学生の頃ですね。カポーティの『遠い声 遠い部屋』などが好きで、そこからジョン・アーヴィングやカート・ヴォネガットといったアメリカ文学を読むようになりました。日本とは違う土地の広さとか匂い、空気を感じさせるものや、乾いた文体が好きでした。上田:僕は中高生の頃に趣味で海外のファンタジーを読んでいましたが、大学生の時に村上春樹さんが訳したり影響を受けている海外小説を読み始めるというベタな人間で、僕もヴォネガットやカポーティ、フィッツジェラルドを読みましたね。そういえば、春樹さんの『風の歌を聴け』に、デレク・ハートフィールドって作家が出てくるじゃないですか。島本:出てきましたね。上田:彼の作品も読んでみたくて探したら、そんな作家は実在しないっていう(笑)。島本:私も、そういう作家が本当にいるんだって思っていました。上田:あれは、あの頃の文系少年少女がハマるトラップですね(笑)。僕はそれから大学生の時に作家になるために勉強しようと思って、体系的に200冊くらい読んだんです。その時にベーシックなものとしてシェイクスピアやドストエフスキー、ミラン・クンデラなどを読みました。島本:海外のものが多かったんですか?上田:そうですね。夏目漱石も読みましたが海外小説が多かったです。性格的に世界史と日本史だったら世界史を選ぶタイプですし。日本は世界の一部なので、グローバルスタンダードというか、読書も世界の基準に合わせたほうがいいんじゃないかなと思っていました。あまり文体の研究とか今の日本文学に何が起きているかは気にしなかった。今も読むのは海外文学が7割です。島本:上田さんの小説には海外文学の雰囲気があるなと思っていました。少し重力が違うというか、自由な感じがして私、スペインに行く飛行機の中で上田さんの『私の恋人』を読んだんです。それがもう、しっくりきて、それこそ作中の世界の果てまで一緒に行ったような気がしました。上田:ありがとうございます。島本:私自身は海外小説と国内小説の割合は半々くらい。でも文体を学ぶのは海外小説が多かったです。日本の近代文学は私小説が多いですが、私は個人の内面よりも情景描写を書きたくて。それこそ一時はカポーティのような潮騒とかの比喩を書きたくて「さざ波のように」って表現をかなり使いました(笑)。上田:サガンの『悲しみよ こんにちは』は読みました?島本:はい。でも私、サガンよりもマルグリット・デュラスのほうが好きなんですよね…。上田:僕、仕事の必要があって最近読み返したんです。あれって、アラフォーの恋愛を17歳の女の子の目線で描いているじゃないですか。19~20歳で読んだ時は少女の視点で読んだけれど、今読むと40歳のほうの目線になるので、大人たちが打算込みでいろいろやっているのがわかる。17歳からは今の僕もこんなふうに見られているのかな、って怖くなりました(笑)。島本:確かに私も昔、100%少女の視点で読んだので、今読むと感じ方が変わるかもしれない。上田:サガンよりもデュラスが好きというのは?島本:昔読んだ時はサガンの主人公はただ生意気だなと思って。デュラスは同じ恋愛を書くにしても、絶望して達観した中に情熱や官能を秘めている。基本的に恋愛ものは絶望があるものが好きです。上田:絶望のある恋愛もの…。自分好みの海外恋愛小説。島本:上田さんの『私の恋人』もそうですけれど、男の人が一方的に女の人を追いかける話も好きで、アンナ・カヴァンの『氷』は、氷の壁が迫ってくる世界で、超法規的な手段を使って地の果てまで好きな少女を捜しに行っては、フラれてすごすご帰る話。設定の大胆さとリアリティとのバランスが不思議な一冊です。グレアム・グリーンの『情事の終り』は嫉妬深い作家が、自分を振った女性に他の男ができたと思って調べ始める。信仰が絡んでくる話なんですが、キリスト教と恋愛小説の親和性って高いなと感じて、自分も宗教と恋愛というものを書いてみたくなりました。上田:フランスのミシェル・ウエルベックやイギリスのイアン・マキューアンは読みます?この二人は僕にとって、淀んだヨーロッパの2大巨頭なんです。西洋文化はこの500年くらいのトレンドですけれど、今はもう煮詰まっている。その問題を書いている二人ですね。ウエルベックのほうが露悪的で原始的で欲望に忠実。たとえば『服従』はヨーロッパがイスラムのマネーや文化に服従していく話なんですよ。島本:難しいけど面白そう。上田:マキューアンの『土曜日』なんかは、脳神経外科医が認知症の母親をシステマティックに面倒を見たりする様子や、テロの脅威が描かれていく。彼らの作品のように“現実ってこうですよね”と突きつけてくるものが僕は好きだし、影響を受けていると思います。『遠い声 遠い部屋』著:トルーマン・カポーティ訳:河野一郎590円(新潮文庫)『ティファニーで朝食を』などで知られる、戦後のアメリカ文学を代表する作家が、23歳の時に書いたデビュー作。父を捜すためにアメリカ南部を訪れた少年を主人公にして、繊細なその心の内や街の風景を、鮮烈な比喩を用いながら綴った半自伝的小説。『悲しみよ こんにちは』著:フランソワーズ・サガン訳:河野万里子490円(新潮文庫)フランスの女性作家、サガンが18歳の時に発表したデビュー作。17歳のセシルが父と彼の愛人と過ごすコート・ダジュールの別荘にやってきた亡き母の友人、アンヌ。はじめは彼女を慕うセシルだが、父を取られると感じて反発、やがてある計画を思いつく…。『氷』著:アンナ・カヴァン訳:山田和子900円(ちくま文庫)著者はイギリスの小説家で、SFや幻想文学の色の強い作品で知られる。異常気象で寒波が押し寄せるなか、一人の男が異様な執着心で一人の少女を捜し求める。冷たくも美しい氷のイメージの中で、幻想と現実を交錯させながら描き出すディストピア小説。『情事の終り』著:グレアム・グリーン訳:上岡伸雄670円(新潮文庫)第二次大戦直後のロンドン。小説家のモーリスは、知人のヘンリーから妻のサラが浮気をしているのではと相談される。実は以前、モーリスはサラと不倫関係にあり、彼は一方的に別れを告げられた身。サラの今の浮気相手を知ろうと調べ始めるのだが…。『服従』著:ミシェル・ウエルベック訳:大塚 桃920円(河出文庫)センセーショナルな作品を発表し続けるフランスの現代作家の長編。舞台は2022年、極右政党を倒して穏健派のムスリム政党が政権を握ったフランス。文学教授の「ぼく」は、パリを去ることにするが…。テロ、移民といった現実問題を盛り込んだ予言的な作品。うえだ・たかひろ作家。1979年、兵庫県生まれ。2013年「太陽」で新潮新人賞受賞。’15 年『私の恋人』で三島由紀夫賞、今年『ニムロッド』で芥川賞受賞。新作は世界文学的大作『キュー』。しまもと・りお作家。1983年、東京都生まれ。2001年に『シルエット』で群像新人文学賞優秀作に入選。’03年『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、’18年『ファーストラヴ』で直木賞受賞。※『anan』2019年7月10日号より。写真・小笠原真紀取材、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年07月05日ミューベール(MUVEIL)を手掛けるエム(M)のデザイナー・中山路子がキュレーションする年間企画展「引き継ぎたいモノ」の第11弾として、造形作家のTAKAGI KAORUが、エム2019年春夏コレクションの立ち上げに合わせ、器ブランド・Wo shi Ribenrenとのコラボレーションイベントを3月2日より開催する。同企画展では、作品の展示・販売、完全予約制の参加型のエキシビションを実施。日常の喧騒を抜け出し、エムとTAKAGIで紡ぐひとときを体感することができる。 「願いを飲む」 神田明神の鳥居をくぐって、皆境内に向かい、お賽銭を入れ鈴を鳴らし、手を合わせ、何かを願い祈る。 くるりと向きを変え、現実の世界へと歩いて行くその後ろ姿は、入れたお金の金額と手を合わせた時間に すがったのではなく、今手を合わせたこの自分の思いをどうやって飲み込んで、 明日も一歩を踏み出すのかを、常々考えている真面目な姿として私には見えるのだ。【イベント情報】〜願いを飲む〜Wo shi Ribenrenの新作と食物を使い、作家の想う「器」と云うものの意味と面白さを体験するエキシビジョン■PART1(ライブイベント)作家と参加者で「願い椀」を体験するライブパフォーマンス会期:3月2日〜3月4日 時間:1回目12:30〜/ 2回目16:30〜 ※完全予約制 定員各8名参加費::5,000円■PART2(作品展示)「願い椀」の体験型展示会期:3月8日〜3月24日〜Wo shi Ribenren POP-UP event〜エキシビジョンに合わせ、TAKAGI KAORUの器ブランド・Wo shi Ribenrenを販売会期:3月2日〜3月24日【店舗情報】M住所:東京都千代田区外神田2-16-2 千代田中央ビル302号時間:13:00〜19:30定休日:火、水、木曜日
2019年03月01日作家・柴崎友香さんがチョコレートにまつわるエッセイを書き下ろしました。以下、『チョコレートのある世界』の全文です。なぜ、チョコレートだけが特別なのだろう。甘くておいしいものはたくさんあって、そのたくさんの中で、チョコレートはいつも特別だ。わたしには、チョコレートをとっておく癖がある。箱の中に、一つだけ。最後の一つを、食べてしまうのには、勇気がいる。深みのある褐色の、あの小さな一粒がいつまでもそこにあったらこのしあわせが続くのに、と思ってしまう。ところでわたしは、甘いものはそんなに得意ではない。「そんなに」というところが重要で、きらいではない。「好き」と言ってしまうと、とっても甘いのをたくさん食べられることになるが、そうではなくて、ちょっと甘いくらいのを、少し食べる。それが幸福を感じる時間だ。それもできれば、苦みや渋みのあるものといっしょに。お茶とかお酒とか。チョコレートは、甘いけど、苦い。その甘さと苦さの合わさったところ、同時に味わえるところに、限りない豊かさがある。チョコレートは融けるから、メインの季節は冬だということになっていて、空気がだんだん冷えて夜が長くなってくると、いつもと違うよそゆきのチョコレートにたくさん会える。気取って装飾品みたいに並んでいたり、ちょっとユーモアのある動物や身近なものをかたどっていたり、それが工夫を凝らした夢みたいな箱に入って届けられる。いろんな種類が詰められた箱をいただいたりすると、わたしはまず解説の小さな紙を熟読する。最初はまずシンプルなの、次は少し変わったフレーバーの、それから、と食べる順番に迷いに迷う時間さえ楽しい。好きなお茶を濃いめに淹れて、一粒一粒、それぞれの苦さと甘さに、驚いたりうっとりしたり。自分で辞書を作るなら「贅沢」の項目にこの時間のことを書こう、と思うくらいだ。宝石なみにきらきらしたチョコレートの一方で、毎日の時間に染み込んだ、地元の友だちみたいに気楽に付き合えるのもやっぱりチョコレートだったりする。スーパーやコンビニで売っている、定番の板チョコ、駄菓子的なチョコバー、毎シーズン出現する新商品。銀紙をわざと無造作に剥いて、ぱきっときれいに割れるとうれしい。いちご味にも弱くて、パステルピンクと焦茶色の組み合わせは何回食べても子供のころのもっとも無邪気な楽しい時間をすぐによみがえらせてくれる。パフェやパンケーキにかけるチョコレートソースになると、悪友的な存在感さえある。子供みたいに手や顔をべたべたにして食べたい誘惑にかられたりもする。ずっしり重みがあるチョコレートケーキも忘れてはならない。さんざんおいしいごはんを食べて満腹なのに食後のデザートを選ぶとき、よりによってあのほとんど黒に近い密度の高い一切れを選んでしまうのはなぜなのか。しかし運ばれて来たそれは、選択が正しかったことを毎回必ず実感させてくれるのだ。家にいるときは甘いものはたまにしか食べないのだけど、仕事をしているあいだは違う。特に小説が佳境にさしかかって、ここでがんばろう、というときに、いちばん「効く」のはチョコレートだ。ひとかけら口に入れると、充電という言葉がふさわしいくらい、そのほろ苦い甘い塊が融けて体内に入っていくのが感じられる。普段ならほんの二、三かけでじゅうぶんなのに、仕事をしているときはついつい、食べてしまう。脳がエネルギーを欲してるのだなあ、と思う。その疲労感も、チョコレートのためにある気もする。チョコレートだけが。ゆったりした憧れも、懐かしさも、ちょっとうしろめたい快楽も、繰り返しの毎日の中の小さな楽しみも、みんな味わわせてくれる。チョコレートだけがいつも特別だから、わたしは箱の中に一粒、そのしあわせを取っておきたくなる。しばさき・ともか作家。1973年、大阪府生まれ。2000年『きょうのできごと』でデビュー。近著に『つかのまのこと』(KADOKAWA)、『公園へ行かないか?火曜日に』(新潮社)など。’18年は、著書『寝ても覚めても』の映画化も話題となった。※『anan』2019年1月23日号より。写真・枦木 功(nomadica)スタイリスト・岡尾美代子撮影協力・AWABEES(by anan編集部)
2019年01月16日造形作家の関田孝将さんは、武蔵野美術大学を卒業後、塗装や内装、建築などの手伝いをしながら自身の作品作りを続けてきました。2004年からは立川市にある石田倉庫に工房を構え、2018年4月より同市にて新たなアトリエを拠点として活動中。国立市のイベントスペース『ラマパコス』の運営もしています。■ 工芸品と大量生産の間をめざす関田孝将さん銅製の鍋シリーズは、完全受注生産。ミルクパン 22,680円〜/コヘル 19,440円〜「どうやってできているのかを知りたいと思うんです。だから、身の回りで使うものは、全部自分で作りたいと思うようになりました。鍋やスプーンといった小物から、最終的には家を作りたいんですよね(笑)」とゆったりとした口調で語る関田さん。まっすぐにものづくりと向き合う姿勢と好奇心は、その穏やかな人柄とは反対の情熱を感じます。製作風景。大学の頃から使用しているという、関田さんオリジナルの製作台はじめは自分が使うために作っていたという銅製の鍋シリーズは、1点1点丁寧に手作りされています。絵本に出てきそうな、有機的で美しい曲線をもつ鍋やミルクパン、カトラリー。関田さんにしか作りだせない独特の風合いは、新品なのにすぐ生活に馴染みます。銅製のスプーンとフォーク「工芸品に寄りすぎると人が日常的に使えなくなってしまうし、1点ものは単価が上がってしまい、なかなか手が届かないこともあります。使ってもらうために、1点ものと大量生産の間くらいのものを作りたい」形や素材にこだわりながらも、しっかりと「人が使う」という機能を持たせてくれる製品は、ずっと使い続けたくなりそう。現在は小物や雑貨の他に店舗の内装や大型の什器なども作っています。空間を活かした店舗什器照明器具の製作も手がける■ 新たな製作拠点で、新たなチャレンジを引っ越してきたばかりの『フミキリ倉庫』1F作業スペース2018年4月、立川市の線路沿いにリサイクルショップがあった跡地を『フミキリ倉庫』と名付け、仲間の工房、古家具屋や洋服作家と新たな工房の運営をはじめました。1Fに関田さんの作業スペース、2Fにはアトリエが。今後は、この『フミキリ倉庫』を仲間と共にワークショップやイベントの開催、新しい挑戦をする場としても使っていきたいと考えているそうです。また国立市で運営するイベントスペース『ラマパコス』は、関田さんの試作品の購入も可能(イベント時のみ営業)。新たな製作拠点と同様に、これからも、オーダー品を作るだけではなく、自分のものづくりに挑戦し続ける場所としても使っていきたいそうです関田さんの作品やものづくりに興味を持った方は、展示会やイベント出品などをぜひチェックしてみてください。profile関田孝将(せきた たかまさ)東京生まれ、武蔵野美術大学卒業。現在、立川市にて制作活動を行う。店舗内装什器・家具・看板・表札・建物金具・どう制作などの制作とアート・クラフトイベントの参加や、展示会の開催をして活動中。WEB: ラマパコスinstagram:
2018年07月03日伊藤丈浩さんによる作品。色、柄、フォルムが美しいポットやカップ&ソーサー。 巧みな職人技術で魅せる、現代を代表するスリップウェア/伊藤丈浩さん それまで“柄もの”があまり得意ではなく、うつわは無地のシンプルなものばかりを選んできた筆者が、初めて柄ものに惹かれたのが、伊藤さんの作品でした。英国発祥の伝統的な技法である「スリップウェア」という言葉を知ったのも、伊藤さんの作品がきっかけでした。 独学でスリップウェアを習得したという伊藤さんは、2006年に益子で独立。以来その人気は拡大し、全国各地で個展を開催するまでに。 繊細で緻密、時にダイナミックな模様が描かれた作品は、いつまででも眺めていられる“美術品”と言っても過言ではありません。それはまるでテキスタイルのようでもあり、高度な職人技術に唸らされます。そして伝統技法を用いながらも、古臭さをまったく感じず、とても現代的な空気をまとっています。うつわに料理を盛り付ければ、一皿がぐっと格上げされ、食卓が華やぎます。スリップウェアに限らず、マグカップやピッチャーなどはフォルムも美しいので、植物を生けたり、ただ飾っておいたりするだけでもインテリアとして楽しめます。 陶器市では「G+OO」での取り扱いがメイン。常設もされているので、陶器市以外の機会にも出会うことができます。 端正で凛々しい、洗練された佇まいに心酔/田代倫章さん いわゆる“益子焼らしい”、素朴な雰囲気のうつわばかりを所有していた筆者にとって、田代さんの作品との出会いは一目惚れでした。例えるなら、それまで好みのタイプが一貫していたはずなのに、全然違ったタイプの人に出会って恋に落ちてしまった、といったところ。 2002年に大学の陶芸専攻科を卒業後、益子にて今成誠一氏に師事。2007年に独立された田代さん。これまで毎年のように都内と益子を中心に展示を開催している人気作家の一人です。 作品から漂うオーラには品があり、無駄を削ぎ落とした洗練された佇まいは「凛々しい」という言葉がしっくりきます。一見シャープながらも、曲線の一つひとつが優美で、質感にもそれぞれ繊細な技法が駆使されているのがわかり、柔らかな表情も持ち合わせています。マットと艶のコンビネーションも絶妙で、すべての作品にどこか色気を感じます。基本は白と黒のモノトーン展開というのも潔くてかっこいい。 食器として使うのを躊躇ってしまうほど美しいのですが、料理を盛り付けるとまるで高級料亭の一皿かと思えてしまうほど、見栄えがランクアップします。 陶器市では「組合広場」の道を挟んで向かい側(共販センター近く)に出店しています。 木のぬくもりと丁寧な手仕事が、日常を豊かにしてくれる/木工房玄 益子の陶器市では多数の木工作家が出店しています。その中でも、ここ何年も隅々まで陶器市を巡ってきた筆者のお気に入りが「木工房 玄」の作品です。 代表の高塚和則さん率いる「木工房 玄」は、栃木県塩谷郡塩屋町に工房を構え、手作業で家具や食器、小物などを製作しています。原木を仕入れ、製材、自然乾燥させ、プロダクトごとに適した木を選び、一つひとつ丁寧に作っています。使用している木材は主にクルミ、栗、桜、ナラ、トチ、タモなど国産の広葉樹。仕上げには木の風合いを生かすよう、天然のオイルを使っています。時が経つほどになじみ、風合いの良さが出てくるのも無垢材ならではの良さです。 筆者も愛用している、表面に手彫りで細かい凹凸の表情をつけたクルミのカッティングボードは見た目も素敵で、使い勝手も抜群です。凹凸のない裏面で食材をカットでき、パン皿としてや、ワンプレート皿として、おもてなしにチーズや前菜を少しずつ盛りつけたりと、大活躍。ほかに花形のコースターやパン皿、オーバル皿も人気のようです。 また製品の取り扱い方やお手入れ法についても親切に教えてくださるので、気軽に相談できます。 陶器市では「遺跡広場」に出店しています。 ナチュラルな色と気泡がノスタルジックな再生ガラス/伊藤亜木さん 陶器にハマると自然とガラスにも惹かれるもので、その第一歩として初めて購入した作家ものが伊藤亜木さんのガラスでした。東京生まれの伊藤さんは、某ファクトリーにて吹きガラスを始めた後、硝子会社に入社。その後2006年に栃木県茂木町にガラスの窯を構え現在に至ります。 再生ガラスを用いた作品の特長のひとつは、優しく自然な色合い。水色のものは窓ガラスから、透明のものは蛍光管から作られているそうです。もうひとつの特長は、気泡。ガラスの中にキラキラと現れる大小のつぶつぶがなんとも涼しげで、ソーダ水を思わせます。 また、ぽてっとした厚みと丸みも可愛らしく、再生ガラスならではのナチュラルな雰囲気と相まって味わいが増します。 ラインナップはグラスをはじめ、お皿、フラワーベース、箸置き、ポット、アクセサリーなど、バラエティ豊か。特にこれからの暑いシーズンには、ガラスのうつわと箸置きを食卓に並べれば、たちまち夏らしく涼しい雰囲気に。こんな風に季節に応じて食卓も衣替えすると、日々の暮らしがより楽しく、豊かに感じられます。 陶器市では「KENMOKUテント村」に出店しています。 以上、益子春の陶器市レポート【作家編】パート2でした。すてきな作家さんが多すぎてここで紹介しきれないのが心苦しいですが、いつかまた別の機会に紹介できればと思っています。春の陶器市は閉幕しましたが、次は秋の陶器市(11月2日〜11月5日)が待っています!このレポートを参考に、ぜひ益子へ訪れてみてください。 text : Yu Konisho
2018年06月14日ZUCCa(ズッカ)は、2018-19年秋冬コレクションを発表した。着心地の良さと造形美今季は、ZUCCaならではの、ユニークでありながらも洗練された空気感を保ち、知的さを演出する「クリーン&クリア」なコレクションを展開。袖を通した時に着る人に寄り添うような着心地の良さとともに、カッティング、フォルム、シルエットの造形美がさらに研ぎ澄まされている。ディテールでリラックスした表情にウエスト周りを囲むようにファスナーをあしらったカーキのワンピースは、ベルトループやファスナーといった機能的なパーツ以外は装飾のないデザイン。そのミニマルなムードがファスナーを開けた時の大胆なインパクトと対比を描き、絶妙なバランス感を生み出す。プレーンなジャケットとパンツのセットアップも、シンプルで気取らない、どこかリラックスした表情を見せる。ロング丈のオーバーコートは重量を感じさせない仕上がり。サイドに施されたスリット、素材の落ち感、広く取った打ち合わせによって、身体を包み込みながらも、身体や中に着た服に馴染み、一体感を生み出していく。深みのあるカラーパレットカーキ、グリーン、ネイビー、ブラックなど、静かで深みのある色彩がウェアを彩る。ネイビーの無骨なブルゾンには深緑のファーをあしらい、ソフトでニュートラルな雰囲気に仕上げている。また、MA-1にもファーをあしらい、コンパクトなフォルムのジャケットにボリューム感と存在感をプラス。カーキのタイトなニットロングスカートと合わせて、メリハリのあるシルエットを作り上げている。構築的パターン構築的なパターンのアウターも、前を開けた時にダイナミックに開く襟や前身頃適度に肩の力の抜けた雰囲気が魅力。ドロップショルダーの袖に分量感を持たせ、タックで緩急を付けながらフォルムに丸みを持たせている。流れるような造形のアシンメトリーのスカートと組み合わせることで、アウターのボリューム感が際立っている。
2018年05月08日芥川賞作家の小山田浩子さんが、待望の新作を上梓。「自分の好きなものが詰まった一冊になったので、嬉しいです」と語るのは、2014年に「穴」で芥川賞を受賞した小山田浩子さん。待望の新作『庭』は、ユーモラスで奇妙、鮮やかでちょっぴり不穏な15篇が詰まった短篇集。「どれも結婚や子ども、出産といったテーマを意識していたのは間違いないです。それ以外に、読み返すと自分の実家や田舎に行く、という話が多くて。それはもうフェティッシュ的に好きなのかも(笑)」たとえば巻頭の「うらぎゅう」は、実家に戻り、祖父に不思議な儀式に連れていかれる女性の話。「これは砂灸という、砂に足形をつけてそこにお灸をするという風習を聞いて“何それ”と思ったことがきっかけでした。ここに出てくる話はどれも、そんなふうに見聞きしたり経験したりしたことが元になっていることが多いですね」祖母が彼岸花を薬草として育てていた記憶、住んでいるアパートに出るヤモリ、山の旅館に行ったら愛想のいい猟犬がいた思い出、女子校時代に校舎によく出現した小さな蟹、ショッピングモールのフードコーナーにいるさまざまな家族……。そんな現実の光景から、とんでもない非日常的展開を導き出すのが小山田作品の魅力だが、「普通のことを書いていたらこうなった、という感覚です。自分に何かを空想して物語を広げる能力があるとは思わないんです。ただ、見聞きしたことの前後を、見たことがあるかもしれない気持ちで、思い出すように書いています」動物や植物が多数出てくるのは、「じっと考えているより、虫や植物をずっと見ていた時のほうが、面白いことがたくさん出てくるんですよね。それも、実際に眺めるのでなく、どんな感じだったか思い出しながら書いている感じです」ちょっぴり不条理な世界で生きる人々が描かれる本作。夫婦や親子の気持ちの齟齬も淡々と描かれるが、「家族でも分かり合えないことや、しっくりこないことはありますよね。でもそれは悪いことじゃない。それでやってきたし、やっていくんだ、というのが気持ちとしてあります」暮らしと不可思議な世界のあわいに潜む、人生の真実を垣間見せてくれる。そんな作品集なのである。『庭』庭の彼岸花、窓のヤモリ、井戸にいるどじょう……。草花や生き物に囲まれた、ちょっぴり不条理な世界の人々の日常をとらえた短篇集。新潮社1700円おやまだ・ひろこ作家。1983年、広島県生まれ。2010年、中篇「工場」で新潮新人賞を受賞して作家デビュー。’13年、作品集『工場』で織田作之助賞、’14年「穴」で芥川賞を受賞した。※『anan』2018年4月25日号より。写真・土佐麻理子インタビュー、文・瀧井朝世
2018年04月24日造形作家・TAKAGI KAORUが、自身初の書籍『皿と血』出版記念エキシビジョンを1月15日から28日まで南青山のMINA-TO/Spiralにて開催する。TAKAGIは、粘土を一生共にする素材として立体や器を制作し、器とは「受け」「与え」そして「変化させる」ために重要な道具であるという捉え方に軸を置くことで、人自身もその条件を満たす器であり、世の中には器になり得るものが物質に限らず無数に存在することを表現してきた。初の書籍となる本著の制作は、敬愛するゲストであるサウンドアーティスト・mamoru、アーティスト・高木耕一郎、デザイナー・matohu 堀畑裕之と関口真希子、クリエイティブディレクター・岡崎純、グラフィックアーティスト・牧かほりのために皿を作るところから始まる。ゲストはその皿と2年間を共にし、「食した後の皿」から見出だした「景色」を撮影。TAKAGI自身もまたこの行為を繰り返し、その景色とともに綴られる言葉は、ゲストが新たな物語を描く源となった。留まる事無く互いを行き来し、脈々と続いていく作家とゲスト達が織りなす濃厚なコミュニケーションは陰の往復書簡とも言える。本展では、どのようにして本著ができたのか、TAKAGIの考える「皿」とは一体どういうものなのか、作家自身がある時からずっと見続けてきた目線で描かれたこの本が読者の日常にどう関わるのか。それらをより深く読み解いていく。2013年「そこにうつわがあるなら」、2015年「ご自身のお道具をお持ちですか?」、2017年「わざわざざわざわする」と題して開催された参加型のライブイベントは大きな反響を呼んだ。今回は、本著の出版記念としてオープニングライブ「まずは港の景色をつくる。そして、海に出る。」を1月15日19時から21時に開催。ライブ参加者とTAKAGIがこのイベントの為に制作した新作の器を使い「出航する為の港」を作っていく。なお、ライブイベントの参加は先着4 0名まで。見学のみの参加も可能。【イベント情報】TAKAGI KAORU『皿と血』出版記念 Exhibition会期:1月15日~1月28日会場:MINA-TO/Spiral住所:東京都港区南青山5-6-23 スパイラル 1F時間:11:00~20:00【書籍情報】『皿と血』出版社:キンカンパブリッシングハードカバー/100ページ/B3変形、陶片付発刊:2018年価格:5,500円
2018年01月15日今日から「アンジェのあきいろ作家市」第2弾がスタートします。実りの秋の食卓に似合う、人気作家さんのうつわを集めた「アンジェのあきいろ作家市」。第2弾は下記の4名の作家さんたちのうつわをご紹介します。・阿部春弥(あべはるや)さん・石田裕哉(いしだひろや)さん・葛西国太郎(かさいくにたろう)さん・安福由美子(やすふくゆみこ)さん一度売り切れてしまうとなかなか手に入らないものが多いので、気になるものは早めにチェックしてみてくださいね。■ 阿部春弥さんの柔らかなうつわにはいつもの和食をのせて和食が映える、阿部さんのうつわたち。繊細で冷たい感じさえする磁器も多い中で、阿部さんが生み出す磁器のうつわは潔さを持ちつつもどこか優しげなうつわです。「温かみのある、柔らかなものを作っていきたいんです。僕が作っているものは、日常使いのものですから。」いつものおうちごはんを大らかに受け止めてくれる阿部春弥さんのうつわたちは数が少なめ。気になる方はお早めにどうぞ。■ 静かに花咲く石田裕哉さんの花のうつわたち引き算が難しく装飾のやめ時が見つからないこともあると苦笑いをしていた石田さんに今回作っていただいたのは、静かに咲く花のうつわたち。作ったうつわを自宅で使いながら、料理を盛った時の柄ゆきからそのサイズ感までをご自身の目で確認する作業を大切にする、石田さんの丁寧な手仕事です。■ 葛西国太郎さんの色絵豆皿で、食卓に華やぎをアンジェでも人気のHANI(ハニ)の葛西国太郎さんのうつわも再入荷。「使うと陽気に、そして楽しくなるような、気さくなうつわを作りたいと思っています。そして、それをどんどん使って沢山ごはんを食べてほしいです。」テーブルに並べるだけでダイニングが明るくなるような葛西さんの色絵豆皿は、いくつも揃えたくなる愛らしさです。■ まるで時を重ねたような、安福由美子さんのうつわ何年もの歳月を重ねてようやく生まれるような、そんな質感を纏っているのは安福由美子さんのうつわたち。存在感がある力強いそのうつわたちは、不思議とどんな料理も受け入れる懐の深さも持ち合わせます。「ここぞ」という時に出したい、ひとさらです。「アンジェのあきいろ作家市」には、作り手の「今」を閉じ込めた作家もののうつわたちが集まっています。お気に入りのうつわを見つけて、いつもとちょっぴり異なる食卓での時間を楽しんでみてくださいね。=文:宮城= 食のはなし 作り手さんのはなし 器のはなし 【あきいろ作家市はこちらからどうぞ】
2017年09月29日