2008年に角川書店より発行され、2008年度「このミステリーがすごい!」で第2位、週刊文春ミステリーベスト10で第3位にランクイン。2009年には、第30回吉川英治文学新人賞および第62回日本推理作家協会賞を受賞した、柳広司氏の『ジョーカー・ゲーム』がTVアニメとなって2016年4月より放送開始となる。それにあわせて、キャラクターデザイン・矢萩利幸氏によるアニメキービジュアルが公開され、アニメスタッフ情報も追加公開された。監督を野村和也氏、アニメーション制作をプロダクションI.Gが務める本作だが、シリーズ構成・脚本を岸本卓氏、キャラクターデザイン・総作画監督を矢萩利幸氏が担当する。■TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』おもなスタッフ原作 : 柳 広司「ジョーカー・ゲーム」シリーズ(角川文庫・KADOKAWA刊)監督 : 野村和也シリーズ構成・脚本 : 岸本卓キャラクター原案 : 三輪士郎キャラクターデザイン・総作画監督 : 矢萩利幸チーフリサーチャー : 白土晴一美術監督 : 谷岡善王美術設定 : 成田偉保3DCGI : サブリメイション色彩設計 : 野田採芳子特殊効果 : 村上正博撮影監督 : 田中宏侍編集 : 植松淳一音楽 : 川井憲次音響監督 : 岩浪美和アニメーション制作 : Production I.G○TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』PV第1弾TVアニメ『ジョーカー・ゲーム』は2016年4月より放送開始。そのほか詳細はアニメ公式サイトをチェックしてほしい。(C)柳広司・KADOKAWA/JOKER GAME ANIMATION PROJECT
2015年12月11日○加速する英語化シルバーウィーク空けの週刊文春に「英語が出来ないサラリーマンは本当に出世できないのか?」と題した記事が掲載されていました。トヨタ自動車は係長昇格の条件にTOEIC600点を掲げ、国内企業の英語化の流れが加速していると続けます。カルロス・ゴーン率いる日産自動車はともかく、ホンダまでも2020年を目標に英語を社内公用語化すると発表し、ブリヂストンは2年前から準備を始めているようです。記事では「英語化の流れは不可避」と事例を紹介する一方で、英語ができなくても現場を知る、いわゆる「叩き上げ」がいなくなることにも触れています。元ソニー、というより、破綻した「ライブドア」の敗戦処理を務めた平松 庚三氏(現小僧com株式会社代表)は、中卒程度の英語力でも、内容に中身があれば大丈夫と、ソニー創業者の一人、盛田 昭夫氏の「ジャングリッシュ」な英語力を例に説明します。確かに、英語化を進めるブリヂストンと関係の深い元首相の鳩山 由紀夫氏は留学経験からか、英語でスピーチもできます。しかし、首相時代にオバマ米国大統領とのワーキングディナーでの意見交換の結果「ルーピー(バカ)」と揶揄されたことを思い出す方も多いでしょう。なお、中学1年生で英語に挫折した私ですが、今では「社長」です。何故なら、自分で会社を作ったので。○ダンバーの解釈伝統工芸を扱う狭い業界の例ですが、ここでは仮に「着物」の業界としましょう。S社長は、いわゆるインバウンド消費に乗り遅れまいと、訪日外国人向けのサイトの「英語化」を目論みます。「ビジットジャパン」「クールジャパン」と政府が騒いでいますが、S社長の店がある場末の街角にまでやってくる外国人は、伝統工芸品より100円ショップを好みます。だからこそ、Webサイトの英語化によって観光客に足を運ばせる狙いです。彼は業者を呼んで見積もりを取ります。業者は一通り話を聞いた後、こう質問します。「身内に英語が堪能な方はいますか?」翻訳家に発注すれば、それなりの「英語」には仕上げてくれます。体裁を整えるだけなら、グーグルなどを使った機械翻訳でもできます。問題は、できあがった「英語」が英語圏のお客に伝わるかであり、それを確認する人物が、社員や家族にいるかという問いかけです。「Damper(ダンパー)」とはネットの英和辞典「weblio」によれば、「勢いをくじくもの」ですが、ピアノは「消音装置」、バイオリンでは「弱音器」、自動車では「ショックアブソーバー」と英英翻訳されているのはご愛敬としても、適切な翻訳がなされているかを確認できるのは、その業界と英語に詳しい人物だということです。○イエスしかない答えこうした事情を考慮せず、文字情報だけを「英語化」するWeb制作業者は実在します。それでは「英語化0.2」になるので、皆さんもご注意ください。そもそもWebサイトにおいて、魅力的なコンテンツがあれば、英語化は必ずしも必要ではありません。客の立場になればわかることで、内容がスカスカの母国語で綴られたサイトと、現地語ながらみっちりと情報が詰まったコンテンツなら、どちらにアクセスしたいでしょうか?しかも、機械翻訳を使うことで大体の意味は理解できます。グーグル翻訳には、南アフリカのズールー族の言葉まであり、和訳ができるなら、その反対もできることでしょう。なお試してみましたが、ズールー語への翻訳結果の正しさは、私には確認できませんでした。英語化の議論において、しばしば問われる「英語はできた方が良いのか?」という質問。これが間違っています。英語ができないことのデメリットはあっても、できることによるデメリットは考えにくく、つまり「イエス」しか答えがないのです。その一方で、英語を用いて何をするのか、何を語るのかの議論は置き去りにされます。○楽天とSBの狙いビジネスシーンにおいては、英語を使い、何を成すかが大切であるはず。にも関わらず、テストの点数が出世の条件になるとは実に日本的な「手段の目的化」です。これも「英語化0.2」でしょう。英語化といえば、その先陣を切った楽天やソフトバンク。しかし、三木谷氏と孫正義氏を重ねてみると、英語化による目指す地平が見えてきます。楽天の「Kobo」、ソフトバンクによる「スプリント」を挙げるまでもなく、ご両人とも「企業買収」が大好きで、買収した企業名を並べるだけで字数が尽きるほどです。つまり、海外との取引ではなく、海外でのお買い物のための英語化。なるほどこれは分かりやすい。何故なら、中学1年レベルにも満たない私の英語力でも「ディスカウントプリーズ」の重要性は分かるからです。○エンタープライズ1.0への箴言英語化は目的ではなく手段宮脇 睦(みやわき あつし)プログラマーを振り出しにさまざまな社会経験を積んだ後、有限会社アズモードを設立。営業の現場を知る強みを生かし、Webとリアルビジネスの融合を目指した「営業戦略付きホームページ」を提供している。コラムニストとして精力的に活動し、「Web担当者Forum(インプレスビジネスメディア)」、「通販支援ブログ(スクロール360)」でも連載しているほか、漫画原作も手がける。著書に「Web2.0が殺すもの」「楽天市場がなくなる日」(ともに洋泉社)がある。最新刊は7月10日に発行された電子書籍「食べログ化する政治~ネット世論と幼児化と山本太郎~」筆者ブログ「ITジャーナリスト宮脇睦の本当のことが言えない世界の片隅で」
2015年10月01日2008年に角川書店より発行され、2008年度「このミステリーがすごい!」で第2位、週刊文春ミステリーベスト10で第3位にランクイン。2009年には、第30回吉川英治文学新人賞および第62回日本推理作家協会賞を受賞した、柳広司氏の『ジョーカー・ゲーム』のTVアニメ化が決定し、一部スタッフが公開された。■『ジョーカー・ゲーム』イントロダクション世界大戦の火種がくすぶる昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって、スパイ養成部門"D機関"が極秘裏に設立される。生え抜きの軍人を尊ぶ陸軍の風潮に反し、機関員として選ばれたのは、東京や京都といった一般の大学を卒業し、超人的な選抜試験を平然とくぐり抜けた若者たちだ。彼らは魔術師のごとき知略を持つ結城中佐のもと、爆薬や無電の扱い方、自動車や飛行機の操縦法はもちろん、スリや金庫破りの技に至るまで、スパイ活動に必要なありとあらゆる技術を身につけ、任地へと旅立っていく。「死ぬな、殺すな」――目立たぬことを旨とするスパイにとって自決と殺人は最悪の選択肢であるとするD機関は、陸軍中枢部から猛反発を受けつつも、味方を欺き、敵の裏をかき、世界中を暗躍する。東京、上海、ロンドン……世界各地で繰り広げられるインテリジェンス・ミステリー。TVアニメ化にあたり、『攻殻機動隊 新劇場版』『ROBOTICS;NOTES』『劇場版戦国BASARA-The Last Party-』などを手掛けた野村和也氏が監督を務め、アニメーション制作はプロダクション I.Gが担当する。アニメ公式サイトでは、キャラクター原案・三輪士郎氏によるティザービジュアルの公開に加え、原作者・柳広司氏によるアニメ化に向けてのコメントを掲載。アニメ公式Twitterもスタートしているので、あわせてチェックしておきたい。(C)柳広司・KADOKAWA/JOKER GAME ANIMATION PROJECT
2015年08月10日「このミステリーがすごい!」2012年版海外編(宝島社)第1位、「ミステリーベスト10」2011年海外部門(週刊文春)第1位、「ミステリが読みたい!」2012年版海外編(早川書房)第1位、と史上初の3冠を成し遂げたデイヴィッド・ゴードンのデビュー作「二流小説家」(早川書房)が映画化されることが決定!このほど、本作で映画初主演を務めることとなった上川隆也から、喜びのコメントが到着した。4人の女性を殺害、それぞれの頭部を切断し花をあしらえた写真を警察に送り付け、日本中を恐怖に陥れた凶悪な連続殺人事件から12年。死刑囚として刑務所で刑の執行を待つ呉井大悟は、エロ本の連載を細々と続ける売れない小説家・赤羽一兵に奇妙な交換条件を持ちかける。「告白を聞き暴露本を出版する権利と引き換えに、オレのためだけに官能小説を書け」と…。原作は日本での史上初三冠だけでなく、本場アメリカでは“ミステリー界のアカデミー賞”と呼ばれる、世界一権威のある「アメリカ探偵作家クラブ賞」の2011年度ベスト・ファースト・ノヴェル(最優秀新人賞)にノミネートしたミステリー小説の新たなる金字塔だ。原作ではニューヨークであった舞台を日本へと移し、官能小説と引き換えに犯罪者の独白を執筆するというなんとも奇妙な物語を描く本作。今回、主人公となる二流小説家・赤羽に抜擢された上川さん。「小説を読了して本を閉じたとき、これを原作とした作品が、自分の初主演映画になるのだと、身の震える思いがしました」と喜びのコメント。さらに「邦題の通り、うだつの上がらない二流の小説家が主人公ですが、原作の“海外ミステリー初の三冠”に負けない、“一流のエンターテインメント”として映画もお届け出来る様に、全力で取り組みたいと思います」と気合も十分のようだ。脚本チームには、『臨場 劇場版』の尾西兼一と『しあわせのパン』の三島有紀子。すでにクランクインし、撮影は2月中旬まで続くとのこと。共演者などまだまだ謎の多い本作だが、期待感は高まるばかりだ。『二流小説家 -シリアリスト-』は今年6月の公開を予定。(text:cinemacafe.net)
2013年01月24日2010年7月の発売当初から多くの話題を集め、「このミステリーがすごい!」「週刊文春ミステリーベスト10」で共に第1位を獲得。累計30万部を超える人気を集める貴志祐介の「悪の教典」(文藝春秋刊)が、鬼才・三池崇史監督、主演・伊藤英明のタッグで実写映画化することが決定した。「十三番目の人格――ISORA」や「黒い家」など、人間の狂気をえぐりだすホラーやミステリーなど幅広いジャンルで活躍する貴志祐介が、あらゆるミステリー賞を総なめにしたサイコサスペンス。生徒から絶大な人気を集め、信頼を寄せられる爽やかな高校教師が、実は他人への共感能力がない、恐るべきサイコパス(反社会性人格障害)であることから起こる、学園を舞台にした生徒の惨殺事件が描かれる。学園を舞台にした衝撃作と言えば、一昨年喝采を浴びた『告白』を彷彿とさせるが、人間の悪意を突いたテイストに加え、類を見ないダークヒーローが放つ鮮烈な魅力を通して「悪」とは何かを問いかけていく。史上最悪の教師・蓮実聖司を演じる伊藤さんは、「原作を読んで主人公・蓮実の発する絶対的な『悪』に、鳥肌が立つほどの恐ろしさを感じました。この役を演じていくうちに、自分の人格が蓮実に飲み込まれてしまわないか、ちょっと心配です(笑)。と、同時にこれ程の強烈な『悪』に挑戦することができて、役者冥利に尽きると思っています」と、役のインパクトの大きさを語る。三池監督とは『スキヤキ・ウエスタンジャンゴ』(’07)以来のタッグとなるが、「再度タッグを組みたかった三池崇史監督と共に、映画史上、最凶最悪の主人公を目指します」と意気込みを見せる。一方、三池監督は様々な波紋を呼びそうな本作の映画化に向けて「私は、主人公・ハスミン(蓮実の愛称)の奴隷だ。もう誰にも止められない」と一言コメント。いじめやモンスターペアレンツ、同性愛、セクハラ、淫行などの問題がはびこる現代の学校を舞台に、正義のヒーロー役の印象が強い伊藤さんをどのようなダークヒーローに仕立て上げるのか?さらに、原作者の貴志氏からは本作の“キモ”である主人公・蓮実の配役について「まさか『海猿』の伊藤英明さんとは!正義の味方のイメージが強すぎて思いつかなかったのですが、最高の配役だと確信しました。蓮実役に最も必要な『強さ』がありますし、好青年のマスクに見えるダークなものを演じられる希有な役者さんだと思います」と太鼓判を押す。さらに、「監督は、もう、三池さんしか考えられません。バイオレンスが十八番というだけでなく、繊細な感性で細部まで計算され尽くした演出をされる監督だと思います。三池監督と伊藤さんの最強タッグで、すでに傑作になることは確信しています。それ以外のキャストも、ますます楽しみになりました」と絶大な期待を寄せる。撮影は今年4月よりクランクインし、6月にクランクアップ。公開は11月予定。また、主役級の配役を含め、生徒役のオーディションが行われるとのことで、映画公式サイトにて募集中。興味のある方はぜひトライしてみては?映画『悪の教典』は2012年11月、全国東宝系にて公開。■関連作品:悪の教典 2012年11月、全国東宝系にて公開
2012年03月06日